JP2014207965A - 体温調整器具、体温調整システム、および包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】患者に与える負担を軽減しつつ、効率よく体温調整を行なうことができ、製造コストの抑制が可能な体温調整器具を提供する。【解決手段】綿布よりも高い熱伝導性を有する第1シート11と、綿布よりも高い断熱性および保温性を有する第2シート12との間に、通気路13が形成される。第1開口16は、第2シート12に形成されて通気路13に連通する。第2開口14は、第1シート11と第2シート12のいずれかに形成されて通気路13に連通する。第1開口16より導入された気体は、通気路13を経由して第2開口14より排出される。【選択図】図2
Description
本発明は、生体の一部を覆うように用いられる体温調整器具、当該体温調整器具を用いた当該生体の体温を調整するシステム、および当該体温調整器具が気密状態で包装された包装体に関する。
この種の体温調整器具としては、特に医療機関において、患者の身体の一部を覆うブランケットが用いられる。この種のブランケットとして、身体を覆うシート内に液体が流れる流路を形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。当該液体の温度を適切に制御することにより、シートを通じて当該流体と患者の身体との間で熱の授受が行なわれ、患者の体温が調節される。
液体は熱伝導率が比較的低いため、温度を所定値まで上昇または下降させるために、より多くのエネルギーを必要とする。また液体は単位体積あたりの重量が大きいため、流路が形成されたシートの重量が増し、当該シートが掛けられた患者にとって負担となる。さらに液体の漏れを防止するための対策を講じる必要があり、製造コストの抑制が難しい。また、液体の補充や交換などのメンテナンスが必要となり作業効率が悪い。
また冷風や温風を通す構造の布を使用して冷却又は加温する手法も知られている。しかしながら、迅速に体温制御をするためには、患者の皮膚表面に流す冷風や温風の量を多くする必要があり、皮膚表面が乾燥することがある。また、電気毛布など内部に電熱線を使用する構成の場合、誘導される電気的ノイズが患者に接続された医療機器に影響を及ぼすことがある。
一方、静脈内に冷却用のカテーテルを挿入する手法や、血液を体外に引き出し、冷水との間を通して冷却し、体内へ戻す手法等、血液を直接冷却する手法が知られている。これら手法は迅速に体温制御できるものの、患者に対する侵襲が避けられない。
よって本発明は、患者に与える負担を軽減しつつ、効率よく体温調整を行なうことができ、製造コストの抑制が可能な技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第1の態様は、生体の一部を覆うように用いられる体温調整器具であって、
綿布よりも高い熱伝導性を有する第1シートと、
綿布よりも高い断熱性および保温性を有する第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートの間に形成された通気路とを備え、
前記通気路に連通する第1開口が、前記第1シートと前記第2シートのいずれかに形成されており、
前記通気路に連通する第2開口が、前記第1シートと前記第2シートのいずれかに形成されており、
前記第1開口より導入された気体は、前記通気路を経由して前記第2開口より排出される構成とされている。
綿布よりも高い熱伝導性を有する第1シートと、
綿布よりも高い断熱性および保温性を有する第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートの間に形成された通気路とを備え、
前記通気路に連通する第1開口が、前記第1シートと前記第2シートのいずれかに形成されており、
前記通気路に連通する第2開口が、前記第1シートと前記第2シートのいずれかに形成されており、
前記第1開口より導入された気体は、前記通気路を経由して前記第2開口より排出される構成とされている。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第2の態様は、生体の体温を調整するシステムであって、
生体の一部を覆うように用いられる体温調整器具と、
温度制御された気体を送出する送気装置とを備え、
前記体温調整器具は、
綿布よりも高い熱伝導性を有する第1シートと、
綿布よりも高い断熱性および保温性を有する第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートの間に形成された通気路とを備え、
前記通気路に連通する第1開口が、前記第1シートと前記第2シートのいずれかに形成されており、
前記通気路に連通する第2開口が、前記第1シートと前記第2シートのいずれかに形成されており、
前記温度制御された気体は、前記第1開口より導入され、前記通気路を経由して前記第2開口より排出される構成とされている。
生体の一部を覆うように用いられる体温調整器具と、
温度制御された気体を送出する送気装置とを備え、
前記体温調整器具は、
綿布よりも高い熱伝導性を有する第1シートと、
綿布よりも高い断熱性および保温性を有する第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートの間に形成された通気路とを備え、
前記通気路に連通する第1開口が、前記第1シートと前記第2シートのいずれかに形成されており、
前記通気路に連通する第2開口が、前記第1シートと前記第2シートのいずれかに形成されており、
前記温度制御された気体は、前記第1開口より導入され、前記通気路を経由して前記第2開口より排出される構成とされている。
このような構成によれば、比較的高い熱伝導性を有する第1シートが生体に接触する側を向くようにして使用されることにより、通気路を流れる気体の温度を効率よく生体に伝達することができる。一方、第2シートは比較的高い断熱性および保温性を有しているため、通気路を流れる気体のエネルギーが外部に逃げるのを防ぐ。したがって、侵襲を伴うことなく、生体の体温を効率よく目標値に到達させることができる。また制御された体温を効率よく維持することができる。
温度制御媒体として気体を用いているため、液体を用いる場合よりも熱伝導効率を向上させることができる。そして液体を用いる場合と比較すると、使用時における体温調整器具の重量を大幅に軽減できるため、取扱い容易性が向上するとともに、重みが生体に与える負担を抑制できる。また液体漏れを防止するための構成が不要となるため、製造コストを抑制することもできる。また液体の補充や交換などのメンテナンスも必要ない。
前記通気路に多孔質材が収容されている構成としてもよい。この場合、本発明の体温調整器具を生体の下に敷くことができる。多孔質材が生体の体重を受け止めるため、通気路が潰れて閉塞されることがなく、生体の下方で温度制御された気体を流通させることができる。
ここで前記多孔質材は、着脱可能とされている構成としてもよい。この場合、使用時のみ多孔質材を通気路に挿入すればよいため、使用前後の体温調整器具の取扱いが容易となる。また多孔質材は再利用することができる。
少なくとも前記第1シートは、湿潤状態またはゲル状態とされている構成としてもよい。特に体温を低下させる制御を行なう際には、湿潤状態またはゲル状態をもたらしている水または液体が気化し、周囲の熱を奪うことで効率よく体温を目標値に到達させることができる。通気路を流通する気体の熱も奪われるため、第2開口から排出される気体を回収して再度第1開口へ循環させるような構成の場合、第1開口へ送り込む気体を設定温度まで低下させるのに要するエネルギーを抑制できる。また第2開口から排出される気体が生体に吹き付けられる場合においては、当該気体による生体の皮膚の乾燥を抑制できる。
さらに、上記のゲルが接着性を有している構成の場合、第1シートと生体との接触面積が増し、温度制御効率を向上させることができる。
前記第2シートにおける前記通気路に対向する位置には、温度調整材を収容するためのポケットが形成されている構成としてもよい。この場合、ポケットに挿入した温度調整材が発する熱気または冷気が通気路内を流れる気体によって運ばれ、体温制御を効率的に行なうことができる。また体温調整器具を掛け布として利用する場合は、温度調整材が適度の重りとなるため、第1シート生体の密着性が増し、体温制御の効率を向上させることができる。
前記第1シートと前記第2シートの一部が接着されることにより、前記通気路が区画形成されている構成としてもよい。この場合、製造コストを抑制しつつ、容易に所望の通気路を区画形成することができる。
前記第1シートは、繊維生地からなり、前記第2シートは、繊維生地の前記第1シートに対向する面に金属薄膜が蒸着されたものである構成としてもよい。繊維生地を用いることにより、柔軟性と形状復元性に富んだ体温調整器具を提供することができる。また、通気路を流通する気体および外気から放射された熱を金属薄膜が反射するため、断熱効果が高まる。したがって、通気路を流通する気体の温度制御が効率よく行なわれる。
上記の体温調整システムは、前記第2開口に接続され、前記通気路内の気体を強制的に排気する排気装置を備える構成としてもよい。この場合、通気路内の気体の流通を円滑にすることができる。
前記送気装置および前記排気装置は、前記第2開口から排気された気体を、再度前記第1開口へ送り込む気体循環経路を形成している構成としてもよい。この場合、送気装置における温度制御に要するエネルギーを抑制できる。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第3の態様は、包装体であって、
生体の一部を覆うように用いられる体温調整器具と、
前記体温調整器具を気密状態で包装する包装袋とを備え、
前記体温調整器具は、
綿布よりも高い熱伝導性を有する第1シートと、
綿布よりも高い断熱性および保温性を有する第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートの間に形成された通気路とを備え、
前記通気路に連通する第1開口が、前記第1シートと前記第2シートのいずれかに形成されており、
前記通気路に連通する第2開口が、前記第1シートと前記第2シートのいずれかに形成されており、
少なくとも前記第1シートは、湿潤状態またはゲル状態とされている。
生体の一部を覆うように用いられる体温調整器具と、
前記体温調整器具を気密状態で包装する包装袋とを備え、
前記体温調整器具は、
綿布よりも高い熱伝導性を有する第1シートと、
綿布よりも高い断熱性および保温性を有する第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートの間に形成された通気路とを備え、
前記通気路に連通する第1開口が、前記第1シートと前記第2シートのいずれかに形成されており、
前記通気路に連通する第2開口が、前記第1シートと前記第2シートのいずれかに形成されており、
少なくとも前記第1シートは、湿潤状態またはゲル状態とされている。
このような構成によれば、水または液体の気化による効率的な温度制御が可能な状態を維持したまま、体温調整器具を流通過程にのせること、および保管することが可能となる。また包装袋の開封直後より体温調整器具を使用することが可能となる。
ここで前記体温調整器具は、折り畳まれた状態で前記包装袋に収容されている構成としてもよい。この場合、包装体のサイズを小さくすることが可能であり、運搬時や保管時における取扱いの容易性が向上する。
体温調整器具は、前述のような掛け布や敷き布(ブランケット)の態様以外に、装身具としての態様が考えられる。生体の身体の一部を包囲するように装着される形状を有する。この場合、装着状態を維持する保持部材を備えていることが好ましい。
このような構成によれば、患者がベッドに横たわっていなくとも、低体温療法を継続できる。したがって、治療中における患者の自由度が高まる。
本発明の実施形態を添付の図面を参照しつつ以下詳細に説明する。なお以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
図1は、本発明の一実施形態に係る掛けブランケット10と敷きブランケット20(体温調整器具の一例)の使用態様を模式的に示す図である。これらのブランケットは、特に医療施設で施される低体温療法における低体温制御や復温制御に用いられるものである。またこれらのブランケットは、手術中や手術前後、あるいは集中治療室や一般病棟での治療中における患者の体温が低下あるいは上昇するのを防ぐために用いられるものである。
ベッド50の上に敷きブランケット20が敷かれており、その上に生体としての患者60が横たわっている。患者60には掛けブランケット10が掛けられている。これにより掛けブランケット10は、患者60の身体の一部を覆い、敷きブランケット20は、患者60の背側の一部を覆う状態となる。
図2は、掛けブランケット10の構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)は下面図である。図3は、図2の(a)における線III−IIIに沿う断面図である。これらの図に示すように、本実施形態の掛けブランケット10は、第1シート11に第2シート12の一部を接着することにより、これらの間に通気路13を区画形成した構成とされている。
第1シート11は、通気路13を流れる熱気や冷気のエネルギーを効率よく患者60の側に伝えるために、綿布よりも高い熱伝導性を有する繊維生地からなる。具体的には、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維、セルロース系再生繊維などの合成繊維を用い、一般的な方法で不織布または織編物にされている。また長繊維構造を有することが好ましい。
ポリエステル系繊維の例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートが挙げられる。ポリアミド系繊維の例としては、ナイロン6やナイロン66が挙げられる。ポリオレフィン系繊維の例としては、ポリプロピレン、ポリエチレンが挙げられる。セルロース再生繊維の例としては、銅アンモニアレーヨン、ビスコースレーヨン(強力レーヨン、ポリノジックレーヨン、ハイウェットモジュラスレーヨンを含む)、精製セルロース(リヨセル)が挙げられる。
熱伝導性の指標としては、熱物性測定装置(例えば、カトーテック株式会社製のサーモラボII)を用いた評価法の下で、接触温冷感評価値(q−max)が0.20W/cm2以上であることが好ましい。より好ましくは、0.25W/cm2以上である。
エネルギーを効率よく伝えるためには、第1シート11は薄く、表面が平滑であることが好ましい。そこで厚みは0.30mm以下、目付は90g/cm2以下であることが好ましい。より好ましくは、厚みが0.20mm以下、目付は60g/cm2以下である。特に太さ56dtex以下のポリアミド系繊維を用いて高密度織物を作製した場合、平滑で薄く軽い、パッケージ性に優れたシートを得ることができる。また表面を平滑にするために、熱ロールカレンダー加工、エンボス加工、樹脂コーティングなどを施してもよい。
またエネルギーを効率よく伝えるためには、通気度が高いことが好ましい。本実施形態においては、図2の(b)に示すように、第1シート11に多数の通気孔14が形成されることにより、通気度が高められている。一方、通気度が高すぎるとブランケット内の空気の循環性が低下し、かえってエネルギーの損失が増す。したがって、第1シート11の通気度は、JIS−L−1096 A法(フラジール法)による評価の下で、10.0cm3/cm2・sec以下であることが好ましい。より好ましくは、5.0cm3/cm2・sec以下である。
第2シート12は、通気路13を流れる熱気や冷気のエネルギーを外部へ逃がさないようにするために、綿布よりも高い断熱性および保温性を有する繊維生地12aを備えている。具体的には、ポリエステル系繊維、ポリオレフィン系繊維、アクリル系繊維、PPS(ポリフェニレンスルフィド)繊維、ウール等の繊維を用い、一般的な方法で不織布または織編物にされている。
ポリエステル系繊維の例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートが挙げられる。ポリオレフィン系繊維の例としては、ポリプロピレン、ポリエチレンが挙げられる。特にポリエステルやポリプロピレンを用いる場合、断熱性に優れたシートを比較的安価に作製することができる。
保温性の指標としては、熱物性測定装置(例えば、カトーテック株式会社製のサーモラボII)を用いた評価法の下で、保温率が10%以上であることが好ましい。より好ましくは、15%以上である。
保温性を高めるためには、第2シート12の厚みを大きくした方がよい。但し厚みを大きくすると、パッケージ性が悪くなるとともに、重量が増して気流の循環が悪化する。そこで厚みは0.50mm以下、目付は100g/cm2以下であることが好ましい。より好ましくは、厚みが0.30mm以下、目付は50g/cm2以下である。
断熱性を高めるためには、空気層を多く含む構造であることが好ましい。そのような構造を得るために、捲縮加工、起毛加工、フロッキー加工などを繊維に施してもよい。
通気路13を流れる熱気または冷気を外部に逃がさないために、第2シート12は、通気度が低いことが好ましい。通気度を低下させるために、熱ロールカレンダー加工、エンボス加工、樹脂コーティング、ラミネート加工などを施してもよい。第2シート12の通気度は、JIS−L−1096 A法(フラジール法)による評価の下で、0.5cm3/cm2・sec以下であることが好ましい。より好ましくは、0.2cm3/cm2・sec以下である。
第2シート12には、断熱および赤外放射による熱移動を防ぐ目的で金属層を形成してもよい。本実施形態においては、図4に示すように、第2シート12は、繊維生地12aの一方の面に、金属薄膜の一例としてのアルミニウム薄膜12bが蒸着された構成を有している。金属薄膜の他の例としては、ステンレス鋼、チタン、金、銀、銅、錫、プラチナ、クロム、ニッケル、またはこれらの合金が挙げられる。好ましくは、波長1.0μmの赤外線に対する反射率が93%以上の金属が用いられる。コスト、安全性、加工容易性などの観点からは、チタン、アルミニウム、またはこれらと他金属との合金が好ましい。
金属薄膜の形成法の例としては、箔プリント、金属コーティング、無電解めっき、スパッタリング、真空蒸着法が挙げられる。風合いを損ねずに所望の断熱性を得るためには、膜を薄く均一に形成することが求められる。この観点からはスパッタリングや真空蒸着法が好ましい。
第1シート11および第2シート12ともに繊維生地を含んで形成されているため、掛けブランケット10を、柔軟性と形状復元性に富んだものとすることができる。
アルミニウム薄膜12bが形成された面が第1シート11の上面11aに対向する状態で、第1シート11と第2シート12が貼り合わされる。貼り合わせは、図2の(a)に破線で示す接着部15を介して周知の方法で行なわれる。第1シート11と第2シート12は、ともに熱可塑性ポリマーを主材とされている(または熱可塑性ポリマーによるコーティングが施されている)。そのため、例えば第1シート11と第2シート12を容易に熱接着させることができ、複雑な構造体を形成することも可能である。
第2シート12には、本発明の第1開口としての空気導入口16が形成されている。当該空気導入口16、および第1シート11に形成された本発明の第2開口としての通気孔14は、上記の貼り合わせによって第1シート11と第2シート12の間に形成された通気路13と連通する。
空気導入口16は、図1に示す送気装置70から延びる送気チューブ71が接続される部分である。送気装置70は、所定の温度に制御された空気を所定の流量で送出することのできる周知の構成を備えている。送気装置70から送気チューブ71を介して空気導入口16に送り込まれた空気は、通気路13内を流れ、第1シート11の下面11bに開口する各通気孔14より排出される。
掛けブランケット10は、第1シート11の下面11bが患者60に接触する側を向くようにして使用される。送気装置70から掛けブランケット10に送り込まれる温度制御された空気は、下面11bに開口する各通気孔14より患者60へ向けて噴射される。
患者60に接触する第1シート11は比較的高い熱伝導性を有しており、患者60に対向するように配置された第2シート12のアルミニウム薄膜12bは、通気路13を流れる気体の温度が外部に逃げるのを防ぐ。したがって患者60の体温を効率よく目標値に到達させることができ、かつ制御された体温を効率よく維持することができる。
温度制御媒体として空気を用いているため、液体を用いる場合よりも熱伝導効率を向上させることができる。そして液体を用いる場合と比較すると、使用時における掛けブランケット10の重量を大幅に軽減できるため、取扱い容易性が向上するとともに、重みが患者60に与える負担を抑制できる。さらに液体漏れを防止するための構成が不要となるため、製造コストを抑制することもできる。
また効率のよい温度制御が可能であるため、通気孔14から噴射される空気の量を必要最小限とすることができる。これにより噴射された空気が直接当たることによる患者60の皮膚の乾燥を抑制することができる。
本実施形態においては、掛けブランケット10は、水、あるいはアルコールのような揮発性液体に予め浸されることによって、湿潤状態とされて使用に供される。特に体温を低下させる制御を行なう際には、当該液体が気化する際に周囲の熱が奪われるため、効率よく体温を目標値に到達させることができる。また患者60に皮膚が通気孔14より噴射される空気により乾燥することを防止できる。
図5に示すように、使用前の掛けブランケット10は、予め湿潤状態とされ、かつ折り畳まれた状態で包装袋90に収容されている。包装袋90は、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのフィルムにより形成される周知のものであり、掛けブランケット10の収容後に入口を熱溶着することによって、掛けブランケット10が気密包装される。このような構成によれば、水または液体の気化による効率的な温度制御が可能な状態を維持したまま、ブランケットを流通過程にのせること、および保管することが可能となる。なお使用後の掛けブランケット10は、廃棄される。
次に図6を参照しつつ、敷きブランケット20の構成について説明する。図6の(a)は下面図であり、(b)は、(a)における線VIB−VIBに沿う断面図である。本実施形態の敷きブランケット20は、第1シート21に第2シート22の一部を接着することにより、これらの間に通気路23を区画形成した構成とされている。第1シート21と第2シート22の素材については、それぞれ掛けブランケット10の第1シート11と第2シート12と同様であるため、繰返しとなる説明は割愛する。
アルミニウム薄膜が形成された面が第1シート21の下面21aに対向する状態で、第1シート21と第2シート22が貼り合わされる。貼り合わせは、図6の(a)に破線で示す接着部25を介して周知の方法で行なわれる。
第2シート22の下面22aには、本発明の第1開口としての空気導入口26、および本発明の第2開口としての空気排出口27が形成されている。空気導入口26と空気排出口27は、上記の貼り合わせによって第1シート22と第2シート22の間に形成された通気路23と連通する。
通気路23には多孔質材24が収容されている。第2シート22には図示しないスリットが形成されており、当該箇所を通じて多孔質材24の挿入あるいは抜脱が可能とされている。
多孔質材24は、患者60の体重を受け止めつつ熱気や冷気の通気路を確保するために、適度のクッション性と高い通気度が求められる。例えば、熱可塑性樹脂からなる繊維径0.1〜1.5mm(好ましくは0.2〜1.0mm)の連続線状体を多数ループ状に曲がりくねらせ、かつ互いの接触部を融着させた立体的な網状構造体が用いられる。熱可塑性樹脂の例としては、熱可塑性ポリエステルエラストマーや熱可塑性ウレタンエラストマーを含む熱可塑性エラストマー樹脂が挙げられる。
患者60の体重を受け止めた際に十分な通気路を確保し、かつ取扱いの容易性を確保するという観点より、多孔質材24の厚みは、10mm以上、50mm以下であることが好ましい。より好ましくは、15mm以上、50mm以下である。また多孔質材24の密度は、24kg/m3以上、200kg/m3以下であることが好ましい。より好ましくは30kg/m3以上、さらに好ましくは40kg/m3以上である。
熱気や冷気の通気路を確保し、十分にエネルギーを伝えるという観点より、多孔質材24の通気度は、JIS−L−1096 A法(フラジール法)による評価の下で、300cm3/cm2・sec以上であることが好ましい。より好ましくは、400cm3/cm2・sec以上である。
空気導入口26は、図1に示す送気装置70から延びる送気チューブ72が接続される部分である。空気排出口27は、図1に示す排気装置80から延びる排気チューブ81が接続される部分である。排気装置80は、所定の流量で空気を吸引することのできる周知の構成を備えている。
送気装置70から送気チューブ72を介して空気導入口26に送り込まれた空気は、通気路23内を流れ、第2シート22の下面22aに開口する空気排出口27より排出される。さらに排気装置80の吸引動作によって空気排出口27から強制的に排気が行なわれるため、通気路23内に多孔質材24が配置されている場合においても、空気の流通を円滑にすることができる。
敷きブランケット20は、第1シート21の上面21bが患者60に接触する側を向くようにして使用される。図1に示すように患者60が敷きブランケット20の上に横たわった場合、患者60の体重で多孔質材24が一部変形するものの、通気路23全体が潰れて閉塞されることがない。したがって患者60の背側においても温度制御された空気を円滑に流通させることができる。
患者60に接触する第1シート21は比較的高い熱伝導性を有しており、患者60に対向するように配置された第2シート22のアルミニウム薄膜は、通気路23を流れる気体の温度が外部に逃げるのを防ぐ。したがって患者60の体温を効率よく目標値に到達させることができ、かつ制御された体温を効率よく維持することができる。
温度制御媒体として空気を用いているため、液体を用いる場合よりも熱伝導効率を向上させることができる。また液体漏れを防止するための構成が不要となるため、製造コストを抑制することもできる。
本実施形態においては、敷きブランケット20は、水、あるいはアルコールのような揮発性液体に予め浸されることによって、湿潤状態とされて使用に供される。特に体温を低下させる制御を行なう際には、水または液体の気化によって効率よく体温を目標値に到達させることができる。また通気路23を流通する気体の熱も奪われるため、空気排出口27から排出される気体を回収して再度空気導入口26へ循環させる経路を有する構成(図1に破線で示す)の場合、空気導入口26へ再度送り込まれた気体は室温に比べて低いため、設定温度まで低下させるのに要するエネルギーを抑制できる。
掛けブランケット10と同様に、使用前の敷きブランケット20は、予め湿潤状態とされ、かつ折り畳まれた状態で図5に示す包装袋90に収容されている。使用者は、包装袋90から取り出した敷きブランケット20を広げた後、第2シート22に形成されたスリットから多孔質材24を通気路23に挿入し、敷きブランケット20を使用可能な状態とする。使用後の敷きブランケット20は廃棄される。多孔質材24は廃棄してもよいし、必要な消毒処理を施すことで再利用することもできる。
次に図7を参照しつつ、変形例に係る掛けブランケット10Aの構成について説明する。図7の(a)は上面図であり、(b)は、(a)における線VIIB−VIIBに沿う断面図である。掛けブランケット10Aは、温度調整材95を収容するためのポケット17が、第2シート12の外面に設けられている点において、上記の実施形態に係る掛けブランケット10と異なる。
ポケット17は、通気路13に対向する位置に適宜の数が設けられる。温度調整材95は、周知の発熱材または冷却材である。温度調整部材95をポケット17に挿入することにより、発生した熱気または冷気が通気路13内を流れる空気によって運ばれ、体温制御を効率的に行なうことができる。また温度調整材95が適度の重りとなることで、第1シート11と患者60の密着性が増し、体温制御の効率を向上させることができる。
上記の実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更・改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは明らかである。
体温調整器具の形状や大きさは、上記に示したものに限られない。体温調整が必要な患者60の部位や治療・使用目的に応じて適宜の形状や大きさとすることができる。
例えば、図8に示すように、体温調整器具は、装身具10Bの態様をとりうる。装身具10Bは、患者60の身体の一部を包囲するように装着される形状とされうる。装身具10B自体の構造については前述の掛けブランケット10と同様であるため、繰返しとなる説明は省略する。図8の(a)は、患者60を前方から見た状態を示している。図8の(b)は、患者60を右方から見た状態を示している。図8の(c)は、患者60を後方から見た状態を示している。本例においては、患者60の胴部、右大腿部、および左大腿部をそれぞれ包囲するように装身具10Bが装着されている。腕部や脚部を包囲するように装身具を装着してもよい。その場合、装身具10Bは、腕部や脚部への装着に適した形状とされる。各装身具10Bには、前述の空気導入口16が設けられている。
各装身具10Bは、保持部材18を備えている。保持部材18は、患者60が起立している状態においても、装身具10Bの装着状態を維持できる形状および配置とされている。例えば、保持部材18の一端部は、装身具10Bの一部に固定される。保持部材18の他端部は、当該装身具10Bの別の一部に対して着脱自在とされる。着脱自在性を得るための構成としては、スナップフィットや面ファスナなどを用いることができる。保持部材18は、独立した装身具10B同士を連結可能に設けられてもよい。
このような構成によれば、患者60がベッド50に横たわっていなくとも、低体温療法を継続できる。したがって、治療中における患者60の自由度が高まる。
第2シート12、22の構成は、必ずしも生地の一面にアルミニウム薄膜を蒸着したものに限られない。アルミニウムを蒸着した繊維を用いて生地を形成した構成としてもよい。また所望の赤外線反射能力を有する限りにおいて、アルミニウム以外の金属を用いて蒸着を行なってもよい。
通気路13、23の形状や配置は、上記に示した構成に限られるものではない。第1シート11、21および第2シート12、22の間に形成されている限りにおいて、体温調整が必要な患者60の部位や治療・使用目的に応じて適宜の形状や大きさとすることができる。
上記実施形態においては、主に製造コスト抑制の観点から、第1シート11、21と第2シート12、22の一部を接着することにより通気路13、23区画形成している。しかしながら、第1シート11、21および第2シート12、22の間に形成されている限りにおいて、通気路13、23は様々な方法により区画されうる。例えば、仕切り部材を適当な位置に配置することにより、通気路13、23が区画される構成としてもよい。
掛けブランケット10(10A)の空気導入口16は、第2シート12ではなく第1シート11に設けてもよい。敷きブランケット20の空気導入口26と空気排出口27は、第2シート22ではなく第1シート21に設けてもよい。
敷きブランケット20の空気排出口27には、必ずしも排気装置80を接続することを要しない。送気装置70から供給される空気の流量を増すなどして通気路23内に空気の流れを十分に確保できるのであれば、空気排出口27を通じて自然排気される構成としてもよい。
掛けブランケット10(10A)に通気孔14を形成する代わりに、通気路13と連通し、必要に応じて排気装置80と接続される空気排出口を設けてもよい。また敷きブランケット20に空気排出口27を設ける代わりに、あるいは加えて、通気路23と連通し、空気が噴射される通気孔を形成してもよい。
少なくとも患者60と接触する第1シート11、21の表面は、ゲル状態とされていてもよい。具体的には、図3および図6の(b)に破線で示すように、第1シート11、21の表面に、それぞれ高分子ゲル層11g、21gを形成する。ゲルに含まれる水分が気化する際に周囲の熱を奪うことにより、冷却効果が促進される。ここで生体信号測定電極で広く用いられる接着性ゲルを用いれば、第1シート11、21と患者60との接触面積が増し、温度制御効率を向上させることができる。
掛けブランケット10(10A)、敷きブランケット20、および装身具10Bは、必ずしも全体が湿潤状態またはゲル状態とされている必要はない。少なくとも患者60と接触する第1シート11、21が湿潤状態またはゲル状態とされていればよい。また加温目的にのみ用いるのであれば、予め湿潤状態またはゲル状態とされることを要しない。
包装袋90のサイズについて、運搬時や保管時の問題がないのであれば、掛けブランケット10(10A)、敷きブランケット20、および装身具10Bは、必ずしも折り畳まれた状態で気密包装されていることを要しない。
10、10A:掛けブランケット、10B:装身具、11:第1シート、12:第2シート、12a:繊維生地、12b:アルミニウム薄膜、13:通気路、14:通気孔、15:接着部、16:空気導入口、17:ポケット、20:敷きブランケット、21:第1シート、22:第2シート、23:通気路、24:多孔質材、25:接着部、26:空気導入口、27:空気排出口、90:包装袋、95:温度調整材
Claims (14)
- 生体の一部を覆うために用いられる体温調整器具であって、
綿布よりも高い熱伝導性を有する第1シートと、
綿布よりも高い断熱性および保温性を有する第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートの間に形成された通気路とを備え、
前記通気路に連通する第1開口が、前記第1シートと前記第2シートのいずれかに形成されており、
前記通気路に連通する第2開口が、前記第1シートと前記第2シートのいずれかに形成されており、
前記第1開口より導入された気体は、前記通気路を経由して前記第2開口より排出される構成とされている、体温調整器具。 - 前記通気路に多孔質材が収容されている、請求項1に記載の体温調整器具。
- 前記多孔質材は、着脱可能とされている、請求項2に記載の体温調整器具。
- 少なくとも前記第1シートは、湿潤状態またはゲル状態とされている、請求項1から3のいずれか一項に記載の体温調整器具。
- 前記第2シートにおける前記通気路に対向する位置には、温度調整材を収容するためのポケットが形成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の体温調整器具。
- 前記第1シートと前記第2シートの一部が接着されることにより、前記通気路が区画形成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の体温調整器具。
- 前記第1シートは、繊維生地からなり、
前記第2シートは、繊維生地の前記第1シートに対向する面に金属薄膜が蒸着されたものである、請求項1から6のいずれか一項に記載の体温調整器具。 - 生体の一部を覆うように掛けられる、あるいは生体の一部の下に敷かれるブランケットとして提供される、請求項1から7のいずれか一項に記載の体温調整器具。
- 生体の一部を覆うように装着される装身具として提供され、装着状態を保持する保持部材を有している、請求項1から7のいずれか一項に記載の体温調整器具。
- 生体の体温を調整するシステムであって、
生体の一部を覆うために用いられる体温調整器具と、
温度制御された気体を送出する送気装置とを備え、
前記体温調整器具は、
綿布よりも高い熱伝導性を有する第1シートと、
綿布よりも高い断熱性および保温性を有する第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートの間に形成された通気路とを備え、
前記通気路に連通する第1開口が、前記第1シートと前記第2シートのいずれかに形成されており、
前記通気路に連通する第2開口が、前記第1シートと前記第2シートのいずれかに形成されており、
前記温度制御された気体は、前記第1開口より導入され、前記通気路を経由して前記第2開口より排出される構成とされている、体温調整システム。 - 前記第2開口に接続され、前記通気路内の気体を強制的に排気する排気装置を備える、請求項10に記載の体温調整システム。
- 前記送気装置および前記排気装置は、前記第2開口から排気された気体を、再度前記第1開口へ送り込む気体循環経路を形成している、請求項11に記載の体温調整システム。
- 生体の一部を覆うために用いられる体温調整器具と、
前記体温調整器具を気密状態で包装する包装袋とを備え、
前記体温調整器具は、
綿布よりも高い熱伝導性を有する第1シートと、
綿布よりも高い断熱性および保温性を有する第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートの間に形成された通気路とを備え、
前記通気路に連通する第1開口が、前記第1シートと前記第2シートのいずれかに形成されており、
前記通気路に連通する第2開口が、前記第1シートと前記第2シートのいずれかに形成されており、
少なくとも前記第1シートは、湿潤状態またはゲル状態とされている、包装体。 - 前記体温調整器具は、折り畳まれた状態で前記包装袋に収容されている、請求項13に記載の包装体。
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