JP2014162159A - 液体吐出ヘッド、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】接着剤逃がし用凹部に通じる空気抜き穴から接着剤が溢れやすい。
【解決手段】 流路板2には、液体供給路7の流体抵抗部を形成する中央部の島状凸部52には、振動板部材3との接合面側に接着剤逃がし用の凹部53が形成され、振動板部材3には、流路板2との接合部位である島状凸部52に対応して、接着剤逃がし用の凹部53に通じる空気抜き穴53が形成され、空気抜き穴53は、流路板2との接合面側の開口径よりも接合面と反対側の面(外部面)の開口径が小さくなるように形成している。
【選択図】図7
【解決手段】 流路板2には、液体供給路7の流体抵抗部を形成する中央部の島状凸部52には、振動板部材3との接合面側に接着剤逃がし用の凹部53が形成され、振動板部材3には、流路板2との接合部位である島状凸部52に対応して、接着剤逃がし用の凹部53に通じる空気抜き穴53が形成され、空気抜き穴53は、流路板2との接合面側の開口径よりも接合面と反対側の面(外部面)の開口径が小さくなるように形成している。
【選択図】図7
Description
本発明は液体吐出ヘッド、画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)からなる記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。
液体吐出ヘッドは、例えば、ノズルを形成したノズル板と、ノズルが通じる個別液室などの個別流路を形成する流路板と、個別液室の壁面を形成する振動板部材などの壁面部材と、を接着剤接合して構成するものが知られている。
このように薄層部材を接着剤接合するとき、接着剤の溢れによって流路がふさがれることを防止する必要がある。
そこで、ノズル板に接着剤溜め用の凹部を形成するもの(特許文献1)、接着剤逃げ部と空気抜け穴を設けるもの(特許文献2)が知られている。
しかしながら、上述した特許文献2に開示されているように接着剤逃げ部に通じる空気抜き穴を設けると、空気抜き穴から接着剤が外部に溢れ出してしまうという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、空気抜き穴から接着剤が外部に溢れ出すことを低減することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体吐出ヘッドは、
少なくとも2つの薄層部材を接着剤で接合して流路を形成した液体吐出ヘッドであって、
少なくとも一方の薄層部材には、接合部位に対応して空気抜き穴が形成され、
前記空気抜き穴は、接合面側の開口径よりも前記接合面と反対側の開口径が小さい
構成とした。
少なくとも2つの薄層部材を接着剤で接合して流路を形成した液体吐出ヘッドであって、
少なくとも一方の薄層部材には、接合部位に対応して空気抜き穴が形成され、
前記空気抜き穴は、接合面側の開口径よりも前記接合面と反対側の開口径が小さい
構成とした。
本発明によれば、空気抜き穴から接着剤が外部に溢れ出すことを低減できる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明の第1実施形態に係る液体吐出ヘッドについて図1ないし図3を参照して説明する。図1は同ヘッドの外観斜視説明図、図2は図1のA―A線に沿うノズル配列方向と直交する方向(液室長手方向)の断面説明図、図3は図1のB−B線に沿うノズル配列方向(液室短手方向)の断面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、ノズル板1と、流路板(液室基板)2と、薄膜部材としての振動板部材3とを積層接合している。そして、振動板部材3を変位させる圧電アクチュエータ11と、共通流路部材としてフレーム部材20とを備えている。
ノズル板1、流路板2及び振動板部材3によって、液滴を吐出する複数のノズル4に連なって通じる個別液室(加圧液室、圧力室、加圧室、流路などとも称される。)6、個別液室6に液体を供給する流体抵抗部を兼ねた液体供給路7と、液体供給路7に連なる液導入部8とを形成している。ここでは、個別液室6と流体抵抗部を含む液体供給路7で個別流路5を構成しているが、流体抵抗部を持たないで、液導入部8からそのまま個別液室6に通じるときには、個別液室6が個別流路となる。
そして、フレーム部材20の共通流路としての共通液室10から振動板部材3に形成したフィルタ部9を通じて、液導入部8、液体供給路7を経て複数の個別液室6に液体を供給する。
ここで、ノズル板1は、ニッケル(Ni)の金属プレートから形成したもので、エレクトロフォーミング法(電鋳)で製造したものを用いている。これに限らず、その他の金属部材、樹脂部材、樹脂層と金属層の積層部材などを用いることができる。ノズル板1には、各液室6に対応して例えば直径10〜35μmのノズル4を形成し、流路板2と接着剤接合している。また、このノズル板1の液滴吐出側面(吐出方向の表面:吐出面、又は液室6側と反対の面)には撥水層を設けている。
流路板2は、単結晶シリコン基板をエッチングして、個別液室6、液体供給路7、液導入部8などを構成する溝部を形成している。なお、流路板2は、例えばSUS基板などの金属板を酸性エッチング液でエッチングし、あるいはプレスなどの機械加工を行って形成することもできる。
振動板部材3は、流路板2の個別液室6の一部の壁面を形成する壁面部材を兼ね、個別液室6に対応する部分に変形可能な振動領域30を有している。この振動板部材3も、ニッケル(Ni)の金属プレートから形成したもので、エレクトロフォーミング法(電鋳)で製造したものを用いている。これに限らず、その他の金属部材、樹脂部材、樹脂層と金属層の積層部材などを用いることができる。
そして、この振動板部材3の個別液室6とは反対側に、振動板部材3の振動領域30を変形させる駆動手段(アクチュエータ手段、圧力発生手段)としての電気機械変換素子を含む圧電アクチュエータ11を配置している。
この圧電アクチュエータ11は、ベース部材13上に接着剤接合した複数の積層型圧電部材12を有し、圧電部材12にはハーフカットダイシングによって溝加工して1つの圧電部材12に対して所要数の圧電柱12A、12Bを所定の間隔で櫛歯状に形成している。
圧電部材12の圧電柱12A、12Bは、同じものであるが、駆動波形を与えて駆動させる圧電柱を駆動圧電柱(駆動柱)12A、駆動波形を与えないで単なる支柱として使用する圧電柱を非駆動圧電柱(非駆動柱)12Bとして区別している。
そして、駆動柱12Aを振動板部材3の振動領域30に形成した島状の凸部30aに接合している。また、非駆動柱12Bを振動板部材3の凸部30bに接合している。
この圧電部材12は、圧電層と内部電極とを交互に積層したものであり、内部電極がそれぞれ端面に引き出されて外部電極が設けられ、駆動柱12Aの外部電極に駆動信号を与えるための可撓性を有するフレキシブル配線基板としてのFPC15が接続されている。
フレーム部材20は、例えばエポキシ系樹脂或いは熱可塑性樹脂であるポリフェニレンサルファイト等で射出成形により形成し、図示しないヘッドタンクや液体カートリッジから液体が供給される共通液室10が形成されている。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば駆動柱12Aに印加する電圧を基準電位から下げることによって駆動柱12Aが収縮し、振動板部材3の振動領域30が下降して個別液室6の容積が膨張することで、個別液室6内に液体が流入する。
その後、駆動柱12Aに印加する電圧を上げて駆動柱12Aを積層方向に伸長させ、振動板部材3の振動領域30をノズル4方向に変形させて個別液室6の容積を収縮させることにより、個別液室6内の液体が加圧され、ノズル4から液滴が吐出(噴射)される。
そして、駆動柱12Aに印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板部材3の振動領域30が初期位置に復元し、個別液室6が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室10から液体供給路7を通じて個別液室6内に液体が充填される。そこで、ノズル4のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
なお、このヘッドの駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行なうこともできる。
次に、本発明の第1実施形態について図4ないし図7を参照して説明する。図4は同実施形態の説明に供する振動板部材の平面説明図及び要部拡大説明図、図5は同じく流路部分の平面説明図、図6は図5のC−C線に沿う断面説明図、図7は接着剤逃がし用凹部及び空気抜き穴部分の拡大断面説明図である。
本実施形態においては、一方の薄層部材は振動板部材3であり、他方の薄層部材は流路板2である。
流路板2には、液体供給路7の流体抵抗部を形成する中央部の島状凸部52には、振動板部材3との接合面側に接着剤逃がし用の複数の凹部53が形成されている。なお、複数の凹部53に代えて1つの長い凹部(溝)を形成することもできる。
一方、振動板部材3には、流路板2との接合部位である島状凸部52に対応して、接着剤逃がし用の凹部53に通じる空気抜き穴54が形成されている。
ここで、振動板部材3は、電鋳で作製した、第1層3A、第2層3B、第3層3Cからなる三層構造の複層部材である。そして、空気抜き穴54は、流路板2との接合面側の開口径よりも接合面と反対側の面(外部面)の開口径が小さくなるように形成している。
この場合、振動板部材3は、流路板2との接合面から離れる層ほど、つまり、第1層3A、第2層3B、第3層3Cの順にオーバーハング形状部3aが大きくなることで、上述したように、外部側に向かうに従って開口径が小さくなるように形成している。
また、振動板部材3の第1層3A〜第3層3Cの各オーバーハング形状部3aは、流路板2の凹部53の外周より内側に突き出している。
このように構成したので、流路板2と振動板部材3とを接着剤接合するとき、余剰の接着剤60が接着剤逃がし用凹部53に逃げる。このとき、凹部53には空気抜き穴54が通じているので、積極的に接着剤60が侵入することができ、液体供給路7を接着剤60で塞いでしまうことが防止される。
そして、空気抜き穴54は、流路板2の凹部53側から外部に向かって段階的に小さく形成されているので、凹部53に侵入した接着剤60は段階的に堰き止められて、空気抜き穴54から外部に溢れ出すことが防止される。
このとき、振動板部材3が電鋳で形成され、空気抜き穴54の内周部に突き出すオーバーハング形状部3aを有する形状であることから、第1層3Aと第2層3Bとの間、第2層3Bと第3層3Cとの間でも、段階的に接着剤60が止められる。
さらに、第2層3Bのそれぞれのオーバーハング形状部3aの付け根を空気抜き穴54から遠ざかる方向に後退させて、第1層3Aと第2層3Bのそれぞれのオーバーハング形状部3aの重なり幅(ノズル配列方向における幅)を、第3層3Cと第2層3Bのそれぞれのオーバーハング形状部3aの重なり幅よりも広くすることができる。これにより、流路板2の凹部53に近い側で接着剤60を堰き止める空間を大きくして、より接着剤60の溢れ出し防止効果を大きくすることができる。
このように、空気抜き穴は、接合面側の開口径よりも接合面と反対側の開口径が小さい構成とすることで、空気抜き穴から接着剤が外部に溢れ出すことを低減できる。
なお、本実施形態では、振動板部材が三層構造である例で説明しているが、二層構造或いは四層以上の構造とすることもできる。
次に、本発明の第2実施形態について図8ないし図10を参照して説明する。図8は同実施形態の説明に供する流路部分の平面説明図、図9は図8のD−D線に沿う断面説明図、図10は接着剤逃がし用凹部及び空気抜き穴部分の拡大断面説明図である。
本実施形態は、液体供給路7の流体抵抗部に対応する流路間隔壁51に接着剤逃がし用凹部53を形成し、振動板部材3に凹部53に通じる空気抜き穴54を形成している。空気抜き穴54の形状は前記第1実施形態と同様である。
このように構成しても、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の第3実施形態について図11を参照して説明する。図11は同実施形態の説明に供する振動板部材の空気抜き穴部分の断面説明図である。
本実施形態では、振動板部材3に大径部と小径部の二段階形状の空気抜き穴54を形成している。
このように構成しても、前記各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、振動板部材3を電鋳以外の方法で形成することができる。
さらに、振動板部材を電鋳以外の方法で形成する場合でも、第1実施形態と同様に振動板部材に接着剤を堰き止める構成を適用することができる。例えば、図12では、振動板部材3に複数段の凹溝56a、56bを形成することで、上下段の凹溝56a、56bそれぞれで接着剤を堰き止めている。
次に、本発明の第4実施形態について図13を参照して説明する。図13は同実施形態の説明に供する振動板部材の空気抜き穴部分の断面説明図である。
本実施形態では、振動板部材3の空気抜き穴54が接着剤逃がし用空間を兼ねている。
このように構成すれば、流路板2側の加工は不要になり、また、前記第3実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記各実施形態では壁面部材が振動板部材である例で説明しているが、これに限るものでなく、振動板部材を使用しない液体吐出ヘッドにも適用することができる。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドを備える本発明に係る画像形成装置の一例について図14及び図15を参照して説明する。図14は同装置の機構部の側面説明図、図14は同機構部の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型画像形成装置であり、左右の側板221A、221Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド231、232でキャリッジ233を主走査方向に摺動自在に保持している。そして、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ233には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための本発明に係る液体吐出ヘッドと同ヘッドに供給するインクを収容するタンクを一体化した記録ヘッド234を搭載している。記録ヘッド234は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド234は、それぞれ2つのノズル列を有する。そして、一方の記録ヘッド234aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を吐出する。また、他方の記録ヘッド234bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を吐出する。なお、ここでは2ヘッド構成で4色の液滴を吐出する構成としているが、1ヘッド当たり4ノズル列配置とし、1個のヘッドで4色の各色を吐出させることもできる。
また、記録ヘッド234のタンク235には各色の供給チューブ236を介して、供給ユニットによって各色のインクカートリッジ210から各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ202の用紙積載部(圧板)241上に積載した用紙242を給紙するための給紙部として、用紙積載部241から用紙242を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)243及び給紙コロ243に対向する分離パッド244を備えている。
そして、この給紙部から給紙された用紙242を記録ヘッド234の下方側に送り込むために、用紙242を案内するガイド245と、カウンタローラ246と、搬送ガイド部材247と、先端加圧コロ249を有する押さえ部材248とを備えている。さらに、給送された用紙242を静電吸着して記録ヘッド234に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト251を備えている。
この搬送ベルト251は、無端状ベルトであり、搬送ローラ252とテンションローラ253との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト251の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ256を備えている。この帯電ローラ256は、搬送ベルト251の表層に接触し、搬送ベルト251の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト251は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ252が回転駆動されることによってベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド234で記録された用紙242を排紙するための排紙部として、搬送ベルト251から用紙242を分離するための分離爪261と、排紙ローラ262及び排紙コロ263とを備え、排紙ローラ262の下方に排紙トレイ203を備えている。
また、装置本体の背面部には両面ユニット271が着脱自在に装着されている。この両面ユニット271は搬送ベルト251の逆方向回転で戻される用紙242を取り込んで反転させて再度カウンタローラ246と搬送ベルト251との間に給紙する。また、この両面ユニット271の上面は手差しトレイ272としている。
さらに、キャリッジ233の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド234のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構281を配置している。
この維持回復機構281には、記録ヘッド234の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)282a、282b(区別しないときは「キャップ282」という。)を備えている。また、維持回復機構281は、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード283を備えている。また、維持回復機構は281は、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け284などを備えている。
また、キャリッジ233の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け288を配置している。この空吐出受け288には記録ヘッド234のノズル列方向に沿った開口部289などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ202から用紙242が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙242はガイド245で案内され、搬送ベルト251とカウンタローラ246との間に挟まれて搬送される。更に、用紙242は、先端を搬送ガイド237で案内されて先端加圧コロ249で搬送ベルト251に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
そして、帯電した搬送ベルト251上に用紙242が給送されると、用紙242が搬送ベルト251に吸着され、搬送ベルト251の周回移動によって用紙242が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ233を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド234を駆動することにより、停止している用紙242にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙242を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙242の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙242を排紙トレイ203に排紙する。
このように、この画像形成装置では、本発明に係る液体吐出ヘッドを記録ヘッドとして備えるので、高画質画像を安定して形成することができる。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味である。被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味する。また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。
1 ノズル板
2 流路板
3 振動板部材
4 ノズル
5 個別流路
6 個別液室
7 液体供給路
8 液導入部
10 共通液室
12 圧電部材
20 フレーム部材
51 個別流路間の隔壁
53 接着剤逃がし用凹部
54 空気抜き穴
233 キャリッジ
234a、234b 記録ヘッド
2 流路板
3 振動板部材
4 ノズル
5 個別流路
6 個別液室
7 液体供給路
8 液導入部
10 共通液室
12 圧電部材
20 フレーム部材
51 個別流路間の隔壁
53 接着剤逃がし用凹部
54 空気抜き穴
233 キャリッジ
234a、234b 記録ヘッド
Claims (6)
- 少なくとも2つの薄層部材を接着剤で接合して流路を形成した液体吐出ヘッドであって、
少なくとも一方の薄層部材には、接合部位に対応して空気抜き穴が形成され、
前記空気抜き穴は、接合面側の開口径よりも前記接合面と反対側の開口径が小さい
ことを特徴とする液体吐出ヘッド。 - 前記一方の薄層部材と接合される他方の薄層部材には、前記一方の薄層部材の前記空気抜き穴に対応して凹部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
- 前記空気抜き穴が形成された薄層部材は複層部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッド。
- 液滴を吐出するノズルが通じる個別液室を形成する流路板と、
前記個別液室の一部の壁面を形成する壁面部材と、を有し、
前記流路板と前記壁面部材とが接着剤で接合され、
前記一方の薄層部材が前記壁面部材である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記壁面部材は、電鋳で形成された複層部材であり、前記空気抜き穴を形成している部分で、前記流路板との接合面から離れる層ほどオーバーハング形状部が大きくなる
ことを特徴とする請求項4に記載の液体吐出ヘッド。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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