JP2014164036A - 露光マスク製造方法、露光マスクを用いた露光方法、露光マスクを製造するために用いられる基準マスク、および露光マスク - Google Patents

露光マスク製造方法、露光マスクを用いた露光方法、露光マスクを製造するために用いられる基準マスク、および露光マスク Download PDF

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Abstract

【課題】被露光物を高い位置精度で露光することができる露光マスクを容易に得ることができる露光マスク製造方法を提供する。
【解決手段】露光マスクと同一の区画に露光光を照射することができ、規則的に配列された複数の開口部を有する基準マスクを用いて、基準被露光物に露光光を照射する。次に、基準マスクの開口部に対応して基準被露光物に実際に形成される露光点を、測定点として記録する。また、基準マスクの開口部を通った露光光が被露光面に形成する設計上の露光点を、設計点として算出する。その後、設計点と測定点との間の偏差に基づいて被露光面上で露光パターンを補正して露光パターンを生成する。次に、補正露光パターンで被露光面に露光光を照射するよう設計された露光マスクを作製する。
【選択図】図3

Description

本発明は、被露光物を高い位置精度で露光する露光マスクを製造する方法に関する。また本発明は、当該露光マスクおよび当該露光マスクを用いた露光方法に関する。さらに本発明は、当該露光マスクを製造するために用いられる基準マスクに関する。
基板上に積層された感材を所定のパターンでパターニングする方法として、露光方法が用いられている。露光方法において用いられる露光装置の一例が、例えば特許文献1に開示されている。図11は、特許文献1に開示されているタイプの露光装置1を示す図である。
図11に示すように、露光装置1は、露光装置本体10と、露光装置本体10へ向けて露光光を照射する照射光学系20と、を備えている。このうち、露光装置本体10は、基台11と、基台11に設置された露光ステージ12と、を有している。ここで、露光ステージ12は、感材などの露光対象(被露光物)17が積層された基板18を設置するものである。被露光物17は、その面が露光装置1の被露光面Eに一致するよう、露光ステージ12上に設置されている。なお露光装置1の被露光面Eとは、後述するマスクステージ15に設置された露光マスク30から照射される露光光の焦点に適合された面のことである。
このような露光装置本体10において、露光ステージ12の上方には、露光マスク30が設置されるマスクステージ15が設けられている。露光マスク30は、露光ステージ12上に設置された基板18上の被露光物17へ向けて照射光学系2 0 から照射された露光光を、所定の露光パターンに変調するものである。
ところで露光方法においては、被露光面Eに実際に形成される露光パターンが、被露光面Eに形成されるべき理想的な露光パターン(以下、設計露光パターンとも称する)からずれてしまうことがある。そのようなずれが生じる原因としては、照射光学系20から露光装置本体10に照射される光の平行度が十分でないことや、露光ステージ12の平坦性が十分でないこと、露光マスク30にたわみや歪が生じていることなど、様々なことが考えられる。このようなずれを解決するため、例えば特許文献2においては、露光マスク30に生じる歪を予想し、予想された歪に基づいて、露光マスク30に形成するマスクパターンを補正する方法が提案されている。
特開2005−122065号公報 特開平5−335217号公報
図13(a)〜(d)は、被露光面Eに形成されるべき設計露光パターン3、および実際に形成される露光パターン4の例を示す図である。このうち図13(a)は、設計露光パターン3と実際に形成される露光パターン4とが一致する例を示す図である。図13(b)は、実際に形成される露光パターン4の位置が、設計露光パターン3の位置に対してずれている例を示す図である。図13(c)は、実際に形成される露光パターン4の大きさが、設計露光パターン3の大きさとは異なっている例を示す図である。また図13(d)は、実際に形成される露光パターン4の形状が、設計露光パターン3の形状に比べて歪んでいる例を示す図である。
図13(b)(c)に示すようなずれは、露光処理のプロセスを調整することによって解決可能なものである。例えば図13(b)に示すような位置のずれは、露光ステージ12の位置やマスクステージ15の位置を水平方向において調整することにより解決できる。また図13(c)に示すような大きさのずれは、露光ステージ12の位置やマスクステージ15の位置を鉛直方向において調整し、これによって露光マスク30のマスク面Mのマスクパターンを被露光面E上に投影する際の倍率を変化させることによって解決できる。
一方、図13(d)に示すように露光パターン4の形状が、設計露光パターン3の形状に比べて歪んでいる場合、露光処理のプロセスを調整することによって解決することは困難である。すなわち、露光ステージ12の位置やマスクステージ15の位置を単に調整するだけでは、図13(d)に示すような歪を解決することは困難である。このような歪は、例えば図12に示すように、照射光学系20から照射される光の平行度が十分でない場合に生じる。図12においては、露光マスク30の開口部32を介して被露光物17に照射される露光光のうち、被露光物17に対して垂直に照射される露光光が符号Lで示されており、一定のデグリネーション角θをもって被露光物17に照射される露光光が符号L’で示されている。
図14は、図13(d)に示すような歪が生じる場合に、露光方法によって製造される製品に生じる不具合の一例を示す図である。図14に示す例においては、複数のカラーフィルタ60が多面付けされた多面付カラーフィルタ70が露光方法を利用して作製されている。カラーフィルタ60は、露光光を照射することによってパターニングされたブラックマトリクス(BM)層61および着色層63を基材65上に備えている。すなわち、BM層61および着色層63が、露光処理における被露光物となっている。
図14においては、複数のカラーフィルタ60のうち多面付カラーフィルタ70の四隅に位置するカラーフィルタ60の断面図の一部が拡大して示されている。符号62が付された二点鎖線は、隣接するBM層61の間の中央線を示しており、符号64が付された一点鎖線は、隣接するBM層61の間に設けられた着色層63の中心線を示している。
BM層61および着色層63に対する露光処理が理想的に実施される場合、中央線62および中心線64は一致することになる。一方、実際に形成される露光パターンが設計露光パターンに対してずれている場合、図14に示すように、中心線64が中央線62に対してずれることになる。また、実際に形成される露光パターンの形状が設計露光パターンの形状に比べて歪んでいる場合、図14に示すように、中央線62に対する中心線64のずれが生じる方向が、位置に応じて異なることになる。
図15は、実際に形成される露光パターン3の形状に対する設計露光パターン4の形状の歪の程度が、さらに顕著になった場合を示す図である。図15においては、設計露光パターン3、すなわち設計上のカラーフィルタの形状が点線で示されており、露光パターン4、すなわち実際に得られるカラーフィルタの形状が実線で示されている。図14や図15に示すように、設計露光パターンに対する実際に形成される露光パターンのずれが歪として生じる場合、露光処理によって得られる製品の均一性を大きく劣化させることになる。このため、このような歪を解決する方法が求められている。
露光パターンの歪を解決する方法として、露光マスクを作製する工程と、作製された露光マスクを用いて被露光物を露光する工程とを繰り返しながら、露光マスクのマスクパターンの調整を繰り返すことが考えられる。しかしながら、この場合、調整を複数回にわたって繰り返すため、最適な露光マスクを製造するために必要な工数が多大になってしまう。また、調整用に用いた露光マスクは破棄されるため、1つの最適な露光マスクを製造するために要するコストが増大してしまう。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、被露光物を高い位置精度で露光することができる露光マスクを容易に得ることができる露光マスク製造方法を提供することを目的とする。また本発明は、露光マスクを用いた露光方法、露光マスクを製造するために用いられる基準マスク、および露光マスクを提供することを目的とする。
本発明は、所定の露光パターンで被露光物を露光する露光マスクを製造する方法であって、規則的に配列された複数の開口部を有し、前記露光マスクと同一の区画に露光光を照射するよう構成された基準マスクを、露光装置のマスクステージに設置する工程と、基準被露光物の面が前記露光装置の被露光面に一致するよう、前記基準被露光物を前記露光装置の露光ステージに設置する工程と、前記基準マスクの各開口部を介して前記基準被露光物に露光光を照射する基準露光工程と、前記基準露光工程において前記基準マスクの前記開口部に対応して前記基準被露光物に実際に形成される露光点を、測定点として記録する、測定点記録工程と、前記基準マスクの前記開口部を通った露光光が被露光面に形成する設計上の露光点を、設計点として算出する、設計点算出工程と、前記設計点と前記測定点との間の偏差に基づいて被露光面上で前記露光パターンを補正して補正露光パターンを生成する補正露光パターン生成工程と、前記補正露光パターンで被露光面に露光光を照射するよう設計された露光マスクを作製する露光マスク作製工程と、を備える、露光マスク製造方法である。
本発明による露光マスクの製造方法において、前記補正露光パターン生成工程は、前記設計点と前記測定点との間の偏差を表す偏差ベクトルを算出する工程と、前記設計点と前記測定点との間の偏差を補正する補正ベクトルを、前記偏差ベクトルに基づいて算出する工程と、前記補正ベクトルに基づいて被露光面上で前記露光パターンを補正して補正露光パターンを生成する工程と、を有していてもよい。
本発明による露光マスクの製造方法において、前記補正ベクトルは、前記偏差ベクトルを反転することにより算出されてもよい。
本発明による露光マスクの製造方法において、前記露光マスクおよび前記基準マスクを介した露光光が照射される被露光面上の区画を単位区画とする場合、被露光面にはk個の前記単位区画が包含されていてもよい。この場合、前記基準露光工程および前記測定点記録工程は、被露光面に平行な面上で被露光面に対して前記基準マスクを相対的に移動させることにより、被露光面のk個の前記単位区画の各々に関して実施されてもよい。また前記設計点算出工程は、被露光面に平行な面上で被露光面に対して前記基準マスクを仮想的に相対的に移動させることにより、被露光面のk個の前記単位区画の各々に関して実施されてもよい。また前記補正露光パターン生成工程は、被露光面のk個の前記単位区画の各々に関して、前記設計点と前記測定点との間の偏差を表す偏差ベクトルを算出する工程と、被露光面のk個の前記単位区画の各々に関して、前記設計点と前記測定点との間の偏差を補正する補正ベクトルを、前記偏差ベクトルに基づいて算出する工程と、前記被露光面のk個の前記単位区画の各々に関して算出された前記補正ベクトルに基づいて被露光面上で前記露光パターンを補正して補正露光パターンを生成する工程と、を有していてもよい。
本発明による露光マスクの製造方法において、前記補正露光パターンは、被露光面のk個の前記単位区画の各々に関して算出された前記補正ベクトルの平均に基づいて被露光面上で前記露光パターンを補正することにより生成されてもよい。
本発明による露光マスクの製造方法において、前記露光マスク作製工程は、被露光面上の前記補正露光パターンを、マスク面上の補正マスクパターンに変換する工程と、前記補正マスクパターンが設けられた露光マスクを作製する工程と、を有していてもよい。
本発明は、所定の露光パターンで被露光物を露光する露光マスクを用いた露光方法であって、規則的に配列された複数の開口部を有し、前記露光マスクと同一の区画に露光光を照射するよう構成された基準マスクを、露光装置のマスクステージに設置する工程と、基準被露光物の面が前記露光装置の被露光面に一致するよう、前記基準被露光物を前記露光装置の露光ステージに設置する工程と、前記基準マスクの各開口部を介して前記基準被露光物に露光光を照射する基準露光工程と、前記基準露光工程において前記基準マスクの前記開口部に対応して前記基準被露光物に実際に形成される露光点を、測定点として記録する、測定点記録工程と、前記基準マスクの前記開口部を通った露光光が被露光面に形成する設計上の露光点を、設計点として算出する、設計点算出工程と、前記設計点と前記測定点との間の偏差に基づいて被露光面上で前記露光パターンを補正して補正露光パターンを生成する補正露光パターン生成工程と、前記補正露光パターンで被露光面に露光光を照射するよう設計された露光マスクを作製する露光マスク作製工程と、前記露光マスクを前記マスクステージに設置する工程と、被露光物の面が前記露光装置の被露光面に一致するよう、被露光物を前記露光ステージに設置する工程と、前記マスクステージに設置された前記露光マスクを介して、前記露光ステージに設置された前記被露光物に露光光を照射する露光工程と、を備える、露光方法である。
本発明は、露光マスクに形成されるマスクパターンの位置および形状を補正するために用いられる基準マスクであって、規則的に配列された複数の開口部を有する、基準マスクである。
本発明による基準マスクにおいて、前記開口部は十字形状からなっていてもよい。
本発明による基準マスクにおいて、複数の前記開口部が格子状に配列されていてもよい。
本発明は、所定の露光パターンで被露光物を露光する露光マスクであって、光を変調して前記露光パターンを生成するよう設けられた複数の開口部を備え、各開口部は、各開口部の形状の歪の程度が開口部の位置に応じて連続的に変化するよう構成されている、露光マスクである。
本発明によれば、規則的に配列された複数の開口部を有する基準マスクを用いることによって、設計当初のマスクパターンを補正して補正マスクパターンを生成することができる。このため、無駄になる露光マスクを生じさせることなく、かつ少ない工数で、適切な露光マスクを製造することができる。
図1は、本発明の実施の形態における基準マスクを示す平面図。 図2(a)(b)はそれぞれ、図1の基準マスクの開口部の例を示す図。 図3(a)は、偏差ベクトルを算出する工程を説明するための図、図3(b)は、補正ベクトルを算出する工程を説明するための図。 図4(a)〜(c)は、補正ベクトルに基づいて補正露光パターンを生成する工程を説明するための図。 図5(a)〜(c)は、補正露光パターンに基づいて露光マスクを作製する工程を説明するための図。 図6(a)〜(c)は、本発明の実施の形態における露光マスクを用いて多面付カラーフィルタを作製する工程を説明するための図。 図7は、基準マスクの変形例を示す平面図。 図8(a)は、図7に示す基準マスクを用いて偏差ベクトルを算出する工程を説明するための図、図8(b)は、補正ベクトルを算出する工程を説明するための図。 図9(a)〜(c)は、1つの露光マスクを用いた露光処理が1つの被露光面に対して複数回実施される例を示す図。 図10(a)は、被露光面上の第1区画において偏差ベクトルを算出する工程を示す図、図10(b)は、被露光面上の第2区画において偏差ベクトルを算出する工程を示す図。 図11は、露光装置の一例を示す図。 図12は、照射光学系から照射される光の平行度を説明するための図。 図13(a)〜(d)は、被露光面に形成されるべき設計露光パターン、および実際に形成される露光パターンの例を示す図。 図14は、露光の位置精度が低い場合に作製されるカラーフィルタの例を示す図。 図15は、露光の位置精度が低い場合に作製される多面付カラーフィルタの例を示す平面図。
以下、図1乃至図11を参照して、本発明の実施の形態について説明する。はじめに図11を参照して、本実施の形態において用いられる露光装置1について説明する。
(露光装置)
上述のように、露光装置1は、露光装置本体10と、露光装置本体10へ向けて露光光を照射する照射光学系20と、を備えている。このうち、露光装置本体10は、基台11と、基台11に設置された露光ステージ12と、を有している。露光ステージ12は、被露光物17が積層された基板18を真空チャック方式で保持するチャックステージ13と、チャックステージ13を垂直方向及び水平面内で移動させることが可能な駆動ステージ14とを有している。なお、露光ステージ12(チャックステージ13)上に載置される基板18としてはガラス基板や樹脂基材などが用いられ得る。
一方、照射光学系20は、超高圧水銀灯(光源)21と、超高圧水銀灯21から出射された光を基板18上の被露光物17へ向けて導くための光学要素(パラボラミラー22、コールドミラー23、インテグレータレンズ24及び球面鏡25)とを有している。照射光学系20は、露光装置本体10の露光ステージ12上に設置された基板18上の被露光物17へ向けて露光光(平行光)を照射することができるように構成されている。なお図示はしないが、露光マスク30を介して被露光物17に照射される露光光の露光パターンの位置や形状を調整するようパラボラミラー22や球面鏡25の曲率を部分的に変化させる機構が設けられていてもよい。
このような照射光学系20において、コールドミラー23とインテグレータレンズ24との間にはシャッタ26が設けられていてもよい。これによって、超高圧水銀灯21から出射された光を適宜遮蔽及び開放することができる。また、インテグレータレンズ24とシャッタ26との間には、特定波長の光をカットするフィルター27が着脱可能に設けられていてもよい。
露光装置本体10の露光ステージ12及び照射光学系20(超高圧水銀灯21やシャッタ26等)には制御装置29が接続されており、露光ステージ12に対して、被露光物17が積層された基板18を供給及び排出するロボットアーム(図示せず)等の動作に連動して露光装置本体10の露光ステージ12及び照射光学系20を制御することにより、基板18上の被露光物17を露光することができるようになっている。被露光物17としては、上述のように、カラーフィルタ用の基板上に積層されたBM層や着色層が考えられる。
なお図11に示す例においては、露光装置本体10のマスクステージ15に露光マスク30が設置されているが、これに限られることはない。マスクステージ15には、露光マスク30と同一の被露光面E上の区画に露光光を照射するよう構成された、後述する基準マスクが設置されていることもある。基準マスクは、被露光物17に対向する面が、露光マスク30がマスクステージ15に設置される際の対応する面と同一面上に位置するよう、マスクステージ15に設置される。以下の説明において、露光マスク30および基準マスクがマスクステージ15に設置されている際に被露光物17に対向する面のことをマスク面Mとも称する。
基準マスクがマスクステージ15に設置される場合、被露光物17としては、露光マスク30がマスクステージ15に設置されている場合と同様に、カラーフィルタ用の基板上に積層されたBM層や着色層が用いられ得る。また、基準マスクを用いる露光方法のために準備された感材などが被露光物17として用いられてもよい。なお以下の説明において、基準マスクがマスクステージ15に設置される際に露光ステージ12に設置される被露光物17のことを、基準被露光物と称することもある。
(基準マスク)
次に、露光マスク30を製造する際に用いられる基準マスク40について、図1および図2を参照して説明する。基準マスク40は、露光マスク30に形成する補正マスクパターンを生成するために用いられるものである。補正マスクパターンとは、露光装置1の各構成部品の製造誤差や組立誤差などに起因して露光パターンが歪むことを考慮して、設計当初のマスクパターンに逆方向の歪を付与することによって得られるマスクパターンのことである。
〔基準マスク〕
図1は、基準マスク40を示す平面図である。基準マスク40は、上述のように、露光マスク30と同一の被露光面E上の区画に露光光を照射することができるよう構成されたものである。ここで「同一の被露光面E上の区画に露光光を照射する」とは、基準マスク40を介して被露光面Eに照射される露光光の範囲が、露光マスク30を介して被露光面Eに照射される露光光の範囲に一致していることを意味している。なお、後述する補正マスクパターンを得ることができる限りにおいて、被露光物17に照射される露光光の範囲が露光マスク30の場合と基準マスク40の場合とで完全に一致している必要はない。
図1に示すように、基準マスク40は、規則的に配列された複数の開口部41を有している。図1に示す例においては、基準マスク40の四隅近傍にそれぞれ第1開口部41a、第2開口部41b、第3開口部41cおよび第4開口部41dが設けられている。
開口部41を介して基準被露光物に照射される露光光によって基準被露光物に形成される露光点の座標を算出することができる限りにおいて、開口部41の形状が特に限られることはない。例えば図2(a)に示すように、開口部41は、2本の線状開口部を組み合わせることによって構成される十字形状からなっていてもよい。この場合、2本の線状開口部の交点として規定される、開口部41の中心点Cが、基準被露光物に形成される露光点の座標に対応する。また図2(b)に示すように、開口部41は、円形状からなっていてもよい。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用および効果について説明する。ここでは、はじめに、上述の基準マスク40を利用して露光マスク30を製造する方法について説明する。次に、得られた露光マスク30を用いて被露光物17を露光する方法について説明する。
(露光マスクの製造方法)
はじめに、基準マスク40を露光装置1のマスクステージ15に設置する。また、基準被露光物の面が露光装置1の被露光面Eに一致するよう、基準被露光物を露光装置1の露光ステージ12に設置する。以下の説明において、被露光面Eは、基準被露光物の面を意味することもある。
〔基準露光工程〕
その後、基準マスク40の各開口部41を介して基準被露光物に露光光を照射する基準露光工程を実施する。これによって、基準被露光物のうち露光光が照射された部分が感光する。その後、基準被露光物に対して現像処理を施す。なお、基準被露光物として光硬化型の感材が用いられる場合、現像処理によって、露光光が照射されていない部分が除去され、露光光が照射された部分が残る。一方、基準被露光物として光溶解化型の感材が用いられる場合、現像処理によって、露光光が照射された部分が除去され、露光光が照射されていない部分が残る。
〔測定点工程〕
次に、上述の基準露光工程において基準マスク40の各開口部41に対応して基準被露光物に実際に形成される露光点を、測定点として記録する。例えば、基準被露光物として光硬化型の感材が用いられる場合、基準被露光物のうち残っている部分の座標を測定点として記録する。また、基準被露光物として光溶解型の感材が用いられる場合、基準被露光物のうち除去されている部分の座標を測定点として記録する。なお開口部41が上述のように十字形状や円形状からなる場合、基準被露光物の残っている部分や除去されている部分の中心点を容易に認識することができる。このため、測定点の記録が容易になる。
〔設計点工程〕
また、基準マスク40の各開口部41を通った露光光が被露光面Eに形成する設計上の露光点を、設計点として算出する。例えば、基準マスク40を用いた露光処理が等倍露光である場合、マスク面M上における基準マスク40の各開口部41の座標が、被露光面E上における設計上の露光点の座標に一致する。また図示はしないが、基準マスク40を用いた露光処理において縮小投影光学系が用いられる場合、縮小投影光学系の倍率を考慮して、被露光面E上における設計上の露光点の座標を算出することができる。
〔補正露光パターン生成工程〕
その後、上記設計点と上記測定点との間の偏差に基づいて、被露光面E上で露光パターンを補正して補正露光パターンを生成する補正露光パターン生成工程を実施する。ここで「露光パターン」とは、露光マスク30を用いた露光方法において被露光面E上に生成されるべき、露光光の理想的な照射パターンのことである。例えばカラーフィルタの着色層をパターニングするために露光処理が実施される場合、「露光パターン」は、設計された着色層のパターンに対応している。
補正露光パターン生成工程においては、はじめに、上記設計点と上記測定点との間の偏差を表す偏差ベクトルを算出する工程を実施する。図3(a)は、上記設計点および上記測定点を被露光面E上に示す図である。図3(a)において、符号E1_A、E1_B、E1_CおよびE1_Dはそれぞれ、図1に示す基準マスク40の第1開口部41a、第2開口部41b、第3開口部41cおよび第4開口部41dを通った露光光によって基準被露光物に形成される露光点に基づいて記録された測定点を示している。また符号E0_A、E0_B、E0_CおよびE0_Dはそれぞれ、基準マスク40の第1開口部41a、第2開口部41b、第3開口部41cおよび第4開口部41dを通った露光光が被露光面E上に形成する設計上の露光点に基づいて算出された設計点を示している。図3(a)に示すように、本工程においては、設計点E0_A、E0_B、E0_CおよびE0_Dから測定点E1_A、E1_B、E1_CおよびE1_Dに向かうベクトルとして、偏差ベクトルV1_A、V1_B、V1_CおよびV1_Dを算出する。なお図3(a)においては、各設計点を結ぶことにより形成される四角形S0が点線で示されており、各測定点を結ぶことにより形成される四角形S1が一点鎖線で示されている。図3(a)から明らかなように、四角形S1は四角形S0に対して大きく歪んでいる。
次に、上記設計点と上記測定点との間の偏差を補正する補正ベクトルを、上記偏差ベクトルに基づいて算出する工程を実施する。本実施の形態においては、図3(b)に示すように、補正ベクトルV2_A、V2_B、V2_CおよびV2_Dは、偏差ベクトルV1_A、V1_B、V1_CおよびV1_Dを反転することにより算出される。なお図3(b)において、設計点E0_A、E0_B、E0_CおよびE0_Dから補正ベクトルV2_A、V2_B、V2_CおよびV2_Dの分だけ進んだ位置にある補正点が符号E2_A、E2_B、E2_CおよびE2_Dで示されている。また、各補正点を結ぶことにより形成される四角形S2が二点鎖線で示されている。図3(b)から明らかなように、四角形S2は、四角形S1とは逆方向に歪んだものとなっている。
その後、補正ベクトルに基づいて被露光面E上で露光パターンを補正して後述する補正露光パターンを生成する工程を実施する。例えば図4(a)に示すように、はじめに、被露光面E上に露光パターン3を仮想的に生成する。露光パターン3は、上述のように、露光マスク30を用いた露光処理において被露光面E上に生成されるべき、露光光の理想的な照射パターンのことである。図4(a)に示す例において、露光パターン3は、各々が1つのカラーフィルタの着色層のパターンに対応する複数の単位パターン3aを含んでいる。なお露光パターン3は、被露光面E上に仮想的に生成される設計上のパターンのことなので、以下の説明において、露光パターン3を設計露光パターン3と称することもある。
次に図4(b)に示すように、上記補正ベクトルに基づいて被露光面E上で仮想的に設計露光パターン3を補正する。具体的には、図4(b)に示すように、設計露光パターン3を、補正ベクトルの分だけ被露光面E上で変位させる。例えば、設計露光パターン3のうち設計点E0_Aに位置する部分については、対応する補正ベクトルである第1補正ベクトルV2_Aの分だけ変位させる。また、設計露光パターン3のうち設計点E0_Dに位置する部分については、対応する補正ベクトルである第4補正ベクトルV2_Dの分だけ変位させる。なお、設計露光パターン3のうち、各設計点E0_A、E0_B、E0_CおよびE0_Dから離れて位置する部分については、各設計点E0_A、E0_B、E0_CおよびE0_Dからの距離に応じて重みづけされた補正ベクトルV2_A、V2_B、V2_CおよびV2_Dに基づいて算出される補正ベクトルの分だけ変位される。例えば、設計露光パターン3のうち設計点E0_Aおよび設計点E0_Bの中間に位置する部分は、第1補正ベクトルV2_Aおよび第2補正ベクトルV2_Bを等しく重みづけすることにより算出される補正ベクトルの分だけ変位される。
このように補正ベクトルに基づいて設計露光パターン3を変位させることにより、すなわち設計露光パターン3を歪ませることにより、補正露光パターン5を生成することができる。図5(b)に示すように、補正露光パターン5は、補正ベクトルに基づいて設計露光パターン3の単位パターン3aを変位させることにより得られる複数の単位補正パターン5aを有している。
〔露光マスク作製工程〕
その後、上記補正露光パターン5で被露光面Eに露光光を照射するよう設計された露光マスク30を作製する。すなわち、上記補正露光パターン5に対応して予め歪んでいる開口部32を有する露光マスク30を作製する。
ここでは、はじめに図4(c)に示すように、被露光面E上の補正露光パターン5を、マスク面上Mの補正マスクパターン7に変換する工程を実施する。例えば、露光マスク30を用いた露光処理が等倍露光である場合、被露光面E上における補正露光パターン5の各単位補正パターン5aの座標データは、マスク面Mにおける補正マスクパターン7の各単位補正パターン7aの座標データに一致する。また、露光マスク30を用いた露光処理において縮小投影光学系が用いられる場合、縮小投影光学系の倍率を考慮して、被露光面E上における補正露光パターン5の各単位補正パターン5aの座標データが、マスク面Mにおける補正マスクパターン7の各単位補正パターン7aの座標データに変換される。なお図4(c)において、被露光面E上の設計露光パターン3および各単位パターン3aに対応する、マスク面M上のマスクパターンおよび各単位パターンが、符号6および6aで示されている。また、被露光面E上の補正ベクトルV2_A、V2_B、V2_CおよびV2_Dをマスク面M上のベクトルに変換することにより得られる補正ベクトルが、符号V2_A’、V2_B’、V2_C’およびV2_D’で示されている。
次に、補正マスクパターン7が設けられた露光マスク30を作製する工程を実施する。すなわち、生成された補正マスクパターン7に基づいて実際に露光マスク30を作製する。図5(a)は、補正マスクパターン7の各単位補正パターン7aに対応する複数の単位パターン31が設けられた露光マスク30を示す平面図である。図5(a)に示すように、露光マスク30の各単位パターン31は、設計当初の長方形状から歪められたものとなっている。
図5(b)は、図5(a)に示す複数の単位パターン31の1つ、例えば露光マスク30の左下の隅の近傍に位置する単位パターン31を拡大して示す平面図である。図5(b)に示すように、単位パターン31は、設計当初の長方形状から歪められた複数の開口部32を含んでいる。なお上述のように、設計露光パターン3のうち各設計点E0_A、E0_B、E0_CおよびE0_Dから離れて位置する部分は、各設計点E0_A、E0_B、E0_CおよびE0_Dからの距離に応じて重みづけされた補正ベクトルV2_A、V2_B、V2_CおよびV2_Dに基づいて算出される補正ベクトルの分だけ変位されている。このため、各開口部32における歪の程度も、各設計点E0_A、E0_B、E0_CおよびE0_Dからの距離に応じて異なっている。すなわち、各開口部32は、各開口部32の形状の歪の程度が開口部32の位置に応じて連続的に変化するよう構成されている。このように各開口部32の歪の程度を連続的に変化させることにより、露光マスク30を介して被露光物17に照射される露光光のパターンを精密に調整することができる。
開口部32が光を透過させ、開口部32以外の部分が光を遮蔽する限りにおいて、露光マスク30の具体的な構造が特に限られることはない。例えば図5(c)に示すように、露光マスク30は、石英などからなる基材35と、基材35上に積層され、クロムなどの遮光性を有する金属からなる遮光層36と、を含んでいる。遮光層36は、図5(c)に示すように部分的に除去されており、遮光層36が除去されている部分が、露光光を透過させる開口部32となっている。遮光層36を部分的に除去して露光マスク30を製造する方法としては、例えばフォトリソグラフィー法などが用いられる。
(露光方法)
次に、得られた露光マスク30を用いて被露光物17を露光する方法について説明する。ここでは、露光マスク30を用いた露光方法を利用してカラーフィルタ60を製造する方法について説明する。はじめに図6(a)〜(c)を参照して、カラーフィルタ60について説明する。
図6(a)は、複数のカラーフィルタ60が基材65上に割り付けられた多面付カラーフィルタ70を示す平面図である。また図6(b)および図6(c)は、図6(a)に示す複数のカラーフィルタ60の1つを拡大して示す平面図および断面図である。図6(b)および図6(c)に示すように、カラーフィルタ60は、BM層61と、BM層61の間に設けられた着色層63と、を有している。着色層63は、複数の色の層を含んでいてもよい。例えば着色層63は、順に配列された赤色着色層63a、緑色着色層63bおよび青色着色層63cを含んでいてもよい。
以下、露光マスク30を用いた露光方法を利用してカラーフィルタ60を製造する工程について説明する。
〔BM層作製工程〕
まず、BM層61に対応した補正マスクパターン7が設けられた、BM層61用の露光マスク30を作製する。はじめに、BM層61が形成されるべき領域に対応して配置された複数の開口部41を有する基準マスク40を用いて、上述の補正ベクトルを生成する。次に、算出された補正ベクトルに基づいて、BM層61に対応する上述の補正露光パターン5および補正マスクパターン7を算出する。これによって、露光装置1の各構成部品の製造誤差や組立誤差を考慮して歪められた複数の開口部32を有する、BM層61用の露光マスク30を得ることができる。
次に、被露光物17の面が露光装置1の被露光面Eに一致するよう、被露光物17を露光ステージ12に設置する。この場合、被露光物17は、基材65上に積層され、黒色顔料が分散された樹脂などのBM層61用の材料である。その後、マスクステージ15に設置されたBM層61用の露光マスク30を介して、露光ステージ12に設置された被露光物17に露光光を照射する露光工程を実施する。次に、露光された被露光物17を現像する。これによって、露光装置1に起因するずれが補正されたBM層61を基材65上に形成することができる。
〔赤色着色層作製工程〕
次に、赤色着色層63aに対応した補正マスクパターン7が設けられた、赤色着色層63a用の露光マスク30を作製する。ここでは、BM層61用の露光マスク30の場合と同様に、赤色着色層63aが形成されるべき領域に対応して配置された複数の開口部41を有する基準マスク40を用いて、上述の補正ベクトルを生成する。なお、赤色着色層63aが形成されるべき領域と、BM層61が形成されるべき領域とがほぼ同一である場合、BM層61用の露光マスク30を作製する際に用いられた基準マスク40と同一の基準マスク40を用いてもよい。その後、算出された補正ベクトルに基づいて、赤色着色層63aに対応する上述の補正露光パターン5および補正マスクパターン7を算出する。これによって、露光装置1の各構成部品の製造誤差や組立誤差を考慮して歪められた複数の開口部32を有する、赤色着色層63a用の露光マスク30を得ることができる。その後、BM層61の場合と同様にして、基材65上に積層され、赤色顔料が分散された樹脂などの赤色着色層63a用の材料からなる被露光物17を、赤色着色層63a用の露光マスク30を用いて露光して現像する。これによって、露光装置1に起因するずれが補正された赤色着色層63aをBM層61の間に形成することができる。
〔緑色着色層作製工程および青色着色層作製工程〕
その後、赤色着色層63aの場合と同様にして、BM層61の間に緑色着色層63bおよび青色着色層63cを形成する。これによって、露光装置1に起因するずれが補正されたBM層61、赤色着色層63a、緑色着色層63bおよび青色着色層63cを有するカラーフィルタ60を作製することができる。
上述の本実施の形態によれば、規則的に配列された複数の開口部41を有する基準マスク40を用いることによって、設計当初のマスクパターン6を補正して補正マスクパターン7を生成することができる。このため、無駄になる露光マスクを生じさせることなく、かつ少ない工数で、適切な露光マスク30を製造することができる。このことにより、露光方法を用いてカラーフィルタ60などを製造することに要するコストを低減することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
(基準マスクの開口部の変形例)
上述の本実施の形態においては、基準マスク40の四隅近傍にそれぞれ開口部41が設けられる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、基準マスク40の開口部41の数や配列ピッチは、露光処理に求められる位置精度に応じて適宜設定され得る。例えば図7に示すように、基準マスク40は、格子状に二次元配列された多数の開口部41を有していてもよい。図7に示す例においては、横方向において、開口部41_00〜開口部41_m0のm+1個(mは自然数)の開口部41が並べられている。また縦方向において、開口部41_00〜開口部41_0nのn+1個(nは自然数)の開口部41が並べられている。隣接する開口部41の間の間隔は、露光処理に求められる位置精度に応じて適宜設定されるが、例えば50mmとなっている。
図7に示す基準マスク40を用いて露光マスク30を作製する方法について、図8(a)(b)を参照して説明する。なお、上述の本実施の形態の場合と同一の工程については、詳細な説明を省略する。
はじめに、図7に示す基準マスク40を露光装置1のマスクステージ15に設置し、その後、基準マスク40の各開口部41を介して基準被露光物に露光光を照射する基準露光工程を実施する。次に、上述の基準露光工程において基準マスク40の各開口部41に対応して基準被露光物に実際に形成される露光点を、測定点として記録する。また、基準マスク40の各開口部41を通った露光光が被露光面Eに形成する設計上の露光点を、設計点として算出する。
〔補正露光パターン生成工程〕
その後、上記設計点と上記測定点との間の偏差に基づいて、被露光面E上で露光パターンを補正して補正露光パターンを生成する補正露光パターン生成工程を実施する。
はじめに、上記設計点と上記測定点との間の偏差を表す偏差ベクトルを算出する工程を実施する。図8(a)は、上記設計点および上記測定点を被露光面E上に示す図である。図8(a)において、符号E1_00〜E1_m0および符号E1_00〜E1_0nはそれぞれ、図7に示す基準マスク40の開口部41_00〜41_m0および開口部41_00〜41_0nを通った露光光によって基準被露光物に形成される露光点に基づいて記録された測定点を示している。また符号E0_00〜E0_m0および符号E0_00〜E0_0nはそれぞれ、基準マスク40の開口部41_00〜41_m0および開口部41_00〜41_0nを通った露光光が被露光面E上に形成する設計上の露光点に基づいて算出された設計点を示している。本工程においては、図8(a)に示すように、設計点E0_00〜E0_m0および設計点E0_00〜E0_0nから測定点E1_00〜E1_m0および測定点E1_00〜E1_0nに向かうベクトルとして、偏差ベクトルV1_00〜V1_m0および偏差ベクトルV1_00〜V1_0nを算出する。なお図8(a)に示すように、各測定点を結ぶことにより形成される輪郭S1は、図3(a)に示す上述の本実施の形態の場合の四角形S1よりも複雑な形状を表現することができる。
次に、上記設計点と上記測定点との間の偏差を補正する補正ベクトルを、上記偏差ベクトルに基づいて算出する工程を実施する。本実施の形態においても、図8(b)に示すように、補正ベクトルV2_00〜V2_m0および補正ベクトルV2_00〜V2_0nは、偏差ベクトルV1_00〜V1_m0および偏差ベクトルV1_00〜V1_0nを反転することにより算出される。なお図8(b)において、設計点E0_00〜E0_m0および設計点E0_00〜E0_0nから補正ベクトルV2_00〜V2_m0および補正ベクトルV2_00〜V2_0nの分だけ進んだ位置にある補正点が符号E2_00〜E2_m0および符号E2_00〜E2_0nで示されている。図8(b)から明らかなように、各補正点を結ぶことにより形成される輪郭S2は、図3(b)に示す上述の本実施の形態の場合の四角形S2よりも複雑な形状を表現することができる。
その後、補正ベクトルに基づいて被露光面E上で設計露光パターン3を補正して補正露光パターン5を生成する工程を実施する。この際、設計露光パターン3のうち設計点とは一致しない位置にある部分については、はじめに、多数の設計点のうち当該部分に近接する複数の、例えば4つの設計点を選択し、次に、4つの設計点における補正ベクトルを当該部分と各設計点との間の距離に応じて重みづけすることによって算出される補正ベクトルの分だけ、当該部分を変位させる。これによって、被露光面Eの全域にわたって補正露光パターン5を精度良く算出することができる。
その後、上記補正露光パターン5で被露光面Eに露光光を照射するよう設計された露光マスク30を作製する。
本変形例によれば、基準マスク40に多数の開口部41が設けられているため、多数の設計点に関して補正ベクトルを算出することができる。このため、露光装置1の各構成部品の製造誤差や組立誤差などに起因する露光パターンの歪を、被露光面Eの全域にわたってより精密に算出することができる。従って、マスク面Mの全域にわたってより精密に補正された補正マスクパターン7を有する露光マスク30を作製することができる。このことにより、被露光面Eの全域にわたって高い位置精度で被露光物17を露光することができる。
(1つの露光マスクを用いて複数の単位区画の露光が実施される例)
上述の本実施の形態においては、露光マスク30および基準マスク40を介した露光光が照射される被露光面E上の区画を単位区画とする場合、被露光面Eには1個の単位区画が包含されている例を示した。すなわち、1個の露光マスク30および基準マスク40を通った露光光が、被露光面Eのほぼ全域にわたって照射される例を示した。この場合、1回の露光工程で、被露光面Eのほぼ全域を露光することができる。しかしながら、これに限られることはなく、被露光面Eにはk個(kは2以上の整数)の単位区画が包含されていてもよい。この場合、露光マスク30および基準マスク40を用いて被露光面Eを露光するためには、被露光面Eに平行な面上で被露光面Eに対して露光マスク30および基準マスク40を相対的に移動させることにより、k回にわたって露光処理を実施する必要がある。以下、このように複数回の露光が実施される露光方法に対して、上述の本実施の形態における技術的思想を適用する例を説明する。
図9(a)(b)(c)は、被露光面Eに2個の単位区画(第1区画R1および第2区画R2)が包含されている場合に実施される露光工程の例を示す図である。すなわち、上記k=2の場合を示す図である。この場合、はじめに図9(a)に示すように、被露光面Eの第1区画R1上に露光マスク30を配置し、この位置で露光処理を実施する。次に、図9(b)に示すように、被露光面Eに平行な面上で被露光面Eに対して露光マスク30を相対的に移動させる。その後、図9(c)に示すように、第1区画R1に隣接する第2区画R2上に露光マスク30を配置し、この位置で露光処理を実施する。このようにして、1個の露光マスク30を用いて被露光面Eの全域に露光光を照射することができる。例えば被露光物17がカラーフィルタ60用のBM層である場合、基材65の全域にわたって、1個の露光マスク30を用いてBM層を形成することができる。なお、被露光面Eに対して露光マスク30を相対的に移動させる方法が特に限られることはない。例えば、被露光物17を支持する基板18が載置されている露光ステージ12を水平方向に駆動することにより、被露光面Eに対して露光マスク30を相対的に移動させることができる。
次に、本変形例において露光マスク30を作製する方法について、図10(a)(b)を参照して説明する。なお、上述の本実施の形態の場合と同一の工程については、詳細な説明を省略する。
はじめに、基準マスク40を露光装置1のマスクステージ15に設置し、その後、基準マスク40の各開口部41を介して、基準被露光物の第1区画R1に露光光を照射する第1基準露光工程を実施する。次に、上述の第1基準露光工程において基準マスク40の各開口部41に対応して基準被露光物の第1区画R1に実際に形成される露光点を、測定点E1_A_1、E1_B_1、E1_C_1およびE1_D_1として記録する(図10(a)参照)。また、基準マスク40の各開口部41を通った露光光が被露光面Eの第1区画R1に形成する設計上の露光点を、設計点E0_A_1、E0_B_1、E0_C_1およびE0_D_1として算出する。そして、設計点E0_A_1、E0_B_1、E0_C_1およびE0_D_1から測定点E1_A_1、E1_B_1、E1_C_1およびE1_D_1に向かうベクトルとして、偏差ベクトルV1_A_1、V1_B_1、V1_C_1およびV1_D_1を算出する。また図示はしないが、偏差ベクトルV1_A_1、V1_B_1、V1_C_1およびV1_D_1を反転することにより、補正ベクトルV2_A_1、V2_B_1、V2_C_1およびV2_D_1を算出する。
次に、被露光面Eに平行な面上で被露光面Eに対して基準マスク40を相対的に移動させることにより、基準マスク40を被露光面Eの第2区画R2上に配置する。その後、基準マスク40の各開口部41を介して、基準被露光物の第2区画R2に露光光を照射する第2基準露光工程を実施する。次に、上述の第2基準露光工程において基準マスク40の各開口部41に対応して基準被露光物の第2区画R2に実際に形成される露光点を、測定点E1_A_2、E1_B_2、E1_C_2およびE1_D_2として記録する(図10(b)参照)。また、基準マスク40の各開口部41を通った露光光が被露光面Eの第2区画R2に形成する設計上の露光点を、設計点E0_A_2、E0_B_2、E0_C_2およびE0_D_2として算出する。そして、設計点E0_A_2、E0_B_2、E0_C_2およびE0_D_2から測定点E1_A_2、E1_B_2、E1_C_2およびE1_D_2に向かうベクトルとして、偏差ベクトルV1_A_2、V1_B_2、V1_C_2およびV1_D_2を算出する。また図示はしないが、偏差ベクトルV1_A_2、V1_B_2、V1_C_2およびV1_D_2を反転することにより、補正ベクトルV2_A_2、V2_B_2、V2_C_2およびV2_D_2を算出する。
次に、第1区画R1における補正ベクトルV2_A_1、V2_B_1、V2_C_1およびV2_D_1と、第2区画R2における補正ベクトルV2_A_2、V2_B_2、V2_C_2およびV2_D_2とを平均することにより、平均補正ベクトルV2_A_AVE、V2_B_AVE、V2_C_AVEおよびV2_D_AVEを算出する。例えば平均補正ベクトルV2_A_AVEは、(補正ベクトルV2_A_1+補正ベクトルV2_A_2)/2として算出される。
その後、平均補正ベクトルに基づいて被露光面E上で設計露光パターン3を補正して補正露光パターン5を生成する工程を実施する。次に、上記補正露光パターン5で被露光面Eに露光光を照射するよう設計された露光マスク30を作製する。ここで平均補正ベクトルは、上述のように、第1領域R1における補正ベクトルおよび第2領域R2における補正ベクトルの両方に基づいて算出されたベクトルである。このため、作製された露光マスク30によって得られる露光パターンは、被露光面Eの第1領域R1における露光パターンの歪、および、被露光面Eの第2領域R2における露光パターンの歪の両方が適度に解消されたものとなっている。すなわち、被露光面Eの全域にわたって平均的に露光の位置精度を改善することができる。
上述のように本変形例においては、基準露光工程および測定点記録工程は、被露光面Eに平行な面上で被露光面Eに対して基準マスク40を相対的に移動させることにより、被露光面Eの2個の単位区画R1,R2の各々に関して実施される。また設計点算出工程は、被露光面Eに平行な面上で被露光面Eに対して基準マスク40を仮想的に相対的に移動させることにより、被露光面Eの2個の単位区画R1,R2の各々に関して実施される。さらに、補正露光パターン生成工程は、被露光面Eの2個の単位区画R1,R2の各々に関して、設計点と測定点との間の偏差を表す偏差ベクトルを算出する工程と、被露光面Eの2個の単位区画R1,R2の各々に関して、設計点と測定点との間の偏差を補正する補正ベクトルを、偏差ベクトルに基づいて算出する工程と、被露光面Eの2個の単位区画R1,R2の各々に関して算出された補正ベクトルに基づいて被露光面E上で露光パターンを補正して補正露光パターンを生成する工程と、を有している。このため、1つの露光マスク30を用いて被露光面Eの複数の単位区画の露光処理を実施する場合であっても、高い位置精度で被露光物17を露光することができる。
(その他の変形例)
また上述の本実施の形態および各変形例において、露光方法を用いてカラーフィルタ60が製造される例を示した。しかしながら、露光方法によって製造されるものが特に限られることはない。例えば上述の本実施の形態および各変形例による露光方法を用いることにより、TFT基板やタッチパネルセンサなどを高い位置精度で作製することができる。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
1 露光装置
3 設計露光パターン
4 露光パターン
5 補正露光パターン
6 マスクパターン
7 補正マスクパターン
10 露光装置本体
12 露光ステージ
15 マスクステージ
17 被露光物
20 照射光学系
30 露光マスク
32 開口部
40 基準マスク
41 開口部
60 カラーフィルタ
70 多面付カラーフィルタ
E 被露光面
E0 設計点
E1 測定点
E2 補正点
M マスク面
V1 偏差ベクトル
V2 補正ベクトル

Claims (11)

  1. 所定の露光パターンで被露光物を露光する露光マスクを製造する方法であって、
    規則的に配列された複数の開口部を有し、前記露光マスクと同一の区画に露光光を照射するよう構成された基準マスクを、露光装置のマスクステージに設置する工程と、
    基準被露光物の面が前記露光装置の被露光面に一致するよう、前記基準被露光物を前記露光装置の露光ステージに設置する工程と、
    前記基準マスクの各開口部を介して前記基準被露光物に露光光を照射する基準露光工程と、
    前記基準露光工程において前記基準マスクの前記開口部に対応して前記基準被露光物に実際に形成される露光点を、測定点として記録する、測定点記録工程と、
    前記基準マスクの前記開口部を通った露光光が被露光面に形成する設計上の露光点を、設計点として算出する、設計点算出工程と、
    前記設計点と前記測定点との間の偏差に基づいて被露光面上で前記露光パターンを補正して補正露光パターンを生成する補正露光パターン生成工程と、
    前記補正露光パターンで被露光面に露光光を照射するよう設計された露光マスクを作製する露光マスク作製工程と、を備える、露光マスク製造方法。
  2. 前記補正露光パターン生成工程は、
    前記設計点と前記測定点との間の偏差を表す偏差ベクトルを算出する工程と、
    前記設計点と前記測定点との間の偏差を補正する補正ベクトルを、前記偏差ベクトルに基づいて算出する工程と、
    前記補正ベクトルに基づいて被露光面上で前記露光パターンを補正して補正露光パターンを生成する工程と、を有する、請求項1に記載の露光マスク製造方法。
  3. 前記補正ベクトルは、前記偏差ベクトルを反転することにより算出される、請求項2に記載の露光マスク製造方法。
  4. 前記露光マスクおよび前記基準マスクを介した露光光が照射される被露光面上の区画を単位区画とする場合、被露光面にはk個の前記単位区画が包含されており、
    前記基準露光工程および前記測定点記録工程は、被露光面に平行な面上で被露光面に対して前記基準マスクを相対的に移動させることにより、被露光面のk個の前記単位区画の各々に関して実施され、
    前記設計点算出工程は、被露光面に平行な面上で被露光面に対して前記基準マスクを仮想的に相対的に移動させることにより、被露光面のk個の前記単位区画の各々に関して実施され、
    前記補正露光パターン生成工程は、
    被露光面のk個の前記単位区画の各々に関して、前記設計点と前記測定点との間の偏差を表す偏差ベクトルを算出する工程と、
    被露光面のk個の前記単位区画の各々に関して、前記設計点と前記測定点との間の偏差を補正する補正ベクトルを、前記偏差ベクトルに基づいて算出する工程と、
    前記被露光面のk個の前記単位区画の各々に関して算出された前記補正ベクトルに基づいて被露光面上で前記露光パターンを補正して補正露光パターンを生成する工程と、を有する、請求項1に記載の露光マスク製造方法。
  5. 前記補正露光パターンは、被露光面のk個の前記単位区画の各々に関して算出された前記補正ベクトルの平均に基づいて被露光面上で前記露光パターンを補正することにより生成される、請求項4に記載の露光マスク製造方法。
  6. 前記露光マスク作製工程は、
    被露光面上の前記補正露光パターンを、マスク面上の補正マスクパターンに変換する工程と、
    前記補正マスクパターンが設けられた露光マスクを作製する工程と、を有する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の露光マスク製造方法。
  7. 所定の露光パターンで被露光物を露光する露光マスクを用いた露光方法であって、
    規則的に配列された複数の開口部を有し、前記露光マスクと同一の区画に露光光を照射するよう構成された基準マスクを、露光装置のマスクステージに設置する工程と、
    基準被露光物の面が前記露光装置の被露光面に一致するよう、前記基準被露光物を前記露光装置の露光ステージに設置する工程と、
    前記基準マスクの各開口部を介して前記基準被露光物に露光光を照射する基準露光工程と、
    前記基準露光工程において前記基準マスクの前記開口部に対応して前記基準被露光物に実際に形成される露光点を、測定点として記録する、測定点記録工程と、
    前記基準マスクの前記開口部を通った露光光が被露光面に形成する設計上の露光点を、設計点として算出する、設計点算出工程と、
    前記設計点と前記測定点との間の偏差に基づいて被露光面上で前記露光パターンを補正して補正露光パターンを生成する補正露光パターン生成工程と、
    前記補正露光パターンで被露光面に露光光を照射するよう設計された露光マスクを作製する露光マスク作製工程と、
    前記露光マスクを前記マスクステージに設置する工程と、
    被露光物の面が前記露光装置の被露光面に一致するよう、被露光物を前記露光ステージに設置する工程と、
    前記マスクステージに設置された前記露光マスクを介して、前記露光ステージに設置された前記被露光物に露光光を照射する露光工程と、を備える、露光方法。
  8. 露光マスクに形成されるマスクパターンの位置および形状を補正するために用いられる基準マスクであって、
    規則的に配列された複数の開口部を有する、基準マスク。
  9. 前記開口部は十字形状からなる、請求項8に記載の基準マスク。
  10. 複数の前記開口部が格子状に配列されている、請求項8または9に記載の基準マスク。
  11. 所定の露光パターンで被露光物を露光する露光マスクであって、
    光を変調して前記露光パターンを生成するよう設けられた複数の開口部を備え、
    各開口部は、各開口部の形状の歪の程度が開口部の位置に応じて連続的に変化するよう構成されている、露光マスク。
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