JP2014138539A - モータ駆動装置および真空ポンプ - Google Patents

モータ駆動装置および真空ポンプ Download PDF

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Abstract

【課題】モータ駆動安定性の向上を図ることができ、モータ電流の脈動低減や駆動効率の向上を図ることができる、モータ駆動装置の提供。
【解決手段】モータ駆動装置は、フィードバックされた磁極電気角θに基づいて、固定座標αβ系の逆起電圧(Eα,Eβ)が回転座標dq系の逆起電圧(Ed,Eq)に変換され、その逆起電圧(Ed,Eq)に基づいて、磁極位相ズレ補正量Δφが算出される。また、モータ相電圧およびモータ相電流に関する情報の内の少なくともモータ相電圧情報に基づいて回転速度ωおよびその積分値∫ωdtが算出され、磁極位相ズレ補正量Δφと積分値∫ωdtとの和が磁極電気角θとして出力される。そして、回転速度ωと目標回転速度ωiとの差分および磁極電気角θに基づいて正弦波駆動指令が生成され、その正弦波駆動指令に基づいてインバータの複数のスイッチング素子がPWM駆動される。
【選択図】図6

Description

本発明は、モータ駆動装置、および、そのモータ駆動装置を備えた真空ポンプに関する。
ターボ分子ポンプ等のロータを高速回転させて真空排気を行う真空ポンプでは、ロータを回転駆動するモータとしてDCブラシレスモータが使用される場合が多い。回転センサを使用しない真空ポンプでは、回転駆動に必要な回転速度情報およびモータロータの磁極位置情報を、モータの3相電圧および3相電流に関する検知信号に基づいて推定している(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−256496号公報
従来は、磁極位置を推定する方法として、逆タンジェント演算θ=atan(−Eα/Eβ)から推定電気角θを求めることで得られている。しかしながら、2相交流信号Eα、Eβには、回転成分基本波以外に高調波(PWMキャリア成分などの高調波ノイズ等)が多く含まれる。そのため、演算された推定電気角θの波形は周期毎に変動が大きく、定常偏差も発生し、磁極位置の精度を高くできない。
一方、回転速度はω、逆起電圧が回転速度に比例することを利用して、ω=√(Eα^2+Eβ^2)/kから求められる。ωの演算も、2相交流信号Eα、Eβからそのまま演算しているため、同様にノイズの影響を受ける。電気角θは周期性を利用しているのに対してωの演算は周期性を利用していないため、逆起電圧の推定振幅値の誤差がそのまま定常偏差となる欠点がある。
このように、従来技術では、電気角の変動(すなわち、磁極位置の変動)が大きいことから、モータ電流に脈動が発生し、駆動安定性が良くない。また、運転時の電力効率が良くない。
本発明の好ましい実施形態によるモータ駆動装置は、複数のスイッチング素子を有してモータを駆動するインバータと、モータ相電圧に関する情報とモータ相電流に関する情報とに基づいて、モータロータの回転速度および磁極電気角を算出する第1演算部と、回転速度と目標回転速度との差分および磁極電気角に基づいて、正弦波駆動指令を生成する駆動指令生成部と、正弦波駆動指令に基づいて、複数のスイッチング素子をオンオフ制御するためのPWM制御信号を生成するPWM信号生成部と、を備え、第1演算部は、モータ相電圧に関する情報とモータ相電流に関する情報とに基づいて固定座標αβ系における第1の逆起電圧を演算する逆起電圧演算部と、磁極電気角がフィードバック入力され、該磁極電気角に基づいて第1の逆起電圧を回転座標dq系における第2の逆起電圧に変換する変換部と、第2の逆起電圧に基づいて、磁極位相偏差を算出する第2演算部と、モータ相電圧およびモータ相電流に関する情報の内の少なくともモータ相電圧情報に基づいて回転速度を算出する第3演算部と、第3演算部により算出された回転速度の積分値を算出する第4演算部と、を有し、第1演算部は、磁極位相偏差と積分値との和を磁極電気角として出力する。
さらに好ましい実施形態では、第3演算部は、積分値が電気角としてフィードバック入力され、該電気角に基づいて第1の逆起電圧を回転座標dq系における第3の逆起電圧に変換する変換部を備え、第3演算部は、第3の逆起電圧のベクトル成分位相に基づいて回転速度を算出する。
また、第3演算部は、逆起電圧演算部で演算された第1の逆起電圧のベクトル成分位相に基づいて回転速度を算出するようにしても良い。
さらにまた、第3演算部は、モータ相電圧を検出する電圧センサからの信号に基づいて回転速度を算出するようにしても良い。
さらに好ましい実施形態では、第1演算部で算出された磁極電気角の位相遅延を補正して補正後磁極電気角を生成する遅延補正部を備え、駆動指令生成部は、回転速度と目標回転速度との差分および補正後磁極電気角に基づいて正弦波駆動指令を生成する。
本発明の好ましい実施形態による真空ポンプは、排気機能部が形成されたポンプロータと、ポンプロータを回転駆動するモータと、上述のモータ駆動装置のいずれか一つと、を備える。
本発明によれば、モータ駆動安定性の向上を図ることができ、モータ電流の脈動低減や駆動効率の向上を図ることができる。
図1は、本実施の形態の真空ポンプにおけるポンプユニット1の構成を示す図である。 図2は、コントロールユニットの概略構成を示すブロック図である。 図3は、モータMに関するモータ駆動制御系を示す図である。 図4は、正弦波駆動制御部400を説明するブロック図である。 図5は、d軸およびq軸の方向を説明する図である。 図6は、回転速度・磁極位置推定部407の詳細を説明するブロック図である。 図7は、回転速度演算部4078における推定演算の一例を示すブロック図である。 図8は、第2の実施の形態を示す図である。 図9は、第3の実施の形態を示す図である。 図10は、固定座標αβ系における実際の逆起電圧と磁極電気角θrとを示す図である。 図11は、回転座標dq系における位相ズレを説明する図である。 図12は、磁極電気角θを用いて回転速度ωを推定する場合のブロック図である。 図13は、第4の実施の形態における正弦波駆動制御部400を説明するブロック図である。 図14は、ローパスフィルタのゲイン特性を示す図である。 図15は、ローパスフィルタの位相特性を示す図である。 図16は、U相電流iu、補正前の磁極電気角θ、補正後磁極電気角θ’を示す図である。 図17は、変形例における正弦波駆動制御部400を示すブロック図である。 図18は、逆起電圧演算部4074の入力信号を説明する図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
−第1の実施の形態−
図1は、本実施の形態の真空ポンプの、ポンプユニット1の構成を示す図である。真空ポンプは、図1に示すポンプユニット1と、ポンプユニット1を駆動するコントロールユニット(不図示)とを備えている。なお、図1に示す真空ポンプは、磁気浮上式ターボ分子ポンプである。
ポンプユニット1は、回転翼4aと固定翼62とで構成されるターボポンプ段と、円筒部4bとネジステータ64とで構成されるドラッグポンプ段(ネジ溝ポンプ)とを有している。ここではネジステータ64側にネジ溝が形成されているが、円筒部4b側にネジ溝を形成しても構わない。回転側排気機能部である回転翼4aおよび円筒部4bはポンプロータ4に形成されている。ポンプロータ4はシャフト5に締結されている。ポンプロータ4とシャフト5とによって回転体ユニットRが構成される。
複数段の固定翼62は、軸方向に対して回転翼4aと交互に配置されている。各固定翼62は、スペーサリング63を介してベース60上に載置される。ポンプケーシング61の固定フランジ61cをボルトによりベース60に固定すると、積層されたスペーサリング63がベース60とポンプケーシング61の係止部61bとの間に挟持され、固定翼62が位置決めされる。
シャフト5は、ベース60に設けられた磁気軸受67,68,69によって非接触支持される。各磁気軸受67,68,69は電磁石と変位センサとを備えている。変位センサによりシャフト5の浮上位置が検出される。なお、軸方向の磁気軸受69を構成する電磁石は、シャフト5の下端に設けられたロータディスク55を軸方向に挟むように配置されている。シャフト5はモータMにより回転駆動される。
モータMは同期モータであって、例えば、永久磁石同期モータが用いられる。モータMは、ベース60に配置されるモータステータ10と、シャフト5に設けられるモータロータ11とを有している。モータロータ11には、永久磁石が設けられている。磁気軸受が作動していない時には、シャフト5は非常用のメカニカルベアリング66a,66bによって支持される。
ベース60の排気口60aには排気ポート65が設けられ、この排気ポート65にバックポンプが接続される。回転体ユニットRを磁気浮上させつつモータMにより高速回転駆動することにより、吸気口61a側の気体分子は排気ポート65側へと排気される。
図2は、コントロールユニットの概略構成を示すブロック図である。外部からのAC入力は、コントロールユニットに設けられたAC/DCコンバータ40によってDC出力(DC電圧)に変換される。AC/DCコンバータ40から出力されたDC電圧はDC/DCコンバータ41に入力され、DC/DCコンバータ41によって、モータM用のDC電圧と磁気軸受用のDC電圧とが生成される。
モータM用のDC電圧はインバータ43に入力される。磁気軸受用のDC電圧は磁気軸受用のDC電源42に入力される。磁気軸受67,68,69は5軸磁気軸受を構成しており、磁気軸受67,68は各々2対の電磁石46を有し、磁気軸受69は1対の電磁石46を有している。5対の電磁石46、すなわち10個の電磁石46には、それぞれに対して設けられた10個の励磁アンプ45から個別に電流が供給される。
制御部44はモータおよび磁気軸受の制御を行うデジタル演算器であり、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が用いられる。制御部44は、インバータ43に対しては、インバータ43に含まれる複数のスイッチング素子をオンオフ制御するためのPWM制御信号441を出力し、各励磁アンプ45に対しては、各励磁アンプ45に含まれるスイッチング素子をオンオフ制御するためのPWM制御信号442をそれぞれ出力する。また、制御部44には、後述するようにモータMに関する信号(相電圧や相電流に関する信号)443が入力される。また、磁気軸受に関する信号(励磁電流信号や変位信号)444が入力される。
図3は、モータMに関するモータ駆動制御系を示す図である。モータ駆動制御系は、正弦波駆動制御部400およびインバータ43を有する。インバータ43は、複数のスイッチング素子SW1〜SW6と、スイッチング素子SW1〜SW6をオンオフ駆動するためのゲートドライブ回路4300とを備えている。スイッチング素子SW1〜SW6には、MOSFET やIGBT などのパワー半導体素子が用いられる。なお、スイッチング素子SW1〜SW6の各々には、環流ダイオードD1〜D6が並列接続されている。
モータステータ10のU,V,W相コイルに流れる電流は電流検知部50によってそれぞれ検出され、検出結果としての電流検知信号はローパスフィルタ409を介して制御部44の正弦波駆動制御部400に入力される。また、U,V,W相コイルの各端子および中性点の電圧は電圧検知部51によって検出され、検出結果としての電圧検知信号はローパスフィルタ410を介して正弦波駆動制御部400に入力される。
正弦波駆動制御部400は、ローパスフィルタ409、410でノイズ除去された電流検知信号および電圧検知信号に基づいて、スイッチング素子SW1〜SW6をオンオフ制御するためのPWM制御信号を生成する。ゲートドライブ回路4300は、PWM制御信号に基づいてゲート駆動信号を生成し、スイッチング素子SW1〜SW6をオンオフする。これにより、正弦波に変調されPWM化された電圧が、U,V,W相コイルにそれぞれ印加される。
本実施の形態では、モータ電流検知信号およびモータ電圧検知信号に基づいて回転速度、磁極位置を推定している。なお、本実施の形態のように、モータロータ11の回転位置を検出する回転センサを有しないセンサレスのモータの場合には、モータ電流検知信号およびモータ電圧検知信号に基づいて回転速度、磁極位置を推定するのが一般的である。
図4は、正弦波駆動制御部400を説明するブロック図である。図3においても説明したが、モータMに流れる3相電流は電流検知部50により検出され、検出された電流検知信号はローパスフィルタ409に入力される。一方、モータMの3相電圧は電圧検知部51により検出され、検出された電圧検知信号はローパスフィルタ410に入力される。
ローパスフィルタ409を通過した電流検知信号およびローパスフィルタ410を通過した電圧検知信号は、それぞれ回転速度・磁極位置推定部407に入力される。詳細は後述するが、回転速度・磁極位置推定部407は、電流検知信号および電圧検知信号に基づいて、モータMの回転速度ωおよび磁極位置(電気角θ)を推定する。なお、磁極位置は電気角θで表されるので、以下では、磁極位置のことを磁極電気角θと呼ぶことにする。算出された回転速度ωは速度制御部401および等価回路電圧変換部403に入力される。また、算出された磁極電気角θはdq−2相電圧変換部404に入力される。
速度制御部401は、入力された目標回転速度ωiと推定された現在の回転速度ωとの差分に基づいて、PI 制御(比例制御および積分制御)あるいはP制御(比例制御)を行い、電流指令Iを出力する。Id・Iq設定部402は、電流指令Iに基づき、回転座標dq系における電流指令Id,Iqを設定する。図5に示すように、回転座標dq系のd軸は、回転しているモータロータ11のN極を正方向とする座標軸である。q軸はd軸に対して90度進みの直角方向の座標軸で、その向きは逆起電圧方向となる。
等価回路電圧変換部403は、回転速度・磁極位置推定部407で算出された回転速度ωおよびモータMの電気等価回路定数に基づく次式(1)を用いて、電流指令Id,Iqを回転座標dq系における電圧指令Vd,Vqに変換する。
Figure 2014138539
dq-2相電圧変換部404は、変換後の電圧指令Vd,Vqと回転速度・磁極位置推定部407から入力された磁極電気角θとに基づいて、回転座標dq系における電圧指令Vd,Vqを固定座標αβ系の電圧指令Vα,Vβに変換する。2相-3相電圧変換部405は、2相の電圧指令Vα,Vβを3相電圧指令Vu,Vv,Vwに変換する。PWM信号生成部406は、3相電圧指令Vu,Vv,Vwに基づいて、インバータ43に設けられた6つのスイッチング素子SW1〜SW6をオンオフ(導通または遮断)するためのPWM制御信号を生成する。インバータ43は、PWM信号生成部406から入力されたPWM制御信号に基づいてスイッチング素子SW1〜SW6をオンオフし、モータMに駆動電圧を印加する。
次に、図4、図6に示すブロック図を参照して、回転速度・磁極位置推定部407の詳細について説明する。電圧検知部51から出力された相電圧検知信号vv,vu,vwは、ローパスフィルタ410を介して3相-2相変換部4072に入力される。3相-2相変換部4072は3相の電圧信号を2相の電圧信号vα’,vβ’に変換する。変換後の電圧信号vα’,vβ’は逆起電圧演算部4074に入力される。
一方、電流検知部50から出力された相電流検知信号iv,iu,iwは、ローパスフィルタ409を介して3相-2相変換部4071に入力される。3相-2相変換部4071は、3相の電流検知信号iv,iu,iwを2相の電流信号iα,iβに変換する。変換後の電流信号iα,iβは等価回路電圧変換部4073に入力される。
等価回路電圧変換部4073は、モータMの電気等価回路定数に基づく次式(2)を用いて、電流信号iα,iβを電圧信号vα,vβに変換する。変換後の電圧信号vα,vβは逆起電圧演算部4074に入力される。なお、等価回路はモータコイルの抵抗成分rおよびインダクタンス成分Lに分けられる。r、Lの値はモータ仕様等から得られ、予め記憶部(不図示)に記憶されている。
Figure 2014138539
逆起電圧演算部4074は、モータ3相電圧に基づく電圧信号vα’,vβ’とモータ3相電流に基づく電圧信号vα,vβとに基づいて、次式(3)を用いて逆起電圧Eα,Eβを算出する。
Figure 2014138539
図6に示す本実施の形態では、逆起電圧演算部4074で逆起電圧Eα,Eβを算出した後、後述するように逆起電圧Eα,Eβに基づいて回転速度ωと磁極位相ズレ補正量Δφとを算出し、それらからθを推定するようにした。その際に、回転速度ωの演算と磁極位相ズレ補正量Δφの演算とを、別々に独立して行うようにした。
回転速度ωは、磁極電気角θの周期性に関係する量である。一方、磁極位相ズレ補正量Δφは、実際の磁極電気角θrと推定した磁極電気角θとの間の位相ズレに関係する量である。そして、算出された回転速度ωと磁極位相ズレ補正量Δφとから、θ=∫ωdt+Δφにより磁極電気角θを算出するようにした。
(磁極位相ズレ補正量Δφの演算)
まず、磁極位相ズレ補正量Δφの演算について説明する。モータロータ11の回転速度は、ロータ回転慣性により回転1周期内で急激に変化することはなく、少なくとも数周期にかけてゆっくりと変化し、定常応答とみなすことができる。そこで、2相-dq電圧変換部4075は、式(4)に示す変換により入力された逆起電圧(Eα,Eβ)を、回転座標dq系における逆起電圧(Ed,Eq)に変換する。なお、式(4)におけるθには、所定時間間隔で行われる演算において前回の演算タイミングで算出された磁極電気角θがフィードバックされる。
Figure 2014138539
ここで、複素表示を用いて座標変換を考えると次のようになる。逆起電圧(Eα,Eβ)のα成分Eαおよびβ成分Eβは、ω>0の場合、E×exp(j(θr+π/2))の実部および虚部に対応している。Eは逆起電圧の大きさで、θrは実際の磁極電気角である。図10は、固定座標αβ系における逆起電圧と磁極電気角θrとを示す図である。逆起電圧方向は磁極電気角θrに対して90deg(π/2rad)進み方向となるので、磁極電気角θrはθr=atan(−Eα/Eβ)となる。逆起電圧方向および磁極方向は、回転速度ωで回転している。
これに対して、推定された磁極電気角θを適用した2相-dq座標変換は、E×exp(j(θr+π/2))にexp(−jθ)を乗算することで表される。よって、回転座標dq系における逆起電圧(Ed,Eq)は、E×exp(j(θr+π/2−θ))と表される。図11は、回転座標dq系における位相ズレを説明する図であり、磁極方向はd軸と一致している。位相Ψは、Ψ=θr+π/2−θと表され、Ψ=atan(Eq/Ed)で算出される。図6の位相角演算部4076は、回転座標dq系における逆起電圧(Ed,Eq)の位相角Ψを、Ψ=atan(Eq/Ed)により算出する。
推定された磁極電気角θが実際の磁極電気角θrと一致する場合には、Ψ=π/2となり、逆起電圧方向はq軸と一致することになる。一方、θr≠θの場合には、図11に示すように、θr−θ=Ψ−π/2が位相ズレとして生じる。図11ではΨ−π/2<0となっているのでθr<θであり、推定された磁極電気角θは、実際の磁極電気角θrよりも大きく(進み位相で)推定されている。Ψ=atan(Eq/Ed)で算出されるΨが、(Ψ−π/2)→0となるように制御することで、推定磁極電気角θを実際の磁極電気角θrに収束させることができる。
補正量Δφ演算部4077では、上述した磁極位相ズレを補正するための磁極位相ズレ補正量Δφを演算する。磁極位相ズレ補正量Δφは、式(5)に示すように、Ψ−π/2(rad)の値(正負の変化の大きさ)に基づいて適当なゲインg1(比例制御のゲインまたは比例制御・積分制御のゲイン)を乗じて生成される。式(5)によれば、図11のようにΨ−π/2<0(θr<θ)の場合には、Δφ<0となる。すなわち、実際の磁極電気角θrよりも進み位相になっている磁極電気角θをマイナス側にずらすことになる。
Δφ=g1×(Ψ−π/2) :Ψ−π/2≠0の場合
Δφ=0 :Ψ−π/2=0の場合 …(5)
(回転速度ωの演算)
一方、上述した磁極位相ズレ補正量Δφの演算とは別に、回転速度演算部4078において回転速度ωの推定演算が行われる。そして、積分演算部4079において、回転速度ωの積分値∫ωdtが演算される。図7は、回転速度演算部4078における推定演算の一例を示すブロック図である。
位相角演算部4100では、逆起電圧演算部4074から入力された逆起電圧(Eα,Eβ)に基づいて、逆起電圧(Eα,Eβ)の位相角θ1を次式(6)により算出する。この位相角θ1は図10における磁極方向(磁極位置)を表している。
Figure 2014138539
図10に示す固定座標αβ系では、磁極方向は回転速度ωで回転しているので、式(6)の位相角θ1も時間的に変化する。回転速度推定部4101では、このように変化する位相角θ1の微分または差分を演算することにより、回転速度ωを算出(推定)する。差分を適用する場合、制御サンプリング時間Tで繰り返し演算が行われているときの、今回算出された現在の位相角θ1と、Tの自然数倍の所定時間T1毎に算出された位相角θ1を過去の位相角として予め記憶しておき、現在の位相角から過去の位相角との差Δθ1を演算する。そして、Δθ1を差分間隔の時間T1で除算することにより回転速度ω(=Δθ1/T1)を算出する。
このようにして、回転速度演算部4078によって算出された回転速度ωは、積分演算部4079および等価回路電圧変換部4073に入力されるとともに、回転速度・磁極位置推定部407から出力される。積分演算部4079では、回転速度ωの積分値が演算される。上述の制御サンプリング時間Tを用いてこの積分値を表すと、積分値(次回)=積分値(現在値)+ω×Tのように表される。そして、この積分値と補正量Δφ演算部4077で算出された磁極位相ズレ補正量Δφとの和(次式(7))を、今回の制御タイミングから時間Tが経過した次回に制御タイミングにおける磁極電気角θとして、2相-dq電圧変換部4075に入力するとともに、回転速度・磁極位置推定部407から出力する。
θ(次回)=積分値(次回)+Δφ …(7)
−第2の実施の形態−
図8は、第2の実施の形態を示す図である。第1の実施の形態の図6,7と比較すると、回転速度演算部4078の構成が異なるとともに、積分演算部で算出された回転速度ωの積分値を回転速度演算部4078にフィードバックしている部分が異なる。以下では、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
回転速度演算部4078の2相-dq電圧変換部4110は、逆起電圧演算部4074から入力された逆起電圧(Eα,Eβ)と、積分演算部4079から出力された積分値θ2とに基づいて、次式(8)により回転座標dq系における逆起電圧(E1d,E1q)を算出する。ここで用いられる積分値(電気角)θ2は、2相-dq電圧変換部4075で用いられる磁極電気角θとは異なり、磁極位相ズレ補正量Δφによって磁極位相ズレが補正されていない状態の磁極電気角である。
Figure 2014138539
次いで、位相角演算部4111は、次式(9)により位相角Ψ1を算出する。図7および図10の説明に記載したように、固定座標αβ系においては、逆起電圧ベクトル(Eα,Eβ)は回転速度ωで回転している。一方、実磁極電気角θrと推定磁極電気角θとが同一の周期性を有している場合には、たとえ位相ズレがあっても、回転座標dq系において推定される回転速度ωは実際の回転速度ωrに収束する。その結果、2相-dq電圧変換された逆起電圧(E1d,E1q)の位相Ψ1は一定値となる。逆に、収束していなければ位相Ψ1は変化する。
Figure 2014138539
回転速度ズレ補正部4112では、位相Ψ1の変化ΔΨ1に基づいて、回転速度ズレを補正するための補正量Δω(=ω(次回)−ω(現在値))を算出する。補正量Δωは、式(10)に示すように、ΔΨ1の値(正負の変化の大きさ)に基づいて適当なゲインg2(比例制御のゲインまたは比例制御・積分制御のゲイン)を乗じて生成される。位相Ψ1の変化は回転速度のズレ(ωr−ω)に比例するので、ωr>ωの場合にはΔΨ1>0となり、補正量Δωは回転速度を増やすように作用する。
Δω=g2×ΔΨ1 :ΔΨ1≠0の場合
Δω=0 :ΔΨ1=0の場合 …(10)
さらに、回転速度ズレ補正部4112は、算出した補正量Δωを現在用いている回転速度ω(現在値)に加算することで、次回タイミングの回転速度ω(次回)を算出する(式(11))。毎サンプリング周期において式(11)用い、逐次補正することにより、真の回転速度ωrに収束させることができる。このような収束の過程は定常偏差(オフセット)をゼロにする制御となるので、従来問題であった定常偏差を最小限に改善することができる。
ω(次回)=ω(現在値)+Δω …(11)
積分演算部4079は回転速度ズレ補正部4112から出力された回転速度ωに基づいて、積分値∫ωdtを演算する。この積分値∫ωdtを、補正量Δφ演算部4077で算出された磁極位相ズレ補正量Δφに加算することにより、磁極電気角(次回)θが得られる。また、積分値∫ωdtは、電気角θ2として2相-dq電圧変換部4110にフィードバック入力される。
図8に示すように、本実施の形態では、回転速度演算部4078にて磁極位相ズレ補正量Δφを含まない磁極電気角θ2を用いて2相-dq電圧変換を行っている。そこで、磁極位相ズレ補正量Δφと積分値∫ωdtとを加算した磁極電気角θを用いた場合との相違点について、比較例である図12を参照して説明する。
図12は、図8のブロック図を、磁極電気角θを用いて回転速度ωを推定する場合に書き換えたものである。そのため、回転速度ズレ補正部4112には、位相角演算部4076から出力された位相角Ψが入力される。このような構成の場合、2相−dq変換に適用される磁極電気角θは、回転速度ω(積分値∫ωdt)と磁極位相ズレ補正量Δφとで構成されるので、磁極位相ズレ補正量Δφの推定誤差が大きい場合には、その誤差の磁極電気角θへの影響が現れる。そして、その誤差は、次の2相−dq変換にフィードバックされて、その後の補正量Δφ演算だけでなく回転速度ωの演算にも影響する。このような相互干渉による誤差増大によって、モータの駆動安定性が悪化して脱調が発生しやすくなる。
一方、本実施の形態では、上述したような誤差増大による安定性悪化を防ぐために、磁極位相ズレ補正量Δφの演算においては、磁極電気角θ(=∫ωdt+Δφ)を適用し、回転速度ωの演算では、磁極位相ズレ補正量Δφを含まない磁極電気角θ2(=∫ωdt)を適用するようにしている。回転速度ωの演算は、上述したように位相角Ψ1の差分や微分に基づくので、周期性情報が含まれていれば足りるためである。
−第3の実施の形態−
図9は、第3の実施の形態を示す図である。上述した第1の実施の形態では、逆起電圧演算部4074で算出された逆起電圧(Eα,Eβ)の周期性に基づいて回転速度ωを求めた。本実施の形態では、逆起電圧(Eα,Eβ)に代えて、同様の回転周期信号が得られる2相電圧(vα’,vβ’)信号や三相電圧(vu,vv,vw)信号を用いるように構成した。モータコイルには正弦波電圧が印加され、いずれの信号も交流信号となっているが、回転速度演算部4078では、これらの信号のゼロクロス間の時間、または振幅最大点と振幅最小点間の時間をカウントする等して周期を求めて、回転速度ωを算出する。
例えば、Vu信号を適用してゼロクロス間の時間をカウントする場合についてもう少し具体的に説明する。Vuの電圧絶対値に対して0に近い所定の閾値を予め定め、それ未満であれば電圧0と見なしてカウンタ変数を0値にリセットし、それ以上であればカウンタ変数へ1加算し、さらにリセット直前値のカウンタ変数値をCとして、次回のリセットタイミングまで保持する演算を制御サンプリング時間T毎で行う。C*Tは回転速度周期の半分となるので、ω=π/(C*T)で回転速度が求まる。さらに移動平均処理を入れてスムージングしても良い。
なお、回転速度ωの演算に関する構成以外の他の構成は、第1の実施の形態と同様であり説明を省略する。本実施の形態においても、逆起電圧を適用して回転速度を演算する実施例1,2に比べるとやや安定性で劣るが、上述した第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
−第4の実施の形態−
図13は、第4の実施の形態における正弦波駆動制御部400を説明するブロック図である。図13に示す正弦波駆動制御部400は、遅延補正部408が設けられている点が図4のブロック図と異なっている。以下では、図4と異なる遅延補正部408に関連する部分について説明し、その他の共通部分についての説明は省略する。
電流検知部50により検知された電流検知信号は、ローパスフィルタ409を介して回転速度・磁極位置推定部407に入力される。同様に、電圧検知部51で検知された電圧検知信号は、ローパスフィルタ410を介して回転速度・磁極位置推定部407に入力される。これらのローパスフィルタ409,410は、PWMスイッチングにより発生する高周波ノイズを除去するために設けられている。
図14,15は、ローパスフィルタのフィルタ特性の一例を示す図である。図14はゲインを示す図であり、図15は位相を示す図である。図14,15において、角速度0〜ω0がポンプの運転区間である。図15において、矢印Dで示すマイナスの位相が位相遅れを示している。運転区間においては、回転速度ωが大きくなるほど位相遅れも大きくなる。
本実施の形態では、位相遅延によるこのような問題を防止するために、位相遅延を補正するための遅延補正部408を備えている。遅延補正部408は、回転速度・磁極位置推定部407から入力された磁極電気角θおよび回転速度ωに基づいて、次式(12)により補正後磁極電気角θ’を算出する。
Figure 2014138539
式(12)において、進み位相φ(ω)は、磁極角速度θに対して位相をどれだけ進めるかを表している。進み位相φ(ω)は、図15に示すフィルタ特性から決定される。例えば、曲線部分を一定傾きの直線で近似しても良いし、運転区間を複数の区間に分けて、区間毎に値を設定するようにしても良い。また、最高回転速度(定格回転時の回転速度)ω0における位相遅れをφ0(>0)とし、簡易的にφ(ω)=φ0×(ω/ω0)としても良い。図16は、U相電流iu、補正前の磁極電気角θ、補正後磁極電気角θ’を示す図である。補正後磁極電気角がθ’=0となるタイミングとU相電流がiu=0となるタイミングとは、ほぼ一致している。
なお、高速回転中のモータロータ11の回転速度は、ロータ回転慣性があるので回転1周期内で急激に変化することはなく、少なくとも数周期を要してゆっくりとしか変化できない。そのため、ここでは定常応答とみなすことができる。これにより、電気角θに遅延補正量φ(ω)を加算する比較的シンプルな手段にて効果を発揮することができる。dq-2相電圧変換部404は、この補正後磁極電気角θ’と変換後の電圧指令Vd,Vqとに基づいて、d-q軸回転座標系における電圧指令Vd,Vqを2軸固定座標系(α-β座標系)の電圧指令Vα,Vβに変換する。
このように、本実施の形態では、第1〜第3に実施形態の構成に加えて、ローパスフィルタのフィルタ特性に起因する位相遅延を補正する進み位相φを算出し、磁極電気角θに進み位相φを加算した補正後磁極電気角θ’に基づいて、PWM制御信号を生成するような構成とした。その結果、位相遅延が低減され、モータ駆動安定性の向上を図ることができる。
なお、電流と電圧とは波形が異なるので、ローパスフィルタ409、410として最適なフィルタ特性は異なっている。しかしながら、回転速度・磁極位置推定部407に入力される電流検知信号および電圧検知信号においては、位相遅延の差が小さいほうが好ましい。そのため、ローパスフィルタ409、410には、同一特性を有するローパスフィルタが用いられる。その場合、ローパスフィルタ409のフィルタ特性を、電圧検知信号のノイズ除去に適したローパスフィルタ410に合わせるようにする。
図17,18は、本実施の形態の他の例を説明する図である。図17は正弦波駆動制御部400を示すブロック図であり、図13に示す構成に位相戻し補正部411が追加されている。図18は、逆起電圧演算部4074の入力信号を説明する図である。
この変形例では、モータ電圧検知信号に基づく電圧信号vα’,vβ’の代わりに、dq-2相電圧変換部404から出力された電圧指令Vα,Vβの位相を位相戻し補正部411で補正し、その補正結果である電圧信号Vα’,Vβ’を、回転速度・磁極位置推定部407に入力するようにした。そして、図18に示すように、回転速度・磁極位置推定部407の逆起電圧演算部4074は、位相戻し補正部411から入力された電圧信号Vα’,Vβ’とモータ電流検知信号に基づく電圧信号vα,vβとに基づいて、逆起電圧Eα,Eβを算出する。
位相戻し補正部411では、dq-2相電圧変換部404から出力された電圧指令Vα,Vβを、遅延補正部408で算出された進み位相φ(ω)と同一位相量だけ遅らせる。すなわち、電圧指令Vα,Vβの位相(磁極電気角)θ’を「θ’−φ(ω)」で置き換え、置き換えたものを電圧信号Vα’,Vβ’とする。このように算出された電圧信号Vα’,Vβ’は、電圧検知信号に基づく電圧信号vα’,vβ’とほぼ一致するので、図13に示した構成の場合とほぼ同一の磁極電気角θおよび回転速度ωが回転速度・磁極位置推定部407から出力される。
正弦波駆動制御部400では、ローパスフィルタ409から出力された信号をサンプリング周波数fsでサンプリングしてデジタル処理を行っている。位相戻し補正部411では、dq-2相電圧変換部404からデータを取り込む際に、例えば、次式(13)で与えられるサンプリング数Nだけ、すなわち、進み位相φ(ω)とほぼ同一位相だけ遅延したタイミングで保持したデータを適用する。
N=φ(ω)×(fs/ω) ・・・(13)
但し、式(13)の右辺が整数で無い場合は、最も近い整数をNとする。また、単位は、ω[rad/s],fs[Hz],φ[rad]である。
なお、進み位相φ(ω)の設定方法は、ローパスフィルタ409のフィルタ特性に基づいて、上述した実施の形態と同様に行う。上述した実施の形態では、電流検知信号に対するローパスフィルタ409のフィルタ特性をローパスフィルタ410に合わせたが、変形例では、電流検知信号に適したフィルタ特性に設定される。そのため、回転速度・磁極位置推定部407で算出される磁極電気角θの位相遅延を、上述した実施の形態に比べて小さく抑えることができる。
このように、算出された電圧指令Vα,Vβを用いて回転速度ωおよび磁極電気角θを推定する構成においては、電圧指令Vα,Vβの位相を進み位相φ(ω)と同一位相だけ遅延させることで、電流検知信号の信号遅延と電圧信号Vα’,Vβ’の信号遅延とを揃えるようにするのが好ましい。変形例においても、信号遅延が補正された補正後磁極電気角θ’に基づいてPWM制御信号を生成しているので、上述した実施の形態の場合と同様に、モータ電流の脈動やモータ脱調等の不具合の発生が防止され、モータ駆動安定性の向上を図ることができる。
以上説明したように、本発明によるモータ駆動装置の2相-dq電圧変換部4075では、フィードバックされた磁極電気角θに基づいて、固定座標αβ系の逆起電圧(Eα,Eβ)が回転座標dq系の逆起電圧(Ed,Eq)に変換され、その逆起電圧(Ed,Eq)に基づいて、磁極位相ズレ補正量Δφが算出される。また、モータ相電圧およびモータ相電流に関する情報の内の少なくともモータ相電圧情報に基づいて回転速度ωおよびその積分値∫ωdtが算出され、磁極位相ズレ補正量Δφと積分値∫ωdtとの和が磁極電気角θとして出力される。そして、回転速度ωと目標回転速度ωiとの差分および磁極電気角θに基づいて正弦波駆動指令が生成され、その正弦波駆動指令に基づいてインバータの複数のスイッチング素子がPWM駆動される。
このように、回転座標dq系で磁極位相ズレ補正量Δφの演算を行い、その磁極位相ズレ補正量Δφを積分値∫ωdtに加算して磁極電気角θとしているので、定常偏差および変動誤差が低減される。また、磁極位相ズレ補正量Δφとは独立に回転速度ωを算出しているので、回転速度ωの定常偏差を低減することができる。その結果、センサレス正弦波駆動において駆動安定性の向上を図ることができ、モータ電流の脈動低減や駆動効率の向上を図ることができる。
さらに、図8に示すように、回転速度ωの積分値∫ωdt=θ2に基づいて逆起電圧(Eα,Eβ)を回転座標dq系の逆起電圧(E1d,E1q)に変換し、その逆起電圧(E1d,E1q)のベクトル成分位相Ψ1に基づいて回転速度ωを算出するのが好ましい。このように信号の周期性に基づいて回転速度ωを演算すると、従来のように逆起電圧振幅値を用いて算出する場合に比べて、定常誤差の発生を低減することができる。
また、図7に示すように、逆起電圧演算部4074で演算された逆起電圧(Eα,Eβ)のベクトル成分位相θ1に基づいて回転速度ωを算出するようにしても良い。逆起電圧(Eα,Eβ)に変換することで、回転速度ωの定常偏差を低減することができる。
さらにまた、図9に示すように、逆起電圧(Eα,Eβ)に変換する前の2相電圧(vα’,vβ’)信号や3相電圧(vu,vv,vw)信号を利用して回転速度ωを算出するようにしても良い。
さらに、図13に示すように、回転速度・磁極位置推定部407で算出された磁極電気角θの位相遅延を補正して補正後磁極電気角θ’を生成し、推定された回転速度ωと目標回転速度ωiとの差分および補正後磁極電気角θ’に基づいて、正弦波駆動指令を生成するようにしても良い。その結果、ローパスフィルタ409,410に起因する信号遅延による影響を低減することができ、モータ駆動の安定性の更なる向上を図ることができる。
なお、上述した磁極位相ズレ補正量Δφの演算において、位相角Ψがπ/2(rad)から大きくずれている場合(例えば、Ψ<0の場合)には、収束性を向上させるために、式(5)を用いる代わりに、Δφを比較的大きな値(例えば、π/2)とするようにしても良い。
また、磁極回転角θを生成においては、回転速度ωが実回転速度にほぼ収束(一致)していることが前提となる。よって、推定回転速度が実回転速度から大きく乖離して、式(10)のΔΨ1の絶対値が所定閾値よりも大きい場合には、磁極位置収束性促進のために、磁極位相ズレ補正量Δφを強制的にゼロとしても良い。
上述した各実施の形態では、モータ電流検出およびモータ電圧検出を、いずれも3相入力として説明したが、2相のみを入力して残りの1相を他の2相から算出するようにしても良い。例えば、W相を計算で出す場合には、Iw=−Iu−Iv、Vw=−Vu−Vvと算出する。
なお、以上の説明はあくまでも一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。例えば、2極モータに限らず、4極モータなど多極モータの場合も、電気角を多極対応に置き換えることで適用可能である。また、上述した実施の形態ではターボポンプ段とドラッグポンプ段とを有するターボ分子ポンプを例に説明したが、回転体をモータで回転駆動する真空ポンプであれば、同様に適用することができる。また、上述した各実施形態はそれぞれ単独に、あるいは組み合わせて用いても良い。それぞれの実施形態での効果を単独あるいは相乗して奏することができるからである。
1:ポンプユニット、4:ポンプロータ、4a:回転翼、4b:円筒部、5:シャフト、10:モータステータ、11:モータロータ、43:インバータ、44:制御部、50:電流検知部、51:電圧検知部、62:固定翼、64:ネジステータ、400:正弦波駆動制御部、401:速度制御部、402:Id・Iq設定部、403:等価回路電圧変換部、404:dq−2相電圧変換部、405:2相-3相電圧変換部、406:PWM信号生成部、407:回転速度・磁極位置推定部、408:遅延補正部、411:位相戻し補正部、4071,4072:3相-2相変換部、4073:等価回路電圧変換部、4074:逆起電圧演算部、4075,4110:2相-dq電圧変換部、4076,4111:位相角演算部、4077:補正量Δφ演算部、4078:回転速度演算部、4079:積分演算部、4100:位相角演算部、4101:回転速度推定部、4112:回転速度ズレ補正部、4300:ゲートドライブ回路、M:モータ、R:回転体ユニット、SW1〜SW6:スイッチング素子、θ:磁極電気角、ω:回転速度

Claims (6)

  1. 複数のスイッチング素子を有してモータを駆動するインバータと、
    モータ相電圧に関する情報とモータ相電流に関する情報とに基づいて、モータロータの回転速度および磁極電気角を算出する第1演算部と、
    前記回転速度と目標回転速度との差分および前記磁極電気角に基づいて、正弦波駆動指令を生成する駆動指令生成部と、
    前記正弦波駆動指令に基づいて、前記複数のスイッチング素子をオンオフ制御するためのPWM制御信号を生成するPWM信号生成部と、を備え、
    前記第1演算部は、
    前記モータ相電圧に関する情報と前記モータ相電流に関する情報とに基づいて固定座標αβ系における第1の逆起電圧を演算する逆起電圧演算部と、
    前記磁極電気角がフィードバック入力され、該磁極電気角に基づいて前記第1の逆起電圧を回転座標dq系における第2の逆起電圧に変換する変換部と、
    前記第2の逆起電圧に基づいて、磁極位相偏差を算出する第2演算部と、
    前記モータ相電圧およびモータ相電流に関する情報の内の少なくともモータ相電圧情報に基づいて前記回転速度を算出する第3演算部と、
    前記第3演算部により算出された回転速度の積分値を算出する第4演算部と、を有し、
    前記第1演算部は、前記磁極位相偏差と前記積分値との和を前記磁極電気角として出力する、モータ駆動装置。
  2. 請求項1に記載のモータ駆動装置において、
    前記第3演算部は、前記積分値が電気角としてフィードバック入力され、該電気角に基づいて前記第1の逆起電圧を回転座標dq系における第3の逆起電圧に変換する変換部を備え、
    前記第3演算部は、前記第3の逆起電圧のベクトル成分位相に基づいて前記回転速度を算出する、モータ駆動装置。
  3. 請求項1に記載のモータ駆動装置において、
    前記第3演算部は、前記逆起電圧演算部で演算された第1の逆起電圧のベクトル成分位相に基づいて前記回転速度を算出する、モータ駆動装置。
  4. 請求項1に記載のモータ駆動装置において、
    前記モータ相電圧に関する情報はモータ相電圧を検出する電圧センサからの信号であり、
    前記第3演算部は、前記電圧センサからの信号に基づいて前記回転速度を算出する、モータ駆動装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のモータ駆動装置において、
    前記第1演算部で算出された磁極電気角の位相遅延を補正して補正後磁極電気角を生成する遅延補正部を備え、
    前記駆動指令生成部は、前記回転速度と目標回転速度との差分および前記補正後磁極電気角に基づいて正弦波駆動指令を生成する、モータ駆動装置。
  6. 排気機能部が形成されたポンプロータと、
    前記ポンプロータを回転駆動するモータと、
    前記モータを駆動する請求項1乃至5のいずれか一項に記載のモータ駆動装置と、を備える真空ポンプ。
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