JP2014135928A - 水耕栽培用苗床、および水耕栽培用苗床の使用方法 - Google Patents

水耕栽培用苗床、および水耕栽培用苗床の使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 収穫率を向上させ得る水耕栽培用苗床、および水耕栽培装置の提供。
【解決手段】
本体が板状に形成されて水耕栽培装置に用いられる水耕栽培用苗床であって、前記本体の板面に、相互に少なくとも植物の成長に必要な間隔を置いて配置された多数の播種兼苗育成用穴と、前記本体の板面の一部域に、相互に前記植物の成長に必要な間隔より狭い間隔を置いて配置された、前記播種兼苗育成用穴よりも少数の播種用穴からなる播種用穴群とを備えている水耕栽培用苗床。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば一般家庭で用いられる水耕栽培用苗床、およびその使用方法に関する。
この種の水耕栽培用の苗床を備えた水耕栽培装置として、特許文献1に記載の技術が提案されている。苗床は板状に形成されている。苗床には、播種のための複数の栽培用穴が形成されている。これら栽培用穴は、苗床に、互いに等間隔を置いて形成されている。このような水耕栽培装置では、栽培用穴に栽培養液が浸るように苗床をケース(養液容器)に装着した状態で、種子の発芽が待たれる。
特許第4918724号公報
播種から発芽までに要する発芽期間は、種子の種類毎にある程度決まっている。しかしながら、発芽期間を経過しても発芽しない種子や、発芽状況が芳しくない種子が発生する。したがって、そのような種子を播種した栽培用穴からは植物の収穫ができず、その分だけ収穫率が低くなっている。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、収穫率を向上させ得る水耕栽培用苗床、および水耕栽培用苗床の使用方法の提供を目的とする。
本発明は、本体が板状に形成されて水耕栽培装置に用いられる水耕栽培用苗床であって、前記本体の板面に、相互に少なくとも植物の成長に必要な間隔を置いて配置された多数の播種兼苗育成用穴と、前記本体の板面の一部領域に、相互に前記植物の成長に必要な間隔より狭い間隔を置いて配置され、前記播種兼苗育成用穴よりも少数の播種用穴からなる播種用穴群とを備えていることを特徴としている。
上記構成において、播種時に多数の播種兼苗育成用穴及び播種用穴群の播種用穴を使用して種子を播き、発芽後に間引き及び植え替えにより、発芽した植物の苗を播種兼育成用穴の使用により育成する。
本発明の水耕栽培用苗床は、前記本体がケース内の養液により上下するフロート式であって、前記本体の一部に前記ケースの上下ガイド部に嵌合する凹部をさらに備え、前記凹部に対応する一部領域に前記播種用穴群を配置している構成を採用することができる。
上記構成において、本体には凹部が形成されていることにより凹部に対応する領域に、発芽した植物の成長に必要な所定間隔を置いた播種兼苗育成用穴を配置すると、播種兼苗育成用穴の数が不足する場合が発生し、過分である(勿体ない)ことから、凹部に対応する領域には所定間隔に比べて狭い間隔を置いた播種用穴、すなわち播種用穴群を配置することで、凹部に対応する一部領域を無駄なく活用することが可能である。
本発明は、本体が板状に形成されて水耕栽培装置に用いられる水耕栽培用苗床であって、前記本体の板面に、相互に少なくとも植物の成長に必要な間隔を置いて配置された多数の播種兼苗育成用穴と、前記播種兼苗育成用穴に対して前記植物の成長に必要な間隔より狭い間隔を隔てて配置され、前記播種兼苗育成用穴よりも少数の播種用穴とを備えていることを特徴としている。
上記構成において、播種時に多数の播種兼苗育成用穴及び播種用穴群の播種用穴を使用して種子を播き、発芽後に間引き及び植え替えにより、発芽した植物の苗を播種兼育成用穴の使用により育成する。
本発明は、上記何れかの水耕栽培用苗床の使用方法であって、播種時に前記播種兼苗育成用穴及び前記播種用穴を使用して種子を播き、発芽後に間引き及び植え替えにより発芽した植物の苗を前記播種兼育成用穴の使用により育成することを特徴としている。
本発明は、前記苗の育成時に、前記播種用穴のうち、前記播種兼苗育成用穴と前記植物の成長に必要な間隔を隔てて位置する前記播種用穴を苗育成用として使用する方法を採用することができる。
本発明の水耕栽培用苗床は、各播種兼苗育成用穴、および播種用穴群の播種用穴に種子を播種するように用いられ、各播種兼苗育成用穴に播種された種子のうち発芽しなかった種子は取り除いて、播種用穴に播種され発芽した種子を、種子を取り除いた播種兼苗育成用穴に移し変えるように用いられることで、植物の収穫率を向上させることができる。また水耕栽培用苗床をこのように使用することで、植物の収穫率が向上する水耕栽培用苗床として用いることができる。
本発明の一実施形態である水耕栽培装置の分解斜視図である。 同水耕栽培装置の給気経路部での平面断面図及び苗床の平面図である。 本発明の別の実施形態を表すケースの斜視図である。 本発明の別の実施形態を表す苗床の斜視図である。 同平面図である。 本発明の別の実施形態を表す苗床の平面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態(第一の実施形態)に係る水耕栽培用苗床を備えた水耕栽培装置を説明する。この水耕栽培装置は、ユーザーが室内で野菜の栽培をするのに用いられる。図1に示すように、水耕栽培装置1は、箱型の栽培装置本体2と、栽培装置本体2に着脱自在に内装されるケース3と、ケース3に着脱自在に装着される水耕栽培用苗床(以下、「苗床」と称す)4と、光源装置(LED)5と、不図示の通気ファンを備える。
水耕栽培装置1は、ケース3に溜められた養液Wに空気を供給するための給気経路部を備えている。該給気経路部は、図2に示すように、栽培装置本体2側に設けられた本体側給気経路部19と、ケース3側に設けられたケース側給気経路部20とを備えている。
図1に示すように、ケース3は、栽培装置本体2の栽培室14に着脱自在に出し入れされる。ケース3はスライドして栽培装置本体2に挿入されることで、栽培装置本体2に収納された状態となる。ケース3は、栽培装置本体2の底壁7の平面形状と相対形状である、平面視して矩形の底板30と、底板30の四辺から一体的に立設された周板とを備える。周板は、後板31、前板32、右板33、および左板34を備える。また、周板の上部には、四方に沿設した縁部が設けられている。
後板31における左右方向中心部は、前方に向けて凸となるよう形成されている。具体的には、後板31の左右方向中心部は、平面視して前方に向けて湾曲する後湾曲板部35とされている。前板32における左右方向中心部は、後方に向けて凸となるよう形成されている。具体的は、前板32の左右方向中心部は、平面視して後方に向けて湾曲する前湾曲板部36とされている。この前湾曲板部36に指を入れて縁部をつかむことで、前湾曲板部36上部が縁部を取手として使用される。ケース3の前側の一隅部には、底板30の対角線中心部に向けて湾曲する隅湾曲板部37が形成されている。ケース3の前側の一隅部と隅湾曲板部37とで囲繞される空間にフロート(符号省略)が装着される。
図1および図2に示すように、苗床4は本体60を備えている。本体60は所定の厚みを有し、平面視して、ケース3の底板30と相対形状の矩形(この場合、長方形形状)に形成されている。本体60は、底板30に比べてわずかに小さい面積に形成されている。本体60の上下及び側方は閉じられ、内部は空洞とされている。すなわちこの場合の苗床4は、いわゆるフロート式であり、ケース3に貯水された養液Wから浮力を受けて浮くよう構成されている。
本体60の左右方向中心部には、本体60の面積を縮小させる凹部が形成されている。すなわち、本体60の長手方向中心部で本体60の一側面から、該一側面に対向する他側面側に窪んで本体60の面積を縮小させる後凹部63が形成されている。本体60の長手方向中心部で本体60の他側面から、該他側面に対向する一側面側に窪んで本体60の面積を縮小させる前凹部64が形成されている。
苗床4をケース3に装着した状態において、後凹部63にケース3(本体60の一部)の後湾曲板部35(ケース3の一部)、すなわち、給気経路部(ケース側給気経路部20)の一部が入り込むよう構成されている。苗床4をケース3に装着した状態において、前凹部64(本体60の一部)にケース3の前湾曲板部36(ケース3の一部)が入り込むよう構成されている。換言すると、前記装着状態において、本体60の後凹部63(本体60の一部)がケース3の後湾曲板部35(ケース3の一部)に嵌合され、本体60の前凹部64(本体60の一部)がケース3の前湾曲板部36(ケース3の一部)に嵌合される。さらに、本体60における前側の一箇所の隅部には、隅凹部65が形成されている。苗床4をケース3に装着した状態において、隅凹部65にケース3の隅湾曲板部37が近接する。
本体60に形成された後凹部63及び前凹部64は、ケース3に形成された後湾曲板部35及び前湾曲板部36にそれぞれ対応しており、ケース3に対して本体60(苗床4)を上下させるガイドとなっている。すなわち、本体60(苗床4)が養液Wの水位の変化に伴ってケース3に対して上下する際、本体60の長手方向左右への傾きを抑制する部分であり、しかも上下に導くガイド(上下ガイド部)である。
本体60には、複数の栽培用穴が形成されている。栽培用穴は、本体60を上下方向に貫通するように形成されている。各栽培用穴は、栽培する食用植物の種子を播種するためのものである。これら栽培用穴は、播種兼苗育成用穴である第一栽培用穴群70と、播種用穴である第二栽培用穴群71とからなる。第一栽培用穴群70は、複数の第一栽培用穴73の集合である。第一栽培用穴73どうしは、植物に均等に光が照射されるよう、また、成長した植物の密度が過密にならない程度の株間を確保するよう配置されている。すなわち第一栽培用穴73どうしは、発芽の成長に必要な間隔(「所定間隔」と称する)を置いて配置されている。第二栽培用穴群71は、前記所定間隔に比べて狭い間隔を置いて配置された複数の第二栽培用穴74の集合である。播種する種子の品種の一例として、小ぶりな野菜であるベビーリーフが挙げられる。ここでは、第一栽培用穴73は、ベビーリーフの成長に必要な所定間隔を置いて配置された場合を例としている。
第一栽培用穴群70は、矩形板の長手方向両側寄りに配置され、第二栽培用穴群71は、両第一栽培用穴群の間に配置されている。具体的には、第一栽培用穴群70は、後凹部63および前凹部64に対応する領域を回避するよう本体60の両側寄りに配置され、第二栽培用穴群71は、後凹部63および前凹部64に対応する一部領域に配置されている。換言すれば、第二栽培用穴群71は、本体板面の対角線中心付近に、密になるよう(穴どうしの離間間隔が狭く)配置された複数の内側穴からなり、第一栽培用穴群70は、第二栽培用穴群71の両側に、第二栽培用穴群71の内側穴どうしに比べて疎になるよう(離間間隔が広く)配置された複数の外側穴からなる。
具体的に、第一栽培用穴群70の第一栽培用穴73は、本体60の左右両側寄りにそれぞれ6個ずつ形成されている。これら6個の第一栽培用穴73は、縦方向・横方向(前後方向・左右方向)に互いに所定間隔を置いて配置されている。
第二栽培用穴群71の第二栽培用穴74は、本体60の左右方向中心部領域である、後凹部63および前凹部64に対応する一部領域に、6個形成されている。この場合、縦方向(前後方向)に対応する一対の第二栽培用穴74は、第一栽培用穴73どうしの所定間隔と等しい間隔で配置され、横方向(左右方向)に並べられた3個の第二栽培用穴74は、所定間隔に比べて狭い間隔で配置されている。また、これら第二栽培用穴74は播種用穴であるため、第一栽培用穴73の数に比して少数である。
第二栽培用穴群71の第二栽培用穴74において、左の列、右の列の第二栽培用穴74は、第一栽培用穴群70における左右方向中心側の列の第一栽培用穴73と、左右方向で一部どうしが重なるよう配置されている。
このように、苗床4は板状に形成されて水耕栽培装置1に用いられ、発芽した植物の成長に必要な所定間隔を置いて配置された複数の第一栽培用穴73の集合である第一栽培用穴群70と、所定間隔に比べて狭い間隔を置いて配置された複数の第二栽培用穴74の集合である第二栽培用穴群71とを備えている。
また、上記のように苗床4の本体60は長方形形状の矩形板であって、第一栽培用穴群70が矩形板の長手方向両側寄りに配置され、第二栽培用穴群71が両第一栽培用穴群70の間に配置されている。
さらに、苗床4では、本体60の長手方向中心部で本体60の一側面から、一側面に対向する他側面側に窪んで本体60の面積を縮小させる凹部63,64が形成され、第一栽培用穴群は凹部63,64に対応する領域を回避して本体60の両側に配置され、第二栽培用穴群71は、凹部63,64に対応する領域に配置されている。
上記構成の水耕栽培装置1の使用方法を説明する。ユーザーは、苗床4の第一栽培用穴群70の第一栽培用穴73、第二栽培用穴群71の第二栽培用穴74にロックウール等の吸水性材料である培地(図示せず)を詰めてから該各培地に播種する。播種する種子としては、食用野菜として上述したベビーリーフやリーフレタス等の食用植物が一例である。
このようにした苗床4を、養液Wを貯留したケース3に装着することで、培地が栽培用養液Wを吸水して、種子に養液Wが与えられる。そして、苗床4をケース3ごと栽培装置本体2に装着する。ケース3が栽培装置本体2に装着され、ケース側給気経路部20と本体側給気経路部19とが連通する。この連通状態で、エアーポンプAPを駆動することにより、吐出路41から空気が、養液Wに吐出され得る状態となる。
ところで、実際には発芽率が100%ということはあり得ない。発芽しない種子や発芽状況の悪い種子があると、他の発芽した種子が成長し収穫するまでの間、その第一栽培用穴73は遊びとなり、無駄になる。そこで、第一栽培用穴73に播種した種子のうち、発芽しなかったものや、発芽が芳しくない種子は取り除き(間引き)、第二栽培用穴74で発芽した種子と植え替え(培地ごと移し変え)をする。このようにすることで、第一栽培用穴73および第二栽培用穴74が無駄なく利用され、食用植物の成長および収穫が期待できる。
また、上述では、播種する種子として、小ぶりな野菜のベビーリーフ例を述べたが、リーフレタスのような大ぶりな野菜を育てるときは、葉どうしの重なりを避けるために、隣の食用植物との離間距離を大きくとる必要がある。このような場合では、左側の第一栽培用穴群70の6個の第一栽培用穴73のうち四隅の4個の第一栽培用穴73と、右側の第一栽培用穴群70の6個の第一栽培用穴73のうち四隅の4個の第一栽培用穴73と、併せて8個の第一栽培用穴73を播種兼苗育成用穴として用いる。また、播種用穴としては、左右の第一栽培用穴群70の間に配置された第二栽培用穴群71の6個の第二栽培用穴74の全部を用いる。そして、ベビーリーフと同様に、第一栽培用穴73の発芽状況に応じて、第二栽培用穴74から植え替えする。
苗床4の本体60には、前凹部64および後凹部63が形成されていることで、前凹部64および後凹部63間の面積は、他の左右両側部分に比べて狭くなっている。この構成により、前凹部64および後凹部63に対応する一部領域に、所定間隔を置いた第一栽培用穴73を配置する場合を考えると、第一栽培用穴73の数が不足する可能性があり、過分である(勿体ない)。このことから、前凹部64および後凹部63に対応する一部領域には所定間隔に比べて狭い間隔を置いた第二栽培用穴74、すなわち第二栽培用穴群71を配置することで、前凹部64および後凹部63に対応する一部領域を、発芽のための予備的な領域として無駄なく活用することができる。
そして種子が発芽すれば、光源であるLEDの光が発芽種子に照射され、通気ファンが駆動することで栽培室14の換気が行われて、食用植物が発育する。
次に、苗床4の第二の実施形態を説明する。それに先立ち、図3に基づいて、ケース3の別の実施形態を説明する。本実施形態に係るケース3は、水耕栽培装置1の底壁7の平面形状と相対形状である平面視して矩形の底板30と、底板30の四辺から一体的に立設された周板とを備える。周板は、後板31、前板32、右板33、および左板34を備える。後板31の左右方向中心部は、平面視して前方に向けて湾曲する後湾曲板部35とされている。ケース3の前側の一隅部には、底板30の対角線外側に向けて湾曲する隅湾曲板部37が形成されている。このケース3には、第一の実施形態で説明した前湾曲板部36が形成されていない。他の概略構成は第一の実施形態のケース3と同様である。
次に、図4及び図5に基づいて、第二の実施形態に係る苗床4の説明をする。前述したように、ケース3には、第一の実施形態で説明した前湾曲板部36が形成されていない。このようなケース3に装着される苗床4は、矩形板状の本体60と、第一栽培用穴群70と、第二栽培用穴群71とを備え、本体60には、後湾曲板部35に対応する後凹部63と、隅湾曲板部37に対応する隅凹部65とが形成されていて、苗床4は、第一の実施形態における前凹部64を有しない。すなわち、前凹部64を有しない分だけ、第二の実施形態における苗床4では、本体60の板面全体の利用性が高められる。
本実施形態における苗床4では、第一栽培用穴群70は本体60の左右両側に振り分けて配置され、第一栽培用穴群70の間に第二栽培用穴群71が配置されている。第一栽培用穴群70は縦方向・横方向それぞれ3個、合計9個の第一栽培用穴73から構成されている。これら9個の第一栽培用穴73では、縦方向の穴と穴の間隔に比して横方向の穴と穴の間隔が狭くなっている。この横方向の穴と穴の間隔は、小ぶりな食用植物であるベビーリーフの成長に必要な所定間隔を確保するよう設定されている。また、横方向の穴と穴の間隔で横3個のうち、両端の2個の穴と穴の間隔は、大ぶりな食用植物であるリーフレタスの成長に必要な所定間隔を確保するよう設定されている。第二栽培用穴群71は縦方向・横方向それぞれ3個、合計9個の第二栽培用穴74から構成されている。また、この第二栽培用穴74は播種用穴であるため、第一栽培用穴73の数に比して少数である。
縦方向・横方向に隣り合う第一栽培用穴73どうしは、上記したように所定間隔だけ離間して配置され、縦方向および横方向に隣り合う第二栽培用穴74どうしは所定間隔に比べて狭くなるよう設定されている。第一栽培用穴群70は、本体60の前後方向中心からわずかに後側寄りに配置されている。第二栽培用穴群71は、前凹部64が形成されていないことから、第一栽培用穴群70の全体に対してわずかに前側に位置ずれして配置されている。
第二栽培用穴群71において、左の列、右の列の第二栽培用穴74は、第一栽培用穴群70における左右方向中心側の列の第一栽培用穴73と、左右方向で一部どうしが重ならないよう配置されている。また、左の列、右の列の第二栽培用穴74は、第一栽培用穴群70における左右方向中心側の列の第一栽培用穴73と、所定間隔と等しい間隔、あるいはわずかに大きい間隔を置いて配置されている。
なお、本体60の上面の左右方向両側には、ユーザーが苗床4を把持し易いように、摘み部75が左右方向および前後方向に離間して配置され、摘み部75は本体60の上面に立設されている。第二の実施形態の苗床4では、他の構成は第一の実施形態とほぼ同様であるので、第一の実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
第二の実施形態における苗床4の有用な用い方として、第一栽培用穴群70の第一栽培用穴73、第二栽培用穴群71の第二栽培用穴74のそれぞれに、培地(図示せず)を詰め、各培地に種子を播種する。そして第一栽培用穴73で発芽しなかった種を取り除き、第二栽培用穴群71の第二栽培用穴74で発芽した種子と交換する。
そして、第二の実施形態における苗床4では、左の列、右の列の第二栽培用穴74は、第一栽培用穴群70における左右方向中心側の列の第一栽培用穴73と、所定間隔と等しい間隔、あるいはわずかに大きい間隔を置いて配置されている。このため、第二栽培用穴74のうちの一部の第二栽培用穴74でも、食用植物を栽培することができる。すなわち、苗の育成時に、播種用穴である第二栽培用穴74のうち、播種兼苗育成用穴である第一栽培用穴73と所定間隔を隔てて位置する第二栽培用穴74を苗育成用として使用することができる。
また、第二栽培用穴74の3列うち、中心列の両端の2個は、第一栽培用穴群70における左右方向中心側の列の両端2個の第一栽培用穴73と、大ぶりな食用植物であるリーフレタスの成長に必要な所定間隔を確保するだけ離間している。従って、ベビーリーフ又はリーフレタスのいずれを栽培する場合も、播種用穴である第二栽培用穴74を苗育成用として使用できる。このため、ユーザーは、播種する品種によらず、3列の第二栽培用穴74のうち、中心列の両端の2個を予備培地兼本培地として、誤りなく使用できる。
次に、苗床4の第三の実施形態を説明する。本実施形態における苗床4は、後湾曲板部、前湾曲板部、隅湾曲板部を備えないケース(図示せず)に対応する形状とされている。ケースは、平面視して矩形の底板と、底板の四辺から一体的に立設された周板とを備え、周板は、後板、前板、右板、および左板を備える。ケースは、周板の上端部に、四方に沿設した縁部を備えている。
図6に示すように、本実施形態の苗床4は、上記ケースに対応するものであるから、前凹部、後凹部、隅凹部の何れも形成されておらず、矩形板状の本体60は、平面視して、隅部を面取りした単純な矩形に形成されている。本体60は、底板ケースの底板に比べて大きい面積に形成されており、ケースの縁部を覆って蓋のようにしてケースに嵌められる。すなわち苗床4は、フロート式ではなく、養液の水位により上下することなくケースに固定して用いられるタイプである。
具体的に、本体60は所定の厚みを有し、平面視して、ケース3の底板30と相対形状の矩形(この場合、長方形形状)に形成されている。本体60は、第一栽培用穴群70と、第二栽培用穴群71とを備えている。第一栽培用穴群70は本体60のほぼ全域に配置され、第一栽培用穴群70に対して植物の成長に必要な間隔より狭い間隔を隔てて第二栽培用穴群71が配置されている。
第一栽培用穴群70は縦方向に3個、横方向に6個、合計18個の第一栽培用穴73から構成されている。これら18個の第一栽培用穴73は、縦方向・横方向(前後方向・左右方向)に互いに所定間隔を置いて配置されている。この所定間隔は、小ぶりな食用植物であるベビーリーフの成長に必要な間隔を確保するよう設定されている。
第二栽培用穴群71は、左右両側の第一栽培用穴群70に対して所定間隔より狭い間隔を隔てて配置されている。具体的に、第二栽培用穴群71は、第一栽培用穴73の後列と中間列の間の横方向に3個、第一栽培用穴73の前列と中間列の間の横方向に3個、合計6個の第二栽培用穴74から構成されている。換言すれば、前後方向の2個で対になった第二栽培用穴74からなる一つの第二栽培用穴群71が、前後の3個の第一栽培用穴73からなる左右方向の二つの第一栽培用穴群71の間に配置されている。一つの第二栽培用穴群71において、2個の第二栽培用穴74どうしの前後方向の離間間隔は、一つの第一栽培用穴群71における第一栽培用穴73の前後方向の離間間隔(所定間隔)に比べて小さく設定されている。なお、これら第二栽培用穴74は播種用穴であるため、第一栽培用穴73の数に比して少数である。
第一栽培用穴73、第二栽培用穴74にロックウール等の吸水性材料である培地(図示せず)を詰め、苗床4を、養液を貯留したケースに装着することで、培地が栽培用養液を吸水して、種子に養液が与えられる。
第三の実施形態における苗床4の有用な用い方として、第一栽培用穴群70の第一栽培用穴73、第二栽培用穴群71の第二栽培用穴74のそれぞれに、培地(図示せず)を詰め、各栽培用穴に種子を播種する。そして第一栽培用穴73で発芽しなかった種を取り除き、第二栽培用穴群71の第二栽培用穴74で発芽した種子と交換する。また、本実施形態の苗床4では、前凹部、後凹部、隅凹部が形成されていない分だけ本体60の板面全体の利用性が高められる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。その他、各部の具体的構成についても同様である。例えば、第二実施形態では、縦方向および横方向に隣り合う第二栽培用穴74の何れもが、第一栽培用穴群70を構成する第一栽培用穴73どうしの所定間隔に比べて狭くなるよう設定されている。しかしながら、縦方向および横方向のうち少なくとも一方で隣り合う第二栽培用穴74どうしの距離を所定間隔に比べて小さくなるようにしてもよい。
上記各実施形態では、第二栽培用穴群71は左右両側の第一栽培用穴群70の間に配置される形態であったがこれに限定されない。例えば、第一栽培用穴群70の第一栽培用穴73を本体60の左右方向全域に亘るよう配置し、第二栽培用穴群71を構成する第二栽培用穴74を第一栽培用穴群70の前側あるいは後側に左右方に一列で並べて配置することも考えられる。この場合、第二栽培用穴74どうしの左右方向の離間距離を所定間隔に比べて小さくする。あるいは、一つの第一栽培用穴群70を設け、第一栽培用穴群70の隣に縦方向・横方向に並べた第二栽培用穴群71を配置することも考えられる。
また、上記各実施形態では、苗の育成時等に使用しない第一栽培用穴73及び第二栽培用穴74については特に述べなかったが、このような苗の育成時等に使用しない第一栽培用穴73及び第二栽培用穴74に、光源の光がケース3に貯留された養液に照射され、アオコが発生するのを防止するために、光を遮るキャップを設けてもよい。
1…水耕栽培装置、3…ケース、4…苗床、7…底壁、14…栽培室、19…本体側給気経路部、20…ケース側給気経路部、35…後湾曲板部、36…前湾曲板部、60…本体、63…後凹部、64…前凹部、70…第一栽培用穴群、71…第二栽培用穴群、73…第一栽培用穴、74…第二栽培用穴、W…栽培用養液

Claims (5)

  1. 本体が板状に形成されて水耕栽培装置に用いられる水耕栽培用苗床であって、
    前記本体の板面に、相互に少なくとも植物の成長に必要な間隔を置いて配置された多数の播種兼苗育成用穴と、
    前記本体の板面の一部領域に、相互に前記植物の成長に必要な間隔より狭い間隔を置いて配置され、前記播種兼苗育成用穴よりも少数の播種用穴からなる播種用穴群とを備えていることを特徴とする水耕栽培用苗床。
  2. 前記本体がケース内の養液により上下するフロート式であって、
    前記本体の一部に前記ケースの上下ガイド部に嵌合する凹部をさらに備え、
    前記凹部に対応する一部領域に前記播種用穴群を配置していることを特徴とする請求項1に記載の水耕栽培用苗床。
  3. 本体が板状に形成されて水耕栽培装置に用いられる水耕栽培用苗床であって、
    前記本体の板面に、相互に少なくとも植物の成長に必要な間隔を置いて配置された多数の播種兼苗育成用穴と、
    前記播種兼苗育成用穴に対して前記植物の成長に必要な間隔より狭い間隔を隔てて配置され、前記播種兼苗育成用穴よりも少数の播種用穴とを備えていることを特徴とする水耕栽培用苗床。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の水耕栽培用苗床の使用方法であって、
    播種時に前記播種兼苗育成用穴及び前記播種用穴を使用して種子を播き、発芽後に間引き及び植え替えにより、発芽した植物の苗を前記播種兼育成用穴の使用により育成することを特徴とする水耕栽培用苗床の使用方法。
  5. 前記苗の育成時に、前記播種用穴のうち、前記播種兼苗育成用穴と前記植物の成長に必要な間隔を隔てて位置する前記播種用穴を苗育成用として使用することを特徴とする請求項4に記載の水耕栽培用苗床の使用方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017018060A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 四十四 佐藤 水耕栽培方法及び水耕栽培器
JP2017201971A (ja) * 2016-05-11 2017-11-16 陽二 白木 プール水耕栽培システムを利用した播種・発芽・育苗・生育から収穫までの一貫生産システム
JP2018093856A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 宏文 菊野 簡易発芽ニンニク水耕栽培装置
JP2018153110A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 宏文 菊野 発芽ニンニク水耕栽培装置

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