JP2014213628A - 車両の制動システム - Google Patents
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Abstract
【課題】回生制動力を発生させられず、しかも、エンジンブレーキ相当の制動力として通常使用している摩擦ブレーキシステムの欠陥が発生した場合でも、エンジンブレーキ相当の制動力を適正に発生させる。
【解決手段】アクセルペダル、ブレーキペダルとも操作されていないときは、内燃機関を備えた車両のエンジンブレーキ相当の制動力を、モータ・ジェネレータで回生制動力を発生させる。回生電力を充電するバッテリが満充電のときは、モータシリンダ装置16で、ディスクブレーキ機構30a〜30dを駆動し、摩擦制動力でエンジンブレーキ相当の制動力を発生させる。この場合に、モータシリンダ装置16のモータ72等の異常が発生したときは、車両挙動安定化装置18を直接制御してディスクブレーキ機構30a〜30dを駆動し、摩擦制動力でエンジンブレーキ相当の制動力を発生させる。
【選択図】図2
【解決手段】アクセルペダル、ブレーキペダルとも操作されていないときは、内燃機関を備えた車両のエンジンブレーキ相当の制動力を、モータ・ジェネレータで回生制動力を発生させる。回生電力を充電するバッテリが満充電のときは、モータシリンダ装置16で、ディスクブレーキ機構30a〜30dを駆動し、摩擦制動力でエンジンブレーキ相当の制動力を発生させる。この場合に、モータシリンダ装置16のモータ72等の異常が発生したときは、車両挙動安定化装置18を直接制御してディスクブレーキ機構30a〜30dを駆動し、摩擦制動力でエンジンブレーキ相当の制動力を発生させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両の制動システムに関する。
電気自動車等において、アクセルペダル、ブレーキペダルとも操作されていない際には、通常のガソリン自動車におけるエンジンブレーキ相当の制動力を、駆動用のモータによる回生制動力により発生させている。このような、エンジンブレーキ相当の回生制動力を発生させるのは、ガソリン自動車のエンジンブレーキにならったものである。
しかし、回生により発電する電力を蓄電するバッテリが満充電にある場合には、回生制動力を発生させることができない。
そこで、このようなバッテリの満充電が発生したときは、摩擦ブレーキによる摩擦制動力を作動させ、回生制動力に代わって摩擦制動力によりエンジンブレーキ相当の制動力を発生させることが知られている(特許文献1参照)。
そこで、このようなバッテリの満充電が発生したときは、摩擦ブレーキによる摩擦制動力を作動させ、回生制動力に代わって摩擦制動力によりエンジンブレーキ相当の制動力を発生させることが知られている(特許文献1参照)。
しかし、回生制動力に代わって電動サーボブレーキシステム等の摩擦ブレーキシステムで制動力を発生させる場合、当該摩擦ブレーキシステムに欠陥が発生すると(駆動用のモータの故障等)、突然ブレーキ抜けが生じるという問題がある。
そこで、本発明は、回生制動力を発生させられず、しかも、エンジンブレーキ相当の制動力として通常使用している摩擦ブレーキシステムに欠陥が発生した場合でも、エンジンブレーキ相当の制動力を適正に発生させることができる車両の制動システムを提供することを課題とする。
そこで、本発明は、回生制動力を発生させられず、しかも、エンジンブレーキ相当の制動力として通常使用している摩擦ブレーキシステムに欠陥が発生した場合でも、エンジンブレーキ相当の制動力を適正に発生させることができる車両の制動システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の一形態は、車両の摩擦制動力を液圧で発生させる摩擦制動力発生部と、電動で駆動して前記摩擦制動力発生部を液圧で動作させる第1の液圧発生部と、前記第1の液圧発生部と液圧的に連通し前記摩擦制動力発生部を液圧で動作させる第2の液圧発生部と、アクセルペダルの操作状態を検出するアクセル状態検出部と、ブレーキペダルの操作状態を検出するブレーキ状態検出部と、前記アクセル状態検出部及び前記ブレーキ状態検出部の検出により前記アクセルペダル及び前記ブレーキペダルが非操作状態のときに、前記車両を駆動する電動機による回生制動力と前記第1の液圧発生部の駆動による前記摩擦制動力発生部で発生する前記摩擦制動力とにより、内燃機関で駆動される車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を発生する第1の制動力制御部と、前記第1の制動力制御部による前記摩擦制動力の発生に関する異常の発生を検出する異常検出部と、前記異常検出部で前記異常の発生を検出した場合に、前記非操作状態のときは、前記回生制動力と前記第2の液圧発生部により前記摩擦制動力発生部で発生する前記摩擦制動力とにより、前記エンジンブレーキ相当の制動力を発生する第2の制動力制御部と、を備えていることを特徴とする車両の制動システムである。
本発明によれば、第1の液圧発生部の異常等、第1の制動力制御部による摩擦制動力の発生に関する異常が生じても、第2の制動力制御部が、内燃機関を備えた車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を発生し、エンジンブレーキ相当の制動力を適正に発生することができる。
本発明によれば、第1の液圧発生部の異常等、第1の制動力制御部による摩擦制動力の発生に関する異常が生じても、第2の制動力制御部が、内燃機関を備えた車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を発生し、エンジンブレーキ相当の制動力を適正に発生することができる。
前記の発明の場合に、前記車両の変速機のシフト位置を検出するシフト位置検出部をさらに備え、前記第2の制動力制御部は、前記シフト位置に応じて異なった前記摩擦制動力を前記第2の制動力制御部により発生させるようにしてもよい。
本発明によれば、シフト位置に応じて異なるエンジンブレーキ相当の制動力を発生させる必要がある場合にも対応することができる。
本発明によれば、シフト位置に応じて異なるエンジンブレーキ相当の制動力を発生させる必要がある場合にも対応することができる。
前記の発明の場合に、前記電動機が回生した電力を蓄電するバッテリの蓄電量を検出する蓄電量検出部と、前記車両の車速を検出する車速検出部と、をさらに備え、前記第2の制動力制御部は、前記シフト位置検出部が前記非操作状態のときの前記エンジンブレーキ相当の制動力を走行レンジの際より大きくするシフト位置にあることを検出した場合に、前記蓄電量検出部で検出した前記蓄電量が予め定められた量以上になったときは、前記車速検出部が検出する車速が速くなるのに従って、前記第2の摩擦制動力発生部で発生する前記摩擦制動力を前記走行レンジの際のものに漸次近づけていくようにしてもよい。
本発明によれば、エンジンブレーキ相当の制動力を走行レンジの際より大きくするシフト位置にあるときであっても、バッテリの蓄電量が多くなって回生制動力を発生できないときは摩擦制動力を前記走行レンジの際のものに応じて近づけていくことができる。
本発明によれば、エンジンブレーキ相当の制動力を走行レンジの際より大きくするシフト位置にあるときであっても、バッテリの蓄電量が多くなって回生制動力を発生できないときは摩擦制動力を前記走行レンジの際のものに応じて近づけていくことができる。
前記の発明の場合に、前記第2の制動力制御部は、その発生させる前記摩擦制動力を前記第1の制動力制御部で発生させる前記摩擦制動力より大きくする。
本発明によれば、第2の制動力制御部による摩擦制動力の発生に関する異常が生じている場合には、第2の制動力制御部による摩擦制動力を第1の制動力制御部による摩擦制動力より大きくして、エンジンブレーキ相当の制動力を拡大して、走行の慎重を期すことができる。
本発明によれば、第2の制動力制御部による摩擦制動力の発生に関する異常が生じている場合には、第2の制動力制御部による摩擦制動力を第1の制動力制御部による摩擦制動力より大きくして、エンジンブレーキ相当の制動力を拡大して、走行の慎重を期すことができる。
本発明によれば、回生制動力を発生させられず、しかも、エンジンブレーキ相当の制動力として通常使用している摩擦ブレーキシステムに欠陥が発生した場合でも、エンジンブレーキ相当の制動力を適正に発生させることができる車両の制動システムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態にかかる車両100の要部系統図である。この車両100は、例えば、電気自動車であり、車両100の前側に設けられた左右一対の前輪2aR、2aLと、車両100の後側に設けられた左右一対の後輪2bR、2bLを有する。左右の前輪2aR、2aLに連結された前輪車軸4には電動機となるモータ・ジェネレータ3がトルク伝達機構で連結されている。また、車両100は、4輪駆動車、後輪駆動車としてもよいし、モータ・ジェネレータ3を備えたハイブリッド車、燃料電池車等として構成してもよい。なお、前輪車軸4に設けられる差動機構は図示省略する。
図1は、本実施形態にかかる車両100の要部系統図である。この車両100は、例えば、電気自動車であり、車両100の前側に設けられた左右一対の前輪2aR、2aLと、車両100の後側に設けられた左右一対の後輪2bR、2bLを有する。左右の前輪2aR、2aLに連結された前輪車軸4には電動機となるモータ・ジェネレータ3がトルク伝達機構で連結されている。また、車両100は、4輪駆動車、後輪駆動車としてもよいし、モータ・ジェネレータ3を備えたハイブリッド車、燃料電池車等として構成してもよい。なお、前輪車軸4に設けられる差動機構は図示省略する。
モータ・ジェネレータ3は、車両駆動用の電動機と回生用の発電機とを兼ねたものである。二次電池であるバッテリ5は、モータ・ジェネレータ3の電源としてインバータ6によってモータ・ジェネレータ3に電力供給を行う。また、減速の際には減速エネルギーをモータ・ジェネレータ3が電力に変換して回生し、バッテリ5が、この回生した発電電力を蓄電する。そして、この回生の際には、モータ・ジェネレータ3が回生制動力を発生する。
制御装置7は、マイクロコンピュータを中心に構成され、モータ・ジェネレータ3による車両の力行、回生を制御する。制御装置8は、マイクロコンピュータを中心に構成され、後述する車両用ブレーキシステム10を制御する。制御装置9も、マイクロコンピュータを中心に構成され、後述する車両用ブレーキシステム10を制御する。制御装置8と制御装置9とは、車両用ブレーキシステム10の異なる制御にそれぞれ関与する(後述する)。また、制御装置7〜9や車両の各部は、互いにCAN(Controller Area Network)により通信可能である。
図2は、車両用ブレーキシステム10の概略構成図である。まず、液圧路について説明すると、図2中の連結点A1を基準として、入力装置14の接続ポート20aと連結点A1とが第1配管チューブ22aによって接続され、また、モータシリンダ装置16の出力ポート24aと連結点A1とが第2配管チューブ22bによって接続され、さらに、車両挙動安定化装置18の導入ポート26aと連結点A1とが第3配管チューブ22cによって接続されている。
図2中の他の連結点A2を基準として、入力装置14の他の接続ポート20bと連結点A2とが第4配管チューブ22dによって接続され、また、モータシリンダ装置16の他の出力ポート24bと連結点A2とが第5配管チューブ22eによって接続され、さらに、車両挙動安定化装置18の他の導入ポート26bと連結点A2とが第6配管チューブ22fによって接続されている。
車両挙動安定化装置18には、複数の導出ポート28a〜28dが設けられる。第1導出ポート28aは、第7配管チューブ22gによって右側前輪2aR、2aLに設けられたディスクブレーキ機構30aのホイールシリンダ32FRと接続される。第2導出ポート28bは、第8配管チューブ22hによって左側後輪2bR、2bLに設けられたディスクブレーキ機構30bのホイールシリンダ32RLと接続される。第3導出ポート28cは、第9配管チューブ22iによって右側後輪2bR、2bLに設けられたディスクブレーキ機構30cのホイールシリンダ32RRと接続される。第4導出ポート28dは、第10配管チューブ22jによって左側前輪2aR、2aLに設けられたディスクブレーキ機構30dのホイールシリンダ32FLと接続される。
この場合、各導出ポート28a〜28dに接続される配管チューブ22g〜22jによってブレーキ液(ブレーキフルード)がディスクブレーキ機構30a〜30dの各ホイールシリンダ32FR、32RL、32RR、32FLに対して供給され、各ホイールシリンダ32FR、32RL、32RR、32FL内の液圧が上昇することにより、各ホイールシリンダ32FR、32RL、32RR、32FLが作動し、対応する車輪(右側前輪2aR、左側後輪2bL、右側後輪2bR、左側前輪2aL)に対して摩擦制動力が付与される。
入力装置14は、運転者によるブレーキペダル12の操作によって液圧を発生可能なタンデム式のマスタシリンダ34と、マスタシリンダ34に付設された第1リザーバ36とを有する。このマスタシリンダ34のシリンダチューブ38内には、シリンダチューブ38の軸方向に沿って所定間隔離間する第2ピストン40a及び第1ピストン40bが摺動自在に配設される。第2ピストン40aは、ブレーキペダル12に近接して配置され、プッシュロッド42を介してブレーキペダル12と連結される。また、第1ピストン40bは、第2ピストン40aよりもブレーキペダル12から離間して配置される。
この第2ピストン40a及び第1ピストン40bの外周面には、環状段部を介して一対のカップシール44a、44bがそれぞれ装着される。一対のカップシール44a、44bの間には、それぞれ、後述するサプライポート46a、46bと連通する背室48a、48bが形成される。また、第2ピストン40aと第1ピストン40bとの間には、ばね部材50aが配設され、第1ピストン40bとシリンダチューブ38の前端部との間には、他のばね部材50bが配設される。
マスタシリンダ34のシリンダチューブ38には、2つのサプライポート46a、46bと、2つのリリーフポート52a、52bと、2つの出力ポート54a、54bが設けられる。この場合、各サプライポート46a(46b)及び各リリーフポート52a(52b)は、それぞれ合流して第1リザーバ36内の図示しないリザーバ室と通じるように設けられる。
また、マスタシリンダ34のシリンダチューブ38内には、運転者がブレーキペダル12を踏み込む踏力に対応したブレーキ液圧を発生させる第2圧力室56a及び第1圧力室56bが設けられる。第2圧力室56aは、第2液圧路58aを介して接続ポート20aと連通するように設けられ、第1圧力室56bは、第1液圧路58bを介して他の接続ポート20bと連通するように設けられる。
マスタシリンダ34と接続ポート20aとの間であって、第2液圧路58aの上流側には圧力センサPmが配設されると共に、第2液圧路58aの下流側には、ノーマルオープンタイプ(常開型)のソレノイドバルブからなる第2遮断弁60aが設けられる。この圧力センサPmは、第2液圧路58a上において、第2遮断弁60aよりもマスタシリンダ34側の上流の液圧を検知するものである。
マスタシリンダ34と他の接続ポート20bとの間であって、第1液圧路58bの上流側には、ノーマルオープンタイプ(常開型)のソレノイドバルブからなる第1遮断弁60bが設けられると共に、第1液圧路58bの下流側には、圧力センサPpが設けられる。この圧力センサPpは、第1液圧路58b上において、第1遮断弁60bよりもホイールシリンダ32FR、32RL、32RR、32FL側の下流側の液圧を検知するものである。
この第2遮断弁60a及び第1遮断弁60bにおけるノーマルオープンとは、ノーマル位置(消磁(非通電)時の弁体の位置)が開位置の状態(常時開)となるように構成されたバルブをいう。なお、図2において、第2遮断弁60a及び第1遮断弁60bは励磁時の状態を示す(後記する第3遮断弁62も同様)。
この第2遮断弁60a及び第1遮断弁60bにおけるノーマルオープンとは、ノーマル位置(消磁(非通電)時の弁体の位置)が開位置の状態(常時開)となるように構成されたバルブをいう。なお、図2において、第2遮断弁60a及び第1遮断弁60bは励磁時の状態を示す(後記する第3遮断弁62も同様)。
マスタシリンダ34と第1遮断弁60bとの間の第1液圧路58bには、前記第1液圧路58bから分岐する分岐液圧路58cが設けられ、前記分岐液圧路58cには、ノーマルクローズタイプ(常閉型)のソレノイドバルブからなる第3遮断弁62と、ストロークシミュレータ64とが直列に接続される。この第3遮断弁62におけるノーマルクローズとは、ノーマル位置(消磁(非通電)時の弁体の位置)が閉位置の状態(常時閉)となるように構成されたバルブをいう。
このストロークシミュレータ64は、第1液圧路58b上であって、第1遮断弁60bよりもマスタシリンダ34側に配置されている。前記ストロークシミュレータ64には、分岐液圧路58cに連通する液圧室65が設けられ、前記液圧室65を介して、マスタシリンダ34の第1圧力室56bから導出されるブレーキ液が吸収可能に設けられる。
このストロークシミュレータ64は、第1液圧路58b上であって、第1遮断弁60bよりもマスタシリンダ34側に配置されている。前記ストロークシミュレータ64には、分岐液圧路58cに連通する液圧室65が設けられ、前記液圧室65を介して、マスタシリンダ34の第1圧力室56bから導出されるブレーキ液が吸収可能に設けられる。
また、ストロークシミュレータ64は、互いに直列に配置されたばね定数の高い第1リターンスプリング66aとばね定数の低い第2リターンスプリング66bと、第1及び第2リターンスプリング66a、66bによって付勢されるシミュレータピストン68とを備え、ブレーキペダル12の踏み込み前期時にペダル反力の増加勾配を低く設定し、踏み込み後期時にペダル反力を高く設定してブレーキペダル12のペダルフィーリングを既存のマスタシリンダと同等となるように設けられている。
液圧路は、大別すると、マスタシリンダ34の第2圧力室56aと複数のホイールシリンダ32FR、32RLとを接続する第2液圧系統70aと、マスタシリンダ34の第1圧力室56bと複数のホイールシリンダ32RR、32FLとを接続する第1液圧系統70bとから構成される。
液圧路は、大別すると、マスタシリンダ34の第2圧力室56aと複数のホイールシリンダ32FR、32RLとを接続する第2液圧系統70aと、マスタシリンダ34の第1圧力室56bと複数のホイールシリンダ32RR、32FLとを接続する第1液圧系統70bとから構成される。
第2液圧系統70aは、入力装置14におけるマスタシリンダ34(シリンダチューブ38)の出力ポート54aと接続ポート20aとを接続する第2液圧路58aと、入力装置14の接続ポート20aとモータシリンダ装置16の出力ポート24aとを接続する配管チューブ22a、22bと、モータシリンダ装置16の出力ポート24aと車両挙動安定化装置18の導入ポート26aとを接続する配管チューブ22b、22cと、車両挙動安定化装置18の導出ポート28a、28bと各ホイールシリンダ32FR、32RLとをそれぞれ接続する配管チューブ22g、22hとによって構成される。
第1液圧系統70bは、入力装置14におけるマスタシリンダ34(シリンダチューブ38)の出力ポート54bと他の接続ポート20bとを接続する第1液圧路58bと、入力装置14の他の接続ポート20bとモータシリンダ装置16の出力ポート24bとを接続する配管チューブ22d、22eと、モータシリンダ装置16の出力ポート24bと車両挙動安定化装置18の導入ポート26bとを接続する配管チューブ22e、22fと、車両挙動安定化装置18の導出ポート28c、28dと各ホイールシリンダ32RR、32FLとをそれぞれ接続する配管チューブ22i、22jとを有する。
モータシリンダ装置16は、電動式のモータ72の駆動力によって第2スレーブピストン88a及び第1スレーブピストン88bを軸方向に駆動することによりブレーキ液圧を発生する電動ブレーキ装置である。なお、モータシリンダ装置16において、ブレーキ液圧を発生させる(上昇させる)ときの第2スレーブピストン88a及び第1スレーブピストン88bの移動方向(図2中矢印X1方向)を「前」とし、その反対方向(図2中矢印X2方向)を「後」とする。
モータシリンダ装置16は、軸方向に移動可能な第2スレーブピストン88a及び第1スレーブピストン88bを内蔵するシリンダ部76と、第2スレーブピストン88a及び第1スレーブピストン88bを駆動するためのモータ72と、モータ72の駆動力を第2スレーブピストン88a及び第1スレーブピストン88bに伝達するための駆動力伝達部73とを備えている。
また、第2スレーブピストン88aは、その外周に沿って第2スレーブピストン88aの前後方向に第2円筒部材88a1が固定され、それらが一体となって形成されている。そして、シリンダ部76内部を第2円筒部材88a1が摺動することで、第2スレーブピストン88aが前後方向に駆動される。また、第1スレーブピストン88bも、その外周に沿って第1スレーブピストン88bの前方向に第1円筒部材88b1が固定され、それらが一体となって形成されている。そして、シリンダ部76内部を第1円筒部材88b1が摺動することで、第1スレーブピストン88bが前後方向に駆動される。
駆動力伝達部73は、モータ72の回転駆動力を伝達するギア機構(減速機構)78と、この回転駆動力をボールねじ軸(スクリュー)80aの直線方向駆動力に変換するボールねじ構造体80と、を含む駆動力伝達機構74を有している。
駆動力伝達部73は、モータ72の回転駆動力を伝達するギア機構(減速機構)78と、この回転駆動力をボールねじ軸(スクリュー)80aの直線方向駆動力に変換するボールねじ構造体80と、を含む駆動力伝達機構74を有している。
シリンダ部76は、略円筒状のシリンダ本体82と、シリンダ本体82に付設された第2リザーバ84とを有する。第2リザーバ84は、入力装置14のマスタシリンダ34に付設された第1リザーバ36と配管チューブ86で接続され、第1リザーバ36内に貯留されたブレーキ液が配管チューブ86を介して第2リザーバ84内に供給されるように設けられる。
シリンダ本体82内には、前記のように、シリンダ本体82の軸方向に沿って所定間隔離間する第2スレーブピストン88a及び第1スレーブピストン88bが駆動自在に設けられている第2スレーブピストン88aは、ボールねじ構造体80側に近接して配置され、ボールねじ軸80aの前端に当接して前記ボールねじ軸80aと一体的に矢印X1又はX2方向に変位する。また、第1スレーブピストン88bは、第2スレーブピストン88aよりもボールねじ構造体80側から離間して配置される。
第2スレーブピストン88aに固定されている第2円筒部材88a1の外周面と駆動力伝達機構74との間を液密にシールする、スレーブカップシール90a(シール部材)がシリンダ部76側に設けられる。また、スレーブカップシール90aと離間して、スレーブカップシール90b(シール部材)もシリンダ部76側に設けられ、スレーブカップシール90aとスレーブカップシール90bとの間には、後記するリザーバポート92aと連通する流路口が設けられる。そして、第2スレーブピストン88aと第1スレーブピストン88bとの間には、第2リターンスプリング96aが設けられる。さらに、スレーブカップシール90aにおけるスレーブカップシール90bの反対側には、スレーブカップシール90e(シール部材)及び液溜まり91がシリンダ部76側に設けられている。スレーブカップシール90e及び液溜まり91が設けられることにより、より液密にシールすることができる。
一方、第1スレーブピストン88bに固定されている第1円筒部材88b1の外周面と後記する第1液圧室98bとの間を液密にシールする、スレーブカップシール90c(シール部材)がシリンダ部76側に配設される。また、スレーブカップシール90bとスレーブカップシール90cとにより、後記する第2液圧室98aが液密にシールされる。
また、スレーブカップシール90cと離間して、第1液圧室98bを液密にシールするスレーブカップシール90d(シール部材)がシリンダ部76側に配設される。さらに、スレーブカップシール90cとスレーブカップシール90dとの間には、後記するリザーバポート92bと連通する流路口が設けられる。そして、第1スレーブピストン88bとシリンダ本体82の開口(つまりシリンダ部76の前端に備えられる開口)を閉塞する蓋部材82cと間には、第1リターンスプリング96bが配設される。
シリンダ部76のシリンダ本体82には、2つのリザーバポート92a、92bと、2つの出力ポート24a、24bが設けられる。この場合、リザーバポート92a(92b)は、第2リザーバ84内のリザーバ室と通じるように設けられる。
また、シリンダ本体82内には、出力ポート24aからホイールシリンダ32FR、32RL側へ出力されるブレーキ液圧を発生させる第2液圧室98aと、他の出力ポート24bからホイールシリンダ32RR、32FL側へ出力されるブレーキ液圧を発生させる第1液圧室98bとが設けられる。
また、シリンダ本体82内には、出力ポート24aからホイールシリンダ32FR、32RL側へ出力されるブレーキ液圧を発生させる第2液圧室98aと、他の出力ポート24bからホイールシリンダ32RR、32FL側へ出力されるブレーキ液圧を発生させる第1液圧室98bとが設けられる。
さらに、第1スレーブピストン88bとシリンダ部76の開口を閉塞する蓋部材82cとの間には、第1スレーブピストン88bの摺動範囲を規制する規制手段102が設けられる。これにより、第1スレーブピストン88bの第2スレーブピストン88a側へのオーバーリターンが阻止され、特にマスタシリンダ34で発生したブレーキ液圧で制動するバックアップ時において、一系統の失陥時に他の系統の失陥が防止される。さらに、第1スレーブピストン88bと第2スレーブピストン88aとの間にも、第1スレーブピストン88bと第2スレーブピストン88aの最大離間距離と最小離間距離とを規制する規制手段103が設けられる。
規制手段102は、シリンダ本体82と蓋部材82cとの間にフランジ部102b1を介して固定された筒状部材102bと、筒状部材102bの内部を摺動し、第1スレーブピストン88bと接続部材102a1によって接続されている第1規制ピストン102aと、により構成される。つまり、規制手段102を構成するフランジ部102b1は、シリンダ本体82(つまりシリンダ部76)と蓋部材82cとの間に、図示しないネジ止め等で挟持固定される。そして、第1規制ピストン102aが筒状部材102b内を摺動することで、第1規制ピストン102aに接続される第1スレーブピストン88bの摺動範囲が規制される。
また、規制手段103は、第1スレーブピストン88bに接続されて固定されている筒状部材103bと、筒状部材103bの内部を摺動し、第2スレーブピストン88aと接続部材103a1によって接続されている第2規制ピストン103aと、により構成される。そして、第2規制ピストン103aが筒状部材103b内を摺動することで、第2規制ピストン103aに接続される第2スレーブピストン88aの摺動範囲が規制される。
車両挙動安定化装置18は、右側前輪2aR、2aL及び左側後輪2bR、2bLのディスクブレーキ機構30a、30b(ホイールシリンダ32FR、ホイールシリンダ32RL)に接続された第2液圧系統70aを制御する第2ブレーキ系110aと、右側後輪2bR及び左側前輪2aLのディスクブレーキ機構30c、30d(ホイールシリンダ32RR、ホイールシリンダ32FL)に接続された第1液圧系統70bを制御する第1ブレーキ系110bとを有する。
なお、第2ブレーキ系110a及び第1ブレーキ系110bと、各ディスクブレーキ機構30a、30b、30c、30dとの接続の組み合わせは、前記した組み合わせに限定されず、互いに独立した2系統が担保されれば、次のような組み合わせとすることができる。つまり、図示はしないが、第2ブレーキ系110aは、左側前輪2aL及び右側前輪2aRに設けられたディスクブレーキ機構に接続された液圧系統からなり、第1ブレーキ系110bは、左側後輪2bL及び右側後輪2bRに設けられたディスクブレーキ機構に接続された液圧系統であってもよい。さらに、第2ブレーキ系110aは、車体片側の右側前輪2aR及び右側後輪2bRに設けられたディスクブレーキ機構に接続された液圧系統からなり、第1ブレーキ系110bは、車体片側の左側前輪2aL及び左側後輪2bLに設けられたディスクブレーキ機構に接続された液圧系統であってもよい。また、第2ブレーキ系110aは、右側前輪2aR及び左側前輪2aLに設けられたディスクブレーキ機構に接続された液圧系統からなり、第1ブレーキ系110bは、右側後輪2bR及び左側後輪2bLに設けられたディスクブレーキ機構に接続された液圧系統であってもよい。
この第2ブレーキ系110a及び第1ブレーキ系110bは、それぞれ同一構造からなるため、第2ブレーキ系110aと第1ブレーキ系110bとで対応するものには同一の参照符号を付すと共に、第2ブレーキ系110aの説明を中心にして、第1ブレーキ系110bの説明を括弧書きで適宜付記する。
この第2ブレーキ系110a及び第1ブレーキ系110bは、それぞれ同一構造からなるため、第2ブレーキ系110aと第1ブレーキ系110bとで対応するものには同一の参照符号を付すと共に、第2ブレーキ系110aの説明を中心にして、第1ブレーキ系110bの説明を括弧書きで適宜付記する。
第2ブレーキ系110a(第1ブレーキ系110b)は、ホイールシリンダ32FR、32RL(32RR、32FL)に対して、共通する第1共通液圧路112及び第2共通液圧路114を有する。車両挙動安定化装置18は、導入ポート26aと第1共通液圧路112との間に配置されたノーマルオープンタイプのソレノイドバルブからなるレギュレータバルブ116と、前記レギュレータバルブ116と並列に配置され導入ポート26a側から第1共通液圧路112側へのブレーキ液の流通を許容する(第1共通液圧路112側から導入ポート26a側へのブレーキ液の流通を阻止する)第1チェックバルブ118と、第1共通液圧路112と第1導出ポート28aとの間に配置されたノーマルオープンタイプのソレノイドバルブからなる第1インバルブ120と、前記第1インバルブ120と並列に配置され第1導出ポート28a側から第1共通液圧路112側へのブレーキ液の流通を許容する(第1共通液圧路112側から第1導出ポート28a側へのブレーキ液の流通を阻止する)第2チェックバルブ122と、第1共通液圧路112と第2導出ポート28bとの間に配置されたノーマルオープンタイプのソレノイドバルブからなる第2インバルブ124と、第2インバルブ124と並列に配置され第2導出ポート28b側から第1共通液圧路112側へのブレーキ液の流通を許容する(第1共通液圧路112側から第2導出ポート28b側へのブレーキ液の流通を阻止する)第3チェックバルブ126と、を備える。
さらに、車両挙動安定化装置18は、第1導出ポート28aと第2共通液圧路114との間に配置されたノーマルクローズタイプのソレノイドバルブからなる第1アウトバルブ128と、第2導出ポート28bと第2共通液圧路114との間に配置されたノーマルクローズタイプのソレノイドバルブからなる第2アウトバルブ130と、第2共通液圧路114に接続されたリザーバ132と、第1共通液圧路112と第2共通液圧路114との間に配置されて第2共通液圧路114側から第1共通液圧路112側へのブレーキ液の流通を許容する(第1共通液圧路112側から第2共通液圧路114側へのブレーキ液の流通を阻止する)第4チェックバルブ134と、記第4チェックバルブ134と第1共通液圧路112との間に配置されて第2共通液圧路114側から第1共通液圧路112側へブレーキ液を供給するポンプ136と、ポンプ136の前後に設けられる吸入弁138及び吐出弁140と、前記ポンプ136を駆動するモータMと、第2共通液圧路114と導入ポート26aとの間に配置されたノーマルクローズタイプのソレノイドバルブからなるサクションバルブ142とを備える。
なお、第2ブレーキ系110aにおいて、導入ポート26aに近接する液圧路上には、モータシリンダ装置16の出力ポート24aから出力され、前記モータシリンダ装置16の第2液圧室98aで発生したブレーキ液圧を検知する圧力センサPhが設けられる。圧力センサPhで検出された検出信号は、制御装置9に導入される。
なお、第2ブレーキ系110aにおいて、導入ポート26aに近接する液圧路上には、モータシリンダ装置16の出力ポート24aから出力され、前記モータシリンダ装置16の第2液圧室98aで発生したブレーキ液圧を検知する圧力センサPhが設けられる。圧力センサPhで検出された検出信号は、制御装置9に導入される。
図3は、制御装置7の電気的な接続を示すブロック図である。制御装置(FI/MG−ECU)(ECU:Electronic Control Unit)7には、図示しないインターフェイスを介して、車両100のアクセルペダル(図示せず)の操作状態(開度)を検出するアクセル状態検出部となるアクセルポジションセンサ201と、運転者によるブレーキペダル12の操作状態(操作量)を検出するブレーキペダルストロークセンサ202と、バッテリ5の充電状態(SOC:State Of Charge)を検出するバッテリ状態検知センサ203とが接続されている。また、制御装置7には、モータ・ジェネレータ3と、バッテリ5と、インバータ6とが接続されている。さらに、前述のとおり、制御装置7は、制御装置8,9と通信することができる。制御装置7は、車両100の力行、回生のための様々な制御、バッテリ5の充電制御等を行う。
図4は、制御装置8の電気的な接続を示すブロック図である。制御装置8(ESB ECU)には、図示しないインターフェイスを介して、アクセルポジションセンサ201と、ブレーキペダルストロークセンサ202と、バッテリ状態検知センサ203とが接続されている。また、制御装置8には、モータシリンダ装置(電動ブレーキ装置)16のモータ72と、前述の入力装置14等の各種バルブ等(便宜上、バルブ類209として総括的に図3では図示)とが接続されている。さらに、前述のとおり、制御装置8は、制御装置7,9と通信することができる。この制御装置8は、ホイールシリンダ32FL,32RR,32RL,32FRを電動で駆動する第1の液圧発生部となるモータシリンダ装置(電動ブレーキ装置)16(のモータ72)等を制御する(詳細は後述)。
図5は、制御装置9の電気的な接続を示すブロック図である。制御装置9(VSA ECU)には、図示しないインターフェイスを介して、車両100の図示しないステアリングホイールの回転角を検出する舵角センサ204と、4つの車輪2aR、2aL、2bR、2bLの回転速度をそれぞれ個別に検出する車輪速センサ205と、車両100に働くヨーレイト、横Gを検出するヨーレイト/横Gセンサ206と、車両100の変速機のシフト位置を検出するシフト位置検出部となるセレクトレバーポジションセンサ207と、車両100の車速を検出する車速検出部となる車速センサ210とが接続されている。また、制御装置9には、前述のアクセルポジションセンサ201と、ブレーキペダルストロークセンサ202と、バッテリ状態検知センサ203とが接続されている。さらに、制御装置9には、前述の車両挙動安定化装置18のモータMと、前述の車両挙動安定化装置18等の各種バルブ等(便宜上、バルブ類208として総括的に図4では図示)と、車両挙動安定化装置18の圧力センサPhとが接続されている。さらに、前述のとおり、制御装置9は、制御装置7,8と通信することができる。この制御装置9は、モータシリンダ装置16と液圧(油圧)的に連通し、ホイールシリンダ32FL,32RR,32RL,32FRを電動で駆動する第2の液圧発生部となる車両挙動安定化装置18(のモータM、バルブ類208等)を制御する(詳細は後述)。
次に、車両100のブレーキシステムの動作について説明する。車両用ブレーキシステム10が正常に機能する際には、ノーマルオープンタイプのソレノイドバルブからなる第2遮断弁60a及び第1遮断弁60bが励磁で弁閉状態となり、ノーマルクローズタイプのソレノイドバルブからなる第3遮断弁62が励磁で弁開状態となる(図2参照)。従って、第2遮断弁60a及び第1遮断弁60bによって第2液圧系統70a及び第1液圧系統70bが遮断されているため、入力装置14のマスタシリンダ34で発生したブレーキ液圧がディスクブレーキ機構30a〜30dのホイールシリンダ32FR、32RL、32RR、32FLに伝達されることはない。
このとき、マスタシリンダ34の第1圧力室56bで発生したブレーキ液圧は、分岐液圧路58c及び弁開状態にある第3遮断弁62を経由してストロークシミュレータ64の液圧室65に伝達される。この液圧室65に供給されたブレーキ液圧によってシミュレータピストン68がリターンスプリング66a、66bのばね力に抗して変位することにより、ブレーキペダル12のストロークが許容されると共に、擬似的なペダル反力が発生してブレーキペダル12に付与される。
このようなシステム状態において、制御装置8は、運転者によるブレーキペダル12の踏み込みをブレーキペダルストロークセンサ202で検出すると、モータシリンダ装置16のモータ72を駆動させ、モータ72の駆動力を、駆動力伝達機構74を介して伝達し、第2リターンスプリング96a及び第1リターンスプリング96bのばね力に抗して第2スレーブピストン88a及び第1スレーブピストン88bを図2中の矢印X1方向に向かって変位させる。この第2スレーブピストン88a及び第1スレーブピストン88bの変位によって第2液圧室98a及び第1液圧室98b内のブレーキ液がバランスするように加圧されて目的のブレーキ液圧が発生する。
このモータシリンダ装置16における第2液圧室98a及び第1液圧室98bのブレーキ液圧は、車両挙動安定化装置18の弁開状態にある第1、第2インバルブ120、124を介してディスクブレーキ機構30a〜30dのホイールシリンダ32FR、32RL、32RR、32FLに伝達され、前記ホイールシリンダ32FR、32RL、32RR、32FLが作動することにより各車輪2aR、2aL、2bR、2bLに必要な摩擦制動力が付与される。
換言すると、車両用ブレーキシステム10では、電動ブレーキ装置として機能するモータシリンダ装置16やバイ・ワイヤ制御する制御装置8が作動可能な正常時において、運転者がブレーキペダル12を踏むことでブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ34と各車輪を制動するディスクブレーキ機構30a〜30d(ホイールシリンダ32FR、32RL、32RR、32FL)との接続を第2遮断弁60a及び第1遮断弁60bで遮断した状態で、モータシリンダ装置16が発生するブレーキ液圧でディスクブレーキ機構30a〜30dを作動させるという、いわゆるブレーキ・バイ・ワイヤ方式のブレーキシステムがアクティブになる。
また、制御装置9は、車両100の走行中の横滑り等に対応するような挙動制御を行っている。すなわち、車両100の走行中に、急ハンドルで車両100の後部が横滑りする、カーブを曲がり切れずに車両100が横滑りする等の状況に対応する制御である。このような車両100が横滑りする等の状況は、制御装置9が、舵角センサ204、車輪速センサ205、及びヨーレイト/横Gサンサ206等により検出することができる。また、その際のブレーキペダル12の操作量等もブレーキペダルストロークセンサ202等で検出する。そして、制御装置9は、車両挙動安定化装置18の圧力センサPhで液圧を検出して、車両挙動安定化装置18のモータM、バルブ類208を制御して、左右の前輪2aR、2aL、左右の後輪2bR、2bLの4つの車輪の摩擦制動力を個別に制御する。すなわち、ディスクブレーキ機構30a〜30d(ホイールシリンダ32FR、32RL、32RR、32FL)を個別に制御する。これにより、車両100の走行中の横滑り等に対応するような摩擦制動力を車両挙動安定化装置18で発生させて、車両100の挙動制御を行なっている(公知のため詳細は省略)。このように、車両用ブレーキシステム10は、制御装置9でモータシリンダ装置16とは別に車両挙動安定化装置18を直接駆動制御可能である。
ところで、電気自動車である車両100において、アクセルペダル(図示せず)、ブレーキペダル12とも操作されていない際には、通常のガソリン自動車におけるエンジンブレーキ相当の制動力を、モータ・ジェネレータ3による回生制動力により発生させる。このような内燃機関で駆動する車両のエンジンブレーキ相当の回生制動力を発生させるのは、ガソリン自動車のエンジンブレーキにならったものである。
しかし、回生により発電する電力を蓄電するバッテリ5が満充電(SOCが100%)にある場合には、回生制動力を発生させることはできない。
そこで、制御装置7は、バッテリ状態検知センサ203によりバッテリ5が満充電であることを検知したときは、モータ・ジェネレータ3による回生制動力によりバッテリ5を充電することを中止するようにバッテリ5、インバータ6等を制御して、モータ・ジェネレータ3による電力の回生を行わない。
そこで、制御装置7は、バッテリ状態検知センサ203によりバッテリ5が満充電であることを検知したときは、モータ・ジェネレータ3による回生制動力によりバッテリ5を充電することを中止するようにバッテリ5、インバータ6等を制御して、モータ・ジェネレータ3による電力の回生を行わない。
図6は、制御装置7が行う、この場合のモータ・ジェネレータ3による回生の制御を説明するフローチャートである。まず、制御装置7(FI/MG−ECU)は、アクセルポジションセンサ201と、ブレーキペダルストロークセンサ202とにより、アクセルペダル(図示せず)、ブレーキペダル12とも操作されていないか否かを判断する(ステップS1,S2)。アクセルペダル(図示せず)、ブレーキペダル12とも操作されていないときは、(ステップS1のYes,S2のYes)、バッテリ状態検知センサ203により、バッテリ5の蓄電量が予め定められた量にあるか否か、本実施形態で満充電か否か(以下同様)を判断する(ステップS3)。バッテリ5が満充電でないときは(ステップS3のNo)、バッテリ5、インバータ6等を制御して、モータ・ジェネレータ3により発電する電力をバッテリ5に充電するようにして回生制動力を発生する(ステップS4)。バッテリ5が満充電であるときは(ステップS3のYes)、バッテリ5、インバータ6等を制御して、モータ・ジェネレータ3によりバッテリ5を充電しないように制御して回生制動力を停止する(ステップS5)。そして、回生を終了したことを制御装置8,9に通知する(ステップS6)。
ステップS5の場合には、回生制動力が消失するため、内燃機関を備えた車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力が抜けてしまう。
そこで、本実施形態の車両100においては、制御装置8(ESB ECU)が、制御装置7(FI/MG−ECU)と連携し、回生制動力に代わって摩擦制動力により、ガソリン車におけるエンジンブレーキ相当の摩擦制動力を発生させるような制御を行う。図7は、かかる制御内容について説明するフローチャートである。
そこで、本実施形態の車両100においては、制御装置8(ESB ECU)が、制御装置7(FI/MG−ECU)と連携し、回生制動力に代わって摩擦制動力により、ガソリン車におけるエンジンブレーキ相当の摩擦制動力を発生させるような制御を行う。図7は、かかる制御内容について説明するフローチャートである。
まず、制御装置8(ESB ECU)は、バッテリ5の回生制動力が停止し、制御装置7(FI/MG−ECU)から通知(ステップS6)を受けたときに、図7の処理を開始する。まず、モータシリンダ装置(電動ブレーキ装置)16による摩擦制動力の発生に異常がないか否かを判断する(ステップS14)。これにより異常検出部を実現している。具体的には、モータ72に故障がないか否か判断し、あるいは、摩擦制動力を発生させているにもかかわらず、車両100が減速しない等により、当該異常発生の判断を行うことができる。そして、異常があると判断したときは(ステップS14のYes)、制御装置9(VSA ECU)にその旨を通知し(ステップS15)、ステップS11に戻る。
異常がないと判断したときは(ステップS14のNo)、モータシリンダ装置(電動ブレーキ装置)16(のモータ72)を制御して、ディスクブレーキ機構30a〜30d(ホイールシリンダ32FR、32RL、32RR、32FL)を駆動することで摩擦制動力を発生する(ステップS16)。これにより、摩擦制動力によって内燃機関で駆動する車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を発生させる。このように、図6、図7の制御では、バッテリ5が満充電か否かにより、内燃機関で駆動する車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力として、回生制動力と摩擦制動力を使い分けている。これにより、制御装置7,8で第1の制動力制御部を実現している。
ステップS15で制御装置9に通知したときは、次のような処理を制御装置9(VSA ECU)が開始する。図8は、この場合の制御装置9が実行する処理のフローチャートである。まず、制御装置9は、セレクトレバーポジションセンサ207により、車両100の変速機のシフト位置が走行レンジ(Dレンジ)であるか否かを判断する(ステップS25)。このシフト位置がDレンジであるときは(ステップS25のYes)、第1の制動モードを実行する(後述する)(ステップS26)。シフト位置が、Dレンジに比べて、内燃機関を備えた車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を高めることを選択するレンジ(Bレンジ)であったときは(ステップS27のYes)、第2の制動モードを実行する(後述する)(ステップS28)。
前述の第1の制動モード、第2の制動モードは、いずれも、制御装置9(VSA ECU)が、モータシリンダ装置(電動ブレーキ装置)16を介さず、車両挙動安定化装置18のモータM、バルブ類208を直接制御し、ディスクブレーキ機構30a〜30d(のホイールシリンダ32FR、32RL、32RR、32FL)を駆動して、内燃機関で駆動する車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を摩擦制動力で発生させるモードである。
このように、回生を行うことができず、かつ、モータシリンダ装置(電動ブレーキ装置)16による摩擦制動力の発生に異常があるときは(ステップS14のYes)、直接、車両挙動安定化装置18を制御して摩擦制動力を発生する。このように、モータシリンダ装置(電動ブレーキ装置)16による摩擦制動力の発生に異常があるときも、前述の回生制動力と、車両挙動安定化装置18を直接制御することによる摩擦制動力とを使い分けて、内燃機関で駆動する車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を維持できるようにしている。これにより、制御装置7,9で第2の制動力制御部を実現している。
この場合に、制御装置8によりモータシリンダ装置(電動ブレーキ装置)16を制御して摩擦制動力を発生させる図7の場合に比べて、直接、車両挙動安定化装置18を制御して摩擦制動力を発生させる図8の場合は、摩擦制動力が大きくなるようにしている。
図9は、車両100に加わる加速度と車速との関係を説明するグラフである。図9において、縦軸は車両100に加わる加速度を示している。すなわち、加速度が0より大きい場合は、モータ・ジェネレータ3で力行する場合である。また、加速度が0より小さな加速度(減速度)になっている場合は、原則としてモータ・ジェネレータ3で回生を行う場合に該当する。車速は0から右にいくほど速くなる。
図9は、車両100に加わる加速度と車速との関係を説明するグラフである。図9において、縦軸は車両100に加わる加速度を示している。すなわち、加速度が0より大きい場合は、モータ・ジェネレータ3で力行する場合である。また、加速度が0より小さな加速度(減速度)になっている場合は、原則としてモータ・ジェネレータ3で回生を行う場合に該当する。車速は0から右にいくほど速くなる。
図9には、アクセルペダル(図示せず)、ブレーキペダル12を操作せず、前述の内燃機関で駆動する車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を電気自動車である車両100で発生させた場合の当該車両100に加わる加速度と車速との関係を示している。ここで中心的に説明するのは、図8を参照して示した、車両挙動安定化装置18を直接制御して発生させる摩擦制動力による第1の制動モード(ステップS26)、第2の制動モード(ステップS28)に関することであるが、回生制動力や、モータシリンダ装置(電動ブレーキ装置)16を制御して発生する摩擦制動力についても説明する。
符号251は、車両100の変速機のシフト位置がDレンジにある場合における内燃機関で駆動する車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を示している。この場合は、車速が速くなるに従ってエンジンブレーキ相当の制動力を少しずつ大きくし、車両100に加わる減速度が徐々に大きくなるようにする。前述のとおり、バッテリ5が満充電で、前記のモータシリンダ装置(電動ブレーキ装置)16の異常があれば(ステップS14のYes)、車両挙動安定化装置18を直接制御して発生させる摩擦制動力により符号251に示す制動力を発生させる。これが前述の第1の制動モード(ステップS26)の動作となる。
バッテリ5が満充電でなければ、回生制動力を発生するが(ステップS4)、この場合の回生制動力はDレンジであれば符号251より小さくしてもよいし、同じにしてもよい。
また、前述のモータシリンダ装置(電動ブレーキ装置)16の異常がなく(ステップS14のNo)、モータシリンダ装置16を駆動して摩擦制動力を発生させる場合(ステップS16)の摩擦制動力は、Dレンジであれば、第1の制動モードである符号251の場合より小さくする。
また、前述のモータシリンダ装置(電動ブレーキ装置)16の異常がなく(ステップS14のNo)、モータシリンダ装置16を駆動して摩擦制動力を発生させる場合(ステップS16)の摩擦制動力は、Dレンジであれば、第1の制動モードである符号251の場合より小さくする。
符号252は、バッテリ5が満充電でない場合のBレンジでの回生制動力を示している。この場合も、車速が速くなるに従って前述のエンジンブレーキ相当の制動力を少しずつ大きくし、車両100に加わる減速度が車速にしたがって徐々に大きくなるようにする。この場合は、Bレンジのため、符号251のDレンジの場合より、制動力を大きくして減速度を大きくしている。
一方、Bレンジでバッテリ5が満充電にあるときは、回生制動力を発生せず、摩擦制動力を発生することになる。この場合に、前述の異常があれば(ステップS14のYes)、摩擦制動力は符号253のようになる。すなわち、バッテリ5が満充電で、前述のモータシリンダ装置(電動ブレーキ装置)16の異常があれば(ステップS14のYes)、車両挙動安定化装置18を直接制御して発生させる摩擦制動力により符号253に示す制動力を発生させる。これが前述の第2の制動モード(ステップS28)の動作となる。
この符号253の場合の摩擦制動力は、符号252の制動力の大きさから、車速が速くなるのに従って符号251の制動力に漸次近づけていき、最終的には、Dレンジの場合の第1の制動モードである符号251の場合と同じ制動力にする。すなわち、バッテリ5が満充電でない場合のBレンジの場合(符号252)と比べ、バッテリ5が満充電の場合のBレンジは、内燃機関で駆動する車両のエンジンブレーキ相当の制動力の大きさを低減し、車速が速い領域ではDレンジの場合と同じになるようにしている。
また、Bレンジでバッテリ5が満充電にあるときであっても、前述のモータシリンダ装置(電動ブレーキ装置)16の異常がなければ(ステップS14のNo)、モータシリンダ装置16を駆動して摩擦制動力を発生させることになる(ステップS16)。この場合の摩擦制動力は、符号253の第2の制動モードの摩擦制動力の場合より小さくなる。
なお、以上、図9を参照して説明した回生制動力、摩擦制動力の大きさの制御は、制御装置7〜9が、車両100の車速、変速機のシフト位置、バッテリ5が満充電か否か等により、予め用意された制御マップを参照する等により行うことができる。
なお、以上、図9を参照して説明した回生制動力、摩擦制動力の大きさの制御は、制御装置7〜9が、車両100の車速、変速機のシフト位置、バッテリ5が満充電か否か等により、予め用意された制御マップを参照する等により行うことができる。
また、前記の説明では、3台の制御装置(ECU)7〜9が連携して回生制動、摩擦制動を分担して制御する(図6〜図8の処理)例を説明したが、1又は2台の制御装置(ECU)で図6〜図8の処理を実行するようにしてもよい。
本実施形態によれば、バッテリ5が満充電で回生制動力を発生できない場合に、モータシリンダ装置16(のモータ72等)の異常が生じても、車両挙動安定化装置18を直接駆動して、内燃機関を備えた車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を発生し、当該エンジンブレーキ相当の制動力を適正に発生することができる(ステップS26,S28)。
また、変速機のシフト位置がDレンジかBレンジかにより、シフト位置に応じて異なるエンジンブレーキ相当の制動力を発生させる必要がある場合にも(ステップS25〜S28)、適切に対応することができる(図9の符号251〜253)。
この場合には、バッテリ5が満充電で回生制動力を発生できない場合に、内燃機関を備えた車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力をDレンジの際より大きくするBレンジとなったときは(ステップS28)、車速が速くなるのに従って、摩擦制動力をDレンジの際のものに漸次近づけていくことができる(図9の符号253の場合)。
さらに、モータシリンダ装置16(のモータ72等)の異常が生じている状況においては、車両挙動安定化装置18を直接駆動して発生するエンジンブレーキ相当の摩擦制動力は、モータシリンダ装置16が正常な場合に当該モータシリンダ装置16を介して発生する摩擦制動力より大きくして、エンジンブレーキ相当の制動力を拡大して、走行の慎重を期すことができる。
なお、前述の回生制動力、摩擦制動力で発生する、内燃機関を備えた車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力の大きさの程度は、個々の車種ごとにあらかじめ設定されている。
なお、前述の回生制動力、摩擦制動力で発生する、内燃機関を備えた車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力の大きさの程度は、個々の車種ごとにあらかじめ設定されている。
3 モータ・ジェネレータ(電動機)
7 制御装置(第1、第2の制動力制御部)
8 制御装置(第1の制動力制御部)
9 制御装置(第2の制動力制御部)
16 モータシリンダ装置(第1の液圧発生部)
18 車両挙動安定化装置(第2の液圧発生部)
30a〜30d ディスクブレーキ機構(摩擦制動力発生部)
100 車両
201 アクセル開度センサ(アクセル状態検出部)
202 ブレーキペダルストロークセンサ(ブレーキ状態検出部)
203 バッテリ状態検知センサ(蓄電量検出部)
207 セレクトレバーポジションセンサ(シフト位置検出部)
210 車速センサ(車速検出部)
7 制御装置(第1、第2の制動力制御部)
8 制御装置(第1の制動力制御部)
9 制御装置(第2の制動力制御部)
16 モータシリンダ装置(第1の液圧発生部)
18 車両挙動安定化装置(第2の液圧発生部)
30a〜30d ディスクブレーキ機構(摩擦制動力発生部)
100 車両
201 アクセル開度センサ(アクセル状態検出部)
202 ブレーキペダルストロークセンサ(ブレーキ状態検出部)
203 バッテリ状態検知センサ(蓄電量検出部)
207 セレクトレバーポジションセンサ(シフト位置検出部)
210 車速センサ(車速検出部)
Claims (4)
- 車両の摩擦制動力を液圧で発生させる摩擦制動力発生部と、
電動で駆動して前記摩擦制動力発生部を液圧で動作させる第1の液圧発生部と、
前記第1の液圧発生部と液圧的に連通し前記摩擦制動力発生部を液圧で動作させる第2の液圧発生部と、
アクセルペダルの操作状態を検出するアクセル状態検出部と、
ブレーキペダルの操作状態を検出するブレーキ状態検出部と、
前記アクセル状態検出部及び前記ブレーキ状態検出部の検出により前記アクセルペダル及び前記ブレーキペダルが非操作状態のときに、前記車両を駆動する電動機による回生制動力と前記第1の液圧発生部の駆動による前記摩擦制動力発生部で発生する前記摩擦制動力とにより、内燃機関で駆動される車両におけるエンジンブレーキ相当の制動力を発生する第1の制動力制御部と、
前記第1の制動力制御部による前記摩擦制動力の発生に関する異常の発生を検出する異常検出部と、
前記異常検出部で前記異常の発生を検出した場合に、前記非操作状態のときは、前記回生制動力と前記第2の液圧発生部により前記摩擦制動力発生部で発生する前記摩擦制動力とにより、前記エンジンブレーキ相当の制動力を発生する第2の制動力制御部と、
を備えていることを特徴とする車両の制動システム。 - 前記車両の変速機のシフト位置を検出するシフト位置検出部をさらに備え、
前記第2の制動力制御部は、前記シフト位置に応じて異なった前記摩擦制動力を前記第2の制動力制御部により発生させることを特徴とする請求項1に記載の車両の制動システム。 - 前記電動機が回生した電力を蓄電するバッテリの蓄電量を検出する蓄電量検出部と、
前記車両の車速を検出する車速検出部と、
をさらに備え、
前記第2の制動力制御部は、前記シフト位置検出部が前記非操作状態のときの前記エンジンブレーキ相当の制動力を走行レンジの際より大きくするシフト位置にあることを検出した場合に、前記蓄電量検出部で検出した前記蓄電量が予め定められた量以上になったときは、前記車速検出部が検出する車速が速くなるのに従って、前記第2の摩擦制動力発生部で発生する前記摩擦制動力を前記走行レンジの際のものに漸次近づけていくことを特徴とする請求項2に記載の車両の制動システム。 - 前記第2の制動力制御部は、その発生させる前記摩擦制動力を前記第1の制動力制御部で発生させる前記摩擦制動力より大きくすることを特徴とする請求項1〜3の何れかの一項に記載の車両の制動システム。
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- 2013-04-23 JP JP2013090148A patent/JP2014213628A/ja active Pending
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