JP2014195810A - ろう付け方法及びろう付け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークの昇温速度の高速化を図ることができるろう付け装置を提供する。
【解決手段】ろう付け装置1Aは密封体2と発熱体20を具備する。密封体2は、軸方向の少なくとも一端側が開口した筒状体3と、筒状体3の開口3aを気密に閉塞する少なくとも一つの蓋体10とを備える。そしてろう付け装置1Aは、密封体2の内部2aが不活性ガス雰囲気にされ且つ発熱体20が筒状体3の外周壁4の外面4bに接触するとともに外周壁4の内面4aがワーク30に接触した状態にして、発熱体20の熱が発熱体20から外周壁4を介してワーク30に伝導伝熱により伝えられることにより、ワーク30のろう材32を溶融するものとなされている。発熱体20は、ろう材32を溶融する際に筒状体3の外周壁4を介してワーク30に相対的に押し付けられるものである。筒状体3の外周壁4は、発熱体20のワーク30への押付け動作に追従して弾性変形可能な肉厚を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱交換器、放熱器等の様々なろう付製品の製造に用いられるろう付け方法及びろう付け装置に関する。
なお本明細書では、特に明示しない限り、「アルミニウム」の語は純アルミニウムだけではなく更にアルミニウム合金をも含む意味で用いられる。
様々なろう付け製品の製造に用いられるろう付け方法は、フラックスろう付け法とフラックスレスろう付け法とに大別される。フラックスレスろう付け法としては、真空ろう付け法が一般的に知られており、更にVAW法なども知られている。フラックスろう付け法としては、炉中ろう付け法、ノコロックろう付け法などが知られている。特開2010−17724号公報(特許文献1)及び特開2011−614号公報(特許文献2)は、熱交換器をフラックスろう付け法により製造する方法を開示している。
上述したこれらのろう付け方法では、いずれもワークのろう付け予定部(接合予定界面)に介在されたろう材が所定の熱源の熱で加熱溶融されることにより、ワークのろう付け予定部がろう付けされる。
特開2010−17724号公報 特開2011−614号公報
これらのろう付け方法のうち真空ろう付け法では、熱源の熱が放射伝熱によりワークに伝えられてろう材が加熱溶融される。VAW法、炉中ろう付け法及びノコロックろう付け法では、熱源の熱が放射及び対流伝熱によりワークに伝えられてろう材が加熱溶融される。しかるに、これらのろう付け方法には、ワークの昇温速度などについて改良の余地があった。
本発明は、上述した技術背景に鑑みてなされたもので、その目的は、従来のろう付け方法及びろう付け装置を改良したろう付け方法及びろう付け装置を提供することにある。
本発明は以下の手段を提供する。
[1] ろう材が設けられたろう付け予定部を有するワークを、軸方向の少なくとも一端側が開口した筒状体と前記筒状体の開口を気密に閉塞した少なくとも一つの蓋体とを備えた密封体の内部に配置するワーク配置工程と、
前記ワーク配置工程の後で、前記密封体の内部を不活性ガス雰囲気にし且つ発熱体を前記筒状体の外周壁の外面に接触させるとともに前記外周壁の内面を前記ワークに接触させた状態にして、前記発熱体の熱を前記発熱体から前記外周壁を介して前記ワークに伝導伝熱により伝えることにより、前記ろう材を溶融する溶融工程と、
を含み、
前記溶融工程では、前記発熱体を前記筒状体の前記外周壁を介して前記ワークに相対的に押し付けることによって、前記発熱体を前記外周壁の外面に接触させるとともに前記外周壁の内面を前記ワークに接触させた状態にするものであり、
前記筒状体の前記外周壁は、前記溶融工程における前記発熱体の前記ワークへの押付け動作に追従して弾性変形可能な肉厚を有していることを特徴とするろう付け方法。
[2] 前記筒状体は、軸方向の両端側がそれぞれ開口するとともに、前記両開口のうちいずれか一方を前記ワークの出入れ口とするものであり、
前記蓋体は、前記筒状体の前記両開口をそれぞれ気密に閉塞する第1蓋体及び第2蓋体から構成されるとともに、
前記第1蓋体は、前記筒状体の前記両開口のうち前記ワークの出入れ口とされる開口を開閉自在に閉塞するものであり、
前記第2蓋体には、前記密封体の内部に不活性ガスを供給するガス供給管と、前記密封体の内部のガスを排出するガス排出管と、が接続されている前項1記載のろう付け方法。
[3] 前記第1蓋体及び前記第2蓋体のうち少なくとも第1蓋体は、蓋本体としての閉止フランジと、前記閉止フランジが気密に取外し可能に取り付けられる取付けフランジと、内リングと、環状シール部材と、複数の外リングと、押しリングと、を備えており、
前記取付けフランジには筒状のソケット壁部が一体に設けられるとともに、前記ソケット壁部の外面に雄ねじが形成され、且つ、前記ソケット壁部の内面の基端部に内側に突出した段差部が形成されており、
前記筒状体の開口した端部が前記取付けフランジの前記ソケット壁部の内側に、前記ソケット壁部の内面と前記筒状体の前記開口端部の外面との間に断面環状の隙間を開けた状態にして、挿入されており、
前記内リングは、前記筒状体の前記開口端部に内嵌されて前記開口端部をその内側から支持しており、
前記シール部材は前記隙間に配置されており、
前記外リングは前記隙間における前記シール部材を挟んだ両側にそれぞれ配置されており、
前記押しリングは、その内面に前記ソケット壁部の前記雄ねじに対応した雌ねじが形成されるとともに、前記押しリングの端部にその内側に突出した押し部が設けられており、
前記筒状体の前記開口端部に外挿された前記押しリングの前記雌ねじが前記ソケット壁部の前記雄ねじに前記ソケット壁部の先端側から螺合されて前記押しリングが前記ソケット壁部に締め付けられることにより、前記押しリングの前記押し部によって前記段差部に向かって押された前記複数の外リング間で前記シール部材が前記ソケット壁部の内面と前記開口端部の外面とに気密に接触するように挟圧されている前項2記載のろう付け方法。
[4] 前記筒状体は、軸方向の一端側が開口するとともに、軸方向の他端側が偏平状に気密に閉塞されており、且つ、前記一端側の開口を前記ワークの出入れ口とするものであり、
前記蓋体は、前記筒状体の前記一端側の開口を開閉自在に閉塞するものであり、
前記蓋体には、前記密封体の内部に不活性ガスを供給するガス供給管と、前記密封体の内部のガスを排出するガス排出管と、が接続されている前項1記載のろう付け方法。
[5] 前記蓋体は、蓋本体としての閉止フランジと、前記閉止フランジが気密に取外し可能に取り付けられる取付けフランジと、内リングと、環状シール部材と、複数の外リングと、押しリングとを備えており、
前記取付けフランジには筒状のソケット壁部が一体に設けられるとともに、前記ソケット壁部の外面に雄ねじが形成され、且つ、前記ソケット壁部の内面の基端部に内側に突出した段差部が形成されており、
前記筒状体の開口した端部が前記取付けフランジの前記ソケット壁部の内側に、前記ソケット壁部の内面と前記筒状体の前記開口端部の外面との間に断面環状の隙間を開けた状態にして、挿入されており、
前記内リングは、前記筒状体の前記開口端部に内嵌されて前記開口端部をその内側から支持しており、
前記シール部材は前記隙間に配置されており、
前記外リングは前記隙間における前記シール部材を挟んだ両側にそれぞれ配置されており、
前記押しリングは、その内面に前記ソケット壁部の前記雄ねじに対応した雌ねじが形成されるとともに、前記押しリングの端部にその内側に突出した押し部が設けられており、
前記筒状体の前記開口端部に外挿された前記押しリングの前記雌ねじが前記ソケット壁部の前記雄ねじに前記ソケット壁部の先端側から螺合されて前記押しリングが前記ソケット壁部に締め付けられることにより、前記押しリングの前記押し部によって前記段差部に向かって押された前記複数の外リング間で前記シール部材が前記ソケット壁部の内面と前記開口端部の外面とに気密に接触するように挟圧されている前項4記載のろう付け方法。
[6] 前記筒状体は円筒状である前項1〜5のいずれかに記載のろう付け方法。
[7] 前記筒状体の軸方向の少なくとも一端側は、前記溶融工程の際に発生する前記筒状体の軸方向への熱膨張に応じて軸方向に移動可能に配置されている前項1〜6のいずれかに記載のろう付け方法。
[8] 前記発熱体は、前記筒状体におけるワーク配置位置を挟んだ両外側にそれぞれ配置されており、
前記溶融工程では、前記各発熱体の熱を前記各発熱体から前記筒状体の前記外周壁を介して前記ワークに伝導伝熱により伝えることにより、前記ろう材を溶融する前項1〜7のいずれかに記載のろう付け方法。
[9] 前記溶融工程では、前記各発熱体を前記筒状体の前記外周壁を介して前記ワークに前記両発熱体間で前記ワークを挟むように相対的に押し付ける前項8記載のろう付け方法。
[10] ろう材が設けられたろう付け予定部を有するワークが内部に配置される密封体と、
前記密封体の外側に配置される発熱体と、
を具備し、
前記密封体は、軸方向の少なくとも一端側が開口した筒状体と、前記筒状体の開口を気密に閉塞する少なくとも一つの蓋体とを備えており、
前記密封体の内部が不活性ガス雰囲気にされ且つ前記発熱体が前記筒状体の外周壁の外面に接触するとともに前記外周壁の内面が前記ワークに接触した状態にして、前記発熱体の熱が前記発熱体から前記外周壁を介して前記ワークに伝導伝熱により伝えられることにより、前記ろう材を溶融するものとなされており、
前記発熱体は、前記ろう材を溶融する際に前記筒状体の前記外周壁を介して前記ワークに相対的に押し付けられるものであり、
前記筒状体の前記外周壁は、前記発熱体の前記ワークへの押付け動作に追従して弾性変形可能な肉厚を有していることを特徴とするろう付け装置。
[11] 前記筒状体は、軸方向の両端側がそれぞれ開口するとともに、前記両開口のうちいずれか一方を前記ワークの出入れ口とするものであり、
前記蓋体は、前記筒状体の前記両開口をそれぞれ気密に閉塞する第1蓋体及び第2蓋体から構成されるとともに、
前記第1蓋体は、前記筒状体の前記両開口のうち前記ワークの出入れ口とされる開口を開閉自在に閉塞するものであり、
前記第2蓋体には、前記密封体の内部に不活性ガスを供給するガス供給管と、前記密封体の内部のガスを排出するガス排出管と、が接続されている前項10記載のろう付け装置。
[12] 前記第1蓋体及び前記第2蓋体のうち少なくとも第1蓋体は、蓋本体としての閉止フランジと、前記閉止フランジが気密に取外し可能に取り付けられる取付けフランジと、内リングと、環状シール部材と、複数の外リングと、押しリングとを備えており、
前記取付けフランジには筒状のソケット壁部が一体に設けられるとともに、前記ソケット壁部の外面に雄ねじが形成され、且つ、前記ソケット壁部の内面の基端部に内側に突出した段差部が形成されており、
前記筒状体の開口した端部が前記取付けフランジの前記ソケット壁部の内側に、前記ソケット壁部の内面と前記筒状体の前記開口端部の外面との間に断面環状の隙間を開けた状態にして挿入されており、
前記内リングは、前記筒状体の前記開口端部に内嵌されて前記開口端部をその内側から支持しており、
前記シール部材は前記隙間に配置されており、
前記外リングは前記隙間における前記シール部材を挟んだ両側にそれぞれ配置されており、
前記押しリングは、その内面に前記ソケット壁部の前記雄ねじに対応した雌ねじが形成されるとともに、前記押しリングの端部にその内側に突出した押し部が設けられており、
前記筒状体の前記開口端部に外挿された前記押しリングの前記雌ねじが前記ソケット壁部の前記雄ねじに前記ソケット壁部の先端側から螺合されて前記押しリングが前記ソケット壁部に締め付けられることにより、前記押しリングの前記押し部によって前記段差部に向かって押された前記複数の外リング間で前記シール部材が前記ソケット壁部の内面と前記開口端部の外面とに気密に接触するように挟圧されている前項11記載のろう付け装置。
[13] 前記筒状体は、軸方向の一端側が開口するとともに、軸方向の他端側が偏平状に気密に閉塞されており、且つ、前記一端側の開口を前記ワークの出入れ口とするものであり、
前記蓋体は、前記筒状体の前記一端側の開口を開閉自在に閉塞するものであり、
前記蓋体には、前記密封体の内部に不活性ガスを供給するガス供給管と、前記密封体の内部のガスを排出するガス排出管と、が接続されている前項10記載のろう付け装置。
[14] 前記蓋体は、蓋本体としての閉止フランジと、前記閉止フランジが気密に取外し可能に取り付けられる取付けフランジと、内リングと、環状シール部材と、複数の外リングと、押しリングとを備えており、
前記取付けフランジには筒状のソケット壁部が一体に設けられるとともに、前記ソケット壁部の外面に雄ねじが形成され、且つ、前記ソケット壁部の内面の基端部に内側に突出した段差部が形成されており、
前記筒状体の開口した端部が前記取付けフランジの前記ソケット壁部の内側に、前記ソケット壁部の内面と前記筒状体の前記開口端部の外面との間に断面環状の隙間を開けた状態にして挿入されており、
前記内リングは、前記筒状体の前記開口端部に内嵌されて前記開口端部をその内側から支持しており、
前記シール部材は前記隙間に配置されており、
前記外リングは前記隙間における前記シール部材を挟んだ両側にそれぞれ配置されており、
前記押しリングは、その内面に前記ソケット壁部の前記雄ねじに対応した雌ねじが形成されるとともに、前記押しリングの端部にその内側に突出した押し部が設けられており、
前記筒状体の前記開口端部に外挿された前記押しリングの前記雌ねじが前記ソケット壁部の前記雄ねじに前記ソケット壁部の先端側から螺合されて前記押しリングが前記ソケット壁部に締め付けられることにより、前記押しリングの前記押し部によって前記段差部に向かって押された前記複数の外リング間で前記シール部材が前記ソケット壁部の内面と前記開口端部の外面とに気密に接触するように挟圧されている前項13記載のろう付け装置。
[15] 前記筒状体は円筒状である前項10〜14のいずれかに記載のろう付け装置。
[16] 前記筒状体の軸方向の少なくとも一端側は、前記ろう材を溶融する際に発生する前記筒状体の軸方向への熱膨張に応じて軸方向に移動可能に配置されている前項10〜15のいずれかに記載のろう付け装置。
[17] 前記発熱体は、前記筒状体におけるワーク配置位置を挟んだ両外側にそれぞれ配置されており、
前記各発熱体の熱が前記各発熱体から前記筒状体の前記外周壁を介して前記ワークに伝導伝熱により伝えられることにより、前記ろう材を溶融するものとなされている前項10〜16のいずれかに記載のろう付け装置。
[18] 前記各発熱体は、前記ろう材を溶融する際に前記筒状体の前記外周壁を介して前記ワークに前記両発熱体間で前記ワークを挟むように相対的に押し付けられるものである前項17記載のろう付け装置。
本発明は以下の効果を奏する。
前項[1]のろう付け方法では、溶融工程において、熱源としての発熱体の熱を伝導伝熱によりワークに伝えるので、熱源の熱を放射伝熱や対流伝熱によりワークに伝える場合に比べて、ワークの昇温速度の高速化を図ることができ、その結果、ろう付けに要する時間(即ちろう付け時間)の短縮化を図ることができるし、更に、ろう付けに要する熱量の低減化を図ることができる。さらに、ワークが密封体の内部に配置されるので、溶融工程の際(即ちろう材を溶融する際)に密封体の内部を不活性ガス雰囲気にすることができ、これによりワークのろう付け予定部を良好にろう付けすることができる。
さらに、溶融工程の際には密封体の内部は不活性ガス雰囲気にされるから、密封体の内部の不活性ガス圧力(密封体の内圧)を密封体の外側の圧力(大気圧)と均衡させることができる。そのため、密封体の筒状体の外周壁の肉厚を薄く設定することができる。これにより、ワークの昇温速度の更なる高速化を図ることができ、その結果、ろう付けに要する時間の更なる短縮化を図ることができるし、更に、ろう付けに要する熱量の更なる低減化を図ることができる。
さらに、発熱体は、溶融工程の際に筒状体の外周壁を介してワークに相対的に押し付けられるから、発熱体を筒状体の外周壁の外面に密着させることができるし、外周壁の内面をワークに密着させることができる。これにより、発熱体の熱を発熱体から外周壁を介してワークに確実に伝えることができる。
しかも、筒状体の外周壁は、発熱体のワークへの押付け動作に追従して弾性変形可能な肉厚を有しているので、発熱体を外周壁を介してワークに確実に押し付けることができるし、また発熱体のワークへの押付けを解除すると筒状体の外周壁は自己の弾性復元力で元の形状に戻るので、筒状体を繰り返し使用することができる。さらに、ワークの大きさ(厚さ)に厳格に対応した内部空間を有する筒状体を用いる必要がなくなり、そのため密封体の適用範囲を増大させることができる。
その上、溶融工程の際には筒状体の外周壁は発熱体の熱で加熱されることで熱膨張するが、外周壁は筒状なので、熱膨張(特に周方向の熱膨張)による外周壁の塑性変形(熱塑性変形)の発生は抑制される。そのため、溶融工程の際に発熱体と外周壁の外面との接触状態及び外周壁の内面とワークとの接触状態を良好に維持することができるし、更に、筒状体を確実に繰り返し使用することができる。
前項[2]では、第1蓋体は、筒状体の両開口のうちワークの出入れ口とされる開口を開閉自在に閉塞するものであるから、ワークの出入れ作業をする際には第1蓋体を開けることができるし、溶融工程の際には第1蓋体を閉めることで密封体の内部の不活性ガスの外部への漏出を阻止することができる。
一方、第2蓋体には、密封体の内部に不活性ガスを供給するガス供給管と、密封体の内部のガスを排出するガス排出管と、が接続されているので、密封体の内部を不活性ガス雰囲気に容易に実現することができる。
しかも、ガス供給管及びガス排出管は第1蓋体ではなく第2蓋体に接続されているので、次のような利点がある。すなわち、もしガス供給管やガス排出管が第1蓋体に設けられている場合には、第1蓋体を開閉する度に第1蓋体とガス供給管等との分離作業や接続作業を行わなければならず、その結果、第1蓋体の開閉作業が面倒になるという問題が発生する。また、仮にガス供給管等の分離作業や接続作業を行わなくても第1蓋体を開閉しうるように第1蓋体やガス供給管等が構成されていたとしても、その構造が複雑になってろう付け装置の製造コストが高くなるという問題が発生する。これに対して、ガス供給管等が第2蓋体に接続されている場合には、第2蓋体は必ずしも開閉されるものではないので、そのような問題は発生せず、したがって第1蓋体の開閉作業を容易に行うことができるし、第1蓋体やガス供給管等の構造を簡素化することができる。
前項[3]では、次のような利点がある。すなわち、筒状体の外周壁は発熱体のワークへの押付け動作に追従して弾性変形可能な肉厚を有している。このような筒状体は、一般に、筒状体と蓋体との間をシールする際に筒状体の開口端部がその内側へ変形するなどしてシール状態を実現しにくい。これに対して、前項[3]では、蓋体の内リングが筒状体の開口端部に内嵌されて開口端部がその内側から内リングで支持されているので、筒状体の開口端部の内側への変形が阻止されている。そしてこの開口端部の外面と取付けフランジのソケット壁部の内面とにシール部材が気密に接触しているので、筒状体と蓋体との間を確実にシールすることができる。
前項[4]では、蓋体は、筒状体におけるワークの出入れ口とされる開口を開閉自在に閉塞するものであるから、ワークの出入れ作業をする際には蓋体を開けることができるし、溶融工程の際には蓋体を閉めることで密封体の内部の不活性ガスの外部への漏出を阻止することができる。
さらに、蓋体には、密封体の内部に不活性ガスを供給するガス供給管と、密封体の内部のガスを排出するガス排出管と、が接続されているので、密封体の内部を不活性ガス雰囲気に容易に実現することができる。
さらに、筒状体の軸方向の他端側が偏平状に気密に閉塞されているので、筒状体の軸方向の他端側を容易に閉塞することができるし、蓋体の数を減らすことができる。
前項[5]では上記[3]と同様の利点がある。
前項[6]では、筒状体が円筒状であることにより、筒状体の外周壁を発熱体のワークへの押付け動作に追従して確実に弾性変形させることができる。さらに、筒状体と蓋体との間を更に確実にシールすることができる。
前項[7]では、筒状体の軸方向の少なくとも一端側は、溶融工程の際に発生する筒状体の軸方向への熱膨張に応じて軸方向に移動可能に配置されているので、軸方向への熱膨張による外周壁の塑性変形(熱塑性変形)の発生を確実に防止することができる。そのため、溶融工程の際に発熱体と外周壁の外面との接触状態及び外周壁の内面とワークとの接触状態を確実に良好に維持することができるし、更に、筒状体をより一層確実に繰り返し使用することができる。
前項[8]では、発熱体は、筒状体におけるワーク配置位置を挟んだ両外側にそれぞれ配置されているから、発熱体が筒状体におけるワーク配置位置を挟んだ両外側のうちいずれか一方側だけに配置されている場合に比べて、ワークの昇温速度の更なる高速化を図ることができ、その結果、ろう付けに要する時間の更なる短縮化を図ることができる。
前項[9]では、各発熱体は、筒状体の外周壁を介してワークに両発熱体間でワークを挟むように相対的に押し付けられるものであることにより、溶融工程の際にワークのろう付け予定部にろう付け荷重を加えることができ、これによりワークのろう付け予定部を更に良好にろう付けすることができる。
前項[10]〜[18]のろう付け装置は、それぞれ上記[1]〜[9]のろう付け方法に好適に用いることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るろう付け装置をろう材を溶融する際の状態で示す縦断面図である。 図2は、図1中のX−X線断面図である。 図3は、本発明の第2実施形態に係るろう付け装置をろう材を溶融する際の状態で示す縦断面図である。 図4は、本発明の第3実施形態に係るろう付け装置をろう材を溶融する際の状態で示す縦断面図である。
次に、本発明の幾つかの実施形態について図面を参照して以下に説明する。
図1及び2は、本発明の第1実施形態に係るろう付け装置1A及びろう付け方法を説明する図である。
本第1実施形態のろう付け装置1Aは、ろう付け製品として例えば熱交換器を不活性ガス雰囲気ろう付け法により製造するために用いられるものであり、密封体2、2個の発熱体20、20などを具備している。
密封体2はその内部2aを気密に密封可能な構成になっている。密封体2の詳細な構成については後述する。
密封体2の内部2aにはワーク30が収容配置される。ワーク30はろう付け予定部31を有するものであり、本第1実施形態ではワーク30は互いにろう付け一体化される複数個の被ろう付け部材33a、33a、33bから構成されている。これらの被ろう付け部材33a、33a、33bはいずれも金属製であり、本第1実施形態ではアルミニウム製であるとする。また、被ろう付け部材の個数は例えば3個である。これらの被ろう付け部材33a、33a、33bのうち2個の部材33a、33aは略平板状であり、互いに上下に離間して平行に配置されている。各平板状部材33aの大きさは例えば幅40×長さ40×肉厚2mmである。残りの1個の部材33bはコルゲートフィン状であり、両平板状部材33a、33aの間に配置されている。このコルゲートフィン状部材33bの大きさは例えば幅40×長さ40×高さ16×肉厚0.3mmである。コルゲートフィン状部材33bはブレージングシートで形成されており、その心材33cの両面にはそれぞれろう材としてのろう材層32、32がクラッドされている(片側8%の両側クラッド)。したがって、上側の平板状部材33aとコルゲートフィン状部材33bとの相互接触部(即ち接合予定界面)間と、下側の平板状部材33aとコルゲートフィン状部材33bとの相互接触部(即ち接合予定界面)間とには、それぞれコルゲートフィン状部材33bのろう材層32(ろう材)が介在されている。そして、それぞれの相互接触部間に介在されたろう材層32が溶融されることにより、それぞれの相互接触部がろう付けされてこれらの被ろう付け部材が一体化される。すなわち、このワーク30はこのような相互接触部をろう付け予定部31として有している。
ろう材層32のろう材の主なろう成分は、Al−Si系合金、Al−Si−Mg(Bi)系合金等である。ろう材の種類は、適用するろう付け方法(ろう付け条件)に応じて決定されるものであり、限定されるものではない。具体的に示すと、ろう付け方法(ろう付け条件)として例えばノコロックろう付け法(ノコロックろう付け条件)を適用する場合にはろう材の表面にフラックスを付着させたものが用いられ、ろう付け方法(ろう付け条件)として例えばVAW法(VAWろう付け条件)を適用する場合にはろう材はフラックスレスのものが用いられる。本第1実施形態では、コルゲートフィン状部材33bの心材33cの材質は例えばA3003であり、ろう材層32の材質(即ちろう材)は例えばAl−8質量%Si合金である。
次に、密封体2の構成について以下に説明する。
密封体2は、筒状体3、2個の蓋ユニットとしての2個の蓋体10、10などを備えている。筒状体3は、ろう材(即ちろう材層32)を溶融する際の熱に耐えうる金属製であり、本第1実施形態では例えばSUS304等の鋼製である。
筒状体3はその軸方向の少なくとも一端側が開口したものであり、本第1実施形態ではその軸方向の両端側が開口している。さらに、筒状体3は、図2において二点鎖線でその断面形状を示すように円筒状である。すなわち、筒状体3は、密封体2の内部(内側)2aと密封体2の外部(外側)とを仕切る隔壁としての断面円形状の外周壁4を有している。
さらに、筒状体3は横倒し状に配置されており、詳述すると筒状体3はその軸が略水平になるように配置されている。本第1実施形態では、筒状体3は例えばその軸方向が左右方向になるように配置されているとする。筒状体3の軸方向の各端側の開口、即ち筒状体3の左右各開口3a、3aは断面円形状である。そして、筒状体3の左右両開口3a、3aのうち一方の開口としての左開口3aがワーク30の出入れ口とされる。さらに、筒状体3は水平で滑らかな載置台(図示せず)上に載置されており、これにより、筒状体3の軸方向の両端側は、それぞれ、ろう材を溶融する際に発生する筒状体3の軸方向への熱膨張に応じて軸方向に移動可能に配置されている。
各蓋体(蓋ユニット)10は、筒状体3の左右両開口3a、3aをそれぞれ開閉自在に且つ気密に閉塞するものであり、筒状体3の開口した左端部(以下、筒状体3の左開口端部3bという)と開口した右端部(以下、筒状体3の右開口端部3bという)とにそれぞれ取り付けられている。ここで説明の便宜上、2個の蓋体10、10のうち筒状体3の左開口(即ちワーク30の出入れ口とされる開口)3aを閉塞する蓋体10を特に「第1蓋体10A」、筒状体3の右開口3aを閉塞する蓋体10を特に「第2蓋体10B」という。
筒状体3の大きさは、ワーク30の大きさ等に応じて設定されるものであり、限定されるものではないが、本第1実施形態では、筒状体3(即ち外周壁4)の長さが500〜1000mm、筒状体3(外周壁4)の内径が80〜150mmにそれぞれ設定されるのが特に望ましい。筒状体3の内径は筒状体3の軸方向において一定に設定されている。筒状体3の外周壁4の肉厚は薄く設定されており、当該肉厚の詳細については後述する。
次に、第1蓋体10Aの構成、及び、第1蓋体10Aと筒状体3との取付け構造について以下に説明する。
第1蓋体10Aは、閉止フランジ(ブラインドフランジ)11、取付けフランジ12、内リング13、環状シール部材としての複数のOリング14、複数の外リング15、押しリング16などを備えている。閉止フランジ11、取付けフランジ12、内リング13、各外リング15及び押しリング16は、いずれも剛性を有するものであり、更に、ろう材を溶融する際の熱に耐えうる金属製であり、例えばSUS304等のステンレス鋼製である。一方、Oリング14はゴム製であり、詳述すると耐熱ゴム製である。
閉止フランジ11は、第1蓋体10Aの蓋本体とされるものであり、円板状のものである。
取付けフランジ12は、その中央部にワーク30の取出し孔としての円形孔12dが設けられた略円環板状のものであり、閉止フランジ11が気密に取外し可能に取り付けられるものである。詳述すると、取付けフランジ12には閉止フランジ11が複数の締結ボルト11aによって分離可能に締結されている。さらに、取付けフランジ12と閉止フランジ11との接触界面には環状シール部材としてのOリング12fが介在されている。
さらに、取付けフランジ12には、その厚さ方向の片側に突出した短円筒状のソケット壁部12aが円形孔12dを包囲する状態にして一体に形成されている。ソケット壁部12aの内径は筒状体3の左開口端部3bの外径よりも少し大寸に設定されている。これにより、ソケット壁部12aの内側に筒状体3の左開口端部3bが挿入された状態において、ソケット壁部12aの内面12cと左開口端部3bの外面(即ち外周壁4の左端部の外面4b)との間に断面円環状の隙間が開(あ)くものとなされている。ソケット壁部12aの外面には雄ねじ12bがソケット壁部12aの先端から形成されている。ソケット壁部12aの内面12cの基端部には、ソケット壁部12aの内側に突出した段差部12eがその周方向の全周に亘って一体に形成されている。
筒状体3の左開口端部3bは、取付けフランジ12のソケット壁部12aの内側に、ソケット壁部12aの内面12cと左開口端部3bの外面4bとの間に断面円環状の隙間を開け且つ左開口端部3bの端面がソケット壁部12aの段差部12eに突き当てられた状態にして、挿入されている。
内リング13は短円筒状のものである。内リング13の長さは取付けフランジ12のソケット壁部12aの長さと略等しく設定されている。内リング13の外径は、筒状体3の左開口端部3bの内径に対応して設定されており、具体的に例示すると筒状体3の左開口端部3bの内径に対して等しい乃至約0.1mm小さく設定されている。そして、この内リング13が筒状体3の左開口端部3bに内嵌されている。この状態において、内リング13の外面は筒状体3の左開口端部3bの内面(即ち外周壁4の左端部の内面4a)にその周方向の全周に亘って略面接触状態に接触している。これにより、内リング13は左開口端部3bの内側への変形を阻止するように左開口端部3bをその内側から支持補強している。
Oリング14は円環状のものであり、その数は2つである。Oリング14の断面形状は円形状である。そして、各Oリング14は、取付けフランジ12のソケット壁部12aの内面12cと筒状体3の左開口端部3bの外面4bとの間に開いた上述の隙間に軸方向に所定の間隔をおいて軸方向に移動可能に配置されている。
外リング15は短円筒状のものであり、その数は3つである。そして、各外リング15は、上述の隙間における各Oリング14を挟んだ軸方向両側にそれぞれ軸方向に移動可能に配置されている。この状態において、これらの外リング15、15、15のうちソケット壁部12aの先端側に配置された外リング15は、少なくともその軸方向の端部がソケット壁部12aの先端位置よりも軸方向外側へはみ出した状態になっている。
押しリング16は、取付けフランジ12のソケット壁部12aの外径に対応した内径を有するとともに、その内面にソケット壁部12aの雄ねじ12bに対応する雌ねじ16aが形成されている。さらに、押しリング16の軸方向の一端部にはその内側に突出した押し部16bがその周方向の全周に亘って一体に形成されている。
そして、押しリング16は筒状体3の左開口端部3bに外挿されるとともに、押しリング16の雌ねじ16aがソケット壁部12aの雄ねじ12bにソケット壁部12aの先端側から基端側に向かって螺合されることにより押しリング16がソケット壁部12aに解除可能に締め付けられている。このような押しリング16のソケット壁部12aへの締付け動作に伴い、押しリング16の押し部16bが外リング15におけるソケット壁部12aの先端位置よりも軸方向外側にはみ出した部分に当接して全ての外リング15、15、15を段差部12eに向かって軸方向に押す。これにより、これらの外リング15、15、15が段差部12eと押し部16bとの間で軸方向に挟圧され、これに伴い、各Oリング14がその両側に配置された両外リング15、15の間で断面略楕円形状になるように弾性的に挟圧され、その結果、各Oリング14がソケット壁部12aの内面12cと筒状体3の左開口端部3bの外面4bとに気密に圧接した状態になっている。このような構造で第1蓋体10Aの取付けフランジ12が筒状体3の左開口端部3bに固定状態に取り付けられている。
ここで、筒状体3を新しいものに交換する場合などには、押しリング16をソケット壁部12aに対して緩め方向に回転させて押しリング16のソケット壁部12aへの締付けを解除することにより、このような固定状態が解除されて筒状体3の左開口端部3bから取付けフランジ12を取り外すことができるようになっている。
第2蓋体10Bは、閉止フランジ11にガス供給管19a及びガス排出管19bが接続されている点を除いて上述した第1蓋体10Aと同じ構成である。さらに、第2蓋体10Bと筒状体3との取付け構造についても上述した第1蓋体10Aと筒状体3との取付け構造と同じである。第2蓋体10Bの構成を第1蓋体10Aとの相異点を中心に説明すると次のとおりである。
第2蓋体10Bにおいて、ガス供給管19aは密封体2の内部2aに不活性ガスを供給する金属製のものである。本第1実施形態では、不活性ガスは例えばNガス(即ち窒素ガス)19cであるとする。このガス供給管19aは、Nガス供給源(例:Nガスボンベ)から延びたものであり、第2蓋体10Bの閉止フランジ11の外側から閉止フランジ11の略中央部に気密に貫通してそのガス出口が密封体2(筒状体3)の内部2aに配置されている。ガス排出管19bは、密封体2の内部2aのガス(例:空気、排Nガス)19dを密封体2の外部へ排出するものであり、第2蓋体10Bの閉止フランジ11の外側から閉止フランジ11の略中央部に気密に貫通してそのガス入口が密封体2の内部2aに配置されている。なお、ガス供給管19a及びガス排出管19bにはそれぞれ流量調節弁(図示せず)が設けられている。
2個の発熱体20、20は、密封体2の筒状体3におけるワーク配置位置を挟んだ上下両外側に一個ずつ配置されている。筒状体3におけるワーク配置位置とは、詳述すると筒状体3の外周壁4の軸方向中間位置である。そして、ろう材を溶融する際には、各発熱体20の熱は、各発熱体20が筒状体3の外周壁4の外面4bに接触し且つ筒状体3の外周壁4の内面4aがワーク30に接触した状態にして、各発熱体20から筒状体3の外周壁4を介してワーク30に伝導伝熱により同時に伝えられてろう材を加熱溶融するものである。発熱体20は例えば電気ヒータの加熱ヘッドからなるものであり、発熱体20への電流供給量の増減等によって発熱体20の温度を制御できるように構成されている。なお、伝導伝熱は「熱伝導」とも呼ばれている。
ここで説明の便宜上、筒状体3におけるワーク配置位置を挟んだ両外側のうち上外側に配置された発熱体20を「上発熱体」、下外側に配置された発熱体20を「下発熱体」という。
本第1実施形態では、上発熱体20の加熱面(発熱面)20aは、ワーク30の上面(詳述すると上側の平板状部材33aの上外面)に対応した形状に形成されており、具体的には例えば平坦状に形成されている。さらに、この加熱面20aは、ワーク30の上面を覆いうる大きさに形成されており、例えば幅40×長さ40mmに設定されている。また同じく、下発熱体20の加熱面(発熱面)20aは、ワーク30の下面(詳述すると下側の平板状部材33aの下外面)に対応した形状に形成されており、具体的には例えば平坦状に形成されている。さらに、この加熱面20aは、ワーク30の下面を覆いうる大きさに形成されており、例えば幅40×長さ40mmに設定されている。
さらに、ろう付け装置1Aは、上下両発熱体20、20のうち少なくとも一方を筒状体3の外周壁4を介してワーク30に押し付けるための駆動器を備えている。本第1実施形態では、ろう付け装置1Aは、両発熱体20、20をそれぞれ筒状体3の外周壁4を介してワーク30に押し付けるための2個の駆動器として上駆動器25及び下駆動器25を備えている。上駆動器25は、上発熱体20を筒状体3の外周壁4を介してワーク30に上側から押し付けるものである。下駆動器25は、下発熱体20を筒状体3の外周壁4を介してワーク30に下側から押し付けるものである。そして、両発熱体20、20は、各駆動器25、25の駆動力によって、ろう材を溶融する際に筒状体3の外周壁4の軸方向中間部を介してワーク30に両発熱体20、20間でワーク30を上下両側から挟むように同時に押し付けられるように構成されている。各駆動器25は、その駆動速度、駆動量、駆動力等の駆動動作を制御可能なものである。各駆動器25としては、流体圧(例:油圧、ガス圧)式駆動シリンダ、電動駆動モータなどが用いられる。
筒状体3の外周壁4は、各発熱体20のワーク30への押付け動作に追従して弾性変形可能な肉厚を有している。すなわち、各発熱体20のワーク30への押付け動作の前では、図2に二点鎖線で示すように筒状体3の外周壁4の軸方向中間部は変形しておらず即ち断面円形状である。そして、各発熱体20のワーク30への押付け動作に追従して、各発熱体20が外周壁4の軸方向中間部の外面4bに接触した状態から各発熱体20が外周壁4の軸方向中間部を介してワーク30に押し付けられた状態になるまでの間に亘って、外周壁4の軸方向中間部が断面略長円状に弾性変形しうるような肉厚に外周壁4の肉厚が設定されている。外周壁4の肉厚の具体的な寸法については、筒状体3の材質、その内径、ワーク30の大きさ(例:厚さ)等に応じで設定されるものであり、限定されるものではないが、本第1実施形態では、特に0.05〜0.5mmの範囲に設定されるのが、このような作用を確実に奏し得る点などで望ましい。さらに、外周壁4の肉厚は軸方向及び周方向においてそれぞれ一定に設定されていることが、筒状体3を安価に製作や入手できる点などで特に望ましい。
次に、本第1実施形態のろう付け装置1Aを用いたろう付け方法について以下に説明する。
まず、複数個の被ろう付け部材33a、33a、33bが所定形状に仮組みされたワーク30を準備する。その仮組み方法としては、例えば、複数個の被ろう付け部材33a、33a、33bを所定形状に組み付けこれらが不慮に分解しないように針金等で結束する方法が挙げられる。ワーク30はろう付けのための前処理(例:脱脂、アルカリ洗浄処理、酸化膜除去処理)が常法に従って予め施されている。さらに、ワーク30のろう材(ろう材層32)やろう付け予定部31には必要に応じてフラックスが予め供給されている。すなわち、ワーク30のろう付け予定部31を例えばノコロックろう付け条件に従ってろう付けする場合には、ワーク30のろう材又はろう付け予定部31にはフラックスが塗布やスプレー等により予め供給される。そのフラックス供給量については、フラックスを例えば各平板状部材33aの内面に付着供給させる場合には10g/mなどに設定される。一方、ワーク30のろう付け予定部31を例えばVAWろう付け条件に従ってろう付けする場合には、ワーク30のろう材やろう付け予定部31にはフラックスは供給されない。
次いで、第1蓋体10Aの閉止フランジ11を取付けフランジ12から取り外して密封体2の筒状体3の左端側を開口し、当該左開口3aからワーク30を入れて密封体2(筒状体3)の内部2aの軸方向中間部に配置する。この際に、ワーク30を密封体2の内部2aで安定良く配置させるようにワーク30を所定の治具で保持しても良い。次いで、第1蓋体10Aの閉止フランジ11を取付けフランジ12にOリング12fを介して複数の締結ボルト11aによって締結して取り付け、これにより、筒状体3の左開口3aを第1蓋体10A(詳述すると閉止フランジ11)で閉塞する。この工程を「ワーク配置工程」という。
次いで、密封体2の内部2aをNガス雰囲気にする。その方法としては、ガス供給管19a及びガス排出管19bの流量調節弁をそれぞれ開状態にしてガス供給管19aからNガス19cを密封体2の内部2aに供給する。これにより、密封体2の内部2aをNガス雰囲気に置換し、即ち大気圧と均衡する圧力のNガス雰囲気にする。このときのNガス雰囲気は、酸素濃度が約5ppm以下、露点が約−65℃以下であることが特に望ましい。
また、各発熱体20の温度を所定のろう付け温度に調整する。このろう付け温度は580〜610℃であることがワーク30のろう付け予定部31を良好にろう付けできる点などで特に望ましい。
そしてこの状態で、各発熱体20を、それぞれの駆動器25の駆動力によって、筒状体3の外周壁4を介してワーク30に両発熱体20、20間でワーク30を挟むように同時に押し付ける。その途中で、各発熱体20は筒状体3の外周壁4の軸方向中間部の外面4bに接触して、各発熱体20が外周壁4を介してワーク30に押し付けられる状態になるまで外周壁4の軸方向中間部を内側へ押す。このような各発熱体20のワーク30への押付け動作に追従して、外周壁4の軸方向中間部は断面略長円状に弾性変形する。すなわち、各発熱体20で外周壁4の軸方向中間部を断面略長円状に弾性変形させながら内側へ押して各発熱体20を外周壁4を介してワーク20に同時に押し付ける。その結果、上発熱体20(詳述すると上発熱体20の加熱面20a)と外周壁4の外面4bとが面接触状態に密着し且つ外周壁4の内面4aとワーク30の上外面とが面接触状態に密着すると同時に、下発熱体20(詳述すると下発熱体20の加熱面20a)と外周壁4の外面4bとが面接触状態に密着し且つ外周壁4の内面4aとワーク30の下外面とが面接触状態に密着する。そしてこの状態で、各発熱体20の熱が各発熱体20から外周壁4を介してワーク30に伝導伝熱により同時に伝えられるとともに、ワーク30のろう付け予定部31が密着方向に加圧される。これにより、ワーク30の温度が室温から所定のろう付け温度に上昇してろう材(ろう材層32)が加熱溶融される。この工程を「溶融工程」という。
ワーク30の温度を所定のろう付け温度に所定時間(例えば0〜10min)保持したら、その後、各発熱体20の温度を低下させる。これにより、ろう材(ワーク30)の加熱を停止する。なお、ろう材の加熱の停止は、各発熱体20をそれぞれの駆動器25の駆動力によって筒状体3の外周壁4に対して離間方向に移動させることにより、行っても良い。
ワーク30の温度が所定の温度(例えば550℃)以下に低下することでろう材が固化してワーク30のろう付け予定部31がろう材でろう付けされたら、各発熱体20を筒状体3の外周壁4に対して離間方向に移動させ、これにより各発熱体20のワーク30への押付けを解除する。すると、このように各発熱体20が外周壁4から離間することにより(即ち、各発熱体20のワーク30への押付けを解除することにより)、外周壁4の軸方向中間部は自己の弾性復元力により元の断面形状である断面円形状に戻る。
次いで、第1蓋体10Aの締結ボルト11aを解除して第1蓋体10Aの閉止フランジ11を取付けフランジ12から取り外し、筒状体3の左開口端部3bを開口させる。そして、当該左開口3aを通じてワーク30を密封体2の内部2aから取り出す。これにより、所望するろう付け製品としての熱交換器が得られる。
本第1実施形態のろう付け方法及びろう付け装置1Aには次の利点がある。
溶融工程において、熱源としての各発熱体20の熱を伝導伝熱によりワーク30に伝えるので、熱源の熱を放射伝熱や対流伝熱によりワークに伝える場合に比べて、ワーク30の昇温速度の高速化を図ることができ、その結果、ろう付けに要する時間(即ちろう付け時間)の短縮化を図ることができるし、更に、ろう付けに要する熱量の低減化を図ることができる。さらに、ワーク30が密封体2の内部2aに配置されるので、溶融工程の際(即ちろう材を溶融する際)に密封体2の内部2aをNガス雰囲気にすることができ、これによりワーク30のろう付け予定部31を良好にろう付けすることができる。
さらに、溶融工程の際には密封体2の内部2aはNガス雰囲気にされるから、密封体2の内部2aのNガス圧力(密封体2の内圧)を密封体2の外側の圧力(大気圧)と均衡させることができる。そのため、密封体2の筒状体3の外周壁4の肉厚を薄く設定することができる。これにより、ワーク30の昇温速度の更なる高速化を図ることができ、その結果、ろう付けに要する時間の更なる短縮化を図ることができるし、更に、ろう付けに要する熱量の更なる低減化を図ることができる。
さらに、各発熱体20は、溶融工程の際に筒状体3の外周壁4を介してワーク30に押し付けられるから、発熱体20を筒状体3の外周壁4の外面4bに密着させることができるし、外周壁4の内面4aをワーク30に密着させることができる。これにより、発熱体20の熱を発熱体20から外周壁4を介してワーク30に確実に伝えることができる。
しかも、筒状体3の外周壁4は、発熱体20のワーク30への押付け動作に追従して弾性変形可能な肉厚を有しているので、発熱体20を外周壁4を介してワーク30に確実に押し付けることができるし、また発熱体20のワーク30への押付けを解除すると筒状体3の外周壁4は自己の弾性復元力で元の形状に戻るので、筒状体3を繰り返し使用することができる。しかも、ワーク30の大きさ(厚さ)に厳格に対応した内部空間を有する筒状体3を用いる必要がなくなり、そのため密封体2(筒状体3)の適用範囲を増大させることができる。
さらに、溶融工程の際には筒状体3の外周壁4は発熱体20の熱で加熱されることで熱膨張するが、外周壁4は筒状なので、熱膨張(特に周方向の熱膨張)による外周壁4の塑性変形(熱塑性変形)の発生は抑制される。そのため、溶融工程の際において発熱体20と外周壁4の外面4bとの接触状態及び外周壁4の内面4aとワーク30との接触状態を良好に維持することができるし、更に、筒状体3を確実に繰り返し使用することができる。その上、筒状体3の両端側はそれぞれ溶融工程の際に発生する筒状体3の軸方向への熱膨張に応じて軸方向に移動可能に配置されているので、次のような有利な効果を奏する。すなわち、溶融工程の際には筒状体3の外周壁4は周方向及び軸方向に熱膨張する。このとき、外周壁4は筒状であるから、周方向への熱膨張による外周壁4の塑性変形(熱塑性変形)は防止されるし、更に、筒状体3の両端側はそれぞれ筒状体3の軸方向への熱膨張に応じて軸方向に移動可能に配置されているから、軸方向への熱膨張による外周壁4の塑性変形(熱塑性変形)についても防止される。そのため、溶融工程の際に発熱体20と外周壁4の外面4bとの接触状態及び外周壁4の内面4aとワーク30との接触状態を確実に良好に維持することができるし、更に、筒状体3をより一層確実に繰り返し使用することができる。
さらに、第1蓋体10Aは、筒状体3の左右両開口3a、3aのうちワークの出入れ口とされる左開口3aを開閉自在に且つ気密に閉塞するものであるから、ワークの出入れ作業をする際には第1蓋体10Aを開けることができるし、溶融工程の際には第1蓋体10Aを閉めることで密封体2の内部2aのNガス19cの外部への漏出を阻止することができる。
一方、第2蓋体10Bには、密封体2の内部2aにNガス19cを供給するガス供給管19aと、密封体2の内部2aのガス19dを排出するガス排出管19bと、が接続されているので、密封体2の内部2aをNガス雰囲気に容易に実現することができる。
しかも、ガス供給管19a及びガス排出管19bは第1蓋体10Aではなく第2蓋体10Bに接続されているので、次のような利点がある。すなわち、もしガス供給管19aやガス排出管19bが第1蓋体10Aに設けられている場合には、第1蓋体10A(詳述すると第1蓋体10Aの閉止フランジ11)を開閉する度に第1蓋体10Aとガス供給管19a等との分離作業や接続作業を行わなければならず、その結果、第1蓋体10Aの開閉作業が面倒になるという問題が発生する。また、仮にガス供給管19a等の分離作業や接続作業を行わなくても第1蓋体10Aを開閉しうるように第1蓋体10Aやガス供給管19a等が構成されていたとしても、その構造が複雑になってろう付け装置1Aの製造コストが高くなるという問題が発生する。これに対して、本第2実施形態のようにガス供給管19a等が第2蓋体10Bに接続されている場合には、第2蓋体10Bは必ずしも開閉されるものではないので、そのような問題は発生せず、したがって第1蓋体10Aの開閉作業を容易に行うことができるし、第1蓋体10Aやガス供給管19a等の構造を簡素化することができる。
さらに、本第1実施形態のろう付け装置1Aには次のような利点がある。すなわち、上述のように筒状体3の外周壁4は発熱体20のワーク30への押付け動作に追従して弾性変形可能な肉厚を有しているが、このような筒状体3は、一般に、筒状体3と蓋体10との間をシールする際に筒状体3の開口端部3bがその内側へ変形するなどしてシール状態を実現しにくい。これに対して、本第1実施形態のろう付け装置1Aでは、各蓋体10の内リング13が筒状体3の開口端部3bに内嵌されて開口端部3bがその内側から内リング13で支持補強されているので、筒状体3の開口端部3bの内側への変形が阻止されている。そしてこの開口端部3bの外面4bと取付けフランジ12のソケット壁部12aの内面12cとにOリング14が気密に接触しているので、筒状体3と蓋体10との間を確実にシールすることができる。
さらに、筒状体3が円筒状であるから、筒状体3の外周壁4を発熱体20のワーク30への押付け動作に追従して確実に弾性変形させることができる。さらに、筒状体3と蓋体10との間を更に確実にシールすることができる。
さらに、発熱体20は、筒状体3におけるワーク配置位置を挟んだ両外側にそれぞれ配置されているから、発熱体20が筒状体3におけるワーク配置位置を挟んだ両外側のうちいずれか一方側だけに配置されている場合に比べて、ワーク30の昇温速度の更なる高速化を図ることができ、その結果、ろう付けに要する時間の更なる短縮化を図ることができる。
さらに、各発熱体20は、筒状体3の外周壁4を介してワーク30に両発熱体20、20間でワーク30を挟むように押し付けられるものであることにより、溶融工程の際にワーク30のろう付け予定部31にろう付け荷重を加えることができ、これによりワーク30のろう付け予定部31を更に良好にろう付けすることができる。
もとより、筒状体3を長くすることにより、筒状体3とその開口端部3bに取り付けられた蓋体10との間をシールするOリング14(環状シール部材)に溶融工程の際の熱を容易に伝わりにくくすることができる。そのため、Oリング14を冷却する冷却手段(例:水冷式冷却器)をろう付け装置1Aに設ける必要がないという利点がある。
図3は、本発明の第2実施形態に係るろう付け装置1B及びろう付け方法を説明する図である。同図には上記第1実施形態と同じ要素に同一の符号が付されている。
本第2実施形態のろう付け装置1Bでは、密封体2の筒状体3は、その軸方向の右端側は開口している。一方、筒状体3の左端側は開口しないでその左端部3cが偏平状に塑性変形されて気密に溶接閉塞されている。同図においてクロスハッチングで図示された箇所3dは、左端部を気密に溶接した溶接部である。
筒状体3の右開口3aはワーク30の出入れ口とされるものであり、当該右開口3aが蓋体(蓋ユニット)10により開閉自在に且つ気密に閉塞されている。この蓋体10は、上記第1実施形態のろう付け装置1Aの第2蓋体10Bと同じ構造を有している。
本第2実施形態のろう付け装置1Bでは、密封体2の内部2aにワーク30を配置する際(即ちワーク配置工程の際)には、蓋体10の閉止フランジ11に接続されたガス供給管19a及びガス排出管19bを閉止フランジ11から分離してから、閉止フランジ11を取付けフランジ12から取り外して筒状体3の右開口端部3bを開口させる。そして、ワーク30を密封体2の内部2aの軸方向中間部に右開口3aから入れて配置する。その後、閉止フランジ11を取付けフランジ12にOリング12fを介して締結ボルト11aによって締結して取り付ける。次いで、閉止フランジ11にガス供給管19a及びガス排出管19bをそれぞれ接続する。その後は、上記第1実施形態のろう付け手順と同じ手順でろう付けが行われる。
ろう付けを終了した後でワーク30を密封体2の内部2aから取り出す場合には、ガス供給管19a及びガス排出管19bを閉止フランジ11から分離してから、閉止フランジ11を取付けフランジ12から取り外し、筒状体3の右開口端部3bを開口させる。そして、当該右開口3aを通じてワーク30が密封体2の内部2aから取り出される。
本第2実施形態のろう付け装置1B及びろう付け方法によれば、筒状体3の左端側が偏平状に気密に閉塞されているので、筒状体3の左端側を容易に閉塞することができるし、上記第1実施形態のろう付け装置1Aに比べて蓋体10の数を減らすことができる。
図4は、本発明の第3実施形態に係るろう付け装置1C及びろう付け方法を説明する図である。同図には上記第1実施形態と同じ要素に同一の符号が付されている。
本第3実施形態のろう付け装置1Cでは、上記第2実施形態のろう付け装置1Bと同様に、筒状体3の軸方向の右端側は開口しており、一方、筒状体3の左端側は開口しないでその左端部3cが偏平状に塑性変形されて気密に溶接閉塞されている。さらに、左端部3cが焼き鈍しされて巻回されている。
本第3実施形態のろう付け装置1Cのその他の構造及び同ろう付け装置1Cを用いたろう付け方法は上記第2実施形態と同じである。
以上で本発明の幾つかの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で様々に変更可能である。
例えば、上記実施形態では、ろう付け装置は上発熱体20及び下発熱体20を具備しているが、本発明ではろう付け装置はこれに限定されるものではなく、その他に例えば両発熱体20、20のうちいずれか一方だけを備えていても良い。もしろう付け装置が上発熱体20だけを備えている場合には、下発熱体20の代わりに下発熱体20の配置位置にワーク30を筒状体3の外周壁4を介して下側から受ける受け部材が配置されるのが望ましい。こうすることにより、溶融工程の際(即ちろう材を溶融する際)に上発熱体20と受け部材との間でワーク30を挟むように上発熱体20を筒状体3の外周壁4を介してワーク30に押し付けることができる。もしろう付け装置が下発熱体20だけを備えている場合には、上発熱体20の代わりに上発熱体20の配置位置にワーク30を筒状体3の外周壁4を介して上側から受ける受け部材が配置されるのが望ましい。こうすることにより、溶融工程の際に下発熱体20と受け部材との間でワーク30を挟むように下発熱体20を筒状体3の外周壁4を介してワーク30に押し付けることができる。また、いずれの場合でも、受け部材は、セラミック(例:アルミナ)製や、溶融工程の際の熱に耐えうる金属製であることが望ましく、特に断熱性を有するものであることが望ましく、こうすることにより、溶融工程の際に受け部材から流出する熱損失量を減少させることができる。
また、上記実施形態では各駆動器25の駆動力によって各発熱体20が筒状体3の外周壁4を介してワーク30に押し付けられるが、本発明はその他に例えば筒状体3を両発熱体20、20のうちいずれか一方に向かって移動させることで当該一方の発熱体20が筒状体3の外周壁4を介してワーク30に押し付けられる構成を採用しても良い。
また、上記実施形態では発熱体20を外周壁4を介してワーク30に押し付ける前に発熱体20の温度を予め所定のろう付け温度に調整しているが、本発明ではその他に例えば発熱体20を外周壁4を介してワーク30に押し付けた後で発熱体20の温度を所定のろう付け温度に調整しても良い。
本発明は、ろう付け方法及びろう付け装置、特に不活性ガス雰囲気ろう付け方法及び不活性ガス雰囲気ろう付け装置に好適に利用可能である。
1A〜1C:ろう付け装置
2:密封体
3:筒状体
3a:筒状体の開口
3b:筒状体の開口端部
4:筒状体の外周壁
10:蓋体
10A、10B:第1蓋体、第2蓋体
11:閉止フランジ
12:取付けフランジ
12a:ソケット壁部
12b:雄ねじ
12c:ソケット壁部の内面
12e:ソケット壁部の段差部
13:内リング
14:Oリング(環状シール部材)
15:外リング
16:押しリング
16a:雌ねじ
16b:押し部
19a:ガス供給管
19b:ガス排出管
30:ワーク
31:ろう付け予定部
32:ろう材層(ろう材)

Claims (18)

  1. ろう材が設けられたろう付け予定部を有するワークを、軸方向の少なくとも一端側が開口した筒状体と前記筒状体の開口を気密に閉塞した少なくとも一つの蓋体とを備えた密封体の内部に配置するワーク配置工程と、
    前記ワーク配置工程の後で、前記密封体の内部を不活性ガス雰囲気にし且つ発熱体を前記筒状体の外周壁の外面に接触させるとともに前記外周壁の内面を前記ワークに接触させた状態にして、前記発熱体の熱を前記発熱体から前記外周壁を介して前記ワークに伝導伝熱により伝えることにより、前記ろう材を溶融する溶融工程と、
    を含み、
    前記溶融工程では、前記発熱体を前記筒状体の前記外周壁を介して前記ワークに相対的に押し付けることによって、前記発熱体を前記外周壁の外面に接触させるとともに前記外周壁の内面を前記ワークに接触させた状態にするものであり、
    前記筒状体の前記外周壁は、前記溶融工程における前記発熱体の前記ワークへの押付け動作に追従して弾性変形可能な肉厚を有していることを特徴とするろう付け方法。
  2. 前記筒状体は、軸方向の両端側がそれぞれ開口するとともに、前記両開口のうちいずれか一方を前記ワークの出入れ口とするものであり、
    前記蓋体は、前記筒状体の前記両開口をそれぞれ気密に閉塞する第1蓋体及び第2蓋体から構成されるとともに、
    前記第1蓋体は、前記筒状体の前記両開口のうち前記ワークの出入れ口とされる開口を開閉自在に閉塞するものであり、
    前記第2蓋体には、前記密封体の内部に不活性ガスを供給するガス供給管と、前記密封体の内部のガスを排出するガス排出管と、が接続されている請求項1記載のろう付け方法。
  3. 前記第1蓋体及び前記第2蓋体のうち少なくとも第1蓋体は、蓋本体としての閉止フランジと、前記閉止フランジが気密に取外し可能に取り付けられる取付けフランジと、内リングと、環状シール部材と、複数の外リングと、押しリングと、を備えており、
    前記取付けフランジには筒状のソケット壁部が一体に設けられるとともに、前記ソケット壁部の外面に雄ねじが形成され、且つ、前記ソケット壁部の内面の基端部に内側に突出した段差部が形成されており、
    前記筒状体の開口した端部が前記取付けフランジの前記ソケット壁部の内側に、前記ソケット壁部の内面と前記筒状体の前記開口端部の外面との間に断面環状の隙間を開けた状態にして、挿入されており、
    前記内リングは、前記筒状体の前記開口端部に内嵌されて前記開口端部をその内側から支持しており、
    前記シール部材は前記隙間に配置されており、
    前記外リングは前記隙間における前記シール部材を挟んだ両側にそれぞれ配置されており、
    前記押しリングは、その内面に前記ソケット壁部の前記雄ねじに対応した雌ねじが形成されるとともに、前記押しリングの端部にその内側に突出した押し部が設けられており、
    前記筒状体の前記開口端部に外挿された前記押しリングの前記雌ねじが前記ソケット壁部の前記雄ねじに前記ソケット壁部の先端側から螺合されて前記押しリングが前記ソケット壁部に締め付けられることにより、前記押しリングの前記押し部によって前記段差部に向かって押された前記複数の外リング間で前記シール部材が前記ソケット壁部の内面と前記開口端部の外面とに気密に接触するように挟圧されている請求項2記載のろう付け方法。
  4. 前記筒状体は、軸方向の一端側が開口するとともに、軸方向の他端側が偏平状に気密に閉塞されており、且つ、前記一端側の開口を前記ワークの出入れ口とするものであり、
    前記蓋体は、前記筒状体の前記一端側の開口を開閉自在に閉塞するものであり、
    前記蓋体には、前記密封体の内部に不活性ガスを供給するガス供給管と、前記密封体の内部のガスを排出するガス排出管と、が接続されている請求項1記載のろう付け方法。
  5. 前記蓋体は、蓋本体としての閉止フランジと、前記閉止フランジが気密に取外し可能に取り付けられる取付けフランジと、内リングと、環状シール部材と、複数の外リングと、押しリングとを備えており、
    前記取付けフランジには筒状のソケット壁部が一体に設けられるとともに、前記ソケット壁部の外面に雄ねじが形成され、且つ、前記ソケット壁部の内面の基端部に内側に突出した段差部が形成されており、
    前記筒状体の開口した端部が前記取付けフランジの前記ソケット壁部の内側に、前記ソケット壁部の内面と前記筒状体の前記開口端部の外面との間に断面環状の隙間を開けた状態にして、挿入されており、
    前記内リングは、前記筒状体の前記開口端部に内嵌されて前記開口端部をその内側から支持しており、
    前記シール部材は前記隙間に配置されており、
    前記外リングは前記隙間における前記シール部材を挟んだ両側にそれぞれ配置されており、
    前記押しリングは、その内面に前記ソケット壁部の前記雄ねじに対応した雌ねじが形成されるとともに、前記押しリングの端部にその内側に突出した押し部が設けられており、
    前記筒状体の前記開口端部に外挿された前記押しリングの前記雌ねじが前記ソケット壁部の前記雄ねじに前記ソケット壁部の先端側から螺合されて前記押しリングが前記ソケット壁部に締め付けられることにより、前記押しリングの前記押し部によって前記段差部に向かって押された前記複数の外リング間で前記シール部材が前記ソケット壁部の内面と前記開口端部の外面とに気密に接触するように挟圧されている請求項4記載のろう付け方法。
  6. 前記筒状体は円筒状である請求項1〜5のいずれかに記載のろう付け方法。
  7. 前記筒状体の軸方向の少なくとも一端側は、前記溶融工程の際に発生する前記筒状体の軸方向への熱膨張に応じて軸方向に移動可能に配置されている請求項1〜6のいずれかに記載のろう付け方法。
  8. 前記発熱体は、前記筒状体におけるワーク配置位置を挟んだ両外側にそれぞれ配置されており、
    前記溶融工程では、前記各発熱体の熱を前記各発熱体から前記筒状体の前記外周壁を介して前記ワークに伝導伝熱により伝えることにより、前記ろう材を溶融する請求項1〜7のいずれかに記載のろう付け方法。
  9. 前記溶融工程では、前記各発熱体を前記筒状体の前記外周壁を介して前記ワークに前記両発熱体間で前記ワークを挟むように相対的に押し付ける請求項8記載のろう付け方法。
  10. ろう材が設けられたろう付け予定部を有するワークが内部に配置される密封体と、
    前記密封体の外側に配置される発熱体と、
    を具備し、
    前記密封体は、軸方向の少なくとも一端側が開口した筒状体と、前記筒状体の開口を気密に閉塞する少なくとも一つの蓋体とを備えており、
    前記密封体の内部が不活性ガス雰囲気にされ且つ前記発熱体が前記筒状体の外周壁の外面に接触するとともに前記外周壁の内面が前記ワークに接触した状態にして、前記発熱体の熱が前記発熱体から前記外周壁を介して前記ワークに伝導伝熱により伝えられることにより、前記ろう材を溶融するものとなされており、
    前記発熱体は、前記ろう材を溶融する際に前記筒状体の前記外周壁を介して前記ワークに相対的に押し付けられるものであり、
    前記筒状体の前記外周壁は、前記発熱体の前記ワークへの押付け動作に追従して弾性変形可能な肉厚を有していることを特徴とするろう付け装置。
  11. 前記筒状体は、軸方向の両端側がそれぞれ開口するとともに、前記両開口のうちいずれか一方を前記ワークの出入れ口とするものであり、
    前記蓋体は、前記筒状体の前記両開口をそれぞれ気密に閉塞する第1蓋体及び第2蓋体から構成されるとともに、
    前記第1蓋体は、前記筒状体の前記両開口のうち前記ワークの出入れ口とされる開口を開閉自在に閉塞するものであり、
    前記第2蓋体には、前記密封体の内部に不活性ガスを供給するガス供給管と、前記密封体の内部のガスを排出するガス排出管と、が接続されている請求項10記載のろう付け装置。
  12. 前記第1蓋体及び前記第2蓋体のうち少なくとも第1蓋体は、蓋本体としての閉止フランジと、前記閉止フランジが気密に取外し可能に取り付けられる取付けフランジと、内リングと、環状シール部材と、複数の外リングと、押しリングとを備えており、
    前記取付けフランジには筒状のソケット壁部が一体に設けられるとともに、前記ソケット壁部の外面に雄ねじが形成され、且つ、前記ソケット壁部の内面の基端部に内側に突出した段差部が形成されており、
    前記筒状体の開口した端部が前記取付けフランジの前記ソケット壁部の内側に、前記ソケット壁部の内面と前記筒状体の前記開口端部の外面との間に断面環状の隙間を開けた状態にして挿入されており、
    前記内リングは、前記筒状体の前記開口端部に内嵌されて前記開口端部をその内側から支持しており、
    前記シール部材は前記隙間に配置されており、
    前記外リングは前記隙間における前記シール部材を挟んだ両側にそれぞれ配置されており、
    前記押しリングは、その内面に前記ソケット壁部の前記雄ねじに対応した雌ねじが形成されるとともに、前記押しリングの端部にその内側に突出した押し部が設けられており、
    前記筒状体の前記開口端部に外挿された前記押しリングの前記雌ねじが前記ソケット壁部の前記雄ねじに前記ソケット壁部の先端側から螺合されて前記押しリングが前記ソケット壁部に締め付けられることにより、前記押しリングの前記押し部によって前記段差部に向かって押された前記複数の外リング間で前記シール部材が前記ソケット壁部の内面と前記開口端部の外面とに気密に接触するように挟圧されている請求項11記載のろう付け装置。
  13. 前記筒状体は、軸方向の一端側が開口するとともに、軸方向の他端側が偏平状に気密に閉塞されており、且つ、前記一端側の開口を前記ワークの出入れ口とするものであり、
    前記蓋体は、前記筒状体の前記一端側の開口を開閉自在に閉塞するものであり、
    前記蓋体には、前記密封体の内部に不活性ガスを供給するガス供給管と、前記密封体の内部のガスを排出するガス排出管と、が接続されている請求項10記載のろう付け装置。
  14. 前記蓋体は、蓋本体としての閉止フランジと、前記閉止フランジが気密に取外し可能に取り付けられる取付けフランジと、内リングと、環状シール部材と、複数の外リングと、押しリングとを備えており、
    前記取付けフランジには筒状のソケット壁部が一体に設けられるとともに、前記ソケット壁部の外面に雄ねじが形成され、且つ、前記ソケット壁部の内面の基端部に内側に突出した段差部が形成されており、
    前記筒状体の開口した端部が前記取付けフランジの前記ソケット壁部の内側に、前記ソケット壁部の内面と前記筒状体の前記開口端部の外面との間に断面環状の隙間を開けた状態にして挿入されており、
    前記内リングは、前記筒状体の前記開口端部に内嵌されて前記開口端部をその内側から支持しており、
    前記シール部材は前記隙間に配置されており、
    前記外リングは前記隙間における前記シール部材を挟んだ両側にそれぞれ配置されており、
    前記押しリングは、その内面に前記ソケット壁部の前記雄ねじに対応した雌ねじが形成されるとともに、前記押しリングの端部にその内側に突出した押し部が設けられており、
    前記筒状体の前記開口端部に外挿された前記押しリングの前記雌ねじが前記ソケット壁部の前記雄ねじに前記ソケット壁部の先端側から螺合されて前記押しリングが前記ソケット壁部に締め付けられることにより、前記押しリングの前記押し部によって前記段差部に向かって押された前記複数の外リング間で前記シール部材が前記ソケット壁部の内面と前記開口端部の外面とに気密に接触するように挟圧されている請求項13記載のろう付け装置。
  15. 前記筒状体は円筒状である請求項10〜14のいずれかに記載のろう付け装置。
  16. 前記筒状体の軸方向の少なくとも一端側は、前記ろう材を溶融する際に発生する前記筒状体の軸方向への熱膨張に応じて軸方向に移動可能に配置されている請求項10〜15のいずれかに記載のろう付け装置。
  17. 前記発熱体は、前記筒状体におけるワーク配置位置を挟んだ両外側にそれぞれ配置されており、
    前記各発熱体の熱が前記各発熱体から前記筒状体の前記外周壁を介して前記ワークに伝導伝熱により伝えられることにより、前記ろう材を溶融するものとなされている請求項10〜16のいずれかに記載のろう付け装置。
  18. 前記各発熱体は、前記ろう材を溶融する際に前記筒状体の前記外周壁を介して前記ワークに前記両発熱体間で前記ワークを挟むように相対的に押し付けられるものである請求項17記載のろう付け装置。
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