JP2014125511A - 粘着積層体 - Google Patents

粘着積層体 Download PDF

Info

Publication number
JP2014125511A
JP2014125511A JP2012281791A JP2012281791A JP2014125511A JP 2014125511 A JP2014125511 A JP 2014125511A JP 2012281791 A JP2012281791 A JP 2012281791A JP 2012281791 A JP2012281791 A JP 2012281791A JP 2014125511 A JP2014125511 A JP 2014125511A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitive adhesive
pressure
resin composition
acrylic
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012281791A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6103924B2 (ja
Inventor
Hiroshi Oshima
啓志 大島
Toshiyuki Zento
利行 善當
Naoto Fukuhara
直人 福原
Shinya Oshita
晋弥 大下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP2012281791A priority Critical patent/JP6103924B2/ja
Publication of JP2014125511A publication Critical patent/JP2014125511A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6103924B2 publication Critical patent/JP6103924B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

【課題】
加工性が良好で、粘着特性に優れ、且つ層間剥離しにくく、ロール状にした際の膠着が少なく、また溶液型粘着剤を用いる場合より安価にかつ環境負荷が低減される溶融共押出法で製造され、光学分野、自動車分野、エレクトロニクス分野、医療分野、建築分野、環境分野などで使用される保護フィルム、粘着テープ、ラベルなどとして好適に使用できる粘着積層体の提供。
【解決手段】
ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)と、アクリル系粘着剤組成物からなる粘着層(B)を備え、共押出成形法により製造される粘着積層体。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリオレフィン系樹脂組成物層とアクリル系粘着剤組成物からなる粘着層を備える粘着積層体に関する。
保護フィルムや粘着テープ等の、基材層の少なくとも一部の表面上に粘着層を有する粘着製品に使用される粘着剤として、透明性、耐候性および耐久性に優れることからアクリル系ポリマーを含有する溶液型粘着剤が広く用いられている(特許文献1参照)。しかし、溶液型粘着剤を用いると、粘着剤の溶剤への溶解工程や乾燥による溶剤除去工程が必要で粘着製品の製造工程が複雑となる。そのため、コストアップや環境負荷が増大するなどの問題があった。また、上記アクリル系ポリマーとして、従来はラジカル重合で得られたアクリル系のランダム共重合体が多く用いられるが、その分子量分布[重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)]は一般に2.0〜5.0程度と広く、低分子量成分を一定割合で含有していることに起因して被着体への糊残りが発生しやすい。そして、特に接着と剥離を繰り返す必要がある用途には適さないという問題点を有していた。
これに対して、共押出成形法により製造される、ポリオレフィン系樹脂からなる基材層とアクリル系ブロック共重合体からなる粘着層とを積層した粘着フィルムおよび粘着シートが提案されている。共押出成形法では、溶液型粘着剤を用いるよりも安価に前記の粘着製品を製造できる。しかしながら、無極性材料であるポリオレフィン系樹脂と極性材料であるアクリル系ブロック共重合体とでは層間強度が弱いので、層間剥離が起こり、問題となることがあった。これを解決するため、例えば基材層と粘着層の間に接着層を設けたり(特許文献2参照)、電離放射線を照射したり(特許文献3参照)、上記アクリル系ブロック共重合体にポリオレフィン系樹脂を配合する(特許文献4参照)などの手法が提案されている。しかし、特許文献2で接着層に用いるとして開示されている樹脂は、アクリル系ブロック共重合体との共押出加工性に劣り、得られる粘着製品の厚みにばらつきが生じるという問題がある。特許文献3の方法は、粘着層側から電離放射線を照射するため、粘着層の表面荒れが発生する場合がある。また、特許文献4のように、アクリル系ブロック共重合体とポリオレフィン系樹脂を混合した場合、相容性や流動性の違いから混練状態が不十分となりやすく、粘着性能が不安定となる傾向であり、改善の余地がある。
特開2008−256748号公報 特開2009−241348号公報 特開2012−057040号公報 特開2012−102172号公報 特開平6−093060号公報 特表平5−507737号公報 特開平11−335432号公報
マクロモレキュラ ケミストリー アンド フィジックス(Macromolecular Chemistry and Physics)、2000年、201巻、p.1108〜1114
しかして、本発明の目的は、共押出法成形加工性が良好で、且つ、粘着特性に優れ、層間剥離しにくく、ロール状にした時の膠着が少ない粘着積層体を提供することにある。
本発明によれば、上記の目的は、
[1]ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)とアクリル系粘着剤組成物からなる粘着層(B)を備え、共押出成形により製造された粘着積層体;
[2]前記アクリル系粘着剤組成物が、メタクリル酸エステル単位からなる少なくとも1個の重合体ブロック(i−1)と、アクリル酸エステル単位からなる少なくとも1個の重合体ブロック(i−2)とを有し、重量平均分子量(Mw)が30000〜300000であるアクリル系ブロック共重合体(I)を含有する、[1]の粘着積層体;
[3]前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)が、23℃での引張弾性率が300〜1800MPaであるポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)と、極性基を有するポリオレフィン系重合体を含有し、190℃、2.16kgで測定したメルトフローレートが5.0〜50g/10分のポリオレフィン系樹脂組成物からなるポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)を有し、該層(A−2)と粘着層(B)が隣接する、[1]または[2]の粘着積層体;
[4]前記粘着層(B)を構成するアクリル系粘着剤組成物の190℃で測定した伸張速度10(1/s)における伸張粘度ηEx(Pa・s)と、190℃で測定した伸張速度1000(1/s)における伸張粘度ηEy(Pa・s)の比(ηEx/ηEy)が15以下である、上記[1]〜[3]の粘着積層体;
[5]前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)を構成するポリオレフィン系樹脂組成物の190℃で測定した伸張速度10(1/s)における伸張粘度ηEa(Pa・s)と、190℃で測定した伸張速度1000(1/s)における伸張粘度ηEb(Pa・s)の比(ηEa/ηEb)が15以下である、[3]または[4]の粘着積層体;
[6]ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)を構成するポリオレフィン系樹脂組成物のηEa/ηEbと、前記粘着層(B)を構成するアクリル系粘着剤組成物のηEx/ηEyの差の絶対値が10以下である、[3]〜[5]の粘着積層体。
[7]前記アクリル系ブロック共重合体(I)中の重合体ブロック(i−1)の含有量が5〜50重量%である[2]〜[6]の粘着積層体;
[8]前記アクリル系ブロック共重合体(I)の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が1.0〜2.0である前記[2]〜[7]の粘着積層体;
[9]前記アクリル系ブロック共重合体(I)の重合体ブロック(i−2)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH=CH−COOR(W)(式中、Rは炭素数4〜6の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(a)および一般式CH=CH−COOR(X)(式中、Rは炭素数7〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(b)からなり、かつ前記アクリル酸エステル(a)および前記アクリル酸エステル(b)の質量比(a)/(b)が90/10〜10/90である前記[2]〜[8]の粘着積層体;
[10]前記アクリル酸エステル(a)がアクリル酸ブチルである、上記[9]の粘着積層体;
[11]前記アクリル酸エステル(b)がアクリル酸2−エチルヘキシルである[9]または[10]の粘着積層体;
[12]前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)がポリプロピレン系樹脂組成物からなる[3]〜[11]の粘着積層体;
[13]前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)がエチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタアクリル酸共重合体、無水マレイン酸変性オレフィン樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂を含有する組成物により構成される[3]〜[12]の粘着積層体;
[14]上記[1]〜[13]のいずれかに記載の粘着積層体からなる保護フィルム;
[15]上記[1]〜[13]のいずれかに記載の粘着積層体からなる粘着テープ;
[16]上記[1]〜[13]のいずれかに記載の粘着積層体からなるラベル;
[17]23℃での引張弾性率が300〜1800MPaであるポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)と、極性基を含有するオレフィン系重合体を含有し、190℃、2.16kgで測定したメルトフローレートが5.0〜50g/10分のポリオレフィン系樹脂組成物からなるポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)と、ηEx/ηEyが15以下であるアクリル系粘着剤組成物からなる粘着層(B)を、ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)とポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)と粘着層(B)が隣接するように共押出成形する[3]〜[13]の粘着積層体の製造方法;
を提供することにより達成される。
本発明によれば、溶融共押出法による加工性が良好で、且つ、粘着特性に優れ、層間剥離しにくく、ロール状にした時の膠着が少ない粘着積層体を提供できる。
本発明の粘着積層体は、ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)と、アクリル系粘着剤組成物からなる粘着層(B)を備える。
ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)はポリオレフィン系樹脂組成物からなる層である。該ポリオレフィン系樹脂組成物に含有されるポリオレフィン系樹脂としては、例えばオレフィンの単独重合体若しくは共重合体などのオレフィン系重合体;極性基を含有するオレフィン系重合体などが挙げられる。
オレフィン系重合体は、オレフィン以外の不飽和単量体を含有していてもよい。また、重合体を構成する単量体単位がハロゲン基、スルホン基、シリル基を有するものであってもよい。オレフィン系重合体としては、例えばポリエチレン、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−ヘキセン共重合体、エチレン−オクテン共重合体、塩素化ポリエチレンなどのポリエチレン系樹脂;ポリプロピレン、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体などのエチレンおよびプロピレンの共重合体、塩素化ポリプロピレン等のポリプロピレン系樹脂;ポリ−1−ブテン、ポリイソブチレン、ポリメチルペンテン、環状オレフィンの(共)重合体などが挙げられる。これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
極性基を含有するオレフィン系重合体の極性基としては、マレイン酸無水物、琥珀酸無水物、フマル酸無水物などに由来する酸無水物基;アクリル酸、メタクリル酸などに由来するカルボキシル基およびカルボン酸塩基;アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルなどに由来するエステル基;酢酸ビニルなどに由来するアシルオキシ基;シリル基;水酸基;グリシジル基などが挙げられる。極性基を含有するオレフィン系重合体としては、マレイン酸無水物、琥珀酸無水物、フマル酸無水物などの酸無水物;アクリル酸、メタクリル酸などのカルボン酸及びその金属塩(金属の例:Na);アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、メタクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、グリシジルメタクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル;酢酸ビニルなどの極性基を含有する単量体とオレフィンとの共重合体や、オレフィン系重合体にビニルシラン等のシリル基含有化合物、無水マレイン酸、マレイン酸、グリシジルメタクリレートを付加重合またはグラフト重合させた変性オレフィン系重合体などが挙げられる。該変性オレフィン系重合体は、例えばラジカル開始剤などの存在下、オレフィン系重合体を溶融させ、無水マレイン酸、マレイン酸、グリシジルメタクリレート、ビニルシラン等のシリル基含有化合物を添加して反応させて得られる。
上記極性基を含有する単量体とオレフィンとの共重合体としては、例えば、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸n−プロピル共重合体、エチレン−アクリル酸イソプロピル共重合体、エチレン−アクリル酸n−ブチル共重合体、エチレン−アクリル酸t−ブチル共重合体、エチレン−アクリル酸イソブチル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸n−プロピル共重合体、エチレン−メタクリル酸イソプロピル共重合体、エチレン−メタクリル酸n−ブチル共重合体、エチレン−メタクリル酸t−ブチル共重合体、エチレン−メタクリル酸イソブチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体およびその金属塩、エチレン−マレイン酸無水物共重合体、エチレン−ブテン−マレイン酸無水物共重合体、エチレン−プロピレン−マレイン酸無水物共重合体、エチレン−ヘキセン−マレイン酸無水物共重合体、エチレン−オクテン−マレイン酸無水物共重合体、プロピレン−マレイン酸無水物共重合体、エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル−グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸メチル−グリシジルメタクリレート共重合体などが挙げられる。
上記変性オレフィン系重合体としては、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−エチルアクリレート共重合体、SBS、SIS、SEBS、SEPS、エチレン−アクリル酸エチル共重合体などの無水マレイン酸変性物や、ビニルシラン変性物;ポリオレフィン−ビニル系ポリマーのグラフト共重合体、エチレンプロピレンゴムにグリシジルメタクリレートをグラフト共重合させた共重合体などを挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)は、共押出成形加工性の観点から、融点が90℃以上のポリオレフィン系樹脂組成物からなることが好ましく、融点が100℃以上のポリオレフィン系樹脂組成物からなることが好ましい。ここで、融点とは、示差走査型熱量分析(DSC)により測定された吸収熱曲線のピークトップ温度をいう。
上記ポリオレフィン系樹脂組成物は、必要に応じて光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、充填剤、滑剤等の各種添加剤を適宜含有していてもよい。滑剤としては、例えばエルカ酸アミド、エチレンビスオレイルアミド、オレイン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミドなどが挙げられる。紫外線吸収剤としては、例えばベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチル酸エステル系化合物などが挙げられる。光安定剤としては、例えばフェノール系、リン系、ヒンダードアミン系化合物などが挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)は、共押出成形加工性、粘着特性、得られる粘着積層体の層間剥離抑制の観点から、23℃、引張速度300mm/minでの引張弾性率が300〜1800MPaであるポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)(以下、単にポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)と称する場合がある)と、極性基を含有するオレフィン系重合体を含有し、190℃、2.16kgで測定したメルトフローレートが5〜50g/10分のポリオレフィン系樹脂組成物からなるポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)(以下、単にポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)と称する場合がある)を有することが好ましい。
ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)を構成するポリオレフィン系樹脂組成物の23℃、引張速度300mm/minでの引張弾性率は300〜1800MPaであり、800〜1500MPaであることが好ましい。引張弾性率が上記範囲より小さい場合は、得られた粘着積層体の柔軟性が増大し、被着体との貼合せ工程などにおけるハンドリング性が悪化する。引張弾性率が上記範囲より大きい場合は、被着体への貼合せや被着体からの剥離の工程で割れやクラックなどの不具合が発生し、被着体を損傷させてしまう問題がある。
ここで上記ポリオレフィン系樹脂組成物の引張弾性率は、ISO527−3に記載の方法に準拠して、23℃、引張速度300mm/minの条件で測定した値である。
ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)を構成するポリオレフィン系樹脂組成物の融点は、耐熱性の観点から、100℃以上が好ましく、120℃以上がより好ましい。
ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)を構成するポリオレフィン系樹脂組成物が含有するポリオレフィン系樹脂は、上述のポリオレフィン系樹脂組成物層(A)に含有されるポリオレフィン系樹脂として例示したもののうち、ポリオレフィン系樹脂組成物の23℃、引張速度300mm/minでの引張弾性率が300〜1800MPaを満たせばいずれでもよく、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。中でも、コストと物性バランスの観点から、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、これらの混合物が好ましく、耐熱性およびハンドリング性の観点から、ポリプロピレン系樹脂がより好ましく、ポリプロピレンが特に好ましい。
ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)を構成するポリオレフィン系樹脂組成物は、極性基を含有するオレフィン系重合体を含有する。
該極性基としては、アクリル系粘着剤組成物からなる粘着層(B)との接着性または密着性の観点から、マレイン酸無水物、琥珀酸無水物、フマル酸無水物などに由来する酸無水物基;アクリル酸、メタクリル酸などに由来するカルボキシル基およびカルボン酸塩の基;アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルなどに由来するエステル基;酢酸ビニルなどに由来するアシルオキシ基;シリル基;水酸基;グリシジル基などが好ましい。取扱い性の観点から、中でもカルボキシル基が好ましい。また、該極性基を含有するオレフィン系重合体としては、上記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)が含有するポリオレフィン系樹脂で例示した極性基を含有するオレフィン系重合体と同様のものが挙げられる。
上記極性基を含有するオレフィン系重合体を構成するオレフィンは、プロピレンやエチレンを主体とすることが好ましい。上記極性基を含有するオレフィン系重合体は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。粘着層(B)との接着性の観点から、上記極性基を含有するオレフィン系重合体中、極性基を有する構造単位の含有量は、1〜50質量%が好ましく、10〜50質量%であるものがより好ましい。
ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)を構成するポリオレフィン系樹脂組成物は、重合体成分としては、極性基を含有するオレフィン系重合体のみを含有していることが好ましいが、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて他の重合体をさらに含有していてもよい。他の重合体としては、上記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)が含有するポリオレフィン系樹脂として例示したオレフィン系重合体;ポリスチレン、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ハイインパクトポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、AES樹脂、AAS樹脂、ACS樹脂、MBS樹脂等のスチレン系樹脂;スチレン−メタクリル酸メチル共重合体;PMMA樹脂、アクリル系ブロック共重合体等のアクリル系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸等のポリエステル樹脂;ナイロン6、ナイロン66、ポリアミドエラストマー等のポリアミド樹脂;エステル系ポリウレタンエラストマー、エーテル系ポリウレタンエラストマー、無黄変エステル系ポリウレタンエラストマー、無黄変カーボネート系ポリウレタンエラストマー等のポリウレタン樹脂;ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアセタール、ポリフッ化ビニリデン、変性ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド、シリコーンゴム変性樹脂等が挙げられる。これらの中でも、ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)およびアクリル系粘着剤組成物からなる粘着層(B)との接着性の観点から、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、アクリル系樹脂が好ましい。
共押出成形加工性の観点から、ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)を構成するポリオレフィン系樹脂組成物の190℃で測定した伸張速度10(1/s)における伸張粘度ηEa(Pa・s)と、190℃で測定した伸張速度1000(1/s)における伸張粘度ηEb(Pa・s)の比(ηEa/ηEb)が15以下であることが好ましく、10以下であることがより好ましく、7以下であることがさらに好ましい。なお、ηEaおよびηEbの測定方法は、後述する実施例に示した方法による。
粘着層(B)は、メタクリル酸エステル単位からなる少なくとも1個の重合体ブロック(i−1)(以下、単に重合体ブロック(i−1)と称することがある)と、アクリル酸エステル単位からなる少なくとも1個の重合体ブロック(i−2)以下、単に重合体ブロック(i−2)と称することがある)とを有するアクリル系ブロック共重合体(I)を含有するアクリル系粘着剤組成物から構成されることが好ましい。アクリル系ブロック共重合体(I)の重量平均分子量(Mw)は、通常、30000〜300000の範囲であることが好ましく、45000〜150000の範囲であることがより好ましい。アクリル系ブロック共重合体(I)の重量平均分子量(Mw)が上記範囲より小さいと、アクリル系ブロック共重合体(I)の溶融粘度が極端に小さくなり、引取性が劣り、共押出成形加工が困難になる。アクリル系ブロック共重合体(I)の重量平均分子量(Mw)が上記範囲より大きいと、アクリル系ブロック共重合体(I)の溶融粘度が極端に大きくなり、共押出成形加工により得られる成形体の表面が荒れる場合がある。また、Tダイ法により共押出成形する場合、両端への広がりが不足し、良好な粘着積層体が得られない場合がある。また、アクリル系粘着剤組成物からなる粘着層(B)の凝集力向上などの粘着特性の観点から、アクリル系ブロック共重合体(I)の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)は1.0〜2.0であることが好ましく、1.0〜1.8であることがより好ましく、1.0〜1.5であることがさらに好ましく、1.0〜1.3であることが特に好ましい。
重合体ブロック(i−1)の構成単位であるメタクリル酸エステルとしては、例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸sec−ブチル、メタクリル酸tert−ブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸トリデシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジルなどの官能基を有さないメタクリル酸エステル;メタクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸エトキシエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−アミノエチル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸テトラヒドロフルフリル等の官能基を有するメタクリル酸エステルなどが挙げられる。
これらの中でも、得られるアクリル系ブロック共重合体(I)または該アクリル系ブロック共重合体(I)を含有するアクリル系粘着剤組成物の透明性、耐熱性、耐久性を向上させる観点から、官能基を有さないメタクリル酸エステルが好ましく、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸tert−ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸フェニルがより好ましく、メタクリル酸メチルがさらに好ましい。重合体ブロック(i−1)は、これらメタクリル酸エステルの1種から構成されていても、2種以上から構成されていてもよい。また、上記アクリル系ブロック共重合体(I)は、重合体ブロック(i−1)を2つ以上含有する場合が、耐久性を高める観点から好ましい。その場合、それら重合体ブロック(i−1)は、同一であっても異なっていてもよい。
重合体ブロック(i−1)の重量平均分子量(Mw)は特に限定されないが、通常、1000〜50000の範囲にあることが好ましく、4000〜20000の範囲にあることがより好ましい。重合体ブロック(i−1)の重量平均分子量(Mw)がこの範囲より小さい場合には、得られるアクリル系ブロック共重合体(I)または該アクリル系ブロック共重合体(I)を含有するアクリル系粘着剤組成物の凝集力が不足する場合がある。また、重合体ブロック(i−1)の重量平均分子量(Mw)がこの範囲より大きい場合には、得られるアクリル系粘着剤組成物の溶融粘度が高くなり、アクリル系ブロック共重合体(I)の生産性や共押出成形加工性に劣る場合がある。重合体ブロック(i−1)中に含まれるメタクリル酸エステル単位の割合は、重合体ブロック(i−1)中60質量%が好ましく、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上がさらに好ましい。
アクリル系ブロック共重合体(I)中の重合体ブロック(i−1)の含有量は5〜50質量%であることが好ましい。優れた粘着性を有し、また、取り扱いが容易な形態(例えばペレット状等)で該アクリル系ブロック共重合体(I)または該アクリル系ブロック共重合体(I)を含有するアクリル系粘着剤組成物の供給が可能となる点から、重合体ブロック(i−1)の含有量は10〜45質量%であることが好ましく、15〜40質量%であることがより好ましい。
重合体ブロック(i−2)を構成するアクリル酸エステル単位としては、例えば、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸sec−ブチル、アクリル酸tert−ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸イソアミル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸デシル、アクリル酸イソボルニル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ベンジルなどの官能基を有さないアクリル酸エステル;アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸エトキシエチル、アクリル酸ジエチルアミノエチル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−アミノエチル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸テトラヒドロフルフリル、アクリル酸フェノキシエチル等の官能基を有するアクリル酸エステルなどが挙げられる。これらの中でも、得られるアクリル系ブロック共重合体(I)を含有するアクリル系粘着剤組成物の透明性、柔軟性、耐寒性、低温特性を向上させる観点から、官能基を有さないアクリル酸エステルが好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
重合体ブロック(i−2)を構成するアクリル酸エステルを2種以上併用する場合、得られるアクリル系ブロック共重合体(I)を含有するアクリル系粘着剤組成物の透明性、柔軟性、耐寒性、低温特性を向上させ、かつ共押出成形加工性を向上させる観点から、一般式CH=CH−COOR(a)(式中、Rは炭素数4〜6の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(a)(以下、単にアクリル酸エステル(a)と称する)および一般式CH=CH−COOR(b)(式中、Rは炭素数7〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(b)(以下、単にアクリル酸エステル(b)と称する)を併用することが好ましい。
アクリル酸エステル(a)としては、例えば、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸sec−ブチル、アクリル酸tert−ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸イソアミル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニルなどの官能基を有さないアクリル酸エステル;アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸エトキシエチル、アクリル酸ジエチルアミノエチル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−アミノエチル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸テトラヒドロフルフリル等の官能基を有するアクリル酸エステルなどが挙げられる。中でも、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ヘキシルなどのアクリル酸エステルがより好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
アクリル酸エステル(b)としては、例えば、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸デシル、アクリル酸イソボルニル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸フェノキシエチルなどが挙げられる。中でも、得られるアクリル系ブロック共重合体(I)または該アクリル系ブロック共重合体(I)を含有するアクリル系粘着剤組成物の透明性、柔軟性、耐寒性、低温特性を向上させる観点から、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸フェノキシエチルなどのアクリル酸エステルが好ましい。また、上記アクリル系粘着剤組成物の低温(10〜−40℃)での粘着特性(タック、接着力等)に優れ、広い剥離速度条件下で安定した接着力を発現する点から、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸イソオクチルがより好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
重合体ブロック(i−2)中のアクリル酸エステル(a)およびアクリル酸エステル(b)の質量比(a)/(b)は、優れた粘着特性を付与し、さらに粘着付与樹脂との相容性を高める観点から、質量比(a)/(b)=90/10〜10/90であることが好ましく、60/40〜40/60であることがより好ましい。なお、アクリル酸エステル(a)およびアクリル酸エステル(b)の質量比は、後述の実施例に記載の方法により求められる。
重合体ブロック(i−2)を構成するアクリル酸エステルを2種以上併用する場合、その組み合わせとしては、例えば、アクリル酸n−ブチル/アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−ブチル/アクリル酸オクチル、アクリル酸n−ヘキシル/アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−ブチル/アクリル酸ラウリル、アクリル酸n−ブチル/アクリル酸ベンジル、アクリル酸n−ブチル/[アクリル酸2−エチルヘキシル/アクリル酸ラウリル]などが挙げられる。このとき、用いるアクリル酸エステル(a)およびアクリル酸エステル(b)の溶解度パラメーターの差が1.0〜2.5(MPa)1/2であることがより好ましい。なお、上記溶解度パラメーターは、“POLYMER HANDBOOK Forth Edition”、VII 675頁〜714頁(Wiley Interscience社、1999年発行)および“Polymer Engineering and Science”、1974年、第14巻、147頁〜154頁に記載の方法で計算することができる。また、上記アクリル系ブロック共重合体(I)が重合体ブロック(i−2)を2つ以上含有する場合には、それら重合体ブロック(i−2)を構成するアクリル酸エステル単位の組み合わせは、同一であっても異なっていてもよい。
重合体ブロック(i−2)の構造は、例えばアクリル酸エステル(a)およびアクリル酸エステル(b)のランダム共重合体でもよいし、ブロック共重合体からなるものでもよいし、テーパードブロック共重合体でもよい。上記アクリル系ブロック共重合体(I)が重合体ブロック(i−2)を2つ以上含有する場合には、それら重合体ブロック(i−2)の構造は同一であっても異なっていてもよい。また、重合体ブロック(i−2)中に含まれるアクリル酸エステル単位の割合は、重合体ブロック(i−2)中60質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることがさらに好ましい。
重合体ブロック(i−1)および重合体ブロック(i−2)には、本発明の効果を損なわない範囲で、互いの成分を含有していてもよい。また、必要に応じて他の単量体を含有してもよい。かかる他の単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸等のカルボキシル基を有するビニル化合物;(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン等の官能基を有するビニル系単量体;スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、m−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物;ブタジエン、イソプレン等の共役ジエン化合物;エチレン、プロピレン、イソブテン、オクテン等のオレフィン化合物;ε−カプロラクトン、バレロラクトン等のラクトン系単量体等が挙げられる。これらを含有する場合は、各重合体ブロックに使用する単量体の全質量に対して、通常、好ましくは40質量%以下、より好ましくは20質量%以下の量である。
アクリル系ブロック共重合体(I)は、上記重合体ブロック(i−1)および重合体ブロック(i−2)の他に、必要に応じ、他の重合体ブロックを有していてもよい。かかる他の重合体ブロックとしては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、m−メチルスチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エチレン、プロピレン、イソブテン、ブタジエン、イソプレン、オクテン、酢酸ビニル、無水マレイン酸、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどからなる重合体ブロック又は共重合体ブロック;ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ポリウレタン、ポリジメチルシロキサンからなる重合体ブロックなどが挙げられる。また、上記重合体ブロックには、ブタジエン、イソプレンなどの共役ジエン化合物を含む重合体ブロックの水素添加物も含まれる。
アクリル系ブロック共重合体(I)の製造方法は、化学構造に関する本発明の条件を満足する重合体が得られる限りにおいて特に限定されず、公知の手法に準じた方法を採用できる。一般に、分子量分布の狭いブロック共重合体を得る方法としては、構成単位である単量体をリビング重合する方法が取られる。このようなリビング重合の手法としては、例えば、有機希土類金属錯体を重合開始剤としてリビング重合する方法(特許文献5参照)、有機アルカリ金属化合物を重合開始剤としアルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩などの鉱酸塩の存在下でリビングアニオン重合する方法(特許文献6参照)、有機アルミニウム化合物の存在下で、有機アルカリ金属化合物を重合開始剤としリビングアニオン重合する方法(特許文献7参照)、原子移動ラジカル重合法(ATRP)(非特許文献1参照)などが挙げられる。
上記製造方法のうち、有機アルミニウム化合物の存在下で有機アルカリ金属化合物を重合開始剤としてリビングアニオン重合してアクリル系ブロック共重合体(I)を製造する方法は、得られるアクリル系ブロック共重合体(I)の透明性が高いものとなり、残存単量体が少なく臭気が抑えられ、また、アクリル系粘着剤組成物として用いる際、粘着層(B)の気泡の発生を抑制できるため好ましい。さらに、重合体ブロック(i−1)の分子構造が高シンジオタクチックとなり、アクリル系粘着剤組成物の耐熱性を高める効果がある点、比較的温和な温度条件下でリビング重合が可能で工業的に生産する場合に環境負荷(主に重合温度を制御するための冷凍機にかかる電力)が小さい点でも好ましい。
有機アルミニウム化合物としては、例えば下記一般式(Z)
AlR (Z)
(式中、R、R及びRはそれぞれ独立して置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基又はN,N−二置換アミノ基を表すか、或いはRが上記したいずれかの基であり、R及びRが一緒になって置換基を有していてもよいアリーレンジオキシ基を形成している。)で表される有機アルミニウム化合物が挙げられる。
一般式(Z)で表される有機アルミニウム化合物としては、重合のリビング性の高さや取り扱いの容易さなどの点から、イソブチルビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミニウム、イソブチルビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシ)アルミニウム、イソブチル〔2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノキシ)〕アルミニウムなどが好ましく挙げられる。
上記有機アルカリ金属化合物としては、例えば、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、イソブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、n−ペンチルリチウム、テトラメチレンジリチウム等のアルキルリチウムおよびアルキルジリチウム;フェニルリチウム、p−トリルリチウム、リチウムナフタレン等のアリールリチウムおよびアリールジリチウム;ベンジルリチウム、ジフェニルメチルリチウム、ジイソプロペニルベンゼンとブチルリチウムの反応により生成するジリチウム等のアラルキルリチウムおよびアラルキルジリチウム;リチウムジメチルアミド等のリチウムアミド;メトキシリチウム、エトキシリチウム等のリチウムアルコキシドなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。中でも、重合開始効率が高いことから、アルキルリチウムが好ましく、中でもtert−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウムがより好ましく、sec−ブチルリチウムがさらに好ましい。
また、上記リビングアニオン重合は、通常、重合反応に不活性な溶媒の存在下で行われる。溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;クロロホルム、塩化メチレン、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテルなどが挙げられる。
アクリル系ブロック共重合体(I)は、例えば、単量体を重合して得た所望のリビングポリマー末端に、所望の重合体ブロック(重合体ブロック(i−1)、重合体ブロック(i−2)など)を形成する工程を所望の回数繰り返した後、重合反応を停止させることにより製造できる。具体的には、例えば有機アルミニウム化合物の存在下、有機アルカリ金属化合物からなる重合開始剤により、第1の重合体ブロックを形成する単量体を重合する第1工程、第2の重合体ブロックを形成する単量体を重合する第2工程、および、必要に応じて第3の重合体ブロックを形成する単量体を重合する第3工程を含む複数段階の重合工程を経て、得られた重合体の活性末端をアルコールなどと反応させ、重合反応を停止させることにより、アクリル系ブロック共重合体(I)を製造できる。上記のような方法によれば、重合体ブロック(i−1)−重合体ブロック(i−2)からなる二元ブロック(ジブロック)共重合体や、重合体ブロック(i−1)−重合体ブロック(i−2)−重合体ブロック(i−1)からなる3元ブロック(トリブロック)共重合体、重合体ブロック(i−1)−重合体ブロック(i−2)−重合体ブロック(i−1)−重合体ブロック(i−2)からなる4元ブロック共重合体などを製造できる。
リビングアニオン重合を行う際の重合温度としては、重合体ブロック(i−1)を形成する際は0〜100℃、重合体ブロック(i−2)を形成する際は−50〜50℃が好ましい。上記範囲より重合温度が低いと、反応の進行が遅くなる傾向となる。一方、上記範囲より重合温度が高いと、リビングポリマー末端の失活が増え、分子量分布が広くなったり、所望のブロック共重合体が得られなくなったりする場合がある。
上記アクリル系ブロック共重合体(I)を含有するアクリル系粘着剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、他の重合体、粘着付与樹脂、軟化剤、可塑剤、熱安定剤、光安定剤、帯電防止剤、難燃剤、発泡剤、着色剤、染色剤、屈折率調整剤、フィラー、硬化剤などの添加剤を1種または2種以上さらに含有していても良い。
上記他の重合体としては、例えば、ポリメタクリル酸メチルおよび(メタ)アクリル酸エステル共重合体などのアクリル系樹脂;ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタアクリル酸共重合体、無水マレイン酸変性ポリエチレン、ポリプロピレン、無水マレイン酸変性ポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリノルボルネン等のオレフィン系樹脂;エチレン系アイオノマー;ポリスチレン、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ハイインパクトポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、AES樹脂、AAS樹脂、ACS樹脂、MBS樹脂等のスチレン系樹脂;スチレン−メタクリル酸メチル共重合体;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂;ナイロン6、ナイロン66、ポリアミドエラストマー等のポリアミド;ポリカーボネート;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン;ポリビニルアルコール;エチレン−ビニルアルコール共重合体;ポリアセタール;ポリフッ化ビニリデン;ポリウレタン;変性ポリフェニレンエーテル;ポリフェニレンスルフィド;シリコーンゴム変性樹脂;アクリル系ゴム;シリコーン系ゴム;SEPS、SEBS、SIS等のスチレン系熱可塑性エラストマー;IR、EPR、EPDM等のオレフィン系ゴムなどが挙げられる。
上記粘着付与樹脂としては、タック、接着力および保持力の調節が容易となる観点から、例えば、ガムロジン、トール油ロジン、ウッドロジン等のロジン;水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン等の変性ロジン;これらロジン、変性ロジンのグリセリンエステル、ペンタエリスリトールエステル等のロジンエステル等のロジン系樹脂;α−ピネン、β−ピネン、ジペンテン等を主体とするテルペン樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、水添テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等のテルペン系樹脂;(水添)脂肪族系(C5系)石油樹脂、(水添)芳香族系(C9系)石油樹脂、(水添)共重合系(C5/C9系)石油樹脂、(水添)ジシクロペンタジエン系石油樹脂、脂環式飽和炭化水素樹脂等の(水添)石油樹脂;ポリα−メチルスチレン、α−メチルスチレン/スチレン共重合体、スチレン系単量体/脂肪族系単量体共重合体、スチレン系単量体/α−メチルスチレン/脂肪族系単量体共重合体、スチレン系単量体共重合体、スチレン系単量体/芳香族系単量体共重合体等のスチレン系樹脂;クマロン−インデン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン系樹脂等の合成樹脂などが挙げられる。上記粘着付与樹脂の中でも、高い接着力を発現する点で、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、(水添)石油樹脂およびスチレン系樹脂が好ましく、中でも接着性を高める観点からロジン類が好ましく、耐光劣化や着色、不純物による気泡の発生を抑える観点から、蒸留、再結晶、抽出等の操作により精製処理された不均化または水素化ロジン類がさらに好ましい。これらは単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。また、上記粘着付与樹脂の軟化点については、高い接着力を発現する点から、50〜150℃のものが好ましい。
また、粘着付与樹脂を含有させる場合、その含有量としては、接着力と耐久性の観点から、上記アクリル系ブロック共重合体(I)100質量部に対し1〜100質量部であることが好ましく、3〜70質量部であることがより好ましく、5〜50質量部であることがさらに好ましく、5〜40質量部であることが特に好ましく、5〜35質量部であることが最も好ましい。
ロジン系樹脂は、パインクリスタルKE−100、パインクリスタルKE−311、パインクリスタルKE−359、パインクリスタルKE−604、パインクリスタルD−6250(いずれも荒川化学工業株式会社製)などの市販品を使用できる。テルペン系樹脂は、タマノル901(荒川化学工業株式会社製)などの市販品を使用できる。スチレン系樹脂は、FTR6000シリーズ、FTR7000シリーズ(三井化学株式会社製)などの市販品を使用できる。
可塑剤としては、例えば、ジブチルフタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ビス−2−エチルヘキシルフタレート、ジ−n−デシルフタレート、ジイソデシルフタレートなどのフタル酸エステル、ビス−2−エチルヘキシルアジペート、ジ−n−オクチルアジペートなどのアジピン酸エステル、ビス−2−エチルヘキシルセバケート、ジ−n−ブチルセバケートなどのセバシン酸エステル、ビス−2−エチルヘキシルアゼレートなどのアゼライン酸エステルなどの脂肪酸エステル;塩素化パラフィンなどのパラフィン;ポリプロピレングリコールなどのグリコール;エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油などのエポキシ系高分子可塑剤;トリオクチルホスフェート、トリフェニルホスフェートなどのリン酸エステル;トリフェニルホスファイトなどの亜リン酸エステル類;ポリ(メタ)アクリル酸n−ブチル、ポリ(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルなどのアクリル系オリゴマー;ポリブテン;ポリイソブチレン;ポリイソプレン;プロセスオイル;ナフテン系オイルなどが挙げられる。これらは単独で使用してもよいし、または2種以上を併用してもよい。
フィラーとしては、例えば、ガラス繊維、カーボン繊維などの無機繊維;有機繊維;炭酸カルシウム、タルク、カーボンブラック、酸化チタン、シリカ、クレー、硫酸バリウム、炭酸マグネシウムなどの無機充填剤などが挙げられる。
硬化剤としては、UV硬化剤などの光硬化剤や熱硬化剤などが挙げられ、例えばベンゾイン、α−メチロールベンゾイン、α−t−ブチルベンゾイン等のベンゾイン;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン−n−プロピルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、α−メチロールベンゾインメチルエーテル、α−メトキシベンゾインメチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル等のベンゾインエーテル;ベンゾフェノン;9,10−アントラキノン、2−エチル−9,10−アントラキノン等のアントラキノン;ベンジル;2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン)等のアセトフェノン;ジアセチルなどが挙げられる。これらの硬化剤は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。硬化剤を含有することにより、上記粘着剤組成物をUV硬化ホットメルト粘着剤などの硬化型粘着剤として好適に使用できる。
上記アクリル系ブロック共重合体(I)を含有するアクリル系粘着剤組成物の製造方法は特に制限されず、例えば、各成分を、ニーダールーダー、押出機、ミキシングロール、バンバリーミキサー等の既知の混合または混練装置を使用して、通常100〜250℃の範囲内の温度で混合することにより製造でき、得られたアクリル系粘着剤組成物は加熱溶融して使用可能である。
本発明の粘着積層体を構成する粘着層(B)を構成するアクリル系粘着剤組成物は、190℃で測定した伸張速度10(1/s)における伸張粘度ηEx(Pa・s)と190℃で測定した伸張速度1000(1/s)における伸張粘度ηEy(Pa・s)の比(ηEx/ηEy)が、15以下であることが好ましく、10以下であることがより好ましく、7以下であることが好ましい。かかる特性を満足することにより、厚みばらつきの少ない粘着積層体を得ることができる。ηEx/ηEyが15を超えると、伸張速度依存性が高くなり、共押出成形による粘着積層体の製造において各層の成形性のバランスがわずかな条件の変化で乱れやすくなり良好な粘着積層体が得られ難い。なお、伸張粘度の測定方法は後述する実施例で示した方法による。
本発明の粘着積層体は、ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)とアクリル系粘着剤組成物からなる粘着層(B)とを備え、共押出成形により製造される。ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)と粘着層(B)と接着性の観点から、ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)が上記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)、ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)を備え、ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)と粘着層(B)が隣接することが好ましい。特に、共押出成形加工性の観点から、第1層として上記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)、第2層としてポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)、粘着剤層としてアクリル系粘着剤組成物からなる粘着層(B)である(A−1)/(A−2)/(B)の構成であることがより好ましい。
また、共押出成形加工性の観点から、ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)を構成するポリオレフィン系樹脂組成物のηEa/ηEbと、前記粘着層(B)を構成するアクリル系粘着剤組成物のηEx/ηEyの差の絶対値が10以下であることが好ましく、7以下であることがより好ましい。
本発明の粘着積層体のアクリル樹脂板に対する剥離速度300mm/minでの180°剥離強度は0.1〜25N/25mmであることが好ましく、5〜15N/25mmであることがより好ましい。例えば、本発明の粘着積層体を保護フィルムとして使用する場合、剥離強度が上記範囲より小さいと、貼り付け作業時に被着体に十分に貼り付かず、剥離が生じてしまう場合がある。剥離強度が上記範囲より大きいと、剥離作業が困難となり、被着体自体が変形してしまう場合がある。
本発明の粘着積層体の製造方法としては、フィードブロックまたはマルチマニホールドダイなどを使用し、さらにTダイ押出成形機またはインフレーション成形機などの製膜装置を使用した共押出成形方法が挙げられる。
本発明の粘着積層体の厚みは特に限定されないが、0.01〜2.0mmが好ましく、0.02〜0.5mmがより好ましく、0.03〜0.2mmがさらに好ましい。
本発明の粘着積層体は、各種用途に適用する前段階の形態は特に限定されないが、枚葉に重ね合わせた形態や、ロール状に巻き取った形態などが挙げられる。本発明の粘着積層体の好ましい実施形態では、ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)がポリオレフィン系樹脂組成物(A−1)、ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)を備え、粘着層(B)との層構成は(A−1)/(A−2)/(B)である。係る構成であると、基材に相当するポリオレフィン系樹脂組成物層(A)の外層は(A−1)であってこれは粘着層(B)との背面に対する接着力が小さいため、容易にロール状に巻き取った形態にすることができる。ロール状であると、連続的な貼り合わせ加工など生産性向上の観点から好ましい。
本発明の粘着積層体は、種々の用途に使用できる。例えば、表面保護用、マスキング用、結束用、包装用、事務用、ラベル用、装飾・表示用、接合用、ダイシングテープ用、シーリング用、防食・防水用、医療・衛生用、ガラス飛散防止用、電気絶縁用、電子機器保持固定用、半導体製造用、光学表示フィルム用、粘着型光学フィルム用、電磁波シールド用、または電気・電子部品の封止材用の粘着テープやフィルム等が挙げられる。以下、具体例を挙げる。
表面保護用の粘着テープまたはフィルム等は、金属、プラスチック、ゴム、木材など種々の材料に使用でき、具体的には塗料面、金属の塑性加工や深絞り加工時、自動車部材、光学部材の表面保護のために使用できる。該自動車部材としては、塗装外板、ホイール、ミラー、ウィンドウ、ライト、ライトカバーなどが挙げられる。該光学部材としては、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、フィールドエミッションディスプレイ等の各種画像表示装置;偏光フィルム、偏光板、位相差板、導光板、拡散板、DVD等の光ディスク構成フィルム;電子・光学用途向け精密ファインコート面板などが挙げられる。
マスキング用の粘着テープやフィルム等の用途としては、プリント基板やフレキシブルプリント基板の製造時のマスキング;電子機器でのメッキやハンダ処理時のマスキング;自動車等車両の製造、車両・建築物の塗装、捺染、土木・工事見切り時のマスキングなどが挙げられる。
結束用途としては、ワイヤーハーネス、電線、ケーブル、ファイバー、パイプ、コイル、巻線、鋼材、ダクト、ポリ袋、食品、野菜、花卉などが挙げられる。
包装用途としては、重量物梱包、輸出梱包、段ボール箱の封緘、缶シールなどが挙げられる。
事務用途としては、事務汎用、封緘、書籍の補修、製図用、メモ用などが挙げられる。
ラベル用途としては、価格、商品表示、荷札、POP、ステッカー、ストライプ、ネームプレート、装飾、広告用などが挙げられる。
上記ラベルとしては、紙、加工紙(アルミ蒸着加工、アルミラミネート加工、ニス加工、樹脂加工等を施された紙)、合成紙等の紙類;セロハン、プラスチック材料、布、木材および金属製のフィルム等を基材とするラベルが挙げられる。基材の具体例としては、例えば、上質紙、アート紙、キャスト紙、サーマル紙、ホイル紙;ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、OPPフィルム、ポリ乳酸フィルム、合成紙、合成紙サーマル、オーバーラミフィルムなどが挙げられる。
上記ラベルの被着体としては、プラスチックボトル、発泡プラスチック製ケースなどのプラスチック製品;ダンボール箱などの紙製・ダンボール製品;ガラス瓶などのガラス製品;金属製品;セラミックスなどその他の無機材料製品などが挙げられる。
装飾・表示用途としては、危険表示シール、ラインテープ、配線マーキング、蓄光テープ、反射シート等が挙げられる。
粘着型光学フィルム用途としては、例えば偏光フィルム、偏光板、位相差フィルム、視野角拡大フィルム、輝度向上フィルム、反射防止フィルム、アンチグレアフィルム、カラーフィルター、導光板、拡散フィルム、プリズムシート、電磁波シールドフィルム、近赤外線吸収フィルム、機能性複合光学フィルム、ITO貼合用フィルム、耐衝撃性付与フィルム、輝度向上フィルム、視認性向上フィルムなどの片面若しくは両面の少なくとも一部または全部に粘着層を形成した光学フィルムなどが挙げられる。かかる粘着型光学フィルムは、上記光学フィルムの表面保護のために用いられる保護フィルムに本発明の粘着積層体からなるフィルムを含む。粘着型光学フィルムは、液晶表示装置、PDP、有機EL表示装置、電子ペーパー、ゲーム機、モバイル端末などの各種画像表示装置に好適に用いられる。
電気絶縁用途としては、コイルの保護被覆または絶縁、モータ・トランスなどの層間絶縁などが挙げられる。
電子機器保持固定用途としては、キャリアテープ、パッケージング、ブラウン管の固定、スプライシング、リブ補強などが挙げられる。
半導体製造用としては、シリコーンウエハーの保護用等が挙げられる。
接合用途としては、各種接着分野、自動車、電車、電気機器、印刷版固定、建築、銘板固定、一般家庭用、粗面、凹凸面、曲面への接着用などが挙げられる。
シーリング用途としては、断熱、防振、防水、防湿、防音または防塵用のシーリングなどが挙げられる。
防食・防水用途としては、ガス、水道管の防食、大口径管の防食、土木建築物の防食などが挙げられる。
医療・衛生用途としては、鎮痛消炎剤(プラスター、パップ)、虚血性心疾患治療剤、女性ホルモン補充剤、気管支拡張剤、癌性疼痛緩和剤、禁煙補助剤、感冒用貼付剤、鎮痒パッチ、角質軟化剤などの経皮吸収薬用途;救急絆創膏(殺菌剤入り)、サージカルドレッシング・サージカルテープ、絆創膏、止血絆、ヒト***物処理装着具用テープ(人工肛門固定テープ)、縫合用テープ、抗菌テープ、固定テーピング、自着性包帯、口腔粘膜貼付テープ、スポーツ用テープ、脱毛用テープなど種々のテープ用途;フェイスパック、目元潤いシート、角質剥離パック等の美容用途;冷却シート、温熱カイロ、防塵、防水、害虫捕獲用などが挙げられる。
電子・電気部品の封止材用途としては、液晶モニター、太陽電池等が挙げられる。
以下、本発明を実施例などにより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。なお、実施例および比較例中の各種物性は以下の方法により測定または評価した。
(1)アクリル系ブロック共重合体(I)の重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)および分子量分布(Mw/Mn)
ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(以下GPCと略記する)により標準ポリスチレン換算分子量として求めた。
・装置:東ソ−株式会社製GPC装置「HLC−8020」
・分離カラム:東ソ−株式会社製の「TSKgel GMHXL」、「G4000HXL」および「G5000HXL」を直列に連結
・溶離剤:テトラヒドロフラン
・溶離剤流量:1.0ml/分
・カラム温度:40℃
・検出方法:示差屈折率(RI)
(2)アクリル系ブロック共重合体(I)における各重合体ブロックの含有量
H−NMR測定によって求めた。
・ 装置:日本電子株式会社製核磁気共鳴装置「JNM−ECX400」
・ 溶媒:重水素化クロロホルム
H−NMRスペクトルにおいて、3.6ppmおよび4.0ppm付近のシグナルは、それぞれ、メタクリル酸メチル単位のエステル基(−O−CH)およびアクリル酸エステル単位のエステル基(−O−C −CH−CH−CHまたは−O−C −CH(−CH−CH)−CH−CH−CH−CH)に帰属され、その積分値の比によって共重合成分の含有量を求めた。
(3)融点
示差走査熱量計(DSC)(Mettler Toledo社製、TGA/DSC1 Star System)を用いて、30℃から250℃まで昇温速度10℃/分で加熱して融解させたサンプルを、250℃から30℃まで降温速度10℃/分で冷却後、昇温速度10℃/分で再度30℃から250℃まで昇温した際に測定される吸熱ピークのピークトップ温度を融点とした。
(4)ポリオレフィン系樹脂組成物の引張弾性率
ポリオレフィン系樹脂組成物をプレス成形機により200℃で厚み1mmのシートに成形し、ISO527−3に記載の方法に準拠して、室温で、引張速度300mm/minの条件で測定した。
(5)ポリオレフィン系樹脂組成物のメルトフローレート
ISO 1133に準拠して190℃、2.16kg荷重、10分の条件により測定した。
(6)ポリオレフィン系樹脂組成物の伸張粘度特性(ηEa/ηEb)
CEAST製キャピラリーレオメーター「Rheologic5000」にて、測定キャピラリー径0.5mm、樹脂温度190℃にて押し出しを行い、伸張速度10(1/s)における伸張粘度ηEa(Pa・s)、伸張速度1000(1/s)における伸張粘度ηEb(Pa・s)を測定し、算出した。
(7)アクリル系粘着剤組成物の伸張粘度特性(ηEx/ηEy)
CEAST製キャピラリーレオメーター「Rheologic5000」にて、測定キャピラリー径0.5mm、樹脂温度190℃にて押し出しを行い、伸張速度10(1/s)における伸張粘度ηEx(Pa・s)、伸張速度1000(1/s)における伸張粘度ηEy(Pa・s)を測定し、算出した。
(8)共押出成形加工性
3種3層フィードブロック式Tダイ共押出装置を用いて、ポリオレフィン系樹脂組成物、アクリル系粘着剤組成物をそれぞれTダイにフィードし、下記の共押出成形条件で本発明の粘着積層体を作製した。
共押出成形条件:
・層構成と各層の厚み
ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)/ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)/粘着層(B)=40μm/10μm/10μmとなるように成形した。
・押出機の仕様および押出温度
単軸押出機を使用した。各層の押出時の各押出機での成形温度は、ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1):200℃、ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2):180℃、粘着層(B):190℃
・Tダイ、フィードブロック、冷却ロールの仕様および成形時の温度、引き取り条件幅
Tダイの幅は300mmであり、3種(2種)の組成物の合流地点までのアダプタ(AD)、Tダイ、3種3層用フィードブロック(合流地点での成形装置)の温度はいずれも200℃とした。Tダイから吐出された粘着積層体を引き取る冷却ロールの温度は40℃、引取速度は4.0m/minとした。
得られた粘着積層体のサージング(共押出成形において押出量が一定せず、製品の形状や寸法が不規則になったり、規則的に変動したりすること)、外観および成形時の引取性を評価し、これを共押出成形加工性の指標とした。
(8)−1 サージング
○:各層が幅方向および流れ方向全域に安定して厚みが均一である
×:両端部または中央部の流動が過多あるいは過少となり、厚みが不均一である
(8)−2 表面平滑性
目視にて判断した。
○:ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)および粘着層(B)の表面が平滑である ×:ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)および粘着層(B)の表面が平滑でない
(8)−3 引取性
○:ロールに引き取る際に粘着積層体の厚みが変化しない
×:ロールに引き取る際に粘着積層体の厚みが変化する
(9)粘着積層体の層間剥離性
上記(8)の方法で作製した粘着積層体を50mm×50mmの大きさにカットし、ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)と粘着層(B)を手剥離で評価し、これを層間剥離性の指標とした。
○:剥がれない
×:剥がれる
(10)粘着積層体のアクリル樹脂板に対する180°剥離強度
上記(8)の方法で作製した粘着積層体を、幅25mm、長さ100mmにカットし、アクリル樹脂(PMMA)板に貼り付け、サンプルを室温(23℃)にて保管後(特に記載のない場合は、貼合後24時間保管後)、ISO 29862に準拠して、23℃において300mm/minの速度で180°の方向に剥離して測定した。
[実施例で使用した原料樹脂]
以下に、実施例および比較例で用いた原料樹脂の詳細を示す。また、表1〜3にそれらの物性値を示す。
[オレフィン系重合体]
(1)「プライムポリプロJ715M」(商品名、株式会社プライムポリマー製のポリプロピレン樹脂、融点160℃、引張弾性率1300MPa)。
(2)「ノバテックHF560」(商品名、日本ポリエチレン株式会社製のポリエチレン樹脂、融点134℃、引張弾性率1050MPa)。
(3)「ノバテックLC600A」(商品名、日本ポリエチレン株式会社製のポリエチレン樹脂、融点106℃、引張弾性率120MPa)
(4)「エルバロイAC12024S」(商品名、三井・デュポン ポリケミカル株式会社製のエチレン−アクリル酸メチル共重合体、共重合体中のアクリル酸メチル含量:24質量%、190℃、2.16kg荷重でのメルトフローレート:20g/10min)
(5)「ニュクレルN1525」(商品名、三井・デュポン ポリケミカル株式会社製、エチレン−メタアクリル酸共重合体、共重合体中のメタアクリル酸含有量:15質量%、190℃、2.16kg荷重でのメルトフローレート:25g/10min)
(6)「アドマーNF550」(商品名、三井化学株式会社製、無水マレイン酸変性ポリエチレン樹脂、樹脂中無水マレイン酸含有量:0.3質量%、190℃、2.16kg荷重でのメルトフローレート:6.2g/10min)
(7)「エルバロイAC1218」(商品名、三井・デュポン ポリケミカル株式会社製、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、共重合体中のアクリル酸メチル含有量:18質量%、190℃、2.16kg荷重でのメルトフローレート:2g/10min)
[アクリル系ブロック共重合体(I)]
・アクリル系ブロック共重合体(I−1)
下記の表3に示した通り、PMMA含量20質量%、Mw81000、分子量分布1.15であるメタクリル酸メチル重合体ブロック(PMMA)−アクリル酸n−ブチル重合体ブロック(PnBA)−メタクリル酸メチル重合体ブロック(PMMA)のトリブロック共重合体を使用した。
・アクリル系ブロック共重合体(I−2)
下記の表3に示した通り、PMMA含量20質量%、アクリル酸n−ブチル/アクリル酸2−エチルヘキシルの質量比が50/50、重量平均分子量80、000、分子量分布(重量平均分子量/数平均分子量)1.14であるメタアクリル酸メチル重合体ブロック(PMMA)−アクリル酸n−ブチル/アクリル酸2−エチルヘキシル重合体ブロック(P(nBA/2EHA))−メタアクリル酸メチル重合体ブロック(PMMA)のトリブロック共重合体を使用した。
Figure 2014125511
Figure 2014125511
Figure 2014125511
[実施例1〜6、比較例1〜4]
表4に記載の原料樹脂を用いて、上記(8)の方法で本発明の粘着積層体を作製した。得られた粘着積層体から試験片を採取し、共押出成形加工性、層間剥離性、アクリル樹脂板に対する180°剥離強度を評価した。結果を表4に示す。
Figure 2014125511
実施例1〜5で得られた粘着積層体は、共押出成形加工性、層間剥離性およびアクリル樹脂板に対する180°剥離強度のバランスに優れる。一方、比較例1の粘着積層体は、共押出成形加工性は良好だが層間剥離が発生した。比較例2の粘着積層体は、共押出成形加工の際に第1層の原料となるポリオレフィン系樹脂組成物が流動しにくく、Tダイで両端まで樹脂が均一に広がらず、厚みが不均一となった。比較例3の粘着積層体は共押出成形してロールに引き取る際に各層の厚み、特に第1層の厚みが変化した。比較例4の粘着積層体は、粘着層(B)とポリオレフィン系樹脂組成物層との層間剥離が発生した。
本発明の粘着積層体は、加工性が良好で、粘着特性に優れ、且つ層間剥離しにくく、ロール状にした際の膠着が少なく、また、溶液型粘着剤を用いる場合により安価にかつ環境負荷が低減される共押出成形法で製造される。このため、光学分野、自動車分野、エレクトロニクス分野、医療分野、建築分野、環境分野などで使用される保護フィルム、粘着テープ、ラベルなどとして好適に使用できる。

Claims (17)

  1. ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)と、アクリル系粘着剤組成物からなる粘着層(B)を備え、共押出成形法により製造される粘着積層体。
  2. 前記アクリル系粘着剤組成物が、メタクリル酸エステル単位からなる少なくとも1個の重合体ブロック(i−1)と、アクリル酸エステル単位からなる少なくとも1個の重合体ブロック(i−2)とを有するアクリル系ブロック共重合体(I)を含有する、請求項1に記載の粘着積層体。
  3. 前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)が、23℃での引張弾性率が300〜1800MPaであるポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)と、極性基を含有するオレフィン系重合体を含有し、190℃、2.16kgで測定したメルトフローレートが5.0〜50g/10分のポリオレフィン系樹脂組成物からなるポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)を有し、該層(A−2)と粘着層(B)が隣接する、請求項1または請求項2に記載の粘着積層体。
  4. 前記粘着層(B)を構成するアクリル系粘着剤組成物の190℃で測定した伸張速度10(1/s)における伸張粘度ηEx(Pa・s)と190℃で測定した伸張速度1000(1/s)における伸張粘度ηEy(Pa・s)の比(ηEx/ηEy)が15以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の粘着積層体。
  5. 前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)を構成するポリオレフィン系樹脂組成物の190℃で測定した伸張速度10(1/s)における伸張粘度ηEa(Pa・s)と190℃で測定した伸張速度1000(1/s)における伸張粘度ηEb(Pa・s)の比(ηEa/ηEb)が15以下である、請求項3または請求項4に記載の粘着積層体。
  6. ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)を構成するポリオレフィン系樹脂組成物のηEa/ηEbと、前記粘着層(B)を構成するアクリル系粘着剤組成物のηEx/ηEyの差の絶対値が10以下である、請求項3〜5のいずれかに記載の粘着積層体。
  7. 前記アクリル系ブロック共重合体(I)中の重合体ブロック(i−1)の含有量が5〜50重量%である請求項2〜6のいずれかに記載の粘着積層体。
  8. 前記アクリル系ブロック共重合体(I)の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が1.0〜2.0である請求項2〜7のいずれかに記載の粘着積層体。
  9. 前記アクリル系ブロック共重合体(I)の重合体ブロック(i−2)を構成するアクリル酸エステル単位が、一般式CH=CH−COOR(W)(式中、Rは炭素数4〜6の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(a)および一般式CH=CH−COOR(X)(式中、Rは炭素数7〜12の有機基を表す)で示されるアクリル酸エステル(b)からなり、かつ、前記アクリル酸エステル(a)および前記アクリル酸エステル(b)の質量比(a)/(b)が90/10〜10/90である請求項2〜8のいずれかに記載の粘着積層体。
  10. 前記アクリル酸エステル(a)がアクリル酸ブチルである、請求項9に記載の粘着積層体。
  11. 前記アクリル酸エステル(b)がアクリル酸2−エチルヘキシルである、請求項9または請求項10に記載の粘着積層体。
  12. 前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)がポリプロピレン系樹脂組成物からなる、請求項3〜11のいずれかに記載の粘着積層体。
  13. 前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)がエチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタアクリル酸共重合体、無水マレイン酸変性オレフィン樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂を含有する組成物により構成される、請求項3〜12のいずれかに記載の粘着積層体。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載の粘着積層体からなる保護フィルム。
  15. 請求項1〜13のいずれか記載の粘着積層体からなる粘着テープ。
  16. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の粘着積層体からなるラベル。
  17. 23℃での引張弾性率が300〜1800MPaであるポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)と、極性基を含有するオレフィン系重合体を含有し、190℃、2.16kgで測定したメルトフローレートが5.0〜50g/10分のポリオレフィン系樹脂組成物からなるポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)と、ηEx/ηEyが15以下である粘着層(B)を、ポリオレフィン系樹脂組成物層(A−1)とポリオレフィン系樹脂組成物層(A−2)と粘着層(B)が隣接するように共押出成形する、請求項3〜13のいずれかに記載の粘着積層体の製造方法。
JP2012281791A 2012-12-25 2012-12-25 粘着積層体 Active JP6103924B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012281791A JP6103924B2 (ja) 2012-12-25 2012-12-25 粘着積層体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012281791A JP6103924B2 (ja) 2012-12-25 2012-12-25 粘着積層体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014125511A true JP2014125511A (ja) 2014-07-07
JP6103924B2 JP6103924B2 (ja) 2017-03-29

Family

ID=51405281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012281791A Active JP6103924B2 (ja) 2012-12-25 2012-12-25 粘着積層体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6103924B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016044203A (ja) * 2014-08-20 2016-04-04 株式会社クラレ アクリル系粘着剤組成物及び粘着製品
KR20170060025A (ko) * 2014-09-18 2017-05-31 미쓰비시 쥬시 가부시끼가이샤 광가교성 투명 점착재, 투명 점착재 적층체 및 광학 장치 구성용 적층체
CN107298947A (zh) * 2017-08-09 2017-10-27 山东方鼎安全玻璃科技有限公司 一种sgp胶片及其制备方法
JP2017214598A (ja) * 2017-08-30 2017-12-07 株式会社クラレ 粘接着剤組成物
JP2017214596A (ja) * 2017-08-30 2017-12-07 株式会社クラレ 粘接着剤組成物
WO2018131594A1 (ja) 2017-01-12 2018-07-19 三菱ケミカル株式会社 積層フィルム及びその製造方法、並びに積層体
JP2018159027A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 リンテック株式会社 表示ラベル用粘着シート、その製造方法および表示ラベル
WO2022138420A1 (ja) 2020-12-24 2022-06-30 株式会社クラレ アクリル系粘着剤組成物からなる粘着層を含む積層体

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000297257A (ja) * 1999-04-14 2000-10-24 Sekuto Kagaku:Kk 多層粘着フィルム
JP2002524580A (ja) * 1998-09-04 2002-08-06 アベリー・デニソン・コーポレイション 共押出し構造体
JP2009241348A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Dainippon Printing Co Ltd 積層フィルム
JP2010024259A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Sumitomo Chemical Co Ltd プロピレン系樹脂組成物および成形体
WO2011068105A1 (ja) * 2009-12-01 2011-06-09 株式会社クラレ 多層構造体及びその製造方法
WO2012032977A1 (ja) * 2010-09-08 2012-03-15 日東電工株式会社 粘着シートおよびその製造方法
JP2012062406A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Nitto Denko Corp 粘着テープ
JP2012172004A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Nitto Denko Corp 粘着シート
JP2012207155A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Kuraray Co Ltd アクリル系ジブロック共重合体ペレット及びそれを含有する粘着剤組成物

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002524580A (ja) * 1998-09-04 2002-08-06 アベリー・デニソン・コーポレイション 共押出し構造体
JP2000297257A (ja) * 1999-04-14 2000-10-24 Sekuto Kagaku:Kk 多層粘着フィルム
JP2009241348A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Dainippon Printing Co Ltd 積層フィルム
JP2010024259A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Sumitomo Chemical Co Ltd プロピレン系樹脂組成物および成形体
WO2011068105A1 (ja) * 2009-12-01 2011-06-09 株式会社クラレ 多層構造体及びその製造方法
WO2012032977A1 (ja) * 2010-09-08 2012-03-15 日東電工株式会社 粘着シートおよびその製造方法
JP2012062406A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Nitto Denko Corp 粘着テープ
JP2012172004A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Nitto Denko Corp 粘着シート
JP2012207155A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Kuraray Co Ltd アクリル系ジブロック共重合体ペレット及びそれを含有する粘着剤組成物

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016044203A (ja) * 2014-08-20 2016-04-04 株式会社クラレ アクリル系粘着剤組成物及び粘着製品
KR20170060025A (ko) * 2014-09-18 2017-05-31 미쓰비시 쥬시 가부시끼가이샤 광가교성 투명 점착재, 투명 점착재 적층체 및 광학 장치 구성용 적층체
US20170292046A1 (en) * 2014-09-18 2017-10-12 Mitsubishi Plastics, Inc. Photocrosslinkable transparent adhesive material, transparent adhesive material layered body, and layered body for constituting optical device
US11111419B2 (en) * 2014-09-18 2021-09-07 Mitsubishi Chemical Corporation Photocrosslinkable transparent adhesive material, transparent adhesive material layered body, and layered body for constituting optical device
KR102347913B1 (ko) 2014-09-18 2022-01-06 미쯔비시 케미컬 주식회사 광가교성 투명 점착재, 투명 점착재 적층체 및 광학 장치 구성용 적층체
WO2018131594A1 (ja) 2017-01-12 2018-07-19 三菱ケミカル株式会社 積層フィルム及びその製造方法、並びに積層体
JP2018159027A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 リンテック株式会社 表示ラベル用粘着シート、その製造方法および表示ラベル
CN107298947A (zh) * 2017-08-09 2017-10-27 山东方鼎安全玻璃科技有限公司 一种sgp胶片及其制备方法
JP2017214598A (ja) * 2017-08-30 2017-12-07 株式会社クラレ 粘接着剤組成物
JP2017214596A (ja) * 2017-08-30 2017-12-07 株式会社クラレ 粘接着剤組成物
WO2022138420A1 (ja) 2020-12-24 2022-06-30 株式会社クラレ アクリル系粘着剤組成物からなる粘着層を含む積層体
KR20230124567A (ko) 2020-12-24 2023-08-25 주식회사 쿠라레 아크릴계 점착제 조성물로 이루어지는 점착층을 포함하는 적층체

Also Published As

Publication number Publication date
JP6103924B2 (ja) 2017-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10519347B2 (en) Acrylic pressure-sensitive adhesive composition and pressure-sensitive adhesive products
JP6103924B2 (ja) 粘着積層体
JP6491101B2 (ja) ホットメルト接着剤組成物
TWI630229B (zh) 熱塑性聚合物組成物、積層體及保護膜
JP6062542B2 (ja) ブロック共重合体を含有する粘着剤
KR102646461B1 (ko) 아크릴계 블록 공중합체 및 점접착제 조성물
JP6892854B2 (ja) ホットメルト粘接着剤組成物
JPWO2016175119A1 (ja) 積層用アクリル系熱可塑性重合体組成物
JP2016044203A (ja) アクリル系粘着剤組成物及び粘着製品
JP2019085587A (ja) 粘接着剤組成物
JP6884674B2 (ja) 粘接着剤組成物
JP2017190463A (ja) 粘接着剤組成物
JP2018003035A (ja) 粘接着剤組成物
JP6328992B2 (ja) ホットメルト接着剤組成物
WO2022215500A1 (ja) アクリル系ブロック共重合体を含む樹脂組成物
JP2017214597A (ja) 粘接着剤組成物
JP2017203172A (ja) 粘接着剤組成物
JP2016160363A (ja) 粘着積層体
JP2019085588A (ja) 粘接着剤組成物
JP2018003034A (ja) 粘接着剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151008

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6103924

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150