JP2014133715A - 化粧料含浸用皮膚被覆シートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】化粧料を含浸した状態において、高い透明性を示し、かつ取扱性に優れた化粧料含浸用皮膚被覆シートを提供する。
【解決手段】化粧料含浸用皮膚被覆シート(13)の製造方法において、セルロース系再生繊維を50質量%以上含む上側繊維層(1)および下側繊維層(3)と、それらの間に位置し、かつ、セルロース系短繊維を50質量%以上含む中間繊維層(2)とを含む積層体(10)を押圧処理(9a、9b)に付して、該積層体(10)の上面(10a)および下面(10b)を平滑化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、化粧料を含浸させ、人体の皮膚等に貼り付けて使用する化粧料含浸用皮膚被覆シートの製造方法に関する。
近年、美容・コスメティック分野において、液状の化粧料を含浸したフェイスマスクに対する需要が拡大してきている。かかるフェイスマスクに用いられる化粧料含浸用皮膚被覆シート(または基材)としては、従来、コットンを主成分とした不織布が使用されていた。これに対して、皮膚への装着性および地合(または均一性)を向上させるべく、繊度が0.5dtexよりも大きい繊維を90質量%より多く含む上側繊維層および下側繊維層と、それらの間に配置されたセルロース系短繊維層とを一体化して成る積層構造の不織布が提案されている(特許文献1を参照のこと)。また、皮膚への装着性を向上させつつ、皮膚への刺激を低減させるべく、親水性繊維を50質量%以上含む親水性繊維層と、その片面(皮膚接触側)または両面に配置された繊度が0.5dtex以下の極細繊維を10質量%以上含む極細繊維層とを一体化して成る積層構造の不織布も提案されている(特許文献2を参照のこと)。
特開2007−7062号公報 国際公開第2006/016601号 特開2001−261527号公報
上述したような従来の化粧料含浸用皮膚被覆シートは一般的に白色であり、化粧料を含浸した状態(以下、本明細書において単に「湿潤状態」とも言う)においても、白色系の色を呈する。
かかる状況下、使用していることが目立ちにくいフェイスマスクに対する要望が存在し得る。本発明者は、このような要望に応えるため、使用時に「透明感がある」フェイスマスク、換言すれば、顔に貼り付けていても、貼り付けていないかのような見た目(肌の色が透けて見えるような状態)が得られるフェイスマスクを実現すべく、これに適した化粧料含浸用皮膚被覆シートについて鋭意研究した。
セルロース系繊維不織布は、湿潤状態において透明性を示す。例えば、特許文献3には、セルロース系繊維不織布に、着色されたシートを積層して、フェイスマスクに意匠性を付与することが記載されている。
よって、化粧料含浸用皮膚被覆シートとして、セルロース系繊維不織布をそのまま単層で使用することが考えられ得る。しかしながら、セルロース系繊維不織布は、その種類および製造方法等にもよるが、湿潤状態にすると強度が低下し得る。例えば、セルロース系再生繊維の1つであるビスコースレーヨンは、水に濡れると強度が低下することが知られている。湿潤状態での強度が低いと、取り扱い(通常折り畳まれているフェイスマスクを使用に際して広げたり、顔に貼り付けたりする操作)が難しく、フェイスマスクの用途に適さない。
本発明の目的は、化粧料を含浸した状態(湿潤状態)において、高い透明性を示し、かつ取扱性に優れた化粧料含浸用皮膚被覆シートを提供することにある。
本発明の1つの要旨によれば、セルロース系再生繊維を50質量%以上含む上側繊維層および下側繊維層と、それらの間に位置し、かつ、セルロース系短繊維を50質量%以上含む中間繊維層とを含む積層体を押圧処理に付して、該積層体の上面および下面を平滑化することを含む、化粧料含浸用皮膚被覆シートの製造方法が提供される。
本発明の製造方法においては、セルロース系再生繊維を50質量%以上含む上側繊維層および下側繊維層と、それらの間に位置し、かつ、セルロース系短繊維を50質量%以上含む中間繊維層とを含む積層体を用いている。セルロース系再生繊維およびセルロース系短繊維、特にセルロース系再生繊維は、湿潤状態において高い透明性を示し、これらを主成分として含む繊維層の積層体は、全体としても、湿潤状態において高い透明性を示し得る。そして、本発明の製造方法によれば、かかる繊維層の積層体を押圧処理に付してその上面および下面を平滑化しているので、湿潤状態での透明性が向上した化粧料含浸用皮膚被覆シートを得ることができる。また、本発明の製造方法により得られる化粧料含浸用皮膚被覆シートは、上記繊維層の積層構造を有することとなるので、湿潤状態においてコシがあり、取扱性に優れる。
なお、本発明において、用語「上側」、「下側」および「中間」は、積層体(ひいては化粧料含浸用皮膚被覆シート)を構成する少なくとも3つの層の相対的な位置関係を規定するために便宜的に用いるものであり、本発明の化粧料含浸用皮膚被覆シートの製造方法や使用方法等を制限する意図で用いるものではない。また、用語「化粧料含浸用」は、化粧料を含浸させて使用するのに好適であることを意味し、「化粧料」のみに限定する意図で用いるものではなく、「化粧料」と置換可能な他の液状物、例えば「薬剤」等を含浸させて使用してもよい。
本発明の1つの態様において、上側繊維層および下側繊維層は、それぞれ、セルロース系再生繊維としてビスコースレーヨン、溶剤紡糸セルロース繊維および銅アンモニアレーヨンの少なくとも一種を50質量%以上含むものであってよい。ビスコースレーヨン、溶剤紡糸セルロース繊維および銅アンモニアレーヨンは、湿潤状態において極めて高い透明性を示し、化粧料含浸用皮膚被覆シートの透明性向上に寄与する。
上側繊維層および下側繊維層のそれぞれについて、セルロース系再生繊維中の艶消剤の含量が0.3質量%以下であることが好ましい。これにより、高い透明性を有する化粧料含浸用皮膚被覆シートを得ることができる。
本発明の1つの態様において、中間繊維層は、セルロース系短繊維としてパルプ繊維を50質量%以上含むものであってよい。パルプ繊維は、ある程度高い透明性を示し、かつ、湿潤状態において適度な強度と伸長性を示すので、化粧料含浸用皮膚被覆シートの透明性を高く維持しつつ、その取扱性の向上に寄与する。
中間繊維層は、湿式ウェブまたは湿式不織布であってよい。湿式ウェブまたは湿式不織布は、例えばエアレイドウェブまたはエアレイド不織布に比べて高い平滑性(表面平滑性、以下も同様)を有するので、化粧料含浸用皮膚被覆シートの透明性向上に寄与する。中間繊維層は、湿式ウェブよりも湿式不織布であるほうが、製造時の取り扱いが容易である。
本発明の1つの態様において、押圧処理は、積層体を一対のロール間に通すことによって実施されるものであってよい。これにより、積層体を連続的に押圧することができ、例えば平板プレスよりも大量生産に適する。
本発明の製造方法は、押圧処理の前に、積層体を水流交絡処理に付して一体化することを更に含むものであってよい。水流交絡処理に付して得られた化粧料含浸用皮膚被覆シートは、例えばニードルパンチによる交絡処理に付して得られたものに比べて高い平滑性を有し、また特に、セルロース系短繊維を主成分とする中間繊維層に対して、透明性を高めることができるので、化粧料含浸用皮膚被覆シートの透明性向上に寄与する。
本発明の1つの態様において、水流交絡処理は、1〜4MPaの水圧下にて実施されることが好ましい。これにより、シート表面が一層平滑になり、透明性のより高い化粧料含浸用皮膚被覆シートを得ることができる。
押圧処理は、特に限定されるものではないが、湿潤状態にある積層体に対して実施することが好ましい。これにより、シート表面の平滑性がより高くなり、透明性のより高い化粧料含浸用皮膚被覆シートを得ることができる。
本発明によれば、セルロース系再生繊維を50質量%以上含む上側繊維層および下側繊維層と、それらの間に位置し、かつ、セルロース系短繊維を50質量%以上含む中間繊維層とを含む積層体を押圧処理に付して、該積層体の上面および下面を平滑化して、化粧料含浸用皮膚被覆シートを製造しており、これにより、化粧料を含浸した状態(湿潤状態)において、高い透明性を示し、かつ取扱性に優れた化粧料含浸用皮膚被覆シートが提供される。
本発明の1つの実施形態における化粧料含浸用皮膚被覆シートの製造方法を説明する概略図である。
本発明の1つの実施形態における化粧料含浸用皮膚被覆シート(本明細書において単に「シート」とも言う)の製造方法について、以下、図面を参照しながら詳述する。
図1に示すように、まず、上側繊維層1および下側繊維層3と、それらの間に位置する中間繊維層2とを含む積層体10を準備する。積層体10を得るために、任意の積層方法が利用可能である。本発明を限定するものではないが、本実施形態においては、積層体10(ひいては化粧料含浸用皮膚被覆シート13)は、上側繊維層1、中間繊維層2および下側繊維層3から成る三層構造を有する。但し、積層体10およびシート13の全域に亘って、図示したような三層構造が確保される必要はない。例えば、中間繊維層2が部分的に脱落し、および/または周囲へ分散する等により、中間繊維層2が上側繊維層1および下側繊維層3の間に位置しない箇所が存在していてもよい。
上側繊維層1および下側繊維層3はセルロース系再生繊維を、中間繊維層3はセルロース系短繊維を、それぞれ50質量%以上で含む。よって、上側および下側繊維層ならびに中間繊維層は、いずれも、セルロース系繊維を主成分として含んで成る。セルロース系繊維は、湿潤状態において高い透明性を示す。本発明はいかなる理論によっても拘束されないが、この理由は、セルロース系繊維は一般的に親水性であり、このため湿潤状態(通常、液状の化粧液は水性組成物である)で光の透過性が高く、乱反射が低減されることによるものと考えられる。他方、ポリエチレン繊維などの合成繊維は、湿潤状態において高い透明性を示さず、これは、親水性が低い(または親水性でない)ためであると考えられる。
上側繊維層1および下側繊維層3は、それぞれ、セルロース系再生繊維を50質量%以上含むものであればよく、互いに同じであっても、異なっていてもよい。セルロース系再生繊維は、セルロースを溶解して繊維に再生したものを言う。セルロース系再生繊維は、湿潤状態において特に高い透明性を示す。本発明はいかなる理論によっても拘束されないが、この理由は、セルロース系再生繊維は、例えばセルロース系天然繊維であるコットンに比較して、白度が低く、撚りのかかり度合いが低くて凹凸が少なく、また、不純物が少ないため、光の乱反射が低減されることによるものと考えられ得る。上側および下側繊維層が、湿潤状態において特に高い透明性を示すセルロース系再生繊維を主成分として(50質量%以上で)含むことは、最終的に得られるシート13の湿潤状態における透明性向上に寄与する。より高い透明性を得るには、上側および下側繊維層におけるセルロース系再生繊維の含量は高いほうが好ましく、例えば60質量%以上、好ましくは80質量%以上であり、上側および下側繊維層がセルロース系再生繊維から実質的に成ることが更に好ましい。
セルロース系再生繊維の例としては、ビスコースレーヨン、溶剤紡糸セルロース繊維、銅アンモニアレーヨン等が挙げられ、これらはいずれも親水性であり、湿潤状態において特に高い透明性を示す。なかでも、ビスコースレーヨンを用いる場合に、後述する取扱性向上の効果が著しい。溶剤紡糸セルロース繊維は、リヨセルとも呼ばれ、テンセル(登録商標)等の名称で上市されている。銅アンモニアレーヨンは、キュプラとも呼ばれる。セルロース系再生繊維の繊維断面は、略円形、角形、菊花状などの任意の形態であってよいが、例えば略円形または菊花状であってよく、好ましくは菊花状である。セルロース系再生繊維が菊花状の繊維断面を有する場合、最終的に得られるシートは、顔面等の皮膚に対して、湿潤状態において特に高い密着性(フィット性)を示すという利点がある。菊花状の繊維断面は、ビスコースレーヨンである場合に好適に得ることができる。
セルロース系再生繊維は、酸化チタンなどの艶消剤(または紫外線遮蔽剤とも呼ばれ得る)を多く含んでいないことが好ましい。艶消剤の含量が低いほど、湿潤状態における透明性が高くなるからである。セルロース系再生繊維中の艶消剤の含量は、例えば0.3質量%以下、好ましくは0.1質量%以下であり、セルロース系再生繊維が艶消剤を実質的に含まないことがより好ましい。かかるセルロース系再生繊維として、いわゆる「ブライト」に分類される繊維を使用することができる。これに対して、いわゆる「ダル」や「セミダル」に分類される繊維は、艶消剤の含量が比較的多く、一般的には、「ダル」で約1質量%程度、「セミダル」で0.5〜0.6質量%程度であり、好ましくない。
上側繊維層1および下側繊維層3は、セルロース系再生繊維に加えて、他の繊維を含んでいてよい。かかる他の繊維の例としては、パルプ繊維、コットン、麻、シルク、およびウールなどの天然繊維;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、およびエチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレート等のポリエステル繊維、ナイロン6およびナイロン66等のポリアミド系繊維、ならびにアクリル系繊維等の合成繊維およびその改質物が挙げられる。なかでも親水性繊維、具体的には、パルプ繊維、コットン、麻、シルク、およびウールなどの天然繊維や、合成繊維に親水化処理を施したもの等が好ましい。合成繊維は、熱接着性繊維であってよい。その場合、熱接着性繊維は、低融点成分と高融点成分とから成り、低融点成分が繊維表面の少なくとも一部を占める複合繊維、例えば、芯鞘型複合繊維、偏心芯鞘型複合繊維、または分割型複合繊維であってよい。低融点成分/高融点成分の組み合わせとしては、具体的には、ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン/ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体/ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体/ポリエチレンテレフタレート等が挙げられる。
上側および下側繊維層を構成する繊維の繊度は、高い透明性を得る観点からは、太いほうが好ましい。繊度が太いと、繊維本数が減り、各層の平滑性が高くなるため、光の乱反射が低減されると考えられる。しかしながら、繊度が太すぎると、皮膚への密着性(フィット性)が低下し得る。上側および下側繊維層を構成する繊維の繊度は、それぞれ、例えば0.5dtex以上であり、好ましくは0.9dtex以上であり、かつ、特に好ましくは4.0dtex以下である。
上側および下側繊維層の目付は、高い透明性を得る観点からは、小さいほうが好ましい。目付が小さいと、繊維量が減り、光の乱反射が低減されると考えられる。しかしながら、目付が小さすぎると、取扱性が低下し得る。上側および下側繊維層の目付は、それぞれ、例えば50g/m以下であり、好ましくは30g/m以下であり、更に好ましくは20g/m以下であり、かつ、特に好ましくは10g/m以上である。上側繊維層と下側繊維層の目付は、互いに同じであっても、異なっていてもよい。例えば、一方の目付を他方の目付の2〜3倍程度としてよい。
上側および下側繊維層を構成する繊維の繊維長は特に限定されず、例えば10mm〜150mmであってよい。しかしながら、繊維長が短すぎても、長すぎても、積層体を一体化する場合に交絡させ難くなり得る。かかる観点から、繊維長は、後述するセルロース系短繊維より長く(20mmを超える長さであり)、100mm以下であることが好ましい。
上側および下側繊維層は、カーディング、エアレイ、湿式(湿式抄紙)法、スパンボンド等の任意の方法で作製されたウェブ(繊維ウェブ)であってよく、当該繊維層を構成する繊維の繊維長に応じて適宜選択され得る。カーディングまたはエアレイによる(即ち、カードウェブまたはエアレイドウェブである)場合、いわゆるステープル繊維を使用できる。具体的には、カーディングによる場合、繊維長が、例えば20〜100mm、好ましくは25〜80mm、より好ましくは30〜60mmの繊維を使用できる。また、エアレイによる場合、繊維長が、例えば0.5〜20mm、好ましくは1〜15mm、より好ましくは2mm〜10mmの繊維を使用できる。かかるステープル繊維(特にカードウェブ)によれば、いわゆる長繊維に比べて、嵩高く、良好な手持ち感および取扱性を得ることができる。また、ステープル繊維を用いると、後述する水流交絡処理により繊維間を交絡させ易く、手で持ったときにコシがありつつも、手触りが柔らかで、透明性の高いシートを得ることができる。湿式法による(即ち、湿式ウェブである)場合、より短い繊維、具体的には、繊維長が0.5〜20mmの繊維を使用できる。スパンボンドによる(即ち、スパンボンドウェブである)場合は連続繊維となる。湿潤状態において高い透明性を示し、取扱性の良好なシートを実現するには、上側および下側繊維層は、カーディングまたはエアレイにより作製されたものであることが好ましい。カーディングによる場合、カードウェブは、パラレルウェブ、クロスウェブ、クリスクロスウェブ、セミランダムウェブおよびランダムウェブ等であってよく、湿潤状態においてより高い透明性を得るには、パラレルウェブであることが好ましい。エアレイドウェブや湿式ウェブでは完全にランダム配向になるのに対して、カードウェブでは配向性を付与することができるので、高い透明性を得るのに適する。特にパラレルウェブでは、繊維が一方向、特に縦方向(MD)に配向する繊維が多くなり、後述する筋状の低繊維密度部を形成し易いため好ましい。
上側および下側繊維層はそれぞれ、2つ以上のウェブを積層したものであってもよい。あるいは、上側および下側繊維層のうち一方が2つ以上のウェブを積層したものであり、他方が単層のウェブから成るものであってもよい。
上側および下側繊維層は、積層体を形成するに際して、上述のようなウェブ(または2つ以上のウエブを積層したもの)の形態であっても、更に、交絡および/または接着などにより繊維間が結合された不織布の形態であってもよい。後者の場合、市販のセルロース系再生繊維不織布を使用することも可能である。
他方、中間繊維層2は、セルロース系短繊維を50質量%以上含むものでればよい。セルロース系短繊維は、セルロースを原料として作製された繊維であって、繊維長が20mm以下である繊維を言う。繊維長は、15mm以下であることが好ましく、10mm以下であることがより好ましい。セルロース系短繊維は、上述した通り、セルロース系繊維であり、湿潤状態において高い透明性を示す。中間繊維層が、湿潤状態において高い透明性を示すセルロース系短繊維を主成分として(50質量%以上で)含むことは、最終的に得られるシート13の湿潤状態における透明性向上に寄与する。より高い透明性を得るには、中間繊維層におけるセルロース系短繊維の含量は高いほうが好ましく、例えば60質量%以上、好ましくは80質量%以上であり、中間繊維層がセルロース系短繊維から実質的に成ることが更に好ましい。
セルロース系短繊維は、パルプ繊維、コットン(綿)および麻などのセルロース系天然繊維、ビスコースレーヨン、溶剤紡糸セルロース繊維、銅アンモニアレーヨンなどのセルロース系再生繊維などであってよい。なかでも、パルプ繊維を用いることが、湿潤状態における透明性を高く維持しつつ、良好な取扱性が得られる(手で持ったときにコシがあって、破れにくく、伸長性に優れる)ので好ましい。パルプ繊維には、機械パルプ、再生パルプおよび化学パルプも含まれる。パルプ繊維は、木材パルプや非木材パルプを用いてよく、木材パルプとしては針葉樹木材または広葉樹木材を用いて常套の方法で製造されたものを任意に使用できる。
また、セルロース系短繊維は、上側および下側繊維層と同様に、上述した酸化チタンなどの艶消剤を多く含んでいないことが好ましい。セルロース系短繊維中の艶消剤の含量は、例えば0.3質量%以下、好ましくは0.1質量%以下であり、セルロース系短繊維が艶消剤を実質的に含まないことがより好ましい。
中間繊維層2は、セルロース系短繊維に加えて、他の繊維を含んでいてよい。かかる他の繊維の例としては、繊維長が20mmを超える任意のセルロース系または非セルロース系の繊維、具体的には、上述したような天然繊維、合成繊維およびその改質物が挙げられる。
中間繊維層は、上側および下側繊維層と同程度に高い透明性を示すことが望ましいが、最終的に得られるシート全体として高い透明性が得られれば、上側および下側繊維層より透明性が劣っていても許容可能である。
中間繊維層を構成する繊維の繊度は、例えば0.5〜6.0dtexであり、好ましくは0.9〜4.0dtexである。
中間繊維層の目付は、シートの所望の目付により適宜選択され、好ましくは、シート全体の目付の60質量%を越えないように選択され、より好ましくは、50質量%を越えないように選択され、最も好ましくは10〜40質量%となるように選択される。中間繊維層の占める割合が60質量%を越えると、シート全体の風合いが硬くなり、皮膚への密着性(フィット性)が低下し得、また、透明性も低くなる。一方、中間繊維層の占める割合が小さいと、シートの取扱性が低下し得る。中間繊維層の目付は、例えば5〜35g/mであり、好ましくは10〜30g/mである。
中間繊維層は、エアレイ、湿式(湿式抄紙)法等の任意の方法で作製されたウェブ(エアレイドウェブ、湿式ウェブ等)であってよいが、セルロース系短繊維を主成分として含むことから、エアレイ、湿式法によることが好ましく、特に湿式法によることが好ましい。中間繊維層は、2つ以上のウェブを積層したものであってもよい。
中間繊維層は、積層体を形成するに際して、上述のようなウェブ(または2つ以上のウェブを積層したもの、以下同様)の形態であっても、更に、交絡および/または接着などにより繊維間が結合された不織布の形態であってもよい。中間繊維層は、湿式ウェブまたは湿式不織布であることが好ましい。湿式ウェブまたは湿式不織布は、ウェブまたは不織布の表面方向と平行な繊維の割合が多く、例えばエアレイドウェブまたはエアレイド不織布に比べて高い平滑性を有するので、これを中間繊維層として使用すると、シートの透明性向上に寄与する。また、シート表面の均一性(地合)も向上する。
上述の通り、中間繊維層は、セルロース系短繊維としてパルプ繊維を含むことが好ましい。一般的に、パルプ繊維の繊度は、1.0〜4.0dtex程度、繊維長は0.8〜4.5mm程度であるが、この範囲外の繊度および/または繊維長を有するパルプ繊維を使用してもよい。中間繊維層がパルプ繊維から成る場合、積層体を形成するに際して、上述のようなウェブまたは不織布の形態に加えて、綿状のパルプ(フラッフ(fluff)パルプ)としても提供され得る。特に、パルプ繊維は、扁平状の繊維断面を有しており、これを含む湿式ウェブまたは湿式不織布は水流交絡したときに扁平面が積層された構成をとり、シート表面にパルプ繊維が露出しにくく、上側および下側繊維層の風合いに影響を及ぼしにくいので、好ましく用いられる。また、湿式不織布は、湿潤状態において比較的破断し易く、シートの伸長性の向上に寄与する。パルプ繊維を含む(または実質的にパルプ繊維から成る)湿式不織布には、紙が含まれる。紙には、パルプ繊維のみから成り、繊維同士がバインダーおよび/または水素結合により結合したティッシュ(ティッシュペーパーとも呼ばれる)が含まれる。また、紙には、波状または皺状に加工された、いわゆるクレープ紙も含まれる。
再び図1を参照して、上側繊維層1および下側繊維層3と、それらの間に位置する中間繊維層2とを含む積層体10を水流交絡処理(スパンレース)に付して一体化する。水流交絡処理は、積層体10を支持体(図示せず)の上に載せ、ウォータージェット装置7a、7bを使用して、積層体10に対して柱状水流を噴射して、繊維同士を交絡させることにより実施できる。水流交絡処理は、例えば積層体10を途中で(支持体ごと)反転させて、上面側および下面側の双方から柱状水流を噴射してもよい(図示せず)。
最終的に得られるシートにおいて高い透明性を得るためには、積層体の表面は、押圧処理前においてもできるだけ平滑にしておくことが好ましい。水流交絡処理は、例えばニードルパンチなどの他の交絡方法に比べて、高い平滑性が得られるので好ましい。
また、水流交絡処理を適用すると、特に中間繊維層の透明性および伸長性を高めることができ、ひいては最終的に得られるシート全体の透明性および伸長性を一層高めることができる。その理由は、本発明はいかなる理論によっても拘束されないが、次のように考えられる。水流交絡処理を適用すると、柱状水流が打たれた箇所は、繊維量が比較的少なくなり、これが不織布に筋状に現れることとなる。かかる繊維量が比較的少ない筋状箇所を本明細書において「筋状の低繊維密度部」と言うものとし、通常は縦方向(MD)に現れるが、これに限定されない。この筋状の低繊維密度部では、繊維量が比較的少ないため、湿潤状態において高い透明性が得られる。また、筋状の低繊維密度部では、繊維量が比較的少ないため、筋状の低繊維密度部の方向(通常は縦方向(MD))と直交する方向(通常は幅方向(CD))に伸長し易くなる。そして、本発明のように中間繊維層がセルロース系短繊維を主成分として含む場合には、セルロース系短繊維は、繊維長が短く、かつ親水性であるために、柱状水流により抜け落ち易く、かつ水に流され易く、この結果、筋状の低繊維密度部において繊維量がとりわけ少なくなって、一層高い透明性および伸長性を得ることができると考えられる。最終的に得られるシートのうち、セルロース系再生繊維を主成分とする上側繊維層および下側繊維層は、上述したように、湿潤状態において特に高い透明性を示す。これに対して、セルロース系短繊維を主成分とする中間繊維層は、透明性よりも、湿潤状態における強度や伸長性(フィット性)を担う機能を果たす。そして、上記のように水流交絡処理を適用した場合には、筋状の低繊維密度部において特に中間繊維層の繊維量を効果的に低減できて、中間繊維層の透明性および伸長性を高めることができ、ひいては最終的に得られるシート全体の透明性および伸長性を一層高めることができると考えられる。
水流交絡処理は、一般的には、水圧が1〜10MPaの水流を用いて実施され得る。しかし、交絡後の積層体の平滑性を向上させるためには、比較的低い水圧条件とすることが好ましい。例えば、水圧は1〜4MPaとすることが好ましい。また、かかる水圧条件によれば、最終的に得られるシートにおいて高い伸長性を得ることもできる。
水流交絡処理は、積層体10の少なくとも一方の面に対して1回以上実施するものであればよいが、各面に対して、好ましくは上面10aおよび下面10bのそれぞれに対して、複数回、例えば2〜5回実施することが好ましい。これにより、比較的低い水圧条件を適用しても、積層体を十分に交絡させることができ、型くずれしにくいシートを得ることができる。
本実施形態を限定するものではないが、水流交絡処理の他の条件は、積層体の目付および最終的に得られるシートの所望の特性に応じて適宜設定される。例えば、80〜100メッシュの平織の支持体の上に積層体を載せて、孔径0.05mm以上0.5mm以下、好ましくは0.2mm以下のオリフィスが、0.3mm以上1.5mm以下、好ましくは1.2mm以下の間隔で設けられたノズルから、上述した水圧の水流を積層体の表面(上面および下面)に所定回数噴射することにより、水流交絡処理を実施してよい。最終的に得られるシート全体でより高い透明性および伸長性を得るには、上述の筋状の低繊維密度部の割合が高いことが好ましく、よって、オリフィスの間隔はある程度小さいほうが好ましい。また、最終的に得られるシートの地合を良好なものとするには、オリフィスの孔径もある程度小さいほうが好ましい。
その後、積層体10を押圧処理に付して、積層体10の上面10aおよび下面10bを平滑化する。押圧処理は、積層体10を一対のロール9a、9b間に通して実施するのが、連続処理が可能となるので好ましい。
押圧処理は、積層体が湿潤状態にあるときに行うことが好ましい。セルロース系繊維の強度は湿潤状態のほうが低いため、また、セルロース系繊維同士の水素結合が湿潤によって切断されるため、湿潤状態において押圧処理を行うことによって、より高い平滑性を得ることができる。押圧処理に際して積層体に含浸させる液状物は、特に限定されず、例えば水または任意の水性組成物等であってよい。簡便には、水流交絡処理の後に続けて押圧処理を実施してよく、この場合、水流交絡処理に用いた水が積層体に含浸されて湿潤状態を形成している。湿潤状態での押圧処理は、湿潤状態にある積層体を一対のロール間に通して実施するものであってよく、この場合、積層体はロール間を通ることにより押圧されると共に、積層体に含浸されている液状物が部分的に除去されるものであってよい。湿潤状態にある積層体を一対のロール間に通して押圧処理を実施する場合、線圧150〜550N/cmにて積層体10を押圧することが好ましい。その後、積層体10を適宜乾燥させてよい。
また、押圧処理は、同時に熱処理を行うものであってもよい。例えば、加熱された一対のロール間に積層体を通して、押圧および加熱するものであってよい。この場合、加熱された一対のロール間に通す前に、適宜、積層体10を乾燥させてよい。乾燥温度は、好ましくは100〜160℃に設定され、より好ましくは120〜150℃に設定される。必要に応じて予め乾燥させた積層体を、加熱された一対のロール間に通して押圧処理および熱処理を同時に実施する場合、ロールの表面温度を100〜130℃として、線圧150〜550N/cmにて積層体10を押圧することが好ましい。
かかる押圧処理は、少なくとも1回実施するものであればよいが、2回以上実施してもよい。例えば、湿潤状態にある積層体を一対のロール間に通すことによる押圧処理と、積層体を加熱された一対のロール間に通すことによる押圧処理とを、任意の順序で組み合わせて実施してもよい。より詳細には、例えば、水流交絡処理後の湿潤状態にある積層体を一対のロール間に通し、必要に応じて乾燥させ、その後、加熱された一対のロール間に通してよい。
またあるいは、押圧処理は、上記のような一対のロール9a、9bを用いずに実施してもよい。例えば、平板(平面)プレス(図示せず)により実施してもよい。この場合、平板の表面温度を90〜130℃として、圧力0.1〜0.5MPaにて積層体10を押圧することが好ましい。
上側および/または下側繊維層が熱接着性繊維を含む場合には、任意の適切なタイミングで(例えば、押圧後または押圧と同時に、あるいは、乾燥後または乾燥と同時に)、熱接着性繊維によって繊維同士を熱接着させるため、熱接着性繊維が溶融または軟化する温度で熱処理を実施してよい。例えば、熱接着性繊維として複合繊維を用いた場合、複合繊維の低融点成分の融点以上、複合繊維の高融点成分の融点未満の温度で熱処理するとよい。また、熱処理温度をこの範囲内で変化させることによって、得られるシートの風合い、強力、および伸長性を調節することが可能となる。
以上のようにして、本実施形態の製造方法により、化粧料含浸用皮膚被覆シート13が製造される。
最終的に得られるシート13の目付は、例えば25〜135g/m、好ましくは30〜90g/m、より好ましくは35〜70g/m、更に好ましくは35〜55g/mである。シートの目付が30g/m以上であると、含浸させ得る化粧料の絶対量を適切に確保でき、また、取扱性に優れ、手で持ったときの触感がしっかりとしたものとなる。シートの目付が90g/m以下であると、適度な薄さとなり、高い透明性を示す。
これにより得られたシート13は、上側繊維層1および下側繊維層3ならびに中間繊維層2がセルロース系繊維を主成分とし、特に上側繊維層1および下側繊維層3はセルロース系再生繊維を主成分としており、(好ましくは水流交絡処理を比較的穏やかな水圧条件で行って)押圧処理によりその表面(積層体10の上面10aおよび下面10b)が平滑化されているので、光の乱反射が低減され、湿潤状態において高い透明性を示す。そして、このシート13は、上側繊維層1および下側繊維層3ならびに中間繊維層2の積層構造を有し、中間繊維層がセルロース系短繊維を主成分としているので、適度な強度と伸長性を有し、取扱性が良好(湿潤状態において、シートにコシがあって、破れにくく、広げ易く、皮膚に装着し易い)である。
湿潤状態におけるシートの透明性は、シートに液状の化粧料または水を含浸させたものの可視光透過率(%)を測定することにより評価可能である。また、所定の色(例えば人体の肌色と同等の色)を標準モデルとし、シートに液状の化粧料または水を含浸させたものを標準モデルに貼り付けた場合の明度(例えばY値)を測定し、貼り付けていない場合の標準モデルの明度と比較することによっても、湿潤状態におけるシートの透明性を評価できる。
湿潤状態におけるシートの取扱性は、シートの破断強力、破断伸度、伸長応力(または伸長モジュラス強度、剛軟度等により評価可能である。破断強力、破断伸度および剛軟度は、JIS L1096に規定される「引張強さ」、「伸び率」、「剛軟度」に従って測定される。伸長応力(単に「応力」とも言う)は、所定量だけシートを伸長させるときに必要な力をいう。例えば、5cm幅の試料を10%、20%、30%伸ばすのに必要な力を、それぞれ10%応力、20%応力、30%応力と規定できる。10〜30%応力が低いことは、シートを伸ばしていくときに、初期の段階で必要な力が小さいことを意味する。
取扱性の向上は、上側および下側繊維層がセルロース系再生繊維としてビスコースレーヨンを含むものとして作製したシートを、ビスコースレーヨンの単層不織布と比較した場合に顕著である。ビスコースレーヨンは、湿潤状態において強度が低下し、ビスコースレーヨンの単層不織布では通常の約半分程度の強度になり得、コシのないシートとなる。これに対して、本発明のように上側繊維層と下側繊維層との間に中間繊維層を設けて積層構造とし、中間繊維層にセルロース系短繊維を用いることにより、強度低下が低減され、取扱性が格段に向上する。
以上により製造された化粧料含浸用皮膚被覆シート13は、液状の化粧料を含浸させて、人体の皮膚等に貼り付けて使用される。
液状の化粧料は、一般的に水性組成物であり、有効成分として、例えば、保湿成分、クレンジング成分、制汗成分、香り成分、美白成分、血行促進成分、紫外線防止成分、痩身成分等を含むことが好ましいが、これらに限定されるものでなく、皮膚に対して特定の作用を奏することが期待される任意の成分を含んでよい。
液状の化粧料の含浸量は、シート100質量部に対して、化粧料を100質量部以上1500質量部以下、好ましくは400質量部以上1000質量部以下の範囲とし得る。化粧料含浸量をこの範囲とすることによって、十分量の有効成分を皮膚に供給するとともに、液だれ等の使用時の不都合を回避することができる。最適な化粧料含浸量は、シートの性質、特に吸水性によって適宜決定する。好ましい態様においては、設定された使用時間中、被覆シートの飽和量以上の化粧料が存在するように、化粧料含浸量が調整される。
液状の化粧料を含浸させたシートは、フェイスマスクの形態であってよい。フェイスマスクは、顔を被覆するのに適した形状に加工され、例えば、目、鼻および口に相当する部分に、必要に応じて打ち抜き部または切り込み部が設けられる。あるいは、フェイスマスクは、顔の一部分(例えば、目元、口元、鼻または頬)のみを覆うような形状に加工してよい。あるいはまた、フェイスマスクは、2つまたはそれよりも多い部分を別々に覆うシートのセットとして提供してよい。
以上、本発明の1つの実施形態を通じて、本発明の化粧料含浸用皮膚被覆シートの製造方法、これによって得られる化粧料含浸用皮膚被覆シートおよびその使用方法について説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に限定されず、種々の改変が可能である。
上述の実施形態においては、積層体ひいてはシートが、上側および下側繊維層ならびに中間繊維層の三層構造を有し、その表面が上側および下側繊維層により構成される場合について説明した。しかしながら、シートの透明性を著しく損なわない限り、1つまたはそれ以上の他の層が、積層体および/またはシートの片側または両側の表面や、上側および/または下側繊維層と中間繊維層との間に存在していてもよい。
また、上述の実施形態においては、押圧処理の前に水流交絡処理を実施するものとした。しかしながら、このことは、本発明の製造方法に必ずしも要しない点に留意されたい。例えば、好ましさは劣るが、押圧処理の後に水流交絡処理を実施しても、水流交絡処理に代えて他の交絡処理および/または繊維間結合処理、例えばケミカルボンド、サーマルボンド、ニードルパンチ等を実施してもよい。
また、本発明によって得られる化粧料含浸用皮膚被覆シートの用途は、フェイスマスクに限定されず、種々の用途に使用可能である。例えば、保湿成分を含む液状の化粧料を含浸させたシートを、首、肘または踵に貼付して使用してよい。あるいは、痩身成分を含む液状の化粧料を含浸させたシートを腹部または大腿部に貼付して使用してよい。あるいはまた、鎮痛消炎剤等の液状の薬剤を含浸させたシートを、肘、肩、腰または足首に貼付して使用することも可能である。
以下、本発明について実験例を通じて詳述する。なお、実験例にて作製したシート(サンプル)の評価は下記の通り行った。
[透明性]
シートに、液状の化粧料(化粧水、商品名「アクアレーベル アクネケア&美白水」、(株)資生堂製)を、シート質量に対して700質量%の割合で含浸させた状態(化粧水含浸状態)で、目視により、以下の基準に従って3段階で評価した。
3:非常に透明である
2:透明である
1:不透明である
[目付、厚み、密度]
シートの目付(実測値)は、所定寸法の試料片を、化粧料や水等で濡らさない状態で、質量測定して算出した。
シートの厚みは、厚み測定機(商品名「THICKNESS GAUGE」、モデル CR−60A、(株)大栄科学精器製作所製)を用い、化粧料や水等で濡らさず、かつ試料1cmあたり3gの荷重を加えた状態で測定した。
シートの密度は、目付(実測値)および厚みから算出した。
[破断強力、破断伸度、10%、20%および30%応力]
JIS L 1096 8.14.1 A法(ストリップ法)に準じて、定速緊張形引張試験機を用いて、試料片の幅5cm、つかみ間隔10cm、引張速度30±2cm/分の条件で引張試験に付し、切断時の荷重値、伸長率、10%、20%および30%応力を測定し、それぞれ破断強力、破断伸度、10%、20%および30%応力とした。引張試験は、化粧料や水等で濡らさない状態(ドライ)の試料片と、水で十分(水が滴り落ちない最大限度で)濡らした状態(ウェット)の試料片の双方につき、縦方向(MD)および幅方向(CD)の2つの引張方向にて実施した。
[実験例1]
(1)上側繊維層および下側繊維層の準備
セルロース系再生繊維として、酸化チタン非含有で、菊花状の繊維断面を有するビスコースレーヨン繊維(繊度1.7dtex、繊維長38mm、商品名「BH」、ダイワボウレーヨン(株)製)100質量%のカードウェブを、ローラー型パラレルカード機にて、3種の目付11.5g/m、16.5g/m、21.5g/mで作製した。
これら各目付につき2枚のカードウェブを準備し、同一目付の2枚のカードウェブを、同一サンプルの上側繊維層および下側繊維層とした。
(2)中間繊維層の準備
セルロース系短繊維としてパルプ繊維100質量%からなる湿式不織布(目付17g/m、平均繊維長5mm、ハビックス(株)製)を準備した。
この湿式不織布を中間繊維層とした。
(3)シートの作製
・水流交絡処理
上記の通り準備した各繊維層を、上側繊維層、中間繊維層、下側繊維層の順番で積層し、この積層体をネット上に載置して速度4m/minで進行させながら、水流交絡処理に付した。水流交絡処理は、孔径0.10mmのオリフィスが0.6mm間隔で設けられているノズルを備えたウォータージェット装置を用いて、積層体の上面に対して水圧1MPaおよび2MPaの柱状水流を1回ずつ噴射し、その後、同様のウォータージェット装置を用いて、積層体の下面に対して水圧1MPaおよび2MPaの柱状水流を1回ずつ噴射した。積層体の表面とオリフィスとの間の距離は15mmとした。ネットには、経糸の線径が0.132mm、緯糸の線径が0.132mm、メッシュ数が90メッシュの平織りポリエチレンテレフタレート製ネットを用いた。
・押圧処理
これにより得られた不織布を、一対のマングルロール間に通して線圧350N/cmで押圧処理に付した。
・乾燥処理
その後、不織布を100℃で乾燥させた。
以上により、サンプル1a〜1cのシートを作製した。各サンプルで使用した繊維層の目付および得られたシートの目付(名目値)を表1にまとめて示す。
Figure 2014133715
サンプル1a〜1cのシートについて透明性(化粧水含浸状態)を評価したところ、いずれも、上記3段階評価で3であった。
これらサンプル1a〜1cのシートは、手で持ったときにコシがあり、伸長性を有し、被覆に対する密着性(フィット性)が高く、取扱性に優れていた。
[実験例2]
上側繊維層および下側繊維層として下記酸化チタン非含有セルロース系再生繊維100質量%のカードウェブを作製して使用したこと、および押圧処理を行わなかったこと以外は、上記実験例1と同様にしてシートを作製した。本実験例のサンプル番号(No.)に付した記号「a」〜「c」は、実験例1におけるサンプル1a〜1cの各繊維層の目付およびシートの目付(名目値)(表1参照)にそれぞれ対応していることを意味する。
サンプル2a〜2c:円形状の繊維断面を有する溶剤紡糸セルロース繊維(繊度1.7dtex、繊維長38mm、商品名「リヨセルNW BRIGHT」、レンチング製)
サンプル3a〜3c:菊花状の繊維断面を有するビスコースレーヨン繊維(繊度1.7dtex、繊維長38mm、商品名「BH」、ダイワボウレーヨン(株)製)(実験例1で使用したものと同様である)
サンプル4a〜4c:菊花状の繊維断面を有するビスコースレーヨン繊維(繊度1.7dtex、繊維長38mm、商品名「RB」、ダイワボウレーヨン(株)製)
サンプル5a〜5c:菊花状の繊維断面を有するビスコースレーヨン繊維(繊度1.4dtex、繊維長38mm、商品名「RB」、ダイワボウレーヨン(株)製)
サンプル6a〜6c:菊花状の繊維断面を有するビスコースレーヨン繊維(繊度2.2dtex、繊維長38mm、商品名「FR」、ダイワボウレーヨン(株)製)
以上により、サンプル2a〜2c、3a〜3c、4a〜4c、5a〜5c、6a〜6cのシートを作製した。これらサンプルのシートについて透明性(化粧水含浸状態)を評価したところ、いずれも、上記3段階評価で2であった。
これらサンプルのシートは、手で持ったときにコシがあり、取扱性に優れていた。
また、これらサンプルのそれぞれから2枚の試料片を得て、化粧料や水等で濡らさない状態で目付、厚み、密度を測定し、更に、うち1枚(枝記号「−D」)は水に濡らさない状態(ドライ)で、もう1枚(枝記号「−W」)は水に十分に濡らした状態(ウェット)で、破断強力、破断伸度、10%、20%および30%応力を測定した。結果を表2〜4に示す。なお、表中、記号「−」は、測定不能(所定の伸度に達する前に破断したこと)を意味する(以下も同様)。
Figure 2014133715
Figure 2014133715
Figure 2014133715
[実験例3]
下記酸化チタン非含有セルロース系再生繊維100質量%のカードウェブを、ローラー型パラレルカード機にて、3種の目付(名目値)40g/m、50g/m、60/mで作製した。上側繊維層、中間繊維層および下側繊維層の積層体に代えて、このカードウェブ(単層)を使用したこと、および押圧処理を行わなかったこと以外は、上記実験例1と同様にしてシートを作製した。本実験例のサンプル番号に付した記号「a」〜「c」は、実験例1におけるサンプル1a〜1cのシートの目付(名目値)(表1参照)に対応していることを意味する。
サンプル7a〜7c:円形状の繊維断面を有する溶剤紡糸セルロース繊維(繊度1.7dtex、繊維長38mm、商品名「リヨセルNW BRIGHT」、レンチング製)
サンプル8a〜8c:菊花状の繊維断面を有するビスコースレーヨン繊維(繊度1.7dtex、繊維長38mm、商品名「BH」、ダイワボウレーヨン(株)製)
サンプル9a〜9c:菊花状の繊維断面を有するビスコースレーヨン繊維(繊度1.7dtex、繊維長38mm、商品名「RB」、ダイワボウレーヨン(株)製)
サンプル10a〜10c:菊花状の繊維断面を有するビスコースレーヨン繊維(繊度1.4dtex、繊維長38mm、商品名「RB」、ダイワボウレーヨン(株)製)
サンプル11a〜11c:菊花状の繊維断面を有するビスコースレーヨン繊維(繊度2.2dtex、繊維長38mm、商品名「FR」、ダイワボウレーヨン(株)製)
サンプル12a、12c:菊花状の繊維断面を有するビスコースレーヨン繊維(繊度2.2dtex、繊維長51mm、商品名「FR」、ダイワボウレーヨン(株)製)
なお、サンプル12bのシートは作製を省略した。
以上により、サンプル7a〜7c、8a〜8c、9a〜9c、10a〜10c、11a〜11c、12a、12cのシートを作製した。これらサンプルのシートについて透明性(化粧水含浸状態)を評価したところ、いずれも、上記3段階評価で3であった。
これらサンプルのシートは、手で持ったときにコシがなく、取り扱い難かった。
また、これらサンプルのそれぞれから2枚の試料片を得て、化粧料や水等で濡らさない状態で目付、厚み、密度を測定し、更に、うち1枚(枝記号「−D」)は水に濡らさない状態(ドライ)で、もう1枚(枝記号「−W」)は水に十分に濡らした状態(ウェット)で、破断強力、破断伸度、10%、20%および30%応力を測定した。結果を表5〜7に示す。
Figure 2014133715
Figure 2014133715
Figure 2014133715
[実験例4]
下記酸化チタン含有セルロース系再生繊維100質量%のカードウェブを、ローラー型パラレルカード機にて、3種の目付(名目値)40g/m、50g/m、60/mで作製した。上側繊維層、中間繊維層および下側繊維層の積層体に代えて、このカードウェブ(単層)を使用したこと、および押圧処理を行わなかったこと以外は、上記実験例1と同様にしてシートを作製した。本実験例のサンプル番号に付した記号「a」〜「c」は、実験例1におけるサンプル1a〜1cのシートの目付(名目値)(表1参照)に対応していることを意味する。
サンプル13a〜13c:菊花状の繊維断面を有するビスコースレーヨン繊維(繊度1.7dtex、繊維長38mm、酸化チタン含量0.5質量%、商品名「CD」、ダイワボウレーヨン(株)製)
以上により、サンプル13a〜13cのシートを作製した。これらサンプルのシートについて透明性(化粧水含浸状態)を評価したところ、いずれも、上記3段階評価で1であった。
これらサンプルのシートは、手で持ったときにコシがなく、取り扱い難かった。
実験例1〜4の結果から、実験例1では、中間繊維層を適用しつつも、押圧処理を実施することによって、実験例2(中間繊維層を適用し、押圧処理を実施しなかった場合)よりも湿潤状態において高い透明性を示すシートを実現することができ、また、実験例3(中間繊維層を適用せず、かつ押圧処理を実施しなかった場合)と同様に高い透明性を得ることができた。加えて、実験例1では、実験例3よりも取扱性に優れたシートを得ることができた。実験例4は、透明性および取扱性の双方において劣っていた。
本発明の化粧料含浸用皮膚被覆シートは、化粧料を含浸させたフェイスマスク等の基材として好適に使用される。
1 上側繊維層
2 中間繊維層
3 下側繊維層
7a、7b ウォータージェット装置
9a、9b ロール
10 積層体
10a 上面
10b 下面
13 化粧料含浸用皮膚被覆シート

Claims (9)

  1. セルロース系再生繊維を50質量%以上含む上側繊維層および下側繊維層と、それらの間に位置し、かつ、セルロース系短繊維を50質量%以上含む中間繊維層とを含む積層体を押圧処理に付して、該積層体の上面および下面を平滑化することを含む、化粧料含浸用皮膚被覆シートの製造方法。
  2. 上側繊維層および下側繊維層が、それぞれ、セルロース系再生繊維としてビスコースレーヨン、溶剤紡糸セルロース繊維および銅アンモニアレーヨンの少なくとも一種を50質量%以上含む、請求項1に記載の製造方法。
  3. 上側繊維層および下側繊維層のそれぞれにおいて、セルロース系再生繊維中の艶消剤の含量が0.3質量%以下である、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 中間繊維層が、セルロース系短繊維としてパルプ繊維を50質量%以上含む、請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 中間繊維層が、湿式ウェブまたは湿式不織布である、請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 押圧処理が、積層体を一対のロール間に通すことによって実施される、請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
  7. 押圧処理の前に、積層体を水流交絡処理に付して一体化することを更に含む、請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法。
  8. 水流交絡処理が、1〜4MPaの水圧下にて実施される、請求項7に記載の製造方法。
  9. 押圧処理が、湿潤状態にある積層体に対して実施される、請求項1〜8のいずれかに記載の製造方法。
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