以下、本発明の実施の形態の空気調和システムについて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の空気調和システム1は、室内に設置される室内機2aおよび室外に設置される室外機2bを有する空気調和機2と、空気調和サーバ3と、空気調和機2および空気調和サーバ3との間でそれぞれ情報の通信を行う端末装置4とを備えている。
空気調和機2は、圧縮機10と、四方弁11、室外熱交換器と、膨張弁と、室内熱交換器12とを接続した冷媒回路を備えている。空気調和機1は、冷房運転および暖房運転が可能である。冷房運転が行われる場合は、圧縮機10から吐出された冷媒が四方弁11から室外熱交換器、膨張弁、室内熱交換器12へと順に流れ、室内熱交換器12を経た冷媒が四方弁11を通って圧縮機10に戻る冷房サイクルが形成される。すなわち、室外熱交換器が凝縮器、室内熱交換器12が蒸発器として機能する。一方、暖房運転が行われる場合は、四方弁11が切換わることにより、圧縮機10から吐出される冷媒が四方弁11から室内熱交換器12、膨張弁、室外熱交換器へと順に流れ、室外熱交換器を経た冷媒が四方弁11を通って圧縮機10に戻る暖房サイクルが形成される。すなわち、室内熱交換器12が凝縮器、室外熱交換器が蒸発器として機能する。
室内機2aは、上面に室内空気の吸込口を有し、前面下部に空調用空気の吹出口とを有している。室内機2a内には、吸込口から吹出口に向かって空気流路が形成され、この空気流路には、室内熱交換器と、横流型の室内ファン18が配置される。したがって、室内ファン18が回転すると、室内空気が吸込口から室内機2a内に吸込まれ、室内熱交換器を通った後で、吹出口から吹き出される。
室内機2aの吹出口は、室内機2aの下端部において、室内機2aの長手方向に延びている。そして、吹出口には、吹き出される風の風向を変更する風向板20(上下風向板および左右風向板を含む)が配置されている。上下風向板は、上下方向に揺動して、上下方向について風向を変更する。左右風向板は、左右方向に揺動して、左右方向について風向を変更する。室内機2aでは、風向板20(上下風向板および左右風向板)を、それぞれ、所定の位置で固定させたり、所定範囲においてスイング動作を行うことができる。
室内機2aは、室内ファン18および風向板20を制御する室内制御部30を有している。室内制御部30は、記憶部31と、情報の通信を行う通信部32に接続されている。記憶部31は、例えば室内機2aの運転についての情報を記憶するものである。通信部32は、室内機2aから端末装置4に対して情報を供給するとともに、端末装置4から供給された情報を受けることができる。通信部32は、例えば無線LAN、ZigBee、bluetooth、光通信などであってよい。したがって、室内制御部30は、記憶部31に記憶された情報に基づいて、室内ファン18の回転数、風向板20の固定位置や動作を制御する。また、室内制御部30は、記憶部31に記憶された情報を端末装置4に対して通信したり、端末装置4から供給された情報を記憶部31に記憶したりする。
室外機2bは、圧縮機10、四方弁11、室外熱交換器および膨張弁を有しており、圧縮機10および四方弁11を制御する室外制御部36を有している。室外制御部36は、情報の通信を行う通信部37に接続されている。通信部37は、室内機2aとの間で情報の通信を行うことができる。したがって、室外制御部36は、室内機2aから供給された情報に基づいて、圧縮機10の周波数や四方弁11の動作を制御する。
空気調和サーバ3は、サーバ制御部50と、空気調和機の運転設定についての運転設定情報を記憶するサーバ記憶部52と、情報の通信を行う通信部54とを有している。空気調和機の運転設定とは、例えばシーン、季節、人、地域ごとなど様々な設定条件の空調運転プログラムであって、それぞれに対して、運転モード(冷房運転・暖房運転・送風運転等)、設定温度、設定湿度、風量、風向、入タイマー、切タイマー等の設定があらかじめ設定されている。サーバ記憶部52は、空気調和機の複数の運転設定についての運転設定情報を記憶しているが、図2では、2つの運転設定(爽やか除湿、ウィルス対策)について例示している。詳しくは、(爽やか除湿)の運転設定は、室内機2aがある部屋の空気を除湿された状態にする場合に適した運転設定であって、(ウィルス対策)の運転設定は、インフルエンザが流行る季節に室内機2aがある部屋の空気に含まれるウィルスを抑制する場合に適した運転設定である。そして、サーバ記憶部52は、複数の運転設定についての運転設定情報を、そのイメージに合ったビジュアルアイコン(以下、アイコンという:画像情報)とセットにして記憶している。したがって、ユーザが空気調和サーバ3に記憶された複数の運転設定を閲覧する場合や、ユーザが空気調和サーバ3から運転設定情報をダウンロードした場合には、運転設定のイメージに合ったアイコンが端末装置4の表示画面60に表示される。
端末装置4は、例えばスマートフォンなどのカメラ付き液晶端末であって、表示画面60を有している。端末装置4は、制御部61を有しており、制御部61は、表示画面60を制御する表示制御部61aを有している。制御部61は、端末記憶部62と、操作検知部63と、情報の通信を行う通信部65とに接続されている。
端末記憶部62は、例えば空気調和サーバ3からダウンロードした運転設定情報やアイコン(画像情報)を記憶する。操作検知部63は、ユーザが表示画面60に触れて、運転設定の選択操作を行ったり、運転設定に対応した運転の開始操作を行った場合に、その操作を検知する。通信部65は、端末装置3から室内機2aに対して情報を供給するとともに、空気調和サーバ3から供給された情報を受けることができる。したがって、表示制御部61aは、空気調和サーバ3からダウンロードした運転設定情報やアイコン(画像情報)を表示画面60に表示するとともに、制御部61は、操作検知部63によって検知された操作についての信号(例えば運転開始信号や運転停止信号)を通信部65を介して室内機2aに供給する。また、端末装置4において、端末記憶部62に記憶した運転設定情報やアイコン(画像情報)は、ユーザが不要になれば削除することができる。詳しくは、ユーザが表示部60を操作し、編集モードを呼び出し、削除したい設定のアイコンを選択し決定を行うことで端末記憶部62から、運転設定情報やアイコンを削除できる。
(空気調和機の運転開始動作)
本実施形態の空気調和システム1において、端末装置4によって、所定の運転設定に対応した運転設定情報を空気調和サーバ3からダウンロードして、その運転設定に対応した運転を開始する場合の手順について説明する。
まず、ユーザは、端末装置4を空気調和サーバ3に接続して、空気調和サーバ3に記憶された複数の運転設定情報を閲覧する。このとき、端末装置4の表示画面60には、サーバ記憶部52に記憶された複数の運転設定情報がそれぞれに対応したアイコンとして表示される。そして、ユーザが、アイコンを選択すると、それに対応した運転設定の詳細内容が表示される。ユーザは、運転設定の詳細内容を見たうえで、ほしい運転設定(運転設定情報やアイコン(画像情報))を空気調和サーバ3から端末装置4にダウンロードする。すると、空気調和サーバ3からダウンロードされた運転設定情報やアイコンが、端末装置4の端末記憶部62に記憶される。
そして、ダウンロードした運転設定に対応したアイコンが端末装置4の表示画面60に表示される。端末装置4の端末記憶部62に、複数の運転設定情報およびアイコンが記憶されている場合には、その複数のアイコンの全てが端末装置4の表示画面60に同時に表示される。このとき、複数のアイコンは、例えば、ダウンロードした順序にしたがって並べて表示される。図3では、端末装置4の端末記憶部62に、(爽やか除湿)および(ウィルス対策)に対応した運転設定情報およびアイコンが記憶されている場合に、(爽やか除湿)および(ウィルス対策)に対応したアイコンが端末装置4の表示画面60に表示された状態を示している。そして、ユーザが、複数のアイコンのいずれかを選択して、そのアイコンが表示された部分を押すと、押されたアイコンが選択される。すると、その選択されたアイコンに対応した運転設定情報が端末装置4の表示画面60にされる。図4では、(ウィルス対策)に対応したアイコンが選択された場合に、(ウィルス対策)の運転設定情報が表示された状態を示している。また、端末装置4において、ユーザが表示画面60を操作し、編集モードを呼び出し、編集モードで図3の画面におけるアイコンの並びを変更することもできる。
図4(a)に示すように、いくつかの運転設定が表示されている状態において、ユーザが表示画面60に触れて操作すると、その他の運転設定が図4(b)のように表示されるので、ユーザは運転設定の全ての内容を確認することができる。そして、ユーザが運転設定の内容を確認した後で、その運転設定に対応した運転を開始する場合には、表示画面60に表示された運転開始ボタン(ONボタン)を操作すると、運転開始信号が室内機2aに供給され、空気調和機2の運転((ウィルス対策)に対応した運転)が開始される。また、表示画面60に表示された運転停止ボタン(OFFボタン)を操作すると、運転停止信号が室内機2aに供給され、空気調和機2の運転((ウィルス対策)に対応した運転)が停止される。
<本実施形態の空気調和システムの特徴>
本実施形態の空気調和システム1では、空気調和機2の運転設定についての運転設定情報が空気調和サーバ3に記憶されており、その運転設定情報を空気調和サーバ3から端末装置4に取得して、その運転設定情報を端末装置4に記憶させることができる。したがって、ユーザが煩雑な設定を行わなくても、空気調和サーバ3から運転設定情報をダウンロードするだけで、運転設定情報を端末装置4に記憶させることができる。
本実施形態の空気調和システム1では、空気調和サーバ3から運転設定情報をダウンロードした後で、その運転設定情報が表示画面60に表示された状態で、ユーザが表示画面60に触れることで、その運転設定情報に対応した空気調和機2の運転を容易に開始できる。
本実施形態の空気調和システム1では、空気調和サーバ3から運転設定情報をダウンロードすると、その運転設定情報に対応した画像情報が表示画面60に表示されるので、ユーザが運転設定情報の内容を把握しやすい。
本実施形態の空気調和システム1では、空気調和サーバ3から運転設定情報をダウンロードすると、複数の運転設定情報にそれぞれ対応した複数の画像情報が表示画面60に同時に表示されるので、ユーザは複数の画像情報からいずれかを選択するだけで、その画像情報に対応した空気調和機2の運転を容易に開始できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の空気調和システムについて、詳細に説明する。
第2実施形態の空気調和システム101が、第1実施形態の空気調和システム1と大きく異なる点は、端末装置4が、表示画面60に表示されたアイコンの並べ替えを行う点である。その他の構成は、第1実施形態と同様であって、詳細な説明は省略する。
空気調和サーバ3は、サーバ制御部50と、空気調和機の運転設定についての運転設定情報を記憶するサーバ記憶部52と、ランキング情報記憶部151と、新規情報記憶部152と、情報の通信を行う通信部54とを有している。
サーバ記憶部52は、空気調和機の複数の運転設定についての運転設定情報と、そのイメージに合ったアイコン(画像情報)とセットにして記憶している。
ランキング情報記憶部151は、空気調和機の運転設定についてのランキング情報を記憶する。ランキング情報は、他のユーザのダウンロード数や評価、コメント数、ダウンロードされた設定の使用回数などの項目のいずれか1つもしくは組み合わせに基づいて、サーバに記憶された空気調和機の運転設定のランキング付けを行ったものである。その他のランキング情報としては、ユーザ情報(年齢、性別、所在地、住環境、家族構成、空調要望など)、時間帯、所在地域の外部環境情報に応じて、今どの設定が適しているのかに基づいて、サーバに記憶された空気調和機の運転設定のランキング付けを行ったものである。例えば、他のユーザのダウンロード数や評価、コメント数、ダウンロードされた設定の使用回数などの項目のランキング情報は、空気調和機の運転設定情報をダウンロードしたユーザに基づくものであるのに対し、ユーザ情報のランキング情報は、空気調和機の運転設定情報をダウンロードしたユーザに基づかないものである。
新規情報記憶部152は、例えば、サーバ記憶部52に記憶された運転設定情報(ランキング情報記憶部151に記憶されたランキング情報を含む)についての新規情報を記憶する。運転設定情報についての新規情報としては、新しい運転設定情報が追加されたことを示す情報や、これまでの運転設定情報がバージョンアップされたことを示す情報などが考えられる。ランキング情報についての新規情報としては、新しいランキング項目に基づくランキング情報が追加されたことを示す情報や、これまでのランキング情報が変更されたことを示す情報などが考えられる。このように、新規情報記憶部152には、新規情報が随時追加されるが、新規情報が追加されるたびに、通信部54は、その新規情報を端末装置4に供給する。空気調和サーバ3から端末装置4に新規情報が供給されると、その新規情報は、表示画面60に表示されるが、その表示方法は、例えば、ポップアップ表示やバーナー表示など、どのような表示方法であってもよい。また、通信部54は、新規情報が追加されるたびに、その新規情報を端末装置4に供給するのでなく、過去の使用履歴やダウンロード履歴、GPS や登録情報に元づいて所在地地域やユーザーの適正、好みに適した運転設定情報についての新規情報や、ユーザがダウンロードした運転設定情報についての新規情報を端末装置4に供給してもよい。
端末装置4は、例えばスマートフォンなどのカメラ付き液晶端末であって、表示画面60を有している。端末装置4は、制御部61を有しており、制御部61は、表示画面60を制御する表示制御部61aを有している。制御部61は、端末記憶部62と、操作検知部63と、ランキング情報記憶部161と、優先度決定部162と、ランキング項目選択部163と、ランキング対象選択部164と、情報の通信を行う通信部65とに接続されている。
端末記憶部62は、例えば空気調和サーバ3からダウンロードした運転設定情報やアイコン(画像情報)を記憶する。操作検知部63は、ユーザが表示画面60に触れて、運転設定の選択操作を行ったり、運転設定に対応した運転の開始操作を行った場合に、その操作を検知する。
ランキング情報記憶部161は、空気調和機の運転設定についてのランキング情報を空気調和サーバ3からダウンロードしたときに、そのランキング情報を記憶する。ランキング情報は、他のユーザのダウンロード数や評価、コメント数、ダウンロードされた設定の使用回数などの項目のいずれか1つもしくは組み合わせに基づいて、サーバに記憶された空気調和機の運転設定のランキング付けを行ったものである。その他のランキング情報としては、ユーザ情報(年齢、性別、所在地、住環境、家族構成、空調要望など)、時間帯、所在地域の外部環境情報に応じて、今どの設定が適しているのかに基づいて、サーバに記憶された空気調和機の運転設定のランキング付けを行ったものである。
優先度決定部162は、ランキング情報記憶部161に記憶されたランキング情報に基づいて、空気調和サーバ3から端末装置4にダウンロードした複数の運転設定情報(アイコン)の優先度を決定する。より詳しくは、優先度決定部162は、ユーザによって選択されたランキング項目およびランキング対象(ユーザ範囲や選択ユーザ情報)に基づくランキング情報に基づいて運転設定情報の優先度を決定する。したがって、優先度決定部162は、ユーザによって選択されたランキング項目の優先度は、その他のランキング項目より優先度が高いとするとともに、ユーザによって選択されたランキング対象(ユーザ範囲や選択ユーザ情報)は、その他のランキング対象(ユーザ範囲や選択ユーザ情報)より優先度が高いとして、複数の運転設定情報(アイコン)の優先度を決定する。本実施形態では、ユーザによって選択されたランキング項目についてのランキング情報のうち、ユーザによって選択されたランキング対象を対象とするランキング情報を、選択ランキング情報と称する。優先度決定部162は、空気調和サーバ3からダウンロードしたランキング情報に基づいて、優先度を決定するだけでなく、例えば自分の使用頻度に基づいて、優先度を決定する構成であってもよい。
ランキング項目選択部163は、ユーザが空気調和機の運転設定のランキング付けを行うときに、ユーザの操作にしたがってランキング付けを行うランキング項目を選択する。したがって、ユーザは、ランキング項目を選択することによって、ランキング情報記憶部161に記憶された種々のランキング項目に基づくランキング情報の中から、所定のランキング項目に基づく一部のランキング情報を選択することになる。ランキング項目としては、例えば他のユーザのダウンロード数や評価、コメント数、ダウンロードされた設定の使用回数などの項目や、ユーザ情報の項目がある。
ランキング対象選択部164は、ユーザが空気調和機の運転設定のランキング付けを行うときに、ユーザの操作にしたがってランキング付けの対象とするユーザ範囲や選択ユーザ情報を選択する。したがって、ユーザは、所定のランキング項目に基づく一部のランキング情報を選択した後において、さらに、ランキング対象(ユーザ範囲や選択ユーザ情報)を選択することによって、所定のランキング項目に基づく一部のランキング情報に含まれる選択ランキング情報を選択することになる。ランキング項目として、例えば他のユーザのダウンロード数を選択したときにおいて、選択可能なユーザ範囲としては、全ユーザ以外に、自分の住む地域のユーザや自分が住む地域と同じ気候条件下のユーザ、年齢、性別、空調の好みが似ているなどがあって、これによりユーザ範囲を絞ることができる。また、ランキング項目として、例えばユーザ情報を選択したときにおいて、選択可能な選択ユーザ情報としては、年齢、性別、所在地、住環境、家族構成、空調要望など)、時間帯、所在地域の外部環境情報などがあって、これによりユーザ情報を絞ることができる。
(アイコンの並べ替え動作)
本実施形態の空気調和システム101において、空気調和サーバ3からダウンロードした複数の運転設定に対応した複数のアイコンが表示された表示画面において、複数のアイコンを並び替える動作の手順について説明する。
まず、ユーザは、端末装置4を空気調和サーバ3に接続して、空気調和サーバ3から複数の運転設定情報をダウンロードする(S101)。空気調和サーバ3から複数の運転設定情報をダウンロードするとき、ユーザは、空気調和サーバ3に記憶された複数の運転設定情報を閲覧する。このとき、端末装置4の表示画面60には、複数の運転設定情報がそれぞれに対応した複数のアイコンとして表示される。そして、ユーザが、アイコンを選択すると、それに対応した運転設定の詳細内容が表示される。ユーザは、運転設定の詳細内容を見たうえで、ほしい運転設定(運転設定情報やアイコン(画像情報))を空気調和サーバ3から端末装置4にダウンロードする。すると、空気調和サーバ3からダウンロードされた複数の運転設定情報やアイコンなどが、端末装置4の端末記憶部62に記憶される。ユーザが空気調和サーバ3に記憶された複数の運転設定情報を閲覧するときに、アイコン(ダウンロードされる前のアイコン)がランキング情報に基づいて並び替え可能に構成されてもよい。
複数の運転設定情報やアイコンなどがダウンロードされると、ダウンロードした複数の運転設定に対応した複数のアイコンが端末装置4の表示画面60に表示される(S102)。このとき、複数のアイコンは、例えば、ダウンロードした順序にしたがって並べて表示される。図7(a)の画面では、空気調和サーバ3から運転設定情報A、B、C、D、Eがダウンロードされたときに、その運転設定情報A、B、C、D、Eに対応したアイコンがダウンロードした順序にしたがって並べて表示されている。本実施形態では、第1実施形態と同様に、表示画面60に表示されるアイコンは、運転設定情報のイメージに合ったビジュアルアイコンであるが、図7では、アイコンの図示を簡略化している。
ユーザが表示画面60に表示された複数のアイコンをランキング情報に基づいて並び替える場合、ユーザは、空気調和サーバ3からランキング情報をダウンロードする(S103)。すると、空気調和サーバ3からダウンロードしたランキング情報が、端末装置4のランキング情報記憶部161に記憶される。ランキング情報のダウンロードが終了すると、ユーザは、表示画面60に表示された並べ替えボタン160aを押す(並べ替えボタン160aが表示された部分が押す)。すると、空気調和機の運転設定のランキング付けを行うときに使用されるランキング項目を選択するランキング項目選択画面が表示画面60に表示される。したがって、ユーザは、複数のランキング項目の中から、いずれかのランキング項目を選択する(S104)。図7(b)のランキング項目選択画面では、ランキング項目として、ダウンロード数、ユーザ評価、コメント数、ユーザ情報のいずれかを選択可能な画面が図示されている。
ユーザによって、ランキング項目が選択されると(いずれかのランキング項目が表示された部分が押されると)、ランキング付けの対象とするランキング対象(ユーザ範囲や選択ユーザ情報)を選択するランキング対象選択画面が表示画面60に表示される。したがって、ユーザは、ランキング対象を選択する(S105)。
例えば、ランキング対象選択画面において、ユーザによって、ダウンロード数、ユーザ評価、コメント数のいずれかのランキング項目が選択されると(いずれかのランキング項目が表示された部分が押されると)、ランキング付けの対象とするユーザ範囲を選択するユーザ範囲選択画面が表示画面60に表示される。したがって、ユーザは、複数のユーザ範囲の中から、いずれかのユーザ範囲を選択する。図7(c)のユーザ範囲選択画面では、ランキング項目として、例えば他のユーザのダウンロード数、ユーザ評価、コメント数のいずれかが選択されたときに、ユーザ範囲として、全ユーザ以外に、自分の住む地域、年齢、性別のいずれかによって、ユーザ範囲を絞ることができる画面が図示されている。詳細説明は省略するが、ユーザ範囲として、自分の住む地域、年齢、性別のいずれかを選択したとき(いずれかのユーザ範囲が表示された部分が押されると)、画面が切り替わって、選択したユーザ範囲についての詳細情報を入力するように構成される。例えば、自分の住む地域については、郵便番号などが入力されてもよいし、GPS により所在地を取得してもよいし、所在地域もしくは所在地域の類似気候地ユーザ間での使用頻度順など表示の切り替えを行えるものであってもよい。
一方、ランキング対象選択画面において、ユーザによって、ユーザ情報のランキング項目が選択されると(ランキング項目が表示された部分が押されると)、ランキング付けの対象とする選択ユーザ情報を選択する選択ユーザ情報選択画面が表示画面60に表示される。したがって、ユーザは、複数の選択ユーザ情報の中から、いずれかの選択ユーザ情報を選択する。図7(d)の選択ユーザ情報選択画面では、ランキング項目として、例えばユーザ情報が選択されたときに、選択ユーザ情報として、年齢、性別、所在地、時間帯のいずれかによって、ユーザ情報を絞ることができる画面が図示されている。詳細説明は省略するが、選択ユーザ情報として、年齢、性別、所在地、時間帯のいずれかを選択したとき(いずれかの選択ユーザ情報が表示された部分が押されると)、画面が切り替わって、選択した選択ユーザ情報についての詳細情報を入力するように構成される。例えば、所在地については、郵便番号などが入力されてもよいし、GPS により所在地を取得してもよい。選択ユーザ情報選択画面において、1つの選択ユーザ情報を選択するだけでなく、複数の選択ユーザ情報を選択可能に構成してもよい。
このように、ユーザによってランキング項目およびランキング対象(ユーザ範囲や選択ユーザ情報)が選択されると、優先度決定部162は、そのランキング項目およびランキング対象に基づくランキング情報(選択ランキング情報)に基づいて、表示画面60に表示された複数のアイコンについての優先度を決定する(S106)。本実施形態では、優先度決定部162は、運転設定情報A、B、C、D、Eについての優先度を、C、E、B、A、Dの順序に決定した場合について説明する。
複数のアイコンについての優先度が決定されると、表示制御部61aは、その優先度に基づく順序に複数のアイコンを並べて表示画面60に表示する(S107)。図7(d)の画面では、複数のアイコンが並べ替えされて表示されたものであって、優先度決定部162において決定された優先度の順序に並べて表示画面60に表示されている。このようにして、ユーザの選択したランキング項目およびランキング対象に基づくアイコンの並び替え動作が終了する。
<本実施形態の空気調和システムの特徴>
本実施形態の空気調和システム101では、第1実施形態と同様に、空気調和機2の運転設定についての運転設定情報が空気調和サーバ3に記憶されており、その運転設定情報を空気調和サーバ3から端末装置4に取得して、その運転設定情報を端末装置4に記憶させることができる。したがって、ユーザが煩雑な設定を行わなくても、空気調和サーバ3から運転設定情報をダウンロードするだけで、運転設定情報を端末装置4に記憶させることができる。
本実施形態の空気調和システム101では、端末装置4において、ダウンロードした複数の運転設定情報についての優先度を決定して、その決定した優先度に基づいて、複数の運転設定情報(アイコン)を並べて表示画面60に表示できる。
本実施形態の空気調和システム101では、空気調和サーバ3からダウンロードしたランキング情報が全ユーザを対象とするものであったときに、そのランキング情報の中から、ユーザ範囲を絞ることによって、一部のユーザを対象とした選択ランキング情報によって決定した優先度に基づいて、複数の運転設定情報(アイコン)を並べて表示画面60に表示できる。また、空気調和サーバ3からダウンロードしたランキング情報が全てのユーザ情報を対象とするものであったときに、そのランキング情報の中から、ユーザ情報を絞ることによって、一部の選択ユーザ情報を対象とした選択ランキング情報によって決定した優先度に基づいて、複数の運転設定情報(アイコン)を並べて表示画面60に表示できる。
本実施形態の空気調和システム101では、空気調和サーバ3において、空気調和機の運転設定についての新規情報やランキング情報についての新規情報が追加されたときに、その新規情報が空気調和サーバ3から端末装置4に供給される。したがって、端末装置4では、空気調和サーバ3から取得した新規情報を表示画面60に表示できる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の空気調和システムについて、詳細に説明する。
第3実施形態の空気調和システム201が、第1実施形態の空気調和システム1と大きく異なる点は、端末装置4が、表示画面60に表示されたアイコンの中からお奨めを表示する点である。その他の構成は、第1実施形態と同様であって、詳細な説明は省略する。
空気調和サーバ3は、サーバ制御部50と、空気調和機の運転設定についての運転設定情報を記憶するサーバ記憶部52と、ランキング情報記憶部151と、新規情報記憶部152と、情報の通信を行う通信部54とを有している。
サーバ記憶部52は、空気調和機の複数の運転設定についての運転設定情報と、そのイメージに合ったアイコン(画像情報)とセットにして記憶している。
ランキング情報記憶部151は、空気調和機の運転設定についてのランキング情報を記憶する。ランキング情報は、他のユーザのダウンロード数や評価、コメント数、ダウンロードされた設定の使用回数などの項目のいずれか1つもしくは組み合わせに基づいて、サーバに記憶された空気調和機の運転設定のランキング付けを行ったものである。その他のランキング情報としては、ユーザ情報(年齢、性別、所在地、住環境、家族構成、空調要望など)、時間帯、所在地域の外部環境情報に応じて、今どの設定が適しているのかに基づいて、サーバに記憶された空気調和機の運転設定のランキング付けを行ったものである。例えば、他のユーザのダウンロード数や評価、コメント数、ダウンロードされた設定の使用回数などの項目のランキング情報は、空気調和機の運転設定情報をダウンロードしたユーザに基づくものであるのに対し、ユーザ情報のランキング情報は、空気調和機の運転設定情報をダウンロードしたユーザに基づかないものである。
新規情報記憶部152は、例えば、サーバ記憶部52に記憶された運転設定情報(ランキング情報記憶部151に記憶されたランキング情報を含む)についての新規情報を記憶する。運転設定情報についての新規情報としては、新しい運転設定情報が追加されたことを示す情報や、これまでの運転設定情報がバージョンアップされたことを示す情報などが考えられる。ランキング情報についての新規情報としては、新しいランキング項目に基づくランキング情報が追加されたことを示す情報や、これまでのランキング情報が変更されたことを示す情報などが考えられる。このように、新規情報記憶部152には、新規情報が随時追加されるが、新規情報が追加されるたびに、通信部54は、その新規情報を端末装置4に供給する。空気調和サーバ3から端末装置4に新規情報が供給されると、その新規情報は、表示画面60に表示されるが、その表示方法は、例えば、ポップアップ表示やバーナー表示など、どのような表示方法であってもよい。また、通信部54は、新規情報が追加されるたびに、その新規情報を端末装置4に供給するのでなく、過去の使用履歴やダウンロード履歴、GPS や登録情報に元づいて所在地地域やユーザーの適正、好みに適した運転設定情報についての新規情報や、ユーザがダウンロードした運転設定情報についての新規情報を端末装置4に供給してもよい。
端末装置4は、例えばスマートフォンなどのカメラ付き液晶端末であって、表示画面60を有している。端末装置4は、制御部61を有しており、制御部61は、表示画面60を制御する表示制御部61aを有している。制御部61は、端末記憶部62と、操作検知部63と、ランキング情報記憶部161と、お奨め決定部262と、ランキング項目選択部163と、ランキング対象選択部164と、情報の通信を行う通信部65とに接続されている。
端末記憶部62は、例えば空気調和サーバ3からダウンロードした運転設定情報やアイコン(画像情報)を記憶する。操作検知部63は、ユーザが表示画面60に触れて、運転設定の選択操作を行ったり、運転設定に対応した運転の開始操作を行った場合に、その操作を検知する。
ランキング情報記憶部161は、空気調和機の運転設定についてのランキング情報を空気調和サーバ3からダウンロードしたときに、そのランキング情報を記憶する。ランキング情報は、他のユーザのダウンロード数や評価、コメント数、ダウンロードされた設定の使用回数などの項目のいずれか1つもしくは組み合わせに基づいて、サーバに記憶された空気調和機の運転設定のランキング付けを行ったものである。その他のランキング情報としては、ユーザ情報(年齢、性別、所在地、住環境、家族構成、空調要望など)、時間帯、所在地域の外部環境情報に応じて、今どの設定が適しているのかに基づいて、サーバに記憶された空気調和機の運転設定のランキング付けを行ったものである。
お奨め決定部262は、ランキング情報記憶部161に記憶されたランキング情報に基づいて、空気調和サーバ3から端末装置4にダウンロードした複数の運転設定情報(アイコン)の中から、お奨めの運転設定情報(アイコン)を決定する。より詳しくは、お奨め決定部262は、ユーザによって選択されたランキング項目およびランキング対象(ユーザ範囲や選択ユーザ情報)に基づくランキング情報に基づいて運転設定情報のお奨めを決定する。したがって、お奨め決定部262は、ユーザによって選択されたランキング項目の優先度は、その他のランキング項目よりお奨め度が高いとするとともに、ユーザによって選択されたランキング対象(ユーザ範囲や選択ユーザ情報)は、その他のランキング対象(ユーザ範囲や選択ユーザ情報)よりお奨め度が高いとして、複数の運転設定情報(アイコン)の中からお奨めを決定する。本実施形態では、ユーザによって選択されたランキング項目についてのランキング情報のうち、ユーザによって選択されたランキング対象を対象とするランキング情報を、選択ランキング情報と称する。お奨め決定部262は、空気調和サーバ3からダウンロードしたランキング情報に基づいて、お奨めを決定するだけでなく、例えば自分の使用頻度に基づいて、お奨めを決定する構成であってもよい。
ランキング項目選択部163は、ユーザが空気調和機の運転設定のランキング付けを行うときに、ユーザの操作にしたがってランキング付けを行うランキング項目を選択する。したがって、ユーザは、ランキング項目を選択することによって、ランキング情報記憶部161に記憶された種々のランキング項目に基づくランキング情報の中から、所定のランキング項目に基づく一部のランキング情報を選択することになる。ランキング項目としては、例えば他のユーザのダウンロード数や評価、コメント数、ダウンロードされた設定の使用回数などの項目や、ユーザ情報の項目がある。
ランキング対象選択部164は、ユーザが空気調和機の運転設定のランキング付けを行うときに、ユーザの操作にしたがってランキング付けの対象とするユーザ範囲や選択ユーザ情報を選択する。したがって、ユーザは、所定のランキング項目に基づく一部のランキング情報を選択した後において、さらに、ランキング対象(ユーザ範囲や選択ユーザ情報)を選択することによって、所定のランキング項目に基づく一部のランキング情報に含まれる選択ランキング情報を選択することになる。ランキング項目として、例えば他のユーザのダウンロード数を選択したときにおいて、選択可能なユーザ範囲としては、全ユーザ以外に、自分の住む地域のユーザや自分が住む地域と同じ気候条件下のユーザ、年齢、性別、空調の好みが似ているなどがあって、これによりユーザ範囲を絞ることができる。また、ランキング項目として、例えばユーザ情報を選択したときにおいて、選択可能な選択ユーザ情報としては、年齢、性別、所在地、住環境、家族構成、空調要望など)、時間帯、所在地域の外部環境情報などがあって、これによりユーザ情報を絞ることができる。
(アイコンのお奨め表示動作)
本実施形態の空気調和システム201において、空気調和サーバ3からダウンロードした複数の運転設定に対応した複数のアイコンが表示された表示画面において、お奨めのアイコンを表示する動作の手順について説明する。
まず、ユーザは、端末装置4を空気調和サーバ3に接続して、空気調和サーバ3から複数の運転設定情報をダウンロードする(S201)。空気調和サーバ3から複数の運転設定情報をダウンロードするとき、ユーザは、空気調和サーバ3に記憶された複数の運転設定情報を閲覧する。このとき、端末装置4の表示画面60には、複数の運転設定情報がそれぞれに対応した複数のアイコンとして表示される。そして、ユーザが、アイコンを選択すると、それに対応した運転設定の詳細内容が表示される。ユーザは、運転設定の詳細内容を見たうえで、ほしい運転設定(運転設定情報やアイコン(画像情報))を空気調和サーバ3から端末装置4にダウンロードする。すると、空気調和サーバ3からダウンロードされた複数の運転設定情報やアイコンなどが、端末装置4の端末記憶部62に記憶される。ユーザが空気調和サーバ3に記憶された複数の運転設定情報を閲覧するときに、アイコン(ダウンロードされる前のアイコン)がランキング情報に基づいて並び替え可能に構成されてもよい。
複数の運転設定情報やアイコンなどがダウンロードされると、ダウンロードした複数の運転設定に対応した複数のアイコンが端末装置4の表示画面60に表示される(S202)。このとき、複数のアイコンは、例えば、ダウンロードした順序にしたがって並べて表示される。図10(a)の画面では、空気調和サーバ3から運転設定情報A、B、C、D、Eがダウンロードされたときに、その運転設定情報A、B、C、D、Eに対応したアイコンがダウンロードした順序にしたがって並べて表示されている。本実施形態では、第1実施形態と同様に、表示画面60に表示されるアイコンは、運転設定情報のイメージに合ったビジュアルアイコンであるが、図10では、アイコンの図示を簡略化している。
ユーザが表示画面60に表示された複数のアイコンについて、ランキング情報に基づいてお奨め表示を行う場合、ユーザは、空気調和サーバ3からランキング情報をダウンロードする(S203)。すると、空気調和サーバ3からダウンロードしたランキング情報が、端末装置4のランキング情報記憶部161に記憶される。ランキング情報のダウンロードが終了すると、ユーザは、表示画面60に表示されたお奨めボタン260aを押す(お奨めボタン260aが表示された部分を押す)。すると、空気調和機の運転設定のお奨め表示を行うときに使用されるランキング項目を選択するランキング項目選択画面が表示画面60に表示される。したがって、ユーザは、複数のランキング項目の中から、いずれかのランキング項目を選択する(S204)。図10(b)のランキング項目選択画面では、ランキング項目として、ダウンロード数、ユーザ評価、コメント数、ユーザ情報のいずれかを選択可能な画面が図示されている。
ユーザによって、ランキング項目が選択されると(いずれかのランキング項目が表示された部分が押されると)、ランキング付けの対象とするランキング対象(ユーザ範囲や選択ユーザ情報)を選択するランキング対象選択画面が表示画面60に表示される。したがって、ユーザは、ランキング対象を選択する(S205)。
例えば、ランキング対象選択画面において、ユーザによって、ダウンロード数、ユーザ評価、コメント数のいずれかのランキング項目が選択されると(いずれかのランキング項目が表示された部分が押されると)、ランキング付けの対象とするユーザ範囲を選択するユーザ範囲選択画面が表示画面60に表示される。したがって、ユーザは、複数のユーザ範囲の中から、いずれかのユーザ範囲を選択する。図10(c)のユーザ範囲選択画面では、ランキング項目として、例えば他のユーザのダウンロード数、ユーザ評価、コメント数のいずれかが選択されたときに、ユーザ範囲として、全ユーザ以外に、自分の住む地域、年齢、性別のいずれかによって、ユーザ範囲を絞ることができる画面が図示されている。詳細説明は省略するが、ユーザ範囲として、自分の住む地域、年齢、性別のいずれかを選択したとき(いずれかのユーザ範囲が表示された部分が押されると)、画面が切り替わって、選択したユーザ範囲についての詳細情報を入力するように構成される。例えば、自分の住む地域については、郵便番号などが入力されてもよいし、GPS により所在地を取得してもよいし、所在地域もしくは所在地域の類似気候地ユーザ間での使用頻度順など表示の切り替えを行えるものであってもよい。
一方、ランキング対象選択画面において、ユーザによって、ユーザ情報のランキング項目が選択されると(ランキング項目が表示された部分が押されると)、ランキング付けの対象とする選択ユーザ情報を選択する選択ユーザ情報選択画面が表示画面60に表示される。したがって、ユーザは、複数の選択ユーザ情報の中から、いずれかの選択ユーザ情報を選択する。図10(d)の選択ユーザ情報選択画面では、ランキング項目として、例えばユーザ情報が選択されたときに、選択ユーザ情報として、年齢、性別、所在地、時間帯のいずれかによって、ユーザ情報を絞ることができる画面が図示されている。詳細説明は省略するが、選択ユーザ情報として、年齢、性別、所在地、時間帯のいずれかを選択したとき(いずれかの選択ユーザ情報が表示された部分が押されると)、画面が切り替わって、選択した選択ユーザ情報についての詳細情報を入力するように構成される。例えば、所在地については、郵便番号などが入力されてもよいし、GPS により所在地を取得してもよい。選択ユーザ情報選択画面において、1つの選択ユーザ情報を選択するだけでなく、複数の選択ユーザ情報を選択可能に構成してもよい。
このように、ユーザによってランキング項目およびランキング対象(ユーザ範囲や選択ユーザ情報)が選択されると、お奨め決定部262は、そのランキング項目およびランキング対象に基づくランキング情報(選択ランキング情報)に基づいて、表示画面60に表示された複数のアイコンの中から、お奨めを決定する(S106)。本実施形態では、お奨め決定部262は、運転設定情報A、B、C、D、Eの中から、B、Cをお奨めアイコン(お奨め情報)として決定した場合について説明する。
お奨めのアイコンが決定されると、表示制御部61aは、そのお奨めアイコンを、他のアイコンと識別できるように表示画面60に表示する(S207)。図10(e)の画面では、お奨めアイコンが他のアイコンと識別できるように、お奨めアイコンB、Cの太枠によって囲まれて表示画面60に表示されている。このようにして、ユーザの選択したランキング項目およびユーザ範囲に基づくお奨めアイコンの表示動作が終了する。
<本実施形態の空気調和システムの特徴>
本実施形態の空気調和システム201では、第1実施形態と同様に、空気調和機2の運転設定についての運転設定情報が空気調和サーバ3に記憶されており、その運転設定情報を空気調和サーバ3から端末装置4に取得して、その運転設定情報を端末装置4に記憶させることができる。したがって、ユーザが煩雑な設定を行わなくても、空気調和サーバ3から運転設定情報をダウンロードするだけで、運転設定情報を端末装置4に記憶させることができる。
本実施形態の空気調和システム201では、端末装置4において、ダウンロードしたランキング情報に基づいて、表示画面60に表示された複数のアイコンの中から、お奨めアイコンを決定して、そのお奨めアイコンを他のアイコンと識別できるように表示画面60に表示できる。
本実施形態の空気調和システム201では、空気調和サーバ3からダウンロードしたランキング情報が全ユーザを対象とするものであったときに、そのランキング情報の中から、ユーザ範囲を絞ることによって、一部のユーザを対象とした選択ランキング情報によって決定したお奨めに基づいて、複数の運転設定情報(アイコン)の中から、お奨めアイコンを決定して、そのお奨めアイコンが他のアイコンと識別できるように表示画面60に表示できる。また、空気調和サーバ3からダウンロードしたランキング情報が全てのユーザ情報を対象とするものであったときに、そのランキング情報の中から、ユーザ情報を絞ることによって、一部の選択ユーザ情報を対象とした選択ランキング情報によって決定したお奨めに基づいて、複数の運転設定情報(アイコン)の中から、お奨めアイコンを決定して、そのお奨めアイコンが他のアイコンと識別できるように表示画面60に表示できる。
したがって、本実施形態の空気調和システム101では、例えば、空気調和サーバ3から端末装置4にダウンロードした運転設定情報(アイコン)として、花粉対策設定パック(花粉対策用の運転設定情報)がある場合において、天気予報にてスギ花粉の飛散量が多い地域に対しては、花粉対策設定パックを推奨することができる。また、空気調和サーバ3から端末装置4にダウンロードした運転設定情報(アイコン)として、快眠設定パック(快眠設定用の運転設定情報)がある場合において、夏、23:00 に外気温が高い場合は、快眠設定パックを推奨することができる。また、その運転設定を現在使用しているユーザ数を表示したり、ユーザ数の多い運転設定を推奨することもできる。
本実施形態の空気調和システム101では、空気調和サーバ3において、空気調和機の運転設定についての新規情報やランキング情報についての新規情報が追加されたときに、その新規情報が空気調和サーバ3から端末装置4に供給される。したがって、端末装置4では、空気調和サーバ3から取得した新規情報を表示画面60に表示できる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
上述の第1−第3実施形態では、空気調和サーバの記憶部に記憶される運転設定として、(爽やか除湿)および(ウィルス対策)の運転設定を例示しているが、これに限定されず、空気調和サーバの記憶部に記憶される運転設定の内容は、シーン、季節、人、地域ごとなど様々な設定条件の空調運転プログラムであれば、どのような運転設定内容であってもよい。また、あらかじめ設定された運転設定情報としては、運転モード(冷房運転・暖房運転・送風運転等)、設定温度、設定湿度、風量、風向、入タイマー、切タイマー等の設定に限らず、この一部の設定であってもよいし、その他の設定を含んでもよい。また、空気調和サーバの記憶部に記憶される運転設定として、空気調和機だけの運転設定でなく、例えば、空気調和機と空気調和機以外の装置(例えば、照明器具)との機器連動の設定であってもよい。
上述の第2実施形態では、端末装置において複数のアイコンの並べ替えを行う場合について説明し、第3実施形態では、端末装置においてお奨めアイコンを表示する場合について説明したが、端末装置において、複数のアイコンの並べ替えを行うとともに、お奨めアイコンを表示するものであってもよい。
上述の第2および第3実施形態では、端末装置において複数のアイコンの並べ替えを行うときやお奨めアイコンを表示するときに、ランキング項目およびランキング対象を選択する場合について説明したが、ランキング項目だけを選択して、ランキング対象を選択しなくてもよい。
上述の第3実施形態では、お奨めアイコンが太枠によって囲まれて他のアイコンと識別できるように表示画面に表示されているが、お奨めアイコンが他のアイコンと識別できるように表示画面に表示される範囲において、お奨めアイコンの表示方法は変更してよい。したがって、図11(a)に示すように、お奨めアイコンB、Cに対して、推奨の文字が付されてもよいし、図11(b)に示すように、お奨めアイコンB、Cが、おすすめ枠の内側に表示されてもよい。その他、例えば、お奨めアイコンがハイライト表示されたり、点滅表示されてもよいし、アイコンが大きく表示されてもよい。
また、上述の第1−第3実施形態では、複数の運転設定情報およびビジュアルアイコンが端末装置の記憶部に記憶されている場合に、その複数のビジュアルアイコンの全てが端末装置の表示画面に同時に表示される場合を説明したが、これに限定されず、端末装置の記憶部に記憶された複数の運転設定情報およびビジュアルアイコンの一部のものだけが端末装置の表示画面に同時に表示されてもよい。
また、上述の第1−第3実施形態では、空気調和サーバの記憶部が、運転設定情報とともにビジュアルアイコン(画像情報)を記憶しているが、これに限らず、空気調和サーバの記憶部が運転設定情報だけを記憶していてもよい。このとき、端末装置の記憶部に記憶された運転設定情報が、文字などによって端末装置の表示画面に表示されてもよい。したがって、第2実施形態において、運転設定情報を示す文字が、優先度に基づいて並べて表示画面に表示されてもよいし、第3実施形態において、お奨めの運転設定情報を示す文字が、他の運転設定情報を示す文字と識別できるように表示画面に表示されてもよい。
また、上述の第1実施形態では、空気調和サーバから端末装置にダウンロードした運転設定を変更しないで、その運転設定に対応した運転を開始する場合を説明したが、これに限らず、空気調和サーバから端末装置にダウンロードした運転設定を、端末装置において変更可能であってもよい。例えば、ユーザによって選択されたビジュアルアイコンに対応した運転設定情報が端末装置の表示画面にされた状態で、ユーザがいずれかの運転設定が表示された部分を押すと、その運転設定を変更する画面に切り換えることが考えられる。
また、上述の第1−第3実施形態では、端末装置3として、スマートフォンなどのカメラ付き液晶端末が使用される場合について説明したが、表示画面および通信手段を備えた端末装置であれば、他の端末装置であってもよい。したがって、端末装置3が、空気調和機の運転操作を行うリモコンであってもよい。