JP2014125410A - 変色体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 天候、使用場所に左右されず、水以外の液体で変色させる用途や、水では変色しないことを目的とする用途に適した変色体を提供する。
【解決手段】 疎水性シリカをバインダー樹脂に分散状態に固着させた、吸液状態と非吸液状態で透明性が異なる多孔質の変色体であって、前記変色体は界面張力値が0mN/mを超え、且つ、60mN/m未満であり、60mN/mを超える界面張力値の液体を接触させた際に吸液せず、60mN/m未満の界面張力値の液体を接触させた際に吸液して透明化する変色体。
【選択図】 なし

Description

本発明は変色体に関する。更に詳細には水が付着しても変色することなく、特定界面張力値未満の液体が付着すると変色する変色体に関する。
従来、シリカ等の低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた吸水状態と非吸水状態で透明性が異なる塗布層を設けた水像シートが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
前記水像シートは、塗布層が吸水することにより透明化し、乾燥した状態で不透明化して下層の色相や像を視認することができるものであり、玩具やゲームに用いることが開示されている。
しかしながら、前記水像シートは水により変色するため、水以外の液体を用いて変色させる用途や、水では変色しないことを目的とした用途、例えば、お風呂やプール等で使用する際に水が付着しても変色することなく、水以外の液体を用いることにより変色させる場合には不適であった。
特開昭63−260476号公報
本発明は、この種の液体を付着させた際に変色する変色体の応用性を更に高めるものであって、水以外の液体で変色させる用途や、水では変色しないことを目的とする用途に適した変色体を提供しようとするものである。
本発明は、疎水性シリカをバインダー樹脂に分散状態に固着させた、吸液状態と非吸液状態で透明性が異なる多孔質の変色体であって、前記変色体は界面張力値が0mN/mを超え、且つ、60mN/m未満であり、60mN/mを超える界面張力値の液体を接触させた際に吸液せず、60mN/m未満の界面張力値の液体を接触させた際に吸液して透明化する変色体を要件とする。
本発明は、天候、使用場所に左右されず、水以外の液体で変色させる用途や、水では変色しないことを目的とする用途に適した変色体を提供できる。
本発明の変色体は、疎水性シリカをバインダー樹脂に分散状態に固着させた、吸液状態と非吸液状態で透明性が異なる多孔質の変色体である。
前記疎水性シリカについて説明する。
シリカは製造方法により乾式法と湿式法に分類されるが、いずれも表面にはシラノール基が配列された構造である。
疎水性シリカはシラノール基にメチルクロロシラン等のシラン、ポリジメチルシロキサン等のシロキサン、ヘキサメチルジシラザン等を反応させて、シラノール基のもつ親水性を疎水性に変えるため、水を吸収しないのみならず撥水性を示す。
汎用の疎水性シリカとしては、東ソー・シリカ株式会社製の商品名Nipsil SS−10、同SS−20、同SS−70、同SS−40、同SS−50、同SS−100、日本アエロジル株式会社製の商品名AEROSIL R972、同RY50、R812、同R805、同RX200、同RY200、キャボットカーボン社製の商品名TS−530、同TS−610、同TS−720、デグサジャパン株式会社製の商品名AEROSIL R202,同R805、同R812、株式会社トクヤマ製の商品名REOLOSIL MT−10、同DM−10、同DM−20S、富士シリシア化学株式会社製の商品名SYLOPHOBIC100、同200、同704、同4004、同507、同702、同505、同603等が挙げられる。
前記疎水性シリカは、屈折率が1.4〜1.8の範囲にあり、液体を吸液すると良好な透明性を示すものである。
前記疎水性シリカの粒子径は特に限定されるものではないが、0.03〜10.0μmのものが好適に用いられる。
又、前記疎水性シリカは2種以上を併用することもできる。
前記疎水性シリカは、バインダー樹脂を含む溶剤中に分散して、塗料や印刷インキ等の液状物を調製し、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷方法、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗り、ローラー塗り、浸漬塗装等の方法により、型内部に流し込んだり、或いは、型表面に塗膜を設け、溶剤を蒸発、乾燥させて型より取り外して変色体を得ることができる。
前記疎水性シリカは、水分散は勿論、水系エマルジョンへの分散も通常の方法では困難であるため、好適には有機溶剤に分散して用いる。
前記バインダー樹脂は有機溶剤に溶解又は分散してなり、疎水性シリカを含む液状物を用いて変色体が得られる。
前記有機溶剤としては、n−パラフィン系溶剤、イソパラフィン系溶剤、ナフテン系溶剤、芳香族系溶剤、α−オレフィン系溶剤等の石油系溶剤、軽油、スピンドル油、マシン油、シリンダー油、テレピン油、ミネラルスピリット、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、乳酸エチル、キシレン、トルエン、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等が挙げられる。
前記バインダー樹脂としては、ウレタン系樹脂、ナイロン樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル共重合樹脂、アクリルポリオール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、マレイン酸樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、スチレン−ブタジエン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合樹脂、メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合樹脂、ブタジエン樹脂、クロロプレン樹脂、メラミン樹脂、及び前記各樹脂エマルジョン、カゼイン、澱粉、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
なお、前記有機溶剤に可溶なバインダー樹脂としては、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アルキッド系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、スチレン系樹脂、ナイロン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ハイインパクトポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂、セルロース系樹脂等が挙げられる。
前記疎水性シリカとバインダー樹脂の混合比率は、疎水性シリカの種類及び性状に左右されるが、好ましくは、疎水性シリカ1質量部に対してバインダー樹脂固形分0.5〜2質量部であり、より好ましくは、0.8〜1.5質量部である。疎水性シリカ1質量部に対してバインダー樹脂固形分が0.5質量部未満の場合には、形成される変色体の実用的な皮膜強度を得ることが困難であり、2質量部を越える場合には、前記疎水性シリカ内部への液体の浸透性が損なわれ易くなる。
前記変色体は、着色剤に対するバインダー樹脂の混合比率が小さいため、十分な皮膜強度が得られ難い。そこで、前記のバインダー樹脂のうち、ナイロン樹脂、ウレタン系樹脂、又は、アクリル系樹脂を用いて耐擦過強度を高めることが好ましい。
前記ウレタン系樹脂としては、ポリエステル系ウレタン樹脂、ポリカーボネート系ウレタン樹脂、ポリエーテル系ウレタン樹脂等があり、2種以上を併用することもできる。
前記ウレタン系樹脂は単独で用いることもできるが、皮膜に必要とされる性能に応じて、他のバインダー樹脂を併用することもできる。
前記バインダー樹脂において、架橋性のものは任意の架橋剤を添加して架橋させることにより、さらに皮膜強度を向上させることができる。
前記バインダー樹脂には、液体との親和性に大小が存在するが、これらを組み合わせることにより、変色体への浸透時間、浸透度合い、浸透後の乾燥の遅速を調整することができる。更には、適宜分散剤を添加して前記調整をコントロールすることができる。
前記変色体中には着色剤を含有させることもできる。
また、樹脂中に疎水性シリカを混合した樹脂組成物を型内部に流し込んだり、或いは、型表面に塗膜を設けた後、型より取り外して変色体を得ることもできる。
前記樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、放射線硬化型樹脂、二液硬化型樹脂等が挙げられる。
具体的には、熱溶融した樹脂中に疎水性シリカを混合、分散した樹脂組成物を型に流し込んだ後、冷却して変色体を形成したり、紫外線等の放射線で硬化する樹脂中に疎水性シリカを混合、分散した樹脂組成物を型に流し込んだ後、光照射して変色体を形成したり、硬化剤混合により硬化する樹脂中に疎水性シリカを混合、分散した樹脂組成物を型に流し込んだ後、硬化して変色体を形成したり、ゾル状からゲル状に変化して固まる樹脂中に疎水性シリカを混合、分散した樹脂組成物を型に流し込んだ後、熱等によりゲル状に変化させて変色体を形成することができる。
前記樹脂としては、高密度ポリエチレン、中低密度ポリエチレン、リニア低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−メタクリル酸共重合樹脂(アイオノマー樹脂)、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニルグラフト共重合樹脂、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、エチレン−α−オレフィン共重合樹脂、エチレン−プロピレン共重合樹脂、メチルペンテンポリマー、エチレン−プロピレン−ジエチレンエラストマー−アクリロニトリル共重合樹脂、塩化ビニル−プロピレン共重合樹脂、ブタジエン樹脂、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、アクリロニトリル−アクリリック−スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、低軟化点ポリエステル、共重合ナイロン、ポリアクリル酸エステル、ポリメチルメタクリレート樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、スチレン−ブタジエンブロック共重合樹脂、スチレン−エチレン−ブタジエンブロック共重合樹脂等が挙げられる。これらの樹脂中には可塑剤、核剤、離型剤等の各種添加剤を加えることもできる。
前記放射線硬化樹脂としては、珪素樹脂、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、ポリユリア等が挙げられる。
前記変色体は界面張力値が0mN/mを超え、且つ、60mN/m未満である。
よって、変色体は界面張力を超える液体を接触させた際にははじいて吸液せず、変色しない。
また、変色体に界面張力値未満の液体を接触させた際には吸液して透明性が向上する。
一例として、水(界面張力値72mN/m)を付着させても変色体は水を吸水せず、表面で水をはじくため透明化せず、変色を生じない。
一方、有機溶剤としてエタノール(界面張力値22mN/m)やオリーブ油(界面張力値35mN/m)を付着させると、変色体は有機溶剤を吸液して透明性が向上する。
前記変色体中に含まれる有機溶剤が蒸発すると不透明化して再び元の状態に戻る。
更に、前記水に界面活性剤を添加した液状組成物(例えば、界面張力値24mN/m)を付着させると、変色体は液状組成物を吸液して透明化する。
前記変色体中に含まれる水が蒸発すると不透明化して再び元の状態に戻るものの、変色体中には界面活性剤が存在するため、水を付着させると界面活性剤が存在する箇所の変色体は透明化し、界面活性剤が存在しない箇所の変色体は水をはじくため、初期の液状組成物を付着させた箇所のみ透明化させることができる。
この状態は、過剰の水で変色体を洗浄して変色体中の界面活性剤を除去することにより元の状態に戻る。
本発明の変色体の具体的な実施形態としては、例えば、人形、レインコート等の人形用衣装、傘や鞄等の人形用付属品、水鉄砲の標的、車や船を模した模型、人間と人形の手形や足形等の形跡を現すボード等の玩具類、筆記シート等の教習具類、ドレス、レインコート等の衣類、雨靴等の靴類、書籍、カレンダー等の印刷物類、スタンプカード、パズル、各種ゲーム等の娯楽用具類、コースター、コップ等の台所用具類、造花、当りくじ等が挙げられる。
又、各種インジケーターとして適用することもでき、例えば、配管、タンク等の液洩れ検知、薬品の輸送や保管場所での液濡れ検知等が挙げられる。
なお、前記変色体は、変色体用液状組成物と組み合わせて変色体セットを構成したり、前記変色体と、変色体用液状組成物と、前記液状組成物を収容する容器を組み合わせて変色体セットを構成したり、変色体と、前記液状組成物を収容し、連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体をペン先部材として適用した筆記具又は塗布具形態の付着具とを組み合わせて変色体セットを構成することもできる。
前記連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体をペン先部材として適用した筆記具又は塗布具形態の付着具としては、先端にペン先部材を有する付着具、容器内に液状組成物を収容し、且つ、容器内の液状組成物を導出する繊維体や刷毛を設けた付着具等を挙げることができる。
前記連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊維加工体は、液状組成物を適宜量、吸収し、吐出させるものであればよく、汎用のポリオレフィン系、ポリウレタン系、その他各種プラスチックの連続気孔体や繊維を集束させた毛筆状のもの、繊維の樹脂加工又は熱溶着加工によるもの、フェルト、不織布形態のものを挙げることができ、形状、寸法は任意に設定できる。
以下に実施例を記載するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
なお、実施例中の部は質量部である。
界面張力値の測定方法
固体表面の界面張力値はJIS K6768 ぬれ張力試験方法に準じて測定した。また、液体の界面張力値は協和界面科学株式会社製、自動表面張力計(CBVP−A3)にて20℃における測定値とした。
疎水性シリカの屈折率測定方法
株式会社島津製作所製の接触液(屈折液)を使用し、液浸法(ベッケ線法)にて疎水性シリカの屈折率を測定した。
実施例1
疎水性シリカ(富士シリシア化学株式会社製、製品名:サイロホービック505)10部、ポリオール(日本ポリウレタン株式会社製、製品名:ニッポラン4010)10部、イソシアネート系硬化剤(日本ポリウレタン株式会社製、製品名:コロネートL)3部、メチルエチルケトン10部を混合した後、平板型に流し込み、乾燥、硬化させて100μm厚の変色体を得た。
前記変色体表面の界面張力値は56mN/mであった。
前記変色体は、界面張力が72mN/mの水を付着させても、水をはじくため変色することなく、不透明な白色の状態を保持していた。次いで、界面張力値が22mN/mのエチルアルコールを表面に付着させると、その部分が吸液して透明化した。
変色体中のエチルアルコールが蒸発して乾燥すると、再び元の白色になり、この変化は繰り返し行うことができた。
実施例2
疎水性シリカ(富士シリシア化学株式会社製、製品名:サイロホービック505)10部、銅フタロシアニン系青色顔料0.05部、ポリオール(日本ポリウレタン株式会社製、製品名:ニッポラン4010)10部、イソシアネート系硬化剤(日本ポリウレタン株式会社製、製品名:コロネートL)3部、メチルエチルケトン10部を混合した後、平板型に流し込み、乾燥、硬化させて100μm厚の変色体を得た。
前記変色体表面の界面張力値は56mN/mであった。
前記変色体は、界面張力値が72mN/mの水を付着させても、水をはじくため変色することなく、不透明な淡青色の状態を保持していた。次いで、界面張力値が25mN/mの70%エチルアルコール水溶液を表面に付着させると、その部分は吸液して透明性を有する青色になった。
変色体中の70%エチルアルコール水溶液が蒸発して乾燥すると、再び元の淡青色になり、この変化は繰り返し行うことができた。
実施例3
疎水性シリカ(東ソー・シリカ株式会社製、製品名:ニップシールSS70)12部、スチレン−エチレン−ブタジエンブロック共重合樹脂に可塑剤が添加されたコンパウンド(アロン化成株式会社製、製品名:AR−SC−0)10部、エチルアルコール15部を混合した後、金属型に流し込み、加熱溶融させたものを冷却して200μm厚の変色体を得た。
前記変色体表面の界面張力値は58mN/mであった。
前記変色体は、界面張力値が72mN/mの水を付着させても、水をはじくため変色することなく、不透明な白色の状態を保持していた。次いで、界面張力値が22mN/mのエチルアルコールを表面に付着させると、その部分は吸液して透明化した。
変色体中のエチルアルコールが乾燥すると再び元の白色になり、この変化は繰り返し行うことができた。
実施例4
疎水性シリカ(東ソー・シリカ株式会社製、製品名:ニップシールSS70)12部、蛍光ピンク顔料1部、スチレン−エチレン−ブタジエンブロック共重合樹脂に可塑剤が添加されたコンパウンド(アロン化成株式会社製、製品名:AR−SC−0)10部、エチルアルコール15部を混合した後、金属型に流し込み、加熱溶融させたものを冷却して200μm厚の変色体を得た。
前記変色体表面の界面張力値は58mN/mであった。
前記変色体は、界面張力値が72mN/mの水を付着させても、水をはじくため変色することなく、不透明な淡ピンク色の状態を保持していた。次いで、界面張力値が22mN/mのエチルアルコールを表面に付着させると、その部分は吸液して透明性を有する蛍光ピンク色になった。
変色体中のエチルアルコールが乾燥すると再び元の淡ピンク色になり、この変化は繰り返し行うことができた。

Claims (1)

  1. 疎水性シリカをバインダー樹脂に分散状態に固着させた、吸液状態と非吸液状態で透明性が異なる多孔質の変色体であって、前記変色体は界面張力値が0mN/mを超え、且つ、60mN/m未満であり、60mN/mを超える界面張力値の液体を接触させた際に吸液せず、60mN/m未満の界面張力値の液体を接触させた際に吸液して透明化する変色体。
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