JP2014147871A - 純水製造方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】湖沼水などシリカ濃度が一時的に高くなる場合に、電気式脱イオン装置へのシリカの蓄積を低コストにて防止することができる純水製造方法及び装置を提供する。
【解決手段】原水を前処理装置1で処理した後、RO装置3で処理し、必要に応じアニオン交換樹脂塔5で処理した後、電気式脱イオン装置7に通水して純水を製造する。シリカ濃度計11によって測定されるシリカ濃度が基準値よりも高いときには、RO装置3の透過水をアニオン交換樹脂塔5に通水させ、シリカ濃度計11によって測定されるシリカ濃度が基準値よりも低いときにはRO装置3の透過水をバイパス配管10に流す。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気式脱イオン装置を用いた純水製造方法及び純水製造装置に係り、特に電気式脱イオン装置へのシリカ蓄積を防止する純水製造方法及び装置に関する。
原水を電気式脱イオン装置によって脱イオン処理して純水を製造する方法及び装置は、半導体製造工場、液晶製造工場、製薬工業、食品工業、電力工業等の各種の産業又は民生用ないし研究施設等において広く使用されている(例えば特許文献1〜5)。
電気式脱イオン装置により脱イオン処理する場合、シリカ、ホウ素等のイオン解離度の低いイオンの除去性能が低い。そこで、特許文献1では、原水を多段に設けた逆浸透膜装置(RO装置)によって処理することにより、電気式脱イオン装置への給水中のシリカ濃度を500ppb以下とすることが記載されている。特許文献2には、電気式脱イオン装置の陰極水を濃縮室の流入側に戻すことによりシリカの除去率を向上させることが記載されている。なお、特許文献2の実施例1では、原水のシリカ濃度は490μg/Lである。
特許文献3には、原水を逆浸透膜で処理し、次いでアニオン交換樹脂でアニオン交換処理した後、電気式脱イオン装置に通水することにより、電気式脱イオン装置におけるスケール発生を防止することが記載されている。特許文献3の0031段落には、アニオン交換樹脂としてOH型アニオン交換樹脂を用いるとシリカが除去されることが記載されている。
特許文献4には、原水を除濁及び脱気処理した後、アニオン交換樹脂塔に通水し、次いでRO処理した後、電気式脱イオン装置に通水することが記載されている。
特許文献5には、電気式脱イオン装置の濃縮室に、原水よりシリカ及びホウ素濃度の低い水を脱塩室における被処理水流水方向と反対方向に通水することにより、シリカ及びホウ素を高度に除去することが記載されている。
特開2000−61271 特開平11−165176 特開2001−219161 特開平11−262771 特開2002−205069
電気式脱イオン装置では、電流密度が一定となるように印加電圧を制御して運転が行われる。原水中のシリカ濃度が高いと、シリカが電気式脱イオン装置内のイオン交換樹脂に蓄積し、電気抵抗を増大させ、運転電圧が高くなる。シリカ蓄積量が更に多くなると、電流密度が低下し、処理水質が悪化してしまうこともある。
特許文献1では、原水を2段又は3段のRO装置によって処理することにより電気式脱イオン装置給水中のシリカ濃度を低下させているが、このようにRO装置を多段に設けることはコスト高であると共に、原水のシリカ濃度が高く且つpHが低いときには、RO装置を多段に設置してもシリカ濃度を十分に低くすることができないことがある。
この場合、RO給水のpHを高くすると(例えば9〜10以上)、シリカのROでの除去率が上がるため用いられることがある。ただし、カルシウムスケールができやすくなるため、カルシウム濃度等に留意すると共に、十分な前処理(軟化処理等)を検討する必要がある。
特許文献3では、RO処理水を常にアニオン交換樹脂で処理するため、アニオン交換樹脂の再生又は交換頻度が多くなり、この結果、処理コストが高くなる。
特許文献4では、アニオン交換樹脂塔をRO装置の前段に配置しているため、アニオン交換樹脂塔へのイオン負荷が大きく、アニオン交換樹脂の再生又は交換頻度が多くなり、この結果、処理コストが高くなる。
本発明は上記従来の問題点を解消し、湖沼水などシリカ濃度が一時的に高くなる場合に、電気式脱イオン装置へのシリカの蓄積を低コストにて防止することができる純水製造方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明の純水製造方法は、被処理水を逆浸透膜で処理した後、電気式脱イオン装置で処理する純水製造方法において、逆浸透膜流入水中及び/又は逆浸透膜処理水中のシリカ濃度が基準値よりも高い場合には、逆浸透膜水をアニオン交換手段によってアニオン交換処理した後、前記電気式脱イオン装置で処理し、逆浸透膜流入水中及び/又は逆浸透膜処理水中のシリカ濃度が基準値よりも低い場合には逆浸透膜処理水を該アニオン交換手段に通水することなく前記電気式脱イオン装置で処理することを特徴とするものである。
本発明の純水製造装置は、原水を逆浸透膜装置で処理した後、電気式脱イオン装置で処理する純水製造装置において、原水中及び/又は逆浸透膜処理水中のシリカ濃度を測定するシリカ濃度測定手段を有し、該シリカ濃度測定手段で測定されたシリカ濃度が基準値よりも高い場合には逆浸透膜処理水をアニオン交換手段によってアニオン交換処理した後、前記電気式脱イオン装置に供給し、該シリカ濃度測定手段で測定されたシリカ濃度が基準値よりも低い場合には逆浸透膜処理水を該アニオン交換手段に通水することなく前記電気式脱イオン装置に供給するように構成されていることを特徴とするものである。
この純水製造装置は、前記逆浸透膜処理水を該アニオン交換手段に供給する流路選択と、該逆浸透膜処理水を該アニオン交換手段を迂回させて前記電気式脱イオン装置に供給する流路選択とを切り替える流路切替手段を備えることが好ましい。
本発明の純水製造方法及び装置では、逆浸透膜への流入水のシリカ濃度が基準値よりも高いときには、逆浸透膜透過水をアニオン交換手段に通水してアニオン除去処理するので、電気式脱イオン装置の流入水中のシリカ濃度が低くなり、電気式脱イオン装置におけるシリカ蓄積が防止される。
また、逆浸透膜への流入水中のシリカ濃度が基準値よりも低いときには、逆浸透膜透過水をアニオン交換樹脂手段に通水せずに電気式脱イオン装置で処理するので、アニオン交換樹脂の再生又は交換頻度が小さくなり、アニオン交換樹脂塔のメンテナンスコストが低くなる。
このように、本発明によると、電気式脱イオン装置内部へのシリカ蓄積を防止し、電圧上昇を防ぎ、これによる性能低下(処理水の水質悪化)を防ぐことができる。また、湖沼水等での季節的原水水質悪化等に対し、簡易で経済的に対処することができる。
本発明では、逆浸透膜処理水を該アニオン交換手段に供給する流路選択と、該逆浸透膜処理水を該アニオン交換手段を迂回させて前記電気式脱イオン装置に供給する流路選択とを切り替える流路切替手段を採用することにより、アニオン交換手段への通水と迂回(バイパス)との切り替えを容易に行うことができる。
実施の形態に係る純水製造装置のブロック図である。 実施の形態に係る純水製造装置のブロック図である。 給水シリカ濃度と水温の関係を示すグラフである。 給水シリカ濃度と脱塩セル流量の関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る純水製造装置を示すものであり、原水は前処理装置1で処理された後、配管2を介して逆浸透膜装置(RO装置)3へ供給される。前処理装置1としては、凝集沈殿、砂濾過、活性炭濾過、加圧浮上、膜式前処理などの1又は2以上の処理が挙げられる。原水の水質によっては、この前処理は省略されてもよい。なお、本発明は、湖沼水などシリカ濃度が季節等に応じて変動する原水を処理するのに好適である。湖沼水のシリカ濃度の範囲は20〜100ppm(μg/L)程度である。
RO装置3の濃縮水の少なくとも一部は前処理装置1に返送されるのが好ましい。RO装置3の透過水は、配管4を介してアニオン交換樹脂塔5に通水され、アニオン交換樹脂によってアニオン除去処理が行われる。アニオン交換樹脂塔5の流出水は、配管6を介して電気式脱イオン装置7に通水され、処理水(生産水)が純水として配管8を介して取り出される。なお、この生産水をさらに処理して高水質の純水としてもよい。
電気式脱イオン装置としては、前記特許文献5に記載のように、陽極を有する陽極室と、陰極を有する陰極室と、これらの陽極室と陰極室との間に複数のアニオン交換膜及びカチオン交換膜を交互に配列することにより交互に形成された濃縮室及び脱塩室とを備え、該脱塩室にイオン交換体が充填され、該濃縮室にイオン交換体、活性炭又は電気導電体が充填されている電気式脱イオン装置を用いることができる。この場合、特許文献5のように、濃縮室に通水する濃縮水として、原水よりシリカ濃度の低い水(例えば生産水)を、脱塩室内における被処理水の流水方向と反対方向に通水するのが好適であるが、これに限定されない。
この実施の形態では、配管4に三方弁9が設けられ、該三方弁9にバイパス配管10の一端側が接続されている。このバイパス配管10は、前記アニオン交換樹脂塔5を迂回するように設置されており、該バイパス配管10の他端側が配管6に接続されている。三方弁9は、RO装置3の透過水をアニオン交換樹脂塔5へ流す流路選択と、バイパス配管10へ流す流路選択とを択一的に切り替えるためのものである。
前記配管2にはシリカ濃度を測定するシリカ濃度計11が設けられており、このシリカ濃度計11の検出信号が制御器12に入力され、該制御器12によって三方弁9が切り替えられる。この実施の形態では、シリカ濃度計11によって測定されるシリカ濃度が基準値(第1基準値)よりも高いときには、RO装置3の透過水をアニオン交換樹脂塔5に通水させ、シリカ濃度計11によって測定されるシリカ濃度が基準値よりも低いときにはRO装置3の透過水をバイパス配管10に流し、アニオン交換樹脂塔5を迂回させるように三方弁9が制御器12によって切り替えられる。
この場合の上記基準値(第1基準値)としては、20000〜100000ppb(20〜100ppm)特に30000〜50000ppb(30〜50ppm)の間から選択された値が好ましい。前処理装置1を設置しない場合も、基準値は上記範囲から選択された値であることが好ましい。
このように、RO装置3の流入水のシリカ濃度が基準値よりも高いときには、RO装置3の透過水をアニオン交換樹脂塔5に通水してアニオン除去処理するので、電気式脱イオン装置7の流入水中のシリカ濃度が低くなり、電気式脱イオン装置7におけるシリカ蓄積が防止される。
また、RO装置3の流入水中のシリカ濃度が基準値よりも低いときには、RO装置3の透過水をバイパス配管10に流し、アニオン交換樹脂塔5を迂回させるので、アニオン交換樹脂の再生又は交換頻度が小さくなり、アニオン交換樹脂塔5のメンテナンスコストが低くなる。
図1では、シリカ濃度計11を配管2に設置しているが、配管4に設置し、RO装置3からの透過水中のシリカ濃度を測定し、このシリカ濃度が基準値(第2基準値)よりも高いときにはアニオン交換樹脂塔5に通水し、第2基準値よりも低いときにはバイパス配管10に流してアニオン交換樹脂塔5を迂回させてもよい。この第2基準値としては、500〜800ppb特に600〜800ppbの間から選択された値であることが好ましい。なお、電気式脱イオン装置への給水中のシリカ濃度の上限値は水温と流速によって変動する。水温の上昇と給水流量の減少で基準値の上限が上昇するが、25℃、170L/hのときには700ppbをひとつの基準とすることができる。また、20℃のときは600ppb、140L/hのときには800ppbを基準とすることができる。
図2は本発明の第2の実施の形態に係る純水製造装置を示すものである。この実施の形態では、配管4の下流端及び配管6の上流端にそれぞれ継手15,16を設けており、アニオン交換樹脂塔5を撤去可能としている。図2(a)では、アニオン交換樹脂塔5が設置されており、RO装置3の透過水がアニオン交換樹脂塔5を通過してから電気式脱イオン装置7に供給される。図2(b)では、アニオン交換樹脂塔5が撤去され、継手4,6が配管17によって直結されている。従って、RO装置3の透過水はアニオン交換処理されることなくそのまま電気式脱イオン装置7に供給される。
RO装置3への流入水中のシリカ濃度が前記第1基準値よりも高いか又はRO装置3の透過水中のシリカ濃度が前記第2基準値よりも高いときには図2(a)のようにアニオン交換樹脂塔5を設置し、シリカ濃度が該基準値よりも低い場合には図2(b)のようにアニオン交換樹脂塔を撤去して配管4,6を配管17によって直結する。湖沼水の場合、1年のうち1週間〜2ヶ月程度シリカ濃度が高くなる時期があるので、このような時期に図2(a)の構成とし、その他の時期には図2(b)の構成とするのが好ましい。撤去したアニオン交換樹脂塔5は工場に持ち返り再生処理をして再び利用したり、あるいは、より純度の低いグレードの純水設備に用いるイオン交換樹脂として使用することができる。
図2の場合も、配管2又は4にシリカ濃度計を設け、図2(a),(b)の構成の切り替えを行ってもよいが、RO装置3の流入水又は透過水の水質を定期的に分析し、この結果に応じて図2(a),(b)の構成の切り替えを行ってもよい。
本発明では、シリカ濃度以外の水質指標値(例えば電気伝導度)を検出するセンサを配管2又は4に設けておき、このセンサ検出値が基準値(例えば300μS)よりも水質の良い側である(例えば電気伝導度が基準値よりも低い)ときにはアニオン交換樹脂塔5に通水しない構成とし、センサ検出値が基準値よりも水質の悪い側である(例えば電気伝導度が基準値よりも高い)ときにはとりあえずアニオン交換樹脂塔5に通水する構成とし、且つシリカ濃度を分析し、実際のシリカ濃度が前記第1又は第2基準値よりも高いときにはその状態(アニオン交換樹脂塔5への通水)に保ち、実際のシリカ濃度が前記第1又は第2基準値よりも低いときにはアニオン交換樹脂塔5に通水しない構成に戻すようにしてもよい。
[実施例1]
湖沼水を原水とし、この原水を前処理及びRO処理した後、電気式脱イオン装置に通水する運転を4月から3月まで12ヶ月間運転した。なお、9月の一ヶ月間の期間だけ、図2(a)のようにアニオン交換樹脂塔を電気式脱イオン装置の前段に設置した。その他の期間は図2(b)のフローとした。
前処理としては、凝集(凝集剤 ポリ塩化アルミニウム)及び濾過(濾過装置 栗田工業株式会社製MF膜濾過装置)後、活性炭塔通水処理を行った。電気式脱イオン装置としては、栗田工業株式会社製KCDI−UPz(登録商標)(定格処理水量15m/h)を用い、電流値は10Aとした。電気式脱イオン装置への通水量は15m/hとした。
原水及びRO処理水のシリカ濃度並びに電気式脱イオン装置の電圧と処理水水質の経時変化を表1に示す。
[比較例1]
9月でもアニオン交換樹脂塔を設置しなかったこと以外は実施例1と同一条件にて4月から3月まで12ヶ月間処理を行った。結果を表1に示す。
Figure 2014147871
表1から明らかな通り、実施例1では、電気式脱イオン装置の電圧値は全期間を通じて300〜310Vで安定し、処理水質も18.2MΩ・cm以上で安定した。
これに対し、比較例1では、電気式脱イオン装置の電圧は9月に420Vまで上昇した。10月から電圧は低下傾向となったが、12月でも350Vであった。これは、9月に電気式脱イオン装置内にシリカが多く付着したこと、シリカの付着量は徐々に減少するが、その後の3〜4ヶ月間はシリカ付着残留量が多いためであると考えられる。
以下、電気式脱イオン装置への通水条件を変えた場合の結果について説明する。
電気式脱イオン装置として栗田工業株式会社製KCDI−UPz(1m/h)を用いた。原水として工業用水を前記実施例1と同様に凝集、濾過、活性炭処理及びRO処理した水を用いた。この原水を通水し、電流密度が一定となるように印加電圧を制御して電気式脱イオン処理した。
図3は標準処理水量(170L/h/セル)における給水シリカ濃度と水温との関係をプロットしたものである。水温の上昇により限界シリカ許容濃度は上昇し、水温が5℃上昇することによりシリカ許容濃度は10%アップする。しかし、水温のコントロールは難しいため安全率を見て25℃を基準とし、限界シリカ許容濃度を700μg/Lに設定するのがよいことが分かる。
図4は標準処理水温(25℃)における給水シリカ濃度と脱塩セル流量との関係をプロットしたものである。セル流量を170L/hから140L/hへ下げることにより、限界シリカ濃度が800μg/Lを超えて運転しても電圧の上昇は観測されなかった。したがって、設計段階では高流量のコストメリットを勘案し、脱塩セル流量を140L/h以下で設計することにより、限界シリカ許容濃度を800μg/Lに設定することもできる。
図3,4より、水温の上昇と給水流量の減少で基準値の上限が上昇するが、25℃、170/Lのときには700ppmをひとつの基準とすることができる。また、限界シリカ許容濃度の基準値は給水の水温や流量に応じて設定することができ、基準値を上回った場合にアニオン交換手段に通水することにより、電気式脱イオン装置の電圧上昇を抑制し、長期間安定した運転が可能となる。
3 RO装置
5 アニオン交換樹脂塔
7 電気式脱イオン装置
11 シリカ濃度計
15,16 継手
17 配管

Claims (6)

  1. 被処理水を逆浸透膜で処理した後、電気式脱イオン装置で処理する純水製造方法において、逆浸透膜流入水中及び/又は逆浸透膜処理水中のシリカ濃度が基準値よりも高い場合には、逆浸透膜処理水をアニオン交換手段によってアニオン交換処理した後、前記電気式脱イオン装置で処理し、逆浸透膜流入水中及び/又は逆浸透膜処理水中のシリカ濃度が基準値よりも低い場合には逆浸透膜処理水を該アニオン交換手段に通水することなく前記電気式脱イオン装置で処理することを特徴とする純水製造方法。
  2. 請求項1において、逆浸透膜流入水中のシリカ濃度の前記基準値が20000〜100000ppbから選ばれた値であり、逆浸透膜処理水中のシリカ濃度の前記基準値が500〜800ppbから選ばれた値であることを特徴とする純水製造方法。
  3. 請求項1又は2において、前記原水が湖沼水であることを特徴とする純水製造方法。
  4. 被処理水を逆浸透膜装置で処理した後、電気式脱イオン装置で処理する純水製造装置において、
    原水中及び/又は逆浸透膜処理水中のシリカ濃度を測定するシリカ濃度測定手段を有し、
    該シリカ濃度測定手段で測定されたシリカ濃度が基準値よりも高い場合には逆浸透膜処理水をアニオン交換手段によってアニオン交換処理した後、前記電気式脱イオン装置に供給し、該シリカ濃度測定手段で測定されたシリカ濃度が基準値よりも低い場合には逆浸透膜処理水を該アニオン交換手段に通水することなく前記電気式脱イオン装置に供給するように構成されていることを特徴とする純水製造装置。
  5. 請求項4において、前記逆浸透膜処理水を該アニオン交換手段に供給する流路選択と、該逆浸透膜処理水を該アニオン交換手段を迂回させて前記電気式脱イオン装置に供給する流路選択とを切り替える流路切替手段を備えたことを特徴とする純水製造装置。
  6. 請求項4又は5において、逆浸透膜流入水中のシリカ濃度の前記基準値が20000〜100000ppbから選ばれた値であり、逆浸透膜処理水中のシリカ濃度の前記基準値が500〜800ppbから選ばれた値であることを特徴とする純水製造装置。
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