JP2014133579A - 詰め替え用紙容器 - Google Patents

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JP2014133579A JP2013002444A JP2013002444A JP2014133579A JP 2014133579 A JP2014133579 A JP 2014133579A JP 2013002444 A JP2013002444 A JP 2013002444A JP 2013002444 A JP2013002444 A JP 2013002444A JP 2014133579 A JP2014133579 A JP 2014133579A
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Abstract

【課題】剛性を有し、取り扱い性がよく、詰め替え作業が容易にできる詰め替え用紙容器を提供することにある。
【解決手段】紙を基材層とし、少なくとも、外層/基材層/接着層/中間層/シーラント層から成る積層体からなり、天部、胴部、底部を備え、該胴部が、四枚の側面板がそれぞれ四本の側面稜罫線を介して形成される四角筒状の詰め替え用紙容器であって、前記詰め替え用紙容器の一部に、前記基材層に穿設された開口部23または切れ目線による紙脆弱部からなる注ぎ口形成部20が形成され、前記注ぎ口形成部20を詰め替え先の容器の口部に押し当て、前記注ぎ口形成部20を押し破り注ぎ口を形成し、内容物を口部から直接詰め替えるようにしたことを特徴とする詰め替え用紙容器である。
【選択図】図3

Description

本発明は、紙を基材層とした積層体からなり、詰め替え先の容器に内容物、主として液体を詰め替えることに使用するものであり、更に詳しくは、折り畳みスリーブから形成される紙容器を用いた詰め替え用紙容器に関するものである。
従来、シャンプー、リンス、液体洗剤などの液状物を詰め替える容器としては、包装袋が多く使用されている。包装袋は、スタンディングパウチやピロー包装されたものが殆どで、詰め替え時は、包装袋の一部を挟みで切るか、または包装袋に設けられたVノッチなどを利用して開封し、空になった容器に詰め替えることが行われている。
しかし、包装袋から容器への詰め替えは、煩雑で、詰め替え時に内容物を周囲に飛散したり、また内容物が粘調のため、内容物を包装袋から十分に流出させることができず、包装袋に残りすぎる等の問題がある。また詰め替えをし易くするために、包装袋の先端を細く、即ち注ぎ口を小さくして使用されているものが多く、使用時に包装袋を切る時に、内容物が飛散することがあり、手や周囲を汚してしまう問題もある。また包装袋を掴み易くするために、包装袋の剛性を上げることから、包装フィルムの総厚を厚くするために、易カット部やVノッチ部を開封するのに力を必要としていた。
包装袋の他に、四角筒状の液体用紙容器や口栓付きの液体用紙容器を使用する場合がある。しかし、飲料が収納された液体用紙容器と間違われる問題、また詰め替える時に脈動が発生して飛散する問題もある。
また、従来の製品は、詰め替えに先立って詰め替え用容器を開封して開口部を設け、その後、詰め替え先の容器の口部へ詰め替えを行わねばならない構造的な問題点がある。
これらを、改善するために、ガスバリア性を備え、紙積層体からなる容器本体、パーツ、シール上の蓋材、オーバーキャップからなるバリア性を備えた詰め替え用容器であって、この蓋材には、その中心から放射状に、かつ周方向に所定の間隔をおいて強度弱点部が備わっており、容器本体を逆さにし、蓋材を詰め替え先の容器の口部に押し圧して、強度弱点部に沿って押し破り、内容物を漏斗で中央に集めながら、詰め替え先の容器の口部から直接注ぎ込めるようにした詰め替え用容器がある(特許文献1)。
しかし、内容物が、粉末や顆粒状のものであることから本発明の趣旨とは異なる。また容器本体、漏斗パーツ、蓋材など、異種なるパーツを使用することから、生産コストがアップする問題がある。
また、紙容器と注出器がセットになった液体注出容器がある。紙容器と注出器がセットになっており、注出器は繰り返し使用し、内容物の詰め替えは、紙容器の交換によって行う提案である(特許文献2)。
しかし、紙容器がそのまま容器本体になるために、容器本体の剛性の向上、押圧に対する座屈強度の向上等などの問題があり、また、注出器を取り付ける注出口部を取り付ける必要があるために、生産コストがアップする問題がある。
よって、詰め替え先の容器に液体状の内容物を詰め替える際、取り扱い性がよく、容易に詰め替え作業ができる紙容器の要望がある。
特開2010−18326号公報 特開平10−29655号公報
このような背景技術を鑑みて、剛性を有し、取り扱い性がよく、詰め替え作業が容易にできる詰め替え用紙容器を提供することにある。
上記の課題を解決するために、発明者は鋭意検討を行い、本発明を完成した。
本発明の請求項1に係る発明は、紙を基材層とし、少なくとも、外層/基材層/接着層/中間層/シーラント層から成る積層体からなり、天部、胴部、底部を備え、該胴部が、四枚の側面板がそれぞれ四本の側面稜罫線を介して形成される四角筒状の詰め替え用紙容器であって、
前記詰め替え用紙容器の一部に、前記基材層に穿設された開口部または切れ目線による紙脆弱部からなる注ぎ口形成部が形成され、
前記注ぎ口形成部を詰め替え先の容器の口部に押し当て、前記注ぎ口形成部を押し破り注ぎ口を形成し、内容物を前記口部から直接詰め替えるようにしたことを特徴とする詰め替え用紙容器である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記注ぎ口形成部の領域のシーラント層の中間層側の面に、フィルム脆弱部が形成されてなることを特徴とする請求項1記載の詰め替え用紙容器である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記開口部が、シール材にて覆われていることを特徴とする請求項1または2記載の詰め替え用紙容器である。
本発明の請求項4に係る発明は、前記中間層が、酸化アルミニウムまたは酸化珪素を蒸着したポリエステルフィルムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の詰め替え用紙容器である。
本発明の請求項5に係る発明は、前記詰め替え用紙容器が、フラットトップ型であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の詰め替え用紙容器である。
本発明の詰め替え用紙容器(以下、紙容器と記す)は、注ぎ口形成部を詰め替え先の容器の口部に押し当て押し破り、注ぎ口を形成することにより、紙容器と詰め替え先の容器とを直に連通できる。しかも紙容器は、四角筒状で剛性を有しているために、詰め替え作業が、容易にかつ確実に行うことができる。
本発明の請求項1によれば、基材層に穿設した開口部または切れ目線による強度脆弱部からなる注ぎ口形成部が形成され、該注ぎ口形成部を詰め替え先の容器の口部に押し当て、注ぎ口形成部を押し破り注ぎ口を形成し、内容物を口部から直接詰め替えることにより、詰め替え作業が容易でかつ確実に行うことができる。
従来のスタンディングパウチ等と違って、四角筒状の紙容器であり、剛性を有し取り扱
いが容易である。また詰め替え時に紙容器をしっかり掴むことができ、内容物を容易に詰め替えできる。
基材層に穿設した開口部を設け、注ぎ口形成部を形成することで、詰め替え先の容器の口部、例えばプラスチックボトルの口部が容易に押し破ることができる。
基材層に切れ目線による紙脆弱部を設け、注ぎ口形成部を形成することで、詰め替え先の容器の口部、例えばプラスチックボトルの口部が容易に押し破ることができる。また開口部を設けるのに比べ、注ぎ口形成部の剛性の低下を抑制することができる。
注ぎ口形成部を紙容器の一部、即ち天部または底部に形成することにより、紙容器をしっかり掴むことができる。注ぎ口形成部を詰め替え先の容器の口部に押し当て、押し破るのが容易にできるため、詰め替え作業が容易にできる。
本発明の請求項2によれば、注ぎ口形成部の領域のシーラント層の中間層側の面に、フィルム脆弱部が形成されてなることにより、詰め替え先の容器の口部を押し当て押し破り易くすることができる。容易に注ぎ口を形成し詰め替えができる。
本発明の請求項3によれば、開口部が、シール材にて覆われていることにより、開口部に埃、汚れなどの付着を防止することができる。
本発明の請求項4によれば、中間層が、酸化アルミニウムまたは酸化珪素を蒸着したポリエステルフィルムであることにより、酸素ガスバリア性および水蒸気バリア性に優れ、また使用後の廃棄処理での焼却残渣の問題がない。また製品への異物検査などの対応が可能である。
本発明の請求項5によれば、紙容器が、フラットトップ型であることにより、取り扱いが容易で、詰め替え作業が簡単にかつ確実にできる。注ぎ口形成部が天部または底部に形成されることで、詰め替え先の容器の口部に押し当て易く、取扱い易い紙容器とすることができる。
本発明の詰め替え用紙容器を形成する一実施形態のブランク(外面を示す)の一例を示す説明図である。 本発明の詰め替え用紙容器を形成する他の実施形態のブランク(外面を示す)の一例を示す説明図である。 図1のブランクを組み立て成型したフラットトップ型詰め替え用紙容器の一例を示す説明図である。 図2のブランクを組み立て成型したフラットトップ型詰め替え用紙容器の一例を示す説明図である。 図1の注ぎ口形成部の積層体の一例を示す説明図である。 図1の注ぎ口形成部の積層体(フィルム脆弱部を有する)の一例を示す説明図である。 図1の注ぎ口形成部の積層体(シール材で覆う)の一例を示す説明図である。 図2の注ぎ口形成部の積層体の一例を示す説明図である。 図3の注ぎ口形成部にボトル容器の口部を押し込み、詰め替えている状態の一例を示す説明図である。 フィルム脆弱部の形状の一例を示す説明図である。 紙脆弱部の形状の一例を示す説明図である。 本発明の積層体の層構成の一例を示す説明図である。
以下本発明を実施するための形態につき説明する。
図1は、本発明の詰め替え用紙容器を形成する一実施形態のブランク(外面を示す)の一例を示す説明図である。ブランク50は、縦方向の折り曲げ線aを介して、背パネル110、左側パネル120、表パネル130、右側パネル140、裏パネル150からなり、各パネルには、横方向の折り曲げ線bを介して、それぞれ胴部C、該胴部の上部に天部B、下部に底部Dが形成されている。また左側パネル120、右側パネル140の天部Bには、折り込み線cが形成され、天部の上部には、トップシール部Aがそれぞれ形成されている。また表パネル130の天部Bには、開口部23からなる注ぎ口形成部20が形成されている。
図2は、本発明の詰め替え用紙容器を形成する他の実施形態のブランク(外面を示す)の一例を示す説明図である。表パネル130の天部Bには、紙脆弱部22からなる注ぎ口形成部21が形成されている。
図3は、図1のブランクを組み立て成型したフラットトップ型紙容器の一例を示す説明図である。図1のブランクをスリーブ(図には示していない)に組み立て、一方の開口口を成型して底部Dを形成して、次いで、他方の開口口を成型してトップシール部Aをシールしてフラットトップ型の紙容器100に組み立てものである。紙容器の天部Bには、開口部23を有した注ぎ口形成部20が形成されている。注ぎ口形成部20を設ける位置は、天部Bのトップシール部A以外の位置であればどこでも構わない。また底部にも形成できる。
図4は、図2のブランクを組み立て成型したフラットトップ型紙容器の一例を示す説明図である。図1のブランクと同様に行うことで可能である。紙容器の天部Bには、切れ目線による紙脆弱部22を有した注ぎ口形成部21が形成されている。また注ぎ口形成部21を設ける位置は、天部Bのトップシール部A以外の位置であればどこでも構わない。また底部にも形成できる。
以下、本発明を実施するための形態につき、更に詳しく説明する。
図5は、図1の注ぎ口形成部20の積層体の一例を示す説明図である。少なくとも、熱融着性を有する外層2/基材層3/接着層4/ガスバリア性を有する中間層5/シーラント層6からなる積層体1からなっている。基材層3に穿設された開口部23が形成され、注ぎ口形成部20が形成されている。詰め替え先の容器の口部により押し破ることで、注ぎ口を形成が形成され、内容物を詰め替えることができる。尚、開口部23は、接着層を切断する深さまで穿設されてもよいが、中間層を切断する深さまで達してはならない。
図6は、図1の注ぎ口形成部の積層体(フィルム脆弱部を有する)の一例を示す説明図である。注ぎ口形成部20の領域のシーラント層6の中間層側の面には、ハーフカット線25によりフィルム脆弱部24が形成され、注ぎ口形成部20が形成されている。詰め替え先の容器の口部による押し破りを更に向上させたものである。
また、開口部の強度を向上させるために、図7に示すように、開口部23をシール材11で覆うこともできる。開口部23をシール材11で貼着させたものである。シール材11としては、紙やポリエステルフィルムなどの基材に再剥離性を有する粘着剤を積層したもの、該基材にイージーピールシーラント層を積層したものなどが挙げられ、圧または熱圧により貼着させることができる。詰め替え作業を行う際には、シール材を剥離してから注ぎ口形成部を出現させ詰め替え作業することになる。
図8は、図2の注ぎ口形成部の積層体の一例を示す説明図である。基材層3に切れ目線12により紙脆弱部22が形成され、かつシーラント層6の中間層側の面には、ハーフカット線25によりフィルム脆弱部24が形成され、注ぎ口形成部21が形成されている。詰め替え先の容器の口部を、注ぎ口形成部に押し当て、押し破ることで、注ぎ口を形成して、内容物を詰め替えることができる。
また、切れ目線による紙脆弱部を形成することは、上記開口部と比べ、注ぎ口形成部の剛性を保持し強度の低下を抑制することができる。また外観でも目立ち難い効果を有している。
図9は、図3の注ぎ口形成部にボトル容器の口部を押し込み、詰め替えている状態の一例を示す説明図である。(図9−1)は、例えば、天部に注ぎ口形成部が形成された紙容器を逆さにして、詰め替え先の容器27の口部28に注ぎ口形成部20の開口部を押し当てている状態を示している。(図9−2)は、口部28が、中間層5とシーラント層6を押し破り注ぎ口29を形成させ、紙容器と詰め替え先容器27を連通させる。紙容器内の内容物が詰め替え先の容器27内に詰め替えが行われる状態を示している。mは内容物の流れを示している。
図10は、フィルム脆弱部の形状の一例を示す説明図である。注ぎ口形成部の領域では、ガスバリア性を有する中間層とシーラント層が積層された積層フィルムが内容物を保護している。この積層フィルムの押し破り性を向上させるために、シーラント層の中間層側にフィルム脆弱部24が形成されている。例えば、図10−1のような、中央で互いに等間隔で交差する4本の直線状のハーフカット線25を設けた形状、図10−2のような、中央で互いに交差する4本の直線状のハーフカット線25と、該交差する点と中心点を同一にして円形状のハーフカット線26を設けた形状、また図10−3のような、中央で互いに等間隔で交差する直線状のハーフカット線25と、該交差する点と中心点を同一にして半径の異なる円形状のハーフカット線26を複数設けた形状、等が可能である。本発明の目的を達成する形状であれば特に限定されない。
注ぎ口形成部を形成する開口部の形状は、詰め替え先の容器の口部を押し当て押し破り易い形状であれば特に限定されない。通常、詰め替え先の容器は、プラスチックボトルが多く、その口部の形状は、一般的に円形状であることから、円形状が好ましい。
また、紙脆弱部22の形状としては、図11に一例を示す、図11−1に示すような中心で交差する二本の切れ目線12を設けた形状、図11−2に示すような中心で交差する4本の切れ目線12を設けた形状、図11−3に示すような舌状の切れ目線13を設けた形状、等が挙げられる。詰め替え先の容器の口部を押し当て押し破り易い形状であれば特に限定されない。
本発明の積層体について、更に詳しく説明する。
図12は、本発明の積層体の層構成の一例を示す説明図である。積層体1は、表面から順に熱融着性を有する外層2/基材層3/接着層4/ガスバリア性を有する中間層5/接着剤層7/シーラント層6から構成される。印刷層10が必要であれば、外層の表面に形成することができる。またガスバリア性を有する中間層5としては、無機酸化物8を蒸着したポリエステルフィルム9が使用される。無機酸化物6を蒸着したポリエステルフィルム9を使用することで、酸素ガスバリア性および水蒸気バリア性に優れ、また使用後の廃棄処理での焼却残渣の問題がない。製品への異物検査等の対応が可能である。
本発明の紙容器の製造方法について説明する。図1のブランクの背パネルと裏パネルを熱融着し、スリーブ(図には示していない)を形成し、その後、一方の開口口を成型して底部を形成し、内容物を充填後、他方の開口口を成型してトップシール部をシールして紙容器を形成することができる。通常の液体用紙容器の製造ラインを使用して形成することができる。紙容器の天部に、注ぎ口形成部が形成されて紙容器の保形性も維持されている。また底部にも注ぎ口形成部を形成してもよい。
更に本発明を詳しく説明する。
積層体1を形成する基材層としては、紙の坪量が200〜500g/mの範囲、密度0.6〜1.1g/cmの範囲のものを使用できる。カップ原紙、ミルク原紙等が使用できる。
基材層の所定の位置に、開口部を形成する方法としては、金属刃を用いてトムソン抜き機、プレス抜き機、レーザー加工などで可能である。
また基材層の所定の位置に、切れ目線により紙脆弱部を形成する方法としては、金属刃を用いてトムソン抜き機、プレス抜き機、レーザー加工などで可能である。
熱融着性を有する外層2としては、15〜30μmの範囲のポリエチレンフィルムを使用できる。ポリエチレン樹脂を押出し機にて押出しラミネートすることで可能である。
接着層4には、ポリエチレンフィルムが可能である。低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EAA)、アイオノマー、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂層が使用できる。厚みは10〜50μmの範囲であればよい。
中間層5は、透明性を有するポリエステルフィルム、延伸ポリプロピレンフィルムなどの基材に無機酸化物を蒸着したものが使用できる。無機酸化物としては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどが使用できる。フィルムの厚みは6〜25μm範囲無機酸化物蒸着層の厚みは5〜100nmの範囲がよい。尚蒸着面の向きは、中間層側、シーラント層側どちらでもよい。
シーラント層6は、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)などが使用可能で単層もしくは多層でもよい。好ましくは直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)がよい。厚みは30〜100μmの範囲がよい。
中間層5とシーラント層6の貼り合せは、接着剤層7を介してドライラミネートにて可能である。接着剤としては、二液反応型の接着剤、例えばポリウレタン系接着剤などが一般的に使用できる。
次に、基材層と中間層との貼り合わせは、上記接着層4を介して貼り合わせることができる。例えば、ポリエチレン樹脂を押出し機にて押出しラミネートすることで可能である。以上のようにして積層体を形成することができる。
次に、上記積層体をフラットトップ型紙容器の形状に合わせ、ブランクを作成する。罫線、外形抜きなどは一般的な公知の方法で加工することができる。注ぎ口形成部が天部に
配置されるように形成する。例えば、金属刃を用いたトムソン抜き機による方法で可能である。
このブランク20を、縦方向の折り曲げ線、横の折り曲げ線に沿って折り曲げ、背パネルと裏パネルを熱融着し、四角筒状のスリーブを作成する。
次に四角筒状のスリーブを、充填機において底部を成型閉塞し、内容物を充填、天部を成型、トップシール部をシールしてフラットトップ型の紙容器を形成する。内容物が収納され、天部に注ぎ口形成部が形成された紙容器ができる。
印刷が必要ならば、外層の表面に絵柄や文字などが印刷される。印刷方式としては、グラビア印刷、オフセット印刷、インクジェット印刷、フレキソ印刷など通常の方式を用いることができる。表面にはコロナ処理などして印刷インキとの密着性を向上させることができる。
以下、本発明の具体的実施例について説明する。
坪量380g/mのカップ原紙の所定の位置に、Φ25mmの開口部を、金属刃を用いてトムソン抜き機にて形成した。
次に上記カップ原紙の表面に、低密度ポリエチレンフィルムを20μm押出しラミネートした。積層体(1)を形成した。
次に、シーラント層として直鎖状低密度ポリエチレンフィルム60μmを用いた。またガスバリア性を有する中間層として、酸化珪素を蒸着したポリエステルフィルムを用いた。酸化珪素の蒸着層の厚みは30nm、ポリエステルフィルムの厚みは12μmを用いた。上記蒸着面と直鎖状低密度ポリエチレンフィルム60μmを、二液反応型ポリウレタン系接着剤を用いてドライラミネート法にて貼り合わせ、積層フィルム(1)を形成した。
次に積層体(1)のカップ原紙面と積層フィルム(1)のポリエステルフィルム面を、低密度ポリエチレンフィルムを介し貼り合わせた。低密度ポリエチレンフィルムの厚さは、30μmで、サンドポリ加工してラミネートし積層体(2)を作成した。
積層体(2)を内容量1L用、75角のフラットトップ型紙容器を形成するためのブランクを形成するために、折り曲げ線、外形抜きを行った。天部に注ぎ口形成部、即ち開口部が配置されるように形成した。
実施例1の開口部の領域の直鎖状低密度ポリエチレンフィルム60μmの中間層側の面に、深さ10μmのハーフカット線を加工、フィルム脆弱部を形成した。該フィルムを用い、実施例1と同様に行い、内容量400ml用、75角のフラットトップ型紙容器を形成するためのブランクを形成した。ハーフカット線加工は、金属刃を用いてトムソン抜き機で行った。
上記カップ原紙の所定の位置に、中心で交差する長さ25mmの直線の切れ目線を等間隔で4本形成して紙脆弱部を形成した。該カップ原紙を用い実施例1と同様に行い、内容量900ml用、85角のフラットトップ型紙容器を形成するためのブランクを形成した。
以下に、本発明の比較例について説明する。
<比較例1>
上記カップ原紙に開口部を形成せず、実施例1と同様に積層体(2)を形成し、その後、所定の位置に、口栓装着用の開口部を設けて、内容量1L用、75角のフラットトップ型紙容器を形成するためのブランクを形成した。
<比較例2>
延伸ナイロンフィルム15μmと酸化珪素を蒸着したポリエステルフィルムをウレタン系接着剤を用いて貼り合わせた。酸化珪素の蒸着層の厚みは30nm、ポリエステルフィルムの厚みは12μmを用いた。貼り合わせは、ドライラミネートにて行った。
次に、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム100μmを上記ポリエステルフィルム面に貼り合わせた。ウレタン系接着剤を用いドライラミネートにて行った。積層フィルム(2)を作成した。
積層フィルム(2)の直鎖状低密度ポリエチレンフィルム面同士をシールし、異型カットを行い、注ぎ口を細くしたスタンディングパウチを作成した。内容量は1L用とした。
<評価方法>
実施例1〜3、比較例1のブランクを用いスリーブを形成し、充填機にてミネラルウウォーターを400ml充填し、それぞれフラットトップ型紙容器を作成した。尚、比較例1では、充填時に口栓用開口部にプルトップ口栓を装着した。また比較例2のスタンディングパウチにも400ml充填した。
・注ぎ口形成部の変形を確認するために、落下試験を行った。試験条件:天部を下側にして、高さ80cmからコンクリート面に落下。10回行って変形がなければ○とした。・口部の外径Φ25mm、内容量400mlの詰め替え先のボトル容器を用い、詰め替え作業性を確認した。注ぎ口形成部の押し破り性、紙容器の保持性、周囲への飛散を確認した。問題がなければ○とした。
<評価結果>
落下試験は、実施例1〜3および比較例1、2とも、10回以上行っても、注ぎ口形成部の変形が観られなかった。表1に示す。また実施例1〜3では、注ぎ口形成部の押し破り性、紙容器の保持性、周囲への飛散を確認したが問題が観られなかった。尚、比較例1では、プルトップ口栓を開口して、内容物を詰め替えしたが周囲への飛散が観られた。また比較例2では口部を切り裂き、詰め替えしたが、パウチの保持がし難く、かつ周囲への飛散が観られた。表2に示す。
Figure 2014133579
Figure 2014133579
本発明の詰め替え用紙容器は、注ぎ口形成部を詰め替え先の容器の口部に押し当て押し破ることで、注ぎ口を形成し内容物を詰め替えることができる。容易に取り扱いができるものである。
1 積層体
2 外層(ポリエチレン層)
3 基材層
4 接着層(ポリエチレン層)
5 ガスバリア性を有する中間層(無機酸化物蒸着ポリエステルフィルム)
6 シーラント層
7 接着剤層
8 無機酸化物蒸着層
9 ポリエステルフィルム
10 印刷層
11 シール材
12 切れ目線
13 舌状の切れ目線
20 注ぎ口形成部(開口部)
21 注ぎ口形成部(切れ目線)
22 紙脆弱部
23 開口部
24 フィルム脆弱部
25 ハーフカット線(直線状)
26 ハーフカット線(円形状)
27 詰め替え先の容器
28 口部
29 注ぎ口
50 ブランク
60 スリーブ
100 詰め替え用紙容器(フラットトップ型)
110 背パネル
120 左側パネル
130 表パネル
140 右側パネル
150 裏パネル
A トップシール部
B 天部
C 胴部
D 底部
a 折り曲げ線(縦方向)
b 折り曲げ線(横方向)
c 折り込み線
m 内容物の流れ

Claims (5)

  1. 紙を基材層とし、少なくとも、外層/基材層/接着層/中間層/シーラント層から成る積層体からなり、
    天部、胴部、底部を備え、該胴部が、四枚の側面板がそれぞれ四本の側面稜罫線を介して形成される四角筒状の詰め替え用紙容器であって、
    前記詰め替え用紙容器の一部に、前記基材層に穿設された開口部または切れ目線による紙脆弱部からなる注ぎ口形成部が形成され、
    前記注ぎ口形成部を詰め替え先の容器の口部に押し当て、前記注ぎ口形成部を押し破り注ぎ口を形成し、内容物を前記口部から直接詰め替えるようにしたことを特徴とする詰め替え用紙容器。
  2. 前記注ぎ口形成部の領域のシーラント層の中間層側の面に、フィルム脆弱部が形成されてなることを特徴とする請求項1記載の詰め替え用紙容器。
  3. 前記開口部が、シール材にて覆われていることを特徴とする請求項1または2記載の詰め替え用紙容器。
  4. 前記中間層が、酸化アルミニウムまたは酸化珪素を蒸着したポリエステルフィルムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の詰め替え用紙容器。
  5. 前記詰め替え用紙容器が、フラットトップ型であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の詰め替え用紙容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017056983A (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 凸版印刷株式会社 包装容器
JP2019119507A (ja) * 2018-01-09 2019-07-22 王子ホールディングス株式会社 詰め替え用容器および詰め替え用容器の製造方法

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