JP2014187894A - 定植用補助具 - Google Patents

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市郎 丹野
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Abstract

【課題】
家庭菜園等小規模農業における定植時の作物別株間や条間の適切なマーキング作業が楽にまた簡単・正確・迅速に行うことを可能とした定植用補助具を提供する。
【解決手段】
定植用補助具は、適宜の定植間隔で複数の穴を設けた細長板状部材からなる本体部と把持部から構成され、該本体の長手方向中央部を支持し、前記本体の長手方向と平行に折りたたみ可能な把持部と、前記穴に差し込むための作業ピンからなる。
これを使用する場合、把持部から作業ピンを取り出し希望する長さの定植間隔表示穴に複数個差込み、ピン足を畝面に擦るよう把持部を引く。マルチシートの場合はピン足でシートを突くように使用し、シート面に足跡や極小さな穴を開けることにより、作物別の株間や条間のマーキング作業が楽にまた簡単・正確・迅速に行うことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は家庭菜園等の小規模農業における定植時等の作物別株間や条間マーキング作業が楽に且つ簡単・正確・迅速にでき、更に本体部表面に着色による播種用溝や寸法計測用スケール機能も備えた小型軽量で持ち運びにも便利な定植用補助具に関するものである。
一般に、菜園等における定植作業は、作物の種類によって適切な株間や条間が異なるめ、その作物に合せた適切な間隔を確保する必要がある。生育に適切な間隔を確保しないと葉や根が重なり合い日照や栄養不足を来たし、その後の良好な生育が望めない。
逆に間隔が必要以上広いと栽培効率が悪く単位面積当たりの収穫量も低下する。
そこで、作物別の株間や条間の適正間隔を確保するため、定植前の畝面に作物に合せマーキング作業を行い、その直後に幼苗や種芋等を定植しているが、これらマーキング作業は個人の勘或いは巻尺や紐・杭などを使う方法で行っている。
このように作物の種類に合せた適切な株間や条間を確保するために、一々巻尺や紐・杭を使い計測しながらのマーキング作業は、手間と時間を要し厄介な作業であるし、菜園が広ければ広いほど多大な労力を要する。
また、畝の表面にマルチシートと呼ぶポリエチレンフィルム等のシートを敷き定植を行う場合がある。このマルチシートは畝地温の上昇や乾燥防止、または雨水による泥はねに伴う病気の防止或いは雑草抑制等の効果があるため、一般に広く用いられている。
このマルチシートを敷いた場合であっても、当初から一定の間隔で穴が開いているものもを除き、一般的には穴を開けてから定植をするため同様の問題がある。
特開2010−11034
以上のような諸問題に対し本発明は、定植マーキング作業が楽に且つ簡単・正確・迅速にできるようにした定植用補助具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、適宜の間隔で複数の穴を設けた細長板状部材からなる本体部と、該本体部の長手方向中央部を支持し、前記本体部の長手方向と平行に折りたたみ可能な把持部と、前記穴に差し込むための先端の尖った作業ピンから構成される。
このような構成を有する本発明は、作物の種類に合せた適宜間隔該当穴に必要な数だけ作業ピンを複数差し込み、把持部を本体から垂直に起こしそのピン足で畝面を擦るように使用することで、設定した作業ピン足の間隔により株間や条間が楽に且つ簡単・正確・迅速にマーキング作業が行える。
なお、マルチシートのマーキング作業は、畝面に敷いたシートをピン足で突くように使用することで、シート面にピン足跡や極小さな穴が開き、設定した株間や条間が複数同時に得られる。更にこの小さなマーキング跡や穴を中心に“マルチシート穴開器”等を使い穴を開けることにより、整列した定植穴が簡単・正確・迅速に得られる。
作物別株間や条間の適宜間隔は一般的に概ね10、15、20、25、30、35、40、45、50、60、70、80、90、100(cm)位に分類でるが、これらの間隔の穴を本体部全長に見合った数を長手方向に設ける。
因みにマーキングラインの本数は、本体部全長÷穴間隔+1(小数点以下切り捨て)にて求めることができる。なお、本体部が長いほど本数は増やせ70(cm)以上は家庭菜園等では使用頻度が少ないが、プロ農家では一般に畝幅が広いため利用出来る。
以上のように本発明は、定植時の作物別の株間や条間のマーキング作業が、個人の勘或いは巻尺や紐・杭を使わなくとも、その場で簡単・正確・迅速に行え、また畝を分割して異なった作物を植える場合であっても、希望する個所からその場で作業ピンの差し替えにより迅速に行える。このマーキングラインは直線は勿論、曲線でもより効果が発揮できる。
以下、本発明に掛かる実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1に示すように、細長板状の本体部1に作物別の適宜間隔で作業ピン差し込み用の穴複数開け、傍にその間隔の数値または作物名やイラストを表示する。
例えば複数の穴の開け方として、マーキングラインの本数が奇数の場合は、中央折畳み部2の中心線に先ず1個穴を開け、その穴を基準とする同一間隔の穴を長手方向左右対称に開ける。その先についても本体部1の長さに応じて、同様の方法で順次開けて行くものとする。
マーキングラインの本数が偶数の場合は、中央折畳み部2の中心線を中央とする作物別適宜間隔の左右側両端にそれぞれ1個づつ穴を開ける。その先についても本体部1の長さに応じて、その穴を基準とする同一間隔の穴を長手方向左右対称に順次開けて行くものとする。
図2に示すのは、細長板状の本体部1に作物の適切間隔の数値または作物名やイラストの
表示穴に作業ピン5を複数差し込んだ状況であり、マーキングラインは複数本得られる。
また、中央折畳み部2の斜視断面を示すのもので、本体部1側の円形中央部分を両側から把持部3側で挟み込み、そこを折り曲げることにより本体部1先端側に折畳む構造とる。
これを使用する場合、本体部1側から把持部3を直角になるよう起立させるが、その方法
の一例としてきつめのビスかリベット等や或いは緩めでもストッパー等で容易に本体側に戻らないような構造とする。
図3に示すのは、本体部1長手方向先端側方向に着色による播種用溝(約1cm)を作り、色が見えなくなるまで畝面に押し付けて使用するが、これにより播種時において均等な深の播種溝が得られ、その後の発芽も均等になることが望める。
また、寸法スケールも備えた構造とし、畝高・畝幅等の各種寸法も測定できる。
更に寸法スケールは畝の播種溝と並行に置くことにより、定植や播種時の正確な目印になるネギ等の作物もあり、幼苗や種子の無駄を少なくする共にその後の正常な生長や発芽後の間引き回数を削減できる。
図4に示す本体部1と把持部3を接続する中央折畳み部2は、本体側に折り畳むことによりスリム化した状況を示すもので、持ち運びに便利な構造である。
図5に示すのは、把持部3を起立させた全体の状態を示すのもであるが、把持部3には複
数の作業ピン5を収容する筒状で、作業ピン5の紛失を防止するため末端に栓4をする構造である。その栓4は播種時の点播用溝としても利用可能である。
以上のように本発明に掛かる定植用補助具は、本体部や把持部の長さや形状を変えたり、把持部に延長棒等を追加することにより、家庭菜園等小規模農業に留まらずプロの農家は勿論のこと、園芸分野等においても球根等の植付用マーキング作業にも広く採用することが可能で、曲線マーキングラインも描けることから、例えば円形や曲線の庭園や公園等でも利用が可能である。
本体部一実施形態における作業ピン差し込み穴配列例とその数値表示例(左側やその他は省略)の平面説明図である。 本体部一実施形態における作業ピン差し込み状態例と本体部側の円形中央部及び把持部側形状を示す(左側やその他は省略)の斜視断面説明図である。 本体部一実施形態における播種溝用着色及びスケール表示例(左側やその他は省略)の斜視説明図である。 本発明全体の把持部折畳み状態例の斜視説明図である。 本発明全体の把持部起立例(把持部内に作業ピン収容状態例)の正面説明図である。
1.本体部
2.中央折畳み部
3.把持部
4.栓
5.作業ピン

Claims (4)

  1. 適宜の定植間隔で複数の穴を設けた細長板状部材からなる本体部と、該本体部の長手方向中央部を支持し、前記本体部の長手方向と平行に折りたたみ可能な把持部と、前記穴に差し込むための作業ピンからなる定植用補助具。
  2. 前記本体部には、その表面長手方向に寸法スケール部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の定植用補助具。
  3. 前記本体部には、その表面端部長手方向に播種用着色部が設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の定植用補助具。
  4. 前記把持部は、その内部に前記作業ピンを収納可能とする筒状体であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の定植用補助具。
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