JP2014123517A - 組電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】各電池セルにかかる電圧値のばらつきを低減して適正なセル電圧の制御を図る組電池を提供する。
【解決手段】組電池1は、正極端子20a及び負極端子20bを有する電池セル2を所定個数並列接続してそれぞれ構成される複数個の並列ユニット200〜215と、これら並列ユニットについて異極性の電極端子同士を接続して並列ユニット間を直列接続する中間導電プレート5,6と、を備える。中間導電プレート5,6は、直列接続される2個の並列ユニットが並ぶ方向に延びる板状の部材である。直列接続される2個の並列ユニットは、それぞれ、同一極性からなる所定個数の電極端子が、2個の並列ユニットの並び方向Xに対して交差する方向Yに1列に並ぶように配置される。当該交差する方向Yにそれぞれ1列に並ぶ一対の電極端子群20は、互いに並行するように配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数個の電池セルを電気的に結線して構成される組電池に関する。
特許文献1には、複数個の円筒型電池からなる組電池について、n個の電池を金属プレートで並列に連結して並列ユニットを構成し、m個の並列ユニットを軸方向に直線状に並べて金属プレートで直列接続して直列ユニットを構成することが開示されている。
金属プレートは、直列ユニットの中間で円筒型電池を接続する中間金属プレートと、直列ユニットの端部で円筒型電池を接続する端部金属プレートとを備える。中間金属プレートは、直列ユニットの中間で4本の円筒型電池の電極端子に接続されて、2本の円筒型電池を並列に接続するとともに、2個の並列ユニットを直列に接続している。端部金属プレートは、隣接する直列ユニットの端部を接続する端部接続プレートと、組電池の出力端子に接続される端部出力プレートとからなる。端部接続プレートは、直列ユニットの端部で隣接する4本の円筒型電池の電極端子に接続されて、2本の円筒型電池を並列に接続しながら、2 個の直列ユニットを直列に接続している。
特開2006−156227号公報
特許文献1の組電池では、端部接続プレートは、それぞれ、2本の円筒型電池で構成される2個の並列ユニット同士を直列に接続する。すなわち、4本の円筒型電池は平行な姿勢で横に並べられて、端部接続プレートによって連結される。このとき、一直線状に4個並ぶ電極端子(負極端子、負極端子、正極端子、正極端子の並び順)は、当該端子の並び方向に延びる形状の端部接続プレートによって連結される。
この端部接続プレートに接続した電圧検出線によって検出される電気信号に基づいて、セル電圧を検出する場合、各電池セルについて電流が端部接続プレートを介して流れる距離が異なり、通電距離にばらつきがある。例えば、端部接続プレートによって連結される電極端子のうち、両端に離れた位置にある負極端子及び正極端子間と、隣合う負極端子及び正極端子間とでは、電流が端部接続プレートを流れる距離が大きく異なる。
これにより、個々の電池セルによって端部接続プレートによる抵抗の大きさに差が生じるため、各電池セルにかかる実際のセル電圧は、セル間でばらつくという問題がある。また、セル電圧の制御は、検出されたセル電圧値に基づいて行われるため、並列接続される複数の電池セルのうち、過放電状態の電池セルと過充電状態の電池セルが発生するという問題がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、各電池セルにかかる電圧値のばらつきを低減して、適正なセル電圧の制御ができる組電池を提供する。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。組電池に係る発明は、正及び負の電極端子(20a,20b)を有する電池セル(2)を所定個数並列接続してそれぞれ構成される複数個の並列ユニット(200〜215)と、並列ユニットについて異極性の電極端子同士を接続して並列ユニット間を直列接続する連結部材(5,6)と、を備え、
連結部材は、当該直列接続される2個の並列ユニットが並ぶ方向(X)に延びる板状の部材であり、
連結部材によって直列接続される2個の並列ユニットは、それぞれ、同一極性からなる所定個数の電極端子が、2個の並列ユニットの並び方向(X)に対して交差する方向(Y)に1列に並ぶように配置され、
2個の並列ユニットの並び方向(X)に対して交差する方向(Y)にそれぞれ1列に並ぶ一対の電極端子群(20)は、互いに並行するように配置されていることを特徴とする。
この発明によれば、直列接続される2個の並列ユニットについて、各ユニットの所定個数の電極端子が、並列ユニットの並び方向に交差するよう1列に並んで配置されるようになる。さらに、それぞれ1列に並ぶ所定個数の正極端子群と所定個数の負極端子群とは、互いに並行するように配置される。この配置関係により、正極端子と負極端子との間で、各電池セルについて電流が連結部材を介して流れる通電距離は、ほぼ一定になり、端子間毎にそのばらつきは小さくなる。例えば、各正極端子に関し、所定個数の負極端子の中から最も近い位置にある負極端子へ電流が流れるようになる。この現象は、どの正極端子においても同様であるため、各電池セルについて、連結部材から受ける電流抵抗の大きさに差が生じにくい。したがって、各電池セルにかかる実際のセル電圧をばらつかないように構成できる。ゆえに、本発明によれば、各電池セルにかかる電圧値のばらつきを低減して、適正なセル電圧の制御ができる組電池を提供することができる。
なお、特許請求の範囲および上記手段の項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本発明を適用した第1実施形態に係る並列ユニットを含む組電池の概略図である。 第1実施形態の組電池における電圧検出を説明するための概念図である。 第1実施形態の組電池における並列ユニットに関して、異極性の電極端子同士を直列接続する連結部材を説明するための図である。 比較例としての組電池における並列ユニットに関して、異極性の電極端子同士を直列接続する連結部材を説明するための図である。 比較例としての組電池における並列ユニットに関して、検出電圧と実際のセル電池との関係を説明するための説明図である。 第2実施形態の組電池における並列ユニットに関して、異極性の電極端子同士を直列接続する連結部材を説明するための図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明を適用した第1実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。各図において、X方向は複数個の並列ユニットの並び方向(以下、単に並び方向とも称する)であり、Y方向は、各並列ユニットにおいて同一極性端子の列方向である。またY方向は、並列ユニットの並び方向Xに対して交差する方向でもあり、本明細書において単に交差方向と称することもある。第1実施形態に係る組電池1は、例えば内燃機関と電池に充電された電力によって駆動されるモータとを組み合わせて走行駆動源とするハイブリッド自動車、モータを走行駆動源とする電気自動車、住宅、各種設備等で使用される蓄電池として用いられる。自動車に搭載する場合には、組電池1は、筐体内に収納された状態で自動車の座席下、後部座席とトランクルームとの間の空間、運転席と助手席の間の空間などに配置される。
組電池1は、少なくとも、電池収容ケースと、電池収容ケース内に収容された複数個の電池セル2と、を備える。組電池1は、電池セル2を所定個数並列接続してそれぞれ構成される複数個の並列ユニット200〜215と、これら並列ユニットについて異極性の電極端子群同士を接続して並列ユニット間を直列接続する中間導電プレート5,6と、を備える。第1実施形態に一例として開示している組電池1は、16個の並列ユニット200〜215と、各並列ユニットを構成する7個の電池セル2により構成される。
電池収容ケースは、その内部に各電池セル2の全体を収容可能な深い箱状であり、各電池セル2の外装ケースを支持して、各電池セル2を保持する部材である。電池収容ケースは、例えばポリプロピレン、フィラーやタルクを含有するポリプロピレン等の合成樹脂で形成されている。電池収容ケースには、その上面1a及び下面1bのそれぞれにおいて、組電池1を構成する電池セル2の各正極端子20a、各負極端子20bが外部に向けて突出する端子開口部が設けられている。
電池セル2は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン電池、有機ラジカル電池である。電池セル2は、単電池でもあり、例えばアルミ缶等の外殻を構成する外装ケースを有し、円柱状の外装ケースの軸方向両端の各面から突出する正極端子20aと負極端子20bからなる電極端子を有する。組電池1は、すべての電池セル2を結線するように電極端子間を接続する複数個のバスバーを備える。
複数個のバスバーは、異極性の電極端子同士を接続して並列ユニット間を直列接続する中間導電プレート5,6と、両端に位置する並列ユニットのそれぞれに結線される端部導電プレート3,4と、から構成されている。中間導電プレート5,6、端部導電プレート3,4は、それぞれニッケル、銅またはその合金によって構成することができる。電極端子と中間導電プレート5,6及び端部導電プレート3,4との電気的な接続は、レーザー溶接、アーク溶接等の接続手段によって提供される。
組電池1では、16個の並列ユニット200〜215が、電池収容ケースの上面1a側において、それぞれ1列にY方向に並ぶ正極の電極端子群と負極の電極端子群とがX方向に交互に並ぶように配されている。また、電池収容ケースの下面1b側においては、16個の並列ユニット200〜215が、それぞれ1列にY方向に並ぶ負極の電極端子群と正極の電極端子群とがX方向に交互に並ぶように配されている。
したがって、Y方向にそれぞれ1列に並ぶ一対の電極端子群20は、互いに並行するように配置されている。さらに、一対の電極端子群20は、図3に図示するように、交差方向Yについて、互いにずらした位置に配置される。すなわち、一対の電極端子群20を構成する電極端子のうち、互いに隣接する正極端子20aと負極端子20bは、X方向に沿うように並ぶのではなく、一方の端子が他方の端子に対してY方向にずれた位置に配置された状態で、中間導電プレート5を介して電気的に接続されている。
中間導電プレート6は、図3に示すように、電池収容ケースの上面1a側で、同じ並列ユニットの1列に並ぶ同一極性の電極端子同士を並列接続するとともに、並列接続された異極性の電極端子群同士を直列接続する導電性素材からなる連結部材である。中間導電プレート5は、電池収容ケースの下面1b側で同じ並列ユニットの1列に並ぶ同一極性の電極端子同士を並列接続するとともに、並列接続された異極性の電極端子群同士を直列接続する導電性素材からなる連結部材である。中間導電プレート5,6は、直列接続される2個の並列ユニットが並ぶ方向Xよりも同一極性の電極端子が並ぶ列方向(交差方向Y)の方が長い矩形状の部材である。
組電池1の上面1a側には、端部導電プレート3と端部導電プレート4の間に、端部導電プレート3から端部導電プレート4に向かって、7個の中間導電プレート5が並んで配されている。組電池1の下面1b側には、並列ユニット200から並列ユニット215に向かって、8個の中間導電プレート6が並んで配されている。
組電池1において、直列接続された16個の並列ユニットの一端に位置する7個の正極端子20aは、端部導電プレート3に接続されている。端部導電プレート3の端部端子30は、組電池1全体の総端子部としての正極側端子に相当する。また、直列接続された16個の並列ユニットの他端に位置する7個の負極端子20bは、端部導電プレート4に接続されている。端部導電プレート4の端部端子40は、組電池1全体の総端子部としての負極側端子に相当する。
端部導電プレート3と端部導電プレート4は、それぞれ、並列接続された7個の電池セル2からなる16個の並列ユニットと、電池収容ケースの下面1b側に配された8個の中間導電プレート5と、上面1a側に配された7個の中間導電プレート6とによって、電気的に接続されている。組電池1全体の総端子部として両端に配された端部端子30及び端部端子40は、組電池1に対して電力の供給(充電運転)及び放出(放電運転)を行うために、例えば、リレー等を用いた電流の制御回路に接続されている。
組電池1において電流は、図3に矢印で示すように、総端子部である正極の端部端子30から並列ユニット200を通じ、下面1b側の中間導電プレート5において並列ユニット200の各負極端子20bから隣接する並列ユニット201の各正極端子20aへ流れ、並列ユニット201の上面1a側に位置する各負極端子20bに達する。さらに電流は、上面1a側の中間導電プレート6において並列ユニット201の各負極端子20bから隣接する並列ユニット202の各正極端子20aへ流れ、並列ユニット202の下面1b側に位置する各負極端子20bに達する。
同様に、電流は、下面1b側の中間導電プレート5において各負極端子20bから隣接する並列ユニットの各正極端子20aへと流れるとともに、上面1a側の中間導電プレート6において各負極端子20bから隣接する並列ユニットの各正極端子20aへと流れる。そして、下面1b側の最後の並列ユニット215の各正極端子20aから、並列ユニット215を構成する各電池セル2を介して上面1a側に位置する各負極端子20bに流れ、端部導電プレート4の端部端子40に達する。
組電池1は、リレー類等の電流制御機器、監視装置10、制御装置、送風装置等とともに電池パックを構成するようにしてもよい。監視装置10は、組電池1の状態を監視する電池ECUである。監視装置10は、組電池1の状態に関する情報を検出するために、組電池1の所定の位置に設置された検出端子から延びる複数の検出線を介して、組電池1に接続されている。複数の検出線は、組電池1の電圧を検出する検出端子に接続された電圧検出線、電池温度を検出する検出端子に接続された温度検出線等であり、これらの情報は監視装置10に送信される。電池パックは、複数個の電池セルの充電、放電、電池温度監視、送風装置による電池冷却等を行う電子部品を有する。
電圧検出線は、各並列ユニットにおいて、所定個数の正極端子20aと結合される端部導電プレート3と、所定個数の負極端子20bと結合される端部導電プレート4と、所定個数の正極端子20a及び所定個数の負極端子20bに結合される中間導電プレート5,6と、にそれぞれ接続される。
電圧検出線は、図2に示す概念図では、並列ユニット202について、正極端子20a側の高電位部202a及び負極端子20b側の低電位部202bと、並列ユニット203について、正極端子20a側の高電位部203a及び負極端子20b側の低電位部203bと、にそれぞれ接続される。高電位部202aは、上面1a側で並列ユニット201の7個の負極端子20bと並列ユニット202の7個の正極端子20aとを接続する中間導電プレート6に設定される。低電位部202bは、下面1b側で並列ユニット202の7個の負極端子20bと並列ユニット203の7個の正極端子20aとを接続する中間導電プレート5に設定される。高電位部203aは、下面1b側で並列ユニット202の7個の負極端子20bと並列ユニット203の7個の正極端子20aとを接続する中間導電プレート5に設定される。低電位部202bは、上面1a側で並列ユニット203の7個の負極端子20bと並列ユニット204の7個の正極端子20aとを接続する中間導電プレート6に設定される。
監視装置10は、高電位部202a、低電位部202bのそれぞれに接続される電圧検出線を介して入力される電気信号を用いて、高電位部202aと低電位部202b間の電圧V1を検出することができる。また、監視装置10は、高電位部203a、低電位部203bのそれぞれに接続される電圧検出線を介して入力される電気信号を用いて、高電位部203aと低電位部203b間の電圧V2を検出することができる。
比較例としての図4に図示する従来の組電池100について以下に説明する。組電池100の場合、4個の並列ユニット101〜104が、電池収容ケースの上面100a側において、それぞれX方向に2列並ぶ正極の電極端子群または負極の電極端子群として配されている。また、電池収容ケースの下面1b側においては、4個の並列ユニット101〜104が、それぞれX方向に2列並ぶ正極の電極端子群または負極の電極端子群として配されている。
組電池100は、異極性の電極端子同士を接続して並列ユニット間を直列接続する中間導電プレート113,114と、両端に位置する並列ユニット101,104のそれぞれに結線される端部導電プレート111,112と、を備える。中間導電プレート114は、電池収容ケースの上面100a側で、同じ並列ユニットの2列に並ぶ同一極性の電極端子同士を並列接続するとともに、それぞれ2列に並列接続された異極性の電極端子群同士を直列接続する導電性素材からなる連結部材である。中間導電プレート113は、電池収容ケースの下面100b側で、同じ並列ユニットの2列に並ぶ同一極性の電極端子同士を並列接続するとともに、それぞれ2列に並列接続された異極性の電極端子群同士を直列接続する導電性素材からなる連結部材である。
組電池100において電流は、図4に矢印で示すように、端部導電プレート111から並列ユニット101を通じ、下面100b側の中間導電プレート113において並列ユニット101の各負極端子20bから隣接する並列ユニット102の各正極端子20aへ流れ、並列ユニット102の上面100a側に位置する各負極端子20bに達する。さらに電流は、上面100a側の中間導電プレート114において並列ユニット102の各負極端子20bから隣接する並列ユニット103の各正極端子20aへ流れ、並列ユニット103の下面100b側に位置する各負極端子20bに達する。同様に、電流は、下面100b側の最後の中間導電プレート113において各負極端子20bから隣接する並列ユニット104の各正極端子20aへと流れる。さらに電流は、並列ユニット104の各正極端子20aから、並列ユニット104の各電池セルを介して上面100a側に位置する各負極端子20bに流れ、端部導電プレート112に達する。
この組電池100の中間導電プレート等に接続した電圧検出線によって検出される電気信号に基づいて、セル電圧を検出する場合には、各電池セルについて電流が中間導電プレート113,114を介して流れる距離が異なる。例えば、図4を参照すると、各中間導電プレート113,114において、X方向側でY方向に1列に並ぶ4個の負極端子20bとX方向とは反対側でY方向に1列に並ぶ3個の負極端子20bとでは、正極端子20aへ到達するまでの距離が大きく異なる。
したがって、中間導電プレート113,114のそれぞれにおいて、各負極端子20bは正極端子20aまでの通電距離にばらつきが発生する。この中間導電プレートにおける通電距離のばらつきにより、プレート自身の固有抵抗の影響を受けて、電池セル間に発生する電気抵抗がほぼ一定にならない事態になる。そして、並列接続された複数の電池セルについて、電圧検出線を介してセル電圧を検出した場合、このような通電距離のばらつきにより、各電池セルに実際にかかっているセル電圧の値は、検出電圧値に対して、上下にばらついてしまうという問題がある。さらに、図5に図示するように、各電池セルの実際の制御電圧に差が生じてしまうことになる。
そこで、第1実施形態の組電池1によれば、例えば、各正極端子20aに関し、所定個数の負極端子20bの中から最も近い位置にある負極端子20bへ電流が流れるようになる。この現象は、どの正極端子20aにおいても同様である。そして、電流が組電池1を流れる際に、各中間導電プレート5,6において、各負極端子20bから正極端子20aに至る通電距離(電流が流れる距離)は、隣接するどの異極端子間においても同様な値になる。つまり、一対の電極端子群20において、隣接するどの異極端子間の通電距離もほぼ等しく、例えば図4に示す比較例のような大きな差異はない。したがって、各並列ユニットにおいて、異極端子間の通電距離がほぼ一定になるため、各電池セル2に関して、中間導電プレートによる電流抵抗の大きさにばらつきが生じにくい。
第1実施形態の組電池1は、以下のような特徴を備える。組電池1は、正極端子20a及び負極端子20bを有する電池セル2を所定個数並列接続してそれぞれ構成される複数個の並列ユニット200〜215と、これら並列ユニットについて異極性の電極端子同士を接続して並列ユニット間を直列接続する中間導電プレート5,6と、を備える。中間導電プレート5,6は、直列接続される2個の並列ユニットが並ぶ方向に延びる板状の部材である。中間導電プレート5,6によって直列接続される2個の並列ユニットは、それぞれ、同一極性からなる所定個数の電極端子が、2個の並列ユニットの並び方向Xに対して交差する方向Yに1列に並ぶように配置される。当該交差する方向Yにそれぞれ1列に並ぶ一対の電極端子群20は、互いに並行するように配置されている。
この構成によれば、直列接続される2個の並列ユニットについて、各ユニットについて所定個数の電極端子が、並列ユニットの並び方向Xに交差するよう1列に並んで配置されるようになる。さらに、それぞれ交差方向Yに1列に並ぶ所定個数の正極端子群と所定個数の負極端子群とは、互いに並行する電極端子群20を構成する。この電極端子群20の配置関係により、正極端子20aと負極端子20bとの間で、各電池セル2について電流が中間導電プレート5,6を介して流れる通電距離は、ほぼ一定になり、端子間毎にそのばらつきを小さくできる。
これにより、各電池セル2について、中間導電プレート5,6から受ける電流抵抗の大きさに差を生じにくくできる。したがって、各電池セル2にかかる実際のセル電圧をばらつかないように構成できる。ゆえに、各電池セル2にかかる電圧値のばらつきを低減することにより、適正なセル電圧の制御ができる組電池1が得られる。
また、セル電圧の制御は、検出されたセル電圧の値に基づいて行われるため、組電池1によれば、セル電圧の検出値と、実際の各セル電圧との差を小さくできる効果により、並列接続される複数の電池セル2について、過放電状態の電池セルと過充電状態の電池セルとが発生するという不具合を解消できる。
また、組電池1を構成する並列ユニット200〜215に含まれる電池セル2は、それらの電極端子が同一平面状に位置するように配置される。同一平面状とは、並列ユニットのすべての電極端子を結んで形成される面が、一つの平面またはほぼ一平面をなすように電極端子の位置を合わせて配置することである。この構成によれば、中間導電プレート5,6によって直列接続される2個の並列ユニットのすべての電極端子が同一平面状に配置されるため、正極端子20aと負極端子20bとの間で、各電池セル2について電流が流れる通電距離を一定にしやすい。したがって、この特徴によれば、各電池セル2にかかる実際のセル電圧をばらつかないような特徴的構成を実現することに寄与する。
さらに、各並列ユニット200〜215を構成する所定個数の電池セル2のそれぞれは、その軸方向両端に位置する面のそれぞれから突出する正極端子20a、負極端子20bを有する。この構成によれば、各電池セル2の軸方向両端において、同一平面状に配した電極端子を中間導電プレート5,6によって直列接続できる。これにより、図3に示すように、組電池1を形成する体格において、対向する面のほとんどを中間導電プレート5,6で覆うことができる。したがって、他の外形形状を有する電池セルを用いて組電池を構成する場合に比べて、組電池の体格を抑制できるとともに、体格の大きさに比べて、数多くの電池セルで並列ユニットを構成することができる。体格をそれほど大きくすることなく、大容量の組電池を構築できる。
また、円柱状の電池セル2から構成される組電池1において、一対の電極端子群20は、同一極性端子の列方向Y(方向Xに交差する方向Y)について、互いにずらした位置に配置されている。この構成によれば、互いに中間導電プレート5,6によって直列接続される電池セル同士を並び方向Xに近づける配置が可能になり、当該電池セル間の距離を短くすることができる。また、中間導電プレート5,6についても並び方向Xの大きさを小さく形成できるため、中間導電プレート5,6による電流抵抗を抑制することができる。これにより、互いに直列接続される正極端子20aと負極端子20bについて、電流が流れる距離が短くなり、各電池セルにかかる実際のセル電圧のばらつき抑制を促進することができる。また、並び方向Xについて、組電池1の大きさを抑制することにも貢献できる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態に対する他の形態である組電池1Aについて図6を参照して説明する。第1実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品、第2実施形態において説明しない他の構成は、第1実施形態と同様であり、また同様の作用効果を奏するものである。
また、図6において、Xは複数個の並列ユニットの並び方向であり、Yは、各並列ユニットにおいて同一極性端子の列方向である。またYは、並列ユニットの並び方向Xに対して交差する方向でもあり、本明細書において単に交差方向と称することもある。
図6に示すように、組電池1Aは、組電池1に対して、各電池セル2Aが相違する。電池セル2Aは、その外形が直方体状であり、矩形状の所定の端面においてその両側から突出する正極端子20a及び負極端子20bを有する。並列ユニット200A,201A,215Aのそれぞれを構成する所定個数(ここでは5個)の電池セル2Aは、その厚さ方向に積層するように配置されている。
電極端子と中間導電プレート5A,6A及び端部導電プレート3A,4Aとの電気的な接続は、レーザー溶接、アーク溶接等の接続手段によって提供される。あるいは、接続手段は、ボルトナットによる締結によって構成することもできる。
組電池1Aにおいて電流は、図6に矢印で示すように、総端子部である正極の端部端子30Aから並列ユニット200Aの各電池セル2Aを流れ、並列ユニット200Aの各負極端子20bから中間導電プレート5Aを介して隣接する並列ユニット201Aの各正極端子20aへ流れる。さらに電流は、並列ユニット201Aの各電池セル2Aを流れ、並列ユニット201Aの各負極端子20bから中間導電プレート6Aを介して隣接する並列ユニット215Aの各正極端子20aへ流れる。そして、電流は、並列ユニット215Aの各電池セル2Aを流れ、並列ユニット215Aの各負極端子20bから端部導電プレート4Aの端部端子40Aに達する。
以上より、組電池1Aは、正極端子20a及び負極端子20bを有する電池セル2を所定個数並列接続してそれぞれ構成される複数個の並列ユニット200A,201A,215Aと、これら並列ユニットについて異極性の電極端子同士を接続して並列ユニット間を直列接続する中間導電プレート5A,6Aと、を備える。中間導電プレート5A,6Aは、直列接続される2個の並列ユニットが並ぶ方向に延びる板状の部材である。中間導電プレート5A,6Aによって直列接続される2個の並列ユニットは、それぞれ、同一極性からなる所定個数の電極端子が、2個の並列ユニットの並び方向Xに対して交差する方向Yに1列に並ぶように配置される。当該交差する方向Yにそれぞれ1列に並ぶ一対の電極端子群20は、互いに並行するように配置されている。
以上の組電池1Aによれば、第1実施形態の組電池1と同様の作用効果を奏し、本発明の目的を達成することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
本発明に係る組電池を構成する電池セルの外形は、上記実施形態に記載の円柱状の単電池、直方体状の単電池に限定されない。本明細書で説明する、並列ユニット、電極端子の並び方向、一対の電極端子群等の特徴を備えていれば、本発明は、あらゆる電池セルに適用可能である。
上記実施形態において、並列ユニットの並び方向Xと同一極性端子の列方向Yとは、直交する関係にあるが、本発明係る組電池は、方向Xと方向Yとが交差する関係にあればよく、両方向がなす角度は90°に限定されない。
1…組電池
2…電池セル
5,6…中間導電プレート(連結部材)
20…一対の電極端子群
20a…正極端子(電極端子)
20b…負極端子(電極端子)
200〜215…並列ユニット
X…並列ユニットの並び方向
Y…同一極性端子の列方向(交差する方向)

Claims (4)

  1. 正及び負の電極端子(20a,20b)を有する電池セル(2)を所定個数並列接続してそれぞれ構成される複数個の並列ユニット(200〜215)と、前記並列ユニットについて異極性の電極端子同士を接続して前記並列ユニット間を直列接続する連結部材(5,6)と、を備え、
    前記連結部材は、前記直列接続される2個の前記並列ユニットが並ぶ方向(X)に延びる板状の部材であり、
    前記連結部材によって直列接続される前記2個の並列ユニットは、それぞれ、同一極性からなる前記所定個数の電極端子が、前記2個の並列ユニットの並び方向(X)に対して交差する方向(Y)に1列に並ぶように配置され、
    前記2個の並列ユニットの並び方向(X)に対して交差する方向(Y)にそれぞれ1列に並ぶ一対の電極端子群(20)は、互いに並行するように配置されていることを特徴とする組電池。
  2. 前記複数個の並列ユニットに含まれる電池セルは、前記電極端子を同一平面状に位置させるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の組電池。
  3. 前記並列ユニットを構成する前記所定個数の電池セルのそれぞれは、軸方向両端に位置する面のそれぞれから突出する正極端子、負極端子を有することを特徴とする請求項2に記載の組電池。
  4. 前記一対の電極端子群(20)は、前記交差する方向について、互いにずらした位置に配置されることを特徴とする請求項3に記載の組電池。
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