JP2014136804A - 真空蒸着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸着材料の加熱においてコンダクタンスの低下分を考慮する必要がなく、蒸着材料の加熱温度を低く設定できる真空蒸着装置を提供する。
【解決手段】それぞれ蒸着材料Aを蒸発させて蒸発材料とする複数のるつぼ2と、これらるつぼ2の下流側に接続されたバルブ51と、これらバルブ51から導入管11を通じて蒸発材料を導入するとともに導入された蒸発材料を拡散させる拡散容器21と、この拡散容器の内部22で拡散された蒸発材料を基板Kに向けて放出する複数のノズル25とを備え、上記基板Kに真空下で蒸着を行う真空蒸着装置であって、上記導入管11の全てが分岐部を有しておらず、蒸着レートが0.1〜10Å/secであり、拡散容器の内部空間厚さ(D)が1m以下およびノズル間最大距離(L)が5m以下で、且つ、拡散容器の内部空間厚さ(D)とノズル間最大距離(L)との関係が、所定の式(1)〜(3)のいずれかを満たす。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばガラス基板の表面に金属材料、有機材料などの蒸着材料を負圧下で蒸着させるための真空蒸着装置に関するものである。
例えば、有機EL材料を用いたパネルディスプレイは、有機材料などの蒸着材料がガラス基板などの被蒸着部材に蒸着されることにより形成されている。通常、蒸着材料を蒸発容器で加熱して蒸発させ、この蒸発した蒸着材料である蒸発材料が、真空容器内に導かれるとともに当該真空容器内に配置された被蒸着部材(基板)の表面に放出されて、蒸着が行われている。
このような蒸着装置として、一端側が原料供給源に接続されるとともに他端側で複数に分岐した供給管を、蒸発材料を放出する多数の開口が形成された供給端に接続し、上記供給管の分岐した部分に流量制御手段が設けられた構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この構成は、厚さの均一な蒸着膜を得ようとするものである。
特開2007−332458号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された蒸着装置は、供給管または導入管に分岐部を有するものであり、これが原因としてコンダクタンスが低下していた。このため、従来の上記蒸着装置では、蒸着材料の加熱においてコンダクタンスの低下分を考慮する必要があり、蒸着材料の加熱温度を高く設定しなければならなかった。したがって、従来の上記蒸着装置では、特に、分解温度が比較的低い蒸着材料、つまり加熱により劣化しやすい蒸着材料の真空蒸着に適しないという問題があった。
そこで、本発明は、蒸着材料の加熱においてコンダクタンスの低下分を考慮する必要がなく、蒸着材料の加熱温度を低く設定できる真空蒸着装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る真空蒸着装置は、それぞれ蒸着材料を蒸発させて蒸発材料とする複数のるつぼと、これらるつぼの下流側に接続されたバルブと、これらバルブから導入管を通じて蒸発材料を導入するとともに導入された蒸発材料を拡散させる拡散容器と、この拡散容器の内部で拡散された蒸発材料を基板に向けて放出する複数の放出孔とを備え、上記基板に真空下で蒸着を行う真空蒸着装置であって、
上記導入管の全てが分岐部を有していないものである。
また、本発明の請求項2に係る真空蒸着装置は、請求項1に記載の真空蒸着装置において、拡散容器の内部空間厚さ(D)とノズル間最大距離(L)との関係が、以下の式
100×D≧−1.22×L+25L−0.51
を満たすものである。
さらに、本発明の請求項3に係る真空蒸着装置は、請求項1に記載の真空蒸着装置において、蒸着レートが0.1Å/sec以上10Å/sec以下であり、
拡散容器の内部空間厚さ(D)が1m以下およびノズル間最大距離(L)が5m以下で、
且つ、拡散容器の内部空間厚さ(D)とノズル間最大距離(L)との関係が、以下の式(1)〜(3)
100×D≧−1.22×L+25L−0.51・・・(1)
100×D≦80×L+244 ・・・(2)
100×D≦−0.25×L+4.75 ・・・(3)
のいずれかを満たすものである。
上記真空蒸着装置によると、導入管でコンダクタンスが殆ど低下しないので、蒸着材料の加熱においてコンダクタンスの低下分を考慮する必要がなく、蒸着材料の加熱温度を低く設定できる。このため、特に、分解温度が比較的低い蒸着材料、つまり加熱により劣化しやすい蒸着材料の真空蒸着に対して有効である。
本発明の実施の形態1に係る真空蒸着装置の全体断面図であり、(a)は正面断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 同真空蒸着装置のシミュレーションで用いた拡散容器における内部空間のモデルを示す模式図である。 同シミュレーションの結果を示すグラフであり、(a)は放出孔のピッチLtが小さい場合のグラフ、(b)は放出孔のピッチLtが大きい場合のグラフである。 同シミュレーションの結果として、式(1)を満たす範囲を示すグラフである。 同シミュレーションの結果として、式(1)〜(3)を満たす範囲を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係る真空蒸着装置の全体断面図であり、(a)は正面断面図、(b)は側面断面図である。 従来の真空蒸着装置の全体断面図である。
[実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態1に係る真空蒸着装置を、図面に基づき説明する。
図1(a)に示すように、この真空蒸着装置1は、蒸着材料(例えばAlq3)Aを蒸発させる複数[図1(a)では2つ]のるつぼ2と、蒸発した蒸着材料Aである蒸発材料をるつぼ2からそれぞれ導入する複数本[図1(a)では2本]の導入管11と、これら導入管11で導入された蒸発材料を内部に配置された基板Kに導いて所定の真空度(負圧)で蒸着させる真空容器3と、この真空容器3の内部を所定の真空度(負圧)にする真空ポンプ(図示省略)とを具備する。また、この真空容器3には、導入管11で導入された蒸発材料を拡散させる拡散容器(マニホールドともいう)21と、下側に基板Kを固定した状態で保持する基板ホルダー31と、この基板ホルダー31の近傍で基板Kに対する蒸着レートを計測する水晶振動式膜厚計(QCMともいう)41とが配置されている。さらに、上記拡散容器21の基板対向面には、図1(a)および(b)に示すように、拡散させた蒸発容器を放出する放出孔23が前後左右に多数形成されるとともに、各放出孔23にノズル25が取り付けられている。なお、以下では、拡散容器21から見たるつぼ2の方向(図1上の左右方向)を左右方向という。
上記各るつぼ2の下流開口には、蒸発材料の流量を制御するバルブ51がそれぞれ接続されている。また、上記導入管11は、真空容器3外の各バルブ51と真空容器3内の拡散容器21とを接続し、真空容器3の側壁3sを貫通して配置されている。さらに、上記拡散容器21は、蒸発材料を拡散させるための内部空間22が形成された直方体形状である。また、基板ホルダー31に保持された基板Kには、基板Kに生成させる蒸着膜を所望の範囲にするメタルマスクMが設けられる。
次に、本発明の要旨である導入管11および拡散容器21の詳細について説明する。
上記導入管11は、全長にわたって内径が一定の管である。したがって、上記導入管11は、導入する蒸発材料のコンダクタンスを低下させにくい構造である。
上記拡散容器21は、その左右側面に、上記導入管11の内部と上記内部空間22とを連通する導入口24がそれぞれ形成されている。このため、上記拡散容器21は、導入口24から蒸発材料を導入し、導入された蒸発材料を上記内部空間22で拡散し、拡散させた蒸発材料を上記ノズル25から基板Kに向けて放出するように構成されている。この内部空間22も直方体形状であり、最も大きな面積を有する2面が基板対向面およびその反対面である。
上記拡散容器21は、拡散容器21の内部空間22の厚さをD、ノズル25のノズル間最大距離をLとすると、
100×D≧−1.22×L+25L−0.51・・・(1)
を満たすものである。
加えて、蒸着レートが0.1Å/sec以上10Å/sec以下であり、拡散容器21の内部空間22の厚さ(D)が1m以下で且つ、ノズル25のノズル間最大距離(L)が5m以下で、
100×D≦80×L+244 ・・・(2)
100×D≦−0.25×L+4.75 ・・・(3)
を満たすものである。
ところで、図示しないが、るつぼ2には蒸着材料Aを加熱して蒸発させるためのヒータ(例えばシースヒータである)が設けられている。また、バルブ51、導入管11、拡散容器21およびノズル25には、図示しないが、内部を通過する蒸発材料が冷却されて付着するのを防ぐためのヒータ(例えばシースヒータである)がそれぞれ設けられている。
以下、上記真空蒸着装置1の作用について説明する。
まず、各るつぼ2に蒸着材料Aを投入し、真空容器3の内部を真空ポンプで所定の真空度(負圧)にしておく。そして、全てのバルブ51を閉じて、るつぼ2、バルブ51、導入管11、拡散容器21およびノズル25をヒータで加熱する。るつぼ2内の蒸着材料Aが加熱されると、この蒸着材料Aが蒸発する。その後、1つのバルブ51を開けることで、そのるつぼ2からの蒸発した蒸着材料A(つまり蒸発材料)は、コンダクタンスが殆ど低下することなくバルブ51および導入管11を通過し、拡散容器21に導入される。そして、蒸発材料は、拡散容器21の内部空間22で拡散し、ノズル25から基板Kに向けて放出される。放出された蒸発材料により蒸着が行われ、基板Kに蒸着膜を生成していく。また、基板Kの近傍で蒸着レートが水晶振動式膜厚計41により計測され、蒸着レートが所望の値になるように、バルブ51により蒸発材料の流量を適宜制御する。所望の厚さの蒸着膜が生成されると、上記バルブ51を閉じるとともに他の1つのバルブ51を開け、同様にして、上記蒸着膜に重ねて他の蒸着膜を生成していく。
ここで、蒸着レート、内部空間22の厚さ(D)およびノズル25のノズル間最大距離(L)が上記の通りであるから、内部空間22の蒸発材料は、蒸着膜の膜厚均一性が±3%以内となるようにノズル25から放出される。
このように、上記実施の形態1に係る真空蒸着装置1によると、導入管11でコンダクタンスが殆ど低下しないので、蒸着材料Aの加熱においてコンダクタンスの低下分を考慮する必要がなく、蒸着材料Aの加熱温度を低く設定できる。このため、特に、分解温度が比較的低い蒸着材料、つまり加熱により劣化しやすい蒸着材料の真空蒸着に対して有効である。
また、蒸着膜の膜厚均一性を±3%以内とすることができる。
[シミュレーション]
以下、上記実施の形態1における式(1)〜(3)を導出するに至ったシミュレーションについて説明する。
このシミュレーションでは、図2に示すように、上記実施の形態1に係る内部空間22(直方体形状)を近似したものとして、直径がDtである円柱形状の内部空間とした。また、このシミュレーションでは、放出孔23tを左右方向に2つとし、これら放出孔23tのピッチをLtとした。
上記のような内部空間22tおよび放出孔23tが形成された拡散容器21tにおいて、導入する蒸発材料の流量レートQ、内部空間22tの直径Dt、および放出孔23のピッチLtを様々に変化させた場合の、放出孔23tから放出される蒸発材料の流量比q1/q2を算出した。
図3(a)にはLtを小さな値に設定した結果を示し、図3(b)にはLtを大きな値に設定した結果を示す。図3(a)に示すように、Ltが小さな値の場合、Dtが小さければ流量レートが比較的低い領域で流量比が安定し、Dtが大きければ流量レートが比較的高い領域で流量比が安定する。また、図3(b)に示すように、Ltが大きな値の場合も同様に、Dtが小さければ流量レートが比較的低い領域で流量比が安定し、Dtが大きければ流量レートが比較的高い領域で流量比が安定する。なぜなら、Dtが小さければ、蒸発材料の流量レートが所定値以下で、その蒸発材料は分子流となる一方、Dtが大きければ、蒸発材料の流量レートが他の所定値以上で、その蒸発材料は粘性流となるからである。これに対して、Dtが小さく流量レートが上記所定値を超える場合、または、Dtが大きく流量レートが上記他の所定値未満の場合、蒸発材料は分子流と粘性流とが混在した状態となるので、流量レートを変動させると流量比も大きく変動する。上記シミュレーション結果から、流量レートに関係なく流量比が0.94以上となるDtとLtとの関係式が得られた。この関係式が上記式(1)となる。この上記式(1)が満たされるDt−Ltの範囲を図4のハッチングに示す。なお、流量比が0.94以上であれば、蒸着膜の膜厚均一性が±3%以内となる。
さらに、上記シミュレーション結果から、流量レートが0.1Å/sec以上10Å/sec以下の範囲内において流量比が0.94以上となるDtとLtとの関係式が得られた。この関係式が、拡散容器21の内部空間22の厚さ(D)が1m以下およびノズル25のノズル間最大距離(L)が5m以下の条件で、上記式(2)および(3)となる。
したがって、蒸着レートが0.1Å/sec以上10Å/sec以下であり、内部空間22の厚さ(D)が1m以下およびノズル25のノズル間最大距離(L)が5m以下の条件で、上記(1),(2)または(3)のいずれかを満たせば、流量比が0.94以上、すなわち、蒸着膜の膜厚均一性が±3%以内となるように蒸発材料から放出される。これらが満たされるDt−Ltの範囲を図5のハッチングに示す。
なお、上記シミュレーションの値は、蒸発分子の平均自由行程と分散容器の壁面間距離とにより略決定されるものであるから、内部空間22tが円柱形状の拡散容器21tに限られず、直方体形状など他の形状の拡散容器にも適用できる。
以下、上記実施の形態1をより具体的に示した実施例について説明する。
この実施例では、図1の通り、るつぼ2が2つ、導入管11が2本の真空蒸着装置1を使用した。また、一方のるつぼ2内の蒸着材料A(A1)をα−NPDとし、他方のるつぼ2内の蒸着材料A(A2)をAlq3とした。ここで、ノズル25のノズル間最大距離(L)が1.0m、内部空間22の厚さ(D)が0.25mの拡散容器21を用いた。
上記真空蒸着装置1を用いて、1.0Å/secの蒸着レートで、基板Kにα−NPDの蒸着膜を生成し、この蒸着膜に重ねてAlq3の蒸着膜を生成した。これら蒸着膜の膜厚均一性を、いずれも±3%以内とすることができた。
また、この工程において、蒸着材料Aの加熱温度が、α−NPDで280℃、Alq3で340℃となり、従来の分岐部を有する導入管11が具備された真空蒸着装置1に比べて、いずれも5℃低下させることができた。
[実施の形態2]
本実施の形態2に係る真空蒸着装置1は、上記実施の形態1に係る真空蒸着装置1と異なり、共蒸着を行い得るものである。
以下、本実施の形態2に係る真空蒸着装置1について図6に基づき説明するが、上記実施の形態1と異なる拡散容器21、導入管11および水晶振動式膜厚計41の配置に着目して説明するとともに、上記実施の形態1と同一の構成については、同一番号を付してその説明を省略する。なお、以下では、図6(a)上の左右方向を左右方向といい、図6(b)上の左右方向を前後方向という。
図6に示すように、この真空蒸着装置1は、真空容器3の内部に拡散容器21が複数段(図6では3段)に重なって配置されている。上段の拡散容器21Hには、その左側下面の前後方向に複数本[図6(b)では2本]の導入管11が接続されている。中段の拡散容器21Mには、その右側下面の前後方向に複数本[図6(b)では2本]の導入管11が接続されている。下段の拡散容器21Lには、その中側下面の前後方向に複数本[図6(b)では2本]の導入管11が接続されている。また、上記導入管11と同数のるつぼ2およびバルブ51が、真空容器3の下方に配置されている。このため、全ての導入管11は、真空容器3の底壁3bを貫通して略垂直に配置されている。さらに、各拡散容器21の後面には、図6(b)に示すように、各内部空間22の蒸発材料の一部を検出用に放出する検出ノズル26が取り付けられている。また、これら検出ノズル26の後方には、当該検出ノズル26で放出された蒸発材料に基づいて各拡散容器21H,21M,21Lによる蒸着レートを検出する水晶振動式膜厚計41がそれぞれ配置されている。
以下、上記真空蒸着装置1の作用について上記実施の形態1と異なる点について説明する。
基板Kの近傍で複数の拡散容器21H,21M,21Lによる全体の蒸着レートが水晶振動式膜厚計41により計測され、拡散容器21H,21M,21Lの後方で当該拡散容器21H,21M,21Lによる各蒸着レートが水晶振動式膜厚計41によりそれぞれ計測される。そして、全体の蒸着レートおよび拡散容器21H,21M,21Lの各蒸着レートが所望の値になるように、バルブ51により蒸発材料の流量を適宜制御する。
このように、上記実施の形態2に係る真空蒸着装置1によると、実施の形態1に係る真空蒸着装置1と同様に、蒸着材料Aの加熱温度を低く設定できるとともに、蒸着膜の膜厚均一性を±3%以内とすることができる。また、複数の拡散容器21が配置されているので、拡散容器21ごとに種類の異なる蒸発材料を導入することで、共蒸着を行うことができる。
ところで、上記実施の形態1および2では、導入管11が略水平または略垂直であるとして図示したが、これに限定されるものではない。
さらに、上記実施の形態1および2では、拡散容器21が、その基板対向面にノズル25を取り付けたものとして説明したが、ノズル25を取り付けずに、放出孔23から蒸発材料を直接放出するものであってもよい。
また、上記実施の形態1では、真空蒸着装置1が複数のるつぼ2を具備するものとして説明したが、1つのるつぼ2を具備するものであってもよい。
また、上記実施の形態1における複数のるつぼ2内の蒸着材料Aを異なるものA(A1,A2)としてもよく、同一であってもよい。同一とすることで、蒸着材料Aの加熱温度を一層低く設定できる。
また、上記実施の形態1および2では、拡散容器21の内部空間の厚さ(D)として高さについて図示したが、これは基板対向面とその反対面との間隔であればよい。すなわち、内部空間の厚さ(D)は、拡散容器21の上面が基板対向面だと上下面間隔であり、拡散容器21の左面または右面が基板対向面だと左右面間隔である。
K 基板
A 蒸着材料
2 るつぼ
11 導入管
21 拡散容器
22 内部空間
23 放出口
24 導入口

Claims (3)

  1. それぞれ蒸着材料を蒸発させて蒸発材料とする複数のるつぼと、これらるつぼの下流側に接続されたバルブと、これらバルブから導入管を通じて蒸発材料を導入するとともに導入された蒸発材料を拡散させる拡散容器と、この拡散容器の内部で拡散された蒸発材料を基板に向けて放出する複数の放出孔とを備え、上記基板に真空下で蒸着を行う真空蒸着装置であって、
    上記導入管の全てが分岐部を有していないことを特徴とする真空蒸着装置。
  2. 拡散容器の内部空間厚さ(D)とノズル間最大距離(L)との関係が、以下の式
    100×D≧−1.22×L+25L−0.51
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の真空蒸着装置。
  3. 蒸着レートが0.1Å/sec以上10Å/sec以下であり、
    拡散容器の内部空間厚さ(D)が1m以下およびノズル間最大距離(L)が5m以下で、
    且つ、拡散容器の内部空間厚さ(D)とノズル間最大距離(L)との関係が、以下の式(1)〜(3)
    100×D≧−1.22×L+25L−0.51・・・(1)
    100×D≦80×L+244 ・・・(2)
    100×D≦−0.25×L+4.75 ・・・(3)
    のいずれかを満たすことを特徴とする請求項1に記載の真空蒸着装置。
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