JP2014117891A - カード - Google Patents

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Abstract

【課題】 その目的とするところは秘密情報を見る際に削り屑が発生することなく、削り屑の削り残しによる見間違える恐れもなく、またカードの表面に擦り傷を付けることのないカードを提供することにある。
【解決手段】 基材の上にアンカー層と、絵柄層と、保護層と、が順次、形成されたカードであって、カードの一部に隠蔽情報記載領域が設けられ、隠蔽情報記載領域内においてアンカー層非形成部が形成され、絵柄層と基材との密着強度が、アンカー層と基材との密着強度および絵柄層とアンカー層との密着強度より弱い設定とされ、隠蔽情報記載領域の上に剥離テープを貼り付け、当該剥離テープを剥がすことにより、アンカー層非形成部の上の絵柄層が保護層と共に基材から剥がれて剥離テープの粘着剤層面に転位し、アンカー層非形成部の絵柄層および保護層が剥離テープに転位した状態で剥離テープが剥離する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、「アタリ」、「ハズレ」のクジや抽選番号等の予め見えてはいけない秘密情報を備えたカードに関し、特に、隠蔽情報記載領域に記載された秘密情報が第三者に見えないように秘密性が保持されており、隠蔽情報記載領域の上に剥離テープを貼り付け、当該剥離テープを剥がすことにより初めて秘密情報が目視可能となるポイントカード、会員カード等に好適に使用できるカードに関する。
従来、「アタリ」、「ハズレ」のクジや抽選番号等の予め見えてはいけない秘密情報の上に形成した銀色の脆弱な隠蔽層が設けられ、この隠蔽層を爪やコイン等で擦ることにより隠蔽層を削り落とすと秘密情報が目視可能となる、いわゆるスクラッチカードと呼ばれるカードが広く知られており、このスクラッチカードが備えた秘密情報隠蔽技術を適用したポイントカード、プリペイドカード、テレフォンカード等も開示されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
これらのスクラッチカードの秘密情報隠蔽技術は、カードの基材上に抽選番号や「アタリ」、「ハズレ」や暗証コード等を示す秘密情報が印字された秘密情報表示部を設け、当該秘密情報表示部の上にこれを覆い隠す隠蔽性を有する銀色の脆弱な隠蔽層を形成したものである。したがって、秘密情報を読み取るためには隠蔽層を爪やコイン等で擦ることにより削り落とす必要があり、隠蔽層を削り落とす際に種々の問題点が発生している。
まずは、隠蔽層を削り落とす際、削り屑が発生するので、削り屑でカードを汚したり、あるいは削り屑の後始末が面倒で手間隙のかかることである。つぎに、削り屑の一部を削り残したりすることがあり、その結果、秘密情報表示部上の例えば抽選番号を当選番号と見間違えてしまう恐れがある。また、隠蔽層をコイン等で擦るために、擦る力加減によりカードの表面にキズを付けてしまい意匠性が低下することもある。
特開平10−214320号公報 特開2000−326667号公報 特開平11−34565号公報
そこで本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは秘密情報を見る際に削り屑が発生することなく、削り屑の削り残しによる見間違える恐れもなく、またカードの表面に擦り傷を付けることのないカードを提供することにある。
本発明は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、基材の上にアンカー層と、絵柄層と、保護層と、が順次、形成されたカードであって、カードの一部に隠蔽情報記載領域が設けられ、前記隠蔽情報記載領域内においてアンカー層が形成されていないアンカー層非形成部が形成され、前記絵柄層と前記基材との密着強度が、前記アンカー層と前記基材との密着強度および前記絵柄層と前記アンカー層との密着強度より弱い設定とされており、前記隠蔽情報記載領域の上に粘着剤層を備えた剥離テープを貼り付け、当該剥離テープを剥がすことにより、前記アンカー層非形成部の上の前記絵柄層が前記保護層と共に前記基材から剥がれて前記剥離テープの前記粘着剤層面に転位し、前記アンカー層上の前記絵柄層は転位せず、前記アンカー層非形成部の前記絵柄層および前記保護層が前記剥離テープに転位した状態で前記剥離テープが剥離することを特徴とするカードである。
また、請求項2記載の本発明は、基材の上に着色接着層と、アンカー層と、絵柄層と、保護層と、剥離層と、が順次、形成されたカードであって、カードの一部に隠蔽情報記載領域が設けられ、前記隠蔽情報記載領域内においてアンカー層が形成されていないアンカー層非形成部が形成され、前記絵柄層と前記着色接着層との密着強度が、前記アンカー層と前記着色接着層との密着強度および前記絵柄層と前記アンカー層との密着強度より弱い設定とされており、前記隠蔽情報記載領域の上に粘着剤層を備えた剥離テープを貼り付け、当該剥離テープを剥がすことにより、前記アンカー層非形成部の上の前記絵柄層が前記保護層および前記剥離層と共に前記着色接着層から剥がれて前記剥離テープの前記粘着剤層面に転位し、前記アンカー層上の前記絵柄層は転位せず、前記アンカー層非形成部の前記絵柄層、前記保護層および前記剥離層が前記剥離テープに転位した状態で前記剥離テープが剥離することを特徴とするカードである。
本発明のカードは、基材の上にアンカー層と、絵柄層と、保護層と、が順次、形成されたカードであって、カードの一部に隠蔽情報記載領域が設けられ、前記隠蔽情報記載領域内においてアンカー層が形成されていないアンカー層非形成部が形成され、前記絵柄層と前記基材との密着強度が、前記アンカー層と前記基材との密着強度および前記絵柄層と前記アンカー層との密着強度より弱い設定とされており、前記隠蔽情報記載領域の上に粘着剤層を備えた剥離テープを貼り付け、当該剥離テープを剥がすことにより、前記アンカー層非形成部の上の前記絵柄層が前記保護層と共に前記基材から剥がれて前記剥離テープの前記粘着剤層面に転位し、前記アンカー層上の前記絵柄層は転位せず、前記アンカー層非形成部の前記絵柄層および前記保護層が前記剥離テープに転位した状態で前記剥離テープが剥離する構成とすることにより、
秘密情報を見る際、剥離テープを剥がすことによりアンカー部非形成部の絵柄層が除かれて例えばアンカー部非形成部の基材上に予め記載された秘密情報を見ることが可能となる、あるいはアンカー部非形成部を例えば「アタリ」、「ハズレ」等の文字情報にすることにより、絵柄層が除かれたアンカー部非形成部が抜き文字となって絵柄層の色と基材層の色とのコントラストにより文字情報として顕在化するので目視可能となる効果がある。さらに、秘密情報を見る際に削り屑が発生することなく、削り屑の削り残しによる見間違える恐れもなく、またカードの表面に擦り傷を付けることがないという効果がある。
また、請求項2記載の本発明は、基材の上に着色接着層と、アンカー層と、絵柄層と、保護層と、剥離層と、が順次、形成されたカードであって、カードの一部に隠蔽情報記載領域が設けられ、前記隠蔽情報記載領域内においてアンカー層が形成されていないアンカー層非形成部が形成され、前記絵柄層と前記着色接着層との密着強度が、前記アンカー層と前記着色接着層との密着強度および前記絵柄層と前記アンカー層との密着強度より弱い設定とされており、前記隠蔽情報記載領域の上に粘着剤層を備えた剥離テープを貼り付け、当該剥離テープを剥がすことにより、前記アンカー層非形成部の上の前記絵柄層が前記保護層および前記剥離層と共に前記着色接着層から剥がれて前記剥離テープの前記粘着剤層面に転位し、前記アンカー層上の前記絵柄層は転位せず、前記アンカー層非形成部の前記絵柄層、前記保護層および前記剥離層が前記剥離テープに転位した状態で前記剥離テープが剥離する構成とすることにより、
秘密情報を見る際、剥離テープを剥がすことによりアンカー部非形成部の絵柄層が除かれて例えばアンカー部非形成部の着色接着層上に予め記載された秘密情報を見ることが可能となる、あるいはアンカー部非形成部を例えば「アタリ」、「ハズレ」等の文字情報にすることにより、絵柄層が除かれたアンカー部非形成部が抜き文字となって絵柄層の色と着色接着層の色とのコントラストにより文字情報として顕在化するので目視可能となる効果がある。また、着色接着層を隠蔽層とすることにより、例えば磁気記録層を備えたカードの場合、磁気記録層を隠蔽することができるので意匠性の高いカードとすることができる。さらに、秘密情報を見る際に削り屑が発生することなく、削り屑の削り残しによる見間違える恐れもなく、またカードの表面に擦り傷を付けることがないという効果がある。
本発明に係るカードの第一実施形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)はY−Y線断面図である。 本発明に係る第一実施形態を示すカードの隠蔽情報記載領域に剥離テープを貼り付け、当該剥離テープを剥がした状態を示し、(イ)は正面図、(ロ)はY−Y線断面図である。 本発明に係るカードの第二実施形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)はY−Y線断面図、(ハ)は転写シートの構成を示す断面図である。 本発明に係る第二実施形態を示すカードの隠蔽情報記載領域に剥離テープを貼り付け、当該剥離テープを剥がした状態を示し、(イ)は正面図、(ロ)はY−Y線断面図である。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明に係るカードの第一実施形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)はY−Y線断面図、図2は本発明に係る第一実施形態を示すカードの隠蔽情報記載領域に剥離テープを貼り付け、当該剥離テープを剥がした状態を示し、(イ)は正面図、(ロ)はY−Y線断面図、図3は本発明に係るカードの第二実施形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)はY−Y線断面図、(ハ)は転写シートの構成を示す断面図、図4は本発明に係る第二実施形態を示すカードの隠蔽情報記載領域に剥離テープを貼り付け、当該剥離テープを剥がした状態を示し、(イ)は正面図、(ロ)はY−Y線断面図であり、図中の10、10’はカード、11は基材、12はアンカー層、12aはアンカー層非形成部、13は絵柄層、13’は剥離した絵柄層、14は保護層、14’は剥離した保護層、15は隠蔽情報記載領域、16は潜在情報記載部、16’は顕在化した潜在情報記載部、17は着色接着層、18は剥離層、18’は剥離した剥離層、19は磁気記録層、20は剥離テープ、21は粘着剤層、30は転写シート、31は転写用基材をそれぞれ示す。
図1は本発明に係るカードの第一実施形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)はY−Y線断面図であって、本発明の第一実施形態のカード10は、基材11の上にアンカー層12と、絵柄層13と、保護層14と、が順次、形成されたものであり、カード10の一部に隠蔽情報記載領域15(図中、破線で囲んだ領域)が設けられている。隠蔽情報記載領域15内には図1の(ロ)に示すようにアンカー層12が部分的に形成されていないアンカー層非形成部12aが形成されている。また、アンカー層非形成部12aは図1の(イ)に示すようにアンカー層12が印刷等によりアタリの文字が抜き文字となって形成されている。
図1の(イ)に示すように隠蔽情報記載領域15において、アンカー層12は透明であり、アンカー層12とアンカー層非形成部12aとは目視で判別不可能であり、それらの上に絵柄層13、保護層14が積層されているので上から見ると保護層14を透して絵柄層13が見えている状態となっている。すなわち、隠蔽情報記載領域15内において、アンカー層非形成部12aが潜在情報記載部16となっている。また、アンカー層非形成部12aにおいて、アンカー層12がないので絵柄層13が基材11の上に形成され絵柄層13と基材11が接した構成となっている。なお、図1の(イ)においてアンカー層12が形成されずにアタリの抜き文字として形成されているアンカー層非形成部12aは薄い色で「アタリ」と記載しているが、実際には目視で判別できないものであり、潜在情報記載部16を説明するために薄い色で記載したものである。
絵柄層13と基材11との密着強度は、アンカー層12と基材11との密着強度および絵柄層13とアンカー層12との密着強度より弱い設定とされている。
したがって、図2に示すように隠蔽情報記載領域15の上に粘着剤層21を備えた剥離テープ20を貼り付け、当該剥離テープ20を剥がすことにより、アンカー層非形成部12aの上の基材11と直接接している絵柄層13が保護層14と共に基材11から剥がれて剥離テープ20の粘着剤層21面に転位し、アンカー層12上の絵柄層13および保護層14は転位せず、アンカー層非形成部12aの剥離した絵柄層13’および剥離した保護層14’が剥離テープ20に転位した状態で剥離テープ20が剥離する。
その結果、隠蔽情報記載領域15には、「アタリ」の抜き文字で形成された潜在情報記載部16の絵柄層13および保護層14が剥離して除かれることにより基材11が目視可能となり絵柄層13と基材11の色のコントラストにより顕在化した潜在情報記載部16’が「アタリ」の文字となって、目視による判別が可能となる。
本発明は、絵柄層13と基材11との密着強度がアンカー層12と基材11との密着強度および絵柄層13とアンカー層12との密着強度より弱い設定とされていることが重要であり、そうすることにより、剥離テープ20を貼り付け、当該剥離テープ20を剥がすことにより、隠蔽情報記載領域15に「アタリ」の文字を顕在化させるものである。使用する剥離テープ20としては、例えば、ニチバン株式会社製のセロテープ(登録商標)、積水化学工業製のセキスイ粘着テープ、日東電工株式会社製のセロハンテープ等が挙げられる。
隠蔽情報記載領域15に形成されている潜在情報記載部としては「アタリ」、「ハズレ」のクジや抽選番号等の予め見えてはいけない秘密情報以外に、顧客へ提供する特典情報であってもよい。また潜在情報記載部16はアンカー層非形成部12aが「アタリ」の抜き文字で形成された例を示したが、これに限定されるものではなく、隠蔽情報記載領域15内において基材11上に予め判読可能な秘密情報を記載し、秘密情報を記載した領域全体をアンカー層非形成部12aとし、アンカー層非形成部12aの領域全体を剥離させることにより予め記載された秘密情報が顕在化する構成にすることもできる。
本発明に係るカード10に使用される基材11としては、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート等の樹脂製シート、紙製シート等を使用することができ、基材11の厚みは、カードの使用目的等に応じて適宜設定することができる。また、基材11としてポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート等の樹脂製シートをセンターコアとし、そのセンターコアの両面にポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート等の樹脂製シートを積層した複層構造のものも使用できる。また、樹脂製シートはポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート等の発泡体や炭酸カルシウム等の無機物を含む白色シートや、あるいは着色剤を含む着色樹脂シートであってもよい。
アンカー層、絵柄層、保護層は印刷により形成される層であり、印刷方法としては、オフセット印刷、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷やそれらの組み合わせにより形成される。アンカー層12は透明であることが好ましく、無色透明でも着色透明でもよく、基材11および絵柄層13に接着のよいインキのメジュームが主に使用される。また、保護層14は通常は透明であるが、絵柄層13の意匠性に影響を及ぼさない範囲で着色透明にすることもできる。保護層14は絵柄層13を保護する層であり、セルロース樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ビニル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などの樹脂を1種類又は2種類以上組み合わされたインキで印刷して形成する。絵柄層13はカードに使用される通常のインキが使用されるが、絵柄層13と基材11との密着強度がアンカー層12と基材11との密着強度および絵柄層13とアンカー層12との密着強度より弱いインキタイプを選定することが肝要である。なお、アンカー層、絵柄層、保護層には紫外線硬化型インキを用いることもできる。具体的にはアンカー層用インキとして、DICグラフィックス株式会社製のUVカード(シリーズ)、絵柄層用インキとして、同社製のUVカルトン(シリーズ)、保護層用インキとして、同社製のUVカルトンOPニスが挙げられる。
図3は本発明に係るカードの第二実施形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)はY−Y線断面図、(ハ)は転写シートの構成を示す断面図であって、本発明の第二実施形態のカード10’は、図3の(イ)、(ロ)に示すように基材11の上に着色接着層17と、アンカー層12と、絵柄層13と、保護層14と、剥離層18と、が順次、形成されたものであり、カード10’の一部に隠蔽情報記載領域15(図中、破線で囲んだ領域)が設けられている。隠蔽情報記載領域15内には図1の(ロ)に示すようにアンカー層12が部分的に形成されていないアンカー層非形成部12aが形成されている。
基材11の上に着色接着層17と、アンカー層12と、絵柄層13と、保護層14と、剥離層18と、が順次、形成されたものであり、カード10’の一部に隠蔽情報記載領域15が設けられている。隠蔽情報記載領域15内には図3の(ロ)に示すようにアンカー層12が部分的に形成されていないアンカー層非形成部12aが形成されている。また、アンカー層非形成部12aは図3の(イ)に示すようにアンカー層12が印刷等によりアタリの文字が抜き文字となって形成されている。
図3の(イ)に示すように隠蔽情報記載領域15において、アンカー層12は透明であり、アンカー層12とアンカー層非形成部12aとは目視で判別不可能であり、それらの上に絵柄層13、保護層14、剥離層18が積層されているので上から見ると剥離層18および保護層14を透して絵柄層13が見えている状態となっている。すなわち、隠蔽情報記載領域15内において、アンカー層非形成部12aが潜在情報記載部16となっている。また、アンカー層非形成部12aにおいて、アンカー層12がないので絵柄層13が着色接着層17の上に形成され絵柄層13と着色接着層17が接した構成となっている。なお、図3の(イ)においてアンカー層12が形成されずにアタリの抜き文字として形成されているアンカー層非形成部12aは薄い色で「アタリ」と記載しているが、実際には目視で判別できないものであり、潜在情報記載部16を説明するために薄い色で記載したである。
また、カード10’は、上部の左右方向に上端と平行に磁気記録層19を備えている。磁気記録層19は、基材11の上に予め転写により形成されたものであり、磁気記録層19は、着色接着層17と、アンカー層12と、絵柄層13と、保護層14と、剥離層18で覆われており、カード10’の上からは見えない構成である。
第一実施形態と第二実施形態とは基材11とアンカー層12との間に着色接着部17が介在していること、保護層14の上に剥離層18が形成されていること、磁気記録層19を備えていることで相違するが、その他は同じであり、同符号を付し、説明を省略する。
図3の(ハ)は第二実施形態のカード10’を作製するための転写シートの構成を示すものであり、転写シート30はポリエチレンテレフタレート等のプラスチックシートからなる転写用基材31の上に剥離層18、保護層14、絵柄層13、アンカー層非形成部12aを備えたアンカー層12および着色接着層17が順次、形成されたものである。この転写シート30の着色接着層17の面を基材11の上に重ねて加熱加圧し、着色接着層17を基材11に接着させた後、転写用基材31のみを剥離させて取り除くことにより着色接着層17から剥離層18に至る層を転写させることにより図3の(ロ)に示すカード10’が作製される(以下、転写方式のカードと称する。)。
絵柄層13と着色接着層17との密着強度が、アンカー層12と着色接着層17との密着強度および絵柄層13とアンカー層12との密着強度より弱い設定とされている。
したがって、図4に示すように隠蔽情報記載領域15の上に粘着剤層21を備えた剥離テープ20を貼り付け、当該剥離テープ20を剥がすことにより、アンカー層非形成部12aの上の着色接着層17と直接接している絵柄層13が保護層14および剥離層18と共に着色接着層17から剥がれて剥離テープ20の粘着剤層21面に転位し、アンカー層12上の絵柄層13、保護層14および剥離層18は転位せず、アンカー層非形成部12aの剥離した絵柄層13’、保護層14’および剥離した剥離層18’が剥離テープ20に転位した状態で剥離テープ20が剥離する。
その結果、隠蔽情報記載領域15には、「アタリ」の抜き文字で形成された潜在情報記載部16の絵柄層13、保護層14および剥離層18が剥離して除かれることにより着色接着層17が目視可能となり絵柄層13と着色接着層17の色のコントラストにより顕在化した潜在情報記載部16’が「アタリ」の文字となって、目視による判別が可能となる。
隠蔽情報記載領域15に形成されている潜在情報記載部としては「アタリ」、「ハズレ」のクジや抽選番号等の予め見えてはいけない秘密情報以外に、顧客へ提供する特典情報であってもよい。また潜在情報記載部16はアンカー層非形成部12aが「アタリ」の抜き文字で形成された例を示したが、これに限定されるものではなく、隠蔽情報記載領域15内において着色接着層17の基材11とは反対側に予め判読可能な秘密情報を記載し、秘密情報を記載した領域全体をアンカー層非形成部12aとし、アンカー層非形成部12aの領域全体を剥離させることにより予め記載された秘密情報が顕在化する構成にすることもできる。
本発明に係る転写方式のカード10’に使用される着色接着層17は、基材11との接着の役目以外に磁気記録層19を目で見えない程度に隠蔽する役目を兼ねている層である。着色接着層17は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等の樹脂を1種または2種以上組み合わせたものに隠蔽性を有する着色剤を配合したインキを印刷して形成される。隠蔽性を有する着色剤としては、隠蔽性を有する顔料であれば使用可能であるが、さらにアルミニウムや真鍮等の金属粉または金属ペーストを含有させることが好ましい。
剥離層18は転写用基材31から剥離可能にする役目と、転写後はカード10’の表面層となり表面保護の役目を果たすものであり、第一実施形態の保護層で示した同じ樹脂が使用できる。また、剥離層18は絵柄層13や潜在情報記載部16が見える必要があり、透明性を有している。
剥離層18は転写安定性、表面保護性の向上の観点から1〜5μm程度の厚みに形成する方がよく、転写用基材31にグラビア印刷により予め形成しておくことが好ましい。
なお、転写方式の場合、保護層14を省略することもできる。
絵柄層13は、絵柄層13と着色接着層17との密着強度がアンカー層12と着色接着層17との密着強度および絵柄層13とアンカー層12との密着強度より弱いインキタイプを選定することが肝要である。具体的にはアンカー層用インキとして、DICグラフィックス株式会社製のUVカード(シリーズ)、絵柄層用インキとして、同社製のUVカルトン(シリーズ)、保護層用インキとして、同社製のUVカルトンOPニスが挙げられる。
以上、説明したように第二実施形態のカード10’は着色接着層17を備えることにより磁気記録層19を隠蔽できるので磁気記録層(磁気テープ)を備えたカードに適しており、カードに高意匠性を与えることができる。
10、10’ カード
11 基材
12 アンカー層
12a アンカー層非形成部
13 絵柄層
13’ 剥離した絵柄層
14 保護層
14’ 剥離した保護層
15 隠蔽情報記載領域
16 潜在情報記載部
16’ 顕在化した潜在情報記載部
17 着色接着層
18 剥離層
18’ 剥離した剥離層
19 磁気記録層
20 剥離テープ
21 粘着剤層
30 転写シート
31 転写用基材

Claims (2)

  1. 基材の上にアンカー層と、絵柄層と、保護層と、が順次、形成されたカードであって、カードの一部に隠蔽情報記載領域が設けられ、前記隠蔽情報記載領域内においてアンカー層が形成されていないアンカー層非形成部が形成され、前記絵柄層と前記基材との密着強度が、前記アンカー層と前記基材との密着強度および前記絵柄層と前記アンカー層との密着強度より弱い設定とされており、前記隠蔽情報記載領域の上に粘着剤層を備えた剥離テープを貼り付け、当該剥離テープを剥がすことにより、前記アンカー層非形成部の上の前記絵柄層が前記保護層と共に前記基材から剥がれて前記剥離テープの前記粘着剤層面に転位し、前記アンカー層上の前記絵柄層は転位せず、前記アンカー層非形成部の前記絵柄層および前記保護層が前記剥離テープに転位した状態で前記剥離テープが剥離することを特徴とするカード。
  2. 基材の上に着色接着層と、アンカー層と、絵柄層と、保護層と、剥離層と、が順次、形成されたカードであって、カードの一部に隠蔽情報記載領域が設けられ、前記隠蔽情報記載領域内においてアンカー層が形成されていないアンカー層非形成部が形成され、前記絵柄層と前記着色接着層との密着強度が、前記アンカー層と前記着色接着層との密着強度および前記絵柄層と前記アンカー層との密着強度より弱い設定とされており、前記隠蔽情報記載領域の上に粘着剤層を備えた剥離テープを貼り付け、当該剥離テープを剥がすことにより、前記アンカー層非形成部の上の前記絵柄層が前記保護層および前記剥離層と共に前記着色接着層から剥がれて前記剥離テープの前記粘着剤層面に転位し、前記アンカー層上の前記絵柄層は転位せず、前記アンカー層非形成部の前記絵柄層、前記保護層および前記剥離層が前記剥離テープに転位した状態で前記剥離テープが剥離することを特徴とするカード。
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