JP2014122943A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】感光ドラム上の残留トナーの固着を防止しつつ、複数の感光ドラムの回転位相を容易に、低コストで合わせることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】感光ドラム101a〜101dを駆動する駆動モータ102a、102dが、印刷時の回転速度になるまでの各々の起動時間を通常の印刷動作時に計測し、各起動時間に応じて駆動モータ102a、102dの各々の微小駆動時間を導出する。駆動モータ102a、102dは、感光ドラム101a〜101dの回転位相を合わせて印刷動作を終了する。駆動モータ102a、102dが規定時間停止したときに、当該微小駆動時間だけ駆動モータ102a、102dを微小駆動する。
【選択図】図1
【解決手段】感光ドラム101a〜101dを駆動する駆動モータ102a、102dが、印刷時の回転速度になるまでの各々の起動時間を通常の印刷動作時に計測し、各起動時間に応じて駆動モータ102a、102dの各々の微小駆動時間を導出する。駆動モータ102a、102dは、感光ドラム101a〜101dの回転位相を合わせて印刷動作を終了する。駆動モータ102a、102dが規定時間停止したときに、当該微小駆動時間だけ駆動モータ102a、102dを微小駆動する。
【選択図】図1
Description
本発明は、カラープリンタ、カラー複写機、カラー複合機などのカラー画像形成装置に関する。
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックなどの現像色に対応した複数の画像形成部を、中間転写体の移動方向に沿って配置したタンデム型のフルカラー画像形成装置がある。
タンデム型のフルカラー画像形成装置において、ブラックの画像形成部と中間転写体とを共通の駆動モータで駆動し、他の色の画像形成部を別の駆動モータで駆動する装置が知られている。ブラックの画像形成部を他の色の画像形成部とは異なる駆動モータにより駆動することで、ブラックの画像形成部のみを用いたモノクロの画像形成を行うブラック単色モード時に、他の色の画像形成部を停止させておくことができる。
タンデム型のフルカラー画像形成装置において、ブラックの画像形成部と中間転写体とを共通の駆動モータで駆動し、他の色の画像形成部を別の駆動モータで駆動する装置が知られている。ブラックの画像形成部を他の色の画像形成部とは異なる駆動モータにより駆動することで、ブラックの画像形成部のみを用いたモノクロの画像形成を行うブラック単色モード時に、他の色の画像形成部を停止させておくことができる。
フルカラー画像形成装置は、画像の高画質化のために、各色の色ずれを少なくする必要がある。そのために、各色の画像形成部を構成する感光ドラムの画像形成時の回転位相を合わせる必要がある。特に、ブラックに対応する感光ドラムは、イエロー、マゼンタ、シアンに対応する感光ドラムとは異なる駆動モータで駆動するために、ブラックに対応する感光ドラムと他の感光ドラムとの回転位相を合わせる必要がある。
複数の感光ドラムの回転位相を合わせる調整には、時間がかかる。従って、画像形成の開始時に回転位相を調整すると、印刷物を出力するまでの時間が長くなる。特許文献1には、複数の感光ドラムの回転位相を検出して、位相調整する技術が開示される。
画像形成時に用いられたトナーが感光ドラム上に残留しないように、感光ドラムはクリーニングブレードによりクリーニングされる。しかし、画像形成が長時間行われずに感光ドラムが長時間回転駆動しない場合には、感光ドラムとクリーニングブレードの間の残留トナーが感光ドラム表面に固着することがある。これを防止するために、画像形成装置では、画像形成を所定時間行わない場合に、すべての感光ドラムを一定時間おきに微少駆動する。
一定時間おきに微小駆動を繰り返すために、たとえ、印刷動作の終了時に各感光ドラムの回転位相を合わせたとしても、次に動作開始するまでの間に回転位相にずれが生じることがある。このまま起動すると、回転位相がずれているために画質の悪化を招く。また、起動時に回転位相を再度合わせる場合には、印刷物を出力するまでの時間が長くなる。
本発明は、以上のような従来の問題に鑑み、感光ドラムのような感光体の残留トナーの固着を防止しつつ、感光体の回転位相を容易に、低コストで合わせることができる画像形成装置を提供することを主たる課題とする。
上記の課題を解決する本発明の画像形成装置は、複数の感光体上に形成された画像を記録媒体に転写することによりカラー画像を形成する画像形成装置であって、前記複数の感光体を回転駆動する複数の駆動モータと、前記複数の感光体の回転位相を検出する検出手段と、前記複数の駆動モータの各起動特性から、前記複数の感光体の各々を所定の回転量だけ回転させるための前記複数の駆動モータそれぞれの駆動時間を算出する算出手段と、印刷ジョブの終了後に、前記検出手段による回転位相の検出結果に応じて、前記複数の感光体の回転位相を合わせて該複数の感光体を停止させる位相合わせ手段と、前記複数の感光体を前記停止後に、前記算出手段で算出した前記複数の駆動モータそれぞれの駆動時間に応じて、該複数の駆動モータのそれぞれを駆動させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明は、駆動モータの起動特性から駆動時間を算出しておき、印刷ジョブの終了後に規定時間経過した場合に、駆動時間だけ駆動モータを駆動することで、感光体を回転駆動する。そのために、感光体の残留トナーの固着を防止しつつ、感光体の回転位相を容易に、低コストで合わせることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置の全体構成図である。
画像形成装置100は、中間転写ベルト104に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応した画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdが配列された、タンデム型のフルカラー画像形成装置である。
画像形成部Paは、露光部126a及び現像スリーブ109aにより、感光体である感光ドラム101aにイエローのトナー像を形成する。画像形成部Pbは、露光部126b及び現像スリーブ109bにより、感光体である感光ドラム101bにマゼンタのトナー像を形成する。画像形成部Pcは、露光部126c及び現像スリーブ109cにより、感光体である感光ドラム101cにシアンのトナー像を形成する。画像形成部Pdは、露光部126d及び現像スリーブ109dにより、感光体である感光ドラム101dにブラックのトナー像を形成する。各感光ドラム101a、101b、101c、101dに形成されたトナー像は、中間転写ベルト104に、順次、重なるように、一次転写される。画像形成部Pa及び画像形成部Pdは、後述する位相検出センサ103a、103dを備える。
画像形成装置100は、中間転写ベルト104に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応した画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdが配列された、タンデム型のフルカラー画像形成装置である。
画像形成部Paは、露光部126a及び現像スリーブ109aにより、感光体である感光ドラム101aにイエローのトナー像を形成する。画像形成部Pbは、露光部126b及び現像スリーブ109bにより、感光体である感光ドラム101bにマゼンタのトナー像を形成する。画像形成部Pcは、露光部126c及び現像スリーブ109cにより、感光体である感光ドラム101cにシアンのトナー像を形成する。画像形成部Pdは、露光部126d及び現像スリーブ109dにより、感光体である感光ドラム101dにブラックのトナー像を形成する。各感光ドラム101a、101b、101c、101dに形成されたトナー像は、中間転写ベルト104に、順次、重なるように、一次転写される。画像形成部Pa及び画像形成部Pdは、後述する位相検出センサ103a、103dを備える。
中間転写ベルト104は、テンションローラ124、駆動ローラ105、及び対向ローラ106に掛け渡して支持される。中間転写ベルト104は、駆動ローラ105により駆動されて、所定のプロセススピードで矢印R2方向に回転する。二次転写ローラ123は、対向ローラ106に内側面を支持された中間転写ベルト104に当接して二次転写部Tbを構成する。対向ローラ106は接地される。二次転写ローラ123に直流電圧が印加されることで、中間転写ベルト104に一次転写された四色のトナー像が、紙などの記録材Pに一括して二次転写される。
ベルトクリーニング部125は、中間転写ベルト104にクリーニングブレードを摺擦し、二次転写部Tb通過後に中間転写ベルト104に残った転写残トナーを回収する。
ベルトクリーニング部125は、中間転写ベルト104にクリーニングブレードを摺擦し、二次転写部Tb通過後に中間転写ベルト104に残った転写残トナーを回収する。
記録材Pは、記録材カセット120に収容されており、分離ローラ121により1枚ずつ引き出されてレジストローラ122へ送られる。レジストローラ122は、記録材Pを停止させる。そして、中間転写ベルト104に一次転写されたトナー像にタイミングを合わせて記録材Pを二次転写部Tbへ送る。四色のトナー像が二次転写された記録材Pは、定着部107で加熱加圧されて表面に画像が定着された後に、画像形成装置100外部へ排出される。
感光ドラム101a、101b、101cは、駆動モータ102aにより駆動される。現像スリーブ109a、109b、109cは、駆動モータ110により駆動される。感光ドラム101d、駆動ローラ105、及び現像スリーブ109dは、駆動モータ102dにより駆動される。このように、複数の感光ドラム101a、101b、101c、101dは、2以上の駆動モータ102a、102dにより駆動される。駆動モータ102a、102d、110には、例えばブラシレスモータが用いられる。以下、駆動モータ102aをカラーモータ102aといい、駆動モータ102dをモノクロモータ102dという。
図2(a)、(b)は、画像形成部Pa(Pd)に設けられる位相検出センサ(フォトインタラプタ)103a(103d)の説明図である。
感光ドラム101a(101d)には、感光ドラム101a(101d)を駆動するためのギア114a(114d)が設けられる。ギア114a(114d)は、カラーモータ102a(モノクロモータ102d)により駆動され、感光ドラム101a(101d)と一体に回転する。ギア114a(114d)には、フラグ113a(113d)が設けられる。位相検出センサ103a(103d)は、例えば光路が遮られることで検知信号を出力するものである。位相検出センサ103a(103d)は、感光ドラム101a(101d)の回転に伴ってフラグ113a(113d)が位相検出センサ103a(103d)の光路を遮ることで、1回転につき1回のフラグ検知信号を出力する。このようなフラグ検知信号により、位相検出センサ103a(103d)は、感光ドラム101a(101d)の回転位相を検出する。
なお、フラグ113a(113d)は、ギア114a(114d)に環状に一定の間隔で複数設けてもよい。この場合、感光ドラム101a(101d)の1回転につき複数回、フラグ検知信号が出力される。この場合、より細かな回転位相の検出が可能となる。また、複数のフラグ113a(113d)のうち1つだけサイズを大きくすることで、基準となる位相を決めることができる。
感光ドラム101a(101d)には、感光ドラム101a(101d)を駆動するためのギア114a(114d)が設けられる。ギア114a(114d)は、カラーモータ102a(モノクロモータ102d)により駆動され、感光ドラム101a(101d)と一体に回転する。ギア114a(114d)には、フラグ113a(113d)が設けられる。位相検出センサ103a(103d)は、例えば光路が遮られることで検知信号を出力するものである。位相検出センサ103a(103d)は、感光ドラム101a(101d)の回転に伴ってフラグ113a(113d)が位相検出センサ103a(103d)の光路を遮ることで、1回転につき1回のフラグ検知信号を出力する。このようなフラグ検知信号により、位相検出センサ103a(103d)は、感光ドラム101a(101d)の回転位相を検出する。
なお、フラグ113a(113d)は、ギア114a(114d)に環状に一定の間隔で複数設けてもよい。この場合、感光ドラム101a(101d)の1回転につき複数回、フラグ検知信号が出力される。この場合、より細かな回転位相の検出が可能となる。また、複数のフラグ113a(113d)のうち1つだけサイズを大きくすることで、基準となる位相を決めることができる。
図3は、画像形成装置100の動作を制御する制御系の構成図である。
プリンタ制御部201は、画像形成装置100内の各部の動作を制御する。電源202は、画像形成装置100内の各部に電力を供給する。表示部206は、画像形成装置100の動作状況を、視覚的にユーザに報知するための画像などを表示する。通信コントローラ207は、プリンタ制御部201と画像形成装置100外部に設けられるホストコンピュータ208との間の通信制御を行う。ホストコンピュータ208は、画像形成装置100に画像形成を行わせる印刷ジョブのデータを転送する装置である。スキャナ200は、複写時に原稿の画像を読み取り、プリンタ制御部201に読み取ったデータを転送する。定着部107は、上述の動作をプリンタ制御部201の制御により行う。
プリンタ制御部201は、画像形成装置100内の各部の動作を制御する。電源202は、画像形成装置100内の各部に電力を供給する。表示部206は、画像形成装置100の動作状況を、視覚的にユーザに報知するための画像などを表示する。通信コントローラ207は、プリンタ制御部201と画像形成装置100外部に設けられるホストコンピュータ208との間の通信制御を行う。ホストコンピュータ208は、画像形成装置100に画像形成を行わせる印刷ジョブのデータを転送する装置である。スキャナ200は、複写時に原稿の画像を読み取り、プリンタ制御部201に読み取ったデータを転送する。定着部107は、上述の動作をプリンタ制御部201の制御により行う。
モータ205は、画像形成装置100内の各部の動力源であって、カラーモータ102a、モノクロモータ102d、及び駆動モータ110を含む。センサ203は、画像形成装置100内の各部の状況を検出するセンサであり、位相検出センサ103a、103dを含む。
モータ制御部204は、高速演算処理回路により実現される。高速演算処理回路は、例えばDSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、CPU(Central Processing Unit)である。モータ制御部204は、DCブラシレスモータからのロータ位置信号による相切り替え制御、プリンタ制御部201からの制御信号によるモータ205の始動及び停止などの制御を実行する。また、プリンタ制御部201からの速度信号とセンサ203の出力とを比較して、モータ205の回転速度を制御する。
図4(a)、(b)は、感光ドラム101a、101b、101cと感光ドラム101dとの回転の位相差を説明する図である。図4(a)は位相ずれが大きい状態を表し、図4(b)は位相ずれが小さい状態を表す。
感光ドラム101a、101b、101c、101dは、画像を形成する際に、中間転写ベルト104に接触して回転する。感光ドラム101a、101b、101c、101d及び中間転写ベルト104は、回転の起動時及び停止時に不必要な摩擦が生じないように制御される。そのために、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dは、回転の起動時及び停止時に、モータ制御部204により精密に制御される。よって、1回の回転の起動及び停止では、感光ドラム101a、101b、101cと感光ドラム101dとの間に、大きな回転位相のずれは生じない。しかし、回転の起動と停止とを繰り返すことで位相ずれが累積し、図4(a)に示すように、大きな位相ずれが生じる。
図4(b)のように位相ずれが小さい場合には、感光ドラム101a、101b、101cと感光ドラム101dとの回転むらに起因する色ずれが一定水準以下に抑制される。しかし、図4(a)のように位相ずれが発生する場合には、感光ドラム101a、101b、101cと感光ドラム101dとの回転むらにより、予期しない大きな色ずれが発生する。
また、ブラック単色モードを実行すると、感光ドラム101dのみが起動して感光ドラム101a、101b、101cが停止状態であるため、感光ドラム101a、101b、101cと感光ドラム101dとの位相関係が不明になる。そのために、次の画像形成で極端に大きな色ずれが発生する可能性がある。記録材Pにジャムが発生して緊急停止を行った場合も、感光ドラム101a、101b、101cと感光ドラム101dの位相関係が不明な状態で停止してしまい、次の画像形成で極端に大きな色ずれが発生する可能性がある。そのために、各感光ドラム101a、101b、101c、101dの位相を合わせることが、色ずれのない高画質な画像形成に効果がある。
[位相合わせ]
本実施形態では、感光ドラム101a、101b、101c、101dの停止時に位相合わせを行う。図5は、位相合わせを行う処理手順を表すフローチャートである。
本実施形態では、感光ドラム101a、101b、101c、101dの停止時に位相合わせを行う。図5は、位相合わせを行う処理手順を表すフローチャートである。
プリンタ制御部201は、ホストコンピュータ208からの印刷ジョブのデータ受信を契機に、モータ制御部204によりモータ205を制御して、感光ドラム101a、101b、101c、101d及び中間転写ベルト104を起動する。プリンタ制御部201は、感光ドラム101a、101b、101c、101dを目標回転速度で安定して回転させるために、感光ドラム101a、101b、101c、101d及び中間転写ベルト104を前回転動作させる(S11)。前回転動作時に位相合わせを行う場合、起動から画像形成までに位相合わせのための速度制御が必要となり、印刷物が出力するまでの時間が長くなる。そのために、本実施形態では、前回転動作時に位相合わせは行わず、停止時に位相合わせを行う。
前回転動作後にプリンタ制御部201は、印刷ジョブに応じて画像形成を行う(S12)。プリンタ制御部201は、画像形成が終了すると、画像濃度調整などの後処理を行う後回転動作を開始する(S13:Y、S14)。この後処理後にプリンタ制御部201は、位相検出センサ103a、103dの検出結果に基づいて、感光ドラム101aと感光ドラム101dとの位相差を検出する(S15)。プリンタ制御部201は、検出した位相差に応じて、感光ドラム101aの位相と感光ドラム101dの位相を合わせるために必要な位相差制御時間を計算する(S16)。
停止時の位相合わせでは、停止位置を毎回同じ位置にしてしまうと、停止処理において感光ドラム101a、101b、101c、101dが中間転写ベルト104に当接する位置が毎回同じになる。よって、停止処理の摩擦により、その部分の劣化が他の部分に比べて進む。そのためにプリンタ制御部201は、前回の停止位置と感光ドラム101a、101b、101c、101dの停止位置が重ならないように、今回の位相合わせの位置を決める。そして、計算された位相差制御時間と位相合わせ位置に基づき、各感光ドラムを駆動するモータの停止タイミングを決定する。本実施形態ではモノクロモータ102dとカラーモータ102aそれぞれの停止タイミングを決定する(S17)。
プリンタ制御部201は、感光ドラム101a、101b、101c、101dが中間転写ベルト104に接触している位置を把握するために、位相検出センサ103a及び位相検出センサ103dの検知信号を取得してからの時間をそれぞれカウントする。そして、プリンタ制御部201は、位相検出センサ103aの検知信号を取得してからのカウント値が、S17において決定されたカラーモータ102aの停止タイミングに一致したときに、カラーモータ102aを停止する。位相検出センサ103dの検知信号を取得してからのカウント値が、S17において決定されたモノクロモータ102dの停止タイミングに一致したときに、モノクロモータ102dを停止する(S18:Y、S19)。以上により、感光ドラム101a、101b、101c、101dの停止時の位相合わせが完了する。
以上の処理により、停止時において、感光ドラム101a、101b、101c、101dの位相を合わせることできる。
以上の処理により、停止時において、感光ドラム101a、101b、101c、101dの位相を合わせることできる。
[微小駆動]
図6は、イエローの画像形成部Paの構成の説明図である。他の画像形成部Pb、Pc、Pdも同様の構成であり、同様に動作する。ここでは画像形成部Paについて説明し、他の画像形成部Pb、Pc、Pdについての説明は省略する。
画像形成部Paは、感光ドラム101aの周囲に、帯電ローラ127a、露光部126a、現像部130a、一次転写ローラ128a、クリーニング部129aを備える。感光ドラム101aは、アルミニウムシリンダの外周面に帯電極性が負極性の感光層が形成され、所定のプロセススピードで矢印R1方向に回転する。
図6は、イエローの画像形成部Paの構成の説明図である。他の画像形成部Pb、Pc、Pdも同様の構成であり、同様に動作する。ここでは画像形成部Paについて説明し、他の画像形成部Pb、Pc、Pdについての説明は省略する。
画像形成部Paは、感光ドラム101aの周囲に、帯電ローラ127a、露光部126a、現像部130a、一次転写ローラ128a、クリーニング部129aを備える。感光ドラム101aは、アルミニウムシリンダの外周面に帯電極性が負極性の感光層が形成され、所定のプロセススピードで矢印R1方向に回転する。
帯電ローラ127aは、感光ドラム101aに当接して従動回転する。帯電ローラ127aは、直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧が印加されることで、感光ドラム101aの表面を一様な負極性の暗部電位VDに帯電する。露光部126aは、イエローに対応する画像データに基づいてレーザを発光させる。レーザから発行されたビームは回転するポリゴン(不図示)によって偏向され、感光ドラム101aを走査する。感光ドラム101aの表面には静電潜像が形成される。現像部130aは、感光ドラム101a上の静電潜像をイエロートナーを用いて現像し、イエロートナー像を生成する。
一次転写ローラ128aは、感光ドラム101aとの間で一次転写部Taを形成する。一次転写ローラ128aは、感光ドラム101aとの間に中間転写ベルト104を挟み、中間転写ベルト104を押圧する。一次転写ローラ128aへ正極性の直流電圧が印加されることにより、感光ドラム101aに形成されたトナー像が、一次転写部Taを通過する中間転写ベルト104に一次転写される。クリーニング部129aは、感光ドラム101aにクリーニングブレードを摺擦させて、中間転写ベルト104へ転写されずに感光ドラム101aに残留した転写残トナーを回収する。
感光ドラム101aが、長時間、回転駆動しない場合、感光ドラム101aとクリーニングブレードの間の残留トナーが感光ドラム101a表面に固着することがある。トナーが固着した状態で中間転写ベルト104を押圧すると、スジ状の異常画像が形成されて不良画像となる。所定の回転数以上、感光ドラム101aが回転駆動することにより、この固着したトナーはクリーニングブレードにより取り除かれる。固着したトナーを取り除くために、感光ドラム101aを所定数回転させる必要があるので、画像形成動作に入るまでの待機時間が増加して生産性が低下する。
そのために、画像形成装置100の停止時に、感光ドラム101aを一定時間おきに微小駆動させることで、トナーが感光ドラム101aの表面に固着することを防止する。他の感光ドラム101b、101c、101dについても同様である。
そのために、画像形成装置100の停止時に、感光ドラム101aを一定時間おきに微小駆動させることで、トナーが感光ドラム101aの表面に固着することを防止する。他の感光ドラム101b、101c、101dについても同様である。
図7は、感光ドラム101aの微小駆動動作の処理手順のフローチャートである。感光ドラム101aを例に説明するが、感光ドラム101b、101c、101dについても同様の処理で微小駆動が行われる。
プリンタ制御部201は、感光ドラム101aの微小駆動動作制御を、印刷ジョブの終了後に開始する(S101:Y)。プリンタ制御部201は、印刷ジョブ終了後の時間をカウントし、所定時間(規定時間)と比較する(S102)。プリンタ制御部201は、カウント時間が規定時間経過した場合に(S102:Y)、これを起点として感光ドラム101aの微小駆動を開始させるとともに、カウント時間をリセットする(S103)。微小駆動を所定時間行った後に、プリンタ制御部201は、感光ドラム101aの微小駆動を終了させる(S104)。微小駆動の終了後、プリンタ制御部201は印刷ジョブの有無を確認し、印刷ジョブがある場合には感光ドラム101aの微小駆動動作制御を終了させ(S105:Y)、印刷ジョブを実行する。一方、印刷ジョブが無い場合には、S102に移行する(S105:N)。
感光ドラム101aとクリーニングブレードとは当接して摺擦する。そのために、感光ドラム101aとクリーニングブレードが摺擦する時間はパーツ寿命に影響する。つまり感光ドラム101aの回転量を出来るだけ少なくする方が、パーツ寿命を延ばし、画像形成装置100のランニングコストの低減に繋がる。そのために、微小駆動による回転量も出来るだけ少なく抑えることが望ましい。
本実施形態では、画像形成終了後に、規定時間間隔で微小駆動を繰り返すため、画像形成後の停止時に各感光ドラム101a、101b、101c、101dの位相合わせを行っても、感光ドラムの回転位相にずれが生じる。このまま起動した場合、起動時に回転位相を合わせる必要があり、印刷物が出力されるまでの時間が長くなる。
ブラシレスモータは、その回転速度に応じてパルス信号(FG信号)を出力する。そのパルス信号をカウントすることで、新たに回転検出器を用いることなく、モータの駆動量を検知することが可能である。つまり、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dの駆動量を、ブラシレスモータのパルス信号(FG信号)のカウント値により検知することができる。カラーモータ102a及びモノクロモータ102dの駆動量を検知することにより、感光ドラム101a、101b、101c、101dの位相を検出することができる。
上述のように感光ドラム101a、101b、101c、101dの摺擦を少なくするためには、モータを低速で回転させてパルス信号をカウントすることが望ましい。しかし図8に示すように、ブラシレスモータのパルス信号は、規定回転速度、例えば600[rpm]以上の回転速度にならなければ出力されない。そのため低速で微小駆動をしながら、パルス信号でその駆動量を検知することは難しい。
上述のように感光ドラム101a、101b、101c、101dの摺擦を少なくするためには、モータを低速で回転させてパルス信号をカウントすることが望ましい。しかし図8に示すように、ブラシレスモータのパルス信号は、規定回転速度、例えば600[rpm]以上の回転速度にならなければ出力されない。そのため低速で微小駆動をしながら、パルス信号でその駆動量を検知することは難しい。
[画像形成処理]
図9に、本実施形態における画像形成装置100のプリンタ制御部201による画像形成処理の処理手順を表すフローチャートである。
プリンタ制御部201は、画像形成装置100の電源202がオンされると図9に示す処理を開始する。まず、起動シーケンスを実行する(S202)。起動シーケンスでは、定着部107を所望の温度に立ち上げるなどの印刷動作を行うのに必要な各部の調整を行う。起動シーケンス終了後、画像形成装置100はプリントやコピーなどの印刷ジョブを受け付けるスタンバイ状態に移行する。スタンバイ状態においてプリンタ制御部201は、前回の動作から規定時間が経過したかを判定する(S203)。前回の動作とは、印刷ジョブの実行および微小駆動シーケンスである。処理S203の規定時間は、使用する感光ドラム、トナー、画像形成装置の構成、環境などにより異なり、任意に設定される。ここでは例として、20分とする。前回の動作から規定時間経過していなければ(S203:N)、印刷ジョブの有無を判定する(S204)。プリンタ制御部201は、印刷ジョブが有る場合は(S204:Y)、後述するモータ起動特性取得処理を実行し(S205)、印刷ジョブに基づく印刷シーケンスを実行する(S206)。S205における印刷シーケンスは図5におけるS11〜S13の処理に対応する。印刷シーケンス終了後は、停止時の位相合わせ処理を実行する(S207)。停止時の位相合わせシーケンスは、図5におけるS14〜S19の処理に対応する。位相合わせ後、電源202がオフされない場合は、再びスタンバイ状態に戻り、S203の判定に戻る(S208:N)。電源202がオフされた場合は(S208:Y)、終了シーケンスを実行する(S209)。
図9に、本実施形態における画像形成装置100のプリンタ制御部201による画像形成処理の処理手順を表すフローチャートである。
プリンタ制御部201は、画像形成装置100の電源202がオンされると図9に示す処理を開始する。まず、起動シーケンスを実行する(S202)。起動シーケンスでは、定着部107を所望の温度に立ち上げるなどの印刷動作を行うのに必要な各部の調整を行う。起動シーケンス終了後、画像形成装置100はプリントやコピーなどの印刷ジョブを受け付けるスタンバイ状態に移行する。スタンバイ状態においてプリンタ制御部201は、前回の動作から規定時間が経過したかを判定する(S203)。前回の動作とは、印刷ジョブの実行および微小駆動シーケンスである。処理S203の規定時間は、使用する感光ドラム、トナー、画像形成装置の構成、環境などにより異なり、任意に設定される。ここでは例として、20分とする。前回の動作から規定時間経過していなければ(S203:N)、印刷ジョブの有無を判定する(S204)。プリンタ制御部201は、印刷ジョブが有る場合は(S204:Y)、後述するモータ起動特性取得処理を実行し(S205)、印刷ジョブに基づく印刷シーケンスを実行する(S206)。S205における印刷シーケンスは図5におけるS11〜S13の処理に対応する。印刷シーケンス終了後は、停止時の位相合わせ処理を実行する(S207)。停止時の位相合わせシーケンスは、図5におけるS14〜S19の処理に対応する。位相合わせ後、電源202がオフされない場合は、再びスタンバイ状態に戻り、S203の判定に戻る(S208:N)。電源202がオフされた場合は(S208:Y)、終了シーケンスを実行する(S209)。
起動シーケンス終了後に次の印刷ジョブが無いなど、前回の動作から規定時間経過した場合(S203:Y)、微小駆動シーケンス(S210)を実行する。つまり、感光ドラムが規定時間の間、回転駆動されなかった場合、微小駆動シーケンスを実行する。微小駆動シーケンス終了後は、電源202オフの判定を行う処理S208に移行する。このように印刷ジョブが無い場合、画像形成装置100は微小駆動シーケンスを規定時間間隔で繰り返す。
図10により、モータ起動特性取得処理及び微小駆動の回転量算出処理について説明する。図10は、モータ起動特性取得処理及び微小駆動の回転量算出処理実行時のモータ制御信号及びモータ回転速度と、モータのパルス信号(FG信号)との関係を示す図である。
ブラシレスモータは、その回転速度に応じてパルス信号(FG信号)を出力する。そのパルス信号をカウントすることで、新たに回転検出器を用いることなく、モータの駆動量を検知することが可能である。つまり、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dの駆動量を、ブラシレスモータのパルス信号(FG信号)のカウント値により検知することができる。ブラシレスモータのパルス信号は、規定回転速度以上の回転速度にならなければ出力されない。
モータの起動特性に関するパラメータである、モータ回転速度と駆動時間と駆動量との間には、以下のような関係がある。
モータ制御信号オンのタイミング(駆動開始)から目標回転速度に到達するまでの到達時間「t1」を底辺、目標回転速度を高さとした場合、この底辺と高さによって規定される三角形の面積が駆動量D1となる。
本実施形態では、パルス信号が出力される規定回転速度が600[rpm]、印刷時のモノクロモータ102d及びカラーモータ102aの目標回転速度を2400[rpm]としている。
モータの起動特性に関するパラメータである、モータ回転速度と駆動時間と駆動量との間には、以下のような関係がある。
モータ制御信号オンのタイミング(駆動開始)から目標回転速度に到達するまでの到達時間「t1」を底辺、目標回転速度を高さとした場合、この底辺と高さによって規定される三角形の面積が駆動量D1となる。
本実施形態では、パルス信号が出力される規定回転速度が600[rpm]、印刷時のモノクロモータ102d及びカラーモータ102aの目標回転速度を2400[rpm]としている。
微小駆動の回転量算出処理は、以下のようになる。微小駆動の駆動量D1’は、パーツ寿命の観点からできるたけ少ない駆動量とすることが望ましい。例えば、感光ドラムが1回転以下の回転を行う程度の駆動量D1‘とすることが望ましい。しかしモータの回転速度が所定の回転速度(例えば600[rpm])に到達していなければ、パルス信号が検出できない。
図10に示すように、駆動量D1(底辺:t1、高さ:2400[rpm])に対応する三角形と、駆動量D1’(底辺:t1’、高さ:600[rpm]以下)に対応する三角形は相似の関係である。よって、パルス信号の検出可能な回転速度以下で微小駆動を行う場合の駆動量D1’に対応する、時間t1’を、駆動量D1’と駆動量D1と時間t1とから算出することができる。
図10に示すように、駆動量D1(底辺:t1、高さ:2400[rpm])に対応する三角形と、駆動量D1’(底辺:t1’、高さ:600[rpm]以下)に対応する三角形は相似の関係である。よって、パルス信号の検出可能な回転速度以下で微小駆動を行う場合の駆動量D1’に対応する、時間t1’を、駆動量D1’と駆動量D1と時間t1とから算出することができる。
図11は、S205において行われるモータ起動特性取得処理の処理手順を表すフローチャートである。以下の図11の説明において「モータ」は、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dである。本実施形態では、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dのそれぞれに対して、図11に示すモータ起動特性取得処理を行う。
プリンタ制御部201は、まず、目標回転速度vを設定する(S301)。目標回転速度vは、モータの回転速度をパルス信号もしくは位相検出センサ103からの出力信号によって測定することができる速度である任意の回転速度である。たとえば、印刷シーケンス時の回転速度でもかまわない。プリンタ制御部201は、目標回転速度の設定後に、モータの駆動開始からの時間を計測するための時間カウンタをゼロクリアしてから(S302)、モータ駆動を開始する(S303)。モータの駆動は、モータ制御信号オンにより開始される。プリンタ制御部201は、目標回転速度vに到達するまで、時間カウンタを加算する(S304:N、S305)。目標回転速度vに到達すると(S304:Y)、プリンタ制御部201は、目標回転速度vまでの到達時間t1として、モータの種類に対応させて時間カウンタのカウント値を内部メモリに格納する(S306)。
以上の処理を、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dのそれぞれに対して行い、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dのモータ起動特性を取得する。本実施形態におけるモータ起動特性は、目標回転速度および目標回転速度vに到達するまで到達時間t1である。目標回転速度はあらかじめ決められた値であるので、S306では目標回転速度vに到達するまで到達時間t1のみを格納する。
本実施形態のように、印刷ジョブごとにモータ起動特性を取得することにより、モータが経時変化したとしても、経時変化後のモータの特性に応じた高精度なモータ起動特性を取得することができる。
なお、本実施形態では、モータの起動特性取得処理(S205)を印刷シーケンス(S206)の前に行ったが、印刷シーケンス(S206)の終了後であり停止時位相合わせシーケンス(S207)の前に行うようにしてもかまわない。
プリンタ制御部201は、まず、目標回転速度vを設定する(S301)。目標回転速度vは、モータの回転速度をパルス信号もしくは位相検出センサ103からの出力信号によって測定することができる速度である任意の回転速度である。たとえば、印刷シーケンス時の回転速度でもかまわない。プリンタ制御部201は、目標回転速度の設定後に、モータの駆動開始からの時間を計測するための時間カウンタをゼロクリアしてから(S302)、モータ駆動を開始する(S303)。モータの駆動は、モータ制御信号オンにより開始される。プリンタ制御部201は、目標回転速度vに到達するまで、時間カウンタを加算する(S304:N、S305)。目標回転速度vに到達すると(S304:Y)、プリンタ制御部201は、目標回転速度vまでの到達時間t1として、モータの種類に対応させて時間カウンタのカウント値を内部メモリに格納する(S306)。
以上の処理を、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dのそれぞれに対して行い、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dのモータ起動特性を取得する。本実施形態におけるモータ起動特性は、目標回転速度および目標回転速度vに到達するまで到達時間t1である。目標回転速度はあらかじめ決められた値であるので、S306では目標回転速度vに到達するまで到達時間t1のみを格納する。
本実施形態のように、印刷ジョブごとにモータ起動特性を取得することにより、モータが経時変化したとしても、経時変化後のモータの特性に応じた高精度なモータ起動特性を取得することができる。
なお、本実施形態では、モータの起動特性取得処理(S205)を印刷シーケンス(S206)の前に行ったが、印刷シーケンス(S206)の終了後であり停止時位相合わせシーケンス(S207)の前に行うようにしてもかまわない。
図12は、S210における微小駆動シーケンスの処理手順を表すフローチャートである。
微小駆動シーケンスは、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dのそれぞれに対して行われる。
プリンタ制御部201は、まず、モータの駆動量算出処理を行う。モータの種類に対応した、目標回転速度までの到達時間t1を内部メモリから読み出す(S401)。次に微小駆動に必要なモータの駆動量D1’の設定値を読み出す(S402)。感光ドラムの微小駆動に必要な駆動量D1’は、できるだけ少ない方が好ましい。駆動量D1’はモータの種類にかかわらず同じである。駆動量D1と時間t1と駆動量D1’とから、モータ制御信号オンからの微小駆動時間である時間t1’を算出する(S403)。微小駆動の駆動量D1’は駆動量D1を求める際の三角形と相似であるので、微小駆動時間t1’を駆動量D1と時間t1と駆動路油D1’とから算出することができる。ここまでがモータの駆動量算出処理となる。
所定の駆動量D1’を得るための微小駆動時間t1’は、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dのそれぞれに対して独立に算出される。
プリンタ制御部201は、まず、モータの駆動量算出処理を行う。モータの種類に対応した、目標回転速度までの到達時間t1を内部メモリから読み出す(S401)。次に微小駆動に必要なモータの駆動量D1’の設定値を読み出す(S402)。感光ドラムの微小駆動に必要な駆動量D1’は、できるだけ少ない方が好ましい。駆動量D1’はモータの種類にかかわらず同じである。駆動量D1と時間t1と駆動量D1’とから、モータ制御信号オンからの微小駆動時間である時間t1’を算出する(S403)。微小駆動の駆動量D1’は駆動量D1を求める際の三角形と相似であるので、微小駆動時間t1’を駆動量D1と時間t1と駆動路油D1’とから算出することができる。ここまでがモータの駆動量算出処理となる。
所定の駆動量D1’を得るための微小駆動時間t1’は、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dのそれぞれに対して独立に算出される。
次に、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dのそれぞれに対して独立に算出された微小駆動時間t1’を用いて、カラーモータ102a及びモノクロモータ102dのそれぞれを独立に微小駆動させる。
微小駆動シーケンスでは、まずモータの目標回転速度を設定して(S404)、モータを駆動する(S405)。目標回転速度は、モータ起動特性が、S205において取得したモータ起動特性と同一になるようにするために、モータ起動特性を取得した際の回転速度と同一にすることが望ましい。ただし、他の目標回転速度を設定したとしてもモータの駆動量の誤差が大きくならないので、他の目標回転速度を設定してもかまわない。プリンタ制御部201は制御対象のモータに対応する時間t1’が経過したかを監視し、時間t1’が経過したら(S406:Y)、制御対象のモータを停止する(S407)。
本実施形態によれば、カラーモータ102aとモノクロモータ102dのモータ起動特性が異なっていたとしても微小駆動によって回転する、感光ドラム101a、b、cと感光ドラム101dの回転量を同一にすることができる。つまり、微小駆動によって、感光ドラム101a、b、cと感光ドラム101dとの位相関係がずれないようにすることができる。
微小駆動シーケンスでは、まずモータの目標回転速度を設定して(S404)、モータを駆動する(S405)。目標回転速度は、モータ起動特性が、S205において取得したモータ起動特性と同一になるようにするために、モータ起動特性を取得した際の回転速度と同一にすることが望ましい。ただし、他の目標回転速度を設定したとしてもモータの駆動量の誤差が大きくならないので、他の目標回転速度を設定してもかまわない。プリンタ制御部201は制御対象のモータに対応する時間t1’が経過したかを監視し、時間t1’が経過したら(S406:Y)、制御対象のモータを停止する(S407)。
本実施形態によれば、カラーモータ102aとモノクロモータ102dのモータ起動特性が異なっていたとしても微小駆動によって回転する、感光ドラム101a、b、cと感光ドラム101dの回転量を同一にすることができる。つまり、微小駆動によって、感光ドラム101a、b、cと感光ドラム101dとの位相関係がずれないようにすることができる。
以上の説明では、モノクロモータ102dとカラーモータ102aが基本的に同時に動作すること、つまりカラー印刷モードを想定したが、画像形成装置100にはモノクロ印刷モードもある。モノクロ印刷モードでは、モノクロモータ102dが駆動されるが、カラーモータ102aは駆動されない。つまり、モノクロモータ102dは印刷モードで起動するが、カラーモータ102aはそのまま一定時間おきの微小駆動を継続する。モノクロ印刷モードでの印刷シーケンス終了後の位相合わせでは、カラーモータ102aは基本的に停止しており、印刷シーケンスの時間によっては、複数回の微小駆動を継続している。そのために、位相検出センサ103a、103dに基づいた停止ではモノクロモータ102dとカラーモータ102aの位相は合わない。
図13は、モノクロ印刷モードにおける印刷シーケンス終了後の位相合わせ処理手順を表すフローチャートである。
モノクロ印刷モードにおける印刷シーケンスを実行する前に、微小駆動シーケンス(S210)を実施した回数をカウントする。そして、微小駆動シーケンスの実施回数から駆動量を算出する。この算出された駆動量が、カラーモータの累積微小駆動量である。カラーモータの微小累積駆動量に基づいて、モノクロモータ102dの停止位置を決定する。そして、モノクロモータ102dを決定された停止位置に停止するためのパルス信号のパルス数である目標パルス数Pを算出する(S502)。モノクロモータ102dは、印刷モード時にパルス信号が検出できる回転速度で回転するため、パルス信号と位相検出センサ103aから停止位置を算出する。例えばカラーモータ102aの累積移動量がパルス信号のパルス数換算で100パルス分の場合には、目標パルス数P=100になる。プリンタ制御部201は、位相検出センサ103dを監視し(S503)、位相検出センサ103dが基準位置を検出したら、目標パルス数Pだけモノクロモータ102sを駆動する(S504)。プリンタ制御部201は、目標パルス数Pに達したら、直ちにモノクロモータ102dを停止する(S505)。これによりモノクロモータ102dはカラーモータ102aの位相に合った位置に停止する。
モノクロ印刷モードにおける印刷シーケンスを実行する前に、微小駆動シーケンス(S210)を実施した回数をカウントする。そして、微小駆動シーケンスの実施回数から駆動量を算出する。この算出された駆動量が、カラーモータの累積微小駆動量である。カラーモータの微小累積駆動量に基づいて、モノクロモータ102dの停止位置を決定する。そして、モノクロモータ102dを決定された停止位置に停止するためのパルス信号のパルス数である目標パルス数Pを算出する(S502)。モノクロモータ102dは、印刷モード時にパルス信号が検出できる回転速度で回転するため、パルス信号と位相検出センサ103aから停止位置を算出する。例えばカラーモータ102aの累積移動量がパルス信号のパルス数換算で100パルス分の場合には、目標パルス数P=100になる。プリンタ制御部201は、位相検出センサ103dを監視し(S503)、位相検出センサ103dが基準位置を検出したら、目標パルス数Pだけモノクロモータ102sを駆動する(S504)。プリンタ制御部201は、目標パルス数Pに達したら、直ちにモノクロモータ102dを停止する(S505)。これによりモノクロモータ102dはカラーモータ102aの位相に合った位置に停止する。
本実施形態では、モノクロ印刷モード後の位相合わせにおいて、カラーモータ102aの累積移動量に基づいて、モノクロモータ102dの目標パルス数を算出し、それに従ってモノクロモータ102aを停止させる。しかし、目標値を必ずしもパルス数とする必要はない。既知の累積移動量と既知のモータ回転速度に基づいて、位相検出センサ103aからの時間を目標値とし、その時間経過後にモノクロモータ102dを停止させるとしても良い。
以上述べたように、本実施形態ではカラーモータ102aとモノクロモータ102dに対する負荷の差異によらず、カラーモータ102aとモノクロモータ102dの位相が合っている状態で、同量の微小駆動が実施される。そのため、一定時間おきに微小駆動を実行しても、次の印刷モード実行時において回転位相を合わせる処理が不要であり、生産性を落とすことはない。また、感光ドラム軸上に回転検出器も不要なため、コストアップすることもない。
以上の説明では、微小駆動シーケンス実行時のモノクロモータ102dとカラーモータ102aの微小駆動時間が一定時間t1’とした。しかし同一のモータ回転量に対して必ずしも等しい時間になるわけではない。例えばモノクロモータ102d及びカラーモータ102aに同一品を選定しても、それぞれ負荷が等しくなる可能性は低い。また仮に負荷が等しくなるように設計できたとしても、部品の特性バラツキが存在するため、駆動時間が等しくなる可能性は低い。モノクロモータ102dとカラーモータ102aで別の部品を選定した場合は尚更である。
このように同一回転量による2つのモータの駆動時間は等しくならないため、微小駆動シーケンスを複数回実行すると、ある程度の傾向が見えてくる。しかし、この微小駆動時のモータ駆動量はモノクロモータ102dとカラーモータ102aとで同一なため、位相が合った状態で実施される。そのため、印刷シーケンス開始時の遅延時間がなく、印刷物が出力されるまでの待ち時間を低減することができる。
またそれぞれの印刷時に各モータの特性を取得するため、出荷後のモータへの負荷変動が生じてもその影響は軽微である。
またそれぞれの印刷時に各モータの特性を取得するため、出荷後のモータへの負荷変動が生じてもその影響は軽微である。
100…画像形成装置、101a,101b,101c,101d…感光ドラム、102d,108,110,102a…駆動モータ、103a,103d…位相検出センサ、104…中間転写ベルト、105…駆動ローラ、106…対向ローラ、107…定着部、113a,113d…フラグ、114a,114d…ギア、126a,126b,126c,126d…露光部、200…スキャナ、201…プリンタ制御部、202…電源、203…センサ、204…モータ制御部、205…モータ、206…表示部、207…通信コントローラ、208…ホストコンピュータ、209…高圧電線。
Claims (5)
- 複数の感光体上に形成された画像を記録媒体に転写することによりカラー画像を形成する画像形成装置であって、
前記複数の感光体を回転駆動する複数の駆動モータと、
前記複数の感光体の回転位相を検出する検出手段と、
前記複数の駆動モータの各起動特性から、前記複数の感光体の各々を所定の回転量だけ回転させるための前記複数の駆動モータそれぞれの駆動時間を算出する算出手段と、
印刷ジョブの終了後に、前記検出手段による回転位相の検出結果に応じて、前記複数の感光体の回転位相を合わせて該複数の感光体を停止させる位相合わせ手段と、
前記複数の感光体を前記停止後に、前記算出手段で算出した前記複数の駆動モータそれぞれの駆動時間に応じて、該複数の駆動モータのそれぞれを駆動させる制御手段と、を備えることを特徴とする、
画像形成装置。 - 前記算出手段は、前記複数の感光体を同一の回転量だけ回転させるための前記複数の駆動モータそれぞれの駆動時間を算出することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記位相合わせ手段が前記感光体を停止させてから規定時間経過するごとに、前記複数の駆動モータのそれぞれを駆動させることを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。 - 前記所定の回転量は1回転以下であることを特徴とする、
請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置。 - 前記駆動モータは、前記感光体よりも数が少ないことを特徴とする、
請求項1乃至4記載の画像形成装置。
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