JP2014177076A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液体噴射ヘッド1を加工及び組み立ての容易な構造とする。
【解決手段】液体噴射ヘッド1は、液体を吐出する吐出溝7と液体を吐出しないダミー溝8とが一方面OSの基準方向Kに交互に配列し、吐出溝7の一方側が側面SSに開口する圧電プレート2と、吐出溝7に液体を供給し、かつ、液体を排出し、圧電プレート2の一方面OSに接合するカバープレート3と、基準方向Kに配列する複数のノズル11とを有し圧電プレート2の側面SSに接合するノズルプレート4とを備え、吐出溝7は一方面OSの基準方向Kに隣接して設けられる往吐出溝7aと復吐出溝7bとを含み、往吐出溝7aと復吐出溝7bとはノズル11の近傍において連通する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被記録媒体に液滴を噴射して記録する液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関する。
近年、記録紙等にインク滴を吐出して文字や図形を記録する、或いは素子基板の表面に液体材料を吐出して機能性薄膜を形成するインクジェット方式の液体噴射ヘッドが利用されている。この方式は、インクや液体材料などの液体を液体タンクから供給管を介してチャンネルに導き、チャンネルに充填される液体に圧力を印加してチャンネルに連通するノズルから液体を吐出する。液体の吐出の際には、液体噴射ヘッドや被記録媒体を移動させて文字や図形を記録する、或いは所定形状の機能性薄膜を形成する。
この種の液体噴射ヘッドとして、チャンネルを構成する壁に圧電素子を用い、チャンネル内の液体を常時循環させるスルーフロータイプが知られている。スルーフロータイプは、液体中に気泡や異物が混入した場合でもチャンネル外に迅速に排出することができる。そのため、キャップ構造やサービスステーションを用いずにメンテナンスを実施することができ、メンテナンス時の液体の消費量が減少し、ランニングコストを抑えることができる。更に、吐出不良によって被記録媒体を無駄に消費するのを最小限に抑えることができる。
特許文献1には液体循環型の液体噴射ヘッドが記載される。図15は特許文献1に示される液体噴射ヘッドの分解斜視図である。液体噴射ヘッドは、2枚の圧電素子を重ねて3つの流路90、92、94を構成するPZTウエハ88、89と、流路90と流路94に連通する開口が形成され、流路92を閉塞するマスクプレート100と、流路92を跨いで流路90と流路94を連通させる開口部が形成される開口プレート66と、開口プレート66の開口部に連通するノズル102が形成されるノズルプレート64とを備える。液体は、矢印52で示すように流路90から開口プレート66の開口部を経て流路94に流れる。つまり、液体は流路92の周りを循環する。2つの壁96、98の流路92側の側面にはライン電極が、流路90、94側の側面にはアース電極が設けられ、これらの電極により壁96、98を駆動することにより、ノズル102から小液滴を吐出する。
特許文献2には他の液体循環型の液体噴射ヘッドが記載される。液体噴射ヘッドは、表面に複数の溝が設置される圧電プレートと、圧電プレートの表面に接合され、各溝の上部開口を覆うカバープレートと、圧電プレートの側面に設置され、各溝に連通する複数のノズルを有するノズルプレートとを備える。カバープレートは液体供給孔を備え、液体供給孔を介して各溝に液体が供給される。ノズルプレートの圧電プレート側の表面には各溝に対応する排出路が複数形成される。液体噴射ヘッドは、更に圧電プレートの裏面に液体排出室を備える流路部材が設置される。ノズルプレートに形成される排出路は、圧電プレートの表面に設置される溝と裏面に設置される液体排出室とを連通する。液体は、液体供給孔から各溝に分流し、各溝から対応する排出路を通って液体排出室で合流する。
特表2003−505281号公報 特開2011−131533号公報
特許文献1に記載される液体噴射ヘッドは、2枚のPZTウエハを重ねて3つの流路90、92、94を単位とする複数の流路を構成し、その端面にマスクプレート100、その上面に開口プレート66、更にその上面にノズルプレート64を設置し、その他図示されない流路部材等を必要とする。そのため、部品点数が多く、組み立ての際に高度な位置合わせを必要とする複雑な構造を備える。特許文献2に記載される液体噴射ヘッドは、ノズルプレートの圧電プレート側の表面に、ノズルと同じピッチでノズルと同数の排出路を形成しなければならず、構造が複雑で製造が極めて難しい。
本発明の液体噴射ヘッドは、液体を吐出する吐出溝と液体を吐出しないダミー溝とが一方面の基準方向に交互に配列し、前記吐出溝の一方側が側面に開口する圧電プレートと、前記吐出溝に液体を供給する液体供給孔と前記吐出溝から液体を排出する液体排出孔を有し、前記圧電プレートの一方面に接合するカバープレートと、基準方向に配列する複数のノズルを有し、前記ノズルが前記吐出溝に連通して前記圧電プレートの側面に接合するノズルプレートと、を備え、前記吐出溝は前記一方面の基準方向に隣接して設けられる往吐出溝と復吐出溝とを含み、前記往吐出溝と前記復吐出溝とは前記ノズルの近傍において連通し、前記液体供給孔が前記往吐出溝に連通し、前記液体排出孔が前記復吐出溝に連通することとした。
また、前記ノズルプレートは、前記ノズルと前記圧電プレートの側面に開口する前記往吐出溝と前記復吐出溝とを連通する第一連通路を備えることとした。
また、前記ノズルプレートは、前記ノズルを有する第一ノズルプレートと、前記第一連通路を有する第二ノズルプレートとが積層することとした。
また、前記圧電プレートは、前記ノズルの近傍に前記往吐出溝と前記復吐出溝とを連通する第二連通路を有することとした。
また、前記液体供給孔は、前記往吐出溝の他方端に連通し基準方向に配列し、前記液体排出孔は、前記復吐出溝の他方端よりも他方側に連通し、前記液体供給孔の配列と平行して基準方向に配列することとした。
また、複数の前記液体供給孔に連通する液体供給路と、複数の前記液体排出孔に連通する液体排出路とを有し、前記カバープレートの前記圧電プレート側とは反対側に接合する流路部材を備えることとした。
また、前記液体供給孔と前記液体排出孔は、前記往吐出溝の他方端と前記復吐出溝の他方端にそれぞれ連通し、基準方向に一列に配列することとした。
また、一方側に位置する前記ダミー溝を挟んで隣接する前記往吐出溝に液体を分割供給する分割供給孔と、他方側に位置する前記ダミー溝を挟んで隣接する前記復吐出溝から液体を合流排出する合流排出路と、前記合流排出路に連通する合流排出孔とを有し、前記カバープレートに接合する分離プレートを備えることとした。
また、複数の前記分割供給孔に連通する液体供給路と、複数の前記合流排出孔に連通する液体排出路とを有し、前記分離プレートの前記カバープレート側とは反対側に接合する流路部材を備えることとした。
また、前記液体供給路は一部が液体の圧力変動を緩和させるダンパー膜により形成されることとした。
また、前記吐出溝の他方側は前記圧電プレートの一方面の面内において終端し、前記ダミー溝の側面にアクティブ電極を備え、前記往吐出溝と前記復吐出溝の側面にコモン電極を備え、前記圧電プレートの一方面に、前記コモン電極と電気的に接続するコモン端子と、前記アクティブ電極に電気的に接続するアクティブ端子とを有することとした。
また、前記圧電プレートの一方面に、隣接する前記ダミー溝の側面に形成される前記アクティブ電極を電気的に接続する配線電極を有することとした。
また、前記コモン端子と前記アクティブ端子の間の前記圧電プレートの一方面には前記コモン端子と前記アクティブ端子とを電気的に分離する分離溝が設置されることとした。
また、上記いずれかに記載の液体噴射ヘッドからなる第一液体噴射ヘッドと第二液体噴射ヘッドを備え、前記第一液体噴射ヘッドの圧電プレートの他方面と前記第二液体噴射ヘッドの圧電プレートの他方面とが対面し、前記第一液体噴射ヘッドのノズルと前記第二液体噴射ヘッドのノズルとが基準方向に半ピッチずれて接合されることとした。
また、前記第一液体噴射ヘッドのノズルプレートと前記第二液体噴射ヘッドのノズルプレートとは一体的に形成されることとした。
本発明の液体噴射ヘッドは、上記に記載の液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給管と、前記液体供給管に前記液体を供給する液体タンクと、を備えることとした。
本発明による液体噴射ヘッドは、液体を吐出する吐出溝と液体を吐出しないダミー溝とが一方面の基準方向に交互に配列し、吐出溝の一方側が側面に開口する圧電プレートと、吐出溝に液体を供給する液体供給孔と吐出溝から液体を排出する液体排出孔を有し、圧電プレートの一方面に接合するカバープレートと、基準方向に配列する複数のノズルを有し、ノズルが吐出溝に連通して圧電プレートの側面に接合するノズルプレートと、を備え、吐出溝は一方面の基準方向に隣接して設けられる往吐出溝と復吐出溝とを含み、往吐出溝と復吐出溝とはノズルの近傍において連通し、液体供給孔が往吐出溝に連通し、液体排出孔が復吐出溝に連通する。これにより、液体噴射ヘッドの構造が単純となり、組み立てが容易となってコストを削減することができる。
本発明の第一実施形態に係る液体噴射ヘッドの部分分解斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る液体噴射ヘッドの説明図である。 本発明の第二実施形態に係る液体噴射ヘッドの部分分解斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る液体噴射ヘッドを説明するための図である。 本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッドの部分分解斜視図である。 本発明の第四実施形態に係る液体噴射ヘッドの部分分解斜視図である。 本発明の第四実施形態に係る液体噴射ヘッドの断面模式図である。 本発明の第五実施形態に係る液体噴射ヘッドの部分斜視図である。 本発明の第五実施形態に係る液体噴射ヘッドの部分平面模式図である。 本発明の第六実施形態に係る液体噴射ヘッドの復吐出溝の断面模式図である。 本発明の第六実施形態に係る液体噴射ヘッドを説明するための図である。 本発明の第七実施形態に係る液体噴射ヘッドを説明するための図である。 本発明の第七実施形態に係る液体噴射ヘッドの変形例である。 本発明の第八実施形態に係る液体噴射装置の模式的な斜視図である。 従来公知の液体噴射ヘッドの分解斜視図である。
(第一実施形態)
図1は本発明の第一実施形態に係る液体噴射ヘッド1の部分分解斜視図であり、図2は液体噴射ヘッド1の説明図である。
図1及び図2に示すように、液体噴射ヘッド1は、圧電プレート2と、圧電プレート2の一方面OSに接合するカバープレート3と、圧電プレート2及びカバープレート3の側面SSに接合するノズルプレート4とを備える。圧電プレート2は、液体を吐出する吐出溝7と液体を吐出しないダミー溝8とが一方面OSの基準方向Kに交互に配列し、吐出溝7の一方側が側面SSに開口する。カバープレート3は、吐出溝7に液体を供給する液体供給孔3aと吐出溝7から液体を排出する液体排出孔3bとを有し、側面を圧電プレート2の側面SSと面一に構成して圧電プレート2の一方面OSに接合される。ノズルプレート4は、基準方向Kに配列する複数のノズル11を有し、ノズル11が吐出溝7に連通する。
ここで、吐出溝7は一方面OSの基準方向Kに隣接して設けられる往吐出溝7aと復吐出溝7bとを含み、往吐出溝7aと復吐出溝7bとはノズル11の近傍において連通する。具体的には、ノズルプレート4は、ノズル11を有する第一ノズルプレート4aと第一連通路9aを有する第二ノズルプレート4bとが積層する。ノズル11と第一連通路9aとは連通し、第一連通路9aは、圧電プレート2の側面SSに開口する往吐出溝7aとその隣の復吐出溝7bとを連通する。また、カバープレート3の液体供給孔3aは往吐出溝7aに連通し、液体排出孔3bは復吐出溝7bに連通する。
具体的に説明する。圧電プレート2は、PZTセラミックスなどの圧電体セラミックスからなり、予め一方面OSの垂直方向に分極処理が施されている。圧電プレート2の一方面OSには基準方向Kに往吐出溝7a及び復吐出溝7bからなる吐出溝7とダミー溝8とが交互に形成され、吐出溝7の一方側(ノズルプレート4側)が側面SSに開口し他方側(ノズルプレート4とは反対側)が一方面OSの面内において終端する。ダミー溝8は一方側及び他方側が圧電プレート2の両側面に開口する。往吐出溝7a及び復吐出溝7bのダミー溝8側の側面の上半分(上端から略1/2の深さ)までコモン電極15が形成され、ダミー溝8の両側面には溝の深さの上半分までアクティブ電極13が形成される。
図2(a)は往吐出溝7aに沿う断面模式図である、図2(b)は復吐出溝7bに沿う断面模式図であり、図2(c)は圧電プレート2の上面模式図である。図2(a)に示すように、カバープレート3の液体供給孔3aは往吐出溝7aの他方側の端部において液体供給孔3aと連通する。更に、図2(b)に示すように、カバープレート3の液体排出孔3bは復吐出溝7bの他方側の端部において復吐出溝7bと連通する。なお、カバープレート3は圧電プレート2と同じ材料、つまりPZTセラミックスなどの圧電体セラミックスを使用することができる。また、圧電プレート2と同程度の熱膨張係数を有するマシナブルセラミックスを使用してもよい。
更に、図2(c)に示すように、ダミー溝8a、8bの側面にアクティブ電極13を備え、往吐出溝7aと復吐出溝7bのダミー溝8側の側面にコモン電極15を備える。圧電プレート2の一方面OSに、コモン電極15と電気的に接続するコモン端子16を備え、更に、隣接するダミー溝8a、8bの側面に形成されるアクティブ電極13を電気的に接続する配線電極17を備える。なお、本実施形態では配線電極17がアクティブ端子14として機能する。
第一ノズルプレート4a及び第二ノズルプレート4bはポリイミド膜により形成することができる。また、他の高分子材料や金属材料を使用することができる。第一ノズルプレート4aに形成するノズル11は、第二ノズルプレート4bに形成する第一連通路9aの、基準方向Kにおいて略中央に位置する。なお、ノズルプレート4は第一及び第二ノズルプレート4a、4bの二層構造に代えて、第三実施形態において説明するように仕切り壁20cの先端部を研削して第二連通路を形成すれば、ノズルプレート4は第一ノズルプレート4aのみとすることができる。また、第一及び第二ノズルプレート4a、4bを一体化した単層のノズルプレート4としてもよい。
液体噴射ヘッド1は次のように動作する。まず、液体は液体供給孔3aから往吐出溝7aに流入し、第二ノズルプレート4bの第一連通路9aを通して復吐出溝7bに流入し、液体排出孔3bから排出される。駆動時は液体を上記ルートで常時循環させる。一方、ダミー溝8は液体供給孔3a及び液体排出孔3bのいずれにも連通せず、液体は流入しない。そして、アクティブ端子14とコモン端子16に駆動信号を与えて両壁20a、20bの厚さ方向に電界を印加する。つまり、ダミー溝8aのアクティブ電極13と往吐出溝7aのコモン電極15との間の壁20aと、ダミー溝8bのアクティブ電極13と復吐出溝7bのコモン電極15との間の壁20bに駆動信号を与える。すると、壁20a、20bは厚みすべり変形し、往吐出溝7a及び復吐出溝7bの容積を瞬間的に変化させる。これにより往吐出溝7a及び復吐出溝7bの液体に圧力波が発生してノズル11から液滴が吐出される。その他の往吐出溝7a、復吐出溝7b及びダミー溝8も同様に駆動する。
なお、往吐出溝7aと復吐出溝7bとを仕切る仕切り壁20cは液体の流れを仕切るために設けている。そのため、壁20aや壁20bとは異なり任意の厚さに設定することができる。液体噴射ヘッド1のノズル11のピッチは1つのダミー溝8と1つの吐出溝7により定まる。そして、仕切り壁20cの厚さのみを変更し、ダミー溝8や吐出溝7の幅を変更することなくノズル11のピッチを調整することができる。
また、仕切り壁20cは駆動に寄与しない壁なので圧電体である必要はない。そのため、カバープレート3に仕切り壁20cを設け、圧電プレート2の吐出溝7を広く形成し、カバープレート3を圧電プレート2に接合したときに吐出溝7を往吐出溝7aと復吐出溝7bに分割するように構成してもよい。また、圧電プレート2の全体を圧電体セラミックスから形成することに代えて、壁20a、20bを圧電体セラミックスにより形成し、その他の領域を絶縁体材料により形成してもよい。また、ダミー溝8aは圧電プレート2の一方側の側面から他方側の側面までストレートに形成したが、これに代えて、ダミー溝8の他方端を吐出溝7の他方端と同様に一方面OSの面内において終端させてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る液体噴射ヘッド1は、液体を圧電プレート2の一方面OSの側から流入し、同じ一方面OSの側に流出するようにしたので、圧電プレート2の反対側の他方面TSの側に空間を確保することができる。また、液体は基準方向Kに隣接する往吐出溝7aと復吐出溝7bを循環するので、液体内に気泡や異物が混入しても、迅速に外部に排出することができる。更に、液体噴射ヘッド1の構造が単純となり、高度な加工や位置合わせを必要とせず、組み立てが容易となってコストを削減することができる。
(第二実施形態)
図3及び図4は本発明の第二実施形態に係る液体噴射ヘッド1を説明するための図である。図3は液体噴射ヘッド1の部分分解斜視図である。図4(a)は、液体噴射ヘッド1の往吐出溝7aの長手方向に沿う断面模式図であり、図4(b)は、復吐出溝7bの長手方向に沿う断面模式図であり、図4(c)は、液体噴射ヘッド1の分離プレート6側から見る平面模式図である。
第一実施形態と異なる点はカバープレート3の上面に分離プレート6、分離プレート6の上面に流路部材5を設置したことであり、その他の構成は第一実施形態と同様である。従って、以下、第一実施形態と異なる部分について説明し、同一の部分は説明を省略する。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図3及び図4に示すように、液体噴射ヘッド1は、カバープレート3の上面に接合する分離プレート6と分離プレート6の上面に接合する流路部材5とを備える。圧電プレート2の一方面OSには、ダミー溝8と吐出溝7が基準方向Kに交互に配列する。具体的には、基準方向Kに沿って往吐出溝7a、ダミー溝8a、往吐出溝7a、復吐出溝7b、ダミー溝8b、復吐出溝7b、往吐出溝7a・・・のように配列する。即ち、往吐出溝7aと復吐出溝7bは、ダミー溝8を超える毎に基準方向Kに対して入れ替わりながら配列する。同様に、カバープレート3に形成される液体供給孔3aと液体排出孔3bは、ダミー溝8aを挟んで2つの液体供給孔3aが設置され、次のダミー溝8bを挟んで2つの液体排出孔3bが設置され、これを基準方向Kに繰り返して一列に配列する。このため、液体供給孔3aや液体排出孔3bの数を往吐出溝7aや復吐出溝7bの数の約半分に減少させることができる。
分離プレート6は、ダミー溝8aを挟んで隣接する往吐出溝7aに液体を分割供給する分割供給孔6aと、ダミー溝8bを挟んで隣接する復吐出溝7bから液体を合流排出する合流排出路6cと、合流排出路6cに連通する合流排出孔6bとを有する。そして、複数の分割供給孔6aと複数の合流排出孔6bとは基準方向Kに並列に設置される。より具体的には、分割供給孔6aは、ダミー溝8aを挟んで設置される2つの液体供給孔3aを介して2つの往吐出溝7aに連通する。合流排出路6cは、ダミー溝8bを挟んで設置される2つの液体排出孔3bを介して2つの復吐出溝7bに連通し、更に合流排出孔6bに連通する。そして、分割供給孔6aと合流排出孔6bは基準方向Kに二列に並列に設置される。
流路部材5は、複数の分割供給孔6aに連通する液体供給路5aと、複数の合流排出孔6bに連通する液体排出路5bとを有し、分離プレート6のカバープレート3側とは反対側に接合する。液体供給路5aと液体排出路5bは基準方向Kに細長い流路からなり並列に形成される。流路部材5や分離プレート6はカバープレート3と同じ材料により形成してもよいし、合成樹脂材料や金属材料により形成することができる。
従って、液体は、流路部材5の液体供給路5aを介して分離プレート6の分割供給孔6aに分流し、カバープレート3の2つの液体供給孔3aに分割され、ダミー溝8aを挟む2つの往吐出溝7aに供給される。液体は、更に、往吐出溝7aから第二ノズルプレート4bの第一連通路9aを介して復吐出溝7bに流入し、ダミー溝8bを挟む2つの液体排出孔3bを介して分離プレート6の合流排出路6cで合流し、合流排出孔6bを介して液体排出路5bに流出する。その他の構成は第一実施形態と同様なので説明を省略する。
このように、分離プレート6を用いることにより、流入する液体と流出する液体を溝方向に完全に分離することができるので、液体の流路構成が簡単化される。また、第一実施形態と同様に、液体は基準方向Kに隣接する往吐出溝7aと復吐出溝7bを循環するので、液体内に気泡や異物が混入しても、迅速に外部に排出することができる。更に、液体噴射ヘッド1の構造が単純となり、高度な加工や位置合わせを必要とせず、組み立てが容易となってコストを削減することができる。
なお、本実施形態においては、流路部材5及び分離プレート6の液体供給路5a及び分割供給孔6aをノズルプレート4から遠い方に設け、液体排出路5b及び合流排出孔6bをノズルプレート4に近い方に設けたが、これを反転して、液体供給路5a及び分割供給孔6aをノズルプレート4に近い方に設け、液体排出路5b及び合流排出孔6bをノズルプレート4よりも遠い方に設けてもよい。また、液体供給路5a及び分割供給孔6aを液体排出用の流路とし、合流排出孔6b、合流排出路6c及び液体排出路5bを液体供給用の流路として使用することができる。
(第三実施形態)
図5は、本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッド1の圧電プレート2とノズルプレート4の部分分解斜視図である。第二実施形態と異なる点は、ノズルプレート4と、往吐出溝7aと復吐出溝7bが圧電プレート2の側面SSに開口する開口部の構造であり、その他の構成は第二実施形態と同様である。従って、以下、第二実施形態と異なる部分について説明し、同一の部分は説明を省略する。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同地の符号を付している。
図5に示すように、圧電プレート2は、往吐出溝7aと復吐出溝7bが側面SSに開口する開口部、つまりノズル11の近傍に往吐出溝7aと復吐出溝7bを連通する第二連通路9bを備える。具体的には、往吐出溝7aと復吐出溝7bに挟まれる仕切り壁20cのノズルプレート4側の先端部を削除する。そして、ノズルプレート4は第一ノズルプレート4aのみが側面SSに接合される。これにより、往吐出溝7aの液体は第二連通路9bを介して復吐出溝7bに流入する。その結果、ノズルプレート4を単層とすることができ、部品数が減少して組み立てが一層容易となる。
(第四実施形態)
図6及び図7は、本発明の第四実施形態に係る液体噴射ヘッド1の説明図である。図6は液体噴射ヘッド1の部分分解斜視図である。図7(a)は、液体噴射ヘッド1の往吐出溝7aの長手方向に沿う断面模式図であり、図7(b)は、復吐出溝7bの長手方向に沿う断面模式図である。第二実施形態と異なる点は、カバープレート3の液体排出孔3bの位置がノズルプレート4側に設置されることと、分離プレート6を除去した点であり、その他の構成は第一実施形態と同様である。従って、以下、主に異なる部分について説明し、同一の部分については説明を省略する。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図6及び図7に示すように、液体噴射ヘッド1は、圧電プレート2と、圧電プレート2の一方面OSに接合するカバープレート3と、カバープレート3の圧電プレート2側とは反対側に接合する流路部材5と、圧電プレート2の側面SS及びカバープレート3の側面に接合するノズルプレート4とを備える。圧電プレート2及びノズルプレート4は第一及び第二実施形態と同様であり、説明を省略する。
カバープレート3は、往吐出溝7aに液体を供給する液体供給孔3aと復吐出溝7bから液体を排出する液体排出孔3bを有する。液体供給孔3aは、往吐出溝7aの他方端(ノズルプレート4から遠い方の端)に連通し、基準方向Kに配列する。液体排出孔3bは、復吐出溝7bの他方端よりも一方端側(ノズルプレート4の側)に連通し、液体供給孔3aの配列と平行に基準方向Kに配列する。流路部材5は、複数の液体供給孔3aに連通する液体供給路5aと、複数の液体排出孔3bに連通する液体排出路5bとを有する。流路部材5は、更にその上面に、液体供給路5aに連通する図示しない供給接続部と、液体排出路5bに連通する図示しない排出接続部とを備える。
従って、液体は、流路部材5の図示しない供給接続部に流入し、液体供給路5aからカバープレート3の各液体供給孔3aに分割され、ダミー溝8aを挟む2つの往吐出溝7aに供給される。液体は、更に、往吐出溝7aから第二ノズルプレート4bの第一連通路9aを介して復吐出溝7bに流入し、ダミー溝8bを挟む2つの液体排出孔3bを介して液体排出路5bで合流し、液体排出路5bから排出される。なお、液体供給路5a及び液体供給孔3aを液体排出用の流路とし、液体排出路5b及び液体排出孔3bを液体供給用の流路としてもよいことは、他の実施形態と同様である。
カバープレート3の液体排出孔3bを液体供給孔3aよりもノズルプレート4側に設けたことにより、分離プレート6を省略することができ、部品点数を減らし全体の容積を縮小することができる。また、第一実施形態と同様に、液体は基準方向Kに隣接する往吐出溝7aと復吐出溝7bを循環するので、液体内に気泡や異物が混入しても、迅速に外部に排出することができる。更に、液体噴射ヘッド1の構造が単純となり、高度な加工や位置合わせを必要とせず、組み立てが容易となってコストを削減することができる。
(第五実施形態)
図8及び図9は本発明の第五実施形態に係る液体噴射ヘッド1を説明するための図である。図8は液体噴射ヘッド1の圧電プレート2の部分斜視図である。図9は圧電プレート2にフレキシブル基板21を接合した部分平面模式図である。第一実施形態における圧電プレート2と異なる点は、圧電プレート2の一方面OSの他方側(ノズルプレート4とは反対側)に分離溝18を有する点であり、その他の構成は第一実施形態と同様である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図8に示すように、圧電プレート2の一方面OSには、基準方向Kに交互に配列する吐出溝7とダミー溝8が形成される。吐出溝7は往吐出溝7aと復吐出溝7bとを含む。ダミー溝8は、一方面OSの一方側(ノズルプレート4側)の側面から他方側の側面まで形成される。往吐出溝7a及び復吐出溝7bは一方側が圧電プレート2の側面に開口し、他方側が一方面OSの面内において終端する。ダミー溝8の側面にアクティブ電極13を備え、往吐出溝7a及び復吐出溝7bのダミー溝8側の側面にコモン電極15を備える。
圧電プレート2の一方面OSに、隣接する2つのダミー溝8の側面に形成されるアクティブ電極13を電気的に接続する配線電極17を有し、アクティブ端子14として機能する。更に、往吐出溝7a及び復吐出溝7bの他方端近傍の一方面OSに、往吐出溝7a及び復吐出溝7bのそれぞれの側面に形成されるコモン電極15と電気的に接続するコモン端子16を有する。そして、コモン端子16とアクティブ端子14の間の圧電プレート2の一方面OSには分離溝18が設置される。分離溝18は基準方向Kに直線状に形成され、アクティブ端子14とコモン端子16は分離溝18を介して電気的に分離される。
図9に示すように、フレキシブル基板21は圧電プレート2のアクティブ端子14とコモン端子16の上部に設置される。フレキシブル基板21は共通電極21aと個別電極21bを備え、共通電極21aが各コモン端子16に共通に電気的に接続し、個別電極21bが各アクティブ端子14に個別に電気的に接続する。共通電極21aは、コモン端子16との接続部を除いて、分離溝18の上部に配置される。その結果、共通電極21aは、ダミー溝8に形成されるアクティブ電極13との交差部においてアクティブ電極13から離間し、共通電極21aの表面に厚い絶縁膜を形成するなどの絶縁対策が緩和される。
(第六実施形態)
図10及び図11は本発明の第六実施形態に係る液体噴射ヘッド1を説明するための図である。図10は液体噴射ヘッド1の往吐出溝7aの断面模式図である。図11(a)は流路部材5の模式的な斜視図であり、図11(b)は流路部材5の部分AAの断面模式図である。第四実施形態と異なる点は流路部材5の構造であり、その他の構成は第四実施形態と同様である。従って、以下、主に異なる部分について説明し、同一の部分については説明を省略する。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図10に示すように、液体噴射ヘッド1は、圧電プレート2と、圧電プレート2の一方面OSに接合するカバープレート3と、カバープレート3の圧電プレート2側とは反対側に接合する流路部材5と、圧電プレート2とカバープレート3の側面に接合するノズルプレート4とを備える。圧電プレート2、カバープレート3及びノズルプレート4は第四実施形態と同様である。
流路部材5は、カバープレート3の液体供給孔3aに連通する液体供給路5aと、図示しない液体排出孔3bに連通する液体排出路5bと、液体供給路5a及び液体排出路5bの上面を覆うダンパー膜12と、ダンパー膜12の上方に形成される空気層22と、空気層22と大気とを連通する連通孔19と、流路部材5の上面に設置され、液体供給路5aに連通する供給接続部5cと、液体排出路5bに連通する排出接続部5dとを備える。
液体は、供給接続部5cから上面がダンパー膜12により覆われる液体供給路5aに流入し、カバープレート3の各液体供給孔3aを介して各往吐出溝7aに分流する。液体は、更に、往吐出溝7aから第一連通路9aを介して図示しない復吐出溝7bに流入し、カバープレート3の図示しない液体排出孔3bを介して上面がダンパー膜12により覆われる液体排出路5bで合流し、排出接続部5dから外部に流出する。液体供給路5aと液体排出路5bの上面がダンパー膜12により覆われるので、吐出溝7の液体が吐出される際の圧力波がダンパー膜12で緩衝されセルフトーク、クロストークが軽減される。連通孔19はダンパー膜12の上部空間が密閉されるのを防ぎ、ダンパー膜12が自由に振動できるようにするために設けてある。
なお、第二実施形態において説明した液体噴射ヘッド1に、本実施形態のダンパー膜12付の流路部材5を設置することができる。その他、ノズルプレート4や圧電プレート2について、第三実施形態や第五実施形態のノズルプレート4や圧電プレート2を適用することができることは説明するまでもない。
(第七実施形態)
図12及び図13は本発明の第七実施形態に係る液体噴射ヘッド1を説明するための図である。図12(a)は液体噴射ヘッド1の吐出溝の溝方向の断面模式図であり、図12(b)は液体噴射ヘッド1をノズルプレート4側から見る側面模式図である。図13は第七実施形態に係る液体噴射ヘッド1の変形例であり、流路部材5に設置される供給接続部5c及び排出接続部5dの設置位置が異なる場合を示す。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図12に示すように、液体噴射ヘッド1は第一液体噴射ヘッド1aと第二液体噴射ヘッド1bを備える。第一液体噴射ヘッド1aの圧電プレート2の他方面TSと第二液体噴射ヘッド1bの圧電プレート2の他方面TSとが対面し、第一液体噴射ヘッド1aのノズル11と第二液体噴射ヘッド1bのノズル11とが基準方向Kに半ピッチずれて接合される。第一及び第二液体噴射ヘッド1a、1bは、第六実施形態の液体噴射ヘッド1と同じ構造を備える。これにより、ノズルの数を2倍に増やすことができる。更に、第一液体噴射ヘッド1aのノズル11と第二液体噴射ヘッド1bのノズル11は基準方向Kに半ピッチずらしたので、基準方向Kの記録密度を2倍に向上させることができる。なお、第一及び第二液体噴射ヘッド1a、1bとして、第一〜第六実施形態において説明した液体噴射ヘッド1を適用することができることは言うまでもない。また、第一液体噴射ヘッド1aのノズルプレート4と第二液体噴射ヘッド1bのノズルプレート4とは一体的に一枚のノズルプレート4により構成すれば、部品点数を更に削減することができる。
図13に示すように、供給接続部5c及び排出接続部5dの流路部材5への取り付け位置を、流路部材5の基準方向Kにおいて対面する2つの側面に分離して設置することができる。このように供給接続部5c及び排出接続部5dを流路部材5の側面に設けることにより、液体噴射ヘッド1の厚さを薄く構成することができる。また、流路部材5の上面を平坦面として利用することができる。そのため、液体噴射ヘッド1を3段以上に積層した多層の液体噴射ヘッドを構成することができる。
(第八実施形態)
図14は本発明の第八実施形態に係る液体噴射装置30の模式的な斜視図である。液体噴射装置30は、液体噴射ヘッド1、1’を往復移動させる移動機構40と、液体噴射ヘッド1、1’に液体を供給し、液体噴射ヘッド1、1’から液体を排出する流路部35、35’と、流路部35、35’に連通する液体ポンプ33、33’及び液体タンク34、34’とを備えている。各液体噴射ヘッド1、1’は、液体噴射ヘッド1と、圧電プレート2と、ノズルプレート4と、流路部材5を備える。液体ポンプ33、33’として、流路部35、35’に液体を供給する供給ポンプとそれ以外に液体を排出する排出ポンプのいずれかもしくは両方を設置し、液体を循環させる。また、図示しない圧力センサーや流量センサーを設置し、液体の流量を制御することもある。液体噴射ヘッド1、1’は、吐出溝7とダミー溝8が交互に配列し、各吐出溝7は往吐出溝7aと復吐出溝7bを含み、往吐出溝7aと復吐出溝7bはノズル11の近傍において連通し、液体が循環可能に構成されている。液体噴射ヘッド1、1’は、既に説明した第一〜第七実施形態のいずれかを使用することができる。
液体噴射装置30は、紙等の被記録媒体44を主走査方向に搬送する一対の搬送手段41、42と、被記録媒体44に液体を吐出する液体噴射ヘッド1、1’と、液体噴射ヘッド1、1’を載置するキャリッジユニット43と、液体タンク34、34’に貯留した液体を流路部35、35’に押圧して供給する液体ポンプ33、33’と、液体噴射ヘッド1、1’を主走査方向と直交する副走査方向に走査する移動機構40とを備えている。図示しない制御部は液体噴射ヘッド1、1’、移動機構40、搬送手段41、42を制御して駆動する。
一対の搬送手段41、42は副走査方向に延び、ローラ面を接触しながら回転するグリッドローラとピンチローラを備えている。図示しないモータによりグリッドローラとピンチローラを軸周りに移転させてローラ間に挟み込んだ被記録媒体44を主走査方向に搬送する。移動機構40は、副走査方向に延びた一対のガイドレール36、37と、一対のガイドレール36、37に沿って摺動可能なキャリッジユニット43と、キャリッジユニット43を連結し副走査方向に移動させる無端ベルト38と、この無端ベルト38を図示しないプーリを介して周回させるモータ39を備えている。
キャリッジユニット43は、複数の液体噴射ヘッド1、1’を載置し、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4種類の液滴を吐出する。液体タンク34、34’は対応する色の液体を貯留し、液体ポンプ33、33’、流路部35、35’を介して液体噴射ヘッド1、1’に供給する。各液体噴射ヘッド1、1’は駆動信号に応じて各色の液滴を吐出する。液体噴射ヘッド1、1’から液体を吐出させるタイミング、キャリッジユニット43を駆動するモータ39の回転及び被記録媒体44の搬送速度を制御することにより、被記録媒体44上に任意のパターンを記録することできる。
なお、本実施形態は、移動機構40がキャリッジユニット43と被記録媒体44を移動させて記録する液体噴射装置30であるが、これに代えて、キャリッジユニットを固定し、移動機構が被記録媒体を2次元的に移動させて記録する液体噴射装置であってもよい。つまり、移動機構は液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させるものであればよい。
1 液体噴射ヘッド、1a 第一液体噴射ヘッド、1b 第二液体噴射ヘッド
2 圧電プレート
3 カバープレート、3a 液体供給孔、3b 液体排出孔
4 ノズルプレート、4a 第一ノズルプレート、4b 第二ノズルプレート
5 流路部材、5a 液体供給路、5b 液体排出路、5c 供給接続部、5d 排出接続部
6 分離プレート、6a 分割供給孔、6b 合流排出孔、6c 合流排出路
7 吐出溝、7a 往吐出溝、7b 復吐出溝
8、8a、8b ダミー溝
9a 第一連通路、9b 第二連通路
11 ノズル
12 ダンパー膜
13 アクティブ電極
14 アクティブ端子
15 コモン電極
16 コモン端子
17 配線電極
18 分離溝
19 連通孔
20a、20b 壁、20c 仕切り壁
21 フレキシブル基板、21a 共通電極、21b 個別電極
22 空気層
SS 側面、OS 一方面、TS 他方面、K 基準方向

Claims (16)

  1. 液体を吐出する吐出溝と液体を吐出しないダミー溝とが一方面の基準方向に交互に配列し、前記吐出溝の一方側が側面に開口する圧電プレートと、
    前記吐出溝に液体を供給する液体供給孔と前記吐出溝から液体を排出する液体排出孔を有し、前記圧電プレートの一方面に接合するカバープレートと、
    基準方向に配列する複数のノズルを有し、前記ノズルが前記吐出溝に連通して前記圧電プレートの側面に接合するノズルプレートと、を備え、
    前記吐出溝は前記一方面の基準方向に隣接して設けられる往吐出溝と復吐出溝とを含み、前記往吐出溝と前記復吐出溝とは前記ノズルの近傍において連通し、前記液体供給孔が前記往吐出溝に連通し、前記液体排出孔が前記復吐出溝に連通する液体噴射ヘッド。
  2. 前記ノズルプレートは、前記ノズルと前記圧電プレートの側面に開口する前記往吐出溝と前記復吐出溝とを連通する第一連通路を備える請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記ノズルプレートは、前記ノズルを有する第一ノズルプレートと、前記第一連通路を有する第二ノズルプレートとが積層する請求項2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記圧電プレートは、前記ノズルの近傍に前記往吐出溝と前記復吐出溝とを連通する第二連通路を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記液体供給孔は、前記往吐出溝の他方端に連通し基準方向に配列し、
    前記液体排出孔は、前記復吐出溝の他方端よりも他方側に連通し、前記液体供給孔の配列と平行して基準方向に配列する請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  6. 複数の前記液体供給孔に連通する液体供給路と、複数の前記液体排出孔に連通する液体排出路とを有し、前記カバープレートの前記圧電プレート側とは反対側に接合する流路部材を備える請求項5に記載の液体噴射ヘッド。
  7. 前記液体供給孔と前記液体排出孔は、前記往吐出溝の他方端と前記復吐出溝の他方端にそれぞれ連通し、基準方向に一列に配列する請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  8. 一方側に位置する前記ダミー溝を挟んで隣接する前記往吐出溝に液体を分割供給する分割供給孔と、他方側に位置する前記ダミー溝を挟んで隣接する前記復吐出溝から液体を合流排出する合流排出路と、前記合流排出路に連通する合流排出孔とを有し、前記カバープレートに接合する分離プレートを備える請求項7に記載の液体噴射ヘッド。
  9. 複数の前記分割供給孔に連通する液体供給路と、複数の前記合流排出孔に連通する液体排出路とを有し、前記分離プレートの前記カバープレート側とは反対側に接合する流路部材を備える請求項8に記載の液体噴射ヘッド。
  10. 前記液体供給路は一部が液体の圧力変動を緩和させるダンパー膜により形成される請求項6又は9に記載の液体噴射ヘッド。
  11. 前記吐出溝の他方側は前記圧電プレートの一方面の面内において終端し、前記ダミー溝の側面にアクティブ電極を備え、前記往吐出溝と前記復吐出溝の側面にコモン電極を備え、
    前記圧電プレートの一方面に、前記コモン電極と電気的に接続するコモン端子と、前記アクティブ電極に電気的に接続するアクティブ端子とを有する請求項1〜10のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  12. 前記圧電プレートの一方面に、隣接する前記ダミー溝の側面に形成される前記アクティブ電極を電気的に接続する配線電極を有する請求項11に記載の液体噴射ヘッド。
  13. 前記コモン端子と前記アクティブ端子の間の前記圧電プレートの一方面には前記コモン端子と前記アクティブ端子とを電気的に分離する分離溝が設置される請求項11又は12に記載の液体噴射ヘッド。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドからなる第一液体噴射ヘッドと第二液体噴射ヘッドを備え、前記第一液体噴射ヘッドの圧電プレートの他方面と前記第二液体噴射ヘッドの圧電プレートの他方面とが対面し、前記第一液体噴射ヘッドのノズルと前記第二液体噴射ヘッドのノズルとが基準方向に半ピッチずれて接合される液体噴射ヘッド。
  15. 前記第一液体噴射ヘッドのノズルプレートと前記第二液体噴射ヘッドのノズルプレートとは一体的に形成される請求項14に記載の液体噴射ヘッド。
  16. 請求項1に記載の液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、
    前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給管と、
    前記液体供給管に前記液体を供給する液体タンクと、を備える液体噴射装置。
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