JP2014195177A - 増幅装置及び増幅方法 - Google Patents

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Michiharu Nakamura
道春 中村
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Abstract

【課題】高効率で増幅でき、歪補償を行うことができる。
【解決手段】増幅装置10において、調整部13は、入力信号の振幅レベルを一定範囲内に調整する。そして、制御信号出力部17は、振幅レベル検出部11で検出された振幅値に応じた第1の歪補償係数を用いて、振幅レベル検出部11で検出された振幅値を補正することにより、制御信号を形成する。そして、負荷可変部18は、制御信号出力部17で形成された制御信号に基づいて負荷を変化させることにより、増幅信号の振幅を変化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、増幅装置及び増幅方法に関する。
従来、種々の電子機器において増幅器が用いられている。増幅器の効率は、出力飽和状態(つまり、非線形状態)において最も高いことが一般的に知られている。このため、従来から、振幅に情報が載せられている信号の振幅を一定にして高効率で増幅し、その後に、増幅信号に対して振幅情報を載せる技術が提案されている。
また、従来、線形性に劣る増幅器で増幅された信号に含まれる非線形歪を補償する技術が提案されている。この歪補償では、増幅器の入力段において、増幅器の入力信号に非線形歪の逆相を乗算する。これにより、増幅信号に含まれる非線形歪を低減することができる。
特開2012−147385号公報
しかしながら、増幅器を高効率に動作させるために増幅器の入力信号の振幅を一定にする技術を用いた場合、増幅器の入力段において振幅成分の歪補償を行うことができない。これは、増幅器の入力信号の振幅を一定にすることを前提としているからである。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、第1に、高効率で増幅できる増幅装置及び増幅方法を提供することを目的とする。第2に、歪補償を行うことができる増幅装置及び増幅方法を提供することを目的とする。
開示の態様では、振幅成分及び位相成分を有する入力信号の振幅レベルを一定範囲内に調整し、レベル調整後の信号を増幅する。また、前記入力信号の振幅値を検出し、前記検出された振幅値に応じた歪補償係数を用いて、前記検出された振幅値を補正する。そして、前記補正後の振幅値に基づいて負荷を変化させることにより、増幅信号の振幅を前記補正後の振幅値に応じた振幅する。
開示の態様によれば、高効率で増幅できる。また、開示の態様によれば、歪補償を行うことができる。
図1は、実施例1の増幅装置の一例を示すブロック図である。 図2は、第2のルックアップテーブルの一例を示す図である。 図3は、第1のルックアップテーブルの一例を示す図である。 図4は、増幅装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図5は、高レベルモードの場合に増幅器へ入力される信号の一例を模式的に示す図である。 図6は、低レベルモードの場合に増幅器へ入力される信号の一例を模式的に示す図である。 図7は、負荷可変部の第1の構成例を示す図である。 図8は、負荷可変部の第2の構成例を示す図である。 図9は、実施例2の増幅装置の一例を示すブロック図である。 図10は、増幅装置のハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本願の開示する増幅装置及び増幅方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願の開示する増幅装置及び増幅方法が限定されるものではない。また、実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
[実施例1]
[増幅装置の構成例]
図1は、実施例1の増幅装置の一例を示すブロック図である。図1において、増幅装置10は、振幅レベル検出部11と、レベル判定部12と、調整部13と、ルックアップテーブル(LUT)記憶部14と、歪補償部15と、増幅器16と、制御信号出力部17と、負荷可変部18と、比較部19と、係数更新部20,21とを有する。
振幅レベル検出部11は、増幅装置10への入力信号の振幅(つまり、電力)を検出する。すなわち、振幅レベル検出部11は、例えば、入力信号のエンベロープを抽出する。そして、振幅レベル検出部11は、検出した振幅の値をレベル判定部12、LUT記憶部14、及び制御信号出力部17へ出力する。ここで、入力信号は、振幅成分及び位相成分を有する。また、例えば、増幅装置10が送信装置に適用される場合、入力信号は、送信信号であり、I成分及びQ成分を含む。この場合、入力信号の振幅成分及び位相成分は、送信データに応じて変動する。
レベル判定部12は、振幅レベル検出部11にて検出された振幅値に基づいて、振幅レベルを判定する。例えば、レベル判定部12は、振幅レベル検出部11から受け取る振幅値と、予め定められたレベル判定閾値とを比較し、振幅値とレベル判定閾値との大小に基づいて、検出された振幅値が高レベルであるか低レベルであるかを判定する。例えば、レベル判定部12は、検出された振幅値がレベル判定閾値以上である場合、高レベルであると判定し、検出された振幅値がレベル判定閾値未満である場合、低レベルであると判定する。ここで、増幅装置10は、レベル判定部12によって高レベルと判定された場合、高レベルモードで動作し、レベル判定部12によって低レベルと判定された場合、低レベルモードで動作する。
そして、レベル判定部12は、判定したレベルに関する情報(以下では、単に「レベル情報」と呼ばれることがある)を、調整部13、LUT記憶部14、及び制御信号出力部17へ出力する。ここで、レベル情報は、高レベルであるか低レベルであるかを示し、モードに関する情報(以下では、単に「モード情報」と呼ばれることがある)でもある。
調整部13は、レベル判定部12から受け取ったレベル情報が高レベルを示す場合、入力信号の振幅レベルを一定範囲内に調整し、レベル調整後の信号を歪補償部15へ出力する。これにより、増幅器16へ入力される信号は、その振幅が一定レベルとなり、位相情報のみが重畳された信号となる。一方、調整部13は、レベル判定部12から受け取ったレベル情報が低レベルを示す場合、振幅レベルを調整せずに入力信号を歪補償部15へ出力する。これにより、増幅器16へ入力される信号は、振幅情報及び位相情報の両方が重畳された信号となる。
LUT記憶部14は、振幅レベル検出部11で検出された振幅値に対応する第2の歪補償係数を、歪補償部15へ出力する。例えば、LUT記憶部14は、複数のアドレス値と、各アドレス値に応じた第2の歪補償係数とが対応づけられた第2のルックアップテーブルを記憶する。各アドレス値は、振幅値の候補に対応する。そして、LUT記憶部14は、検出された振幅値(つまり、アドレス値)に対応づけられた第2の歪補償係数を歪補償部15へ出力する。第2の歪補償係数は、振幅成分係数及び位相成分係数を含む。
図2は、第2のルックアップテーブルの一例を示す図である。図2に示すように、第2のルックアップテーブルでは、アドレスaに対して、振幅成分係数α及び位相成分係数βのペアが対応づけられている。そして、a以上のアドレスが上記の高レベルに対応し、aより小さいアドレスが上記の低レベルに対応する。aは、上記のレベル判定閾値に対応する。そして、振幅成分係数の値に関しては、低レベル範囲では、各アドレスに対応した値となる。すなわち、例えば、アドレスが増加するに従って、対応する振幅成分係数の値も増加する。そして、振幅成分係数の値に関しては、高レベル範囲では、アドレスに関わらず一定範囲内の値となる。すなわち、例えば、アドレスに関わらず、対応する振幅成分係数の値は一定である。ここで、高レベル範囲で振幅成分係数が一定であるということは、高レベル範囲では振幅成分に対する歪補償が行われないことと等価である。これに対して、位相成分係数の値に関しては、低レベル範囲であるか高レベル範囲であるかに関わらず、各アドレスに対応した値となる。
また、LUT記憶部14は、係数更新部20から受け取った更新係数によって、当該更新係数の算出に用いられた、着目タイミングの送信信号の振幅値(つまり、アドレス)に対応する第2の歪補償係数(つまり、振幅成分係数及び位相成分係数)を更新する。
歪補償部15は、LUT記憶部14から受け取る第2の歪補償係数を用いて、調整部13から出力された信号に対して歪補償を施す。ここで、上記の通り、高レベルモードでは、LUT記憶部14から受け取る振幅成分係数の値が一定であるので、歪補償部15は、入力信号の振幅成分に対する歪補償を行わず、位相成分に対する歪補償のみを行う。これに対して、低レベルモードでは、歪補償部15は、振幅成分及び位相成分の両方に対して歪補償を行う。
例えば、歪補償部15は、乗算器31を有する。そして、乗算器31は、調整部13から出力された信号と、LUT記憶部14から出力された第2の歪補償係数とを乗算し、得られた信号を増幅器16へ出力する。
増幅器16は、歪補償部15から出力された信号を増幅し、増幅信号を負荷可変部18へ出力する。ここで、上記の高レベル範囲は、増幅器16の非線形領域に対応する。また、調整部13による調整後の信号の振幅(つまり、電力)は、増幅器16の非線形領域に対応する。
制御信号出力部17は、振幅レベル検出部11で検出された振幅値に応じた第1の歪補償係数を用いて、振幅レベル検出部11で検出された振幅値を補正することにより、制御信号を形成し、負荷可変部18へ出力する。すなわち、制御信号の値は、歪補償も考慮された値となっている。換言すれば、制御信号出力部17は、振幅レベル検出部11で検出された振幅値に応じた第1の歪補償係数を用いて、振幅レベル検出部11で検出された振幅値を補正し、補正後の振幅値を出力する振幅値出力部として機能する。
例えば、制御信号出力部17は、LUT記憶部41と、乗算器42とを有する。
LUT記憶部41は、振幅レベル検出部11で検出された振幅値に対応する第1の歪補償係数を、歪補償部15へ出力する。例えば、LUT記憶部41は、複数のアドレス値と、各アドレス値に応じた第1の歪補償係数とが対応づけられた第1のルックアップテーブルを記憶する。各アドレス値は、振幅値の候補に対応する。そして、LUT記憶部41は、検出された振幅値(つまり、アドレス値)に対応づけられた第1の歪補償係数を乗算器42へ出力する。第1の歪補償係数は、上記の第2の歪補償係数と異なり、位相成分係数を含まず、振幅成分係数を含む。
図3は、第1のルックアップテーブルの一例を示す図である。図3に示すように、第1のルックアップテーブルでは、アドレスaに対して、振幅成分係数γが対応づけられている。そして、上記の第2のルックアップテーブルと同様に、a以上のアドレスが上記の高レベルに対応し、aより小さいアドレスが上記の低レベルに対応する。aは、上記のレベル判定閾値に対応する。そして、振幅成分係数の値に関して、低レベル範囲では、アドレスに関わらず一定範囲内の値となる。すなわち、例えば、アドレスに関わらず、対応する振幅成分係数の値は一定である。そして、振幅成分係数の値に関して、高レベル範囲では、各アドレスに対応した値となる。すなわち、例えば、アドレスが増加するに従って、対応する振幅成分係数の値も増加する。ここで、低レベル範囲で振幅成分係数が一定であるということは、低レベル範囲では振幅成分に対する歪補償が行われないことと等価である。このように低レベル範囲で増幅器16の出力段において振幅成分に対する歪補償が行われないのは、歪補償部15によって歪補償が行われるためである。一方、高レベル範囲では歪補償部15によって振幅成分に対する歪補償が行われないので、増幅器16の出力段において振幅成分に対する歪補償を行う。なお、位相成分に対する歪補償は、低レベル範囲であるか高レベル範囲であるかに関わらず歪補償部15によって行われる。従って、第1のルックアップテーブルには、位相成分係数が含まれていない。
また、LUT記憶部41は、係数更新部21から受け取った更新係数によって、当該更新係数の算出に用いられた、着目タイミングの送信信号の振幅値(つまり、アドレス)に対応する第1の歪補償係数(つまり、振幅成分係数)を更新する。
乗算器42は、振幅レベル検出部11で検出された振幅値と、LUT41から出力された第1の歪補償係数とを乗算する。この乗算結果が負荷可変部18に出力される制御信号に対応する。
負荷可変部18は、制御信号出力部17から受け取る制御信号に基づいて負荷を変化させることにより、増幅器16から出力された増幅信号の振幅を変化させる。ここで、制御信号は振幅レベル検出部11で検出された振幅値に基づく値となるので、負荷可変部18が制御信号に基づいて負荷を変化させることにより、増幅装置10への入力信号に重畳されていた振幅情報を、増幅信号に対して重畳することができる。また、制御信号は高レベル範囲では振幅成分に対する歪補償が考慮された値となるので、負荷可変部18が制御信号に基づいて負荷を変化させることにより、振幅成分に対する歪補償を行うことができる。なお、負荷可変部18の構成例については、後述する。
比較部19には、増幅装置10への、各対象タイミングの入力信号が入力される。また、比較部19には、各対象タイミングの入力信号に対応する、負荷可変部18からの出力信号が、帰還系を介して入力される。帰還系を介して比較部19に入力される信号を、以下では「帰還信号」と呼ぶことがある。
そして、比較部19は、同じ対象タイミングに対応する、入力信号と帰還信号とを比較する。例えば、比較部19は、入力信号から帰還信号を減算して、入力信号と帰還信号との差を求める。そして、比較部19は、求めた差を係数更新部20,21へ出力する。
係数更新部20,21は、比較部19で求められた差に基づいて更新係数をそれぞれ算出し、LUT記憶部14,41へそれぞれ出力する。これにより、LUT記憶部14,41で歪補償係数が更新される。この更新処理を繰り返すことにより、最終的に最適の歪補償係数の値に収束し、増幅器16の歪が補償される。
[増幅装置の動作例]
以上の構成例を有する増幅装置の処理動作の一例について説明する。図4は、増幅装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、特に、高レベルモード及び低レベルモードのそれぞれにおける、歪補償処理について説明する。
振幅レベル検出部11は、増幅装置10への入力信号の振幅値を検出する(ステップS101)。
レベル判定部12は、振幅レベル検出部11から受け取る振幅値と、予め定められたレベル判定閾値とを比較し、振幅値とレベル判定閾値との大小に基づいて、検出された振幅値が高レベルであるか否かを判定する(ステップS102)。ここで、増幅装置10は、検出された振幅値が高レベルであると判定された場合、上記の高レベルモードで動作し、検出された振幅値が高レベルでない、つまり低レベルであると判定された場合、上記の低レベルモードで動作することになる。
検出された振幅値が高レベルであると判定された場合(ステップS102肯定)、調整部13は、入力信号の振幅レベルを一定範囲内に調整する(ステップS103)。これにより、増幅器16へ入力される信号は、その振幅が一定レベルとなり、位相情報のみが重畳された信号となる。図5は、高レベルモードの場合に増幅器へ入力される信号の一例を模式的に示す図である。この調整された振幅のレベルは、増幅器16の非線形領域に対応する。このため、増幅器16は、高効率で動作することができる。
歪補償部15は、入力信号の振幅成分に対する歪補償を行わず、位相成分に対する歪補償を行う(ステップS104)。
増幅器16は、歪補償部15から出力された信号を増幅する(ステップS105)。そして、増幅信号は、負荷可変部18へ出力される。
負荷可変部18は、制御信号出力部17から受け取る制御信号に基づいて、増幅信号に対して入力信号に重畳されていた振幅情報を重畳するとともに、増幅信号の振幅成分に対する歪補償を実行する(ステップS106)。
以上のように高レベルモードでは、増幅器16へ入力される信号の振幅レベルを一定レベルに調整することで、増幅器16を高効率で動作させることができる。さらに、増幅器16へ入力される信号の振幅レベルが一定である場合でも、振幅成分に対する歪補償処理を増幅器16の出力段で行うことにより、歪補償を実現することができる。
検出された振幅値が高レベルでないと判定された場合(ステップS102否定)、調整部13は、振幅レベルを調整せずに入力信号を歪補償部15へ出力する。これにより、増幅器16へ入力される信号は、振幅情報及び位相情報の両方が重畳された信号となる。図6は、低レベルモードの場合に増幅器へ入力される信号の一例を模式的に示す図である。
そして、歪補償部15は、入力信号の振幅成分及び位相成分の両方に対して歪補償を行う(ステップS107)。
増幅器16は、歪補償部15から出力された信号を増幅する(ステップS108)。そして、増幅信号は、負荷可変部18へ出力される。ここで、低レベルモードの場合、負荷可変部18において増幅信号の振幅を変化させる処理が行われない。これは、低レベルモードの場合、調整部13において調整処理が行われていないこと、及び、振幅成分及び位相成分の歪補償が歪補償部15で行われていることを理由とする。
[負荷可変部の構成例]
次に、負荷可変部18の構成例について説明する。
<構成例1>
図7は、負荷可変部の第1の構成例を示す図である。図7において、負荷可変部18は、整合ユニット50と、量子化部51とを有する。
量子化部51は、制御信号出力部17から出力された制御信号を量子化することにより、量子化ビット数N(Nは2以上の自然数)の量子化ビット列を形成する。
整合ユニット50は、増幅器16の出力段に設けられ、量子化部51で形成された量子化ビット列に基づいて、負荷を変化させることにより、増幅器16から出力された増幅信号の振幅を変化させる。
例えば、整合ユニット50は、図7に示すように、容量が互いに異なるコンデンサ52,53,54と、スイッチ55,56,57とを有する。すなわち、整合ユニット50は、スイッチトキャパシタである。コンデンサ52は、一端が主伝送線に接続され、他端がスイッチ55を介して接地されている。同様に、コンデンサ53は、一端が主伝送線に接続され、他端がスイッチ56を介して接地されている。コンデンサ54は、一端が主伝送線に接続され、他端がスイッチ57を介して接地されている。
ここで、量子化ビット列は、例えば、3ビットで構成されている。量子化ビット列の中の最上位ビットは、最も容量の大きいコンデンサ52とスイッチ55とに対応し、最上位から2番目のビットは、2番目に容量の大きいコンデンサ53とスイッチ56とに対応する。そして、最上位から3番目のビットは、3番目に容量の大きいコンデンサ54とスイッチ57とに対応する。また、コンデンサ52の容量は、例えば、4ピコファラデー[pF]であり、コンデンサ53の容量は、コンデンサ52の容量の1/2である2[pF]であり、コンデンサ54の容量は、コンデンサ52の容量の1/4である1[pF]である。そして、量子化ビット列でビット値が1であるビットに対応するスイッチがONすることにより、対応するコンデンサが接地される。こうしてデジタル値である量子化ビット列に応じて容量値が変化することにより、負荷インピーダンスの大きさを変えることができる。
<構成例2>
図8は、負荷可変部の第2の構成例を示す図である。図8において、負荷可変部18は、整合ユニット50と、量子化部51と、整合ユニット60と、デジタル/アナログ(D/A)変換部61とを有する。
量子化部51は、制御信号出力部17から出力された制御信号を量子化することにより、量子化ビット数N(Nは2以上の自然数)の量子化ビット列を形成する。量子化ビット列は、上位ビットグループと、下位ビットグループとに分けられる。そして、上位ビットグループは、そのまま整合ユニット50へ出力されると共に、下位ビットグループはデジタル値からアナログ値にD/A変換部61で変換され、下位ビットグループに対応するアナログ値が整合ユニット60へ出力される。なお、上位ビットは大きなステップ幅に対応し、下位ビットは小さなステップ幅に対応する。
整合ユニット50,60は、増幅器16の出力段に設けられ、量子化部51で形成された量子化ビット列に基づいて、負荷を変化させることにより、増幅器16から出力された増幅信号の振幅を変化させる。
例えば、整合ユニット60は、D/A変換部61で得られたアナログ値に応じて容量を変える。例えば、整合ユニット60は、図8に示すように、主伝送線とグランドとの間に、直列に且つ逆向きに接続されたバラクタダイオードのペア、つまり逆直列バラクタ対を含む。
詳細には、図8に示すように、整合ユニット60は、コンデンサ62と、バラクタ63,64と、抵抗65,66とを有する。コンデンサ62は、一端が主伝送線に接続され、他端がバラクタ63のアノードと接続されている。コンデンサ62とバラクタ63との接続点と、グランドとは、抵抗65を介して接続されている。バラクタ63のカソードには、バラクタ64のアノードが接続されている。バラクタ64のカソードは接地されている。バラクタ63とバラクタ64との接続点と、D/A変換部61とは、抵抗66を介して接続されている。
ここで、アナログ値(つまり、アナログ電圧信号)がバラクタ63とバラクタ64との接続点に印加されることにより、アナログ値に応じて容量値が変化する。これにより、負荷インピーダンスの大きさを変えることができる。なお、バラクタ63,64のそれぞれの容量は、整合ユニット60に含まれ且つ最も容量の小さいコンデンサの容量以下である。
なお、整合ユニット60において、逆直列バラクタ対の代わりに、逆並列バラクタ対が用いられてもよい。すなわち、整合ユニット60は、主伝送線とグランドとの間に、並列に且つ逆向きに接続されたバラクタダイオードのペア、つまり逆並列バラクタ対を含んだ構成でもよい。
以上のように本実施例によれば、増幅装置10において、高レベルモードの場合、調整部13は、入力信号の振幅レベルを一定範囲内に調整する。そして、制御信号出力部17は、振幅レベル検出部11で検出された振幅値に応じた第1の歪補償係数を用いて、振幅レベル検出部11で検出された振幅値を補正することにより、制御信号を形成する。そして、負荷可変部18は、制御信号出力部17で形成された制御信号に基づいて負荷を変化させることにより、増幅信号の振幅を変化させる。
この増幅装置10の構成により、高効率で増幅できると共に、入力信号の振幅成分に対する歪補償を行うことができる。
[実施例2]
実施例2では、増幅器の入力段にも負荷可変部が配設される。
図9は、実施例2の増幅装置の一例を示すブロック図である。図9において、増幅装置100は、負荷可変部101と、LUT記憶部102,103とを有する。
負荷可変部101は、増幅器16の入力段に設けられている。そして、負荷可変部101は、周波数バンド設定情報に基づいて負荷を変えることにより、増幅器16へ入力される信号の周波数を、周波数バンド設定情報の示す周波数へシフトさせる。
例えば、増幅装置100が複数の周波数バンドのいずれかで通信可能に構成された通信装置に適用される場合、通信に用いられる周波数バンドが周波数設定情報によって負荷可変部101へ指示される。そして、負荷可変部101は、増幅器16へ入力される信号の周波数を、周波数バンド設定情報の示す周波数へシフトさせる。これにより、通信に用いられる周波数バンドに送信信号の周波数を調整することができる。すなわち、ある帯域に渡って、可変チューニングができるので、通信をマルチバンド化できる。マルチバンド化を実現するために、負荷可変部101に対してある一定のオフセット電圧を印加して帯域を決め、さらに、そのオフセット電圧に、エンベロープに従って高速に負荷インピーダンスを動かす広帯域信号を加える。
使用される周波数バンドが変更されると、歪特性も変化する。そこで、LUT記憶部102,103は、複数の周波数バンドにそれぞれ対応する複数のルックアップテーブルをそれぞれ有している。そして、LUT記憶部102,103は、入力された周波数バンド設定情報の示す周波数バンドに対応するルックアップテーブルの使用に切り替え、切り替えられたルックアップテーブルを用いて、実施例1で説明したLUT記憶部14,41と同じように動作する。なお、ここでは、LUT記憶部102,103が複数のルックアップテーブルを保持し、周波数バンド設定情報に応じてルックアップテーブルを切り替える構成について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、制御部(図示せず)から、使用周波数バンドに対応するルックアップテーブルに保持されるべきデータがLUT記憶部102,103に入力され、LUT記憶部102,103がそのデータによってルックアップテーブルを更新する構成であってもよい。
以上のように本実施例によれば、増幅装置100において、負荷可変部101が増幅器16の入力段に配設され、負荷可変部101が周波数バンド設定情報に基づいて負荷を変更することにより、調整部13による調整後の信号の周波数を変化させる。
この増幅装置100の構成により、マルチバンド通信する通信装置に適用可能な増幅装置を実現することができる。
[他の実施形態]
[1]実施例1及び実施例2では、振幅値に応じてモードを切り替える方式について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、振幅値に関わらず、増幅器に入力される信号の振幅を一定レベルに調整する方式であってもよい。すなわち、例えば、通信方式の中には、増幅器の入力レベルを常に一定にし、増幅器の電源電圧を振幅レベルに応じて変動させる方式もある。このような方式に対しても、実施例1及び実施例2で説明した高レベルモードにおける処理を適用することができる。
[2]実施例1及び実施例2の増幅装置は、例えば、次のようなハードウェア構成により実現することができる。
図10は、増幅装置のハードウェア構成例を示す図である。図10において、増幅装置200は、振幅調整回路201と、乗算器202と、整合回路203と、増幅器204と、整合回路205と、プロセッサ206と、メモリ207とを有する。振幅調整回路201と、乗算器202と、整合回路203と、増幅器204と、整合回路205とは、実施例1及び実施例2の増幅装置における、調整部13と、乗算器31と、負荷可変部101と、増幅器16と、負荷可変部18とそれぞれ対応する。
プロセッサ206の一例としては、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。また、メモリ207の一例としては、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられる。
そして、実施例1及び実施例2の増幅装置で行われる各種処理機能は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムを増幅装置が備えるプロセッサで実行することによって実現してもよい。すなわち、振幅レベル検出部11と、レベル判定部12と、比較部19と、係数更新部20,21と、LUT記憶部14,41,102,103とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ207に記録され、各プログラムがプロセッサ206で実行されてもよい。また、LUT記憶部14,41,102,103による保持機能は、メモリ207によって実現されてもよい。
なお、ここで挙げたハードウェア構成は一例であり、この構成に限定されるものではない。例えば、実施例1及び実施例2で説明した各機能部の処理の全てをプロセッサによって実現することもできる。
10,100 増幅装置
11 振幅レベル検出部
12 レベル判定部
13 調整部
14,41,102,103 ルックアップテーブル記憶部
15 歪補償部
16 増幅器
17 制御信号出力部
18 負荷可変部
19 比較部
20,21 係数更新部
31,42 乗算器
101 負荷可変部

Claims (9)

  1. 振幅成分及び位相成分を有する入力信号の振幅レベルを一定範囲内に調整し、レベル調整後の信号を出力する調整部と、
    前記レベル調整後の信号を増幅し、増幅信号を出力する増幅器と、
    前記入力信号の振幅値を検出する検出部と、
    前記検出された振幅値に応じた第1の歪補償係数を用いて、前記検出された振幅値を補正し、補正後の振幅値を出力する振幅値出力部と、
    前記増幅器の出力段に配設され、且つ、前記補正後の振幅値に基づいて負荷を変化させることにより、前記増幅信号の振幅を前記補正後の振幅値に応じた振幅にする第1の負荷可変部と、
    を具備することを特徴とする増幅装置。
  2. 前記振幅値出力部は、
    振幅値の候補群と各候補に応じた第1の歪補償係数とを対応づける第1のテーブルを記憶する記憶部と、
    前記検出された振幅値と前記第1のテーブルで対応づけられた第1の歪補償係数と、前記検出された振幅値とを乗算する第1の乗算器と、
    を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の増幅装置。
  3. 前記記憶部は、振幅値の候補群と各候補に応じた第2の歪補償係数とを対応づける第2のテーブルを更に記憶し、
    前記増幅装置は、前記レベル調整後の信号を、前記検出された振幅値と前記第2のテーブルで対応づけられた第2の歪補償係数と乗算して、前記増幅器へ入力する第2の乗算器を更に具備する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の増幅装置。
  4. 前記調整部は、
    前記検出された振幅値が閾値以上である場合、前記レベル調整後の信号を前記増幅器へ出力し、
    前記検出された振幅値が前記閾値未満である場合、前記振幅レベルを調整せずに前記入力信号を前記増幅器へ出力する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の増幅装置。
  5. 前記第1の歪補償係数は、振幅成分係数であり、
    前記第1の歪補償係数の前記振幅成分係数は、前記検出された振幅値が閾値未満である場合、一定であり、
    前記第2の歪補償係数は、位相成分係数及び振幅成分係数を含み、
    前記第2の歪補償係数の振幅成分係数は、前記検出された振幅値が前記閾値以上である場合、一定である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の増幅装置。
  6. 前記調整部と前記増幅器との間に設けられた第2の負荷可変部、を更に具備することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の増幅装置。
  7. 前記第2の負荷可変部は、周波数バンド設定情報に基づいて負荷を変更することにより、前記増幅器へ入力される信号の周波数を変化させる、
    ことを特徴とする請求項6に記載の増幅装置。
  8. 前記記憶部は、複数の周波数バンドにそれぞれ対応する複数の前記第1のテーブルと、前記複数の周波数バンドにそれぞれ対応する複数の前記第2のテーブルとを記憶し、
    前記第1の乗算器は、周波数バンド設定情報に応じた前記第1のテーブルに保持された前記第1の歪補償係数を用い、
    前記第2の乗算器は、前記周波数バンド設定情報に応じた前記第2のテーブルに保持された前記第2の歪補償係数を用いる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の増幅装置。
  9. 入力信号を増幅し、増幅信号を出力する増幅方法であって、
    振幅成分及び位相成分を有する前記入力信号の振幅値を検出し、
    前記入力信号の振幅レベルを一定範囲内に調整し、当該調整後の信号に対して増幅器の入力段で前記位相成分の歪補償を行い、前記増幅信号に対して前記増幅器の出力段で前記入力信号の振幅情報を重畳させると共に前記振幅成分の歪補償を行う、
    ことを特徴とする増幅方法。
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