JP2014226133A - ディップソース及びディップソースの素 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、従来問題であったディップソースの離水、さらにはポタージュやスープ等の水分の多いものから作ったディップソースの離水を減少させ、パン等へ塗布した時の染み込みが防止されていると同時に、良好なスプレッド性を有するディップソース及びディップソースの素を得ることを目的とする。
【解決手段】 ゲル形成の必須成分として平均分子量(Mw)10000〜100000の低強度寒天と不溶性食物繊維を含有させたディップソース及びディップソースの素である。
【選択図】なし

Description

本発明は、調理パン等の具材として利用されるディップソースに関する。
ディップソースは、パンやクラッカー、野菜などにつけて食べるペースト状の食品で、クリームチーズや生クリーム、マヨネーズの他、アボカドやトマトなどをベースにして、必要によりたまねぎのみじん切りやゆで卵・アンチョビー・ツナなどの具材を加え、調味料・香辛料・酸味料などで味を調えたものである。ディップソースとは異なるが、同じような味付けとして、ツナマヨネーズ、ゆでタマゴのタルタルソース、サルサソース、カレーソース、トマトソース、ミートソースなどをパンに挟んだ調理パンなどもある。
スープやポタージュなどの液体は、ディップソースのようなペースト状の粘性がないためパンやクラッカー、野菜などにつけて食べるということが出来なかった。またパンに挟んだり、内包したときに皮地に浸み込んでしまうという問題もあり、使用されてこなかった。これらの問題は従来からあるディップソースも同様であり、水分を多く含むため、カレーパンやピロシキなどに使用する場合は澱粉等で粘性を付けて浸み込みを防いでいる。
しかしながら澱粉を加えて作業性や浸み込み防止のために半固形化(流動性をもたない状態)してしまうと、味たちも悪く、糊状感が強く、本来の味を損ねてしまうという問題があった。ゲル化剤を加えて液体を凝固することも考えられるが、例えば寒天では凝固力が強すぎ、ゲルを崩してもスプレッド性がないためディップソースのような使い方には適さない。
カラギナンやジェランガムなどのゲル化剤はイオン反応性がありスープやポタージュなど調味塩によりゲル強度が異なり物性のコントロールが難しいという問題がある。キサンタンガムやグアーガム、ローカストビーンガムなどの増粘剤を使うと保形性が不足し且つ糊状感が出てきて、塗るのに適した構造粘性のチキソトロピー性を示すディップソースが出来ない。一方、ペクチンは糖質との反応で固形化しジャムとしてスプレッド性を作ることができるが、前述のスープやポタージュなど惣菜系の調理では、甘みが出て好ましくない。
これに対しゲルが崩れ易い低強度寒天を利用することによりスプレッド性を作ることができる(例えば、特許文献1)。また、特許文献2には低強度寒天と水溶性食物繊維であるイヌリンを併用した脂肪代替物が記載されている。
特開平6−38691 特開2011−30444
しかしながら、特許文献1に記載されたものは、壊れたゲルからの離水が多くパンやクラッカー等に浸み込んでしまうという欠点がある。特許文献2に記載されたものは滑らかな食感にはなるがディップソースに必要な保形性(構造粘性)が得られず、離水を防止する効果も満足の得られるものではない。
そこで、本発明はクリームチーズや生クリーム、マヨネーズ、ゆでタマゴのタルタルソース、サルサソース、カレーソース、トマトソース、ミートソースなどの従来からあるディップソースのぬり易さを保ち且つ欠点である離水を防止し、さらにはスープやポタージュなど液体状のものを使用しても離水が少なく、クラッカー、パンに容易に塗ることができるディップソース、及びこれらのディップソースが用時調整できるディップソースの素を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するため、本発明者らは、創意研究を重ねた結果、重量平均分子量(Mw)10000〜100000の低強度寒天と不溶性食物繊維を含むディップソース状のゲル状物質が、スプレッド性を有する構造粘性のチキソトロピック性を示し且つ離水が極めて少ないことを見出し本発明に至った。
さらに本発明は、重量平均分子量(Mw)10000〜100000の低強度寒天と不溶性食物繊維を含む、用時調整できる乾燥されたディップソースの素である。
以上のように、本発明によれば、重量平均分子量(Mw)10000〜100000の低強度寒天と不溶性食物繊維を含むことにより、スプレッド性を有する構造粘性のチキソトロピック性を示し、且つ離水が極めて少ないディップソース及びディップソースの素を提供することができる。
これらの物性が得られるメカニズムとしては、低強度寒天のゲルマトリックス中に一定割合の不溶性食物繊維の膨潤粒子が入り込むことにより、低強度寒天だけでは不十分な保形性を補うことができる。また、食物繊維は不溶性であるために糊状感がなく、さらに低強度寒天のゲルとは独立して存在するために、低強度寒天の構造粘性を維持したまま、チキソトロピー性を高めることができるのである。また、不溶性食物繊維の保水効果から生じる離水を保持して見かけの離水を減少させることも可能となる。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は以下に説明する部材や材料、配置等によって限定されず、これらの部材等は本発明の主旨に沿って適宜改変することができる。
(ディップソース)
本発明のディップソースは、クリームチーズや生クリーム、マヨネーズ、ゆでタマゴのタルタルソース、サルサソース、カレーソース、トマトソース、ミートソースなどの従来からあるディップソースに低強度寒天と不溶性食物繊維を含有させたものであり、またスープやポタージュなど液体のものに低強度寒天と不溶性食物繊維を含有させディップソース状にしたものである。さらに調味料等と低強度寒天と不溶性食物繊維を含み、熱水を加えて作製する用時調整用のディップソースの素である。
(低強度寒天)
低強度寒天は、特許3023244や特許3414954に示す方法により製造され、従来の寒天に較べて低強度のゲルを形成することができる。具体的には市販商品であるウルトラ寒天(伊那食品工業社製)がある。さらに低強度寒天は特公昭63−005053に示された方法等によりより低温で溶解する即溶化処理が行われていても良い。
(不溶性食物繊維)
本発明の不溶性食物繊維は水に不溶性ながら保水性を有する性質を持つ。これらの不溶性食物繊維としては、小麦、大麦、オート麦、コーン、ビート、サトウキビ、ポテト、アップル、オレンジ、大豆、えんどう、夕顔を起源として作られており、本発明ではこのうち1以上を含むことを特徴とする。不溶性食物繊維の成分にはセルロース、ヘミセルロース、ペクチン質、リグニン、キチンなどがあり、起源植物にはこれらの不溶性食物繊維成分が含まれている。
低強度寒天と不溶性食物繊維との重量比率は1:10〜10:1の範囲にあることがよく、1:3〜7:1の範囲にあることがより好ましい。低強度寒天が少ないと十分な構造粘性が得られずゲル強度が弱くなりディップソースとしての保形性が得られない。逆に多すぎるとゲル強度が高すぎてスプレッド性(伸展性)が悪くなる。不溶性食物繊維が少なすぎると保水効果が弱くなり離水が増える。逆に多すぎるとチキソトロピー性が減少しスプレッド性が悪くなる。
ディップソース中における低強度寒天の含有量は0.05重量%〜2.0重量%が好ましく0.2重量%〜1.0重量%が特に好ましい。ディップソース中における不溶性食物繊維の含有量は0.05重量%〜4.0重量%が好ましく0.2重量%〜2.0重量%が特に好ましい。低強度寒天の含有量が少なすぎると十分な構造粘性が得られずゲル強度が弱くなりディップソースとしての保形性が得られない。逆に多すぎるとゲル強度が高すぎてスプレッド性(伸展性)が悪くなる。不溶性食物繊維が少なすぎると保水効果が弱くなり離水が増える。逆に多すぎるとチキソトロピー性が減少しスプレッド性が悪くなる。
(他の成分)
本発明のディップソース及びディップソースの素には低強度寒天と不溶性食物繊維のほかに、本効果を妨げない範囲で他の成分を添加することができる。このような他の成分としては、例えば、多糖類、糖、塩類、機能性物質などが挙げられる。多糖類としては冷水可溶性、冷水不溶性のいずれも使用することができる。冷水可溶性の多糖類としては、フェヌグリークガム、グアガム、タラガム、ナトリウムタイプκカラギナン、ιカラギナン、λカラギナン、アラビアガム、キサンタンガム、α化デンプン、大豆多糖類、ペクチン、プルラン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールなどが挙げられる。冷水不溶性の多糖類としては寒天、κカラギナン、ジェランガム、ネーティブ型ジェランガム、タマリンドガム、デンプン、ローカストビーンガムなどがある。糖類としてはデキストリン、オリゴ糖、2糖類、単糖類、還元糖、などがある。機能性成分としては酸化防止剤、アガロオリゴ糖、ポリフェノール類、ビタミン、ミネラルなどがある。また、保存性を高める目的で防腐剤を添加しても良い。防腐剤としては、ソルビン酸、安息香酸、パラオキシ安息香酸類などの合成品、ポリリジン、グリシン、プロタミン、ペクチン分解物、その他の天然物由来の抗菌成分などが挙げられる。
(ディップソースの製造方法)
本発明のディップソースは作製方法に特に限定はないが、使用する水に予め低強度寒天と不溶性食物繊維を添加し加熱溶解して使用する方法、使用する水に予め低強度寒天を添加し加熱溶解して使用した後、最後に不溶性食物繊維を混ぜる方法。使用する水の一部に低強度寒天と不溶性食物繊維を添加し加熱溶解して、最後に添加する方法などがある。用時調整のものは調味料や具材に低強度寒天と不溶性食物繊維を混ぜた状態(ディップソースの素)で保管し、使用時に熱湯を添加して低強度寒天を溶解させてディップソースを作製することができる。特に乾燥された状態のディップソースの素であれば保存性もよく好ましい。
本発明のディップソースの物性は以下の方法で測定することができる。
破断応力:スプレッド性の指標とした。破断応力はテクスチャーアナライザー(TxPuls 英弘精機社製)を使用した。測定条件は円柱状プランジャーを使用し、進入速度20mm/分、測定温度20℃とした。
チキソトロピー性:動的粘弾性測定装置(ARES 拡張型 ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製)を使用して、温度20℃、回転速度0.01/s〜10/s(120秒)(この条件はφ20mmのパラレルプレートを使用して、回転速度を0.01/sから一定割合で上昇させ、120秒後に回転速度を10/sに到達させ、次いでその120秒後に回転速度が0.01/sになるようにプレートの回転速度を一定割合で降下させる条件である)の条件にて、チキソトロピックループを測定し、面積値を算出しチキソトロピー性の目安とした。面積値が大きいほどチキソトロピー性が大きいものとして表すことができる。面積単位はdyn/cm・s−1として表される。
tanδ:動的粘弾性測定装置(ARES 拡張型 ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製)を使用して測定した。tanδはG″(損失粘性率)/G´(貯蔵粘性率)で示される。測定条件は、1Hzで歪は1%〜100%とした。数値が大きいほど構造粘性が小さくなる。
離水:本発明のディップソース50gを、ロートにセットした100メッシュ篩(JIS)に乗せ60分後にロートから落ちた水の量を測定し離水量(g)とした。
本発明のスプレッド性、構造粘性、チキソトロピー性の指標は以下の値で示すことができる。
破断応力が5g/cm〜80g/cmにおいて良好な構造粘性が得られ、スプレッド性が良好となり、10g/cm〜60g/cmにおいてさらに良好となる。5g/cmより低いと構造粘性が弱くクラッカーなどに塗ったときに垂れてしまう。逆に80g/cmより高いと構造粘性が高すぎて塗ることができない。
チキソトロピックループ面積が0.3〜1.5dyn/cm・s−1において良好なスプレッド性が得られた。0.3dyn/cm・s−1より小さいとスプレッド性が悪く、より1.5dyn/cm・s−1大きいと曳糸性が大きくなり使いにくくなる。
tanδについては、tanδ<1(1より小さい)において良好なスプレッド性が得られた。tanσ≧1であると構造粘性が弱く塗ったときに垂れてきてしまう。
以下に実施例を示して本発明を更に具体的に説明するが本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。例中、含有量ないし使用量を表す%及び部は、特記ない限り重量基準である。
実施例及び比較例に用いた原料等は、以下の通りである。
低強度寒天▲1▼:ウルトラ寒天AX−10(伊那食品工業社製)Mw15000
低強度寒天▲2▼:ウルトラ寒天UX−200(伊那食品工業社製)Mw95000
寒天:伊那寒天UP−37(伊那食品工業社製)Mw250000
キサンタンガム:ケルトロール(CPケルコ社製)
カラギナン:イナゲルE−25(伊那食品工業社製)
ジェランガム:ケルコゲル(CPケルコ社製)
ιカラギナン:イナゲルV−120(伊那食品工業社製)
不溶性食物繊維▲1▼:小麦ファイバー(Fiニュートリション社製)
不溶性食物繊維▲2▼:大麦ファイバー(大麦発酵研究所社製)
不溶性食物繊維▲3▼:オート麦ファイバー(Fiニュートリション社製)
不溶性食物繊維▲4▼:コーンファイバー(日本食品化工社製)
不溶性食物繊維▲5▼:ビートファイバー(日本甜菜製糖社製)
不溶性食物繊維▲6▼:サトウキビファイバー(Fiニュートリション社製)
不溶性食物繊維▲7▼:ポテトファイバー(Fiニュートリション社製)
不溶性食物繊維▲8▼:アップルファイバー(Fiニュートリション社製)
不溶性食物繊維▲9▼:オレンジファイバー(DSP五協フード&ケミカル社製)
不溶性食物繊維▲10▼:大豆ファイバー(デュポン ソレイ社製)
不溶性食物繊維▲11▼:エンドウファイバー(オルガノフードテック社製)
不溶性食物繊維▲12▼:夕顔ファイバー(イワキ社製)
(試験例1)低強度寒天を使用した場合と通常の寒天又は増粘多糖類を使用したときの比較
(実施例1〜2、比較例1〜6)
表1に示した配合にてディップソース様ゲル化物を作製した。具体的には低強度寒天と不溶性食物繊維を1:1の割合で混合し、この粉末2.0gを95℃の水100gに加え溶解した。10℃に冷却ゲル化後、20℃の物性を測定した(実施例1〜2)。比較として通常の寒天又は他の多糖類を使用した場合も同様にして試験を行った(比較例1〜4)。さらに低強度寒天のみを1.0g使用した場合、及び不溶性食物繊維のみを1.0g使用した場合についても同様にして試験を行った(比較例1〜6)。結果を表1に示した。
評価項目
(1)スプレッド性(伸展性)及び外観
10名のパネラーにより、ディップソース様ゲル化物を、バターナイフを使用して食パンにぬり、ぬりやすさを下記の指標で評価した。10名中の最も多かった評価を記載した。
◎非常にぬりやすい
○ぬりやすい
×ぬりにくい
外観は、ぬった時の保形性や滑らかさを確認し、下記の指標で評価した。10名中の最も多かった評価を記載した。
◎滑らかで保形性がある。
○滑らかで保形性があるが◎より劣る
×滑らかさまたは保形性にかける
(2)食感
10名のパネラーにより、ディップソース様ゲル化物の食感を官能試験により調べた。下記の指標で評価し、10名中の最も多かった評価を記載した。
◎:ディップソース特有の口溶けの良さに優れ好ましい。
○:ディップソース特有の口溶けの良さを有している。
×:ディップソース特有の口溶けの良さがなかった。
(3)破断応力
破断応力はテクスチャーアナライザー(TxPuls 英弘精機社製)を使用した。測定条件は円柱状プランジャーを使用し、進入速度20mm/分、測定温度20℃とした。
(4)動的粘弾性(チキソトロピックループおよびtanδ)
動的粘弾性測定装置(ARES 拡張型 ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製)を使用した。チキソトロピックループは温度20℃、回転速度0.01/s〜10/s(120秒)で測定した。tanδは、20℃において周波数1Hz、歪1%〜100%の範囲で測定した。
(5)離水
ディップソース様ゲル化物50gを、ロートにセットした100メッシュ篩(JIS)に乗せ60分後にロートから落ちた水の量を測定し離水量(g)とした。
Figure 2014226133
Figure 2014226133
以上のように重量平均分子量15000または95000の低強度寒天を使用したものはスプレッド性、外観、食感の良好な物性が得られたのに対し、比較例1〜6は満足できる物性が得られなかった。
(試験例2)低強度寒天と不溶性食物繊維の割合
(実施例3〜7、比較例7〜8)
表2に示した配合にてディップソース様ゲル化物を作製した。具体的には低強度寒天と不溶性食物繊維の割合を変えて混合し、この粉末2.0gを95℃の水100gに加え溶解した。10℃に冷却ゲル化後、20℃の物性を試験例1と同様にして測定し結果を表2に示した。
Figure 2014226133
Figure 2014226133
以上のように低強度寒天:不溶性食物繊維が10:1〜1:10のものは良好な物性が得られたが、この割合を外れたものは満足できる物性が得られなかった。
(試験例3)不溶性食物繊維の種類
(実施例8〜18)
表3に示した不溶性食物繊維を使用してディップソース様ゲル化物を作製した。具体的には低強度寒天▲2▼と不溶性食物繊維の割合を4:6で混合し、この粉末2.0gを95℃の水100gに加え溶解した。10℃に冷却ゲル化後、20℃の物性を実験例1と同様にして測定し、結果を表4、表5に示した。
Figure 2014226133
Figure 2014226133
Figure 2014226133
Figure 2014226133
Figure 2014226133
以上のように実施例8〜18に記載された本発明の不溶性食物繊維を使用することにより良好な結果が得られた。
(試験例4)寒天量
(実施例19〜22)
表6に示した配合にてディップソース様ゲル化物を作製した。具体的には低強度寒天と不溶性食物繊維を95℃の水に溶解し、予め60℃に加温した市販のミートソースに添加し混合後10℃に冷却ゲル化させた。20℃の物性を試験例1と同様にして測定し結果を表7に示した。
Figure 2014226133
Figure 2014226133
Figure 2014226133
クリームチーズディップソースの粉末とディップソースの作製
表8に示した配合にてクリームチーズディップソース用の粉末とこの粉末を使用したディップソースを作製した。具体的には乾燥された材料をすべて混合しディップソースの素を作製した。この粉末20gに95℃の水100gを加えて撹拌溶解した後、10℃に冷却し実施例23のクリームチーズディップソースを作製した。
Figure 2014226133
マヨネーズディップソースの作製
表9に示した配合にてマヨネーズディップソースを作製した。具体的には低強度寒天▲1▼を水に入れ90℃にて加熱溶解後、50℃になったところで、予め40℃に加温したマヨネーズに添加して混合した。これに不溶性食物繊維▲4▼をいれ撹拌し、10℃に冷却することにより実施例24のマヨネーズディップソースを作製した。
Figure 2014226133
Figure 2014226133
カレーソースディップソース粉末とディップソースの作製
表10に示した配合にてカレーソースディップソース用の粉末とこの粉末を使用したディップソースを作製した。具体的には乾燥された材料をすべて混合しディップソースの素を作製した。この粉末20gに95℃の水100gを加えて撹拌溶解した後、10℃に冷却し実施例25のカレーソースディップソースを作製した。
Figure 2014226133
ミートソースのディップソースの作製
表11に示した配合にてミートソースのディップソースを作製した。具体的には低強度寒天▲1▼を水に入れ90℃にて加熱溶解後、不溶性食物繊維▲9▼を入れ、60℃になったところで、予め60℃に加温したミートソースに添加して混合した。10℃に冷却することにより実施例26のミートソースのディップソースを作製した。
Figure 2014226133
ポタージュスープディップソースの作製
表12に示した配合にてポタージュスープディップソースを作製した。具体的には低強度寒天▲2▼を水に入れ95℃にて加熱溶解後、予め60℃に加温したポタージュスープに添加して混合した。これに不溶性食物繊維▲10▼を入れ混合した。10℃に冷却することにより実施例27のポタージュのディップソースを作製した。
Figure 2014226133
スープディップソースの粉末とディップソースの作製
表13に示した配合にてスープディップソース用の粉末とこの粉末を使用したディップソースを作製した。具体的には乾燥された材料をすべて混合しディップソースの素を作製した。この粉末20gに95℃の水100gを加えて撹拌溶解した後、10℃に冷却し実施例28のスープディップソースを作製した。
Figure 2014226133
Figure 2014226133
(試験例3)
実施例23〜28で作製したディップソースについて実験例1同様に物性を測定し、結果を表14に示した。
Figure 2014226133
以上のように本発明の、低強度寒天と不溶性食物繊維を使用して作製したディップソースはスプレッド性、外観、食感の良好な物性が得られた。

Claims (5)

  1. 重量平均分子量(Mw)10000〜100000の低強度寒天と不溶性食物繊維をゲル形成の必須成分として含有したディップソース
  2. 前記不溶性食物繊維が小麦、大麦、オート麦、コーン、ビート、サトウキビ、ポテト、アップル、オレンジ、大豆、エンドウ、夕顔を起源として作られた不溶性食物繊維のうち1以上含有させたことを特徴とする請求項1に記載のディップソース
  3. 前記重量平均分子量(Mw)10000〜100000の低強度寒天と不溶性食物繊維の重量比率が1:10〜10:1の範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載のディップソース
  4. 前記ディップソースはスプレッド性を有する構造粘性のチキソトロピー性を示し、20℃において、破断応力が5g/cm〜80g/cmの範囲であり、動的粘弾性におけるチキソトロピックループ面積が0.3dyn/cm・s−1〜1.5dyn/cm・s−1であり、tanδが歪1%から100%(1Hz)において1以下であるすべての条件を満たしていることを特徴をする請求項1〜3のディップソース
  5. 請求項1〜4に記載の特徴を有するディップソースであって、調味料等を含み、加水により用時調整できるディップソースの素
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