JP2014227258A - 記録材搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】対向する搬送機構の回転軸それぞれに駆動伝達ベルトを掛け回して搬送機構を駆動する記録材搬送装置において、ベルトの捩じれや回転軸からのベルトの離脱を防止して、ベルトを搬送機構に掛け回した状態で搬送機構を開閉可能とする。【解決手段】記録材搬送装置は、記録材Pを挟持搬送可能である互いに対向する第1の搬送機構31及び第2の搬送機構32と、第2の搬送機構32の駆動軸を回転駆動する駆動手段61と、第1の搬送機構31の回転軸と第2の搬送機構32の駆動軸を連結して、第2の搬送機構32の駆動を第1の搬送機構31の回転軸に伝達する伸張可能な駆動伝達ベルト68と、第1の搬送機構31を開状態と閉状態に開閉するための回動軸132と、を有し、駆動伝達ベルト68の周長は、第1の搬送機構31の開状態のときよりも閉状態のときのほうが長い(L1>L2)。【選択図】図9

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらを備えた複合機等の電子写真方式の画像形成装置と、これに用いられる記録材搬送装置に関する。
対向するベルトにより挟持搬送されるシートを表裏から冷却する冷却部材を有する記録材搬送装置(冷却装置)が知られている(特許文献1)。
また、対向するベルトを一端側の回動軸により開閉するシート搬送装置も知られている(特許文献2)。
さらに、対向する搬送手段の回転軸それぞれにベルトを掛け回し、駆動手段からの駆動をベルトを介して各回転軸に伝達する駆動伝達機構も知られている(特許文献3)。
しかし、特許文献3のような駆動伝達機構を有する搬送装置において、特許文献2のように対向するベルトを回動させようとすると、駆動を伝達するベルトが捩れるという問題が生じる。このような状態でベルトの開閉を繰り返すと、駆動を伝達するベルトに負荷がかかってベルトが損傷し、駆動精度に悪影響が出てしまう。
そこで、本発明は、対向する搬送機構の回転軸それぞれに駆動伝達ベルトを掛け回して搬送機構を駆動する記録材搬送装置において、ベルトの捩じれや回転軸からのベルトの離脱を防止して、ベルトを搬送機構に掛け回した状態で搬送機構を開閉可能とすることを目的とする。
この課題を解決するため、本発明では、記録材を挟持搬送可能である互いに対向する第1の搬送機構及び第2の搬送機構と、 前記第2の搬送機構の駆動軸を回転駆動する駆動手段と、 前記第1の搬送機構の回転軸と前記第2の搬送機構の駆動軸を連結して、前記第2の搬送機構の駆動を前記第1の搬送機構の回転軸に伝達する伸張可能な駆動伝達ベルトと、 前記第1の搬送機構を開状態と閉状態に開閉するための回動軸と、を有し、 前記駆動伝達ベルトの周長は、前記第1の搬送機構の開状態のときよりも閉状態のときのほうが長いことを特徴とする記録材搬送装置を提案する。
ベルトの捩じれが防止され、高い駆動精度を維持することができる。また、ベルトを各搬送機構に掛け回した状態で第1の搬送機構を開閉可能である。第1の搬送機構の閉状態では、駆動手段からの駆動を、第2の搬送機構の駆動軸を介して第1の搬送機構の回転軸に伝達させることができる一方、開状態ではベルトが駆動軸及び回転軸から離脱することを防止できる。
実施形態に係るカラー画像形成装置の概略構成図である。 実施形態に係る冷却装置の概略構成図である。 冷却装置の背面側の概略構成図である。 他の実施形態に係る冷却装置の概略構成図である。 他の実施形態に係る記録材搬送装置の概略構成図である。 ベルトを備えない記録材搬送装置における駆動ローラと従動ローラを示す概略側面図である。 記録材搬送装置におけるベルト搬送手段の開閉機構を示す概略側面図である。 第1の搬送機構及び第2の搬送機構の概略背面図である。 ベルトの伸張状態についての説明図である。
図1は、実施形態に係るカラー画像形成装置の概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、画像形成ユニットとしての4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkを並べて配設したタンデム型の画像形成部を備える。各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkは、画像形成装置本体200に着脱可能に構成されており、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっている。
具体的には、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkは、潜像担持体としてのドラム状の感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ3と、感光体2の表面にトナー像を形成する現像手段としての現像装置4と、感光体2の表面を清掃するクリーニング手段としてのクリーニングブレード5を備えている。なお、図1では、イエローのプロセスユニット1Yが備える感光体2、帯電ローラ3、現像装置4、クリーニングブレード5のみに符号を付しており、その他のプロセスユニット1C,1M,1Bkにおいては符号を省略している。
図1において、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの上方には、感光体2の表面を露光する露光手段としての露光装置6が配設されている。露光装置6は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体2の表面へレーザ光を照射するようになっている。
また、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの下方には、転写装置7が配設されている。転写装置7は、転写体としての無端状のベルトから構成される中間転写ベルト10を有する。中間転写ベルト10は、支持部材としての複数のローラ21〜24に張架されており、それらローラ21〜24のうちの1つが駆動ローラとして回転することによって、中間転写ベルト10は図の矢印に示す方向に周回走行(回転)するように構成されている。
4つの感光体2に対向した位置に、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ11が配設されている。各一次転写ローラ11はそれぞれの位置で中間転写ベルト10の内周面を押圧しており、中間転写ベルト10の押圧された部分と各感光体2とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。各一次転写ローラ11は、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が一次転写ローラ11に印加されるようになっている。
また、中間転写ベルト10を張架する1つのローラ24に対向した位置に、二次転写手段としての二次転写ローラ12が配設されている。この二次転写ローラ12は中間転写ベルト10の外周面を押圧しており、二次転写ローラ12と中間転写ベルト10とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。二次転写ローラ12は、一次転写ローラ11と同様に、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ12に印加されるようになっている。
画像形成装置本体200の下部には、紙やOHP等のシート状の記録材Pを収容した複数の給紙カセット13が配設されている。各給紙カセット13には、収容されている記録材Pを送り出す給紙ローラ14が設けてある。また、画像形成装置本体200の図の左側の外面には、機外に排出された記録材Pをストックする排紙トレイ20が設けてある。
画像形成装置本体200内には、記録材Pを給紙カセット13から二次転写ニップを通って排紙トレイ20へ搬送するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ12の位置よりも記録材搬送方向上流側にはレジストローラ15が配設されている。また、二次転写ローラ12の位置よりも記録材搬送方向下流側には、定着装置8、冷却装置9、一対の排出ローラ16が順次配設されている。定着装置8は、例えば、内部に図示しないヒータを有する定着部材としての定着ローラ17と、定着ローラ17を加圧する加圧部材としての加圧ローラ18を備える。定着ローラ17と加圧ローラ18とが接触した箇所には、定着ニップが形成されている。
以下、図1を参照して上記画像形成装置の基本的動作について説明する。作像動作が開始されると、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの感光体2が図の反時計回りに回転駆動され、帯電ローラ3によって各感光体2の表面が所定の極性に一様に帯電される。図示しない読取装置によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光装置6から帯電された各感光体2の表面にレーザ光が照射されて、各感光体2の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体2に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体2上に形成された静電潜像に、各現像装置4によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
中間転写ベルト10を張架するローラの1つが回転駆動し、中間転写ベルト10を図の矢印の方向に周回走行させる。また、各一次転写ローラ11に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ11と各感光体2との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして、各感光体2に形成された各色のトナー画像が、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト10上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト10はその表面にフルカラーのトナー画像を担持する。また、中間転写ベルト10に転写しきれなかった各感光体2上のトナーは、クリーニングブレード5によって除去される。
給紙ローラ14が回転することによって、給紙カセット13から記録材Pが搬出される。搬出された記録材Pは、レジストローラ15によってタイミングを計られて、二次転写ローラ12と中間転写ベルト10との間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ12には、中間転写ベルト10上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト10上のトナー画像が記録材P上に一括して転写される。その後、記録材Pは定着装置8に送り込まれ、定着ローラ17と加圧ローラ18によって記録材Pが加圧及び加熱されてトナー画像が記録材P上に定着される。そして、記録材Pは、冷却装置9によって冷却された後、一対の排出ローラ16によって排紙トレイ20に排出される。
以上の説明は、記録材にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
ところで、記録材搬送装置としての冷却装置は、図2に示すように、ベルト搬送手段30のベルトの走行によって搬送されるシート状記録材Pを冷却する冷却部材33を備えたものである。ベルト搬送手段30は、シート状記録材Pの一方の面(表面又は上面)側に配置される第1の搬送機構31と、シート状記録材Pの他方の面(裏面又は下面)側に配置される第2の搬送機構32を備える。また、各搬送機構に対してそれぞれ冷却部材33を備え、第1冷却部としての冷却部材33aがシート状記録材Pの一方の面(裏面又は下面)側に配置され、第2冷却部としての冷却部材33bがシート状記録材Pの他方の面(表面又は上面)側に配置され、第3冷却部としての冷却部材33cがシート状記録材Pの他方の面(裏面又は下面)側に配置されている。
冷却部材33a,33b,33cは、シート状記録材の走行方向に沿ってずれて配置している。また、一方の冷却部材33bは、下面が僅かに膨出した扁平円弧面状の吸熱面34bとされ、他方の冷却部材33a,33cは、上面が僅かに膨出した扁平円弧面状の吸熱面34a,34cとされている。そして、各冷却部材33a,33b,33cの内部には、冷却液が流れる冷却液流路が形成されている。
この冷却装置は、図3に示すように、発熱部としての記録材Pからの熱を受ける受熱部45と、受熱部45の熱を放熱する放熱部46と、受熱部45と放熱部46とを冷却液が循環する循環路47とを有する冷却液循環回路44を備える。この循環路47内には、冷却液を循環させるためのポンプ48と、冷却液を溜める液溜タンク49とが配置されている。そして、液冷プレートである冷却部材33a,33b,33cを受熱部45として機能させる。また、放熱部46としてラジエータ等からなる。冷却液には、例えば、水を主成分とし、凍結温度を下げるためのプロピレングリコール又はエチレングリコールや、金属製の部品の錆を防止するための防錆剤(例えば、リン酸塩系物質:リン酸カリ塩、無機カリ塩等)が添加されたもの等がある。
循環路47としては、冷却部材33cの一方の開口部と液溜タンク49とを連結する配管50と、冷却部材33aの他方の開口部と冷却部材33bの一方の開口部とを連結する配管60と、冷却部材33bの他方の開口部と冷却部材33cの一方の開口部を連結する配管51と、冷却部材33cの他方の開口部と放熱部46としてのラジエータとを連結する配管52と、放熱部46としてのラジエータとポンプ48とを連結する配管53と、ポンプ48と液溜タンク49とを連結する配管54とを備える。配管50,60,51,52,53,54を有する循環路47は一本の流路を形成しているが、冷却部材33a,33b,33c内では蛇行しており、冷却液が効果的に冷却部材を冷却するようになっている。
第1の搬送機構31は、複数個(図例では4個)のローラ(従動ローラ)55と、このローラ55に掛け回されるベルト(搬送ベルト)56と、ベルト56を外側から押圧してベルト56の張力を調節する1つのローラ(従動ローラ)55eを備える。第2の搬送機構32は、複数個(図例では4個)のローラ(従動ローラ)57c,57d,58と、駆動ローラ57aと、ローラ57,58に掛け回されるベルト(搬送ベルト)59とを備える。各ローラはベルトのための張架部材である。
このため、記録材Pを搬送する際には、対向して配置される第1の搬送機構31のベルト56と第2の搬送機構32のベルト59とで、記録材Pを挟持搬送することになる。すなわち、駆動ローラ57aが駆動することによって、図2に示すように、ベルト59が矢印A方向に走行し、ベルト56,59間に挟まれた記録材Pを介して、第2の搬送機構32のベルト59の走行に伴って、第1の搬送機構31のベルト56が矢印B方向に走行する。これによって、記録材Pは矢印C方向沿って、上流側から下流側へと搬送される。
ここで、従動ローラ55eはばねによりベルト56を外側から押圧し、ベルト56の張力を適度に調節しているが、押圧を解除すればベルト56が撓むため、ベルト56を簡単に各ローラから取り外すことができる。
次に、前記のように構成された冷却装置の動作について説明する。記録材Pの挟持搬送する場合、図2等に示すように、第1の搬送機構31と第2の搬送機構32とを近接させた状態とする。この図2に示す状態において、第2の搬送機構32の駆動ローラ57aを回転駆動させれば、前記したように、各ベルト56,59が矢印方向に走行して、記録材Pは矢印方向に走行する。この状態では、前記冷却液循環回路44において、冷却液を循環させる。すなわち、ポンプ48を駆動することによって、冷却部材33a,33b,33cの冷却液流路内に冷却液を流す。
この際、第1の搬送機構31のベルト56の内面が、冷却部材33bの吸熱面34bを摺動し、第2の搬送機構32のベルト59の内面が、冷却部材33aの吸熱面34aと冷却部材33cの吸熱面34cを摺動する。このため、記録材Pの表面(上面)側から、ベルト56を介して冷却部材33bは記録材Pの熱を吸収する。また、記録材Pの裏面(下面)側から、ベルト59を介して冷却部材33c,33aは記録材Pの熱を吸収する。この場合、冷却部材33a,33b,33cが吸収した熱量を冷却液が外部に輸送することで冷却部材33a,33b,33cは低温に保たれる。
すなわち、ポンプ48を駆動することによって、冷却液が冷却液循環回路44内を循環し、冷却部材33a,33b,33cの冷却液流路内を流れて吸熱して高温となった冷却液が、放熱部として機能するラジエータを通過することによって、外気へ放熱され、その温度が低下する。そして、低温となった冷却液が再度冷却液流路内を流れて、冷却部材33a,33b,33cが放熱部46として機能する。このため、このサイクルを繰り返すことによって、記録材Pは両面から冷却される。
本例では、記録材Pの搬送方向Cの上流から下流に向けて、冷却部材33が下側、上側、下側の順で配置されている。冷却部材33a,33b,33cは略同一形状であって、第2の搬送機構32側のほうが、第1の搬送機構31側よりも冷却部材の数が多くなっている。これにより、冷却部材33a,33cのベルト内周面への接触総面積は冷却部材33bのベルト内周面への接触面積よりも大きくなり、第1の搬送機構31におけるベルト回転抵抗は第2の搬送機構32におけるベルト回転抵抗に対して小さくなる。そして、駆動ローラ57aは、ベルト回転抵抗のより大きい第2の搬送機構32側に設けられている。
ここで、記録材搬送路を挟む一方側に配置される吸熱面34a,34cの頂面と、記録材搬送路を挟む他方側に配置される吸熱面34bの頂面とが、記録材搬送方向と交差する方向に互いに入り組むように位置している。これにより、ベルト同士が互いに入り組んで確実に接触することで、ベルトの連れ回りを安定化させて搬送ベルト間に生じる回転速度差を低減し、搬送ベルトによる記録材の高精度搬送を達成することができる。
本発明に係る記録材搬送装置は、冷却液循環回路44を用いていた冷却装置に限定されず、これに替えて、図4のように排熱促進形状部106を設けてもよい。排熱促進形状部106としては、多数のフィンを有する空冷ヒートシンクである。このときの吸熱面34a,34b,34cとベルト56,59との関係は、上記実施例を適用できる。
このように、空冷ヒートシンク構造を用いることによって、冷却液循環回路44を用いなくてすみ、装置のコンパクト化及び低コスト化を図ることができる。
図5は、他の実施形態に係る記録材搬送装置の概略構成図である。
本発明は、前記のような冷却装置に限定されず、図2及び図3のような冷却部材を有さない記録材搬送装置にも適用できる。この場合、図5に示すように、駆動ローラ57aと従動ローラ55aとは対向し、ニップを形成する。そして、従動ローラ55aは駆動ローラ57aの駆動に伴い連れ回りする。また、本例の記録材搬送装置は、画像形成部の前にあってもよいし、後ろにあってもよい。
また、本発明は、前記のようなベルトを有する記録材搬送装置に限定されず、図6に示すような駆動ローラ57aと従動ローラ55aとで記録材を挟持搬送する記録材搬送装置にも適用できる。この場合、駆動ローラ57aの駆動に伴い従動ローラ55aが連れ回りする。
図7は、記録材搬送装置におけるベルト搬送手段30の開閉機構130について示したものである。図7(a)はベルト搬送手段30が閉じた状態、図7(b)はベルト搬送手段30が開いた状態をそれぞれ示す。図中右側は画像形成装置200の背面側(R)、図中左側は画像形成装置の正面側(F)に対応する。なお、図5及び図6の場合は、図7における第1の搬送機構31および第2の搬送機構32を、図5又は図6の第1の搬送機構31及び第2の搬送機構32に置き換えて適用できる。
開閉機構130は、第2の搬送機構32の背面に設けられた支持部131と、第1の搬送機構31の背面に設けられた保持部133と、支持部131と保持部133とを回動可能とする回動軸132とを有する。
第1の搬送機構31の正面側(図7の左側)を上方(O方向)に持ち上げると、図7(b)に示すように、第1の搬送機構31は回動軸132を中心として回動し、開く。これによって、搬送機構31,32を離間させることができるので、ユーザは第1の搬送機構31と第2の搬送機構32の間のジャム紙などを取り除くことができる。
一方、第1の搬送機構31を図7(b)のC方向に閉じることで、搬送機構31,32を接近させることができる。なお、搬送機構31,32に設けられた位置決め機構(不図示)により、搬送機構31,32の位置が確定される。
図8は、第1の搬送機構31及び第2の搬送機構32の概略背面図である。
駆動伝達機構としては、第2の搬送機構32側に設けられた駆動手段である駆動モータ61の回転軸62が図中時計方向に回転する。プーリ64aとプーリ64bは、同軸に固定され、段プーリを形成している。ベルト63は、回転軸62と大径のプーリ64aに掛け回されている。また、プーリ66aとプーリ66bは、駆動ローラ57aの駆動軸に固定され、段プーリを形成している。ベルト65は、小径のプーリ64bと小径のプーリ66aに掛け回され、駆動ローラの駆動軸に駆動が伝達される。
また、第1プーリとしての大径のプーリ66bと、第1の搬送機構31側に設けられた第2プーリとしてのプーリ69に、本発明の特徴部である駆動伝達ベルト68(以下、「ベルト68」とも言う)を掛け回している。そして、プーリ69と同軸に設けられたギヤ70と、従動ローラ55aの回転軸に設けられたギヤ72が噛み合うことで、ギヤ72に駆動ローラ57aからの駆動力が伝達される。
この構成により、第2の搬送機構32では、駆動モータ61の駆動が駆動ローラ57aに伝達されて、ベルト59(図1乃至5)と駆動ローラ57a(図1乃至5)が所定方向に回転する。第1の搬送機構31では、駆動ローラ57aの駆動軸を介して従動ローラ55aの回転軸に駆動が伝達されることで、ベルト56(図1乃至5)と従動ローラ55a(図1乃至5)が従動回転する。
ベルト68は、自然長での断面が略円形である伸張可能な丸ベルトである。
プーリ69,66bは、円形状をなし、ベルト68を装着するための周方向の溝と、溝側面に形成されたフランジを備えている。ベルト68はプーリ69,66bの溝に嵌め合わされる。そして、第1の搬送機構31の開状態・閉状態の両方においてベルト68が緊張状態となるように、ベルト68はプーリ69とプーリ66bに取り付けられている。
次に、図9を用いてベルト68の伸張状態について説明する。図9(a)はベルト68をプーリ69,66bに取り付ける前の自然長での概略側面図、図9(b)はベルト68をプーリ69,66bに取り付けた状態を示す概略側面図である。また、図9(b)での実線は第1の搬送機構31が閉じた状態を示し、破線は第1の搬送機構31が開いた状態を示している。図9(b)において右側は画像形成装置200の正面側(F)、図9(b)において左側は画像形成装置の背面側(R)に対応する。
一般的に、丸ベルトは所定範囲内で伸張可能である。ここで、図9(a)に示すように伸張前の無端ベルトであるベルト68の自然長(自然周長)をL0、図9(b)の実線で示した状態でのベルト68の周長をL1、図9(b)の破線で示した状態でのベルト68の周長をL2とする。また、ベルト68の推奨伸張範囲をLA〜LB(0<LA<LB)とする。このとき、L0<LA≦L2<L1≦LBが成り立つように、ベルト68はプーリ69,66bに張架される。また、上式から分かるように、第1の搬送機構31の閉状態(実線)及び開状態(破線)でのベルト68の周長L1,L2は、自然長(自然周長)L0より長い。このようにすることで、ベルト68の張力によりプーリ66bを介してプーリ69を回転させることが可能となる。また、閉状態、すなわち記録材Pの挟持搬送時に対応するベルト周長L1を最適なテンションである推奨伸張範囲内に設定することができる。なお、開状態でのベルト周長L2は、L0より大きくさえあれば、推奨伸張範囲外であってもよい。
一方、第1の搬送機構31を回動させる回動軸132はベルト68よりも搬送機構の前方であって、第2の搬送機構32の背面側に配置されている。また、プーリ69は第1の搬送機構31に、プーリ66bは第2の搬送機構に固定されている。従って、図9(b)の破線で示すように、第1の搬送機構31を回動軸132周りに回動させて開くと、ともに同じ方向を向いているプーリ69の円形面とプーリ66bの円形面が互いに近接する。本例では、駆動側のプーリ66bは固定され、第1の搬送機構31の回動時に動かず、従動側のプーリ69が移動するようになっている。これによりプーリ69とプーリ66bとの距離が短くなり、ベルト68の周長もL1からL2に変位する(L1>L2)。
言い換えれば、プーリ69とプーリ66bの中心が、図9(b)においてX−Y平面にあり、プーリ66bの中心が原点にあるとすると、第1の搬送機構31を開くときにプーリ69は単にX−Y平面内で移動せず、X−Y平面と直交するZ方向にも移動する。プーリ69の移動は、プーリ間の距離が変更しない、単なるプーリ66bを中心とするX−Y平面内での回転移動ではない。これによりプーリ69とプーリ66bとの距離が短くなる(L1>L2)。また、L1>L2の条件を満たすためには、駆動伝達ベルト68が回動軸132よりも装置背面側に設けられ、第1の搬送機構31を開いたとき、駆動伝達ベルト68が装置背面側に移動することも必要である。
このとき、ベルト68がプーリ69,66bから外れることを防ぐため、破線で示す開状態でのベルト68の周長も推奨伸張範囲に入るように設定することが好ましい。つまり、LA≦L2≦LBが成り立つと好ましい。
このように、第1の搬送機構31が開いたときよりも閉じたときに、ベルト68がより長くなるように設定することで、閉状態では駆動ローラ57aの駆動軸を介して従動ローラ55aの回転軸に駆動を伝達させることができる一方、開状態ではベルト68がプーリ69,66bから離脱することを防止できる。
なお、ベルト周長を設定する際、ベルトの経時劣化を考慮して、第1の搬送機構31の開状態でのベルト周長を推奨伸張範囲の最小値よりも大きくすることがより好ましい。また、これを考慮した場合、第1の搬送機構31の閉状態でのベルト周長を推奨伸張範囲の中央値より大きくすることがより好ましい。
31 第1の搬送機構
32 第2の搬送機構
61 駆動モータ(駆動手段)
68 駆動伝達ベルト
132 回動軸
特開2012−98677号公報 特開2010−2644号公報 特開2002−351230号公報

Claims (8)

  1. 記録材を挟持搬送可能である互いに対向する第1の搬送機構及び第2の搬送機構と、
    前記第2の搬送機構の駆動軸を回転駆動する駆動手段と、
    前記第1の搬送機構の回転軸と前記第2の搬送機構の駆動軸を連結して、前記第2の搬送機構の駆動を前記第1の搬送機構の回転軸に伝達する伸張可能な駆動伝達ベルトと、
    前記第1の搬送機構を開状態と閉状態に開閉するための回動軸と、を有し、
    前記駆動伝達ベルトの周長は、前記第1の搬送機構の開状態のときよりも閉状態のときのほうが長いことを特徴とする記録材搬送装置。
  2. 第1プーリが前記第2の搬送機構側に、第2プーリが前記第1の搬送機構側にそれぞれ設けられ、前記第1プーリ及び前記第2プーリに前記駆動伝達ベルトが掛け回され、
    前記第1の搬送機構を前記回動軸周りに回動させて開くと、前記第1プーリ及び前記第2プーリの円形面が互いに近接することを特徴とする請求項1に記載の記録材搬送装置。
  3. 前記開状態及び前記閉状態における前記駆動伝達ベルトの周長は、ともに前記駆動伝達ベルトの自然周長より長く、前記閉状態における前記駆動伝達ベルトの周長は推奨伸張範囲内にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録材搬送装置。
  4. 前記第1プーリは、前記第2の搬送機構の駆動軸に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の記録材搬送装置。
  5. 前記駆動伝達ベルトは、自然長での断面が略円形である丸ベルトであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の記録材搬送装置。
  6. 前記駆動伝達ベルトは前記回動軸よりも装置背面側に設けられ、前記第1の搬送機構を開いたとき、前記駆動伝達ベルトは装置背面側に移動することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の記録材搬送装置。
  7. 前記第1の搬送機構及び前記第2の搬送機構は、搬送ベルトと、該搬送ベルトを張架する張架部材と、該搬送ベルトの内周に接して前記記録材の熱を吸収する冷却部材とで構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の記録材搬送装置。
  8. 前記記録材に画像を形成する画像形成部と、画像形成後の前記記録材を搬送する請求項1〜7のいずれか一項に記載の記録材搬送装置とを有する画像形成装置。
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