JP2014108172A - 内視鏡用先端キャップ、内視鏡、および内視鏡装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の内視鏡用先端キャップ3は、キャップ本体3Aと、キャップ本体3Aを挿入部6の先端部8に固定する固定部4と、キャップ本体3Aの先端側に設けられ、挿入部6の長手方向に沿って前方へ延出して挿入部6の先端側から突出するとともに長手方向に沿って前方あるいは後方への移動可能な線状部材5と連結する線状部材連結部3Dと、キャップ本体3Aの周方向に沿って設けられ、線状部材連結部3Dと接続し、線状部材5が挿入部6の長手方向に沿って移動する動作に伴って、キャップ本体3Aの外周面と管腔の内壁との摩擦力が大きくなる状態になるように変形する変形部3Bと、を有する。
【選択図】図3
Description
この特許文献1に記載の内視鏡は、挿入補助具を構成する、先端部に取り付けられた円筒状に形成されたベース筒と、このベース筒の前端面から軸方向に突出する2枚の挿入補助板と、2枚の挿入補助板と先端部にそれぞれ繋がれているワイヤと、を有して構成される。
(第1の実施形態)
以下、本発明である内視鏡用先端キャップ、内視鏡、および内視鏡装置について説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態に基づく図面は、模式的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、それぞれの部分の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
先ず、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1から図13は、本発明の第1の実施形態に係り、図1は、本発明の第1の実施形態に係る内視鏡用先端キャップを装着した内視鏡装置全体構成を模式的に示した構成図である。
内視鏡2は、内視鏡用先端キャップ3が装着可能な内視鏡であって、長尺で細長な挿入部6と、操作部7と、図示しないユニバーサルコードと、を有して構成されている。内視鏡2の挿入部6は、先端から順に硬性の先端部8と、湾曲部9と、可撓管部10と、を有して構成されている。
なお、湾曲操作ノブ12は、挿入部6の湾曲部9を湾曲操作するためのものである。湾曲操作ノブ12は、湾曲部9を上下方向に湾曲操作するためのUD湾曲操作ノブ12aおよび湾曲部9を左右方向に湾曲操作するためのRL湾曲操作ノブ12bが重畳するように配設されている。
なお、図3は、図1のキャップ本体の伸縮部が通常時の縮んだ状態を示す斜視図、図4は、図1のキャップ本体の伸縮部が延出時の伸びた状態を示す斜視図、図5は、図3のキャップ本体内に設けられた線状部材連結部の具体的な構成を示す斜視図、図6は、図3のキャップ本体の線状部材連結部近傍の構成を示す断面図、図7は、図3の伸縮部の構成を説明するための断面図、図8は、図3の伸縮部を別部材で設けた構成した構成を説明するための断面図である。
なお、伸縮部3B1は、図3に示す状態から、さらに、線状部材5を、挿入部5の長手方向の後ろ方向に移動可能に構成することによって、先端側本体3C1を同方向に引き寄せて、図7において破線で示すように外周側に突起するように構成してもよい。
図13は、第1の実施形態の内視鏡用先端キャップ3を取り付けた内視鏡2、および内視鏡用オーバーチューブを用いて腸管のフッキングを行い、挿入部を深部へと挿入させる動作例を説明するための説明図である。なお、予めキャップ本体3Aを内視鏡2の挿入部6の先端部8に装着して固定部4にて固定し、線状部材5の接続部5をキャップ本体3A内の線状部材連結部3Dを構成する係止溝21Aに係止しておく。
このとき、術者は、内視鏡2の挿入部6を内視鏡用オーバーチューブ40に挿通させた状態で、腸管100内に挿入させる。
これにより、内視鏡2の挿入部6の先端側に取り付けられたキャップ本体3Aにより腸管100の内壁100Aを保持する。
その後、術者は、図13(d)に示すように、腸管100の所望位置にてバルーン41を膨張させる。
図14〜図17は、本発明の第2の実施形態に係り、図14は、第2の実施形態に係る内視鏡用先端キャップを装着した内視鏡装置全体構成を模式的に示した構成図、図15は、図14の拡径部によってキャップ本体に径を拡径させた状態の内視鏡装置全体構成を模式的に示した構成図、図16は、図15のキャップ本体の具体的な構成を説明するための斜視図、図17は、図16の拡径部を構成する凸状形成部材の具体的な構成を示す斜視図である。
なお、図14〜17は、第1の実施形態に装置と同様な構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
これら複数の凸状形成部材22は、例えば図17(a)に示すように板状のばね部材を用いて構成される。この板状のばね部材22は、図16に示すように、先端側本体3C1と基端側本体3C2との間に複数設けられている。
その他の構成および作用は第1の実施形態と同様である。
図18〜図21は、本発明の第3の実施形態に係り、図18は、第3の実施形態に係る内視鏡用先端キャップを装着した内視鏡装置全体構成を模式的に示した構成図、図19は、図18の第2の本体が第1の本体から延出したときの状態の内視鏡装置全体構成を模式的に示した構成図、図20は、図19のキャップ本体の具体的な構成を説明するための斜視図、図21は、図20の第2の本体と第1の本体との係合状態を説明するための断面図である。
なお、図18〜図21は、第1の実施形態に装置と同様な構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
キャップ本体30Aは、第1の本体30Bと、第2の本体30Cとを有する。第1の本体30Bは、挿入部6の先端部8に取り付けられるもので、挿入部6の先端部8の先端側から被せることが可能な中空状に形成された筒部材であり、例えば、シリコーンゴム等の樹脂部材を用いて形成されている。
また、第2の本体30Cの外周面30Caに変形部3Bを構成する複数の孔20Aが設けられている。
なお、変形部3Bは、第2の本体30Cを含み、この第2の本体30Cに受けられた複数の孔20Aで構成されている。これら複数の孔20Aは、凹状に形成された溝であってもよい。
これにより、第2の本体30Cの挿入部6の長手方向の前方向における移動を規制して、該第2本体30Cの第1の本体30Bからの脱落を防止している。
その他の構成および作用は、第1の実施形態と同様である。
また、第1の本体30Bに伸縮部3B1を設けずに該第1の本体30Bを構成することができるので、製造工程を簡略化できるといった効果が得られる。
図22〜図27は、本発明の第4の実施形態に係り、図22は、第4の実施形態に係る内視鏡用先端キャップを装着した内視鏡装置全体構成を模式的に示した構成図、図23は、図22の第2の本体が第1の本体から延出し、かつ突起部が突出したときの状態の内視鏡装置全体構成を模式的に示した構成図、図24は、図23の第2の本体および突起部の具体的な構成を説明するための断面図、図25は、図24の突起部の変形例1を示す断面図、図26は、図24の突起部の変形例2を示す断面図、図27は、図24の突起部の変形例3を示す断面図である。
なお、図22〜図27は、第3の実施形態に装置と同様な構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
そして、キャップ本体31Aは変形部3Bを有し、この変形部3Bは、図23および図24に示すように、第2の本体31Cの外周面31Caに設けられた複数の突起部42である。
なお、これら複数の羽根状の突起部42Cの先端部は、前記同様、極力円弧形状に形成することが望ましい。
その他の構成は、第3の実施形態と同様である。
従って、第4の実施形態によれば、第2の本体31Cの外周面31Ca状に複数の突起部42および複数の収容部31C1を設けて構成した場合でも、第3の実施形態と同様の効果が得られる。
図28〜図30は、本発明の第5の実施形態に係り、図28は、第5の実施形態に内視鏡用先端キャップを装着した内視鏡装置全体構成を模式的に示した構成図、図29は、図28のキャップ本体の具体的な構成を示す斜視図、図30は、図28の湾曲部を湾曲させ、さらにキャップ本体の屈曲部を湾曲させた状態の動作例を説明する説明図である。
なお、図28〜図30は、第3の実施形態に装置と同様な構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
さらに、第3の実施形態と同様に線状部材5を同じ方向に移動させることにより、第2の本体30Cを第1の本体30Bから延出させることができる(図30参照)。
その他の構成は第3の実施形態と同様である。
2…内視鏡
3…内視鏡用先端キャップ
3A… キャップ本体
3A1…外周面
3B…変形部
3B1…伸縮部
3B2…拡径部
3C1…先端側本体
3C2…基端側本体
3D…線状部材連結部
4…固定部
5…線状部材
5A…接続部
6…挿入部
6A…チャンネル
6A1…開口
7…操作部
8…先端部
8A…先端カバー
8AB…収容穴
9…湾曲部
10…可撓管部
12…湾曲操作ノブ
13…進退操作レバー
14…送気送水ボタン
15…吸引ボタン
16…クランク部材
16a…ピン
20、20A…孔
21…連結本体部
21A…係止溝
21B…摺動溝
22…凸状形成部材
22A…板状リンク部材
22B…回動部材
30…キャップ本体
30Ca…外周面
30D…線状部材連結部
30ca…外周面
30x…外皮
31A…キャップ本体
31C1…収容部
31Ca…外周面
Claims (12)
- 管腔に挿入する内視鏡の挿入部の先端側に取り付けられるキャップ本体と、
前記キャップ本体の基端側に設けられ、前記挿入部の先端側外周を覆うようにして前記キャップ本体を前記挿入部の先端側に固定する固定部と、
前記キャップ本体の先端側に設けられ、前記挿入部の長手方向に沿って前方へ延出して前記挿入部の先端側から突出するとともに前記長手方向に沿って前記前方あるいは後方への移動可能な線状部材と連結する線状部材連結部と、
前記キャップ本体の周方向に沿って設けられ、前記線状部材連結部と接続され、前記線状部材が前記挿入部の長手方向に沿って移動する動作に伴って、前記キャップ本体の外周面と前記管腔の内壁との摩擦力が大きくなる状態になるように変形する変形部と、
を具備することを特徴とする内視鏡用先端キャップ。 - 前記変形部は、前記キャップ本体の長手方向の一部に設けられ、前記線状部材が前記挿入部の長手方向に沿って移動する動作に伴って、前記キャップ本体の外周側が前記挿入部の長手方向に対して伸縮する伸縮部を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用先端キャップ。
- 前記伸縮部は、前記キャップ本体の外周面上に設けられた複数の孔または溝を有し、これら複数の孔または溝は、前記移動する動作に伴って開閉するように変形することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡用先端キャップ。
- 前記伸縮部は、前記移動する動作に伴って、前記キャップ本体の外径を拡大させた状態と、前記キャップ本体の外径を基準の状態に戻した状態との間で変形するように動作する拡径部を有し、
この拡径部は、前記拡径部を変形させるための複数の凸状形成部材を有することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡用先端キャップ。 - 前記複数の凸状形成部材は、板状のばね部材、または2つの板状のリンク部材であることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡用先端キャップ。
- 前記キャップ本体は、
前記挿入部の先端側に取り付けられる第1の本体と、
前記第1の本体内部に前記挿入部の長手方向に沿って移動可能に装着され、前記線状連結部材が前記挿入部の長手方向に沿って移動することにより、前記第1の本体の先端側から延出し、または前記第1の本体の内部に収容可能であり、外周面に前記変形部が設けられた第2の本体と、
で構成したことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用先端キャップ。 - 前記変形部は、前記第2の本体の外周面に設けられた複数の孔または溝であることを特徴とする請求項6に記載の内視鏡用先端キャップ。
- 前記変形部は、前記第2の本体の外周面に設けられた複数の突起部であり、
前記第2の本体は、前記第2の本体が前記第1の本体内に収容されたときに前記第2の本体の外周面が平面となるように前記複数の突起部をそれぞれ収納する複数の突起収容部を有することを特徴とする請求項6に記載の内視鏡用先端キャップ。 - 前記第1の本体の先端側に設けられ、前記挿入部の長手方向に延出して前記挿入部の先端側から突出するとともに前記長手方向に沿って移動可能な第2の線状部材と連結する第2の線状部材連結部を有し、
前記第1の本体は、前記第2の線状部材が前記挿入部の長手方向に沿って移動する動作に伴って、前記第1の本体が前記挿入部の長手方向に対して湾曲する湾曲部を有することを特徴とする請求項6に記載の内視鏡用先端キャップ。 - 細長い挿入部を備えるとともに、請求項1から請求項8の何れか1項に記載の内視鏡用先端キャップを装着可能な内視鏡であって、
前記挿入部の先端部に設けられ、前記挿入部内に設けられたチャンネルに連通する孔を備えた、前記内視鏡用先端キャップを外周に装着可能な先端部と、
前記内視鏡を操作する操作部から前記挿入部の前記先端部まで挿通され、前記操作部の操作により前記挿入部の長手方向に沿って移動する線状部材と、
前記線状部材の先端に設けられた、前記内視鏡用先端キャップの前記線状部材連結部と接続する接続部と、
を具備したことを特徴とする内視鏡。 - 前記接続部は、前記線状部材が前記挿入部の前記先端部側に移動したとき、前記内視鏡用先端キャップの線状部材連結部と接続するとともに、前記線状部材が移動可能な範囲の最大に前記操作部側に移動したとき、前記チャンネルと連通する前記先端部の孔を塞ぐ蓋部材を有することを特徴とする請求項10に記載の内視鏡。
- 複数の前記線状部材連結部と、前記複数の線状部材連結部と同数の複数の線状部材とを有する請求項1に記載の内視鏡用先端キャップと、
前記複数の線状部材と同数の前記接続部を有するとともに、前記各線状部材を前記挿入部内部で個々に移動させるための複数の進退操作レバーを前記操作部に設けた請求項10に記載の内視鏡と、
を具備したことを特徴とする内視鏡システム。
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JP2017169932A (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | オリンパス株式会社 | 挿入機器 |
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JPH08131397A (ja) * | 1994-11-14 | 1996-05-28 | Olympus Optical Co Ltd | 内視鏡用フード |
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JP2009539575A (ja) * | 2006-06-14 | 2009-11-19 | ボエッジ メディカル, インコーポレイテッド | 経中隔アクセスのための可視化装置および方法 |
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- 2012-11-30 JP JP2012263037A patent/JP2014108172A/ja active Pending
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