JP2014132677A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】色むらと光取り出し効率の両方を同時に改善可能な発光装置の提供。
【解決手段】収納器の底面上に、透光性の支持部材32を介して、第1の波長変換部材24と、発光素子20と、第2の波長変換部材26とが、順次凹部16aの開口に向かって、凹部の側面から離間するように形成されている。第1の波長変換部材は、無機材料から成る無機バインダーと蛍光体とが複合された板状部材であり、凹部の側面には、少なくとも第1の波長変換部材の側面から第1の波長変換部材の主面に対して平行に出射した光が照射される部分に散乱面18が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子の発光を一部波長変換してもとの光と混色することにより、異なる色の発光を可能とする発光装置に関する。
発光ダイオード等の半導体発光素子は、小型で電力効率が良く鮮やかな色の発光をする。また、半導体発光素子は球切れ等の心配がなく、初期駆動特性に優れ、振動やオン・オフ点灯の繰り返しに強いという特徴を有する。また、半導体発光素子の発光と、これに励起されて異なる波長の光を発光できる波長変換部材とを組み合わせることで、光の混色の原理により、多様な色の光を出射可能な発光装置が開発されている。このような発光装置は、各種の光源として利用されている。特に近年は、蛍光灯に代わる低消費電力で長寿命の次世代照明として注目を集めており、更なる発光出力の向上及び発光効率の改善が求められている。また、車のヘッドライトなどの投光器、投光照明のように、高輝度な光源も求められている。
このような発光装置について、特許文献1には、図9(a)及び(b)に示す構造が提案されている。図9(a)に示される発光半導体チップ組立体72は、蛍光体チップ74の上に透明な接着剤76を介して発光ダイオードチップ78を固着して構成されている。蛍光体チップ74は、シリカやアルミナなどの透明物質若しくは光反射性の良い不透明物質から成る基板80の上に蛍光体層82を有している。蛍光体層82は、樹脂中に蛍光体を分散して構成されている。図9(b)は、この発光半導体チップ組立体72を用いて構成した発光装置92の断面図を示している。発光装置92は、アノードリード88とカソードリード90を備え、カソードリード90の先端に設けられたカップ部90aに発光半導体チップ組立体72が固着されている。発光半導体チップ組立体72のアノード電極84、カソード電極86は、各々、アノードリード88、カソードリード90に接続されている。また、発光半導体チップ組立体72の周囲は、光散乱剤94を分散した保護接着剤96で覆われている。
特開2002−141559
図9(a)及び(b)に示した発光装置によれば、発光ダイオードチップ78の裏面に蛍光体チップ74が固着されているため、発光ダイオードチップ78の裏面をカソードリードのカップ部90aに直接接着する構造に比べて光出力が増大する。これは次の理由による。発光ダイオードチップ78の裏面をカソードリードのカップ部90aに銀ペースト等で直接接着した場合、発光ダイオードチップ78の裏面から出射する光は銀ペーストで反射することになるが、銀ペーストは反射率が高くなく、また反射した光の多くは発光ダイオードチップ78の内部に戻って吸収されてしまうため、光出力が低下してしまう。発光ダイオードチップ78の裏面に蛍光体チップ74を接着することにより、発光ダイオードチップ78の裏面から出射した光が発光ダイオードチップ78の内部に戻る割合が減少し、蛍光体チップ74を通じて効率よく外部に取り出されるため、光出力が向上する。また、保護接着剤96に分散された光散乱剤94の効果により、発光ダイオードチップ78と蛍光体チップ74の発光が混色され、色むらが抑制される。
しかし、このような従来の発光装置では、色むらと発光出力の両方を十分に満足する発光装置を得ることが困難という問題があった。即ち、図9(a)及び(b)に示したような発光装置では、発光ダイオードチップ78の下方にのみ波長変換用の蛍光体層82が存在するため、発光ダイオードチップ78の発光の下面から出射する光は蛍光体チップ74の蛍光体層82を通過するが、発光ダイオードチップ78の上面や側面から出射する光は蛍光体層82を通過しない。このため色むらが生じ易い。発光ダイオードチップ78と蛍光体チップ74の発光を混色して色むらを十分抑制するためには、発光ダイオードチップ78と蛍光体チップ74の周囲に光散乱剤94を多量に分散させる必要がある。ところが、発光ダイオードチップ78の周囲に光散乱剤94が多量に分散されていると、光散乱剤94によって散乱された光が発光ダイオードチップ78の内部に戻り易くなり、発光ダイオードチップ78の内部で吸収される光の割合が増加してしまう。また、図9(a)及び(b)のような発光装置において、発光ダイオードチップ74の周囲を全て蛍光体層82で覆うことも考えられるが、蛍光体層82中に含まれる蛍光体粒子の散乱によっても発光ダイオードチップ78への戻り光が生じるため、やはり発光ダイオードチップ78の内部で吸収される光が増加してしまう。従って、色むらを改善しようとすると光取り出し効率が低下してしまい、色むらと光取り出し効率を同時に改善することが困難であった。
そこで本件発明は、色むらと光取り出し効率の両方を同時に改善可能な新たな発光装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本件発明の発光装置は、上面が開口した凹部を有する収納器中に、半導体を発光層とする発光素子と、前記発光素子の発光の一部を吸収して異なる波長の光を発光する波長変換部材とを備え、前記発光素子の発光と前記波長変換部材の発光とを混合して前記凹部の開口から出射する発光装置であって、
前記波長変換部材は、第1の波長変換部材と第2の波長変換部材とを有し、
前記収納器の底面上に、透光性の支持部材を介して、前記第1の波長変換部材と、発光素子と、前記第2の波長変換部材とが、順次前記凹部の開口に向かって、前記凹部の側面から離間するように形成され、
前記第1の波長変換部材は、無機材料から成る無機バインダーと蛍光体とが複合された板状部材であり、
前記凹部の側面には、少なくとも前記第1の波長変換部材の側面から第1の波長変換部材の主面に対して平行に出射した光が照射される部分に散乱面が形成されていることを特徴とする。
本件発明によれば、収納器の底面上に、透光性の支持部材を介して、第1の波長変換部材と、前記発光素子と、第2の波長変換部材とを順次形成したため、発光素子の下方から効率よく光を取り出せる。また、発光素子の下方に無機バインダーと蛍光体から成る第1の波長変換部材を形成し、上方に第2の波長変換部材を設けることで、光取り出し効率を高く維持しながら色むらの発生を抑制することができる。即ち、発光素子の下側に位置する第1の波長変換部材は、無機バインダーと蛍光体とが複合された板状部材とするが、無機バインダーと蛍光体の屈折差は比較的小さいため、第1の波長変換部材を通過する光はあまり散乱されない。このため、上記図9(a)及び(b)に示したような樹脂と蛍光体粒子から成る蛍光体層82と異なり、第1の波長変換部材内での散乱による発光素子への戻り光は少ない。一方で、板状の第1の波長変換部材の内部で光が横方向に伝播しやすく、第1の波長変換部材の端面で強く発光する傾向にあるため、それによる色むらを生じ易い。そこで凹部の側面のうち、少なくとも第1の波長変換部材の側面から第1の波長変換部材の主面に対して平行に出射した光が照射される部分に散乱面を形成することにより、第1の波長変換部材によって生じる色むらを抑制することができる。第1の波長変換部材や発光素子は、散乱面を形成する凹部側面からは離間して形成されているため、この散乱面による発光素子への戻り光は比較的小さい。本件発明では、これらの効果により光取り出し効率を高く維持しながら色むらが改善された発光装置を提供することができる。
図1は、本件発明の実施の形態1に係る発光装置を示す模式断面図である。 図2は、図1の発光装置に用いる発光素子の一例を示す模式断面図である。 図3は、凹部と発光層の関係を示す模式図である。 図4は、図1に示す発光装置における光の進行方向を示す模式図である。 図5は、本件発明の実施の形態1に係る発光装置の一例を示す模式的な斜視図である。 図6は、本件発明の実施の形態1に係る発光装置の一例を示す模式的な上面図である。 図7は、本件発明の実施の形態2に係る発光装置を示す模式断面図である。 図8は、本件発明の実施の形態3に係る発光装置を示す模式断面図である。 図9(a)及び(b)は、従来の発光装置を示す模式断面図である。
以下、本件発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。各図面は模式図であり、そこに示された配置、寸法、比率、形状等は実際と異なる場合がある。また、各実施形態において他の実施形態と同一の符号を用いた部材は、同一又は対応する部材を表しており、説明を省略する場合がある。
本件明細書において、「上」、「下」という用語は、発光装置の発光を取り出す側とその逆側を指す用語としても用いる。例えば、「上方」は、発光装置の発光を取り出す方向を指し、「下方」は、その逆の方向を指す。また、「上面」とは発光装置の発光を取り出
す側にある面を指し、「下面」とはその逆側の面を指す。発光装置に関する「内」という用語は、発光素子の発光層に近い側を指し、「外」という用語は、その逆側を指す。また、本件明細書において「透光性」とは、発光素子の発光波長における透過率が10%以上あることを指す。光が「混合」するとは、異なる色度を持った2種類の光が、新たな色度を持つ光として人間の目に認識されるように空間的に混じり合うことを言う。本件発明における「屈折率」とは、発光素子の発光波長における屈折率を指す。
実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1に係る発光装置10を示す模式断面図である。発光素子20と、発光素子20の発光の一部を吸収して異なる波長に変換する波長変換部材30とが、パッケージ16(収納器)に収納されている。本実施の形態におけるパッケージ16は、平板状の絶縁部材に配線を形成した実装基板12とその実装基板12の上に形成された円環状の側壁14によって構成される。発光素子20は、例えば図2に示すような構造を持ち、半導体から成る発光層38を内部に備えている。また、発光素子20の2つの電極42、46は、波長変換部材30に形成された電極とワイヤを介して実装基板12の配線12a、12bと接続されており、外部から通電可能となっている。
発光素子20と波長変換部材30が収納できるように、パッケージ16には上面が開口した凹部16aが形成されている。また、本実施の形態では、発光素子20と波長変換部材30の発光を効率良く取り出せるように、凹部16aはすり鉢状となっている。即ち、パッケージ16の側壁14の内面と実装基板12の上面とにより凹部16aが構成されているが、パッケージ16の側壁14は円環状となっており、その内径が上方にいくに従って広がっている。これによって凹部16aがすり鉢状となり、凹部16aの表面に入射した光を上方から効率的に取り出すことができる。また、凹部16aには透光性の封止部材28が充填されている。図1におけるパッケージ16の凹部16aは、図6に示すように、平面視では円形であり、その中央付近に矩形の発光素子20と矩形の波長変換部材30とが配置された構造となっている。また、発光素子20と波長変換部材24、26は、いずれも凹部16aの底面に対して平行に設置されている。
本実施の形態において、波長変換部材30は、無機材料から成る無機バインダーと蛍光体とが複合された板状部材である第1の波長変換部材24と、透光性樹脂中に蛍光体が分散されて成る第2の波長変換部材26とを有する。パッケージ16の底面上に、透光性の支持部材32を介して、第1の波長変換部材24と、発光素子20と、第2の波長変換部材26とが、順次凹部16aの開口に向かって、凹部16aの側面から離間するように形成されている。第1の波長変換部材24は、発光素子20を支持するよう発光素子20の下側に配置され、第2の波長変換部材26は、発光素子20の上面及び側面を覆うよう形成されている。発光素子20の上面及び側面から出射した光は、主として第2の波長変換部材26によって一部が波長変換され、発光素子20の下面から出射した光は、主として第1の波長変換部材24によって一部が波長変換される。こうして波長変換された光と、もとの発光素子20の光とが混合することにより、所望の色の発光が得られる。例えば、発光素子20が青色を発光し、波長変換部材30が黄色を発光すれば、それらの混合によって白色の発光が得られる。また、発光素子20として紫外光を発光する発光素子を用いる場合は、波長変換部材30を通過して変換された光によって、所望の色の発光が得られる。
本実施の形態の発光装置10によれば、パッケージ16の底面上に、透光性の支持部材32を介して、第1の波長変換部材24と、発光素子20と、第2の波長変換部材26とを順次形成したため、第1の波長変換部材24と支持部材32を通じて発光素子20の下方から効率よく光を取り出せる。また、発光素子20の上下両方に波長変換部材24、26を設けているため比較的均一な波長変換が可能である一方で、発光素子20の下側に位置する第1の波長変換部材24をガラスやサファイア等の無機材料から成る無機バインダーと蛍光体とが複合された板状部材としたため波長変換部材24の散乱による戻り光は抑制できる。即ち、第1の波長変換部材24中の無機バインダーと蛍光体の屈折率差は比較的小さいため、第1の波長変換部材24を通過する光はあまり散乱されず、光が第1の波長変換部材24内を通過する際の発光素子20への戻り光は少ない。
しかし、発光素子20の下側に形成する第1の波長変換部材24は内部での散乱が少ない分、第1の波長変換部材24内での導波が起きやすく、第1の波長変換部材の側面で強く発光する傾向がある。このことは新たな色むらの原因となり得る。そこで本実施の形態では、凹部16aの側面に散乱面18を形成する。例えば、パッケージ16の側壁14を構成する透光性の母材にTiOなどの透光性の粒子17を分散させて、凹部16aの側面を散乱面18とすることができる。パッケージの凹部16aの側面に光が入射すると粒子17によって散乱される。これによって、図4に示すように発光素子20と波長変換部材30の出射光のうち、パッケージの凹部16aの側面に当たった光はそこで散乱してから外部に取り出されることになり、その散乱過程で発光素子20の光と波長変換部材30の光が混合されて色むらが抑制される。
また、本実施の形態において発光素子20の発光層38はパッケージの凹部16aの側面から離間しているため、凹部16aの散乱面18で散乱された後で光が発光素子20に戻る光の割合は少ない。特に、凹部16aの内径を上側に向かって徐々に広くなるようにすれば、凹部16aの側面で散乱された光が平均として上方に向かいやすくなるため、発光素子20に戻る割合が一層少なくなる。したがって、パッケージ16の側壁14に色むらの抑制に十分な量の粒子17を分散させたとしても、発光出力は殆ど低下しない。
散乱面18は、凹部16aの側面のできるだけ広い領域に形成することが好ましいが、少なくとも凹部16aの側面のうち、第1の波長変換部材24の側面から第1の波長変換部材24の主面に対して平行に出射した光が照射される領域には形成する。これによって第1の波長変換部材24の側面における発光を効果的に散乱して色むらを抑制することができる。好ましくは、第1の波長変換部材24の側面から第1の波長変換部材24の主面に対して平行に出射した光が照射される領域を含み、それより下方にある領域全てに散乱面18を形成する。さらに好ましくは、発光素子20の発光層38から発光素子20の主面に平行に出射した光があたる位置よりも下方にある全ての領域に散乱面18を形成する。最も好ましくは、凹部16aの側面全面に散乱面18を形成する。これにより色むらを効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態では、凹部16aの側面を散乱面としているが、凹部16aの底面にも散乱面を設けることができる。例えば、実装基板12の表面にワイヤ接続の領域を残すように適当な散乱層を形成しても良い。また、本実施の形態では、半導体素子20の発光を散乱面18で散乱以外の光学効果(例えば、吸収や波長変換)を伴わないように、そのまま散乱させる構成としている。これによって散乱面18で生じる光のロスを抑制し、光取り出し効率を高めることができる。また尚、発光素子20と波長変換部材30から出射し、凹部16aの底面及び側面で反射して取り出される光の大部分が散乱面で散乱されることが好ましいが、底面及び側面で反射した光の一部が散乱面に当たらずに凹部16aの開口から取り出されても構わない。また、発光素子20と波長変換部材30から出射した光には、底面や側面で反射を繰り返しながら凹部16aの開口から出射するものも多い。したがって、発光素子20と波長変換部材30から出射した光が最初から散乱面18に当たる必要はなく、一度、凹部16aの底面や側面で反射した後、凹部16aの開口から取り出される前に散乱面18に当たれば色むら抑制の効果は発揮される。
以下、本実施の形態に係る発光装置10の各部材の好ましい構成や配置について詳細に説明する。
(波長変換部材30)
本実施の形態では、波長変換部材30として第1の波長変換部材24と第2の波長変換部材26を有するが、両者に用いる蛍光体は同一でも良いし、異なっていても良い。第1の波長変換部材24及び第2の波長変換部材26に用いる蛍光体は、近紫外光や可視光で励起される蛍光体が好ましい。特に、発光素子20が青色発光素子であり、白色の発光装置を構成したい場合には、青色で励起されて黄色のブロードな発光を示す蛍光体を用いることが好ましい。このような蛍光体として、例えば、セリウムで付活されたガーネット構造を持つ蛍光体(特に、セリウムで付活され、アルミニウムを含みガーネット構造を持つ蛍光体)が挙げられる。セリウムで付活された蛍光体は、黄色にブロードは発光を示すため、青色発光との組合せによって演色性の良い白色を実現できる。また、ガーネット構造、特にアルミニウムを含むガーネット構造の蛍光体は、熱、光、水分に強く、高輝度な黄色発光を長時間維持することができる。例えば、波長変換物質として、(Re1-xSmx3(Al1-yGay512:Ce(0≦x<1、0≦y≦1、但し、Reは、Y、Gd、La、Lu、Tbからなる群より選択される少なくとも一種の元素である。)で表されるYAG系蛍光体(一般にYAGと略記される)を用いることが好ましい。また、黄色蛍光体の他に、LuAl12:Ce、BaMgAl1017:Eu、BaMgAl1017:Eu,Mn、(Zn,Cd)Zn:Cu、(Sr,Ca)10(POCl:Eu,Mn、(Sr,Ca)Si:Eu、CaAlSiB3+x:Eu及びCaAlSiN3:Euなどの蛍光体を用いて演色性を調整することもできる。
また、特に発光素子20の発光波長が短波長である場合などは、波長変換部材30が2種類以上の蛍光体を含んでいても良い。発光素子20からの1次光によって1種類目の蛍光体を励起、発光させ、その蛍光体の発する2次光によって別の種類の蛍光体を励起、発光させることもできる。また、色度の異なる2種類の蛍光体を用いれば、2種類の蛍光体の量を調整することにより、色度図上において2種類の蛍光体と発光素子の色度点を結んでできる領域内の任意の色度点に対応する発光を得ることができる。
以下に述べる通り、第1の波長変換部材24と第2の波長変換部材26は、発光装置10における役割が異なるため、好ましい構成が異なる。
(1)第1の波長変換部材24
発光素子20の下側に発光素子と平行に形成された第1の波長変換部材24は、主として発光素子20の下面から出射する光を波長変換すると共に、発光素子20を固定する基板としての役割や、発光素子20から実装基板12への放熱経路としての役割も果たす。発光素子20の下側に第1の波長変換部材24が配置されていることにより、発光素子20から下方向に出射する光を波長変換できるため、色むらの抑制に有利である。本実施の形態では、発光素子20の側面や下面から出射する光と第1の波長変換部材24から出射する光とは、凹部16aの側面に形成された散乱面18で散乱し、混合されてから外部に出射される。
第1の波長変換部材24は、無機材料から成る無機バインダーと蛍光体との複合材料とする。無機バインダーとしては、サファイア等の無機結晶、ガラス等のアモルファス材料、セラミック等の種々の無機材料を用いることができる。一般に、ガラスやサファイア等の無機材料は、無機材料から成る蛍光体との屈折率差が小さい。例えば、アルミニウムを含むガーネット構造の蛍光体の屈折率は約1.7〜1.8であるが、一般的な透光性樹脂の屈折率が約1.5であるのに対し、ガラスの屈折率は約1.6、サファイアの屈折率は約1.7である。このため、第1の波長変換部材24内における蛍光体による光の散乱が少なく、発光素子20への戻り光を抑制することができる。また、無機材料は樹脂などの有機材料に比べて硬度が高く、高温での加工も可能であるため、無機バインダーを用いた第1の波長変換部材24は、その上への配線形成も容易であり、発光素子20を実装する基板面として好ましい。
第1の波長変換部材24の構造は、蛍光体と無機バインダーがほぼ均一に混在した構造であることが好ましい。例えば、第1の波長変換部材24の構造を、蛍光体と無機バインダーの一方が他方の中に島状に分散した海島構造にすれば、第1の波長変換部材24中で均一な波長変換を行うことができ好ましい。この場合、島状の蛍光体が無機バインダー中に分散している構造であっても、島状の無機バインダーが蛍光体中に分散している構造であっても良い。均一な波長変換のために海島構造における島の直径は例えば1μm〜50μmとすることができる。
無機バインダーは、透光性であればどのような無機材料であっても良いが、蛍光体との屈折率差が0.3より小、より好ましくは0.2以下、さらに好ましくは0.1以下であることが望ましい。また、第1の波長変換部材24中における無機バインダーと蛍光体の屈折率差は、第2の波長変換部材26中における透光性樹脂と蛍光体の屈折率差よりも小さくすることが好ましい。これによって第1の波長変換部材24における散乱を減らし、光取り出し効率の低下を抑制することができる。
また、無機バインダーは、第1の波長変換部材24の熱伝導率が全体として0.8[W/mK]以上、より好ましくは1.2[W/mK]以上、さらに好ましくは35[W/mK]以上となる材料であることが望ましい。このような材料で第1の波長変換部材24を構成することにより、第1の波長変換部材24自身の耐久性が高まると同時に、発光素子20から実装基板12に向かう放熱も良好になり、信頼性の高い発光装置10を実現することができる。
本実施の形態における第1の波長変換部材24は板状であるため、発光素子20を安定して固着することができる。また、第1の波長変換部材24を板状とすれば、発光装置10を製造する際に第1の波長変換部材を大きめの板状材料として加工しておき、それを所望の大きさに切り出して支持部材32の上に接着することができるため、発光装置10の組立が容易となる。さらに、本実施の形態における第1の波長変換部材24は発光素子20をフリップチップ実装する実装面としても機能するが、第1の波長変換部材24が板状であるため、配線の形成も容易となる。例えば、大きめの板状に加工された第1の波長変換部材24に配線パターンを一括して形成し、それを切り出して支持部材32の上に接着することもできる。第1の波長変換部材24表面の配線パターンと発光素子20を金属や樹脂などの導電性部材や接着剤によって接続することで、配線パターンを介して発光素子20の発熱を第1の波長変換部材24に逃がすことができる。発光素子20は、フリップチップ実装することで、発熱し易い発光層38を第1の波長変換部材24に接近させることができ、効率良く放熱できる。
第1の波長変換部材24の上面視形状は、好ましくは発光素子20と同じく略正方形とする。第1の波長変換部材24は上面視において発光素子20と重なっており、発光素子20より大きいサイズとすることが好ましい。具体的には、第1の波長変換部材24の1辺の長さを、発光素子20の1辺の長さの1.5〜3.5倍程度とすることができる。例えば、発光素子20が1辺約450μmの略正方形である場合には第1の波長変換部材24を1辺約1mmの略正方形とし、発光素子20が1辺約1mmの略正方形である場合には第1の波長変換部材24を1辺約1.5mmの略正方形とする。このとき、第1の波長変換部材24の側面から散乱面までの距離は0.5〜1.5mm程度とすることができる。また、第1の波長変換部材24の厚みは、所望の色度が得られる厚みを選択でき、例えば100μm〜300μmとする。尚、第1の波長変換部材24の上面視形状は、矩形に限らず、円形、楕円形などの種々の形状とすることができる。
第1の波長変換部材24は、内部での散乱が少ないため、第2の波長変換部材26に比べて発光素子20の光を波長変換する割合が低くなり易い。そこで第1の波長変換部材24によって十分な波長変換を行うために、第1の波長変換部材24をある程度厚く形成することが好ましい。例えば、第1の波長変換部材24は、発光素子20よりも厚いことが好ましい。また、第1の波長変換部材24は、第2の波長変換部材26よりも厚いことが好ましい。ここで第1の波長変換部材24及び第2の波長変換部材26の厚さは、発光素子20の中心を通り、発光素子20の主面に垂直な直線上での厚さで考えるものとする。また、同様の理由から、第1の波長変換部材24内における蛍光体の濃度は、第2の波長変換部材26内における蛍光体の濃度よりも高くすることが好ましい。ここで第1の波長変換部材24及び第2の波長変換部材26における蛍光体の濃度は、単位体積中の蛍光体の重量で考えるものとする。
本実施の形態では、第1の波長変換部材24の上に発光素子20を直接固定しているが、板状の第1の波長変換部材の上面に透光性の部材を配置して、その上に発光素子を設けることもできる。例えば、第1の波長変換部材24と発光素子20との間にサファイアやガラス等の熱伝導が良好な透光性の部材を設けても良い。第1の波長変換部材24よりも平面方向の寸法が大きな透光性の部材を設けることで、透光性の部材の側面から発光素子の光を効率良く取り出すことができる。即ち、透光性の部材の側面から発光素子の光を取り出して、波長変換部材30を通過させずに散乱面18に照射することにより、波長変換部材30を通過する際の吸収ロスを低減できる。また、透光性の部材の平面方向の寸法が発光素子20よりも大きければ、透光性の部材が発光素子20から張り出した部分において透光性の部材の上下からも発光が可能になる。一方で、透光性の部材から出射した光は、凹部16aの側面に形成された散乱面18で散乱されるため色むらも抑制される。また、第1の波長変換部材24が、「板状」であるためには、全体の形状が板状であれば良く、発光素子を裁置するための凹部や孔を有していても良い。また、何らかの光学効果を得るためのパターンが表面に形成されていても良い。
(2)第2の波長変換部材26
次に、発光素子20の上面に形成された第2の波長変換部材26は、主として、発光素子20から出射する光のうちパッケージの凹部16aに当たらないで外部に取り出される光を波長変換する役割を果たす。そのような光は散乱面18による混色が行われないため、第2の波長変換部材26は内部で光が散乱するように、透光性樹脂中に蛍光体を分散した構造とする。また、発光素子20から出射した光が通過する光路長がほぼ均一となるように第2の波長変換部材26を形成することが好ましい。これによって色むらの少ない発光装置とすることができる。具体的には、ガーネット蛍光体等の無機材料から成る蛍光体を、それとの屈折率差が0.3以上、より好ましくは0.4以上の透光性樹脂中に分散する。透光性樹脂としては、シリコーン樹脂組成物、変性シリコーン樹脂組成物等を使用することが好ましいが、エポキシ樹脂組成物、変性エポキシ樹脂組成物、アクリル樹脂組成物等の透光性を有する絶縁樹脂を用いることができる。また、これらの樹脂を1種以上含むハイブリッド樹脂等、耐候性に優れた樹脂も利用できる。また、第2の波長変換部材26は、発光素子20の上面及び側面を略均一な厚みで覆うことが好ましい。蛍光体を透光性樹脂に分散して成る第2の波長変換部材26は、ポッティングなどの手法を用いることで発光素子20の上面及び側面を略均一な厚みで覆うことが容易である。
一方、第2の波長変換部材26は、第1の波長変換部材24の側面を覆わないように形成することが好ましい。これによって第1の波長変換部材24の側面から光を効率良く取り出すことができる。また、同様の理由から、第2の波長変換部材26は、第1の波長変換部材24の上面のうち、発光素子20の近傍は第2の波長変換部材26によって覆う一方で、第1の波長変換部材24の外周近傍は第2の波長変換部材によって覆わないことが好ましい。
また、第2の波長変換部材26の上面は、なだらかな曲面とすることが好ましい。これによって第2の波長変換部材26内における光の全反射を抑制して、光取り出し効率を高めることができる。第2の波長変換部材26の上面をなだらかな曲面とするには、ポッティング等の手法を用いることができる。
尚、第1の波長変換部材24及び第2の波長変換部材26の受光面、発光面にレンズパターンなどの、何らかの光学効果を得るためのパターンを形成しても良い。前述の通り、本実施の形態における第1の波長変換部材24は「板状」であるが、全体的な形状が板状であれば、表面に何らかのパターンが形成されていても構わない。また、あるパターンが発光素子の固着面にあったとしても、そのパターンの周期が発光素子の大きさに対して十分に小さければ、発光素子を安定して固定することが可能である。
(発光素子20、波長変換部材30の配置)
本実施の形態において、発光素子20の発光と波長変換部材30の発光が散乱面18によって良好に混色するためには、発光素子20と波長変換部材30の発光が凹部の散乱面18の広い面に均一にあたることが有利である。そのためには、発光素子20の発光層38と波長変換部材30との両方が、凹部16aの側面及び底面から離れていることが好ましい。また、発光層38と波長変換部材30の両方が凹部16aの側面及び底面から離れていると、散乱又は反射した光が発光素子20や波長変換部材30に戻る割合も減少し、光取り出し効率も向上する。
例えば、本実施の形態では、図3に示すように、発光層38の平面方向の最大幅をw[μm]として、発光素子20の発光層38から凹部16aの底面までの距離dが少なくとも0.5w[μm]以上となるように発光層38が配置されている。パッケージ16の構造によっては、凹部16aの底面が何らかの積層構造となっている場合もあり得るが、その場合は発光層38の発光が最も強く反射する面を基準とし、そこから発光層38までの距離をdとする。発光素子20が凹部16aの底面に直接固着される場合など、発光層38から光を反射する凹部16aの表面までの距離が近すぎる場合、発光層38から出た光は殆どが発光素子20に戻り、発光素子20内の半導体層や電極で再吸収されてしまう。発光層38の端から出て凹部16aの底面で反射する光を想定すると、発光層38から凹部16aの底面までの距離dが0.5w以上であれば、発光層38の端から下方に出射した光のうち、凹部16aの底面に対する入射角α(凹部16aの底面に対する法線と底面に入射する光線のなす角)が45°以上であれば外部に取り出せる。したがって、発光層38から凹部16aの底面までの距離dを0.5w以上とすることで、発光層38から下方に出射した光が発光素子20に戻らずに外部に出射され易くなる。この入射角αの臨界値は、発光層から凹部16aの底面までの距離dが長くなるほど小さくなり、発光を外部に取り出し易くなる。発光層38から凹部16aの底面までの距離dは、好ましくは1w[μm]以上、さらに好ましくは2w[μm]以上とすることが望ましい。また、発光層38は、凹部16aの深さ(=凹部の底面から上面までの距離)の3分の1よりも上に配置することが望ましい。このように発光素子20中の発光層8を凹部16aの底面から十分に離間して配置することにより、発光層38から下方に発した光が凹部16aの底面で反射した後で再び発光素子20自身に戻る確率が下がり、発光素子20の発光を効率良く利用することが可能となる。また、発光層38から凹部16aの底面までの距離dが長いほど、発光層38から下方に出射した光が広い範囲の散乱面に照射されるため好ましい。同様に、波長変換部材30から凹部16aの底面までの距離は、波長変換部材30の最大幅をw’として、0.5w’以上、好ましくは1w’以上とすることが望ましい。
また、発光素子20の発光層38を含み、発光素子20に平行な平面内で考えて、発光層38の端から凹部16aの側面までの最短距離が、発光層38の平面方向の最大幅をw[μm]として、0.5w[μm]以上、1w[μm]以上、より好ましくは3w[μm]以上となるように発光層38を配置することが望ましい。これによって、発光層38から横方向に出射した光がより広い散乱面に当たるようになる。また、凹部16aの散乱面で散乱した光が発光素子20に戻る割合も減少する。同様に、波長変換部材30を含み、波長変換部材30に平行な平面内で考えて、波長変換部材30から散乱面が形成される凹部16aの側面までの最短距離は、0.5w’以上、好ましくは1w’以上とすることが望ましい。尚、上記の距離を考える際には、発光素子20或いは波長変換部材30の端から凹部側面までの最短距離を考える。尚、波長変換部材30が複数ある場合は、各々について、上記の距離の関係を個別に考える。
また、発光素子20の発光と波長変換部材30の発光を散乱面18によって良好に混色するためには、発光素子20、波長変換部材30、散乱面18の間の相対的な位置関係も考慮する必要がある。混色を良好にして色むらを抑制するためには、波長変換部材30と発光素子20との距離は、波長変換部材30と散乱面18との距離よりも小さいことが好ましい。波長変換部材30が、発光素子20から離れ、散乱面18に近づきすぎると、波長変換部材30を通過せずに散乱面に到達する発光素子20の光が増加し、波長変換部材30から発する光も散乱面18に対して均一に照射されにくくなるからである。少なくとも主たる波長変換部材は、上記の関係を充足することが好ましい。また、発光素子20及び波長変換部材30の側方から出射する光の色むらが強いため、発光素子20及び波長変換部材30とその側方の散乱面18との離間距離が、凹部16aの底面との離間距離より大きくなるように配置することが望ましい。
尚、本実施の形態の発光装置10において、発光素子20と波長変換部材30とから出射した光のうち、パッケージの凹部16aの側面に当たらない光については散乱による混合を行うことができない。発光素子20の上面から凹部16aの上面に対して垂直な方向に出射する光は、凹部16aの側壁に当たらずに直接外に取り出される。例えば、図4に示すように、発光素子20の上面が凹部16aの上面と平行に実装された場合には、発光素子20の上面から法線方向に出射する光は、凹部16aの散乱面18に当たらずに直接外に取り出される。そこで、本実施の形態では、発光素子20の上面側に第2の波長変換部材26を形成し、発光素子20の上面から出射して凹部16aの表面に当たらずに外部に取り出される光が第2の波長変換部材26を通過するようにしている。これにより、第2の波長変換部材26を通過した光と散乱面18において散乱された光とが、凹部16aの上面の開口から取り出され、発光装置の発光となる。第2の波長変換部材26は、発光素子20を実装した後で、その上を覆うように形成することができるため、発光素子20に沿った形状とすることは比較的容易である。尚、発光素子20の上面を覆う第2の波長変換部材26を設けない場合は、発光素子20から出射した光のうち凹部16aの表面に直接当たらない光を、適当な反射板などで凹部16aに戻しても良い。
また、発光素子20から出射して第2の波長変換部材26を通過した光についても、光路長を完全に均一にすることは難しい。特に、第2の波長変換部材26を斜めに通過する光については色むらが生じ易い。したがって、発光素子20から出射する光は、直接外部に取り出すのではなく、できるだけ散乱面18で散乱をさせた方が色むらの抑制には有利である。発光素子20と波長変換部材30から出射する光のうち、パッケージの凹部16aで反射せずに直接外部に取り出される光の割合は、凹部16a内における発光層38の位置によっても変わる。発光層38が凹部16aの上面から離間して配置されていると、凹部16aの側面に当たらずに外部に取り出される光の割合が減るため、散乱面18による混色の効果が高まる。また、発光素子20から横向きに出射した光が散乱面18で散乱してから凹部16aの上面にある開口を通じて取り出される場合、発光素子20が凹部16aの上面から離れている方が、散乱した光が十分に広がってから取り出されるため好ましい。発光層38の平面方向の最大幅をw[μm]として、発光素子20の発光層38から凹部16aの上面までの距離dが少なくとも0.5w[μm]以上、より好ましくは1w[μm]以上となるように発光層38を配置することが望ましい。また、発光層38からの光の大部分を散乱面18において散乱させるためには、距離dを距離dと同程度か、それよりも大きくすることが望ましい。ここで凹部16aの「上面」とは、凹部16aの上端を含む平面を指す。また、凹部16aに封止部材が充填され、凹部16aの上端を含む平面より発光素子20側に封止部材の表面が配置される場合には、封止部材と空気の界面で光の反射が起こるため、封止部材の表面を凹部16aの「上面」として各部材の位置を決定することが望ましい。特に、封止部材の表面が略平坦面である場合は、このように取り扱うことが望ましい。この「上面」の解釈は、他の実施形態でも同様である。
また、図3に示すように、発光層38の中心と凹部16aの上端を結ぶ線と凹部16aの光軸(=凹部が散乱機能のない反射鏡である場合の光軸方向)とがなす角をβとすると、発光層38の中心から上面に出射する光のうち、凹部16aの光軸と出射する光線のなす角がβ以下の光線は全てパッケージの凹部16aで反射せずに凹部16aの上面に到達する。従って、上記角度βが小さくなるように凹部16aと発光層38の関係を決めれば、凹部16aの表面における散乱の効果が増大するため好ましい。角度βは、90°以下、より好ましくは70°以下であることが望ましい。一方、角度βが小すぎると、発光の指向性が強い発光装置となってしまい、用途によっては好ましくない。また、角度βが小さすぎると、発光素子20の発光が凹部16aの表面で散乱を繰り返して発光素子20に戻り易くなり、発光装置10の出力が低下する。したがって、上記角度βは、30°以上、より好ましくは50°以上とすることが望ましい。角度βは、距離dによって調整できる。dが長くなるほど、βは小さくなる。また、角度βは、出射部である凹部16aの開口部の幅を増減させることによっても調整できる。開口部の幅を狭くすれば、βは小さくなる。
尚、凹部16a内に封止部材が充填される場合は、凹部16aの上面に到達した光は、全反射する臨界角θ以下の角度で凹部16aの上面に入射した光線は、そのまま外部に取り出され、臨界角θより大きな角度で入射した光線は全反射により凹部16a内に戻される。したがって、臨界角θが角度βよりも小さい場合は、直接取り出される光を少なくでき、全反射によって凹部16a内へ戻された光を散乱面で散乱させることができるので、より一層色むらが改善できる。封止部材は、その上面略平坦な面とすることで、封止部材の表面における全反射を促進できる。一方、臨界角θが角度βよりも大きい場合は、直接取り出される光の割合が大きくなるが、そのことは光取り出し効率の点からは好ましい。また、封止部材は、その上面が凸曲面となるように凹部16aから突出した形状とすることで、封止部材の表面反射を低減でき、光取り出し効率を向上できる。
(支持部材32)
本実施の形態では、発光素子20の発光層38がパッケージの凹部16aの底面から所定距離だけ離間するように、発光素子20を第1の波長変換部材24と支持部材32を介して実装基板12に固着されている。本実施に形態における支持部材32は、発光層38から下方に出射する光を効率良く利用できるよう発光層38の発光に対して透光性である。また、支持部材32は、第1の波長変換部材24と共に発光素子20から実装基板12に至る放熱経路を形成しているため、熱伝導率の高い材料から成ることが好ましい。熱伝導率が0.8[W/mK]以上、より好ましくは1.2[W/mK]以上、さらに好ましくは35[W/mK]以上の材料で構成することが望ましい。支持部材32としては、例えば、サファイア、ガラス等の無機材料を用いることができる。中でもサファイアは、熱伝導率が比較的高く、発光素子20の発光する青色光に対して高い透過率を示すため好ましい。また、支持部材32は、蛍光体も含めて、光を散乱する粒子を含まないことが好ましい。少なくとも支持部材32の内部における散乱が、第1及び第2の波長変換部材24、26の内部における散乱よりも弱いことが必要である。また、支持部材32の上に第1の波長変換部材24を配置して凹部16aの底面から離間させるため、支持部材32として透光性の基板を用いることが好ましい。
支持部材32も含めて、発光素子20と実装基板12の間に介在する部材は、発光素子20から実装基板12に向かう放熱経路となるため、熱伝導率の高い材料とすることが好ましい。例えば、本実施の形態であれば、第1の波長変換部材24と支持部材32の両方を熱伝導率の高い材料とすることが好ましい。支持部材32は、その主たる材料を熱伝導率が0.8[W/mK]以上、より好ましくは1.2[W/mK]以上、さらに好ましくは35[W/mK]以上とすることが望ましい。これによって発光素子20の放熱効率が高くなるため、長時間点灯しても発光出力の低下が少ない発光装置10とすることができる。尚、発光素子20と凹部16aの底面の間に、熱伝導率が低い部材が全体の熱伝導を大きく阻害しない程度の薄膜に存在していても構わない。例えば、熱伝導率が高い第1の波長変換部材24と支持部材32とを、熱伝導率の低い接着層で接合しても、全体としての熱伝導が上述の範囲に収まる程度であれば良い。熱引きを考慮すると、図1に示すように、支持部材32は配線12a、12bの少なくともいずれか一方に接するように設けることが望ましい。また、配線と絶縁された金属部材等の放熱体を設け、この放熱体に支持部材32を設けても良い。支持部材32と配線12a、12bは樹脂、金属ペーストなどで接着される。熱伝導率の高い金属ペーストを用いることが望ましい。この場合、支持部材32の表面に金属膜を設けて金属膜側を金属ペーストで接着すると、密着力を向上できる。金属膜は反射層として利用することもできる。
また、支持部材32を含めて、発光素子20と凹部16aの間に介在する部材は、発光素子20の発光を吸収しないよう、透光性を有することが好ましい。尚、発光素子20と凹部16aの底面の間に、透光性の低い部材が全体の透光性を阻害しない程度の薄膜に存在していても構わない。例えば、透光性の第1の波長変換部材24と透光性の支持部材32とを、透光性の低い接着層で接合しても、発光素子20を支持する部材全体としての透光性が阻害されなければ良い。このような透光性の低い部材を発光素子20と凹部16aの底面との間に介在させる場合は、発光層38から凹部16aの底面に向かう光を遮断する割合が小さくなるように、第1の波長変換部材24よりも狭い幅で設けることが望ましく、さらに好ましくは発光層38よりも狭い幅で設けることが望ましい。また、発光素子20と凹部16aの底面との間に発光素子20より面積の大きい光反射部材が存在する場合は、この光反射部材を実質的な凹部の底面として、発光層38や第1の波長変換部材24の配置を調整することが望ましい。
尚、凹部16aの底面から支持部材32、第1の波長変換部材24の順に積層することが好ましく、それによって第1の波長変換部材24を凹部16aの底面から離間させることができる。第1の波長変換部材24が、凹部16aの底面と側面から離間していると、第1の波長変換部材24から発する光が散乱面に広く照射され易くなる。また、凹部16aで散乱や反射された光が第1の波長変換部材24に戻る割合も減少する。また、支持部材32は透光性の部材であるが、支持部材32とその周囲の部材との界面における全反射により一部の光は取り出されずに閉じ込められてしまうため、支持部材32の幅は第1の波長変換部材24を支持できる程度として、第1の波長変換部材24から下方に向かう光が直接散乱面18に到達できるように支持部材32を配置することが望ましい。好ましくは支持部材32の幅を第1の波長変換部材24の幅と同程度以下、第1の波長変換部材24の幅の半分以上とすることが望ましい。
(発光素子20)
発光素子20は、半導体から成る発光層を備えたものであれば良い。特に窒化物半導体から成る発光層、中でも窒化ガリウム系化合物半導体(特にInGaN)から成る発光層を備えた発光素子であれば、可視光域の短波長域や近紫外域で強い発光が可能であるため、波長変換部材と好適に組み合わせることができる。発光素子20は、発光層38から出力される出射光の発光ピーク波長が近紫外線から可視光の短波長領域である240nm
〜500nm付近、好ましくは380nm〜420nm、さらに好ましくは450nm〜470nmにある発光スペクトルを有することが望ましい。この波長域で発光をする発光素子であれば、種々の波長変換部材との組合せにより、所望の色、特に白色光の発光が可能となる。尚、発光素子20は、ZnSe系、InGaAs系、AlInGaP系などの半導体から成る発光層を有するものでも良い。
図2は、発光素子20の一例を示す模式断面図である。サファイア等の透光性で絶縁性の基板34に、第1導電型(例えば、n型)の半導体層36、発光層38、第1導電型とは異なる導電型である第2導電型(例えば、p型)の半導体層40が順次積層されている。第2導電型の半導体層40と発光層38が一部除去されて第1導電型の半導体層36が露出しており、その露出面に第1電極(n側電極)42が形成されている。また、第2導電型の半導体層40には、第2電極(p側オーミック電極)44がほぼ全面に形成され、さらに外部と接続するためのパッド電極(p側パッド電極)46が形成されている。各電極は、透光性又は反射性の電極とすることができ、通常、電極形成面を上側として実装される場合は透光性の電極が用いられ、図1に示すように電極形成面を下側としてフリップチップ実装される発光素子20の場合には反射電極が用いられる。
図1に示すように、本実施の形態では、発光素子20の基板34を上側にして第1の波長変換部材24の上にフリップチップ実装している。第1の波長変換部材24の上面には実装用の電極が形成されており、はんだバンプ等を介して、発光素子20の第1電極42及び第2電極46と接続される。第1の波長変換部材24の上面に形成された電極は、さらにワイヤによって実装基板12の配線12a、12bと接続される。これによって外部から発光素子20を電気駆動することが可能となる。第1の波長変換部材24の上面に形成される電極には、通常、発光層38からの光を実質的に遮光する部材が用いられる。このため、第1の波長変換部材24上面の電極は、第1の波長変換部材24上面の一部のみに形成し、発光素子20から下方に向かう光が凹部16aの底面に到達できるようにする。好ましくは、上面視において発光素子20から突出した電極部を、発光素子20の幅よりも小さい幅で形成することが望ましい。
尚、本発明で用いることのできる発光素子20は、図2に示す構造のものに限定されない。例えば、各導電型層に、絶縁、半絶縁性、逆導電型構造が一部に設けられても良い。また、基板34は、導電性を持つものでも良く、その場合には、第1電極42を基板34の裏面に形成しても良い。また、基板34は、半導体層を成長させる際の基板であっても良いし、半導体層を成長させた後で貼りあわせたものでも良い。また、基板を剥離して半導体層のみを発光素子として用いることもできる。発光素子20の上面視形状は、典型的には矩形であり、好ましくは略正方形とする。略正方形とすることで発光素子20の各辺から散乱面までの距離をほぼ等しくでき、色むらを抑制し易い。波長変換部材24の上面視形状は発光素子20と略同一とすることが好ましい。発光素子20としては、1辺数百μm〜数mm程度のものを用いることができ、具体的には1辺400μm〜1mm程度の略正方形の素子を用いることができる。このとき、発光素子20の側面から散乱面18までの距離は例えば0.5〜2mm程度とする。
(パッケージ16、凹部16a)
パッケージ16は、表面の一部が散乱面となった凹部16aを有し、発光素子20への電気的な接続が可能となるように発光素子20と波長変換部材30を収納可能であれば、どのような構造でも良い。本実施の形態では、パッケージ16は、平板状の絶縁部材に配線12a、12bを形成した実装基板12とその実装基板12の上に形成された環状の側壁14によって構成され、上面視においてパッケージ16の外形は矩形であり、円形にくりぬかれて環状の側壁14が形成される。実装基板12の上面と側壁14の内面とによって凹部16aが構成されている。また、本実施の形態では、側壁14を構成する透光性の母材中に母材と屈折率が異なる透光性の粒子17を分散することによって凹部16aの側面を散乱面18としている。
凹部16aは、発光素子20と波長変換部材30を収納可能であり、上面が光を取り出せるように開放されていれば、どのような形状でも良い。但し、凹部16aの底面は、発光素子20等を安定して固定できるように平坦であることが好ましい。また、凹部16aの内径は、底面から上面に向かって徐々に内径が大きくなっていることが好ましい。また、凹部16aは、平面視の形状が円形であることが好ましく、それによって発光の均一性を高めて色むらを抑制することができる。一例を図5及び図6に示す。図5及び図6は、本実施の形態における発光装置の一例を示す模式的な斜視図及び上面図である。特に、発光素子20と波長変換部材30を含む光源の平面視形状が矩形である場合には、矩形の辺から出射される光と角部周辺から出射される光とで強度差が生じてしまうが、このように取り出された光を円形の凹部16aにおいて散乱させることで、光源の形状に起因する色むらを抑制することができる。さらに、凹部16aは、いずれの高さで見ても平面視で円形であるすり鉢状であることが好ましい。また、凹部16aは、平面視の形状が発光素子20と相似形である矩形としても良い。発光素子20と波長変換部材30を含む光源は、平面視で凹部16aの中心に配置されることが好ましい。また、図6に示すように、上面視において、凹部16aの側面に形成された散乱面18は、発光素子20及び波長変換部材30の外側に配置されて観察可能であることが好ましい。特に、上面視において、発光素子20と波長変換部材30とは、凹部16aの底面の中に形成されていることが好ましい。
凹部16aの表面に形成する散乱面18は、発光素子20の発光と波長変換部材30の発光とを散乱可能な面である。散乱可能な面とするためには、発光素子20の発光と波長変換部材30の発光の波長の短い方と同程度以下の大きさであって、周囲と屈折率の異なる材料からなる微細構造が分布した面とすれば良い。
例えば、本実施の形態の側壁14のように、透光性の母材中に母材と屈折率の異なる透光性の粒子を分散することで散乱面18とすることができる。粒子と周囲の材料との屈折率差は、0.1以上、より好ましくは1.0以上とすることが望ましい。また、粒子としては、ガラス繊維、ガラスビーズ、タルク、シリカ、アルミナ、マグネシア、亜鉛華、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、チタニア、水酸化アルミニウム、マイカ、長石粉、石英粉などの無機系粒子、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、スチレン系架橋樹脂などの有機系粒子が使用でき、これらの1種を単独で又は2種以上を併用して用いることができる。粒子17としては、特に、Ti、Zr、Nb、Al、Siのいずれかを含む酸化物、AlN、MgF等が好ましい(Ti、Zr、Nb、Al、Siを含む酸化物としては、TiO2、ZrO2、Nb25、Al23が好ましい)。中でも、Ti、Zr、Nb、Alのいずれかを含む酸化物、特にTiOが好ましい。これらの材料から成る粒子17は、屈折率が大きく、母材との屈折率が大きく取れるため散乱が強くなるので好ましい。何れの酸化物も、可視光領域では吸収を伴わず、効率の低減に関与しないため好ましい。
粒子の平均粒径Rは、散乱が効率良く生じるように、発光素子20の発光波長をλとして、0.4×λ/π<R<λを充足することが好ましい。粒子の平均粒径Rが0.4×λ/π以下になるとレイリー散乱領域に入り、散乱強度が波長の4乗に比例するようになる。したがって、長波長である蛍光体の発光の散乱が弱くなってしまう。粒子の平均粒径Rは、70nm以上、好ましくは200nm以上であり、400nm以下、好ましくは300nm以下であることが望ましい。
一方、粒子17を含有する周囲の母材としては、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ガラス等が好ましい。中でもシリコーン樹脂は、熱硬化性で、耐光性が良く、比較的柔らかいという特性を持つ。シリコーン樹脂は、屈折率が約1.4と低いため、TiO2(屈折率約2.5)等の粒子との間の屈折率差をつけやすく、散乱面18による散乱を強くするために好ましい。
粒子17は、白色として観察される程度に含有させることが好ましく、これによって透光性が低く反射率の高い散乱面18とでき、凹部16aの開口からの光取り出し効率を向上できる。また、粒子を含有させる量によって散乱面の散乱係数を調整することができる。例えば、粒子の量を全体の10〜50重量%とすることができ、特にTiO2の粒子を含有させる場合は、20〜40重量%とすることが望ましい。粒子の含有量を30重量%以上とすれば、散乱面18における散乱が強くなると同時に、反射率も高くなるため好ましい。
尚、凹部16aの表面に形成する散乱面18を別の手法で形成しても良い。例えば、粒子を凝集、焼結して形成した多孔質体を用いて側壁14を形成すれば、その内面を散乱面とすることができる。また、ゾル・ゲル法によって成形した多孔質体を用いて側壁14としても良い。こうした多孔質体では、多孔質体の材料と多孔質体の孔に存在する空気(或いは、そこに充填された異なる屈折率の物質)との屈折率差に基づいて散乱が生じる。尚、こうした多孔質体を側壁14に用いた場合、封止性能や気密性を高めるために多孔質体と樹脂との複合材料としても良い。また、透光性部材または反射性部材の表面に凹凸加工や粗面化を施すことや、表面に散乱粒子層を形成することで、散乱面とすることもできる。
また、散乱面18を凹部16aの底面にも形成することで、光を広く散乱させて凹部16aの開口から取り出すことができる。一方、凹部16aの底面は散乱面18より散乱が小さい面としても良く、この場合、光反射性の部材を凹部16aの底面に配置することが好ましい。これによって、光源部から凹部16aの底面に到達した光を反射させて取り出すことができ、さらに反射した光の一部が凹部16aの側面の散乱面18に到達する設計としておくと、光源部から下方に出射した光も散乱面18において散乱させて取り出すことができる。
尚、凹部16aの側面に散乱面18を設ける場合、発光素子20の周囲を均等に囲むように散乱面18を形成することが好ましい。即ち、平面視において、発光素子20の中心を基準として全ての方位に均等に散乱面18が形成されていることが好ましい。発光素子20の中心を基準として、ある方位にだけ散乱面18が広く形成されていたり、ある方位にだけ散乱面18が形成されていないような場合、色むらの原因となるからである。また、上述の角度βを小さくすること、具体的には、上述の距離dを距離dよりも大きくすることや、凹部16aの開口部の幅を小さくすることによって、発光素子20と波長変換部材30とを含む光源の全光束に占める散乱領域の割合を大きくできる。また、光源と散乱面18との距離を大きくすることによっても散乱領域の割合を大きくできるため、光源と散乱面18との距離を距離dと同じかそれ以上とすることが好ましい。凹部16aの底面を散乱面としない場合には、底面を小さくすることが好ましく、平面視において、底面の最大幅を光源の最大幅の1〜1.2倍程度とすることが好ましい。また、散乱面に照射された光を効率良く取り出すためには、図6に示すように、上面視において、凹部16aの側面に形成された散乱面18が発光素子20及び波長変換部材30の外側に配置されて観察可能であることが望ましい。
尚、凹部16aの「底面」とは、凹部16aのうち、凹部16aの光軸方向における発光素子20の投影面を含み、その投影面と同じ高さ以下の領域をいい、凹部16aの「側面」とは、その「底面」から立ち上がった領域を指す。この「底面」と「側面」の解釈は、他の実施形態における凹部16aについても同様である。
(実装基板12)
実装基板12は、表面に発光素子20と電気的に接続される配線を形成したものであれば良い。本実施の形態では、平板状の絶縁部材に配線を形成して実装基板12としている。絶縁部材として、窒化アルミニウムやアルミナ等のセラミック、ガラスを用いることができる。また、Si等の半金属あるいは金属の表面に窒化アルミニウム等の絶縁性の薄膜層を形成して用いても良い。これらの実装基板12は、放熱性が高いため、好ましい。また、配線は、イオンミリング法或いはエッチング法等によって金属層のパターニングを施すことによって形成できる。例えば、窒化アルミニウムの表面に白金薄膜等からなる配線パターンを形成できる。更に、配線パターンを保護する目的で、SiO2等の薄膜からなる保護膜を形成してもよい。また、支持部材が設けられる領域に、実装基板の配線と絶縁された金属部材等の放熱体を設けることもできる。
(封止部材28)
凹部16aに充填される封止部材28の材料は透光性であれば特に限定されない。シリコーン樹脂組成物、変性シリコーン樹脂組成物等を使用することが耐久性の面で好ましいが、エポキシ樹脂組成物、変性エポキシ樹脂組成物、アクリル樹脂組成物等の透光性を有する絶縁樹脂組成物を用いることもできる。また、これらの樹脂を少なくとも一種以上含むハイブリッド樹脂等、耐候性に優れた封止部材も利用できる。さらに、ガラス、シリカゲル等の耐光性に優れた無機物を用いることもできる。封止部材は、発光素子20及び波長変換部材30からの光の透過率が波長変換部材30より高い部材であり、蛍光体の含有率が波長変換部材30より小さいことが好ましく、さらに好ましくは蛍光体を含有しない透光性の部材とする。また、光を散乱させる散乱剤は含有しないことが好ましい。尚、封止部材28の上面は、略平坦で、かつ、前記第1の波長変換部材24と略平行であることが好ましい。これによって、板状である第1の波長変換部材24の主面から斜めに出射した光や側面から出射した光が封止部材28に高角度で入射し易くなるため、凹部16aに戻し、散乱させ易くなる。また、封止部材28の発光面側を所望の形状にすることによってレンズ効果を持たせることもできる。レンズの大きさは、凹部16aの上面よりも小さいものや大きいものを選択でき、レンズの表面に溝を設けて配光を制御することもできる。
実施の形態2
図7は、実施の形態2に係る発光装置を示す模式断面図である。本実施の形態では、第1の波長変換物質の上面に発光素子20をフェースアップ実装し、発光素子の周囲に第2の波長変換物質を設けている。その他の点は、実施の形態1と同様である。波長変換物質は、例えば蛍光体を含有した樹脂を印刷することで形成することができる。
発光素子20は、例えば図2に示す構造を有しているが、基板34を下側にして第1の波長変換部材24の上に固着されている。発光素子20は、発光層38の下方向への発光が有効に利用できるように、サファイア等の透光性の基板34を有することが好ましい。また、発光素子20を第1の波長変換部材24に上面に固着するには、透光性のある接着剤を用いることが好ましい。例えば、シリコーンなどを用いることができる。発光素子20の上面に形成された第1電極42、第2電極46は、各々、ワイヤによって実装基板の配線12a、12bと接続される。
このように発光素子20をフェースアップ実装することにより、発光素子20への光再入射を抑制できる。また、第1の波長変換部材24に配線が不要となり、簡便に製造することができる。
また、本実施の形態では、第2の波長変換部材26を発光素子20の外周に沿って略均一な厚みで形成する。したがって、凹部16aの表面で散乱せずに外部に取り出される発光について、効果的に色むらを抑制できる。また、第1の波長変換部材24の上面を第2の波長変換部材26よりも広く形成している。これによって第1の波長変換部材24の上面の一部を第2の波長変換部材26の外側に露出させ、第2の波長変換部材26の上面からも光を直接取り出すことができる。
実施の形態3
図8は、本発明の実施の形態3に係る発光装置を示す模式断面図である。本実施の形態では、第1の波長変換部材24と第2の波長変換部材26の両方が板状であり、半導体発光素子20の側面が波長変換物質30に覆われずに露出している。また、第1の波長変換部材24と支持部材32とにビアホールを設け、そこに充填した導電材50を通じて実装基板の配線12a、12bと導通を取っている。その他の点は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態における波長変換部材30は、発光素子20の下面に接する第1の波長変換部材24と、発光素子20の上面に接する第2の波長変換部材26とから成る。第2の波長変換部材26は、平面方向の外寸が発光素子20よりも大きく、発光素子20の外周から庇状に張り出していることが好ましい。これによって発光素子20の上面からの出射光が第2の波長変換部材26を通過してから外部に取り出されるようすることができる。例えば第2の波長変換部材26の大きさが発光素子20と同一である場合には、発光層38の側面から斜め上方に出射する光線は、第2の波長変換部材26を通過せず、かつ、凹部16aの表面による散乱も受けない場合があり得る。そこで図8に示すように、第2の波長変換部材26を発光素子20よりも大きくし、発光素子20の外周から庇状に張り出すようにすれば、発光素子20の発光層38から出射する光のうち、凹部16aで散乱を受けない光が必ず第2の波長変換部材16aを通過するようにできる。尚、このことが達成可能な程度に第2の波長変換部材30が発光素子20の外周から張り出していれば、第2の波長変換部材の大きさや平面形状は特に限定されない。但し、第2の波長変換部材26があまり大きすぎると、凹部16aで散乱した光が再度第2の波長変換部材26を通過することになり、色むらや発光出力低下の原因となる。本実施の形態における第2の波長変換部材26の平面方向の最大寸法は、発光素子20の発光層38の平面方向の最大寸法の1.1倍以上、好ましくは1.5倍以上、かつ、3倍以下、好ましくは2倍以下とすることが望ましい。
本実施の形態のように第2の波長変換部材26を板状とし、発光素子20から庇のように張り出した形状とすれば、色むらの問題を抑制しながら、発光素子20の側面を波長変換部材30から露出させることができる。発光素子20の側面を波長変換部材30によって覆わずに露出させると、発光素子20の内部に戻る光を一層減らし、また、発光素子20の発熱による第2の波長変換部材26の劣化も抑制できる。即ち、第2の波長変換部材26によって、発光素子20の上面及び側面を覆う場合、第2の波長変換部材26に含まれる蛍光体の粒子によって光が散乱されるため、発光素子20の内部に戻る光の割合が少なからずある。本実施の形態のように、発光素子20の側面を波長変換部材30で覆わずに露出させれば、発光素子20の側面から出射した光が発光素子20に戻る確率が大幅に低下し、発光素子20の発光をより効率良く取り出すことができる。また、第2の波長変換部材26と発光素子20の接触面積も減少するため、発光素子26の発熱による第2の波長変換部材26の劣化も抑制することができる。
尚、従来の発光装置で、単純に発光素子20の側面を波長変換部材30で覆わずに露出した場合、発光素子20の側面から出射した光は波長変換部材30を通過しないで外部に取り出されるため、強い色むらが発生する。凹部内が封止部材28によって封止された発光装置の場合は、封止部材28と空気との界面で一部の光は全反射されて凹部内に戻されるが、依然として強い色むらが残る。本実施の形態では、発光素子20の側面から出射した光が凹部16aで散乱し、波長変換部材20によって波長変換された光と混合されるため、色むら発生の問題を防止することができる。
本実施の形態においても、凹部16aの表面に形成する散乱面18は、できるだけ広い範囲に形成することが好ましいが、少なくとも凹部16aの側面の一部、より好ましくは側面全体に形成することが望ましい。これにより色むらを効果的に抑制することができる。即ち、色むらの原因の一つは、発光素子20から出射した光が波長変換部材30を通過する際の光路長の違いにある。発光素子20から凹部16aの底面に向かう光については、波長変換部材30の正面から照射される光であるため、波長変換部材30の光路長が比較的均一で色むらが発生しにくい。これに対し、発光素子20から凹部16aの側面に向かって斜めに進行する光については、波長変換部材30を斜めに進行して出射する光であるため、波長変換部材30の光路長の違いによる色むらが発生し易い。また、波長変換部材30が板状である場合、波長変換部材30内の光の一部は、対向する2つの主面で全反射され、側面から出射する。このため、側面から出射する光は波長変換部材内における光路長が大きく、波長変換光の強度が強くなる傾向にあり、原理的に色むらが発生し易い。
特に、本実施の形態のように、発光素子20の側面を波長変換部材30で覆わずに露出した場合、発光素子20の側面から出射する光による色むらが発生し易い。しかし、凹部16aの底面に対して平行に設置された発光素子20であれば、発光素子20の側面から出射した光は凹部16aの側面のうちの発光層38の側面に対面する領域に最も入射し易い。そこで、凹部16aの側面の中でも、特に発光層38の側面と対面する領域を含むように散乱面を形成することが好ましい。これにより、発光素子20の側面が波長変換部材に覆われずに露出していることによって発生する色むらも効果的に抑制することができる。
本実施の形態における第2の波長変換部材26は、実施の形態1における第1の波長変換部材24と同様に、無機材料から成ることが好ましい。このような材料で第2の波長変換部材26を構成することにより、第2の波長変換部材26自身の耐久性が高まると同時に、第2の波長変換部材26の機械的強度も高くなるため、上記のように、板状にして発光素子20の外周から庇状に張り出させることが容易となる。尚、第1の波長変換部材24と第2の波長変換部材26を同一材料とすれば、部材の共通化によって製造コストの低減が可能になると共に、発光素子20の上下に加わる熱膨張係数差による応力も均等となり、発光装置10の信頼性の向上にも役立つ。
また、本実施の形態では、第1の波長変換部材24と支持部材32とにビアホールを設け、そこに充填した導電材50を通じて実装基板の配線12a、12bと導通を取っている。導電材50と実装基板の配線12a、12bは、はんだ、金属共晶等の適当な材料で接合すれば良い。本実施の形態のように、導電材50を通じて発光素子20と実装基板の配線12a、12bを直接接続することにより、発光素子20の放熱が一層良好となる。導電材50としては、熱伝導率と導電率の高い材料を用いることが好ましく、例えば、Cu、Ag、Au、Niなどを用いることができる。また、このような導電材50をビアホールに充填することで、導電材50を反射部として利用できる。これにより、第1の波長変換部材24及び支持部材32の内部の光を反射して散乱面18側へ取り出すことができる。
また、本実施の形態のように、金属部材等の実質的に光を遮断する遮光性の部材を支持部材の内部に設ける場合は、上面視において発光素子20と重複する位置に遮光性の部材を配置することが好ましい。金属部材のような遮光性の部材を発光素子20の外側に配置すると、発光素子20に対して特定の方位の光のみが遮断され、色むらが強く現れるためである。また、図8に示すようにフリップチップ実装される発光素子20は、通常、実装面側に反射電極が形成されるため、発光素子20の直下に遮光性の部材を設けても、発光素子20の直下に取り出される光が少なく、発光素子20から出射する光は阻害され難い。
以上の実施形態は単なる例示であり、本件発明はこれらに限定されない。また、本件発明の各要素は、上記実施の形態で説明した部材で構成する場合に限られず、発明の複数の要素を単一の部材で構成したり、一つの要素を複数の部材で構成することもできる。
10 発光装置
12 実装基板
12a、12b 配線
14 側壁
16 パッケージ
16a 凹部
17 粒子
18 散乱面
20 発光素子
24 第1の波長変換部材
26 第2の波長変換部材
28 封止部材
30 波長変換部材
32 支持部材
34 基板
36 n型窒化物半導体層
38 発光層
40 p型窒化物半導体層
42 n側電極
44 p側オーミック電極
46 p側パッド電極
48 保護絶縁膜
50 導電部材
52 はんだ
54 蛍光体粒子
55 蛍光体保持部材
56 蛍光体層
72 発光半導体チップ組立体
74 蛍光体チップ
76 接着剤
78 発光ダイオードチップ
80 基板
82 蛍光体層
84 アノード電極
86 カソード電極
88 アノードリード
90 カソードリード
90a カップ部
92 発光装置
94 光散乱剤
96 保護接着剤

Claims (9)

  1. 上面が開口した凹部を有する収納器中に、半導体を発光層とする発光素子と、前記発光素子の発光の一部を吸収して異なる波長の光を発光する波長変換部材とを備え、前記発光素子の発光と前記波長変換部材の発光とを混合して前記凹部の開口から出射する発光装置であって、
    前記波長変換部材は、第1の波長変換部材と第2の波長変換部材とを有し、
    前記収納器の底面上に、透光性の支持部材を介して、前記第1の波長変換部材と、発光素子と、前記第2の波長変換部材とが、順次前記凹部の開口に向かって、前記凹部の側面から離間するように形成され、
    前記第1の波長変換部材は、無機材料から成る無機バインダーと蛍光体とが複合された板状部材であり、
    前記凹部の側面には、少なくとも前記第1の波長変換部材の側面から第1の波長変換部材の主面に対して平行に出射した光が照射される部分に散乱面が形成されていることを特徴とする発光装置。
  2. 前記第2の波長変換部材は、透光性樹脂中に蛍光体が分散されて成ることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記第1の波長変換部材中における前記無機バインダーと前記蛍光体との屈折率差よりも、前記第2の波長変換部材中における前記透光性樹脂と前記蛍光体の屈折率差が大きいことを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記第1の波長変換部材は、前記発光素子よりも厚いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発光装置。
  5. 前記第1の波長変換部材は、前記第2の波長変換部材よりも厚いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発光装置。
  6. 前記第1の波長変換部材に含まれる蛍光体の濃度は、前記第2の波長変換部材に含まれる蛍光体の濃度よりも高いことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発光装置。
  7. 前記発光素子の上面及び側面は、前記第2の波長変換部材によって覆われていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発光装置。
  8. 前記第1の波長変換部材の側面は、前記第2の波長変換部材に覆われていないことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発光装置。
  9. 前記第1の波長変換部材の上面のうち、前記発光素子の近傍は前記第2の波長変換部材によって覆われる一方、前記第1の波長変換部材の外周近傍は前記第2の波長変換部材に覆われていないことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の発光装置。
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