JP2014218018A - 転写加飾シート - Google Patents

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Abstract

【課題】内部にマット面を形成する凹凸が形成され、摩耗等によるマット面の消失や汚れの問題が有効に回避され、マット面を形成する凹凸の制御も容易に行うことができ、しかも印刷による加飾デザインにも悪影響を及ぼさない転写加飾シートを提供する。
【解決手段】転写フィルム1の一方の面に、ハードコート層3、アンカーコート層5、加飾印刷層7及び接着材層9が、この順に積層された多層構造を有しており、アンカーコート層5の表面がマット面となっていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種基材、例えばコンピュータのハードディスクや携帯電話の回路基板などが収容されている筐体或いはノートパソコン等の各種電気部品のカバーなどにマット調外観を付与するために使用される転写加飾シートに関する。
プラスチックや金属などの素材から形成されている各種製品の加飾を目的とする転写加飾シートが知られている。即ち、この転写加飾シートは、転写フィルムの一方の面にハードコート層と共に、印刷により形成された加飾印刷層を有しており、加飾すべき各種製品の表面に接着固定された後、転写フィルムを引き剥がすことにより加飾印刷層に応じた加飾が各種製品に施されるというものである。
このような転写加飾シートは、特に筐体のような立体的な形状を有する製品の加飾に利用されている。シートなどの平面的な形状のものに比して、立体的な形状のものへの印刷がかなり難しいためである。
ところで、印刷などによる加飾に加えて、光沢とは異なるマット調の外観(即ち、艶のないざらざらした梨地状の外観)を転写加飾シートにより付与することも広く行われている。
マット調外観を付与するための転写加飾シートとしては、例えば、特許文献1,2に、マット調の表面(以下、単にマット面と呼ぶことがある)を転写フィルムの一方の面に形成しておき、このマット面にハードコート層、加飾印刷層及び接着剤層を設けたものが提案されている。
即ち、この転写加飾シートによれば、これを所定の製品の表面に設けた状態で転写フィルムを引き剥がすことにより、ハードコート層の表面にマット面となる微細な凹凸が形成されることとなる。
しかしながら、このような転写加飾シートでは、転写フィルムにマット面を形成するために、無機微粒子などのマット化剤を配合したり、或いはサンドブラストなどの機械的加工を転写フィルムに施すことが必要となり、転写フィルムの材質等がかなり制限されるという問題がある。しかも、マット面となる凹凸が外面に露出しているため、摩擦や異物の侵入等によりマット面が消失したり、汚れが付着し易いなどの問題がある。
また、特許文献3には、ハードコート層にマット化剤である微粒子を配合した転写加飾シートも提案されている。
しかしながら、この転写加飾シートでは、転写フィルムの自由度は増すものの、やはり外面の露出するハードコート層にマット面が形成されるため、摩擦や異物の侵入等によるマット面の消失や汚れが付着しやすいなどの問題が依然として残っている。
この場合、ハードコート層の上に保護層などを設けることも考えられるが、このような手段では、耐傷付き性などを高めるというハードコート層本来の機能が損なわれてしまう。
さらに、特許文献4には、加飾層を発泡性樹脂により形成することで加飾層にマット面を形成することが提案されている。
かかる手段によれば、マット面を形成する凹凸が内部に形成されるため、転写フィルムの材質の自由度が増すばかりか、摩擦等によるマット面の消失や汚れが付着し易いなどの問題も解決されている。
しかしながら、特許文献4では、発泡により凹凸を形成するため、凹凸の制御が極めて難しく、均質なマット面を形成することが困難であるという問題があり、さらには印刷による加飾が不安定となり、印刷デザインが制限されるなどの問題もある。
特開2008−247011号 特開2012−40700号 特開2008−173858号 特開2012−206439号
従って、本発明の目的は、内部にマット面を形成する凹凸が形成され、摩耗等によるマット面の消失や汚れの問題が有効に回避され、マット面を形成する凹凸の制御も容易に行うことができ、しかも印刷による加飾デザインにも悪影響を及ぼさない転写加飾シートを提供することにある。
本発明によれば、転写フィルムの一方の面に、ハードコート層、アンカーコート層、加飾印刷層及び接着材層が、この順に積層された多層構造を有する転写加飾シートにおいて、
前記アンカーコート層の表面にマット面が形成されていることを特徴とするマット調外観を付与するために使用される転写加飾シートによって提供される。
本発明の転写加飾シートにおいては、
(1)前記アンカーコート層が、0.5〜5μmの厚みの薄層であること、
(2)前記アンカーコート層にマット剤が配合されており、該マット剤の平均粒径が0.5〜8μmの範囲にある無機微粒子であること、
が好ましい。
また、本発明においては、
(3)前記転写フィルムが未延伸ポリオレフィンフィルムであり、該転写フィルムの表面に直接前記ハードコート層が形成されていること、
(4)前記未延伸ポリオレフィンフィルムが、X線回折により測定される結晶化度が35〜65%の範囲にあること、
或いは、
(5)前記転写フィルムがポリエステルフィルムであり、前記ハードコート層が離型層を介して該転写フィルム表面に形成されていること、
という態様を採用することができる。
上記のような本発明の転写加飾シートは、これを、前記接着層を介して加飾すべき基材の表面に設け、次いで、前記転写フィルムを引き剥がすことにより、該基材にマット調外観を付与することができる。
本発明においては、ハードコート層と加飾印刷層とを強固に接着するために使用される極めて薄いアンカーコート層の表面にマット面が形成されている。
このため、転写フィルムの材質等が制限されず、摩耗等によるマット面の消失や汚れの問題が有効に回避されている。
しかも、発泡などによりマット面を形成するものではないため、マット面を形成する凹凸の制御も容易に行うことができ、さらには、印刷による加飾デザインにも悪影響を及ぼさない。
さらに、本発明におけるアンカーコート層へマット剤を配合した場合の大きな利点は、極めて薄いアンカーコート層にマット化剤が配合されてマット面が形成されるため、厚く設けられるハードコート層にマット化剤を配合する場合と比較して、少量のマット化剤の使用で明確なマット面を形成することができる。即ち、アンカーコート層の厚みが薄いため、マット化剤による凹凸がアンカーコート層の両面に形成されるためであると考えられる。
本発明においては、転写フィルムとしてポリオレフィンフィルム、特にはポリプロピレンフィルムを用いることが最も好ましく、この場合、転写フィルムとハードコート層との間に離型層を設けなくとも転写フィルムを容易に引き剥がすことができ、層の数を少なくすることができ、生産性を高めることができる。
本発明の転写加飾シートの層構造を示す断面図。
図1を参照して、全体として10で示す本発明の転写加飾シートは、転写フィルム1の一方の面に、ハードコート層3、アンカーコート層5、加飾印刷層7及び接着材層9が、この順に積層された多層構造を有しており、アンカーコート層5の表面にマット面が形成されている。
また、転写フィルム1の材質に応じて、転写フィルム1とハードコート層3との間には、離型層(図示せず)が適宜設けられる。
<転写フィルム1>
転写フィルム1を形成する素材としては、特に制限されず、それ自体公知の樹脂、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリカーボネート、ビニル系重合体、スチレン系重合体、ポリアミド、ポリ乳酸に代表される生分解性樹脂、及びこれらのブレンド物などを使用することができ、これは、フィルムを形成するに足る分子量を有していればよい。また、ポリイミド等の熱硬化性の樹脂を転写フィルム1の基材樹脂として使用することもできる。
本発明においては、成形性やコストなどの観点から、ポリエステルやポリオレフィンが好適である。
ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等が代表的であり、何れもコポリマー単位を含んでいてよい。このようなポリエステルは、通常、耐熱性などの観点から二軸延伸されていることが好適である。
尚、ポリエステルにより転写フィルム1が形成されている場合、この転写フィルム1とハードコート層3との間には離型層が設けられる。ポリエステルフィルムはハードコート層3に対して高い接着性を示すため、離型層を設けないと、引き剥がすことができなくなってしまうからである。この離型層については後述する。
またポリオレフィンとしては、エチレン系樹脂(例えば低、中或いは高密度ポリエチレンやエチレンと他のα−オレフィンや環状オレフィンとの共重合体)、プロピレン系樹脂(例えばポリプロピレン、プロピレンと他のα−オレフィンや環状オレフィンとの共重合体)、ポリ1−ブテン、ポリ4−メチル−1−ペンテンが代表的である。これらの中でも
フィルム強度や伸び等の観点からプロピレン系樹脂が最適である。
特に、ポリオレフィンフィルムを転写フィルム1として用いた場合には、ハードコート層3との間に離型層を必要としない。即ち、ポリオレフィン、特にプロピレン系樹脂はハードコート層3に対しての接着性が乏しく、この結果、格別の離型層を設けることなく、転写フィルム1を引き剥がすことができる。これは、ポリエステルフィルムを用いる場合との大きな相違であり、転写加飾シート10の層数を少なくし、生産性やコストの観点から本発明のベストモードである。
尚、ポリオレフィンフィルムには、ハードコート層3に対して適度の接着性を持たせるために、コロナ処理等の表面処理を行う場合もある。
また、転写フィルム1として用いるポリオレフィンフィルムは、延伸、未延伸の何れであってもよいが、伸びを確保するという観点から未延伸であることが望ましい。即ち、延伸されているポリオレフィンフィルムでは、筐体などの立体形状の基材に転写加飾シート1を設けた場合、コーナー部等の曲率部での曲げに転写フィルム1(延伸ポリオレフィンフィルム)が追随できず、シワが発生したりして商品価値を損ねてしまうおそれがある。しかるに、未延伸であれば、十分な伸びが確保されているため、コーナー部等の曲げに対しても十分に追随でき、シワの発生等を有効に防止することができる。
ところで、未延伸のポリオレフィンフィルムは、前述したポリエステルフィルムなどに比して耐熱性がかなり低く、このため、この転写加飾シート10を作製するときの熱履歴や転写加飾シート10を所定の基材の表面に設けるときの熱履歴などによって変形してしまうおそれがある。このような不都合を回避するため、未延伸ポリオレフィンフィルムは、その伸びが損なわれない程度に結晶化されて耐熱性が高められていることが好ましく、例えば、X旋回折(XRD)で測定した結晶化度が35〜65%、特に40〜60%の範囲にあることが好適である。
上記の結晶化度は、後述する実施例に示されているように、X線回折を行い、常法にしたがい、回折強度曲線のピーク分離を行い、回折角(2θ)が14.2度、17.1度、18.6度、21.4度、21.9度、25.7度及び28.6度付近に観測される結晶質に由来するピーク面積の合計(Sc)を求め、さらに、16.3度付近に観測されるブロードな非晶質に由来するピークの面積(Sa)を求め、下記式(1)により算出される。
結晶化度(%)=100×Sc/(Sc+Sa)
また、結晶化度が上記範囲にあるポリオレフィンフィルムは、例えばコモノマーとして使用されるα−オレフィン含量が10モル%以下のコポリマー(ホモポリマーであってもよい)使用し、適宜、公知の結晶核剤を配合したものを用いてフィルムに成形したり、或いはフィルム成形後に適宜の熱処理を行うことにより得られる。
上述した転写フィルム1は、これを形成する樹脂素材の種類等に応じて、公知の成形法、例えばキャスト成形、インフレーション成形によって成形することができ、また押出成形や射出成形などによって成形することも可能である。
このような転写フィルム1の厚みは、該フィルムに要求される機械的特性等を満足させる程度の厚みを有している限り、特に制限されないが、引き剥がしのための作業性やコストなどを考慮して、通常、25〜150μm程度である。
また、かかる転写フィルム1には、それ自体公知の各種添加剤、例えば紫外線吸収剤、酸化防止剤、アンチブロッキング剤等が配合されていてもよい。また、各種の顔料等が配合されていてもよいが、通常、マット調の外観や加飾印刷層7の色等を視認できる程度の透明性が確保される程度の量とすべきである。
<ハードコート層3>
上記転写フィルム1の一方の面に積層されているハードコート層3は、表面保護層として機能するものであり、耐擦傷性、耐摩耗性等を付与するために設けられるものであり、この機能から理解されるように、上述した転写フィルム1を引き剥がした後は、表面に露出するものであり、その厚みもかなり厚く、通常、2〜30μm程度の厚みを有する。
このようなハードコート層3はそれ自体公知であり、硬質の樹脂から形成される。
例えば、重合性官能基を複数備えたモノマーに紫外線等を照射することにより得られる硬化型アクリル樹脂、脂環式エポキシ樹脂、グリシジルエーテルエポキシ樹脂、ウレタンビニルエーテル、ポリエステルビニルエーテル、或いはこれらの共重合樹脂などにより、ハードコート層3を形成することができ、特に硬化型アクリル樹脂によりハードコート層3を形成することが、後述する加飾印刷層7との間に高い接着性を得る上で好適である。
勿論、上記以外にも、フェノール樹脂、尿素樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂を用いてハードコート層3を形成することもできる。
上記のハードコート層3は、例えば上記の硬質樹脂を含むワニスを転写フィルム1の一方の面に塗布し、乾燥して溶媒を除去して硬化せしめることにより形成することができる。また、硬質樹脂のモノマー組成物を転写フィルム1の一方の面に塗布した後、紫外線照射等により硬化させることによって形成することができる。
尚、塗布手段としては、特に制限されず、ディッピング法、スピンコート法、ディップスピンコーティング法、スプレー法、刷毛塗りあるいはローラー塗り等の公知の方法を採用することができる。
<アンカーコート層5>
アンカーコート層5は、上記のハードコート層3と加飾印刷層7とを強固に接着するための層であり、所謂プライマーとしての機能を有するものであり、従って、極めて薄い層であり、その厚みは、通常、0.5〜5μmである。
このようなアンカーコート層5の基材樹脂としては、一般に、(メタ)アクリル樹脂が好適に使用される。
(メタ)アクリル樹脂は、例えば以下のモノ(メタ)アクリレート系単量体及び多官能(メタ)アクリレート系単量体を、1種単独或いは2種以上の組み合わせで重合することにより得られる。
1.モノ(メタ)アクリレート系単量体;
メチル(メタ)アクリレート
エチル(メタ)アクリレート
グリシジル(メタ)アクリレート
2−シアノメチル(メタ)アクリレート
ベンジル(メタ)アクリレート
ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート
アリル(メタ)アクリレート
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
グリシジル(メタ)アクリレート
3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート
グリセリルモノ(メタ)アクリレート
2−(メタ)アクリルオキシエチルアセチルアセテート
2.多官能(メタ)アクリレート系単量体;
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート
ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート
トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート
ノナエチレングリコールジ(メタ)アクリレート
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート
ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート
2,2’−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニル]プロパン
2,2’−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシエトキシフェニル]プ
ロパン
2,2’−ビス{4−[3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポ
キシ]フェニル}プロパン
1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート
1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート
ウレタン(メタ)アクリレート
エポキシ(メタ)アクリレート
アンカーコート層5の表面にマット面を形成する方法としては、アンカーコート層を形成する際に化学的にマット調にする方法(即ち、アンカーコート層塗布時に用いる溶剤によりハードコート層表面が一部溶解し凸凹が形成され、その上に薄層であるアンカーコート層を形成しマット調を得る方法)、物理的にマット調にする方法、マット剤を配合する方法などが挙げられる。
既に述べたが、本発明においては、このような(メタ)アクリル系樹脂等から形成されるアンカーコート層5にマット化剤が配合され、アンカーコート層5にマット面を形成することが非常に好ましい。
即ち、このような薄い層にマット化剤が配合されるため、マット化剤の量が少なくとも良好なマット面を発現させることができ、しかも、マット面がアンカーコート層5の両面に形成され、この結果、明瞭なマット調外観が付与されることとなる。例えば、厚い層にマット化剤を配合した場合には、マット化剤による微細な凹凸は、該層の一方の面にしか反映されず、しかも、微細な凹凸を発現するためのマット化剤の量も、層の厚みに応じて多量になってしまう。
マット化剤は、種々の無機微粒子から形成されていてよいが、一般的には、コスト等の観点から、Si、Al、Ti、Fe等の元素を含む酸化物または複合酸化物の微粒子が好適であり、一般的にはシリカ(SiO)が使用され、例えばレーザ回折散乱法により測定される平均粒径が0.5〜8μm程度の大きさのものが好適に使用される。即ち、粒径が過度に微細なものでは、凝集してアンカーコート層5中に均一に分散させることが困難となるおそれがあり、また、マット調外観を発現させるための微細な凹凸を形成することが困難となることもある。さらに、過度に大きな粒径のマット化剤を使用すると、微細な凹凸を形成することはできても、透明性が損なわれ、マット調の外観が不鮮明になってしまうおそれがある。
このようなマット化剤は、一般に、アンカーコート層5を形成する基材樹脂100質量部当り、0.5〜20質量部、特に1〜15質量部の量で使用される。
本発明において、上記のマット化剤が配合されたアンカーコート層5は、後述する実施例に示されているように、ハードコート層3側の面及び加飾印刷層7側の面の何れにおいても、その平均表面粗さRz(JIS B−0101−1994)が5.0〜15.0μmの範囲にあり、何れの側にもマット調外観を呈するに適した微細な凹凸が形成されている。
上述したアンカーコート層5は、基材樹脂の有機溶剤溶液を、または所定量のマット化剤を含む基材樹脂の有機溶剤溶液を転写フィルム1上に形成されているハードコート層3の上に塗布し、加熱して乾燥することにより容易に形成することができる。
また、塗布手段は、ハードコート層3と同様であってよく、乾燥は、風乾、オーブン加熱等により60〜100℃程度の温度に加熱すればよい。
<加飾印刷層7>
加飾印刷層7は、所謂インキ層であり、2〜10μm程度の厚みを有しており、加飾のために各色の顔料等の着色剤が樹脂中に分散されたインキを塗布し、乾燥することにより形成され、そのアンカーコート層5側には必要に応じて文字等の像が形成されていてもよい。
用いるインキとしては、特に制限されないが、通常、ウレタンアクリレートに着色剤が配合された溶剤型インキが好適に使用される。即ち、この溶剤型インキは、水酸基を含有する(メタ)アクリレートとポリイソシアネート(通常、末端がブロック剤で封鎖されている)とが樹脂成分として揮発性有機溶剤中に配合されたものであり、適宜、グラビア印刷やインクジェット印刷等によりアンカーコート層5上に印刷像を形成した後、この溶剤型インキを前述した方法で塗布し、100℃程度の温度で短時間加熱することにより、(メタ)アクリレートとポリイソシアネートとが反応して硬化し、耐熱性に優れた加飾印刷層7が形成される。
即ち、このような加飾印刷層7は、耐熱性に優れているため、転写加飾シート10を所定の基材表面に設ける際、射出成形同時加飾法等の高い熱履歴を受ける手法を採用することが可能となる。
<接着材層9>
加飾印刷層7の上に設けられる接着材層9は、この転写加飾シート10を、加飾すべき基材の表面に接着固定するために使用されるものであり、加飾すべき基材の種類に応じて適宜の熱可塑性樹脂を用いて形成され、その厚みは1〜10μm程度である。
例えば、上記基材が、プラスチック製である場合には、このプラスチックと同種の樹脂が接着材として使用される。例えば、基材がポリオレフィン製であるときには、ポリオレフィンが使用され、PET等のポリエステル製である場合には、ポリエステルが使用される。また、基材が熱硬化性樹脂や各種金属、ガラス、セラミックなどにより形成されている場合には、不飽和カルボン酸変性オレフィン樹脂、例えば無水マレイン酸などによりグラフト変性されたオレフィン樹脂などが接着材として使用される。
このような接着材層9も、上記の接着材を適宜有機溶剤に溶解した液を使用し、これを加飾印刷層7上に塗布し、乾燥することにより容易に形成される。
<離型層>
離型層は、既に述べたように、転写フィルム1がポリエステルのようにハードコート層3に対して高い接着性を示す時に設けられるものであり、例えば、シリコン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂溶液を転写フィルム1に塗布し、乾燥することにより形成され、その厚みは、通常、0.5〜3μm程度である。
即ち、ポリプロピレンフィルムなどのポリオレフィンフィルムを用いた場合には、この離型層を設ける必要はない。
尚、離型層を転写フィルム1上に設けたときには、当然、この離型層の上に前述した各層が積層されていくこととなる。
<転写加飾シート10の使用>
本発明の転写加飾シート10は、種々の材質からなる基材(上記でも述べたように、各種プラスチック、金属、ガラス、セラミックなど)、特に立体形状を有する筐体、例えば携帯電話やノートパソコンのカバー、ハードディスクなどの各種電気製品のケースなどの表面に接着材層9を介して接着固定して使用される。
転写加飾シート10を基材に設ける手段としては、公知の種々の手段を採用することができ、例えば射出成形同時加飾法や真空成型加飾法などにより、転写加飾シート10を加飾すべき基材の表面に接着固定することができる。
射出成形同時加飾法は、射出成形可能なプラスチックにより基材が形成されているときに採用される手段であり、例えば、この転写加飾シート10を射出成形型内に接着材層9を型内に露出するように配置し、基材を形成する樹脂を型内に射出充填することにより、基材の成形と転写加飾シート10の貼り付けとを同時に行う手法である。
一方、真空成型加飾法は、上記の手法が採用できないような基材に適用されるものであり、転写加飾シート10を基材表面に重ねた状態で接着材層9が溶融する程度の温度に加熱しながら真空引きすることにより、転写加飾シート10を基材表面に圧着するという手法である。
上記のように転写加飾シート10が表面に設けられた基材は、加飾印刷層7に施された色やアンカーコート層5に形成されたマット面により付与されるマット調外観が転写フィルム1を介して一般の消費者に認識され、高級感が付与された状態で販売される。販売後は、一般の需要者は、転写フィルム1を引き剥がして基材を使用することとなる。
このような本発明の転写加飾シート10は、内部のアンカーコート層5にマット面が形成されているため、摩耗等によるマット面の消失や汚れの問題が有効に回避されている。またマット面を形成する凹凸の制御も容易であり、さらに、アンカーコート層へマット剤を配合することによりマット面を形成する場合においては、少量のマット剤の使用で明確なマット面を形成することができる。
加えて、転写フィルム1としてポリオレフィンを使用した場合には、離型層を設ける必要が無いため、層数が少なく、生産性やコストの点で極めて優れている。
本発明を次の例で説明する。
尚、以下の実験で用いた各種の測定は、以下のようにして行った。
1)結晶化度の測定;
転写フィルムの結晶性の指標として、日本電子(株)製、X線回折装置(型番:JDX−3500)を用い、以下の条件でX線回折測定を行い、結晶化度を算出した。
ターゲット:銅(Cu−Kα線)
管電圧−管電流:40kV−400mA
X線入射法:垂直ビーム透過法
単色化:グラファイトモノクロメーター
発散スリット:0.2mm
受光スリット:0.4mm
検出器:シンチレーションカウンター
測定角度範囲:9.0°〜31.0°
ステップ角度:0.04°
計数時間:4.0秒
試料回転数:120回転/分
結晶化度は、回折強度曲線のピーク分離を行ったうえ、回折角2θが14.2°、17.1°、18.6°、21.4°、21.9°、25.7°及び28.6°付近に観測される結晶質のピーク面積の合計をSc、16.3°付近に観測されるブロードな非晶質のピーク面積をSaとし、前述した式(1)により算出した。
2)表面粗さの測定;
筺体へ転写した転写加飾シートを剥がし、転写された保護・加飾層の表面粗さをミツトヨ製接触式表面粗さ測定器(型番:SJ−401)を用い、JIS B 0601に準拠して、蝕針先端半径2μm(60°)、測定速度0.5mm/s、カットオフ値(λc)0.8mm、カットオフ値(λs)25μm、測定長0.8mm×5にて表面の平均粗さ(RaおよびRz)の測定を行った。
3)成形性の評価;
真空成型:
転写加飾シートを98℃で40秒加熱した後に真空引きによりポリカーボネート製の筺体に転写した。その際のフィルムの伸び、加飾(絵柄)の状態を目視にて観察し、以下の判定を行った。
○:フィルムの伸び、加飾の状態に問題が無い
×:フィルムの伸びが不足し加飾(絵柄)に割れ等が生じた。
射出成型:
転写加飾シートを金型内にセットし、240℃にてPC/ABS樹脂を射出し筺体を成形し同時にフィルムを転写した。その際のフィルムの伸び、加飾(絵柄)の状態を目視にて観察し、以下の判定を行った。
○:フィルムの伸び、加飾の状態に問題が無い
×:フィルムの耐熱性が不足し、フィルムの溶融、加飾(絵柄)の破壊等が生じた。
4)耐摩耗性の評価;
筺体へ転写した転写加飾シートを剥がし、転写された保護・加飾層を4つ折りにしたティッシュペーパーにて擦り、保護・加飾層の表面状態を目視にて観察し、以下の判定を行った。
○:外観に異常は見られなかった
×:耐摩耗性に劣り、異物、脱落物の目詰まりが見られ外観不良が生じた。
実施例1
(転写フィルムの作成)
中間層用のスクリュー径75mmの単軸押出機が1台、両外層用のスクリュー径50mmの単軸押出機が2台の合計3台の押出機からなる3種3層構成のTダイ方式フィルム製膜装置を用い、中間層用押出機に住友化学(株)製、品番:FLX80E4(融点=161℃、MFR=8.0g/10分;230℃時)を、冷却ロール側押出機に日本ポリプロ(株)製、品番:WFX4(融点=126℃、MFR=7.0g/10分;230℃時)を、反冷却ロール側押出機に住友化学(株)製、品番:FLX80E4(融点=161℃、MFR=8.0g/10分;230℃時)をそれぞれ供給し、樹脂温度250℃、滞留時間1分、Tダイ温度240℃の条件にてTダイより押出し、50℃の冷却ロールを通して、総厚み70μmの3層の無延伸フィルムを得た。3層の厚み構成比はおよそ1:1:1である。次いで、このフィルムの冷却ロール側の表面の濡れ指数が42mN/mとなるようにコロナ放電処理を施し、さらに40℃において24時間エージングすることにより、ポリオレフィン系転写フィルム:CPP(a)を得た。
このCPP(a)を用いて、上記(1)の評価を行った。評価結果は表1に示した。
(転写加飾フィルムの作成)
CPP(a)のコロナ処理面に対し、ハードコート剤である:HC(a)(ペルノックス(株)社製ペルトロン 品番:XJA−0217−Si、溶媒:メチルイソブチルケトン68%)を15μm塗工後、アンカーコート剤である:AC(a)(東洋インキ(株)製リオデュラス 品番:LCH3000、溶媒:メチルエチルケトン90%)を1μm塗工した。
AC(a)塗工時、AC(a)の溶媒であるメチルエチルケトン過多により先に塗工したHC(a)表面が若干溶解し白化現象(微細な凸凹)が生じたことによりアンカーコート剤塗工後の表面がマット調となった。上記フィルムに対し印刷および接着剤を塗工し転写加飾フィルムを作成した。
この転写加飾フィルムを用いて、上記(2)〜(4)の評価を行った。評価結果は表1に示した。
実施例2
ハードコート剤をHC(b)(東洋インキ(株)製ワニス 品番:YU705HCワニス、溶媒:メチルエチルケトン/トルエン65%)とし、アンカーコート剤をAC(b)(東洋インキ(株)製アンカー 品番:V425VM、溶媒:メチルエチルケトン/トルエン70%)100重量部に対して、マット剤としてシリカ(平均粒径:2μm)を5重量部配合した混合溶液としたこと以外は、上記実施例1と同様に実施して転写加飾フィルムを得た。
薄膜であるアンカーコート層へマット剤を配合することにより、アンカーコート剤塗工後の表面がマット調となった。
この転写加飾フィルムを用いて、上記(2)〜(4)の評価を行った。評価結果は表1に示した。
実施例3
CPP(a)の代わりに、PET(a)(東洋紡(株)製PETフィルム 品番:E5100 50μmへ離型加工したもの)としたこと以外は、上記実施例2と同様に実施して転写加飾フィルムを得た。
この転写加飾フィルムを用いて、上記(2)〜(4)の評価を行った。評価結果は表1に示した。
実施例4
中間層用および両外層用の押出機へ供給する樹脂を住友化学(株)製、品番:FLX80E4(融点=161℃、MFR=8.0g/10分;230℃時)98重量部と新日本理化(株)製、品番:PC25−HA(新日本理化(株)製核剤:リカクリアPC−1、2.5重量部MB)2重量部の混合物とし、冷却ロールの温度を25℃としたこと以外は、上記実施例2と同様に実施してポリオレフィン系転写フィルム:CPP(b)を得た。
このCPP(b)を用いて、上記(1)の評価を行った。評価結果は表1に示した。
続いて、このCPP(b)を用いたこと以外は、上記実施例2と同様に実施して転写加飾フィルムを得た。
この転写加飾フィルムを用いて、上記(2)〜(4)の評価を行った。評価結果は表1に示した。
比較例1
アンカーコート剤をAC(b)(東洋インキ(株)製アンカー 品番:V425VM、溶媒:メチルエチルケトン/トルエン70%)100重量部のみとしたこと以外は、上記実施例2と同様に実施して転写加飾フィルムを得た。
この転写加飾フィルムを用いて、上記(2)〜(4)の評価を行った。評価結果は表1に示した。
比較例2
ハードコート剤をHC(c)(共栄社化学(株)製 品番:SMP220A−ST1、溶媒:メチルエチルケトン50%)としたこと以外は、上記比較例1と同様に実施して転写加飾フィルムを得た。
この転写加飾フィルムを用いて、上記(2)〜(4)の評価を行った。評価結果は表1に示した。
比較例3
中間層用および両外層用の押出機へ供給する樹脂を住友化学(株)製、品番:FLX80E4(融点=161℃、MFR=8.0g/10分;230℃時)100重量部のみとし、冷却ロールの温度を25℃としたこと以外は、上記実施例2と同様に実施してポリオレフィン系転写フィルム:CPP(c)を得た。
このCPP(c)を用いて、上記(1)の評価を行った。評価結果は表1に示した。
続いて、このCPP(c)を用いたこと以外は、上記実施例2と同様に実施して転写加飾フィルムを得た。
この転写加飾フィルムを用いて、上記(2)〜(4)の評価を行った。評価結果は表1に示した。
比較例4
CPP(a)の代わりに、CPP(c)(サン・トックス(株)製OPPフィルム 品番:PA21 60μm)としたこと以外は、上記実施例2と同様に実施して転写加飾フィルムを得た。また、このCPP(c)を用いて、上記(1)の評価を行った。評価結果は表1に示した。
この転写加飾フィルムを用いて、上記(2)〜(4)の評価を行った。評価結果は表1に示した。
比較例5
ハードコート剤をHC(b)(東洋インキ(株)製ワニス 品番:YU705HCワニス、溶媒:メチルエチルケトン/トルエン65%)95重量部とマット剤としてシリカ(平均粒径:2μm)を5重量部配合した混合溶液としたこと以外は、上記比較例1と同様に実施して転写加飾フィルムを得た。
この転写加飾フィルムを用いて、上記(2)〜(4)の評価を行った。評価結果は表1に示した。
Figure 2014218018
1:転写フィルム
3:ハードコート層
5:アンカーコート層
7:加飾印刷層
9:接着材層
10:転写加飾シート

Claims (7)

  1. 転写フィルムの一方の面に、ハードコート層、アンカーコート層、加飾印刷層及び接着材層が、この順に積層された多層構造を有する転写加飾シートにおいて、
    前記アンカーコート層の表面にマット面が形成されていることを特徴とするマット調外観を付与するために使用される転写加飾シート。
  2. 前記アンカーコート層が、0.5〜5μmの厚みの薄層である請求項1に記載の転写加飾シート。
  3. 前記アンカーコート層にマット剤が配合されており、該マット剤の平均粒径が0.5〜10μmの範囲にある無機微粒子である請求項1または2に記載の転写加飾シート。
  4. 前記転写フィルムが未延伸ポリオレフィンフィルムであり、該転写フィルムの表面に直接前記ハードコート層が形成されている請求項1〜3の何れかに記載の転写加飾シート。
  5. 前記未延伸ポリオレフィンフィルムが、X線回折により測定される結晶化度が35〜65%の範囲にある請求項4に記載の転写加飾シート。
  6. 前記転写フィルムが延伸ポリエステルフィルムであり、前記ハードコート層が離型層を介して該転写フィルム表面に形成されている請求項1〜3の何れかに記載の転写加飾シート。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の転写加飾シートを、前記接着層を介して加飾すべき基材の表面に設け、次いで、前記転写フィルムを引き剥がすことにより、該基材にマット調外観を付与する転写加飾方法。
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