JP2014226619A - 多重板型スクリュープレス脱水機 - Google Patents

多重板型スクリュープレス脱水機 Download PDF

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Abstract

【課題】脱水対象物の詰まりの除去または予防を好適に行うことが可能な多重板型スクリュープレス脱水機を提供する。【解決手段】多重板型スクリュープレス汚泥脱水機1は、複数の第1環状板20と、複数の第2環状板30と、第1環状板20および第2環状板30の内側の空間に配置されたスクリューコンベア40と、スクリューコンベア40を回転させるモータ50とを備えている。第1環状板20および第2環状板30のうちのいずれか2つの間に、径方向の内外を連通する孔65が形成された孔空き環状板60が配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は多重板型スクリュープレス脱水機に関する。
従来から、消費電力が少なくかつコンパクトな脱水機として、多重板型スクリュープレス脱水機が知られている。多重板型スクリュープレス脱水機は、互いに間隔を空けて軸線方向に配列された複数の大径環状板と、それぞれ大径環状板の間に配置された複数の小径環状板と、大径環状板および小径環状板の内側の空間に配置され、螺旋状の羽根部を有するスクリューコンベアとを備える。小径環状板の内径、外径は、それぞれ大径環状板の内径、外径よりも小さくなっており、スクリューコンベアが回転すると、スクリューコンベアの羽根部が小径環状板の内周面と摺接し、小径環状板はスクリューコンベアに押されて偏心回転運動を行う。脱水対象物は、大径環状板および小径環状板(以下、大径環状板および小径環状板の全体を多重板と称する)の内側の空間内において、スクリューコンベアによって圧縮される。これにより、脱水対象物が脱水される。脱水対象物から除去された水は、大径環状板と小径環状板との間の隙間を通って多重板の外側に排出される。
多重板型スクリュープレス脱水機では、小径環状板が大径環状板の間で偏心回転運動を行うので、それらの板の間に脱水対象物が詰まってしまうことをある程度抑制することができる。しかし、それにも拘わらず、長時間の運転の後に脱水対象物が詰まってしまう場合がある。そこで従来から、多重板の外側から洗浄水を散布して、多重板およびスクリューコンベアから脱水対象物を洗い落とすことが知られている(特許文献1参照)。
ところが、多重板の外側から洗浄水を散布する方法では、多重板の内側およびスクリューコンベアを効果的に洗浄することができず、長時間をかけて大量の水を使用しなければならないという課題があった。そこで、特許文献2には、スクリューコンベアの内部に洗浄水の流路を形成するとともに、スクリューコンベアの外周面に複数のノズルを形成し、それらノズルから多重板の内側に洗浄水を直接噴射することが提案されている。
特開2001−25618号公報 特開2000−15014号公報
上記従来技術では、多重板の内側に洗浄水を噴射することが可能であるが、スクリューコンベア自体に洗浄水の流路およびノズルを形成しなければならず、スクリューコンベアの構成が複雑となる。
また、上記従来技術では、スクリューコンベアは多重板によって囲まれているので、スクリューコンベアに運ばれている脱水対象物の状態を検出することはできない。しかし、スクリューコンベアに運ばれている脱水対象物の状態を検出することができれば、多重板に洗浄水を噴射する時期を適宜に決定したり、あるいは、予め脱水対象物が詰まらないように別の手段を講じること等が可能となる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、脱水対象物の詰まりの除去または予防を好適に行うことが可能な多重板型スクリュープレス脱水機を提供することである。
本発明に係る多重板型スクリュープレス脱水機は、互いに間隔を空けて軸線方向に配列された複数の第1環状板と、それぞれ前記第1環状板の間に配置され、前記第1環状板の内径よりも小さな内径を有しかつ前記第1環状板の外径よりも小さな外径を有する複数の第2環状板と、前記第1環状板および前記第2環状板を貫くように前記第1環状板および前記第2環状板の内側の空間に配置され、軸部と前記軸部の周りに螺旋状に延びる羽根部とを有するスクリューコンベアと、前記スクリューコンベアを回転させる駆動装置と、を備え、前記第2環状板が前記スクリューコンベアの回転に伴い前記羽根部に押されることによって前記第1環状板の間で偏心回転運動を行う多重板型スクリュープレス脱水機である。前記複数の第1環状板および前記複数の第2環状板のうちのいずれか2つの間に、径方向の内外を連通する孔が形成された孔空き環状板が配置されている。
本発明に係る他の多重板型スクリュープレス脱水機は、互いに間隔を空けて軸線方向に配列された複数の第1環状板と、それぞれ前記第1環状板の間に配置され、前記第1環状板の内径よりも小さな内径を有しかつ前記第1環状板の外径よりも小さな外径を有する複数の第2環状板と、前記第1環状板および前記第2環状板の軸線方向の一方に配置され、孔が形成された壁部材と、前記壁部材の前記孔に挿通されると共に、前記第1環状板および前記第2環状板を貫くように前記第1環状板および前記第2環状板の内側の空間に配置され、軸部と前記軸部の周りに螺旋状に延びる羽根部とを有するスクリューコンベアと、
前記スクリューコンベアを回転させる駆動装置と、を備え、前記第2環状板が前記スクリューコンベアの回転に伴い前記羽根部に押されることによって前記第1環状板の間で偏心回転運動を行う多重板型スクリュープレス脱水機である。前記第1環状板および前記第2環状板のうち前記壁部材と対向する環状板と前記壁部材との間に、径方向の内外を連通する孔が形成された孔空き環状板が配置されている。
上記多重板型スクリュープレス脱水機によれば、孔空き環状板の孔を通じて、脱水対象物の詰まりの除去または予防を行うことが可能となる。例えば、第1環状板および第2環状板(以下、第1環状板および第2環状板の全体を総称して多重板という。)の外側から内側に洗浄水等を供給することが可能となる。よって、スクリューコンベアの構成を複雑化しなくても、多重板の内側に洗浄水等を直接供給することが可能となる。また、孔空き環状板の孔を通じて、多重板の内側の脱水対象物の状態を検出することが可能となる。あるいは、孔空き環状板の孔から多重板の内側の脱水対象物をサンプリングし、多重板の外側において脱水対象物の状態を調べることができる。このように、上記多重板型スクリュープレス脱水機によれば、脱水対象物の詰まりの除去または予防を好適に行うことが可能となる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記孔空き環状板は、円弧状の第1部材と、円弧状の第2部材と、前記第1部材と前記第2部材とを着脱自在に結合する結合具とを備えている。
上記態様によれば、スクリューコンベアを囲むようにスクリューコンベアの周りで第1部材と第2部材とを結合具で結合することにより、スクリューコンベアを取り外さなくても孔空き環状板を設置することが可能となる。そのため、孔空き環状板の設置が容易となる。また、孔空き環状板が設けられていない既設の多重板型スクリュープレス脱水機に対して、孔空き環状板を追加で設置することが容易となる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記孔空き環状板の前記孔に取り付けられ、前記スクリューコンベアに運ばれる脱水対象物の状態を検出するセンサを備えている。
上記態様によれば、多重板の内側の脱水対象物の状態をセンサで検出することが可能となる。これにより、脱水対象物の状態に応じて詰まりの除去または予防を行うことができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記センサは圧力センサである。
上記態様によれば、多重板の内側の脱水対象物の圧力を検出することが可能となる。これにより、脱水対象物の圧力に基づいて、脱水対象物の詰まりの除去または予防を行うことができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記センサは粘度センサである。
上記態様によれば、多重板の内側の脱水対象物の粘度を検出することが可能となる。これにより、脱水対象物の粘度に基づいて、脱水対象物の詰まりの除去または予防を行うことができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記センサの検出値に基づいて前記スクリューコンベアの回転速度を制御する制御装置を備えている。
上記態様によれば、センサにより検出された脱水対象物の状態に応じて、スクリューコンベアの回転速度を自動的に調整することができる。これにより、脱水対象物の詰まりを自動的に除去または予防することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記孔空き環状板の前記孔に取り付けられ、前記第1環状板および前記第2環状板の内側の空間に流体を供給する供給装置を備えている。
上記態様によれば、供給装置が供給する流体により、第1環状板および第2環状板の内側またはスクリューコンベアを直接的に洗浄することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記供給装置は流体を噴射するノズルである。
上記態様によれば、ノズルから噴射される流体により、第1環状板および第2環状板の内側またはスクリューコンベアを直接的に洗浄することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記スクリューコンベアにより運ばれる脱水対象物は汚泥であり、前記孔空き環状板の前記孔に取り付けられ、前記第1環状板および前記第2環状板の内側の空間に凝集剤を供給する供給装置を備えている。
上記態様によれば、第1環状板および第2環状板の内側において、汚泥に凝集剤を混合させることができる。これにより、第1環状板および第2環状板の内側において汚泥の性状を変化させることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記スクリューコンベアは、前記軸部の一端から他端に脱水対象物を運ぶように構成されている。前記孔空き環状板は、前記第1環状板および前記第2環状板のうち最も前記一端側に位置する環状板と最も前記他端側に位置する環状板との間の中間位置よりも前記他端側に配置されている。
スクリューコンベアが軸部の一端から他端に脱水対象物を運ぶように構成されている場合、軸部の一端から他端に向かうほど、脱水対象物の含水率は小さくなり、脱水対象物は詰まりやすくなる傾向がある。上記態様によれば、孔空き環状板は軸部の他端側に配置されているので、脱水対象物が詰まりやすい部分において、脱水対象物の状態の検出、多重板またはスクリューコンベアの洗浄等を行うことができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記孔空き環状板には、前記孔が複数形成されている。
上記態様によれば、例えば、いずれか一つの孔に脱水対象物の状態を検出するセンサを取り付け、他の一つの孔に洗浄水を噴射するノズルを取り付ける等、孔空き環状板を同時に複数の用途に利用することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記孔空き環状板には前記孔が複数形成され、または、前記孔空き環状板が複数配置されている。前記多重板型スクリュープレス脱水機は、少なくとも一つの孔に取り付けられ、前記スクリューコンベアに運ばれる脱水対象物の状態を検出するセンサと、少なくとも一つの他の孔に取り付けられ、前記第1環状板および前記第2環状板の内側の空間に流体を供給する供給装置と、前記センサの検出値に基づいて前記供給装置を制御する制御装置と、を備えている。
上記態様によれば、センサにより検出された脱水対象物の状態に応じて、供給装置を制御することができる。これにより、脱水対象物の詰まりを自動的に除去または予防することができる。
本発明によれば、脱水対象物の詰まりの除去または予防を好適に行うことが可能な多重板型スクリュープレス脱水機を提供することができる。
実施形態に係る多重板型スクリュープレス汚泥脱水機の鉛直断面図である。 スクリューコンベアおよび多重板を側方から見た断面図である。 第1環状板および第2環状板の斜視図である。 第1環状板および第2環状板の正面図である。 実施形態に係る孔空き環状板の断面図である。 実施形態に係る孔空き環状板の平面図である。 実施形態に係る孔空き環状板の側面図である。 他の実施形態に係る孔空き環状板の断面図である。 センサが取り付けられた孔空き環状板の断面図である。 供給装置が取り付けられた孔空き環状板の断面図である。 他の実施形態に係る多重板型スクリュープレス汚泥脱水機の鉛直断面図である。 他の実施形態に係る多重板型スクリュープレス汚泥脱水機の鉛直断面図である。 供給装置の制御システムのブロック図である。 モータの制御システムのブロック図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る多重板型スクリュープレス脱水機は、汚泥を脱水する多重板型スクリュープレス汚泥脱水機(以下、単に汚泥脱水機という)1である。本実施形態では、脱水対象物は汚泥である。汚泥脱水機1は、ケーシング10と、多重板5と、スクリューコンベア40と、モータ50とを備えている。
ケーシング10は、多重板5が収容された脱水槽11と、汚泥が投入される汚泥投入部12と、脱水後の汚泥である脱水ケーキを搬出する脱水ケーキ搬出部13とを備えている。本実施形態では、脱水槽11は一端から他端に向かって斜め上向きに傾いている。しかし、脱水槽11は水平に配置されていてもよい。汚泥投入部12は脱水槽11の一端部に接続され、脱水ケーキ搬出部13は脱水槽11の他端部に接続されている。汚泥投入部12には、斜め上向きに開口する汚泥投入口12aが形成されている。脱水ケーキ搬出部13には、斜め下向きに開口する脱水ケーキ搬出口13aが形成されている。なお、汚泥投入口12aは鉛直上向きに開口していてもよく、脱水ケーキ搬出口13aは鉛直下向きに開口していてもよい。脱水槽11の底部には、汚泥から除去される水および後述する洗浄ノズル18から噴射される水を排出する排水口14が設けられている。
多重板5は、複数の第1環状板20と複数の第2環状板30とにより構成されている。図2に示すように、第1環状板20は軸線方向に配列されており、隣り合う第1環状板20同士の間には間隔が空けられている。なお、第1環状板20の軸線方向とは、第1環状板20の中心を通りかつ第1環状板20の表面と垂直な線が延びる方向である。第2環状板30は、第1環状板20の間に配置されている。図3に示すように、隣り合う第1環状板20同士の間に所定の間隔が空けられるように、第1環状板20に表面21から突出するスペーサ23が設けられていてもよい。第1環状板20の外側および内側の輪郭並びに第2環状板30の外側および内側の輪郭は、いずれも真円形状である。第2環状板30の内径30diは第1環状板20の内径20diよりも小さく、第2環状板30の外径30doは第1環状板20の外径20doよりも小さい。図2に示すように、第2環状板30の厚み30tは、第1環状板20の厚み20tよりも小さい。ただし、第2環状板30の厚み30tは第1環状板20の厚み20tと等しくてもよく、第1環状板20の厚み20tよりも大きくてもよい。
図4に示すように、第1環状板20の周囲には、軸方向に延びる棒27が配置されている。第1環状板20は棒27に支持されている。各棒27は、脱水槽11の一端側の壁11aから他端側の壁11bに架け渡されていてもよく(図1参照)、または、棒27を支持するフレームを脱水槽11内に設け、そのフレームに固定されていてもよい。棒27の本数および位置は特に限定されないが、本実施形態では、第1環状板20の下方、左斜め下方、右斜め下方、左方、右方、および上方にそれぞれ棒27が配置されている。これら棒27のうち少なくとも上方の棒27は、取り付けおよび取り外しが自在に構成されている。後述するように第1環状板20および第2環状板30は遊動可能であるが、これらの棒27により、第1環状板20および第2環状板30の脱落が防止されている。なお、第1環状板20の脱落を防止する構成は特に限定されない。例えば、第1環状板20に孔を形成し、それらの孔に棒を通すことによって、第1環状板20の脱落を防止することも可能である。この場合、第1環状板20は棒によって固定され、遊動不能となる。このように、第1環状板20は、遊動可能であってもよく、遊動不能であってもよい。
図1に示すように、スクリューコンベア40は、第1環状板20および第2環状板30を貫くように第1環状板20および第2環状板30の内側の空間に配置されている。スクリューコンベア40は、第1環状板20の軸線方向に延びる軸部41と、軸部41の周りに螺旋状に延びる羽根部42とを備えている。羽根部42のピッチ42pは、汚泥投入部12側から脱水ケーキ搬出部13側に行くほど小さくなっている。これにより、汚泥はスクリューコンベア40により、汚泥投入部12側から脱水ケーキ搬出部13側に向かって搬送されるとともに、その搬送に伴って圧縮されるようになっている。
図2に示すように、軸部41の中心41cから羽根部42の先端までの距離42rは、第2環状板30の内径30diの1/2よりも大きく、第1環状板20の内径20diの1/2以下である。上記距離42rが第2環状板30の内径30diの1/2よりも大きいので、スクリューコンベア40が回転すると、羽根部42の先端は第2環状板30の内周面に摺接し、第2環状板30は羽根部42によって径方向に押される。その結果、図4に示すように、第2環状板30は偏心回転運動を行う。言い換えると、第2環状板30は、第2環状板30の中心が第1環状板20の中心の周りを周回するように遊動する。隣り合う第1環状板20の間で第2環状板30が偏心回転運動を行うことにより、第1環状板20同士の間および第2環状板30同士の間の汚泥は掻き落とされる。
図1に示すように、モータ50は図示しないギア等を介してスクリューコンベア40の軸部41に連結されている。モータ50は、スクリューコンベア40を回転させる駆動装置の一例である。ただし、駆動装置はモータ50に限定されず、公知の各種駆動装置を好適に用いることができる。
脱水槽11には複数の洗浄ノズル18が配置されている。各洗浄ノズル18は給水配管19に接続されている。洗浄ノズル18は多重板5の周囲に配置されており、多重板5に向かって水を噴射する。本実施形態では、洗浄ノズル18は多重板5の上方に配置されている。ただし、洗浄ノズル18の位置および個数は特に限定されない。また、洗浄ノズル18は必ずしも必要ではなく、省略することができる。
ところで、スクリューコンベア40は多重板5(すなわち、第1環状板20および第2環状板30)に囲まれているので、そのままではスクリューコンベア40に運ばれている汚泥の状態を検出したり、多重板5の内側に洗浄水等を直接供給することはできない。そこで、本実施形態に係る汚泥脱水機1では、径方向の内外を連通する孔65が形成された孔空き環状板60が多重板5に挿入されている。
図5は孔空き環状板60の横断面図、図6は孔空き環状板60の平面図、図7は孔空き環状板60の側面図である。図5〜図7に示すように、本実施形態に係る孔空き環状板60は、半円弧状の第1部材61と、半円弧状の第2部材62と、第1部材61と第2部材62とを着脱自在に結合するボルト63とによって構成されている。孔空き環状板60は分解可能に形成されている。本実施形態では孔空き環状板60を構成する部材の個数は2個であるが、それらの個数は3個以上であってもよい。例えば、孔空き環状板60は、それぞれ円弧状の第1部材、第2部材、および第3部材を備え、それらがボルト等の結合具によって着脱自在に結合されていてもよい。
図8に示すように、孔空き環状板60は単一の部材により構成されていてもよい。言い換えると、孔空き環状板60は一体物であってもよい。
孔空き環状板60は、径方向の内外を連通する少なくとも1つの孔65を有する環状の板であるが、ここでいう環状は、単に中心の周りを一周する形状を意味し、外側および内側の輪郭が真円状のものに限定されない。図5に示すように本実施形態では、孔空き環状板60の内側の輪郭は真円状であるが、外側の輪郭は真円状ではない。
図1に示すように、孔空き環状板60の厚みは、第1環状板20の厚みよりも大きく、第2環状板30の厚みよりも大きい。孔空き環状板60の厚みは特に限定されないが、径方向の内外を貫く良好な孔を形成できる程度の厚みが好ましい。例えば、孔空き環状板60の厚みは第1環状板20の厚みの5〜30倍であってもよく、10〜20倍であってもよい。
孔空き環状板60の孔65の数は特に限定されない。孔空き環状板60の孔65の数は1つでもよく、複数でもよい。図5に示すように本実施形態では、孔空き環状板60には5つの孔65が形成されている。詳しくは、孔空き環状板60の上部、左斜め上部、右斜め上部、左斜め下部、および右斜め下部にそれぞれ孔65が形成されている。ただし、孔65の位置は特に限定されない。孔空き環状板60の左部、右部、または下部に孔65が形成されていてもよい。孔65の形状も限定されず、例えば真円形、楕円形、または四角形であってもよい。孔65は孔空き環状板60の径方向に向かって真っ直ぐな孔であってもよく、孔空き環状板60の径方向の外側から内側に向かって縮径または拡径する孔であってもよい。孔65は、後述するセンサ等が取り付けやすいように、いわゆるざぐり孔であってもよい。孔65の内周面に段差が設けられていてもよい。孔65の内周面は平滑面であってもよく、雄ねじ部を有するセンサ等が取り付けやすいように、孔65の内周面に螺旋溝が形成されていてもよい。すなわち、孔65はねじ孔であってもよい。孔65の形状および大きさは互いに等しくてもよく、異なっていてもよい。本実施形態では、上部、左斜め下部、および右斜め下部の孔65は、内周面に実質的に段差のない孔であるが、左斜め上部および右斜め上部の孔65は、内周面に段差のある孔である。
図1に示すように、スクリューコンベア40は、軸部41の一端41aから他端41bに汚泥を運ぶように構成されている。孔空き環状板60は、第1環状板20および第2環状板30のうち最も一端41a側に位置する環状板20aと最も他端41b側に位置する環状板20bとの間の中間位置20cよりも他端41b側に配置されている。なお、環状板20aと環状板20bとの間の中間位置20cとは、環状板20aの一端41a側の表面と環状板20bの他端41b側の表面との間の中間の位置のことであり、軸方向に関する中間位置のことである。ただし、孔空き環状板60の位置は特に限定されない。また、本実施形態では孔空き環状板60の個数は1個であるが、孔空き環状板60を複数設けることも可能である。
孔空き環状板60は、複数の第1環状板20および複数の第2環状板30のうち、いずれか2つの環状板の間に挟まれている。本実施形態では、孔空き環状板60は2つの第1環状板20の間に挟まれている。第1環状板20と同様、孔空き環状板60の下方、左斜め下方、右斜め下方、左方、右方、および上方に、それぞれ前述の棒27(図4参照)が配置されている。孔空き環状板60は棒27に支持されており、棒27により脱落が防止されている。第1環状板20と同様、孔空き環状板60は遊動可能である。ただし、第1環状板20と同様、孔空き環状板60を棒27に固定し、遊動不能とすることも可能である。また、孔空き環状板60に他の支持部材を設け、その支持部材によって孔空き環状板60を遊動不能に支持することもできる。孔空き環状板60を支持する構成は特に限定されない。
後述するように、孔空き環状板60の孔65は様々な用途に利用することができる。ただし、汚泥脱水機1によって汚泥の脱水を行っているときに孔65が常時開放されていると、孔65から汚泥が漏れ出す可能性がある。そこで、図示しない栓によって孔65を適宜塞ぐようにしてもよい。
次に、汚泥脱水機1の動作について説明する。汚泥または凝集剤が混合された汚泥(以下、単に汚泥という)が汚泥投入口12aから投入されると、その汚泥はスクリューコンベア40によって汚泥投入部12側から脱水ケーキ搬出部13側に運ばれる。スクリューコンベア40は多重板5によって囲まれており、また、羽根部42のピッチ42pは汚泥投入部12側から脱水ケーキ搬出部13側に行くほど小さくなっているので、汚泥は軸部41と羽根部42と第1環状板20と第2環状板30とによって圧縮され、汚泥に含まれる水が除去される。除去された水は、第1環状板20と第2環状板30との間の隙間を通って下方に流下する。汚泥は脱水ケーキ搬出部13側に徐々に移動するとともに、徐々に脱水される。脱水後の汚泥は脱水ケーキとなって、脱水ケーキ搬出口13aから搬出される。
このように、スクリューコンベア40の回転に伴って、汚泥は脱水ケーキ搬出部13側に徐々に移動するとともに、汚泥の含水率は徐々に小さくなる。それに伴い、汚泥の粘度は上昇する。汚泥の粘度が高くなると、多重板5に汚泥が詰まりやすくなる。しかし、前述の通り、スクリューコンベア40の回転に伴って第2環状板30は偏心回転運動を行い、第1環状板20同士の間および第2環状板30同士の間の汚泥は掻き落とされる。また、多重板5には洗浄ノズル18から洗浄水が噴射される。これにより、汚泥による多重板5の詰まりが抑制される。
ところが、汚泥が多重板5の間に堆積することを完全に防止することは困難であり、長時間の運転後に、汚泥の詰まりが発生する場合がある。いったん詰まりが発生すると、汚泥脱水機1の運転を停止し、詰まった汚泥を取り除かなければならない。そこで、詰まりが発生しそうか否かを検出し、詰まりが発生しそうな場合にはそれを未然に防ぐ措置を講ずることが望ましい。また、詰まりが発生した場合には、速やかに多重板5およびスクリューコンベア40を洗浄し、詰まった汚泥を取り除くことが望ましい。以下に説明するように、孔空き環状板60は、汚泥の詰まりの除去または予防に関して特に有用である。
次に、孔空き環状板60の利用方法の例について説明する。まず、孔空き環状板60は、多重板5の内側の汚泥を多重板5の外側に取り出す用途に用いることができる。多重板5の内側の汚泥を取り出すことができれば、多重板5の外側において汚泥の状態を調べることができ、その汚泥の状態に基づいて詰まりが発生しそうか否かを判定することができる。しかし、第1環状板20と第2環状板30との間には僅かな隙間しか形成されていないので、その隙間から汚泥を取り出すことはできない。ところが、孔空き環状板60には孔65が形成されているので、その孔65から汚泥を取り出すことが可能である。例えば、サンプリングのための器具を孔65の外側から内側に挿入し、その器具を用いて汚泥を取り出すことが可能である。あるいは、汚泥脱水機1の運転中は、多重板5の内側の圧力は外側の圧力よりも高いので、孔65を開放させたまま汚泥脱水機1を運転させると、汚泥は孔65を通じて自動的に取り出される。そのため、サンプリングのための器具を用いなくても、汚泥を取り出すことが可能である。多重板5の外側に取り出した汚泥の状態は、例えば、目視による観察、触覚による観察、粘度計による粘度の測定、水分計による含水率の測定等によって調べることができる。汚泥の状態から詰まりが発生しそうと判定した場合、詰まりを回避する措置を講ずることにより、詰まりを未然に防止することができる。詰まりを回避する措置は特に限定されないが、例えば、スクリューコンベア40の回転速度を高めることが挙げられる。
図9に示すように、孔空き環状板60の孔65に、汚泥の状態を検出するセンサ55を取り付けるようにしてもよい。センサ55によって汚泥の状態を検出することとすれば、汚泥を多重板5の外側に取り出す必要がなくなる。センサ55の種類は特に限定されないが、詰まりの発生と相関関係がある物理量として、例えば、汚泥の粘度および圧力が挙げられる。そこで、センサ55として、粘度センサまたは圧力センサを好適に用いることができる。孔空き環状板60の孔65に粘度センサを取り付け、この粘度センサにより多重板5の内側の汚泥の粘度を測定し、その粘度に基づいて詰まりが発生しそうか否かを判定することができる。例えば、汚泥の粘度が所定値以上になると、詰まりが発生しそうと判定してもよい。また、孔空き環状板60の孔65に圧力センサを取り付け、この圧力センサにより多重板5の内側の汚泥の圧力を測定し、その圧力に基づいて詰まりが発生しそうか否かを判定することができる。例えば、汚泥の圧力が所定値以上になると、詰まりが発生しそうと判定してもよい。センサ55の検出値に基づいて詰まりが発生しそうと判定された場合、詰まりを回避する措置を講ずることが好ましい。これにより、詰まりを未然に防止することができる。なお、センサ55は、圧力および粘度以外の物理量を検出するセンサであってもよい。例えば、センサ55は、汚泥のpH(ペーハー)を検出するpH計であってもよい。汚泥のpHは、凝集剤の適正量の把握に利用することができる。例えば、汚泥のpHに基づいて凝集剤の添加量を調整することができる。
上記の利用例は、孔空き環状板60を汚泥の状態の検出に利用する例である。一方、孔空き環状板60を詰まりの除去または多重板5の洗浄に利用することもできる。図10に示すように、孔空き環状板60の孔65に、流体を供給する供給装置56を取り付けるようにしてもよい。多重板5の外側に配置された洗浄ノズル18(図1参照)では、多重板5の内側を間接的にしか洗浄することができないが、孔65に取り付けられた供給装置56から流体を供給することにより、多重板5の内側およびスクリューコンベア40を直接的に洗浄することができ、詰まった汚泥を除去することができる。供給装置56が供給する流体は、気体(例えば高圧ガス)であってもよく、液体であってもよい。供給装置56が供給する流体は、例えば、空気であってもよく、水であってもよく、薬剤であってもよい。供給装置56の流体の供給形態は限定されず、例えば、流体を噴射してもよく、散布してもよい。供給装置56はノズルであってもよく、例えば、高圧の空気または水を噴射する洗浄ノズルであってもよい。供給装置56は、流体を常時供給してもよく、間欠的に供給してもよく、特定の時間にだけ供給してもよい。
ところで、汚泥に凝集剤を供給することにより、汚泥の性状を変化させることができる。そこで、孔空き環状板60の孔65から、多重板5の内側の汚泥に凝集剤を供給するようにしてもよい。また、孔65に取り付けた供給装置56(図10参照)から凝集剤を供給するようにしてもよい。これにより、スクリューコンベア40に運ばれている汚泥に凝集剤を混ぜることが可能となり、汚泥の性状を変化させることによって詰まりを防止することができる。
孔空き環状板60の孔65から他の汚泥を投入してもよい。汚泥投入口12aから投入する汚泥と孔空き環状板60の孔65から投入する汚泥とは、種類が同じであってもよく、異なっていてもよい。例えば、第1の汚泥と、第1の汚泥よりも水切れ性のよい(言い換えると、脱水しやすい)第2の汚泥とがあった場合に、第1の汚泥を汚泥投入口12aか投入し、第2の汚泥を孔空き環状板60の孔65から投入するようにしてもよい。
また、孔空き環状板60の孔65から一部の汚泥を排出してもよい。例えば、詰まりの解消のために多重板5の内側に洗浄水を供給した場合、供給部分の汚泥は局所的に含水率の高い汚泥となる。途中で含水率が高くなった上記汚泥は、脱水ケーキ搬出口13aの近傍に至っても脱水ケーキとならない場合がある。そこで、脱水ケーキ搬出口13aからは脱水ケーキのみが搬出されるように、途中で洗浄水が供給された汚泥を孔空き環状板60の孔65から排出するようにしてもよい。
前述の通り、孔空き環状板60の孔65は複数設けられていてもよい。ここで、それぞれの孔65の利用方法は同一でもよいが、異なっていてもよい。上記利用例は適宜組み合わせることができる。例えば、いずれか一つの孔65にセンサ55を取り付け、他の一つの孔65に供給装置56を取り付けてもよい。この場合、いずれか一つの孔65に取り付けられたセンサ55の検出結果に基づいて、他の孔65に取り付けられた供給装置56のON/OFFまたは流体若しくは凝集剤の供給量を制御してもよい。
また、孔空き環状板60は複数設けられていてもよい。例えば、図11に示すように、中間位置20cよりも一端41a側、他端41b側にそれぞれ孔空き環状板60を配置してもよい。図示は省略するが、中間位置20cよりも他端41b側に、2つ以上の孔空き環状板60を配置することも可能である。例えば、いずれか一つの孔空き環状板60の孔65にセンサ55を取り付け、他の孔空き環状板60の孔65に供給装置56を取り付けてもよい。この場合、いずれか一つの孔空き環状板60の孔65に取り付けられたセンサ55の検出結果に基づいて、他の孔空き環状板60の孔65に取り付けられた供給装置56のON/OFFまたは流体若しくは凝集剤の供給量を制御してもよい。
図12に示すように、孔空き環状板60を脱水槽11の壁11bと環状板20bとの間に配置することも可能である。図示は省略するが、孔空き環状板60を脱水槽11の壁11aと環状板20aとの間に配置することも可能である。壁11aおよび壁11bは、多重板5の軸線方向の一方に配置され、孔が形成された壁部材である。壁11aおよび壁11bの孔にはスクリューコンベア40が挿通されている。環状板20aは、第1環状板20および第2環状板30のうち壁11aと対向する環状板であり、環状板20bは、第1環状板20および第2環状板30のうち壁11bと対向する環状板である。環状板20bと壁11bとの間および/または環状板20aと壁11aとの間と、第1環状板20および第2環状板30のうちのいずれか2つの間とに、孔空き環状板60を配置することも可能である。
供給装置56のON/OFFまたは流体若しくは凝集剤の供給量の制御は、手動で行ってもよいが、自動化されていてもよい。例えば、運転時間を計測するタイマを備え、そのタイマによって計測される運転時間に基づいて供給装置56のON/OFFが制御されるようになっていてもよい。また、汚泥脱水機1の運転停止時に供給装置56が自動的にONされるようになっていてもよい。また、例えば、図13に示すように、汚泥脱水機1は、センサ55からの信号を受けて供給装置56を制御する制御装置57を備えていてもよい。制御装置57は、例えば、センサ55の検出値が所定値以上になると供給装置56をONしてもよく、センサ55の検出値が大きくなるほど供給装置56の供給量を増加させてもよい。例えば、センサ55として圧力センサを用い、供給装置56として水を噴射する洗浄ノズルを用いる場合、制御装置57は、圧力センサによって検出される圧力が所定値以上になると洗浄ノズルをONしてもよく、また、圧力センサによって検出される圧力が大きくなるほど洗浄ノズルの噴射量を多くするようにしてもよい。同様に、センサ55として粘度センサを用い、供給装置56として水を噴射する洗浄ノズルを用いる場合、制御装置57は、粘度センサによって検出される粘度が所定値以上になると洗浄ノズルをONしてもよく、また、粘度センサによって検出される粘度が大きくなるほど洗浄ノズルの噴射量を多くするようにしてもよい。他のセンサを用いる場合や、供給装置56として他の流体または凝集剤を供給する場合にも、同様の制御を行うことができる。このような制御により、汚泥の詰まりを自動的に防止することができる。
また、図14に示すように、制御装置57は、センサ55からの信号を受けてモータ50を制御するように構成されていてもよい。モータ50の回転速度を上げると、スクリューコンベア40の回転速度が上昇するので、詰まりを防止することができる。制御装置57は、例えば、センサ55の検出値が所定値以上になるとモータ50の回転速度を上昇させてもよく、また、センサ55の検出値が大きくなるほどモータ50の回転速度を大きくしてもよい。例えば、センサ55として圧力センサを用いる場合、制御装置57は、圧力センサによって検出される圧力が所定値以上になるとモータ50の回転速度を上昇させてもよく、また、圧力センサによって検出される圧力が大きくなるほどモータ50の回転速度を大きくしてもよい。同様に、センサ55として粘度センサを用いる場合、制御装置57は、粘度センサによって検出される粘度が所定値以上になるとモータ50の回転速度を上昇させてもよく、また、粘度センサによって検出される粘度が大きくなるほどモータ50の回転速度を大きくしてもよい。他のセンサを用いる場合にも同様の制御を行うことができる。このような制御によっても、汚泥の詰まりを自動的に防止することができる。
以上のように、本実施形態によれば、孔空き環状板60を備えていることにより、多重板型スクリュープレス汚泥脱水機1の本来の機能を維持したまま、運転中に多重板5の内外を連通させることができる。よって、多重板5の内側の汚泥の状態を検出することが可能となる。また、多重板5の内側およびスクリューコンベア40を直接洗浄することが可能となる。したがって、汚泥の詰まりの除去または予防を好適に行うことができる。
孔空き環状板60は一体物であってもよいが、本実施形態では図5に示すように、ボルト63によって組み立てられた円弧状の第1部材61および第2部材62からなっている。第1部材61および第2部材62は、スクリューコンベア40の周りで容易に組み立てることができる。そのため、スクリューコンベア40を多重板5から抜き出さなくても孔空き環状板60を設置することができ、孔空き環状板60の設置が容易となる。例えば、既設の多重板型スクリュープレス汚泥脱水機から一部の第1環状板および第2環状板を抜き出し、それによって空いたスペースに孔空き環状板60を設置することにより、孔空き環状板60を後付けすることができる。本実施形態に係る孔空き環状板60によれば、そのような後付けも容易である。また、孔空き環状板60自体の洗浄、孔65に取り付けるセンサ55または供給装置56の交換のために、孔空き環状板60を取り外す場合がある。本実施形態に係る孔空き環状板60によれば、スクリューコンベア40の周りで第1部材61および第2部材62を分離することができるので、スクリューコンベア40を多重板5から抜き出さなくても、孔空き環状板60を容易に取り外すことができる。
図9に示すように、孔空き環状板60の孔65に汚泥の状態を検出するセンサ55を取り付けることにより、多重板5の内側の汚泥の状態を検出することが可能となる。そのため、検出した汚泥の状態に基づいて、汚泥の詰まりの除去または予防を行うことができる。
センサ55が圧力センサの場合、多重板5の内側の汚泥の圧力を検出することが可能となる。これにより、汚泥の圧力に基づいて汚泥の詰まりの除去または予防を行うことができる。また、センサ55が粘度センサの場合、多重板5の内側の汚泥の粘度を検出することが可能となる。これにより、汚泥の粘度に基づいて汚泥の詰まりの除去または予防を行うことができる。
図14に示すように、センサ55の検出値に基づいてスクリューコンベア40の回転速度を制御する制御装置57を備えることとすれば、汚泥の状態に応じてスクリューコンベア40の回転速度を自動的に調整することができる。これにより、汚泥の詰まりを自動的に除去または予防することができる。
図10に示すように、孔空き環状板60の孔65に流体を供給する供給装置56を取り付けることにより、供給装置56が供給する流体により多重板5の内側およびスクリューコンベア40を直接洗浄することができる。供給装置56が流体を噴射するノズルである場合、そのノズルから噴射する流体(例えば水、空気等)で多重板5の内側およびスクリューコンベア40を直接洗浄することができる。これにより、汚泥の詰まりの除去または予防を好適に行うことができる。
孔空き環状板60の孔65に凝集剤を供給する供給装置56を取り付けることにより、多重板5の内側において汚泥に凝集剤を混合させることができる。よって、多重板5の内側において、汚泥の性状を変化させることができる。これにより、汚泥の詰まりを好適に予防することができる。
図1に示すように、本実施形態によれば、スクリューコンベア40は汚泥を軸部41の一端41aから他端41bに運ぶように構成され、孔空き環状板60は、第1環状板20および第2環状板30のうち最も一端41a側に位置する環状板20aと最も他端41b側に位置する環状板20bとの間の中間位置20cよりも他端41b側に配置されている。これにより、汚泥の詰まりがより発生しやすい箇所に孔空き環状板60を配置することができ、汚泥が詰まりやすい部分において汚泥の状態の検出または多重板5の洗浄等を行うことができる。
孔空き環状板60に複数の孔65を形成することとすれば、一つの孔空き環状板60を複数の用途に用いることができる。そのため、孔空き環状板60の利便性を高めることができる。
図13に示すように、センサ55の検出値に基づいて供給装置56を制御する制御装置57を備えることとすれば、センサ55によって検出した汚泥の状態に応じて、供給装置56を制御することができる。これにより、汚泥の詰まりを自動的に予防または除去することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明してきたが、前述の実施形態は単なる例示であり、本発明が前述の実施形態に限定されないことは勿論である。
前述の実施形態では、孔空き環状板60の孔65は全周囲が閉じた孔であったが、孔65は孔空き環状板60の軸線方向に開いた孔であってもよい。孔空き環状板60は第1環状板20または第2環状板30によって挟まれるので、このような孔であっても、孔空き環状板60が第1環状板20または第2環状板30によって挟まれた状態では、全周囲が閉じた孔となる。前述の通り、孔空き環状板60は、径方向の内外を連通する少なくとも1つの孔65を有する環状の板であり、ここでいう環状は、単に中心の周りを一周する形状を意味する。ただし、ここでいうところの一周する形状とは、孔65を含めて一周する形状のことである。よって、孔65は全周囲が囲まれた孔に限らず、軸線方向に開いた孔であってもよい。例えば、孔空き環状板60に径方向に延びるスリット(=孔)が形成され、そのスリットにセンサ等が嵌め込まれるように構成されていてもよい。
前記実施形態では脱水対象物は汚泥であったが、本発明に係る多重板型スクリュープレス脱水機の脱水対象物は汚泥に限定されない。
1 多重板型スクリュープレス汚泥脱水機
5 多重板
20 第1環状板
30 第2環状板
40 スクリューコンベア
41 軸部
42 羽根部
50 モータ(駆動装置)
60 孔空き環状板
65 孔

Claims (13)

  1. 互いに間隔を空けて軸線方向に配列された複数の第1環状板と、
    それぞれ前記第1環状板の間に配置され、前記第1環状板の内径よりも小さな内径を有しかつ前記第1環状板の外径よりも小さな外径を有する複数の第2環状板と、
    前記第1環状板および前記第2環状板を貫くように前記第1環状板および前記第2環状板の内側の空間に配置され、軸部と前記軸部の周りに螺旋状に延びる羽根部とを有するスクリューコンベアと、
    前記スクリューコンベアを回転させる駆動装置と、を備え、
    前記第2環状板が前記スクリューコンベアの回転に伴い前記羽根部に押されることによって前記第1環状板の間で偏心回転運動を行う多重板型スクリュープレス脱水機であって、
    前記複数の第1環状板および前記複数の第2環状板のうちのいずれか2つの間に、径方向の内外を連通する孔が形成された孔空き環状板が配置されている、多重板型スクリュープレス脱水機。
  2. 互いに間隔を空けて軸線方向に配列された複数の第1環状板と、
    それぞれ前記第1環状板の間に配置され、前記第1環状板の内径よりも小さな内径を有しかつ前記第1環状板の外径よりも小さな外径を有する複数の第2環状板と、
    前記第1環状板および前記第2環状板の軸線方向の一方に配置され、孔が形成された壁部材と、
    前記壁部材の前記孔に挿通されると共に、前記第1環状板および前記第2環状板を貫くように前記第1環状板および前記第2環状板の内側の空間に配置され、軸部と前記軸部の周りに螺旋状に延びる羽根部とを有するスクリューコンベアと、
    前記スクリューコンベアを回転させる駆動装置と、を備え、
    前記第2環状板が前記スクリューコンベアの回転に伴い前記羽根部に押されることによって前記第1環状板の間で偏心回転運動を行う多重板型スクリュープレス脱水機であって、
    前記第1環状板および前記第2環状板のうち前記壁部材と対向する環状板と前記壁部材との間に、径方向の内外を連通する孔が形成された孔空き環状板が配置されている、多重板型スクリュープレス脱水機。
  3. 前記孔空き環状板は、円弧状の第1部材と、円弧状の第2部材と、前記第1部材と前記第2部材とを着脱自在に結合する結合具とを備えている、請求項1または2に記載の多重板型スクリュープレス脱水機。
  4. 前記孔空き環状板の前記孔に取り付けられ、前記スクリューコンベアに運ばれる脱水対象物の状態を検出するセンサを備えている、請求項1〜3のいずれか一つに記載のスクリュープレス脱水機。
  5. 前記センサは圧力センサである、請求項4に記載のスクリュープレス脱水機。
  6. 前記センサは粘度センサである、請求項4に記載のスクリュープレス脱水機。
  7. 前記センサの検出値に基づいて前記スクリューコンベアの回転速度を制御する制御装置を備えている、請求項4〜6のいずれか一つに記載のスクリュープレス脱水機。
  8. 前記孔空き環状板の前記孔に取り付けられ、前記第1環状板および前記第2環状板の内側の空間に流体を供給する供給装置を備えている、請求項1〜3のいずれか一つに記載のスクリュープレス脱水機。
  9. 前記供給装置は流体を噴射するノズルである、請求項8に記載のスクリュープレス脱水機。
  10. 前記スクリューコンベアにより運ばれる脱水対象物は汚泥であり、
    前記孔空き環状板の前記孔に取り付けられ、前記第1環状板および前記第2環状板の内側の空間に凝集剤を供給する供給装置を備えている、請求項1〜3のいずれか一つに記載のスクリュープレス脱水機。
  11. 前記スクリューコンベアは、前記軸部の一端から他端に脱水対象物を運ぶように構成され、
    前記孔空き環状板は、前記第1環状板および前記第2環状板のうち最も前記一端側に位置する環状板と最も前記他端側に位置する環状板との間の中間位置よりも前記他端側に配置されている、請求項1〜10のいずれか一つに記載のスクリュープレス脱水機。
  12. 前記孔空き環状板には、前記孔が複数形成されている、請求項1〜11のいずれか一つに記載の多重板型スクリュープレス脱水機。
  13. 前記孔空き環状板には前記孔が複数形成され、または、前記孔空き環状板が複数配置され、
    少なくとも一つの孔に取り付けられ、前記スクリューコンベアに運ばれる脱水対象物の状態を検出するセンサと、
    少なくとも一つの他の孔に取り付けられ、前記第1環状板および前記第2環状板の内側の空間に流体を供給する供給装置と、
    前記センサの検出値に基づいて前記供給装置を制御する制御装置と、
    を備えている、請求項1に記載の多重板型スクリュープレス脱水機。
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