JP2014138289A - アンテナ装置及びアンテナ装置用整合回路モジュール - Google Patents

アンテナ装置及びアンテナ装置用整合回路モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】 カバーすることができる周波数帯の組み合わせの自由度を高めることが可能なアンテナ装置を提供する。
【解決手段】 低周波放射素子及び高周波放射素子、相互に離れた相対的に低い周波数帯及び相対的に高い周波数帯で、それぞれ動作するように構成されている。送受信回路と分岐点との間に整合回路が挿入されている。分岐点と高周波放射素子との間に高周波可変リアクタンス回路が挿入されている。分岐点と低周波放射素子との間に低周波可変リアクタンス回路が挿入されている。高周波可変リアクタンス回路と低周波可変リアクタンス回路とは、相互に独立にリアクタンスを調整することができるように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、相互に異なる周波数で動作する2つの放射素子を持つアンテナ装置、及びそのアンテナ装置に適用可能な整合回路モジュールに関する。
近年、低周波数帯(0.8GHz〜0.9GHz)用の放射素子と、高周波数帯(1.7GHz〜2.0GHz)用の放射素子とを備えた携帯電話が一般的になりつつある。1本の線路から2つの放射素子に分岐する分岐点と、送受信回路との間に、可変整合回路を挿入したアンテナ装置が公知である(例えば、特許文献1)。一方の放射素子は、基本周波数帯に対応し、他方の放射素子は、高次周波数帯に対応する。
可変整合回路は、第1整合回路と、第1整合回路に直列に接続された可変容量素子を含む。第1整合回路は、接地されたインダクタンス素子と、それに並列接続されたキャパシタンス素子とを含む。可変整合回路の可変容量素子のキャパシタンスを変化させても、高次周波数帯における共振周波数に大きな影響を与えることなく、容易に基本周波数帯における共振周波数を調整することができる。
特開2010−81370号公報
次世代移動体通信システムに、キャリアアグリゲーション技術が導入される予定である。キャリアアグリゲーション技術とは、分散した複数の周波数帯の搬送波を束ねて、1つの広帯域チャネルを構成する技術である。
日本において、キャリアアグリゲーションの対象となる周波数帯の組み合わせとして、1.5GHz帯と2.0GHz帯との組み合わせ、0.8GHz帯と1.5GHz帯との組み合わせ、0.9GHz帯と2.0GHz帯との組み合わせが挙げられる。米国においては、キャリアアグリゲーションの対象となる周波数帯の組み合わせとして、0.7GHz帯と、1.7GHz帯〜2.0GHz帯と組み合わせが挙げられる。本明細書において、0.8GHz帯〜0.9GHz帯を低周波数帯といい、1.5GHz帯を中間周波数帯といい、1.7GHz帯〜2.0GHz帯を高周波数帯という場合がある。ただし、低周波数帯、中間周波数帯、高周波数帯の帯域が、具体的なこれらの帯域に限定されるわけではない。また、より高い周波数帯の利用も検討されている。
低周波数帯用及び高周波数帯用の2本の放射素子を有する従来のアンテナ装置では、キャリアアグリゲーションの対象となる周波数帯のすべての組み合わせを同時にカバーすることは困難である。周波数帯のすべての組み合わせをカバーするためには、例えば、それぞれの周波数帯に適合した電気長を有する3個以上の放射素子を準備しなければならないであろう。
本発明の目的は、カバーすることができる周波数帯の組み合わせの自由度を高めることが可能なアンテナ装置、及びそのアンテナ装置に搭載可能な整合回路モジュールを提供することである。
本発明の一観点によると、
相互に離れた相対的に低い周波数帯及び相対的に高い周波数帯で、それぞれ動作するように構成された低周波放射素子及び高周波放射素子と、
送受信回路と、
前記送受信回路と分岐点との間に挿入された整合回路と、
前記分岐点と前記高周波放射素子との間に挿入された高周波可変リアクタンス回路と、
前記分岐点と前記低周波放射素子との間に挿入された低周波可変リアクタンス回路と
を有し、
前記高周波可変リアクタンス回路と前記低周波可変リアクタンス回路とは、相互に独立にリアクタンスを調整することができるように構成されているアンテナ装置が提供される。
高周波可変リアクタンス回路と低周波可変リアクタンス回路とのリアクタンスを独立に調整することにより、アンテナ装置がカバーする周波数帯の組み合わせの自由度を高めることができる。
前記送受信回路は、相対的に低い低周波数帯及び相対的に高い高周波数帯を束ねるキャリアアグリゲーション機能を持つ構成としてもよい。前記送受信回路から前記高周波放射素子及び前記低周波放射素子に給電した場合において、前記高周波放射素子からのリターンロスが、前記高周波数帯で極小値を示し、前記低周波放射素子からのリターンロスが、前記低周波数帯で極小値を示すように、前記高周波可変リアクタンス回路及び前記低周波可変リアクタンス回路のリアクタンスを設定可能である。
アンテナ装置がカバーする周波数帯の組み合わせの自由度が高いため、キャリアアグリゲーションの対象となる周波数帯の組み合わせの自由度も高くなる。
前記整合回路は、前記低周波数帯または前記高周波数帯において複共振する共振回路を含む構成としてもよい。
複共振を生じさせることにより、動作周波数帯の帯域幅を広げることができる。
前記送受信回路は、前記高周波数帯及び前記低周波数帯のいずれとも異なる第三の周波数帯で信号の送受信を行う機能を持つ構成としてもよい。前記送受信回路から前記高周波放射素子及び前記低周波放射素子に給電した場合において、前記低周波放射素子及び前記高周波放射素子の少なくとも一方からのリターンロスが、前記第三の周波数帯で極小値を示すように、前記高周波可変リアクタンス回路及び前記低周波可変リアクタンス回路のリアクタンスを設定可能である。
アンテナ装置がカバーする周波数帯の組み合わせの自由度を高めることができるため、低周波放射素子または高周波放射素子は、第三の周波数帯にも適用することが可能である。
前記高周波可変リアクタンス回路及び前記低周波可変リアクタンス回路の少なくとも一方は、インダクタンスが挿入された状態、キャパシタンスが挿入された状態、並列共振回路をはじめとするインダクタンスとキャパシタンスとの組み合わせ回路が挿入された状態、及びスルー状態から選択された少なくとも2つの状態を切り換えるスイッチを含む構成としてもよい。
スイッチでリアクタンスを切り替えることにより、大きなリアクタンス変化、及び多彩
なリアクタンス変化を実現することが可能である。
前記高周波可変リアクタンス回路及び前記低周波可変リアクタンス回路は、基板グランド導体から外れた位置に配置される構成としてもよい。
高周波可変リアクタンス回路及び低周波可変リアクタンス回路のストレー容量を低減させることができる。これにより、リアクタンスの取り得る値の制約が軽減される。
前記高周波可変リアクタンス回路、前記低周波可変リアクタンス回路、及び前記整合回路は、整合回路モジュールを構成している。
モジュール化することにより、整合回路モジュールを種々のアンテナ装置に容易に搭載することが可能になる。
前記整合回路モジュールは、前記高周波放射素子及び前記低周波放射素子にそれぞれ接触する2つの接触端子を含む。2つの前記接触端子は、それぞれ弾性力によって前記高周波放射素子及び前記低周波放射素子と接触した状態を維持している。
低周波放射素子及び高周波放射素子を、整合回路モジュールに対して容易に着脱することができる。
本発明の他の観点によると、
送受信回路に接続される整合回路と、
異なる放射素子に接続される2つの接触端子と、
前記整合回路と一方の前記接触端子との間に挿入された低周波可変リアクタンス回路と、
前記整合回路と他方の前記接触端子との間に挿入された高周波可変リアクタンス回路とを有し、前記低周波可変リアクタンス回路及び前記高周波可変リアクタンス回路は、相互に独立に、リアクタンスを変化させることが可能であるアンテナ装置用整合回路モジュールが提供される。
前記高周波可変リアクタンス回路及び前記低周波可変リアクタンス回路の少なくとも一方は、インダクタンスが挿入された状態、キャパシタンスが挿入された状態、並列共振回路をはじめとするインダクタンスとキャパシタンスとの組み合わせ回路が挿入された状態、及びスルー状態から選択された少なくとも2つの状態を切り換えるスイッチを含む。2つの前記接触端子は、それぞれ弾性力によって放射素子と接触した状態を維持する。
高周波可変リアクタンス回路と低周波可変リアクタンス回路とのリアクタンスを独立に調整することにより、アンテナ装置がカバーする周波数帯の組み合わせの自由度を高めることができる。
図1は、実施例1によるアンテナ装置の概略図である。 図2は、実施例1によるアンテナ装置のリターンロスのシミュレーション結果を示すグラフである。 図3は、実施例2によるアンテナ装置のリターンロスのシミュレーション結果を示すグラフである。 図4は、実施例3によるアンテナ装置の概略図である。 図5は、実施例3によるアンテナ装置のリターンロスのシミュレーション結果を示すグラフである。 図6は、実施例3によるアンテナ装置のリターンロスのシミュレーション結果を示すグラフである。 図7は、実施例4によるアンテナ装置の概略図である。 図8は、実施例4によるアンテナ装置のリターンロスのシミュレーション結果を示すグラフである。 図9は、実施例5によるアンテナ装置の概略図である。 図10は、実施例5によるアンテナ装置のリターンロスのシミュレーション結果を示すグラフである。 図11は、実施例6によるアンテナ装置の概略図である。 図12は、実施例6によるアンテナ装置のリターンロスのシミュレーション結果を示すグラフである。 図13は、実施例7によるアンテナ装置の概略図である。 図14は、実施例7によるアンテナ装置のリターンロスのシミュレーション結果を示すグラフである。 図15は、実施例8によるアンテナ装置の概略図である。 図16A及び図16Bは、実施例9によるアンテナ装置の可変リアクタンス回路の等価回路図である。 図17A〜図17Cは、実施例10によるアンテナ装置の概略図である。 図18A及び図18Bは、実施例10によるアンテナ装置に用いられる整合回路モジュールの斜視図である。
[実施例1]
図1に、実施例1によるアンテナ装置の概略図を示す。実施例1によるアンテナ装置は、高周波放射素子20及び低周波放射素子30を含む。高周波放射素子20及び低周波放射素子30は、相互に離れた周波数帯で動作するように構成されている。すなわち、高周波放射素子20の動作周波数帯が、低周波放射素子30の動作周波数帯より高い。例えば、高周波放射素子20及び低周波放射素子30は、モノポールアンテナであり、両者の電気長が異なっている。高周波放射素子20の電気長が、低周波放射素子30の電気長より短い。高周波放射素子20及び低周波放射素子30に対応して、グランド導体45が配置されている。
送受信回路42から出力された高周波信号が、分岐点40で分岐される。分岐後の高周波信号が、それぞれ高周波放射素子20及び低周波放射素子30に供給される。送受信回路42と分岐点40との間に、整合回路41が挿入されている。分岐点40と高周波放射素子20との間に、高周波可変リアクタンス回路21が挿入されている。分岐点40と低周波放射素子30との間に、低周波可変リアクタンス回路31が挿入されている。整合回路41、高周波可変リアクタンス回路21、及び低周波可変リアクタンス回路31は、グランド導体45の上に配置されている。高周波可変リアクタンス回路21と低周波可変リアクタンス回路31とは、相互に独立にリアクタンスを調整することができるように構成されている。実施例1では、整合回路41が、10nHのシャントインダクタンスで構成される。
図2に、実施例1によるアンテナ装置のリターンロスのシミュレーション結果を示す。低周波可変リアクタンス回路31のリアクタンスXL、及び高周波可変リアクタンス回路21のリアクタンスXHを、それぞれ12nH及び1.5nHとした場合(状態1)、それぞれ1.0pF及び2.7nHとした場合(状態2)、それぞれ15nH及び6.8nHとした場合(状態3)について、リターンロスを求めた。実施例1によるアンテナ装置は、状態1、状態2、及び状態3のいずれかの状態に設定することができる。
アンテナ装置が状態1に設定されているとき、低周波数帯(0.9GHz帯)と高周波数帯(2.0GHz帯)とでリターンロスが極小値を示す。低周波数帯の極小値は、低周波放射素子30(図1)の共振に起因し、高周波数帯の極小値は、高周波放射素子20(図1)の共振に起因する。状態1に設定されたアンテナ装置は、低周波数帯と高周波数帯とを束ねたキャリアアグリゲーションによる広帯域通信に適用可能である。
アンテナ装置が状態2に設定されているとき、中間周波数帯(1.5GHz帯)と高周波数帯(2.0GHz帯)とでリターンロスが極小値を示す。これは、低周波可変リアクタンス回路31を容量性としたことにより、低周波放射素子30の共振周波数が高くなったためである。状態2に設定されたアンテナ装置は、中間周波数帯と高周波数帯とを束ねたキャリアアグリゲーションによる広帯域通信に適用可能である。
アンテナ装置が状態3に設定されているとき、低周波数帯(0.8GHz帯)と中間周波数帯(1.5GHz帯)とでリターンロスが極小値を示す。これは、高周波可変リアクタンス回路21のインダクタンスを、状態1のときのインダクタンスより大きくしたことにより、高周波放射素子20の共振周波数が低下したことに起因する。状態3に設定されたアンテナ装置は、低周波数帯と中間周波数帯とを束ねたキャリアアグリゲーションによる広帯域通信に適用可能である。
送受信回路42は、低周波数帯と高周波数帯との組み合わせ、中間周波数帯と高周波数帯との組み合わせ、及び低周波数帯と中間周波数帯との組み合わせの少なくとも1つの組み合わせに対応するキャリアアグリゲーション機能を有する。
実施例1では、高周波可変リアクタンス回路21及び低周波可変リアクタンス回路31の少なくとも一方のリアクタンスを調整することにより、キャリアアグリゲーションの対象となる周波数帯の組み合わせを変えることができる。具体的には、低周波数帯、中間周波数帯、及び高周波数帯から選択した2つの周波数帯を、キャリアアグリゲーションの対象とすることができる。低周波数帯、中間周波数帯、及び高周波数帯に対応して、3つの放射素子を準備するケースも考えられる。これに対し、実施例1では、2つの放射素子のみで、3つの周波数帯から、キャリアアグリゲーションの対象とする2つの周波数帯を任意に選択することが可能である。高周波可変リアクタンス回路21及び低周波可変リアクタンス回路31のリアクタンスを独立に変化させることができるため、キャリアアグリゲーションの対象として選択する周波数帯の組み合わせの自由度を高めることができる。
実施例1によるアンテナ装置は、キャリアアグリゲーションの対象となる周波数帯の組み合わせの自由度が高いため、動作周波数帯の異なる種々の移動無線端末に適用することが可能である。送受信回路42は、周波数帯のすべての組み合わせに対応したキャリアアグリゲーション機能を有する構成としてもよいし、一部の組み合わせに対応したキャリアアグリゲーション機能を有する構成としてもよい。
さらに、高周波可変リアクタンス回路21及び低周波可変リアクタンス回路31のリアクタンスを調整することによって、高周波放射素子20及び低周波放射素子30の実効電気長を独立して変化させることができる。このため、高周波放射素子20及び低周波放射素子30の電気長の設計の自由度が高い。
[実施例2]
図3に、実施例2によるアンテナ装置のリターンロスのシミュレーション結果を示す。実施例2によるアンテナ装置の回路構成は、実施例1によるアンテナ装置の回路構成(図1)と同一である。実施例2では、実施例1で説明した状態1と、実施例2で新たに設定
される状態4との切り換えが行われる。状態4においては、低周波可変リアクタンス回路31のリアクタンスXL、及び高周波可変リアクタンス回路21のリアクタンスXHが、それぞれ22nH、及び1.5nHに設定される。
状態4に設定されたアンテナ装置の低周波可変リアクタンス回路31のインダクタンスが、状態1に設定されたアンテナ装置の低周波可変リアクタンス回路31のインダクタンスより大きい。これにより、状態4のときの低周波放射素子30(図1)の共振周波数が、状態1のときの共振周波数より低くなる。
実施例2によるアンテナ装置は、低周波数帯と高周波数帯とを組み合わせたキャリアアグリゲーションによる広帯域通信と、低周波数帯及び高周波数帯のいずれとも異なる第三の周波数帯(0.7GHz帯)を単独利用した通信との両方に対応することができる。
[実施例3]
図4に、実施例3によるアンテナ装置の概略図を示す。実施例1では、整合回路41(図1)が、シャントインダクタンスで構成されていた。実施例3では、整合回路41が、直列キャパシタンスと、2本のシャントインダクタンスからなるπ型回路で構成されている。その他の構成は、実施例1によるアンテナ装置の構成と同一である。
一例として、整合回路41を構成する直列キャパシタンスは2.75pFである。送受信回路42側のシャントインダクタンスは18nHであり、放射素子側のシャントインダクタンスは8.2nHである。整合回路41は、低周波放射素子30に複共振を生じさせる。
図5に、実施例3によるアンテナ装置のリターンロスのシミュレーション結果を示す。実施例3によるアンテナ装置においては、状態1a、状態5、及び状態6の切り換えが行われる。状態1aにおいては、低周波可変リアクタンス回路31のリアクタンスXL、及び高周波可変リアクタンス回路21のリアクタンスXHが、それぞれ12nH及び1.5nHに設定される。このリアクタンスは、実施例1の状態1のリアクタンスと同一である。実施例1の状態1のリターンロス(図2)と、実施例3の状態1aのリターンロス(図5)とを比較すると、低周波数帯において、実施例3のリターンロスの谷が、実施例1のリターンロスの谷よりブロードになっていることがわかる。これは、整合回路41により、低周波放射素子30に複共振を生じさせていることに起因する。このように、低周波放射素子30において複共振を生じさせることにより、低周波数帯における動作周波数帯域を広くすることができる。
状態5においては、低周波可変リアクタンス回路31のリアクタンスXL、及び高周波可変リアクタンス回路21のリアクタンスXHが、それぞれ12nH及び1.5pFに設定される。状態6においては、低周波可変リアクタンス回路31のリアクタンスXL、及び高周波可変リアクタンス回路21のリアクタンスXHが、それぞれ12nH及び0.3pFに設定される。
状態5及び状態6では、高周波可変リアクタンス回路21を容量性にしたため、高周波放射素子20(図4)の実効電気長が短くなり、共振周波数が高くなる。このため、リターンロスが極小値を示す高周波数帯が、2.0GHz帯から、2.6GHz帯及び3.5GHz帯まで高くなっている。なお、2.4GHzの近傍に現れているピークは、低周波放射素子30の高次モードの共振に起因する。
実施例3によるアンテナ装置は、状態1a、状態5、及び状態6を切り換えることにより、低周波数帯(0.9GHz帯)と高周波数帯(2.0GHz帯)とを組み合わせたキ
ャリアアグリゲーションによる広帯域通信、低周波数帯及び高周波数帯のいずれとも異なる第三の周波数帯(2.6GHz帯または3.5GHz)を利用した通信に対応することができる。
図6に、実施例3によるアンテナ装置の状態5及び状態7のリターンロスのシミュレーション結果を示す。状態7においては、低周波可変リアクタンス回路31のリアクタンスXL、及び高周波可変リアクタンス回路21のリアクタンスXHが、共に1.5pFに設定される。状態7では、低周波可変リアクタンス回路31を容量性としたことにより、低周波放射素子30の共振に起因するピークが、状態5のときのピークより高周波側に移動している。
状態5のとき、低周波放射素子30の高次モードの共振に起因するピークP5が、高周波放射素子20の共振に起因するピークの近傍に現れている。低周波放射素子30の高次モードの***振点が、高周波放射素子20の動作周波数帯域である2.6GHz帯におけるアンテナ特性に悪影響を与える場合がある。
状態7においては、低周波放射素子30の共振周波数を高く設定しているため、高次モードの共振周波数も高くなる。これにより、低周波放射素子30の高次モードの共振に起因するピークP8を、高周波放射素子20の動作周波数帯(2.6GHz帯)から遠ざけることができる。このため、高周波放射素子20の動作周波数帯におけるアンテナ特性が、低周波放射素子30の高次共振モードの影響を受けにくくなる。その結果、高周波放射素子20の動作周波数帯において、状態7のリターンロスが状態5のリターンロスより低下している。高周波放射素子20の動作周波数帯を調整するときに、他方の低周波放射素子30に対応する低周波可変リアクタンス回路31のリアクタンスXLを調整することにより、高周波数帯において良好なアンテナ特性を得ることができる。
[実施例4]
図7に、実施例4によるアンテナ装置の概略図を示す。実施例1では、高周波可変リアクタンス回路21及び低周波可変リアクタンス回路31が、直列インダクタンスまたは直列キャパシタンスで構成されていた。実施例4では、低周波可変リアクタンス回路31が、インダクタンスとキャパシタンスとの並列共振回路を含む。この並列共振回路が、低周波放射素子30に直列に挿入される。低周波可変リアクタンス回路31の並列共振回路を構成するインダクタンス及びキャパシタンスは、それぞれ8.2nH及び0.6pFである。
さらに、低周波可変リアクタンス回路31は、並列共振回路をバイパスするためのスイッチを含む。このスイッチのオンオフにより、スルー状態(状態8)と、低周波放射素子30に並列共振回路が挿入された状態(状態9)との切り換えを行うことができる。状態8では、低周波可変リアクタンス回路31のインピーダンスが0Ωになる。その他の構成は、実施例1によるアンテナ装置の構成と同一である。
状態8及び状態9のいずれにおいても、高周波可変リアクタンス回路21は、スルー状態、すなわちインピーダンス0Ωの状態である。整合回路41は、8.2nHのシャントインダクタンスで構成される。
図8に、実施例4によるアンテナ装置の状態8及び状態9のときのリターンロスのシミュレーション結果を示す。状態8においては、低周波放射素子30の共振に起因して、0.8GHz帯でリターンロスが極小値を示し、高周波放射素子20の共振に起因して、1.8GHz帯でリターンロスが極小値を示す。状態9においては、低周波可変リアクタンス回路31に並列共振回路が挿入されることにより、低周波放射素子30の共振が分離す
る。これにより、0.7GHz帯と1.5GHz帯とで、リターンロスが極小値を示す。
実施例4によるアンテナ装置は、状態8のとき、0.8GHz帯と1.8GHz帯とを組み合わせたキャリアアグリゲーションによる広帯域通信に適用可能である。また、状態9のときには、中間周波数帯(1.5GHz帯)と高周波数帯(2.0GHz帯)とを組み合わせたキャリアアグリゲーションによる広帯域通信に適用可能である。さらに、状態9のときには、0.7GHz帯を利用した通信も可能である。
実施例4のように、低周波可変リアクタンス回路31を、リアクタンスとキャパシタンスとの並列共振回路を含む構成とすることにより、より多彩な周波数帯の組み合わせが可能になる。なお、高周波可変リアクタンス回路21を、リアクタンスとキャパシタンスとの並列共振回路を含む構成としてもよい。さらに、並列共振回路に限らず、より一般的に、高周波可変リアクタンス回路21及び低周波可変リアクタンス回路31の少なくとも一方を、リアクタンスとキャパシタンスとを組み合わせた組み合わせ回路としてもよい。
[実施例5]
図9に、実施例5によるアンテナ装置の概略図を示す。実施例4では、高周波可変リアクタンス回路21がスルー状態にされていた。実施例5では、高周波可変リアクタンス回路21が、3.3nHの直列インダクタンスと、バイパス用のスイッチとで構成される。その他の構成は、実施例4によるアンテナ装置(図7)の構成と同一である。
高周波可変リアクタンス回路21及び低周波可変リアクタンス回路31を、共にスルー状態にすると、実施例4の状態8と同一の状態が実現される。実施例5によるアンテナ装置は、さらに状態10に設定することが可能である。状態10では、高周波可変リアクタンス回路21及び低周波可変リアクタンス回路31のスイッチが、共にオフにされる。これにより、高周波放射素子20に対して、3.3nHのインダクタンスが直列に挿入され、低周波放射素子30に対して、並列共振回路が直列に挿入される。並列共振回路の回路定数は、実施例4の低周波可変リアクタンス回路31の並列共振回路の回路定数と同一である。
図10に、実施例5によるアンテナ装置が状態8及び状態10のときのリターンロスのシミュレーション結果を示す。状態10においては、実施例4の状態9(図8)と同様に、低周波放射素子30の共振が分離して、0.7GHz帯と1.5GHz帯とで、リターンロスが極小値を示す。さらに、高周波放射素子20に直列リアクタンスが挿入されることにより、共振周波数が低下する。これにより、低周波放射素子30の分離した一方の共振と、高周波放射素子20の共振とが、1.5GHz帯で重なる。
実施例5においては、高周波放射素子20及び低周波放射素子30の両方を、低周波数帯及び高周波数帯のいずれとも異なる第三の周波数帯(1.5GHz帯)の通信に利用することができる。利得の改善に有利な場合は、この状態10を積極的に利用してもよい。
[実施例6]
図11に、実施例6によるアンテナ装置の概略図を示す。実施例6によるアンテナ装置の整合回路41は、実施例3によるアンテナ装置の整合回路41(図4)と同様に、2つのシャントインダクタンスと、1つの直列キャパシタンスからなるπ型回路を含む。送受信回路42側のシャントインダクタンスは12nHであり、放射素子側のシャントインダクタンスは5.6nHである。直列キャパシタンスは3.5pFである。この整合回路41と低周波放射素子30とで、複共振が生じる。
実施例6においては、低周波可変リアクタンス回路31及び高周波可変リアクタンス回
路21のリアクタンスを切り換えることにより、状態1b、状態11、状態12、及び状態13が実現される。状態1bでは、低周波可変リアクタンス回路31のリアクタンスXL及び高周波可変リアクタンス回路21のリアクタンスXHが、それぞれ14nH及び1.5nHに設定される。状態11では、リアクタンスXL及びリアクタンスXHが、それぞれ1.5pF及び2.7nHに設定される。状態12では、リアクタンスXL及びリアクタンスXHが、それぞれ14nH及び8.2nHに設定される。状態13では、リアクタンスXL及びリアクタンスXHが、それぞれ20nH及び1.5nHに設定される。
図12に、実施例6によるアンテナ装置の状態1b、状態11、状態12及び状態13のときのリターンロスのシミュレーション結果を示す。状態1bに設定されたアンテナ装置は、低周波数帯(0.8GHz〜0.9GHz帯)と高周波数帯(2.0GHz帯)とを組み合わせたキャリアアグリゲーションによる広帯域通信に適用することが可能である。状態11に設定されたアンテナ装置は、中間周波数帯(1.5GHz帯)と高周波数帯とを組み合わせたキャリアアグリゲーションによる広帯域通信に適用することが可能である。状態12に設定されたアンテナ装置は、低周波数帯(0.8GHz〜0.9GHz帯)と中間周波数帯(1.5GHz帯)とを組み合わせたキャリアアグリゲーションによる広帯域通信に適用することが可能である。低周波数帯で複共振が生じているため、実施例1の状態1(図2)に比べて、低周波数帯の帯域幅が広がっている。
このように、低周波可変リアクタンス回路31及び高周波可変リアクタンス回路21のリアクタンスを独立に調整することにより、実施例6によるアンテナ装置は、実施例1と同様に、所望の周波数帯を束ねたキャリアアグリゲーションに対応することが可能である。
状態13に設定された低周波可変リアクタンス回路31のリアクタンスXLは、状態1b及び状態12の低周波可変リアクタンス回路31のリアクタンスXLより大きい。これにより、リターンロスが極小値を示す周波数帯が、0.8GHz〜0.9GHz帯から、0.7GHz帯に低下している。低周波放射素子30において複共振が生じるため、0.7GHz帯においても、実施例2の状態4(図3)に比べて、広い帯域幅を確保することができる。
[実施例7]
図13に、実施例7によるアンテナ装置の概略図を示す。実施例7においては、整合回路41のリアクタンスが可変である。例えば、整合回路41が、リアクタンス可変のシャントインダクタンスで構成される。より具体的には、シャントインダクタンスは、8.2nHの2つのインダクタンスが並列に接続された構成を有する。一方のインダクタンスには、スイッチが直列に接続されている。整合回路41のシャントインダクタンスXMは、スイッチがオフのとき8.2nHとなり、スイッチがオンのとき4.1nHとなる。
低周波可変リアクタンス回路31及び高周波可変リアクタンス回路21の構成は、実施例4による低周波可変リアクタンス回路31及び高周波可変リアクタンス回路21の構成(図7)と同一である。
実施例7においては、整合回路41のリアクタンスを切り換えることにより、状態8及び状態14が実現される。状態8及び状態14のいずれにおいても、低周波可変リアクタンス回路31及び高周波可変リアクタンス回路21がスルー状態に設定されている。状態8では、整合回路41のシャントインダクタンスが8.2nHに設定され、状態14では、整合回路41のシャントインダクタンスが4.1nHに設定される。
図14に、実施例7によるアンテナ装置の状態8及び状態14のときのリターンロスの
シミュレーション結果を示す。実施例7の状態8は、実施例4の状態8(図8)と同一である。状態14においては、状態8に比べて、2.6GHz帯におけるリターンロスが低くなっている。このように、整合回路41のリアクタンスを調整することにより、キャリアアグリゲーションの対象となる周波数帯(0.9GHz帯及び2.0GHz帯)以外の周波数帯(2.6GHz帯)でもマッチングの最適化を図ることが可能である。
[実施例8]
図15に、実施例8によるアンテナ装置の概略図を示す。実施例1〜実施例7では、高周波可変リアクタンス回路21、低周波可変リアクタンス回路31、及び整合回路41が、グランド導体45の上(平面視において、グランド導体45と重なる位置)に配置されていた。実施例8では、整合回路41は、グランド導体45の上に配置されているが、高周波可変リアクタンス回路21及び低周波可変リアクタンス回路31は、グランド導体45から外れた位置(平面視において重ならない位置)に配置されている。
実施例8では、高周波可変リアクタンス回路21とグランド導体45との間、及び低周波可変リアクタンス回路31とグランド導体45との間のストレー容量が小さくなる。これにより、高周波可変リアクタンス回路21及び低周波可変リアクタンス回路31のリアクタンスの値に対する制約が軽減される。これにより、高周波可変リアクタンス回路21及び低周波可変リアクタンス回路31のリアクタンスを、広い範囲内で変化させることが可能になる。
[実施例9]
実施例9では、実施例1〜実施例7によるアンテナ装置に用いられている高周波可変リアクタンス回路21及び低周波可変リアクタンス回路31の回路構成が具体化される。
図16Aに、実施例9による可変リアクタンス回路50の等価回路図を示す。可変リアクタンス回路50は、実施例1〜実施例7によるアンテナ装置に用いられている高周波可変リアクタンス回路21または低周波可変リアクタンス回路31に相当する。分岐点40(例えば図1)と放射素子51との間に、可変リアクタンス回路50が挿入されている。放射素子51が、実施例1〜実施例7によるアンテナ装置の高周波放射素子20または低周波放射素子30(例えば図1)に相当する。
分岐点40と放射素子51との間に、相互に並列に接続された複数のリアクタンス素子52が挿入されている。リアクタンス素子52ごとに、単極単投(spst)スイッチ53が直列に接続されている。リアクタンス素子52として、インダクタンス、キャパシタンス、インダクタンスとキャパシタンスとの組み合わせ回路(例えば並列共振回路)、スルー線路等が用いられる。単極単投スイッチ53のオンオフにより、可変リアクタンス回路50のリアクタンスを変化させることができる。図16Bに示すように、単極単投スイッチ53に代えて、単極多投(spmt)スイッチ54を用いてもよい。
可変リアクタンス回路50の複数のリアクタンス素子52を、単極単投スイッチ53または単極多投スイッチ54で切り替えることにより、大きなリアクタンス変化を実現することができる。さらに、リアクタンスの設計の自由度が高くなる。
[実施例10]
図17A〜図17Cに、実施例10によるアンテナ装置の概略図を示す。図17Aに示した構成例においては、高周波可変リアクタンス回路21、低周波可変リアクタンス回路31、分岐点40、及び整合回路41が、1つの整合回路モジュール60により実現されている。図17Bに示した構成例においては、高周波可変リアクタンス回路21及び低周波可変リアクタンス回路31が、1つの整合回路モジュール60により実現されている。
図17Cに示した構成例においては、高周波可変リアクタンス回路21、低周波可変リアクタンス回路31、及び分岐点40が、1つの整合回路モジュール60により実現されている。
図18Aに、整合回路モジュール60の斜視図を示す。実装基板61に、複数の高周波電子部品62が実装されている。高周波電子部品62には、例えば実施例1〜実施例9によるアンテナ装置の高周波可変リアクタンス回路21、低周波可変リアクタンス回路31、整合回路41を構成するリアクタンス素子、単極単投スイッチ53(図16A)、及び単極多投スイッチ(図16B)が含まれる。
実装基板61に、2つの接触端子63が実装されている。2つの接触端子63は、それぞれ高周波放射素子20及び低周波放射素子30に接触する。接触端子63は、例えば板バネで構成される。板バネの弾性力によって、接触端子63と高周波放射素子20との電気的接触、及び接触端子63と低周波放射素子30との電気的接触が維持される。
図18Bに、整合回路モジュール60の他の構成例を示す。図18Bに示した構成例では、接触端子63が、実装基板61に対して昇降する可動ピンを含む。高周波放射素子20または低周波放射素子30を可動ピンの先端に接触させて、可動ピンを押し下げると、コイルばね等の弾性部材の復元力によって、高周波放射素子20または低周波放射素子30と可動ピンとの電気的な接触が維持される。
実施例10においては、整合回路モジュール60を、種々のアンテナ装置に容易に搭載することができる。また、整合回路モジュール60に、高周波放射素子20及び低周波放射素子30と接続するための接触端子63を設けているため、高周波放射素子20及び低周波放射素子30を整合回路モジュール60に対して容易に着脱することができる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
20 高周波放射素子
21 高周波可変リアクタンス回路
30 低周波放射素子
31 低周波可変リアクタンス回路
40 分岐点
41 整合回路
42 送受信回路
45 グランド導体
50 可変リアクタンス回路
51 放射素子
52 リアクタンス素子
53 単極単投(spst)スイッチ
54 単極多投(spmt)スイッチ
60 整合回路モジュール
61 実装基板
62 高周波電子部品
63 接触端子

Claims (12)

  1. 相互に離れた相対的に低い周波数帯及び相対的に高い周波数帯で、それぞれ動作するように構成された低周波放射素子及び高周波放射素子と、
    送受信回路と、
    前記送受信回路と分岐点との間に挿入された整合回路と、
    前記分岐点と前記高周波放射素子との間に挿入された高周波可変リアクタンス回路と、
    前記分岐点と前記低周波放射素子との間に挿入された低周波可変リアクタンス回路と
    を有し、
    前記高周波可変リアクタンス回路と前記低周波可変リアクタンス回路とは、相互に独立にリアクタンスを調整することができるように構成されているアンテナ装置。
  2. 前記送受信回路は、相対的に低い低周波数帯及び相対的に高い高周波数帯を束ねるキャリアアグリゲーション機能を持ち、
    前記送受信回路から前記高周波放射素子及び前記低周波放射素子に給電した場合において、前記高周波放射素子からのリターンロスが、前記高周波数帯で極小値を示し、前記低周波放射素子からのリターンロスが、前記低周波数帯で極小値を示すように、前記高周波可変リアクタンス回路及び前記低周波可変リアクタンス回路のリアクタンスを設定可能である請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記整合回路は、前記低周波数帯または前記高周波数帯において複共振する共振回路を含む請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記送受信回路は、前記高周波数帯及び前記低周波数帯のいずれとも異なる第三の周波数帯で信号の送受信を行う機能を持ち、
    前記送受信回路から前記高周波放射素子及び前記低周波放射素子に給電した場合において、前記低周波放射素子及び前記高周波放射素子の少なくとも一方からのリターンロスが、前記第三の周波数帯で極小値を示すように、前記高周波可変リアクタンス回路及び前記低周波可変リアクタンス回路のリアクタンスを設定可能である請求項2または3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記高周波可変リアクタンス回路及び前記低周波可変リアクタンス回路の少なくとも一方は、インダクタンスが挿入された状態、キャパシタンスが挿入された状態、インダクタンスとキャパシタンスとの組み合わせ回路が挿入された状態、及びスルー状態から選択された少なくとも2つの状態を切り換えるスイッチを含む請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  6. さらに、基板グランド導体を有し、
    前記高周波可変リアクタンス回路及び前記低周波可変リアクタンス回路は、前記基板グランド導体から外れた位置に配置されている請求項1乃至5のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記高周波可変リアクタンス回路、前記低周波可変リアクタンス回路、及び前記整合回路は、整合回路モジュールを構成している請求項1乃至6のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  8. 前記整合回路モジュールは、前記高周波放射素子及び前記低周波放射素子にそれぞれ接触する2つの接触端子を含む請求項7に記載のアンテナ装置。
  9. 2つの前記接触端子は、それぞれ弾性力によって前記高周波放射素子及び前記低周波放
    射素子と接触した状態を維持している請求項8に記載のアンテナ装置。
  10. 送受信回路に接続される整合回路と、
    異なる放射素子に接続される2つの接触端子と、
    前記整合回路と一方の前記接触端子との間に挿入された低周波可変リアクタンス回路と、
    前記整合回路と他方の前記接触端子との間に挿入された高周波可変リアクタンス回路とを有し、前記低周波可変リアクタンス回路及び前記高周波可変リアクタンス回路は、相互に独立に、リアクタンスを変化させることが可能であるアンテナ装置用整合回路モジュール。
  11. 前記高周波可変リアクタンス回路及び前記低周波可変リアクタンス回路の少なくとも一方は、インダクタンスが挿入された状態、キャパシタンスが挿入された状態、インダクタンスとキャパシタンスとの組み合わせ回路が挿入された状態、及びスルー状態から選択された少なくとも2つの状態を切り換えるスイッチを含む請求項10に記載のアンテナ装置用整合回路モジュール。
  12. 2つの前記接触端子は、それぞれ弾性力によって放射素子と接触した状態を維持している請求項10または11に記載のアンテナ装置用整合回路モジュール。
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