JP2014148614A - 香料組成物 - Google Patents

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JP2014148614A JP2013018399A JP2013018399A JP2014148614A JP 2014148614 A JP2014148614 A JP 2014148614A JP 2013018399 A JP2013018399 A JP 2013018399A JP 2013018399 A JP2013018399 A JP 2013018399A JP 2014148614 A JP2014148614 A JP 2014148614A
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Kenichiro Adachi
謙一郎 足立
Hiroyuki Matsuda
洋幸 松田
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Takasago International Corp
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Abstract

【課題】本発明は、フローラル、ミューゲ、グリーン様香気を付与することのできる化合物、これを含有する香料組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】下記式(1)で表される化合物を少なくとも1種配合する香料組成物を提供する。
Figure 2014148614

(式中、R1は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は1または2であり;R2は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は4から11であり;Xはアルデヒド基、ニトリル基またはアセタール基を表し、アセタール基の2つの酸素に結合するのはそれぞれ独立してメチル基又はエチル基であるが、ただしXがニトリル基でR1が0乃至1つのメチル基を有する炭素数2のアルキル鎖を有し、R2が無置換の炭素数4の化合物、およびXがニトリル基でR1が無置換の炭素数2のアルキル鎖を有し、R2が炭素数9の化合物を除く。)
【選択図】なし

Description

本発明は香料組成物に関する。
フローラル様、ミューゲ様、グリーン様の香料は、従来から各種食品香料、各種香粧品類、芳香剤、その他保健衛生材料等の香料として広く用いられている。しかし、フローラル様、ミューゲ様、グリーン様の香料はすでに画一化されたものばかりであり、香調をデザインするフレーバーリストやパフューマ−にとって既存香料化合物との差別化を行うため、これまでと異なる新しい香調を示す化合物が常に欲されている状態にある。また香料はわずかな構造の違いにより、香気特性が異なるだけでなく揮発性、拡散性、持続性が異なるため、同様の香調を有していても構造の異なる香料が求められている。
これまでにフローラル様、ミューゲ様、グリーン様の香気を有するオキシアルデヒド化合物としては、古くから2−(3,7−ジメチル−6−オクテニルオキシ)アセトアルデヒド、2−(3,7−ジメチル−7−オクテニルオキシ)アセトアルデヒドなどが知られている(仏国特許出願公開第673379号明細書)。また、近年では4−(1,4,5−トリメチルヘキシルオキシ)ブタナールなどがミューゲ様香気を、さらに4−(1,5−ジメチルヘキシルオキシ)ブタナール、4−(1−エチル−1,5−ジメチルヘキシルオキシ)ブタナールなどがフローラル様、グリーン様香気を有する化合物として報告されている(国際公開第2008/092678号)。また、香気に関する記述は無いが、3−(2,2−ジメチル−4−ペンテニルオキシ)−2,2−ジメチルプロパナールなどが知られている(米国特許第4939280号明細書)。しかし、分子の末端部分にオレフィン構造を有し、特定の炭素数からなる直鎖構造のオキシアセトアルデヒド化合物およびオキシプロピオンアルデヒド化合物については、香料としての報告例が無く、そもそも化合物自体が知られていない。
また、これらオキシアセトアルデヒド化合物およびオキシプロピオンアルデヒド化合物中のアセタール化合物については、11−(2,2−ジエトキシエトキシ)−1−ウンデセンが知られている(特開平2−069467号公報)ものの香気に関する記述が無く、その他のアセタール化合物については化合物自体が知られていない。
さらに、同じく分子の末端部分にオレフィン構造を有し、特定の炭素数からなる直鎖構造のオキシアセトニトリル化合物についても、香料化合物としての報告例は無い(欧州特許出願公開第983990号明細書)。
仏国特許出願公開第673379号明細書 国際公開第2008/092678号 米国特許第4939280号明細書 特開平2−069467号公報 欧州特許出願公開第983990号明細書
一方、近年、各種香粧品、保健衛生材料、医薬品等の製品の多様化に伴い、香粧品及び保健衛生材料用香料、更には医薬品用香料において、拡散性が強く、独特な香質で、嗜好性が高く、保留性が強く、安定性が良く、かつ安全性が高い香料物質の開発が従来にもまして要求されている。特に、フローラル、ミューゲ、グリーン様香気を有する香料素材に関しては、このような要求を満足する香料素材が不足しており、従来公知の香料物質に加え、さらに上記特性を満たす新たな香料素材の開発が期待されている。
従って、本発明の目的は上記要求を満たすフローラル、ミューゲ、グリーン様香気を付与することのできる新規化合物とそれらを含有する香料組成物を提供することにある。
このような実情において本発明者らが鋭意研究を行った結果、末端オレフィンを有するオキシアルデヒド化合物、オキシアセタール化合物およびオキシニトリル化合物を合成し、これらの化合物が強いフローラル、ミューゲ、グリーン様香気を有し、有用な付香剤となり得ることを見出し、本発明を完成した。
即ち本発明は、以下の[1]〜[6]の内容を含むものである。
[1]
一般式(1)で表される化合物を少なくとも1種配合する香料組成物。
Figure 2014148614
(式中、R1は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は1または2であり;R2は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は4から11であり;Xはアルデヒド基、ニトリル基またはアセタール基を表し、アセタール基の2つの酸素に結合するのはそれぞれ独立してメチル基又はエチル基であるが、ただしXがニトリル基でR1が0乃至1つのメチル基を有する炭素数2のアルキル鎖を有し、R2が無置換の炭素数4の化合物、およびXがニトリル基でR1が無置換の炭素数2のアルキル鎖を有し、R2が炭素数9の化合物を除く。)
[2]
一般式(2)で表される化合物。
Figure 2014148614
(式中、R1は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は1または2であり;R2は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は4から11であり;Xはアルデヒド基、ニトリル基またはアセタール基を表し、アセタール基の2つの酸素に結合するのはそれぞれ独立してメチル基又はエチル基であるが、ただしXがニトリル基でR1が0乃至1つのメチル基を有する炭素数2のアルキル鎖を有し、R2が無置換の炭素数4の化合物、XがニトリルでR1が無置換の炭素数1または2のアルキル鎖を有し、R2が炭素数9の化合物、および11−(2,2−ジエトキシエトキシ)ウンデカ−1−エンを除く。
[3]
一般式(3)で表される化合物を少なくとも1種配合する香料組成物。
Figure 2014148614
(式中、R1は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は1または2であり;R2は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は4から11であり;Xはアルデヒド基を表す。)
[4]
一般式(4)で表される化合物を少なくとも1種配合する香料組成物。
Figure 2014148614
(式中、R1は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は1または2であり;R2は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は4から11であり;Xはニトリル基を表すが、ただしR1が0乃至1つのメチル基を有する炭素数2のアルキル鎖を有し、R2が無置換の炭素数4の化合物、およびR1が無置換の炭素数2のアルキル鎖を有し、R2が炭素数9の化合物を除く。)
[5]
一般式(5)で表される化合物を少なくとも1種配合する香料組成物。
Figure 2014148614
(式中、R1は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は1または2であり;R2は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は4から11であり;Xはアセタール基を表し、アセタールの2つの酸素に結合するのはそれぞれ独立してメチル基又はエチル基である。)
[6]
請求項1記載の香料組成物を含有する香粧品、芳香剤、日用・雑貨品、口腔用組成物、ヘアケア製品、スキンケア製品、身体洗浄剤、衣料用洗剤、衣料用柔軟仕上げ剤、トイレタリー製品、医薬品又は飲食品。
本発明の化合物は嗜好性が高く、香気付与性にも優れており、拡散性・残香性に優れた非常に有用な香料素材である。これら本発明の化合物を配合することにより、嗜好性の高い香気付与剤(香料組成物)を提供することができる。
上記一般式(1)〜(5)で表される化合物において、R1は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は1または2である。R1は、好ましくはゼロ乃至2つのメチル基を有する、炭素数1または2のアルキル鎖である。
上記一般式(1)〜(5)で表される化合物において、R2は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は4から11である。R2は、好ましくはゼロ乃至4つのメチル基を有する、炭素数4から11のアルキル鎖である。
上記一般式(1)〜(5)で表される化合物において、Xはアルデヒド基、ニトリル基またはアセタール基を表し、アセタール基の2つの酸素に結合するのはそれぞれ独立してメチル基又はエチル基である。Xは、好ましくはアルデヒド基、ニトリル基、ジメチルまたはジエチルアセタールである。
本発明の香料組成物に用いられる上記一般式(1)で示される化合物としては、2−(デカ−9−エニルオキシ)アセトアルデヒド、2−(デカ−9−エニルオキシ)アセトアルデヒド・ジメチルアセタール、2−(ノナ−8−エニルオキシ)アセトアルデヒド、2−(ウンデカ−10−エニルオキシ)アセトアルデヒド、3−(デカ−9−エニルオキシ−プロパナール、3−(ノナ−8−エニルオキシ)プロパナール、3−(ヘキサ−5−エニルオキシ)プロパナール、2−(2−メチルペンタ−4−エニルオキシ)プロパナール、2−(2,6−ジメチル−7−オクテン−2−イルオキシ)アセトアルデヒド、2−(デカ−9−エニルオキシ)アセトニトリルが挙げられる。
本発明の香料組成物に用いられる上記一般式(1)で示される化合物としては、2−(デカ−9−エニルオキシ)アセトアルデヒド、3−(デカ−9−エニルオキシ−プロパナール、2−(デカ−9−エニルオキシ)アセトニトリルが好ましい。
次に、一般式(1)で表される化合物の合成方法を、R1が炭素数1のアルキル基、R2が炭素数8のアルキル基、Xがアルデヒド基であるオキシアセトアルデヒド化合物を例として説明する(スキーム1)。しかしながら、その合成法は以下の方法に限定されるものではない。
(スキーム1)
Figure 2014148614
スキーム1では、Xがアセタール基である化合物を経由して合成される。まず、水素化ナトリウムの存在下、9−デセン−1−オールとブロモアセトアルデヒド・ジエチルアセタールを反応させることによりオキシアセタール体を合成する。さらに得られたオキシアセタール体を酸性水溶液の存在下で加水分解することにより、オキシアセトアルデヒド体を容易に得ることが出来る。
さらに、一般式(1)で表される化合物の合成方法を、R1が炭素数2のアルキル基、R2が炭素数8のアルキル基、Xがアルデヒド基であるオキシプロピオンアルデヒド化合物を例として説明する(スキーム2)。しかしながら、その合成法は以下の方法に限定されるものではない。
(スキーム2)
Figure 2014148614
スキーム2では、酸触媒の存在下、9−デセン−1−オールとアクロレインを反応させることにより、オキシプロピオンアルデヒド体を容易に得ることが出来る。
またさらに、一般式(1)で表される化合物の合成方法を、R1が炭素数1のアルキル基、R2が炭素数8のアルキル基、Xがニトリル基であるオキシアセトニトリル化合物を例として説明する(スキーム3)。しかしながら、その合成法は以下の方法に限定されるものではない。
(スキーム3)
Figure 2014148614
スキーム3では、水素化ナトリウムの存在下、9−デセン−1−オールとブロモアセトニトリルを反応させることにより、オキシアセトニトリル体を容易に得ることが出来る。
このようにして得られた本発明の化合物は、必要に応じて、単離及び精製を行うことができる。単離及び精製の方法としては、例えばカラムクロマトグラフィー、減圧蒸留等が挙げられ、これらを単独であるいは併用して行うことができる。
本発明の香料組成物は、式(1)及び(3)〜(5)で表される化合物を少なくとも1種含有する。本発明の香料組成物は、フローラル、ミューゲ、グリーン、アルデハイディック、シトラス、ファッティ、ウッディ、バルサミック、ワックス様、オイル様など多様な香調を示し、さらに拡散性、残香性、香質、強度等の香気を付与する際に好ましい性質を有している。
式(1)及び(3)〜(5)で表される化合物の香料組成物への配合量は、特に限定されないが、香料組成物に対して0.01〜60重量%、好ましくは0.1〜40重量%である。
また、本発明の香料組成物には、通常使用される調合香料を配合することができる。この様にして得られる香料組成物は、嗜好性の高い香気付与を提供できる。また、本発明の香料組成物を香気成分として、香粧品、芳香剤、日用・雑貨品、口腔用組成物、ヘアケア製品、スキンケア製品、身体洗浄剤、衣料用洗剤、衣料用柔軟仕上げ剤、トイレタリー製品、医薬品又は飲食品などに配合することができる。すなわち、シャンプー、リンス類、香水、コロン類、ヘアートニック、ヘアークリーム類、ポマードその他毛髪用化粧料基材、石鹸、皿洗い洗剤、洗濯用洗剤、ソフナー類、消毒用洗剤類、防臭洗剤類、室内芳香剤、ファーニチャーケア製品、消毒剤、殺虫剤、漂白剤、その他の各種保健衛生用洗剤類、歯磨、マウスウォッシュ、トイレットペーパー、医薬品の服用を容易にするための賦香剤等に、この業界で通常配合されている量(0.1〜20重量%)を配合して、そのユニークな香気を付与でき、商品価値を高めることができる。
本発明の香料組成物は、本発明の目的及び効果を損なわない範囲で、各種の合成香料、天然精油、合成精油、柑橘油、動物性香料、その他の通常香料組成物を調製する際に使用される調香成分をさらに含むことができる。
本発明の香料組成物に用いられる合成香料としては、従来から香気・香味を付与する目的で使用されているものであれば特に制限されなく、例えば、「合成香料 化学と商品知識」(印藤元一著、化学工業日報社)等に記載のエステル類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、フェノール類、エーテル類、ラクトン類、炭化水素類、含窒素化合物、含硫化合物類および酸類からなる群から選ばれる少なくとも一種を挙げることができる。
エステル類としては、例えば、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ酸アミル、ギ酸オクチル、ギ酸リナリル、ギ酸シトロネリル、ギ酸ゲラニル、ギ酸ネリル、ギ酸テルピニル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸イソアミル、酢酸ヘキシル、酢酸シス−3−ヘキセニル、酢酸トランス−2−ヘキセニル、酢酸オクチル、酢酸ノニル、酢酸デシル、酢酸ドデシル、酢酸ジメチルウンデカジエニル、酢酸スチラリル、酢酸オシメニル、酢酸ミルセニル、酢酸ジヒドロミルセニル、酢酸リナリル、酢酸シトロネリル、酢酸ゲラニル、酢酸ネリル、酢酸テトラヒドロムゴール、酢酸ラバンジュリル、酢酸ネロリドール、酢酸ジヒドロクミニル、酢酸テルピニル、酢酸シトリル、酢酸ノピル、酢酸ジヒドロテルピニル、酢酸2,4−ジメチル−3−シクロヘキセニルメチル、酢酸ミラルディル、酢酸ベチコール、プロピオン酸デセニル、プロピオン酸リナリル、プロピオン酸ゲラニル、プロピオン酸ネリル、プロピオン酸テルピニル、プロピオン酸トリシクロデセニル、プロピオン酸スチラリル、プロピオン酸アニシル、酪酸オクチル、酪酸ネリル、酪酸シンナミル、イソ酪酸イソプロピル、イソ酪酸オクチル、イソ酪酸リナリル、イソ酪酸ネリル、イソ吉草酸リナリル、イソ吉草酸テルピニル、イソ吉草酸フェニルエチル、2−メチル吉草酸2−メチルペンチル、3−ヒドロキシヘキサン酸メチル、3−ヒドロキシヘキサン酸エチル、オクタン酸メチル、オクタン酸オクチル、オクタン酸リナリル、ノナン酸メチル、ウンデシレン酸メチル、安息香酸リナリル、ケイヒ酸メチル、アンゲリカ酸イソプレニル、ゲラン酸メチル、クエン酸トリエチル、アセト酢酸エチル、2−ヘキシルアセト酢酸エチル、ベンジルアセト酢酸エチル、2−エチル酪酸アリル、3−ヒドロキシ酪酸エチル、ノナン酸エチル、デカン酸エチル、2,4−デカジエン酸エチル、2,4−デカジエン酸プロピル、アントラニル酸メチル及びリナリル、N−メチルアントラニル酸エチル等を挙げることができる。
アルコール類としては、例えば、3−ヘプタノール、1−ノナノール、1−ウンデカノール、2−ウンデカノール、1−ドデカノール、プレノール、10−ウンデセン−1−オール、ジヒドロリナロール、テトラヒドロムゴール、ミルセノール、ジヒドロミルセノール、テトラヒドロミルセノール、オシメノール、テルピネオール、ホートリエノール、3−ツヤノール、ベンジルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、α−フェニルエチルアルコール、3−メチル−1−ペンタノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−オクタノール、1−ノナノール、2−ノナノール、2,6−ジメチルヘプタノール、1−デカノール、トランス−2−ヘキセノール、シス−4−ヘキセノール、メチルトリメチルシクロペンテニルブテノール、シトロネロール、ジヒドロミルセノール、ロジノール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、テトラヒドロリナロール、ジメチルオクタノール、ヒドロキシシトロネロール、イソプレゴール、メントール、テルピネオール、ジヒドロテルピネオール、カルベオール、ジヒドロカルベオール、ペリラアルコール、4−ツヤノール、ミルテノール、α−フェンキルアルコール、ファルネソール、ネロリドール、セドレノール、アニスアルコール、ヒドロトロパアルコール、3−フェニルプロピルアルコール、シンナミックアルコール、アミルシンナミックアルコール等を挙げることができる。
アルデヒド類としては、例えば、アセトアルデヒド、n−ヘキサナール、n−ヘプタナール、n−オクタナール、n−ノナナール、2−メチルオクタナール、3,5,5−トリメチルヘキサナール、デカナール、ウンデカナール、2−メチルデカナール、ドデカナール、トリデカナール、テトラデカナール、トランス−2−ヘキセナール、トランス−4−デセナール、シス−4−デセナール、トランス−2−デセナール、10−ウンデセナール、トランス−2−ウンデセナール、トランス−2−ドデセナール、3−ドデセナール、トランス−2−トリデセナール、2,4−ヘキサジエナール、2,4−デカジエナール、2,4−ドデカジエナール、5,9−ジメチル−4,8−デカジエナール、シトラール、ジメチルオクタナール、α−メチレンシトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、ミルテナール、ネラール、α−あるいはβ−シネンサール、マイラックアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、オクタナールジメチルアセタール、ノナナールジメチルアセタール、デカナールジメチルアセタール、デカナールジエチルアセタール、2−メチルウンデカナールジメチルアセタール、シトラールジメチルアセタール、シトラールジエチルアセタール、シトラールプロピレングリコールアセタール、n−バレルアルデヒド、イソバレルアルデヒド、2−メチルブタナール、2−ペンテナール、トランス−2−ヘプテナール、トランス−2−ノネナール、2,6−ジメチル−5−ペプテナール、2,4−ウンデカジエナール、トリメチルデカジエナール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、サフラナール、ベルンアルデヒド、ベンズアルデヒド、p−イソプロピルフェニルアセトアルデヒド、p−メチルヒドロトロパアルデヒド、フェニルプロピオンアルデヒド、2−メチル−3−(4−メチルフェニル)プロパナール、シクラメンアルデヒド、シンナミックアルデヒド、サリチルアルデヒド、アニスアルデヒド、p−メチルフェノキシアセトアルデヒド、アセトアルデヒドジエチルアセタール、シトロネリルメチルアセタール、アセトアルデヒド 2−フェニル−2,4−ペンタンジオールアセタール、2−ヘキセナールジエチルアセタール、シス−3−ヘキセナールジエチルアセタール、ヘプタナールジエチルアセタール、2−ヘキシル−5−メチル−1,3−ジオキソラン、シトロネラールシクロモノグリコールアセタール、ヒドロキシシトロネラールジメチルアセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール等を挙げることができる。
ケトン類としては、例えば、2−ペンタノン、3−ヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、2−オクタノン、3−オクタノン、2−ノナノン、2−ウンデカノン、メチルヘプテノン、ジメチルオクテノン、ゲラニルアセトン、ファルネシルアセトン、2,3,5−トリメチル−4−シクロヘキセニル−1−メチルケトン、ネロン、ヌートカトン、ジヒドロヌートカトン、アセトフェノン、4,7−ジヒドロ−2−イソペンチル−2−メチル−1,3−ジオキセピン、2−ペンタノン、3−ヘキサノン、2−ヘプタノン、2,3−ヘキサジオン、3−ノナノン、エチルイソアミルケトン、ジアセチル、アミルシクロペンテノン、2−シクロペンチルシクロペンタノン、ヘキシルシクロペンタノン、ヘプチルシクロペンタノン、シス−ジャスモン、ジヒドロジャスモン、トリメチルペンチルシクロペンタノン、2−(2−(4−メチル)−3−シクロヘキセン−1−イル)プロピルシクロペンタノン、ダマスコン、α−ダイナスコン、トリメチルシクロヘキセニルブテノン、ヨノン、β―ヨノン、メチルヨノン、アリルヨノン、プリカトン、カシュメラン、l−カルボン、メントン、カンファー、p−メチルアセトフェノン、p−メトキシアセトフェノン、ベンジリデンアセトン、ラズベリーケトン、メチルナフチルケトン、ベンゾフェノン、フルフラールアセトン、ホモフロノール、マルトール、エチルマルトール、アセト酢酸エチルエチレングリコールケタール等を挙げることができる。
フェノール類としては、例えば、チモール、カルバクロール、β−ナフトールイソブチルエーテル、アネトール、β−ナフトールメチルエーテル、β−ナフトールエチルエーテル、クレオゾール、ベラトロール、ヒドロキノンジメチルエーテル、2,6−ジメトキシフェノール、4−エチルグアヤコール、オイゲノール、イソオイゲノール、エチルイソオイゲノール、tert−ブチルヒドロキノンジメチルエーテル等を挙げることができる。
エーテル類としては、例えば、デシルビニルエーテル、α−テルピニルメチルエーテル、イソプロキセン、2,2−ジメチル−5−(1−メチル−1−プロペニル)−テトラヒドロフラン、ローズフラン、1,4−シネオール、ネロールオキサイド、2,2,6−トリメチル−6−ビニルテトラヒドロピラン、メチルヘキシルエーテル、オシメンエポキシド、リモネンオキサイド、ルボフィクス、カリオフィレンオキサイド、リナロールオキサイド、5−イソプロペニル−2−メチル−2−ビニルテトラヒドロフラン、ネロールオキサイド、ローズオキサイド等を挙げることができる。
ラクトン類としては、例えば、γ−ウンデカラクトン、δ−ドデカラクトン、γ−ヘキサラクトン、γ−ノナラクトン、γ−デカラクトン、γ−ドデカラクトン、ジャスンミラクトン、メチルγ−デカラクトン、7−デセノラクトン、ジャスモラクトン、プロピリデンフタリド、δ−ヘキサラクトン、δ−2−デセノラクトン、ε−ドデカラクトン、ジヒドロクマリン、クマリン等を挙げることができる。
炭化水素類としては、例えば、オシメン、リモネン、α−フェランドレン、テルピネン、3−カレン、ビサボレン、バレンセン、アロオシメン、ミルセン、ファルネセン、α−ピネン、β−ピネン、カンフェン、テルピノーレン、p−サイメン、セドレン、β−カリオフィレン、カジネン等を挙げることができる。
含窒素化合物又は含硫化合物類としては、例えば、アントラニル酸メチル、アントラニル酸エチル、N−メチルアントラニル酸メチル、N−2’−メチルペンチリデンアントラニル酸メチル、リガントラール、ドデカンニトリル、2−トリデセンニトリル、ゲラニルニトリル、シトロネリルニトリル、3,7−ジメチル−2,6−ノナジエノニトリル、インドール、5−メチル−3−ヘプタノンオキシム、リモネンチオール、1−P−メンテン−8−チオール、アントラニル酸ブチル、アントラニル酸シス−3−ヘキセニル、アントラニル酸フェニルエチル、アントラニル酸シンナミル、ジメチルスルフィド、8−メルカプトメントン等を挙げることができる。
酸類としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、2−デセン酸、ゲラン酸、2−メチル酪酸、2−エチル酪酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、イソ酪酸、イソ吉草酸、3−メチル吉草酸、2−ヘキセン酸、2−メチル−2−ペンテン酸、2−メチルヘプタン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、乳酸、ピルビン酸、シクロヘキサンカルボン酸等を挙げることができる。
天然香料としては、例えば、スイートオレンジ、ビターオレンジ、ネロリ、マンダリン、オレンジ、プチグレン、ベルガモット、タンゼリン、温州ミカン、ダイダイ、ハッサク、イヨカン、レモン、ライム、グレープフルーツ、ユズ、スダチ、カボス、スウィーティー等を例示することができる。
また、上記の天然香料以外に、例えば、シトロネラ、エレミ、オリバナム、マジョラム、アンゲリカルート、スターアニス、バジル、ヘイ、カラマス、キャラウェイ、カルダモン、ペッパー、カスカリラ、ジンジャー、セージ、クラリセージ、クローブ、コリアンダー、ユーカリ、フェンネル、ピメント、ジュニパー、フェネグリーク、ローレル、メース、スギ、センキュウ、アーモンド、アップルミント、アニス、アルテミシア、アルファルファ、アンズ、アンブレット、イグサ、イチゴ、イチジク、イランイラン、ウインターグリーン、ウメ、エルダー、エンジュ、オークモス、オールスパイス、オリス、カーラント、カッシー、カモミル、ガランガ、カリン、ガンビア、グァバ、グーズベリー、クスノキ、クチナシ、クベバ、クミン、クランベリー、コーラ、サンショウ、サンダラック、サンダルウッド、サンダルレッド、シソ、シベット、ジャスミン、ショウガ、ジンセン、シンナモン、スターフルーツ、スチラックス、スペアミント、ゼラニウム、タイム、タバナ、タンジー、タンジェリン、チャンパカ、チュベローズ、ツバキ、ディタニー、トルーバルサム、トンカ、ナッツ、ナツメ、ナツメグ、ナンテン、ニアウリ、ニンジン、バイオレット、パイナップル、ハイビスカス、ハチミツ、ハッカ、パッションフルーツ、バニラ、バラ、ヒソップ、ヒノキ、フーゼル油、ブチュ、ペパーミント、ペピーノ、ベルベナ、ボアドローズ、ポポー、ボルドー、ボロニア、マツ、マンゴー、ミツロウ、ミモザ、ミルフォイル、ムスク、メープル、メリッサ、メロン、モモ、ヤラヤラ、ラベンダー、リキュール、リツェア、リンデン、ルー、レンブ、ローズマリー、ロベージ等を本発明の香気・香味付与又は改良剤として使用することもできる。
[香料組成物を用いた製品]
本発明の香料組成物は、例えば、香粧品、芳香剤、日用雑貨、口腔用組成物、ヘアケア製品、スキンケア製品、身体洗浄剤、衣料用洗剤、衣料用柔軟仕上げ剤、トイレタリー製品、医薬品、飲食品等の製品に配合して、各種製品の香気・香味付けに用いることができる。
本発明の香料組成物によって香気・香味付けすることのできる香粧品としては、例えば、フレグランス製品(香水、オードパルファム、オードトワレ、オーデコロンなど)、基礎化粧品(洗顔クリーム、バニシングクリーム、クレンジングクリーム、コールドクリーム、マッサージクリーム、乳液、化粧水、美容液、パック、メイク落としなど)、仕上げ化粧品(ファンデーション、粉おしろい、固形おしろい、タルカムパウダー、口紅、リップクリーム、頬紅、アイライナー、マスカラ、アイシャドウ、眉墨、アイパック、ネイルエナメル、エナメルリムバーなど)、頭髪化粧品(ポマード、ブリランチン、セットローション、ヘアーステック、ヘアーソリッド、ヘアーオイル、ヘアートリートメント、ヘアークリーム、ヘアートニック、ヘアーリキッド、ヘアースプレー、バンドリン、養毛剤、染毛剤など)、日焼け化粧品(サンタン製品、サンスクリーン製品など)、薬用化粧品(制汗剤、アフターシェービングローション及びジェル、パーマネントウェーブ剤、薬用石鹸、薬用シャンプー、薬用皮膚化粧料など)が挙げられる。
本発明の香料組成物によって香気・香味付けすることのできる芳香剤としては、固形状タイプ、ゲル状タイプ、リキッドタイプなどが挙げられる。
本発明の香料組成物によって香気・香味付けすることのできるトイレタリー製品としては、例えば、化粧石鹸、浴用石鹸、香水石鹸、透明石鹸、合成石鹸などが挙げられる。
本発明の香料組成物によって香気・香味付けすることのできる身体洗浄剤としてはボディソープ、ボディシャンプー、ハンドソープなどが挙げられる。
本発明の香料組成物によって香気・香味付けすることのできるヘアケア製品としてはシャンプー、リンス、リンスインシャンプー、コンディショナー、トリートメント、ヘアパック、ヘアカラーなどが挙げられる。
本発明の香料組成物によって香気・香味付けすることのできるスキンケア製品としてはリップクリーム、ハンドクリーム、シェービング製品(シェービングフォームなど)が挙げられる。
本発明の香料組成物によって香気・香味付けすることのできる浴用剤としては、入浴剤(バスソルト、バスタブレット、バスリキッド等)、フォームバス(バブルバス等)、バスオイル(バスパフューム、バスカプセル等)、ミルクバス、バスジェリー、バスキューブなどが挙げられる。
本発明の香料組成物によって香気・香味付けすることのできる口腔用品としては歯磨き粉、口腔洗浄料、マウスウォッシュ、トローチ、チューインガム類などなどが挙げられる。
本発明の香料組成物によって香気・香味付けすることのできる洗剤としては、例えば、洗剤(衣料用重質洗剤、衣料用軽質洗剤、液体洗剤、洗濯石鹸、コンパクト洗剤、粉石鹸など)、柔軟仕上げ剤(ソフナー、ファーニチャーケアなど)、洗浄剤(クレンザー、ハウスクリーナー、トイレ洗浄剤、浴室用洗浄剤、ガラスクリーナー、カビ取り剤、排水管用洗浄剤など)、台所用洗剤(台所用石鹸、台所用合成石鹸、食器用洗剤など)、漂白剤(酸化型漂白剤(塩素系漂白剤、酸素系漂白剤等)、還元型漂白剤(硫黄系漂白剤等)、光学的漂白剤など)などを挙げることができる。
本発明の香料組成物によって香気・香味付けすることのできる日用雑貨としては、例えば、消臭・芳香剤(固形状タイプ、ゲル状タイプ、リキッドタイプなど)、ティッシュペーパー、トイレットペーパーなどを挙げることができる。
本発明の香料組成物によって香気・香味付けすることのできる医薬品としては、例えば、ハップ剤、軟膏剤などの皮膚外用剤などを挙げることができる。
本発明の香料組成物によって香気・香味付けすることのできる飲食品としては、例えば、飲料類、冷菓類、デザート類、洋菓子類、和菓子類、ジャム類、キャンディー類、パン類、スープ類、風味調味料、各種インスタント飲料または食品類;各種スナック食品類などを挙げることができる。
本発明の香料組成物を用いて、各種製品を香気付けする方法は、香気付けする製品の種類や製品の最終形態(例えば液体状、固体状、粉末状、ゲル状、ミスト状、エアゾール状などの製品形態)に応じて適宜選択すればよい。
以下に実施例を挙げ、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。なお、合成例および実施例中での生成物の測定は、次の機器装置類を用いて行った。
NMR: DRX500(Bruker社製)
GC/MS:HP5973(HEWLETT PACKARD社製)
カラム:ジーエルサイエンス社キャピラリーカラム
Inertcap−1(長さ30m×内径0.25mm、膜厚0.25μm)
GC純度: HP6890(HEWLETT PACKARD社製)
カラム:ジーエルサイエンス社キャピラリーカラム
Inertcap−1(長さ30m×内径0.25mm、膜厚0.25μm)
注入温度:250℃、検出器温度:250℃
100℃より10℃/分にて250℃まで昇温後、5分間保持。
(実施例1)2−(デカ−9−エニルオキシ)アセトアルデヒドの合成
Figure 2014148614
窒素気流下、1000mlの4つ口フラスコに水素化ナトリウム(60%油性、30.7g、0.768mol)とトルエン(500ml)を仕込み、攪拌および加熱を開始した。内部温度が85℃になったところで、9−デセン−1−オール(100g、0.640mol)の滴下を開始した。1時間で滴下を完了し、80〜108℃にて2時間加熱攪拌した。その後反応器を90℃に冷却し、N−メチルピロリドン(100ml)を加え、次にクロロアセトアルデヒド・ジメチルアセタール(120g、0.960mol)を内部温度75〜80℃にて1時間で滴下し、同温度にて17時間後攪拌し反応終了とした。反応液に水(200ml)を滴下し、5分間攪拌した。水層部を分離後、有機層を水(200ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収した。得られた濃縮物はビグロー付き蒸留器を用いて蒸留し、2−(デカ−9−エニルオキシ)アセトアルデヒド・ジメチルアセタール94.4g(純度97.5%)を得た。9−デセン−1−オールからの理論収率は59%thであった。
GC/MS m/z(%):243(1), 212(1), 181(1), 163(1), 137(1), 121(1), 109(1), 97(2), 83(2), 75(100), 69(2), 55(8), 41(7).
1H NMR(500MHz, CDCl3)δ:1.29〜1.38(10H, m), 1.55〜1.60(2H, m), 2.01〜2.06(2H, m), 3.39(6H, s), 3.45〜3.48(4H, m), 4.50(1H, t), 4.91〜5.01(2H, m), 5.76〜5.85(1H, m).
13C NMR(125MHz, CDCl3)δ:26.0, 28.9, 29.1, 29.4, 29.4, 29.6, 33.8, 53.9, 70.5, 71.9, 102.8, 114.1, 139.2.
次に、窒素気流下、300mlの4口フラスコに2−(デカ−9−エニルオキシ)アセトアルデヒド・ジメチルアセタール15.0g(純度97.5%、0.0598mol)、酢酸(31.5g)および水(13.5ml)を仕込み、加熱および攪拌を開始した。内部温度80〜85℃にて2時間加熱攪拌後、減圧下で溶媒を回収した。濃縮物にトルエン(100ml)および5%炭酸ナトリウム水溶液(40g)を投入し、5分間攪拌した。水層部を分離後、有機層を水(40ml)で洗浄し、減圧下で溶媒を回収した。得られた濃縮物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、2−(デカ−9−エニルオキシ)アセトアルデヒド9.6g(純度96.5%)を得た。2−(デカ−9−エニルオキシ)アセトアルデヒド・ジメチルアセタールからの理論収率は78%thであった。
GC/MS m/z(%):198(1), 169(3), 151(3), 137(5), 123(5), 109(11), 95(23), 83(57), 69(47), 55(100), 41(57).
1H NMR(500MHz, CDCl3)δ:1.32〜1.38(10H, m), 1.60〜1.66(2H, m), 2.02〜2.06(2H,m), 3.53(2H, t), 4.05(2H, d), 4.92〜5.01(2H, m), 5.77〜5.85(1H, m), 9.74(1H, t).
13C NMR(125MHz, CDCl3)δ:26.0, 28.9, 29.0, 29.3, 29.4, 29.5, 33.8, 72.2, 76.3, 114.1, 139.2, 201.2.
(実施例2)2−(ノナ−8−エニルオキシ)アセトアルデヒドの合成
Figure 2014148614
窒素気流下、300mlの4つ口フラスコに水素化ナトリウム(60%油性、1.48g、0.0369mol)とトルエン(50ml)を仕込み、攪拌および加熱を開始した。内部温度が80℃となったとことで、8−ノネン−1−オール(5.0g、0.0352mol)の滴下を開始した。15分間で滴下を完了し、80〜90℃にて2時間加熱攪拌した。その後反応器を45℃に冷却し、硫酸水素テトラn−ブチルアンモニウム(0.25g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)を加え、次にブロモアセトアルデヒド・ジメチルアセタール(10.4g、0.0527mol)を内部温度40〜50℃にて15分間で滴下し、同温度にて1時間後攪拌し反応終了とした。反応液に水(100ml)を注意深く滴下し、n−ヘプタン(100ml)を加えて5分間攪拌した。水層部を分離後、有機層を水(100ml)で3回洗浄し、減圧下で溶媒を回収した。得られた濃縮物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、2−(ノナ−8−エニルオキシ)アセトアルデヒド・ジエチルアセタール8.5g(純度92.3%)を得た。8−ノネン−1−オールからの理論収率は87%thであった。
次に、窒素気流下、300mlの4口フラスコに2−(ノナ−8−エニルオキシ)アセトアルデヒド・ジエチルアセタール8.5g(純度92.3%、0.0304mol)およびアセトニトリル(127ml)を仕込み、攪拌を開始した。ホウフッ化リチウム(3.1g, 0.0329mol)の仕込み後、内部温度50℃まで加熱し、3時間加熱攪拌した。加熱を停止し、1%重曹水100gおよびヘプタン100mlを投入して反応を終了させた。水層部を分離後、有機層を水(100ml)で洗浄し、減圧下で溶媒を回収した。得られた濃縮物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、2−(ノナ−8−エニルオキシ)アセトアルデヒド2.9g(純度99.9%)を得た。2−(ノナ−8−エニルオキシ)アセトアルデヒド・ジエチルアセタールからの理論収率は51%thであった。
GC/MS m/z(%):183(1), 155(4), 137(3), 125(6), 109(5), 95(23), 83(62), 69(100), 55(92), 41(51).
1H NMR(500MHz, CDCl3)δ:1.33〜1.40(8H, m), 1.61〜1.65(2H, m), 2.02〜2.06(2H, m), 3.53(2H, t), 4.05(2H, d), 4.92〜5.02(2H, m), 5.77〜5.85(1H, m), 9.74(1H, t).
13C NMR(125MHz, CDCl3)δ:25.9, 28.8, 29.0, 29.2, 29.5, 33.7, 72.2, 76.3, 114.2, 139.1, 201.2.
(実施例3)2−(ウンデカ−10−エニルオキシ)アセトアルデヒドの合成
Figure 2014148614
実施例1で用いた9−デセン−1−オール(20.0g、0.128mol)を10−ウンデセン−1−オール(20.0g、0.117mol)に替えて、同様の反応操作にて2−(ウンデカ−10−エニルオキシ)酢酸メチル5.3g(純度99.6%)を得た。10−ウンデセン−1−オールからの理論収率は19%であった。このうち2.5gを実施例1の2−(デカ−9−エニルオキシ)酢酸メチルに替え、同様の反応操作にて2−(ウンデカ−10−エニルオキシ)アセトアルデヒド1.3g(純度97.7%)を得た。2−(ウンデカ−10−エニルオキシ)酢酸メチルからの理論収率は58%thであった。
GC/MS m/z(%):212( 1), 183(4), 165(3), 151(3), 137(5), 123(9), 109(30), 97(57), 83(74), 69(81), 55(100), 41(49).
1H NMR(500MHz, CDCl3)δ:1.26〜1.38(12H, m), 1.60〜1.66(2H, m), 2.02〜2.06(2H, m), 3.53(2H, t), 4.05(2H, d), 4.91〜5.01(2H, m), 5.77〜5.85(1H, m), 9.74(1H, t).
13C NMR(125MHz, CDCl3)δ:26.0, 28.9, 29.1, 29.4, 29.4, 29.5, 29.5, 33.8, 72.3, 76.3, 114.1, 139.2, 201.2.
(実施例4)3−(デカ−9−エニルオキシ)プロパナールの合成
Figure 2014148614
窒素気流下、20mlの反応器に9−デセン−1−オール(2.5g、0.0160mol)、アクロレイン(3.6g、0.0640mol)および35%塩酸(2滴)を仕込み、室温にて攪拌を開始した。17時間後、5%重曹水(3滴)を添加し反応を終了させた。トルエン(50ml)を加え減圧下で溶媒を回収した。得られた濃縮物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、3−(デカ−9−エニルオキシ)プロパナール1.1g(純度94.0%)を得た。9−デセン−1−オールからの理論収率は31%thであった。
GC/MS m/z(%):212(1), 183(1), 169(3), 155(4), 138(6), 123(3), 109(13), 95(38), 81(51), 67(60), 55(100), 41(64).
1H NMR(500MHz, CDCl3)δ:1.29〜1.39(10H, m), 1.52〜1.57(2H, m), 2.01〜2.06(2H, m), 2.64〜2.67(2H, m), 3.43(2H, t), 3.75(2H, t), 4.91〜5.01(2H, m), 5.77〜5.85(1H, m). 9.80(1H, t).
13C NMR(125MHz, CDCl3)δ:26.0, 28.9, 29.0, 29.3, 29.4, 29.5, 33.7, 43.9, 64.3, 71.4, 114.1, 139.1, 201.3.
(実施例5)3−(ノナ−8−エニルオキシ)プロパナールの合成
Figure 2014148614
窒素気流下、20mlの反応器に8−ノネン−1−オール(2.5g、0.0176mol)、アクロレイン(3.9g、0.0703mol)およびパスツールピペット2滴分の35%塩酸を仕込み、室温にて攪拌を開始した。25時間後、ヘプタン(25ml)および水(25ml)を入れた、別の100mlフラスコに反応液を注ぎ、反応を終了させた。水層部を分離後、有機層を減圧し溶媒を回収した。得られた濃縮物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、3−(ノナ−8−エニルオキシ)プロパナール1.2g(純度94.9%)を得た。8−ノネン−1−オールからの理論収率は33%thであった。
GC/MS m/z(%):197(1), 169(3), 155(3), 141(5), 124(9), 113(8), 95(34), 82(60), 67(66), 55(100), 41(74).
1H NMR(500MHz, CDCl3)δ:1.29〜1.40(8H, m), 1.53〜1.5(2H, m), 2.01〜2.06(2H, m), 2.64〜2.67(2H, m), 3.43(2H, t), 3.76(2H, t), 4.91〜5.01(2H, m), 5.77〜5.85(1H, m). 9.80(1H, t).
13C NMR(125MHz, CDCl3)δ:26.0, 28.9, 29.0, 29.3, 29.6, 33.8, 44.0, 64.4, 71.4, 114.2, 139.2, 201.4.
(実施例6)3−(ヘキサ−5−エニルオキシ)プロパナールの合成
Figure 2014148614
窒素気流下、300mlの4つ口フラスコに5−ヘキセン−1−オール(20.0g、0.200mol)、アクロレイン(33.6g、0.599mol)、ヒドロキノン(0.34g、0.00309mol)および35%塩酸(0.42g)を仕込み、室温にて攪拌を開始した。25時間後、ヘキサン(100ml)および水(40ml)を加えて反応を終了させた。水層部を分離後、有機層を減圧し溶媒を回収した。得られた濃縮物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、3−(ヘキサ−5−エニルオキシ)プロパナール10.6g(純度98.3%)を得た。5−ヘキセン−1−オールからの理論収率は33%thであった。
GC/MS m/z(%):155(1), 127(2), 113(19), 99(12), 82(80), 67(100), 54(93), 41(70).
1H NMR(500MHz, CDCl3)δ:1.44〜1.46(2H, m), 1.55〜1.61(2H, m), 2.04〜2.09(2H, m), 2.64〜2.67(2H, m), 3.44(2H, t), 3.76(2H, t), 4.93〜5.02(2H, m), 5.76〜5.84(1H, m), 9.80(1H, t).
13C NMR(125MHz, CDCl3)δ:25.4, 29.0, 33.5, 43.9, 64.4, 71.2, 114.6, 138.7, 201.3.
(実施例7)2−(2−メチルペンタ−4−エニルオキシ)プロパナールの合成
Figure 2014148614
窒素気流下、100mlの4つ口フラスコに水素化ナトリウム(60%油性、1.15g、0.0288mol)とN,N−ジメチルホルムアミド(12ml)を仕込み、攪拌を開始した。室温にて、2−メチル−4−ペンテン−1−オール(2.40g、0.02396mol)の滴下を開始した。15分間で滴下を完了し、室温にて1時間攪拌した。その後反応器を5℃に冷却し、2−ブロモプロピオン酸メチル(6.00g、0.0359mol)を3〜7℃にて15分間で滴下した。30分後、水素化ナトリウム(60%油性、0.29g、0.00725mol)を添加し、3〜7℃にてさらに1時間攪拌し反応終了とした。別の200mlの4つ口フラスコに10%硫酸水(34g、0.0347mol)およびn−ヘプタン(24ml)を仕込み、20℃以下に冷却しながら反応液を滴下し、5分間攪拌した後に水層部を分離した。有機層を水(24ml)で2回洗浄後、さらに0.2%炭酸ナトリウム水溶液(24g)で洗浄後、減圧下で溶媒を回収した。得られた濃縮物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、2−(2−メチルペンタ−4−エニルオキシ)プロピオン酸メチル0.73g(純度98.6%)を得た。2−メチル−4−ペンテン−1−オールからの理論収率は16%thであった。
次に、窒素気流下、50mlの2口フラスコに2−(2−メチルペンタ−4−エニルオキシ)プロピオン酸メチル(0.73g、純度98.6%、0.00387mol)およびn−ヘキサン(7ml)を仕込み、内部温度−60〜−70℃にて水素化ジイソブチルアルミニウム(1.0mol/lヘキサン溶液、4.3ml、0.00431mol)を15分間で滴下した。同温度にて30分間攪拌後、5%塩酸(3.8g)を滴下し反応を終了させた。水層を分離後、有機層を水(5ml)で2回洗浄した。減圧下で溶媒を回収し、得られた濃縮物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、2−(2−メチルペンタ−4−エニルオキシ)プロパナール0.42g(純度96.5%)を得た。2−(2−メチルペンタ−4−エニルオキシ)プロピオン酸メチルからの理論収率は67%thであった。
GC/MS m/z(%):156(1), 127(9), 109(8), 83(42), 67(42), 55(100), 41(43).
1H NMR(500MHz, CDCl3)δ:0.94〜0.96(3H, m), 1.27(3H, d), 1.82〜1.89(1H, m), 1.92〜1.98(1H, m), 2.18〜2.24(1H, m), 3.29〜3.42(2H, m), 3.71〜3.75(1H, m), 5.00〜5.04(2H, m), 5.74〜5.83(1H, m), 9.66(1H, d).
13C NMR(125MHz, CDCl3)δ:15.3, 16.7, 33.5, 37.9, 75.0, 80.4, 116.2, 136.6, 204.1
(実施例8)2−(2,6−ジメチル−7−オクテン−2−イルオキシ)アセトアルデヒドの合成
Figure 2014148614
窒素気流下、300mlの4つ口フラスコに水素化ナトリウム(60%油性、2.55g、0.0638mol)、ヨウ化テトラ(n−ブチル)アンモニウム(0.25g、0.000672mol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(112ml)を仕込み、攪拌および加熱を開始した。内部温度が48℃となったところで、2,6−ジメチル−7−オクテン−2−オール(10.5g、0.0672mol)の滴下を開始した。45分間で滴下を完了し、50〜55℃にて15分間加熱攪拌した。その後、内部温度45〜50℃にてブロモアセトアルデヒド・ジエチルアセタール(13.9g、0.0706mol)を2時間で滴下した。2時間後、水素化ナトリウム(60%油性、1.34g、0.0335mol)およびブロモアセトアルデヒド・ジエチルアセタール(6.6g、0.0335mol)を添加し、さらに3時間後、同量の水素化ナトリウムとブロモアセトアルデヒド・ジエチルアセタールを添加した。その後、内部温度45〜50℃にて1時間攪拌し反応終了とした。反応液に水(100ml)を注意深く滴下し、n−ヘプタン(50ml)を加えて5分間攪拌した。水層部を分離後、有機層を水(100ml)で3回洗浄し、減圧下で溶媒を回収した。得られた濃縮物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、2−(2,6−ジメチルオクタ−7−エン−2−イルオキシ)アセトアルデヒド・ジエチルアセタール4.82g(純度78.7%)を得た。2,6−ジメチル−7−オクテン−2−オールからの理論収率は21%thであった。
次に、窒素気流下、100mlの4口フラスコに2−(2,6−ジメチルオクタ−7−エン−2−イルオキシ)アセトアルデヒド・ジエチルアセタール4.82g(純度78.7%、0.01392mol)、酢酸(13.5g、0.2247mol1)および水(5.8ml)を仕込み、内部温度70〜75℃にて1.5時間加熱攪拌した。別の300mlの4つ口フラスコに10%炭酸ナトリウム水溶液(131g)を仕込み、この中に10℃以下を保ちながら反応液を滴下し、反応を終了させた。ヘキサン(48ml)を加えて10分間攪拌し、水層部を分離した。有機層を水(48ml)で洗浄し、減圧下で溶媒を回収した。得られた濃縮物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、2−(2,6−ジメチルオクタ−7−エン−2−イルオキシ)アセトアルデヒド1.1g(純度99.1%)を得た。2−(2,6−ジメチルオクタ−7−エン−2−イルオキシ)アセトアルデヒド・ジエチルアセタールからの理論収率は40%thであった。
GC/MS m/z(%):183(2), 169(1), 139(19), 123(8), 101(100), 83(87), 69(57), 55(100), 43(67).
1H NMR(500MHz, CDCl3)δ:0.99(3H, d), 1.18(6H, s), 1.26〜1.36(4H, m), 1.42〜1.49(2H, m), 2.13(1H, m), 3.93(2H, d), 4.90〜4.97(2H, m), 5.64〜5.71(1H, m), 9.72(1H, t).
13C NMR(125MHz, CDCl3)δ:20.3, 21.5, 25.3, 25.3, 37.0, 37.7, 40.3, 68.2, 76.3, 112.6, 144.6, 202.5.
(実施例9)2−(デカ−9−エニルオキシ)アセトニトリルの合成
Figure 2014148614
窒素気流下、300mlの4つ口フラスコに水素化ナトリウム(60%油性、3.07g、0.0768mol)と1,2−ジメトキシエタン(40ml)を仕込み、攪拌を開始した。室温にて9−デセン−1−オール(10.0g、0.0640mol)の滴下を開始した。20分間で滴下を完了し、室温にて45分間攪拌した。その後反応器を5℃に冷却し、ブロモアセトニトリル(9.98g、0.0832mol)を5〜10℃にて30分間で滴下後、同温度にて30分間攪拌し反応終了とした。内部温度15℃以下を保ちながら、反応液にヘプタン(40ml)および2.5%重曹水(80.0g)を滴下し、10分間攪拌した後に水層部を分離した。有機層を水(40ml)で2回洗浄し、減圧下で溶媒を回収した。得られた濃縮物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、2−(デカ−9−エニルオキシ)アセトニトリル6.68g(純度99.3%)を得た。9−デセン−1−オールからの理論収率は53%thであった。
GC/MS m/z(%):194(1), 180(2), 166(4), 152(8), 138(20), 124(9), 109(11), 96(29), 81(40), 67(55), 55(100), 41(72).
1H NMR(500MHz, CDCl3)δ:1.30〜1.41(10H, m), 1.58〜1.64(2H, m), 2.02〜2.06(2H, m), 3.57(2H, t), 4.23(2H, s), 4.91〜5.01(2H, m), 5.78〜5.85(1H, m).
13C NMR(125MHz, CDCl3)δ:25.8, 28.8, 28.9, 29.1, 29.2, 29.3, 33.7, 56.2, 71.9, 114.1, 116.1, 139.1.
(実施例10)実施例1〜9で合成した化合物の香調評価
Figure 2014148614
(実施例11)衣料用柔軟仕上げ剤向け香料組成物
下記処方の衣類用柔軟仕上げ剤向け香料組成物を調製した。
Figure 2014148614
上記処方の衣料用柔軟仕上げ剤向け香料組成物の効果を、2−(デカ−9−エニルオキシ)アセトアルデヒドのみを除いた表2の香料組成物との対比で評価した。評価は、5人の専門パネラーが行った。その結果、パネラー全員が2−(デカ−9−エニルオキシ)アセトアルデヒドを使用することにより、無添加の場合に比べ嗜好性の高いフローラル、ミューゲ様の香気を付与することが出来、香質並びに強度も優れていると回答した。
(実施例12)シャンプー用香料組成物
下記処方のシャンプー用香料組成物を調製した。
Figure 2014148614
上記処方のシャンプー用香料組成物の効果を、3−(デカ−9−エニルオキシ)プロパナールのみを除いた表3の香料組成物との対比で評価した。評価は、5人の専門パネラーが行った。その結果、パネラー全員が3−(デカ−9−エニルオキシ)プロパナールを使用することにより、無添加の場合に比べ嗜好性の高いシトラス、グリーン様の香気を付与することが出来、香質並びに強度も優れていると回答した。

Claims (6)

  1. 一般式(1)で表される化合物を少なくとも1種配合する香料組成物。
    Figure 2014148614
    (式中、R1は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は1または2であり;R2は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は4から11であり;Xはアルデヒド基、ニトリル基またはアセタール基を表し、アセタール基の2つの酸素に結合するのはそれぞれ独立してメチル基又はエチル基であるが、ただしXがニトリル基でR1が0乃至1つのメチル基を有する炭素数2のアルキル鎖を有し、R2が無置換の炭素数4の化合物、およびXがニトリル基でR1が無置換の炭素数2のアルキル鎖を有し、R2が炭素数9の化合物を除く。)
  2. 一般式(2)で表される化合物。
    Figure 2014148614
    (式中、R1は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は1または2であり;R2は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は4から11であり;Xはアルデヒド基、ニトリル基またはアセタール基を表し、アセタール基の2つの酸素に結合するのはそれぞれ独立してメチル基又はエチル基であるが、ただしXがニトリル基でR1が0乃至1つのメチル基を有する炭素数2のアルキル鎖を有し、R2が無置換の炭素数4の化合物、XがニトリルでR1が無置換の炭素数1または2のアルキル鎖を有し、R2が炭素数9の化合物、および11−(2,2−ジエトキシエトキシ)ウンデカ−1−エンを除く。
  3. 一般式(3)で表される化合物を少なくとも1種配合する香料組成物。
    Figure 2014148614
    (式中、R1は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は1または2であり;R2は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は4から11であり;Xはアルデヒド基を表す。)
  4. 一般式(4)で表される化合物を少なくとも1種配合する香料組成物。
    Figure 2014148614
    (式中、R1は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は1または2であり;R2は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は4から11であり;Xはニトリル基を表すが、ただしR1が0乃至1つのメチル基を有する炭素数2のアルキル鎖を有し、R2が無置換の炭素数4の化合物、およびR1が無置換の炭素数2のアルキル鎖を有し、R2が炭素数9の化合物を除く。)
  5. 一般式(5)で表される化合物を少なくとも1種配合する香料組成物。
    Figure 2014148614
    (式中、R1は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は1または2であり;R2は1以上のメチル基を置換基として有してもよいアルキル鎖を表し、アルキル鎖を形成する炭素数は4から11であり;Xはアセタール基を表し、アセタールの2つの酸素に結合するのはそれぞれ独立してメチル基又はエチル基である。)
  6. 請求項1記載の香料組成物を含有する香粧品、芳香剤、日用・雑貨品、口腔用組成物、ヘアケア製品、スキンケア製品、身体洗浄剤、衣料用洗剤、衣料用柔軟仕上げ剤、トイレタリー製品、医薬品又は飲食品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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