JP2014224722A - エンジンベンチシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンよりもダイナモメータの近くに設けられた軸トルクメータの出力値に基づいて、レーシング試験を精度良く行うことができるエンジンベンチシステムを提供すること。
【解決手段】供試体は、エンジン本体と、このエンジン本体のクランクシャフトとダイナモメータの出力軸とを接続する中間結合体と、に分けられる。エンジンベンチシステムは、ダイナモメータと中間結合体との結合部の捩れトルクT23を検出する軸トルクセンサと、中間結合体とエンジン本体の結合部に対するエンジン側軸トルク指令値T12refと、中間結合体の慣性モーメントJ2に比例したトルク値とを合算することにより、軸トルクセンサに対するダイナモ側軸トルク指令値T23refを算出する軸トルク指令生成装置61と、ダイナモ側軸トルク指令値T23refと軸トルクセンサの出力値T23とに基づいてトルク制御信号T3を生成する軸トルク制御器62と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンベンチシステムに関する。より詳しくは、エンジンを備えた供試体にダイナモメータを動力吸収体として接続し、エンジンの各種特性を測定するエンジンベンチシステムに関する。
図5は、エンジンベンチシステム100の構成を示す図である。
エンジンベンチシステム100は、エンジンE及びその出力軸SWで構成される供試体Wと、この供試体Wの出力軸SWに動力吸収体として接続されたダイナモメータDYと、スロットルアクチュエータ110を介してエンジンEを制御するエンジン制御器120と、インバータ130を介してダイナモメータDYを制御するダイナモ制御器140と、ダイナモメータDYの出力軸の回転数を検出するエンコーダ150と、供試体Wの出力軸SWとダイナモメータDYの出力軸との結合部の軸トルク(捩れトルク)を検出する軸トルクセンサ160と、を備える。なお図5では、クラッチ、トランスミッション、及びプロペラシャフトなどの機械要素をまとめて出力軸SWとして簡略化して示す。
エンジン制御器120は、試験項目ごとに予め定められた態様でエンジンEの出力を制御し、ダイナモ制御器140は、エンコーダ150や軸トルクセンサ160の出力等に基づいて、ダイナモメータDYの回転数やトルクを制御する(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−133714号公報
ところで、上記のようなエンジンベンチシステム100による試験項目の1つに、レーシング試験と呼称されるものがある。レーシング試験とは、いわゆる空ぶかし時におけるエンジンの特性を測定するものである。より具体的には、アイドリング状態から短期間だけスロットル開度を全開にしたときにおけるダイナモメータDYの回転数の変化(例えば、回転数の立ち上がり方や、最高値等)を測定する。
上記図5に示すような構成のエンジンベンチシステム100では、このようなレーシング試験を行う場合、ダイナモ制御器140に入力する軸トルク指令値を0とする。すなわち、ダイナモ制御器140では、軸トルクセンサ160で捩れトルクが発生しないように、すなわちエンジンEに負荷がかからないように、ダイナモメータDYでトルクを発生させる。
図6は、従来のエンジンベンチシステム100におけるレーシング試験の結果を示す図である。図6には、エンジンベンチシステム100による測定結果、すなわちエンコーダ150によって測定された回転数を細実線で示す。また図6には、エンジン単体で測定した場合の結果を太破線で示す。ここで、エンジン単体とは、エンジンEと出力軸SWとを切り離し、エンジンEを無負荷にした状態をいう。換言すれば、図6の太破線はクラッチを切り離した状態でスロットルを全開にした場合における実際のエンジン回転数の変化を示す。したがって、図6の太破線は、エンジンベンチシステム100による測定結果の理想値となる値である。
図6に示すように、エンジンベンチシステム100による測定結果(細実線)は、理想値(太破線)よりも常に小さい。上記の通り、エンジンベンチシステム100では、レーシング試験を行う際、軸トルク指令値を0とすることによって、エンジンEに負荷がかからないような状態を再現しようとしている。しかしながら、軸トルクセンサ160からエンジンEのクランクシャフトまでの部分、すなわち出力軸SWの慣性はエンジンE側で負担せねばならず、この結果として測定結果は加速時及び減速時ともに理想値を下回る。以上のように、従来のエンジンベンチシステム100では、レーシング試験においてエンジン単体の性能を精度良く測定することが困難である。
なお理論的には、軸トルクセンサ160の位置をよりエンジンEのクランクシャフト側に近づければ出力軸SWの慣性もダイナモメータDYで負担させることができる。しかしながら、軸トルクセンサ160をエンジンEに近づけるほどエンジンEの熱が伝わりやすくなるため、温度ドリフトによる測定値の変化の影響が大きくなる。また、軸トルクセンサ160をエンジンEに近づけるほどエンジンEの振動が伝わりやすくなり、測定精度が低下する。以上のような理由から、軸トルクセンサ160の位置は、エンジンEよりもダイナモメータDYに近い方が好ましい。
本発明は、エンジンよりもダイナモメータの近くに設けられた軸トルクメータの出力値に基づいて、レーシング試験を精度良く行うことができるエンジンベンチシステムを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するため本発明は、その出力軸が供試体(例えば、後述の供試体W)に接続されたダイナモメータ(例えば、後述のダイナモメータDY)と、前記ダイナモメータの出力軸と前記供試体との結合部における捩れトルク(T23)を検出する軸トルク検出器(例えば、後述の軸トルクセンサ7)と、を備え、前記供試体は、エンジン本体(例えば、後述のエンジン本体W1)と、当該エンジン本体のクランクシャフトと前記ダイナモメータの出力軸とを接続する中間結合体(例えば、後述の中間結合体W2)と、に分けられるエンジンベンチシステム(例えば、後述のエンジンベンチシステム1)を提供する。前記エンジンベンチシステムは、前記中間結合体と前記エンジン本体の結合部における捩れトルク(T12)に対する指令値に相当するエンジン側軸トルク指令値(T12ref)と、前記中間結合体の慣性モーメント(J2)に比例したトルク値とを合算することにより、前記軸トルク検出器における捩れトルクに対する指令値に相当するダイナモ側軸トルク指令値(T23ref)を算出する軸トルク指令生成装置(例えば、後述の軸トルク指令生成装置61)と、前記ダイナモ側軸トルク指令値(T23ref)と前記軸トルク検出器の出力値(T23)とに基づいて前記ダイナモメータのトルク制御信号(T3)を生成する軸トルク制御器(例えば、後述の軸トルク制御器62)と、を備える。
(2)この場合、前記エンジンベンチシステムは、前記ダイナモメータの出力軸の回転数を検出する回転数検出器(例えば、後述のエンコーダ8)をさらに備え、前記軸トルク指令生成装置は、前記回転数検出器の出力の微分値に前記中間結合体の慣性モーメントを乗算して得られるトルク値と、前記エンジン側軸トルク指令値と、を合算することによりダイナモ側軸トルク指令値(T23ref)を算出することが好ましい。
(1)本発明では、軸トルク検出器によってエンジン本体及び中間結合体からなる供試体とダイナモメータとの結合部における捩れトルクを検出し、軸トルク制御器によって軸トルク検出器の出力値と所定のダイナモ側軸トルク指令値とに基づいてトルク制御信号を生成する。また本発明の軸トルク指令生成装置では、所定のエンジン側軸トルク指令値と中間結合体の慣性モーメントに比例したトルク値とを合算することによってダイナモ側軸トルク指令値を算出し、上記軸トルク制御器に入力する。本発明では、このように中間結合体の慣性モーメントに比例したトルク値を含めてダイナモ側軸トルク指令値を決定することにより、中間結合体の慣性の少なくとも一部をダイナモメータ側で負担させることができる。したがって、本発明によれば、エンジン本体にかかる負担を従来と比較して低減できるので、レーシング試験ではエンジン本体のみの性能を精度良く評価することができる。
(2)本発明では、所定のエンジン側軸トルク指令値と、回転数検出器の出力の微分値に中間結合体の慣性モーメントを乗算して得られるトルク値(すなわち、中間結合体を加減速するためのトルク値)とを合算することによってダイナモ側軸トルク指令値を算出する。本発明のエンジンベンチシステムは、3つの慣性体を2つのばね要素で連結して構成される3慣性系モデルによる近似が妥当である。そうすると、中間結合体を加減速するためのトルク値はダイナモ側軸トルクとエンジン側軸トルクの差とほぼ等しくなるので、上記のようにダイナモ側軸トルク指令値を決定することにより、中間結合体よりもダイナモメータ側に設けられた軸トルク検出器でも、エンジン側軸トルクを制御することができる。したがって本発明によれば、エンジン側軸トルク指令値を0とするだけでエンジン本体をほぼ無負荷にした状態を実現できるので、レーシング試験ではエンジン本体のみの性能を精度良く評価できる。
本発明の一実施形態に係るエンジンベンチシステムの構成を示す図である。 上記実施形態に係るエンジンベンチシステムの機械系に相当する3慣性系モデルを示す図である。 上記実施形態に係る軸トルク制御の制御回路の構成を示すブロック図である。 上記実施形態に係るエンジンベンチシステムによるレーシング試験の結果を示す図である。 従来のエンジンベンチシステムの構成を示す図である。 従来のエンジンベンチシステムによるレーシング試験の結果を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るエンジンベンチシステム1の構成を示す図である。
エンジンベンチシステム1は、エンジンE及びシャフトSWを備える供試体Wと、供試体Wに動力吸収体として接続されたダイナモメータDYと、スロットルアクチュエータ2を介してエンジンEを制御するエンジン制御器5と、インバータ3を介してダイナモメータDYを制御するダイナモ制御器6と、供試体WのシャフトSWとダイナモメータDYの出力軸SDとの結合部における捩れトルクを検出する軸トルクセンサ7と、ダイナモメータDYの出力軸SDの回転数を検出するエンコーダ8と、を備える。
エンジンベンチシステム1による試験対象としての供試体Wは、エンジンEと、クラッチCと、トランスミッションTMと、シャフトSWと、を図1に示すように組み合わせて構成される。すなわち、この供試体Wは、クラッチCにおいて、エンジンE及びそのクランクシャフトを含むエンジン本体W1と、トランスミッションTM及びシャフトSを含む中間結合体W2とに機械的な接続を切断することができるようになっている。また、供試体Wは、このようにクラッチCやトランスミッションTMを含むため、全体的な剛性は軸トルクセンサ7の剛性よりも低くなっている。
エンジン制御器5は、試験項目ごとに定められた態様によってエンジンEの出力を制御する。
ダイナモ制御器6は、試験項目ごとに定められた態様でエンジンEの動力が吸収されるように、軸トルクセンサ7及びエンコーダ8の出力に基づいてダイナモメータDYで発生させるべきトルク値に相当するトルク制御信号を生成し、インバータ3へ入力する。
次に、ダイナモ制御器6の構成について説明する。本実施形態では、エンジンベンチシステム1の機械系の構成を、図2に示すようなそれぞれ固有の慣性モーメントを有する3つの慣性体を、2つのばね要素で連結して構成される3慣性系モデルで近似する。上述のように、供試体は全体として低剛性であるから、図2に示すような3慣性系モデルによる近似は妥当である。
図2において、“J1”は、エンジン本体の慣性モーメントに相当する。“J3”は、ダイナモメータの慣性モーメントに相当する。“J2”は、中間結合体の慣性モーメントに相当する。なお、これら3つの慣性モーメントJ1〜J3の具体的な値は、予め実験を行うことによって特定される。
“T12”は、エンジン本体と中間結合体との結合部における捩れトルクに相当する。“T23”は、中間結合体とダイナモメータとの結合部における捩れトルクに相当する。以下では、捩れトルクT12をエンジン側軸トルクといい、捩れトルクT23をダイナモ側軸トルクという。また、ダイナモ側軸トルクT23は、軸トルクセンサの出力値に相当する。“T3”は、ダイナモメータの発生トルクに相当する。すなわち、発生トルクT3は、ダイナモ制御器6で生成されるトルク制御信号の値に相当する。“w3”は、ダイナモメータの出力軸の回転数に相当する。すなわち、回転数w3は、エンコーダの出力値に相当する。
図3は、ダイナモ制御器6による軸トルク制御の制御回路の構成を示すブロック図である。
ダイナモ制御器6は、ダイナモ側軸トルクに対する指令値T23refを生成する軸トルク指令生成装置61と、ダイナモ側軸トルク指令値T23refと軸トルクセンサの出力値T23とに基づいてトルク制御信号T3を生成する軸トルク制御器62と、軸トルク制御器62において用いられる制御パラメータを逐次同定するパラメータ同定器63と、を備える。
軸トルク指令生成装置61は、エンジン側軸トルクT12に対する指令値T12refとエンコーダの出力値w3とに基づいて、ダイナモ側軸トルクT23に対する指令値を生成する。より具体的には、軸トルク指令生成装置61は、下記式(1)に示すように、外部から入力されたエンジン側軸トルク指令値T12refと、中間結合体を加減速するためのトルク値、すなわちエンコーダの出力値w3に擬似微分を施したものに中間結合体の慣性モーメントJ2を乗じて得られるトルク値とを合算したものをダイナモ側軸トルク指令値T23refとする。なお、擬似微分を特徴付けるカットオフ周波数f1には、予め定められた値が用いられる。
Figure 2014224722
軸トルク制御器62は、ダイナモ側軸トルク指令値T23refと軸トルクセンサ出力T23とに基づいて、トルク制御信号T3を生成する。より具体的には、軸トルク制御器62は、軸トルク指令値T23ref及び軸トルクセンサ出力T23を入力とした下記式(2)に示す演算によってトルク制御信号T3を生成する。
Figure 2014224722
上記式(2)の演算は、ダイナモ側軸トルク指令値T23refと軸トルクセンサ出力T23のフィルタ値との偏差の積分演算と、軸トルクセンサ出力T23の微分演算と、軸トルクセンサ出力T23の比例演算と、からなる。
軸トルク制御器62では、ブロック621における積分演算により、ダイナモ側軸トルク指令値T23refと軸トルクセンサ出力T23との偏差が小さくなるように制御される。また、図2に示す3慣性系モデルの運動方程式において、中間結合体の回転数w2とダイナモメータの回転数w3とが等しいと仮定すると、下記式(3)が導出される。
J2(dw3/dt)≒T23−T12 (3)
したがって、上記軸トルク指令生成装置61において、上記式(1)に示すようにダイナモ側軸トルク指令値に中間結合体を加減速するためのトルク値(J2(dw3/dt))を含めることにより、下記式(4)が導出される。すなわち、軸トルク制御器62における積分演算によってダイナモ側軸トルク指令値T23refと軸トルクセンサ出力T23との偏差が小さくなるようにダイナモメータを制御することにより、外部から入力されるエンジン側軸トルク指令値T12refとエンジン側軸トルクT12との偏差も同時に小さくできる。
T12ref−T12=T23ref−T23 (4)
なお、軸トルクセンサ出力T23については、ブロック622におけるフィルタ演算を経ることにより高周波帯域の振動の影響が抑制される。また、軸トルク制御器62では、ブロック623における微分演算及び比例演算により、供試体の低剛性ばねの振動が抑制される。
パラメータ同定器63は、慣性モーメントJ1〜J3、エンジン本体と中間結合体との間のばね剛性K12、及び中間結合体とダイナモメータとの間のばね剛性K23等の値に基づいて、軸トルク制御器62における制御パラメータKi,Kd,Kpの具体的な値を逐次同定する。なお、これら制御パラメータKi,Kd,Kpの具体的な値を同定する詳細な手順については、例えば、本願出願人による特開2009−133714号公報に公開されているので、ここではこれ以上詳細な説明を省略する。
次に以上のように構成されたエンジンベンチシステム1におけるレーシング試験の結果について説明する。
図4は、本実施形態のエンジンベンチシステム1によるレーシング試験の結果を示す図である。図4には、エンジンベンチシステム1による測定結果、すなわちエンコーダ8によって測定された回転数を細実線で示す。このレーシング試験では、エンジンにかかる負担を小さくするため、エンジン側軸トルク指令値T12refを0とした。また図4には、図6と同様にエンジンベンチシステム1による測定結果の理想値となる値を太破線で示す。
図4に示すように、時刻t=0.1においてアクセルを開いた直後に僅かな遅れが認められるものの、時刻t=0.1〜0.6の加速時及び時刻t=0.6以降の減速時ともに理想値とほぼ一致する。すなわち、本実施形態のエンジンベンチシステムでは、図3に示す制御回路によってエンジン側軸トルクが0になるようにダイナモメータで中間結合体を加減速させることにより、クラッチを接続したままでもエンジン本体のみの性能を精度良く測定できることが検証された。
1…エンジンベンチシステム
61…軸トルク指令生成装置
62…軸トルク制御器
7…軸トルクセンサ(軸トルク検出器)
8…エンコーダ(回転数検出器)
DY…ダイナモメータ
W…供試体
W1…エンジン本体
W2…中間結合体

Claims (2)

  1. その出力軸が供試体に接続されたダイナモメータと、
    前記ダイナモメータの出力軸と前記供試体との結合部における捩れトルクを検出する軸トルク検出器と、を備え、
    前記供試体は、エンジン本体と、当該エンジン本体のクランクシャフトと前記ダイナモメータの出力軸とを接続する中間結合体と、に分けられるエンジンベンチシステムであって、
    前記中間結合体と前記エンジン本体の結合部における捩れトルクに対する指令値に相当するエンジン側軸トルク指令値と、前記中間結合体の慣性モーメントに比例したトルク値とを合算することにより、前記軸トルク検出器における捩れトルクに対する指令値に相当するダイナモ側軸トルク指令値を算出する軸トルク指令生成装置と、
    前記ダイナモ側軸トルク指令値と前記軸トルク検出器の出力値とに基づいて前記ダイナモメータのトルク制御信号を生成する軸トルク制御器と、を備えることを特徴とするエンジンベンチシステム。
  2. 前記ダイナモメータの出力軸の回転数を検出する回転数検出器をさらに備え、
    前記軸トルク指令生成装置は、前記回転数検出器の出力の微分値に前記中間結合体の慣性モーメントを乗算して得られるトルク値と、前記エンジン側軸トルク指令値と、を合算することによりダイナモ側軸トルク指令値を算出することを特徴とする請求項1に記載のエンジンベンチシステム。
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