JP2014202291A - エンジン自動停止機能付車両 - Google Patents

エンジン自動停止機能付車両 Download PDF

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匡輔 森
昌巳 大澤
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昌巳 大澤
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Masanori Mori
正憲 森
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【課題】エンジン自動停止機能を備えた自動変速機の油圧制御回路において自動停止時に前進クラッチの油路が閉鎖された状態が維持されないようにすること。【解決手段】油圧制御回路20により変速可能な自動変速機10と、エンジン1の駆動力により油圧制御回路20に圧油を供給する機械式オイルポンプ11と、電動モータ2の駆動力により油圧制御回路20に圧油を供給する電動式オイルポンプ12と、運転状態に応じてエンジン1及び電動モータ12を制御するエンジン制御装置3と、油圧制御回路20を制御する変速制御装置4と、を備え、油圧制御回路20は、機械式オイルポンプ11の圧油を選択的に自動変速機の摩擦要素である前進クラッチC1に供給可能なシフトバルブ23を有するとともに、前進クラッチC1とシフトバルブ23の間の第1油路25に電動式オイルポンプ12の圧油を供給する第2油路26が接続され、第1油路25の圧油を排出油路27からオリフィス27aを介して常時排出可能に構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、エンジン自動停止機能付車両に関し、特に、自動変速機を備えたエンジン自動停止機能付車両に関する。
近年、エンジンの燃料節約及び排出ガス(CO)低減を目的として、信号待ち等での駆動力を必要としないときにエンジンを自動停止させるエンジン自動停止機能(エコラン機能ともいう)を有する車両が使用されるようになってきている。
自動変速機を搭載するエンジン自動停止機能付車両においては、自動停止時にエンジンの回転が停止すると、自動変速機における変速用のクラッチ又はブレーキに作動油を供給する機械式オイルポンプの駆動軸の回転も停止するので、自動変速機がニュートラル状態に戻る。このような状態で、アクセルを踏んだり、ブレーキを解除したりしてする発進しようとしても、自動変速機における変速用のクラッチ又はブレーキに作動油が供給されるのが遅れてしまうという問題があった。
このような問題を解消するものとして、特許文献1では、エンジンの停止時に電動式オイルポンプを駆動し、電動式オイルポンプからの圧油を機械式オイルポンプの吐出部に送り込み、自動変速機において特定の変速段を構成するクラッチ等に圧油を作用させるようにした車両用駆動装置の制御装置が提案されている。ところが、機械式オイルポンプは、油圧制御回路全体の圧力を制御するプライマリーバルブや、ドライバーの希望する変速段を構成可能に圧油路を切り替えるマニュアルバルブや、特定のクラッチ又はブレーキと直結するシフトバルブなどの各種バルブを経由する作動油路や潤滑油路に繋がれているため、潤滑油路への圧油の供給に加えて、作動油路において各バルブのクリアランスからの圧油の漏れがある。そのため、電動式オイルポンプが機械式オイルポンプと同量の圧油を送り出せるようにするには、電動オイルポンプは大きくする必要があり、消費電力も多くなるという問題点がある。
このような問題を改善したものとして、特許文献2記載のエンジン自動停止車両用自動変速機の油圧制御回路や、特許文献3記載のエンジン自動停止始動装置では、前進用クラッチ(C1クラッチ)と油圧制御ユニット(切換弁)とを結ぶ油路に電動オイルポンプの圧油を送り込み、潤滑やバルブクリアランスからの漏れをなくすることによって、電動オイルポンプの小型化・少電力化を図っている。
特開2000−46165号公報 特開2002−21993号公報 特開2003−39988号公報
特許文献3記載のエンジン自動停止始動装置では、C1クラッチと油圧制御ユニットとの間の油圧経路に電磁開閉弁を設け、制御回路の信号を受けて電磁開閉弁がONの時には電動油圧ポンプの圧油がC1クラッチに導かれるよう制御される。この構成では、電磁開閉弁がON(通電)時には油圧制御ユニットとC1クラッチとの間の油圧経路が閉鎖され、電動油圧ポンプからC1クラッチに圧油を供給することが可能である。しかしながら、電磁開閉弁がON状態で故障すると、C1クラッチと電磁開閉弁と逆止弁の間の油圧経路が閉鎖された状態となり、C1クラッチが開放されず、自動変速機がニュートラル状態を構成できないという問題が生じる。また、C1クラッチが開放されないと他の変速段に移行することができず、走行不能となる問題も生じる。
一方、特許文献2記載のエンジン自動停止車両用自動変速機の油圧制御回路では、前進用クラッチと切換弁(4ポート3位置切換弁)との間の油路(第1油路、第3油路)に第1切換弁(3ボート2位置切換弁)を設け、機械式オイルポンプ側の圧油が電動オイルポンプ側の圧油に優先して作用する構成になっている。しかしながら、第1切換弁の構成でも前進用クラッチに圧送された作動油が排出されないことがある。つまり、第1油路及び第2油路の圧力が双方共に所定値以下に低下すると、第3油路の作動油が機械式オイルポンプ側の第1油路を経由して排出されるが、第1切換弁におけるコイルバネの折損やこじれなどによって第3油路と電動オイルポンプ側の第2油路のみが通ずる状態が維持されると、C1クラッチが開放されないという問題がある。
本発明の主な課題は、エンジン自動停止機能を備えた自動変速機の油圧制御回路において自動停止時に前進クラッチ(C1クラッチ)の油路が閉鎖された状態が維持されないようにすることである。
本発明の一視点においては、エンジン自動停止機能付車両であって、油圧制御回路により変速可能な自動変速機と、エンジンの駆動力により前記油圧制御回路に圧油を供給する機械式オイルポンプと、電動モータの駆動力により前記油圧制御回路に圧油を供給する電動式オイルポンプと、運転状態に応じて前記エンジン及び前記電動モータを制御するエンジン制御装置と、前記油圧制御回路を制御する変速制御装置と、を備え、前記油圧制御回路は、前記機械式オイルポンプの圧油を選択的に前記自動変速機の摩擦要素である前進クラッチに供給可能なシフトバルブを有するとともに、前記前進クラッチと前記シフトバルブの間の第1油路に前記電動式オイルポンプの圧油を供給する第2油路が接続され、前記第1油路の圧油を排出油路からオリフィスを介して常時排出可能に構成されることを特徴とする。
本発明によれば、前進クラッチを係止させる圧油は、排出油路からオリフィスを通じて変速機内に常時排出されるので、前進クラッチに圧油の封入状態が継続されることがなく、前進クラッチが断状態になりえる。そのため、機械式オイルポンプの駆動により必要油圧が生成され、変速要求にしたがって、他の変速段に移行する障害となることがない。また、自動停止時に駆動する電動オイルポンプの容量が少なくて済む(小型化可能)ので、搭載が容易であり、経済的である。さらに、機械式オイルポンプの圧油と電動式オイルポンプの圧油を切り換える切換弁を追加する必要としないので安価である。
本発明の実施例1に係るエンジン自動停止機能付車両の構成を示した模式図である。 本発明の実施例1に係るエンジン自動停止機能付車両における自動変速機の油圧制御回路の一部を模式的に示した回路図である。 本発明の実施例1に係るエンジン自動停止機能付車両における自動変速機のスケルトン図である。 本発明の実施例1に係るエンジン自動停止機能付車両における自動変速機のC1〜C3クラッチ、B1〜B3ブレーキの係合・非係合と、それに対応する変速段との関係を示す一覧図である。 本発明の実施例1に係るエンジン自動停止機能付車両のエンジン自動停止及び自動始動動作を模式的に示したフローチャートである。
本発明の実施形態に係るエンジン自動停止機能付車両では、油圧制御回路(図1の20)により変速可能な自動変速機(図1の10)と、エンジン(図1の1)の駆動力により前記油圧制御回路(図1の20)に圧油を供給する機械式オイルポンプ(図1の11)と、電動モータ(図1の2)の駆動力により前記油圧制御回路(図1の20)に圧油を供給する電動式オイルポンプ(図1の12)と、運転状態に応じて前記エンジン(図1の1)及び前記電動モータ(図1の2)を制御するエンジン制御装置(図1の3)と、前記油圧制御回路(図1の20)を制御する変速制御装置(図1の4)と、を備え、前記油圧制御回路(図1の20)は、前記機械式オイルポンプ(図2の11)の圧油を選択的に前記自動変速機の摩擦要素である前進クラッチ(図2のC1)に供給可能なシフトバルブ(図2の23)を有するとともに、前記前進クラッチ(図2のC1)と前記シフトバルブ(図2の23)の間の第1油路(図2の25)に前記電動式オイルポンプ(図2の12)の圧油を供給する第2油路(図2の26)が接続され、前記第1油路(図2の25)の圧油を排出油路(図2の27)からオリフィス(図2の27a)を介して常時排出可能に構成されている。
本発明の実施例1に係るエンジン自動停止機能付車両について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係るエンジン自動停止機能付車両の構成を示した模式図である。図2は、本発明の実施例1に係るエンジン自動停止機能付車両における自動変速機の油圧制御回路の一部を模式的に示した回路図である。図3は、本発明の実施例1に係るエンジン自動停止機能付車両における自動変速機のスケルトン図である。図4は、本発明の実施例1に係るエンジン自動停止機能付車両における自動変速機のC1〜C3クラッチ、B1〜B3ブレーキの係合・非係合と、それに対応する変速段との関係を示す一覧図である。なお、図2では油圧制御回路20内のC1クラッチに関連する油路のみを表している。
図1を参照すると、エンジン自動停止機能付車両は、信号待ち等での駆動力を必要としないときにエンジン1を自動停止させるエンジン自動停止機能を有する車両である。エンジン自動停止機能付車両は、エンジン1と、電動モータ2と、エンジン制御装置3と、変速制御装置4と、シフトレバーセンサ5と、ブレーキペダルセンサ6と、アクセルペダルセンサ7と、車速センサ8と、油圧センサ9と、自動変速機10と、を有する。
エンジン1は、自動変速機10に向けて回転動力を出力する原動機である(図1、図2参照)。エンジン1は、自動変速機10の入力軸を介して機械式オイルポンプ11を駆動する。エンジン1は、エンジン制御装置3によって制御される。
電動モータ2は、電動式オイルポンプ12を駆動するためのモータである(図1、図2参照)。電動モータ2は、エンジン制御装置3によって制御される。
エンジン制御装置3は、エンジン1及び電動モータ2を制御するコンピュータである(図1、図2参照)。エンジン制御装置3は、運転状態に応じてエンジン1の自動停止及び自動始動する機能を有する。エンジン制御装置3は、制御に必要なエンジン運転状態(アクセルペダルセンサ7からのアクセル開度、エンジン回転数センサ(図示せず)からのエンジン回転数Ne、イグニッションスイッチ(図示せず)のオン・オフ状態等)に関する情報を収集し、あらかじめ定められたプログラムに従って計算を行い、インジェクタ(図示せず)、イグナイタ(図示せず)等のアクチュエータや電動モータ2を制御する。エンジン制御装置3は、変速制御装置4と電気的に接続されており、変速制御装置4において必要な情報(エンジン回転数Ne、アクセル開度など)を変速制御装置4に提供することが可能である。エンジン制御装置3は、油圧センサ9で検出された油圧(機械式オイルポンプ11の圧油の油圧)が所定値以下となった時に電動モータ2を介して電動式オイルポンプ12を駆動させるように制御する。エンジン制御装置3は、シフト位置(シフトレンジ)が走行状態(例えば、Dレンジ、1〜3レンジ)にあって、かつ、エンジン1の出力が不要(車両が停止し、ブレーキがON、アクセルがOFF)と判断されると、エンジン1の停止に先立って電動式オイルポンプ12を駆動させるように制御する。
変速制御装置4は、油圧制御回路20を制御することによって自動変速機10の変速段を制御するコンピュータである(図1、図2参照)。変速制御装置4は、制御に必要な運転状態(シフトレバーセンサ5からのシフトポジション、入力軸回転数センサ(図示せず)からの入力軸回転数、出力軸回転数センサ(図示せず)からの出力軸回転数、エンジン制御装置3からのエンジン回転数等)に関する情報を収集し、あらかじめ定められたプログラムに従って計算を行い、油圧制御回路20を制御する。変速制御装置4は、電動式オイルポンプ12が駆動すると機械式オイルポンプ11の圧油をC1クラッチ(前進クラッチ)に供給しないようにソレノイドバルブ24を介してシフトバルブ23を制御する。
シフトレバーセンサ5は、運転席のシフトレバー(図示せず)の操作を検出するセンサであり、変速制御装置4(及びエンジン制御装置3)と電気的に接続されている。
ブレーキペダルセンサ6は、運転席のブレーキペダル(図示せず)の踏み込み量(ストローク)を検出するセンサであり、エンジン制御装置3と電気的に接続されている。
アクセルペダルセンサ7は、運転席のアクセルペダル(図示せず)の踏み込み量(ストローク)を検出するセンサであり、エンジン制御装置3と電気的に接続されている。
車速センサ8は、車両の速度を検出するセンサであり、エンジン制御装置3と電気的に接続されている。
油圧センサ9は、機械式オイルポンプ11から油圧制御回路20に供給される圧油の圧力を検出するセンサであり、エンジン制御装置3と電気的に接続されている。
自動変速機10は、変速制御装置4の制御により変速可能な装置である(図1、図2参照)。図3を参照すると、自動変速機10は、トルクコンバータ14と、入力軸15と、出力軸16と、第1列シングルピニオンプラネタリギヤG1と、第2列シングルピニオンプラネタリギヤG2と、第3列シングルピニオンプラネタリギヤG3と、を備える。トルクコンバータ14は、エンジン(図1の1)の出力軸に連結されている。また、トルクコンバータ14は、流体の滑りによる動力伝達ロスを避けるため、その入力側のポンプインペラ14bと出力側のタービンランナ14aとを両者の回転差が小さいときに直結して動力を伝達するロックアップクラッチLUを備えている。入力軸15は、トルクコンバータ14の出力軸である。出力軸16は、差動装置(図示せず)を介して車軸に連結される。第1列シングルピニオンプラネタリギヤG1、第2列シングルピニオンプラネタリギヤG2、及び第3列シングルピニオンプラネタリギヤG3は、入力軸15と連結する。自動変速機10は、複数(7つ)の摩擦係合要素としてのC1クラッチと、C2クラッチと、C3クラッチと、B1ブレーキと、B2ブレーキと、B3ブレーキと、ロックアップクラッチLUと、が組み込まれている。自動変速機10は、油圧制御回路(図1の20)及び変速制御装置(図1の4)により、C1〜C3クラッチ、B1〜B3ブレーキの係合・非係合が選択されることでその変速段及びシフトパターンが切換えられるようになっている。ロックアップクラッチLUは、油圧制御回路(図1の20)及び変速制御装置(図1の4)の制御により、前進段であってポンプインペラ14bとタービンランナ14aとの回転差が小さいときに係合する。なお、C1〜C3クラッチ、B1〜B3ブレーキ、並びにロックアップクラッチLUは、それぞれ油圧制御回路(図1の20)により高圧に設定されることで係合状態とされ、低圧に設定されることで非係合状態とされる。
図4を参照すると、自動変速機(図1の10)は、リバースと、ニュートラルと、1速から4速のアンダードライブと、5速及び6速のオーバードライブとを有する前進6段後進1段の変速段を達成可能な変速機である。すなわち、C2クラッチ及びB3ブレーキのみが係合されると、入力軸(図3の15)に対して出力軸(図3の16)の回転を逆転させて車両をリバース走行させるようになっている。また、B3ブレーキのみが係合されると、ニュートラルとなる。また、C1クラッチ及びB3ブレーキのみが係合されると1速になる。C1クラッチおよびB2ブレーキのみが係合されると2速になる。C1クラッチおよびB1ブレーキのみが係合されると3速になる。C1クラッチ及びC3クラッチのみが係合されると4速になる。C3クラッチおよびB1ブレーキのみが係合されると5速になる。C3クラッチ及びB2ブレーキのみが係合されると6速になる。なお、図4において、運転者によるシフトレバー(図示せず)の操作によって選択される走行レンジ(Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ)と変速段との基本的な関係についても併せ示している。
自動変速機10は、油圧系において、機械式オイルポンプ11と、電動式オイルポンプ12と、逆止弁13と、油圧制御回路20と、を有する(図1参照)。
機械式オイルポンプ11は、エンジン1の駆動力によって油圧制御回路20に圧油を供給するポンプである。
電動式オイルポンプ12は、電動モータ2の駆動力によって圧油をC1クラッチ(前進クラッチ)に供給するポンプである。
逆止弁13は、電動式オイルポンプ12の圧油の油圧がC1クラッチ側の圧油の油圧よりも高いときにのみ、電動式オイルポンプ12の圧油をC1クラッチに供給する弁である。逆止弁13は、電動式オイルポンプ12の圧油の油圧がC1クラッチ側の圧油の油圧よりも低いときには電動式オイルポンプ12の圧油がC1クラッチに供給されない。逆止弁13は、電動式オイルポンプ12から第1油路25に繋がる第2油路26上に配設されている。
油圧制御回路20は、自動変速機10におけるC1、C2、C3クラッチ、B1、B2、B3ブレーキ、LUクラッチに供給する圧油を制御する回路である(図1参照)。油圧制御回路20は、機械式オイルポンプ11からC1クラッチ(前進クラッチ)に通ずる経路において、レギュレータバルブ21と、マニュアルバルブ22と、シフトバルブ23と、を有する。
レギュレータバルブ21は、機械式オイルポンプ11からの圧油を調圧してマニュアルバルブ22のPL圧ポート22bに向けて出力するバルブである。レギュレータバルブ21から出力される圧油は、PL圧と呼ばれる。
マニュアルバルブ22は、シフトレバー(図示せず)の操作によって選択される走行レンジに連動した油圧回路の切換えを行うバルブである。マニュアルバルブ22は、シフトレバーの操作に連動してバルブボディ(図示せず)内を摺動するスプール22aを備えている。マニュアルバルブ22は、Dレンジ(3、2、Lレンジを含む)のときにPL圧ポート22bから入力されたPL圧をD圧としてD圧ポート22cから出力し、RレンジのときにPL圧ポート22bから入力されたPL圧をR圧としてR圧ポート22dから出力する。マニュアルバルブ22のD圧ポート22cの出力圧(D圧)は、第3油路28を通じてシフトバルブ23の第2ポート23bに供給される。
シフトバルブ23は、油路を切換える切換弁であり、C1クラッチに関する構成部として、バルブボディ(図示せず)内にスプール23dと、スプリング23eと、油圧室23fと、を有する。スプール23dは、バルブボディ(図示せず)内にてスライド可能に配されている。スプリング23eは、スプール23dを油圧室23f側に付勢する。油圧室23fは、ソレノイドバルブ24の信号圧が導入されることで、スプール23dをスプリング23e側に押付けるように作用する油圧室である。なお、シフトバルブ23は、C1クラッチ以外の摩擦係合要素に関する油路を切り換える場合もある。シフトバルブ23は、「開」のときに、C1クラッチに通ずる第1ポート23aと、マニュアルバルブ22のD圧ポート22cに通ずる第2ポート23bとを連通させ、「閉」のときに遮断するように切換える切換回路を有する。C1クラッチに通ずる第1ポート23aは、開閉にかかわらず(スプール23dの位置にかかわらず)、排出油路27に通ずる第3ポート23cと常時連通している。
ソレノイドバルブ24は、通電・非通電の切換えに応じて、シフトバルブ23のスプール23dの作動状態を切換える。ソレノイドバルブ24は、非通電状態でオリフィスを通じて入力されたPL圧を排出して信号圧をシフトバルブ23に供給せず、通電状態でPL圧の排出をやめて信号圧をシフトバルブ23に供給するノーマルロー型(NL)である。
第1油路25は、C1クラッチとシフトバルブ23の第1ポート23aとを繋ぐ油路である。第1油路25は、中間で第2油路26と繋がっている。
第2油路26は、電動式ポンプ12と第1油路25とを繋ぐ油路である。第2油路26には、第1油路25側から電動オイルポンプ12に圧油が逆流するのを防止するための逆止弁13が設けられている。
排出油路27は、シフトバルブ23、第1油路25を介してC1クラッチと常時繋がっている圧油を排出するための油路である。排出油路27は、シフトバルブ23の第3ポート23cと繋がっている。排出油路27には、C1クラッチからの圧油の排出を制限するオリフィス27aが設けられている。
第3油路28は、シフトバルブ23の第2ポート23bとマニュアルバルブ22のD圧ポート22cを繋ぐ油路である。
機械式オイルポンプ11から出力された圧油は、レギュレータバルブ21、マニュアルバルブ22、第3油路28、シフトバルブ23、及び第1油路25を通じてC1クラッチ(前進クラッチ)に供給されるが、一部の圧油は、排出油路27(オリフィス27aを含む)を通じて排出(ドレイン)される。また、電動式オイルポンプ12から出力された圧油は、逆止弁13、第2油路26、及び第1油路25を通じてC1クラッチ(前進クラッチ)に供給されるが、一部の圧油は、排出油路27(オリフィス27aを含む)を通じて排出(ドレイン)される。
次に、本発明の実施例1に係るエンジン自動停止機能付車両の動作について図面を用いて説明する。図5は、本発明の実施例1に係るエンジン自動停止機能付車両のエンジン自動停止及び自動始動動作を模式的に示したフローチャートである。
まず、エンジン制御装置(図1の3)は、車速センサ(図1の8)からの信号に基づいて、車両が停止しているか否かを判定する(ステップA1)。車両が停止していない場合(ステップA1のNO)、ステップA9に進む。
車両が停止している場合(ステップA1のYES)、エンジン制御装置(図1の3)は、ブレーキペダルセンサ(図1の6)からの信号に基づいて、ブレーキペダルが踏み込まれているか否かを判定する(ステップA2)。ブレーキペダルが踏み込まれていない場合(ステップA2のNO)、ステップA9に進む。
ブレーキペダルが踏み込まれている場合(ステップA2のYES)、エンジン制御装置(図1の3)は、エンジン回転数に基づいて、エンジン(図1の1)がアイドル状態にあるか否かを判定する(ステップA3)。アイドル状態にない場合(ステップA3のNO)、ステップA9に進む。
アイドル状態にある場合(ステップA3のYES)、エンジン制御装置(図1の3)は、シフトレバーセンサ(図1の5)からの信号に基づいて、前進レンジ(Dレンジ、3レンジ、2レンジ、Lレンジ)にあるか否かを判定する(ステップA4)。前進レンジにない場合(ステップA4のNO)、ステップA9に進む。
前進レンジにある場合(ステップA4のYES)、エンジン制御装置(図1の3)は、油圧センサ(図1の9)からの信号に基づいて、機械式オイルポンプ(図1の11)の圧油の油圧が所定値以下であるか否かを判定する(ステップA5)。機械式オイルポンプの圧油の油圧が所定値以下でない場合(ステップA5のNO)、ステップA9に進む。
機械式オイルポンプの圧油の油圧が所定値以下である場合(ステップA5のYES)、エンジン制御装置(図1の3)は、電動モータ(図1の2)を駆動させて電動式オイルポンプ(図1の12)を駆動させる(ステップA6)。
ステップA6の後、エンジン制御装置(図2の3)は、変速制御装置(図2の4)、ソレノイドバルブ(図2の24)を介して、機械式オイルポンプ(図2の11)とC1クラッチを遮断するようにシフトバルブ(図2の23)を制御する(ステップA7)。
ステップA7の後、エンジン制御装置(図1の3)は、エンジン(図1の1)を停止させる(ステップA8)。その後、ステップA1に戻る。
車両が停止していない場合(ステップA1のNO)、ブレーキペダルが踏み込まれていない場合(ステップA2のNO)、アイドル状態にない場合(ステップA3のNO)、前進レンジにない場合(ステップA4のNO)、又は、機械式オイルポンプの圧油の油圧が所定値以下でない場合(ステップA5のNO)、エンジン制御装置(図1の3)は、エンジン(図1の1)が停止しているか否かを判定する(ステップA9)。エンジンが停止していない場合(ステップA9のNO)、ステップA1に戻る。
エンジンが停止している場合(ステップA9のYES)、エンジン制御装置(図1の3)は、電動モータ(図1の2)が駆動(電動式オイルポンプ(図1の12)が駆動)しているか否かを判定する(ステップA10)。電動モータが駆動していない場合(ステップA10のNO)、終了する。
電動モータが駆動している場合(ステップA10のYES)エンジン制御装置(図1の3)は、エンジン(図1の1)を始動させる(ステップA11)。
ステップA11の後、エンジン制御装置(図2の3)は、変速制御装置(図2の4)、ソレノイドバルブ(図2の24)を介して、機械式オイルポンプ(図2の11)とC1クラッチを連通するようにシフトバルブ(図2の23)を制御する(ステップA12)。
ステップA12の後、エンジン制御装置(図2の3)は、所定時間経過後、電動モータ(図1の2)の駆動(電動式オイルポンプ(図1の12)の駆動)を停止させる(ステップA13)。その後、ステップA1に戻る。
実施例1によれば、C1クラッチ(前進クラッチ)を係合させる圧油は、排出油路27からオリフィス27aを通じて常時排出されるので、たとえシフトバルブ23に異常が生じても、C1クラッチに圧油の封入状態が継続されることがなく、C1クラッチが断状態になりえる。そのため、機械式オイルポンプ11の駆動により必要油圧が生成され、変速要求にしたがって、他の変速段に移行する障害となることがない。
また、実施例1によれば、自動停止時に駆動する電動式オイルポンプ12の容量が少なくて済む(小型化可能)ので、搭載が容易であり、経済的である。
さらに、機械式オイルポンプ11の圧油と電動式オイルポンプ12の圧油を切り換える切換弁を追加する必要としないので安価である。
なお、実施例1では、原動機がエンジン1のみの車両で説明してあるが、エンジンと自動変速機の間にモータジェネレータを配設し、モータジェネレータも自動変速機を介して車両を駆動可能なハイブリッド車両にも適用することができ、機械式オイルポンプの駆動をエンジン及び/又はモータジェネレータで駆動するようにしてもよい。
1 エンジン
2 電動モータ
3 エンジン制御装置
4 変速制御装置
5 シフトレバーセンサ
6 ブレーキペダルセンサ
7 アクセルペダルセンサ
8 車速センサ
9 油圧センサ
10 自動変速機
11 機械式オイルポンプ
12 電動式オイルポンプ
13 逆止弁
14 トルクコンバータ
14a タービンランナ
14b ポンプインペラ
15 入力軸
16 出力軸
20 油圧制御回路
21 レギュレータバルブ
22 マニュアルバルブ
22a スプール
22b PL圧ポート
22c D圧ポート
22d R圧ポート
23 シフトバルブ
23a 第1ポート
23b 第2ポート
23c 第3ポート
23d スプール
23e スプリング
23f 油圧室
24 ソレノイドバルブ
25 第1油路
26 第2油路
27 排出油路
27a オリフィス
28 第3油路

Claims (7)

  1. 油圧制御回路により変速可能な自動変速機と、
    エンジンの駆動力により前記油圧制御回路に圧油を供給する機械式オイルポンプと、
    電動モータの駆動力により前記油圧制御回路に圧油を供給する電動式オイルポンプと、
    運転状態に応じて前記エンジン及び前記電動モータを制御するエンジン制御装置と、
    前記油圧制御回路を制御する変速制御装置と、
    を備え、
    前記油圧制御回路は、前記機械式オイルポンプの圧油を選択的に前記自動変速機の摩擦要素である前進クラッチに供給可能なシフトバルブを有するとともに、前記前進クラッチと前記シフトバルブの間の第1油路に前記電動式オイルポンプの圧油を供給する第2油路が接続され、前記第1油路の圧油を排出油路からオリフィスを介して常時排出可能に構成されることを特徴とするエンジン自動停止機能付車両。
  2. 前記エンジン制御装置は、前記機械式オイルポンプの圧油が所定値以下となる時に前記電動式オイルポンプを駆動させるように前記電動モータを制御し、
    前記変速制御装置は、前記電動式オイルポンプが駆動すると前記機械式オイルポンプの圧油を前記前進クラッチに供給しないように前記シフトバルブを制御し、
    前記エンジン制御装置は、前記機械式オイルポンプの圧油が前記前進クラッチに供給されないようになると前記エンジンを停止するように制御することを特徴とする請求項1記載のエンジン自動停止機能付車両。
  3. 前記エンジン制御装置は、車両が停止するとともに、ブレーキペダルが踏み込まれ、前記エンジンがアイドル状態にあり、シフトレバーが前進レンジにあり、かつ、前記機械式オイルポンプの圧油が所定値以下となる時に前記電動式オイルポンプを駆動させるように制御することを特徴とする請求項2記載のエンジン自動停止機能付車両。
  4. 前記エンジン制御装置は、前記エンジンが停止し、かつ、前記電動モータが駆動しているときに、前記ブレーキペダルの踏み込みが解除されると前記エンジンを始動させ、
    前記変速制御装置は、前記エンジンが始動すると前記機械式オイルポンプの圧油を前記前進クラッチに供給するように前記シフトバルブを制御し、
    前記エンジン制御装置は、前記機械式オイルポンプの圧油が前記前進クラッチに供給されるようになると前記電動モータを停止するように制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のエンジン自動停止機能付車両。
  5. 前記第2油路には、前記第1油路側から前記電動オイルポンプに圧油が逆流するのを防止するための逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のエンジン自動停止機能付車両。
  6. 前記油圧制御回路は、前記機械式オイルポンプの圧油が、レギュレータバルブ、マニュアルバルブ、前記シフトバルブの順に経由して前記前進クラッチに供給されるように構成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載のエンジン自動停止機能付車両。
  7. 前記シフトバルブは、前記第1油路に繋がる第1ポートと前記マニュアルバルブに繋がる第2ポートとを開閉可能に接続し、前記第1ポートと前記排出油路と繋がる第3ポートとを常時接続していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載のエンジン自動停止機能付車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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