JP2014136629A - エレベータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】停電時に、より適切な呼び応答を行うことのできるエレベータ制御装置を提供すること。
【解決手段】実施形態によれば、エレベータ制御装置2は、バッテリ26と、運転制御部22と、を備える。バッテリ26は、商用電源50からの電力を蓄積すると共に、少なくとも商用電源50の停電時は、乗りかご5の移動に使用する電力を供給するものである。運転制御部22は、乗り場に設けられた乗り場呼び登録装置41及び乗りかごに設けられたかご呼び登録装置31からの呼び登録信号に従って乗りかごの昇降制御を行うと共に、商用電源50の停電時で、且つ、バッテリ26の充電量が所定値以下の場合は、かご呼び登録装置31からの呼び登録信号のみを登録可能として乗りかごの昇降制御を行うものである。
【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、エレベータ制御装置に関する。
従来エレベータの中には、電源からの電力を蓄積する電力蓄積装置を備え、停電時には、残存電力量に応じて、乗り場呼びやかご呼び応答を制限しているものがある。
特開2004−18124号公報
しかしながら、停電時に呼び応答を制限した場合、乗りかごの乗員が目的階に到達できなくなるため、停電時における呼び応答には、改良の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、停電時に、より適切な呼び応答を行うことのできるエレベータ制御装置を提供することを目的とする。
実施形態のエレベータ制御装置は、バッテリと、運転制御部と、を備える。バッテリは、エレベータの外部電源からの電力を蓄積すると共に、少なくとも外部電源の停電時は、エレベータの乗りかごの移動に使用する電力を供給するものである。運転制御部は、エレベータの乗り場に設けられた乗り場呼び登録装置及び乗りかごに設けられたかご呼び登録装置からの呼び登録信号に従って乗りかごの昇降制御を行うと共に、外部電源の停電時で、且つ、バッテリの充電量が所定値以下の場合は、かご呼び登録装置からの呼び登録信号のみを登録可能として乗りかごの昇降制御を行うものである。
図1は、実施形態1に係るエレベータ制御装置を備えるエレベータ装置の概略図である。 図2は、図1に示す乗りかごと乗り場の説明図である。 図3は、図2に示すかご呼び登録装置の詳細図である。 図4は、図2に示す乗り場呼び登録装置の詳細図である。 図5は、図1に示すエレベータ制御装置の構成を示すブロック図である。 図6は、停電時に実施形態1に係るエレベータ制御装置で運転制御を行う際の処理手順の概略を示すフロー図である。 図7は、停電時に実施形態2に係るエレベータ制御装置で運転制御を行う際の処理手順の概略を示すフロー図である。 図8は、実施形態2に係るエレベータ制御装置で充電量減少時運転を行う際の処理手順の概略を示すフロー図である。 図9は、実施形態3に係るエレベータ制御装置で充電量減少時運転を行う際の処理手順の概略を示すフロー図である。
以下に、本発明に係るエレベータ制御装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1に係るエレベータ制御装置を備えるエレベータ装置の概略図である。本実施形態1に係るエレベータ制御装置2は、昇降路3内を乗りかご5が昇降し、乗り場7間を乗りかご5が移動するエレベータ装置1に備えられている。このエレベータ装置1は、昇降路3を昇降可能な乗りかご5と、つり合いおもりとしてのカウンタウェイト10とをメインロープ11で連結した、いわゆるつるべ式のエレベータとして構成されている。エレベータ装置1は、乗りかご5と、カウンタウェイト10と、メインロープ11と、昇降駆動装置12と、制御装置20と、を備えている。
エレベータ装置1に備えられるエレベータ制御装置2は、制御装置20を含み、さらに、エレベータ装置1の運転に用いる電力を供給するバッテリ26と、バッテリ26の充放電を制御する電源制御装置25と、を有している。このエレベータ制御装置2を備えるエレベータ装置1は、バッテリ26や外部電源から供給される電力を使用し、制御装置20によって各部の駆動を制御して乗りかご5を昇降路3内で昇降させることにより、利用者が任意の目的階の乗り場7に移動することが可能になっている。
昇降路3は、エレベータ装置1を備える建物の鉛直方向に沿って設けられており、建物内の複数の階床に渡って設けられている。また、昇降駆動装置12は、乗りかご5が昇降する昇降路3における上端付近に配設されており、エレベータ制御装置2も同様に、昇降路3内に配設されている。乗りかご5は、利用者が乗ったり荷物を乗せたりするための構造物になっており、昇降路3内に配置されて、昇降路3を昇降可能に構成されている。
また、カウンタウェイト10は、メインロープ11を介して乗りかご5に連結されて昇降路3内に配置され、乗りかご5と連動して昇降路3を昇降可能なつり合いおもりとして設けられている。また、メインロープ11は、昇降路3の上部に設けられた昇降駆動装置12の巻上機15のメインシーブ16やそらせシーブ17等に掛けられて、一端に乗りかご5が接続され、他端にカウンタウェイト10が接続されることにより、双方を連結している。
昇降駆動装置12は、動力源である電動機18と、電動機18に連結されたメインシーブ16を有し、電動機18で発生する動力でメインロープ11を電動で巻き上げる巻上機15等により構成されており、制御装置20により駆動制御が可能になっている。乗り場7は、乗りかご5が着床可能な各エレベータ停止階床に設けられ、利用者が乗りかご5に対して乗降したり、荷物を乗りかご5に対して積み下ろしたりするための場所になっている。
制御装置20は、通常の形式の双方向コモン・バスにより相互に連結されたCPU(Central Processing Unit)、所定の制御プログラム等を予め記憶しているROM(Read Only Memory)、CPUの演算結果を一時記憶するRAM(Random Access Memory)、予め用意されたマップデータ、エレベータ装置1の仕様等の情報を記憶するバックアップRAM及び入出力ポート装置を有するマイクロコンピュータ及び駆動回路を備えている。制御装置20は、種々のセンサ、検出器やエレベータ装置1の各部と電気的に接続され、各部の動作を統括的に制御する。
図2は、図1に示す乗りかごと乗り場の説明図である。昇降路3内を昇降する乗りかご5には、エレベータの利用者100が乗りかご5内に出入りする際に開閉する乗りかご扉6が設けられており、乗り場7には、乗りかご扉6の開閉に伴って開閉する乗り場扉8が設置されている。これにより、利用者100は、乗りかご5内と乗り場7との間を移動することができ、乗りかご5に乗った状態で乗りかご5を昇降させることにより、異なる階の乗り場7に移動することができる。
このエレベータ装置1は、登録した動作の内容に基づいて稼動するため、利用者100が要求する動作を受け付けて登録すると共に、登録した内容に応じて各部を作動させるエレベータ制御装置2を備えている。エレベータ装置1は、このように登録した内容に基づいて稼動するため、エレベータの利用者100の利用時における意思の登録操作である呼び操作が可能な呼び登録装置30を有している。この呼び登録装置30は、乗りかご5内と乗り場7とに設置されており、乗りかご5内に設置される呼び登録装置30であるかご呼び登録装置31と、乗り場7に設置される呼び登録装置30である乗り場呼び登録装置41と、を有している。これらのかご呼び登録装置31と乗り場呼び登録装置41とは、共にエレベータ装置1の各部を制御する制御装置20に接続されている。
図3は、図2に示すかご呼び登録装置の詳細図である。かご呼び登録装置31は、乗りかご5を移動させる目的階を選択して登録する呼びボタンである目的階選択ボタン33と、乗りかご5がいずれかの階に停止中に乗りかご扉6の開閉操作を行う戸開閉ボタン34と、を有している。目的階選択ボタン33は、乗りかご5が停止可能な階に対応して複数が設けられている。これにより、目的階を選択して呼び操作を行う際には、目的階に対応する目的階選択ボタン33に入力操作を行って呼び操作を行うことにより、乗りかご5の移動時における目的階を登録する。また、戸開閉ボタン34は、乗りかご扉6を開ける際に入力操作を行う「開」用の戸開閉ボタン34と、乗りかご扉6を閉じる際に入力操作を行う「閉」用の戸開閉ボタン34とを有している。
また、かご呼び登録装置31は、乗りかご5が現在位置している階など各種の情報を表示する乗りかご側インジケータ32と、乗りかご5内の利用者100に対して各種の情報を電子音声等によって報知する報知手段である乗りかご側スピーカ35と、を有している。
図4は、図2に示す乗り場呼び登録装置の詳細図である。乗り場呼び登録装置41は、利用者100が現在の乗り場7から乗りかご5に乗って移動する方向を選択して登録する呼びボタンである移動方向選択ボタン43を有している。この移動方向選択ボタン43は、利用者100が上階に移動する際に呼び操作を行う上階移動用の移動方向選択ボタン43と、下階に移動する際に呼び操作を行う下階移動用の移動方向選択ボタン43と、が設けられている。
また、乗り場呼び登録装置41は、乗りかご5が現在位置している階など各種の情報を表示する乗り場側インジケータ42と、乗り場7にいる利用者100に対して各種の情報を電子音声等によって報知する報知手段である乗り場側スピーカ45と、を有している。
図5は、図1に示すエレベータ制御装置の構成を示すブロック図である。エレベータ制御装置2は、制御装置20と、電源制御装置25と、バッテリ26とを有して構成されている。かご呼び登録装置31と乗り場呼び登録装置41とは、共にエレベータ制御装置2が有する制御装置20に接続されており、目的階選択ボタン33や移動方向選択ボタン43等への入力操作の情報は、呼び登録信号として制御装置20に伝達可能になっている。また、乗りかご側インジケータ32や乗り場側インジケータ42で表示する情報等の呼び登録装置30への駆動指示の信号は、電気信号として制御装置20から呼び登録装置30に伝達可能になっている。
また、制御装置20には、昇降路内で乗りかご5を昇降させる際に駆動する昇降駆動装置12が接続されており、昇降駆動装置12は、制御装置20からの制御信号に従って駆動可能になっている。
このように各部を制御する制御装置20は、呼び登録装置30へ入力操作することによる呼び登録信号を受けたり、利用者100に伝達する情報を呼び登録装置30に送信したりする登録制御部21と、呼び登録装置30への入力操作に基づいて昇降駆動装置12の駆動制御を行う等の乗りかご5の運転制御を行う運転制御部22と、を有している。
さらに、制御装置20には、電源制御装置25が接続されており、電源制御装置25には、バッテリ26と商用電源50とが接続されている。このうち、バッテリ26は、充放電可能な蓄電装置になっており、商用電源50は、エレベータ装置1の外部から供給される交流の外部電源になっている。商用電源50が接続される電源制御装置25は、商用電源50から供給される交流を整流して直流に変換するコンバータ装置(図示省略)や、コンバータ装置で変換された直流を整流する平滑コンデンサ(図示省略)、平滑コンデンサで平滑された直流を昇降駆動装置12で使用可能な交流に変換するインバータ装置(図示省略)等を含む電気回路を有している。
また、電源制御装置25は、商用電源50からの電力の供給状態に応じてエレベータ装置1を運転させる電力を適宜切り替えると共に、バッテリ26の充放電制御を行うことが可能になっている。このように構成される電源制御装置25は、商用電源50とバッテリ26との少なくともいずれか一方から供給される電力を、エレベータ装置1を駆動させる電力として使用し、制御装置20は、この電力を用いて各部を作動させ、エレベータ装置1を運転させる。例えば、通常時は、乗りかご5の移動に使用する電力として、商用電源50から供給される電力を主に使用し、商用電源50の停電時は、乗りかご5の移動に使用する電力として、バッテリ26から供給される電力を使用する。
本実施形態1に係るエレベータ制御装置2は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。利用者100がエレベータ装置1を利用して建物の他の階に移動する際には、乗り場7に設置される乗り場呼び登録装置41の移動方向選択ボタン43に対して入力操作を行うことにより、移動方向の登録操作を行う。移動方向の登録情報は、乗り場呼び登録装置41から呼び登録信号が制御装置20の登録制御部21に伝達され、呼び登録が行われる。運転制御部22は、登録制御部21で行われた呼び登録に基づいて昇降駆動装置12を制御し、移動方向の呼び操作が行われた乗り場7からの移動方向が、呼び操作が行われた移動方向で乗りかご5を運転できる場合に、乗りかご5をその乗り場7に停止させる。これにより、乗り場呼び登録装置41への呼び操作に対する呼び応答を行う。
利用者100は、乗りかご5が乗り場7に停止したら乗りかご5に入り、かご呼び登録装置31の目的階選択ボタン33に対して入力操作を行うことにより、目的階の呼び操作を行う。目的階の呼び情報も、かご呼び登録装置31から呼び登録信号が制御装置20の登録制御部21に伝達され、呼び登録が行われる。運転制御部22は、この呼び登録に基づいて昇降駆動装置12を制御し、乗りかご5を目的階に移動させる。これにより、かご呼び登録装置31への呼び操作に対する呼び応答を行う。
また、利用者100が乗りかご5に乗り込んだ状態で、乗りかご扉6の開閉操作を行いたい場合には、戸開閉ボタン34を操作することによって行う。乗りかご5が、いずれかの階の乗り場7に停止している状態で、戸開閉ボタン34に対して入力操作を行った場合には、操作された戸開閉ボタン34に応じて、乗りかご扉6と乗り場扉8とが共に開閉する。
また、エレベータ装置1の運転時は、制御装置20から呼び登録装置30に対して、必要に応じて情報を送信する。この情報を受信した呼び登録装置30は、乗りかご側インジケータ32や乗り場側インジケータ42で情報を表示したり、乗りかご側スピーカ35や乗り場側スピーカ45から音声を出力したりすることにより、利用者100に対して情報を報知する。
これらのように、エレベータ装置1を運転させる際には、商用電源50から供給される電力とバッテリ26から供給される電力とのうち、少なくともいずれか一方を使用するが、この電力は、電源制御装置25で商用電源50やバッテリ26の状態を判断し、電気の回路を切り替える。具体的には、商用電源50から電力が供給され、商用電源50を使用可能な状態である通常時は、商用電源50から供給される電力を使用してエレベータ装置1を運転させる。またこの場合、バッテリ26の充電量に応じて商用電源50から供給される電力の一部をバッテリ26に供給し、バッテリ26に充電することによってバッテリ26に蓄積する。
バッテリ26で充電する電力は、商用電源50から供給される電力以外に、昇降駆動装置12が有する電動機18による回生電力も用いる。つまり、電動機18は、外部から回転方向の入力がある場合、発電機として機能することができるため、乗りかご5やカウンタウェイト10が降下する際の力によって回生発電を行うことができる。電源制御装置25は、この回生発電による電力も、バッテリ26の充電に用いる電力として利用する。
また、商用電源50は、停電することが考えられるが、商用電源50の停電時は、エレベータ制御装置2は、商用電源50の停電時においてエレベータ装置1の運転を継続させる運転である停電時継続運転を行う。この場合、制御装置20は、バッテリ26の電力によってエレベータ装置1を運転するモードに切り替える。具体的には、停電時継続運転では、制御装置20は、乗りかご5の昇降の速度を通常運転時の速度よりも遅くする停電時低速運転にして、乗りかご5の昇降制御を行う。これにより、バッテリ26の電力でエレベータ装置1を運転する際に、極力長い時間運転することを可能にする。制御装置20は、商用電源50が停電したことの情報を電源制御装置25から受けた場合には、運転制御部22によって昇降駆動装置12に対して、このように停電時低速運転の制御を行う。
さらに、バッテリ26からの電力によって停電時低速運転中に、バッテリ26の充電量が低下し、充電量が少なくなった場合には、充電量減少時運転を行う。この充電量減少時運転は、バッテリ26の充電量が減少し過ぎることに起因して乗りかご5の昇降中に乗りかご5が停止し、利用者100が目的とする乗り場7に到達できなくなることを未然に防ぐ運転モードになっている。
具体的には、バッテリ26の充電量が所定値以下になった場合は、かご呼び登録装置31からの呼び登録信号のみを登録可能とし、乗り場呼び登録装置41からの呼び登録信号は登録不可として呼び登録を行って乗りかご5の昇降制御を行う。つまり、制御装置20の運転制御部22は、バッテリ26の充電量が所定値以下の場合は、充電量減少時運転を行うことにより、かご呼び登録装置31に対する呼び操作に基づいてのみ乗りかご5の昇降制御を行い、呼び応答を行う。
なお、停電時継続運転を行っている場合でも、商用電源50の状態の監視は継続しており、停電時継続運転中に商用電源50が復帰したことを検出した場合には、制御装置20は、商用電源50からの電力によるエレベータ装置1の運転を再開する。即ち、制御装置20は、通常の運転モードでの運転を再開し、乗りかご5の昇降速度を、通常時の昇降速度に戻す。
次に、商用電源50の停電時にエレベータ装置1を運転させる際における処理手順の概略について説明する。図6は、停電時に実施形態1に係るエレベータ制御装置で運転制御を行う際の処理手順の概略を示すフロー図である。商用電源50の状態は、バッテリ26で監視しており、商用電源50が停電したことをバッテリ26で検知したら、制御装置20全体を起こし、またバッテリ26で昇降駆動装置12の駆動も行う。商用電源50の停電をバッテリ26を介して検知した制御装置20は、停電時低速運転を開始する(ステップST101)。停電時低速運転では、バッテリ26から供給される電力のみによって各部の運転制御を行うと共に、運転制御部22によって昇降駆動装置12を駆動させる際に、乗りかご5の昇降時における移動速度が、商用電源50が停電していない場合よりも遅くなるようにする。
停電時低速運転も、基本的にはかご呼びと乗り場呼びに応答するため、かご呼びと乗り場呼びに応答して乗りかご5を移動させる(ステップST102)。つまり、制御装置20の登録制御部21は、かご呼び登録装置31からの呼び登録信号と、乗り場呼び登録装置41からの呼び登録信号とを、共に登録可能とする。これにより、かご呼び登録装置31の目的階選択ボタン33を操作した場合と、乗り場呼び登録装置41の移動方向選択ボタン43を操作した場合とのいずれの場合も、操作した内容を、呼び登録として登録制御部21で登録する。制御装置20の運転制御部22は、登録制御部21での呼び登録に応じて昇降駆動装置12を制御して駆動させることにより、呼び登録されている乗り場7へ乗りかご5を移動させる。
次に、装置は正常であるか否かを判定する(ステップST103)。つまり、制御装置20含むエレベータ装置1を構成する各装置が正常であるか否かを制御装置20で判定する。この判定により、装置に異常があり、装置は正常でなないと判定された場合(ステップST103、No判定)には、停電時継続運転を終了する(ステップST104)。即ち、エレベータ装置1に故障がある判断されるため、停電時継続運転を終了し、エレベータ装置1の運転を停止する。
これに対し、装置は正常であると判定された場合(ステップST103、Yes判定)には、次に、バッテリ26の充電量が低下した否かを判定する(ステップST105)。この判定は、バッテリ26の充電状態を示すSOC(State Of Charge)を監視する電源制御装置25により、バッテリ26の充電量が少なくなっているか否かを、SOCに基づいて判定する。充電量が低下しているか否かの判断の基準となる値は、バッテリ26の電力のみでエレベータ装置1の運転が可能な時間が短いと判断できる充電量の閾値とした予め設定されており、電源制御装置25は、この閾値と現在の充電量とを比較することにより、判定する。即ち、現在の充電量が、閾値より少ない場合は、バッテリ26の充電量が低下していると判定し、現在の充電量が閾値以上の場合は、バッテリ26の充電量は低下しておらず、しばらくはバッテリ26からの電力のみで運転可能であると判定する。
電源制御装置25での判定により、バッテリ26の充電量は低下していないと判定された場合(ステップST105、No判定)には、次に、停電時継続運転時間が終了したか否かを判定する(ステップST106)。商用電源50の停電時における運転である停電時継続運転は、停電の間、行われ続けるのではなく、停電時継続運転を許容する運転時間として、停電時継続運転時間が予め設定されている。制御装置20では、停電時継続運転の開始後の時間が、この設定された停電時継続運転時間を経過したか否かを判定する。
制御装置20での判定により、停電時継続運転の開始後の時間が停電時継続運転時間を経過しておらず、停電時継続運転時間が終了していないと判定された場合(ステップST106、No判定)には、ステップST101に戻り、停電時低速運転を継続する。
これに対し、制御装置20での判定により、停電時継続運転時間が終了したと判定された場合(ステップST106、Yes判定)、または、電源制御装置25での判定により、バッテリ26の充電量は低下したと判定された場合(ステップST105、Yes判定)には、新規かご呼びは許可し、乗り場呼び登録は禁止する(ステップST107)。つまり、制御装置の登録制御部21は、乗り場呼び登録装置41からの呼び登録信号は登録不可とし、かご呼び登録装置31からの呼び登録信号のみを登録可能にする。
これにより、乗り場呼び登録装置41の移動方向選択ボタン43を操作した場合には、操作した内容を呼び登録せず、かご呼び登録装置31の目的階選択ボタン33を操作した場合のみ、操作した内容を、呼び登録として登録制御部21で登録する。つまり、乗り場7の利用者100の呼び操作は呼び登録せず、乗りかご5内の利用者100の呼び操作のみ、呼び登録する。制御装置20の運転制御部22では、登録制御部21でのこの呼び登録に応じて昇降駆動装置12を制御して駆動させることにより、乗りかご5内の利用者100の呼び操作によって呼び登録された乗り場7へ、乗りかご5を移動させる。
次に、最後の呼びに応答して着床させる(ステップST108)。即ち、複数の呼び登録のうち、乗りかご5が登録された乗り場7で停止せず、応答が最後まで残った呼び登録に応答し、登録された乗り場7で乗りかご5を停止させ、着床させる。乗りかご5を着床させたら、停電時継続運転を終了する(ステップST109)。即ち、バッテリ26から供給される電力のみでの乗りかご5の昇降制御を終了する。
以上の実施形態1に係るエレベータ制御装置2は、商用電源50の停電時で、さらにバッテリ26の充電量が所定値以下の場合は、かご呼び登録装置31からの呼び登録信号のみを登録可能として乗りかご5の昇降制御を行うため、停電時でも、乗りかご5内の利用者100を目的階に到達させることができる。この結果、商用電源50の停電時に、より適切な呼び応答を行うことができる。
〔実施形態2〕
実施形態2に係るエレベータ制御装置2は、実施形態1に係るエレベータ制御装置2と略同様の構成であるが、停電時低速運転時にバッテリ26の充電量が低下したと判定された場合には、呼び方向が同一方向の呼び登録信号のみを登録可能にする点に特徴がある。他の構成は実施形態1と同様なので、その説明を省略すると共に、同一の符号を付す。
本実施形態2に係るエレベータ制御装置2は、実施形態1に係るエレベータ制御装置2と同様に、電源制御装置25を備えており、電源制御装置25には、外部電源である商用電源50とバッテリ26とが接続されている。このため、本実施形態2に係るエレベータ制御装置2は、商用電源50とバッテリ26との少なくともいずれか一方から供給される電力を、エレベータ装置1を駆動させる電力として使用して、エレベータ装置1を運転させることが可能になっている。
本実施形態2に係るエレベータ制御装置2は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。本実施形態2に係るエレベータ制御装置2でも、実施形態1に係るエレベータ制御装置2と同様に、商用電源50の停電時は停電時低速運転を行い、バッテリ26から供給される電力のみでエレベータ装置1を運転する共に、乗りかご5の昇降の速度を、通常運転時の速度よりも遅くする。
また、本実施形態2に係るエレベータ制御装置2でも、バッテリ26の充電量が少なくなった場合には充電量減少時運転を行うが、本実施形態2では、充電量減少時運転は、乗りかご5を同一方向にのみ移動させることによって行う。つまり、乗りかご5の移動方向が、充電量減少時運転の開始時における乗りかご5の移動方向、または移動の予定方向と同一方向になるかご呼び登録装置31からの呼び登録信号のみ、呼び登録を行う。即ち、実施形態1に係るエレベータ制御装置2とは異なり、かご呼び登録装置31からの呼び登録信号でも、乗りかご5の移動方向が、充電量減少時運転の開始時における乗りかご5の移動方向、または移動の予定方向とは異なる方向になる呼び登録信号の場合は、呼び登録は行わない。
次に、商用電源50の停電時にエレベータ装置1を運転させる際における処理手順の概略について説明する。図7は、停電時に実施形態2に係るエレベータ制御装置で運転制御を行う際の処理手順の概略を示すフロー図である。商用電源50の停電を検知したら、制御装置20は、停電時低速運転を開始し、バッテリ26から供給される電力のみによって各部の運転制御を行うと共に、乗りかご5の昇降時における移動速度を遅くする(ステップST101)。
停電時低速運転の開始後は、制御装置の登録制御部21と運転制御部22とで、かご呼びと乗り場呼びに応答して乗りかご5を移動させる(ステップST102)。次に、装置は正常であるか否かを制御装置20で判定し(ステップST103)、装置は正常でなないと判定された場合(ステップST103、No判定)には、停電時継続運転を終了する(ステップST104)。
これに対し、装置は正常であると判定された場合(ステップST103、Yes判定)には、次に、バッテリ26の充電量が低下した否かを電源制御装置25で判定する(ステップST105)。この判定により、バッテリ26の充電量は低下していないと判定された場合(ステップST105、No判定)には、次に、停電時継続運転時間が終了したか否かを制御装置20で判定する(ステップST106)。この判定により、停電時継続運転時間が終了していないと判定された場合(ステップST106、No判定)には、ステップST101に戻り、停電時低速運転を継続する。
これに対し、停電時継続運転時間が終了したと判定された場合(ステップST106、Yes判定)、または、電源制御装置25での判定により、バッテリ26の充電量は低下したと判定された場合(ステップST105、Yes判定)には、充電量減少時運転のルーチンに移行し、充電量減少時運転を開始する(ステップST200)。
図8は、実施形態2に係るエレベータ制御装置で充電量減少時運転を行う際の処理手順の概略を示すフロー図である。充電量減少時運転では、まず、新規かご呼びは許可し、乗り場呼び登録は禁止する(ステップST201)。つまり、制御装置20の登録制御部21は、乗り場呼び登録装置41からの呼び登録信号は登録不可とし、かご呼び登録装置31からの呼び登録信号のみを登録可能にする。
次に、かご呼びは現在の運転方向と同一方向であるか否かを判定する(ステップST202)。この判定は、登録制御部21で行う。登録制御部21は、ステップST201で許可したかご呼び登録装置31からの呼び登録信号の内容が、充電量減少時運転の開始時における乗りかご5の移動方向、または移動の予定方向と同一方向に乗りかご5を移動させる内容であるか否かを判定する。
登録制御部21は、かご呼び登録装置31からの呼び登録信号の内容が、充電量減少時運転の開始時における乗りかご5の移動方向等と同一方向に乗りかご5を移動させる内容の場合には、かご呼びは現在の運転方向と同一方向であると判定する。反対に、かご呼び登録装置31からの呼び登録信号の内容が、充電量減少時運転の開始時における乗りかご5の移動方向等と同一方向に乗りかご5を移動させる内容ではない場合には、かご呼びは現在の運転方向と同一方向ではないと判定する。
例えば、充電量減少時運転の開始時における乗りかご5の移動方向が、上昇方向である場合には、かご呼び登録装置31からの呼び登録信号の内容が、乗りかご5を上昇させる内容の場合に、かご呼びは現在の運転方向と同一方向であると判定する。反対に、充電量減少時運転の開始時における乗りかご5の移動方向が、上昇方向である場合に、かご呼び登録装置31からの呼び登録信号の内容が、乗りかご5を下降させる内容の場合には、かご呼びは現在の運転方向と同一方向ではないと判定する。
登録制御部21での判定により、かご呼びは現在の運転方向と同一方向であると判定された場合(ステップST202、Yes判定)には、かご呼びを登録する(ステップST203)。即ち、許可したかご呼び登録装置31からの呼び登録信号を呼び登録することにより、現在の運転方向と同一方向のかご呼びのみ、呼び登録する。
これに対し、登録制御部21での判定により、かご呼びは現在の運転方向と同一方向ではないと判定された場合(ステップST202、No判定)には、同一方向のみ受け付けることを報知する(ステップST204)。この報知は、制御装置20の登録制御部21でかご呼び登録装置31を制御することにより、乗りかご5内の利用者100に対してかご呼び登録装置31を介して報知する。例えば、乗りかご5が上昇中に、乗りかご5を下降させる方向の呼び操作を目的階選択ボタン33に対して行った場合には、現在は上昇方向の操作しか受け付けない旨を、乗りかご側インジケータ32や乗りかご側スピーカ35で利用者100に報知する。
次に、かご呼びを却下する(ステップST205)。つまり、現在の運転方向の反対方向に乗りかご5を移動させるようにかご呼び登録装置31に対して行った呼び操作を、登録制御部21で却下する。
次に、かご呼び登録装置31からの呼び登録信号を登録したり(ステップST203)、却下したり(ステップST205)したら、次に、呼び登録に応じて、乗りかご5を移動させる(ステップST206)。即ち、登録制御部21での呼び登録に応じて、制御装置20の運転制御部22で昇降駆動装置12を制御して駆動させることにより、乗りかご5内の利用者100の呼び操作によって呼び登録された乗り場7へ、乗りかご5を移動させる。この場合、運転制御部22は、乗りかご5を同一方向にのみ移動させるように昇降駆動装置12を制御する。
このように、かご呼び登録装置31からの呼び登録信号のうち、乗りかご5の移動方向が同一方向となる呼び登録信号のみに基づいて乗りかご5の昇降制御を行ったら、充電量減少時運転のルーチンから抜け出し、元のルーチンに戻る。
充電量減少時運転で、乗りかご5の移動方向が同一方向となる呼び登録信号のみに基づいて乗りかご5の昇降制御を行ったら、最後の呼びに応答して着床させ(ステップST108)、停電時継続運転を終了する(ステップST109)。
以上の実施形態2に係るエレベータ制御装置2は、商用電源50の停電時で、バッテリ26の充電量が所定値以下の場合は、乗りかご5の移動方向が、充電量減少時運転の開始時における乗りかご5の移動方向と同一方向の呼び操作に基づいてのみ、乗りかご5の昇降制御を行うため、乗りかご5を移動させる時間を短くすることができる。これにより、バッテリ26の充電量が少ない状態での運転時間を短くすることができるので、電力不足によって運転中の乗りかご5が停止することを抑制できる。この結果、乗りかご5内の利用者100を、より確実に目的階に到達させることができ、商用電源50の停電時に、より適切な呼び応答を行うことができる。
〔実施形態3〕
実施形態3に係るエレベータ制御装置2は、実施形態2に係るエレベータ制御装置2と略同様の構成であるが、停電時低速運転時にバッテリ26の充電量が低下したと判定された場合には、呼び登録信号のみを登録可能にして行う昇降制御を、所定の時間のみ行う点に特徴がある。他の構成は実施形態1と同様なので、その説明を省略すると共に、同一の符号を付す。
本実施形態3に係るエレベータ制御装置2は、実施形態2に係るエレベータ制御装置2と同様に、電源制御装置25を備えており、電源制御装置25には、外部電源である商用電源50とバッテリ26とが接続されている。このため、本実施形態3に係るエレベータ制御装置2は、商用電源50とバッテリ26との少なくともいずれか一方から供給される電力を、エレベータ装置1を駆動させる電力として使用して、エレベータ装置1を運転させることが可能になっている。
本実施形態3に係るエレベータ制御装置2は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。本実施形態3に係るエレベータ制御装置2でも、実施形態2に係るエレベータ制御装置2と同様に、商用電源50の停電時は停電時低速運転を行い、バッテリ26から供給される電力のみでエレベータ装置1を運転する共に、乗りかご5の昇降の速度を、通常運転時の速度よりも遅くする。
また、本実施形態3に係るエレベータ制御装置2でも、バッテリ26の充電量が少なくなった場合には充電量減少時運転を行うが、本実施形態3では、充電量減少時運転を開始したら、バッテリ26の電力のみで運転を行う残り時間のカウントを開始し、バッテリ26の電力のみで運転を行う時間が経過したら、乗りかご5を停止させる。換言すると、運転制御部22は、商用電源50の停電時で、且つ、バッテリ26の充電量が所定値以下の場合には、所定の時間の間は乗りかご5の昇降制御を行い、所定の時間の経過後は乗りかご5の昇降制御を停止する。
次に、商用電源50の停電時にエレベータ装置1を運転させる際における処理手順について説明する。なお、本実施形態3に係るエレベータ制御装置2でも、商用電源50の停電時には停電時低速運転を開始するが、この停電時低速運転は、充電量減少時運転以外の処理手順は実施形態2に係るエレベータ制御装置2での停電時低速運転と同様の処理手順になっている。このため、以下の説明では、本実施形態3に係るエレベータ制御装置2での停電時低速運転の処理手順のうち、充電量減少時運転の処理手順のみ説明する。
図9は、実施形態3に係るエレベータ制御装置で充電量減少時運転を行う際の処理手順の概略を示すフロー図である。充電量減少時運転では、まず、運転時間のカウントを開始する(ステップST301)。この運転時間は、電源制御装置25に内蔵されるタイマ(図示省略)等を用いて計られる時間になっており、バッテリ26の現在の充電量が少ないと判定された場合には、電源制御装置25は、この運転時間のカウントを開始する。
次に、新規かご呼びは許可し、乗り場呼び登録は禁止する(ステップST302)。つまり、制御装置20の登録制御部21は、乗り場呼び登録装置41からの呼び登録信号は登録不可とし、かご呼び登録装置31からの呼び登録信号のみを登録可能にする。
次に、呼び登録に応じて、乗りかご5を移動させる(ステップST303)。即ち、登録制御部21での呼び登録に応じて、制御装置20の運転制御部22で昇降駆動装置12を制御して駆動させることにより、乗りかご5内の利用者100の呼び操作によって呼び登録された乗り場7へ、乗りかご5を移動させる。
次に、バッテリ運転時間が経過したか否かを判定する(ステップST304)。この判定は、ステップST301でカウントを開始した運転時間が、予め設定されているバッテリ運転時間を経過したか否かを、電源制御装置25で判定する。このバッテリ運転時間は、充電量が少ないかの判定に用いる閾値の充電量で、バッテリ26の電力のみでエレベータ装置1の運転を行った場合に、電力不足によって乗りかご5が移動の途中で止まることなく、運転を継続することが可能な所定の時間として設定されている。電源制御装置25は、カウントを開始した運転時間とバッテリ運転時間とを比較することにより、運転時間がバッテリ運転時間を経過したか否かを判定する。
電源制御装置25での判定により、運転時間はバッテリ運転時間を経過していないと判定された場合(ステップST304、No判定)には、ステップST302に戻り、新規かご呼びは許可し、乗り場呼び登録は禁止して呼び登録信号の受け付けを行う。
これらに対し、電源制御装置25での判定により、運転時間はバッテリ運転時間を経過したと判定された場合(ステップST304、Yes判定)には、充電量減少時運転のルーチンから抜け出して元のルーチン(図7参照)に戻り、最後の呼びに応答して着床させ(ステップST108)、停電時継続運転を終了する(ステップST109)。これらのように、運転制御部22は、充電量減少時運転の開始後、バッテリ運転時間をするまでの間は乗りかご5の昇降制御を行い、バッテリ運転時間を経過したら、乗りかご5の昇降制御を停止する。
以上の実施形態3に係るエレベータ制御装置2は、商用電源50の停電時で、バッテリ26の充電量が所定値以下の場合は、充電量減少時運転の開始後の運転時間がバッテリ運転時間を経過するまでは、乗りかご5の昇降制御を行い、バッテリ運転時間の経過後は乗りかご5の昇降制御を停止するため、運転中に乗りかご5が停止することを抑制できる。つまり、充電量減少時運転は、バッテリ26の充電量が少ない運転状態であるが、充電量減少時運転を行う時間をバッテリ運転時間として予め設定し、このバッテリ運転時間を経過したら乗りかご5の昇降制御を停止することにより、電力不足によって運転中の乗りかご5が停止することを抑制できる。この結果、乗りかご5内の利用者100を、より確実に目的階に到達させることができ、商用電源50の停電時に、より適切な呼び応答を行うことができる。
〔変形例〕
なお、上述したエレベータ制御装置2では、乗りかご5の昇降制御は、最後の呼びに応答して乗りかご5を着床させて終了しているが、乗りかご5の昇降制御を停止する際には、乗りかご5を停止させることを利用者100に報知した後に停止させてもよい。この報知は、制御装置20の登録制御部21でかご呼び登録装置31や乗り場呼び登録装置41を制御することにより、呼び登録装置30を介して利用者100に対して報知する。例えば、乗りかご5は、もうすぐ停止する旨を、乗りかご側インジケータ32や乗り場側インジケータ42に表示したり、乗りかご側スピーカ35や乗り場側スピーカ45から音声を発したりすることにより、乗りかご5を停止させることを利用者100に報知する。これにより、利用者100は、乗りかご5が停止することを認識することができる。
また、上述したエレベータ制御装置2では、充電量減少時運転は、乗りかご5の移動方向に制限を設けたり(実施形態2)、運転時間に制限を設けたり(実施形態3)することにより、電力不足によって乗りかご5が途中で停止することを抑制しているが、これ以外の手法で、乗りかご5が途中で停止することを抑制してもよい。例えば、乗りかご5内の利用者100が増えないような制御を行い、乗りかご5内の利用者100が次々に呼び操作を行うことにより、乗りかご5の昇降制御が延々と続くことを抑制してもよい。
このような制御を行う際の一例としては、運転制御部22で乗りかご5の荷重を検出し、乗り場7での停止時に乗りかご5の荷重が増加したり、乗りかご5の荷重が一旦減った後、再び増えたりしたら、乗りかご5内に新たな利用者100が入ったと判断し、この新たな利用者100を降ろす制御を行ってもよい。新たな利用者100を乗りかご5から降ろす際には、乗りかご側インジケータ32や乗りかご側スピーカ35で、「エレベータはもうすぐ停止するので、最後に乗った方は降りて下さい」のようなメッセージを乗りかご5内の利用者100に対して報知する。
換言すると、運転制御部22は、乗り場7での乗りかご5の停止後に乗りかご5の荷重が増加した場合は、乗りかご5を昇降させずに、荷重が増加した乗り場7で乗りかご5を停止させ、乗りかご5の荷重が増加しない場合にのみ、乗りかご5を移動させる。これにより、乗りかご5の昇降制御が延々と続くことを抑制し、電力不足によって乗りかご5が途中で停止することを抑制する。
また、上述したエレベータ制御装置2では、外部電源の一例として商用電源50を用いて説明しているが、外部電源は商用電源50以外のものでもよい。例えば、外部電源は、エレベータ装置1が備えられる建物に設置される発電機であってもよい。外部電源は、エレベータ装置1を運転させることのできる電力をエレベータ装置1の外部から供給するものであれば、その形態は問わない。
また、エレベータ制御装置2は、上述した実施形態、及び変形例で用いられている構成や制御等を適宜組み合わせてもよく、または、上述した構成や制御以外を用いてもよい。エレベータ制御装置2の構成や制御等に関わらず、外部電源の停電時で、且つ、バッテリ26の充電量が所定値以下の場合は、かご呼び登録装置31からの呼び登録信号のみを登録可能として乗りかご5の昇降制御を行うことにより、外部電源の停電時に、より適切な呼び応答を行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 エレベータ装置
2 エレベータ制御装置
3 昇降路
5 乗りかご
7 乗り場
10 カウンタウェイト
11 メインロープ
12 昇降駆動装置
15 巻上機
18 電動機
20 制御装置
21 登録制御部
22 運転制御部
25 電源制御装置
26 バッテリ
30 呼び登録装置
31 かご呼び登録装置
32 乗りかご側インジケータ
33 目的階選択ボタン
34 戸開閉ボタン
35 乗りかご側スピーカ
41 乗り場呼び登録装置
42 乗り場側インジケータ
43 移動方向選択ボタン
45 乗り場側スピーカ
50 商用電源
100 利用者

Claims (4)

  1. エレベータの外部電源からの電力を蓄積すると共に、少なくとも前記外部電源の停電時は、前記エレベータの乗りかごの移動に使用する電力を供給するバッテリと、
    前記エレベータの乗り場に設けられた乗り場呼び登録装置及び前記乗りかごに設けられたかご呼び登録装置からの呼び登録信号に従って前記乗りかごの昇降制御を行うと共に、前記外部電源の停電時で、且つ、前記バッテリの充電量が所定値以下の場合は、前記かご呼び登録装置からの前記呼び登録信号のみを登録可能として前記乗りかごの昇降制御を行う運転制御部と、
    を備えることを特徴とするエレベータ制御装置。
  2. 前記運転制御部は、前記外部電源の停電時で、且つ、前記バッテリの充電量が所定値以下の場合には、前記かご呼び登録装置からの前記呼び登録信号のうち、前記乗りかごの移動方向が同一方向の前記呼び登録信号のみに基づいて前記乗りかごの昇降制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御装置。
  3. 前記運転制御部は、前記外部電源の停電時で、且つ、前記バッテリの充電量が所定値以下の場合には、所定の時間の間は前記乗りかごの昇降制御を行い、前記所定の時間の経過後は前記乗りかごの昇降制御を停止することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御装置。
  4. 前記運転制御部は、前記外部電源の停電時で、且つ、前記バッテリの充電量が所定値以下の場合には、前記乗り場での前記乗りかごの停止後に前記乗りかごの荷重が増加した場合は、前記荷重が増加した前記乗り場で前記乗りかごを停止させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
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