JP2014168144A - 通信方法及びスイッチングハブ - Google Patents

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眞貴 小路
Hitoshi Tazaki
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Abstract

【課題】USB通信の通信時間を短縮する。
【解決手段】本通信方法は、ホスト装置(11)と、n個のターゲット装置(TGT_1〜TGT_3)とがスイッチングハブ(12)を介してUSB通信を行うための通信方法であって、ターゲット装置毎にホスト装置とデータの送受信が可能な第1通信モードと、複数のターゲット装置のデータをまとめてホスト装置に送信可能な第2通信モードとが切り替え可能にされる。本通信方法は、以下の処理を含む。ホスト装置が一のターゲット装置と通信を行うとき、他のターゲット装置に対して通信モードを指示する処理。第2通信モードが指示された場合に、他のターゲット装置が夫々の転送データを1つのターゲット装置の記憶部にまとめて格納する処理。前記通信の完了後、前記1つのターゲット装置が、自らの転送データと前記格納した転送データをまとめてホスト装置に送信する処理。
【選択図】図1

Description

本発明は、USB(Universal Serial Bus)規格に従ってデータの送受信を行うための通信方法、スイッチングハブ、及びデータ転送システムに関し、特に複数のターゲット装置がスイッチングハブを介してホスト装置とデータの送受信を行うための通信方法に適用して有効な技術に関する。
パソコンや家庭用のマルチメディア機器などのホスト装置にハードディスクドライブやメモリカードリーダ、プリンタ、デジタルカメラ等の周辺装置(以下、ターゲット装置とも称する。)を接続する汎用インターフェースとして、USBが知られている。USBでは、ハブを用いることにより、ホスト装置の1つのポートに複数のターゲット装置を接続して通信することができる。このようなUSB規格による通信(以下、単にUSB通信とも称する。)を行うデータ転送システムにおけるハブに関する従来技術として、例えば特許文献1に開示がある。
従来から、USB通信以外の分野において、1つのホスト装置と複数の周辺装置との間で通信を行う方法が知られている。例えば、特許文献2には、同報通信により、マスタ装置と複数のスレーブ装置との間で通信を行うマスタ/スレーブ通信方法が開示されている。同文献には、マスタ装置が複数のスレーブ装置に対して制御及び監視を行う場合に、マスタ装置が同報通信により監視・制御命令を各スレーブ装置に対して送信し、各スレーブ装置はそれに対する応答を前記マスタ装置が指定した中継装置に送信し、中継装置が各スレーブ装置からの応答を前記マスタ装置に送信する方法が開示されている。
これに対し、USB通信のデータ転送システムでは、ホスト装置が各ターゲット装置に順次問い合わせを行うポーリングによって、ホスト装置と各ターゲット装置間の通信が実現される。
特表2008−513885号公報 特開2008−60753号公報
上述したように、USB規格による通信(以下、単に、USB通信とも称する。)はホスト装置主導の通信方式であるため、例えば、一つのターゲット装置がホスト装置と通信を行っている期間は、他のターゲット装置は通信を行うことができない、又は、通信ができても制限される。例えば、3つのターゲット装置がハブを介してホスト装置に接続されているデータ転送システムにおいて、1つのターゲット装置がホスト装置との間で大容量のデータをやり取りしている場合を考える。データ転送のスケジュールは、所定の時間毎に反復される夫々のフレームによって区切られ、そのフレーム内で夫々のターゲット装置に転送時間が割り当てられる。この場合、従来のUSB通信では、ホスト装置は、大容量の転送データを扱う前記1つのターゲット装置には長い転送時間を割り当て、残りの2つのターゲット装置には短い転送時間を割り当てる。そのため、前記残りの2つのターゲット装置は1つのフレームにおいて転送できるデータ量が制限され、目的とするデータ転送を完了するのに必要なトランザクション数が増加する。また、1つのトランザクションでは、トークンパケットの転送、データパケットの転送、ハンドシェイクパケットの転送という手順で通信が行われるため、前記残りの2つのターゲット装置の転送すべきデータの総データ量が少ない場合であっても、トランザクション数が増加すれば、通信のオーバーヘッドが大きくなり、スループットが悪化する。これにより、USB通信の通信時間が長くなり、レスポンスが悪くなるという問題があった。
このような課題を解決するための手段等を以下に説明するが、その他の課題と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本通信方法は、ホスト装置と、n個のターゲット装置とがスイッチングハブを介してUSB通信を行うための通信方法であって、ターゲット装置毎にホスト装置とデータの送受信が可能な第1通信モードと、複数のターゲット装置のデータをまとめてホスト装置に送信可能な第2通信モードとが切り替え可能にされる。本通信方法は、以下の処理を含む。ホスト装置が一のターゲット装置と通信を行うとき、他のターゲット装置に対して通信モードを指示する処理。第2通信モードが指示された場合に、他のターゲット装置が夫々の転送データを1つのターゲット装置の記憶部にまとめて格納する処理。前記通信の完了後、前記1つのターゲット装置が、自らの転送データと前記格納した転送データをまとめてホスト装置に送信する処理。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、ホスト装置に複数のターゲット装置が接続されたデータ転送システムにおいて、USB通信の通信時間を短縮することができる。
実施の形態1に係るUSB通信が可能なデータ転送システムを例示する図である。 実施の形態1に係るデータ転送システムにおける第2通信モードによる通信方法の一例を示すフロー図である。 実施の形態1に係るデータ転送システムにおける第2通信モードによる通信方法の別の一例を示すフロー図である。 実施の形態2に係るUSB通信が可能なデータ転送システムを例示する図である。 実施の形態3に係るデータ転送システムにおける第2通信モードによる通信方法の一例を示すフロー図である。 実施の形態2に係るデータ転送システムにおける第2通信モードによる通信方法の別の一例を示すフロー図である。 実施の形態1に係る通信方法を適用したデータ転送システムの具体例を示す図である。 実施の形態1に係る通信方法を適用したデータ転送システムの別の具体例を示す図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕(1つのUSBターゲット装置がホスト装置と通信を行っている期間に他のUSBターゲット装置間でデータをまとめ、上記通信後にまとめたデータをホスト装置に送信する通信方法)
本願の代表的な実施の形態に係る通信方法は、ホスト装置(11)と、一時的にデータを格納するための記憶部(101)を備えるn個(nは3以上の整数)のターゲット装置(TGT_1〜TGT_3)とが、スイッチングハブ(12)を介してUSB規格に従ったデータの送受信を行うための通信方法である。前記ホスト装置と前記n個のターゲット装置とは、前記ターゲット装置毎に前記ホスト装置とデータの送受信が可能な第1通信モードと、複数のターゲット装置のデータをまとめてホスト装置に送信可能な第2通信モードとを切り替えて通信可能とされる。本通信方法は、以下の処理を含む。前記ホスト装置が、一のターゲット装置(TGT_3)と通信を行うとき、前記一のターゲット装置以外の他のターゲット装置(TGT_1、TGT_2)に対して通信モードを指示する第1処理(S101、S103)。前記ホスト装置が、前記一のターゲット装置と通信を開始する第2処理(S105)。前記第1処理において前記第2通信モードが指示された場合に、前記他のターゲット装置が、相互に通信を行うことにより、夫々が保有する前記ホスト装置に転送するための転送データを1つの前記他のターゲット装置内の前記記憶部にまとめて格納する第3処理(S110)。前記ホスト装置と前記一のターゲット装置の通信の完了後、前記第3処理において前記転送データを前記記憶部にまとめて格納したターゲット装置(TGT_1)が、自らの転送データと前記記憶部に格納した転送データとをまとめて前記ホスト装置に送信する第4処理(S115)。
これによれば、前記他のターゲット装置の夫々がホスト装置と通信を確立してデータを転送する場合に比べて、前記他のターゲット装置の全ての転送データの送信が完了するのに必要なトランザクション数が少なくなるので、転送におけるオーバーヘッドが小さくなり、スループットが向上する。また、USB規格では、スイッチングハブに接続されたターゲット装置の通信スピードが相異する場合、通信スピードの一番遅いターゲット装置に合わせて通信を行わなくてはならないが、本通信方法では、記憶部に転送データをまとめて蓄積したターゲット装置が取り得る最速の通信スピードによってデータ通信を行うことが可能となる。したがって、本通信方法によれば、ホスト装置とn個のターゲット装置とがスイッチングハブを介して接続されるデータ転送システムにおいて、USB通信の通信時間を短縮することができる。
〔2〕(バッファの記憶容量が最も大きいターゲット装置にデータを蓄積)
項1の通信方法において、前記1つの前記他のターゲット装置は、前記他のターゲット装置の中で前記記憶部の記憶容量が最も大きくされる。
これによれば、より多くのデータを前記記憶部に格納することができるから、スループットを更に向上させることができる。
〔3〕(記憶容量が最も大きいターゲット装置を判別し、転送データを送信)
項2の通信方法において、前記第3処理は、以下の処理を含む。前記他のターゲット装置が、夫々の保有する前記記憶部の記憶容量の大きさを示す記憶容量の情報を相互に送受信する第5処理(S106、S107)。前記他のターゲット装置が、前記記憶容量の情報に基づいて、自らの前記記憶部の記憶容量が最も大きいか否かを判別し、前記記憶容量が最も大きいと判断したターゲット装置が、それ以外のターゲット装置に対して、転送データの蓄積が可能であることを通知する第6処理(S108)。前記第6処理の通知を受けたターゲット装置が、前記ホスト装置に転送するための転送データを前記記憶容量が最も大きいと判断したターゲット装置に送信し、前記記憶容量が最も大きいと判断したターゲット装置が、受信した前記転送データを前記記憶部に格納する第7処理(S110)。
これによれば、最も大きな記憶容量の記憶部を有するターゲット装置を容易に判別することができ、判別されたターゲット装置に対して、他のターゲット装置が転送データを送信することが容易となる。
〔4〕(所定時間内に送信可能なデータを蓄積)
項3の通信方法は、前記第1処理において、前記ホスト装置が、前記他のターゲット装置に対して、前記ホスト装置と通信が可能になるまでの待機時間を示す情報を更に送信する。前記第7処理において、前記それ以外のターゲット装置は、前記待機時間を示す情報に基づいて、前記ホスト装置と前記一のターゲット装置の通信が完了するまでに送信可能なデータ量を算出するとともに、前記算出したデータ量に応じた前記転送データを、前記記憶容量が最も大きいと判断したターゲット装置に対して送信するデータとする。
これによれば、前記ホスト装置と前記一のターゲット装置が通信を行っている期間に、より多くの転送データを前記記憶部に格納することが可能となり、スループットの更なる向上に資する。
〔5〕(予測トランザクション数)
項4の通信方法において、前記待機時間を示す情報は、前記ホスト装置と前記一のターゲット装置との通信で予定されているトランザクション数の情報を含む。
〔6〕(予測時間)
項4の通信方法において、前記待機時間を示す情報は、前記ホスト装置と前記一のターゲット装置との通信に要する予測時間の情報を含む。
〔7〕(1つのUSBターゲット装置がホスト装置と通信を行っている期間に他のUSBターゲット装置のデータをスイッチングハブのバッファメモリにまとめて格納し、上記通信後にまとめたデータをホスト装置に送信する通信方法)
本願の代表的な実施の形態に係る通信方法は、ホスト装置(11)と、n個(nは3以上の整数)のターゲット装置(TGT_1A〜TGT_3A)とが、スイッチングハブ(22)を介してUSB規格に従ったデータの送受信を行うための通信方法である。前記ホスト装置と前記n個のターゲット装置とは、前記ターゲット装置毎に前記ホスト装置とデータの送受信が可能な第1通信モードと、複数のターゲット装置のデータをまとめてホスト装置に送信可能な第2通信モードとを切り替えて通信可能とされる。前記スイッチングハブは、一次的にデータの格納が可能な記憶部(225)を含む。本通信方法は、以下の処理を含む。前記ホスト装置が、一のターゲット装置と通信を行うとき、前記一のターゲット装置以外の他のターゲット装置と前記スイッチングハブに対して通信モードを指示する第1処理(S301、S303、S305)。前記ホスト装置が、前記一のターゲット装置と通信を開始する第2処理(S307)。前記第1処理において前記第2通信モードが指示された場合に、前記他のターゲット装置が、前記スイッチングハブと通信を行うことにより、夫々の前記他のターゲット装置が保有する前記ホスト装置に転送するための転送データを前記スイッチングハブ内の前記記憶部にまとめて格納する第3処理(S308〜S313)。前記ホスト装置と前記一のターゲット装置の通信の完了後、前記スイッチングハブが前記記憶部に格納した前記転送データをまとめて前記ホスト装置に送信する第4処理(S320)。
本通信方法では、前記一のターゲット装置と前記ホスト装置が通信を行っている期間に、前記スイッチングハブが、擬似的なホスト装置として、他のホスト装置からの転送データを蓄積するとともに、上記通信後に蓄積した転送データをホスト装置にまとめて送信する。これによれば、前記他のターゲット装置の夫々がホスト装置と通信を確立してデータを転送する場合に比べて、前記他のターゲット装置の全ての転送データの送信が完了するのに必要なトランザクション数が少なくなるので、転送におけるオーバーヘッドが小さくなり、スループットが向上する。また、USB規格では、スイッチングハブに接続されたターゲット装置の通信スピードが相異する場合、通信スピードの一番遅いターゲット装置に合わせて通信を行わなくてはならないが、本通信方法では、スイッチングハブが取り得る最速の通信スピードによってホスト装置とデータ通信を行うことが可能となる。したがって、本通信方法によれば、ホスト装置とn個のターゲット装置とがスイッチングハブを介して接続されるデータ転送システムにおいて、USB通信の通信時間を短縮することができる。
〔8〕(スイッチングハブとターゲット装置との間の通信方法の詳細)
項7の通信方法において、前記第3処理は、前記スイッチングハブが、前記転送データの蓄積が可能であることを前記他のターゲット装置に通知する第5処理(S308、S310)と、前記他のターゲット装置が前記転送データを前記スイッチングハブに送信し、前記スイッチングハブが受信した前記転送データを前記記憶部に蓄積する第6処理(S312、S313)とを含む。
これによれば、ホスト装置を介さずにスイッチングハブとターゲット装置間で通信を実行することが容易となる。
〔9〕(所定時間内に送信可能なデータを蓄積)
項8の通信方法は、前記第1処理において、前記ホスト装置が、前記他のターゲット装置と前記スイッチングハブに対して、前記ホスト装置と通信が可能になるまでの待機時間を示す情報を更に送信する。前記第6処理において、前記他のターゲット装置は、前記待機時間を示す情報に基づいて、前記ホスト装置と前記一のターゲット装置の通信が完了するまでに送信可能なデータ量を算出するとともに、前記算出したデータ量に応じた前記転送データを、前記スイッチングハブに送信するデータとする。
これによれば、前記ホスト装置と前記一のターゲット装置が通信を行っている期間に、より多くの転送データを前記記憶部に格納することが可能となり、スループットの更なる向上に資する。
〔10〕(予測トランザクション数)
項9の通信方法において、前記待機時間を示す情報は、前記ホスト装置と前記一のターゲット装置との通信で予定されているトランザクション数の情報を含む。
〔11〕(予測時間)
項9の通信方法において、前記待機時間を示す情報は、前記ホスト装置と前記一のターゲット装置との通信に要する予測時間の情報を含む。
〔12〕(スイッチングハブ)
本願の代表的な実施の形態に係るスイッチングハブ(22)は、USB規格に従って通信が可能なスイッチングハブである。本スイッチングハブは、ホスト装置(11)と接続するための第1入出力ポート(121)と、ターゲット装置(TGT_1A〜TGT_3A)と接続するためのn個(nは3以上の整数)の第2入出力ポート(123〜125)と、を有する。本スイッチングハブは更に、前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートとの間の接続を切り替えることにより、前記第1入出力ポートに接続された前記ホスト装置と前記第2入出力ポートに接続された前記ターゲット装置との間の通信を制御するための通信制御部(220、122)と、記憶部(225)とを有する。前記通信制御部は、前記第1入出力ポートと一の前記第2入出力ポートとの接続を確立しているとき、前記ホスト装置に転送するための転送データが他の前記第2入出力ポートに供給された場合には、前記転送データを前記記憶部にまとめて格納する。更に前記通信制御部は、前記第1入出力ポートと前記一の前記第2入出力ポートとの接続の解除後に、前記記憶部に格納した転送データをまとめて前記第1入出力ポートから出力することが可能にされる。
これによれば、第1入出力ポートに接続する第2入出力ポートを順次切り替えながら、夫々の前記他のターゲット装置とホスト装置との間の通信を構築する従来のスイッチングハブに比べて、前記他のターゲット装置の全ての転送データの送信が完了するのに必要なトランザクション数が少なくなるので、転送におけるオーバーヘッドが小さくなり、スループットが向上する。また、USB規格では、スイッチングハブに接続されたターゲット装置の通信スピードが相異する場合、通信スピードの一番遅いターゲット装置に合わせて通信を行わなくてはならないが、本スイッチングハブによれば、スイッチングハブが取り得る最速の通信スピードによってデータ通信を行うことが可能となる。したがって、本スイッチングハブによれば、USB通信の通信時間を短縮することができる。
〔13〕(データ転送システム)
本願の代表的な実施の形態に係るデータ転送システム(1)は、ホスト装置(11)と、n個(nは3以上の整数)のターゲット装置(TGT_1〜TGT_3)を有する。本データ転送システムは、前記ホスト装置が接続される第1入出力ポート(121)と、夫々の前記ターゲット装置が対応して接続されるn個の第2入出力ポート(123〜125)とを含み、前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートとの接続と前記第2入出力ポート間の接続が切り替え可能にされるスイッチングハブ(12)を更に有する。前記ターゲット装置は、データを一時的に格納するための記憶部(101)を含む。前記他のターゲット装置が、相互に通信を行うことにより、前記他のターゲット装置が保有する前記ホスト装置に転送するための転送データが1つの前記他のターゲット装置内の前記記憶部にまとめて格納される。前記ホスト装置と前記一のターゲット装置の通信が完了したら、前記転送データをまとめて格納したターゲット装置が、そのターゲット装置が保持する転送データと前記記憶部に格納された転送データとをまとめて前記ホスト装置に送信する。
これによれば、前記他のターゲット装置の夫々がホスト装置にデータを転送する場合に比べて、前記他のターゲット装置の全ての転送データの送信が完了するのに必要なトランザクション数が少なくなるので、転送におけるオーバーヘッドが小さくなり、スループットが向上する。これにより、データ転送システムにおけるUSB通信の通信時間を短縮することができる。
2.実施の形態の詳細
実施の形態について更に詳述する。
≪実施の形態1≫
図1に、USB通信が可能なデータ転送システムが例示される。
同図に示されるデータ転送システム1は、ホスト装置(HOST)11と、複数の周辺装置(ターゲット装置,PRD)TGT_1〜TGT_3と、スイッチングハブ(SW_HUB)12とを含んで構成され、ホスト装置11とターゲット装置TGT_1〜TGT_3(総称する場合は、単にTGTと表記する。)とは、スイッチングハブ12を介してUSB通信が可能にされる。
一般にUSB通信では、フレームという複数のパケットからなるデータブロックを所定の周期で転送することによって通信が行われる。前記所定の周期は、フル・スピードモードで1ms、ハイ・スピードモードでは125μsである。フレームは、SOF(Start of frame)と呼ばれるSOFパケットと、複数のトランザクションから構成される。トランザクションは、ホスト装置とターゲット装置との間で複数のパケットのやり取りすることによって実現される1つのデータ転送の最小単位である。トランザクションは、転送の種類及びターゲット装置のアドレスを指定するトークンパケットと、転送の対象のデータを含むデータパケットと、データの正常受信や受信ミス等を示すACKやNAC等のハンドシェイクパケットと、から構成される。例えば、バルク転送の場合、トークンパケットとして、ホスト装置からターゲット装置へのデータの転送を指示するOUTトークンと、ターゲット装置からホスト装置へのデータの転送を指示するINトークンがある。1フレーム内のトランザクションは、必要に応じてターゲット装置毎に割り当て可能にされ、これにより、1フレームの期間に各ターゲット装置に少しずつ転送時間を割り当てることができる。
ホスト装置11は、スイッチングハブ12を介してターゲット装置TGT_1〜TGT_3の夫々とインターフェースされる。ホスト装置11は、例えば、パソコンやサーバ、家庭用のマルチメディア機器等である。ホスト装置11は、例えば、ロー・スピードモード(1.5Mbps)、フル・スピードモード(12Mbps)、及びハイ・スピードモード(480Mbps)に対応しており、何れかの通信スピードでターゲット装置TGT_1〜TGT_3にアクセス可能にされる。
ホスト装置11は、中央処理装置(CPU)110、メモリ(MRY)111、バス112、USBホストコントローラ(USB_CNT)113、及びその他の図示されない周辺回路を含んで構成される。特に制限されないが、中央処理装置110、メモリ111、バス112、USBホストコントローラ113、及びその他の図示されない周辺回路は、公知のCMOS集積回路の製造技術によって1個の単結晶シリコンのような半導体基板に形成される。ホスト装置11は、例えばマイクロコントローラである。
中央処理装置110は、メモリ111に予め格納されたプログラムにしたがって各種の演算処理を実行するとともに、ホスト装置11内の各機能部の統括的な制御を行う。メモリ111は、中央処理装置110による演算処理において演算結果やプログラム等が一時的に格納されるRAMや、中央処理装置110が実行するプログラム等を格納するROM等を含む。
USBホストコントローラ113は、ホスト装置11とターゲット装置TGT_1〜TGT_3との間のUSB通信を制御する。USBホストコントローラ113は、バス112を介して、中央処理装置110やメモリ111、図示されない周辺回路と共通に接続される。USBホストコントローラ113は、例えば、制御部(CNT)1130及び入出力ポート(I/O_PRT)1131を含む。入出力ポート1131は、スイッチングハブ12のアップストリームポート(入出力ポート121)に接続され、データの送受信が可能にされる。図示はしないが、入出力ポート1131は、例えば、複数の外部端子と、上記外部端子に供給されたデータを受信するとともに上記外部端子にデータを送信するための外部インターフェース回路と、を含んで構成される。
制御部1130は、入出力ポート1131を制御することにより、ターゲット装置TGT_1〜TGT_3との間のUSB通信を制御する。特に制限されないが、制御部1130は、中央処理装置がROMやRAMに格納されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現するプログラム処理装置である。制御部1130は、ターゲット装置TGT_1〜TGT_3に対して通信要求の有無を順次問い合わせ(ポーリング)、通信要求の有ったターゲット装置との間で通信を確立する。このとき、スイッチングハブ12及びターゲット装置TGT_1〜TGT_3に対して、第1通信モードと第2通信モードの何れかを指定する。第1通信モードは、従来のUSB通信と同様に、ターゲット装置TGT_1〜TGT_3毎にホスト装置11とデータの送受信が可能にされるモードである。第2通信モードは、複数のターゲット装置TGTのデータをまとめてホスト装置11に送信可能なモードである。
具体的には、制御部1130は、一つのターゲット装置TGTとの通信において転送対象とされる転送データのデータ量を判別し、その通信時間が長くなると判断した場合には第2通信モードを指示し、そうでない場合には第1通信モードを指示する。例えば、ホスト装置11からターゲット装置TGT_3に対して転送データを送信するとき、制御部1130は、ターゲット装置TGT_3に送信すべき転送データのデータ量に基づいて、ターゲット装置TGT_3との通信が完了するまでの所要時間を算出し、所定の閾値と比較する。算出した所要時間が所定の閾値よりも小さい場合には、ターゲット装置TGT_3以外の他のターゲット装置TGT_1、TGT_2に対して第1通信モードでの通信を行うことを指示する。他方、算出した所要時間が所定の閾値よりも大きい場合には、ターゲット装置TGT_3以外の他のターゲット装置TGT_1、TGT_2に対して第2通信モードでの通信を行うことを指示するとともに、ホスト装置11と通信が可能になるまでの待機時間の情報を送信する。前記待機時間の情報は、例えば、ホスト装置11とターゲット装置TGT_3との通信で予定されている予測トランザクション数の情報や、ホスト装置11とターゲット装置TGT_3との通信に要する予測時間の情報等である。
スイッチングハブ12は、ホスト装置11と接続可能なアップストリームポートとしての入出力ポート(I/O_PRT)121と、ターゲット装置TGTと接続可能なダウンストリームポートとしてのn個(nは3以上の整数)の入出力ポート(I/O_PRT)と、スイッチング回路(SWCIR)122、制御部(CNT)120と、を含んで構成される。なお、同図には、ダウンストリームポートとしてのn個の入出力ポートとして、入出力ポート123、124、125の3つのポートが例示されているが、3つ以上であれば、その数に制限はない。
入出力ポート121は、上述したように、ホスト装置11における入出力ポート1131と接続され、データの送受信が可能にされる。入出力ポート123〜125は、対応するターゲット装置TGT_1〜TGT_3の入出力ポート(I/O_PRT)104に接続され、データの送受信が可能にされる。図示はしないが、入出力ポート121、123〜125は、例えば、複数の外部端子と、上記外部端子に供給されたデータを受信するとともに上記外部端子にデータを送信するための外部インターフェース回路と、を含んで構成される。スイッチング回路122は、入出力ポート121と入出力ポート123〜125の間の接続と遮断を切り替えるとともに、入出力ポート123〜125間の接続と遮断を切り替える。これにより、入出力ポート121、123〜125間で様々な通信経路を確立することができる。特に限定されないが、図1には、入出力ポート123と入出力ポート124とを接続し、入出力ポート121と入出力ポート125とを接続した場合が例示されている。
制御部120は、入出力ポート121、123〜125及びスイッチング回路122を制御することにより、入出力ポート121に接続されたホスト装置11と入出力ポート123〜125に接続されたターゲット装置TGT_1〜TGT_3との間の通信を制御する。例えば、制御部120は、ホスト装置11におけるUSBホストコントローラ113から送信された制御信号に基づいてスイッチング回路122を制御することにより、指定された通信経路を確立し、ホスト装置11とターゲット装置TGT_1〜TGT_3通信や、ターゲット装置TGT_1〜TGT_3同士の通信を可能にする。
ターゲット装置TGT_1〜TGT_3は、ホスト装置11との間のUSB通信に加え、ターゲット装置間でのUSB通信が可能にされる。ターゲット装置TGTは、例えば、OTG(On−The−Go)規格に対応したUSB機器であり、ハードディスクドライブやメモリカードリーダ、プリンタ、デジタルカメラ等である。
ターゲット装置TGT_1〜TGT_3は、例えば、USBターゲットコントローラ100及び内部回路103を含んで構成される。内部回路103は、ターゲット装置TGT_1〜TGT_3特有の機能を実現するための機能部である。USBターゲットコントローラ100は、スイッチングハブ12を介して、ホスト装置11や他のターゲット装置と通信を行う。USBターゲットコントローラ100は、例えば、バッファメモリ101、制御部102、及び入出力ポート(I/O_PRT)104を含んで構成される。USBターゲットコントローラ100は、特に制限されないが、公知のCMOS集積回路の製造技術によって1個の単結晶シリコンのような半導体基板に形成された1チップの半導体集積回路である。なお、バッファメモリ101は、制御部102等と同じチップに構成しても良いし、別チップとしても良く、特に制限されない。入出力ポート104は、スイッチングハブ12における入出力ポート123〜125の何れか1つと接続され、データの送受信が可能にされる。図示はしないが、入出力ポート104は、例えば、複数の外部端子と、上記外部端子に供給されたデータを受信するとともに上記外部端子にデータを送信するための外部インターフェース回路と、を含んで構成される。バッファメモリ101は、データを格納するための記憶装置である。例えば、バッファメモリ101は大容量の揮発性の記憶領域を含んで構成される。特に制限されないが、バッファメモリ101はRAMである。
制御部102は、スイッチングハブ12を介してホスト装置11から供給された制御信号に基づいて入出力ポート104を制御することにより、スイッチングハブ12を介したホスト装置11との通信、及び他のターゲット装置との通信を可能にする。例えば、ホスト装置11から供給された制御信号によって第1通信モードが指示された場合には、制御部102は、内部回路103から供給されたホスト装置11に送信すべき転送データを入出力ポート104から送信するとともに、入出力ポート104で受信した転送データを必要に応じて内部回路103に供給する。他方、ホスト装置11から供給された制御信号によって第2通信モードが指示された場合には、制御部102は、他のターゲット装置との間で通信を行う。具体的には、制御部102は、他のターゲット装置との間で、バッファメモリ101の記憶容量の大きさを示す記憶容量の情報を相互にやり取りし、自らのバッファメモリ101の記憶容量が最も大きいか否かを判別する。最も大きいと判別した場合には、データの蓄積が可能であることを示す情報を他のターゲット装置に送信するとともに、他のターゲット装置から送信された転送データをバッファメモリ101に格納する。そして、自らの内部回路103から供給された転送データと、バッファメモリ101に格納された転送データとをまとめて、ホスト装置11に送信する。他方、自らのバッファメモリ101の記憶容量が他のターゲット装置のそれよりも小さいと判別した場合には、制御部102は、ホスト装置11に送信すべき転送データを、最も記憶容量の大きいバッファメモリ101を持つターゲット装置に対して送信する。より具体的には、制御部102は、ホスト装置11から受信した前記待機時間の情報に基づいて、他のターゲット装置との間で通信可能な時間を算出するとともに、その算出した時間内に送信可能な最大データ量を算出する。そして、算出した最大データ量に応じた転送データを最も記憶容量の大きいバッファメモリ101を持つターゲット装置に対して送信する。なお、上記算出した最大データ量よりも、送信先のターゲット装置のバッファメモリの記憶容量の方が小さい場合には、当該バッファメモリに格納可能なデータ量の転送データを送信する。そして、ホスト装置とターゲット装置の通信を終わった段階で、残りの転送データをホスト装置にあらためて送信するようにすれば良い。
次に、データ転送システム1における第2通信モードでの通信方法について、図2、3を用いて詳細に説明する。
図2は、実施の形態1に係るデータ転送システムにおける第2通信モードによる通信方法の一例を示すフロー図である。同図には、ホスト装置11がターゲット装置TGT_3に対して大容量のデータを送信し、ターゲット装置TGT_1及びターゲット装置TGT_2が小容量のデータをホスト装置11に送信する場合の通信手順が例示されている。
先ず、ホスト装置11は、ターゲット装置TGT_3に送信すべき転送データのデータ量に基づいて、ターゲット装置TGT_3との通信が完了するまでの所要時間を算出し、所定の閾値と比較する。ホスト装置11は、算出した所要時間が所定の閾値よりも大きい判断したら、バルク通信のトランザクションによってターゲット装置TGT_1に対して第2通信モードでの通信を行うことを指示するとともに、ホスト装置11と通信が可能になるまでの待機時間の情報を送信する(S101)。ターゲット装置TGT_1は、それに対する応答(ACK)をホスト装置11に送信する(S102)。同様に、ホスト装置11は、ターゲット装置TGT_2に対して第2通信モードでの通信を行うことを指示するとともに、前記待機時間の情報を送信する(S103)。ターゲット装置TGT_2は、それに対する応答(ACK)をホスト装置11に送信する(S104)。ホスト装置11はターゲット装置TGT_3との間で通信を開始する(S105)。具体的には、ホスト装置11は、他のターゲット装置TGT_1,TGT_2に通知した前記待機時間の情報に基づく送信完了予定時刻まで、転送データを送信することを繰り返し行う。仮にデータの再送が必要となり、当初の送信完了予定時刻までに全てのデータの送信が終わらない場合であっても、当初の送信完了予定時刻になったらデータの送信を停止する。このとき、ホスト装置11は、ターゲット装置TGT_1、TGT_2のトランザクションを発行せず、ターゲット装置TGT_3のトランザクションのみによってデータの送信を行う。これにより、より短い時間でターゲット装置TGT_3へのデータ転送を完了することができる。
処理S105においてホスト装置11とターゲット装置TGT_3の通信が開始されると、ターゲット装置TGT_1、TGT_2間の通信が開始される。具体的には、ホスト装置11からターゲット装置TGT_1,TGT_2への定期的なSOFパケットの送信が停止したら、それをトリガとして、ターゲット装置TGT_1及びTGT_2は通信を開始する。先ず、ターゲット装置TGT_1は、自らが保有するバッファメモリ101に関する記憶容量の情報をターゲット装置TGT_2に送信する(S106)。次に、ターゲット装置TGT_2が、自らが保有するバッファメモリ101に関する記憶容量の情報をターゲット装置TGT_1に送信する(S107)。特に制限されないが、ターゲット装置TGT_1、TGT_2のどちらから記憶容量の情報の送信を開始するかは、例えば、ホスト装置11と接続されたときに割り振られたターゲット装置毎のアドレス番号の小さい方から行うものとする。記憶容量の情報を受信したターゲット装置TGT_1、TGT_2は、どちらのバッファメモリ101の記憶容量が大きいかを判別する。ターゲット装置TGT_1のバッファメモリ101の方が記憶容量が大きいと判断された場合、ターゲット装置TGT_1が、ターゲット装置TGT_2に対して、データの蓄積が可能であることを通知する(S108)。上記通知を受け取ったターゲット装置TGT_2は、それに対する応答(ACK)をターゲット装置TGT_1に送信する(S109)。
その後、ターゲット装置TGT_2は、ホスト装置11に転送すべき転送データをターゲット装置TGT_1に送信することを開始する(S110)。具体的には、ターゲット装置TGT_2は、処理S103において受信した前記待機時間の情報に基づいて、ターゲット装置TGT_1との間で通信可能な時間を算出するとともに、その算出した時間内に送信可能な最大データ量を算出する。そして、算出した最大データ量に応じた転送データをターゲット装置TGT_1に対して送信する。一方、ターゲット装置TGT_1は、ターゲット装置TGT_2から送信された転送データを自らのバッファメモリ101に逐次格納する。
ホスト装置11は、ターゲット装置TGT_3に対するデータの送信が完了したら、その送信が完了したことをターゲット装置TGT_1に通知する(S111)。ターゲット装置TGT_1は、それに対する応答(ACK)に加え、ターゲット装置TGT_2の転送データを蓄積していることをホスト装置11に通知する(S112)。同様に、ホスト装置11は、送信が完了したことをターゲット装置TGT_2に通知する(S113)。ターゲット装置TGT_2は、それに対する応答(ACK)をホスト装置11に通知する(S114)。その後、ターゲット装置TGT_1は、バッファメモリ101に格納したターゲット装置TGT_2の転送データと、自らが保有するホスト装置11に転送すべき転送データとをまとめて、ホスト装置11に送信する(S115)。例えば、ターゲット装置TGT_1は、最初のバルク通知のトランザクションでデータの蓄積を行ったことをホスト装置11に通知し、その後のトランザクションでまとめて転送データを送信する。この通信は、ホスト装置11とターゲット装置TGT_1との間でのみで行われる。すなわち、この通信のフレームには、ターゲット装置TGT_2やターゲット装置TGT_3のトランザクションは含まれず、ターゲット装置TGT_1のトランザクションのみよってデータが送信される。
ターゲット装置TGT_1は、ホスト装置11へのデータ送信が完了したら、バッファメモリ101に格納した転送データをホスト装置11に転送したことを、ターゲット装置TGT_2に対して通知する(S116)。ターゲット装置TGT_2は、それに対する応答(ACK)をターゲット装置TGT_1に通知する(S117)。以上の処理が完了すると、ホスト装置11及びターゲット装置TGTは、通常のオペレーションに戻る。
図3は、第2通信モードによる通信方法の別の一例を示すフロー図である。同図には、ターゲット装置TGT_3がホスト装置11に対して大容量のデータを送信し、ターゲット装置TGT_1及びターゲット装置TGT_2が小容量のデータをホスト装置11に送信する場合の通信手順が例示されている。
先ず、ターゲット装置TGT_3は、ホスト装置11からのポーリングによりデータ転送の有無の問い合わせを受けたら、転送データの優先的な送信要求と、送信の目的とされる転送データのデータ量の情報をホスト装置11に通知する(S201)。ホスト装置11は、それに対する応答をターゲット装置TGT_3に送信する(S202)。ホスト装置11は、受信した前記データ量の情報に基づいて、ターゲット装置TGT_3との通信が完了するまでの所要時間を算出し、所定の閾値と比較する。ホスト装置11は、算出した所要時間が所定の閾値よりも大きい判断したら、バルク通信のトランザクションによってターゲット装置TGT_1に対して第2通信モードでの通信を行うことを指示するとともに、ホスト装置11と通信が可能になるまでの待機時間の情報を送信する(S101)。ターゲット装置TGT_1は、それに対する応答(ACK)をホスト装置11に送信する(S102)。同様に、ホスト装置11は、ターゲット装置TGT_2に対して第2通信モードでの通信を行うことを指示するとともに、ホスト装置11と通信が可能になるまでの待機時間の情報を送信する(S103)。ターゲット装置TGT_2は、それに対する応答(ACK)をホスト装置11に送信する(S104)。
ホスト装置11は、ターゲット装置TGT_3との間で通信を開始する(S205)。具体的には、ホスト装置11は、他のターゲット装置TGT_1,TGT_2に通知した前記待機時間の情報に基づく送信完了予定時刻まで、転送データを受信することを繰り返し行う。仮にデータの再送が必要となり、当初の送信完了予定時刻までに全てのデータの受信が終わらない場合であっても、当初の送信完了予定時刻になったらデータの受信を停止する。このとき、ホスト装置11は、ターゲット装置TGT_1、TGT_2のトランザクションを発行せず、ターゲット装置TGT_3のトランザクションのみによってデータの送信を行う。
処理S205においてホスト装置11とターゲット装置TGT_3の通信が開始されると、ターゲット装置TGT_1、TGT_2間の通信が開始される。その後の処理は、図2の処理S106〜S117と同様である。これにより、ターゲット装置TGT_2の転送データがターゲット装置TGT_1のバッファメモリ101に一旦蓄積され、ホスト装置11とターゲット装置TGT_3との通信の完了後に、ターゲット装置TGT_1が、自らの転送データとバッファメモリ101に蓄積されたデータとをまとめてホスト装置11に送信する。
以上の通信方法によれば、1つのフレームの中で割り振られたトランザクションによって夫々のターゲット装置がホスト装置にデータを転送する場合に比べて、データ転送におけるオーバーヘッドを小さくすることができる。例えば、上記例の場合、ターゲット装置TGT_1が転送データをまとめてホスト装置11に送信することにより、ターゲット装置TGT_1とターゲット装置TGT_2とが別個にホスト装置11にデータを送信する場合に比べてイン・トークンパケットの送信回数が少なくなるため、データ転送におけるオーバーヘッドが小さくなり、スループットが向上する。
また、USB規格では、スイッチングハブに接続されたターゲット装置の通信スピードが相異する場合、通信スピードが一番遅いターゲット装置の通信スピードに従わなくてはならないが、上記方法によれば、転送データをバッファメモリに蓄積したターゲット装置が取り得る最速の通信スピードでデータ通信を行うことができる。例えば、ターゲット装置TGT_2がロー・スピードモードに、ターゲット装置TGT_1がフル・スピードモードに対応している場合、1フレーム内でターゲット装置TGT_1とターゲット装置TGT_2がデータ送信を行うには、ターゲット装置TGT_2だけでなくターゲット装置TGT_1もロー・スピードモードで通信を行う必要がある。しかしながら、上記方法によれば、ターゲット装置TGT_1のみホスト装置11と通信を行うので、フル・スピードモードでデータを転送することができ、スループットを向上させることができる。
以上、実施の形態1に係るデータ転送システム1によれば、USB通信の通信時間を短縮することが可能となる。
≪実施の形態2≫
実施の形態1では、一つのターゲット装置がホスト装置と通信を行っている期間に他のターゲット装置間で通信を行い、他のターゲット装置の1つに転送データを蓄積する構成及び方法を例示したが、実施の形態2では、上記期間に、他のターゲット装置の転送データをスイッチングハブに蓄積する構成及び方法を例示する。
図4に、実施の形態2に係る、USB通信が可能なデータ転送システムを例示する。
同図に示されるデータ転送システム2は、ホスト装置11と、複数の周辺装置(ターゲット装置)TGT_1〜TGT_3と、スイッチングハブ22とを含んで構成され、ホスト装置11とターゲット装置TGTとは、スイッチングハブ22を介してUSB通信が可能にされる。なお、同図において、実施の形態1に係るデータ転送システムと同様の構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
スイッチングハブ22は、ホスト装置11のUSBホストコントローラ113と接続可能にされるアップストリームポートとしての入出力ポート121と、ターゲット装置TGTと接続可能にされるダウンストリームポートとしてのn個(nは3以上の整数)の入出力ポートと、スイッチング回路122、制御部220と、バッファメモリ(BUF)225と、を含んで構成される。なお、同図には、ダウンストリームポートとしてのn個の入出力ポートとして、入出力ポート123、124、125の3つのポートが例示されているが、3つ以上であれば、その数に制限はない。特に制限されないが、入出力ポート121、123、124、125、スイッチング回路122、制御部220、及びバッファメモリ225は、公知のCMOS集積回路の製造技術によって1個の単結晶シリコンのような半導体基板に形成される。なお、バッファメモリ225は、制御部220等と同じチップに構成しても良いし、別チップとしても良く、特に制限されない。
バッファメモリ225は、データを格納するための記憶装置である。例えば、バッファメモリ225は大容量の揮発性の記憶領域を含んで構成される。特に制限されないが、バッファメモリ225は、RAMである。
制御部220は、入出力ポート121、123〜125及びスイッチング回路122を制御することにより、入出力ポート121に接続されたホスト装置11と入出力ポート123〜125に接続されたターゲット装置TGT_1A〜TGT_3Aとの間の通信を制御する。例えば、制御部220は、ホスト装置11におけるUSBホストコントローラ113から送信された制御信号によって第1通信モードが指示された場合には、指定されたターゲット装置TGTが接続される入出力ポート123〜125と入出力ポート121との接続を確立することにより、ホスト装置11と指定されたターゲット装置TGTとの通信を可能にする。他方、USBホストコントローラ113から送信された制御信号によって第2通信モードが指示された場合には、制御部220は、第1通信モードと同様に一つのターゲット装置とホスト装置11との通信経路を確立するとともに、擬似ホスト装置として、他のターゲット装置とスイッチングハブ22との間のデータの送受信を可能にする。具体的には、制御部220は、第2通信モードを指示する制御信号を受け取ったら、データの蓄積が可能であることを他のターゲット装置に通知するとともに、通知したターゲット装置から送信された夫々の転送データをバッファメモリ225にまとめて格納する。そして、バッファメモリ225に格納された転送データを、ホスト装置11にまとめて送信する。なお、バッファメモリ225の記憶容量よりも他のターゲット装置から送信される転送データの方が大きい場合には、当該バッファメモリに格納可能なデータ量の転送データだけを受信する。そして、ホスト装置とターゲット装置の通信を終わった段階で、第1通信モードにおいて、残りの転送データを持つターゲット装置からホスト装置11にあらためて、前記残りの転送データを送信するようにすれば良い。
ターゲット装置TGT_1A〜TGT_3Aは、ホスト装置11との間のUSB通信に加え、スイッチングハブとの間でUSB通信が可能にされる。ターゲット装置TGT_1A〜TGT_3Aは、例えば、USBターゲットコントローラ200及び内部回路103を含んで構成される。USBターゲットコントローラ200は、スイッチングハブ22を介してホスト装置11と通信を行うとともに、擬似ホスト装置としてのスイッチングハブ22と通信を行う。USBターゲットコントローラ200は、例えば、制御部202、及び入出力ポート(I/O_PRT)104を含んで構成される。
制御部202は、ホスト装置11から供給された制御信号によって第1通信モードが指示された場合には、内部回路103から供給されたホスト装置11に送信すべき転送データを入出力ポート104から送信するとともに、入出力ポート104で受信した転送データを内部回路103に供給する。他方、ホスト装置11から供給された制御信号によって第2通信モードが指示された場合には、制御部202は、擬似ホスト装置としてのスイッチングハブ22と通信を行う。例えば、制御部202は、ホスト装置11から受信した前記待機時間の情報に基づいて、スイッチングハブ22との間で通信可能な時間を算出するとともに、その算出した時間内に送信可能な最大データ量を算出する。そして、スイッチングハブ22からデータの蓄積が可能であることの通知を受け取ったら、算出した最大データ量に応じた転送データをスイッチングハブ22に対して送信する。
次に、データ転送システム2における第2通信モードでの通信方法について、図5、6を用いて詳細に説明する。
図5は、データ転送システム2における第2通信モードによる通信方法の一例を示すフロー図である。同図には、ホスト装置11がターゲット装置TGT_3Aに対して大容量のデータを送信し、ターゲット装置TGT_1A及びターゲット装置TGT_2Aが小容量のデータをホスト装置11に送信する場合の通信手順が例示されている。
先ず、ホスト装置11は、ターゲット装置TGT_3Aに送信すべき転送データのデータ量に基づいて、ターゲット装置TGT_3Aとの通信が完了するまでの所要時間を算出し、所定の閾値と比較する。ホスト装置11は、算出した所要時間が所定の閾値よりも大きい判断したら、バルク通信のトランザクションによって、スイッチングハブ22に対して第2通信モードでの通信を行うことを指示するとともに、ホスト装置11との通信が可能になるまでの待機時間の情報を送信する(S301)。スイッチングハブ22(制御部220)は、それに対する応答(ACK)をホスト装置11に送信する(S302)。同様に、ホスト装置11は、ターゲット装置TGT_1Aに対して第2通信モードでの通信を行うことを指示するとともに、前記待機時間の情報を送信する(S303)。ターゲット装置TGT_1Aは、それに対する応答(ACK)をホスト装置11に送信する(S304)。更に、ホスト装置11は、ターゲット装置TGT_2Aに対して第2通信モードでの通信を行うことを指示するとともに、前記待機時間の情報を送信する(S305)。ターゲット装置TGT_2Aは、それに対する応答(ACK)をホスト装置11に送信する(S306)。
ホスト装置11はターゲット装置TGT_3Aとの間で通信を開始する(S307)。具体的には、ホスト装置11は、スイッチングハブ22や他のターゲット装置TGT_1A,TGT_2Aに通知した前記待機時間の情報に基づく送信完了予定時刻になるまで、転送データを送信することを繰り返し行う。仮にデータの再送が必要となり、当初の送信完了予定時刻までに全てのデータの送信が終わらない場合であっても、当初の送信完了予定時刻になったら転送データの送信を停止する。このとき、ホスト装置11は、ターゲット装置TGT_1A、TGT_2Aのトランザクションを発行せず、ターゲット装置TGT_3Aのトランザクションのみによってデータの送信を行う。
処理S307においてホスト装置11とターゲット装置TGT_3Aの通信が開始されると、スイッチングハブ22とターゲット装置TGT_1A、TGT_2Aの通信が開始される。具体的には、ホスト装置11からターゲット装置TGT_1A,TGT_2Aへの定期的なSOFパケットの送信が停止したら、それをトリガとして、スイッチングハブ22が擬似ホスト装置として、ターゲット装置TGT_1A、TGT_2Aと通信を開始する。先ず、スイッチングハブ22は、データの蓄積が可能であることをターゲット装置TGT_1Aに送信する(S308)。ターゲット装置TGT_1Aは、それに対する応答(ACK)をスイッチングハブ22に送信する(S309)。同様に、スイッチングハブ22は、データの蓄積が可能であることをターゲット装置TGT_2Aに送信する(S310)。ターゲット装置TGT_2Aは、それに対する応答(ACK)をスイッチングハブ22に送信する(S311)。
その後、ターゲット装置TGT_1Aは、ホスト装置11に転送すべき転送データをスイッチングハブ22に送信する(S312)。具体的には、ターゲット装置TGT_1Aは、処理S303において受信した前記待機時間の情報に基づいて、スイッチングハブ22との間で通信可能な時間を算出するとともに、その算出した時間内に送信可能な最大データ量を算出する。そして、算出した最大データ量に応じた転送データをスイッチングハブ22に対して送信する。一方、スイッチングハブ22は、ターゲット装置TGT_1Aから送信された転送データをバッファメモリ225に逐次格納する。同様に、ターゲット装置TGT_2Aは、ホスト装置11に転送すべき転送データをスイッチングハブ22に送信する(S313)。具体的には、ターゲット装置TGT_2は、処理S305において受信した前記待機時間の情報に基づいて、スイッチングハブ22との間で通信可能な時間を算出するとともに、その算出した時間内に送信可能な最大データ量を算出する。そして、算出した最大データ量に応じた転送データをスイッチングハブ22に対して送信する。一方、スイッチングハブ22は、ターゲット装置TGT_2Aから送信された転送データをバッファメモリ225に逐次格納する。
ホスト装置11は、ターゲット装置TGT_3Aに対するデータの送信が完了したら、その送信が完了したことをスイッチングハブ22に通知する(S314)。スイッチングハブ22は、それに対する応答(ACK)に加え、ターゲット装置TGT_1A、TGT_2Aの転送データを蓄積していることをホスト装置11に通知する(S315)。同様に、ホスト装置11は、送信が完了したことをターゲット装置TGT_1Aに通知する(S316)。ターゲット装置TGT_1Aは、それに対する応答(ACK)をホスト装置11に通知する(S317)。更に、ホスト装置11は、送信が完了したことをターゲット装置TGT_2Aに通知する(S318)。ターゲット装置TGT_2Aは、それに対する応答(ACK)をホスト装置11に通知する(S319)。
その後、スイッチングハブ22は、バッファメモリ225に格納したターゲット装置TGT_1A及びターゲット装置TGT_2Aの転送データをホスト装置11に送信する(S320)。例えば、スイッチングハブ22は、最初のバルク通知のトランザクションでデータの蓄積を行ったことをホスト装置11に通知し、その後のトランザクションでまとめて転送データを送信する。この通信は、ホスト装置11とスイッチングハブ22との間でのみで行われる。すなわち、この通信のフレームには、ターゲット装置TGT_3Aのトランザクションや、ターゲット装置TGT_1A、TGT_2Aのトランザクションが含まれず、スイッチングハブ22のトランザクションのみよってデータが送信される。
スイッチングハブ22は、ホスト装置11へのデータ送信が完了したら、バッファメモリ225に格納した転送データをホスト装置11に転送したことをターゲット装置TGT_1Aに対して通知する(S321)。ターゲット装置TGT_1Aは、それに対する応答(ACK)をスイッチングハブ22に通知する(S322)。同様に、スイッチングハブ22は、バッファメモリ225に格納した転送データをホスト装置11に転送したことをターゲット装置TGT_2Aに対して通知する(S323)。ターゲット装置TGT_2Aは、それに対する応答(ACK)をスイッチングハブ22に通知する(S324)。以上の処理が完了すると、ホスト装置11及びターゲット装置TGTは、通常のオペレーションに戻る。
図6は、データ転送システム2における第2通信モードによる通信方法の別の一例を示すフロー図である。同図には、ターゲット装置TGT_3Aがホスト装置11に対して大容量のデータを送信し、ターゲット装置TGT_1A及びターゲット装置TGT_2Aが小容量のデータをホスト装置11に送信する場合の通信手順が例示されている。
先ず、ターゲット装置TGT_3Aは、ホスト装置11からのポーリングによりデータ転送の有無の問い合わせを受けたら、転送データの優先的な送信要求と、送信の目的とされる転送データのデータ量の情報をホスト装置11に通知する(S401)。ホスト装置11は、それに対する応答をターゲット装置TGT_3Aに送信する(S402)。ホスト装置11は、ターゲット装置TGT_3Aから受信した前記データ量の情報に基づいて、ターゲット装置TGT_3Aとの通信が完了するまでの所要時間を算出し、所定の閾値と比較する。ホスト装置11は、算出した所要時間が所定の閾値よりも大きい判断したら、スイッチングハブ22に対して第2通信モードでの通信を行うことを指示するとともに、ホスト装置11との通信が可能になるまでの待機時間の情報を送信する(S301)。スイッチングハブ22(制御部220)は、それに対する応答(ACK)をホスト装置11に送信する(S302)。同様に、ホスト装置11は、ターゲット装置TGT_1Aに対して第2通信モードでの通信を行うことを指示するとともに、前記待機時間の情報を送信する(S303)。ターゲット装置TGT_1Aは、それに対する応答(ACK)をホスト装置11に送信する(S304)。更に、ホスト装置11は、ターゲット装置TGT_2Aに対して第2通信モードでの通信を行うことを指示するとともに、前記待機時間の情報を送信する(S305)。ターゲット装置TGT_2Aは、それに対する応答(ACK)をホスト装置11に送信する(S306)。
ホスト装置11はターゲット装置TGT_3Aとの間で通信を開始する(S407)。具体的には、ホスト装置11は、スイッチングハブ22や他のターゲット装置TGT_1A,TGT_2Aに通知した待機時間の情報に基づく送信完了予定時刻まで、転送データの受信を繰り返し行う。仮にデータの再送が必要となり、当初の送信完了予定時刻までに全てのデータの受信が終わらない場合であっても、当初の送信完了予定時刻になったらデータの受信を停止する。このとき、ホスト装置11は、ターゲット装置TGT_1A、TGT_2Aのトランザクションを発行せず、ターゲット装置TGT_3Aのトランザクションのみによってデータの送信を行う。処理S407においてホスト装置11とターゲット装置TGT_3の通信が開始されると、スイッチングハブ22とターゲット装置TGT_1A、TGT_2Aとの間の通信が開始される。その後の処理は、図5の処理S308〜S324と同様である。これにより、ターゲット装置TGT_1A、TGT_2Aの転送データがスイッチングハブ22のバッファメモリ225に一旦蓄積され、ホスト装置11とターゲット装置TGT_3Aとの通信の完了後に、スイッチングハブ22が、バッファメモリ225に蓄積された転送データをまとめてホスト装置11に送信する。
以上の通信方法によれば、1つのフレームの中で割り振られたトランザクションによって、夫々のターゲット装置がホスト装置にデータを転送する場合に比べて、データ転送におけるオーバーヘッドを小さくすることができる。例えば、上記例の場合、スイッチングハブ22が転送データをまとめてホスト装置11に送信することにより、ターゲット装置TGT_1Aとターゲット装置TGT_2Aとが別個にホスト装置11にデータを送信する場合に比べてイン・トークンパケットの送信回数が少なくなるため、データ転送におけるオーバーヘッドが小さくなり、スループットが向上する。
また、スイッチングハブ22が取り得る最速の通信スピードでデータ通信を行うことができる。例えば、ターゲット装置TGT_1Aとターゲット装置TGT_2Aがロー・スピードモードに、スイッチングハブ22がフル・スピードモードに対応している場合、1フレーム内でターゲット装置TGT_1A、TGT_2Aがデータ送信を行うには、ターゲット装置TGT_1、TGT_2とホスト装置11との間ではロー・スピードモードで通信を行う必要がある。しかしながら、上記方法によれば、スイッチングハブ22のみがデータを送信するので、フル・スピードモードでホスト装置11と通信を行うことができ、スループットを向上させることができる。
以上、実施の形態2に係るデータ転送システム2によれば、USB通信の通信時間を短縮することが可能となる。
≪実施の形態3≫
図7に、実施の形態1に係る通信方法を適用したデータ転送システムの具体例を示す。同図に示されるデータ転送システム1Aにおいて、ホスト装置11としてのメディアサーバ(MD_SVR)11Aは、スイッチングハブ12Aを介して、ターゲット装置TGTとしてのビデオカメラ(VDCAM)10A、スマートフォン(SMTPH)10B、及びデジタルカメラ(DGCAM)10Cと、USBによりインターフェースされる。
メディアサーバ11Aは、動画データや画像データ等が蓄積可能とされ、必要に応じてモニタ(TV等)に接続されて映像の再生が可能にされる。ビデオカメラ10Aは、録画した大容量の動画データが格納される。スマートフォン10Bは、例えばカメラ機能を備え、小量の画像データが蓄積されている。また、スマートフォン10B内のUSBターゲットコントローラ100は、一次的にデータの蓄積が可能なバッファメモリ101を有している。デジタルカメラ10Cは、小量の画像データが蓄積されている。
データ転送システム1Aにおいて、ビデオカメラ10A、スマートフォン10B、及びデジタルカメラ10Cからメディアサーバ11Aにデータを転送する場合を考える。この場合、ビデオカメラ10Aの転送データが他のスマートフォン10Bやデジタルカメラ10Cの転送データよりもデータ量が大きいため、先ず、メディアサーバ11Aとビデオカメラ10Aとの間で優先的にUSB通信を行う。通信を開始する際、メディアサーバ11Aは、スマートフォン10B及びデジタルカメラ10Cに対して、第2通信モードで通信するように指示するとともに前記待機時間の情報を送信する。メディアサーバ11Aとビデオカメラ10Aが通信を行っている期間に、スマートフォン10B及びデジタルカメラ10Cは相互に通信を行う。この通信において、デジタルカメラ10Cは、メディアサーバ11Aに転送すべき画像データとしての転送データをスマートフォン10Bに送信し、当該転送データがスマートフォン10Bのバッファメモリ101に蓄積される。その後、メディアサーバ11Aとビデオカメラ10Aの通信が完了すると、スマートフォン10Bはメディアサーバ11Aとの間でUSB通信を確立し、自らが保有する画像データと、バッファメモリ101に蓄積されたデジタルカメラ10Cの画像データとをまとめて送信する。これにより、従来のUSB通信に比べて各ターゲット装置からホスト装置へのデータ転送を効率良く行うことができ、データ転送システムにおけるUSB通信の通信時間を短縮することができる。
≪実施の形態4≫
図8に、実施の形態1に係る通信方法を適用したデータ転送システムの別の具体例を示す。同図に示されるデータ転送システム1Bにおいて、ホスト装置11としてのメディアサーバ11Aは、スイッチングハブ12Aを介して、ターゲット装置TGTとしてのスマートフォン(SMTPH)10D、スマートフォン10B、及びデジタルカメラ10Cと、USBによりインターフェースされる。なお、図8において実施の形態3に係るデータ転送システム1Aと同様の構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
スマートフォン10Dは、大容量のデータの格納が可能にされる不揮発性の記憶装置(例えばフラッシュメモリ)を備え、例えば、当該記憶装置に格納した動画データの再生が外出先で可能にされる。
データ転送システム1Bにおいて、メディアサーバ11Aからスマートフォン10Dに動画データを転送するとともに、スマートフォン10B及びデジタルカメラ10Cからメディアサーバ11Aにデータを転送する場合を考える。この場合、メディアサーバ11Aからスマートフォン10Dに転送される転送データ(動画データ)が、他のスマートフォン10Bやデジタルカメラ10Cの転送データよりもデータ量が大きいため、先ず、メディアサーバ11Aとスマートフォン10Dとの間で優先的にUSB通信を行う。通信を開始する際、メディアサーバ11Aは、スマートフォン10B及びデジタルカメラ10Cに対して、第2通信モードで通信するように指示するとともに前記待機時間の情報を送信する。メディアサーバ11Aとスマートフォン10Dとが通信を行っている期間に、スマートフォン10B及びデジタルカメラ10Cは相互に通信を行う。この通信において、デジタルカメラ10Cは、メディアサーバ11Aに転送すべき画像データとしての転送データをスマートフォン10Bに送信し、当該転送データがスマートフォン10Bのバッファメモリ101に蓄積される。その後、メディアサーバ11Aとスマートフォン10Dの通信が完了すると、スマートフォン10Bはメディアサーバ11Aとの間でUSB通信を確立し、自らが保有する画像データと、バッファメモリ101に蓄積されたデジタルカメラ10Cの画像データとをまとめて送信する。これにより、実施の形態3に係るデータ転送システムと同様に、データ転送システムにおけるUSB通信の通信時間を短縮することができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、実施の形態1において各ターゲット装置TGTがUSBターゲットコントローラ100内にバッファメモリ101を備える構成を例示したが、これに限られない。例えば、ホスト装置11とターゲット装置TGT_3が通信を行っている期間に、ターゲット装置TGT_1,TGT_2が通信を行う場合、ターゲット装置TGT_1、TGT_2の少なくとも1つがバッファメモリを備えていればよい。
また、実施の形態1乃至4では、ターゲット装置TGTが3つの場合を例示したが、これに限られず、3つ以上であれば、上記通信方法によるUSB通信の通信時間の短縮の効果が得られる。例えば、実施の形態1において、ターゲット装置が4つスイッチングハブ12に接続されていたとすると、一つのターゲット装置がホスト装置と通信を行っている間、残りの3つのターゲット装置間で通信を行うことができる。このとき、上記3つのターゲット装置は、相互に記憶容量の情報をやり取りし、夫々のターゲット装置が自らのバッファメモリの記憶容量が最も大きいか否かを判別する。そして、最も大きい記憶容量のバッファメモリを有すると判断したターゲット装置が残り2つのターゲット装置に対して、データの蓄積が可能であることを示す情報を通知する。それ以降の処理を実施の形態1で示した方法と同様することで、上記と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2の図5,6において、ターゲット装置TGT_1A,TGT_2Aからホスト装置11に転送データを送信する場合について例示したが、ホスト装置11からターゲット装置TGT_1A,TGT_2Bに転送データを送信する場合でも同様に、USB通信の通信時間を短縮することができる。例えば、初めに、ホスト装置11からスイッチングハブ22に対して、ターゲット装置TGT_1A,TGT_2Aに転送すべき転送データをまとめて送信し、バッファメモリ225に格納しておく。そして、ホスト装置11とターゲット装置TGT_3Aが通信を開始したら、スイッチングハブ22がバッファメモリ225に格納された転送データをターゲット装置TGT_1、TGT2に順次転送すれば良い。
バッファメモリ101、225が揮発性の記憶装置である場合を例示したが、書き換え可能な不揮発性の記憶装置(例えばフラッシュメモリ)であっても良い。
1 データ転送システム
11 ホスト装置
TGT,TGT_1〜TGT_3 周辺装置(ターゲット装置,PRD)
12 スイッチングハブ
110 中央処理装置(CPU)
111 メモリ(MRY)
112 バス
113 USBホストコントローラ(USB_CNT)
1130 制御部(CNT)
1131 入出力ポート(I/O_PRT)
120 制御部(CNT)
121 入出力ポート(I/O_PRT,アップストリームポート)
122 スイッチング回路(SWCIR)
123,124,125 入出力ポート(I/O_PRT,ダウンストリームポート)
100 USBターゲットコントローラ
101 バッファメモリ
102 制御部
103 内部回路
104 入出力ポート(I/O_PRT)
2 データ転送システム
TGT_1A,TGT_2A、TGT_3A
22 スイッチングハブ
220 制御部(CNT)
225 バッファメモリ(BUF)
200 USBターゲットコントローラ
202 制御部(CNT)
1A、2A データ転送システム
11A メディアサーバ
12A スイッチングハブ
10A ビデオカメラ
10B、10D スマートフォン
10C デジタルカメラ

Claims (12)

  1. ホスト装置と、一時的にデータを格納するための記憶部を備えるn個(nは3以上の整数)のターゲット装置とが、スイッチングハブを介してUSB規格に従ったデータの送受信を行うための通信方法であって、
    前記ホスト装置と前記n個のターゲット装置とは、前記ターゲット装置毎に前記ホスト装置とデータの送受信が可能な第1通信モードと、複数のターゲット装置のデータをまとめてホスト装置に送信可能な第2通信モードとを切り替えて通信可能とされ、
    前記ホスト装置が、一のターゲット装置と通信を行うとき、前記一のターゲット装置以外の他のターゲット装置に対して通信モードを指示する第1処理と、
    前記ホスト装置が、前記一のターゲット装置と通信を開始する第2処理と、
    前記第1処理において前記第2通信モードが指示された場合に、前記他のターゲット装置が、相互に通信を行うことにより、夫々が保有する前記ホスト装置に転送するための転送データを1つの前記他のターゲット装置内の前記記憶部にまとめて格納する第3処理と、
    前記ホスト装置と前記一のターゲット装置の通信の完了後、前記第3処理において前記転送データを前記記憶部にまとめて格納したターゲット装置が、自らの転送データと前記記憶部に格納した転送データとをまとめて前記ホスト装置に送信する第4処理と、を含む通信方法。
  2. 前記1つの前記他のターゲット装置は、前記他のターゲット装置の中で前記記憶部の記憶容量が最も大きくされる請求項1に記載の通信方法。
  3. 前記第3処理は、
    前記他のターゲット装置が、夫々の保有する前記記憶部の記憶容量の大きさを示す記憶容量の情報を相互に送受信する第5処理と、
    前記他のターゲット装置が、前記記憶容量の情報に基づいて自らの前記記憶部の記憶容量が最も大きいか否かを判別し、前記記憶容量が最も大きいと判断したターゲット装置が、それ以外のターゲット装置に対して、転送データの蓄積が可能であることを通知する第6処理と、
    前記それ以外のターゲット装置が、前記ホスト装置に転送するための転送データを前記記憶容量が最も大きいと判断したターゲット装置に送信し、前記記憶容量が最も大きいと判断したターゲット装置が、受信した前記転送データを前記記憶部に格納する第7処理と、を含む請求項2に記載の通信方法。
  4. 前記第1処理において、前記ホスト装置は、前記他のターゲット装置に対して、前記ホスト装置と通信が可能になるまでの待機時間を示す情報を更に送信し、
    前記第7処理において、前記それ以外のターゲット装置は、前記待機時間を示す情報に基づいて、前記ホスト装置と前記一のターゲット装置の通信が完了するまでに送信可能なデータ量を算出するとともに、前記算出したデータ量に応じた前記転送データを、前記記憶容量が最も大きいと判断したターゲット装置に対して送信するデータとする請求項3に記載の通信方法。
  5. 前記待機時間を示す情報は、前記ホスト装置と前記一のターゲット装置との通信で予定されているトランザクション数の情報を含む請求項4に記載の通信方法。
  6. 前記待機時間を示す情報は、前記ホスト装置と前記一のターゲット装置との通信に要する予測時間の情報を含む請求項4に記載の通信方法。
  7. ホスト装置と、n個(nは3以上の整数)のターゲット装置とが、スイッチングハブを介してUSB規格に従ってデータの送受信を行うための通信方法であって、
    前記ホスト装置と前記n個のターゲット装置とは、前記ターゲット装置毎に前記ホスト装置とデータの送受信が可能な第1通信モードと、複数のターゲット装置のデータをまとめてホスト装置に送信可能な第2通信モードとを切り替えて通信可能とされ、
    前記スイッチングハブは、一次的にデータの格納が可能な記憶部を含み、
    前記ホスト装置が、一のターゲット装置と通信を行うとき、前記一のターゲット装置以外の他のターゲット装置と前記スイッチングハブに対して通信モードを指示する第1処理と、
    前記ホスト装置が、前記一のターゲット装置と通信を開始する第2処理と、
    前記第1処理において前記第2通信モードが指示された場合に、前記他のターゲット装置が、前記スイッチングハブと通信を行うことにより、夫々の前記他のターゲット装置が保有する前記ホスト装置に転送するための転送データを前記スイッチングハブ内の前記記憶部にまとめて格納する第3処理と、
    前記ホスト装置と前記一のターゲット装置の通信の完了後、前記スイッチングハブが前記記憶部に格納した前記転送データをまとめて前記ホスト装置に送信する第4処理と、を含む通信方法。
  8. 前記第3処理は、
    前記スイッチングハブが、前記転送データの蓄積が可能であることを前記他のターゲット装置に通知する第5処理と、
    前記他のターゲット装置が、前記転送データを前記スイッチングハブに送信し、前記スイッチングハブが受信した前記転送データを前記記憶部に蓄積する第6処理と、を含む請求項2に記載の通信方法。
  9. 前記第1処理において、前記ホスト装置は、前記他のターゲット装置と前記スイッチングハブに対して、前記ホスト装置と通信が可能になるまでの待機時間を示す情報を更に送信し、
    前記第6処理において、前記他のターゲット装置は、前記待機時間を示す情報に基づいて、前記ホスト装置と前記一のターゲット装置の通信が完了するまでに送信可能なデータ量を算出するとともに、前記算出したデータ量に応じた前記転送データを、前記スイッチングハブに送信するデータとする請求項9に記載の通信方法。
  10. 前記待機時間を示す情報は、前記ホスト装置と前記一のターゲット装置との通信で予定されているトランザクション数の情報を含む請求項9に記載の通信方法。
  11. 前記待機時間を示す情報は、前記ホスト装置と前記一のターゲット装置との通信に要する予測時間の情報を含む請求項9に記載の通信方法。
  12. USB規格に従って通信が可能なスイッチングハブであって、
    ホスト装置と接続するための第1入出力ポートと、
    ターゲット装置と接続するためのn個(nは3以上の整数)の第2入出力ポートと、
    前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートとの間の接続を切り替えることにより、前記第1入出力ポートに接続された前記ホスト装置と前記第2入出力ポートに接続された前記ターゲット装置との間の通信を制御するための通信制御部と、
    記憶部と、を有し、
    前記通信制御部は、前記第1入出力ポートと一の前記第2入出力ポートとの接続を確立しているとき、前記ホスト装置に転送するための転送データが他の前記第2入出力ポートに供給された場合には、前記転送データを前記記憶部にまとめて格納し、前記第1入出力ポートと前記一の前記第2入出力ポートとの接続の解除後に、前記記憶部に格納した転送データをまとめて前記第1入出力ポートから出力することが可能にされるスイッチングハブ。
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