JP2014218003A - 画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の画像形成装置を有線ネットワークで接続し、これら画像形成装置と端末装置とを無線ネットワークで接続する際に、使い勝手を悪くすることなく、待機電力を低減する。【解決手段】マスタMFP1は、ノートPC5から無線送信された印刷ジョブを受信し(S1)、この印刷ジョブが省エネ待機状態のスレーブMFP宛の印刷ジョブであるか否かを判定する(S2)。そして、マスタMFP1は、印刷ジョブが省エネ待機状態のスレーブMFP宛(例えばスレーブMFP2宛)の印刷ジョブであると判定した場合、省エネ待機状態から復帰させる復帰指示を有線ネットワーク6を介してスレーブMFP2に送信する(S3)。スレーブMFP2は、マスタMFP1からの復帰指示を有線ネットワーク6を介して受け付けると、無線通信部への電力供給を開始し、無線通信部により印刷ジョブを受信する。【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成システムに関し、より詳細には、複数の画像形成装置が有線ネットワークで接続され、これら画像形成装置と端末装置とが無線LAN等の無線ネットワークで接続される画像形成システムに関する。
近年、企業内において無線ネットワークインフラ環境が整備され、日常的に無線ネットワークに接続して様々な用途でネットワークアクセスや機器間アクセスなどができるようになってきた。また、ノートPC(パーソナルコンピュータ)以外にも無線LAN(Local Area Network)など無線ネットワーク機能を搭載した携帯端末やスマートフォンなども普及しており、各々の端末装置とMFP(デジタル複合機)などの画像形成装置とをダイレクトで無線接続してデータのやり取りを行うようなシステム構成が増えてきた。
上記において、例えば、Wi−Fi Directは、無線LANの一つの通信方式として知られている。このWi−Fi Directは、無線LAN搭載の携帯端末、スマートフォン、MFPなどの機器同士をアクセスポイントなしで無線接続することを意図して策定された規格である。これにより、個々のユーザが端末装置を用いて、MFPにP2P(Peer to Peer)で接続し、端末装置で保持しているデータなどをプッシュし、例えば印刷などを行うことができる。
上記のMFPにおいても消費電力の低減(省エネ化)は重要な課題の一つである。従来、MFPの省エネ化に係る技術として、例えば、特許文献1には、MFPを無線アクセスポイントを介して他の機器と通信可能に接続し、MFPの消費電力を低減させる省エネモードを選択可能とする技術が開示されている。また、特許文献2には、MFPにおいてデータ処理を行う際に、そのデータ処理に該当するオプションボードだけを、そのデータ処理の間だけフルに電力を与えると共に、データ処理の行われていないオプションボードについては低電力モードにする技術が開示されている。
ここで、端末装置とMFPとの間で、即座に無線ネットワーク接続を行い、データのやり取りを出来るようにするには、MFPを無線ネットワークに接続したまま待機状態にしておかないといけない。つまり、MFPは、無線ネットワーク機能を有効にし、無線パケットが自機宛のパケットデータであるか否かを判定し、さらに、自機宛の無線パケットを処理できる状態で待機(所謂アイドル待機状態という)しなければならないため、待機時でも無線ネットワーク機能を実行する無線モジュール(例えば、USB(Universal Serial Bus)やSDIO(Secure Digital Input Output)の無線ネットワークドングルモジュールなど)に電力を供給し続けなくてはならない。
また、最近では、複数のMFPを有線ネットワークで接続し、これらMFPと端末装置とを無線ネットワークで接続する使用形態も一般的となっている。しかしながら、このような使用形態では、複数のMFPがアイドル待機状態(待機電力が数十W)になったときのトータルの待機電力が大きくなるため、省エネ化することが求められている。
これに対して、例えば、夜間など、ユーザが不在となる時間帯では、MFPの無線モジュールに電力を供給し続ける必要性は小さいと考えられる。この場合、無線モジュールを含め主なハードウェアへの電力供給を停止させることができれば、待機時に1W以下の消費電力に抑えることができ、待機電力を大幅に低減することができる。以下では、これを1W省エネ待機モードという。しかし一方で、1W省エネ待機モードを設定すると、無線モジュールが機能しないため、例えば、端末装置からMFPに印刷ジョブが無線送信されても、これに応答できず、使い勝手が悪くなるという問題がある。
つまり、複数のMFPを有線ネットワークで接続し、これらMFPと端末装置とを無線ネットワークで接続する場合、使い勝手を悪くすることなく、待機電力を低減できることが望まれるが、上述の特許文献1,2に記載の従来技術では、このような課題を解決することはできない。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、複数の画像形成装置を有線ネットワークで接続し、これら画像形成装置と端末装置とを無線ネットワークで接続する際に、使い勝手を悪くすることなく、待機電力を低減できる画像形成システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、マスタ側の第1の画像形成装置と、スレーブ側の第2の画像形成装置とが有線ネットワークを介して接続されると共に、前記第1の画像形成装置及び前記第2の画像形成装置が端末装置と無線ネットワークを介して接続される画像形成システムであって、前記第1の画像形成装置は、前記第2の画像形成装置の待機状態が該第2の画像形成装置の無線通信部への電力供給を停止させる省エネ待機状態であるか否かを記憶する待機状態記憶部と、前記端末装置から前記無線ネットワークを介して送信された印刷ジョブが前記省エネ待機状態の第2の画像形成装置宛の印刷ジョブであるか否かを判定する制御部と、前記有線ネットワークを介して前記第2の画像形成装置と通信するための有線通信部とを備え、前記制御部は、前記印刷ジョブが前記第2の画像形成装置宛の印刷ジョブであり、且つ、前記待機状態記憶部により前記第2の画像形成装置が前記省エネ待機状態であると判定した場合、前記有線通信部を制御することにより、前記省エネ待機状態から復帰させる復帰指示を前記有線ネットワークを介して前記第2の画像形成装置に送信し、前記第2の画像形成装置は、前記第1の画像形成装置からの復帰指示を前記有線ネットワークを介して受け付けると、前記無線通信部への電力供給を開始し、該無線通信部により前記印刷ジョブを受信することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記第2の画像形成装置は、前記省エネ待機状態に移行した際に、その旨を前記第1の画像形成装置に前記有線ネットワークを介して通知し、前記制御部は、前記第2の画像形成装置からの通知に基づいて、該第2の画像形成装置が前記省エネ待機状態に移行したことを示す情報を前記待機状態記憶部に記憶することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1または第2の技術手段において、前記制御部は、前記印刷ジョブが前記第1の画像形成装置宛の印刷ジョブ以外の印刷ジョブであると判定した場合、該印刷ジョブを破棄することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、前記第2の画像形成装置は、前記無線通信部により受信した印刷ジョブの処理終了から所定時間経過した場合、前記無線通信部への電力供給を停止し、前記省エネ待機状態に移行することを特徴としたものである。
本発明によれば、複数の画像形成装置を有線ネットワークで接続し、これら画像形成装置と端末装置とを無線ネットワークで接続する際に、使い勝手を悪くすることなく、待機電力を低減することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の画像形成システムに係る好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明による画像形成システムの構成例を示す図である。図中、1〜4は画像形成装置の一例であるMFP(デジタル複合機)、5は端末装置の一例であるノートPC、6は有線ネットワーク、7は無線ネットワークを示す。端末装置としては、ノートPC以外であってもよく、例えば、携帯端末や、タブレット端末、スマートフォンなどであってもよい。MFP1〜4はEthernet(イーサネット:登録商標)等の有線ネットワーク6を介して接続され、これらMFP1〜4とノートPC5とが無線LAN(例えば、Wi-Fi Direct等)などの無線ネットワーク7を介して接続される。
MFP1〜4は、基本的な構成は同じであり、無線モジュールへの電力供給を停止させず待機応答可能な通常のアイドル待機モード(待機電力は数十W)と、無線モジュールへの電力供給を停止させ待機電力を1W以下に小さくできる1W省エネ待機モードとを有している。また、MFP1〜4のうちのいずれか1台をマスタMFP(親MFP)とし、他のMFPをスレーブMFP(子MFP)として予め設定しておくことができる。本例の場合、MFP1がマスタMFP(本発明の第1の画像形成装置に相当)となり、MFP2〜4がスレーブMFP(本発明の第2の画像形成装置に相当)となる。
スレーブMFP2〜4は、待機時にはアイドル待機モードで待機するが、例えば、ユーザからの操作入力が所定時間の間ないと判定した場合、1W省エネ待機モードに移行するように設定されている。従って、スレーブMFP2〜4は、夜間などの業務時間外でユーザが不在となる時間帯では、1W省エネ待機モードに移行するため、ノートPC5から無線送信される無線パケットによる印刷ジョブを受信することはできない。
一方、マスタMFP1は、スレーブMFP2〜4の待機状態を監視すると共に、ノートPC5から無線送信される無線パケットによる印刷ジョブを監視する。マスタMFP1は、待機時にはアイドル待機モードで待機するが、スレーブMFP2〜4とは異なり、1W省エネ待機モードに移行することはない。従って、マスタMFP1だけが、無線モジュールに電力供給された状態(つまり、無線ネットワーク機能が有効な状態)で待機することになる。なお、アイドル待機モード及び1W省エネ待機モードでは共に有線ネットワーク機能は有効であるため、待機時であってもマスタMFP1及びスレーブMFP2〜4は有線ネットワーク6を介してデータのやり取りを行うことができる。
図2は、図1に示した端末装置及び画像形成装置の構成例を示すブロック図である。ここでは画像形成装置として、マスタMFP1を例示して説明するが、スレーブMFP2〜4についても基本的に同様の構成とする。
図2(A)において、マスタMFP1は、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能などの複数の機能を備えた複合機として構成される。マスタMFP1は、データの印刷処理を行う画像形成部11と、マスタMFP1が備える各機能を制御する機器制御部12と、マスタMFP1の制御情報や設定情報などを記憶するメモリである管理部13と、無線ネットワーク機能を実行する無線通信部(無線モジュール)14と、データを記憶するためのHDD(ハードディスクドライブ)15と、有線ネットワーク機能を実行する有線通信部16と、データに対して各種画像処理を施すための画像処理部17と、ユーザによる操作入力を受け付ける操作部18と、タイマ機能を実行するためのタイマ19とを備える。
また、画像形成部11は、LSU(Laser Scanning Unit:レーザ走査ユニット)などの印字部11aと、画像処理部17で画像処理されたデータを一時的に保持する揮発性メモリ11bとを備えている。
また、操作部18は、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)などの表示部18aと、タッチパネルを介してユーザからの操作入力を受け付けるタッチパネル部18bと、各種操作キーやテンキーなどの入力キー群で構成される入力キー18cとを備えており、ユーザは操作部18を操作することにより、マスタMFP1に対して操作入力や、各種設定の入力を行うことができる。
本実施形態に係るマスタMFP1をプリンタとして利用する場合には、無線通信部14から受信したデータが揮発性メモリ11bなどを介して画像形成部11から出力される。すなわち、無線通信部14は、無線ネットワーク7を介して接続される端末装置であるノートPC5からデータを受信する。このように受信されたデータは、出力するデータとしてページ単位に揮発性メモリ11bに送られ、必要に応じて一旦HDD15へ記憶される。そして、データは、再びHDD15から揮発性メモリ11bに送られ、印字部11aへと転送される。
また、マスタMFP1の各構成部は、機器制御部12により制御され、操作部18に設けられた入力キー群などの入力キー18cからの操作指示を監視すると共に、表示部18aを介してマスタMFP1の状態に関する情報などのユーザに通知すべき情報を的確に案内表示する。また、管理部13には、機器制御部12により制御されている各構成部に関する情報が管理されており、これら情報をもとに、機器制御部12がマスタMFP1全体の動作を制御する。
図2(B)において、端末装置の一例であるノートPC5は、例えば、汎用的なコンピュータで構成され、ノートPC5の動作を制御するCPU51と、制御プログラムなどの実行領域となるRAM52と、制御プログラムやデータなどを格納するROM53と、HDDなどで構成される記憶部54と、マウスやキーボードなどのポインティングデバイスで構成される入力部55と、LCDなどの表示部56と、無線ネットワーク7に接続するための無線通信インタフェースである無線通信部57と、これら各部を相互に接続するシステムバス58とで構成される。マスタMFP1(あるいはスレーブMFP2〜4)で印刷を実行するために必要なプリンタドライバ54aは、例えば記憶部54に記憶されており、印刷実行時にCPU51がRAM52に読み出して実行する。
本発明の主たる目的は、複数の画像形成装置を有線ネットワークで接続し、これら画像形成装置と端末装置とを無線ネットワークで接続する際に、使い勝手を悪くすることなく、待機電力を低減することにある。このための構成として、マスタMFP1(第1の画像形成装置に相当)は、スレーブMFP2〜4(第2の画像形成装置に相当)の待機状態がスレーブMFP2〜4の無線通信部への電力供給を停止させる省エネ待機状態(すなわち、1W省エネ待機モードの状態)であるか否かを記憶する待機状態記憶部に相当する管理部13と、ノートPC5から無線ネットワーク7を介して送信された印刷ジョブが省エネ待機状態のスレーブMFP宛の印刷ジョブであるか否かを判定する制御部に相当する機器制御部12と、有線ネットワーク6を介してスレーブMFP2〜4と通信するための有線通信部16とを備える。
機器制御部12は、印刷ジョブがスレーブMFP宛(ここではスレーブMFP2宛)の印刷ジョブであり、且つ、管理部13(後述の図3を参照)によりスレーブMFP2が省エネ待機状態であると判定した場合、有線通信部16を制御することにより、省エネ待機状態から復帰させる復帰指示を有線ネットワーク6を介してスレーブMFP2に送信する。なお、スレーブMFP2〜4は複数に限らず、少なくとも1つあればよい。
そして、スレーブMFP2は、マスタMFP1からの復帰指示を有線ネットワーク6を介して受け付けると、スレーブMFP2の無線通信部への電力供給を開始し、無線通信部により印刷ジョブを受信する。すなわち、スレーブMFP2は、マスタMFP1からの復帰指示に応じて、無線通信部を待機状態から復帰させ、印刷ジョブを受信し、これを印刷処理することができる。
ここで、ノートPC5からの印刷ジョブは、無線パケットにより送信されるが、印刷ジョブの宛先として指定されたスレーブMFP2は、上記の省エネ待機状態にある場合、この無線パケットに対する応答を返すことができない。従って、ノートPC5は、スレーブMFP2からの応答がないと判断した場合、スレーブMFP2が省エネ待機状態から復帰して応答を返すまで、無線パケットを所定回数繰り返し送信するものとする。
図3は、マスタMFP1の管理部13に記憶される省エネ管理テーブルの一例を示す図である。図中、13aは省エネ管理テーブルを示す。スレーブMFP2〜4は、1W省エネ待機モードに移行した際に、その旨をマスタMFP1に有線ネットワーク6を介して通知する。マスタMFP1の管理部13では、スレーブMFP2〜4からの通知に基づいて、スレーブMFP2〜4が1W省エネ待機モードに移行したことを示す情報を記憶する。具体的には、例えば、図3の省エネ管理テーブル13aとして記憶する。この省エネ管理テーブル13aにおいて、各スレーブMFP2〜4の1W省エネ待機モードが「ON」であれば、1W省エネ待機モードに移行したことを示し、「OFF」であれば、アイドル待機モードであることを示す。
以下、図1を参照して、本発明の画像形成システムによる処理の流れについて具体的に説明する。ここでは、スレーブMFP2〜4は1W省エネ待機モードで待機している。すなわち、マスタMFP1の省エネ管理テーブル13a(図3)では、スレーブMFP2〜4の1W省エネ待機モードが全て「ON」であり、マスタMFP1はスレーブMFP2〜4が1W省エネ待機モードに移行していることを認識しているものとする。
まず、ノートPC5は、スレーブMFP2を指定した印刷ジョブを無線ネットワーク7を介してブロードキャスト送信する(S1)。スレーブMFP2(及びスレーブ3,4)は、1W省エネ待機モードに移行しているため、この印刷ジョブを受信できない。しかし、マスタMFP1は、アイドル待機モードで待機中であり、無線送信された印刷ジョブを監視しており、この印刷ジョブを受信し、解析を行う(S2)。すなわち、マスタMFP1の機器制御部12は、印刷ジョブを解析してスレーブMFP2宛の印刷ジョブであることを特定すると共に、スレーブMFP2が1W省エネ待機中であるか否かを省エネ管理テーブル13aにより判定する。
ここで、上記のように、印刷ジョブの宛先がスレーブMFP宛であることを特定してから、そのスレーブMFPが1W省エネ待機中であるか否かを省エネ管理テーブル13aにより判定してもよいし、あるいは、1W省エネ待機中のスレーブMFPを省エネ管理テーブル13aにより特定してから、受信した印刷ジョブが1W省エネ待機中のスレーブMFPを指定した印刷ジョブであるか否かを判定してもよい。
そして、マスタMFP1は、スレーブMFP2が1W省エネ待機中であると判定した場合、スレーブMFP2に対して、有線通信部16により、1W省エネ待機状態から復帰させるための復帰指示を有線ネットワーク6を介して送信する(S3)。
ここで、マスタMFP1は、印刷ジョブがマスタMFP1宛の印刷ジョブ以外の印刷ジョブであると判定した場合、その印刷ジョブを破棄することが望ましい。具体的には、上記S2において、マスタMFP1は、印刷ジョブがマスタMFP1宛の印刷ジョブであると判定した場合には、そのまま印刷ジョブを印刷処理し、マスタMFP1以外のスレーブMFP2〜4宛の印刷ジョブと判定した場合には、スレーブMFP2〜4が1W省エネ待機中であるか否かに係らず、その印刷ジョブを破棄する。これにより、マスタMFPにおいて、マスタMFPにとって不要なスレーブMFP宛の印刷ジョブが蓄積されてしまうことを防止できる。
そして、スレーブMFP2は、マスタMFP2からの復帰指示を受け付けると、スレーブMFP2の無線通信部への電力供給を開始し、これにより印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブの印刷処理を行う。
このようにして、複数のMFPを有線ネットワークで接続し、これらMFPと端末装置とを無線ネットワークで接続したシステム構成において、マスタMFPが無線ネットワークを介して1W省エネ待機中のスレーブMFPへの印刷ジョブを監視する。そして、マスタMFPが1W省エネ待機中のスレーブMFPへの印刷ジョブを受信したときに、スレーブMFPへ有線ネットワークを介して復帰指示を送信して、スレーブMFPを1W省エネ待機状態から復帰させ、無線ネットワークにより印刷ジョブを受信できるように構成される。これにより、ユーザの使い勝手を悪くすることなく、待機電力を低減することができる。
ここで、スレーブMFP2は、印刷ジョブの処理終了から所定時間経過した場合、スレーブMFP2の無線通信部への電力供給を停止し、再び1W省エネ待機状態に移行するようにしてもよい。具体的には、スレーブMFP2のタイマ機能を用いて、この所定時間をカウントすることで、1W省エネ待機モードへ移行させることができる。これにより、印刷処理が必要なとき以外はスレーブMFPを1W省エネ待機モードにすることができ、待機電力をより低減することができる。
図4は、図1に示した画像形成システムの処理フローの一例を説明するためのフロー図である。本例の場合についても、上述したように、スレーブMFP2〜4は1W省エネ待機モードで待機している。すなわち、マスタMFP1の省エネ管理テーブル13a(図3)では、スレーブMFP2〜4の1W省エネ待機モードが全て「ON」であり、マスタMFP1はスレーブMFP2〜4が1W省エネ待機モードに移行していることを認識しているものとする。
まず、マスタMFP1は、ノートPC5から無線ネットワーク7を介して印刷ジョブの要求があるか否かを判定し(ステップS11)、印刷ジョブの要求ありと判定した場合(YESの場合)、印刷ジョブがスレーブMFP宛の印刷ジョブであり、且つ、スレーブMFPが1W省エネ待機中(1W省エネ待機モード)であるか否かを、印刷ジョブで指定されるMFP名及び管理部13に記憶される省エネ管理テーブル13aに基づき判定する(ステップS12)。また、ステップS11において、印刷ジョブの要求なしと判定した場合(NOの場合)、ステップS11で無線ネットワーク7上の印刷ジョブの監視を継続する。
次に、マスタMFP1は、ステップS12において、印刷ジョブが1W省エネ待機中のスレーブMFP宛の印刷ジョブであると判定した場合(YESの場合)、該当する1W省エネ待機中のスレーブMFPに対して、1W省エネ待機状態から復帰させるための復帰指示を有線ネットワーク6を介して送信する(ステップS13)。本例では、ノートPC5から1W省エネ待機中のスレーブMFP2宛の印刷ジョブが無線送信されるため、上記復帰指示がスレーブMFP2へ有線で送信される。また、ステップS12において、印刷ジョブが1W省エネ待機中のスレーブMFP宛の印刷ジョブではないと判定した場合(NOの場合)、印刷ジョブがマスタMFP1宛の印刷ジョブであれば印刷処理を実行し、また、アイドル待機モードの他のスレーブMFP宛の印刷ジョブであれば、印刷ジョブを破棄する(ステップS14)。
次に、スレーブMFP2は、マスタMFP1から有線ネットワーク6を介して復帰指示を受信すると(ステップS15)、自身の無線通信部への電力供給を開始し、無線パケットによる印刷ジョブを受信可能なアイドル待機モードに移行する(ステップS16)。ここで、スレーブMFP2は、マスタMFP1に対して、有線ネットワーク6を介してアイドル待機モードに移行したことを通知する。マスタMFP1は、これに応じて、省エネ管理テーブル13aの1W省エネ待機モードを「ON」から「OFF」に変更する。
そして、スレーブMFP2は、無線ネットワーク7を介して印刷ジョブを受信したか否かを判定し(ステップS17)、印刷ジョブを受信したと判定した場合(YESの場合)、印刷ジョブを実行する(ステップS18)。また、ステップS17において、印刷ジョブを受信しないと判定した場合(NOの場合)、ステップS17で印刷ジョブの受信待ち状態に移行する。
次に、スレーブMFP2は、無線ネットワーク7上に他の印刷ジョブが有るか否かを判定し(ステップS19)、他の印刷ジョブがあると判定した場合(YESの場合)、ステップS17に戻り処理を繰り返す。また、ステップS19において、他の印刷ジョブがないと判定した場合(NOの場合)、タイマ機能により、印刷ジョブの処理終了後から所定時間経過したか否かを判定する(ステップS20)。
次に、スレーブMFP2は、ステップS20において、印刷ジョブの処理終了後から所定時間経過したと判定した場合(YESの場合)、再び1W省エネ待機モードに移行し(ステップS21)、1W省エネ待機モードに移行したことをマスタMFP1に通知する(ステップS22)。また。ステップS20において、印刷ジョブが処理終了後から所定時間経過していないと判定した場合(NOの場合)、ステップS19に戻り処理を繰り返す。
以上説明したように、本発明に係る画像形成システムは、マスタ側の第1の画像形成装置と、スレーブ側の第2の画像形成装置とが有線ネットワークを介して接続されると共に、前記第1の画像形成装置及び前記第2の画像形成装置が端末装置と無線ネットワークを介して接続される画像形成システムであって、前記第1の画像形成装置は、前記第2の画像形成装置の待機状態が該第2の画像形成装置の無線通信部への電力供給を停止させる省エネ待機状態であるか否かを記憶する待機状態記憶部と、前記端末装置から前記無線ネットワークを介して送信された印刷ジョブが前記省エネ待機状態の第2の画像形成装置宛の印刷ジョブであるか否かを判定する制御部と、前記有線ネットワークを介して前記第2の画像形成装置と通信するための有線通信部とを備え、前記制御部は、前記印刷ジョブが前記第2の画像形成装置宛の印刷ジョブであり、且つ、前記待機状態記憶部により前記第2の画像形成装置が前記省エネ待機状態であると判定した場合、前記有線通信部を制御することにより、前記省エネ待機状態から復帰させる復帰指示を前記有線ネットワークを介して前記第2の画像形成装置に送信し、前記第2の画像形成装置は、前記第1の画像形成装置からの復帰指示を前記有線ネットワークを介して受け付けると、前記無線通信部への電力供給を開始し、該無線通信部により前記印刷ジョブを受信することを特徴とする。これにより、ユーザの使い勝手を悪くすることなく、待機電力を低減することができる。
また、前記第2の画像形成装置は、前記省エネ待機状態に移行した際に、その旨を前記第1の画像形成装置に前記有線ネットワークを介して通知し、前記制御部は、前記第2の画像形成装置からの通知に基づいて、該第2の画像形成装置が前記省エネ待機状態に移行したことを示す情報を前記待機状態記憶部に記憶することが望ましい。これによれば、上記と同様に、ユーザの使い勝手を悪くすることなく、待機電力を低減することができる。
また、前記制御部は、前記印刷ジョブが前記第1の画像形成装置宛の印刷ジョブ以外の印刷ジョブであると判定した場合、該印刷ジョブを破棄することが望ましい。これによれば、第1の画像形成装置において、第1の画像形成装置にとって不要な第2の画像形成装置宛の印刷ジョブが蓄積されることを防止することができる。
また、前記第2の画像形成装置は、前記無線通信部により受信した印刷ジョブの処理終了から所定時間経過した場合、前記無線通信部への電力供給を停止し、前記省エネ待機状態に移行することが望ましい。これによれば、印刷処理が必要なとき以外は第2の画像形成装置を省エネ待機状態にすることができ、待機電力をより低減することができる。
1…第1の画像形成装置(マスタMFP)、2〜4…第2の画像形成装置(スレーブMFP)、5…端末装置(ノートPC)、6…有線ネットワーク、7…無線ネットワーク、11…画像形成部、11a…印字部、11b…メモリ、12…機器制御部、13…管理部、13a…省エネ管理テーブル、14…無線通信部、15…HDD、16…有線通信部、17…画像処理部、18…操作部、18a…表示部、18b…タッチパネル部、18c…入力キー、19…タイマ、51…CPU、52…RAM、53…ROM、54…記憶部、54a…プリンタドライバ、55…入力部、56…表示部、57…無線通信部、58…システムバス。
Claims (4)
- マスタ側の第1の画像形成装置と、スレーブ側の第2の画像形成装置とが有線ネットワークを介して接続されると共に、前記第1の画像形成装置及び前記第2の画像形成装置が端末装置と無線ネットワークを介して接続される画像形成システムであって、
前記第1の画像形成装置は、前記第2の画像形成装置の待機状態が該第2の画像形成装置の無線通信部への電力供給を停止させる省エネ待機状態であるか否かを記憶する待機状態記憶部と、前記端末装置から前記無線ネットワークを介して送信された印刷ジョブが前記省エネ待機状態の第2の画像形成装置宛の印刷ジョブであるか否かを判定する制御部と、前記有線ネットワークを介して前記第2の画像形成装置と通信するための有線通信部とを備え、
前記制御部は、前記印刷ジョブが前記第2の画像形成装置宛の印刷ジョブであり、且つ、前記待機状態記憶部により前記第2の画像形成装置が前記省エネ待機状態であると判定した場合、前記有線通信部を制御することにより、前記省エネ待機状態から復帰させる復帰指示を前記有線ネットワークを介して前記第2の画像形成装置に送信し、
前記第2の画像形成装置は、前記第1の画像形成装置からの復帰指示を前記有線ネットワークを介して受け付けると、前記無線通信部への電力供給を開始し、該無線通信部により前記印刷ジョブを受信することを特徴とする画像形成システム。 - 請求項1に記載の画像形成システムにおいて、前記第2の画像形成装置は、前記省エネ待機状態に移行した際に、その旨を前記第1の画像形成装置に前記有線ネットワークを介して通知し、前記制御部は、前記第2の画像形成装置からの通知に基づいて、該第2の画像形成装置が前記省エネ待機状態に移行したことを示す情報を前記待機状態記憶部に記憶することを特徴とする画像形成システム。
- 請求項1または2に記載の画像形成システムにおいて、前記制御部は、前記印刷ジョブが前記第1の画像形成装置宛の印刷ジョブ以外の印刷ジョブであると判定した場合、該印刷ジョブを破棄することを特徴とする画像形成システム。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成システムにおいて、前記第2の画像形成装置は、前記無線通信部により受信した印刷ジョブの処理終了から所定時間経過した場合、前記無線通信部への電力供給を停止し、前記省エネ待機状態に移行することを特徴とする画像形成システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013098059A JP2014218003A (ja) | 2013-05-08 | 2013-05-08 | 画像形成システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013098059A JP2014218003A (ja) | 2013-05-08 | 2013-05-08 | 画像形成システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014218003A true JP2014218003A (ja) | 2014-11-20 |
Family
ID=51936945
Family Applications (1)
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JP2013098059A Pending JP2014218003A (ja) | 2013-05-08 | 2013-05-08 | 画像形成システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2014218003A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11073890B2 (en) | 2019-04-25 | 2021-07-27 | Kyocera Document Solutions Inc. | Image forming system including image forming apparatuses, managing device and user terminal which selects image forming apparatus and receives instruction to shift to normal mode from power saving mode |
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2013
- 2013-05-08 JP JP2013098059A patent/JP2014218003A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11073890B2 (en) | 2019-04-25 | 2021-07-27 | Kyocera Document Solutions Inc. | Image forming system including image forming apparatuses, managing device and user terminal which selects image forming apparatus and receives instruction to shift to normal mode from power saving mode |
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