JP2014147000A - 変調信号処理回路および変調信号処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】QPSK−IFDMにおいて、複数の複素乗算を行うことなく、回路規模を縮小することができるとともに、消費電力を低減することができる変調信号処理回路および変調信号処理方法を得る。
【解決手段】OFDMによる通信システムにおける変調信号処理回路であって、ユーザデータを、位相を表す実数系列に変換するQPSK位相変調器31と、QPSK位相変調器31からの実数系列を反復並べ替えする前段IFDM変調器32と、前段IFDM変調器32で反復並べ替えされた実数系列に対して、アドレスの加算および符号反転演算による変換処理を行う後段IFDM変調器33と、後段IFDM変調器33からの出力を、LUT35から呼び出した波形を用いて、複素系列に変換する位相IQ変調器34とを備える。
【選択図】図8
【解決手段】OFDMによる通信システムにおける変調信号処理回路であって、ユーザデータを、位相を表す実数系列に変換するQPSK位相変調器31と、QPSK位相変調器31からの実数系列を反復並べ替えする前段IFDM変調器32と、前段IFDM変調器32で反復並べ替えされた実数系列に対して、アドレスの加算および符号反転演算による変換処理を行う後段IFDM変調器33と、後段IFDM変調器33からの出力を、LUT35から呼び出した波形を用いて、複素系列に変換する位相IQ変調器34とを備える。
【選択図】図8
Description
この発明は、直交波周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)のサブキャリアを用いて通信を行うシステムにおける変調信号処理回路および変調信号処理方法に関する。
従来のインタリーブド周波数領域多重化(IFDM:Interleaved Frequency Domain Multiplexing)やBlock IFDMの変調信号処理回路は、サブキャリアを一定間隔でインタリーブ配置するように変調を行う前段変調部と、前段信号を複素乗算器により周波数軸上でシフトさせる後段変調部とから構成されている(例えば、非特許文献1参照)。
ここで、非特許文献1の前段変調部(Fig.4のInsert cyclic prefixまでの4ブロック)は、演算式の変形により、入力信号を時間系列信号の反復並べ替えに置き換えることで、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)のような乗算処理を不要とすることができ、簡易な信号処理回路で実装することができる。
これに対して、非特許文献1の後段変調部(Fig.4のInsert cyclic prefixよりも後ろの4ブロック)は、1サンプル毎に複素乗算を行う必要があるので、大規模な信号処理回路が必要となり、消費電力も大きくなる。
また、このIFDM変調信号処理回路を4位相偏移変調(QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)に適用した場合においても、一般的に、ユーザデータを複素系列に変換して反復並べ替えした信号を、1サンプル毎に複素乗算する必要があるので、大規模な信号処理回路が必要となり、消費電力も大きくなる。
E.P.Simon,D.P.Gaillot,V.Degardin,"Synchronization sensitivity of block−IFDMA systems",IEEE Trans.Wirel.Commun.,vol.9,no.1,256−267,2010
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
すなわち、従来のQPSK−IFDM変調信号処理回路では、上述したように、1サンプル毎に複素乗算を行う必要があるので、大規模な信号処理回路が必要となり、消費電力も大きくなるという問題がある。
すなわち、従来のQPSK−IFDM変調信号処理回路では、上述したように、1サンプル毎に複素乗算を行う必要があるので、大規模な信号処理回路が必要となり、消費電力も大きくなるという問題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、QPSK−IFDMにおいて、複数の複素乗算を行うことなく、回路規模を縮小することができるとともに、消費電力を低減することができる変調信号処理回路および変調信号処理方法を得ることを目的とする。
この発明に係る変調信号処理回路は、OFDMによる通信システムにおける変調信号処理回路であって、ユーザデータを、位相を表す実数系列に変換するQPSK位相変調器と、QPSK位相変調器からの実数系列を反復並べ替えする前段IFDM変調器と、前段IFDM変調器で反復並べ替えされた実数系列に対して、アドレスの加算および符号反転演算による変換処理を行う後段IFDM変調器と、後段IFDM変調器からの出力を、LUTから呼び出した波形を用いて、複素系列に変換する位相IQ変調器とを備えたものである。
また、この発明に係る変調信号処理方法は、OFDMによる通信システムにおける変調信号処理回路によって実行される変調信号処理方法であって、ユーザデータを、位相を表す実数系列に変換するQPSK位相変調ステップと、QPSK位相変調ステップで変換された実数系列を反復並べ替えする前段IFDM変調ステップと、前段IFDM変調ステップで反復並べ替えされた実数系列に対して、アドレスの加算および符号反転演算による変換処理を行う後段IFDM変調ステップと、後段IFDM変調ステップによる出力を、LUTから呼び出した波形を用いて、複素系列に変換する位相IQ変調ステップとを備えたものである。
この発明に係る変調信号処理回路および変調信号処理方法によれば、QPSK位相変調器(ステップ)は、ユーザデータを、位相を表す実数系列に変換し、前段IFDM変調器(ステップ)は、QPSK位相変調器からの実数系列を反復並べ替えし、後段IFDM変調器(ステップ)は、前段IFDM変調器で反復並べ替えされた実数系列に対して、アドレスの加算および符号反転演算による変換処理を行い、位相IQ変調器(ステップ)は、後段IFDM変調器からの出力を、LUTから呼び出した波形を用いて、複素系列に変換する。
そのため、QPSK−IFDMにおいて、複数の複素乗算を行うことなく、回路規模を縮小することができるとともに、消費電力を低減することができる変調信号処理回路および変調信号処理方法を得ることができる。
そのため、QPSK−IFDMにおいて、複数の複素乗算を行うことなく、回路規模を縮小することができるとともに、消費電力を低減することができる変調信号処理回路および変調信号処理方法を得ることができる。
以下、この発明に係る変調信号処理回路および変調信号処理方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
まず、図1を参照しながら、一般的なQPSK−IFDM変調信号処理回路について説明する。図1において、このQPSK−IFDM変調信号処理回路は、QPSK IQ変調器11、前段IFDM変調器12、後段IFDM変調器13、LUT(Look Up Table)14および複素乗算器15を備えている。
QPSK IQ変調器11は、ユーザデータを複素系列に変換する。前段IFDM変調器12は、QPSK IQ変調器11からの複素系列を反復並べ替えする。後段IFDM変調器13は、前段IFDM変調器12で反復並べ替えされた複素系列と、LUT14から呼び出した波形とを、サンプル毎に複素乗算器15を用いて乗算する。
すなわち、図1に示したQPSK−IFDM変調信号処理回路の構成によれば、上述したように、複数の複素乗算を行う必要があるので、大規模な信号処理回路が必要となり、消費電力も大きくなるという問題がある。
次に、図2を参照しながら、さらに具体的な構成について説明する。なお、図2では、記載を簡便化するために、縮約した記号を用いている。これらの縮約した記号については、後で説明する。
図2は、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)を除いたフレーム長が64ポイントで、QPSKを1次変調方式とするインタリーブド周波数領域多重化接続(IFDMA:Interleaved Frequency Domain Multiplexing Access)変調信号処理回路を、原理式に忠実な形態で実装した場合の構成図である。
図2において、このIFDMA変調信号処理回路は、PN(Pseudo−random Noise)系列生成回路から、IFDMA変調処理回路、PA(Preamble)およびCPの生成挿入回路、搬送波周波数オフセット(CFO:Carrier Frequency Offset)補償器、DC(Direct Current)オフセット回路、DAC(Digital Analog Converter)/Serdes(SERializer/DESerializer)インタフェース回路まで、一通り含まれている。
PN系列生成回路を構成するPN生成器21(図中PN Gen)は、32並列展開されたPN系列を生成し、これを16並列の2bitワードとして出力する。この2bitワードは、IFDMA変調処理回路を構成する後続のLUT22により、IQ平面上へのGrayマッピングに対応する16x2並列の複素Grayコードに変換される。
また、この複素Grayコードは、同じくIFDMA変調処理回路を構成するファン・アウト23によりコード毎に4倍されることで64x2並列に展開され、時間領域での繰り返し反復に対応する処理が行われる。すなわち、これがIFDM変調の前段変調処理となる。ここで、Grayコードマッピング用のLUT22は、アドレス幅2bit/ワード幅10bitを格納したものが16x2並列必要となり、その容量は、1.25kbit(=4x10x16x2/1024)である。
IFDMA変調処理回路の後段には、生成挿入回路を構成するセレクタ24が配置され、同じく生成挿入回路を構成するLUT25に記憶されたPAおよびPilotシンボルを、所望のバーストフレームフォーマットに従って時間多重する処理が行われる。その後、多重信号の先頭の4サンプル部分が、同じく生成挿入回路を構成するファン・アウト26により、CPとして最後尾に付加され、68x2並列の10bitワードが得られる。
以上の回路と並行して、CFO補償器として、周波数シフト用のTweedle波形を生成する回路が必要となるが、この回路は、Tweedle波形を収容したLUT27の読み出しポインタ値をインクリメントするアドレス生成回路28により実現される。
なお、Tweedle波形収容用LUT27の基本容量は、アドレスbit幅をデータのbit幅と同等程度とすると、1,360kbit(=1024×10×68×2/1024)となる。ただし、折り畳み収容により、必要容量は、最大で1/8に削減することも可能である。
また、このアドレス生成回路28は、どのサブキャリアをユーザに割り当てるのかを表すMap信号と、CFOの値やLNの極性等を表すCSI(Carrier State Information)信号とが与えられて、アドレスを導出する。ここで、Map信号のMap情報やCSI信号の極性情報は、各々の送信機毎にサブキャリアの衝突が起こらないように、システムから与えられ、バースト単位で同期的に更新される。
なお、CSI信号は、受信機にて送信機のCFOがPilot部により検出され、随時更新される。そのため、CSI信号のCFOに関する値は、シンボル単位で随時更新することにより、良好なキャリア同期特性を得ることができる。
また、CFO補償器を構成する複素乗算器29、DCオフセット回路30、DAC/Serdesインタフェース回路31の動作は、図1で示した後段IFDM変調器13、LUT14および複素乗算器15と同様なので、説明を省略する。
ここで、上述した図2で、記載を簡便化するために縮約した記号について説明する。なお、これらの縮約した記号は、以下の各実施の形態においても、同様に適用される。また、以下の各実施の形態において初めて出現する縮約した記号についても、併せて説明する。
(1)ベクトル幅およびワード長の縮約表記
図3(a)、(b)は、移動平均フィルタ回路を例にしたベクトル幅およびワード長の縮約表記例を示す説明図である。図3において、(b)は、(a)の信号処理回路をより縮約した形態で表記したものである。
図3(a)、(b)は、移動平均フィルタ回路を例にしたベクトル幅およびワード長の縮約表記例を示す説明図である。図3において、(b)は、(a)の信号処理回路をより縮約した形態で表記したものである。
図3の移動平均フィルタ回路は、本来無限の精度を持つ実数ないし複素数の信号を、mbitの有限精度を持つ固定小数点信号に置き換えたものを、ワード長mとして定義するとともに、この固定小数点ワード信号がn並列展開または多重分離されたものを、ベクトル幅として定義する。なお、Booleanのワード長は1であり、ベクトル幅やワード長が1である場合は、略記も行うことができるものとする。
(2)2の補数または符号反転演算回路の縮約表記
図4(a)、(b)は、2の補数または符号反転演算回路の縮約表記例を示す説明図である。図4において、この回路は、補数演算を表すので、左から右に抜ける黒塗りの矢印で表された主信号は、Booleanではないが、ワード長表記は略されている。
図4(a)、(b)は、2の補数または符号反転演算回路の縮約表記例を示す説明図である。図4において、この回路は、補数演算を表すので、左から右に抜ける黒塗りの矢印で表された主信号は、Booleanではないが、ワード長表記は略されている。
また、自ずとインバータは、bit演算器がワード長と等しい数並列化されたものを表すこととなる。この回路例では、Unsigned信号およびSigned信号が定義され、その間の変換回路が示されている他、符号反転を指示するBoolean信号は、白抜きで区別して表している。
なお、図4(b)は、図4(a)の回路をより縮約表記した例であるが、さらにBoolean信号が省かれるといったことも、この延長として行われる。
(3)複素乗算回路の縮約表記
図5(a)〜(c)は、複素乗算回路の縮約表記例を示す説明図である。図5(a)は、複素乗算回路の概略構成であり、4個の乗算器、1個の加算器および1個の減算器からなることが分かる。なお、減算器は、2の補数の演算回路内の減算器と類似の回路構成であり、ここでは、記号も同様のものを用いるものとする。
図5(a)〜(c)は、複素乗算回路の縮約表記例を示す説明図である。図5(a)は、複素乗算回路の概略構成であり、4個の乗算器、1個の加算器および1個の減算器からなることが分かる。なお、減算器は、2の補数の演算回路内の減算器と類似の回路構成であり、ここでは、記号も同様のものを用いるものとする。
また、ワード長mの実変数を2つの入力とする加算器が、ワード長mと同数のビット演算ユニット回路により構成できるのに対し、乗算器は、基本的にワード長mの3乗と等しい数のビット演算ユニット回路により構成される。実際の加算または乗算回路においては、入力ワード長や許容処理時間に応じた回路の最適化が可能なので、状況はより複雑であるが、ワード長がある程度長ければ、乗算器が回路リソースのボトルネックになるとみなすことが基本的に可能である。
なお、こういった点を踏まえ、図5(b)に示されるように、乗算器の数のみを表記する場合があり、さらに図5(c)に示されるように、略記することもある。
(4)bitシフト除算器における固定小数点の縮約表記
図6(a)、(b)は、bitシフト除算器における固定小数点の縮約表記例を示す説明図である。図6に示されるように、ワード長に対して小数部長を表すこととし、bitシフト回路のような実演算を伴わない回路や単なる信号解釈の変更に過ぎなくとも、結果として小数点位置の変更を伴う部分と、ワード長の変更が行われるが、小数点位置の変更を伴わない部分とを、各々図のように区別して表す。
図6(a)、(b)は、bitシフト除算器における固定小数点の縮約表記例を示す説明図である。図6に示されるように、ワード長に対して小数部長を表すこととし、bitシフト回路のような実演算を伴わない回路や単なる信号解釈の変更に過ぎなくとも、結果として小数点位置の変更を伴う部分と、ワード長の変更が行われるが、小数点位置の変更を伴わない部分とを、各々図のように区別して表す。
また、小数点位置の変更を伴わなければ、信号の複製分岐やベクトルの合流や分岐とそれに伴うベクトル幅の変更、キャリーオーバを無視した最上位ビット(MSB:Most Significant Bit)の切り捨てや、最下位ビット(LSB:Least Significant Bit)の切り捨ても同様の表記を用いることができる。
また、ワード長の扱いに関しては、加算器の出力部分でキャリーオーバ信号を無視するような処理を行うといった類の場合には、特にこの表記法を用いず、単に入出力における固定小数点位置やワード長の変遷として表す場合もある。
(5)クリップ処理付のbitシフト乗算器における符号付き固定小数点の縮約表記
図7(a)、(b)は、クリップ処理付のbitシフト乗算器における符号付き固定小数点の縮約表記例を示す説明図である。図7に示されるように、一般的にbitシフト乗算においても、クリップ処理や符号処理を伴う場合は、実演算を伴うことがある。このように、実演算を伴う場合には、上述のような配線定義のみによる変換表記ではなく、演算器型のシンボルによる回路表記をとる。
図7(a)、(b)は、クリップ処理付のbitシフト乗算器における符号付き固定小数点の縮約表記例を示す説明図である。図7に示されるように、一般的にbitシフト乗算においても、クリップ処理や符号処理を伴う場合は、実演算を伴うことがある。このように、実演算を伴う場合には、上述のような配線定義のみによる変換表記ではなく、演算器型のシンボルによる回路表記をとる。
実施の形態1.
図8は、この発明の実施の形態1に係るQPSK−IFDMA変調信号処理回路を示す構成図である。図8において、このQPSK−IFDMA変調信号処理回路は、QPSK位相変調器31、前段IFDM変調器32、後段IFDM変調器33、位相IQ変調器34およびLUT35を備えている。
図8は、この発明の実施の形態1に係るQPSK−IFDMA変調信号処理回路を示す構成図である。図8において、このQPSK−IFDMA変調信号処理回路は、QPSK位相変調器31、前段IFDM変調器32、後段IFDM変調器33、位相IQ変調器34およびLUT35を備えている。
ここで、この発明の実施の形態1に係るQPSK−IFDMA変調信号処理回路は、図1に示した一般的なQPSK−IFDM変調信号処理回路とは、QPSK位相変調器31、後段IFDM変調器33および位相IQ変調器34が異なっている。
QPSK位相変調器31は、ユーザデータを、位相を表す実数系列に変換する。前段IFDM変調器32は、QPSK位相変調器31からの実数系列を反復並べ替えする。後段IFDM変調器33は、前段IFDM変調器12で反復並べ替えされた実数系列に対して、アドレス(実数)の加算および符号反転演算による変換処理(周波数シフトに対応する処理)を行う。位相IQ変調器34は、後段IFDM変調器33からの出力を、LUT35から呼び出した波形を用いて、複素系列に変換する。
具体的には、このQPSK−IFDMA変調信号処理回路は、以下のように式を展開することで、複素乗算器を用いずに変調信号処理が可能であることがわかる。ここでは、64ポイントQPSK−IFDMAにおいて、25%帯域割当を行う場合の変調演算処理を例に挙げて説明する。
まず、64サンプルポイントからなるk番目のCodeをlxkとし、l番目のIFDMシンボルにおけるWordをlDとすると、lxkおよびlDは、それぞれ次式(1)および次式(2)で表される。
また、CP長を4ポイントとした場合のインタリーブ変調演算を、次式(3)とする。
また、IFDMAサブキャリアマッピング演算を、次式(4)とする。
また、CSIに基づく送信周波数補償演算を、次式(5)とする。
同じく、CSIに基づくl番目シンボルの初期位相を、次式(6)として組み入れることにより、IFDMA変調演算は、次式(7)で表される。
なお、サブキャリアマッピング演算および送信周波数補償演算は、次式(8)および次式(9)により統合することができ、さらに整理すると、次式(10)が得られる。
ここで、一例として、次式(11)で表される深さ1024(=10bitアドレシング)のLUTを導入すると、その読み出しポインタ値は、次式(12)で表されるように、並列展開可能な、加算およびインクリメント演算、並びにLSBの切り捨て操作により求めることができる。
また、IFDMA変調演算について、次式(13)で表されるように、LUTの深さに応じて、任意の精度で近似演算が成立することが分かる。
また、シンボル毎の初期位相は、次式(14)により更新されるが、これは、上述したインクリメント演算を連続的に行うことによって、演算オーバヘッドなしに連続的に求めることができる。
これにより、複数の複素乗算を行うことなく(複素乗算器を用いることなく)、加算器を用いて処理を行うことが可能である。
以上のように、実施の形態1によれば、QPSK位相変調器は、ユーザデータを、位相を表す実数系列に変換し、前段IFDM変調器は、QPSK位相変調器からの実数系列を反復並べ替えし、後段IFDM変調器は、前段IFDM変調器で反復並べ替えされた実数系列に対して、アドレスの加算および符号反転演算による変換処理を行い、位相IQ変調器は、後段IFDM変調器からの出力を、LUTから呼び出した波形を用いて、複素系列に変換する。
そのため、QPSK−IFDMにおいて、複数の複素乗算を行うことなく、回路規模を縮小することができるとともに、消費電力を低減することができる。
そのため、QPSK−IFDMにおいて、複数の複素乗算を行うことなく、回路規模を縮小することができるとともに、消費電力を低減することができる。
実施の形態2.
図9は、この発明の実施の形態2に係る、CPを除いたフレーム長が64ポイントで、QPSKを1次変調方式とするIFDMA変調信号処理回路を示す構成図である。
図9は、この発明の実施の形態2に係る、CPを除いたフレーム長が64ポイントで、QPSKを1次変調方式とするIFDMA変調信号処理回路を示す構成図である。
図9では、1次変換処理を、Tweedleを収容するLUTの参照アドレスで等化的に行うとともに、DCオフセット回路をこのLUTに織り込むことで、さらにこのLUTの容量を基本構成の半分に削減するように、アドレス折り畳み変換回路を組み込んだ構成を示している。
図9に示した回路は、CP部の演算も含めてTweedle LUTのアドレス領域で行っているので、乗算器が不要となり、回路規模の点で効率的な構成である。
実施の形態3.
図10は、この発明の実施の形態3に係る、CPを除いたフレーム長が64ポイントで、QPSKを1次変調方式とするIFDMA変調信号処理回路を示す構成図である。
図10は、この発明の実施の形態3に係る、CPを除いたフレーム長が64ポイントで、QPSKを1次変調方式とするIFDMA変調信号処理回路を示す構成図である。
図10では、図9に示した実施の形態2と比較して、アドレス折り畳み変換回路を折り畳み解除回路と組み合わせることで、LUT容量を減らした構成を示している。図10に示した回路は、Tweedle LUTを8回折り畳んだ形態で圧縮しているので、符号bitの圧縮効果も含めるとLUT容量が1/9に圧縮されており、より効率的な構成である。
また同時に、並列展開された個々のLUTのページあたりのアドレス深さも128と1/8となっており、LUT部セレクタ回路のファン・イン数が十分小さくなり、図9と比較して、さらに回路規模を縮小することができるとともに、消費電力を低減することができる。
実施の形態4.
図11は、この発明の実施の形態4に係る64ポイント8PSK−IFDMA変調信号処理回路を、8fold Tweedle LUTと組み合わせた回路を示す構成図である。
図11は、この発明の実施の形態4に係る64ポイント8PSK−IFDMA変調信号処理回路を、8fold Tweedle LUTと組み合わせた回路を示す構成図である。
図11において、Grayコードマッピング部が3bitワードに拡張された以外は、図10に示した実施の形態3に係る64ポイント QPSK−IFDMA変調信号処理回路と全く同様の回路である。
すなわち、図11に示した回路は、回路規模の点で効率的な構成であるとともに、QPSKと8PSKとの間で動的に多値度を変更できるので、これらの間の適応変調システムにも親和性が高い構成である。
実施の形態5.
図12は、この発明の実施の形態5に係る64ポイント、4CPとした場合のQPSK−Block IFDMA変調回路を示す構成図である。図12において、この回路は、Block IFDMA−PON(受動光ネットワーク:Passive Optical Network)システムへの適用を想定している。
図12は、この発明の実施の形態5に係る64ポイント、4CPとした場合のQPSK−Block IFDMA変調回路を示す構成図である。図12において、この回路は、Block IFDMA−PON(受動光ネットワーク:Passive Optical Network)システムへの適用を想定している。
Block IFDMAは、上述したIFDMA変調を、異なるサブキャリアにマッピングさせたうえで並列処理し、最終段で総和をとることにより、多重信号を得る方式である。
Block IFDMA−PONシステムにおいては、各々のIFDMA変調処理回路に対して光ネットワークユニット(ONU:Optical Network Unit)毎に共通したCSI情報が与えられ、マッピング情報は、各ONUの各々のIFDMA変調処理回路毎に対応した値が割り当てられる。
また、IFDMA変調処理回路を受ける総和回路では、同時にDCオフセット(図12に示した構成では、通常0x100)を加算するとともに、上限値を超えた値(+0x200以上)および下限値を超えた値(−0x001以下)に対して、クリッピング処理を行って符号信号を省く。これにより、変調回路で符号付き信号のDAC入力仕様に対応した符号なし信号への変換を行う。
さらに、Tweedle LUT Unfold処理回路部では、極性変換処理を行い、LUTの値を書き換えることにより、変調ゲインとI−chおよびQ−chとの間のゲインバランスの調整を行う。ここで、Tweedle LUTに格納される値は、通常全てのIFDMA変調処理回路において同じ値でよい。
これにより、図12に示されるように、乗算器を用いることなく回路を構成することができ、省回路規模で実現できるという効果がある。特に、PONシステムにおいては、構成台数の多いONU送信機で、回路規模の縮小および消費電力の低減に顕著な効果を有する。
なお、図8において、前段IFDM変調器32を取り除いたものをシングルサブキャリア変調器とし、シングルサブキャリア変調器を複数並列させ、最終段でそれらのシングルサブキャリア変調信号の総和をとることにより、m−PSK−IFDM変調器としてもよい。
また、図8において、位相IQ変調器34に、絶対値の1ビットシフト機能を付加して強度変調機能を持たせることにより、PAM(Pulse Amplitude Modulation)−IFDMおよびPAM−Block IFDMに対応させてもよい。
11 IQ変調器、12 前段IFDM変調器、13 後段IFDM変調器、14 LUT、15 複素乗算器、21 PN生成器、22 LUT、23 ファン・アウト、24 セレクタ、25 LUT、26 ファン・アウト、27 LUT、28 アドレス生成回路、29 複素乗算器、30 DCオフセット回路、31 DAC/Serdesインタフェース回路、31 QPSK位相変調器、32 前段IFDM変調器、33 後段IFDM変調器、34 位相IQ変調器、35 LUT。
Claims (6)
- OFDMによる通信システムにおける変調信号処理回路であって、
ユーザデータを、位相を表す実数系列に変換するQPSK位相変調器と、
前記QPSK位相変調器からの実数系列を反復並べ替えする前段IFDM変調器と、
前記前段IFDM変調器で反復並べ替えされた実数系列に対して、アドレスの加算および符号反転演算による変換処理を行う後段IFDM変調器と、
前記後段IFDM変調器からの出力を、LUTから呼び出した波形を用いて、複素系列に変換する位相IQ変調器と、
を備えた変調信号処理回路。 - 前記QPSK位相変調器は、多値度mのm−PSK位相変調器である
請求項1に記載の変調信号処理回路。 - m−PSK−IFDMを複数並列させ、最終段でそれら変調信号の総和をとることにより、m−PSK−Block−IFDM変調器とする
請求項2に記載の変調信号処理回路。 - 前記前段IFDM変調器を取り除いたものをシングルサブキャリア変調器とし、
前記シングルサブキャリア変調器を複数並列させ、最終段でそれらのシングルサブキャリア変調信号の総和をとることにより、m−PSK−IFDM変調器とする
請求項2または請求項3に記載の変調信号処理回路。 - 前記位相IQ変調器に、絶対値の1ビットシフト機能を付加して強度変調機能を持たせることにより、PAM−IFDMおよびPAM−Block IFDMに対応させる
請求項2から請求項4までの何れか1項に記載の変調信号処理回路。 - OFDMによる通信システムにおける変調信号処理回路によって実行される変調信号処理方法であって、
ユーザデータを、位相を表す実数系列に変換するQPSK位相変調ステップと、
前記QPSK位相変調ステップで変換された実数系列を反復並べ替えする前段IFDM変調ステップと、
前記前段IFDM変調ステップで反復並べ替えされた実数系列に対して、アドレスの加算および符号反転演算による変換処理を行う後段IFDM変調ステップと、
前記後段IFDM変調ステップによる出力を、LUTから呼び出した波形を用いて、複素系列に変換する位相IQ変調ステップと、
を備えた変調信号処理方法。
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2013
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