JP2014192394A - 撮像装置及び撮像表示システム - Google Patents

撮像装置及び撮像表示システム Download PDF

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Kaoru Takeda
薫 武田
Hironori Sugiyama
裕紀 杉山
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Abstract

【課題】放射線を検出するにあたって、迷光の影響を低減すること。
【解決手段】撮像装置1は、フォトダイオード111Aを有する画素Pと、画素Pの受光側にそれぞれの画素P毎に設けられて、画素Pに光を導く導光部と、複数の画素Pの受光側を覆う平坦化膜113Bと、平坦化膜113Bとは異なる屈折率を有し、かつ画素Pが配列されている平面と直交する方向から画素Pを見た場合には、画素Pの周囲に設けられている境界部47と、を有している。導光部は、境界部47で囲まれた部分である。
【選択図】図3

Description

本開示は、光電変換素子を備える撮像装置及びそのような撮像装置を備えた撮像表示システムに関する。
各画素(撮像画素)に光電変換素子(例えば、フォトダイオード)を内蔵する撮像装置として、種々のものが提案されている。このような撮像素子を用いて、放射線画像を撮像する装置がある(例えば、特許文献1)。
特開2011−096794号公報
特許文献1の技術は、シンチレータから放出される光の迷光が検出素子間にクロストークを発生させ、放射線の検出に影響を与える可能性がある。
本開示は、放射線を検出するにあたって、迷光の影響を低減することを提供することを目的とする。
本開示の撮像装置は、光電変換素子を有する画素が、同一の平面に複数配置された画素部と、前記画素部の受光側にそれぞれの前記画素毎に設けられて、前記画素に光を導く導光部と、を含む。本開示の撮像表示システムは、前述した撮像装置と、この撮像装置が出力した撮像信号に基づく画像を表示する表示装置と、を含む。
本開示の撮像装置及びこれを備えた撮像表示システムは、放射線によって発光した光を画素に導くための導光部を、画素毎に有している。このような構造により、迷光が他の画素に検出されたり、検出すべき位置でない位置からの迷光を検出したりすることを抑制できる。その結果、本開示は、放射線を検出するにあたって、迷光の影響を低減することができる。
本開示は、放射線を検出するにあたって、迷光の影響を低減することができる。
図1は、本実施形態に係る撮像装置を、機能ブロックを用いて示した図である。 図2は、撮像装置が有する画素の平面図である。 図3は、図2のA−A断面図である。 図4は、図2のB−B断面図である。 図5は、本実施形態に係る撮像装置を簡略化して示す断面図である。 図6は、導光部及び画素を示す斜視図である。 図7は、導光部及び画素を示す平面図である。 図8は、本実施形態の第1変形例に係る撮像装置を簡略化して示す断面図である。 図9は、本実施形態の第2変形例に係る撮像装置を簡略化して示す断面図である。 図10は、本実施形態の第3変形例に係る撮像装置を簡略化して示す断面図である。 図11は、本実施形態に係る撮像装置の製造方法を工程順に表した断面図である。 図12は、本実施形態に係る撮像装置の製造方法を工程順に表した断面図である。 図13は、適用例に係る撮像表示システムの概略構成例を示した図である。 図13は、他の適用例に係る撮像表示システムの概略構成例を示した図である。
本開示の実施形態につき、図面を参照しつつ、次に示す順序で詳細に説明する。
1.撮像装置
1−1.全体構成
1−2.画素の断面構造
1−3.導光部
1−4.撮像装置の製造方法
2.適用例
3.本開示の構成
[1.撮像装置]
<1−1.全体構成>
図1は、本実施形態に係る撮像装置を、機能ブロックを用いて示した図である。図2は、撮像装置が有する画素の平面図である。撮像装置1は、波長変換されたα線、β線、γ線及びX線に代表される放射線を光として受光し、放射線に基づく画像情報を読み取ることにより、被写体を撮像する装置である。撮像装置1は、医療用を始めとして、手荷物検査等の非破壊検査用のX線撮像装置として好適に用いられる。
撮像装置1は、基板11の表面に、撮像領域(撮像部)としての画素部12と、行走査部13、水平選択部14、列走査部15及びシステム制御部16を含む周辺回路とを有している。周辺回路は、画素部12を駆動する駆動回路としての機能を有している。周辺回路が備える行走査部13、水平選択部14、列走査部15及びシステム制御部16は、画素部12の周辺領域に配置されている。
(画素部12)
画素部12は、例えば、行列(マトリックス)状に2次元配置された単位画素P(以下、適宜画素Pともいう)を有している。本実施形態において、行列状に配置された複数の画素Pの行方向をX方向、列方向をY方向とする。X方向及びY方向は、2次元における直交座標系における一方の座標軸と、これに直交する他方の座標軸とに相当する。このため、本実施形態において、複数の画素Pは、X−Y平面を同一の平面として、この同一の平面に配置されている。なお、X方向及びY方向に直交する方向は、Z方向である。
画素部12は、駆動線としての画素駆動線17と、信号線としての垂直信号線18とをそれぞれ複数有している。それぞれの画素駆動線17は、行方向、すなわちX方向に延在し、かつ列方向、すなわちY方向に向かって配列されている。それぞれの垂直信号線18は、列方向、すなわちY方向に延在し、かつ行方向、すなわちX方向に向かって配列されている。画素駆動線17と垂直信号線18とは、互いに交差しており、本実施形態では直交している。
画素駆動線17は、例えば、画素Pの行を選択したり、リセットを制御したり、画素Pから信号を読み出したりする際に用いる信号を送信するための配線である。画素駆動線17は、それぞれの画素Pが有する駆動素子としての薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)111B(図2参照)の半導体層122のゲート電極120と電気的に接続されている。このため、画素駆動線17は、ゲート線ともいう。垂直信号線18は、それぞれの画素Pから出力された信号を送信するための配線である。垂直信号線18は、図2に示すように、それぞれの画素Pが有する薄膜トランジスタ111Bの半導体層122のソース電極123Sと電気的に接続されている。このため、画素駆動線17は、ソース線ともいう。さらに、図2に示すように、画素Pは、薄膜トランジスタ111Bの半導体層122のドレイン電極123Dがフォトダイオード111Aにおける下部電極124と電気的に接続されている。
画素部12が有する画素Pは、図2に示すように、光電変換素子としてのフォトダイオード111Aと、駆動素子としての薄膜トランジスタ111Bとを有している。複数の画素Pは、同一面に配置されるので、それぞれの画素Pが有するフォトダイオード111A及び薄膜トランジスタ111Bも同一面に配置される。本実施形態においては、基板11の表面にフォトダイオード111A及び薄膜トランジスタ111Bが形成される。このため、基板11の表面を同一平面として、複数のフォトダイオード111A及び複数の薄膜トランジスタ111B並びにこれらを有する画素Pが配置される。
画素Pは、図2に示すように、平行に配置された2本の画素駆動線17と、平行に配置され、かつ画素駆動線17と直交する2本の垂直信号線18とによって囲まれた矩形(本実施形態では正方形)領域に配置されている。画素Pは、矩形領域の角部がコンタクトホール又は薄膜トランジスタ111B等で占有されて、図2に示すように、隅部が階段状になっている。このため、画素Pは、実際には、平面視において矩形に近い形状(本実施形態では正方形に近い形状)である。このような、矩形領域の角部がコンタクトホール又は薄膜トランジスタ111B等で占有された結果、角部の一部が欠けて例えば階段状になった形状を、略矩形(本実施形態では略正方形)又は多角形(本実施形態では正方形)というものとする。画素Pは、フォトダイオード111A及び薄膜トランジスタ111Bを含んでいる。フォトダイオード111Aは、保護層としての保護膜114の中央部が矩形(本実施形態では正方形)に取り除かれて、透明電極としての上部電極126が見えている。なお、画素Pは、後述するように、上部電極126及び保護膜114の表面に平坦化膜が配置されるが、説明の便宜上、図2に示す例においては平坦化膜を省略している。
画素Pは、フォトダイオード111Aの一端(例えば、上部電極126)に所定の基準電位(バイアス電位)が印加される。この基準電位を印加するための配線層127は、画素Pが有する光電変換素子としてのフォトダイオード111Aの上部電極126と電気的に接続している。配線層127は、導体である。配線層127は、上部電極126の表面に形成されて、これと電気的に接続する。配線層127は、列方向(Y方向)に延在し、列方向に配列されている複数の画素Pが備えるそれぞれの上部電極126を電気的に接続している。次に、撮像装置1が備える周辺回路について説明する。
(周辺回路)
図1に示す行走査部13は、シフトレジスタ及びアドレスデコーダ等を備えている。行走査部13は、画素部12の各画素Pを、例えば行単位で駆動する画素駆動部である。行走査部13によって選択走査された画素行の各画素Pから出力される信号(撮像信号)は、それぞれの垂直信号線18の各々を通って水平選択部14に入力される。水平選択部14は、垂直信号線18毎に設けられたアンプ及び水平選択スイッチ等を備えている。
列走査部15は、シフトレジスタ及びアドレスデコーダ等を備えている。列走査部15は、水平選択部14の各水平選択スイッチを走査しつつ、これらを順番に駆動するものである。列走査部15が選択走査をすることにより、垂直信号線18の各々を通して伝送された各画素Pの信号が順番に水平信号線19に出力される。各画素Pの信号は、水平信号線19を通して基板11の外部へ伝送される。
なお、これらの行走査部13、水平選択部14、列走査部15及び水平信号線19を含む回路部分は、基板11の表面に直接形成されていてもよい。また、前述した回路部分は、外部制御IC(Integrated Circuit)に配設されたものであってもよい。また、前述した回路部分は、ケーブル等により接続された他の基板に形成されていてもよい。
システム制御部16は、基板11の外部から与えられるクロック及び動作モードを指令するデータ等が入力される。また、システム制御部16は、撮像装置1の内部情報等のデータを出力する。システム制御部16は、さらに、各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータを有している。システム制御部16は、前述したタイミングジェネレータで生成された各種のタイミング信号を基に、行走査部13、水平選択部14及び列走査部15等の周辺回路を駆動し、制御する。次に、画素Pの断面構造を説明する。
<1−2.画素の断面構造>
図3は、図2のA−A断面図である。図4は、図2のB−B断面図である。撮像装置1は、基板11に、複数のフォトダイオード111A(光電変換素子)と、フォトダイオード111Aの駆動素子としての薄膜トランジスタ111Bとを含む画素回路が形成されている。これらを、適宜センサー基板10という。画素Pは、フォトダイオード111Aと薄膜トランジスタ111Bとを、それぞれ1個ずつ有している。図3、図4に示すように、センサー基板10の表面側に、波長変換部材20が配設されている。センサー基板10と波長変換部材20とは、例えば、それぞれが異なるモジュールとして作製されたものである。波長変換部材20については後述する。
本実施形態において、フォトダイオード111A及び薄膜トランジスタ111Bは、例えば、ガラス等を材料として製造された基板11に形成されている。フォトダイオード111A及び薄膜トランジスタ111Bは、これらの一部が互いに共通の層となっている。
フォトダイオード111Aは、入射光の光量(受光量)に応じた電荷量の電荷(光電荷)を発生して内部に蓄積する光電変換素子である。フォトダイオード111Aは、例えば、PIN(Positive Intrinsic Negative Diode)型のフォトダイオードである。フォトダイオード111Aは、その感度域が、例えば可視光領域となっている(受光波長帯域が可視光領域である)。フォトダイオード111Aは、例えば、基板11の表面側における選択的な領域に配設されている。
薄膜トランジスタ111Bは、フォトダイオード111Aが蓄積した電荷を取り出すための素子である。本実施形態において、薄膜トランジスタ111Bは、例えば、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)である。
薄膜トランジスタ111B及びフォトダイオード111Aの表面には、平坦化膜113Bが設けられる。平坦化膜113Bは、例えばアクリル樹脂又はポリイミド等の透明樹脂材料であって、フォトダイオード111A及び薄膜トランジスタ111Bの表面に設けられる。本実施形態において、平坦化膜113Bは、画素Pの受光側を覆っている。平坦化膜113Bは、境界部47と、境界部47が区画した導光部44とを有している。境界部47は、平坦化膜113Bとは異なる屈折率を有している。本実施形態において、境界部47は、平坦化膜113Bに設けられた溝である。このため、境界部47は、空気が満たされて、平坦化膜113Bとは異なる屈折率を有する。境界部47は、空気が満たされているので、屈折率は平坦化膜113Bよりも小さくなる。導光部44は、境界部47との間に境界面46を有している。基板11の表面に形成された、平坦化膜113Bの下側(基板11側)までの部分を、適宜検出部32という。検出部32は、入射光を検出して、この入射光の強度に対応した電気信号を出力する。
本実施形態において、波長変換部材20は、前述したように、センサー基板10とは異なるモジュールである。波長変換部材20は、保護層としての平坦化膜113Bの受光側、すなわち、撮像装置1に光が入射する側に設けられる。波長変換部材20は、例えばシンチレータプレート(シンチレータパネル)等を含む。つまり、この波長変換部材20は、平板状(プレート状)の部材であり、例えばガラス等の透明な基板上にシンチレータ層(波長変換層)が設けられたものである。このシンチレータ層の表面には、防湿性を有する保護膜がさらに形成されていてもよい。また、前述した保護膜は、シンチレータ層及びセンサー基板10の全体を覆うように設けられていてもよい。
このような波長変換部材20としては、例えば、放射線(X線)を可視光に変換するシンチレータ(蛍光体)が用いられる。すなわち、波長変換部材20は、外部から入射した放射線(X線)を、光電変換素子としてのフォトダイオード111Aの感度域(可視光領域)に波長変換する機能を有している。このような蛍光体としては、例えば、ヨウ化セシウム(CsI)にタリウム(Tl)を添加したもの(CsI;Tl)、酸化硫黄カドミウム(GdS)にテルビウム(Tb)を添加したもの、BaFx(xはCl、Br、I等)等が挙げられる。
シンチレータ層の厚みは、100μm〜600μmであることが望ましい。例えば、蛍光体材料としてCsI;Tlを用いた場合には、厚みは、例えば600μm程度である。なお、シンチレータ層は、透明基板の表面に、例えば、真空蒸着法を用いて成膜することができる。本実施形態では、波長変換部材20として上述したようなシンチレータプレートを例示したが、波長変換部材20は、放射線をフォトダイオード111Aの感度域に波長変換可能な波長変換部材であればよい。したがって、波長変換部材20に用いられる蛍光体は、上述した材料には限定されない。導光部44について、より具体的に説明する。
<1−3.導光部>
図5は、本実施形態に係る撮像装置を簡略化して示す断面図である。図6は、導光部及び画素を示す斜視図である。図7は、導光部及び画素を示す平面図である。導光部44は、画素部12の受光側にそれぞれの画素P毎に設けられて、画素Pに光を導く。すなわち、導光部44は、撮像装置1が有する画素Pの数と同数である。図1に示すように、それぞれの画素Pは行列状に配置されているので、導光部44も行列状に配置される。導光部44は、撮像装置1のそれぞれの画素Pを物理的に保護する平坦化膜113Bの一部である。光は、波長変換部材20が、自身に入射した放射線(X線:Xray)を蛍光体Fによってフォトダイオード111Aの感度域(可視光領域)に変換した光である。
蛍光体Fの蛍光は、撮像装置1の検出部32に向かって波長変換部材20に入射したXrayの進行方向と平行な方向に向かう光Lと、他の方向に向かって進む光Laとがある。以下において、前者を適宜入射光Lといい、後者を適宜迷光Laという。撮像装置1は、波長変換部材20に入射したXray1を、例えば、その進行方向側に存在する画素Paの検出部32aによって検出する。このようにすることで、撮像装置1は、Xray1の像を撮像することができる。迷光Laは、波長変換部材20に入射したXray1の進行方向とは異なる方向に進行するので、Xray1の進行方向側以外に存在する画素Pbの検出部32bによって検出される可能性がある。その結果、複数の画素Paの検出部32aと画素Pbの検出部32bとの間に、迷光Laによるクロストークが発生する可能性がある。波長変換部材20に入射したXray2は、その進行方向側に存在する画素Pbの検出部32bによって検出されるが、Xray2による迷光Laは、画素Paの検出部32aによって検出される可能性がある。その結果、画素Paの検出部32aが検出したXray1の入射光Lの検出値に誤差が発生する可能性がある。これらの作用により、撮像装置1の解像度の低下及びXrayの像を検出する精度の低下を招く可能性がある。
撮像装置1は、それぞれの画素P毎に設けられた導光部44が、迷光Laを、Xrayの進行方向側に存在する画素Pの検出部32に導く。このため、迷光Laに起因する画素Pの検出部32間のクロストークを抑制することができる。また、Xrayを検出すべき画素Pとは異なる画素Pに対応する蛍光体Fからの迷光Laの入射も抑制できる。その結果、撮像装置1は、解像度の低下及びXrayの像を検出する精度の低下を抑制できる。
導光部44は、境界面46を境に、導光部44内と境界部47内とで屈折率が異なる。このため、導光部44に入射した迷光Laは、境界面46で反射して、導光部44に対応した検出部32に入射する。境界部47は、図7に示すように、複数の画素Pが配置されている平面、この例では、基板11の検出部32側における表面と直交する方向(Z方向)から画素部12を見た場合には、画素P、より具体的には検出部32の周囲に設けられている。導光部44は、境界部47で囲まれた部分である。この部分を導光部44とすることで、迷光Laを確実に対応する画素Pの検出部32に導くことができる。
本実施形態において、境界部47は、保護層としての平坦化膜113Bを、それぞれの導光部44に区画する溝である。この溝は、平坦化膜113Bの受光側、すなわち波長変換部材20側に開口している。境界部47は、例えば、平坦化膜113Bをフォトリソグラフィ法によって形成されるが、境界部47としての溝を平坦化膜113Bの受光側に開口させることにより、フォトリソグラフィ法によって境界部47を形成しやすくなる。
境界部47は、平坦化膜113Bの受光側に開口している。このような構造により、導光部44の入射面44Iに開口している境界部47が、入射面44Iから検出部32側に向かい、入射面44Iとつながる境界面46を形成する。このため、導光部44の入射面44Iに入射した迷光Laは、入射面44Iにつながっている、開口側の境界面46で反射されて検出部32に導かれる。その結果、導光部44は、迷光Laを確実に検出部32へ導くことができる。
境界部47は、例えば、平坦化膜113Bを境界部47のパターンにエッチングすることにより形成することができる。本実施形態において、境界部47としての溝は、平坦化膜113Bの受光側、すなわち波長変換部材20側から画素P、より具体的には検出部32まで形成されている。境界部47をこのような構造にすることで、異方性ドライエッチング等の工程は不要である。また、境界部47をこのような構造にすることで、エッチングの条件の制御が比較的容易になる。その結果、境界部47を平坦化膜113Bに比較的容易に形成することができる。
(第1変形例)
図8は、本実施形態の第1変形例に係る撮像装置を簡略化して示す断面図である。撮像装置1aは、前述した撮像装置1と同様であるが、境界部47aとしての溝が、画素Pの検出部32まで到達していない点が異なる。このような構造によっても、撮像装置1aは、前述した実施形態の撮像装置1と同様の作用及び効果を得ることができる。さらに、このような構造により、境界部47aの溝底48は、平坦化膜113Baの一部となる。隣接する導光部44a、44aの境界面46a、46aは、溝底48が接続している。本変形例において、それぞれの導光部44aは、境界部47で分断されず、溝底48によって一体となっている。このため、複数の導光部44a及び複数の溝底48を備える平坦化膜113Baは、それぞれの画素Paの検出部32と接触する面積が前述した撮像装置1よりも大きくなる。その結果、平坦化膜113Baと検出部32とが確実に接続され、かつ導光部44aの脱落も抑制される。
(第2変形例)
図9は、本実施形態の第2変形例に係る撮像装置を簡略化して示す断面図である。撮像装置1bは、前述した撮像装置1と同様であるが、それぞれの導光部44は、境界面46が反射膜201で被覆されている点が異なる。反射膜201は、例えば、金又はCrをスパッタ法によって境界面46に成膜することにより形成することができる。このような構造により、迷光Laは、反射膜201で確実に反射されて検出部32に導かれる。また、導光部44bの境界面46の境界部47側から入射する迷光Laは、反射膜201によって反射されるので、導光部44bは、不要な迷光の入射を確実に抑制できる。これらの作用により、撮像装置1bは、解像度の低下及びXrayの像を検出する精度の低下をより確実に抑制できる。
(第3変形例)
図10は、本実施形態の第3変形例に係る撮像装置を簡略化して示す断面図である。撮像装置1cは、前述した撮像装置1と同様であるが、境界部47としての溝に、導光部44とは屈折率が異なる材料(以下、適宜充填材という)220を設けている点が異なる。充填材220は、例えば、透明な樹脂を用いることができる。このような構造によっても、撮像装置1cは、前述した実施形態の撮像装置1と同様の作用及び効果を得ることができる。撮像装置1cは、複数の導光部44aが充填材220によって連結されているので、導光部44aの脱落も抑制される。
本例では、充填材220が導光部44の入射面44Iを覆っているので、充填材220としては透明な樹脂を用いている。しかし、境界部47のみに充填材220を設け、導光部44の入射面44Iを露出させてもよい。このような構造にすれば、充填材220を透明な材料としなくてもよい。例えば、充填材220に黒色等に着色した樹脂を用いることにより、導光部44の境界部47側から入射する迷光Laを効果的に遮光することができる。
<1−4.撮像装置の製造方法>
図11及び図12は、本実施形態に係る撮像装置の製造方法を工程順に表した断面図である。撮像装置1を製造するにあたって、まず、センサー基板10を作製する。具体的には、図11に示すように、例えば、ガラス製の基板11の表面に、薄膜トランジスタ111B及びフォトダイオード111Aを形成する。次に、薄膜トランジスタ111B及びフォトダイオード111Aの表面に、平坦化膜113Bを成膜する。
次に、境界部47のパターンが形成された版を用いて平坦化膜113Bの表面に境界部47のパターンを露光する。境界部47のパターンは、例えば、それぞれの画素P、より具体的には検出部32(図7等参照)の周囲に形成される格子状のパターンである。境界部47のパターンが形成されたら、エッチングによりパターンの部分を平坦化膜113Bから除去することにより、図12に示すように、境界部47及び導光部44が形成される。
このようにして、図3、図4に示すセンサー基板10が完成する。最後に、前述した製法によって別途作製した波長変換部材20を、センサー基板10の表面、より具体的には、平坦化膜113Bの表面に貼り合わせる。これは、例えば、画素部12の周辺領域と波長変換部材20とをシール材等により接着したり、画素部12の周辺又はパネル全面を固定部材によって押さえて固定したりすることによって実現される。このようにして、撮像装置1が完成する。
第1変形例の撮像装置1aを製造する場合、例えば、平坦化膜113Bのエッチングの条件を調整することにより、境界部47のパターンにおいて平坦化膜113Bが除去される量を調整する。このようにすることで、境界部47aとしての溝を検出部32まで到達させないようにすることができる。第2変形例の撮像装置1bを製造する場合、境界部47及び導光部44が形成された後、例えば、スパッタ法等により導光部44の境界面46に反射膜201を形成する。第3変形例の撮像装置1cを製造する場合、境界部47及び導光部44が形成された後、境界部47に充填材220を充填する。
[2.適用例]
上述した実施形態又は変形例に係る撮像装置1(1a〜1c)を、撮像表示システムへ適用した例について説明する。
図13は、適用例に係る撮像表示システムの概略構成例を示した図である。撮像表示システム5は、上述した実施形態又は変形例に係る撮像装置1(1a〜1c)と、画像処理部52と、表示装置4とを備えた、放射線を用いたシステム(放射線撮像表示システム)である。撮像装置1(1a〜1c)は、画素部12を有している。
画像処理部52は、撮像装置1(1a〜1c)から出力される出力データDout(撮像信号)に対して所定の画像処理を施すことにより、画像データD1を生成する。表示装置4は、画像処理部52が生成した画像データD1に基づく画像を、所定のモニタ画面40上で表示する。
撮像装置1(1a〜1c)は、光源(ここではX線源等の放射線源51)から被写体50に向けて照射された照射光(ここでは放射線)に基づき、被写体50の画像データとして出力Doutを生成し、画像処理部52へ出力する。画像処理部52は、入力された出力Doutに対して上記した所定の画像処理を施し、その画像処理後の画像データ(表示データ)D1を表示装置4へ出力する。表示装置4は、入力された画像データD1に基づいて、モニタ画面40上に画像情報(撮像画像)を表示する。
このように、撮像表示システム5は、撮像装置1(1a〜1c)が被写体50の画像を電気信号として取得可能であるため、取得した電気信号を表示装置4へ伝送することによってモニタ等の表示装置に画像を表示することができる。すなわち、撮像表示システム5によれば、放射線写真フィルムを用いることなく、被写体50の画像を観察することが可能となり、また、動画撮影及び動画表示にも対応することが可能となる。
図14は、他の適用例に係る撮像表示システムの概略構成例を示した図である。上述した例は、撮像装置1(1a〜1c)が放射線撮像装置である場合を説明した。本開示はこれに限定されず、放射線撮像装置以外の撮像装置及び放射線撮像表示システム以外の撮像表示システムにも適用することが可能である。具体的には、例えば、図18に示した撮像装置3は、前述した実施形態で説明した撮像装置1(1a〜1c)から波長変換部材20を除き、センサー基板10のみを備えている。このような撮像装置3であっても、センサー基板10内に上述した実施形態等で説明した配線層127等及び配線層127等を用いた配線構造が設けられていることにより、撮像装置1等と同様の作用、効果を得ることが可能である。
以上、本開示について説明したが、上述した内容により本開示が限定されるものではない。また、上述した本開示の構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、上述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、本開示の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更を行うことができる。
例えば、上述した実施形態等では、フォトダイオード111A及び薄膜トランジスタ111Bにおける半導体層が、主に非晶質半導体(非晶質シリコン等)により形成されている場合を例に挙げて説明したが、これには限られない。すなわち、上記した半導体層は、例えば、多結晶半導体(多結晶シリコン等)又は微結晶半導体(微結晶シリコン等)によって形成されてもよい。
[3.本開示の構成]
本開示は、次のような構成を採ることができる。
(1)光電変換素子を有する画素が、同一の平面に複数配置された画素部と、
前記画素部の受光側にそれぞれの前記画素毎に設けられて、前記画素に光を導く導光部と、
を含む、撮像装置。
(2)複数の前記画素の受光側を覆う保護層と、
前記保護層とは異なる屈折率を有し、かつ前記平面と直交する方向から前記画素部を見た場合には、前記画素の周囲に設けられている境界部と、を有し、
前記導光部は、前記境界部で囲まれた部分である、前記(1)に記載の撮像装置。
(3)前記境界部は、前記保護層をそれぞれの前記導光部に区画する溝である、前記(2)に記載の撮像装置。
(4)前記溝は、前記保護層の受光側に開口している、前記(3)に記載の撮像装置。
(5)前記溝は、前記保護層の受光側から前記画素まで形成されている、前記(4)に記載の撮像装置。
(6)それぞれの前記画素及びそれぞれの前記導光部は、行列状に配置される、前記(1)から前記(5)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(7)前記導光部の受光側には波長変換部材が設けられる、前記(1)から前記(6)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(8)前記(1)から前記(7)のいずれか1項に記載の撮像装置と、
前記撮像装置が出力した撮像信号に基づく画像を表示する表示装置と、
を含む撮像表示システム。
1、1a、1b、1c 撮像装置
3 撮像装置
4 表示装置
5 撮像表示システム
10 センサー基板
11 基板
12 画素部
16 システム制御部
20 波長変換部材
32、32a、32b 検出部
40 モニタ画面
44、44a 導光部
44I 入射面
46、46a 境界面
47、47a 境界部
48 溝底
52 画像処理部
111A フォトダイオード
111B 薄膜トランジスタ
113B 平坦化膜
126 上部電極
127 配線層
201 反射膜
220 充填材
F 蛍光体
La 迷光
P 画素(単位画素)
Pa、Pb 画素

Claims (8)

  1. 光電変換素子を有する画素が、同一の平面に複数配置された画素部と、
    前記画素部の受光側にそれぞれの前記画素毎に設けられて、前記画素に光を導く導光部と、
    を含む、撮像装置。
  2. 複数の前記画素の受光側を覆う保護層と、
    前記保護層とは異なる屈折率を有し、かつ前記平面と直交する方向から前記画素部を見た場合には、前記画素の周囲に設けられている境界部と、を有し、
    前記導光部は、前記境界部で囲まれた部分である、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記境界部は、前記保護層をそれぞれの前記導光部に区画する溝である、請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記溝は、前記保護層の受光側に開口している、請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記溝は、前記保護層の受光側から前記画素まで形成されている、請求項4に記載の撮像装置。
  6. それぞれの前記画素及びそれぞれの前記導光部は、行列状に配置される、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記導光部の受光側には波長変換部材が設けられる、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置が出力した撮像信号に基づく画像を表示する表示装置と、
    を含む撮像表示システム。
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