JP2014202025A - 作業機械の油圧モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主油圧モータとは別に副油圧モータを追加する場合に、油圧ポンプの数が増加することを防止し、かつ、油圧ポンプの大型化を抑える。
【解決手段】作業機械の油圧モータ制御装置は、油圧ポンプ131と、油圧ポンプ131から吐出される圧油により駆動され、作業具108を作動させる主油圧モータ141と、油圧ポンプ131から吐出される圧油の油路上で主油圧モータ141に直列に接続され、油圧ポンプ131から吐出される圧油により駆動される副油圧モータ142と、作業具108を操作する操作部材157と、作業具108の操作の有無を判定する操作判定手段と、操作判定手段により作業具の操作有りと判定されたとき、副油圧モータ142の駆動圧を、操作判定手段により作業具108の操作無しと判定されたときに比べて低下させる駆動圧制御手段とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、作業機械の油圧モータ制御装置に関する。
油圧ショベルは、バケットによる掘削作業の他にも様々な作業に用いられることがある。たとえば、アームの先端にリフティングマグネットを取り付けるとともに、油圧モータで駆動する発電機を搭載した油圧ショベルによって、スクラップ処理作業を行うことがある。リフティングマグネットを備えた油圧ショベルでは、発電機で発生した電力をリフティングマグネットに供給して電磁力を発生させ、リフティングマグネットにスクラップ等の吸着物を吸着させる(特許文献1参照)。特許文献1に記載のリフティングマグネットを備えた油圧ショベルでは、リフティングマグネット用の油圧ポンプを設け、この油圧ポンプからの圧油により油圧モータを駆動し、発電機を発電させて吸着作業を行う。
特開2000−144813号公報
ところで、作業現場によっては、冷却性能の向上を図るために、標準で搭載されているオイルクーラ(標準品)とは別に、オイルクーラ(オプション品)を追加したいという要望がある。特許文献1に記載のリフティングマグネットを備えた油圧ショベルにオイルクーラを追加する場合、追加オイルクーラの冷却ファン用の油圧モータと油圧ポンプを設ける必要があり、油圧ポンプの数が多くなってしまう。また、たとえば、油圧ポンプの数を増加させず、リフティングマグネット用の油圧ポンプから吐出される圧油を分流させて、リフティングマグネット用の油圧モータと、追加オイルクーラの冷却ファン用の油圧モータとに個別で圧油を導く構成を採用すると、リフティングマグネット用の油圧ポンプの大型化を招くおそれがある。
請求項1に記載の作業機械の油圧モータ制御装置は、作業腕の先端に取り付けられる作業具を備えた作業機械の油圧モータ制御装置であって、エンジンによって駆動される油圧ポンプと、油圧ポンプから吐出される圧油により駆動され、作業具を作動させる主油圧モータと、油圧ポンプから吐出される圧油の油路上で主油圧モータに直列に接続され、油圧ポンプから吐出される圧油により駆動される副油圧モータと、作業具を操作する操作部材と、操作部材による作業具の操作の有無を判定する操作判定手段と、操作判定手段により作業具の操作有りと判定されたとき、副油圧モータの駆動圧を、操作判定手段により作業具の操作無しと判定されたときに比べて低下させる駆動圧制御手段とを備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の作業機械の油圧モータ制御装置は、請求項1に記載の作業機械の油圧モータ制御装置において、油圧ポンプの定格圧力は、主油圧モータの定格圧力と副油圧モータの定格圧力との和よりも小さく、駆動圧制御手段は、操作判定手段により作業具の操作有りと判定されたとき、主油圧モータの駆動圧と副油圧モータの駆動圧との和が、油圧ポンプの最高吐出圧力を超えないように、副油圧モータの駆動圧を、操作判定手段により作業具の操作無しと判定されたときに比べて低下させることを特徴とする。
請求項3に記載の作業機械の油圧モータ制御装置は、請求項1または2に記載の作業機械の油圧モータ制御装置において、主油圧モータの駆動により発電する発電機と、副油圧モータの駆動により回転するファンと、ファンで発生した冷却風が送風される熱交換器とを備え、作業具は、発電機で発電した電力によって発生する磁力により吸着作業を行うリフティングマグネットであることを特徴とする。
本発明によれば、主油圧モータ(たとえば、リフティングマグネット用の油圧モータ)とは別に副油圧モータ(たとえば、オイルクーラ用の油圧モータ)を追加する場合に、油圧ポンプの数が増加することを防止し、かつ、油圧ポンプの大型化を抑えることができる。
本発明による油圧モータ制御装置が適用される油圧ショベルの側面図。 第1の実施の形態に係る油圧モータ制御装置の概略構成を示す図。 第1の実施の形態に係る油圧モータ制御装置のコントローラによるファンモータの制御の処理内容を示すフローチャート。 比較例に係る油圧モータ制御装置の概略構成を示す図。 第2の実施の形態に係る油圧モータ制御装置の概略構成を示す図。 第2の実施の形態に係る油圧モータ制御装置のコントローラによるファンモータの制御の処理内容を示すフローチャート。 第3の実施の形態に係る油圧モータ制御装置の概略構成を示す図。 第3の実施の形態に係る油圧モータ制御装置のコントローラによるファンモータの制御の処理内容を示すフローチャート。 第4の実施の形態に係る油圧モータ制御装置の概略構成を示す図。 第4の実施の形態に係る油圧モータ制御装置のコントローラによるファンモータの制御の処理内容を示すフローチャート。
以下、図面を参照して、本発明に係る油圧モータ制御装置が適用される作業機械の一実施の形態について説明する。
―第1の実施の形態―
図1は、本実施の形態の作業機械の一例としての油圧ショベル100の側面図である。なお、説明の便宜上、図1に示したように前後および上下方向を規定する。
油圧ショベル100は、走行体101と、旋回体102と、フロント作業機104とを有する。走行体101は、左右の走行モータで左右のクローラを駆動することにより走行する。旋回体102は、旋回モータ(不図示)により走行体101上で旋回する。
フロント作業機104は、作業腕を構成するブーム106およびアーム107と、リフティングマグネット(以下、リフマグ108と記す)とを備える。ブーム106は旋回体102に回動可能に取り付けられ、アーム107はブーム106の先端に回動可能に取り付けられている。ブーム106は、ブームシリンダ109の伸縮により上下方向に回転駆動される。アーム107はアームシリンダ110の伸縮により上下方向に回転駆動される。
リフマグ108は、図示しないバケットに代えて装着された作業具(フロントアタッチメント)であり、アーム107の先端において、アーム107に対して上下方向に回動可能に取り付けられている。リフマグ108は、リンク105aおよびリンク105bによって構成されるリンク機構を介して、チルトシリンダ111の伸縮により上下方向に回転駆動される。なお、図の点線は、吸着作業状態においてリフマグ108に吸着されたスクラップ等の吸着物50を示している。
旋回体102の前部には運転室112が設けられ、旋回体102の後部にはエンジン室113が設けられている。エンジン室113には、動力源であるエンジンや油圧機器等が収容されている。
図2は、油圧モータ制御装置の概略構成を示す図である。油圧モータ制御装置は、コントローラ120と、リフマグ駆動用の油圧回路HC2とを含んで構成されている。
図2に示す油圧回路には、フロント作業機駆動用の油圧ポンプ130a,130bとは別にリフマグ駆動用の油圧ポンプ(以下、リフマグ用ポンプ131と記す)が設けられている。なお、図2では、ブームシリンダ109やアームシリンダ110、チルトシリンダ111を駆動するためのフロント作業機駆動用の油圧回路HC1の図示を省略している。
リフマグ駆動用の油圧回路HC2は、固定容量型のリフマグ用ポンプ131、固定容量型のリフマグ用モータ141、固定容量型のファンモータ142、オイルクーラ172、ならびに、第1リリーフ弁151および第2リリーフ弁152を備えている。リフマグ用ポンプ131は、フロント作業機駆動用の油圧ポンプ130a,130bに連結されており、エンジン190によって駆動される。
リフマグ用モータ141と、ファンモータ142とはリフマグ用ポンプ131から吐出される圧油の油路上で直列に接続されている。リフマグ用ポンプ131から吐出された圧油は、供給油路L1を介してリフマグ用モータ141に供給され、連結油路L2を介してファンモータ142に供給される。ファンモータ142に供給された圧油は、戻り油路L3を介してタンク199に回収される。
リフマグ用モータ141の出力軸には、発電機161が連結されている。リフマグ用ポンプ131から吐出された圧油がリフマグ用モータ141に供給されると、リフマグ用モータ141が回転駆動する。リフマグ用モータ141が回転すると、発電機161で3相交流電力が発生する。
発電機161で発生した3相交流電力は、電力変換装置162により直流電力に変換されて、リフマグ108に供給される。リフマグ108は、電力変換装置162からの電流に応じて磁力を発生し、鉄くずなどのスクラップを吸着する。
ファンモータ142の出力軸には、ファン171が連結されている。リフマグ用ポンプ131から吐出された圧油がファンモータ142に供給されると、ファンモータ142が回転駆動する。ファンモータ142が回転すると、ファン171で冷却風が発生する。
ファン171で発生した冷却風はオイルクーラ172に導かれ、冷却風との熱交換により作動油が冷却される。冷却された作動油はタンク199に回収され、油圧ポンプ130a,130bによってフロント作業機駆動用の油圧回路HC1に供給される、あるいは、リフマグ用ポンプ131によってリフマグ駆動用の油圧回路HC2に供給される。
リフマグ用ポンプ131の選定に際して、この実施形態では、リフマグ用ポンプ131の定格圧力Ppがリフマグ用モータ141の定格圧力Pm1とファンモータ142の定格圧力Pm2との和よりも小さい(Pp≦Pm1+Pm2)ものが選定されている。なお、本明細書において、定格圧力とは、有効圧力差ΔPの定格値のことをいう。
リフマグ用ポンプ131とリフマグ用モータ141との間には、第1リリーフ弁151が設けられている。第1リリーフ弁151は、リフマグ用モータ141の入口側の油路である供給油路L1から分岐して、リフマグ用モータ141の出口とファンモータ142の入口とを連結する連結油路L2に接続される第1リリーフ油路R1に設けられている。
第1リリーフ弁151は、設定圧固定式のリリーフ弁であって、リリーフ設定圧Pr1が予め所定の圧力に設定され、リフマグ用モータ141の出入口差圧(駆動圧)の最大値を規定する。
リフマグ用モータ141とファンモータ142との間には、第2リリーフ弁152が設けられている。第2リリーフ弁152は、連結油路L2から分岐して、タンク199への戻り油路L3に接続される第2リリーフ油路R2に設けられている。
第2リリーフ弁152は、電磁的に作動する設定圧可変式のリリーフ弁であって、コントローラ120からの出力電流値(指示値)に応じて自動でリリーフ設定圧Pr2が所定の圧力に設定され、ファンモータ142の出入口差圧(駆動圧)の最大値を規定する。
コントローラ120は、CPUや記憶装置であるROMおよびRAM、その他の周辺回路などを有する演算処理装置を含んで構成され、油圧ショベル100の各部の制御を行っている。
コントローラ120には、上記した第2リリーフ弁152と、リフマグ108を操作する操作スイッチ157と、電力変換装置162とが接続されている。操作スイッチ157は、リフマグ108の吸着/釈放を指令する操作部材であり、オペレータはリフマグ108に吸着動作を行わせる際に操作スイッチ157をオンし、吸着した吸着物50を釈放する際、すなわち吸着動作を終了する際に操作スイッチ157をオフする。操作スイッチ157は、たとえばブーム106を操作するための操作レバー(不図示)などに設けられる。
コントローラ120は、操作判定部121と、リリーフ圧制御部122と、インバータ制御部129とを機能的に備えている。操作判定部121は、操作スイッチ157から出力されるオン/オフ信号に応じて、操作スイッチ157によるリフマグ108の操作の有無、すなわちリフマグ108に吸着動作を行わせるための操作(以下、吸着操作と記す)が行われているか否かを判定する。
インバータ制御部129は、操作判定部121によりリフマグ108の吸着操作有りと判定された場合に、電力変換装置162のスイッチング素子を制御する信号を生成し、電力変換装置162を駆動する。インバータ制御部129により電力変換装置162が駆動すると、発電機161で発生した3相交流電力が直流電力に変換されてリフマグ108に供給される。
リリーフ圧制御部122は、操作判定部121によりリフマグ108の吸着操作無しと判定された場合に、第2リリーフ弁152のリリーフ設定圧Pr2をPr2Hに設定する。リリーフ圧制御部122は、操作判定部121によりリフマグ108の吸着操作有りと判定された場合に、第2リリーフ弁152のリリーフ設定圧Pr2をPr2Hよりも低いPr2Lに設定する。コントローラ120の記憶装置には、予め第2リリーフ弁152のリリーフ設定圧Pr2をPr2L(低圧設定値)またはPr2H(高圧設定値)に設定するための出力電流値が記憶されている。
設定圧固定の第1リリーフ弁151のリリーフ設定圧(以下、第1リリーフ圧Pr1とも記す)、ならびに、設定圧可変の第2リリーフ弁152のリリーフ設定圧(以下、第2リリーフ圧Pr2とも記す)は、たとえば以下のようにして決定される。
(i)第1リリーフ圧Pr1は、リフマグ用モータ141の最高駆動圧力以下とされ、たとえば、リフマグ用モータ141の定格圧力Pm1に設定される(Pr1=Pm1)。
(ii)操作スイッチ157がオフされている状態、すなわちリフマグ108により吸着作業が行われていない状態では、第2リリーフ圧Pr2はコントローラ120からの制御信号に基づいてPr2H(高圧設定値)に設定される(Pr2=Pr2H)。Pr2Hはファンモータ142の最高駆動圧力以下とされ、たとえば、Pr2Hはファンモータ142の定格圧力Pm2である(Pr2H=Pm2)。
(iii)操作スイッチ157がオンされている状態、すなわちリフマグ108により吸着作業が行われている状態では、第2リリーフ圧Pr2はコントローラ120からの制御信号に基づいてPr2L(低圧設定値)に設定される(Pr2=Pr2L)。第1リリーフ圧Pr1と第2リリーフ圧Pr2Lとの和は、リフマグ用ポンプ131の最高吐出圧力Ppmaxと等しい値である(Pr1+Pr2L=Ppmax)。なお、(i)の条件において第1リリーフ圧Pr1=リフマグ用モータ141の定格圧力Pm1であるから、第2リリーフ圧Pr2Lは、リフマグ用ポンプ131の最高吐出圧力Ppmaxからリフマグ用モータ141の定格圧力Pm1を差し引いたものである(Pr2L=Ppmax−Pm1)。
たとえば、リフマグ用ポンプ131の最高吐出圧力Ppmaxが10MPa、リフマグ用モータ141の定格圧力Pm1が8MPa、ファンモータ142の定格圧力Pm2が10MPaである場合、第1リリーフ圧Pr1=8MPa,第2リリーフ圧(高圧設定値)Pr2H=10MPa,第2リリーフ圧(低圧設定値)Pr2L=2MPaとなる。
図3は、コントローラ120によるファンモータ142の制御の処理内容を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、たとえば、図示しないイグニッションスイッチのオンにより開始され、図示しない初期設定を行った後、所定の制御周期ごとに繰り返し実行される。
ステップS101において、コントローラ120は、操作スイッチ157による操作情報(オン/オフ信号)を取得し、ステップS111へ処理を進める。
ステップS111において、コントローラ120は、ステップS101で取得した操作情報に基づいて、操作スイッチ157によるリフマグ108の吸着操作の有無、すなわち吸着操作が行われているか否かを判定する。ステップS111で肯定判定されると、コントローラ120はステップS121へ処理を進め、ステップS111で否定判定されると、コントローラ120はステップS126へ処理を進める。
ステップS121において、コントローラ120は、第2リリーフ弁152のリリーフ設定圧Pr2をPr2L(低圧設定値)に設定して、処理を終了する。ステップS126において、コントローラ120は、第2リリーフ弁152のリリーフ設定圧Pr2をPr2H(高圧設定値)に設定して、処理を終了する。
第1の実施の形態の主要な動作をまとめると次のようになる。
吸着作業を行わない場合、オペレータは操作スイッチ157をオフする。この状態では、リフマグ用モータ141は無負荷状態である。吸着作業が行われていない状態では、第2リリーフ弁152のリリーフ設定圧Pr2は、高圧のPr2H(=Pm2)に設定されている(ステップS126)。
このため、たとえば、ブーム106やアーム107などを駆動させるためにオペレータがアクセルペダル(不図示)を最大に踏み込み操作して、エンジン回転数が最高回転数となっている場合に、ファンモータ142の出入口差圧(駆動圧)が第2リリーフ弁152のリリーフ設定圧Pr2=Pr2H、すなわち定格圧力Pm2となり、ファンモータ142は定格出力トルクを発生する。
吸着作業を行う場合、オペレータはアクセルペダル(不図示)を最大に踏み込み操作し、あるいは、エンジン操作ダイアル(不図示)を操作してエンジン回転数を最高回転数まで上昇させ、操作スイッチ157をオンする。操作スイッチ157がオンされると、発電負荷の上昇により、リフマグ用モータ141に作用する負荷が上昇し、リフマグ用モータ141の出入口差圧(駆動圧)が第1リリーフ弁151のリリーフ設定圧Pr1、すなわち定格圧力Pm1となり、リフマグ用モータ141は定格出力トルクを発生する。
吸着作業が行われている状態では、第2リリーフ弁152のリリーフ設定圧Pr2は、Pr2Hよりも低いPr2Lに設定されている(ステップS121)。このため、吸着作業が行われている状態では、ファンモータ142の出入口差圧(駆動圧)が第2リリーフ弁152のリリーフ設定圧Pr2=Pr2Lとなり、ファンモータ142の出力トルクが定格出力トルクに比べて低下する。
このように、エンジン190が最高回転数に維持された状態で、吸着作業が行われると、リフマグ用モータ141の出入口差圧(駆動圧)は第1リリーフ圧Pr1(=Pm1)に規定され、かつ、ファンモータ142の出入口差圧(駆動圧)は第2リリーフ圧(低圧設定値)Pr2Lに規定される。上記したように、第1リリーフ圧Pr1と第2リリーフ圧(低圧設定値)Pr2Lは、Pr1+Pr2L=リフマグ用ポンプ131の最高吐出圧力Ppmaxを満たすように設定されているため、リフマグ用ポンプ131の吐出側圧力は、最高吐出圧力Ppmaxを超えた状態で連続的に運転されることが防止される。さらに、吸着作業時にはリフマグ用モータ141を定格圧力Pm1で駆動することができ、吸着非作業時にはファンモータ142を定格圧力Pm2で駆動することができる。
なお、ファンモータ142の駆動圧は、吸着作業中だけ制限がかけられることになり、冷却性能の低下を必要最小限度に抑制することができる。図4に示す比較例と、本実施の形態とを比較して説明する。図4に示す比較例の油圧回路では、ファンモータ142の出入口差圧を規定する第2リリーフ弁952に設定圧固定式のリリーフ弁が採用されている。
比較例では、吸着作業操作の有無に応じて、第2リリーフ弁952のリリーフ設定圧Pr2が自動で変更されない。このため、比較例では吸着作業が行われたときに、リフマグ用ポンプ131の吐出圧力が最高吐出圧力Ppmaxを超えないように、第2リリーフ弁952のリリーフ設定圧Pr2が予めPr2Lに設定される(Pr2L=Ppmax−Pm1)。その結果、吸着作業が行われていない状態でもファンモータ142の駆動圧が制限され、十分な冷却性能を発揮することができない。
このように、第1の実施の形態に係る油圧モータ制御装置は、リフマグ用ポンプ131と、リフマグ用ポンプ131から吐出される圧油の油路上で直列に接続されるリフマグ用モータ141およびファンモータ142と、リフマグ108を操作する操作スイッチ157と、コントローラ120とを備えている。操作スイッチ157がオンされると、リフマグ用モータ141の回転により発電する発電機161により、リフマグ108が作動し、鉄くずなどのスクラップを吸着する。コントローラ120は、リフマグ108の吸着操作有りと判定されたとき、第2リリーフ弁152の動作を制御して、ファンモータ142の駆動圧を、リフマグ108の吸着操作無しと判定されたときに比べて低下させる。
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)リフマグ用モータ141とファンモータ142とを油路上で直列に接続した。このため、オイルクーラ172やファン171、ファンモータ142を追加する場合に、ファンモータ142を駆動させる専用の油圧ポンプを設ける場合に比べて、本実施の形態では油圧ポンプの数を低減できる。
(2)さらに、リフマグ用ポンプ131からの圧油を分流させてリフマグ用モータ141とファンモータ142のそれぞれに導く場合に比べて、本実施の形態ではリフマグ用ポンプ131を小型にできる。
(3)本実施の形態では、ファンモータ142の駆動圧の制限は、吸着作業中のみである。このため、常にファンモータ142の駆動圧を制限する図4の比較例に比べて、本実施の形態では冷却性能の低下を最小限に抑えることができる。
(4)コントローラ120は、リフマグ108の吸着操作有りと判定されたとき、リフマグ用モータ141の駆動圧とファンモータ142の駆動圧との和がリフマグ用ポンプ131の最高吐出圧力Ppmaxを超えないように、第2リリーフ弁152のリリーフ設定圧Pr2をPr2L(低圧設定値)に設定し、ファンモータ142の駆動圧を、リフマグ108の吸着操作無しと判定されたときに比べて低下させる。このため、第1リリーフ弁151および第2リリーフ弁152によってリフマグ用ポンプ131を保護することができる。
―第2の実施の形態―
図5および図6を参照して第2の実施の形態に係る作業機械の油圧モータ制御装置について説明する。図中、第1の実施の形態と同一または相当部分には同一符号を付し、相違点について主に説明する。図5は、図2と同様の図であり、本発明の第2の実施の形態に係る油圧モータ制御装置の概略構成を示す図である。
第1の実施の形態では、ファンモータ142が固定容量型の油圧モータであった。これに対して、第2の実施の形態では、ファンモータ242が可変容量型の油圧モータとされている。
第1の実施の形態では、第2リリーフ油路R2に、コントローラ120からの制御信号によって自動でリリーフ設定圧が変更される設定圧可変式の第2リリーフ弁152が設けられていた。これに対して第2の実施の形態では、設定圧固定式の第2リリーフ弁252が第2リリーフ油路R2に設けられている。
第2リリーフ弁252は、予め所定の圧力に設定され、ファンモータ242の出入口差圧(駆動圧)の最大値を規定する。第2リリーフ弁252のリリーフ設定圧Pr2は、ファンモータ242の最高駆動圧力以下とされ、たとえば、ファンモータ242の定格圧力Pm2に設定される(Pr2=Pm2)。
第1の実施の形態に係るコントローラ120は、リリーフ圧制御部122を機能的に備えていた(図2参照)。第2の実施の形態に係るコントローラ220は、リリーフ圧制御部122に代えて、ファンモータ242のモータ傾転を制御する傾転制御部222を機能的に備えている。
傾転制御部222は、操作判定部121によりリフマグ108の吸着操作無しと判定された場合に、ファンモータ242の押しのけ容積(モータ傾転角)qを最小値qminに制御する信号をレギュレータ242aに出力する。傾転制御部222は、操作判定部121によりリフマグ108の吸着操作有りと判定された場合に、ファンモータ242の押しのけ容積(モータ傾転角)qを最大値qmaxに制御する信号をレギュレータ242aに出力する。
モータ傾転角qの最小値qminおよび最大値qmaxは、次の(i),(ii)の条件を満たすようにして決められている。
(i)モータ傾転角qが最小値qminに制御されたときに、ファンモータ142の出入口差圧ΔPfが定格圧力Pm2となる(ΔPf=Pm2)。
(ii)モータ傾転角qが最大値qmaxに制御されたときに、ファンモータ142の出入口差圧ΔPfがリフマグ用ポンプ131の最高吐出圧力Ppmaxからリフマグ用モータ141の定格圧力Pm1を差し引いた値となる(ΔPf=Ppmax−Pm1)。
なお、ファンモータ142に作用する負荷は、ほぼ一定であるので、上記(i)の条件のときの出入口差圧ΔPfをΔPf1、上記(ii)の条件のときの出入口差圧ΔPfをΔPf2とすると、両者の大小関係は、ΔPf1>ΔPf2となる。
図6は、図3と同様の図であって、コントローラ220によるファンモータ242の制御の処理内容を示すフローチャートであり、図3のフローチャートのステップS121,S126に代えて、ステップS221,S226の処理を実行する。なお、図3の処理と同じ処理には同じ符号を付し、図3の処理と異なる部分を主に説明する。このフローチャートに示す処理は、図示しないイグニッションスイッチのオンにより開始され、図示しない初期設定を行った後、所定の制御周期ごとに繰り返し実行される。
ステップS111で肯定判定されると、すなわちリフマグ108の吸着操作有りと判定されると、コントローラ220はステップS221へ処理を進める。ステップS111で否定判定されると、すなわちリフマグ108の吸着操作無しと判定されると、コントローラ220はステップS226へ処理を進める。
ステップS221において、コントローラ220は、ファンモータ242のモータ傾転角qを最大値qmaxにする制御信号をレギュレータ242aに出力して、処理を終了する。ステップS226において、コントローラ220は、ファンモータ242のモータ傾転角qを最小値qminにする制御信号をレギュレータ242aに出力して、処理を終了する。
第2の実施の形態の主要な動作をまとめると次のようになる。
吸着作業を行わない場合、オペレータは操作スイッチ157をオフする。この状態では、リフマグ用モータ141は無負荷状態である。吸着作業が行われていない状態では、ファンモータ242のモータ傾転角qは最小値qminに制御されている(ステップS226)。
このため、たとえば、ブーム106やアーム107などを駆動させるためにオペレータがアクセルペダル(不図示)を最大に踏み込み操作して、エンジン回転数が最高回転数となっている場合に、ファンモータ242の出入口差圧(駆動圧)が第2リリーフ弁252のリリーフ設定圧Pr2、すなわち定格圧力Pm2となって、ファンモータ242は定格出力トルクを発生する。
吸着作業を行う場合、オペレータはアクセルペダル(不図示)を最大に踏み込み操作し、あるいは、エンジン操作ダイアル(不図示)を操作してエンジン回転数を最高回転数まで上昇させ、操作スイッチ157をオンする。操作スイッチ157がオンされると、発電負荷の上昇により、リフマグ用モータ141に作用する負荷が上昇し、リフマグ用モータ141の出入口差圧(駆動圧)が第1リリーフ弁151のリリーフ設定圧Pr1、すなわち定格圧力Pm1となり、リフマグ用モータ141は定格出力トルクを発生する。
吸着作業が行われている状態では、ファンモータ242のモータ傾転角qは最大値qmaxに制御されている(ステップS221)。なお、ファンモータ242の負荷は、ほぼ一定であるためモータ傾転角qが増加すると、ファンモータ242の出入口差圧ΔPfが定格圧力Pm2に比べて低下する。これにより、リフマグ用モータ141の背圧の上昇が抑制され、リフマグ用モータ141の出力が低下することが防止される。
このように、第2の実施の形態では、リフマグ108の吸着操作無しと判定されたとき、コントローラ220がファンモータ242のモータ傾転角qを小さくしてファンモータ242の駆動圧を増加させ、リフマグ108の吸着操作有りと判定されたとき、コントローラ220がファンモータ242のモータ傾転角qを大きくしてファンモータ242の駆動圧を低下させる。このような第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
―第3の実施の形態―
図7および図8を参照して第3の実施の形態に係る作業機械の油圧モータ制御装置について説明する。図中、第2の実施の形態と同一または相当部分には同一符号を付し、相違点について主に説明する。図7は、図5と同様の図であり、本発明の第2の実施の形態に係る油圧モータ制御装置の概略構成を示す図である。
第2の実施の形態では、ファンモータ242が可変容量型の油圧モータであった。これに対して、第3の実施の形態では、ファンモータ142が固定容量型の油圧モータとされている。
第3の実施の形態では、連結油路L2上にバイパス弁355が設けられている。バイパス弁355は、コントローラ320からソレノイド355aに出力される制御信号(励磁電流)によって切り換えられる電磁切換弁である。
バイパス弁355は、リフマグ用モータ141側から供給される圧油をそのままファンモータ142に導く位置(a)と、リフマグ用モータ141側から供給される圧油をファンモータ142をバイパスさせて戻り油路L3に導く位置(b)とを有する。
コントローラ320からソレノイド355aにオフ信号が出力されると、バイパス弁355は位置(a)に切り換えられ、コントローラ320からソレノイド355aにオン信号が出力されると、バイパス弁355は位置(b)に切り換えられる。
第2の実施の形態に係るコントローラ220は、傾転制御部222を機能的に備えていた(図5参照)。第3の実施の形態に係るコントローラ320は、傾転制御部222に代えて、バイパス弁355を制御する弁制御部322を機能的に備えている。
弁制御部322は、操作判定部121によりリフマグ108の吸着操作無しと判定された場合に、バイパス弁355にオフ信号を出力してバイパス弁355を位置(a)に切り換える。弁制御部322は、操作判定部121によりリフマグ108の吸着操作有りと判定された場合に、バイパス弁355にオン信号を出力してバイパス弁355を位置(b)に切り換える。
図8は、図6と同様の図であって、コントローラ320によるファンモータ142の制御の処理内容を示すフローチャートであり、図6のフローチャートのステップS221,S226に代えて、ステップS321,S326の処理を実行する。なお、図6の処理と同じ処理には同じ符号を付し、図6の処理と異なる部分を主に説明する。このフローチャートに示す処理は、図示しないイグニッションスイッチのオンにより開始され、図示しない初期設定を行った後、所定の制御周期ごとに繰り返し実行される。
ステップS111で肯定判定されると、すなわちリフマグ108の吸着操作有りと判定されると、コントローラ320は、ステップS321へ処理を進める。ステップS111で否定判定されると、すなわちリフマグ108の吸着操作無しと判定されると、コントローラ320は、ステップS326へ処理を進める。
ステップS321において、コントローラ320は、バイパス弁355のソレノイド355aにオン信号を出力し、バイパス弁355を位置(b)に切り換えて、処理を終了する。ステップS326において、コントローラ320は、バイパス弁355のソレノイド355aにオフ信号を出力し、バイパス弁355を位置(a)に切り換えて、処理を終了する。
第3の実施の形態の主要な動作をまとめると次のようになる。
吸着作業を行わない場合、オペレータは操作スイッチ157をオフする。この状態では、リフマグ用モータ141は無負荷状態である。吸着作業が行われていない状態では、バイパス弁355は位置(a)に切り換えられている(ステップS326)。
このため、たとえば、ブーム106やアーム107などを駆動させるためにオペレータがアクセルペダル(不図示)を最大に踏み込み操作して、エンジン回転数が最高回転数となっている場合に、ファンモータ142の出入口差圧(駆動圧)が第2リリーフ弁252のリリーフ設定圧Pr2、すなわち定格圧力Pm2となって、ファンモータ142は定格出力トルクを発生する。
吸着作業を行う場合、オペレータはアクセルペダル(不図示)を最大に踏み込み操作し、あるいは、エンジン操作ダイアル(不図示)を操作してエンジン回転数を最高回転数まで上昇させ、操作スイッチ157をオンする。操作スイッチ157がオンされると、発電負荷の上昇により、リフマグ用モータ141に作用する負荷が上昇し、リフマグ用モータ141の出入口差圧(駆動圧)が第1リリーフ弁151のリリーフ設定圧Pr1、すなわち定格圧力Pm1となり、リフマグ用モータ141は定格出力トルクを発生する。
吸着作業が行われている状態では、バイパス弁355が位置(b)に切り換えられ(ステップS321)、リフマグ用モータ141を通過した圧油はファンモータ142をバイパスしてオイルクーラ172に導かれている。このため、リフマグ用モータ141の背圧を低くすることができ、リフマグ用モータ141を定格圧力Pm1で駆動させることができる。
このように、第3の実施の形態では、リフマグ108の吸着操作無しと判定されたとき、コントローラ320はバイパス弁355を位置(a)に切り換えて、ファンモータ142を駆動させる、すなわちファンモータ142の駆動圧を増加させる。また、リフマグ108の吸着操作有りと判定されたとき、コントローラ320はバイパス弁355を位置(b)に切り換えて、ファンモータ142を停止させる、すなわちファンモータ142の駆動圧を低下させる。このような第3の実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
―第4の実施の形態―
図9および図10を参照して第4の実施の形態に係る作業機械の油圧モータ制御装置について説明する。図中、第2の実施の形態と同一または相当部分には同一符号を付し、相違点について主に説明する。図9は、図5と同様の図であり、本発明の第2の実施の形態に係る油圧モータ制御装置の概略構成を示す図である。
第2の実施の形態では、ファンモータ242が可変容量型の油圧モータであった。これに対して、第4の実施の形態では、ファンモータ142が固定容量型の油圧モータとされている。
第4の実施の形態では、ファンモータ142からファン171へのトルクの伝達を遮断する電動クラッチ456が設けられている。電動クラッチ456は、コントローラ420から出力される制御信号(接続信号または解放信号)によって、接続または切り離される。電動クラッチ456が接続されると、ファンモータ142からファン171へ、トルクが伝達される。電動クラッチ456が切り離されると、ファンモータ142からファン171へのトルクの伝達が遮断される。
第2の実施の形態に係るコントローラ220は、傾転制御部222を機能的に備えていた(図5参照)。第4の実施の形態に係るコントローラ420は、傾転制御部222に代えて、電動クラッチ456を制御するクラッチ制御部422を機能的に備えている。
クラッチ制御部422は、操作判定部121によりリフマグ108の吸着操作無しと判定された場合に、電動クラッチ456に接続信号を出力して電動クラッチ456を接続する。クラッチ制御部422は、操作判定部121によりリフマグ108の吸着操作有りと判定された場合に、電動クラッチ456に解放信号を出力して電動クラッチ456を切り離す。
図10は、図6と同様の図であって、コントローラ420によるファンモータ142の制御の処理内容を示すフローチャートであり、図6のフローチャートのステップS221,S226に代えて、ステップS421,S426の処理を実行する。なお、図6の処理と同じ処理には同じ符号を付し、図6の処理と異なる部分を主に説明する。このフローチャートに示す処理は、図示しないイグニッションスイッチのオンにより開始され、図示しない初期設定を行った後、所定の制御周期ごとに繰り返し実行される。
ステップS111で肯定判定されると、すなわちリフマグ108の吸着操作有りと判定されると、コントローラ420は、ステップS421へ処理を進める。ステップS111で否定判定されると、すなわちリフマグ108の吸着操作無しと判定されると、コントローラ420は、ステップS426へ処理を進める。
ステップS421において、コントローラ420は、電動クラッチ456に解放信号を出力し、電動クラッチ456を切り離して、処理を終了する。ステップS426において、コントローラ420は、電動クラッチ456に接続信号を出力し、電動クラッチ456を接続して、処理を終了する。
第4の実施の形態の主要な動作をまとめると次のようになる。
吸着作業を行わない場合、オペレータは操作スイッチ157をオフする。この状態では、リフマグ用モータ141は無負荷状態である。吸着作業が行われていない状態では、電動クラッチ456が接続される(ステップS426)。
このため、たとえば、ブーム106やアーム107などを駆動させるためにオペレータがアクセルペダル(不図示)を最大に踏み込み操作して、エンジン回転数が最高回転数となっている場合に、ファンモータ142の出入口差圧(駆動圧)が第2リリーフ弁252のリリーフ設定圧Pr2、すなわち定格圧力Pm2となって、ファンモータ142は定格出力トルクを発生する。
吸着作業を行う場合、オペレータはアクセルペダル(不図示)を最大に踏み込み操作し、あるいは、エンジン操作ダイアル(不図示)を操作してエンジン回転数を最高回転数まで上昇させ、操作スイッチ157をオンする。操作スイッチ157がオンされると、発電負荷の上昇により、リフマグ用モータ141に作用する負荷が上昇し、リフマグ用モータ141の出入口差圧(駆動圧)が第1リリーフ弁151のリリーフ設定圧Pr1、すなわち定格圧力Pm1となり、リフマグ用モータ141は定格出力トルクを発生する。
吸着作業が行われている状態では、電動クラッチ456によりファンモータ142がファン171から切り離されているため(ステップS421)、ファンモータ142に作用する負荷が低減され、ファンモータ142の出入口差圧が定格圧力Pm2よりも低下する。このため、リフマグ用モータ141の背圧を低くすることができ、リフマグ用モータ141を定格圧力Pm1で駆動させることができる。
このように、第4の実施の形態では、リフマグ108の吸着操作無しと判定されたとき、コントローラ420は電動クラッチ456によりファンモータ142とファン171とを接続する。ファンモータ142とファン171とが接続されることにより、ファンモータ142に負荷がかかり、ファンモータ142の駆動圧が増加する。また、リフマグ108の吸着操作有りと判定されたとき、コントローラ420は電動クラッチ456によりファンモータ142とファン171とを切り離す。ファンモータ142とファン171とが切り離されると、ファンモータ142は無負荷状態となり、ファンモータ142の駆動圧が低下する。このような第4の実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
[変形例]
(1)上記した実施の形態の第1リリーフ圧Pr1、第2リリーフ圧(高圧設定値)Pr2H、第2リリーフ圧(低圧設定値)Pr2L、リフマグ用ポンプ131の最高吐出圧力Ppmax、リフマグ用モータ141の定格圧力Pm1、ファンモータ142,242の定格圧力Pm2の数値は一例であり、上記した実施の形態で説明した数値とは異なる数値とすることもできる。
(2)上記した実施の形態では、リフティングマグネット108がアーム107に装着された作業機械の油圧モータ制御装置を例に説明したが、フォークグラップルなどの種々のフロントアタッチメントがアーム107に装着された作業機械の油圧モータ制御装置にも本発明を適用できる。
(3)上記した実施の形態では、リフマグ108の吸着作業時に、作動油を冷却するオイルクーラ172に冷却風を送風するファンモータ142の駆動圧を低減させる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。エアコン用のコンデンサなど、他の熱交換器に冷却風を送風するファンモータの駆動圧を低減させるようにしてもよい。なお、熱交換器に冷却風を送風するファンモータの駆動圧を低減させる場合に限定されることもない。
(4)上記した実施の形態では、主油圧モータであるリフマグ用モータ141の下流側に副油圧モータであるファンモータ142,242を設けたが、本発明はこれに限定されない。リフマグ用モータ141とファンモータ142,242とは油路上で直列に接続されていればよく、リフマグ用モータ141の上流側にファンモータ142,242を設けてもよい。
(5)第3の実施の形態では、リフマグ108による吸着作業が行われている場合に、リフマグ用ポンプ131から吐出された圧油の全てをファンモータ142をバイパスさせる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。リフマグ用ポンプ131から吐出された圧油の一部をバイパスさせ、残りをファンモータ142に供給するようにしてもよい。この場合、吸着作業時におけるファンモータ142の出入口差圧が、リフマグ用ポンプ131の最高吐出圧力Ppmaxからリフマグ用モータ141の定格圧力Pm1を差し引いた圧力となるように、バイパス弁355の開口面積を設定する。
(6)第1の実施の形態では第2リリーフ弁152のリリーフ設定圧Pr2を変更することで、ファンモータ142の駆動圧を制御した。第2の実施の形態ではファンモータ242のモータ傾転角qを変更することで、ファンモータ242の駆動圧を制御した。第3の実施の形態ではバイパス弁355を切り換えることで、ファンモータ142の駆動圧を制御した。第4の実施の形態では電動クラッチ456を動作させることで、ファンモータ142の駆動圧を制御した。ファンモータ142の駆動圧を制御する駆動圧制御手段は、上記した実施の形態の構成に限定されることなく、種々の構成を採用することができる。
(7)上記した実施の形態では、クローラ式の油圧ショベル100を例に説明したが、ホイール式の油圧ショベルに本発明を適用してもよい。また、本発明は、油圧ショベルに限定されることもなく、クレーンやホイールローダなど、種々の作業機械に本発明を適用することができる。なお、クレーンにおいては、ジブが本発明の作業腕に相当する。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
50 吸着物、100 油圧ショベル、101 走行体、102 旋回体、104 フロント作業機、105a,105b リンク、106 ブーム、107 アーム、108 リフティングマグネット(リフマグ)、109 ブームシリンダ、110 アームシリンダ、111 チルトシリンダ、112 運転室、113 エンジン室、120 コントローラ、121 操作判定部、122 リリーフ圧制御部、129 インバータ制御部、130a,130b 油圧ポンプ、131 リフマグ用ポンプ、141 リフマグ用モータ、142 ファンモータ、151 第1リリーフ弁、152 第2リリーフ弁、157 操作スイッチ、161 発電機、162 電力変換装置、171 ファン、172 オイルクーラ、190 エンジン、199 タンク、220 コントローラ、222 傾転制御部、242 ファンモータ、242a レギュレータ、252 第2リリーフ弁、320 コントローラ、322 弁制御部、355 バイパス弁、355a ソレノイド、420 コントローラ、422 クラッチ制御部、456 電動クラッチ、952 第2リリーフ弁

Claims (3)

  1. 作業腕の先端に取り付けられる作業具を備えた作業機械の油圧モータ制御装置であって、
    エンジンによって駆動される油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから吐出される圧油により駆動され、前記作業具を作動させる主油圧モータと、
    前記油圧ポンプから吐出される圧油の油路上で前記主油圧モータに直列に接続され、前記油圧ポンプから吐出される圧油により駆動される副油圧モータと、
    前記作業具を操作する操作部材と、
    前記操作部材による前記作業具の操作の有無を判定する操作判定手段と、
    前記操作判定手段により前記作業具の操作有りと判定されたとき、前記副油圧モータの駆動圧を、前記操作判定手段により前記作業具の操作無しと判定されたときに比べて低下させる駆動圧制御手段とを備えていることを特徴とする作業機械の油圧モータ制御装置。
  2. 請求項1に記載の作業機械の油圧モータ制御装置において、
    前記油圧ポンプの定格圧力は、前記主油圧モータの定格圧力と前記副油圧モータの定格圧力との和よりも小さく、
    前記駆動圧制御手段は、前記操作判定手段により前記作業具の操作有りと判定されたとき、前記主油圧モータの駆動圧と前記副油圧モータの駆動圧との和が、前記油圧ポンプの最高吐出圧力を超えないように、前記副油圧モータの駆動圧を、前記操作判定手段により前記作業具の操作無しと判定されたときに比べて低下させることを特徴とする作業機械の油圧モータ制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の作業機械の油圧モータ制御装置において、
    前記主油圧モータの駆動により発電する発電機と、
    前記副油圧モータの駆動により回転するファンと、
    前記ファンで発生した冷却風が送風される熱交換器とを備え、
    前記作業具は、前記発電機で発電した電力によって発生する磁力により吸着作業を行うリフティングマグネットであることを特徴とする作業機械の油圧モータ制御装置。
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