JP2014188643A - ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のアームを備える多軸ロボットにおいて、振動の発振を防止しつつ、振動を抑制することができるロボットを提供すること。
【解決手段】本発明に係わるロボットは、支持部(基台)と、前記支持部から一連として連結された複数のアームと、前記アームをそれぞれ回動させる駆動源と、前記アームの回転軸の角速度を検出する慣性センサーと、前記アームの姿勢を検出する姿勢検出部と、前記慣性センサーにより検出された前記角速度と前記駆動源に設置された角度センサーから得られる角速度とから導かれる補正成分をフィードバックして前記第1駆動源を制御するとともに、前記姿勢検出部の検出結果に基づいて前記補正成分のフィードバックゲインを導く駆動源制御部と、を備え、前記駆動源制御部は、前記アームの姿勢に応じて、前記フィードバックゲインを調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットに関するものである。
基台と複数の回動可能なアームとを備え、3次元空間で自在に作業をおこなう多軸ロボットであって、アームの回動やアームに加わる外乱等によってアームに振動が生じ易いという問題に対して、この振動の減衰を目的として、最も先端側のアームにX軸、Y軸、Z軸の3軸方向の加速度を検知する加速度センサーを設け、振動抑制制御機能を有するロボットが知られている。このロボットは、例えば、基台と、基台に連結され、第1回転軸を軸中心として回動する第1アームと、第1アームに連結され、第1回転軸と直交する第2回転軸を軸中心として回動する第2アームと、第2アームに連結され、第2回転軸と直交する第3回転軸を軸中心として回動する第3アームと、第3アームに連結され、第3回転軸と直交する第4回転軸を軸中心として回動し、長手形状をなす第4アームとを有している。
また、基台と複数のアームとを備え、これらのアームの回転軸が互いに平行である多軸ロボットであって、最も先端側のアームやアームごとに角速度センサーや加速度センサー等の慣性センサーを設け、その慣性センサーが検出する成分も含めて演算することにより制御され、これにより振動を抑制するロボットが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−100085号公報
しかしながら、従来のロボットでは、最も基台側のアームである第1アームの第1回転軸と、基台側から4番目のアームである第4アームの長手方向に延びる長手軸とが平行である場合は、さらに先端側のアームや負荷質量のために第4アームの長手方向軸周りのねじり振動が発生し、このねじり振動が第1回転軸と同方向であるために、これらの軸の制御の補正値としてこのねじり振動が含まれてフィードバックされるという課題を見出した。同様に、基台側から2番目のアームである第2アームの第2回転軸と第4アームの長手方向に延びる長手軸とが平行である場合は、第4アームの長手方向軸周りのねじり振動が発生し、このねじり振動が第1回転軸と同方向であるために、これらの軸の制御の補正値としてこのねじり振動が含まれてフィードバックされるという課題を見出した。
本発明の目的は、複数のアームを備える多軸ロボットにおいて、基台側から4番目のアームである第4アームにおけるねじり振動が含まれてもフィードバック制御できるロボットを提供することにある。
本発明に係わる以下の適用例により、複数のアームを備える多軸ロボットにおいて、基台側から4番目のアームである第4アームにおけるねじり振動を含む振動抑制制御におけるフィードバック制御をおこなうロボットを提供できる。
(適用例1)
本発明に係わるロボットは、基台と、
前記基台に連結されて第1回転軸を軸中心として回動する第1アームと、
前記第1アームに連結されて第2回転軸を軸中心として回動し、前記第2回転軸を前記第1回転軸と直交する回転軸または前記第1回転軸と直交する軸と平行な回転軸とする第2アームと、
前記第2アームに連結されて第3回転軸を軸中心として回動し、前記第3回転軸を前記第2回転軸と直交する回転軸または前記第2回転軸と直交する軸と平行な回転軸とする第3アームと、
前記第3アームに連結されて第4回転軸を軸中心として回動し、前記第4回転軸を前記第3回転軸と直交する回転軸または前記第3回転軸と直交する軸と平行な回転軸とし且つ長手形状をなす第4アームと、
前記第1アームを回動させる第1駆動源と、
前記第1駆動源の回転角度を検出する第1角度センサーと、
前記第1アームの前記第1回転軸の角速度または加速度を検出する第1慣性センサーと、
前記第4アームの姿勢を検出する姿勢検出部と、
前記第1駆動源の回転角度から導かれる前記第1アームの前記第1回転軸の角速度と前記第1慣性センサーにより検出された前記第1アームの前記第1回転軸の角速度とから導かれる第1補正成分をフィードバックして前記第1駆動源を制御するとともに、前記姿勢検出部の検出結果に基づいて前記第1補正成分のフィードバックゲインを設定する第1駆動源制御部と、
を備えることを特徴とする。
これにより、ロボットのアームでの振動を抑制することができる。
第1アームの第1回転軸と、第4アームの長手方向に延びる長手軸とが平行であって、さらに先端側のアームや負荷質量のために発生する第4アームの長手軸周りのねじり振動が第1回転軸と同方向であっても、フィードバックゲインの設定を変更することにより、第1補正成分をフィードバックして第1駆動源を制御する振動抑制制御が不安定になることを防止し、安定した振動抑制が可能になる。これにより、アーム剛性不足や大きな負荷質量の場合であってもロボットの性能に大きな影響を与える1次共振周波数の振動を抑制する能力を高く維持することができる。その結果、振動抑制能力の高い高性能のロボットを提供することができる。
(適用例2)
本発明に係わるロボットでは、前記第1駆動源制御部は、前記第4アームの長手方向に延びる長手軸と前記第1回転軸とが平行であるときの前記第1補正成分のフィードバックゲインを、前記第3回転軸と同じ方向から平面視して前記長手軸と前記第1回転軸とが直交するときの前記第1補正成分のフィードバックゲインよりも低く設定することが好ましい。
第4アームの長手軸周りのねじり振動が第1回転軸と同方向であっても、フィードバックゲインを低く設定することにより、前記ねじり振動が振動制御を阻害することを低減することができる。
(適用例3)
本発明に係わるロボットでは、前記第4アームの長手方向に延びる長手軸と前記第1回転軸とが平行であるときの前記第1補正成分のフィードバックゲインは、前記第3回転軸と同じ方向から平面視して前記長手軸と前記第1回転軸とが直交するときの前記第1補正成分のフィードバックゲインの0%以上、70%以下に設定されることが好ましい。
第4アームの長手軸周りのねじり振動が第1回転軸と同方向であっても、フィードバックゲインを低く設定することにより、前記ねじり振動が振動制御を阻害する程度を低減することができる。
(適用例4)
本発明に係わるロボットでは、前記第2アームを回動させる第2駆動源と、
前記第2駆動源の回転角度を検出する第2角度センサーと、
前記第2アームの前記第2回転軸の角速度または加速度を検出する第2慣性センサーと、
前記第2駆動源の回転角度から導かれる前記第2アームの前記第2回転軸の角速度と前記第2慣性センサーにより検出された前記第2アームの前記第2回転軸の角速度とから導かれる第2補正成分をフィードバックして前記第2駆動源を制御するとともに、前記姿勢検出部の検出結果に基づいて前記第2補正成分のフィードバックゲインを設定する第2駆動源制御部と、
を備えることが好ましい。
第4アームの長手軸周りのねじり振動が第2回転軸と同方向であっても、フィードバックゲインを低く設定することにより、前記ねじり振動が振動制御を阻害する程度を低減することができる。これにより、第2補正成分をフィードバックして第2駆動源を制御する振動抑制制御が不安定になることを防止し、安定した振動抑制が可能になり、これによって、より確実に、ロボットの振動を抑制することができる。
(適用例5)
本発明に係わるロボットでは、前記第2駆動源制御部は、前記第4アームの長手方向に延びる長手軸と前記第2回転軸とが平行であるときの前記第2補正成分のフィードバックゲインを、前記第3回転軸と同じ方向から平面視して前記長手軸と前記第2回転軸とが直交するときの前記第2補正成分のフィードバックゲインよりも低く設定することが好ましい。
第4アームの長手軸周りのねじり振動が第2回転軸と同方向であっても、フィードバックゲインを低く設定することにより、前記ねじり振動が振動制御を阻害する程度を低減することができる。
(適用例6)
本発明に係わるロボットでは、前記第4アームの長手方向に延びる長手軸と前記第2回転軸とが平行であるときの前記第2補正成分のフィードバックゲインは、前記第3回転軸と同じ方向から平面視して前記長手軸と前記第2回転軸とが直交するときの前記第2補正成分のフィードバックゲインの0%以上、70%以下に設定されることが好ましい。
第4アームの長手軸周りのねじり振動が第2回転軸と同方向であっても、フィードバックゲインを低く設定することにより、前記ねじり振動が振動制御を阻害する程度を低減することができる。これにより、より確実に、ロボットの振動を抑制することができる。
(適用例7)
本発明に係わるロボットでは、前記第2慣性センサーは、前記第4アームに設置されることが好ましい。
これにより、センサーの数を削減しつつ、ロボットの振動を抑制することができる。
(適用例8)
本発明に係わるロボットでは、前記第2慣性センサーは、前記第3アームに設置されることが好ましい。
これにより、センサーの数を削減しつつ、ロボットの振動を抑制することができる。
(適用例9)
本発明に係わるロボットでは、前記第1慣性センサーは、前記第4アームに設置されることが好ましい。
これにより、センサーの数を削減しつつ、ロボットの振動を抑制することができる。
(適用例10)
本発明に係わるロボットでは、前記第1慣性センサーは、前記第3アームに設置されることが好ましい。
これにより、センサーの数を削減しつつ、ロボットの振動を抑制することができる。
(適用例11)
本発明に係わるロボットでは、前記第1慣性センサーは、前記第1アームに設置され、
前記第2慣性センサーは、前記第2アームに設置されることが好ましい。
これにより、より確実に、ロボットの振動を抑制することができる。
(適用例12)
本発明に係わるロボットは、基台と、
前記基台に連結されて第1回転軸を軸中心として回動する第1アームと、
前記第1アームに連結されて第2回転軸を軸中心として回動し、前記第2回転軸を前記第1回転軸と直交する回転軸または前記第1回転軸と直交する軸と平行な回転軸とする第2アームと、
前記第2アームに連結されて第3回転軸を軸中心として回動し、前記第3回転軸を前記第2回転軸と直交する回転軸または前記第2回転軸と直交する軸と平行な回転軸とする第3アームと、
前記第3アームに連結されて第4回転軸を軸中心として回動し、前記第4回転軸を前記第3回転軸と直交する回転軸または前記第3回転軸と直交する軸と平行な回転軸とし且つ長手形状をなす第4アームと、
前記第2アームを回動させる第2駆動源と、
前記第2駆動源の回転角度を検出する第2角度センサーと、
前記第2アームの前記第2回転軸の角速度または加速度を検出する第2慣性センサーと、
前記第4アームの姿勢を検出する姿勢検出部と、
前記第2駆動源の回転角度から導かれる前記第2アームの前記第2回転軸の角速度と 前記第2慣性センサーにより検出された前記第2アームの前記第2回転軸の角速度とから導かれる補正成分をフィードバックして前記第2駆動源を制御するとともに、前記姿勢検出部の検出結果に基づいて前記補正成分のフィードバックゲインを設定する第2駆動源制御部と、を備えることを特徴とする。
これにより、ロボットの振動を抑制することができる。
第2アームの第2回転軸と、第4アームの長手方向に延びる長手軸とが平行であり、さらに先端側のアームや負荷質量のために発生する第4アームの長手軸周りのねじり振動が第2回転軸と同方向であっても、これらの軸の制御の補正値にこのねじり振動が含まれてもフィードバック制御をすることができる。すなわち、補正成分をフィードバックして第2駆動源を制御する振動抑制制御が不安定になることを防止し、安定した振動抑制が可能になる。これにより、アーム剛性不足や大きな負荷質量の場合であってもロボットの性能に大きな影響を与える1次共振周波数の振動を抑制する能力を高く維持することができる。その結果、振動抑制能力の高い高性能のロボットを提供することができる。
(適用例13)
本発明に係わるロボットの前記駆動源制御部では、前記第4アームの長手方向に延びる長手軸と前記第2回転軸とが平行であるときの前記補正成分のフィードバックゲインを前記第3回転軸と同じ方向から平面視して前記長手軸と前記第2回転軸とが直交するときの前記補正成分のフィードバックゲインよりも低く設定することが好ましい。
第4アームの長手軸周りのねじり振動が第2回転軸と同方向であっても、フィードバックゲインを低く設定することにより、前記ねじり振動が振動制御を阻害する程度を低減することができる。
(適用例14)
本発明に係わるロボットでは、前記長手軸と前記第2回転軸とが平行であるときの前記補正成分のフィードバックゲインは、前記第3回転軸と同じ方向から平面視して前記長手軸と前記第2回転軸とが直交するときの前記補正成分のフィードバックゲインの0%以上、70%以下に設定されることが好ましい。
第4アームの長手軸周りのねじり振動が第2回転軸と同方向であっても、フィードバックゲインを低く設定することにより、前記ねじり振動が振動制御を阻害する程度を低減することができる。
(適用例15)
本発明に係わるロボットでは、前記第2慣性センサーは、前記第4アームに設置されることが好ましい。
これにより、センサーの数を削減しつつ、ロボットの振動を抑制することができる。
(適用例16)
本発明のロボットでは、前記第2慣性センサーは、前記第3アームに設置されることが好ましい。
これにより、センサーの数を削減しつつ、ロボットの振動を抑制することができる。
(適用例17)
前本発明に係わるロボットでは、前記第4アームに連結されて第5回転軸を軸中心として回動し、前記第5回転軸を前記第4回転軸と直交する回転軸または前記第4回転軸と直交する軸と平行な回転軸とする第5アームと、
前記第5アームに連結されて第6回転軸を軸中心として回動し、前記第6回転軸を前記第5回転軸と直交する回転軸または前記第5回転軸と直交する軸と平行な回転軸とする第6アームと、
前記第6アームに連結されて第7回転軸を軸中心として回動し、前記第7回転軸を前記第6回転軸と直交する回転軸または前記第6回転軸と直交する軸と平行な回転軸とする第7アームと、
を有することが好ましい。
これにより、ロボットは、振動を抑制するとともに、より多彩な動作を実行することができる。
本発明のロボットの第1実施形態を模式的に示す正面図である。 図1に示すロボットのアーム連結体の概略図である。 図1に示すロボットのアーム連結体の概略図である。 図1に示すロボットのアーム連結体の側面図である。 図1に示すロボットのアーム連結体の平面図である。 図1に示すロボットの主要部のブロック図である。 図1に示すロボットの主要部のブロック図である。 図1に示すロボットの主要部のブロック図である。 図1に示すロボットの主要部のブロック図である。 図1に示すロボットの主要部のブロック図である。 図1に示すロボットの主要部のブロック図である。 図1に示すロボットの主要部のブロック図である。 図1に示すロボットの主要部のブロック図である。 図1に示すロボットの制御動作を示すフローチャートである。 本発明のロボットの第2実施形態におけるアーム連結体を示す概略図である。
以下、本発明のロボットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
なお、本発明のロボットは、複数のアームを回動自在に連結してなるアーム連結体を1つ以上有するロボットに適用することができるが、下記の実施形態では、代表的に、本発明を、前記アーム連結体を2つ有する双腕ロボット適用した場合について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のロボットの第1実施形態を模式的に示す正面図である。図2は、図1に示すロボットのアーム連結体の概略図である。図3は、図1に示すロボットのアーム連結体の概略図である。図4は、図1に示すロボットのアーム連結体の側面図である。図5は、図1に示すロボットのアーム連結体の平面図である。図6〜図13は、それぞれ、図1に示すロボットの主要部のブロック図である。図14は、図1に示すロボットの制御動作を示すフローチャートである。
なお、以下では、説明の都合上、図1〜図5中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。また、図1〜図5中の支持部側を「基端」、その反対側を「先端」と言う。また、図1では、各アーム連結体8は、それぞれ、模式的に示され、そのアームの数、形状、姿勢等は、図2〜図5に図示されている実際のものとは異なっている。また、図4では、第2回転軸O2は、誇張して図示され、また、図5では、第3回転軸O3は、誇張して図示されている。また、図2、図4、図5では、慣性センサー31は、その存在を明確にするため、第4アーム15の外部に図示されている。また、図4および図5では、アーム連結体8の第1アーム12〜第4アーム15までが図示され、第5アーム16およびリスト17の図示は、省略されている。
図1〜図5に示すロボット(産業用ロボット)1は、7つのアームを回動自在に連結してなるアーム連結体を2つ有する双腕ロボットである。このロボット1は、例えば腕時計のような精密機器等を製造する製造工程で用いることができ、ロボット本体10と、ロボット本体10の作動を制御する制御部20(図6参照)とを有している。ロボット本体10と、制御部20とは、電気的に接続されている。また、制御部20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)が内蔵されたパーソナルコンピューター(PC)等で構成することができる。なお、制御部20については、後で詳述する。
ロボット1のロボット本体10は、胴部7と、胴部7に連結された1対のアーム連結体8と、胴部7を支持する基部100とを備えている。この場合、各アーム連結体8の支持部(基台)11が、それぞれ、胴部7に固定されている。
なお、2つのアーム連結体8の構成は同様であるので、以下では、代表的に、一方のアーム連結体8について説明し、他方のアーム連結体8については説明を省略する。
アーム連結体8は、支持部(基台)11と、5本のアーム(リンク)12、13、14、15、16と、リスト(リンク)17と、7つの駆動源401、402、403、404、405、406、407とを備えている。このアーム連結体8は、支持部11と、アーム12、13、14、15、16と、リスト17とが基端側から先端側に向ってこの順に連結された多関節(7軸)ロボットアームである。なお、支持部11と、アーム12〜16と、リスト17とを総称して「アーム」と言うこともでき、アーム12を「第1アーム」、アーム13を「第2アーム」、アーム14を「第3アーム」、アーム15を「第4アーム」、アーム16を「第5アーム」、リスト17を「第6アーム、第7アーム」と分けて言うことができる。リスト17にはエンドエフェクタ等を取り付けることができる。
図2〜図5に示すように、アーム12〜16、リスト17は、それぞれ、支持部11に対し独立して変位可能に支持されている。このアーム12〜16、リスト17の長さは、それぞれ、特に限定されないが、図示の構成では、アーム14、15の長さが、他のアーム12、13、16およびリスト17よりも長く設定されている。すなわち、アーム14、15は、それぞれ、長手形状を成している。
支持部11と第1アーム12とは、関節(ジョイント)171を介して連結されている。関節171は、互いに連結された支持部11と第1アーム12のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構を有している。この場合、第1アーム12は、支持部11に対し、水平方向と平行な第1回転軸O1を回転中心(軸中心)とし、その第1回転軸O1回りに回動自在となっている。第1回転軸O1は、ロボット1の設置面である床101(図1参照)の上面の法線に直交している。この第1回転軸O1回りの回動は、第1駆動源401の駆動によりなされる。また、第1駆動源401はモーター401Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター401Mは電気的に接続されたモータードライバー301を介して制御部20により制御される(図6参照)。第1駆動源401はモーター401Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター401Mからの駆動を伝達するように構成されていてもよく、また、減速機が省略されていてもよい。なお、ロボット本体10の胴部7には、例えば、モーター401Mやモータードライバー301〜307が収納されている。
第1アーム12と第2アーム13とは、関節(ジョイント)172を介して連結されている。関節172は、互いに連結された第1アーム12と第2アーム13のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構を有している。この場合、第2アーム13は、第1アーム12に対し、第2回転軸O2を回転中心とし、その第2回転軸O2回りに回動自在となっている。第2回転軸O2は、第1回転軸O1と直交している。この第2回転軸O2回りの回動は、第2駆動源402の駆動によりなされる。また、第2駆動源402は、モーター402Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター402Mは電気的に接続されたモータードライバー302を介して制御部20により制御される(図6参照)。第2駆動源402はモーター402Mの他に設けた減速機(図示せず)によってモーター402Mからの駆動を伝達するように構成されていてもよく、また、減速機が省略されていてもよい。なお、第2回転軸O2は、第1回転軸O1に直交する軸と平行であってもよい。なお、第1アーム12には、例えば、モーター402Mが収納されている。
第2アーム13と第3アーム14とは、関節(ジョイント)173を介して連結されている。関節173は、互いに連結された第2アーム13と第3アーム14のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構を有している。この場合、第3アーム14は、第2アーム13に対し、3回転軸O3を回転中心とし、その第3回転軸O3回りに回動自在となっている。第3回転軸O3は、第2回転軸O2と直交している。また、本実施形態では、第3アーム14の長手方向に延びる長手軸(中心軸)と、第3回転軸O3とは、一致している。この第3回転軸O3回りの回動は、第3駆動源403の駆動によりなされる。また、第3駆動源403は、モーター403Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター403Mは電気的に接続されたモータードライバー303を介して制御部20により制御される(図6参照)。第3駆動源403はモーター403Mの他に設けた減速機(図示せず)によってモーター403Mからの駆動を伝達するように構成されていてもよく、また、減速機が省略されていてもよい。なお、第3回転軸O3は、第2回転軸O2に直交する軸と平行であってもよい。なお、第2アーム13には、例えば、モーター403Mが収納されている。
第3アーム14と第4アーム15とは、関節(ジョイント)174を介して連結されている。関節174は、互いに連結された第3アーム14と第4アーム15のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構を有している。この場合、第4アーム15は、第3アーム14に対し、第4回転軸O4を回転中心とし、その第4回転軸O4回りに回動自在となっている。第4回転軸O4は、第3回転軸O3と直交している。また、本実施形態では、第4アーム15の長手方向に延びる長手軸(中心軸)151(図2(b)、図2(c)参照)と、第4回転軸O4とは、直交している。この第4回転軸O4回りの回動は、第4駆動源404の駆動によりなされる。また、第4駆動源404は、モーター404Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター404Mは電気的に接続されたモータードライバー304を介して制御部20により制御される(図6参照)。第4駆動源404はモーター404Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター404Mからの駆動を伝達するように構成されていてもよく、また、減速機が省略されていてもよい。なお、第4回転軸O4は、第3回転軸O3に直交する軸と平行であってもよい。なお、第3アーム14には、例えば、モーター404Mが収納されている。
第4アーム15と第5アーム16とは、関節(ジョイント)175を介して連結されている。関節175は、互いに連結された第4アーム15と第5アーム16のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構を有している。この場合、第5アーム16は、第4アーム15に対し、第5回転軸O5を回転中心とし、その第5回転軸O5回りに回動自在となっている。第5回転軸O5は、第4回転軸O4と直交している。この第5回転軸O5回りの回動は、第5駆動源405の駆動によりなされる。また、第5駆動源405は、モーター405Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター405Mは電気的に接続されたモータードライバー305を介して制御部20により制御される(図6参照)。第5駆動源405はモーター405Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター405Mからの駆動を伝達するように構成されていてもよく、また、減速機が省略されていてもよい。なお、第5回転軸O5は、第4回転軸O4に直交する軸と平行であってもよい。なお、第4アーム15には、例えば、モーター405Mが収納されている。
リスト17は、第6アーム18と第7アーム19とを有している。このリスト17には、その先端部に、エンドエフェクタとして、例えば、腕時計等のような精密機器を把持するマニピュレーター9が着脱自在に装着される。なお、マニピュレーター9としては、特に限定されず、例えば、複数本の指部(フィンガー)を有する構成のものが挙げられる。そして、このロボット1は、マニピュレーター9で精密機器を把持したまま、アーム12〜16やリスト17等の動作を制御することにより、当該精密機器を搬送することができる。
また、第5アーム16とリスト17の第6アームとは、関節(ジョイント)176を介して連結されている。関節176は、互いに連結された第5アーム16とリスト17の第6アーム18のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構を有している。この場合、リスト17の第6アーム18は、第5アーム16に対し、第6回転軸O6を回転中心とし、その第6回転軸O6回りに回動自在となっている。第6回転軸O6は、第5回転軸O5と直交している。この第6回転軸O6回りの回動は、第6駆動源406の駆動によりなされる。また、第6駆動源406は、モーター406Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター406Mは電気的に接続されたモータードライバー306を介して制御部20により制御される(図6参照)。第6駆動源406はモーター406Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター406Mからの駆動を伝達されてもよく、また、減速機が省略されていてもよい。
また、リスト17の第6アームと第7アーム19とは、関節(ジョイント)177を介して連結されている。関節177は、互いに連結されたリスト17の第6アーム18と第7アーム19のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構を有している。この場合、リスト17の第7アーム19は、第6アーム18に対し、第7回転軸O7を回転中心とし、その第7回転軸O7回りに回動自在となっている。回転軸O7は、回転軸O6と直交している。この第7回転軸O7回りの回動は、第7駆動源407駆動によりなされる。また、第7駆動源407の駆動は、モーター407Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター407Mは電気的に接続されたモータードライバー307を介して制御部20により制御される(図6参照)。第7駆動源407はモーター407Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター407Mからの駆動を伝達するように構成されていてもよく、また、減速機が省略されていてもよい。なお、第6回転軸O6は、第5回転軸O5に直交する軸と平行であってもよく、また、第7回転軸O7は、第6回転軸O6に直交する軸と平行であってもよい。なお、第5アーム16には、例えば、モーター406M、407Mが収納されている。
また、第4アーム15内には、慣性センサー31が設置されている。本実施形態では、慣性センサー31として、互いに直交する3つの検出軸であるx軸、y軸、z軸(いずれも図示せず)のそれぞれの回りの角速度を検出する角速度センサーを用いる。具体的には、例えば、ジャイロセンサー等を用いることができる。
また、慣性センサー31の姿勢は、特に限定されず、例えば、アーム連結体8の姿勢が、図2(a)に示すように、第1回転軸O1と平行な軸と第3回転軸O3とが直交し、第1回転軸O1と第4回転軸O4とが平行であり、かつ、第1回転軸O1と第4アーム15の長手軸151とが平行である場合に、慣性センサー31の3つの検出軸が、それぞれ、第1回転軸O1、第2回転軸O2、第3回転軸O3と平行になるような姿勢でもよく、また、傾斜するような姿勢でもよい。
この慣性センサー31により、慣性センサー31の設置個所におけるx軸の回りの角速度、y軸の回りの角速度、z軸の回りの角速度をそれぞれ検出する。そして、制御部20は、その検出結果および慣性センサー31(第4アーム15)の姿勢等に基づいて、第1アーム12の第1回転軸O1の回りの角速度、第2アーム13の第2回転軸O2の回りの角速度、第3アーム14の第3回転軸O3の回りの角速度をそれぞれ求める。各角速度を求めるには、それぞれ、例えば、公知の演算を行えばよいので、その説明は省略する。なお、本願の特許請求の範囲では、前記アームの回転軸の回りの角速度をアームの回転軸の角速度と言っている。
ここで、このロボット1では、第1アーム12、第2アーム13および第3アーム14の振動を抑制するために、前記のように第4アーム15に慣性センサー31を設置し、その慣性センサー31の検出結果に基づいて駆動源401、402、403の作動を制御する。これにより、確実に、第1アーム12、第2アーム13および第3アーム14の振動を抑制することができ、これによって、ロボット1全体の振動を抑制することができる。
駆動源401〜407には、それぞれのモーターまたは減速機に、第1角度センサー411、第2角度センサー412、第3角度センサー413、第4角度センサー414、第5角度センサー415、第6角度センサー416、第7角度センサー417が設けられている。これらの角度センサーとしては、例えば、エンコーダー、ロータリーエンコーダー等を用いることができる。これらの角度センサー411〜417により、それぞれ、駆動源401〜407のモーターあるいは減速機の回転軸の回転角度を検出する。この駆動源401〜407のモーターとしては、それぞれ、特に限定されず、例えば、ACサーボモーター、DCサーボモーター等のサーボモーターを用いるのが好ましい。
図6に示すように、ロボット本体10は、制御部20と電気的に接続されている。すなわち、駆動源401〜407、角度センサー411〜417、慣性センサー31は、それぞれ、制御部20と電気的に接続されている。
そして、制御部20は、アーム12〜16、リスト17をそれぞれ独立して作動させることができる、すなわち、モータードライバー301〜307を介して、駆動源401〜407それぞれ独立して制御することができる。この場合、制御部20は、角度センサー411〜417、慣性センサー31により検出を行い、その検出結果に基づいて、駆動源401〜407の駆動、例えば、角速度や回転角度等をそれぞれ制御する。この制御プログラムは、制御部20に内蔵された記録媒体に予め記憶されている。
次に、図6〜図13を参照し、制御部20の構成について説明する。
図6〜図13に示すように、制御部20は、第1駆動源401の作動を制御する第1駆動源制御部(第1角速度指令)201と、第2駆動源402の作動を制御する第2駆動源制御部(第2角速度指令)202と、第3駆動源403の作動を制御する第3駆動源制御部(第3角速度指令)203と、第4駆動源404の作動を制御する第4駆動源制御部(第4角速度指令)204と、第5駆動源405の作動を制御する第5駆動源制御部(第5角速度指令)205と、第6駆動源406の作動を制御する第6駆動源制御部(第6角速度指令)206と、第7駆動源407の作動を制御する第7駆動源制御部(第角速度指令)207と、を有している。
図7に示すように、第1駆動源制御部201は、減算器511と、位置制御部521と、減算器531と、角速度制御部541と、回転角度算出部551と、角速度算出部561と、減算器571と、変換部581と、補正値算出部591と、加算器601と、フィードバックゲイン調整部611、角速度算出部621とを有している。なお、角速度算出部621および慣性センサー32により、第1アーム12の第1回転軸O1の回りの角速度を検出する第1角速度検出部が構成される。
図8に示すように、第2駆動源制御部202は、減算器512と、位置制御部522と、減算器532と、角速度制御部542と、回転角度算出部552と、角速度算出部562と、減算器572と、変換部582と、補正値算出部592と、加算器602と、フィードバックゲイン調整部612、角速度算出部622を有している。なお、角速度算出部622および慣性センサー31により、第2アーム13の第2回転軸O2の回りの角速度を検出する第2角速度検出部が構成される。
図9に示すように、第3駆動源制御部203は、減算器513と、位置制御部523と、減算器533と、角速度制御部543と、回転角度算出部553と、角速度算出部563と、減算器573と、変換部583と、補正値算出部593と、加算器603と、角速度算出部623とを有している。
図10に示すように、第4駆動源制御部204は、減算器514と、位置制御部524と、減算器534と、角速度制御部544と、回転角度算出部554と、角速度算出部564とを有している。
図11に示すように、第5駆動源制御部205は、減算器515と、位置制御部525と、減算器535と、角速度制御部545と、回転角度算出部555と、角速度算出部565とを有している。
図12に示すように、第6駆動源制御部206は、減算器516と、位置制御部526と、減算器536と、角速度制御部546と、回転角度算出部556と、角速度算出部566とを有している。
図13に示すように、第7駆動源制御部207は、減算器517と、位置制御部527と、減算器537と、角速度制御部547と、回転角度算出部557と、角速度算出部567とを有している。
ここで、制御部20は、ロボット1が行う処理の内容に基づいてリスト17の目標位置を演算し、その目標位置にリスト17を移動させるための軌道を生成する。そして、制御部20は、その生成した軌道に沿ってリスト17が移動するように、各駆動源401〜407の回転角度を所定の制御周期ごとに測定し、この測定結果に基づいて演算した値をそれぞれ各駆動源401〜407の位置指令Pcとして駆動源制御部201〜207に出力する(図7〜図13参照)。なお、前記および以下では、「値が入力、出力」等と表記しているが、これは、「その値に対応する信号が入力、出力」の意味である。
図7に示すように、第1駆動源制御部201には、第1駆動源401の位置指令Pcの他、第1角度センサー411、慣性センサー31からそれぞれ検出信号が入力される。第1駆動源制御部201は、第1角度センサー411の検出信号から算出される第1駆動源の回転角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、後述する角速度フィードバック値ωfbが後述する角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によって第1駆動源401を駆動する。
すなわち、第1駆動源制御部201の減算器511には、位置指令Pcが入力され、また、回転角度算出部551から後述する位置フィードバック値Pfbが入力される。回転角度算出部551では、第1角度センサー411から入力されるパルス数がカウントされるとともに、そのカウント値に応じた第1駆動源401の回転角度が位置フィードバック値Pfbとして減算器511に出力される。減算器511は、これら位置指令Pcと位置フィードバック値Pfbとの偏差(第1駆動源401の回転角度の目標値から位置フィードバック値Pfbを減算した値)を位置制御部521に出力する。
位置制御部521は、減算器511から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン等を用いた所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第1駆動源401の角速度の目標値を演算する。位置制御部521は、その第1駆動源401の角速度の目標値(指令値)を示す信号を角速度指令(第1角速度指令)ωcとして減算器531に出力する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、比例制御(P制御)がなされるが、これに限定されるものではない。
減算器531には、角速度指令ωcが入力され、また、後述する角速度フィードバック値ωfbが入力される。減算器531は、これら角速度指令ωcと角速度フィードバック値ωfbとの偏差(第1駆動源401の角速度の目標値から角速度フィードバック値ωfbを減算した値)を角速度制御部541に出力する。
角速度制御部541は、減算器531から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン、積分ゲイン等を用い、積分を含む所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第1駆動源401の駆動信号(駆動電流に比例)を生成し、モータードライバー301を介してモーター401Mに供給する。なお、本実施形態では、フィードバック制御として、PI制御がなされるが、これに限定されるものではない。
このようにして、位置フィードバック値Pfbが位置指令Pcと可及的に等しくなり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcと可及的に等しくなるように、フィードバック制御がなされ、第1駆動源401の駆動電流が制御される。
次に、第1駆動源制御部201における角速度フィードバック値ωfbについて説明する。
角速度算出部561では、第1角度センサー411から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第1駆動源401の角速度ωm1が算出され、その角速度ωm1は、加算器601に出力される。
また、角速度算出部561では、第1角度センサー411から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第1アーム12の回転軸O1の回りの角速度ωA1mが算出され、その角速度ωA1mは、減算器571に出力される。なお、角速度ωA1mは、角速度ωm1を、第1駆動源401のモーター401Mと第1アーム12との間、すなわち、関節171における減速比で除算した値である。
また、慣性センサー31により、各検出軸の回りの角速度が検出され、その検出値は、角速度算出部621に出力される。角速度算出部621では、前記検出値に基づいて、第1アーム12の第1回転軸O1の回りの角速度ωA1が算出され、その角速度ωA1は、減算器571に出力される。
減算器571には、角速度ωA1および角速度ωA1mが入力され、減算器571は、この角速度ωA1から角速度ωA1mを減算した値ωA1s(=ωA1−ωA1m)を変換部581に出力する。この値ωA1sは、第1アーム12の回転軸O1の回りの角速度の振動成分(振動角速度)に相当する。以下、ωA1sを振動角速度と言う。本実施形態では、この振動角速度ωA1s(詳細には、振動角速度ωA1sに基づいて生成した値であるモーター401Mにおける角速度ωm1s)が後述するゲインKa倍されて駆動源401の入力側に戻るフィードバック制御を行う。具体的には、振動角速度ωA1sが可及的に0になるように、駆動源401に対してフィードバック制御がなされる。これにより、ロボット1の振動を抑制することができる。なお、このフィードバック制御では、駆動源401の角速度が制御される。
変換部581は、振動角速度ωA1sを第1駆動源401における角速度ωm1sに変換し、その角速度ωm1sを補正値算出部591に出力する。この変換は、振動角速度ωA1sに、第1駆動源401のモーター401Mと第1アーム12との間、すなわち、関節171における減速比を乗算することで得ることができる。
補正値算出部591は、角速度ωm1sに予め定められた係数であるゲイン(フィードバックゲイン)Kaを乗算し、補正値(第1補正成分)Ka・ωm1sを求め、その補正値Ka・ωm1sを加算器601に出力する。ゲインKaは、フィードバックゲイン調整部611により、第1回転軸O1に対する第4アーム15の姿勢に応じて調整される。なお、このゲインKaの調整については、後で詳述する。
加算器601には、角速度ωm1が入力され、また、補正値Ka・ωm1sが入力される。加算器601は、角速度ωm1と補正値Ka・ωm1sとの加算値を角速度フィードバック値ωfbとして減算器531に出力する。なお、以降の動作は、前述した通りである。
図8に示すように、第2駆動源制御部202には、第2駆動源402の位置指令Pcの他、第2角度センサー412、慣性センサー31からそれぞれ検出信号が入力される。第2駆動源制御部202は、第2角度センサー412の検出信号から算出される第2駆動源402の回転角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、後述する角速度フィードバック値ωfbが後述する角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によって第2駆動源402を駆動する。
すなわち、第2駆動源制御部202の減算器512には、位置指令Pcが入力され、また、回転角度算出部552から後述する位置フィードバック値Pfbが入力される。回転角度算出部552では、第2角度センサー412から入力されるパルス数がカウントされるとともに、そのカウント値に応じた第2駆動源402の回転角度が位置フィードバック値Pfbとして減算器512に出力される。減算器512は、これら位置指令Pcと位置フィードバック値Pfbとの偏差(第2駆動源402の回転角度の目標値から位置フィードバック値Pfbを減算した値)を位置制御部522に出力する。
位置制御部522は、減算器512から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン等を用いた所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第2駆動源402の角速度の目標値を演算する。位置制御部522は、その第2駆動源402の角速度の目標値(指令値)を示す信号を角速度指令(第2角速度指令)ωcとして減算器532に出力する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、比例制御(P制御)がなされるが、これに限定されるものではない。
減算器532には、角速度指令ωcが入力され、また、後述する角速度フィードバック値ωfbが入力される。減算器532は、これら角速度指令ωcと角速度フィードバック値ωfbとの偏差(第2駆動源402の角速度の目標値から角速度フィードバック値ωfbを減算した値)を角速度制御部542に出力する。
角速度制御部542は、減算器532から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン、積分ゲイン等を用い、積分を含む所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第2駆動源402の駆動信号(駆動電流に比例)を生成し、モータードライバー302を介してモーター402Mに供給する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、PI制御がなされるが、これに限定されるものではない。
このようにして、位置フィードバック値Pfbが位置指令Pcと可及的に等しくなり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcと可及的に等しくなるように、フィードバック制御がなされ、第2駆動源402の駆動電流が制御される。なお、回転軸O2は、回転軸O1に対して直交しているので、第1アーム12の動作や振動の影響を受けず、第1駆動源401に対して独立して第2駆動源402の作動を制御することができる。
次に、第2駆動源制御部202における角速度フィードバック値ωfbについて説明する。
角速度算出部562では、第2角度センサー412から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第2駆動源402の角速度ωm2が算出され、その角速度ωm2は、加算器602に出力される。
また、角速度算出部562では、第2角度センサー412から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第2アーム13の回転軸O2の回りの角速度ωA2mが算出され、その角速度ωA2mは、減算器572に出力される。なお、角速度ωA2mは、角速度ωm2を、第2駆動源402のモーター402Mと第2アーム13との間、すなわち、関節172における減速比で除算した値である。
また、慣性センサー31により、各検出軸の回りの角速度が検出され、その検出値は、角速度算出部621に出力される。角速度算出部622では、前記検出値に基づいて、第2アーム13の第2回転軸O2の回りの角速度ωA2が算出され、その角速度ωA2は、減算器572に出力される。
減算器572には、角速度ωA2および角速度ωA2mが入力され、減算器572は、この角速度ωA2から角速度ωA2mを減算した値ωA2s(=ωA2−ωA2m)を変換部582に出力する。この値ωA2sは、第2アーム13の回転軸O2の回りの角速度の振動成分(振動角速度)に相当する。以下、ωA2sを振動角速度と言う。本実施形態では、この振動角速度ωA2s(詳細には、振動角速度ωA2sに基づいて生成した値であるモーター402Mにおける角速度ωm2s)が後述するゲインKa倍されて第2駆動源402の入力側に戻るフィードバック制御を行う。具体的には、振動角速度ωA2sが可及的に0になるように、第2駆動源402に対してフィードバック制御がなされる。これにより、ロボット1の振動を抑制することができる。なお、このフィードバック制御では、第2駆動源402の角速度が制御される。
変換部582は、振動角速度ωA2sを第2駆動源402における角速度ωm2sに変換し、その角速度ωm2sを補正値算出部592に出力する。この変換は、振動角速度ωA2sに、第2駆動源402のモーター402Mと第2アーム13との間、すなわち、関節172における減速比を乗算することで得ることができる。
補正値算出部592は、角速度ωm2sに予め定められた係数であるゲイン(フィードバックゲイン)Kaを乗算し、補正値(第2補正成分)Ka・ωm2sを求め、その補正値Ka・ωm2sを加算器602に出力する。ゲインKaは、フィードバックゲイン調整部612により、第2回転軸O2に対する第4アーム15の姿勢に応じて調整される。なお、このゲインKaの調整については、後で詳述する。なお、この第2駆動源制御部202におけるゲインKaと、第1駆動源制御部201におけるゲインKaとは、同一でもよく、また、異なっていてもよい。
加算器602には、角速度ωm2が入力され、また、補正値Ka・ωm2sが入力される。加算器602は、角速度ωm2と補正値Ka・ωm2sとの加算値を角速度フィードバック値ωfbとして減算器532に出力する。なお、以降の動作は、前述した通りである。
図9に示すように、第3駆動源制御部203には、第3駆動源403の位置指令Pcの他、第3角度センサー413、慣性センサー31からそれぞれ検出信号が入力される。第3駆動源制御部203は、第3角度センサー413の検出信号から算出される第3駆動源403の回転角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、後述する角速度フィードバック値ωfbが後述する角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によって第3駆動源403を駆動する。
すなわち、第3駆動源制御部203の減算器513には、位置指令Pcが入力され、また、回転角度算出部553から後述する位置フィードバック値Pfbが入力される。回転角度算出部553では、第3角度センサー413から入力されるパルス数がカウントされるとともに、そのカウント値に応じた第2駆動源403の回転角度が位置フィードバック値Pfbとして減算器513に出力される。減算器513は、これら位置指令Pcと位置フィードバック値Pfbとの偏差(第3駆動源403の回転角度の目標値から位置フィードバック値Pfbを減算した値)を位置制御部523に出力する。
位置制御部523は、減算器513から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン等を用いた所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第3駆動源403の角速度の目標値を演算する。位置制御部523は、その第3駆動源403の角速度の目標値(指令値)を示す信号を角速度指令(第2角速度指令)ωcとして減算器533に出力する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、比例制御(P制御)がなされるが、これに限定されるものではない。
減算器533には、角速度指令ωcが入力され、また、後述する角速度フィードバック値ωfbが入力される。減算器533は、これら角速度指令ωcと角速度フィードバック値ωfbとの偏差(第3駆動源403の角速度の目標値から角速度フィードバック値ωfbを減算した値)を角速度制御部543に出力する。
角速度制御部543は、減算器533から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン、積分ゲイン等を用い、積分を含む所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第3駆動源403の駆動信号(駆動電流に比例)を生成し、モータードライバー303を介してモーター403Mに供給する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、PI制御がなされるが、これに限定されるものではない。
このようにして、位置フィードバック値Pfbが位置指令Pcと可及的に等しくなり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcと可及的に等しくなるように、フィードバック制御がなされ、第3駆動源403の駆動電流が制御される。
次に、第3駆動源制御部203における角速度フィードバック値ωfbについて説明する。
角速度算出部563では、第3角度センサー413から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第3駆動源403の角速度ωm3が算出され、その角速度ωm3は、加算器603に出力される。
また、角速度算出部563では、第3角度センサー413から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第3アーム14の回転軸O3の回りの角速度ωA3mが算出され、その角速度ωA3mは、減算器573に出力される。なお、角速度ωA3mは、角速度ωm3を、第3駆動源403のモーター403Mと第3アーム14との間、すなわち、関節173における減速比で除算した値である。
また、慣性センサー31により、各検出軸の回りの角速度が検出され、その検出値は、角速度算出部623に出力される。角速度算出部623では、前記検出値に基づいて、第3アーム14の第3回転軸O3の回りの角速度ωA3が算出され、その角速度ωA3は、減算器573に出力される。
減算器572には、角速度ωA3および角速度ωA3mが入力され、減算器573は、この角速度ωA3から角速度ωA3mを減算した値ωA3s(=ωA3−ωA3m)を変換部583に出力する。この値ωA3sは、第3アーム14の回転軸O3の回りの角速度の振動成分(振動角速度)に相当する。以下、ωA3sを振動角速度と言う。本実施形態では、この振動角速度ωA3s(詳細には、振動角速度ωA3sに基づいて生成した値であるモーター403Mにおける角速度ωm3s)が後述するゲインKa倍されて第3駆動源403の入力側に戻るフィードバック制御を行う。具体的には、振動角速度ωA3sが可及的に0になるように、第3駆動源403に対してフィードバック制御がなされる。これにより、ロボット1の振動を抑制することができる。なお、このフィードバック制御では、第3駆動源403の角速度が制御される。
変換部583は、振動角速度ωA3sを第3駆動源403における角速度ωm3sに変換し、その角速度ωm3sを補正値算出部593に出力する。この変換は、振動角速度ωA3sに、第3駆動源403のモーター403Mと第3アーム14との間、すなわち、関節173における減速比を乗算することで得ることができる。
補正値算出部593は、角速度ωm3sに予め定められた係数であるゲイン(フィードバックゲイン)Kaを乗算し、補正値(第3補正成分)Ka・ωm2sを求め、その補正値Ka・ωm3sを加算器603に出力する。なお、この第3駆動源制御部203におけるゲインKaと、第1駆動源制御部201におけるゲインKaとは、同一でもよく、また、異なっていてもよい。また、第3駆動源制御部203におけるゲインKaと、第2駆動源制御部202におけるゲインKaとは、同一でもよく、また、異なっていてもよい。
加算器603には、角速度ωm3が入力され、また、補正値Ka・ωm3sが入力される。加算器603は、角速度ωm3と補正値Ka・ωm3sとの加算値を角速度フィードバック値ωfbとして減算器533に出力する。なお、以降の動作は、前述した通りである。
図10に示すように、第4駆動源制御部204には、第4駆動源404の位置指令Pcの他、第4角度センサー414から検出信号が入力される。第4駆動源制御部204は、第4角度センサー414の検出信号から算出される第4駆動源404の回転角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、後述する角速度フィードバック値ωfbが後述する角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によって第4駆動源404を駆動する。
すなわち、第4駆動源制御部204の減算器514には、位置指令Pcが入力され、また、回転角度算出部554から後述する位置フィードバック値Pfbが入力される。回転角度算出部554では、第4角度センサー414から入力されるパルス数がカウントされるとともに、そのカウント値に応じた第4駆動源404の回転角度が位置フィードバック値Pfbとして減算器514に出力される。減算器514は、これら位置指令Pcと位置フィードバック値Pfbとの偏差(第4駆動源404の回転角度の目標値から位置フィードバック値Pfbを減算した値)を位置制御部524に出力する。
位置制御部524は、減算器514から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン等を用いた所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第4駆動源404の角速度の目標値を演算する。位置制御部524は、その第4駆動源404の角速度の目標値(指令値)を示す信号を角速度指令ωcとして減算器534に出力する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、比例制御(P制御)がなされるが、これに限定されるものではない。
また、角速度算出部564では、第4角度センサー414から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第4駆動源404の角速度が算出され、その角速度が角速度フィードバック値ωfbとして減算器534出力される。
減算器534には、角速度指令ωcが入力され、また、角速度フィードバック値ωfbが入力される。減算器534は、これら角速度指令ωcと角速度フィードバック値ωfbとの偏差(第4駆動源404の角速度の目標値から角速度フィードバック値ωfbを減算した値)を角速度制御部544に出力する。
角速度制御部544は、減算器534から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン、積分ゲイン等を用い、積分を含む所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第4駆動源404の駆動信号(駆動電流に比例)を生成し、モータードライバー304を介してモーター404Mに供給する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、PI制御がなされるが、これに限定されるものではない。
このようにして、位置フィードバック値Pfbが位置指令Pcと可及的に等しくなり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcと可及的に等しくなるように、フィードバック制御がなされ、第4駆動源404の駆動電流が制御される。
なお、駆動源制御部205〜207については、それぞれ、前記第4駆動源制御部204と同様であるので、その説明は省略する。
さて、このロボット1では、フィードバックゲイン調整部611、612により、第1回転軸O1に対する第4アーム15の姿勢、第2回転軸O2に対する第4アーム15の姿勢に応じて、それぞれ、ゲイン(フィードバックゲイン)Kaを調整する。すなわち、ゲインKaを標準値(通常値)である第1の値と、標準値よりも低い第2の値とのいずれかに設定するよう構成されている。なお、第1回転軸O1に対する第4アーム15の姿勢は、フィードバックゲイン調整部611が、各駆動源401〜404に設けられた各角度センサー411〜414の検出結果に基づいて求める。同様に、第2回転軸O2に対する第4アーム15の姿勢は、フィードバックゲイン調整部612が、各駆動源401〜404に設けられた各角度センサー411〜414の検出結果に基づいて求める。したがって、フィードバックゲイン調整部611により、第1回転軸O1に対する第4アーム15の姿勢を検出する姿勢検出部が構成される。同様に、フィードバックゲイン調整部612により、第2回転軸O2に対する第4アーム15の姿勢を検出する姿勢検出部が構成される。
具体的には、第4アーム15の長手方向に延びる長手軸(中心軸)151と第1アーム12の第1回転軸O1とが平行であるときまたは平行に近いとき、第4アーム15の長手方向に延びる長手軸151と第2アーム13の第2回転軸O2とが平行であるときまたは平行に近いときは、それぞれ、ゲインKaを標準値(通常値)である第1の値よりも低減する、すなわち、第1の値よりも低い第2の値に設定するよう構成されている。第4アーム15の長手軸151と第1アーム12の第1回転軸O1とが平行であるときまたは平行に近いときは、ゲインKaを第2の値に設定することにより、ロボット1の振動の発振を防止することができる。同様に、第4アーム15の長手軸151と第2アーム13の第2回転軸O2とが平行であるときまたは平行に近いときは、ゲインKaを第2の値に設定することにより、ロボット1の振動の発振を防止することができる。
このゲインKaの第2の値は、他の姿勢のときのゲインKa、すなわち、第1の値の0%以上、70%以下に設定されることが好ましく、30%以上、60%以下に設定されることがより好ましい。これにより、より確実に、ロボット1の振動の発振を防止しつつ、その振動を防止することができる。
なお、第1駆動源401の制御においては、前記他の姿勢とは、第4アーム15の長手軸151と第1アーム12の第1回転軸O1とが平行、平行に近いとき以外であり、その1例(典型例)としては、第4アーム15の長手軸151と平行であり、第1回転軸O1と交差し得る第1仮想軸152を想定した場合、その第1仮想軸152と第1回転軸O1とが直交するときである。すなわち、前記1例は、第3回転軸O3と同じ方向から平面視して長手軸151と第1回転軸O1とが直交するときである。
同様に、第2駆動源402の制御においては、前記他の姿勢とは、第4アーム15の長手軸151と第2アーム13の第2回転軸O2とが平行、平行に近いとき以外であり、その1例(典型例)としては、第4アーム15の長手軸151と平行であり、第2回転軸O2と交差し得る第2仮想軸153を想定した場合、その第2仮想軸153と第2回転軸O2とが直交するときである。すなわち、前記1例は、第3回転軸O3と同じ方向から平面視して長手軸151と第2回転軸O2とが直交するときである。
また、ゲインKaの第2の値は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、0以上、0.6以下であることが好ましく、0.1以上、0.4以下であることがより好ましい。より確実に、ロボット1の振動の発振を防止しつつ、その振動を防止することができる。
また、ゲインKaの第1の値は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、0.2以上、0.8以下であることが好ましく、0.3以上、0.6以下であることがより好ましい。より確実に、ロボット1の振動の発振を防止しつつ、その振動を防止することができる。
ここで、前述したように、第1駆動源401の制御において、第4アーム15の長手軸151と第1アーム12の第1回転軸O1とが平行であるときに限らず、平行に近いとき、すなわち、第4アーム15の長手軸151に平行な軸である前記第1仮想軸152と第1アーム12の第1回転軸O1とのなす角θ1(図2(b)参照)が所定角度以内である場合もゲインKaを第2の値に設定する。すなわち、第1仮想軸152と第1アーム12の第1回転軸O1とのなす角θ1がθmin以上、θmax以下である場合もゲインKaを第2の値に設定する。
θmaxは、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、10°以上、45°以下であることが好ましく、15°以上、35°以下であることがより好ましい。
またθminは、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、−45°以上、−10°以下であることが好ましく、−35°以上、−15°以下であることがより好ましい。
これにより、ロボット1の振動の発振をより確実に防止することができる。
なお、θ1は、フィードバックゲイン調整部611が、各駆動源401〜404に設けられた各角度センサー411〜414の検出結果に基づいて求める。
同様に、前述したように、第2駆動源402の制御において、第4アーム15の長手軸151と第2アーム13の第2回転軸O2とが平行であるときに限らず、平行に近いとき、すなわち、第4アーム15の長手軸151に平行な軸である前記第2仮想軸153と第2アーム13の第2回転軸O2とのなす角θ2(図2(c)参照)が所定角度以内である場合もゲインKaを第2の値に設定する。すなわち、第2仮想軸153と第2アーム13の第2回転軸O2とのなす角θ2がθmin以上、θmax以下である場合もゲインKaを第2の値に設定する。
θmaxは、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、10°以上、45°以下であることが好ましく、15°以上、35°以下であることがより好ましい。
またθminは、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、−45°以上、−10°以下であることが好ましく、−35°以上、−15°以下であることがより好ましい。
これにより、ロボット1の振動の発振をより確実に防止することができる。
なお、θ2は、フィードバックゲイン調整部612が、各駆動源401〜404に設けられた各角度センサー411〜414の検出結果に基づいて求める。
次に、ロボット1のゲインKaを調整する際の制御部20の制御動作について説明する。
図14に示すように、まず、第1駆動源401の制御、第2駆動源402の制御のそれぞれにおけるゲインKaの切り替えの基準となる角度範囲を設定する(ステップS101)。本実施形態では、例えば、第1仮想軸152と第1アーム12の第1回転軸O1とのなす角θ1、第2仮想軸153と第2アーム13の第2回転軸O2とのなす角θ2について、それぞれ、「−30°以上、30°以下」に設定する。
次いで、第1仮想軸152と第1アーム12の第1回転軸O1とのなす角θ1を求める(ステップS102)。
次いで、第1仮想軸152と第1アーム12の第1回転軸O1とのなす角θ1が、−30°以上、30°以下であるか否かを判断し(ステップS102)、θ1が、−30°以上、30°以下でない場合は、第1駆動源401の制御におけるゲインKaを第1の値に設定する(ステップS103)。第1駆動源401の制御においては、θ1が−30°以上、30°以下でない場合は、ロボット1の振動が発振し難いので、ゲインKaを第1の値に設定してもロボット1の振動が発振してしまうことがなく、また、ゲインKaを第1の値に設定することにより、振動をより確実に抑制することができる。
また、ステップS102において、θ1が、−30°以上、30°以下である場合は、第1駆動源401の制御におけるゲインKaを第2の値に設定する(ステップS104)。θ1が−30°以上、30°以下である場合は、ロボット1の振動が発振し易いので、ゲインKaを第2の値に設定することにより、ロボット1の振動が発振してしまうことを防止しつつ、振動を抑制することができる。
次いで、第2仮想軸153と第2アーム13の第2回転軸O2とのなす角θ2を求める(ステップS106)。
次いで、第2仮想軸153と第2アーム13の第2回転軸O2とのなす角θ2が、−30°以上、30°以下であるか否かを判断し(ステップS105)、θ2が、−30°以上、30°以下でない場合は、第2駆動源402の制御におけるゲインKaを第1の値に設定する(ステップS106)。第2駆動源402の制御においては、θ2が−30°以上、30°以下でない場合は、ロボット1の振動が発振し難いので、ゲインKaを第1の値に設定してもロボット1の振動が発振してしまうことがなく、また、ゲインKaを第1の値に設定することにより、振動をより確実に抑制することができる。
また、ステップS105において、θ2が、−30°以上、30°以下である場合は、第2駆動源402の制御におけるゲインKaを第2の値に設定する(ステップS107)。θ2が−30°以上、30°以下である場合は、ロボット1の振動が発振し易いので、ゲインKaを第2の値に設定することにより、ロボット1の振動が発振してしまうことを防止しつつ、振動を抑制することができる。
そして、ステップS106、S107の後、ステップS102に戻り、再度、ステップS102以降を実行する。
このようにして、第1駆動源401の制御におけるゲインKa、第2駆動源402の制御におけるゲインKaを、それぞれ、θ1、θ2に応じて、第1の値と第2の値とのいずれかに設定する。これにより、ロボット1の振動の発振を防止しつつ、振動を抑制することができる。
以上説明したように、このロボット1によれば、容易かつ確実に、ロボット1の振動を抑制することができる。
特に、ロボット1の姿勢、すなわち、第1回転軸O1、第2回転軸O2に対する第4アーム15の姿勢に応じてそれぞれ第1駆動源401の制御におけるゲインKa、第2駆動源402の制御におけるゲインKaを調整するので、ロボット1の振動が発振してしまうことを防止することができ、より確実に、ロボット1の振動を抑制することができる。
なお、本実施形態では、慣性センサー31を第4アーム15に設置しているが、これに限定されず、慣性センサー31を第3アーム14に設置してもよい。この場合も、ロボット1の振動が発振してしまうことを防止しつつ、ロボット1の振動を抑制することができる。
また、慣性センサー31としては、前記3つの検出軸を有する角速度センサーに限定されず、例えば、第3アーム14または第4アーム15に、1つの検出軸を有する角速度センサーを3つ設置してもよい。この場合は、各検出軸が互いに直交するように各角速度センサーを設置する。
<第2実施形態>
図15は、本発明のロボットの第2実施形態におけるアーム連結体を示す概略図である。
なお、以下では、説明の都合上、図15中の支持部側を「基端」、その反対側を「先端」と言う。図15では、第1慣性センサー32、第2慣性センサー33、第3慣性センサー34は、それぞれ、その存在を明確にするため、対応するアーム15の外部に図示されている。
以下、第2実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図15に示すように、第2実施形態のロボット1では、第1アーム12内に、第1慣性センサー32が設置され、第2アーム13内に、第2慣性センサー33が設置され、第3アーム14内に、第3慣性センサー34が設置されている。
第1慣性センサー32、第2慣性センサー33、第3慣性センサー34としては、それぞれ、1つの検出軸を有する角速度センサーまたは加速度センサーを用いる。本実施形態では、角速度センサーを用いる。具体的には、例えば、ジャイロセンサー等を用いることができる。
また、第1アーム12における第1慣性センサー32の設置位置は、特に限定されないが、第1アーム12の先端部が好ましい。第1アーム12の振動は、その先端部において最大になるので、これにより、より確実にロボット1の振動を抑制することができる。
同様に、第2アーム13における第2慣性センサー33の設置位置は、特に限定されないが、第2アーム13の先端部が好ましい。第2アーム13の振動は、その先端部において最大になるので、これにより、より確実にロボット1の振動を抑制することができる。
同様に、第3アーム14における第3慣性センサー33の設置位置は、特に限定されないが、第3アーム14の先端部が好ましい。第3アーム14の振動は、その先端部において最大になるので、これにより、より確実にロボット1の振動を抑制することができる。
前記第1慣性センサー32により第1アーム12の第1回転軸O1の回りの角速度を検出する。また、第2慣性センサー33により第2アーム13の第2回転軸O2の回りの角速度を検出する。また、第3慣性センサー34により第3アーム14の角速度を検出する。なお、第3慣性センサー34により検出される第3アーム14の角速度には、第1アーム12の回動による成分を含んでいるので、制御部20は、第3慣性センサー34の検出値から第1慣性センサー32の検出値を減算し、その値を第3アーム14の第3回転軸O3の回りの角速度とする。
このロボット1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
そして、このロボット1では、制御部20における演算を簡略化することができる。すなわち、第1回転軸O1と第2回転軸O2は直交し、また、第2回転軸O2と第3回転軸O3は直交しているので、第1慣性センサー32により第1アーム12の第1回転軸O1の回りの角速度のみが検出され、第2慣性センサー33により第2アーム13の第2回転軸O2の回りの角速度のみが検出される。これによって、特別な演算が不要となり、制御部20の回路構成を簡素化することができる。
以上、本発明のロボットを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、駆動源のモーターとしては、それぞれ、前記サーボモーターの他、例えば、ステッピングモーター等が挙げられる。
また、前記実施形態では、角度センサーとして、エンコーダー、レゾルバー、ポテンショメーター等、モーターのローターの回転角度を検出する他の各種のセンサーを用いることができ、また、タコジェネレーター等、モーターのローターの回転速度を検出する各種のセンサーを用いてもよい。なお、モーターとしてステッピングモーターを用いる場合は、例えば、ステッピングモーターへ入力する駆動パルスの数を計測することで、モーターのローターの回転角度や回転速度を検出してもよい。
また、前記実施形態では、慣性センサーとして、ジャイロセンサーを用いることができるが、これに限定されず、例えば、アームの角速度を検出する他の各種の角速度センサーを用いてもよく、また、アームの加速度を検出する各種の加速度センサーを用いてもよい。なお、加速度センサーを用いる場合は、加速度センサーの検出値を用いて角速度を算出する。
また、角度センサー、慣性センサーの方式は、それぞれ、特に限定されず、例えば、光学式、磁気式、電磁式、電気式等が挙げられる。
また、前記実施形態では、ロボットの回転軸の数は、7つであるが、本発明では、これに限定されず、ロボットの回転軸の数は、4つ、5つ、6つまたは8つ以上でもよい。すなわち、前記実施形態では、リストが2本のアームを有しているので、ロボットのアームの本数は、7本であるが、本発明では、これに限定されず、ロボットのアームの本数は、4本、5本、6本または8本以上でもよい。
また、前記実施形態では、ロボットは、複数のアームを回動自在に連結してなるアーム連結体を2つ有する双腕ロボットであるが、本発明では、これに限定されず、例えば、複数のアームを回動自在に連結してなるアーム連結体を1つ有する単腕ロボット、または、3つ以上有するロボットであってもよい。
また、本発明のロボットは、アーム型ロボット(ロボットアーム)に限定されず、他の形式のロボット、例えば、脚式歩行(走行)ロボット等であってもよい。
1……ロボット(産業用ロボット) 10……ロボット本体 11……支持部 12、13、14、15、16、18、19……アーム(リンク) 17……リスト(リンク) 151……長手軸 152、153……仮想軸 171、172、173、174、175、176、177……関節(ジョイント) 31、32、33、34……慣性センサー 7……胴部 8……アーム連結体 9……マニピュレーター 100……基部 20……制御部 101……床 201、202、203、204、205、206、207……駆動源制御部 301、302、303、304、305、306、307……モータードライバー 401、402、403、404、405、406、406……駆動源 401M、402M、403M、404M、405M、406M、407M……モーター 411、412、413、414、415、416、417……角度センサー 511、512、513、514、515、516、517……減算器 521、522、523、524、525、526、527……位置制御部 531、532、533、534、535、536、537……減算器 541、542、543、544、545、546、547……角速度制御部 551、552、553、554、555、556、557……回転角度算出部 561、562、563、564、565、566、567……角速度算出部 571、572、573……減算器 581、582、583……変換部 591、592、593……補正値算出部 601、602、603……加算器 611、612……フードバックゲイン調整部 621、622、623……角速度算出部 O1、O2、O3、O4、O5、O6、O7……回転軸

Claims (17)

  1. 基台と、
    前記基台に連結されて第1回転軸を軸中心として回動する第1アームと、
    前記第1アームに連結されて第2回転軸を軸中心として回動し、前記第2回転軸を前記第1回転軸と直交する回転軸または前記第1回転軸と直交する軸と平行な回転軸とする第2アームと、
    前記第2アームに連結されて第3回転軸を軸中心として回動し、前記第3回転軸を前記第2回転軸と直交する回転軸または前記第2回転軸と直交する軸と平行な回転軸とする第3アームと、
    前記第3アームに連結されて第4回転軸を軸中心として回動し、前記第4回転軸を前記第3回転軸と直交する回転軸または前記第3回転軸と直交する軸と平行な回転軸とし且つ長手形状を成す第4アームと、
    前記第1アームを回動させる第1駆動源と、
    前記第1駆動源の回転角度を検出する第1角度センサーと、
    前記第1アームの前記第1回転軸の角速度または加速度を検出する第1慣性センサーと、
    前記第4アームの姿勢を検出する姿勢検出部と、
    前記第1駆動源の回転角度から導かれる前記第1アームの前記第1回転軸の角速度と前記第1慣性センサーにより検出された前記第1アームの前記第1回転軸の角速度とから導かれる第1補正成分をフィードバックして前記第1駆動源を制御するとともに、前記姿勢検出部の検出結果に基づいて前記第1補正成分のフィードバックゲインを設定する第1駆動源制御部と、
    を備えることを特徴とするロボット。
  2. 前記第1駆動源制御部は、前記第4アームの長手方向に延びる長手軸と前記第1回転軸とが平行であるときの前記第1補正成分のフィードバックゲインを、前記第3回転軸と同じ方向から平面視して前記長手軸と前記第1回転軸とが直交するときの前記第1補正成分のフィードバックゲインよりも低く設定する請求項1に記載のロボット。
  3. 前記第4アームの長手方向に延びる長手軸と前記第1回転軸とが平行であるときの前記第1補正成分のフィードバックゲインは、前記第3回転軸と同じ方向から平面視して前記長手軸と前記第1回転軸とが直交するときの前記第1補正成分のフィードバックゲインの0%以上、70%以下に設定される請求項1または2に記載のロボット。
  4. 前記第2アームを回動させる第2駆動源と、
    前記第2駆動源の回転角度を検出する第2角度センサーと、
    前記第2アームの前記第2回転軸の角速度または加速度を検出する第2慣性センサーと、
    前記第2駆動源の回転角度から導かれる前記第2アームの前記第2回転軸の角速度と前記第2慣性センサーにより検出された前記第2アームの前記第2回転軸の角速度とから導かれる第2補正成分をフィードバックして前記第2駆動源を制御するとともに、前記姿勢検出部の検出結果に基づいて前記第2補正成分のフィードバックゲインを設定する第2駆動源制御部と、
    を備える請求項1ないし3のいずれか1項に記載のロボット。
  5. 前記第2駆動源制御部は、前記第4アームの長手方向に延びる長手軸と前記第2回転軸とが平行であるときの前記第2補正成分のフィードバックゲインを、前記第3回転軸と同じ方向から平面視して前記長手軸と前記第2回転軸とが直交するときの前記第2補正成分のフィードバックゲインよりも低く設定する請求項4に記載のロボット。
  6. 前記第4アームの長手方向に延びる長手軸と前記第2回転軸とが平行であるときの前記第2補正成分のフィードバックゲインは、前記第3回転軸と同じ方向から平面視して前記長手軸と前記第2回転軸とが直交するときの前記第2補正成分のフィードバックゲインの0%以上、70%以下に設定される請求項4または5に記載のロボット。
  7. 前記第2慣性センサーは、前記第4アームに設置される請求項4ないし6のいずれか1項に記載のロボット。
  8. 前記第2慣性センサーは、前記第3アームに設置される請求項4ないし6のいずれか1項に記載のロボット。
  9. 前記第1慣性センサーは、前記第4アームに設置される請求項1ないし7のいずれか1項に記載のロボット。
  10. 前記第1慣性センサーは、前記第3アームに設置される請求項1ないし7のいずれか1項に記載のロボット。
  11. 前記第1慣性センサーは、前記第1アームに設置され、
    前記第2慣性センサーは、前記第2アームに設置される請求項1ないし6のいずれか1項に記載のロボット。
  12. 基台と、
    前記基台に連結されて第1回転軸を軸中心として回動する第1アームと、
    前記第1アームに連結されて第2回転軸を軸中心として回動し、前記第2回転軸を前記第1回転軸と直交する回転軸または前記第1回転軸と直交する軸と平行な回転軸とする第2アームと、
    前記第2アームに連結されて第3回転軸を軸中心として回動し、前記第3回転軸を前記第2回転軸と直交する回転軸または前記第2回転軸と直交する軸と平行な回転軸とする第3アームと、
    前記第3アームに連結されて第4回転軸を軸中心として回動し、前記第4回転軸を前記第3回転軸と直交する回転軸または前記第3回転軸と直交する軸と平行な回転軸とし且つ長手形状を成す第4アームと、
    前記第2アームを回動させる第2駆動源と、
    前記第2駆動源の回転角度を検出する第2角度センサーと、
    前記第2アームの前記第2回転軸の角速度または加速度を検出する第2慣性センサーと、
    前記第4アームの姿勢を検出する姿勢検出部と、
    前記第2駆動源の回転角度から導かれる前記第2アームの前記第2回転軸の角速度と 前記第2慣性センサーにより検出された前記第2アームの前記第2回転軸の角速度とから導かれる補正成分をフィードバックして前記第2駆動源を制御するとともに、前記姿勢検出部の検出結果に基づいて前記補正成分のフィードバックゲインを設定する第2駆動源制御部と、
    を備えることを特徴とするロボット。
  13. 前記駆動源制御部では、前記第4アームの長手方向に延びる長手軸と前記第2回転軸とが平行であるときの前記補正成分のフィードバックゲインを前記第3回転軸と同じ方向から平面視して前記長手軸と前記第2回転軸とが直交するときの前記補正成分のフィードバックゲインよりも低く設定する請求項12に記載のロボット。
  14. 前記長手軸と前記第2回転軸とが平行であるときの前記補正成分のフィードバックゲインは、前記第3回転軸と同じ方向から平面視して前記長手軸と前記第2回転軸とが直交するときの前記補正成分のフィードバックゲインの0%以上、70%以下に設定される請求項12または13に記載のロボット。
  15. 前記第2慣性センサーは、前記第4アームに設置される請求項12ないし14のいずれか1項に記載のロボット。
  16. 前記第2慣性センサーは、前記第3アームに設置される請求項12ないし14のいずれか1項に記載のロボット。
  17. 前記第4アームに連結されて第5回転軸を軸中心として回動し、前記第5回転軸を前記第4回転軸と直交する回転軸または前記第4回転軸と直交する軸と平行な回転軸とする第5アームと、
    前記第5アームに連結されて第6回転軸を軸中心として回動し、前記第6回転軸を前記第5回転軸と直交する回転軸または前記第5回転軸と直交する軸と平行な回転軸とする第6アームと、
    前記第6アームに連結されて第7回転軸を軸中心として回動し、前記第7回転軸を前記第6回転軸と直交する回転軸または前記第6回転軸と直交する軸と平行な回転軸とする第7アームと、
    を有する請求項1ないし16のいずれか1項に記載のロボット。
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