JP2014159888A - 給湯システム - Google Patents

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Yoshifumi Atobe
嘉史 跡部
Haruki Inoue
晴喜 井上
Takashi Kubo
隆志 久保
Tomoya Nakano
智也 中野
Katsunori Nagano
克則 長野
Kenji Tanabe
憲司 田邉
Daisuke Yamaguchi
大輔 山口
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Abstract

【課題】共通の給湯路に対して複数の給湯器が並列に接続される給湯システムにおいて、給湯路内の一時的な湯温の低下を抑制する。
【解決手段】給湯器100−1による保温制御の実行時、コントローラ170−1は、給湯器100−2のコントローラ170−2から給湯器100−2の出湯温度の検出値を取得する。保温制御の実行中に、非作動中(待機中)の給湯器100−2の出湯温度が所定温度以下になると、コントローラ170−1は、給湯器100−1の出湯目標温度を所定量高める。温度が高められた湯水が接続部250に達すると、コントローラ170−1は、給湯器100−2の循環ポンプ110−2の駆動指令をコントローラ170−2へ送信する。
【選択図】図1

Description

この発明は、給湯システムに関し、特に、出湯栓へ湯水を供給するための給湯路に対して複数の給湯器が並列に接続される給湯システムに関する。
共通の給湯路に対して複数の給湯器を並列に接続し、給湯負荷に応じて作動させる給湯器の台数が制御される給湯システムが知られている。
特開2001−153461号公報(特許文献1)には、そのような給湯システムにおいて、待機中(非作動中)の給湯器の出湯温度センサの検出値が低下した場合には、給湯負荷の如何に拘わらず待機中の給湯器を一時的に燃焼運転させて、待機中の給湯器内の湯温を高めることが記載されている。
また、特開2012−13241号公報(特許文献2)は、出湯栓から出湯されない湯水を給湯器に戻すための戻り路が設けられた循環型の給湯システムを開示する。この給湯システムでは、出湯栓からの非出湯中に給湯路内の湯温が低下すると、メイン給湯器において燃焼運転が行なわれるとともに循環ポンプが作動する(即出湯運転)。これにより、給湯路内の湯温が低下するのを防止している。
特開2001−153461号公報 特開2012−13241号公報
特許文献1,2に記載の給湯システムは、全体的にみれば給湯温度の低下を抑制可能であるが、出湯温度が低下した待機中の給湯器の運転開始時にその給湯器内に残っている冷水が給湯路に出力されるので、給湯路内の湯温が一時的に低下する。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、給湯路内の一時的な湯温の低下を抑制可能な給湯システムを提供することである。
この発明の給湯システムは、出湯栓へ湯水を供給するための給湯路と、出湯栓から出湯されなかった湯水を戻すための戻り路と、複数の給湯器と、制御部とを備える。複数の給湯器は、給湯路および戻り路の各々に対して並列に接続される。各給湯器は、戻り路から給湯路へ湯水を循環させるための循環路と、循環路に設けられる循環ポンプと、循環路に流れる湯水を加熱するための加熱部とを含む。制御部は、出湯栓からの非出湯中に、複数の給湯器のうちの第1の給湯器の出湯温度が第1の温度以下になると、第1の給湯器の循環ポンプおよび加熱部を作動させることによって給湯路内の湯水の保温制御(即出湯運転)を実行する。そして、制御部は、保温制御の実行中に、複数の給湯器のうちの第2の給湯器の出湯温度が第2の温度以下になると、第1の給湯器の出湯温度を所定量高める昇温制御を実行するとともに、昇温制御を開始してから所定時間経過後に第2の給湯器の循環ポンプを作動させる。
好ましくは、制御部は、第2の給湯器の出湯温度が第2の温度よりも高い第3の温度に達すると、昇温制御を停止する。
また、好ましくは、制御部は、第2の給湯器の出湯温度が第1の給湯器の入水温度と同等になると、昇温制御を停止する。
好ましくは、所定時間は、第1の給湯器において出湯温度が所定量高められた湯水が、給湯路と第2の給湯器との接続部に到達するのに要する時間である。
好ましくは、制御部は、保温制御の実行中に第2の給湯器の循環ポンプを作動させるとき、第1の給湯器の循環路に循環させる循環流量に比べて第2の給湯器の循環路に循環させる循環流量を制限するように第2の給湯器の循環ポンプを制御する。
好ましくは、制御部は、保温制御の実行中、複数の給湯器のうち第1の給湯器以外の各給湯器の加熱部を停止状態とする。
この給湯システムにおいては、第1の給湯器による保温制御の実行中に、非作動中(待機中)の第2の給湯器の出湯温度が第2の温度以下になると、作動中の第1の給湯器の出湯温度が高められ、所定時間経過後に第2の給湯器の循環ポンプが作動する。これにより、出湯温度が低下した第2の給湯器内の湯水が給湯路に供給されることによる給湯路内の湯温低下が抑制される。したがって、この給湯システムによれば、給湯路内の一時的な湯温の低下を抑制することができる。
この発明の実施の形態による給湯システムの全体構成図である。 メイン給湯器による保温制御中に実行される昇温制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。 メイン給湯器、サブ給湯器、およびメイン給湯器からの湯水とサブ給湯器からの湯水との合流点の各々における、保温制御実行中の湯水の温度および流量の変化を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態による給湯システムの全体構成図である。図1を参照して、給湯システムは、給湯器100−1,100−2と、給湯路200と、戻り路210と、出湯栓220とを備える。
給湯器100−1,100−2は、給湯路200および戻り路210の各々に対して並列に接続される。給湯器100−1,100−2の一方はメイン給湯器であり、他方はサブ給湯器である。メイン給湯器は、サブ給湯器に対して優先的に運転状態とされる。サブ給湯器は、メイン給湯器のみでは給湯負荷に対応できない場合に運転される。メイン給湯器のみで給湯負荷に対応可能な場合には、サブ給湯器は停止状態(待機状態)とされる。具体的には、サブ給湯器は、基本的に、後述する2つの流量調整弁を閉め切って通水不可状態とされる。メイン給湯器が特定の給湯器に固定されるとその給湯器の劣化が進むので、メイン給湯器となる給湯器は適宜ローテーションされる。この図1では、給湯器100−1がメイン給湯器であり、給湯器100−2がサブ給湯器である場合が示されている。
給湯路200は、給湯器100−1,100−2から出湯栓220へ湯水を供給するための配管である。戻り路210は、給湯路200に接続され、出湯栓220から出湯されなかった湯水を給湯器100−1,100−2へ戻すための配管である。給湯路200には、少なくとも1つの出湯栓220が設けられる。
給湯器100−1は、入水管105−1と、循環ポンプ110−1と、配管115−1,120−1,125−1と、出湯管145−1と、加熱部130−1と、流量調整弁135−1,140−1とを含む。また、給湯器100−1は、温度センサ150−1,155−1と、流量センサ160−1,165−1と、コントローラ170−1とをさらに含む。
循環ポンプ110−1は、戻り路210と入水管105−1に接続される配管115−1との間に配設される。入水管105−1は、配管115−1の接続部よりも下流側において配管120−1,125−1に分岐される。加熱部130−1は、配管120−1に設けられる。配管120−1は、加熱部130−1を経由した後、配管125−1と再び合流して出湯管145−1に接続される。出湯管145−1は、給湯路200に接続される。配管125−1は、加熱部130−1を経由しないバイパス管である。
流量調整弁135−1,140−1は、それぞれ配管120−1,125−1に設けられる。温度センサ150−1,155−1は、それぞれ配管120−1および出湯管145−1に設けられる。なお、温度センサ150−1は、加熱部130−1よりも上流側に設けられる。流量センサ160−1,165−1は、それぞれ配管120−1,125−1に設けられる。
なお、流量センサ160−1および流量調整弁135−1の配置については、配管120−1上であれば、図示された配置に限定されるものではない。また、流量センサ165−1および流量調整弁140−1についても、それらの配置を入れ替えてもよい。
循環ポンプ110−1は、コントローラ170−1からの指令に基づいて駆動され、戻り路210内の湯水を配管115−1へ供給する。循環ポンプ110−1が作動することによって、配管115−1,120−1,125−1および出湯管145−1により形成される循環路内の湯水が強制循環され、戻り路210内の湯水が給湯器100−1内に取り込まれる。
加熱部130−1は、コントローラ170−1からの指令に基づいて作動し、配管120−1に流れる湯水を加熱する。加熱部130−1は、図示されない燃焼バーナおよび熱交換器によって構成される。燃焼バーナにはガスおよび空気が供給され、燃焼バーナでのガス燃焼により発生された熱量が熱交換器を介して配管120−1内の湯水の温度上昇に用いられる。
流量調整弁135−1,140−1は、弁の開度を全閉から全開までの間で調整可能に構成される。流量調整弁135−1は、コントローラ170−1からの指令に基づいて、配管120−1内を流れる湯水の流量を調整する。流量調整弁140−1は、コントローラ170−1からの指令に基づいて、配管125−1内を流れる湯水の流量を調整する。流量調整弁135−1,140−1の開度を調整することによって、出湯管145−1から給湯路200へ供給される湯水の流量および温度が調整される。
温度センサ150−1は、加熱部130−1へ供給される前の配管120−1内の湯水の温度を検出し、その検出値をコントローラ170−1へ出力する。温度センサ155−1は、出湯管145−1内の湯水の温度、すなわち給湯器100−1の出湯温度を検出し、その検出値をコントローラ170−1へ出力する。流量センサ160−1は、配管120−1を流れる湯水の流量を検出し、その検出値をコントローラ170−1へ出力する。流量センサ165−1は、配管125−1を流れる湯水の流量を検出し、その検出値をコントローラ170−1へ出力する。
コントローラ170−1は、図示されないマイコンを含み、マイコンに記憶された制御プログラムに従って給湯器100−1の各種制御を実行する。制御プログラムには、出湯栓220からの出湯時における給湯運転に関するプログラムや、出湯栓220からの非出湯時における保温運転(即出湯運転)に関するプログラム等が含まれており、これらのプログラムに基づいて各種制御が実行される。保温運転(即出湯運転)とは、出湯栓220からの非出湯時に給湯路200内の湯水の温度が低下すると、メイン給湯器(給湯器100−1)を燃焼運転させることによって給湯路200内の湯水の温度が低下するのを防止するものである。
給湯器100−2は、入水管105−2と、循環ポンプ110−2と、配管115−2,120−2,125−2と、出湯管145−2と、加熱部130−2と、流量調整弁135−2,140−2とを含む。また、給湯器100−2は、温度センサ150−2,155−2と、流量センサ160−2,165−2と、コントローラ170−2とをさらに含む。給湯器100−2の基本的な構成は、給湯器100−1と同じである。
コントローラ170−1,170−2は、互いに通信可能に構成される。通信経路は、有線であっても無線であってもよい。
この実施の形態では、給湯システムは、複数の給湯器100−1,100−2を含むように構成され、かつ、給湯システム全体での給湯負荷に応じて給湯器の運転台数を増減するように制御される。なお、給湯負荷は、概略的には、給湯温度と入水温度との差温と、出湯栓220からの出湯量との積に依存する。
給湯システムの作動時には、メイン給湯器(給湯器100−1)が優先的に運転される。設定温度の上昇および/または出湯栓220からの出湯量の増加によって給湯負荷がメイン給湯器で対応可能なレベルを超えると、サブ給湯器(給湯器100−2)が追加的に運転される。このような運転台数の制御は、コントローラ170−1によって実行される。
なお、コントローラ170−1には、図示されないリモコンが接続される。リモコンは、給湯システムの遠隔操作装置であり、リモコンによって、給湯システムの運転オン/オフの指示や、給湯温度の設定(設定温度)等の各種指令がコントローラ170−1に与えられる。
コントローラ170−1は、さらに、出湯栓220からの非出湯時に、メイン給湯器(給湯器100−1)による保温運転(即出湯運転)を実行する。具体的には、コントローラ170−1は、給湯路200内の湯水の温度が設定温度からある程度低下したものと判断すると、循環ポンプ110−1および加熱部130−1を作動させることによって給湯路200内の湯水の保温制御を実行する。なお、給湯路200内の湯水の温度低下は、たとえば温度センサ155−1によって検出される出湯温度に基づいて判断される。
保温制御の実行中、コントローラ170−1は、サブ給湯器である給湯器100−2のコントローラ170−2から給湯器100−2の出湯温度の検出値を取得する。給湯器100−2の出湯温度は、給湯器100−2の温度センサ155−2によって検出される。なお、以下では、実際には給湯器100−2から出湯が行なわれずに湯水の流れが停止している場合においても、温度センサ155−2の検出値を「出湯温度」と称する。
コントローラ170−1は、保温制御の実行中にサブ給湯器(給湯器100−2)の出湯温度が所定温度以下(たとえば設定温度−β)になると、給湯器100−1の出湯温度を設定温度よりも所定量(α)高める昇温制御を実行する。さらに、コントローラ170−1は、上記の昇温制御を開始してから所定時間(Δt1)の経過後に、給湯器100−2の流量調整弁135−2,140−2の開放を指示する指令と、循環ポンプ110−2の作動を指示する指令とをコントローラ170−2へ送信する。
保温制御により給湯路200および戻り路210内の湯水が保温されているとしても、待機中(非作動中)の給湯器100−2内の湯温が低下した状態で大きな給湯負荷が要求されると、給湯器100−2の運転開始時に給湯器100−2内に残っている冷水が給湯路200に出力される。これにより、給湯路200内の湯水の温度が一時的に低下してしまう。
そこで、この実施の形態では、保温制御の実行中にサブ給湯器(給湯器100−2)の出湯温度が(設定温度−β)以下になると、燃焼運転中のメイン給湯器(給湯器100−1)の出湯温度が高められる(昇温制御)。そして、昇温制御を開始してから所定時間Δt1の経過後に、給湯器100−2の循環ポンプ110−2を作動させる(加熱部130−2は非作動)。これにより、出湯温度が高められた給湯器100−1からの湯水と、給湯器100−2内に残っていた冷水とが、給湯路200と給湯器100−2との接続部250において合流し、給湯器100−2内の冷水が給湯路200に出力されることによる給湯路200内の湯水の一時的な温度低下が抑制される。
給湯器100−1の出湯温度を高める昇温制御の開始から給湯器100−2の循環ポンプ110−2の作動を開始するまでの所定時間Δt1は、給湯器100−1において出湯温度が高められた湯水が、給湯路200と給湯器100−2との接続部250に到達するのに要する時間である。所定時間Δt1は、たとえば、給湯器100−1と接続部250との間の配管長Lと、昇温制御時の給湯器100−1の循環流量とによって算出可能である。すなわち、配管長Lと給湯路200の断面積とから算出される配管容積を給湯器100−1の循環流量(流量センサ160−1,165−1の検出値に基づいて算出可能)で除算することによって所定時間Δt1を算出可能である。
なお、昇温制御における給湯器100−1の出湯温度の上昇量である所定量(α)は、たとえば次式によって算出される値としてもよい。
α=F2/F1×(Tr−Ts2) …(1)
ここで、F1,F2はそれぞれ給湯器100−1,100−2の循環流量を示す。また、Trは設定温度を示し、Ts2は給湯器100−2の出湯温度を示す。
なお、昇温制御中の給湯器100−2の循環流量(循環ポンプ110−2の流量)は、昇温制御中の給湯器100−1の循環路に循環させる循環流量よりも制限するのが好ましい。昇温制御は、出湯栓220からの出湯がない保温制御中に実行されるので給湯器100−2の循環流量を制限しても問題はなく、給湯器100−2の循環流量を制限することによって昇温制御における給湯器100−1の出湯温度の上昇量(所定量α)を小さくできるからである。
そして、給湯器100−1により温められた湯水が給湯器100−2内に引き込まれると、コントローラ170−1は昇温制御を停止する。これにより、給湯器100−1の出湯温度は設定温度に復帰する。なお、給湯器100−1により温められた湯水が給湯器100−2内に引き込まれたか否かは、たとえば、給湯器100−2の温度センサ155−2により検出される給湯器100−2の出湯温度に基づいて判断される。コントローラ170−1は、給湯器100−2の出湯温度が、温度センサ150−1により検出される給湯器100−1の入水温度と同等になると、昇温制御を停止する。あるいは、給湯器100−2の出湯温度が(設定温度−β)よりも高い所定温度γに達したときに昇温制御を停止するようにしてもよい。
そして、コントローラ170−1は、昇温制御を停止してから所定時間Δt2の経過後に、給湯器100−2の循環ポンプ110−2の停止を指示する指令をコントローラ170−2へ送信する。なお、所定時間Δt2は、出湯温度が元の設定温度に戻された給湯器100−1からの湯水が接続部250に到達するのに要する時間である。この所定時間Δt2も、所定時間Δt1の算出方法と同様に、給湯器100−1と接続部250との間の配管長Lと、給湯器100−1の循環流量とによって算出可能である。
図2は、メイン給湯器による保温制御中に実行される昇温制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。フローチャート中の各ステップについては、コントローラ170−1(図1)のマイコンに予め記憶されたプログラムがメインルーチンから呼び出されて、所定周期もしくは所定の条件が成立したことに応答して実行されることによって実現される。
図2とともに図1を参照して、コントローラ170−1は、メイン給湯器(給湯器100−1)による保温制御を実行中であるか否かを判定する(ステップS10)。保温制御中でないと判定されると(ステップS10においてNO)、以降の一連の処理を実行することなくステップS130へ処理が移行される。
ステップS10において保温制御中であると判定されると(ステップS10においてYES)、コントローラ170−1は、サブ給湯器(給湯器100−2)のコントローラ170−2から給湯器100−2の出湯温度Ts2の検出値を取得する(ステップS20)。そして、コントローラ170−1は、給湯器100−2の出湯温度Ts2が(設定温度Tr−β)以下であるか否かを判定する(ステップS30)。出湯温度Ts2が(設定温度Tr−β)よりも高いときは、以降の処理を実行することなくステップS130へ処理が移行される。
ステップS30において出湯温度Ts2が(設定温度Tr−β)以下であると判定されると(ステップS30においてYES)、コントローラ170−1は、上述の昇温制御を実行する。すなわち、コントローラ170−1は、メイン給湯器(給湯器100−1)の出湯目標温度を設定温度よりも所定量αだけ高める(ステップS40)。
次いで、コントローラ170−1は、温度が高められた給湯器100−1からの湯水が給湯器100−2との合流点(接続部250)に到達するまでの時間を算出する(ステップS50)。この時間は、上述のように、給湯器100−1と接続部250との間の配管長Lと、昇温制御中の給湯器100−1の循環流量とに基づいて算出される。
そして、コントローラ170−1は、昇温制御の実行開始からの経過時間を計測し、ステップS50において算出された時間を計測時間が超えたか否かによって、温度が高められた給湯器100−1からの湯水が給湯器100−2との合流点(接続部250)に到達したか否かを判定する(ステップS60)。
温度が高められた湯水が給湯器100−2との合流点に到達したと判定されると(ステップS60においてYES)、コントローラ170−1は、サブ給湯器(給湯器100−2)の循環ポンプ110−2の駆動を指示する駆動指令をコントローラ170−2へ送信する(ステップS70)。コントローラ170−1からの駆動指令を受けて、コントローラ170−2は、循環ポンプ110−2を作動させる。
次いで、コントローラ170−1は、コントローラ170−2から取得される給湯器100−2の出湯温度Ts2が、温度センサ150−1によって検出される給湯器100−1の入水温度Tm1と同等になったか否かを判定する(ステップS80)。出湯温度Ts2が入水温度Tm1と同等になったと判定されると(ステップS80においてYES)、コントローラ170−1は、温められた湯水が給湯器100−2内に引き込まれたものと判断して、メイン給湯器(給湯器100−1)の出湯目標温度を設定温度に戻す(ステップS90)。
次いで、コントローラ170−1は、温度が戻された給湯器100−1からの湯水が給湯器100−2との合流点(接続部250)に到達するまでの時間を算出する(ステップS100)。この時間も、給湯器100−1と接続部250との間の配管長Lと、給湯器100−1の循環流量とに基づいて算出される。
そして、コントローラ170−1は、出湯目標温度を設定温度に戻してからの経過時間を計測し、ステップS100において算出された時間を計測時間が超えたか否かによって、温度が戻された給湯器100−1からの湯水が給湯器100−2との合流点(接続部250)に到達したか否かを判定する(ステップS110)。
温度が戻された給湯器100−1からの湯水が給湯器100−2との合流点に到達したと判定されると(ステップS110においてYES)、コントローラ170−1は、サブ給湯器(給湯器100−2)の循環ポンプ110−2の停止を指示する停止指令をコントローラ170−2へ送信する(ステップS120)。コントローラ170−1からの停止指令を受けて、コントローラ170−2は、循環ポンプ110−2を停止させる。
図3は、メイン給湯器、サブ給湯器、およびメイン給湯器からの湯水とサブ給湯器からの湯水との合流点(接続部250)の各々における、保温制御実行中の湯水の温度および流量の変化を示す図である。
図3を参照して、時刻t0の時点で、メイン給湯器(給湯器100−1)による保温制御が実行されているものとする。時刻t0において、メイン給湯器については、出湯温度は設定温度Trに制御され、流量(循環ポンプ110−1の流量)はF1である。サブ給湯器(給湯器100−2)については、出湯温度は徐々に低下しているものの設定温度Tr−βよりも高く、流量(循環ポンプ110−2の流量)は0である(待機中(非作動中))。合流点(接続部250)の温度および流量は、それぞれメイン給湯器の出湯温度および流量と同じである。
時刻t1において、サブ給湯器(給湯器100−2)の出湯温度が(設定温度Tr−β)以下になると、昇温制御が開始され、メイン給湯器(給湯器100−1)の出湯温度が所定量αだけ高められる。そして、所定時間Δt1経過後の時刻t2において、温度が高められたメイン給湯器からの湯水が合流点(接続部250)に達すると、サブ給湯器の循環ポンプ110−2が駆動される。サブ給湯器の流量(循環ポンプ110−2の流量)はF2であり、合流点での流量はF1+F2となる。
合流点(接続部250)には、サブ給湯器(給湯器100−2)内の冷水が出力されるが、メイン給湯器(給湯器100−1)からの湯水の温度が高められているので、合流点における湯水の温度の低下が抑制されている。なお、点線は、メイン給湯器の昇温制御が実行されていない場合の比較結果を示したものであり、この場合は、サブ給湯器内の冷水が合流点に出力されることにより合流点で大きな温度低下が発生する。
時刻t3において、サブ給湯器(給湯器100−2)の出湯温度がメイン給湯器(給湯器100−1)の入水温度Tm1とほぼ同等となり、温められた湯水がサブ給湯器に引き込まれたと判断されると、メイン給湯器の出湯温度が設定温度Trに戻される。そして、所定時間Δt2経過後の時刻t4において、温度が戻されたメイン給湯器からの湯水が合流点(接続部250)に達すると、サブ給湯器の循環ポンプ110−2が停止し、サブ給湯器の流量は0となる。
以上のように、この実施の形態においては、メイン給湯器である給湯器100−1による保温制御の実行中に、非作動中(待機中)の給湯器100−2(サブ給湯器)の出湯温度が所定温度(たとえば設定温度−β)以下になると、給湯器100−1において昇温制御が実行される。すなわち、給湯器100−1の出湯温度が所定量αだけ高められ、所定時間Δt1の経過後に給湯器100−2の循環ポンプ110−2が作動する。これにより、出湯温度が低下した給湯器100−2内の湯水が給湯路200に供給されることによる給湯路200内の湯温低下が抑制される。したがって、この実施の形態によれば、給湯路200内の一時的な湯温の低下を抑制することができる。
なお、上記の実施の形態においては、図2のステップS50において、温度が高められた給湯器100−1からの湯水が給湯器100−2との合流点(接続部250)に到達するまでの時間を算出するものとしたが、ステップS50の処理を省略するとともに、給湯システムの施工時にコントローラ170−1の記憶手段に上記時間を予め記憶させ、その記憶された時間を用いて図2のステップS60の処理を実行するようにしてもよい。
また、上記の実施の形態においては、給湯器100−1,100−2がそれぞれコントローラ170−1,170−2を含み、コントローラ170−1が全体制御を行なうものとしたが、全体制御を行なう集中コントローラを別途設けてもよい。あるいは、給湯器毎にコントローラを設けることなく、別途設けられる集中コントローラによって給湯器100−1,100−2を制御するようにしてもよい。
また、上記の実施の形態においては、昇温制御の開始トリガーは、サブ給湯器(給湯器100−2)の出湯温度が所定温度以下になることとしたが、サブ給湯器の出湯温度の低下を示すものであれば、他の条件を昇温制御の開始トリガーとしてもよい。たとえば、保温制御を行なっているメイン給湯器の出湯温度と、待機中のサブ給湯器の出湯温度との差が所定温度以上になると、上記の昇温制御を実行するようにしてもよい。
また、上記の実施の形態においては、給湯器100−1,100−2の2台の給湯器が並列接続される構成を説明したが、本発明の適用において、並列接続される給湯器の台数は限定されることはない。すなわち、任意のn(n:2以上の整数)個の給湯器が共通の給湯路200および戻り路210の各々に対して並列接続された給湯システムにおいて、給湯負荷の増加に応じて停止状態の給湯器が新規運転される際に、新規運転される1台または複数台の給湯器の各々をサブ給湯器として、本実施の形態での給湯器100−2と同様に制御することが可能である。
言い換えると、3台以上の給湯器が並列接続される給湯システムにおいても、1台をメイン給湯器とする一方で、残りの(n−1)台の給湯器の各々をサブ給湯器として、本実施の形態と同様に保温制御および昇温制御を実行することができる。また、このような構成において、メイン給湯器を適宜ローテーションするようにしてもよい。
また、上記の実施の形態においては、給湯器100−1,100−2は、燃料にガスを用いるガス給湯器としたが、この発明は、石油給湯器や、電気給湯器、ヒートポンプ給湯器、太陽熱給湯器等、様々なタイプの給湯器に適用可能である。
なお、上記において、給湯器100−1は、この発明における「第1の給湯器」の一実施例に対応し、給湯器100−2は、この発明における「第2の給湯器」の一実施例に対応する。また、給湯器100−1の配管115−1,120−1,125−1および出湯管145−1は、この発明における「循環路」の一実施例を形成する。給湯器100−2の配管115−2,120−2,125−2および出湯管145−2も、この発明における「循環路」の一実施例を形成する。さらに、コントローラ170−1は、この発明における「制御部」の一実施例に対応する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100−1,100−2 給湯器、105−1,105−2 入水管、110−1,110−2 循環ポンプ、115−1,115−2,120−1,120−2,125−1,125−2 配管、130−1,130−2 加熱部、135−1,135−2,140−1,140−2 流量調整弁、145−1,145−2 出湯管、150−1,150−2,155−1,155−2 温度センサ、160−1,160−2,165−1,165−2 流量センサ、170−1,170−2 コントローラ、200 給湯路、210 戻り路、220 出湯栓、250 接続部。

Claims (6)

  1. 出湯栓へ湯水を供給するための給湯路と、
    前記出湯栓から出湯されなかった湯水を戻すための戻り路と、
    前記給湯路および前記戻り路の各々に対して並列に接続される複数の給湯器とを備え、
    前記複数の給湯器の各々は、
    前記戻り路から前記給湯路へ湯水を循環させるための循環路と、
    前記循環路に設けられる循環ポンプと、
    前記循環路に設けられ、前記循環路に流れる湯水を加熱するための加熱部とを含み、さらに
    前記出湯栓からの非出湯中に、前記複数の給湯器のうちの第1の給湯器の出湯温度が第1の温度以下になると、前記第1の給湯器の循環ポンプおよび加熱部を作動させることによって前記給湯路内の湯水の保温制御を実行する制御部を備え、
    前記制御部は、前記保温制御の実行中に、前記複数の給湯器のうちの第2の給湯器の出湯温度が第2の温度以下になると、前記第1の給湯器の出湯温度を所定量高める昇温制御を実行するとともに、前記昇温制御を開始してから所定時間経過後に前記第2の給湯器の循環ポンプを作動させる、給湯システム。
  2. 前記制御部は、前記第2の給湯器の出湯温度が前記第2の温度よりも高い第3の温度に達すると、前記昇温制御を停止する、請求項1に記載の給湯システム。
  3. 前記制御部は、前記第2の給湯器の出湯温度が前記第1の給湯器の入水温度と同等になると、前記昇温制御を停止する、請求項1に記載の給湯システム。
  4. 前記所定時間は、前記第1の給湯器において出湯温度が前記所定量高められた湯水が、前記給湯路と前記第2の給湯器との接続部に到達するのに要する時間である、請求項1から3のいずれか1項に記載の給湯システム。
  5. 前記制御部は、前記保温制御の実行中に前記第2の給湯器の循環ポンプを作動させるとき、前記第1の給湯器の循環路に循環させる循環流量に比べて前記第2の給湯器の循環路に循環させる循環流量を制限するように前記第2の給湯器の循環ポンプを制御する、請求項1に記載の給湯システム。
  6. 前記制御部は、前記保温制御の実行中、前記複数の給湯器のうち前記第1の給湯器以外の各給湯器の加熱部を停止状態とする、請求項1に記載の給湯システム。
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