JP2014224432A - 便器洗浄装置 - Google Patents

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和典 古林
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勇造 地名坊
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Shigefumi Nakamura
繁文 中村
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【課題】大便や小便を便器から排出及び搬送するとともに便器の洗浄を行うについて、大便及び小便のそれぞれに対してタンクの排出口の開放時間を2段階で制御することを可能とし、もって大便及び小便のいずれに対しても常時適正な水量で排出、搬送及び洗浄することが可能な便器洗浄装置を提供する。
【解決手段】弁開閉機構10により、第1時間(T1)及び第1時間よりも長い第2時間(T2)の2段階で排出口20の開放時間を制御し、弁体37と弁座21とを離間させてタンク4内の水を排出口20から便器まで排出した後、弁開閉機構10による制御に基づき排出口20が開放されている第1時間又は第2時間が経過するまで、インレットバルブ11により開放された注水口34から水道水をタンク4に給水するとともに排出口20から便器に排水するように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は便器洗浄装置に関し、特に、大便や小便を排出及び搬送するとともに便器の洗浄を行うについて、大便及び小便のそれぞれに対してタンクの排出口の開放時間を2段階でメカニカルに制御することを可能とし、もって大便及び小便のいずれに対しても常時適正な水量で排出、搬送及び洗浄することが可能な便器洗浄装置に関するものである。
従来より、この種の便器洗浄装置について、例えば、特開平8−311953号公報には、基本的に、メカニカル方式で、初期に大容量の水を排出して汚物を流し、これに続いて小容量の水を流して便器を清浄する方式の便器洗浄用タンク装置が記載されている。
具体的に、かかる便器洗浄用タンクでは、操作レバーを操作して操作ロッドを回動させると、操作ロッドに連結されているオーバーフロー管及びフロート体を引き上げる。これにより弁体が開弁し、内部タンク内の水が便器に対して排水される。尚、内部タンクの水位が低下しても、排水直後には制御筒の貯水室内には水が満水状態に保持されている。これにより、貯水室内に収納されるフロート体には浮力が生じ、この浮力により引き上げられたオーバーフロー管及び弁体は上昇して全開状態に保持される。
排水直後、フロート体が全開位置まで上昇すると、フロート体に取り付けられた絞り弁も上昇し、その大径部は貯水室底面の制御小孔に入り込んでいる。この結果、制御小孔の流路面積は最小状態となり、制御小孔の流路抵抗が増大することから、制御小孔を通過流出する水の量は最小限に抑えられる。これにより、弁部材は、排水直後から内部タンクの水位が貯水室の底面付近に低下するまで全開位置に維持される。
排水口からの排水が進んで、内部タンク内の水位が貯水室の底面付近のレベルを下回ると、貯水室内の水が積極的に制御小孔から流出するようになり、この結果、弁部材及びフロート体と共に絞り弁が降下する。これに伴い、絞り弁の大径部が制御小孔から下方に抜け、制御小孔の流路面積が急激に大きくなる。この時点から制御筒から制御小孔を通過して排出される水の量が増大する。制御筒内の水が急激に流出するに伴って、フロート体及び弁部材は急激に降下して排水口を閉弁する。この直後からボールタップ給水栓から給水され、タンク内は再び満水状態に保持される。
特開平8−311953号公報
しかしながら、前記した便器洗浄用タンクでは、操作ロッドの操作により弁体を開弁して内部タンク内の水を便器に対して排水して大便等を排出、搬送した後、制御筒の貯水室、フロート体及び絞り弁の作用により貯水室内の水を便器に対して追い水として排水し、便器の洗浄を行うことが可能なものではあるが、制御筒の貯水室に貯水される水量は常に一定であり、従って、便器から排出するものが大便であるか又は小便であるかとは関係なく、追い水として排水される水量は常に一定となる。
これでは、タンクの小型化を図って節水を指向する近年の傾向に対応することが困難なものであり、便器から排出すべき大便や小便に応じてフレキシブルに水量を変化させて節水を図ることはできないとう問題がある。
本発明は前記従来の問題点を解消するためになされたものであり、大便や小便を便器から排出及び搬送するとともに便器の洗浄を行うについて、大便及び小便のそれぞれに対してタンクの排出口の開放時間を2段階で制御することを可能とし、もって大便及び小便のいずれに対しても常時適正な水量で排出、搬送及び洗浄することが可能な便器洗浄装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に係る便器洗浄装置は、便器に連通する排水口が底壁に形成されるとともに排出口の周囲に弁座が設けられたタンクと、前記弁座に対して離間及び当接可能な弁体を有し、排出口の開放及び閉塞を行うとともに、少なくとも第1時間及び第1時間よりも長い第2時間の2段階で排出口の開放時間を制御する弁開閉機構と、水道に連結されるとともに前記タンク内に配設され、タンク内の水位が所定水位以下になった時点で注水口を開放して水道からタンク内に給水し、タンク内の水位が所定水位以上になった時点で注水口を閉塞して水道からタンクへの給水を遮断するバルブ手段を有し、前記弁開閉機構を介して弁体と弁座とを離間させてタンク内の水を排出口から便器まで排出した後、前記弁開閉機構による制御に基づき排出口が開放されている第1時間又は第2時間が経過するまで、前記バルブ手段により開放された注水口から水道水をタンクに給水するとともに排出口から便器に排水することを特徴とする。
請求項2に係る便器洗浄装置は、請求項1の便器洗浄装置において、前記弁開閉機構は、中央に貫通筒を有し、貫通筒の周囲に貯水槽が形成されるとともに貯水槽の周壁における上下2つの位置に上側制御孔及び下側制御孔が形成され、前記排水口に固設される制御タンクと、前記貯水槽に配置され、前記上側制御孔に対向する幅広部及び幅狭部が形成されるとともに貯水槽内の水位に応じて上下に浮沈可能なフロート体と、前記貫通筒内を上下に移動可能とされ、下端に前記弁座に対応して前記弁体が設けられるとともに前記フロート体と一体に構成されたオーバーフロー管とを備え、前記フロート体及びオーバーフロー管を上方に引き上げた状態でフロート体を第1位置まで回動させ、フロート体の幅狭部と貯水槽の上側制御孔とを離間対向させ上側制御孔を開放するとともに上側制御孔及び下側制御孔から貯水槽内の水を前記第1時間タンク内に排出し、前記弁体と弁座とを当接して排出口を閉塞し、前記フロート体及びオーバーフロー管を上方に引き上げた状態でフロート体を第2位置まで回動させ、フロート体の幅広部と貯水槽の上側制御孔とを当接対向させ上側制御孔を閉塞するとともに下側制御孔から貯水槽内の水を前記第2時間タンク内に排出し、前記弁体と弁座とを当接して排出口を閉塞することを特徴とする。
請求項3に係る便器洗浄装置は、請求項2の便器洗浄装置において、前記フロート体が第1位置まで回動された状態で、前記排水口からの水道水の排出は、前記第1時間の経過に従って貯水槽内の水が減少することに基づきフロート体が貯水槽内で下降して前記弁体と弁座とが密着して排水口を閉塞するまでの間行われ、前記フロート体が第2位置まで回動された状態で、前記排出口からの水道水の排出は、前記第2時間の経過に従って貯水槽内の水が減少することに基づきフロート体が貯水槽内で下降して前記弁体と弁座とが密着して排水口を閉塞するまでの間行われることを特徴とする。
請求項4に係る便器洗浄装置は、請求項2又は3の便器洗浄装置において、前記タンクをカバーするケースと、前記ケースの一側に回動可能に取り付けられた操作コックと、前記操作コックの回動動作に連動して作動する作動部材と、前記フロート体に形成された係止部と、前記作動部材と前記フロート体の係止部とを連結する連結部材とを備え、前記操作コックを一方向に回動することにより、前記フロート体は前記連結部材を介して貯水槽から上方へ引き上げられるとともに貯水槽内で第1位置まで回動され、前記操作コックを前記一方向とは逆方向に回動することにより、前記フロート体は前記連結部材を介して貯水槽から引き上げられるとともに貯水槽内で第2位置まで回動されることを特徴とする。
請求項1に係る便器洗浄装置では、弁開閉機構により、少なくとも第1時間及び第1時間よりも長い第2時間の2段階で排出口の開放時間を制御し、弁体と弁座とを離間させてタンク内の水を排出口から便器まで排出した後、弁開閉機構による制御に基づき排出口が開放されている第1時間又は第2時間が経過するまで、バルブ手段により開放された注水口から水道水をタンクに給水するとともに排出口から便器に排水するように構成されているので、タンク内の水を排出口から便器まで排出した後、弁開閉機構により開放制御されている排出口から第1時間だけ水道水を追い水として便器に排水し、また、弁開閉機構により開放制御されている排出口から第1時間よりも長い第2時間だけ水道水を追い水として便器に排水することができる。
従って、例えば、便器から小便を排出する場合、先ず、タンク内の水を排出口から便器に排出して小便を便器から排出、搬送した後、更に水道水を第1時間だけ追い水として便器に排水することにより便器の洗浄、封水を行うことができる。同様に、便器から大便を排出する場合、先ず、タンク内の水を排出口から便器に排出して大便を便器から排出、搬送した後、更に水道水を第1時間よりも長い第2時間だけ追い水として便器に排水することにより便器の洗浄、封水を行うことができる。
これより、大便や小便を便器から排出及び搬送するとともに便器の洗浄を行うについて、大便及び小便のそれぞれに対してタンクの排出口の開放時間を2段階で制御することを可能とし、もって大便及び小便のいずれに対しても常時適正な水量で排出、搬送及び洗浄することが可能となる。
請求項2に係る便器洗浄装置では、弁開閉機構を、中央に貫通筒を有し、貫通筒の周囲に貯水槽が形成されるとともに貯水槽の周壁における上下2つの位置に上側制御孔及び下側制御孔が形成され、排水口に固設される制御タンクと、貯水槽に配置され、上側制御孔に対向する幅広部及び幅狭部が形成されるとともに貯水槽内の水位に応じて上下に浮沈可能なフロート体と、貫通筒内を上下に移動可能とされ、下端に前記弁座に対応して弁体が設けられるとともにフロート体と一体に構成されたオーバーフロー管とを備え、フロート体及びオーバーフロー管を上方に引き上げた状態でフロート体を第1位置まで回動させ、フロート体の幅狭部と貯水槽の上側制御孔とを離間対向させ上側制御孔を開放するとともに上側制御孔及び下側制御孔から貯水槽内の水を第1時間タンク内に排出し、弁体と弁座とを当接して排出口を閉塞し、また、フロート体及びオーバーフロー管を上方に引き上げた状態でフロート体を第2位置まで回動させ、フロート体の幅広部と貯水槽の上側制御孔とを当接対向させ上側制御孔を閉塞するとともに下側制御孔から貯水槽内の水を第2時間タンク内に排出し、弁体と弁座とを当接して排出口を閉塞するように構成している。
このように、タンク内の水を排出口から便器に排出した後における弁体と弁座との開放時間を第1時間に制御するについて、フロート体を第1位置まで回動した状態でフロート体の幅狭部を貯水槽の上側制御孔に離間対向させて上側制御孔を開放させることにより貯水槽内の水を上側制御孔及び下側制御孔の双方から第1時間タンク内に排出し、貯水槽内の水位の低下に伴ってフロート体と共に貫通筒内を下方に移動するオーバーフロー管の弁体とタンクの弁座とを当接して排出口を閉塞し、また、タンク内の水を排出口から便器に排出した後における弁体と弁座との開放時間を第2時間に制御するについて、フロート体を第2位置まで回動した状態でフロート体の幅広部を貯水槽の上側制御孔に当接対向させて上側制御孔を閉塞させることにより貯水槽内の水を下側制御孔のみから第2時間タンク内に排出し、貯水槽内の水位の低下に伴ってフロート体と共に貫通筒内をゆっくり下方に移動するオーバーフロー管の弁体とタンクの弁座とを当接して排出口を閉塞するので、制御タンクに形成された上側制御孔と下側制御孔の内、上側制御孔をフロート体の幅狭部と幅広部とより選択的に開放・閉塞して貯水槽からの水の排出量を制御するだけの簡単なメカニカル構成により、タンク内の水を排出口から便器に排出した後における弁体と弁座との開放時間を第1時間と第1時間よりも長い第2時間に制御することができる。これにより、追い水の量を2段階で制御することができる。
ここに、前記便器洗浄装置では、請求項3に記載されているように、フロート体が第1位置まで回動された状態で、排水口からの水道水の排出は、第1時間の経過に従って貯水槽内の水が減少することに基づきフロート体が貯水槽内で下降して弁体と弁座とが密着して排水口を閉塞するまでの間行われ、また、フロート体が第2位置まで回動された状態で、排出口からの水道水の排出は、第2時間の経過に従って貯水槽内の水が減少することに基づきフロート体が貯水槽内で下降して弁体と弁座とが密着して排水口を閉塞するまでの間行われる。
請求項4に係る便器洗浄装置では、操作コックを一方向に回動することにより、フロート体は連結部材を介して貯水槽から上方へ引き上げられるとともに貯水槽内で第1位置まで回動され、また、操作コックを一方向とは逆方向に回動することにより、フロート体は連結部材を介して貯水槽から引き上げられるとともに貯水槽内で第2位置まで回動されるので、操作コックの一方向又は逆方向への回動操作を行うだけの簡単な操作で、追い水量の切り換えを行うことができる。
便器洗浄装置が付設された便器の斜視図である。 タンクカバーを取り除いて示す便器の平面図である。 タンクの模式断面図である。 インレットバルブの断面図である。 弁開閉機構の分解斜視図である。 弁開閉機構のフロート体を上方へ引き上げて第1位置まで回動させた状態を示す、弁開閉機構の平面図である。 弁開閉機構のフロート体を上方へ引き上げて第1位置まで回動させた状態を示す、弁開閉機構の側断面図である。 弁開閉機構のフロート体を上方へ引き上げて第2位置まで回動させた状態を示す、弁開閉機構の平面図である。 弁開閉機構のフロート体を上方へ引き上げて第2位置まで回動させた状態を示す、弁開閉機構の側断面図である。 水のフローレートとインレットバルブの開閉タイミング及び弁開閉機構の開閉タイミングとの関係を示すグラフである。
以下、本発明を水洗便器について具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ説明する。
図1において、水洗便器1は、ボウル部(図示せず)が設けられた便器本体2、便器本体2の上面を開閉可能にカバーする開閉蓋3、及び、便器本体2の後背面に配設され洗浄水を貯留するタンク4を備えている。タンク4の全体はタンクケース5により覆われており、また、タンクケース5の側面(図1中右側面)には、タンク4から洗浄水を便器に排出する際に操作される操作コック6が回動可能に取り付けられている。
図2に示すタンク4の内部において、操作コック6に連結され操作コック6の回動動作を伝達する回動軸7(図3参照)が設けられており、かかる回動軸7には回動軸7の回動に応じて作動する作動部材8が固設されている。尚、回動軸7には駆動モータ9が介装されているが、この駆動モータ9は、便器の洗浄等の動作を遠隔指示するリモコン(図示せず)における操作ボタンが操作された際に、その操作に応じて作動部材8を電気的に作動させるために使用される。
タンク4の中央から右寄りの位置には、後述する弁開閉機構10が配設されており、また、弁開閉機構10に隣接してインレットバルブ11が配設されている。
続いて、図3に基づきタンク4を支持する構成及びタンク4内部の構成について説明する。図3において、便器本体2の後背面には、基台12が設けられており、かかる基台12には、2組のボルト13とナット14とを介して支持板15が固定されている。支持板15の中央には、内周面にネジ山が形成された開口16が形成されており、また、タンク4の底壁4Aにも開口16に対応して内周にネジ山が形成された開口17が形成されている。
タンク4の開口17及び支持板15の開口16には、図3に示すように、後述する弁開閉機構10を収納する受け部材18が、その筒状部19の外周に形成されたネジ山を介して相互に螺着されている。受け部材18の筒状部19はタンク4の排出口20を構成しており、排出口20は便器本体のボウル部に連通している。また、筒状部19における上端部の周囲には、凸状に形成された弁座21が設けられている。また、受け部材18の中央部には、3枚の板部材を120度間隔で一体に形成した案内部18Aが設けられている。かかる案内部18Aは、後述するオーバーフロー管38の内部に挿入され、オーバーフロー管38が上下に移動する際に殆ど摺動抵抗を発生させることなくオーバーフロー管38を案内するものである。
タンク4の内部にて左側には、インレットバルブ11が配設されている。インレットバルブ11の概略構成について図3、図4に基づき説明する。インレットバルブ11は円筒部22を有するとともに、円筒部22の下部には周面にネジ山を形成したパイプ状の螺合部23が設けられている。螺合部23には、固定部材24及び一対の固定板25、25が螺着されており、固定部材24は支持板15に形成された凹部に嵌合されるとともに、各固定板25は、螺合部23がタンク4の底壁4Aに挿通された状態で、底壁4Aの内側と外側から底壁4Aを狭持してパッキンと共に底壁4Aに締結固定される。これにより、インレットバルブ11はタンク4に対して固定される。尚、螺合部23の下端は水道管に連結されている。
また、円筒部22には、その上下方向に摺動可能となるようにフロート部材26が付設されている。フロート部材26は、下方が開放されたフロート27、フロート27の左側で円筒部22に対して上下方向に摺動支持する摺動支持部28、摺動支持部28の反対側に形成された連結保持部29に連結された連結棒30、及び、一端が連結棒30の上端に固定されるとともに他端にゴム等の止水部材31が設けられ円筒部22の上側で軸32を介して回動可能に支持されたリンク部材33から構成されている。止水部材31は、円筒部22の上側に形成された注水口34に対向されている。
前記のように構成されたインレットバルブ11のフロート部材26は、タンク4内の水位WLが上昇するとフロート27の浮力により摺動支持部28と共に上方に移動し、これに伴ってリンク部材33は軸32の回りに反時計方向に回動する。かかるリンク部材33の回動に基づき、止水部材31は注水口34に当接して閉塞する。これに対して、タンク4内の水位WLが低下すると、フロート部材26は、水位の低下に伴って摺動支持部28と共に下方へ移動し、リンク部材33は軸32の回りに時計方向に回動する。かかるリンク部材33の回動に基づき、止水部材31は注水口34から離間して開放する。
このように、インレットバルブ11は、タンク4内の水位が所定以下になった時点で止水部材31を介して注水口34を開放して水道からタンク4内に給水し、タンク4内の水位が所定水位以上になった時点で止水部材31を介して注水口34を閉塞して水道からタンク4への給水を遮断するものである。
尚、前記のように構成されたインレットバルブ11は、基本的に公知なものであり、従ってここでは詳細な説明は省略する。
続いて、弁開閉機構10の構成について図5に基づき説明する。弁開閉機構10は、基本的に、前記した受け部材18、受け部材18内に固定配置される制御タンク35、制御タンク35内で上下に浮沈可能なフロート体36、及び、下端に弁体37が設けられるとともにフロート体36と一体に構成されたオーバーフロー管38から構成されている。
ここに、制御タンク35には、中央に貫通筒39が形成されるとともに、貫通筒39の周囲に貯水槽40が形成されており、また、貯水槽40の周壁における上下2つの位置には、上側制御孔41及び下側制御孔42(図6等参照)が形成されている。また、貯水槽40の周壁には、一対の係止片43が設けられている。各係止片43の先端に形成された係止爪43Aは、受け部材18の2箇所にて形成された一対の係止溝44に弾性係止され、これにより制御タンク35は受け部材18に固定される。また、貯水槽40の周壁にて、各制御孔41、42と反対側には、凹部35Aが形成され、凹部35Aの上側位置には、凹部35Aの周壁を貫通する凸状案内部35Bが設けられている。凸状案内部35Bは周壁の内側に突出されており(図6、図7参照)、後述するように、フロート体36が貯水槽40内で上下に移動する際に、フロート体36が回動しないように働く。
フロート体36は、図5乃至図7に示すように、上部及び下部で開放された内円筒部45、及び、内円筒部45の周囲で内円筒部45よりも低く形成され、上部が閉塞されるとともに下部が開放された外円筒部46から基本的に構成されている。
内円筒部45の上端には、上壁47が内側に向かって水平延出されるとともに、上壁47には挿通孔48が形成されている。挿通孔48の内側周縁の2箇所には、円弧状凹溝49が形成されている。各円弧状凹溝49は、フロート体36に後述するオーバーフロー管38を固定する際に使用される。
内円筒部45の周壁側部には、側面視L字状の係止部50が形成されている。かかる係止部50と操作コック6の回動軸7に固設された作動部材8とは、図3に示すように、チェーン51により連結されている。これにより、操作コック6を回動操作することに基づき作動部材8が回動され、かかる作動部材8の回動に従って係止部50も回動されることとなってフロート体36は、後述するように上方に引き上げられるとともに操作コック6の回動方向に従って回動される。
また、外円筒部46の外周面には、凹部52が形成されるとともに、凹部52の略中央位置に上方に向かって楔状に形成された5角形の凸部53が形成されている。凸部53の側面53Aと凹部52の内側面52Aとの間に存在する左側の凹部52Bは、便器本体2におけるボウル内の小便を排出する際に制御タンク35の凸状案内部35Bが配置されてフロート体36を第1回動位置に保持し、また、凸部53の側面53Aと凹部52の内側面52Aとの間に存在する右側の凹部52Cは、便器本体2におけるボウル内の大便を排出する際に制御タンク35の凸状案内部35Bが配置されてフロート体36を第2回動位置に保持する。このように、凹部52は、後述するように、フロート体36を貯水槽40から引き上げる際に、制御タンク35の凹部35Aに設けられた凸状案内部35Bと協働してフロート体36が回動しないように働くとともに、第1回動位置又は第2回動位置でフロート体36を保持する。
更に、外円筒部46の外周面において、凹部52から離間した位置には、フロート体36の回動状態に応じて制御タンク35における貯水槽40の周壁に形成された上側制御孔41に対向可能な幅狭部36A及び幅広部36Bが形成されている(図6A、図6B、図
7A、図7B参照)。
オーバーフロー管38における外表面の上部には、円弧状の2つの案内凸部54、54が形成され、また、各案内凸部54の下方位置で微小間隔だけ離間した位置に、オーバーフロー管38の外表面の周囲に渡って係止突部55が形成されている。これらの案内凸部54及び係止突部55は、オーバーフロー管38をフロート体36の内円筒部45に固定する際に使用される。具体的に、オーバーフロー管38は、制御タンク35の貫通筒39の下側から上方に挿入され、更にフロート体36の内円筒部45に挿入される。このとき、オーバーフロー管38は、各案内凸部54と各円弧状凹溝49とを合致させた状態で係止凸部55が上壁47の下面に当接するまで挿入される。この後、オーバーフロー管38を所定角度回動することにより、オーバーフロー管38は、図6、図7に示すように、フロート体36の内円筒部45に固定される。
オーバーフロー管38の下端にはフランジ部56が形成され、かかるフランジ部56の下面には、ゴム等より形成されたドーナツ状の弁体37が固着されている。弁体37は、後述するように、フロート体36が貯水槽40内で上下に移動することに基づき、弁座21と接離し、排出口20の開放及び閉塞を行う。
続いて、前記のように構成された本実施形態に係る便器洗浄装置の動作について、図3、図6A、図6B、図7A、図7Bに基づき説明する。
ここに、便器洗浄装置は、図3に示す状態にあるものとする。即ち、受け部材18の形成された弁座21とオーバーフロー管38の下端に固設された弁体37とは当接した状態にあり、排出口20を閉塞している。タンク4内には水位WL(満水状態)の水が貯留されており、従って、インレットバルブ11のフロート部材26はその浮力により上方に移動し、これによりリンク部材33が軸32の回りに反時計方向に回動して止水部材31は注水口34を閉塞している。また、この状態は、便器本体2のボウル内の大便を排出した後、タンク4内に水が貯留された状態である。この時、フロート体36は、後述する第2回動位置(図7参照)に回動された状態にある。
前記した状態で、便器本体2におけるボウル内の小便を排出する場合、操作コック6が、例えば図3中奥側に回動される。かかる操作コック6の回動に基づき、作動部材8は上方へ引き上げられるとともに奥側に向かって第1回動位置まで回動する。
これにより、フロート体36は、当初において、右側凹部52Cと制御タンク35の凸状案内部35Bとの協働により、回動することなく上方へ移動される。そして、凸状案内部35Bは凸部53の頂点を乗り越えた後、左側凹部52Bに配置される。
前記のように、フロート体36が上方へ引き上げられることにより、オーバーフロー管38の下端にある弁体37と受け部材18の弁座21とは離間する。これにより、排出口20は開放されるので、タンク4内の水は、図6Bにおいて矢印Aで示すように、排出口20から便器に排出され、便器本体2のボウル内の小便は外部に排出、搬送される。
前記のようにタンク4内の水が排出口20から排出されて水位WLが低下していくと、インレットバルブ11のフロート部材26は水位WLの低下と共に下方へ移動し、これによりリンク部材33が軸32の回りに時計方向に回動して止水部材31は注水口34を開放する。この結果、水道から水がインレットバルブ11内に流入し、注水口34からタンク4内に給水される。このようにタンク4内に給水された水は。開放されている排出口20から追い水として便器に排出され、便器本体2のボウルの洗浄が行われる。かかる追い水は、弁座21と弁体37により排出口20が閉塞されるまで行われる。
ここに、前記のようにタンク4の水が排出口20から便器に排出された後においても制御タンク35の貯水槽40内には水が貯留されており、フロート体36は、図6Bに示すように、その浮力により貯水槽40内で浮いている状態を保持している。この状態で、図6A、図6Bに示すように、フロート体36は、凸状案内部35Bが左側凹部52B内に配置されており、フロート体36の幅狭部36Aが上側制御孔41と離間して対向している。
従って、制御タンク35の貯水槽40内の水は、図6Bに示すように、いずれも開放されている上側制御孔41及び下側制御孔42から矢印Bで示すように比較的短時間(第1時間とする)でタンク4内に排出される。これに基づく貯水槽40の水位の低下に伴い、フロート体36も下方に移動していき、貯水槽40内の水がなくなった時点で、オーバーフロー管38のフランジ部56の下面に固設された弁体37と受け部材18の弁座21とが当接して排出口20を閉塞する。この時点で、インレットバルブ11を通じた追い水が停止され、水道からインレットバルブ11を介して供給される水はタンク4内に貯留されていく。そして、かかるタンク4内への給水は、インレットバルブ11にて、フロート部材26が浮力により上昇してリンク部材33の止水部材31が注水口34を閉塞するまで行われる。
上記した内容に基づき、水のフローレート(L/sec)と時間(sec)との関係について図8に従って説明する。
先ず、操作コック6が回動操作されることに基づき弁座21と弁体37とが離間されて排出口20が開放されるとタンク4内の水はサイフォンの原理により大きなフローレートで排出口20から便器本体2のボウルに排出される。これによりボウル内の小便は外部に排出、搬送される。
タンク4の水位が低下することに基づきインレットバルブ11が開放されると、図8の点線のグラフで示すように、水道からインレットバルブ11を介して水がタンク4内に給水されるとともに給水された水が便器に追い水として排出され、便器の洗浄が行われる。かかる追い水は、前記したように、制御タンク35における貯水槽40内の水が上側制御孔41及び下側制御孔42の双方からタンク4内に排出されてオーバーフロー管38の弁体37が弁座21に当接して排出口20を閉塞するまでの第1時間(T1)だけ行われる。 この後、タンク4内への給水は、インレットバルブ11が閉塞されるまで行われる。
続いて、便器本体におけるボウル内の大便の排出、搬送、便器の洗浄を行う場合における便器洗浄装置の動作について、図3、図6A、図6B、図7A、図7Bに基づき説明する。
ここに、便器洗浄装置は、図3に示す状態にあるものとする。即ち、受け部材18に形成された弁座21とオーバーフロー管38の下端に固設された弁体37とは当接した状態にあり、排出口20を閉塞している。タンク4内には水位WL(満水状態)の水が貯留されており、従って、インレットバルブ11のフロート部材26はその浮力により上方に移動し、これによりリンク部材33が軸32の回りに反時計方向に回動して止水部材31は注水口34を閉塞している。また、この状態は、便器本体2のボウル内の小便を排出した後、タンク4内に水が貯留された状態である。この時、フロート体36は、第1回動位置(図6参照)に回動された状態にある。
前記した状態で、便器本体2におけるボウル内の大便を排出する場合、操作コック6が、例えば図3中手前側に回動される。かかる操作コック6の回動に基づき、作動部材8は上方へ引き上げられるとともに手前側に向かって第2回動位置まで回動する。
これにより、フロート体36は、当初において、左側凹部52Bと制御タンク35の凸状案内部35Bとの協働により、回動することなく上方へ移動される。そして、凸状案内部35Bは凸部53の頂点を乗り越えた後、右側凹部52Cに配置される。
前記のように、フロート体36が上方へ引き上げられることにより、オーバーフロー管38の下端にある弁体37と受け部材18の弁座21とは離間する。これにより、排出口20は開放されるので、タンク4内の水は、図7Bにおいて矢印Aで示すように、排出口20から便器に排出され、便器本体2のボウル内の大便は外部に排出、搬送される。
前記のようにタンク4内の水が排出口20から排出されて水位WLが低下していくと、インレットバルブ11のフロート部材26は水位WLの低下と共に下方へ移動し、これによりリンク部材33が軸32の回りに時計方向に回動して止水部材31は注水口34を開放する。この結果、水道から水がインレットバルブ11内に流入し、注水口34からタンク4内に給水される。このようにタンク4内に給水された水は。開放されている排出口20から追い水として便器に排出され、便器本体2のボウルの洗浄が行われる。かかる追い水は、弁座21と弁体37により排出口20が閉塞されるまで行われる。
ここに、前記のようにタンク4の水が排出口20から便器に排出された後においても制御タンク35の貯水槽40内には水が貯留されており、フロート体36は、図7Bに示すように、その浮力により貯水槽40内で浮いている状態を保持している。この状態で、図7A、図7Bに示すように、フロート体36は、凸状案内部35Bが右側凹部52C内に配置されており、フロート体36の幅広部36Bが上側制御孔41と当接して対向している。
従って、制御タンク35の貯水槽40内の水は、図7Bに示すように、上側制御孔41が幅広部36Bを介して閉塞されるので、開放されている下側制御孔42のみから矢印Bで示すように比較的長時間(第2時間とする)でタンク4内に排出される。これに基づく貯水槽40の水位の低下に伴い、フロート体36もゆっくり下方に移動していき、貯水槽40内の水がなくなった時点で、オーバーフロー管38のフランジ部56の下面に固設された弁体37と受け部材18の弁座21とが当接して排出口20を閉塞する。この時点で、インレットバルブ11を通じた追い水が停止され、水道からインレットバルブ11を介して供給される水はタンク4内に貯留されていく。そして、かかるタンク4内への給水は、インレットバルブ11にて、フロート部材26が浮力により上昇してリンク部材33の止水部材31が注水口34を閉塞するまで行われる。
上記した内容に基づき、水のフローレート(L/sec)と時間(sec)との関係について図8に従って説明する。
先ず、操作コック6が回動操作されることに基づき弁座21と弁体37とが離間されて排出口20が開放されるとタンク4内の水はサイフォンの原理により大きなフローレートで排出口20から便器本体2のボウルに排出される。これによりボウル内の大便は外部に排出、搬送される。
タンク4の水位が低下することに基づきインレットバルブ11が開放されると、図8の実線のグラフで示すように、水道からインレットバルブ11を介して水がタンク4内に給水されるとともに給水された水が便器に追い水として排出され、便器の洗浄が行われる。かかる追い水は、前記したように、制御タンク35における貯水槽40内の水が下側制御孔42のみからタンク4内に排出されてオーバーフロー管38の弁体37が弁座21に当接して排出口20を閉塞するまでの第1時間よりも長い第2時間(T2)だけ行われる。 この後、タンク4内への給水は、インレットバルブ11が閉塞されるまで行われる。
以上説明した通り、本実施形態に係る便器洗浄装置では、弁開閉機構10により、少なくとも第1時間(T1)及び第1時間よりも長い第2時間(T2)の2段階で排出口20の開放時間を制御し、弁体37と弁座21とを離間させてタンク4内の水を排出口20から便器まで排出した後、弁開閉機構10による制御に基づき排出口20が開放されている第1時間又は第2時間が経過するまで、インレットバルブ11により開放された注水口34から水道水をタンク4に給水するとともに排出口20から便器に排水するように構成されているので、タンク4内の水を排出口20から便器まで排出した後、弁開閉機構10により開放制御されている排出口20から第1時間だけ水道水を追い水として便器に排水し、また、弁開閉機構10により開放制御されている排出口20から第1時間よりも長い第2時間だけ水道水を追い水として便器に排水することができる。
従って、例えば、便器から小便を排出する場合、先ず、タンク4内の水を排出口20から便器に排出して小便を便器から排出、搬送した後、更に水道水を第1時間だけ追い水として便器に排水することにより便器の洗浄、封水を行うことができる。同様に、便器から大便を排出する場合、先ず、タンク4内の水を排出口20から便器に排出して大便を便器から排出、搬送した後、更に水道水を第1時間よりも長い第2時間だけ追い水として便器に排水することにより便器の洗浄、封水を行うことができる。
これより、大便や小便を便器から排出及び搬送するとともに便器の洗浄を行うについて、大便及び小便のそれぞれに対してタンク4の排出口20の開放時間を2段階で制御することを可能とし、もって大便及び小便のいずれに対しても常時適正な水量で排出、搬送及び洗浄することが可能となる。
また、弁開閉機構10を、中央に貫通筒39を有し、貫通筒39の周囲に貯水槽40が形成されるとともに貯水槽40の周壁における上下2つの位置に上側制御孔41及び下側制御孔42が形成され、排出口20に固設される制御タンク35と、貯水槽40に配置され、上側制御孔41に対向する幅広部36B及び幅狭部36Aが形成されるとともに貯水槽40内の水位に応じて上下に浮沈可能なフロート体36と、貫通筒39内を上下に移動可能とされ、下端に前記弁座21に対応して弁体37が設けられるとともにフロート体36と一体に構成されたオーバーフロー管38とを備え、フロート体36及びオーバーフロー管38を上方に引き上げた状態でフロート体36を第1回動位置まで回動させ、フロート体36の幅狭部36Aと貯水槽40の上側制御孔41とを離間対向させ上側制御孔41を開放するとともに上側制御孔41及び下側制御孔42から貯水槽40内の水を第1時間タンク4内に排出し、弁体37と弁座21とを当接して排出口20を閉塞し、また、フロート体36及びオーバーフロー管38を上方に引き上げた状態でフロート体36を第2回動位置まで回動させ、フロート体36の幅広部36Bと貯水槽40の上側制御孔41とを当接対向させ上側制御孔41を閉塞するとともに下側制御孔42から貯水槽40内の水を第2時間タンク4内に排出し、弁体37と弁座21とを当接して排出口20を閉塞するように構成している。
このように、タンク4内の水を排出口20から便器に排出した後における弁体37と弁座21との開放時間を第1時間に制御するについて、フロート体36を第1回動位置まで回動した状態でフロート体36の幅狭部36Aを貯水槽40の上側制御孔41に離間対向させて上側制御孔41を開放させることにより貯水槽40内の水を上側制御孔41及び下側制御孔42の双方から第1時間タンク内に排出し、貯水槽40内の水位の低下に伴ってフロート体36と共に貫通筒39内を下方に移動するオーバーフロー管38の弁体37とタンク4の弁座21とを当接して排出口20を閉塞し、また、タンク4内の水を排出口20から便器に排出した後における弁体37と弁座21との開放時間を第2時間に制御するについて、フロート体36を第2回動位置まで回動した状態でフロート体36の幅広部36Bを貯水槽40の上側制御孔41に当接対向させて上側制御孔41を閉塞させることにより貯水槽40内の水を下側制御孔42のみから第2時間タンク4内に排出し、貯水槽40内の水位の低下に伴ってフロート体36と共に貫通筒内39をゆっくり下方に移動するオーバーフロー管38の弁体37とタンク4の弁座21とを当接して排出口20を閉塞するので、制御タンク35に形成された上側制御孔41と下側制御孔42の内、上側制御孔41をフロート体36の幅狭部36Aと幅広部36Bとより選択的に開放・閉塞して貯水槽40からの水の排出量を制御するだけの簡単なメカニカル構成により、タンク4内の水を排出口20から便器に排出した後における弁体37と弁座21との開放時間を第1時間と第1時間よりも長い第2時間に制御することができる。これにより、追い水の量を2段階で制御することができる。
更に、操作コック6を一方向に回動することにより、フロート体36はチェーン51を介して貯水槽40から上方へ引き上げられるとともに貯水槽40内で第1回動位置まで回動され、また、操作コック6を一方向とは逆方向に回動することにより、フロート体36はチェーン51を介して貯水槽40から引き上げられるとともに貯水槽40内で第2回動位置まで回動されるので、操作コック6の一方向又は逆方向への回動操作を行うだけの簡単な操作で、追い水量の切り換えを行うことができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
1 水洗便器
2 便器本体
4 タンク
6 操作コック
8 作動部材
10 弁開閉機構
11 インレットバルブ
18 受け部材
20 排出口
21 弁座
26 フロート部材
31 止水部材
34 注水口
35 制御タンク
36 フロート体
36A 幅狭部
36B 幅広部
37 弁体
38 オーバーフロー管
40 貯水槽
41 上側制御孔
42 下側制御孔
50 係止部
51 チェーン

Claims (4)

  1. 便器に連通する排水口が底壁に形成されるとともに排出口の周囲に弁座が設けられたタンクと、
    前記弁座に対して離間及び当接可能な弁体を有し、排出口の開放及び閉塞を行うとともに、少なくとも第1時間及び第1時間よりも長い第2時間の2段階で排出口の開放時間を制御する弁開閉機構と、
    水道に連結されるとともに前記タンク内に配設され、タンク内の水位が所定水位以下になった時点で注水口を開放して水道からタンク内に給水し、タンク内の水位が所定水位以上になった時点で注水口を閉塞して水道からタンクへの給水を遮断するバルブ手段を有し、
    前記弁開閉機構を介して弁体と弁座とを離間させてタンク内の水を排出口から便器まで排出した後、前記弁開閉機構による制御に基づき排出口が開放されている第1時間又は第2時間が経過するまで、前記バルブ手段により開放された注水口から水道水をタンクに給水するとともに排出口から便器に排水することを特徴とする便器洗浄装置。
  2. 前記弁開閉機構は、
    中央に貫通筒を有し、貫通筒の周囲に貯水槽が形成されるとともに貯水槽の周壁における上下2つの位置に上側制御孔及び下側制御孔が形成され、前記排水口に固設される制御タンクと、
    前記貯水槽に配置され、前記上側制御孔に対向する幅広部及び幅狭部が形成されるとともに貯水槽内の水位に応じて上下に浮沈可能なフロート体と、
    前記貫通筒内を上下に移動可能とされ、下端に前記弁座に対応して前記弁体が設けられるとともに前記フロート体と一体に構成されたオーバーフロー管とを備え、
    前記フロート体及びオーバーフロー管を上方に引き上げた状態でフロート体を第1位置まで回動させ、フロート体の幅狭部と貯水槽の上側制御孔とを離間対向させ上側制御孔を開放するとともに上側制御孔及び下側制御孔から貯水槽内の水を前記第1時間タンク内に排出し、前記弁体と弁座とを当接して排出口を閉塞し、
    前記フロート体及びオーバーフロー管を上方に引き上げた状態でフロート体を第2位置まで回動させ、フロート体の幅広部と貯水槽の上側制御孔とを当接対向させ上側制御孔を閉塞するとともに下側制御孔から貯水槽内の水を前記第2時間タンク内に排出し、前記弁体と弁座とを当接して排出口を閉塞することを特徴とする請求項1に記載の便器洗浄装置。
  3. 前記フロート体が第1位置まで回動された状態で、前記排水口からの水道水の排出は、前記第1時間の経過に従って貯水槽内の水が減少することに基づきフロート体が貯水槽内で下降して前記弁体と弁座とが密着して排水口を閉塞するまでの間行われ、
    前記フロート体が第2位置まで回動された状態で、前記排出口からの水道水の排出は、前記第2時間の経過に従って貯水槽内の水が減少することに基づきフロート体が貯水槽内で下降して前記弁体と弁座とが密着して排水口を閉塞するまでの間行われることを特徴とする請求項2に記載の便器洗浄装置。
  4. 前記タンクをカバーするケースと、
    前記ケースの一側に回動可能に取り付けられた操作コックと、
    前記操作コックの回動動作に連動して作動する作動部材と、
    前記フロート体に形成された係止部と、
    前記作動部材と前記フロート体の係止部とを連結する連結部材とを備え、
    前記操作コックを一方向に回動することにより、前記フロート体は前記連結部材を介して貯水槽から上方へ引き上げられるとともに貯水槽内で第1位置まで回動され、
    前記操作コックを前記一方向とは逆方向に回動することにより、前記フロート体は前記連結部材を介して貯水槽から引き上げられるとともに貯水槽内で第2位置まで回動されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の便器洗浄装置。
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