JP2014189259A - オープンカーの側部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】上,下のバルク部材間に専用の大型リインホースを追加することなく、側突時のセンターピラーの車室内側への変形進入量を抑制できるとともに、ルーフの開閉をスムーズに行うことができるオープンカーの側部車体構造を提供する。
【解決手段】センターピラー6内の上部,下部にピラーアウタとピラーインナ6bとを橋渡し結合する上部バルク部材21及び下部バルク部材14を配設し、ピラーインナ6bの上部,下部バルク部材21,14間の車室内側にルーフ開閉用リンク機構29を配設するためのリンク取付けブラケット28を取り付け、該リンク取付けブラケット28を、ボックス形状に形成すると共に、前記下部バルク部材14と連結した。
【選択図】図7

Description

本発明は、センターピラーの車室内側にルーフ開閉用リンク機構を備えたオープンカーの側部車体構造に関し、詳細には側面衝突時(以下、側突時と記す)の衝突荷重によるセンターピラーの車室内への変形進入量を抑制できると共に、ルーフの開閉性を向上できるようにした構造に関する。
側突特の車体側部の車室内への変形進入量を抑制するようにしたオープンカーの側部車体構造として、従来例えば特許文献1に記載された構造がある。この従来構造では、センターピラー内の上部,下部にバルク部材を配設し、下部バルク部材とフロアパネルとをブレース部材で連結し、該ブレース部材及びバルク部材に座屈変形許容部を形成し、側突時にはセンターピラーを大略く字形状に折り曲げることで側突荷重を吸収し、車室内への変形進入量を抑制するようにしている。
特開2012−206693号公報
しかし前記従来構造では、センターピラーの上部バルク部材と下部バルク部材との間の部分の剛性が十分でなく、該部分が側突時に車室内側に変形してしまうおそれがある。
この問題に対応するために、上部,下部バルク部材間に大型のリインホースを配設することが考えられるが、このようにするとコスト,重量の増加、生産性悪化の問題が生じる。
また、前記センターピラーの車室内側にルーフ開閉用のリンク機構を配設する車種では、センターピラーの剛性が十分でない場合は、リンク機構の建て付け剛性も十分でなく、ルーフの開閉をスムーズに行うことができないという問題が生じる。
本発明は、前記従来の状況に鑑みてなされたもので、上部,下部バルク部材間に専用の大型リインホースを追加することなく、側突時のセンターピラーの車室内側への変形進入量を抑制できるとともに、ルーフの開閉をスムーズに行うことができるオープンカーの側部車体構造を提供することを課題としている。
請求項1の発明は、センターピラー内の上部,下部にピラーアウタとピラーインナとを橋渡し結合するバルク部材を配設し、ピラーインナの車室内側にルーフ開閉用リンク機構を配設したオープンカーの側部車体構造において、
前記リンク機構を取り付けるためのリンク取付けブラケットをピラーインナの前記上部,下部バルク部材間の車室内側に取り付け、
前記リンク取付けブラケットを、ボックス形状に形成すると共に、前記上部,下部バルク部材の少なくとも一方と連結したことを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載のオープンカーの側部車体構造において、
前記上部,下部バルク部材を前記リンク機構により橋渡し結合したことを特徴としている。
請求項3の発明は、センターピラー内の上部,下部にピラーアウタとピラーインナとを橋渡し結合するバルク部材を配設し、ピラーインナの車室内側にルーフ開閉用リンク機構を配設したオープンカーの側部車体構造において、
前記上部,下部バルク部材を前記リンク機構により橋渡し結合したことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、リンク取付けブラケットをボックス形状に形成したので、リンク機構の建付け剛性を確保でき、ルーフの開閉をスムーズに行うことできる。
また前記リンク取付けブラケットを、ピラーアウタ,インナを橋渡し結合する上部,下部バルク部材の間に配置し、かつ少なくとも一方のバルク部材と連結したので、センターピラーの上部,下部バルク部材間の剛性を向上でき、側突時のセンターピラーの車室内側への変形進入量を抑制できる。
またルーフ開閉式オープンカーには必須のリンク取付けブラケットを利用しているので、コスト,重量の増加及び生産性の悪化を招くことなく前記効果を得ることができる。
請求項2の発明では、請求項1の構成に加えてさらに上部,下部バルク部材をリンク機構により橋渡し結合したので、何れか一方のバルク部材への衝突荷重を他方のバルク部材にも伝達でき、センターピラーの上部,下部バルク部材間の剛性を大幅に向上でき、リンク機構の建て付け剛性の大幅向上によりルーフをより一層スムーズに開閉でき、センターピラーの変形量をさらに抑制できる。
請求項3の発明では、上部,下部バルク部材をある程度以上の剛性を有するリンク機構により橋渡し結合したので、センターピラーの上部,下部バルク部材間の剛性を向上できると共に、上部,下部バルク部材の何れか一方に側突荷重が入力された場合でも他方のバルク部材にも荷重が伝達されるので、側突時のセンターピラーの車室内側への変形進入量をさらに抑制できる。
またリンク機構により上部,下部バルク部材を橋渡し結合したので、リンク機構自体の剛性を利用して建付け剛性を向上でき、ルーフの開閉をスムーズに行うことできる。
またルーフ開閉式オープンカーには必須のリンク機構を利用しているので、コスト,重量の増加及び生産性の悪化を招くことなく前記効果を得ることができる。
本発明の実施例1による側部車体構造を備えたオープンカーの骨格を模式的に示す側面図である。 前記側部車体構造を車室内斜め前方から見た斜視図である。 前記構造の右側のセンターピラー部分の断面背面図(図1のIII-III線断面における右側部分のみを示す図でかつ図4のIII-III線断面図)である。 前記構造のセンターピラー部分の断面平面図(図3のIV-IV線断面図)である。 前記構造のセンターピラー部分の断面平面図(図3のV-V線断面図)である。 前記構造のセンターピラー内に配置された上部バルク部材の分解斜視図である。 前記構造の上部,下部バルク部材、リンク取付けブラケット及びリンク機構の配置関係を、ピラーインナを取り外した状態で車室内から見た模式側面図である。 前記構造の下部バルク部材とリンク取付けブラケットとの配置関係を、ピラーインナを取り外した状態で示す斜視図(図7のVIII矢視図)である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図8は本発明の実施例1に係るオープンカーの側部車体構造を説明するための図であり、本実施例において、前,後,左,右とは車室内から車両前方を見た状態での前,後,左,右を意味している。
図において、1はオープンカーであり、該オープンカー1の骨格は以下の構成となっている。車幅方向左,右両側に車両前後方向に延びる左,右一対のロッカメンバ2,2が配設され、該左,右のロッカメンバ2,2の前端部同士,後端部同士はフロントクロスメンバ(不図示),リヤクロスメンバ4(図3参照)で結合され、該両クロスメンバとロッカメンバ2上にフロアパネル3が配設されている。また、前記ロッカメンバ2の前端部には上方に延びるフロントピラー5の下端部が結合され、後部には上方に延びるセンターピラー(ピラー部材)6の下端部が結合されている。このフロントピラー5,センターピラー6及び前記ロッカメンバ2によりドア開口部aが形成され、該ドア開口部aにはドア13が配設されている。また前記フロントピラー5の高さ方向中途部には前方に延びるアッパメンバ8の後端部が結合されており、また前記センターピラー6の上端部には後方に延びるクォータメンバ(クォータ部材)7の前端部が結合されている。このクォータメンバ7の前後方向中途部と前記ロッカメンバ2の後端部とには、後上がりに傾斜配置された補強メンバ9が結合されている。
なお、11は前輪,12は後輪であり、前記各骨格構成部材は、樹脂製のフェンダパネルパネル10a,サイドパネル10b,リヤパネル10c等からなる外装パネルにより覆われている。また車室の上方にはルーフパネル10dが後述するリンク機構29により開閉可能に配設されている。
前記ロッカメンバ2は、ロッカアウタ2aとロッカインナ2bとを中空状をなすようにそのフランジ部2c,2dを結合してなり、車両前後方向に延びる筒状のものである。
前記センターピラー6は、ピラーアウタ6aとピラーインナ6bとを中空状をなすようにそれぞれのフランジ部6c,6dを溶接結合してなり、上下方向に延びる筒状のものである。前記ピラーインナ6bの下端部6b′は、前記ロッカメンバ2のロッカアウタ2aとロッカインナ2bの間に挿入され、該ロッカメンバ2に溶接結合されている。
前記ロッカインナ2bの棚部2b′には前記フロアパネル3の一部を構成するサイド部3aが固定されている。該サイド部3aは車幅方向内側に斜め上方に傾斜しており、該サイド部3aの上面には台座3bが固定されており、下面には車両前後方向に延びるサイドメンバ7′が結合され、該サイドメンバ7′の内側には車幅方向に延びるリヤクロスメンバ4が固定されている。このリヤクロスメンバ4は前記台座3b,サイド部3aを介して前記サイドメンバ7′に結合されている。
そして前記センターピラー6の下部内には、板金製の下部バルク部材14が配設されている。該下部バルク部材14はバルク本体14aと外側フランジ部14b,内側フランジ部14cからなる断面略コ字形状をなしている。前記外側フランジ部14bは前記ピラーアウタ6aに溶接固定され、前記バルク本体14aは車幅方向に水平に配置されている。
また前記ピラーインナ6bの車室内側下部には、板金製のブレース部材15が配設されており、該ブレース部材15は下方に開口する横断面略コ字形状のブレース本体15aと、これの外側端部に上方に折り曲げ形成されたフランジ部15bとを有する。このフランジ部15bは前記ピラーインナ6b及び後述するリンク取付けブラケット28の下フランジ部28d′を挟んで前記バルク部材14の内側フランジ部14cに対向配置され、4枚重ねでボルト20f,ウェルドナット20f′で締め付け固定されている。
また前記ブレース本体15aは前記バルク本体14aと同じ高さに、かつ車幅方向に水平に配置されている。さらにまた、前記ブレース本体15aの車幅方向内側端部15cは前記台座3bの上面に溶接固定されており、これによりブレース本体15aと台座3bとの結合部bが構成されている。
そして前記左,右のセンターピラー6,6間にはロールバー装置26が配設されている。このロールバー装置26は上クロスバー16及び下クロスバー17を備えている。
前記上クロスバー16は、丸パイプ製で車幅方向に延びる上クロスバー本体16aと、同じく丸パイプ製で該上クロスバー本体16aの左,右端部に固定されて下方に延びる脚部16bとを有する。前記上クロスバー本体16aには丸パイプを逆U字形状に折り曲げてなる左,右一対のロールバー16cが配置固定されている。このロールバー16cは車両転倒時に車体を支えることにより、乗員の頭部に路面からの衝撃が作用するのを阻止するように機能する。
前記脚部16aの上端部にはシートベルトアンカー27が固定されている。図示しないリトラクタから導出されたウェビングを前記シートベルトアンカー27に通し、該ウェビング先端のタングをシートクッション近傍に配置されたバックルに着脱可能に係止させることとなる。車両衝突時には乗員の慣性力が前記シートベルトアンカー27ひいては前記脚部16aに前方向の大きな荷重として作用する。
前記脚部16bの下端部16b′にはフランジ16dが固定され、該フランジ16dは、ボルト20eにより前記ブレース部材15のブレース本体15aと台座3bとの結合部bに3枚重ねで締め付け固定されている。なお、前記フランジ16dを前記結合部bに溶接により固定しても勿論構わない。
前記下クロスバー17は、車幅方向に延びる角パイプ製の下クロスバー本体18と、これの左,右端部に固定された取付けブラケット19,19とを有し、該ブラケット19が前記センターピラー6に固定されている。ここで下クロスバー本体18は前記上クロスバー16の上クロスバー本体16aより下方かつ少し前方に配置されている。
前記取付けブラケット19は、前側プレート19aと後側プレート19bとで構成された前後二分割構造のもので、前記脚部16bの中途部を固定支持する脚固定部19cと、前方に折り曲げ形成され、前記センターピラー6の中途部に固定されるフランジ部19dとを有する。前記前側,後側プレート19a,19bの基部19a′,19b′は前記下クロスバー本体18の外端部を前後から挟持してボルト20aにより締め付け固定されている。また前記前側,後側プレート19a,19bの、前記脚部16b外側部分はボルト20bにより該脚部16bを締め付け固定している。
そして前記フランジ部19dは、前記センターピラー6のピラーインナ6bを挟んで該センターピラー6内の上部に配設された上部バルク部材21の内側壁22aにボルト20d,ウェルドナット20d′により締め付け固定されている。
前記上部バルク部材21は、車両前後方向前側に配置された第1コ字形プレート22と、後側に配置された第2コ字形プレート23とからなる平面視ボックス形状をなしている。該第2コ字形プレート23は前記第1コ字形プレート22の内側,外側壁22a,22b間に重ねて配置されている。
前記第1コ字形プレート22は、車両前方に向いた前壁22cと、車幅方向内側,外側に向いた前記内側壁22a,外側壁22bとを有する。また第2コ字形プレート23は車両後方に向いた後壁23cと、車幅方向内側,外側に向いた内側壁23a,外側壁23bとを有する。前記第1コ字形プレート22の内側壁22aの後端部,外側壁22bの中途部と第2コ字形プレート23の内側壁23a,外側壁23bとが結合され、これにより平面視で前記ボックス形状が構成されている。この上部バルク部材21は、前記ピラーインナ6bとピラーアウタ6aとに架け渡して固定されている。
前記ピラーインナ6bの、前記第1コ字形プレート22の内側壁22aに対向する部位にロールバー装置26の下クロスバー17が取り付けられており、また前記第1コ字形プレート22外側壁22bの後端部22b′は後方に延長され、前記クォーターパネル7の前端部7aに溶接固定されている。
さらにまた、前記第1コ字形プレート22の前壁部22cの前面には、係止プレート24が固定されている。この係止プレート24はL字形状のもので、そのコーナ部には凸部24aが前方に突出するように形成されている。この係止プレート24は、前記ドア13のベルトラインに配設されたベルトラインリインホース25の後端部25aに対向するように配置されており、詳細には前記凸部24aが前記後端部25aより少し車幅方向外側に位置している。
前記係止プレート24は、前突時の衝突荷重によりドア13が後方移動した際に車幅方向外側に開いてしまうのを、前記凸部24aに前記ベルトラインリインホース25の後端部25aを係止させることにより阻止するように機能する。
ここで、前記リンク取付けブラケット28は、前記ピラーインナ6bの、前記下部バルク部材14配置部に向けて下側ほど車幅方向外側に位置するよう傾斜する傾斜部6eに配設されており、該傾斜部6eとで横断面視で略直角三角形状のボックス形状を構成している(図3参照)。そのためリンク取付けブラケット28のリンク取付け面28aはピラーインナ6bと面一になっている。
前記リンク取付けブラケット28は、前記リンク取付け面28aと、該リンク取付け面28aの、前,後縁から車幅方向外側に折り曲げ形成された前,後壁部28b,28cと、その下縁から車幅方向外側に折り曲げ形成された下壁28dと、これらの壁部に続いて折り曲げ形成されたフランジ部28b′,28c′,28d′を有する。これらのフランジ部28b′,28c′,28d′は前記傾斜部6eの前部,後部,下部に溶接固定されている。また前記リンク取付け面28aの上縁28a′は、前記傾斜部6eの上縁に溶接固定されている。図中、wはピラーインナ6bとのスポット溶接打点を示す。
前記リンク取付けブラケット28は、ピラーインナ6bの、前記上部,下部バルク部材21,14の間の車室内側に配置され、かつ前述のように、前記下フランジ28d′がブレース本体15aのフランジ部15b,ピラーインナ6b及び下部バルク部材14の内側フランジ部14cに4枚重ねでボルト締め固定されていることにより、前記下部バルク部材14に連結されている。
そして前記ピラーインナ6bの車室内側には前記ルーフパネル10dを開閉するリンク機構29が配設されている。このリンク機構29は、ベースプレート30と、該ベースプレート30に回動軸31a回りに回動可能に支持されたリンクアーム31とを備えており、該リンクアーム31に前記ルーフパネル10dが回動可能に支持されている。
前記ベースプレート30は、上下方向に延びる帯板状のものであり、前記リンクアーム31及びルーフパネル10dを支えるのに十分な剛性を有する板厚,形状に構成されている。このベースプレート30の、下端部30a及び中途部30bは、ボルト20g,ウェルドナット20g′により前記リンク取付けブラケット28のリンク取付け面28aに締め付け固定され、また上端部30cは前記上部バルク部材21及びピラーインナ6bにボルト20h,ウェルドナット20h′により締め付け固定されている。このようにして前記ベースプレート30は前記下部バルク部材14と上部バルク部材21とを連結している。
本実施例によれば、リンク取付けブラケット28をピラーインナ6bとでボックス形状に形成すると共に、ピラーアウタ6aとピラーインナ6bを橋渡し結合する下部バルク部材14と連結し、該リンク取付けブラケット28にリンク機構29を取り付けたので、該リンク取付けブラケット28の剛性を高めることができ、その結果リンク機構29の建て付け剛性を向上でき、ルーフパネル10dをスムーズに開閉できる。
また、リンク機構29のベースプレート30を前記リンク取付けブラケット28と上部バルク部材21とを橋渡しするように固定したので、リンク機構29のベースプレート30自体の剛性を利用して該リンク機構29の建付け剛性を大幅に向上でき、ルーフパネル10dの開閉をさらにスムーズに行うことできる。
また前記リンク取付けブラケット28をボックス形状に構成するにあたって、ピラーインナ6bに形成した傾斜部6eを利用したので、リンク取付け面28aをピラーインナ6bと面一にでき、リンク機構29の車室内へのはみ出しを最小限にすることができる。
また前記リンク取付けブラケット28を、前記ピラーアウタ6aとピラーインナ6bを橋渡し結合する上部,下部バルク部材14,21の間に配置し、かつ下部バルク部材14に連結したので、センターピラー6の上部,下部バルク部材21,14間部分の剛性を大幅に向上でき、側突時のセンターピラー6の車室内側への変形進入量を抑制できる。
また、前記上部,下部バルク部材21,14をある程度以上の剛性を有するリンク機構29のベースプレート30により橋渡し結合したので、この点からもセンターピラー6の上部,下部バルク部材21,14間部分の剛性をさらに向上できると共に、上部,下部バルク部材21,14の何れか一方に側突荷重が入力された場合でも他方のバルク部材にも荷重が伝達されるので、側突時のセンターピラーの車室内側への変形進入量をさらに抑制できる。
例えば、図3に示すように、下部バルク部材14付近に入力された側突荷重F1は、該下部バルク部材14,ブレース部材15を介してフロアパネル3に伝達される(矢印A1参照)と共に、その一部は脚部16bを介して下クロスバー17側に伝達され(矢印A2参照)、さらにその一部はベースプレート30を介して上バルク部材21側にも伝達される(矢印A3参照)。
また、上部バルク部材21付近に入力された側突荷重F2は下クロスバー17及び上クロスバー16に伝達される(矢印B1,B1′参照)と共に、その一部は前記脚部16b,前記ベースプレート30を介して下部バルク部材14側にも伝達される(矢印B2,B3参照)。
さらにまた、本実施例では、前記リンク取付けブラケット28をロールバー装置26の脚部16bの下部に近接配置したので、側突時にリンク取付けブラケット28が脚部16bに当接することによりセンターピラー6の車室内側への変形移動を抑制できる。
そして本実施例のルーフ開閉式オープンカー1においては、必須のリンク取付けブラケット28及びリンク機構29のベースプレート30を利用して前記効果を実現しているので、コスト,重量の増加及び生産性の悪化を招くこともない。
なお、前記実施例では、リンク取付けブラケット28を下部バルク部材14に連結したが、該リンク取付けブラケット28は、上部バルク部材21に連結しても良いし、上部,下部バルク部材21,14の両方に連結しても良い。
また前記実施例では、リンク取付けブラケット28をピラーインナ6bと面一に形成したが、本発明のリンク取付けブラケットは車室内側に突出するボックス形状であっても良い。
1 オープンカー
6 センターピラー
6a ピラーアウタ
6b ピラーインナ
10d ルーフパネル
14 下部バルク部材
21 上部バルク部材
29 リンク機構
28 リンク取付けブラケット

Claims (3)

  1. センターピラー内の上部,下部にピラーアウタとピラーインナとを橋渡し結合するバルク部材を配設し、ピラーインナの車室内側にルーフ開閉用リンク機構を配設したオープンカーの側部車体構造において、
    前記リンク機構を取り付けるためのリンク取付けブラケットをピラーインナの前記上部,下部バルク部材間の車室内側に取り付け、
    前記リンク取付けブラケットを、ボックス形状に形成すると共に、前記上部,下部バルク部材の少なくとも一方と連結した
    ことを特徴とするオープンカーの側部車体構造。
  2. 請求項1に記載のオープンカーの側部車体構造において、
    前記上部,下部バルク部材を前記リンク機構により橋渡し結合した
    ことを特徴とするオープンカーの側部車体構造。
  3. センターピラー内の上部,下部にピラーアウタとピラーインナとを橋渡し結合するバルク部材を配設し、ピラーインナの車室内側にルーフ開閉用リンク機構を配設したオープンカーの側部車体構造において、
    前記上部,下部バルク部材を前記リンク機構により橋渡し結合した
    ことを特徴とするオープンカーの側部車体構造。
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