JP2014155292A - 電力回生システム及びこれを備える車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】大電力の入出力が可能であり、蓄電容量が大きく、コンパクトであり、且つ、地球環境への負担をより少なくできる電力回生システム及び車両を提供する。
【解決手段】電力回生システム8は、キャパシタ部14と、フライホイール部15と、インターフェイス部13とを有している。フライホイール部15は、フライホイール18と、フライホイール18と運動エネルギの入出力を可能なモータジェネレータ17とを含む。インターフェイス部13は、キャパシタ部14に蓄積された電力を出力可能であるか、又はキャパシタ部14に蓄積された電力とモータジェネレータ17で発電された電力の両方を出力可能である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電力回生システム及びこれを備える車両に関する。
例えば、気動車にバッテリとしてリチウムイオン蓄電池を搭載することで、当該気動車における省エネルギ化を図る構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、リチウムイオン蓄電池等の化学電池を用いるバッテリではなく、フライホイールを用いた物理電池を蓄電装置として用いることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。また、電気自動車の分野等において、リチウムイオン蓄電池と電気二重層キャパシタとを組み合わせた構成が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2000−350308号公報 特開2006− 25489号公報 特開2004− 56995号公報
特許文献1に記載のバッテリは、リチウムイオン蓄電池であり、当該リチウムイオン蓄電池の原理上、大電力の入出力には適さない。つまり、リチウムイオン蓄電池を用いた場合、バッテリから大電力を出力できないので、バッテリ出力を用いた気動車の加速は、遅い。また、気動車が高速で走行している状態から減速する際に生じる回生電力は大きいけれども、この大きな回生電力を、リチウムイオン蓄電池では十分に回収できない。
また、特許文献2に記載の構成では、フライホイールに接続されるモータ/ジェネレータの容量によって、単位時間当たりに入出力可能な電力量が変わる。このため、大電力を入出力するためには、モータ/ジェネレータのサイズが大きくなってしまう。
特許文献3に記載の電気二重層キャパシタは、リチウムイオン蓄電池のエネルギ密度と比べて低いエネルギ密度を有している。しかしながら、電気二重層キャパシタは、大電力の入出力が可能である。そのため、特許文献3に記載の構成では、電気二重層キャパシタとリチウムイオン蓄電池との併用により、大電力の入出力が可能でありながら、大容量の電力を蓄電することができるようになる。しかしながら、リチウムイオン蓄電池は、その特性上、深い充電及び放電を行うと、寿命が短くなってしまう。そこで、リチウムイオン蓄電池の充電量及び放電量を浅くした状態で、当該リチウムイオン蓄電池が使用されることとなる。しかしながら、このような使用方法では、リチウムイオン蓄電池のエネルギ密度は、見かけ上小さくなってしまう。このため、必要な蓄電容量を確保するために、リチウムイオン蓄電池を多数設ける必要があり、多数のリチウムイオン蓄電池全体のサイズが大きくなってしまうという問題があった。加えて、リチウムイオン蓄電池は、冷却装置を必要とする。このため、リチウムイオン蓄電池及び冷却装置を含めたシステム全体のサイズは、さらに大きくなる。その上、リチウムイオン蓄電池は、化学電池であり、廃棄される際に用いる場合、地球環境に悪影響を及ぼすおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、大電力の入出力が可能であり、蓄電容量が大きく、コンパクトであり、且つ、地球環境への負担をより少なくできる電力回生システム及びこれを備える車両を提供することを、目的とする。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電力回生システムは、キャパシタを含むキャパシタ部と、フライホイール、及び、このフライホイールと運動エネルギの入出力を可能なモータジェネレータを含むフライホイール部と、前記キャパシタ部、前記モータジェネレータ、及び前記電力回生システムの外部のそれぞれと電力の入出力を可能に構成されたインターフェイス部と、を備え、前記インターフェイス部は、前記キャパシタ部に蓄積された電力を出力可能であるか、又は前記キャパシタ部に蓄積された電力と前記モータジェネレータで発電された電力の両方を同時に出力可能である。
この構成によると、大電力を入出力可能なキャパシタが設けられている。このため、電力回生システムは、大電力の入出力を、キャパシタ部において行わせることができる。また、フライホイールは、回転により生じる慣性モーメントによって、大きな運動エネルギを蓄えることができる。このため、モータジェネレータにおいて、電力をフライホイールの運動エネルギに変換することで、フライホイール部における蓄電容量を大きくできる。また、大電力の入出力動作はキャパシタ部が担うため、フライホイール部は、大電力を入出力する必要がない。このため、フライホイール部のモータジェネレータを小さくすることができる。さらに、リチウムイオン蓄電池を用いない構成であるので、リチウムイオン蓄電池を冷却するための冷却装置が不要であり、電力回生システムを、より小さくできる。また、蓄電のための構成としてフライホイールが用いられている。フライホイールは、リチウムイオン蓄電池と異なり、廃棄される際に化学物質による地球環境の汚染のおそれが小さい。以上より、大電力の入出力が可能であり、蓄電容量が大きく、コンパクトであり、且つ、地球環境への負担をより少なくできる電力回生システムを提供できる。
(2)好ましくは、前記インターフェイス部は、前記キャパシタ部に蓄積された電力は出力せず、前記フライホイール部の前記モータジェネレータで生じた電力を前記外部へ出力可能である。
この構成によると、電力回生システムは、例えば、所定の電力以上の大電力を出力する必要がない場合、キャパシタの電力を温存しつつ、フライホイール部に蓄積された運動エネルギを電力に変換して出力することができる。これにより、電力回生システムは、機動的に、大電力の出力と、小電力の出力とを切り替えることができるので、電力を有効に活用することができる。
(3)好ましくは、前記インターフェイス部は、前記外部から入力された電力を、前記キャパシタ部へは出力せず、前記フライホイール部の前記モータジェネレータへ出力可能である。
この構成によると、例えば、電力回生システムに所定の電力未満の小電力が入力された場合、フライホイール部における蓄電容量よりも小さい蓄電容量を有するキャパシタには、当該小電力は、蓄電されないようにできる。これにより、蓄電容量の少ないキャパシタを、大電力が入力されたときに備えて温存しておくことができる。よって、電力回生システムに大電力が入力された場合に、キャパシタ部に当該大電力を蓄電することができる。したがって、電力回生システムは、回生電力を、有効に回収することができる。
(4)好ましくは、前記インターフェイス部は、所定の電力負荷としての電力需要先に接続可能に構成されており、且つ、前記外部から入力された電力を前記キャパシタ部及び前記フライホイール部の何れにおいても蓄積不能である場合に、前記外部から入力された電力を、前記電力需要先に出力するように構成されている。
この構成によると、電力回生システムは、回生電力を別の電力需要先に回送することで、当該回生電力を、より有効に利用することができる。
(5)好ましくは、前記インターフェイス部は、所定の電力負荷としての電力需要先に接続可能に構成されており、且つ、前記外部から電力が入力された場合に、前記キャパシタ部への給電及び前記フライホイール部の前記モータジェネレータへの給電に優先して、前記外部からの電力を前記電力需要先へ出力可能である。
この構成によると、例えば、別の電力需要先ですぐに電力が利用される場合、電力回生システムでの電力保持に要するエネルギが消費されることなく、電力が上記別の電力需要先に出力される。これにより、回生電力の更なる有効活用が実現される。
(6)好ましくは、前記インターフェイス部は、前記キャパシタ部と前記フライホイール部の前記モータジェネレータとを、前記キャパシタ部と前記フライホイール部との間で電力の入出力をするために接続可能である。
この構成によると、蓄電容量は少ないけれども大電力を入出力可能なキャパシタ部と、大電力の入出力はできないけれども蓄電容量が大きいフライホイール部との間での、エネルギの入出力が可能である。その結果、電力回生システムは、必要とされる電力の態様に応じて、キャパシタ部から外部への給電と、フライホイール部から外部への給電とを使い分けることができる。したがって、電力回生システムは、電力の需要に柔軟に対応できる。
(7)好ましくは、前記インターフェイス部は、複数の電力供給部に接続されており、且つ、複数の前記電力供給部からの電力を、前記キャパシタ又は前記モータジェネレータへ出力可能である。
この構成によると、複数の電力入力部からの電力を、電力回生システムで蓄積できる。これにより、複数の電力入力部からの電力が、より有効に活用される。
(8)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる車両は、車輪と、前記車輪に連結されたモータと、前記の電力回生システムと、を備え、前記モータは、前記電力回生システムの前記外部として設けられており、前記インターフェイス部との間で電力の入出力を可能である。
この構成によると、大電力の入出力が可能であり、蓄電容量が大きく、コンパクトであり、且つ、地球環境への負荷をより少なくできる電力回生システムを備えた車両を実現できる。よって、車両全体としても、コンパクトな構成を実現できる。
本発明によると、大電力の入出力が可能であり、且つ蓄電容量が大きく、コンパクトであり、且つ、地球環境への負担をより少なくできる電力回生システムを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る電力回生システムを備える鉄道車両の模式的な側面図である。 鉄道車両の構成を示すブロック図である。 鉄道車両の加速時の電力の流れを説明するための、鉄道車両のブロック図である。 鉄道車両の加速時の電力の流れを説明するための、グラフ図である。 鉄道車両の抑速ブレーキ時の電力の流れを説明するための、鉄道車両のブロック図である。 鉄道車両の減速時(その1)の電力の流れを説明するための、鉄道車両のブロック図である。 鉄道車両の減速時の電力の流れを説明するための、グラフ図である。 鉄道車両の減速時(その2)の電力の流れを説明するための、鉄道車両のブロック図である。 鉄道車両の停車時における電力の流れを説明するための、鉄道車両のブロック図である。 鉄道車両が慣性で走行している場合の電力の流れを説明するための、鉄道車両のブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る電力回生システムを備える鉄道車両の模式的な側面図である。 本発明の第2実施形態に係る鉄道車両の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る鉄道車両の加速時の電力の流れを説明するための、鉄道車両のブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る鉄道車両の加速時の電力の流れを説明するための、グラフ図である。 本発明の第2実施形態に係る鉄道車両の減速時の電力の流れを説明するための、鉄道車両のブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る鉄道車両の減速時の電力の流れを説明するための、グラフ図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。尚、本発明は、以下の実施形態で例示した形態に限らず、電力回生システムとして広く適用することができる。
[第1実施形態]
[鉄道車両の概略構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る電力回生システム8を備える鉄道車両1の模式的な側面図である。図2は、鉄道車両1の構成を示すブロック図である。図1及び図2を参照して、本実施形態において、鉄道車両1は、本発明の「車両」の一例としての気動車であり、内燃機関としてのエンジン5で発生した動力を電力に変換し、この電力を用いたモータ12の駆動によって、走行する。
鉄道車両1は、車体2と、台車3と、車輪4と、エンジン5と、ジェネレータ6と、コンバータ7と、電力回生システム8と、インバータ9と、ユーティリティ機器10と、第1インバータコンバータ11と、モータ12と、を有している。
車体2の下部に、台車3が複数(例えば2つ)設けられている。各台車3に、複数(例えば、4つ)の車輪4が設けられている。
エンジン5は、ディーゼル機関等の内燃機関であり、車体2に収容されている。エンジン5の出力は、ジェネレータ6に与えられる。
ジェネレータ6は、例えば、回転子と固定子とを有する発電機であり、エンジン5の出力軸の回転によって上記回転子が回転される。これにより、ジェネレータ6は、交流電力を、コンバータ7へ出力する。
コンバータ7は、交流電力を直流電力へ変換する電力変換器として設けられている。コンバータ7は、ジェネレータ6からの交流電力を直流電力に変換し、当該直流電力を電力回生システム8へ出力する。
電力回生システム8は、ジェネレータ6(エンジン5)からの電力、及びモータ12からの回生電力を蓄積可能であり、蓄積したエネルギを、電力としてユーティリティ機器10及びモータ12へ出力するように構成されている。電力回生システム8の詳細は、後述する。電力回生システム8は、インバータ9に接続されている。
インバータ9は、直流電力を交流電力に変換する電力変換器として設けられている。インバータ9は、電力回生システム8から出力された直流電力を交流電力に変換し、この交流電力を、ユーティリティ機器10へ出力する。
ユーティリティ機器10は、乗員等に利用される機器である。ユーティリティ機器10として、エアコンディショナ、電灯等を例示することができる。ユーティリティ機器10は、電力を消費する電力負荷である。本実施形態では、ユーティリティ機器10からは、電力は出力されない。
第1インバータコンバータ11は、電力変換器であり、直流電力は交流電力に変換し、交流電力は直流電力に変換する。第1インバータコンバータ11は、コンバータ7を介したジェネレータ6からの直流電力、及び電力回生システム8からの直流電力を、交流電力に変換し、この交流電力をモータ12へ出力する。また、第1インバータコンバータ11は、モータ12からの回生電力としての交流電力を直流電力に変換する。この直流電力は、電力回生システム8へ与えられ、さらに電力回生システム8において、電力回生システム8又はインバータ9へ配分される。
モータ12は、回転電機である。モータ12の回転子は、車輪4に連結されており、第1インバータコンバータ11から与えられた交流電力によって駆動する。これにより、鉄道車両1が走行する。また、モータ12の回転子は、鉄道車両1の減速時及び抑速ブレーキ時(速度増加抑制時)に、車輪4からの回転力を受けて回転される。これにより、モータ12は、発電機として機能し、交流電力を第1インバータコンバータ11へ出力する。
次に、電力回生システム8の構成を説明する。電力回生システム8は、インターフェイス部13と、キャパシタ部14と、フライホイール部15と、を有している。
インターフェイス部13は、コンバータ7、インバータ9、第1インバータコンバータ11、キャパシタ部14、及びフライホイール部15の後述する第2インバータコンバータ16に接続されている。インターフェイス部13は、本実施形態では、電力配分器として設けられている。インターフェイス部13は、ジェネレータ(電力供給部)6、ユーティリティ機器(電力負荷としての電力需要先)10、モータ(電力供給部)12、キャパシタ部14、及び後述するモータジェネレータ17のそれぞれと電力を入出力可能に構成されている。
本実施形態では、インターフェイス部13は、例えば、PLC(Programmable Logic Controller)であり、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含んでいる。インターフェイス部13は、このインターフェイス部13に入出力される電力値等に基づいて、電力の配分を設定することができる。
尚、本実施形態では、インターフェイス部13がソフトウェアによってプログラム的に動作する例を説明する。しかしながら、インターフェイス部13は、リレー回路によって構成されていてもよいし、他の機構によって構成されていてもよい。
キャパシタ部14は、静電容量によって電荷を蓄えることで蓄電(充電)するように構成されている。キャパシタ部14として、電気二重層キャパシタ等を例示することができる。キャパシタ部14は、インターフェイス部13から直流電力を与えられることで蓄電する。また、キャパシタ部14は、蓄積した電力を、インターフェイス部13へ出力可能である。キャパシタ部14は、大電力を入出力可能である。但し、キャパシタ部14の蓄電容量は、フライホイール部15における蓄電容量より小さい。尚、本実施形態において、「大電力」とは、フライホイール部15において入出力可能な電力よりも大きい電力のことをいう。
フライホイール部15は、電力をフライホイール18の運動エネルギに変換し、この運動エネルギを保存するように構成されている。また、フライホイール部15は、保存した運動エネルギを電力に変換し、この電力を出力するように構成されている。
フライホイール部15は、第2インバータコンバータ16と、モータジェネレータ17と、フライホイール18と、を有している。
第2インバータコンバータ16は、電力変換器であり、直流電力は交流電力に変換し、交流電力は直流電力に変換する。第2インバータコンバータ16は、インターフェイス部13からの直流電力を交流電力に変換し、この交流電力をモータジェネレータ17へ出力する。また、第2インバータコンバータ16は、モータジェネレータ17からの交流電力を直流電力に変換し、この直流電力をインターフェイス部13へ出力する。
モータジェネレータ17は、回転電機であり、固定子と、回転子とを有している。回転子は、フライホイール18に連結されている。モータジェネレータ17は、交流電力を与えられることで、回転子及びフライホイール18を回転する。一方、モータジェネレータ17は、フライホイール18によって回転子を回転されることで発電し、交流電力を第2モータジェネレータ17へ出力する。
フライホイール18は、モータジェネレータ17と運動エネルギの入出力(入力及び出力)が可能に構成されている。具体的には、フライホイール18は、所定の質量を有する円盤状部材であり、モータジェネレータ17の回転子に連結されている。尚、フライホイール18とモータジェネレータ17の回転子とは、直結されていてもよいし、変速機を介して連結されていてもよい。フライホイール18は、モータジェネレータ17からトルクを与えられることで空転し、これにより、運動エネルギを蓄積する。また、フライホイール18は、モータジェネレータ17の回転子にトルクを与えることで、回転子を回転させ、モータジェネレータ17に発電を行わせる。
本実施形態では、フライホイール部15において、モータジェネレータ17は、小電力を入出力可能である。尚、本実施形態において、「小電力」とは、キャパシタ部14において入出力可能な電力の最大値よりも、小さい値の電力のことをいう。
以上が、鉄道車両1の概略構成である。
[鉄道車両1の基本動作]
次に、鉄道車両1における基本動作の一例を説明する。本実施形態では、鉄道車両1における基本動作として、以下の(1)〜(8)の動作態様が設定されている。
基本動作(1)においては、インターフェイス部13は、モータ12に必要な電力値としての第1電力要求値を検出する。インターフェイス部13は、第1電力要求値が、所定の第1要求しきい値Th1未満である場合、フライホイール部15からの電力をモータ12へ出力する処理を行う。より具体的には、インターフェイス部13は、第1インバータコンバータ11と、第2インバータコンバータ16とを接続する。これにより、フライホイール18の運動エネルギは、モータジェネレータ17によって交流電力に変換された後、第2インバータコンバータ16で直流電力に変換される。この直流電力は、インターフェイス部13を通って第1インバータコンバータ11で交流電力に変換され、モータ12へ出力される。この場合、インターフェイス部13は、キャパシタ部14に蓄積された電力は出力しない。
基本動作(2)においては、インターフェイス部13は、モータ12に必要な電力値としての第1電力要求値を検出する。第1電力要求値が、第1要求しきい値Th1以上である場合、インターフェイス部13は、フライホイール部15からの電力及びキャパシタ部14からの電力をモータ12へ出力する。より具体的には、インターフェイス部13は、第1インバータコンバータ11と、第2インバータコンバータ16とを接続するとともに、第1インバータコンバータ11と、キャパシタ部14とを接続する。これにより、フライホイール部15からの直流電力は、インターフェイス部13、及び第1インバータコンバータ11を介してモータ12へ出力される。また、キャパシタ部14からの直流電力は、インターフェイス部13、及び第1インバータコンバータ11を介してモータ12へ出力される。
尚、基本動作(2)においては、フライホイール部15は、第1インバータコンバータ11と接続されなくてもよい。この場合、電力回生システム8のうちのキャパシタ部14のみからの電力が、インターフェイス部13及び第1インバータコンバータ11を介して、モータ12へ出力される。
基本動作(3)においては、インターフェイス部13は、第1インバータコンバータ11(モータ12)から出力された電力値を測定する。この電力値が、所定の第1出力しきい値Th10未満である場合、インターフェイス部13は、第1インバータコンバータ11と、第2インバータコンバータ16とを接続する。これにより、第1インバータコンバータ11からの電力は、インターフェイス部13及び第2インバータコンバータ16を介してモータジェネレータ17へ出力され、その結果、フライホイール18に運動エネルギが付与される。即ち、フライホイール部15での蓄電が行われる。この場合、モータ12からの電力は、キャパシタ部14へは出力されない。
基本動作(4)においては、インターフェイス部13は、第1インバータコンバータ11から出力された電力値を測定する。この電力値が、第1出力しきい値Th10以上である場合、インターフェイス部13は、第1インバータコンバータ11と第2インバータコンバータ16とを接続し、且つ、第1インバータコンバータ11と、キャパシタ部14とを接続する。これにより、第1インバータコンバータ11からの電力は、フライホイール部15でフライホイール18の運動エネルギに変換される。即ち、フライホイール部15で蓄電が行われる。また、第1インバータコンバータ11からの電力は、キャパシタ部14へ与えられ、キャパシタ部14で蓄電される。
尚、基本動作(4)においては、インターフェイス部13は、第1インバータコンバータ11と、第2インバータコンバータ16とを接続しなくてもよい。この場合、第1インバータコンバータ11からの電力は、キャパシタ部14に蓄積されるけれども、フライホイール部15には蓄積されない。
基本動作(5)においては、インターフェイス部13は、キャパシタ部14の蓄電量と、フライホイール部15の蓄電量(フライホイール部15へ出力された電力量)と、を測定する。インターフェイス部13は、キャパシタ部14について満充電でありこれ以上蓄電され得ないと判定し、且つ、フライホイール部15でこれ以上運動エネルギを蓄積できないと判定した場合、このインターフェイス部13に入力される電力を、インバータ9を介してユーティリティ機器10へ出力する。これにより、モータ12から出力された回生電力は、ユーティリティ機器10で消費される。このような処理により、モータ12からの回生電力が無駄になることを抑制できる。
尚、基本動作(5)においては、インターフェイス部13は、第1インバータコンバータ11(モータ12)からの電力をユーティリティ機器10へ出力する代わりに、インターフェイス部13で消費してもよい。
基本動作(6)においては、インターフェイス部13は、第1インバータコンバータ11(モータ12)から回生電力が出力されているか否かを判定する。インターフェイス部13は、第1インバータコンバータ11から回生電力が出力されていると判定した場合、この電力を、電力回生システム8での蓄電に先立ち、ユーティリティ機器10へ出力する。インターフェイス部13がこのような制御を行うことで、モータ12からの電力は、電力を直ちに必要とするユーティリティ機器10へ供給される。これにより、電力回生システム8における蓄電時のエネルギロスを少なくできので、モータ12からの回生電力が無駄になることを抑制できる。
基本動作(7)においては、インターフェイス部13は、コンバータ7(エンジン5)から電力が出力されているか否かを判定する。インターフェイス部13は、コンバータ7から電力が出力されていると判定した場合、インターフェイス部13は、コンバータ7からの電力を、第1インバータコンバータ11、キャパシタ部14、フライホイール部15、及びインバータ9の少なくとも一つに出力する。
基本動作(8)においては、インターフェイス部13は、キャパシタ部14と、フライホイール部15の第2インバータコンバータ16とを接続する。この場合、キャパシタ部14とフライホイール18との間で、電力の入出力が行われる。尚、この場合、インターフェイス部13は、コンバータ7、インバータ9、及び第1インバータコンバータ11の何れかと、電力の入出力を行なってもかまわない。
より具体的には、インターフェイス部13は、ある場面において、フライホイール18の回転によってモータジェネレータ17で生じた電力を、キャパシタ部14へ出力する。これにより、キャパシタ部14が蓄電する。また、インターフェイス部13は、別の場面において、キャパシタ部14の電力を、第2インバータコンバータ16へ出力する。これにより、モータジェネレータ17が駆動され、フライホイール18の運動エネルギが増加する。即ち、フライホイール部15で蓄電される。このような接続態様とすることで、インターフェイス部13は、大容量且つ小出力の特性を有するフライホイール部15の電力と、小容量且つ大出力の特性を有するキャパシタ部14の電力とを、電力需要に応じて、柔軟に出力できる。
[鉄道車両1の具体的な動作]
次に、鉄道車両1における具体的な動作の一例を説明する。本実施形態では、鉄道車両1における具体的な動作として、以下の(11)〜(16)の動作態様が設定されている。即ち、(11)加速時の動作と、(12)抑速ブレーキ時の動作と、(13)減速時の動作(その1)と、(14)減速時の動作(その2)と、(15)停車時の動作と、(16)慣性走行時の動作と、が設定されている。
[(11)加速時の動作]
図3及び図4は、それぞれ、鉄道車両1の加速時の電力の流れを説明するための、鉄道車両1のブロック図及びグラフ図である。図4においては、横軸が時間であり、縦軸が出力である。図3及び図4を参照して、鉄道車両1の加速時の動作説明においては、予めキャパシタ部14に蓄電され、且つ、フライホイール18に運動エネルギが蓄積されている状態を前提に説明する。
鉄道車両1は、加速時において、モータ12への電力源を、以下の(i)〜(iii)の優先順位で使用する。即ち、鉄道車両1は、加速時において、(i)フライホイール部15からの電力、(ii)キャパシタ部14からの電力、(iii)エンジン5(ジェネレータ6)からの電力の優先順位で、電力をモータ12へ出力する。
より具体的には、鉄道車両1の加速時、インターフェイス部13は、まず、第2インバータコンバータ16と第1インバータコンバータ11とを接続するとともに、第2インバータコンバータ16と、インバータ9とを接続する。これにより、時間t=t110〜t111における動作状態が実現される。即ち、フライホイール18の回転に伴うモータジェネレータ17からの電力は、矢印111,112で示すように、第2インバータコンバータ16、インターフェイス部13、第1インバータコンバータ11、モータ12の順に流れる。これにより、フライホイール部15からの電力がモータ12へ出力される。また、モータジェネレータ17からの電力は、矢印111,113に示すように、インバータ9を介してユーティリティ機器10にも与えられる。これにより、ユーティリティ機器10が動作する。
インターフェイス部13は、フライホイール部15からの電力が、このフライホイール部15における最大出力に達すると(時間t=t111)、さらに、キャパシタ部14と第1インバータコンバータ11とを接続するとともに、コンバータ7と第1インバータコンバータ11とを接続する。これにより、時間t=t111〜t112における動作状態が実現される。即ち、キャパシタ部14で蓄積された電力は、矢印114,112に示すように、インターフェイス部13、及び第1インバータコンバータ11を介して、モータ12へ出力される。また、コンバータ7からの電力は、矢印115,112に示すように、インターフェイス部13及び第1インバータコンバータ11を介して、モータ12へ出力される。その結果、モータ12は、フライホイール部15、キャパシタ部14及びエンジン5からの出力を受けて大出力を発生する。時間t=t111〜t112において、キャパシタ部14からの出力は、次第に大きくなった後、急峻に低下する。
インターフェイス部13は、キャパシタ部14からの出力がゼロになった(時間t=t112)後も、フライホイール部15からの電力を、モータ12及びユーティリティ機器10へ出力し続ける。そして、フライホイール18の回転数の低下に伴い、フライホイール部15からの電力がユーティリティ機器10の必要電力未満になると(時間t=t113)、インターフェイス部13は、コンバータ7とインバータ9とを接続する。これにより、矢印115,113に示すように、コンバータ7(エンジン5)からの電力は、インターフェイス部13、及びインバータ9を介して、ユーティリティ機器10へ供給される。さらに時間が経過し、フライホイール部15からの出力がゼロになった場合(時間t=t114)、ジェネレータ6(エンジン5)の出力のみによって、ユーティリティ機器10及びモータ12が駆動される。
鉄道車両1の速度が比較的小さい場合、電力回生システム8において、フライホイール部15からの電力が、キャパシタ部14からの電力に優先して出力される。尚、鉄道車両1の加速度が比較的小さいことによりモータ12の必要電力が小さい場合、電力回生システム8において、フライホイール部15からの電力が、キャパシタ部14からの電力に優先して出力されてもよい。この場合、鉄道車両1の加速時において、フライホイール部15からの電力では足りない電力は、キャパシタ部14からの電力で補われる。
尚、インターフェイス部13は、鉄道車両1の走行状況に応じて、ジェネレータ6(エンジン5)、フライホイール部15、キャパシタ部14のそれぞれの電力の配分を調整する。一例として、鉄道車両1が駅の近くを通過する際には、インターフェイス部13は、可能な限りエンジン5を停止した状態で鉄道車両1を走行できるように、電力回生システム8からの電力をモータ12へ出力する。
尚、鉄道車両1の加速時において、インターフェイス部13は、フライホイール部15からの電力を出力せず、キャパシタ部14からの電力をモータ12及びユーティリティ機器10に出力してもよい。
[(12)抑速ブレーキ時の動作]
図5は、鉄道車両1の抑速ブレーキ時の電力の流れを説明するための、鉄道車両1のブロック図である。図5を参照して、本実施形態において、抑速ブレーキとは、鉄道車両1が下り坂等を走行している場合に、鉄道車両1の速度が意図せず増加することを抑制するためのブレーキをいう。
鉄道車両1の抑速ブレーキ時において、モータ12は、電動機として動作し、モータ12に回転抵抗(制動力)を与える。この際、インターフェイス部13は、第1インバータコンバータ11と第2インバータコンバータ16とを接続するとともに、第1インバータコンバータ11とインバータ9とを接続する。これにより、モータ12からの電力は、矢印121,122に示すように、第1インバータコンバータ11、インターフェイス部13及び第2インバータコンバータ16を介して、モータジェネレータ17へ出力される。これにより、モータジェネレータ17の回転子及びフライホイール18が回転し、フライホイール18に運動エネルギが蓄積される。また、モータ12からの電力は、矢印121,123に示すように、第1インバータコンバータ11、インターフェイス部13、及びインバータ9を介してユーティリティ機器10へ与えられる。これにより、モータ12からの回生電力は、ユーティリティ機器10で消費される。
従来の気動車は、抑速ブレーキ時、エンジンの排気ブレーキと鉄道車両用の機械式ブレーキとを用いて、速度増加を抑制していた。機械式のブレーキは、ブレーキパッドを車輪に押し付ける構成であるので、抑速ブレーキ時には、気動車の運動エネルギを熱エネルギとして放出していた。これに対し、鉄道車両1においては、抑速ブレーキ時に大きな慣性モーメントを発生できるフライホイール18が用いられる。これにより、電力回生システム8は、上記熱エネルギとして放出されていたエネルギを、フライホイール18を用いることで効率的に回収できる。また、鉄道車両1は、上記気動車と同様に、機械式のブレーキ装置(図示せず)を有している。しかしながら、電力回生システム8は、鉄道車両1の運動エネルギをフライホイール18へ移動させることにより速度を抑制できるので、機械式ブレーキ装置のブレーキパッドの使用頻度を低くできる。よって、ブレーキパッドの交換周期を、より長くできる。
[(13)減速時の動作(その1)]
図6及び図7は、それぞれ、鉄道車両1の減速時の電力の流れを説明するための、鉄道車両1のブロック図及びグラフ図である。図7においては、横軸が時間であり、縦軸が出力である。図6及び図7を参照して、本実施形態において、減速時(その1)とは、鉄道車両1が高速走行状態から減速している状態であって、モータ12からの回生電力REがユーティリティ機器10の消費電力CEを上回っている(RE>CP)状態をいう。
鉄道車両1は、減速時(その1)において、以下の(i)〜(iii)の優先順位で制動動作を行う。即ち、鉄道車両1は、減速時(その1)において、(i)モータ12の回生電力をフライホイール部15へ出力し、(ii)キャパシタ部14に出力し、(iii)機械式のブレーキ装置を動作させる。
より具体的には、減速時(その1)において、インターフェイス部13は、第1インバータコンバータ11と、第2インバータコンバータ16とを接続し、且つ、第1インバータコンバータ11と、キャパシタ部14とを接続し、且つ、第1インバータコンバータ11と、インバータ9とを接続する。この状態で、モータ12は、車輪4によって回転されることで発電機として動作する。これにより、時間t130〜t131における動作状態が実現される。即ち、モータ12は、当該モータ12の最大の回生電力を生じる。この回生電力は、矢印131,132に示すように、第1インバータコンバータ11、インターフェイス部13、及び第2インバータコンバータ16を介してモータジェネレータ17へ出力される。これにより、フライホイール18が回転され、上記回生電力は、フライホイール18の運動エネルギとして蓄積される。この際の、フライホイール部15への出力は、フライホイール18が蓄積可能な最大の運動エネルギと同値となる。また、モータ12からの回生電力は、矢印131,133に示すように、第1インバータコンバータ11及びインターフェイス部13を介して、キャパシタ部14へ出力される。これにより、モータ12の回生電力は、キャパシタ部14に蓄積される。また、機械式のブレーキ装置が動作することにより、車輪4に摩擦抵抗が生じる。上記の動作により、車輪4には、制動力BPが生じ、車輪4の運動エネルギが低下する。
そして、時間t=t131〜t132の間においては、キャパシタ部14の空き容量が徐々に小さくなっていき、その結果、キャパシタ部14の単位時間あたりの充電量は、時間の経過とともに小さくなる。そして、時間t=t132のときに、キャパシタ部14への充電が完了する。時間t=t131〜t133の間において、モータ12からの回生電力のフライホイール部15への出力と、機械式のブレーキ装置による車輪4の摩擦制動とは、継続されている。
時間t=t133〜t134においては、インターフェイス部13は、第1インバータコンバータ11とキャパシタ部14との接続を解除している。また、機械式のブレーキ装置による車輪4の制動は、解除される。これにより、モータ12の回生電力は、矢印131,132,134に示すように、フライホイール部15及びユーティリティ機器10に供給され続ける。また、モータ12の回生動作による車輪4の制動が、継続される。そして、時間t=t134において、モータ12からの回生電力REは、ユーティリティ機器10に必要な電力(消費電力CE)未満となる。
鉄道車両1が低速走行状態から減速しているか、又は鉄道車両1の減速度が小さい場合、モータ12の回生電力は、小さい。このような場合、電力回生システム8は、モータ12からの回生電力を、フライホイール部15で運動エネルギに変換してこのフライホイール部15に蓄積する。
[(14)減速時の動作(その2)]
図8は、鉄道車両1の減速時(その2)の電力の流れを説明するための、鉄道車両1のブロック図である。図7及び図8を参照して、本実施形態において、減速時の動作(その2)は、減速時の動作(その1)の続きの動作をいう。より具体的には、減速時(その2)とは、鉄道車両1が高速走行状態から減速している状態であって、モータ12からの回生電力REがユーティリティ機器10の消費電力CE未満(RE<CE)である状態をいう。以下では、減速時(その1)の説明に続けて、減速時の動作(その2)を説明する。
鉄道車両1において、時間t=t134〜t135の間において、インターフェイス部13は、第2インバータコンバータ16とインバータ9とを接続する。また、インターフェイス部13は、第1インバータコンバータ11と、インバータ9との接続状態を維持する。
これにより、モータ12の回生電力は、矢印141,142に示すように、第1インバータコンバータ11、インターフェイス部13、及びインバータ9を介してユーティリティ機器10へ出力される。また、フライホイール部15においては、フライホイール18によってモータジェネレータ17が駆動されることで生じた電力が、矢印143,142に示すように第2インバータコンバータ16、インターフェイス部13、及びインバータ9を介して、ユーティリティ機器10へ出力される。これにより、ユーティリティ機器10は、必要な電力を供給される。そして、モータ12による回生動作に伴う車輪4の減速の結果、時間t=t135において、鉄道車両1の減速動作が完了する。
このように、モータ12の回生電力REがユーティリティ機器10の消費電力CEを下回った場合、ユーティリティ機器10の動作に必要な残りの電力は、フライホイール部15からユーティリティ機器10へ出力される。
[(15)停車時の動作]
図9は、鉄道車両1の停車時における電力の流れを説明するための、鉄道車両1のブロック図である。図9を参照して、鉄道車両1が駅等で停車している場合、この鉄道車両1は、可能な限りエンジン5を停止し、エンジン5からの排気ガスを少なくするように動作する。具体的には、鉄道車両1の停止時において、電力回生システム8のフライホイール18における運動エネルギの蓄積量が、ユーティリティ機器10の動作に必要な電力量以上である場合、エンジン5が停止される。この場合、インターフェイス部13は、第2インバータコンバータ16と、インバータ9とを接続する。これにより、フライホイール18は、モータジェネレータ17の回転子を回転し、これにより、モータジェネレータ17が発電する。この発電による電力は、矢印151,152に示すように、第2インバータコンバータ16、インターフェイス部13、及びインバータ9を介して、ユーティリティ機器10へ出力され、ユーティリティ機器10が動作する。
一方、鉄道車両1の停止時において、フライホイール18における運動エネルギの蓄積量が、ユーティリティ機器10の動作に必要な電力量未満に低下した場合、インターフェイス部13は、エンジン5を駆動させる。この際、インターフェイス部13は、コンバータ7とインバータ9とを接続するとともに、コンバータ7と第2インバータコンバータ16とを接続する。このような接続状態において、エンジン5の駆動に伴ってジェネレータ6で生じた電力は、矢印153,154に示すように、コンバータ7、インターフェイス部13、及びインバータ9を介して、ユーティリティ機器10へ出力される。また、ジェネレータ6で生じた電力は、矢印153,155に示すように、コンバータ7、インターフェイス部13、及び第2インバータコンバータ16を介してモータジェネレータ17へ出力される。これにより、モータジェネレータ17の回転子及びフライホイール18が回転し、フライホイール18に運動エネルギが蓄積される。
[(16)慣性走行時の動作]
図10は、鉄道車両1が慣性で走行している場合の電力の流れを説明するための、鉄道車両1のブロック図である。図10を参照して、鉄道車両1が慣性で走行している場合、エンジン5は停止され、モータ12は、駆動及び回生動作の何れも行わない。この場合において、電力回生システム8は、キャパシタ部14とフライホイール部15との間でエネルギの入出力を行うことができる。即ち、インターフェイス部13は、キャパシタ部14とモータジェネレータ17とを、電力の入出力が可能なように接続する。
具体的には、例えば、インターフェイス部13は、キャパシタ部14の電力がフライホイール部15へ出力されるように、キャパシタ部14及び第2インバータコンバータ16を接続する。これにより、キャパシタ部14の電力は、矢印161,162に示すように、インターフェイス部13及び第2インバータコンバータ16を介してモータジェネレータ17へ出力され、モータジェネレータ17が駆動する。これにより、フライホイール18に運動エネルギが蓄積される。また、インターフェイス部13は、フライホイール部15で発電された電力がキャパシタ部14へ出力されるように、キャパシタ部14及び第2インバータコンバータ16を接続することもできる。この場合、フライホイール18の回転によってモータジェネレータ17生じた電力は、矢印163,164に示すように、第2インバータコンバータ16、及びインターフェイス部13を介してキャパシタ部14に出力される。尚、このとき、ユーティリティ機器10への電力供給は継続してもかまわない。
以上説明したように、鉄道車両1の電力回生システム8によると、大電力を入出力可能なキャパシタ部14が設けられている。このため、電力回生システム8は、大電力の入出力を、キャパシタ部14において行わせることができる。また、フライホイール18は、回転により生じる慣性モーメントによって、大きな運動エネルギを蓄えることができる。このため、モータジェネレータ17において、電力をフライホイール18の運動エネルギに変換することで、フライホイール部15における蓄電容量を大きくできる。また、大電力の入出力動作はキャパシタ部14が担うため、フライホイール部15は、大電力を入出力する必要がない。このため、フライホイール部15のモータジェネレータ17を小さくすることができる。さらに、リチウムイオン蓄電池を用いない構成であるので、リチウムイオン蓄電池を冷却するための冷却装置が不要であり、電力回生システム8を、より小さくできる。また、蓄電のための構成としてフライホイール18が用いられている。フライホイール18は、リチウムイオン蓄電池と異なり、廃棄される際に化学物質による地球環境の汚染のおそれが小さい。以上より、大電力の入出力が可能であり、蓄電容量が大きく、コンパクトであり、且つ、地球環境への負担をより少なくできる電力回生システム8及び鉄道車両1を提供できる。
また、鉄道車両1によると、例えば基本動作(1)において、インターフェイス部13は、キャパシタ部14に蓄積された電力は出力せず、フライホイール部15のモータジェネレータ17で生じた電力をモータ12へ出力可能である。この構成によると、電力回生システム8は、例えば、所定の第1要求しきい値Th1以上の大電力を出力する必要がない場合、キャパシタ部14の電力を温存できる。そして、電力回生システム8は、フライホイール部15に蓄積された運動エネルギを電力に変換して出力することができる。これにより、電力回生システム8は、機動的に、大電力の出力と、小電力の出力とを切り替えることが可能となり、電力を有効に活用することができる。
また、鉄道車両1によると、例えば基本動作(3)において、インターフェイス部13は、第1インバータコンバータ11(モータ12)からの回生電力を、キャパシタ部14へは出力せず、フライホイール部15のモータジェネレータ17へ出力する。この構成によると、電力回生システム8に小電力が入力された場合、フライホイール部15における蓄電容量よりも小さい蓄電容量を有するキャパシタ部14には、当該小電力は、蓄電されないようにできる。これにより、蓄電容量の少ないキャパシタ部14を、大電力が入力されたときに備えて温存しておくことができる。よって、電力回生システム8に大電力が入力された場合に、キャパシタ部14に当該大電力を蓄電することができる。したがって、電力回生システム8は、回生電力を、有効に回収することができる。
また、鉄道車両1によると、例えば基本動作(5)において、モータ12から入力された電力をキャパシタ部14及びフライホイール部15の何れにおいても蓄積不能である場合に、インターフェイス部13は、モータ12から入力された電力を、ユーティリティ機器10に出力する。この構成によると、電力回生システム8は、モータ12からの回生電力をユーティリティ機器10に回送することで、当該回生電力を、より有効に利用することができる。
また、鉄道車両1によると、例えば基本動作(6)において、インターフェイス部13は、モータ12から電力が入力された場合に、キャパシタ部14への給電及びモータジェネレータ17への給電に優先して、モータ12からの回生電力をユーティリティ機器10へ出力可能である。この構成によると、電力回生システム8での電力保持に要するエネルギが消費されることなく、モータ12からの回生電力がユーティリティ機器10に出力される。これにより、回生電力のさらなる有効活用が実現される。
また、鉄道車両1によると、例えば、鉄道車両1の(16)慣性走行時において、インターフェイス部13は、キャパシタ部14とモータジェネレータ17とを、キャパシタ部14とモータジェネレータ17との間で電力の入出力をするために接続する。この構成によると、蓄電容量は少ないけれども大電力を入出力可能なキャパシタ部14と、大電力の入出力はできないけれども蓄電容量が大きいフライホイール部15との間での、エネルギの入出力が可能である。その結果、電力回生システム8は、必要とされる電力の態様に応じて、キャパシタ部14からユーティリティ機器10,モータ12への給電と、フライホイール部15からユーティリティ機器10,モータ12への給電とを使い分けることができる。したがって、電力回生システム8は、電力の需要に柔軟に対応できる。
また、鉄道車両1によると、インターフェイス部13は、ジェネレータ6からの電力及びモータ12からの電力を、キャパシタ部14又はモータジェネレータ17へ出力可能である。この構成によると、複数の電力供給部としてのジェネレータ6及びモータ12からの電力を、電力回生システム8で蓄積できるので、ジェネレータ6及びモータ12からの電力が、より有効に活用される。
[第2実施形態]
図11は、本発明の第2実施形態に係る電力回生システム8を備える鉄道車両1Aの模式的な側面図である。図12は、鉄道車両1Aの構成を示すブロック図である。尚、以下では、主に第1実施形態と異なる点について説明し、第1実施形態と同様の構成については、図に同一の符号を付して説明を省略する。図11及び図12を参照して、本実施形態において、鉄道車両1Aは、電車であり、架線30に供給される電力を用いたモータ12の駆動によって、走行する。
鉄道車両1Aは、車体2と、台車3と、車輪4と、第3インバータコンバータ19と、電力回生システム8と、第1インバータコンバータ11と、モータ12と、を有している。
車体2の上部には、パンタグラフ20が設けられている。パンタグラフ20は、架線30からの電力を、第3インバータコンバータ19へ出力する。第3インバータコンバータ19は、電力変換器であり、直流電力は交流電力に変換し、交流電力は直流電力に変換する。第3インバータコンバータ19は、架線30からの交流電力を、直流電力に変換し、この直流電力をインターフェイス部13へ出力する。また、第3インバータコンバータ19は、インターフェイス部13から出力される直流電力を交流電力に変換し、この交流電力を架線30へ出力する。これにより、鉄道車両1Aは、鉄道車両1Aの近隣に存在する他の鉄道車両(図示せず)に、架線30を介して電力を供給できる。
インターフェイス部13は、第3インバータコンバータ19に接続されているとともに、第1インバータコンバータ11に接続されている。インターフェイス部13は、第3インバータコンバータ19からの電力を、第1インバータコンバータ11、第2インバータコンバータ16、及びキャパシタ部14に適宜配分する。また、インターフェイス部13は、第1インバータコンバータ11からの電力を、第2インバータコンバータ16、キャパシタ部14、及び第3インバータコンバータ19に適宜配分する。また、インターフェイス部13は、第2インバータコンバータ16からの電力を、キャパシタ部14、第1インバータコンバータ11、及び第3インバータコンバータ19に適宜配分する。また、インターフェイス部13は、キャパシタ部14からの電力を、第1〜第3インバータコンバータ11,16,19に適宜配分する。
[鉄道車両1Aの具体的な動作]
次に、鉄道車両1Aにおける具体的な動作の一例を説明する。本実施形態では、鉄道車両1Aにおける具体的な動作として、以下の(21),(22)の動作態様が設定されている。即ち、(21)加速時の動作と、(22)減速時の動作と、が設定されている。
[(21)加速時の動作]
図13及び図14は、それぞれ、本発明の第2実施形態に係る鉄道車両1Aの加速時の電力の流れを説明するための、鉄道車両1Aのブロック図及びグラフ図である。図13及び図14を参照して、鉄道車両1Aの加速時の動作説明においては、予めキャパシタ部14に蓄電され、且つ、フライホイール18に運動エネルギが蓄積されている状態を前提に説明する。
鉄道車両1Aは、加速時において、モータ12への電力源を、以下の(i),(ii)の優先順位で使用する。即ち、鉄道車両1Aは、加速時において、(i)フライホイール部15からの電力、(ii)キャパシタ部14からの電力の優先順位で、電力を使用する。尚、架線30からの電力が使用される段階は、以下に説明する段階に限らず、どの段階であってもよい。
より具体的には、鉄道車両1Aの加速時、インターフェイス部13は、まず、第1インバータコンバータ11と第2インバータコンバータ16とを接続するとともに、第1インバータコンバータ11と第3インバータコンバータ19とを接続する。これにより、時間t=t210〜t211における動作状態が実現される。即ち、フライホイール18の回転に伴うモータジェネレータ17からの電力は、矢印211,212で示すように、第2インバータコンバータ16、インターフェイス部13、第1インバータコンバータ11、モータ12の順に流れる。また、第3インバータコンバータ19(架線30)からの電力は、矢印213,212に示すように、インターフェイス部13、第1インバータコンバータ11、モータ12の順に流れる。これにより、モータ12が駆動し、車輪4に回転力が与えられる。
フライホイール部15からの電力が、このフライホイール部15における最大出力に達すると(時間t=t211)、インターフェイス部13は、さらに、キャパシタ部14と第1インバータコンバータ11とを接続する。これにより、時間t=t211〜t212における動作状態が実現される。即ち、キャパシタ部14で蓄積された電力は、矢印214,212に示すように、インターフェイス部13、及び第1インバータコンバータ11を介して、モータ12へ出力される。その結果、モータ12は、フライホイール部15、キャパシタ部14及び架線30からの出力を受けて大出力を発生する。時間t=t211〜t212において、キャパシタ部14からの出力は、次第に大きくなった後、急峻に低下する。
インターフェイス部13は、キャパシタ部14からの出力がゼロになった(時間t=t212)後も、フライホイール部15からの電力を、モータ12へ出力し続ける。そして、フライホイール18の回転数の低下に伴い、フライホイール部15からの電力がゼロになった(時間t=t213)後も、モータ12は、第3インバータコンバータ19(架線30)からの電力によって駆動する。
このように、鉄道車両1の速度が比較的小さい場合、電力回生システム8において、フライホイール部15からの電力が、キャパシタ部14からの電力に優先して出力される。尚、鉄道車両1の加速度が比較的小さいことにより必要電力が小さい場合においても、フライホイール部15からの電力が、キャパシタ部14からの電力に優先して出力されてもよい。そして、鉄道車両1の加速時において、フライホイール部15からの電力では足りない電力は、キャパシタ部14からの電力で補われる。また、フライホイール部15からの出力が低下した場合、又はキャパシタ部14からの出力が低下した場合、架線30からの電力が使用される。
このように、インターフェイス部13は、鉄道車両1Aの走行状況に応じて、架線30、フライホイール部15、キャパシタ部14のそれぞれの電力の配分を調整する。
尚、鉄道車両1Aの加速時において、インターフェイス部13は、フライホイール部15からの電力を出力せず、キャパシタ部14からの電力を第1インバータコンバータ11に出力してもよい。
[(22)減速時の動作]
図15及び図16は、それぞれ、鉄道車両1Aの減速時の電力の流れを説明するための、鉄道車両1Aのブロック図及びグラフ図である。図15及び図16を参照して、鉄道車両1Aは、減速時において、以下の(i)〜(iii)の優先順位で制動動作を行う。即ち、鉄道車両1は、減速時において、(i)モータ12の回生電力をフライホイール部15へ出力し、(ii)キャパシタ部14に充電し、(iii)機械式のブレーキ装置で鉄道車両1を制動する。
より具体的には、減速時において、インターフェイス部13は、第1インバータコンバータ11と、第2インバータコンバータ16とを接続し、且つ、第1インバータコンバータ11と、キャパシタ部14とを接続する。この状態で、モータ12は、発電機として動作する。これにより、時間t220〜t221における動作状態が実現される。即ち、モータ12は、当該モータ12の定格発電力を生じる。この回生電力は、矢印221,2222に示すように、第1インバータコンバータ11、インターフェイス部13、第2インバータコンバータ16を介してモータジェネレータ17へ出力される。これにより、フライホイール18が回転され、上記回生電力は、運動エネルギとして蓄積される。この際の、フライホイール18への出力は、フライホイール18が蓄積可能な最大の運動エネルギと同値となる。また、モータ12からの回生電力は、矢印221,223に示すように、第1インバータコンバータ11、及びインターフェイス部13を介して、キャパシタ部14へ出力される。これにより、キャパシタ部14に蓄電される。また、機械式のブレーキ装置が動作することにより、車輪4に摩擦抵抗が生じる。上記の動作により、車輪4には、制動力BPが生じる。
そして、時間t=t221〜t222の間においては、キャパシタ部14の空き容量が徐々に小さくなっていき、その結果、キャパシタ部14の単位時間あたりの充電量は、時間の経過とともに小さくなる。そして、時間t=t222のときに、キャパシタ部14への充電が完了する。時間t=t220〜t223の間において、回生電力のフライホイール部15への出力と、機械式のブレーキ装置による車輪4の摩擦制動とは、継続されている。
時間t=t223〜t224においては、インターフェイス部13は、第1インバータコンバータ11とキャパシタ部14との接続を解除している。また、機械式のブレーキ装置による車輪4の制動は、解除されている。この場合も、モータ12の回生電力REは、フライホイール部15に供給され続け、モータ12の回生動作による車輪4の制動が、継続される。そして、時間t=t224において、モータ12からの回生電力REがゼロになり、鉄道車両1Aの減速が完了する。
鉄道車両1Aが低速走行状態から減速しているか、又は鉄道車両1Aの減速度が小さい場合、モータ12の回生電力は、小さい。このような場合、電力回生システム8は、モータ12からの回生電力を、キャパシタ部14には充電せず、フライホイール部15で運動エネルギに変換してフライホイール18に蓄積する。そして、鉄道車両1Aが高い減速度で減速されることにより、フライホイール部15だけでは十分な蓄電ができないような大電力がモータ12に生じている場合、インターフェイス部13は、モータ12からの回生電力を、フライホイール部15に加え、キャパシタ部14にも出力する。これにより、フライホイール部15とキャパシタ部14の両方で、モータ12からの回生電力を蓄積する。
尚、モータ12からの回生電力を、インターフェイス部13及び第3インバータコンバータ19を介して架線30へ出力できる場合、インターフェイス部13は、この回生電力を、キャパシタ部14への供給及びフライホイール部15への供給に優先して、架線30(第3インバータコンバータ19)へ出力してもよい。
以上の次第で、本発明の第2実施形態においても、大電力の入出力が可能であり、蓄電容量が大きく、コンパクトであり、且つ、地球環境への負担をより少なくできる電力回生システム8及び鉄道車両1Aを提供できる。
以上、本発明の実施形態について説明したけれども、本発明は、上述した実施形態に限られず、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができる。例えば、各上記実施形態では、回生電力システムにリチウムイオン蓄電池が設けられていない構成を説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。回生電力システムは、リチウムイオン蓄電池等の化学電池を有していてもよい。この場合でも、フライホイール部で大容量の電力を蓄積可能であるので、化学電池の使用量を、より少なくできる。
本発明は、電力回生システム、及び車両として、広く適用できる。
8 電力回生システム
13 インターフェイス部
14 キャパシタ部
15 フライホイール部
17 モータジェネレータ
18 フライホイール

Claims (8)

  1. 電力回生システムであって、
    キャパシタを含むキャパシタ部と、
    フライホイール、及び、このフライホイールと運動エネルギの入出力を可能なモータジェネレータを含むフライホイール部と、
    前記キャパシタ部、前記モータジェネレータ、及び前記電力回生システムの外部のそれぞれと電力の入出力を可能に構成されたインターフェイス部と、を備え、
    前記インターフェイス部は、前記キャパシタ部に蓄積された電力を出力可能であるか、又は前記キャパシタ部に蓄積された電力と前記モータジェネレータで発電された電力の両方を同時に出力可能であることを特徴とする、電力回生システム。
  2. 請求項1に記載の電力回生システムであって、
    前記インターフェイス部は、前記キャパシタ部に蓄積された電力は出力せず、前記フライホイール部の前記モータジェネレータで生じた電力を前記外部へ出力可能であることを特徴とする、電力回生システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電力回生システムであって、
    前記インターフェイス部は、前記外部から入力された電力を、前記キャパシタ部へは出力せず、前記フライホイール部の前記モータジェネレータへ出力可能であることを特徴とする、電力回生システム。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の電力回生システムであって、
    前記インターフェイス部は、所定の電力負荷としての電力需要先に接続可能に構成されており、且つ、前記外部から入力された電力を前記キャパシタ部及び前記フライホイール部の何れにおいても蓄積不能である場合に、前記外部から入力された電力を、前記電力需要先に出力するように構成されていることを特徴とする、電力回生システム。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の電力回生システムであって、
    前記インターフェイス部は、所定の電力負荷としての電力需要先に接続可能に構成されており、且つ、前記外部から電力が入力された場合に、前記キャパシタ部への給電及び前記フライホイール部の前記モータジェネレータへの給電に優先して、前記外部からの電力を前記電力需要先へ出力可能であることを特徴とする、電力回生システム。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の電力回生システムであって、
    前記インターフェイス部は、前記キャパシタ部と前記フライホイール部の前記モータジェネレータとを、前記キャパシタ部と前記フライホイール部との間で電力の入出力をするために接続可能であることを特徴とする、電力回生システム。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の電力回生システムであって、
    前記インターフェイス部は、複数の電力供給部に接続されており、且つ、複数の前記電力供給部からの電力を、前記キャパシタ又は前記モータジェネレータへ出力可能であることを特徴とする、電力回生システム。
  8. 車輪と、
    前記車輪に連結されたモータと、
    請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の電力回生システムと、を備え、
    前記モータは、前記電力回生システムの前記外部として設けられており、前記インターフェイス部との間で電力の入出力を可能であることを特徴とする、車両。
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