JP2014193255A - 風呂蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 浴槽の内外で温度差が生じても、軽量で、且つ、高い保温能力を備える風呂蓋を提供することを目的とする。
【解決手段】 浴槽500のリム510の上に載せて浴槽500に蓋をする風呂蓋100であって、発泡樹脂から成形されて、浴槽500の内外の温度差によって反りを生じる本体部110と、本体部110の反りが本体部110の周端縁部112に及ばないように規制する規制手段となる縁材120と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、浴槽のリムに載置して浴槽に蓋をする風呂蓋に関する。
平板状の風呂蓋は、保温性を高めるために熱で反りにくくなっており、主として、発泡樹脂等の断熱素材からなる芯材と、芯材の表裏面を被覆する硬質樹脂製の化粧板と、芯材と化粧板の間に挟まれて風呂蓋を反らないようにする補強面材と、芯材の周囲を被覆する縁材(エッジプロテクター)とから構成されている。
例えば、特許文献1には、樹脂発泡体の両面に、補強材として延伸オレフィン系樹脂シートを積層し、さらにポリプロピレン系樹脂板を積層した風呂蓋が開示されている。
特開2006−130243号公報
従来は、浴槽内と浴室内(浴槽外)の温度差によって風呂蓋が反らないようにする強度を、化粧板や補強材に頼っていたが、化粧板や補強材は、芯材の表裏面と同じ大きさ(面積)であるため、風呂蓋の軽量化の障害となる。また、芯材の表裏面に補強用の部材を重ねると、製造工程が増えてしまう。
本発明は、軽量で、且つ、高い保温能力を備える風呂蓋を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、発明者が鋭意検討したところ、風呂蓋が反っても、浴槽のリム上に載っている部分さえ反らなければ、風呂蓋と浴槽のリムとの間に大きな隙間ができないとの知見を得た。
このような知見に基づいて成された本発明は、浴槽のリムの上に載せて使用される風呂蓋であって、発泡樹脂から成形されて、前記浴槽に蓋をすると前記浴槽の内外の温度差によって反りを生じる本体部と、前記本体部の反りが前記本体部の周端縁部に及ばないように規制する規制手段と、を備えたことを特徴とする。
これによれば、発泡樹脂から本体部を成形し、従来の風呂蓋で反らせないために硬質樹脂製の化粧板で本体部の表裏を覆っていないので、従来の風呂蓋に比べて軽量となる。
しかも、風呂蓋の本体部が、浴槽内外の温度差によって反っても、風呂蓋の周縁部には反りが及ばないように規制されている。よって、軽量な風呂蓋で浴槽を蓋をした状態で浴槽の湯Wが高温となっても、温度差で風呂蓋は反るが、その反りによって、風呂蓋と浴槽との間に、大きな隙間が発生することがないから、浴槽内の温度を外に逃がしにくく、保温性に優れた風呂蓋を提供することができる。
また、本発明では、前記規制手段は、前記本体部の周端縁部に設けられて、前記本体部よりも大きな曲げ強さを有するように構成された補強材であることも好ましい。
これによれば、本体部よりも大きな曲げ強さを発揮するような補強材を、本体部の周縁部に設けたので、本体部の反りが、本体部の周縁部に及ばないように規制することができる。
また、本発明では、前記本体部は、前記浴槽のリムの上に載せられる載置部と、前記載置部に囲まれる中央部と、を有し、前記補強材は、前記載置部に設けられることも好ましい。
これによれば、浴槽のリム上に載せられる載置部に補強材を設けるので、浴槽内の温度は、補強材に伝達されにくい。 そのため、本体部が浴槽内外の温度差によって反りが生じても、補強材には反りが生じない。よって、本体部の周縁部に及ばないように規制することができる。
また、本発明では、前記本体部は、前記載置部と中央部との境界部に、前記浴槽の開口縁部に係合する段部を形成することも好ましい。
これによれば、風呂蓋の裏面に形成された段部を浴槽の開口縁部に合致するように構成する。補強材は、その段部より外側の載置部に設けられるから、補強材が浴槽の湯Wの真上となるように風呂蓋が載せられるのを防ぐことができる。
本発明によれば、浴槽の内外で温度差が生じても風呂蓋と浴槽の間に大きな隙間ができることのない、軽量で、高い保温能力を備える風呂蓋を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態の風呂蓋を浴槽に載せた状態を示す模式的断面図である。 本発明の第2実施形態の風呂蓋を浴槽に載せた状態を示す模式的断面図である。 本発明の第3の実施形態の風呂蓋を浴槽に載せた状態を示す模式的断面図である。 本発明の第4の実施形態の風呂蓋を浴槽に載せた状態を示す模式的断面図である。 第2実施形態の風呂蓋の製造方法を示す模式図である。 第2実施形態の風呂蓋の別の製造方法を示す模式図である。 第2実施形態の風呂蓋の別の製造方法を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符合を付して、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の第1実施形態の風呂蓋を浴槽に載せた状態を示す模式的断面図である。
図1に示すように、風呂蓋100は、浴槽500のリム510の上に載せて浴槽500に蓋をするように使用される。この風呂蓋100は、本体部110と、本体部110の側周面116を囲む縁材120とを備え、平面視が略矩形状である。
本体部110は、浴槽500の上を覆って浴槽500に蓋をする中央部111と、中央部の周囲となる周端縁部115とを備え、周端縁部115の下面を浴槽500のリム510の上に載せることが可能な載置部112としている。
また、この本体部110は、断熱性があり、外力を加えると弾性変形する発泡樹脂を成形して得られる薄い平板状である。この発泡樹脂は、JIS K6767で規定された測定方法によって算出された圧縮永久ひずみが20%以下の発泡樹脂からなる。圧縮永久ひずみは、材料に荷重を負荷した後、その荷重を除去したときに材料に残ったひずみである。
圧縮永久ひずみが20%以下の発泡樹脂として、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹脂、軟質ウレタンフォーム、ポリスチレン−ポリオレフィン複合樹脂発泡体が挙げられる。例えば、30〜60倍率でビーズ発泡させたポリプロピレン(EPP)の圧縮永久ひずみは、8%〜11%程度である。
一方、圧縮永久ひずみが20%を超える発泡樹脂として、硬質ウレタンフォーム、押出発泡あるいは発泡ビーズ法で発泡させたポリスチレン系樹脂が挙げられる。例えば、30〜60倍率でビーズ発泡させたポリスチレン(EPS)の圧縮永久ひずみは、21%〜24%程度である。これらの圧縮永久ひずみが20%を超える発泡樹脂で本体部110を成形すると、本体部110に生じた凹みが元に戻らず、風呂蓋1の表裏面に凹凸が発生するので、風呂蓋には相応しくない。
本体部110は、例えば発泡ビーズ法により成形される。具体的には、細粒状の材料樹脂(ビーズ)にガス(例えば炭化水素ガス)を吸収させ、高温下で樹脂を軟化させると共に圧力を加えて発泡させる。
そして、本体部110の表面は、例えば金型の表面に細かい模様(凹凸)をつけ、成形品にその模様を転写するシボ加工により形成された化粧面113となっている。
発泡ビーズ法による成形で発泡ビーズの模様が露出した本体部110の表面に、個々の発泡ビーズの粒径よりも小さな大きさのシボを施すことによって、本体部110を形成する。
シボの大きさを、個々の発泡ビーズの粒径よりも小さくしたので、本体部110の表面から発泡ビーズの模様が見えなくなり、風呂蓋100の外観に高級感を与えることができる。また、風呂蓋100の表面の触り心地を良くし、滑りを防止でき、汚れ、指紋、傷を目立ちにくくすることができる。また、化粧面113は、非透水性を有する。
なお、化粧面113は、シボを施す代わりに、本体部110の表面側にスキン層を形成してもよい。このスキン層は、発泡樹脂を成形する際に発生する成形品表面の密度の高い層である。すなわち、スキン層は、本体部110における表面と裏面との間の部分(例えば厚さ方向の中央部分など)に比べて高密度である。
縁材120は、本体部110の周端縁部115の外側側面となる側周面116を被覆している。縁材120は、本体部110の側周面116に沿って、本体部110の側周面116を連続して囲んでいる。すなわち、本体部110の側周面116は、縁材120で被覆され、外部に露出していない。
縁材120は、浴槽内と浴室内(浴槽外)の温度差によって本体部110を反らそうとする応力に対して、本体部110よりも大きな曲げ応力を発揮して、浴槽500のリム510の上に載置される本体部110の周端縁部115が反らないように本体部110を支えている(補強している)。すなわち、この縁材120は、本体部110の反りが本体部110の周端縁部115に及ばないように本体部110を補強して周端縁部115の反りを規制する規制手段となる。この風呂蓋100は、本体部110の中央部111に反りが生じても、この縁材120によって、載置部112にはその反りが及ばずほとんど反りが生じない。
縁材120は、いわゆるエッジプロテクターと呼称される合成樹脂製の部材を用いてもよいが、風呂蓋100を軽量化するには、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系の樹脂からなる帯状の延伸樹脂バンドとするのが好ましい。延伸樹脂バンドは、ある温度領域で長手方向に伸ばせるだけ伸ばしてしまい、その温度領域よりも低い通常使用時の温度領域で伸びにくくなる特性を有する。
この第1実施形態の風呂蓋100によれば、発泡樹脂からなる本体部110の周端縁部115に、本体部110より大きな曲げ強さを発揮する縁材120を設けている。よって、浴槽500に湯Wが貯まった状態で風呂蓋100で蓋をした場合に、浴槽内と浴室内(浴槽外)の温度差により、風呂蓋100が凹状に反ろうとする応力が働いて本体部110が反っても、浴槽500のリム510上面に載置される本体部110の載置部112は反らないように縁材120が本体部110を支える。そのため、本体部110の反りが載置部112に及ばないように規制して、載置部112にはほとんど反りが生じさせない。したがって、風呂蓋100と、浴槽500のリム(風呂蓋載置面)との間に生じる隙間を抑制でき、高い保温能力を発揮することができる。
また、本体部110の周端縁部115のみに配設する縁材120で反りを規制するので、本体部110の表裏面に、その表裏面と同じ面積の硬質樹脂製化粧板や補強用部材を設ける従来の風呂蓋の構造に比べて、風呂蓋100を大幅に軽量化することができ、大人であれば片手で持ち上げることが可能となり、持ち運び時などの取り扱い性が向上する。
さらに、本体部110は圧縮永久ひずみが20%以下の発泡樹脂からなるので、使用中に風呂蓋にかかる程度の外力に対して塑性変形や破壊することがなく、弾性変形するにとどまる。このため、本体部110は外力によって一時的に変形しても、すぐに元に戻り、風呂蓋100が局部的にへこんだままになったり、大きく変形することがない。
また、縁材120を薄い帯状の延伸樹脂バンドにすることで、風呂蓋100をさらに軽量化できる。
次に、本発明の第2実施形態の風呂蓋について説明する。
図2は、第2実施形態の風呂蓋100Aを浴槽500に載せた状態を示す模式的断面図である。
この風呂蓋100Aは、本体部110Aの反りが本体部110Aの周端縁部115Aに及ばないように規制する規制手段の構成が前述した第1の実施形態の風呂蓋100Aとは異なり、その他の構成は略同等である。
この風呂蓋100Aでは、本体部110Aの周端縁部115Aの内部に、補強材として骨材130Aを内蔵している。
骨材130Aは、本体部110Aの側周面116Aの内側の近傍に内蔵されている。この骨材130Aは、本体部110Aの側周面116Aに沿って連続している。
骨材130Aは、例えばアルミニウム材等の比較的軽量な金属を四角い角筒状断面に形成した棒材を風呂蓋100Aの平面形状に合わせて組み立てたものである。
骨材130Aは、棒材が本体部110Aの側周面116Aの内側で側周面116Aに対して平行に向き合うように、本体部110Aに内蔵されている。
骨材130Aは、本体部110Aの側周面116Aに沿って連続して設けられ、浴槽内と浴室内(浴槽外)の温度差によって本体部110Aを反らそうとする応力に対して、本体部110Aよりも大きな曲げ強さを発揮して、浴槽500のリム510の上に載置される本体部110Aの周端縁部115Aが反らないように本体部110Aを支えている(補強している)。
この第2実施形態によっても、前述した第1実施形態の風呂蓋100と同等の効果を奏することが可能である。
次に、本発明の第3実施形態の風呂蓋について説明する。
図3は、第3実施形態の風呂蓋100Bを浴槽500に載せた状態を示す模式的断面図である。
この風呂蓋100Bでは、本体部110Bの周端縁部115Bの内部に内蔵させた補強材としての骨材130Bを、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系の樹脂からなる帯状の延伸樹脂バンドとしている。延伸樹脂バンドは、ある温度領域で長手方向に伸ばせるだけ伸ばしてしまい、その温度領域よりも低い通常使用時の温度領域で伸びにくくなる特性を有する。
この骨材130Bは、帯の平面が本体部110Bの側周面116Bの内側で側周面116Bに対して平行に向き合うように、本体部110Bに内蔵されている。
この骨材130Bは、前述した第2実施形態の風呂蓋100Aと同様に、本体部110Aの側周面116Bに沿って連続して設けられ、浴槽内と浴室内(浴槽外)の温度差によって本体部110Bを反らそうとする応力に対して、本体部110Bよりも大きな曲げ強さを発揮して、浴槽500のリム510の上に載置される本体部110Bの周端縁部115Bが反らないように本体部110Bを支えている(補強している)。
この第3実施形態によっても、前述した第1、第2実施形態の風呂蓋100,100Aと同等の効果を奏することが可能である。
次に、本発明の第4実施形態の風呂蓋について説明する。
図4は、第4実施形態の風呂蓋100Cを浴槽500に載せた状態を示す模式的断面図である。
この風呂蓋100Cは、本体部110Cと、本体部110Cの表裏面を被覆する表皮材140Cと、本体部110Cの周縁を囲む縁材120Cとを備え、平面視が略矩形状である。
本体部110Cは、浴槽500の上を覆って浴槽500に蓋をする中央部111Cと、中央部の周囲となる周端縁部115Cとを備え、周端縁部115Cの下面を浴槽500のリム510の上に載せることが可能な載置部112Cとしている。
また、本体部110Cは、断熱性のある発泡樹脂で形成され、より詳しくは、JIS K6767で規定された測定方法によって算出された圧縮永久ひずみが20%以下の発泡樹脂からなる。圧縮永久ひずみは、材料に荷重を負荷した後、その荷重を除去したときに材料に残ったひずみである。
圧縮永久ひずみが20%以下の発泡樹脂として、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹脂、軟質ウレタンフォーム、ポリスチレン−ポリオレフィン複合樹脂発泡体が挙げられる。例えば、30〜60倍率でビーズ発泡させたポリプロピレン(EPP)の圧縮永久ひずみは、8%〜11%程度である。
一方、圧縮永久ひずみが20%を超える発泡樹脂として、硬質ウレタンフォーム、押出発泡あるいは発泡ビーズ法で発泡させたポリスチレン系樹脂が挙げられる。例えば、30〜60倍率でビーズ発泡させたポリスチレン(EPS)の圧縮永久ひずみは、21%〜24%程度である。これらの圧縮永久ひずみが20%を超える発泡樹脂で本体部110Cを成形すると、本体部110Cに生じた凹みが元に戻らず、風呂蓋1の表裏面に凹凸が発生するので、風呂蓋には相応しくない。
この本体部110Cは、例えば発泡ビーズ法により成形される。具体的には、細粒状の材料樹脂にガス(例えば炭化水素ガス)を吸収させ、高温下で樹脂を軟化させると共に圧力を加えて発泡させる。
本体部110Cの表裏面に設けられる表皮材140Cは、浴槽500のリム510上に載置されたときに、浴槽500に面する下面側表皮材140Caと、下面側表皮材140Caと対向し浴槽500とは反対の側に設けられる上面側表皮材140Cbと、からなる。下面側表皮材140Caおよび上面側表皮材140Cbは、本体部110Cよりも薄く、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系の樹脂シートまたは樹脂フィルムからなり、外力がかかると弾性変形する程度の伸縮性を有する。
縁材120Cは、本体部110Cの側周面116Cを被覆している。縁材120Cは、本体部110Cの側周面116Cに沿って、本体部110Cの側周面116Cを連続して囲んでおり、本体部110Cの側周面116Cは、縁材120Cで被覆され、外部に露出していない。
縁材120Cは、浴槽内と浴室内(浴槽外)の温度差によって本体部110Cを反らそうとする応力に対して、本体部110Cよりも大きな曲げ応力を発揮して、浴槽500のリム510の上に載置される本体部110Cの周端縁部115Cが反らないように本体部110Cを支えている(補強している)。すなわち、この縁材120Cは、本体部110Cの反りが本体部110Cの周端縁部115Cに及ばないように規制する規制手段となる。この風呂蓋100Cは、本体部110Cの中央部111Cに反りが生じても、この縁材120Cによって、載置部112Cにはその反りが及ばず、載置部112Cはほとんど反りを生じない。
縁材120Cは、いわゆるエッジプロテクターと呼称される合成樹脂製の部材を用いてもよいが、風呂蓋100Cを軽量化するには、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系の樹脂からなる帯状の延伸樹脂バンドとするのが好ましい。延伸樹脂バンドは、ある温度領域で長手方向に伸ばせるだけ伸ばしてしまい、その温度領域よりも低い通常使用時の温度領域で伸びにくくなる特性を有する。
風呂蓋100Cの周囲(周縁)には、浴槽500の内側縁(開口縁部)500aと係合可能な段部150Cが形成されている。段部150Cは、浴槽500のリム510上に載せられる風呂蓋100Cの載置部112Cの底面を、中央部111Cの底面よりも高くして形成されている。段部150Cの底面は、風呂蓋100Cの中央部111Cの底面から上方(上面側表皮材140Cbの側)へ後退している。そのため、風呂蓋100Cが浴槽500のリム510上に載置されると、風呂蓋100Cの中央部111Cは、浴槽500のリム510上面よりも下方すなわち浴槽500内に配設される。本実施形態にかかる風呂蓋100Cは、例えば「半落とし込み式風呂蓋」などということができる。
この第4実施形態によっても、前述した第1、第2実施形態の風呂蓋100,100Aと同等の効果を奏することが可能である。
さらに、この第4実施形態の風呂蓋100Cでは、浴槽500の開口縁部500aに係合する段部150Cを設けており、補強材となる縁材120Cは、その段部150Cより外側の載置部112Cに設けられる。このため、風呂蓋100Cの載置部112Cが浴槽の開口縁部500aより内側に位置するようには載せられないから、補強材(縁材120C)が浴槽500の湯Wの真上となるように風呂蓋100Cが載せられるのを防ぐことができ、補強材自体が浴槽内外の温度差で反るのを抑制することが可能となる。
次に、第2実施形態として示した、本体部110Aの表面に化粧面113Aを有する風呂蓋100Aの製造方法について説明する。
この風呂蓋100Aは、例えばビーズ発泡法により製造することができる。
図5(a)に示すように、型(上型)310と型(下型)320内に、骨材130A(補強材)を内蔵する。骨材130Aは、型310,320内で、治具330によって支持される。型310の内面及び型320の内面には、成形品にシボを転写するための微小凹凸が形成されている。
次に、型310,320内に、図5(b)に示すように、本体部110Aの材料となる樹脂の微細ビーズ110pを注入し、発泡させる。
成形品を型310,320から取り出すと、図5(c)に示すように、発泡樹脂からなる本体部110Aに、骨材130Aが内蔵された成形品が得られる。
次に、図6(a)〜図7(b)を参照して、第2実施形態の風呂蓋110Aの別の製造方法について説明する。
図6(a)に、表面にスキン層が形成された2枚の発泡樹脂成形板(原反)110Aa,110Abと、骨材(補強材)130Aを示す。まず、発泡樹脂成形板110Aa,110Abをオーブンなどで加熱して軟化させる。
そして、図6(b)に示すように、2枚の発泡樹脂成形板110Aa,110Abの間に骨材130Aを挟んで、冷えた型内に入れて、プレスする。
この成形後、図7(a)に示す縁(バリ)114Aをカットすることで、図7(b)に示すように、発泡樹脂からなる本体部110Aに骨材130Aが内蔵された成形品が得られる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、平面また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
100,100A,100B,100C 風呂蓋
110,110A,110B,110C 本体部
111,111A,111B,111C 中央部
112,112A,112B,112C 載置部
115,115A,115B,115C 周端縁部
120,120C 縁材(補強材)
130A,130B 骨材(補強材)
140C 表皮材
150C 段部
500 浴槽
500a 開口縁部
510 リム

Claims (4)

  1. 浴槽のリムの上に載せて使用される風呂蓋であって、
    発泡樹脂から成形されて、前記浴槽に蓋をすると前記浴槽の内外の温度差によって反りを生じる本体部と、
    前記本体部の反りが前記本体部の周端縁部に及ばないように規制する規制手段と、
    を備えたことを特徴とする風呂蓋。
  2. 前記規制手段は、前記本体部の周端縁部に設けられて、前記本体部よりも大きな曲げ強さを有するように構成された補強材であることを特徴とする請求項1記載の風呂蓋。
  3. 前記本体部は、前記浴槽のリムの上に載せられる載置部と、前記載置部に囲まれる中央部と、を有し、
    前記補強材は、前記載置部に設けられることを特徴とする請求項2記載の風呂蓋。
  4. 前記本体部は、前記載置部と中央部との境界部に、前記浴槽の開口縁部に係合する段部を形成したことを特徴とする請求項3記載の風呂蓋。
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