JP2014173209A - 伸縮シートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、1対のロール間にシートを挟んで行う延伸加工時に、その延伸加工を一端停止した後、再稼働したときに、1対のロール間に挟まれたシートが切れるという問題を解決する伸縮シートの製造方法を提供する。
【解決手段】周面に凹凸を有し、該凹凸が互いにかみ合って回転する1対のロール2、3間にシート10を挟んで延伸加工する伸縮シートの製造方法であって、前記1対のロール2、3は、ライン停止合図によりロール2、3間が延伸加工するときの稼働時ロール間距離dmから離間され、ライン停止中にライン起動合図によりロール2、3間が前記稼働時ロール間距離dmに戻される伸縮シートの製造方法を提供する。
【選択図】図4

Description

本発明は伸縮シートの製造方法に関する。
周面に互いにかみ合う歯溝を有する1対のロールを備えた製造装置を使用し、該ロールを回転させてそれらのかみ合い部分に不織布等のシートを供給し、該シートに延伸加工を施す技術が提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特開2007−177384号公報 特開2012−005529号公報
しかしながら、歯溝をかみ合わせた1対のロール間にシートを挟んだ状態、すなわち、ロールの歯溝によってシートに張力が加えられた状態で、ロールの回転を停止させ、その停止状態から再びシートを延伸加工するべく歯溝をかみ合わせた状態で1対のロールを再駆動すると、シートの坪量や材質によってはシートに孔が開いたり切れることがある。
本発明は、周面に互いにかみ合う凹凸(溝と歯)を有する1対のロール間にシートを挟んで行う延伸加工において、その延伸加工を一端停止した後、再稼働したときに、ロール間に挟まれていたシートに孔が開いたり切れるという問題を解決することに関する。
本発明は、周面に凹凸を有し、該凹凸が互いにかみ合いながら回転する1対のロール間にシートを挟んで延伸加工する伸縮シートの製造方法であって、前記1対のロールは、ライン停止合図によりロール間が延伸加工するときの稼働時ロール間距離から離間され、ライン停止中にライン起動合図によりロール間が前記稼働時ロール間距離に戻される伸縮シートの製造方法を提供する。
本発明の伸縮シートの製造方法によれば、ロールの稼働時に、シートに孔が開いたり切れるという問題を解決することができる。
本発明の伸縮シートの製造方法を実施するのに好ましい伸縮シートの製造装置の一例を示した要部断面図である。 周面に凹凸形状を有する1対のロールの要部断面図である。 本発明の伸縮シートの製造方法を示したフローチャートである。 第1実施形態の伸縮シートの製造方法を模式的に示した要部正面図であり、(a)はシート加工時の要部正面図であり、(b)はライン停止時の要部正面図である。 第2実施形態の伸縮シートの製造方法を模式的に示した要部正面図であり、(a)はシート加工時の要部正面図であり、(b)はライン停止時の要部正面図である。 第3実施形態の伸縮シートの製造方法を模式的に示した要部正面図であり、(a)はシート加工時の要部正面図であり、(b)はライン停止時の要部正面図である。
本発明に係る伸縮シートの製造方法の好ましい一実施形態について、図1および図2を参照しながら、以下に説明する。
まず、伸縮シートの製造方法を実施するのに好適な伸縮シートの製造装置の要部を、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、伸縮シートの製造装置(以下、略して製造装置ということもある。)1は、周面に互いにかみ合う凹凸を有して回転する1対のロール2、3を備えている。具体的には、ロール2、3は、凸部(以下、歯ともいう。)を回転軸に沿って平行に有し、ロール周面に歯筋が平行に形成されているものである。ロール2、3間にはシート10が供給され、ロール2、3の回転とともに、凹凸のかみ合い部分に供給されたシート10に延伸加工が施される。上記ロール2、3は同形態のロールで構成されており、各ロール2、3の周面にロール軸方向に沿って凹部(以下、溝ともいう。)と凸部が交互に配されている。要するに、ロール2、3には凸部である歯20、30がロール軸方向に沿って形成されている。また、延伸加工前後のシート10に張力を与える張力付与手段5、6を備えていることが好ましい。機械流れ方向とは製造時にシート10が流れる方向をいう。MDは「Machine Direction」の略語である。
ロール2、3は、何れか一方の回転軸に駆動手段(図示せず)からの駆動力が伝達されることによってかみ合って連れ回りで回転する。ロール2、3の各軸に歯20、30とは別に、一般的な、JIS B1701に規定されているギアを駆動用のギアとしてとりつけてもよい。それによって、ロール2、3の歯20、30が連れ回るのではなく、これらのギアがかみ合うことによって、ロール2、3に駆動が伝達され、ロール2、3を回転させることができる。この場合、ロール2、3の歯20、30は接触することなく配することができる。また、ロール2、3にそれぞれ独立に駆動力を伝達する駆動手段(図示せず)を設けることで、それぞれの駆動手段をロール2、3の歯20、30を接触しないように制御することによっても実現可能である。シート10の伸びが全体で均一になるようにするには、ロール2、3の歯20、30は接触せずに回転させることが好ましい。
ロール2、3の一方または両方は、シートの加工性の観点で、加熱されていてもよい。シート内にホットメルト材が塗工されている場合にロール2、3への付着を防止する観点から、ロール2、3の両方が加熱されていることが好ましい。例えば、シート10の融点よりも20℃から30℃低い温度に加熱されている。例えば、シート10が120℃程度の融点を有する不織布で構成され、ホットメルト材が塗工されている場合、ロール2、3を例えば90℃から100℃に加熱する。このようにロール2、3が加熱されていると、シート10内に塗工されたホットメルト材がロール2、3の歯20、30に付着しにくくなるので好ましい。シート内にホットメルト材が塗工されているシートとしては、特開2012−005529号公報の段落[0022]に開示されたような複合シートがあり、例えば2枚のサイドシートが接着剤により接合されたシートがある。
本実施形態においては、張力付与手段5は、ロール2、3の上流側に配された一組のニップロール51、52と、ニップロール51、52とロール2、3との間の搬送経路上に配された張力検出器(図示せず)と、該張力検出器の検出出力に基づいてニップロール51、52の周速度を制御する制御部(図示せず)とを備えており、前記張力検出器の検出出力に基づいてニップロール51、52の周速度をロール2、3の周速度に対して所定速度に調整し、ロール2、3間に供給されるシート10に所望の張力を付与する。前記制御部による具体的な制御方法としては、所望の張力よりも大きな張力を検出した場合、ニップロール51、52の周速度を微増することによって、この区間の張力を小さくして、所望の張力に近づくよう調整する。所望の張力より小さい張力を検出した場合、ニップロール51、52の周速度を微減することによって、この区間の張力を大きくして、所望の張力に近づくよう調整する。
張力付与手段6は、ロール2、3の下流側に配された一組のニップロール61、62と、ニップロール61、62とロール2、3との間の搬送経路上に配された張力検出器(図示せず)と、該張力検出器の検出出力に基づいてニップロール61、62の周速度を制御する制御部(図示せず)とを備えており、前記張力検出器の検出出力に基づいてニップロール61、62の周速度をロール2、3の周速度に対して所定速度に調整し、加工済みの基材シートに所望の張力を付与する。前記制御部による具体的な制御は、前述の張力付与手段5における制御と同様に行われる。しかしこの場合は、所望の張力よりも大きな張力を検出した場合、ニップロール61、62の周速度を微減することによって、この区間の張力を小さくして、所望の張力に近づくよう調整する。所望の張力より小さい張力を検出した場合、ニップロール61、62の周速度を微増することによって、この区間の張力を大きくして、所望の張力に近づくよう調整する。
上記製造装置1は、制御手段(図示せず)を備えており、該制御手段は、前記駆動手段を所定の動作シーケンスに従って制御する。
次に、延伸加工を行うロール2、3について詳述する。
図2に示すように、ロール2における隣接する歯20同士およびロール3における隣接する歯30同士の各ピッチPは、1.0mm以上5.0mm以下であることが好ましく、各歯の歯底円で図った歯厚Wが前記ピッチの1/2未満であることが好ましく、かつ全歯たけHはピッチP以上であることが好ましい。
ロール2、3の歯形は、種々の形状を用いることができる。例えば、特開2007−177384号公報や特開2012−005529号公報に記載されたものと同様の形状のロールを用いることができる。また、伸縮シートの製造装置1の主な構造については、同公報に記載されたものについて、特に制限なく用いることができる。
各ロール2、3における歯のピッチPは、シート10の伸びの均一化を考慮すると、1.0mm以上が好ましく、2.0mm以上がより好ましい。また5.0mm以下が好ましく、3.0mm以下がより好ましい。そして、1.0mm以上5.0mm以下が好ましく、2.0mm以上3.0mm以下がより好ましい。また、各ロール2、3の歯厚Wは、歯の強度を考慮すると、ピッチPの1/4以上1/2以下が好ましく、1/3以上1/2以下がより好ましい。さらに、各ロール2、3の全歯たけHは、材料に伸縮性を与えるためには延伸倍率を高くすることを考慮すると、ピッチPが例えば2.0mmの場合は2.0(ピッチの1.0倍)mm以上4.0(ピッチの2.0倍)mm以下が好ましく、2.5(ピッチの1.25倍)mm以上3.5(ピッチの1.75倍)mm以下がより好ましい。
また、各ロール2、3における歯20、30の先端の角部は、この角部でシート10がダメージを受けないように、面取りされていることが好ましい。面取りの曲率半径は0.1mm以上0.3mm以下が好ましい。
ロール2、3の歯20、30のかみ合い深さDは、材料に伸縮性を与えるために延伸倍率を高くすることを考慮すると、1.0mm以上が好ましく、2.0mm以上がより好ましい。歯のかみ合い深さDとは、歯20、30をかみ合わせてロール2、3同士を回転させるとき、一方のロールの溝に入り込む他方のロールの歯の部分の歯たけ方向の最大長さをいう。言い換えれば、ロール2、3がかみ合うとき、一方のロール2の歯先円と他方のロール3の歯先円とが重なり合うロールの半径方向における歯先円間の最大長さをいう。
前述した製造装置1の延伸倍率は、50%(1.5倍)以上、好ましくは150%(2.5倍)以上、さらに好ましくは200%(3.0倍)以上であり、そして、400%(5.0倍)以下、好ましくは350%(4.5倍)以下、さらに好ましくは300%(4.0倍)以下である。より具体的には、50%(1.5倍)以上400%(5.0倍)以下、好ましくは150%(2.5倍)以上350%(4.5倍以下)、さらに好ましくは200%(3.0倍)以上300%(4.0倍)以下である。したがって、製造装置1は、このような高い延伸倍率の延伸加工を行うことができる。
ここで、延伸倍率とは(歯溝を有するロールのかみ合いによって材料が延伸された時の長さ−該ロールのかみ合いによって延伸する前の材料長さ)/(該ロールのかみ合いによって延伸する前の材料長さ)×100(%)のことをいう。なお、カッコ内の数字(倍)は、該延伸倍率を100で除した値に延伸前の材料長さを1として加え、延伸倍率を別の表現で表したものである。
上記製造装置1は、上記ロール2、3間の距離が変動可能となっている。ロール2、3間の距離を変動させる機構の一例としては、油圧シリンダや空圧シリンダによって、ロール2、3の各軸を受ける軸受け間を変動させることで行うことが可能である。例えば、特開2011−178124号公報の段落[0016]に記載されているクリアランス調整部やサーボモータで調整する機構が挙げられる。または、同公報の段落[0038]に記載されているように、各々の軸にクサビを設けることでロールの間隔を調整する機構としてもよい。
次に、本発明のシートの製造方法の一実施形態を以下に説明する。この製造方法では、前述した製造装置1を用いてシートに延伸加工を施す。
前記図1に示すように、製造装置1における周面に凹凸を有する1対のロール2、3を回転させながら凹凸のかみ合い部分にシート10を供給する。そして、ロール2、3間において、シート10に延伸加工を施す。
その際、ロール2、3は同形状のものを用いる。各ロール2、3は、上述した各条件を満たすものである。
この延伸加工では、加工前のシート10にニップロール51、52によって張力を加えた状態でロール2、3間にシート10を供給することが、伸縮性を効果的に付与する観点から好ましい。シート10に加える張力は、加工前のシートの破断応力の10%以上80%以下が好ましく、20%以上70%以下がより好ましい。
同様の観点から、加工済みのシート10にニップロール61、62によって張力を加えてロール2、3間から引き出すことが好ましい。供給するシート10に加える張力は、加工後のシートの破断応力の5%以上80%以下が好ましく、10%以上70%以下がより好ましい。材料の破断応力は歯溝延伸加工の加工前に比べて、加工後では小さくなる。歯溝延伸加工とは、ロール2、3の凸部と凹部(歯溝)とのかみ合わせによりシートに延伸加工を施すことをいう。また、歯溝延伸加工によって伸縮性を付与された加工済みシート10はわずかな張力でも伸びやすい。そのような観点から、加工済みのシート10に加える張力を加工前のシート10に加える張力よりも弱くすることが好ましい。
延伸加工を施すシート10の材質に特に制限はなく、例えば、特開2007−177384号公報に開示されたシートと同様な材質のシートを用いることができる。
延伸加工に適したシートは、延伸加工が施されることによって、よく伸長するようになるが、シート自体の強度を確保できるシートである。そのようなシートとして、(1)延伸加工前には伸長性を有さず(即ち非伸長性であり)延伸加工により伸長性若しくは伸縮性を発現するシートか、または(2)延伸加工前にも多少の伸長性(低伸長性)を有し延伸加工により伸長性または伸縮性が向上する(高伸長性を有するようになる)シートが好ましく用いられ、例えば不織布、樹脂シート、エラストマー材料、エラストマーを含むシート複合材料等が挙げられる。特に、シートとしては、伸長性、柔軟性、肌触り感の観点から、不織布が好ましい。シートとして使用可能な不織布としては、例えば弾性繊維もしくは非弾性繊維からなるスパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンボンドとメルトブローンとを組み合わせたSMS不織布、エアスルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、エアーレイド不織布、レジンボンド不織布等の各種製法によるものが挙げられる。これら不織布の坪量は、裂け防止のため、ある程度の坪量と強度が必要であり、フィット性や柔軟性の観点から、シートの坪量は、5g/m以上50g/m以下が好ましく、8g/m以上30g/m以下がさらに好ましい。
シート10として使用可能な不織布を構成する繊維の材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、アクリル等の合成樹脂が挙げられる。不織布を構成する繊維は、親水化処理や撥水処理がされたものでも良いし、芯材の表面に熱融着性の鞘材を有するいわゆる芯鞘構造の複合繊維等であっても良い。不織布においては、延伸加工により伸長性を発現しやすい繊維を用いることが好ましい。
シート10として使用可能な樹脂シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン等からなるフィルム状のものが挙げられる。樹脂シートは発泡していても良い。樹脂シートの厚みは、柔らかさと強度の観点から、5μm以上100μm以下が好ましく、特に8μm以上30μm以下とすることが好ましい。同様の観点から、樹脂シートの坪量は、5g/m以上50g/m以下が好ましく、8g/m以上30g/m以下がさらに好ましい。
またさらに、シート10は単層であっても、2層もしくはそれ以上に折り畳まれたシート、積層されたシートであってもよい。
また、シート10として、上述するシート間に弾性部材をシートの搬送方向または搬送方向と交差する方向に沿って伸長状態または非伸長状態で複数本配置された複合シートを用いることが好ましい。複合シートは、2枚のシート間に弾性部材を配置しても、シートを搬送方向に沿って折り曲げてその間に弾性部材を挟持してもよい。2枚のシートを用いる場合には、同種のシートでも異なるシートの組合せでもよい。
また、シート10と共に用いる弾性部材としては、おむつや生理用ナプキンに従来から用いられている公知の材質のものを特に制限なく用いることができる。
弾性部材の材質としては、例えば、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA(エチレン酢酸ビニルコポリマー)、SIS(スチレン−イソプレン−スチレン)、SEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン)、SEPS(スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン)、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等が挙げられる。また、弾性部材15の形態としては、糸状、帯状、リボン状、フィルム状、ネット状等から適宜選択することができ、特に、安価で接着性に優れ伸縮応答性に優れ応力設計が容易という観点から、糸状やリボン状弾性部材が好ましい。
弾性部材は、接着剤によってシートと接合されていることが好ましく、シートと弾性部材との接合に用いられる接着剤としては、例えば、SIS、SBS、SEBS、ポリオレフィン等のホットメルト接着剤が挙げられる。
上記伸縮シートの製造方法では、各種調整、トラブルの点検、ラインメンテナンス、休業日、休み時間等でラインを停止することがある。上記伸縮シートの製造方法では、1対のロール2、3は、ライン停止合図によりロール間が延伸加工するときの稼働時ロール間距離から離間され、ライン停止中にライン起動合図によりロール間が前記稼働時ロール間距離に戻される。以下に説明する実施形態は、ライン稼働中からライン停止、そしてライン再稼動までのロール2、3の動作に関する。
本発明に係る伸縮シートの製造方法の好ましい一実施形態について、図3および図4を参照しながら、以下に説明する。本実施形態は、前述した製造装置1(図1参照。)を用いて行う。
まず、好ましい一実施形態として第1実施形態を以下に説明する。
伸縮シートの製造方法は、図3に示すように、伸縮シートの製造装置1の稼動後、つまり伸縮シートの製造ラインが稼動(ライン稼動とも称す)された後は、シート加工工程S11、ライン停止工程S12、ライン停止中S13、ライン起動工程S14の順に行われ、これらの各工程(なお、本明細書では「ライン停止中」S13についても「工程」として取り扱う。)が、繰り返される。なお、便宜的に、搬送されたシートに延伸加工を行うシート加工工程S11(図3参照。)から説明するが、上記した順であれば、どの工程から行ってもよい。
シート加工工程S11では、稼働時ロール間距離dmの状態で、回転する1対のロール2、3間に搬送されたシート10に対してシート加工を施す。シート加工は延伸加工である。
シート加工工程S11では、図4(a)に示すように、延伸加工するライン稼働時には、周面に凹凸(溝と歯)を有する1対のロール2、3がシート10を挟んでいて、ロール2、3間は稼働時ロール間距離dmとなっている。稼働時ロール間距離dmは、延伸加工しているときのロール2、3の回転軸2c、3c間距離で規定される。以下同様である。
ライン停止工程S12では、ライン停止合図によって、シート搬送を停止する。「ライン停止」とは、少なくともシート搬送が停止している状態をいい、好ましくは、加えてロール2、3の回転が停止している状態をいい、ライン停止工程S12は、「ライン停止」状態であるライン停止中S13となるまでの動作を行う工程である。シート搬送が停止している状態とは、シート10の搬送経路にあるシート10の搬送に寄与する搬送手段の駆動が停止している状態をいう。搬送に寄与する搬送手段とは、上述したロール2、3、張力付与手段5、6はもとより、図示はしていないが、フィードロール、コンベア、シート搬送に係るユニット全てをいう。なお、駆動源を持たないロールの回転も停止している状態である。このように、シート10の搬送に寄与する全てのロール等の回転が停止していれば、シート10にはテンションがロール等の位置によって変化することはない。なお、ロールからシート10が離間されていれば、ロールが回転していても搬送テンションは変化しないので問題はない。
ライン停止工程S12(図3参照。)では、ライン停止合図により1対のロール2、3間が稼働時ロール間距離dmから離間される。離間により1対のロール2、3間を、停止時ロール間距離ds(図4(b)参照。)にする。1対のロール2、3間を、停止時ロール間距離dsの位置までロール間距離を広げるには、例えば、ロール3を上昇させるか、ロール2を下降させる。またはロール3を上昇させるとともにロール2を下降させる。
詳細には、ライン停止工程S12では、ライン停止合図を受け、回転する1対のロール2、3間を稼働時ロール間距離dmから停止時ロール間距離dsとするまでの離間を開始する。離間開始は、ライン停止合図と同時に行ってもよく、またシートの搬送が完全に停止してから行ってもよく、もしくはシート搬送速度を低下してから行ってもよい。従って、シート10の搬送停止は、ロール2、3が離間した後に行う場合と、離間する前に行う場合と、ロール2、3の離間と同時に行う場合がある。
シート10の搬送中にロール2、3間を離間する場合には、装置の耐久性やシートの非延伸加工部を設ける観点から、離間開始時のシート搬送速度が、シート加工工程S11におけるシート搬送速度に対して、50%以下であることが好ましく、30%以下であることがさらに好ましく、3%以上であることが好ましく、5%以上であることが更に好ましい。そして、3%以上50%以下が好ましく、5%以上30%以下がさらに好ましい。
ロール2、3の回転の停止をする場合、ライン停止工程S12におけるシート10の搬送停止とロール2、3の回転の停止のタイミングは、シート10の搬送を停止した後、ロール2、3の回転を停止してもよく、ロール2、3の回転を停止した後、シート10の搬送を停止してもよく、シート10の搬送とロール2、3の回転を同時に停止してもよい。
ここでいうシート10の搬送を停止するとは、シート10の搬送経路にあるシート10の搬送に寄与する全ての搬送手段の搬送動作が停止することをいう。シート10の搬送を停止した後、ロール2、3の回転を停止する場合、シート10の搬送が止まる前に、ロール2、3の回転は既に止まっている。
シート10の搬送を止めるには、具体的には、ロール2、3、張力付与手段5、6のニップロール51、52、61、62、図示していないフィードロール、コンベア、シート搬送に係るユニット全てを停止させる。
なお、ロール2、3は、ラインの停止時間が短時間であって、後述する図5(b)のように、歯20、30がシート10とかみ合っていなければ、低速で回転していても差し支えない。ここでいう低速とは、シート加工工程S11におけるシート搬送速度に対して、1%以上10%以下の速度であることが好ましい。
上述のライン停止工程S12におけるライン停止合図は、各種調整、トラブルの点検、ラインメンテナンス、休業日、休み時間等でラインを停止する時に、通常停止スイッチや非常停止スイッチを動作させることによって、発生される。
上述のようにライン停止工程S12を経て、ライン停止中S13(図3参照。)になる。ライン停止中S13は、シート10の搬送が停止された状態であり、好ましくは1対のロール2、3の回転も停止している状態である。また、ライン停止中S13では、ロール2、3間は停止時ロール間距離dsを維持している。
ラインを停止する時間は、各種調整、トラブルの点検、ラインメンテナンス、休業日、休み時間等の各事情により、異なる。
そしてシート搬送が停止されているライン停止中S13に、ライン起動合図によって、シート10の搬送を開始するライン起動工程S14(図3参照。)を行う。1対のロール2、3の回転も停止している場合には、シート搬送を開始すると同時もしくは1対のロール間の距離が所定長さとなったら、1対のロール2、3を再び回転させる。ロール2、3間の距離は、変位センサもしくは近接センサによって検出する。ここで所定長さとは、歯20、30同士のかみ合いが発生するロール間の距離から、稼働時ロール間距離dmまでをいう。
そして、ライン起動工程S14では、ライン起動合図を受けたと同時もしくはライン起動合図を受けてから所定のシート搬送速度以上となった後、ロール2、3間を停止時ロール間距離dsから再び稼働時ロール間距離dmに戻す(図4(a)参照。)。また、ライン起動工程S14では、シート10の搬送開始は、ライン起動合図と同時もしくは1対のロール2、3間を稼働時ロール間距離dmに戻した後に行う。
シート10の搬送開始後にロール2、3間の距離を稼動時ロール間距離dmに戻す場合には、装置の耐久性やシートの非延伸加工部を削減する観点から、ロール間移動開始時のシート搬送速度は、シート加工工程S11におけるシート搬送速度に対して、3%以上であることが好ましく、5%以上であることが更に好ましく、また50%以下であることが好ましく、30%以下であることが更に好ましい。そして、3%以上50%以下が好ましく、5%以上30%以下がさらに好ましい。
ライン起動工程S14では、ライン停止工程S12の手順により、シート10の搬送開始とロール2、3間の距離を稼動時ロール間距離dmに戻すタイミングに関し、シート10へのダメージを一層防止する観点から、以下のように行うことが好ましい。
ライン停止工程S12において、ロール2、3を離間した後にシート10の搬送を停止した場合、シート10のロール2、3同士が深くかみ合った部分は、ロール2、3間を既に通過している。したがって、ライン起動工程S14では、ライン起動合図を受け、ロール2、3間の離間距離(停止時ロール間距離ds)を元のシート加工工程11Sの状態(稼動時ロール間距離dm)に戻し始めるよりもシート10の搬送開始を先に行ってよく、またシート10の搬送開始前に停止時ロール間距離dsを稼動時ロール間距離dmに戻し始めてもてもよく、もしくはシート10の搬送を開始すると同時にロール2、3間の離間距離を稼動時ロール間距離dmに戻してもよい。ただし、図4(b)に示すように、ロール2、3がシート10に触れていたまたはかみ合った状態であった場合には、ロール2、3の離間距離を稼動時ロール間距離dmに戻すよりもシート10の搬送開始を先に行うことが好ましい。特にロール2、3が加熱されている場合にはシート10の搬送開始を先に行うほうがよい。
また、ライン停止工程S12において、シート10の搬送を停止した後にロール2、3を離間した場合には、シート10のロール2、3同士が深くかみ合った部分は、ロール2、3間に位置している。このため、ライン起動工程S14では、ライン起動合図を受け、シート10の搬送開始を先に行ってから、ロール2、3間をシート加工工程11Sの状態、すなわち、ロール間距離を稼働時ロール距離dmに戻す方が好ましい。
また、ライン停止工程S12において、ロール2、3の離間とシート10の搬送の停止が同時にされた場合には、ロール2、3同士が深くかみ合った部分はロール2、3間に位置している可能性があるため、ライン起動工程S14では、ライン起動合図を受け、シート10の搬送開始を先に行ってから、ロール2、3間をシート加工工程11Sの状態に戻す方が好ましい。
ライン起動工程S14におけるシート10の搬送開始とロール2、3の回転開始は、シート10の搬送を開始した後、ロール2、3の回転を開始してもよく、ロール2、3の回転を開始した後、シート10の搬送を開始してもよく、シート10の搬送とロール2、3の回転を同時に開始してもよい。ライン停止中S13に、図4(b)に示すように、ロール2、3がシート10に接触または浅くかみ合った場合、または後述する図6(b)のようにロール2またはロール3がシート10に接触している場合では、シート10へのダメージを一層防止する観点から、シート10の搬送開始と同時に停止時ロール間距離dsのままロール2、3の回転を開始することが好ましい。
ここでいうシート10の搬送を開始するとは、少なくとも一部の駆動手段が駆動を開始することによってシートの搬送経路にあるシート10が搬送方向に動き出すことをいい、シート10の搬送に寄与する全ての搬送手段が動作を開始しなくともよいが、シート10の搬送に寄与する全ての搬送手段が動作を開始することが好ましい。
シート10の搬送を開始するには、具体的には、ロール2、3、張力付与手段5、6のニップロール51、52、61、62、図示していないフィードロール、コンベア、シート搬送に係るユニット全てを動作させる。なお、駆動源を持たないロールの回転も動作させる。
そしてライン起動工程S14にて、ライン起動合図を受けて、稼働時ロール間距離dmに戻されたロール2、3は、シート10の延伸加工を開始し、シート加工工程S11を行う。
次に、第1実施形態の特徴部分に関し、更に詳細に図4を用いて説明を行う。
ライン停止合図によって、ライン停止工程S12では、1対のロール2、3間が稼働時ロール間距離dmから離間される。1対のロール2、3の稼働時ロール間距離dmからの離間は、シート10を挟んで、ロール2、3がシート10の両面に接触している状態にロール2、3間の距離を広げる。稼働時ロール間距離dmからの離間により、ロール2、3間の距離を広げられているが、ロール2、3がシート10の両面に接触している状態となっており、シートテンションが緩和されている。
このライン停止工程S12を経て、ライン停止中S13では、シート10の搬送が停止され、シート10両面に1対のロール2、3のいずれかが接触した停止時ロール間距離dsでロール2、3の回転が停止している(図4(b)参照。)。図示例では、ロール2の歯20がシート10の下面に接触した状態で停止し、ロール3の歯30がシート10の上面に接触した状態で停止している。詳細には、歯20、30によってシート10が押され、ロール2の歯20とロール3の歯30とでシート10を浅くかみ合った状態となっている。この停止時ロール間距離dsは、ロール2、3が停止しているときのロール2、3の回転軸2c、3c間距離で規定される。後述する他の実施形態も、同様である。
すなわち、ロール2、3の前述したかみ合い深さDとすると、ds−dm≦Dを満たす範囲でロール2、3が離間されている。また好ましくは0.1D<ds−dm≦D、さらに好ましくは0.5D<ds−dm≦Dとする。
なお、図示はしていないが、ds−dm=Dの場合は、歯20、30によってシート10が押されることなく、シート10の下面にロール2の歯20の歯先面が接触し、シート10の上面にロール3の歯30の歯先面が接触している状態となる。
ds−dm≦Dとなるように停止時ロール間距離dsを設定する場合、図4(b)に示すように歯20、30の歯先を離間させると、図4(a)の稼動時ロール間距離dmに比べて、シートテンションが緩和されるため、シートが切れにくくなる。
第1実施形態は、ライン起動工程S14において、シート10のダメージを一層防止するため、シート10の搬送開始と同じタイミングでロール2、3も回転を開始することが好ましい。また、同様に、ライン起動工程S14において、ロール2、3を稼働時ロール間距離dmに戻し始める前にシート10の搬送開始を先に行うことが好ましい。
本発明の製造方法では、ライン停止中には、停止時ロール間距離dsが稼働時ロール間距離dmより長いので、シート10に加えられている負荷は稼働時ロール間距離dmのときより低下しており、シート10へのダメージが防止され、ロール2、3の稼働時に、シート10に孔が開いたり切れるという問題を解決することができる。
また、ロール2もしくはロール3、またはロール2およびロール3が加熱されている場合には、シート10に延伸するための張力が加えられた状態でロール2、3が停止すると、ロール2、3の熱によってシート10に影響を与えることがあった。しかし、本発明の製造方法では、停止状態では、ロール2、3によってシート10に延伸するための張力が弱められているので、ロール2、3が加熱されていてもシート10への影響を緩和することができる。
また第1実施形態の製造方法では、ライン停止中S13には、シート10両面に1対のロール2、3が接触または浅くかみ合った状態となっているが、前述の通り、ロール2、3の停止時ロール間距離dsが稼働時ロール間距離dmよりも長く、シート10に加えられている負荷は稼働時ロール間距離dmのときより低下している。この状態でライン起動合図によって、シート10が搬送されると同時にロール2、3も回転するため、シート10のダメージが一層少なく、孔や切れの発生を防止することができる。そして、ロール2、3が停止時ロール間距離dsから稼働時ロール間距離dmになるまでの移動する間に、稼働時ロール間距離dmでシート10に負荷が加えられていた位置はロール2、3間から外れて、ロール2、3間には張力が加えられていないシート10の位置が移動する。このため、ロール2、3が停止時ロール間距離dsから稼働時ロール間距離dmになっても、ロール2、3によって加えられる張力によってシート10のダメージが一層少なく、孔や切れの発生を防止する。すなわち、再稼働時であってもシート10の同一箇所に1対のロール2、3による延伸加工の負荷が加えられないので、シート10のダメージが一層少なく、孔や切れの発生を防止することができる。
次に、第2実施形態の特徴部分について、さらに詳細に図5を参照しながら、以下に説明する。第2実施形態は、前述した製造装置1(図1参照。)を用いて行う。
ライン停止合図によって、ライン停止工程S12では、1対のロール2、3間が稼働時ロール間距離dmから離間される。1対のロール2、3の稼働時ロール間距離dmからの離間は、シート10を挟んだ状態からロール2、3がシート10に接触しない位置までロール2、3間の距離を広げる。このライン停止工程S12を経て、ライン停止中S13では、シート10の搬送が停止され、シート10の両面から1対のロール2、3が離間した停止時ロール間距離dsとなっている(図5(b)参照。)。ロール2、3は好ましくは停止しており、すなわち、ロール2がシート10の下面と離間した状態で停止し、ロール3がシート10の上面と離間した状態で停止している。
すなわち、ロール2、3の前述したかみ合い深さDとすると、ds−dm>Dを満たす範囲でロール2、3が離間されている。ds−dmの上限は特に規定しないが、シート10からロール2、3が離間していればよい。
また、シート10の搬送停止をロール2、3の回転停止よりも後で行い、シート10の加工部を搬送方向に送っておくことが好ましい。
そしてライン停止S13の時にライン起動合図によって、シート10の搬送を開始するライン起動工程S14(図3参照。)を行う。
ライン起動工程S14では、ライン起動合図を受けたと同時もしくはライン起動合図を受けてから所定のシート搬送速度以上となった後、ロール2、3間を停止時ロール間距離dsから再び稼働時ロール間距離dmに戻す(図5(a)参照。)。
なお、図5(b)に示すように、ライン停止中S13にロール2、3の歯20、30がシート10に接触せず、離間している状態でライン停止している場合においても、シート10のダメージを一層防止する観点から、ライン起動工程S14において、シート10の搬送開始とロール2、3間の距離を稼動時ロール間距離dmに戻すタイミングに関し、以下のように行うことが好ましい。
ライン停止工程S12において、ロール2、3を離間した後にシート10の搬送を止めた場合、ロール2、3の歯20、30が深くかみこんだシート10の部分はライン停止時にはロール2、3間を通過している。したがって、ライン起動工程S14では、ライン起動合図を受け、シート10の搬送開始を先に行っても、シート10の搬送開始前にロール2、3間の距離を停止時ロール間距離dsから稼働時ロール間距離dmに戻しても、シート搬送を開始すると同時にロール2、3間の離間距離を稼動時ロール間距離dmに戻してもよい。後工程での未加工部分の廃棄によるシート10の損失を考慮すれば、シート10の搬送開始より先にロール2、3を稼働時ロール間距離dmに戻し始めるか、シート搬送開始と同時にロール2、3間の距離を戻し始めることが好ましい。
また、ライン停止工程S12において、シート10の搬送を停止した後にロール2、3を離間した場合、ライン停止時はロール2、3の歯20、30が深くかみ合った部分がロール2、3間のシート10に残っている。したがって、ライン起動工程S14では、歯20、30がシート10の同じ箇所をかむ可能性があるため、ライン起動合図を受け、シート10を先に搬送してから、ロール2、3間を稼働時ロール間距離dmに戻すことが好ましい。なお、ライン停止中S13では、シート10の両面から1対のロール2、3が離間しており、ロール2、3間の距離を戻す間にシート10は先方に搬送され易い為、ロール2、3間の距離を稼働時ロール間距離dmに戻すのを開始するのとシート10の搬送開始を同時としてもよい。
また、ライン停止工程S12において、ロール2、3の離間とシート10の搬送停止が同時であった場合、ライン停止時はロール1、2の歯20、30が深くかんだ部分がロール2、3間のシート10に残っている可能性がある。したがって、ライン起動工程S14では、ライン起動合図を受け、上述したのと同様に、シート10の搬送開始を先に行ってから、ロール2、3間を稼働時ロール間距離dmに戻すか、またはロール2、3を戻し始めるのとシート10の搬送を同時に開始してもよい。
総合すると、第2実施形態の製造方法では、ライン起動工程S14ではロール2、3間の距離の戻しとシート10の搬送開始は同時に行うことが特に好ましい。
また、ライン起動工程S14では、ロール2、3間距離を所定長さに戻しロール2、3の歯20、30がかみ合ってからロール2、3の回転を開始することが好ましい。ここで所定長さとは、歯20、30同士のかみ合いが発生するロール間の距離から、稼働時ロール間距離dmまでをいう。ロール2、3間距離をかみ合いが発生する距離に戻してから、ロール2、3の回転を開始することにより、ロール2、3の歯20、30同士の衝突を防止する。ロール間距離は、変位センサや近接センサで検知すればよい。
第2実施形態の製造方法では、ライン停止時には、シート10両面に対して1対のロール2、3ともに離間しているので、ロール2、3によってシート10に加えられる張力は0となり、シート10へのダメージを防止することができる。この状態でライン起動合図によって、ロール2、3間が稼働時ロール間距離dmに戻され、シート10は孔が開いたり切れることなく搬送される。そして、ライン起動工程S14において、ロール2、3が停止時ロール間距離dsから稼働時ロール間距離dmになるまで移動する間に、稼働時ロール間距離dmでシート10に張力が加えられていた位置はロール2、3間から外れて、ロール2、3間には張力が加えられていないシート位置が移動するように再起動を行うと、1対のロール2、3が停止時ロール間距離dsから稼働時ロール間距離dmになっても、ロール2、3によって加えられる張力によるシート10へのダメージを一層防止することができる。すなわち、再稼働時であってもシート10の同一箇所に1対のロール2、3による延伸加工の張力が再び加えられないので、シート10に孔が開いたり切れることはない。
また、停止状態では、シート10両面に対して1対のロール2、3ともに離間し、シート10に接触していないので、ロール2、3が加熱されている場合でも、ロール2、3の熱によるシート10への影響を防止することができる。そのため、ds−dm>Dとなるように停止時ロール間距離dsを設定する場合としては、ロール2、3を加熱している場合や、加圧や熱の影響を受けやすいシート10を用いたりする場合には、この形態が最も好ましい。
次に、第3実施形態の特徴部分について、さらに詳細に図6を参照しながら、以下に説明する。第3実施形態は、前述した製造装置1(図1参照。)を用いて行う。
図6(a)に示すシート加工工程S11は、前述の第1実施形態と同様に、ロール2、3は稼働時ロール間距離dmでシート10を延伸加工している。そしてライン停止合図によって、図6(b)に示すように、ロール2、3間は、稼働時ロール間距離dmより離間され、停止時ロール間距離dsとなる。ロール2、3の前働時ロール間距離dmからの離間は、シート10を挟んで、一方のロール3がシート10の一方の面から離間した状態に、かつ他方のロール2がシート19の他方の面に接触した状態に、ロール2、3間距離を広げて、停止時ロール間距離dsとする。したがって、ライン停止中S13では、シート10の搬送が停止され、シート10の一方面からロール3が離間し、シート10の他方の面にロール2が接触した状態となっている。好ましくは、ロール2、3の回転は停止している(図6(b)参照。)。
すなわち、ロール2がシート10の下面に接触し、かつロール2、3のかみ合い深さDとすると、ds−dm>Dを満たす範囲でロール2、3が停止する。ds−dmの上限は特に規定しないが、シート10の上面からロール3が離間していればよい。
また、シート10の搬送停止をロール2、3の回転停止よりも後で行い、シート10の加工部を搬送方向に送っておくことが好ましい。
そしてライン停止S13の時にライン起動合図によって、シート10の搬送を開始するライン起動工程S14(図3参照。)を行う。
ライン起動工程S14では、ライン起動合図を受けたと同時もしくはライン起動合図を受けてから所定のシート搬送速度以上となった後、ロール2、3間を停止時ロール間距離dsから再び稼働時ロール間距離dmに戻す(図6(a)参照。)。ライン起動工程S14では、前述の第1実施形態と同様に、ライン停止工程S12の手順により、シート10の搬送開始とロール2、3間の距離を稼動時ロール間距離dmに戻すタイミングを調整する。
また、第3実施形態では、前述の第1実施形態と同様に、ライン起動工程S14において、シート10のダメージを一層防止するため、ライン停止中S13においてロール2、3が停止している場合に、シート10の搬送開始と同じタイミングでロール2、3も回転を開始することが好ましい。また、その際、相対する歯と溝の位置が一致するように、ロール2、3の回転はロール2、3が停止した状態から同時に開始することが好ましい。そして、ロール2、3の歯20、30がかみ合わさり始めた時点、すなわちds−dm<Dとなった時点では、ロール2、3は、シート10の搬送速度に合わせた回転速度で回転されていることが好ましい。なお、ライン停止時S13では、ロール2がシート10と接触しているのみであるから、必ずしもシート10の搬送開始とロール2、3の回転開始が同時でなくともよい。先にシート10の搬送が開始されてもよい。
この稼働時ロール間距離dmの状態で、回転させた1対のロール2、3間のシート10に対して延伸加工を施すシート加工工程S11(図3参照。)を行う。
第3実施形態の製造方法では、ライン停止中S13には、第1実施形態および第2実施形態と同様に、停止時ロール間距離dsが稼働時ロール間距離dmより長いので、シート10に加えられている負荷は稼働時ロール間距離dmのときより低下しており、シート10へのダメージが防止され、ロール2、3の稼働時に、シート10に孔が開いたり切れるという問題を解決することができる。
そして、ライン起動工程S14において、ロール2、3が停止時ロール間距離dsから稼働時ロール間距離dmになるまで移動する間に、稼働時ロール間距離dmでシート10に張力が加えられていた位置はロール2、3間から外れて、ロール2、3間には張力が加えられていないシート位置が移動されていると、1対のロール2、3が停止時ロール間距離dsから稼働時ロール間距離dmになっても、ロール2、3によって加えられる張力によるシート10へのダメージを一層防止することができる。
また、停止状態では、シート10に対してロール3は離間しているため、ロール3が加熱されている場合でも、ロール2、3の熱によるシート10への影響を防止することができる。そのため、ds−dm>Dとなるように停止時ロール間距離dsを設定する場合としては、ロール3を加熱している場合や、加圧や熱の影響を受けやすいシート10を用いたりする場合には、この形態が最も好ましい。
上記各実施形態において、ラインが停止している状態のライン停止中S13からラインが起動されるライン起動工程S14に移行する具体的な一例を以下に説明する。
まず、通常のライン起動スイッチを動作させてライン起動合図を発生させる。それによって、ロール間は任意の距離まで短くなる。このとき、シート10の搬送は停止したままである。次にロール間距離が短くなったことをセンサ(近接センサやレーザ変位センサ等)で確認した後、確認したとの合図によって、シート10の搬送が開始される。そしてシート加工工程S11に戻る。
上記説明では、ロール2、3の歯20、30がMD方向に対して直交方向に配されていていたが、上記ロール2、3の歯20、30の向きがロール2、3の円周方向に配されている場合であっても、上記各実施形態で説明した伸縮シートの製造方法を採用することができる。この場合は、シートの幅方向(CD方向)への延伸を行うことができる。上記CD方向とはMD方向に対して直交する方向であり、「Cross Direction」の略語である。
前述した本発明の伸縮シートの製造方法で製造された伸縮シートは、伸縮シートを用いるおむつ等の吸収性物品の製造方法に適用することができる。例えば、特開2007−177384号公報に開示されたおむつの製造方法において、1対のロール2、3により伸縮シートを作製する工程に適用することができる。
また、本発明の適用範囲は、前述したおむつに限定されず、例えばパンティライナー、失禁パッド、生理用品等の吸収性物品、および清掃用品、並びにマスク等に用いる伸縮シートにも好適である。
上述した実施形態および実施態様に関し、さらに以下の付記を開示する。
<1>
周面に凹凸を有し、該凹凸が互いにかみ合って回転する1対のロール間にシートを挟んで延伸加工する伸縮シートの製造方法であって、
前記1対のロールは、ライン停止合図により、ロール間が延伸加工するときの稼働時ロール間距離から離間され、ライン停止中にライン起動合図によりロール間が前記稼働時ロール間距離に戻される伸縮シートの製造方法。
<2>
前記稼働時ロール間距離で回転する前記1対のロール間に搬送された前記シートに前記延伸加工を行うシート加工工程と、
前記ライン停止合図によって、シート搬送を停止するライン停止工程と、
シート搬送が停止されているライン停止中に、前記ライン起動合図を受けて、前記シート搬送を開始するライン起動工程とを有し、
前記ライン停止工程で、前記ロール間を停止時ロール間距離にし、
前記ライン起動工程で、前記ロール間を前記停止時ロール間距離から前記稼働時ロール間距離に戻す、<1>に記載の伸縮シートの製造方法。
<3>
前記1対のロール同士の離間は、シート搬送が停止してから行われる前記<1>または<2>に記載の伸縮シートの製造方法。
<4>
前記1対のロール同士の離間は、ライン停止合図と同時に行う前記<1>または<2>に記載の伸縮シートの製造方法。
<5>
前記1対のロール同士の離間は、シート搬送速度を低下してから行われる前記<1>または<2>に記載の伸縮シートの製造方法。
<6>
前記1対のロール同士の離間開始時のシート搬送速度は、シート加工工程におけるシート搬送速度に対して、50%以下であることが好ましく、30%以下であることがさらに好ましく、3%以上であることが好ましく、5%以上であることが更に好ましく、そして、3%以上50%以下が好ましく、5%以上30%以下がさらに好ましい、前記<5>に記載の伸縮シートの製造方法。
<7>
前記1対のロールの前記稼働時ロール間距離からの離間は、前記シートを挟んで、前記1対のロールが前記シートの両面に接触している状態に前記ロール間距離を広げる前記<1>から<6>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<8>
前記1対のロールは、ds−dm≦Dを満たす範囲で離間されており、好ましくは0.1D<ds−dm≦D、さらに好ましくは0.5D<ds−dm≦Dの範囲で離間されている前記<7>に記載の伸縮シートの製造方法(ただし、Dは1対のロールの歯のかみ合い深さ、dmは稼働時ロール間距離、dsは停止時ロール間距離とする。)。
<9>
前記1対のロールの前記稼働時ロール間距離からの離間は、前記シートを挟んで、前記1対のロールが前記シートに接触できない位置まで前記ロール間距離を広げる前記<1>から<6>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<10>
前記1対のロールの前記稼働時ロール間距離からの離間は、前記シートを挟んで、前記1対のロールの一方のロールが前記シートの一方の面から離間した状態に、かつ他方のロールが前記シートの他方の面に接触した状態に前記ロール間距離を広げる前記<1>から<6>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<11>
前記シートの搬送停止を前記ロールの回転停止よりも後で行い、前記シートの加工部を搬送方向に送っておく<9>または<10>に記載の伸縮シートの製造方法。
<12>
前記1対のロールの回転の停止は、前記シートの搬送停止と同時に行う<1>から<10>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<13>
前記ライン起動合図で、前記シート搬送開始と同時に前記1対のロールの回転を開始する<1>から<12>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<14>
前記1対のロールは、該1対のロール間の距離が所定長さとなったら、再び回転させる<1>から<13>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<15>
前記1対のロールは、ライン起動合図を受けたと同時もしくはライン起動合図を受けてから所定のシート搬送速度以上となった後、ロール間が前記稼働時ロール間距離に戻される<1>から<14>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<16>
前記1対のロール間の距離を稼動時ロール間距離dmに戻すロール間移動開始時のシート搬送速度は、シート加工工程におけるシート搬送速度に対して、3%以上であることが好ましく、5%以上であることが更に好ましく、また50%以下であることが好ましく、30%以下であることが更に好ましい<15>に記載の伸縮シートの製造方法。
<17>
ライン停止中は、前記1対のロールの回転が停止している<1>から<16>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法
<18>
前記シートの搬送停止は、前記1対のロールが離間した後に行う<1>から<17>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<19>
前記シートの搬送停止は、前記1対のロールが離間する前に行う<1>から<17>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<20>
ライン起動合図を受け、前記1対のロール間の離間距離を停止時ロール間距離dsから稼動時ロール間距離dmに戻し始めるよりも、前記シートの搬送開始を先に行う<1>から<19>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<21>
ライン起動合図を受け、前記シートの搬送開始前に停止時ロール間距離dsを稼動時ロール間距離dmに戻し始める<1>から<19>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<22>
ライン起動合図を受け、前記シートの搬送を開始すると同時に、前記1対のロール間の離間距離dsを稼動時ロール間距離dmに戻し始める<1>から<19>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<23>
ライン停止工程において、前記1対のロールの離間と前記シートの搬送の停止が同時にされた場合には、ライン起動工程では、ライン起動合図を受け、前記シートの搬送開始を先に行ってから、前記1対のロール間を稼働時ロール距離dmに戻す<1>から<19>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<24>
前記ライン停止工程で、前記シートの両面から前記1対のロールが離間している場合には、前記ライン起動工程では前記1対のロール間の距離の戻しと前記シートの搬送開始は同時に行う前記<1>から<6>および<9>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<25>
前記1対のロールの一方または両方は加熱されている<1>から<24>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<26>
前記1対のロールには凸部である歯がロール軸方向に沿って形成されている<1>から<25>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<27>
前記1対のロールには凸部である歯の向きが、該ロールの円周方向に配されている<1>から<26>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<28>
前記ロールは、前記シートの融点よりも20〜30℃低い温度に加熱されている<1>から<27>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<29>
前記1対のロール間の距離を変動は、油圧シリンダまたは空圧シリンダによって、前記ロールの各軸を受ける軸受け間を変動させることで行う<1>から<28>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<30>
前記シートは、不織布、樹脂シート、エラストマー材料、エラストマーを含むシート複合材料等が用いられる<1>から<29>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<31>
前記シートとして、該シート間に弾性部材をシートの搬送方向または搬送方向と交差する方向に沿って伸長状態または非伸長状態で複数本配置された複合シートを用いる<1>から<30>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法。
<32>
<1>から<31>のいずれか1に記載の伸縮シートの製造方法で製造されたシートを使用した吸収性物品の製造方法。
<33>
前記吸収性物品は、おむつ、パンティライナー、失禁パッドまたは生理用品である前記<32>に記載の吸収性物品の製造方法。
1 伸縮シートの製造装置
2,3 ロール
5,6 張力付与手段
10 シート
20,30 歯
51,52,61,62 ニップロール

Claims (12)

  1. 周面に凹凸を有し、該凹凸が互いにかみ合いながら回転する1対のロール間にシートを挟んで延伸加工する伸縮シートの製造方法であって、
    前記1対のロールは、ライン停止合図により、ロール間が延伸加工するときの稼働時ロール間距離から離間され、ライン停止中にライン起動合図によりロール間が前記稼働時ロール間距離に戻される伸縮シートの製造方法。
  2. 前記稼働時ロール間距離で回転する前記1対のロール間に搬送された前記シートに前記延伸加工を行うシート加工工程と、
    前記ライン停止合図によって、シート搬送を停止するライン停止工程と、
    シート搬送が停止されているライン停止中に、前記ライン起動合図を受けて、前記シート搬送を開始するライン起動工程とを有し、
    前記ライン停止工程で、前記ロール間を停止時ロール間距離にし、
    前記ライン起動工程で、前記ロール間を前記停止時ロール間距離から前記稼働時ロール間距離に戻す、請求項1に記載の伸縮シートの製造方法。
  3. 前記1対のロール同士の離間は、シート搬送が停止してから行われる請求項1または2に記載の伸縮シートの製造方法。
  4. 前記1対のロール同士の離間は、シート搬送速度を低下してから行われる請求項1または2に記載の伸縮シートの製造方法。
  5. 前記1対のロールの前記稼働時ロール間距離からの離間は、前記シートを挟んで、前記1対のロールが前記シートの両面に接触している状態に前記ロール間距離を広げる請求項1から4のいずれか1項に記載の伸縮シートの製造方法。
  6. 前記1対のロールの前記稼働時ロール間距離からの離間は、前記シートを挟んで、前記1対のロールが前記シートに接触できない位置まで前記ロール間距離を広げる請求項1から4のいずれか1項に記載の伸縮シートの製造方法。
  7. 前記1対のロールの前記稼働時ロール間距離からの離間は、前記シートを挟んで、前記1対のロールの一方のロールが前記シートの一方の面から離間した状態に、かつ他方のロールが前記シートの他方の面に接触した状態に前記ロール間距離を広げる請求項1から4のいずれか1項に記載の伸縮シートの製造方法。
  8. 前記シートの搬送停止を前記ロールの回転停止よりも後で行い、前記シートの加工部を搬送方向に送っておく請求項6または7に記載の伸縮シートの製造方法。
  9. 前記ライン起動合図で、前記シート搬送開始と同時に前記1対のロールの回転を開始する請求項1から8のいずれか1項に記載の伸縮シートの製造方法。
  10. 前記1対のロールは、ライン起動合図を受けたと同時もしくはライン起動合図を受けてから所定のシート搬送速度以上となった後、ロール間が前記稼働時ロール間距離に戻される請求項1から9のいずれか1項に記載の伸縮シートの製造方法。
  11. 前記1対のロールの一方または両方は加熱されている請求項1から10のいずれか1項に記載の伸縮シートの製造方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の伸縮シートの製造方法で製造されたシートを使用した吸収性物品の製造方法。
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