JP2014175114A - 燃料電池スタック - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単且つコンパクトな構成で、端部セルへの反応ガスの分配性を向上させることができ、しかも前記端部セルの発電性能を良好に確保することを可能にする。
【解決手段】燃料電池スタック10は、複数の発電セル12が積層される積層体14の両端部に、インシュレータ18a、18bが配設される。インシュレータ18bの凹状収容部66bには、断熱部材70b及びターミナルプレート16bが収容される。インシュレータ18bの積層体14側の端面18beには、燃料ガス供給連通孔38aに連通する凹部74aが形成され、前記凹部74aには、複数本の円柱部76が設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電解質の両側に電極が配設される電解質・電極構造体とセパレータとを有する発電セルが積層される積層体を備え、前記積層体の積層方向両側には、ターミナルプレート、インシュレータ及びエンドプレートが配設される燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側に、それぞれ電極触媒(電極触媒層)及び多孔質カーボン(ガス拡散層)を有するアノード電極とカソード電極とを配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持する発電セルを構成している。発電セルを所定の数だけ積層することにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
通常、燃料電池は、所望の発電力を得るために、発電セルを所定数(例えば、数十〜数百)だけ積層した燃料電池スタックとして使用されている。このため、燃料電池スタック内では、各発電セルに反応ガス(燃料ガス及び酸化剤ガス)を均等に分配することが困難となっている。
そこで、各発電セルに反応ガスを均等に分配することを目的として、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池スタックが提案されている。この燃料電池スタックでは、複数の燃料電池セルが積層されるとともに、積層された前記燃料電池セルの周縁部に積層方向に配列された入口マニホールドから燃料ガス、酸化剤ガス若しくは冷却媒体を各燃料電池セルに形成したガス流路若しくは冷却媒体流路にそれぞれ流入させ、各ガス流路若しくは冷却媒体流路から同じく前記燃料電池セルの周縁部に積層方向に配列された出口マニホールドにそれぞれ排出させるように構成されている。
そして、燃料電池スタックは、燃料ガス、酸化剤ガス若しくは冷却媒体の少なくとも一つの出口マニホールドを、上流域から下流域に亘り、各燃料電池セルに形成したガス流路若しくは冷却媒体流路の出口に臨んでそれらに連通する第1室と、前記燃料電池スタックの外部への排出口に連なる第2室と、に分割する間仕切り手段と、前記間仕切り手段に設けられて前記第1室と前記第2室とを連通口により連通させる連通手段と、を備えている。
このため、積層方向の流れにより生じる上下流間の圧力差が大きい出口マニホールドにおいても、前記出口マニホールド内における各燃料電池セルの流路からの流出部近傍での積層方向圧力分布が緩和され、各燃料電池セルへの流体の分配を均一化することができる、としている。
特開2009−43542号公報
しかしながら、上記の燃料電池スタックでは、出口マニホールドを第1室と第2室とに分割する間仕切り手段が、前記出口マニホールドに配設されている。このため、出口マニホールドは、相当に大きな開口形状を有しており、燃料電池スタック全体が大型化するという問題がある。
しかも、間仕切り手段を用いても、積層方向の最端部に配置されている燃料電池セルには、流体が円滑に供給されないおそれがある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、簡単且つコンパクトな構成で、端部セルへの反応ガスの分配性を向上させることができ、しかも前記端部セルの発電性能を良好に確保することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に電極が配設される電解質・電極構造体とセパレータとを有する発電セルが積層される積層体を備え、前記積層体の積層方向両側には、ターミナルプレート、インシュレータ及びエンドプレートが配設されるとともに、少なくとも燃料ガス又は酸化剤ガスである反応ガスを、電極面に沿って流通させる反応ガス流路と、前記反応ガス流路の入口側に連通し、前記反応ガスを前記積層方向に流通させる反応ガス供給連通孔と、前記反応ガス流路の出口側に連通し、前記反応ガスを前記積層方向に流通させる反応ガス排出連通孔とが設けられる燃料電池スタックに関するものである。
この燃料電池スタックでは、一方のエンドプレートには、反応ガス供給連通孔に連通する反応ガス入口と、反応ガス排出連通孔に連通する反応ガス出口とが形成され、他方のエンドプレート側に隣接するインシュレータには、少なくとも前記反応ガス供給連通孔に連通する凹部が形成されるとともに、前記凹部には、複数の突起部位が設けられている。
また、この燃料電池スタックでは、突起部位は、インシュレータとは別部材に設けられ、前記インシュレータの凹部の底部側又は開口部側に装着されることが好ましい。
さらに、この燃料電池スタックでは、突起部位は、パンチングメタル又は多孔体により構成されることが好ましい。
さらにまた、この燃料電池スタックでは、インシュレータは、積層体に対向する面に凹状収容部を設けるとともに、前記凹状収容部には、断熱部材及びターミナルプレートが収容されることが好ましい。
本発明によれば、反応ガス供給連通孔の奥側に配置されたインシュレータには、前記反応ガス供給連通孔に連通する凹部が形成されるとともに、前記凹部には、複数の突起部位が設けられている。このため、インシュレータにおいて、反応ガス供給連通孔に連なるチャンバ(凹部)では、突起部位により反応ガスの流速を低下させることができる。従って、突起部位を有するインシュレータに隣接する発電セル、すなわち、端部セルには、反応ガスを円滑且つ確実に導入することが可能になる。
これにより、簡単且つコンパクトな構成で、端部セルへの反応ガスの分配性を向上させることができ、しかも前記端部セルの発電性能を良好に確保することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックの斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの一部分解概略斜視図である。 前記燃料電池スタックの、図2中、III−III線断面図である。 前記燃料電池スタックを構成する発電セルの分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックを構成するインシュレータの一部斜視説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックの一部断面説明図である。 前記インシュレータの一部斜視説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタックを構成するインシュレータの一部斜視説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る燃料電池スタックを構成するインシュレータの一部分解斜視説明図である。 本発明の第5の実施形態に係る燃料電池スタックの一部断面説明図である。 前記インシュレータの一部斜視説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10は、複数の発電セル12が水平方向(矢印A方向)に積層された積層体14を備える。積層体14の積層方向(矢印A方向)一端には、ターミナルプレート16a、インシュレータ(絶縁プレート)18a及びエンドプレート20aが外方に向かって、順次、配設される(図2参照)。
積層体14の積層方向他端には、ターミナルプレート16b、インシュレータ(絶縁プレート)18b及びエンドプレート20bが外方に向かって、順次、配設される。燃料電池スタック10は、専用の断熱部材、例えば、発電しないセル構造体(ダミーセル)を不要にする。
図1に示すように、エンドプレート20a、20bは、横長(縦長でもよい)の長方形状を有するとともに、各辺間には、連結バー24が配置される。各連結バー24は、両端をエンドプレート20a、20bの内面にボルト26を介して固定され、複数の積層された発電セル12に積層方向(矢印A方向)の締め付け荷重を付与する。なお、燃料電池スタック10では、エンドプレート20a、20bを端板とする筐体を備え、前記筐体内に積層体14を収容するように構成してもよい。
発電セル12は、図3及び図4に示すように、電解質膜・電極構造体30が、第1セパレータ32及び第2セパレータ34に挟持される。第1セパレータ32及び第2セパレータ34は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属薄板を波形にプレス成形して構成される金属セパレータを採用しているが、例えば、カーボンセパレータを用いてもよい。
発電セル12の矢印B方向(図4中、水平方向)の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔(反応ガス供給連通孔)36a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔(反応ガス排出連通孔)38bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
発電セル12の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔(反応ガス供給連通孔)38a、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔(反応ガス排出連通孔)36bが、矢印C方向に配列して設けられる。
発電セル12の矢印C方向の上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔40aが設けられる。発電セル12の矢印C方向の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔40bが設けられる。
第1セパレータ32の電解質膜・電極構造体30に向かう面32aには、酸化剤ガス供給連通孔36aと酸化剤ガス排出連通孔36bとに連通する酸化剤ガス流路(反応ガス流路)42が設けられる。酸化剤ガス流路42は、水平方向(矢印B方向)に延在する複数本の流路溝を有する。
第2セパレータ34の電解質膜・電極構造体30に向かう面34aには、燃料ガス供給連通孔38aと燃料ガス排出連通孔38bとに連通する燃料ガス流路(反応ガス流路)44が設けられる。燃料ガス流路44は、水平方向(矢印B方向)に延在する複数本の流路溝を有する。
互いに隣接する発電セル12を構成する第1セパレータ32の面32bと、第2セパレータ34の面34bとの間には、冷却媒体供給連通孔40aと冷却媒体排出連通孔40bとを連通する冷却媒体流路46が設けられる。
第1セパレータ32と第2セパレータ34とには、シール部材48とシール部材50とが、一体的又は個別に設けられる。シール部材48、50としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン、又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が使用される。
電解質膜・電極構造体30は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜(又は炭化水素系膜)に水が含浸された固体高分子電解質膜52と、前記固体高分子電解質膜52を挟持するカソード電極54及びアノード電極56とを備える。
固体高分子電解質膜52は、カソード電極54及びアノード電極56よりも大きな平面寸法(表面寸法)を有している。なお、電解質膜・電極構造体30は、カソード電極54とアノード電極56とが互いに異なる平面寸法(表面寸法)に設定される段差MEAを構成してもよい。
カソード電極54及びアノード電極56は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜52の両面に形成されている。
図2に示すように、ターミナルプレート16a、16bの略中央には、積層方向外方に延在する端子部58a、58bが設けられる。端子部58a、58bは、絶縁性筒体60に挿入されて、インシュレータ18a、18bの孔部62a、62b及びエンドプレート20a、20bの孔部64a、64bを貫通して前記エンドプレート20a、20bの外部に突出する。
エンドプレート20aには、酸化剤ガス供給連通孔36a、酸化剤ガス排出連通孔36b、燃料ガス供給連通孔38a及び燃料ガス排出連通孔38bが形成される。エンドプレート20bには、冷却媒体供給連通孔40a及び冷却媒体排出連通孔40bが形成される。エンドプレート20aには、図示しないが、酸化剤ガス供給連通孔36a、酸化剤ガス排出連通孔36b、燃料ガス供給連通孔38a及び燃料ガス排出連通孔38bの内周に、例えば、絶縁グロメット等による絶縁被膜が設けられ、絶縁性が確保されている。エンドプレート20bには、冷却媒体供給連通孔40a及び冷却媒体排出連通孔40bの内周に、例えば、絶縁グロメット等による絶縁被膜が設けられ、絶縁性が確保されている。
インシュレータ18a、18bは、絶縁性材料、例えば、ポリカーボネート(PC)やフェノール樹脂等で形成されている。インシュレータ18a、18bの中央部には、積層体14側の端部が開口される凹状収容部66a、66bが形成される。凹状収容部66a、66bを構成する底面68a、68bの略中央には、孔部62a、62bが連通する。
図2及び図3に示すように、凹状収容部66aには、断熱部材70a及びターミナルプレート16aが収容される。凹状収容部66bには、断熱部材70b及びターミナルプレート16bが収容される。
断熱部材70aは、発電セル12(積層体14)を構成する第1セパレータ32の外周部を枠状に切断した波板状の金属製のプレート32Pと、第2セパレータ34の外周部を枠状に切断した波板状の金属製のプレート34Pとを交互に、例えば、2組積層して構成される。断熱部材70aでは、プレート32P、34Pが当接することにより、これらの間に断熱用空間が形成される。プレート32P、34Pの外周寸法は、インシュレータ18aの凹状収容部66aの内周寸法と同等に設定される。
なお、発電セル12が3種類の異なるセパレータから構成される場合には、3枚のセパレータを交互に積層してもよい。また、断熱部材70aは、プレート32P、34Pを1組、又は3組以上で構成してもよく、単一のプレート32Pを複数枚積層してもよく、あるいは、単一のプレート34Pを複数枚積層してもよい。さらに、発電セル用の金属セパレータではなく、端部専用の金属セパレータでもよい。
また、断熱部材70aは、空孔を保持し且つ通電性を有する部材であればよく、電気導電性を有する発泡金属、ハニカム形状金属(ハニカム部材)、又は多孔質カーボン(例えば、カーボンペーパ)のいずれかにより構成してもよい。断熱部材70aは、1枚でもよく、又は、複数枚を重ねてもよい。さらにまた、断熱部材70aは、例えば、金属プレートとカーボンプレートとを交互に積層してもよい。
なお、断熱部材70bは、上記の断熱部材70aと同様に構成されており、同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図2に示すように、エンドプレート20b(他方のエンドプレート)に隣接するインシュレータ18bには、積層体14側の端面(凹状収容部66bが設けられる面)18beに、酸化剤ガス供給連通孔36a、酸化剤ガス排出連通孔36b、燃料ガス供給連通孔38a及び燃料ガス排出連通孔38bに連通する凹部72a、72b、74a及び74bがそれぞれ所定の深さに形成される。
凹部72a、72b、74a及び74bの開口断面形状は、酸化剤ガス供給連通孔36a、酸化剤ガス排出連通孔36b、燃料ガス供給連通孔38a及び燃料ガス排出連通孔38bの開口断面形状と同一形状に設定される。凹部72a、72b、74a及び74bの底面には、突起部位として、それぞれ複数本の円柱部76が一体成形される(図5参照)。
図3に示すように、円柱部76の先端面76eは、インシュレータ18bの額縁状の端面18beと同一平面上に配置される。なお、円柱部76の先端面76eは、端面18beよりも低い高さに、すなわち、凹部72a、72b、74a及び74bの深さよりも浅く設定されてもよい(図3中、二点鎖線参照)。
また、インシュレータ18bには、少なくとも酸化剤ガス供給連通孔36a及び燃料ガス供給連通孔38aに対向する凹部72a及び凹部74aを設ければよい。酸化剤ガス排出連通孔36b及び燃料ガス排出連通孔38bに対向する凹部72b凹部74bは、必要に応じて設けることができる。
図3に示すように、積層体14のインシュレータ18a側の積層方向端部に配置される第2セパレータ34は、シール部材50が前記インシュレータ18aの額縁状の端面18aeに当接する。積層体14のインシュレータ18b側の積層方向端部に配置される第1セパレータ32は、シール部材48が前記インシュレータ18bの端面18beに当接する。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸素含有ガス等の酸化剤ガスは、エンドプレート20aの酸化剤ガス供給連通孔36aに供給される。水素含有ガス等の燃料ガスは、エンドプレート20aの燃料ガス供給連通孔38aに供給される。純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体は、エンドプレート20bの冷却媒体供給連通孔40aに供給される。
酸化剤ガスは、図4に示すように、酸化剤ガス供給連通孔36aから第1セパレータ32の酸化剤ガス流路42に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路42に沿って水平方向(矢印B方向)に流動しながら、電解質膜・電極構造体30を構成するカソード電極54に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔38aから第2セパレータ34の燃料ガス流路44に導入される。この燃料ガスは、燃料ガス流路44に沿って水平方向(矢印B方向)に流動しながら、電解質膜・電極構造体30を構成するアノード電極56に供給される。
従って、電解質膜・電極構造体30では、カソード電極54に供給される酸化剤ガスと、アノード電極56に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード電極54に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔36bに沿って矢印A方向に排出される。一方、アノード電極56に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔38bに沿って矢印A方向に排出される。
また、冷却媒体供給連通孔40aに供給された冷却媒体は、第1セパレータ32及び第2セパレータ34間の冷却媒体流路46に導入された後、矢印C方向に流通する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体30を冷却した後、冷却媒体排出連通孔40bから排出される。
この場合、第1の実施形態では、図3に示すように、インシュレータ18bの積層体14側の面には、燃料ガス供給連通孔38aに連通する凹部74aが形成されるとともに、前記凹部74aには、複数本の円柱部76が設けられている。このため、エンドプレート20a側から燃料ガス供給連通孔38aに沿って積層方向に流通する燃料ガスは、積層体14を通過してチャンバとしての凹部74aに導入される。
その際、図5に示すように、複数本の円柱部76により燃料ガスの流れが乱されて、前記燃料ガスの流速が低下する。従って、積層体14のインシュレータ18b側の積層方向端部に配置される発電セル12、すなわち、端部セルでは、燃料ガスが燃料ガス供給連通孔38aから燃料ガス流路44に円滑且つ確実に供給される(図3参照)。
さらに、インシュレータ18bには、図2に示すように、酸化剤ガス供給連通孔36aに連通する凹部72aが形成されるとともに、前記凹部72aには、複数本の円柱部76が設けられている。これにより、エンドプレート20a側から酸化剤ガス供給連通孔36aに沿って積層方向に流通する酸化剤ガスは、積層体14を通過してチャンバとしての凹部72aに導入され、流速が低下されている。
このため、積層体14のインシュレータ18b側の積層方向端部に配置される発電セル12、すなわち、端部セルでは、酸化剤ガスが酸化剤ガス供給連通孔36aから酸化剤ガス流路42に円滑且つ確実に供給される。
従って、簡単且つコンパクトな構成で、端部セルへの燃料ガス及び酸化剤ガスの分配性を向上させることができる。しかも、端部セルの発電性能を良好に確保することが可能になるという効果が得られる。
また、インシュレータ18aの凹状収容部66aには、断熱部材70a及びターミナルプレート16aが収容されている。一方、インシュレータ18bの凹状収容部66bには、断熱部材70b及びターミナルプレート16bが収容されている。これにより、断熱部材70a、70b及びターミナルプレート16a、16bの外周部からの放熱を良好に抑制することができ、端部セルの温度低下を確実に阻止することが可能になる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタック80の一部断面説明図を示す。なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3以降の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
燃料電池スタック80は、インシュレータ18bに代えてインシュレータ82を備える。インシュレータ82には、燃料ガス供給連通孔38aに連通する凹部84が形成される。なお、インシュレータ82には、酸化剤ガス供給連通孔36a、酸化剤ガス排出連通孔36b及び燃料ガス排出連通孔38bに連通する凹部(図示せず)が形成されているが、その説明は省略する。以下に示す他の実施形態でも同様である。
図6及び図7に示すように、凹部84の底面には、突起部位として、複数本の四角錐部86が一体成形される。四角錐部86の先端は、インシュレータ82の額縁状の端面(積層体14側の面)82eと同一平面上に配置される。
このように構成される第2の実施形態では、図6に示すように、燃料ガスが積層体14を通過してチャンバとしての凹部84に導入される。その際、複数本の四角錐部86により燃料ガスの流れが乱されて、前記燃料ガスの流速が低下する。
従って、積層体14のインシュレータ82側の積層方向端部に配置される発電セル12、すなわち、端部セルでは、燃料ガスが燃料ガス供給連通孔38aから燃料ガス流路44に円滑且つ確実に供給される等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタック90を構成するインシュレータ(インシュレータ18bに相当する)92の一部斜視説明図を示す。
インシュレータ92には、燃料ガス供給連通孔38aに連通する凹部94が形成されるとともに、前記凹部94の底面には、突起部位として、複数本の円錐部96が一体成形される。円錐部96の先端は、インシュレータ92の額縁状の端面(積層体14側の面)92eと同一平面上に配置される。
このように構成される第3の実施形態では、凹部94に複数本に円錐部96が設けられている。これにより、燃料ガスの流速を低下させることができ、端部セルに前記燃料ガスを円滑且つ確実に供給することが可能になる等、上記の第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
図9は、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池スタック100を構成するインシュレータ(インシュレータ18bに相当する)102の一部分解斜視説明図を示す。
インシュレータ102には、燃料ガス供給連通孔38aに連通する凹部104が形成されるとともに、前記凹部104には、突起部位として、突起部材106が収容される。突起部材106は、凹部104の底面に貼り付けられる板状部108と、前記板状部108に一体成形される複数本の四角錐部110とを有する。四角錐部110の先端は、インシュレータ102の額縁状の端面(積層体14側の面)102eと同一平面上に配置される。
このように構成される第4の実施形態では、複数本の四角錐部110が板状部108に一体成形された突起部材106を備えている。このため、突起部位の製造作業が簡素化され、前記突起部位を経済的且つ確実に製造することが可能になるとともに、上記の第1〜第3の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第4の実施形態では、板状部108に複数本の四角錐部110(第2の実施形態に相当)が一体成形されているが、これに限定されるものではない。例えば、板状部108に、円柱部(第1の実施形態の円柱部76に相当)や円錐部(第3の実施形態の円錐部96に相当)を一体成形してもよい。
図10は、本発明の第5の実施形態に係る燃料電池スタック120の一部断面説明図を示す。
燃料電池スタック120は、インシュレータ18bに代えてインシュレータ122を備える。インシュレータ122には、燃料ガス供給連通孔38aに連通する凹部124が形成されるとともに、前記凹部124の開口部側には、段部を介して開口する広口部124aが設けられる。なお、凹部124は、エンドプレート20bの厚みまで入り込んでいてもよい。
広口部124aには、突起部位として、パンチングメタル126が取り付けられる。図10及び図11に示すように、パンチングメタル126には、複数個の円形状の孔部126aが形成される。なお、孔部126aは、矩形状や長方形状の孔部でもよい。
このように構成される第5の実施形態では、図10に示すように、燃料ガスが積層体14を通過してパンチングメタル126に衝突して流速が低下するとともに、孔部126aを通ってチャンバとしての凹部124に導入される。
さらに、燃料ガスは、凹部124から孔部126aを通って、積層体14のインシュレータ122側の積層方向端部に配置される発電セル12、すなわち、端部セルに供給される。これにより、燃料ガスは、端部セルに円滑且つ確実に供給される等、上記の第1〜第4の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第5の実施形態では、パンチングメタル126を用いているが、これに代えて、多孔体(例えば、多孔質部材等)を使用することができる。
10、80、90、100、120…燃料電池スタック
12…発電セル 14…積層体
16a、16b…ターミナルプレート
18a、18b、82、92、102、122…インシュレータ
20a、20b…エンドプレート 30…電解質膜・電極構造体
32、34…セパレータ 32P、34P…プレート
36a…酸化剤ガス供給連通孔 36b…酸化剤ガス排出連通孔
38a…燃料ガス供給連通孔 38b…燃料ガス排出連通孔
40a…冷却媒体供給連通孔 40b…冷却媒体排出連通孔
42…酸化剤ガス流路 44…燃料ガス流路
46…冷却媒体流路 48、50…シール部材
52…固体高分子電解質膜 54…カソード電極
56…アノード電極 66a、66b…凹状収容部
70a、70b…断熱部材
72a、72b、74a、74b、84、94、104、124…凹部
76…円柱部 86、110…四角錐部
96…円錐部 106…突起部材
108…板状部 124a…広口部
126…パンチングメタル

Claims (4)

  1. 電解質の両側に電極が配設される電解質・電極構造体とセパレータとを有する発電セルが積層される積層体を備え、前記積層体の積層方向両側には、ターミナルプレート、インシュレータ及びエンドプレートが配設されるとともに、少なくとも燃料ガス又は酸化剤ガスである反応ガスを、電極面に沿って流通させる反応ガス流路と、前記反応ガス流路の入口側に連通し、前記反応ガスを前記積層方向に流通させる反応ガス供給連通孔と、前記反応ガス流路の出口側に連通し、前記反応ガスを前記積層方向に流通させる反応ガス排出連通孔とが設けられる燃料電池スタックであって、
    一方の前記エンドプレートには、前記反応ガス供給連通孔に連通する反応ガス入口と、前記反応ガス排出連通孔に連通する反応ガス出口とが形成され、
    他方の前記エンドプレート側に隣接する前記インシュレータには、少なくとも前記反応ガス供給連通孔に連通する凹部が形成されるとともに、前記凹部には、複数の突起部位が設けられることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記突起部位は、前記インシュレータとは別部材に設けられ、該インシュレータの前記凹部の底部側又は開口部側に装着されることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池スタックにおいて、前記突起部位は、パンチングメタル又は多孔体により構成されることを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池スタックにおいて、前記インシュレータは、前記積層体に対向する面に凹状収容部を設けるとともに、
    前記凹状収容部には、断熱部材及び前記ターミナルプレートが収容されることを特徴とする燃料電池スタック。
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