JP2014205199A - ロボット、ロボット制御装置およびロボットシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロボット1は、基台11と、基台11に対し、第1回動軸を回動中心として回動可能に連結された第1アーム12と、第1アーム12に対し、第2回動軸を回動中心として回動可能に連結された第2アーム13と、第2アーム13に対し、第3回動軸を回動中心として回動可能に連結された第3アーム14と、第1アーム12に設置され、角速度の検出軸が前記第1回動軸と平行である第1角速度センサーと、第2アーム13に設置され、角速度の検出軸が前記第2回動軸と平行である第2角速度センサーと、第3アーム14に設置され、角速度の検出軸が前記第3回動軸と平行である第3角速度センサーと、を備えている。
【選択図】図1
Description
このため、複雑で膨大な演算処理が必要となるので、性能が高く、高価なCPU(Central Processing Unit)等を有する制御装置を必要とし、コストが増大するという問題がある。
また、複雑で膨大な演算処理が必要となるので、演算誤差が生じ易く、その演算誤差により、振動を十分に抑制することができないという問題がある。
本発明の目的は、容易かつ確実に、振動を抑制することができるロボット、ロボット制御装置およびロボットシステムを提供することにある。
本発明のロボットは、基台と、
前記基台に対し、第1回動軸を回動中心として回動可能に連結された第1アームと、
前記第1アームに対し、前記第1回動軸に直交する軸であるかまたは前記第1回動軸に直交する軸と平行な軸である第2回動軸を回動中心として回動可能に連結された第2アームと、
前記第2アームに対し、前記第2回動軸と平行な軸である第3回動軸を回動中心として回動可能に連結された第3アームと、
前記第1アームに設置され、角速度の検出軸が前記第1回動軸と平行である第1角速度センサーと、
前記第2アームに設置され、角速度の検出軸が前記第2回動軸と平行である第2角速度センサーと、
前記第3アームに設置され、角速度の検出軸が前記第3回動軸と平行である第3角速度センサーとを備えることを特徴とする。
これにより、容易かつ確実に、振動を抑制することができる。
また、ロボットの姿勢が変化しても、第1角速度センサーの角速度の検出軸は、一定である。このため、第1角速度センサーにより検出された第1アームの角速度に対して、第1角速度センサーの向きによる補正を行う必要がない。
また、第3回動軸は、第1回動軸と直交または第1回動軸に直交する軸と平行であり、かつ第2回動軸と平行であるので、ロボットの姿勢が変化、例えば、第1アームが回動しても、また、第2アームが回動しても、第3角速度センサーの角速度の検出軸は、一定である。このため、第3角速度センサーにより検出された第3アームの角速度に対して、第3角速度センサーの向きによる補正を行う必要がない。
これにより、複雑で膨大な演算が不要であり、これによって、演算誤差が生じ難く、振動を確実に抑制することができ、また、ロボットの制御における応答速度を速くすることができる。
また、第1、第2、第3角速度センサーを共通化することで、コストを低減することができる。
第2ハウジングと、前記第2ハウジング内に設けられ、前記第2角速度センサーおよび前記第2角速度センサーから出力される信号をAD変換し送信する回路部とを有する第2角速度センサーユニットと、
第3ハウジングと、前記第3ハウジング内に設けられ、前記第3角速度センサーおよび前記第3角速度センサーから出力される信号をAD変換し送信する回路部とを有する第3角速度センサーユニットとを備え、
前記第1角速度センサーユニットが前記第1アームに設置され、前記第2角速度センサーユニットが前記第2アームに設置され、前記第3角速度センサーユニットが前記第3アームに設置されていることが好ましい。
これにより、回路部を別途設ける場合に比べ、構成を簡素化することができる。
前記第1角速度センサーの前記角速度の検出軸は、前記第1ハウジングの前記直方体の一番大きな面の法線と一致し、
前記第2角速度センサーの前記角速度の検出軸は、前記第2ハウジングの前記直方体の一番大きな面の法線と一致し、
前記第3角速度センサーの前記角速度の検出軸は、前記第3ハウジングの前記直方体の一番大きな面の法線と一致することが好ましい。
これにより、容易かつ確実に、第1角速度センサーの角速度の検出軸、第2角速度センサーの角速度の検出軸および第3角速度センサーの検出軸の方向をそれぞれ認識することができ、容易に、第1角速度センサー、第2角速度センサーおよび第3角速度センサーを適正な姿勢にすることができる。
互いに直交する2軸を第1軸および第2軸と設定したとき、
前記ジャイロ素子は、基部と、
前記基部から前記第1軸と平行でかつ互いに反対の方向へ延出する一対の検出用振動腕と、
前記基部から前記第2軸と平行でかつ互いに反対の方向へ延出する一対の連結腕と、
各前記連結腕の先端部または途中から前記第1軸と平行でかつ互いに反対の方向へ延出する各一対の駆動用振動腕とを有していることが好ましい。
これにより、小型で検出精度の良い第1角速度センサー、第2角速度センサーおよび第3角速度センサーとなる。
前記第2ハウジングは、前記第2ハウジングの角部に前記第2アームに取り付けられる取付部を有し、
前記第3ハウジングは、前記第3ハウジングの角部に前記第3アームに取り付けられる取付部を有することが好ましい。
これにより、第1角速度センサーユニットを確実に第1アームに取り付けることができ、第2角速度センサーユニットを確実に第2アームに取り付けることができ、第3角速度センサーユニットを確実に第3アームに取り付けることができる。
導電性を有し、前記第2ハウジングの前記取付部を前記第2アームに固定する固定部材を有し、前記固定部材により、前記第2角速度センサーユニットの前記回路部は、前記第2アームにアースされ、
導電性を有し、前記第3ハウジングの前記取付部を前記第3アームに固定する固定部材を有し、前記固定部材により、前記第3角速度センサーユニットの前記回路部は、前記第3アームにアースされていることが好ましい。
これにより、部品点数を削減することができ、構成を簡素化することができる。
前記第1角速度センサーユニットは、前記アーム側取付部に直接取り付けられていることが好ましい。
これにより、第1角速度センサーユニットは、確実に、第1アームと一体的に回動することができる。
前記第2角速度センサーユニットは、前記アーム側取付部に直接取り付けられていることが好ましい。
これにより、第2角速度センサーユニットは、確実に、第2アームと一体的に回動することができる。
前記第3角速度センサーユニットは、前記アーム側取付部に直接取り付けられていることが好ましい。
これにより、第3角速度センサーユニットは、確実に、第3アームと一体的に回動することができる。
前記第1角速度センサーは、前記第1アームの前記ケーブルと反対側の端部に配置されていることが好ましい。
これにより、第1角速度センサーが、ケーブルから発せられるノイズの影響を受けることを防止することができ、また、第1角速度センサー側の回路や配線がケーブルによりショートしてしまうことを防止することができる。
前記第2角速度センサーは、前記第2アームの前記ケーブルと反対側の端部に配置されていることが好ましい。
これにより、第2角速度センサーが、ケーブルから発せられるノイズの影響を受けることを防止することができ、また、第2角速度センサー側の回路や配線がケーブルによりショートしてしまうことを防止することができる。
前記第3角速度センサーは、前記第3アームの前記ケーブルと反対側の端部に配置されていることが好ましい。
これにより、第3角速度センサーが、ケーブルから発せられるノイズの影響を受けることを防止することができ、また、第3角速度センサー側の回路や配線がケーブルによりショートしてしまうことを防止することができる。
前記第4アームに対し、前記第4回動軸に直交する軸であるかまたは前記第4回動軸に直交する軸と平行な軸である第5回動軸を回動中心として回動可能に連結された第5アームと、
前記第5アームに対し、前記第5回動軸に直交する軸であるかまたは前記第5回動軸に直交する軸と平行な軸である第6回動軸を回動中心として回動可能に連結された第6アームとを備えることが好ましい。
これにより、より複雑な動きを容易に行うことができる。
本発明のロボットでは、前記第1回動軸は、前記基台の設置面の法線と一致することが好ましい。
これにより、ロボットの制御を容易に行うことができる。
前記第1アームに設置され、角速度の検出軸が前記第1回動軸と平行である第1角速度センサーから出力される第1信号と、前記第2アームに設置され、角速度の検出軸が前記第2回動軸と平行である第2角速度センサーから出力される第2信号と、前記第3アームに設置され、角速度の検出軸が前記第3回動軸と平行である第3角速度センサーから出力される第1信号とを受信する受信部と、
前記受信部により受信された前記第1信号、前記第2信号および前記第3信号に基づいて、前記第1アームの角速度の振動成分、前記第2アームの角速度の振動成分および前記第3アームの角速度の振動成分を求める演算部と、
前記演算部により求められた前記第1アームの角速度の振動成分、前記第2アームの振動成分および前記第3アームの角速度の振動成分に基づいて、前記ロボットの作動を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
すなわち、まずは、演算部により、第1角速度センサーで検出された第1アームの角速度に基づいて、第1アームの角速度の振動成分を求めることができる。また、演算部により、第2角速度センサーで検出された第2アームの角速度の振動成分を求めることができる。また、演算部により、第3角速度センサーで検出された第3アームの角速度の振動成分を求めることができる。そして、第1アームの角速度の振動成分、第2アームの角速度の振動成分および第3アームの角速度の振動成分に基づいて、振動を抑制することができる。
また、第2回動軸は、第1回動軸と直交または第1回動軸に直交する軸と平行であるので、ロボットの姿勢が変化、例えば、第1アームが回動しても、第2角速度センサーの角速度の検出軸は、一定である。このため、第2角速度センサーにより検出された第2アームの角速度に対して、第2角速度センサーの向きによる補正を行う必要がない。
これにより、複雑で膨大な演算が不要であり、これによって、演算誤差が生じ難く、振動を確実に抑制することができ、また、ロボットの制御における応答速度を速くすることができる。
前記ロボットの作動を制御するロボット制御装置とを備えることを特徴とする。
これにより、容易かつ確実に、振動を抑制することができる。
すなわち、まずは、第1角速度センサーにより、第1アームの角速度を検出することができる。また、第2角速度センサーにより、第2アームの角速度を検出することができる。また、第3角速度センサーにより、第3アームの角速度を検出することができる。そして、これらの検出結果に基づいて、振動を抑制することができる。
また、第2回動軸は、第1回動軸と直交または第1回動軸に直交する軸と平行であるので、ロボットの姿勢が変化、例えば、第1アームが回動しても、第2角速度センサーの角速度の検出軸は、一定である。このため、第2角速度センサーにより検出された第2アームの角速度に対して、第2角速度センサーの向きによる補正を行う必要がない。
これにより、複雑で膨大な演算が不要であり、これによって、演算誤差が生じ難く、振動を確実に抑制することができ、また、ロボットの制御における応答速度を速くすることができる。
また、第1、第2、第3角速度センサーを共通化することで、コストを低減することができる。
図1は、本発明のロボットの実施形態を正面側から見た斜視図である。図2は、図1に示すロボットを背面側から見た斜視図である。図3は、図1に示すロボットの概略図である。図4は、図1に示すロボットを有するロボットシステムの主要部のブロック図である。図5は、図1に示すロボットの正面図である。図6は、図1に示すロボットの第1アームにおける第1角速度センサー付近を示す図である。図7は、図1に示すロボットの第2アームにおける第2角速度センサー付近を示す図である。図8は、図1に示すロボットの第3アームにおける第3角速度センサー付近を示す図である。図9は、図1に示すロボットの第1角速度センサーユニットの断面図である。図10は、角速度センサーが有するジャイロ素子の平面図である。図11は、図10に示すジャイロ素子の作動を示す図である。図12〜図16は、それぞれ、図1に示すロボットの主要部のブロック図である。図17〜図19は、それぞれ、図1に示すロボットの変形例の主要部のブロック図である。
アーム12〜15、リスト16は、それぞれ、基台11に対し独立して変位可能に支持されている。このアーム12〜15、リスト16の長さは、それぞれ、特に限定されないが、図示の構成では、第1アーム12、第2アーム13、第4アーム15の長さが、第3アーム14およびリスト16よりも長く設定されている。
また、図7に示すように、第2アーム13には、第2角速度センサー32、すなわち、第2角速度センサー32を有する第2角速度センサーユニット72が設置されている。この第2角速度センサー32により第2アーム13の第2回動軸O2回りの角速度を検出する。
そして、ロボット制御装置20は、アーム12〜15、リスト16をそれぞれ独立して作動させることができる、すなわち、モータードライバー301〜306を介して、駆動源401〜406をそれぞれ独立して制御することができる。この場合、ロボット制御装置20は、位置センサー411〜416、第1角速度センサー31、第2角速度センサー32、第3角速度センサー33により検出を行い、その検出結果に基づいて、駆動源401〜406の駆動、例えば、角速度や回動角度等をそれぞれ制御する。この制御プログラムは、ロボット制御装置20に内蔵された記録媒体に予め記憶されている。
基台11は、中空の基台本体(ハウジング)112を有している。基台本体112は、円筒状をなす円筒状部113と、当該円筒状部113の外周部に一体的に形成された、箱状をなす箱状部114とに分けることができる。そして、このような基台本体112には、例えば、モーター401Mやモータードライバー301〜306が収納されている。
ここで、駆動機構3および減速機について、代表的に、第1アーム12のアーム本体2a内に設けられ、第2アーム13を回動させる駆動機構3を説明する。
ロボット1のアーム12〜15、リスト16の振動の主な原因としては、例えば、減速機45のねじれや撓み、ベルト93の伸縮、アーム12〜15、リスト16の撓み等が挙げられる。
リスト本体161の先端面163は、平坦な面となっており、マニピュレーターが装着される装着面となる。また、リスト本体161は、関節176を介して、第4アーム15の駆動機構3dに連結されており、当該駆動機構3dのモーター406Mの駆動により、第6回動軸O6回りに回動する。
アーム本体2の構成材料としては、特に限定されず、例えば、各種金属材料を用いることができ、これらの中でも、特にアルミニウムまたはアルミニウム合金が好ましい。アーム本体2が金型を用いて成形される鋳物である場合、当該アーム本体2の構成材料にアルミニウムまたはアルミニウム合金を用いることにより、金型成形を容易に行なうことができる。
また、封止手段4の構成材料としては、特に限定されず、例えば、各種樹脂材料、各種金属材料を用いることができる。なお、封止手段4の構成材料として、樹脂材料を用いることにより、軽量化を図ることができる。
図9に示すように、第1角速度センサーユニット71は、第1ハウジング711と、第1ハウジング711内に設けられ、配線を有する回路基板712、回路基板712上に電気的に接続された第1角速度センサー31および回路部713とを有している。本実施形態では、第1ハウジング711は、封止材で構成され、その封止材により、第1角速度センサー31、回路部713および回路基板712全体が封止されている。
このように、第1角速度センサー31および回路部713、第2角速度センサー32および回路部723、第3角速度センサー33および回路部733をパッケージ化することで、構成を簡素化することができる。
第1角速度センサー31は、1つの検出軸を備えるジャイロ素子34を有している。ジャイロ素子34の構成としては、特に限定されないが、例えば、以下のようなジャイロ素子を用いることができる。なお、以下では、図10および図11に示すように、互いに直交する軸をX軸(第2軸)、Y軸(第1軸)およびZ軸とする。
このようなジャイロ素子34は、次のようにして作動する。なお、図11(a)、(b)では、振動形態を簡易に表現するために各振動腕を線で表している。
以上、ジャイロ素子34について簡単に説明した。
また、第1ハウジング711の外形は、立方体である。そして、第1角速度センサー31の検出軸は、第1ハウジング711の直方体の一番大きな面の法線と一致している。これにより、容易かつ確実に、第1角速度センサー31の検出軸および第2角速度センサー32の検出軸の方向を認識することができ、容易に、第1角速度センサー31および第2角速度センサー32を適正な姿勢にすることができる。特に、前述したように、ジャイロ素子34が平たい形状をなし、その板面の法線を検出軸としているため、第1角速度センサー31の検出軸を第1ハウジング711の直方体の一番大きな面の法線と一致させることが簡単となる。そして、第1角速度センサーユニット71は、第1角速度センサー31の検出軸31aが第1回動軸O1と平行になるように設置されている。また、第2角速度センサーユニット72は、第2角速度センサー32の検出軸32aが第2回動軸O2と平行になるように設置されている。また、第3角速度センサーユニット73は、第3角速度センサー33の検出軸33aが第3回動軸O3と平行になるように設置されている。
また、図6および図9に示すように、第1ハウジング711は、その4つの角部に、第1アーム12に取り付けられる取付部7111を有している。各取付部7111には、それぞれ、雄ネジ(固定部材)81が挿入される孔7112が形成されている。
また、図7に示すように、第2アーム13は、アーム本体2bと一体的に形成され、第2角速度センサーユニット72(第2ハウジング721)が取り付けられるアーム側取付部131を有している。アーム側取付部131は、アーム本体2bと一体形成されている。また、アーム側取付部131の各角部には、それぞれ、雄ネジ81が螺合する雌ネジが形成されている。
また、図8に示すように、第3アーム14は、アーム本体2cと一体的に形成され、第3角速度センサーユニット73(第3ハウジング731)が取り付けられるアーム側取付部141を有している。アーム側取付部141は、第3ハウジング731に対応した形状をなしている。すなわち、アーム側取付部141は、板状をなし、平面視での形状は、四角形、本実施形態では、長方形をなしている。また、アーム側取付部141の各角部には、それぞれ、雄ネジ81が螺合する雌ネジが形成されている。
ロボット制御装置20は、第1角速度センサー31から出力される第1信号と、第2角速度センサー32から出力される第2信号と、第3角速度センサー33から出力される第3信号と、位置センサー411〜416から出力される各信号とをそれぞれ受信する受信部と、この受信部により受信された第1信号、第2信号および第3信号に基づいて、第1アーム12の角速度の振動成分、第2アーム13の角速度の振動成分および第3アーム14の角速度の振動成分を求める演算部と、この演算部により求められた第1アーム12の角速度の振動成分、第2アーム13の角速度の振動成分および第3アーム14の角速度の振動成分に基づいて、ロボット1の作動を制御する制御部とを有している。
図12に示すように、第1駆動源制御部201は、減算器511と、位置制御部521と、減算器531と、角速度制御部541と、回動角度算出部551と、角速度算出部561と、減算器571と、変換部581と、補正値算出部591と、加算器601とを有している。
図13に示すように、第3駆動源制御部203は、減算器513と、位置制御部523と、減算器533と、角速度制御部543と、回動角度算出部553と、角速度算出部563と、加減算器623と、変換部583と、補正値算出部593と、加算器603とを有している。
図15に示すように、第5駆動源制御部205は、減算器515と、位置制御部525と、減算器535と、角速度制御部545と、回動角度算出部555と、角速度算出部565とを有している。
図16に示すように、第6駆動源制御部206は、減算器516と、位置制御部526と、減算器536と、角速度制御部546と、回動角度算出部556と、角速度算出部566とを有している。
角速度制御部541は、減算器531から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン、積分ゲイン等を用い、積分を含む所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第1駆動源401の駆動信号(駆動電流)を生成し、モータードライバー301を介してモーター401Mに供給する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、PI制御がなされるが、これに限定されるものではない。
このようにして、位置フィードバック値Pfbが位置指令Pcと可及的に等しくなり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcと可及的に等しくなるように、フィードバック制御がなされ、第1駆動源401の駆動電流が制御される。
角速度算出部561では、第1位置センサー411から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第1駆動源401の角速度ωm1が算出され、その角速度ωm1は、加算器601に出力される。
また、第1角速度センサー31により、第1アーム12の第1回動軸O1回りの角速度が検出される。そして、その第1角速度センサー31の検出信号、すなわち、第1角速度センサー31により検出された第1アーム12の第1回動軸O1回りの角速度ωA1は、減算器571に出力される。
補正値算出部591は、角速度ωm1sに予め定められた係数であるゲイン(フィードバックゲイン)Kaを乗算し、補正値Ka・ωm1sを求め、その補正値Ka・ωm1sを加算器601に出力する。
加算器601には、角速度ωm1が入力され、また、補正値Ka・ωm1sが入力される。加算器601は、角速度ωm1と補正値Ka・ωm1sとの加算値を角速度フィードバック値ωfbとして減算器531に出力する。なお、以降の動作は、前述した通りである。
減算器532には、角速度指令ωcが入力され、また、角速度フィードバック値ωfbが入力される。減算器532は、これら角速度指令ωcと角速度フィードバック値ωfbとの偏差(第2駆動源402の角速度の目標値から角速度フィードバック値ωfbを減算した値)を角速度制御部542に出力する。
このようにして、位置フィードバック値Pfbが位置指令Pcと可及的に等しくなり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcと可及的に等しくなるように、フィードバック制御がなされ、第2駆動源402の駆動電流が制御される。
第3駆動源制御部203は、第3位置センサー413の検出信号から算出される第3駆動源403の回動角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、後述する角速度フィードバック値ωfbが後述する角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によって第3駆動源403を駆動する。
角速度制御部543は、減算器533から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン、積分ゲイン等を用い、積分を含む所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第3駆動源403の駆動信号(駆動電流)を生成し、モータードライバー303を介してモーター403Mに供給する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、PI制御がなされるが、これに限定されるものではない。
角速度算出部563では、第3位置センサー413から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第3駆動源403の角速度ωm3が算出され、その角速度ωm3は、加算器603に出力される。
補正値算出部593は、角速度ωm3sに予め定められた係数であるゲイン(フィードバックゲイン)Kaを乗算し、補正値Ka・ωm3sを求め、その補正値Ka・ωm3sを加算器603に出力する。なお、この第3駆動源制御部203におけるゲインKaと、第1駆動源制御部201におけるゲインKaとは、同一でもよく、また、異なっていてもよい。
なお、駆動源制御部204〜206については、それぞれ、前記第2駆動源制御部202と同様であるので、その説明は省略する。
また、第2回動軸O2は、第1回動軸O1と直交または第1回動軸O1に直交する軸と平行であるので、ロボット1の姿勢が変化、例えば、第1アーム12が回動しても、第2角速度センサー32の検出軸は、一定である。このため、第2角速度センサー32により検出された第2アーム13の角速度に対して、第2角速度センサー32の向きによる補正を行う必要がない。
これにより、複雑で膨大な演算が不要であり、これによって、演算誤差が生じ難く、振動を確実に抑制することができ、また、ロボット1の制御における応答速度を速くすることができる。
以上、本実施形態のロボット1について説明した。
これら駆動源401、402、403の駆動の制御は、図12に示す第1駆動源401の制御と同様であるため、その説明を省略する。
以上、本発明のロボット、ロボット制御装置およびロボットシステムを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、各位置センサー、各角速度センサーの方式は、それぞれ、特に限定されず、例えば、光学式、磁気式、電磁式、電気式等が挙げられる。
また、前記実施形態では、ロボットの回動軸の数は、6つであるが、本発明では、これに限定されず、ロボットの回動軸の数は、3つ、4つ、5つまたは7つ以上でもよい。
また、前記実施形態では、ロボットは、複数のアームを回動可能に連結してなるアーム連結体を1つ有する単腕ロボットであるが、本発明では、これに限定されず、例えば、複数のアームを回動可能に連結してなるアーム連結体を2つ有する双腕ロボット等、前記アーム連結体を複数有するロボットであってもよい。
Claims (16)
- 基台と、
前記基台に対し、第1回動軸を回動中心として回動可能に連結された第1アームと、
前記第1アームに対し、前記第1回動軸に直交する軸であるかまたは前記第1回動軸に直交する軸と平行な軸である第2回動軸を回動中心として回動可能に連結された第2アームと、
前記第2アームに対し、前記第2回動軸と平行な軸である第3回動軸を回動中心として回動可能に連結された第3アームと、
前記第1アームに設置され、角速度の検出軸が前記第1回動軸と平行である第1角速度センサーと、
前記第2アームに設置され、角速度の検出軸が前記第2回動軸と平行である第2角速度センサーと、
前記第3アームに設置され、角速度の検出軸が前記第3回動軸と平行である第3角速度センサーとを備えることを特徴とするロボット。 - 第1ハウジングと、前記第1ハウジング内に設けられ、前記第1角速度センサーおよび前記第1角速度センサーから出力される信号をAD変換し送信する回路部とを有する第1角速度センサーユニットと、
第2ハウジングと、前記第2ハウジング内に設けられ、前記第2角速度センサーおよび前記第2角速度センサーから出力される信号をAD変換し送信する回路部とを有する第2角速度センサーユニットと、
第3ハウジングと、前記第3ハウジング内に設けられ、前記第3角速度センサーおよび前記第3角速度センサーから出力される信号をAD変換し送信する回路部とを有する第3角速度センサーユニットとを備え、
前記第1角速度センサーユニットが前記第1アームに設置され、前記第2角速度センサーユニットが前記第2アームに設置され、前記第3角速度センサーユニットが前記第3アームに設置されている請求項1に記載のロボット。 - 前記第1ハウジング、前記第2ハウジングおよび前記第3ハウジングの外形は、それぞれ、直方体であり、
前記第1角速度センサーの前記角速度の検出軸は、前記第1ハウジングの前記直方体の一番大きな面の法線と一致し、
前記第2角速度センサーの前記角速度の検出軸は、前記第2ハウジングの前記直方体の一番大きな面の法線と一致し、
前記第3角速度センサーの前記角速度の検出軸は、前記第3ハウジングの前記直方体の一番大きな面の法線と一致する請求項2に記載のロボット。 - 前記第1角速度センサー、前記第2角速度センサーおよび前記第3角速度センサーは、それぞれ、ジャイロ素子を有し、
互いに直交する2軸を第1軸および第2軸と設定したとき、
前記ジャイロ素子は、基部と、
前記基部から前記第1軸と平行でかつ互いに反対の方向へ延出する一対の検出用振動腕と、
前記基部から前記第2軸と平行でかつ互いに反対の方向へ延出する一対の連結腕と、
各前記連結腕の先端部または途中から前記第1軸と平行でかつ互いに反対の方向へ延出する各一対の駆動用振動腕とを有している請求項2または3に記載のロボット。 - 前記第1ハウジングは、前記第1ハウジングの角部に前記第1アームに取り付けられる取付部を有し、
前記第2ハウジングは、前記第2ハウジングの角部に前記第2アームに取り付けられる取付部を有し、
前記第3ハウジングは、前記第3ハウジングの角部に前記第3アームに取り付けられる取付部を有する請求項2ないし4のいずれか1項に記載のロボット。 - 導電性を有し、前記第1ハウジングの前記取付部を前記第1アームに固定する固定部材を有し、前記固定部材により、前記第1角速度センサーユニットの前記回路部は、前記第1アームにアースされ、
導電性を有し、前記第2ハウジングの前記取付部を前記第2アームに固定する固定部材を有し、前記固定部材により、前記第2角速度センサーユニットの前記回路部は、前記第2アームにアースされ、
導電性を有し、前記第3ハウジングの前記取付部を前記第3アームに固定する固定部材を有し、前記固定部材により、前記第3角速度センサーユニットの前記回路部は、前記第3アームにアースされている請求項2ないし5のいずれか1項に記載のロボット。 - 前記第1アームは、筐体と、前記筐体と一体的に形成されたアーム側取付部とを有し、
前記第1角速度センサーユニットは、前記アーム側取付部に直接取り付けられている請求項2ないし6のいずれか1項に記載のロボット。 - 前記第2アームは、筐体と、前記筐体と一体的に形成されたアーム側取付部とを有し、
前記第2角速度センサーユニットは、前記アーム側取付部に直接取り付けられている請求項2ないし7のいずれか1項に記載のロボット。 - 前記第3アームは、筐体と、前記筐体と一体的に形成されたアーム側取付部とを有し、
前記第3角速度センサーユニットは、前記アーム側取付部に直接取り付けられている請求項2ないし8のいずれか1項に記載のロボット。 - 前記第1アームに配設され、当該ロボットに電力を供給するケーブルを有し、
前記第1角速度センサーは、前記第1アームの前記ケーブルと反対側の端部に配置されている請求項1ないし9のいずれか1項に記載のロボット。 - 前記第2アームに配設され、当該ロボットに電力を供給するケーブルを有し、
前記第2角速度センサーは、前記第2アームの前記ケーブルと反対側の端部に配置されている請求項1ないし10のいずれか1項に記載のロボット。 - 前記第3アームに配設され、当該ロボットに電力を供給するケーブルを有し、
前記第3角速度センサーは、前記第3アームの前記ケーブルと反対側の端部に配置されている請求項1ないし11のいずれか1項に記載のロボット。 - 前記第3アームに対し、前記第3回動軸に直交する軸であるかまたは前記第3回動軸に直交する軸と平行な軸である第4回動軸を回動中心として回動可能に連結された第4アームと、
前記第4アームに対し、前記第4回動軸に直交する軸であるかまたは前記第4回動軸に直交する軸と平行な軸である第5回動軸を回動中心として回動可能に連結された第5アームと、
前記第5アームに対し、前記第5回動軸に直交する軸であるかまたは前記第5回動軸に直交する軸と平行な軸である第6回動軸を回動中心として回動可能に連結された第6アームとを備える請求項1ないし12のいずれか1項に記載のロボット。 - 前記第1回動軸は、前記基台の設置面の法線と一致する請求項1ないし13のいずれか1項に記載のロボット。
- 基台と、前記基台に対し、第1回動軸を回動中心として回動可能に連結された第1アームと、前記第1アームに対し、前記第1回動軸に直交する軸であるかまたは前記第1回動軸に直交する軸と平行な軸である第2回動軸を回動中心として回動可能に連結された第2アームと、前記第2アームに対し、前記第2回動軸と平行な軸である第3回動軸を回動中心として回動可能に連結された第3アームとを備えるロボットの作動を制御するロボット制御装置であって、
前記第1アームに設置され、角速度の検出軸が前記第1回動軸と平行である第1角速度センサーから出力される第1信号と、前記第2アームに設置され、角速度の検出軸が前記第2回動軸と平行である第2角速度センサーから出力される第2信号と、前記第3アームに設置され、角速度の検出軸が前記第3回動軸と平行である第3角速度センサーから出力される第1信号とを受信する受信部と、
前記受信部により受信された前記第1信号、前記第2信号および前記第3信号に基づいて、前記第1アームの角速度の振動成分、前記第2アームの角速度の振動成分および前記第3アームの角速度の振動成分を求める演算部と、
前記演算部により求められた前記第1アームの角速度の振動成分、前記第2アームの振動成分および前記第3アームの角速度の振動成分に基づいて、前記ロボットの作動を制御する制御部とを備えることを特徴とするロボット制御装置。 - 請求項1ないし14のいずれか1項に記載のロボットと、
前記ロボットの作動を制御するロボット制御装置とを備えることを特徴とするロボットシステム。
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