JP2014173164A - ステーブクーラーおよびこのステーブクーラーを備えた高炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】製品寿命を長くすることができるステーブクーラーおよび高炉を提供する。
【解決手段】本体102の内部に冷却媒体が流通する冷却流路108が形成され、高炉の炉壁に設置された設置状態において、本体の表面102aが、炉壁によって囲繞された空間の中心側に臨み、本体の背面102bが、炉壁の内周面に臨むステーブクーラー100であって、本体は、表面に開口する開口部120a、および、開口部よりも背面側に位置する底部120bを有し、表面と背面とを結ぶ本体の厚さ方向に深さを有する第1の溝120と、第1の溝よりも背面側に位置し、第1の溝の底部に開口する第2の溝122と、を備え、第1の溝および第2の溝には前面耐火物128および後面耐火物130が嵌合される。本体は、銅または銅合金の圧延板材で構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、炉壁を冷却するステーブクーラーおよびこのステーブクーラーを備えた高炉に関する。
高炉の炉体内部は極めて高温となるため、炉体内部には、炉体の壁面すなわち炉壁を冷却して保護するステーブクーラーが、炉体の内周面に沿って多数設置される。こうしたステーブクーラーは、冷却媒体が流通する冷却流路が本体に形成されており、冷却流路に冷却媒体を流通させることで炉壁を冷却する。
高炉においては、炉体の上部から鉄鉱石やコークス等の炉内充填物が投入、降下されるが、例えば炉腹部等、ステーブクーラーの設置位置によっては、炉内充填物としてまだ固体状態の硬い焼結鉱粒が、炉体の中心に臨むステーブクーラーの本体表面に接触する。このように、炉内充填物の接触摩耗により、ステーブクーラーの本体表面が損耗すると、ステーブクーラーの本体が表面側から徐々に削られていき、最終的には本体内部に形成された冷却流路が破壊される。
そこで、特許文献1に示されるステーブクーラーにおいては、本体の表面側に第1の溝と、この第1の溝よりも背面側に位置する第2の溝とを形成し、これら第1の溝および第2の溝に煉瓦等の耐火物を嵌合することで、炉内充填物から本体を保護するようにしている。このステーブクーラーによれば、炉内充填物との接触摩耗で、表面側に位置する第1の溝に嵌合された耐火物が削られても、本体の背面側に位置する第2の溝に嵌合された耐火物が残存することから、ステーブクーラーの長寿命化を図ることができる。
特開2000−87123号公報
上記のステーブクーラーにおいては、本体の高さ方向に隣り合う第1の溝の間に位置するリブによって、当該第1の溝内に耐火物が強固に挟持されている。しかしながら、上記特許文献1に示されるステーブクーラーは、鋳鉄、鋳鋼、鋼板等の鉄系の材質で本体が構成されている。こうした鋳鉄製の本体は、その温度が400℃を超えると熱間強度が急激に低下し、熱応力による変形が起こりやすくなるといった課題がある。
そのため、もっとも高温に曝されるリブにクラックが発生しやすく、リブの損傷によって耐火物が脱落してしまい、結果的にステーブクーラーひいては高炉が短命となってしまう。
本発明の目的は、製品寿命を長くすることができるステーブクーラーおよび高炉を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のステーブクーラーは、本体内部に冷却媒体が流通する冷却流路が形成され、高炉の炉壁に設置された設置状態において、該本体の表面が、該炉壁によって囲繞された空間の中心側に臨み、該本体の背面が、該炉壁の内周面に臨むステーブクーラーであって、本体は、表面に開口する開口部、および、該開口部よりも背面側に位置する底部を有し、該表面と背面とを結ぶ該本体の厚さ方向に深さを有する第1の溝と、第1の溝よりも背面側に位置し、該第1の溝の底部に開口する第2の溝と、を備え、第1の溝および第2の溝には耐火物が嵌合され、本体は、銅または銅合金の圧延板材で構成されていることを特徴とする。
また、第1の溝および第2の溝は、本体の設置状態において炉壁の周方向に位置する該本体の両側端部を結ぶ本体幅方向に延在し、かつ、該炉壁の高さ方向の上端および下端を結ぶ本体高さ方向に、間隔を維持して複数形成されているとよい。
また、第2の溝は、第1の溝よりも、本体高さ方向の溝幅が小さいとよい。
また、第1の溝および第2の溝は、本体高さ方向における断面積が、該本体の背面側から表面側に向かうにしたがって漸減する、所謂あり溝形状であるとよい。
また、第1の溝には前面耐火物が嵌合され、第2の溝には、前面耐火物とは別体で構成された後面耐火物が嵌合されるとよい。
また、前面耐火物は、本体高さ方向に複数に分割されているとよい。
また、後面耐火物は、前面耐火物よりも伝熱性が高いとよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の高炉は、本体内部に冷却媒体が流通する冷却流路が形成され、炉壁に設置された設置状態において、該本体の表面が、該炉壁によって囲繞された空間の中心側に臨み、該本体の背面が、該炉壁の内周面に臨むステーブクーラーを備えた高炉であって、ステーブクーラーは、表面に開口する開口部、および、該開口部よりも背面側に位置する底部を有し、該表面と背面とを結ぶ該本体の厚さ方向に深さを有する第1の溝と、該第1の溝よりも該背面側に位置し、該第1の溝の底部に開口する第2の溝とが本体に形成され、第1の溝および第2の溝には耐火物が嵌合され、本体は、銅または銅合金の圧延板材で構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ステーブクーラーの長寿命化を図ることで高炉の寿命を長くすることができる。
高炉を説明するための概念図である。 ステーブクーラーの設置状態を示す概略断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 (a)は、ステーブクーラーの正面図であり、(b)は、(a)のIV(b)−IV(b)線断面図である。 図4(b)の部分拡大図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、高炉1を説明するための概念図である。図1に示す高炉1は、金属原料である鉄鉱石を溶融して銑鉄を生成するものであり、鉄鉱石、コークス等の燃料となる還元剤、不純物を除去する石灰石等(以下、鉄鉱石、還元剤、石灰石等の混合物を単に「炉内充填物」と称する)を貯留する原料槽2を備えている。原料槽2に貯留された炉内充填物は、装入コンベア4によって炉体6の炉頂部に搬送され、炉頂部から炉体6上部に設けられたホッパー8に装入される。
ホッパー8の下方には、当該ホッパー8から落下する炉内充填物を傾斜面上で滑らせながら下方に落下させる分配シュート10が設けられている。この分配シュート10は、一端がホッパー8の中心部の真下に位置するように配置されており、一端側を中心軸として図中破線で示す矢印方向に回転する。これにより、ホッパー8から落下した炉内充填物は、分配シュート10の傾斜面上を滑りながら落下するとともに、炉体6の全周囲に分散して装入されることとなる。
炉体6の下部には羽口12が設けられており、この羽口12から炉体6の内部に熱風が導入される。炉体6に導入された熱風は、炉体6を上昇するが、分配シュート10から落下する炉内充填物中のコークスが熱風によって燃焼すると、一酸化炭素(還元剤)が生じ、コークスの炭素成分が鉄から酸素を奪うとともに、二酸化炭素および熱を生じて、この反応が熱源となって鉄鉱石を溶融する。炉内充填物の落下過程では、こうした反応が連続的に行われ、炉体6の下部に到達するころに燃焼温度が最高となり、炉体6の底部で高温液体状の銑鉄が得られる。なお、炉体6の炉頂部にはガス導管14が接続されており、高温の高炉ガスが炉体6からガス導管14に排出される。
また、炉体6の内部は極めて高温となることから、炉体6の内部には、所謂「鉄皮」と呼ばれる炉壁6aを冷却して保護するステーブクーラー100が設置される。このステーブクーラー100は、炉壁6aの内周面に沿って多数設置される。以下に、ステーブクーラー100の構成について図2〜図5を用いて詳述する。
図2は、ステーブクーラー100の設置状態を示す概略断面図であり、図3は、図2のIII−III線断面図である。図2および図3に示すように、本実施形態のステーブクーラー100は、高炉1の炉壁6aの内周面に間隙を維持して配置される銅または銅合金の圧延板製の本体102を備えている。
以下では、炉壁6aの内周面に本体102が配置された設置状態において、炉壁6aによって囲繞された空間の中心側に臨む面を表面102aとし、炉壁6aに間隙を維持して対面する面、換言すれば、炉壁6aに臨む面を背面102bとする。また、図3に示すように、ステーブクーラー100の設置状態において、炉壁6aの周方向に位置する本体102の両側端部を側面102cとする。そして、両側面102cを結ぶ方向を本体102の幅方向(図中x方向)とし、ステーブクーラー100の設置状態において、炉体6の炉頂部側に位置する上面と、炉体6の下部側に位置する下面とを結ぶ方向を本体102の高さ方向(図中y方向)とし、表面102aと背面102bとを結ぶ方向を本体102の厚さ方向(図中z方向)として説明する。
図2に示すように、本体102の背面102bには、ボルト部スペーサー104を介してボルト106が固定されており、このボルト106によってステーブクーラー100が炉壁6a内に設置される。
また、図2および図3からも明らかなように、本体102の内部には、冷却媒体が流通する複数(本実施形態では4つ)の冷却流路108が形成されている。各冷却流路108は、本体102の上面側から下面側へと本体102の高さ方向(y方向)に直線状に延在しており、各冷却流路108は、本体102の幅方向(x方向)に所定の間隔を隔てて平行に配列されている。各冷却流路108の下端側には給水管110が接続され、各冷却流路108の上端側には排水管112が接続されている。このとき、本体102と給水管110および排水管112との接続部位であって、本体102の背面102bと炉壁6aとの間には、配管部スペーサー114が設けられている。また、炉壁6aの炉外側には、本体102の熱変形時に給水管110や排水管112にストレスがかからない様に、ガスシール機能を有するコンペンセーター116が設けられている。
上記の構成により、給水管110から冷却流路108に冷却媒体が供給されると、本体102の内部において、炉壁6aの高さ方向(y方向)の下部側から上部側へと冷却媒体が流通し、排水管112から炉体6の外部へと冷却媒体が排出される。これにより、本体102の内部を冷却媒体が流通する過程で、炉体6の炉壁6aが冷却されることとなる。
また、本体102の表面102aには、本体102の幅方向(x方向)に延在する第1の溝120および第2の溝122が複数形成されている。これら複数の第1の溝120および第2の溝122は、本体102の高さ方向(y方向)に所定の間隔を維持して平行に整列するように形成されている。本実施形態においては、本体102のうち、高さ方向(y方向)に隣り合う第1の溝120の間に位置する部位、換言すれば、本体102のうち、第1の溝120を形成する部位を第1リブ124とする。また、本体102のうち、高さ方向(y方向)に隣り合う第2の溝122の間に位置する部位、換言すれば、本体102のうち、第2の溝122を形成する部位を第2リブ126とする。
そして、第1の溝120には前面耐火物128が嵌合され、第2の溝122には、前面耐火物128と別体からなる後面耐火物130が嵌合されている。これら前面耐火物128および後面耐火物130は、本体102の幅方向(x方向)に延在する例えば煉瓦等で構成されており、炉体6の内部の熱からステーブクーラー100を保護する役割を担っている。
図4(a)は、ステーブクーラー100の正面図であり、図4(b)は、図4(a)のIV(b)−IV(b)線断面図であり、図5は、図4(b)の部分拡大図である。ただし、図5においては、説明の都合上、一部の前面耐火物128および後面耐火物130を省略して示している。図4(b)および図5に示すように、第1の溝120および第2の溝122は、本体102の厚さ方向に深さを有する溝であり、第1の溝120は、表面102aに開口する開口部120a、および、この開口部120aよりも背面102b側に位置する底部120bを有している。また、第2の溝122は、第1の溝120の底部120bに開口する開口部122a、および、この開口部122aよりも背面102b側に位置する底部122bを有している。このことからも明らかなように、第2の溝122は、第1の溝120よりもさらに深い位置において、第1の溝120に対して本体102の厚さ方向に連続している。
これら第1の溝120および第2の溝122は、いずれも本体102の高さ方向における断面積が、背面102b側から表面102a側に向かうにしたがって漸減するテーパ状(所謂「あり溝状」)に形成されている。換言すれば、第1リブ124および第2リブ126は、背面102bから表面102aに向かうにしたがって、本体102の高さ方向の幅が漸増するテーパ状に形成されている。
ここで、図5に示すように、第1の溝120、第2の溝122および第1リブ124の寸法関係について説明すると、第2の溝122の底部122bにおける高さ方向の溝幅W2は、第1の溝120の開口部120aにおける高さ方向の溝幅W1よりも小さい。また、第1リブ124における高さ方向の幅W3は、第1の溝120の開口部120aにおける高さ方向の溝幅W1よりも小さく形成されている。なお、第1の溝120における本体102の厚さ方向の深さL1と、第2の溝122における本体102の厚さ方向の深さL2は大凡等しく形成されている。
そして、上記したように、第1の溝120には前面耐火物128が嵌合され、第2の溝122には後面耐火物130が嵌合されている。これら前面耐火物128および後面耐火物130は、それぞれ第1の溝120および第2の溝122に対し、本体102の側面102cから幅方向に挿入される。前面耐火物128は、第1の溝120に嵌合された状態において、第1の溝120の内面との間に僅かな間隙が形成される寸法関係を維持しており、後面耐火物130は、第2の溝122に嵌合された状態において、第2の溝122の内面との間に僅かな間隙が形成される寸法関係を維持している。したがって、前面耐火物128および後面耐火物130は、それぞれ第1の溝120および第2の溝122に容易に挿入することが可能となっている。なお、前面耐火物128および後面耐火物130の挿入行程においては、本体102との間のクッション代として、間隙にモルタルを塗布するとよい。
上記のようにして第1の溝120に挿入、嵌合された前面耐火物128、および、第2の溝122に挿入、嵌合された後面耐火物130は、これら第1の溝120および第2の溝122のテーパ形状により、本体102から脱落することなく、強固に保持されることとなる。
また、本実施形態では、前面耐火物128と後面耐火物130とが別体で構成されており、しかも、前面耐火物128は、本体102の高さ方向に複数(本実施形態では、128a、128bの2つ)に分割されている。前面耐火物128および後面耐火物130は一体成形しても構わないが、この場合、炉体6の内面側の高温域における熱的アタックで耐火物にクラックが発生した際に、このクラックが一気に伸展し、早期に耐火物が本体102から脱落するおそれがある。本実施形態のように、前面耐火物128と後面耐火物130とを別体で構成し、しかも、前面耐火物128を複数に分割すれば、クラックの伸展が抑制され、前面耐火物128および後面耐火物130の脱落を長期に亘って抑制することができる。
また、本実施形態では、炉体6の内側に位置し、高温域かつ炉内充填物として硬い焼結鉱粒が接触する前面耐火物128を、例えば、超高耐熱性であり、耐摩耗性、耐食性、熱間特性にも優れているハイアルミナ質煉瓦で構成する。これに対して、前面耐火物128よりも冷却流路108に近接して位置する後面耐火物130を、高伝熱性であり、高温域での機械的強度が高く、かつ、溶融金属にも濡れにくい炭化珪素質SiC煉瓦(Silicon Carbide Refractories)で構成する。つまり、前面耐火物128は、後面耐火物130よりも耐熱性、耐摩耗性、耐食性、熱間特性が高く、後面耐火物130は、前面耐火物128よりも伝熱性が高い材質で構成する。
このように、本実施形態のステーブクーラー100によれば、伝熱性の高い銅または銅合金の圧延板材で本体102が構成されており、しかも、後面耐火物130が前面耐火物128よりも伝熱性の高い材質で構成されているので、前面耐火物128や、前面耐火物128を保持する第1リブ124の熱を、冷却流路108に速やかに逃がすことができる。また、後面耐火物130は前面耐火物128よりも伝熱性が高いことから、本体102は、背面102b側から表面102a側へと、傾斜的に温度が上昇することとなり、特に高温域に曝される第1リブ124の熱的アタックによる局部的な変形に起因する損耗を抑制することができる。
さらに、上記のように、第1の溝120の溝幅W1が、第1リブ124の幅W3よりも大きく、本体102の表面102aにおける前面耐火物128の占有面積が大きいので、炉内の高熱から本体102を保護する機能が高い。一方で、高炉1を長期に亘って稼動していれば、本体102の表面102a、すなわち、第1リブ124や前面耐火物128は、炉内充填物との接触摩耗により徐々に削られ、いずれは消失に至る。こうして第1リブ124や前面耐火物128が消失すると、第2リブ126や後面耐火物130が炉内に臨む。
このとき、第2リブ126は、本体102に占める容積(表面102aに占める表面積)が、第1リブ124に比して大きく形成されているため、本体102のうち、高温に曝される表面102a側まで、十分に冷却することができる。したがって、第1リブ124や前面耐火物128が消失した後、第2リブ126や後面耐火物130が高温に曝される状態に至っても、第2リブ126にクラックが発生しにくく、長期に亘って後面耐火物130の脱落を防止することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、第1の溝120および第2の溝122に、それぞれ別体で構成された前面耐火物128および後面耐火物130が嵌合され、しかも、前面耐火物128が複数のブロックに分割されている場合について説明した。しかしながら、第1の溝120および第2の溝122に嵌合する耐火物は全て一体成形してもよい。
また、上記実施形態における第1の溝120、第2の溝122、前面耐火物128および後面耐火物130の形状、数、寸法、材質は一例に過ぎず、適宜設計可能であることは言うまでもない。
本発明は、炉壁を冷却するステーブクーラーおよびこのステーブクーラーを備えた高炉に利用することができる。
1 …高炉
100 …ステーブクーラー
102 …本体
102a …表面
102b …背面
108 …冷却流路
120 …第1の溝
120a …開口部
120b …底部
122 …第2の溝
128 …前面耐火物
130 …後面耐火物

Claims (8)

  1. 本体内部に冷却媒体が流通する冷却流路が形成され、高炉の炉壁に設置された設置状態において、該本体の表面が、該炉壁によって囲繞された空間の中心側に臨み、該本体の背面が、該炉壁の内周面に臨むステーブクーラーであって、
    前記本体は、
    前記表面に開口する開口部、および、該開口部よりも前記背面側に位置する底部を有し、該表面と背面とを結ぶ該本体の厚さ方向に深さを有する第1の溝と、
    前記第1の溝よりも前記背面側に位置し、該第1の溝の底部に開口する第2の溝と、
    を備え、
    前記第1の溝および前記第2の溝には耐火物が嵌合され、
    前記本体は、銅または銅合金の圧延板材で構成されていることを特徴とするステーブクーラー。
  2. 前記第1の溝および前記第2の溝は、
    前記本体の設置状態において前記炉壁の周方向に位置する該本体の両側端部を結ぶ本体幅方向に延在し、かつ、該炉壁の高さ方向の上端および下端を結ぶ本体高さ方向に、間隔を維持して複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載のステーブクーラー。
  3. 前記第2の溝は、前記第1の溝よりも、前記本体高さ方向の溝幅が小さいことを特徴とする請求項2に記載のステーブクーラー。
  4. 前記第1の溝および前記第2の溝は、
    前記本体高さ方向における断面積が、該本体の背面側から表面側に向かうにしたがって漸減することを特徴とする請求項2または3に記載のステーブクーラー。
  5. 前記第1の溝には前面耐火物が嵌合され、
    前記第2の溝には、前記前面耐火物とは別体で構成された後面耐火物が嵌合されることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のステーブクーラー。
  6. 前記前面耐火物は、前記本体高さ方向に複数に分割されていることを特徴とする請求項5に記載のステーブクーラー。
  7. 前記後面耐火物は、前記前面耐火物よりも伝熱性が高いことを特徴とする請求項5または6に記載のステーブクーラー。
  8. 本体内部に冷却媒体が流通する冷却流路が形成され、炉壁に設置された設置状態において、該本体の表面が、該炉壁によって囲繞された空間の中心側に臨み、該本体の背面が、該炉壁の内周面に臨むステーブクーラーを備えた高炉であって、
    前記ステーブクーラーは、
    前記表面に開口する開口部、および、該開口部よりも前記背面側に位置する底部を有し、該表面と背面とを結ぶ該本体の厚さ方向に深さを有する第1の溝と、該第1の溝よりも該背面側に位置し、該第1の溝の底部に開口する第2の溝とが前記本体に形成され、
    前記第1の溝および前記第2の溝には耐火物が嵌合され、
    前記本体は、銅または銅合金の圧延板材で構成されていることを特徴とするステーブクーラーを備えた高炉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021015409A1 (ko) * 2019-07-19 2021-01-28 주식회사 서울엔지니어링 스테이브 및 스테이브의 제조방법

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