JP2014106944A - 調剤支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】纏め表示と個別表示とを共に採用して適切に使い分けるようにする。
【解決手段】処方情報入力装置16で入力した処方指示に基づいて表示装置14に作業内容を列挙表示するに際し、情報処理装置13の表示制御手段は、一の表示欄に同じ薬剤であれば複数個でも纏めて表示する纏め表示と、一の表示欄には一の薬剤を表示する個別表示との何れで表示するかを、優先表示選択の設定や過量充填の有無に基づいて選択する。また、纏め表示に際して、供給容器単位と容量単位との混在の有無,纏め上限数,穿刺許容回数によっては、分散表示する。さらに、輸液と共に処方指示された薬剤に溶解輸液量が設定されていれば、その総量を算出して表示するとともに、穿刺許容回数を用いた処理を行うときには穿刺許容回数から一を減じた回数を代用する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、薬剤を手作業で調剤する調剤者を支援するための調剤支援システムに関し、詳しくは、処方指示に基づく作業内容を列挙表示する調剤支援システムに関する。
調剤の自動化が進んだとは言え、薬剤を人手で調剤する手作業調剤が無くなることは無く、注射薬を混合する混注作業や、小規模の薬局で行われる調剤作業では、依然として手作業調剤が主流である。そして、そのような手作業調剤については、作業自体の自動化に代えて、調剤者に向けて作業内容を案内表示する調剤支援システムが提供されている。具体的には(例えば特許文献1参照)、調剤者の作業負担を軽減するとともに調剤ミスの未然防止や低減を図るために、処方箋や調剤指示箋で指示された処方内容に基づいて作業内容を決定するとともに決定した作業内容を表示装置で列挙表示するようになっている。
処方指示の内容は、処方箋や調剤指示箋あるいはその電子データに含まれている処方情報のうちから支援対象部分を抽出した支援対象処方情報であり、処方情報は、ホストコンピュータや(例えば特許文献1参照),処方箋受付装置(例えば特許文献2参照),処方オーダーエントリシステム(例えば特許文献3参照)などから通信等にて取得されるようになっている。作業内容は、施用単位(RP単位)で決定されることが多く、その場合、施用単位の支援対象処方情報に含まれている一の又は複数の薬剤について、各種の薬剤それぞれに関する薬品コードや薬品名さらには比重その他の特性などといった薬剤データを記憶保持している薬品マスタのデータベースを検索することにより、列挙表示可能なデータが決定され、表示装置の平面表示パネル等の画面に表示されるようになっている。
作業内容の列挙表示は、処方箋の記載に準じた表示が行われており、表示画面を例えば縦一列の複数欄に分けたうえで上詰めで即ち上の表示欄から下の表示欄へ順に剤種毎に表示される。例えば、注射アンプル5本と輸液バッグ1袋とが一施用に処方された場合、注射アンプル5本の調剤に係る作業指示が最初の表示欄に表示されるとともに、輸液バッグ1袋の調剤に係る作業指示が次の表示欄に表示されるようになっている。このように一の表示欄に同じ薬剤であれば複数個でも纏めて表示する遣り方を、ここでは、便宜上、纏め表示と呼ぶ。調剤者は、そのような表示欄を一つずつ見ることで、作業内容が順番に案内されるので、混注作業その他の調剤作業が例え手作業で行われるのであっても、調剤作業を的確に遂行することができるうえ、作業負担は軽くて済む。
特開2004−208842号公報 特開2006−120020号公報 特開2006−247150号公報 特願2012−134401号 特願2012−134531号
また、調剤対象の薬剤を収容している供給容器のなかには、収容薬剤の公称値を意味する規定量の薬剤を過不足無く収容したものの他、供給容器に実際に収容されている薬剤量を意味する実充填量が規定量より多いものがあり、特に実充填量が規定量を基準とした例えば±5%や±10%といった標準的な許容範囲を超えて更に多い過量充填剤も存在するが、このような過量充填剤について容量単位でなく供給容器単位で処方されたときに供給容器単位での処方に対して一般的な各供給容器の収容薬剤の全量調剤を行うと、最終的な調剤量が標準的な許容範囲から外れてしまったり供給容器一個以上も違ってしまったりといった不所望な事態の生じることが有り得るところ、その防止・抑制に役立つ案内表示を行うようになった調剤支援システムが開発されている(特許文献4,5参照)。
具体的には、供給容器の収容薬剤の実充填量が規定量と異なる水剤(薬剤)について、規定量に加えて実充填量も薬品マスタにデータ保持し、容量単位で処方指示されたときは処方量を目標量とするが、供給容器単位で処方指示されたときは、目標量に規定量を採用するとともに、実充填量が規定量と異なる過量充填剤等の薬剤について実充填量に基づく注意表示や許容範囲チェックを行うようになっている。しかも、そのチェックや表示を供給容器毎に行うことに合わせて、作業内容の列挙表示の態様も改められ、既述した纏め表示でなく、同じ薬剤でも複数個あれば複数の表示欄を用いて一の表示欄には一個の薬剤を表示するようになっている。このように別の薬剤であれ同じ薬剤であれ一の表示欄には一供給容器の薬剤を表示するという遣り方を、ここでは、便宜上、個別表示と呼ぶ。
このように調剤支援システムの改良に連れて、処方指示に応じた作業内容の列挙表示が纏め表示から個別表示に変更されたが、両表示には一長一短がある。
具体的には、纏め表示は、表示欄の数が少なくなることが多くて、視認性が良いのに対し、個別表示は、表示欄の数と供給容器取扱作業の回数とが一対一で対応しているので、作業進行の逐次確認が容易かつ的確に行える。
また、容量単位での処方指示については、纏め表示の方が作業内容に適合していて、作業し易いのに対し、供給容器単位での処方指示については、個別表示の方が作業内容に適合していて作業し易いことが多い。
さらに、当初から液状の注射薬あるいは散薬等の溶解にて液状になる注射薬を収容した水剤バイアルや、その溶解や希釈に用いられたり注射薬の混注先および点滴での投与などにも用いられる生理食塩水を収容した輸液バッグについては、注射針を刺し込む部位の目安となるマークが付されていたり、注射針の抜き差しが何回までなら許容されるかという穿刺許容回数が運用規定等で決められていることがあるところ、供給容器単位で複数個が処方指示されることが多い水剤には、どちらかと言えば個別表示が適するのに対し、溶解液の抜き取りや混注対象水剤の注入などで注射針の抜き差し回数が多くなりがちな輸液バッグには、纏め表示の方が、自然に作業も纏められて作業回数ひいては注射針の抜き差し回数が少なくなるので、より適していると言える。
このように纏め表示と個別表示には相手方の短所を自分方の長所とする対比的な特質があるが、従来は纏め表示が用いられており、最近になって個別表示が使われ始めた。
しかしながら、纏め表示と個別表示には上述の対比的特質があるため、どちらか一方の表示手法を採用しただけでは、十分に満足できる調剤支援システムは出来ない。
そこで、纏め表示と個別表示とを共に採用して適切に使い分けることが可能な調剤支援システムを実現することが技術的な課題となる。
本発明の調剤支援システムは(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、
各種の薬剤について薬品名と規定量とを含む情報をデータ保持した薬品マスタと、処方情報から支援対象部分を抽出した支援対象処方情報と前記薬品マスタとに基づいて調剤者の作業内容に係る表示データを作成する表示制御手段とを具備した情報処理装置と、
前記表示データを表示しうる表示欄を複数確保しうる平面表示部を具備しており、前記情報処理装置と一体的に又は別体で設けられた表示装置と、
前記情報処理装置と一体的に又は別体で設けられるとともに前記表示装置と一体的に又は別体で設けられており、前記処方情報と前記支援対象処方情報とのうち何れか一方または双方を取得して前記情報処理装置の情報処理に供する入力装置と、
を備えた調剤支援システムにおいて、
一の表示欄に同じ薬剤であれば複数個でも纏めて表示する纏め表示と一の表示欄には一の薬剤を表示する個別表示との何れを優先させるかを設定しておくことができる優先表示選択データが、前記薬品マスタにおける各薬剤それぞれに対応する個別態様と前記薬品マスタにおける各薬剤に共通する共通態様とのうち何れか一方または双方の態様でデータ保持されており、
前記表示制御手段が、前記表示データを作成後に前記表示装置に表示させるものであって、その表示を前記纏め表示と前記個別表示との何れで行うかの表示選択を前記優先表示選択データに基づいて行うようになっている、ことを特徴とする。
また、本発明の調剤支援システムは(解決手段2)、上記解決手段1の調剤支援システムであって、前記優先表示選択データが、前記個別態様と前記共通態様との双方でデータ保持されており、前記表示制御手段が、前記表示選択を行う際、前記優先表示選択データが前記個別態様で設定されている薬剤に係る表示については前記優先表示選択データのうち前記個別態様でデータ保持されているデータに基づいて前記表示選択を行い、前記優先表示選択データが前記個別態様では設定されていない薬剤に係る表示については前記優先表示選択データのうち前記共通態様でデータ保持されているデータに基づいて前記表示選択を行うようになっている、ことを特徴とする。
さらに、本発明の調剤支援システムは(解決手段3)、上記解決手段1,2の調剤支援システムであって、前記表示制御手段が、前記纏め表示を採択したとき、同じ薬剤であっても供給容器単位で表示するものと容量単位で表示するものについては両者を別の表示欄に分けて表示させるようになっている、ことを特徴とする。
また、本発明の調剤支援システムは(解決手段4)、上記解決手段1〜3の調剤支援システムであって、
前記纏め表示に際して一の表示欄に供給容器単位で表示する薬剤に係る個数の上限を示す纏め上限数を設定しておくことができる纏め上限数データが、前記薬品マスタにおける各薬剤それぞれに対応する個別態様と前記薬品マスタにおける各薬剤に共通する共通態様とのうち何れか一方または双方の態様でデータ保持されており、
前記表示制御手段が、纏め表示を採択したとき、且つ、一の表示欄に供給容器単位で表示する薬剤に係る個数が前記纏め上限数を上回るときには、複数の表示欄に分けて表示させることにより、一の表示欄に表示される薬剤に係る個数を前記纏め上限数以下に抑えるようになっている、ことを特徴とする。
また、本発明の調剤支援システムは(解決手段5)、上記解決手段1〜4の調剤支援システムであって、前記薬品マスタが、各種の薬剤について過量充填剤であるか否かが分かる情報をデータ保持しうるようになっており、前記表示制御手段が、前記表示選択を行う際、過量充填剤については前記優先表示選択データにかかわりなく前記個別表示を採択するようになっている、ことを特徴とする。
また、本発明の調剤支援システムは(解決手段6)、上記解決手段1〜5の調剤支援システムであって、
薬剤を収容している供給容器に対して注射針の抜き差しが何回までなら許容されるかという穿刺許容回数の分かる情報を設定しておくことができる穿刺許容回数データが、前記薬品マスタにおける各薬剤それぞれに対応する個別態様でデータ保持されており、
前記表示制御手段が、輸液と共に処方指示された薬剤について前記表示選択を行うに際し、前記穿刺許容回数データに基づき前記輸液に係る前記穿刺許容回数を求めてそれが得られたときには、前記纏め表示を採択して更に前記穿刺許容回数以下の個数の表示欄に分散させるようになっている、ことを特徴とする。
また、本発明の調剤支援システムは(解決手段7)、上記解決手段6の要部を独立させたものであり、具体的には、
各種の薬剤について薬品名と規定量とを含む情報をデータ保持した薬品マスタと、処方情報から支援対象部分を抽出した支援対象処方情報と前記薬品マスタとに基づいて調剤者の作業内容に係る表示データを作成する表示制御手段とを具備した情報処理装置と、
前記表示データを表示しうる表示欄を複数確保しうる平面表示部を具備しており、前記情報処理装置と一体的に又は別体で設けられた表示装置と、
前記情報処理装置と一体的に又は別体で設けられるとともに前記表示装置と一体的に又は別体で設けられており、前記処方情報と前記支援対象処方情報とのうち何れか一方または双方を取得して前記情報処理装置の情報処理に供する入力装置と、
を備えた調剤支援システムにおいて、
薬剤を収容している供給容器に対して注射針の抜き差しが何回までなら許容されるかという穿刺許容回数の分かる情報を設定しておくことができる穿刺許容回数データが、前記薬品マスタにおける各薬剤それぞれに対応する個別態様でデータ保持されており、
前記表示制御手段が、輸液と共に処方指示された薬剤について前記表示データを作成するに際し、前記穿刺許容回数データに基づき前記輸液に係る前記穿刺許容回数を求めてそれが得られたときには、一の表示欄に同じ薬剤であれば複数個でも纏めて表示する纏め表示を採択して更に前記穿刺許容回数以下の個数の表示欄に分散させるようになっている、ことを特徴とする。
また、本発明の調剤支援システムは(解決手段8)、上記解決手段6,7の調剤支援システムであって、前記穿刺許容回数データが、前記供給容器に係る前記穿刺許容回数を単独で設定しておくことができる単独データと、前記供給容器に対して注射針の抜き差しが許容される部位の数である穿刺部位数を設定しておけるデータと各部位について注射針の抜き差しが許容される回数である部位毎許容回数を設定しておけるデータとの組データと、前記穿刺部位数を設定しておけるデータと前記部位毎許容回数を設定しておけるデータと前記供給容器に対して注射針の抜き差しが許容される各部位のうち投与専用の部位の数である投与部位数または投与専用の部位の有無を設定しておけるデータとの組データとのうち何れか一のものを含んでいる、ことを特徴とする。
また、本発明の調剤支援システムは(解決手段9)、上記解決手段6〜8の調剤支援システムであって、
輸液を溶解剤とする薬剤について溶解時に使用する輸液の量である溶解輸液量を設定しておくことができる溶解輸液量データが、前記薬品マスタにおける各薬剤それぞれに対応する個別態様でデータ保持されており、
前記表示制御手段が、輸液と共に処方指示された薬剤について前記表示データを作成するに際し、何れかの薬剤に前記溶解輸液量が設定されていればその総量を算出して前記表示装置に表示させるとともに前記穿刺許容回数を用いた処理を行うときには前記穿刺許容回数から一を減じた回数を前記穿刺許容回数に代えて使用するようになっている、ことを特徴とする。
このような本発明の調剤支援システムにあっては(解決手段1)、調剤者の作業内容に係る表示について纏め表示と個別表示との何れを優先させるかを予め優先表示選択データに設定しておけば、その設定に応じた表示形式で作業案内が行われるので、調剤者は、何れか適切と思う表示形式を簡便に選択でき、さらに、その適切な表示で作業支援を受けることができる。
したがって、この発明によれば、纏め表示と個別表示とを共に採用して簡便かつ適切に使い分けることが可能な調剤支援システムを実現することができる。
また、本発明の調剤支援システムにあっては(解決手段2)、優先表示選択データの設定について、個数が少なくて設定が容易な共通態様と、個数が多くて総て設定するのは面倒だが各薬剤毎にきめ細かく設定できる個別態様とを併用するとともに、表示選択時には個別態様での設定があればそれが優先されるようにしたことにより、優先表示選択データに係る設定負担の軽重と設定対象の粗密という二律背反的関係にある両事項が、個別態様でのデータ設定の進捗状況に応じて自動的に決まる妥協点で、両立するので、システム設置先の運用に適合させて実用に供するのが容易である。
さらに(解決手段3)、同じ薬剤について供給容器単位と容量単位との双方で処方指示がなされていたり供給容器単位だけの処方指示であっても整数だけでなく端数が付いていたりした場合、整数の供給容器単位での処方分については供給容器を基本単位として作業内容を遂行や確認できるうえそうした方が作業し易いが、容量単位や端数の供給容器単位での処方分については容量を計測等で確認しながら行わなければならないうえ総量で最終確認する方が作業しやすいところ、本発明の調剤支援システムにあっては(解決手段3)、そのような特質に適合した案内表示が行われるので、支援の効果が高い。
また、本発明の調剤支援システムにあっては(解決手段4)、纏め上限数を設定しておけば、纏め上限数を上回る個数を表示する過剰な纏め表示は、分散表示すなわち纏め表示であってもシンプルなものでなく過大な個数は適度に分割して複数の表示欄に散らせる改良型の表示に取って代わられて、一の表示欄に表示される薬剤に係る個数が抑えられようにしたことにより、簡便に、過剰な纏め表示を回避することができる。
また(解決手段5)、過量充填剤については個々の供給容器毎に容量を計測等で確認しながら作業を進めるのが望ましいところ、本発明の調剤支援システムにあっては(解決手段5)、それに適合した個別表示が優先的に行われるようにしたことにより、過量充填剤を含む調剤についても支援効果が高い。
また、本発明の調剤支援システムにあっては(解決手段6,7)、輸液と共に処方指示された薬剤について輸液バッグ等の穿刺許容回数が得られたときには纏め表示がシンプルでなく改良型の分散表示にて行われるようにしたことにより、その表示を見て調剤者が薬剤を注射器やシリンジに収容する作業を行えば、自然に、注射器やシリンジの個数が穿刺許容回数以下になるので、輸液バッグ等への薬剤混注時に輸液バッグ等に対する注射針の抜き差し回数が穿刺許容回数を超えるという不所望な事態の発生を無理なく回避することができる。
また、本発明の調剤支援システムにあっては(解決手段8)、穿刺許容回数のデータ保持態様が具体化される。
また(解決手段9)、混注先の輸液を溶解剤とする薬剤を調製するときには、溶解に用いる分の輸液を輸液バッグ等から抜き取って注射器やシリンジに収容する作業を混注に先立って行う必要があるが、本発明の調剤支援システムにあっては(解決手段9)、溶解輸液量の総量が算出できればそれが表示されるので、その表示を見て調剤者が輸液を注射器やシリンジで抜き取る作業を行えば、自然に、必要な溶解剤の全量を一回の抜き取り作業で言い換えれば輸液バッグ等に対する注射針の抜き差し一回だけで用意することができる。しかも、その一回分が穿刺許容回数に基づく抜き差し回数の制限処理に的確に反映されるようにもしたことにより、混注先の輸液を溶解剤とする薬剤を混注する作業についても支援効果が高い。
本発明の実施例1について、調剤支援システムの構造を示し、(a)が調剤支援システムを調剤台に設置したところの正面図、(b)がハードウェアの概要ブロック図、(c)がソフトウェアの機能ブロック図、(d)が共通態様で保持されたデータのイメージ図、(e)が個別態様でデータを保持する薬品マスタに係るデータ構造のイメー図である。 本発明の調剤支援システムの動作例を示し、(a)が調剤指示のデータ構造イメージ図、(b)が設定データの例、(c)が表示データの画面表示例である。 本発明の調剤支援システムの動作例を示し、(a)が調剤指示のデータ構造イメージ図、(b)が設定データの例、(c)が表示データの画面表示例である。 本発明の調剤支援システムの動作例を示し、(a)が調剤指示のデータ構造イメージ図、(b)が設定データの例、(c)が表示データの画面表示例である。 本発明の調剤支援システムの動作例を示し、(a)が調剤指示のデータ構造イメージ図、(b)が設定データの例、(c)が表示データの画面表示例である。 本発明の調剤支援システムの動作例を示し、(a)が調剤指示のデータ構造イメージ図、(b)が設定データの例、(c)が供給容器の中で溶解させてから使用する薬剤に係る溶解前後のイメージ図、(d)が輸液バッグの模式図、(e)が輸液バッグの注射針穿刺面の拡大図である。 (a)が投与用容器でない供給容器を輸液抜取対象とする表示データの画面表示例、(b)が投与用容器でもある供給容器を輸液抜取対象とする表示データの画面表示例である。 本発明の調剤支援システムの動作例を示し、(a)が調剤指示のデータ構造イメージ図、(b)が設定データの例、(c)が表示データの画面表示例である。
このような本発明の調剤支援システムについて、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1により説明する。
図1〜図8に示した実施例1は、上述した解決手段1〜9(出願当初の請求項1〜9)を総て具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、詳細な機械図面や電子回路図などは図示を割愛し、ブロック図やイメージ図を多用した。
本発明の調剤支援システムの実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)が調剤支援システム10を調剤台4に設置したところの正面図、(b)がハードウェアの概要ブロック図、(c)がソフトウェアの機能ブロック図、(d)が共通態様で保持されたデータのイメージ図、(e)が個別態様でデータを保持する薬品マスタに係るデータ構造イメージ図である。また、図2(a)は、調剤指示のデータ構造イメージ図である。さらに、図7は、(a)が投与用容器でない供給容器を輸液抜取対象とする表示データの画面表示例、(b)が投与用容器でもある供給容器を輸液抜取対象とする表示データの画面表示例である。
調剤支援システム10は(図1(a),(b)参照)、プログラマブルな情報処理装置13と、情報処理装置13の入力機器として情報処理装置13に信号ケーブル等で接続されたリーダ11と電子秤12と操作入力装置15と処方情報入力装置16、情報処理装置13の出力機器として情報処理装置13に信号ケーブル等で接続された表示装置14とを具えたものであり、この例では、それら総てが調剤台4に装備されている。
ここでは、後述する供給容器6から手動式吸入器具8を用いて水剤(薬剤)を必要量だけ抜き取ったり混注したりする調剤作業について支援を行う場合を例示する。
調剤台4は、水剤を収容した供給容器6から手動式吸入器具8にて水剤を抜き取る調剤作業を調剤者が遂行する作業台であり、調剤支援システム10を設置して調剤作業が行えれば、簡素な平机でも良く、作業板の付いた調剤棚でも良く、単独で設置できる設備でも良く、他の設備に付属した設備でも良く、病院に設置されることが多いが(例えば特許文献1参照)、その他の所に設置されていても良く、大気圧下でも良く、陽圧や陰圧の環境に置かれても良く、クリーンルームやクリーンベンチ等の清浄区間の内外いずれに置かれても良い。
調剤台4の作業面の上には、リーダ11と電子秤12が定常的に置かれており、調剤作業時には供給容器6と手動式吸入器具8も置かれる。
また、調剤台4のうち調剤者の視認しやすい部位に表示装置14が設置され、調剤台4のうち調剤者の操作しやすい部位に操作入力装置15が設置されている。
なお、この例では、情報処理装置13も調剤台4に設置されているが、調剤者が直に知覚や操作するものではない情報処理装置13や処方情報入力装置16は調剤台4とは別の所に設置されていても良い。
供給容器6は、水剤を収容して密封した容器であり、典型例としてバイアルや,ボトル,アンプル,バッグが挙げられる。水剤は、注射薬が典型例であるが、注射薬を薄める希釈液や,施用前に液化する錠剤や散薬,その液化に用いる溶解剤,生理食塩水からなる点滴用の輸液なども、該当する。なお、水剤以外の薬剤たとえば錠剤や箱詰め薬剤などを扱う調剤作業を支援する場合、供給容器6が密封されていないこともある。
手動式吸入器具8は、人手で操作することにより供給容器6から水剤を抜き取って内部空間に吸入できる器具であり、典型例として、注射針を装着した注射器や,注射針の着いていないシリンジが、挙げられる。水剤以外の取扱では計量カップ等のこともある。
リーダ11は、供給容器6や手動式吸入器具8に付された識別情報を読み取って情報処理装置13に送信する装置であり、バーコードリーダや,カラービットコードリーダ,OCR等が挙げられる(例えば特許文献1,3参照)。
電子秤12は、水剤を収容している供給容器6や水剤を吸入した手動式吸入器具8の重量を精度良く測定しうる精密な秤であって、測定重量すなわち測定結果の重量値を情報処理装置13に送信するようになっている(例えば特許文献1参照)。
操作入力装置15は、人の操作にて所望の情報を情報処理装置13に入力するためのものであり、手指で操作するタッチパネルや,マウス,キーボードが典型例であるが(例えば特許文献1参照)、足で操作するフットスイッチ等であっても良い。
表示装置14は、水剤を収容した供給容器6から手動式吸入器具8にて水剤を抜き取る調剤作業を遂行している調剤者に情報を提示するためのものであり、液晶パネル製ディスプレイといった表示器が典型的であるが(例えば特許文献1参照)、調剤者の作業内容に係る表示データを表示しうる表示欄を複数確保しうる平面表示部を具備したものであれば、他の表示装置でも良い。
図示したタッチパネルは表示装置14と操作入力装置15を一体化したものである。
処方情報入力装置16は、例えば情報処理装置13に内蔵された有線LANインターフェイス及び/又は情報処理装置13に外付けされた無線通信装置などからなり、既述した外部の処方箋受付装置や処方オーダーエントリシステム等から同じく既述した処方指示の内容すなわち処方箋データ(処方箋の電子データの処方情報)や調剤指示データ(支援対象処方情報)を取得して情報処理装置13のデータ処理に供するようになっている。なお、操作入力装置15を使用して情報処理装置13に処方内容や調剤指示を入力することもできるので、操作入力装置15も処方情報入力装置の一種である。
処方情報入力装置16と操作入力装置15と表示装置14と次に詳述する情報処理装置13は、任意の物同士が一体化されていても良く、あるいは総て別体でも良い。
情報処理装置13は(図1(b),(c)参照)、民生用のパーソナルコンピュータや産業用のマイクロプロセッサシステムといったプログラマブルな汎用のハードウェアと、それにインストールされたプログラム及びデータとを具えている(例えば特許文献1参照)。主なデータとして調剤指示データと薬品マスタと共通態様データとがあり、これらのデータは内蔵メモリや外付けハードディスク等の記憶装置に保持されるが、薬品マスタはキー検索等に適したデータベースで構成され、調剤指示データは先入れ先出し処理に適したキュー形式やテーブル形式で構成され、共通態様データはシンプルな個別データで構成されている。また、プログラムは、適宜なプログラムモジュールやサブルーチンで構成されていて、処方情報入力手段と測定重量入力手段と表示制御手段とを具現化している。
共通態様データは(図1(d)参照)、総ての薬剤に係る支援処理について共通するデータであり、優先表示選択データと纏め上限数データとが設けられている。そのうち、優先表示選択データには、表示装置14の平面表示領域に区画配置された幾つかの表示欄のうち一の表示欄に同じ薬剤であれば複数個でも纏めて表示する纏め表示を優先させたいときには例えばフラグ「纏め表示」が設定され、一の表示欄には一の薬剤すなわち供給容器一つずつの薬剤を表示する個別表示を優先させたいときには例えばフラグ「個別表示」が設定され、何れを優先させるか未定のときには未設定状態にされるか例えばフラグ「−」が設定されるようになっている。また、纏め上限数データには、纏め表示に際して一の表示欄に供給容器単位で表示する薬剤に係る個数の上限を示す纏め上限数が決定されたときにはその値を示す正の整数が設定され、纏め上限数が未定や不使用のときにも例えばフラグ「−」が設定されるようになっている。
薬品マスタは(図1(e)参照)、各薬剤それぞれに対応する個別態様データを保持するものであり、各種の薬剤について、既述した薬品コードや薬品名の他、容量単位と供給容器の種類と供給容器の規定量と供給容器の実充填量と過量充填の有無と優先表示選択と纏め上限数と穿刺部位数と投与部位数と部位毎許容回数と溶解輸液量との夫々に、データ保持用のデータ項目が確保されている。そのうち、容量単位のデータ項目には、供給容器の規定量や実充填量の単位が設定され、容積では「ml」が多用され、重量では「mg」が多用されている。供給容器の種類のデータ項目には、注射薬に多用されているアンプルやバイアルでは例えば「A」や「V」が設定され、ボトルやバッグが多用されている輸液では例えば「本」や「袋」が設定されるようになっている。
規定量のデータ項目には、既述したように供給容器に収容されている薬剤量の公称値・表記値が設定され、実充填量のデータには、既述したように供給容器に実際に収容されている薬剤量が設定され、過量充填の有無のデータ項目には、既述した過量充填剤については例えばフラグ「有」が設定され、過量充填剤でない薬剤については例えばフラグ「無」かフラグ「−」が設定されるようになっている。なお、過量充填の有無のデータ項目が薬品マスタに設けられていれば、各種の薬剤について過量充填剤であるか否かが明確に示されるので直截的に分かるが、過量充填の有無のデータ項目が薬品マスタに設けられていなくても、実充填量と規定量との比から判別することもできるので、規定量と実充填量のデータだけでも、各種の薬剤について過量充填剤であるか否かを示す情報が含まれていると言うことができる。
優先表示選択のデータ項目と纏め上限数のデータ項目には、上述した共通態様データの該当データと同様のものが設定されるが、個別態様なので各薬剤毎に設定できるようになっている。優先表示選択についても、纏め上限数についても、共通態様と個別態様との双方で設定しても良く、共通態様だけ設定しても良く、個別態様だけ設定しても良く、何れも設定しないでも良い。後述するように、表示制御手段では、個別態様の設定が有ればそれを優先採用し、個別態様の設定が無くて共通態様の設定があればそれを採用し、何れの設定も無ければ、適宜な既定値等を採用するか無視するようになっている。
穿刺部位数のデータ項目には、供給容器に対して注射針の抜き差しが許容される部位の数である穿刺部位数が設定され、部位毎許容回数のデータ項目には、各部位について注射針の抜き差しが許容される回数である部位毎許容回数が設定され、投与部位数のデータ項目には、各部位のうち投与専用の部位の数である投与部位数が設定されるようになっている。穿刺部位数や投与部位数は、供給容器の蓋などの注射針穿刺面に形成や印刷されたマークを数える等のことで分かり、部位毎許容回数は運用規則等で定められるが、穿刺部位数から投与部位数を減じた数に部位毎許容回数を乗じることで、即ち計算式[(穿刺部位数−投与部位数)×部位毎許容回数]を演算することで、薬剤を収容している供給容器に対して注射針の抜き差しが混注などの調剤作業の間に何回までなら許容されるかという穿刺許容回数が分かるので、穿刺部位数と投与部位数と部位毎許容回数とを設定するための三つ組みのデータ項目は、穿刺許容回数の分かる情報を設定しておくことができる穿刺許容回数データとなっている。
溶解輸液量のデータ項目には、対応する薬剤が輸液を溶解剤とする薬剤である場合、その薬剤について溶解時に使用する輸液の量である溶解輸液量を設定しておくことができるようになっている。対応する薬剤が輸液を溶解剤としない薬剤については例えば「−」が設定されるようになっている。なお、他の設定データについても、何も設定されていない場合や、設定されていても意味の無い値である場合、「−」が図示されている。
調剤指示データは(図2(a)参照)、各患者の処方箋データから、調剤作業時に調剤支援システム10で支援する対象となる部分を、抽出したものであり、基本的にRP単位(施用単位)で纏められ、一つ又は複数のRP単位データが含まれている。このような調剤指示データには、薬品名と処方量とが含まれており、そのうち薬品名には本例の支援対象薬剤である水剤の名称が一つ以上含まれている。また、処方量は、上述した容量単位たとえばmLやmgで指示されていることもあれば、供給容器単位たとえば個数や本数で指示されることもある。なお、他のデータ項目については図で例示するにとどめる。
処方情報入力手段は(図1(c)参照)、操作入力装置15や処方情報入力装置16から調剤指示データを入力することで直ちに、あるいは操作入力装置15や処方情報入力装置16から処方箋データ(処方情報)を入力して更にその処方箋データから支援対象部分を抽出することで、調剤指示データ(支援対象処方情報)を取得するものであり、取得した調剤指示データを次々とバッファリング用のデータ領域に記憶して蓄積するようになっている。水剤の抜取や混注といった調剤作業を支援する場合、注射薬の他、輸液や溶解剤などに係るデータが、支援対象部分となる。また。取得した処方箋データに含まれているデータがRP単位(施用単位)で一単位分のデータだけでありそれが調剤支援対象であれば、処方箋データがそのまま調剤指示データになるが、それを超えるデータが処方箋データに含まれている場合、本例では処方箋データの一部から一の調剤指示データを作成する細分化も行われ、一の処方箋データから一の又は複数の調剤指示データが作成される。
測定重量入力手段は、電子秤12を用いて重量測定が行われ、それに応じて電子秤12から測定結果がデータ送信されて来たときに、その測定重量を入力して次に詳述する表示制御手段に引き渡すようになっている。
表示制御手段は、上述した調剤指示データ取得手段によって取得蓄積された調剤指示データ(支援対象処方情報)であって未だ処理されていないものが一つでもあれば、その一覧を表示装置14に提示させ、その中から一つが操作入力装置15の操作にて選択されるのを待つとともに、リーダ11でコード読取がなされるのも待ってリーダ11で読み取られたコードが一覧の調剤指示データの何れかの薬品コードと一致すればその調剤指示データが選択されたものとする。そして、調剤指示データが選択されると、その調剤指示データに含まれている各薬剤について、薬品マスタを検索することにより、調剤者の作業内容に係る表示データを作成して、それを表示装置14の平面表示部の各表示欄に表示させるようになっている。
具体的には、薬品名と処方量と規定量とをそれぞれ表示装置14の表示欄における薬品の項目と調製量の項目と目標量の項目の所に表示させるような表示データを作成するが、その表示データの作成に際して、表示制御手段は、個別表示を行うか纏め表示を行うか更には分散表示を行うかといった選択を設定データに応じて行うようにもなっている。
詳述すると、表示制御手段は、先ず、設定データのうち、優先表示選択データを調べるが、これは上述したように共通態様と個別態様との2態様でデータ保持されているので、個別態様の設定が有れば即ち薬品マスタにおける該当薬剤の優先表示選択データに個別表示か纏め表示か何れかが設定されていれば(図1(d)参照)その設定内容を採用し、個別態様の設定が無くて共通態様の設定があれば(図1(c)参照)その設定内容を採用し、何れの設定も無ければ、適宜な既定値たとえば容量単位の処方指示には纏め表示を採用し供給容器単位の処方指示には個別表示を採用するようになっている。
次に、表示制御手段は、優先表示選択データに基づいて纏め表示を採択したとき、同じ薬剤については供給容器が多数のものであっても一の表示欄に表示させることを基本とするが、それだけでなく、整数だけでなく端数もある処方量(調製量)が処方指示されたような場合には、同じ薬剤であっても、整数部分は供給容器単位で調剤した方が作業し易いので供給容器単位で表示するものとし、端数部分は容量単位で調剤した方が作業し易いので容量単位で表示するものとし、両者を別の表示欄に分けて表示させるようになっている。具体的には、整数部分を供給容器単位で一の表示欄に纏めて表示させ、もう一つ別の表示欄も使用してそこに端数部分を容量単位で表示させるようになっている。
さらに、表示制御手段は、纏め表示を採択したときには、設定データのうちの纏め上限数も確認してその値によっては分散表示を選択するようにもなっている。纏め上限数データは、これも上述したように共通態様と個別態様との2態様でデータ保持されているので、個別態様の設定が有れば即ち薬品マスタにおける該当薬剤の纏め上限数データが設定されていれば(図1(d)参照)その設定内容を採用し、個別態様の設定が無くて共通態様の設定があれば(図1(c)参照)その設定内容を採用するようになっている。そして、何れの設定も無ければ纏め上限数に基づく分散表示は選択しないが、纏め上限数が設定されていて、それを採用したときには、処方指示された処方量(調製量)のうち整数部分について纏め上限数に基づく分散表示を選択するようになっている。
纏め上限数に基づく分散表示では、一の表示欄に供給容器単位で表示する薬剤に係る個数が纏め上限数を上回るときには、複数の表示欄に分けて表示させることにより、一の表示欄に表示される薬剤に係る個数を纏め上限数以下に抑えるようになっている。例えば、纏め上限数に基づく分散表示が無ければ一の表示欄に纏めて表示させることとなる処方量(調製量)の整数部分を、纏め上限数で除して、調製量の項目に纏め上限数を表示する表示欄を商の個数だけ使用し、余りがあればもう一つ別の表示欄も使用してそこの調製量の項目には余りの分を表示させるようになっている。
また、表示制御手段は、一のRP単位(施用単位)の調剤指示データ(処方指示)において注射薬(薬剤)と輸液(生理食塩水)とが一緒に処方されているときには、輸液の表示欄と注射薬の表示欄とを表示装置14に列挙表示させるようになっているが、その際、注射薬の表示データの作成時に個別表示か纏め表示かの表示選択を行うときに、穿刺許容回数に基づく分散表示を試行するようになっている。すなわち、表示対象になっている注射薬と輸液とのうち先ず輸液について薬品マスタにおいて設定される穿刺許容回数データを調べ、そのデータに穿刺許容回数を取得可能な設定がなされていれば、そのデータに基づいて上述の計算式の演算を行う等のことにより、輸液に係る穿刺許容回数が求まるので、それが得られたときには、表示対象になっている注射薬と輸液とのうち注射薬について、個別表示が強制されている場合は別として可能な限り纏め表示を採択したうえで、穿刺許容回数以下の個数の表示欄に分散させるようになっている。
この穿刺許容回数に基づく分散表示では、例えば、穿刺許容回数が“1”のときには、そもそも分割の余地がないので、注射薬については一の表示欄だけを使用する纏め表示を行うが、穿刺許容回数が“2”以上であれば二以上の表示欄を使用して分散表示を行うために、注射薬の処方量(調製量)を穿刺許容回数で除す割算を行う。そして、割り切れたときには、調製量の項目に商の値を表示する表示欄を穿刺許容回数の個数だけ使用するようになっている。これに対し、注射薬の処方量(調製量)を穿刺許容回数で除して割り切れなかったときには、改めて注射薬の処方量(調製量)を(穿刺許容回数−1)で除し、その商を調製量の項目に表示する表示欄を(穿刺許容回数−1)の個数だけ使用するとともに、余り分を調製量の項目に表示する表示欄をもう一つ使用するようになっている。
さらに、表示制御手段は、一のRP単位(施用単位)の調剤指示データ(処方指示)において注射薬(薬剤)と輸液(生理食塩水)とが一緒に処方されていることに応じて輸液の表示欄と注射薬の表示欄とを表示装置14に列挙表示させる表示データを作成するとき、何れかの注射薬について薬品マスタにおいて溶解輸液量が設定されていれば、溶解輸液量の設定されている注射薬の総てについて溶解輸液量の設定値を合計することにより、輸液のうち輸液バッグ等から抜き取って注射薬の溶解に使用される溶解輸液量の総量を算出し、この総量値を表示装置14の一の表示欄に表示させるようになっている。
また、その総量値表示を行ったときには、輸液抜取対象とされる輸液の供給容器が点滴時等の投与用容器でもあるのか或いは投与用容器とは別の非投与用容器なのかに応じて選択的に穿刺許容回数を調整することも行うようになっている。
具体的には、輸液抜取対象が非投与用容器のときには、上述のようにして決定した穿刺許容回数を変更しないで分散表示の処理を行うが、輸液抜取対象が投与用容器のときには、調剤者による調剤作業では溶解用輸液の抜き取りのために輸液バッグ等への注射針の抜き差しが混注より前に一回行われることが想定されるので、表示制御手段は、穿刺許容回数を用いて上述したような穿刺許容回数に基づく分散表示の処理を行うに際し、穿刺許容回数が“2”以上であれば調整前の穿刺許容回数から“1”を減じた調整後の穿刺許容回数を調整前の数に代えて使用するようになっている。
さらに、表示制御手段は、輸液抜取対象が投与用容器か非投与用容器かを決定するために3段階の判別処理を行うようになっている。先ず、図示は割愛したが図1(d)の優先表示選択データと同様の共通態様データである輸液抜取対象供給容器データが投与用容器に設定されているか否かを調べ、その設定の有無に応じて輸液抜取対象を投与用容器と非投与用容器の何れかに仮決定する。次に、調剤者識別情報がリーダ11や操作入力装置15から取得されると、やはり図示しない調剤者マスタのデータベースを検索して二次決定する。調剤者マスタには、輸液抜取対象供給容器を投与用容器にするか非投与用容器にするか無指定かといった事項が、調剤者毎の個別態様で設定されており、無指定のときには仮決定が本決定に採用されるが、投与用容器か非投与用容器が設定されていれば、それが本決定に優先採用され、仮決定は無視されるようになっている。
さらに、表示制御手段は、輸液抜取対象供給容器の決定結果を容器変更釦と共に表示装置14の画面表示における輸液の表示欄に表示するようになっている(図7参照)。
そして、操作入力装置15の操作等にて容器変更釦が操作されると、その度に、輸液抜取対象供給容器を投与用容器にするか非投与用容器にするかの本決定を交代するとともに、その決定変更に応じて穿刺許容回数の調整と表示装置14での表示とを遣り直すようにもなっている。
また、この表示制御手段は、支援対象処方情報で処方指示されて支援対象および表示対象となっている薬剤について、上述した優先表示選択や,纏め上限数,穿刺許容回数がどのように設定されていたとしても、薬品マスタにおける該当薬剤に係るデータ項目のうち過量充填の有無が“有”であれば、個別表示を選択するようになっている。なお、個別表示を選択したときでも、処方量に端数がある場合、端数部分を整数部分とは別のもう一つの表示欄に表示させるようになっている。
さらに、この表示制御手段は、調剤者による調剤作業の実行結果をチェックする判定手段も兼ねている。そして、纏め表示か個別表示で表示装置14に表示されている薬剤を収容している供給容器6から調剤者が手動式吸入器具8で薬剤を抜き取る際に、調剤者が、抜き取り前に供給容器6の識別情報をリーダ11に読み取らせるとともに供給容器6の重量を電子秤12に秤量させ、それから抜き取り後にも供給容器6の重量を電子秤12に秤量させると、表示制御手段は、二回の秤量値を対応する表示欄に表示するとともに、二回の秤量値の差が実際の調製量であるとしてそれが目標量基準の標準的な許容範囲に収まっているか否かを判定して、その判定結果も対応する表示欄に表示するようになっている。
この実施例1の調剤支援システム10について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。処方情報入力装置16や処方情報入力手段によって調剤指示データ(支援対象処方情報)が情報処理装置13に取り込まれると、それで処方指示された薬剤に係る調剤作業を支援するための列挙表示が情報処理装置13の表示制御手段によって表示装置14に対して行われるが、ここでは、システム動作等を具体的で分かり易く説明するべく、処方内容と設定データとに応じて表示状態がどのようになるのかを幾つか例示する。
図2は、優先表示選択の設定値が個別表示であるときの動作状態を示し、図3は、優先表示選択の設定値が纏め表示であるときの動作状態を示し、図4は、優先表示選択の設定値が纏め表示であって更に纏め上限数の設定値が“5”であるときの動作状態を示し、図5は、優先表示選択の設定値が纏め表示であっても過量充填の有無の設定値が“有”であるときの動作状態を示し、図6及び図7は、優先表示選択の設定値が纏め表示であって更に穿刺許容回数が“3”や“2”になるときの動作状態を示し、図8は、穿刺許容回数よりも過量充填剤の方を優先させたときの動作状態を示している。
先ず(図2参照)、調剤指示データ(支援対象処方情報)がA薬20mlを7.5個だけ使用するという処方を指示しており(図2(a)参照)、表示態様の設定データは(図2(b)参照)、優先表示選択に個別表示が設定されており、他には特に設定が無いものとする。この場合(図2(c)参照)、整数部分については個別表示が採択されるとともに、端数部分についても表示が加えられるので、A薬20mlについて八つの表示欄が使用され、そのうち一つの表示欄には調製量が端数“0.5”個で容量単位の目標量が10mlの表示がなされ、他の七つの表示欄には何れも調製量が整数“1”個で容量単位の目標量が20mlの表示がなされる。
また(図3参照)、調剤指示データ(支援対象処方情報)がA薬20mlを7.5個だけ使用するという処方を指示しているのは上述したのと同じであるが(図3(a)参照)、表示態様の設定データは(図3(b)参照)、優先表示選択に纏め表示が設定されており、他には特に設定が無いものとする。この場合(図3(c)参照)、整数部分については上限の無いシンプルな纏め表示が採択されるとともに、端数部分についても表示が加えられるので、A薬20mlについて二つの表示欄が使用され、そのうち一つの表示欄には調製量が端数“0.5”個で容量単位の目標量が10mlの表示がなされ、他の一つの表示欄には調製量が整数“7”個で容量単位の目標量が140mlの表示がなされる。
さらに(図4参照)、調剤指示データ(支援対象処方情報)がA薬20mlを7.5個だけ使用するという処方を指示しているのはやはり同じであるが(図4(a)参照)、表示態様の設定データは(図4(b)参照)、優先表示選択に纏め表示が設定されているのに加えて、纏め上限数に“5”個が設定されており、他には特に設定が無いものとする。この場合(図4(c)参照)、整数部分については纏め表示であってもシンプルなものでなく纏め上限数に基づく分散表示が採択されるとともに、端数部分についても表示が加えられるので、A薬20mlについて三つの表示欄が使用され、そのうち一つの表示欄には調製量が端数“0.5”個で容量単位の目標量が10mlの表示がなされ、もう一つの表示欄には調製量が整数“2”個で容量単位の目標量が40mlの表示がなされ、最後の表示欄には調製量が整数“5”個で容量単位の目標量が100mlの表示がなされる。
また(図5参照)、調剤指示データ(支援対象処方情報)が同じくA薬20mlを7.5個だけ使用するという処方を指示しており(図5(a)参照)、表示態様の設定データのうち(図5(b)参照)、優先表示選択と纏め上限数には同じくそれぞれ纏め表示と“5”個が設定されていても、表示態様の設定データのうち過量充填の有無に「有」が設定されているとする。この場合、優先表示選択と纏め上限数の設定にかかわらず個別表示が優先されるので、上述した(図2(c)参照)のと同様(図5(c)参照)、整数部分については個別表示が採択されるとともに、端数部分についても表示が加えられて、A薬20mlについて八つの表示欄が使用され、そのうち一つの表示欄には調製量が端数“0.5”個で容量単位の目標量が10mlの表示がなされ、他の七つの表示欄には何れも調製量が整数“1”個で容量単位の目標量が20mlの表示がなされる。
また(図6参照)、調剤指示データ(支援対象処方情報)がB薬20mgを7.5個と輸液50mlとの二種類の薬剤を使用するという処方を指示しており(図6(a)参照)、表示態様の設定データは(図6(b)参照)、B薬20mgについては、優先表示選択に纏め表示が設定されており、纏め上限数に“5”個が設定されており、溶解輸液量に2mlが設定されており、他には設定が無く、輸液については、穿刺部位数に“4”箇所が設定されており、投与部位数に“1”箇所が設定されており、部位毎許容回数に“1”回が設定されており、他には設定が無いものとする。この場合、B薬20mgは(図6(c)参照)、錠剤や散薬の状態で供給容器6に収容されており、その供給容器6に輸液2mlが注入されて注射薬等の水剤になる薬剤であり、その溶解用の2mlの輸液は、輸液50mlを収容したバッグやボトルから抜き取って溶解に使用され(図6(d)参照)、輸液で液化したB薬20mgは輸液50mlの輸液バッグ等に注入されるものとする。
しかも、この輸液バッグのように輸液を収容している供給容器の蓋等の注射針穿刺面には、例えば(図6(e)参照)、注射針の好適な穿刺部位を示す円形のマークが四つ形成されており、そのうち一つに投与時穿刺部位を示す文字「OUT」の印刷が付され、他の三つには注入時穿刺部位を示す文字「IN」の印刷が付されているものとする。
輸液50mlについて上述した表示態様の設定データは(図6(b)参照)、そのような輸液バッグ(輸液の供給容器)の注射針穿刺面に対応して穿刺部位数と投与部位数が設定されている。また、部位毎許容回数には、薬剤投与時の不所望なエアロゾル(液だれ)の発生をできる限り防止するために、最も小さい正の整数“1”が設定されている。
この場合(図7参照)、B薬20mgについて処方量“7.5”の端数を繰り上げた“8”個の供給容器6で輸液2mlを使用した溶解が行われるので、それに使用される輸液の抜き取りを一回で済ませることを想定して、溶解輸液量の総量が2ml×8で算出され、その値16mlを目標量とする輸液50mlに係る表示データが作成され、その表示に表示欄が一つ使用される。また、輸液抜取対象供給容器を投与用容器にするか非投与用容器にするかが、共通態様の輸液抜取対象供給容器データと個別態様の調剤者マスタとを参照して決定され、その決定結果と容器変更釦も輸液の表示欄に表示される(非投与用容器の場合は図7(a)、投与用容器の場合は図7(b)参照)。
また、B薬20mgについては、輸液抜取対象供給容器が非投与用容器の場合、計算式[(穿刺部位数“4”−投与部位数“1”)×部位毎許容回数“1”]にて穿刺許容回数“3”が得られるので、纏め上限数データの設定“5”が無視されて、その代わりに、算出された穿刺許容回数の“3”を纏め上限数とする分散表示がなされる(図7(a)参照)。これに対し、輸液抜取対象供給容器が投与用容器の場合、計算式[(穿刺部位数“4”−投与部位数“1”)×部位毎許容回数“1”−輸液抜取回数“1”]にて穿刺許容回数“2”が得られるので、やはり纏め上限数データの設定“5”の代わりに、算出された穿刺許容回数の“2”を纏め上限数とする分散表示がなされる(図7(b)参照)。
輸液抜取対象供給容器を投与用容器にするか非投与用容器にするかは、全体的な運用方針が既定されていればそれが輸液抜取対象供給容器データの設定にて緩やかに適用され、個々人の熟練度等に基づいて調剤者毎に好適な方が分かっていればそれが調剤者マスタの設定にて優先適用されるので、簡便ながらも木目細かく決定することができる。
更に、調剤作業に際して適時に変更したいときには、輸液の表示欄に表示された容器変更釦の操作にて簡便かつ迅速に変更することができるうえ、それに応じて自動的に表示内容も変更されるので、一時的な決定変更も気軽に行うことができる。
これに対し(図8参照)、上述した場合と同様に調剤指示データ(支援対象処方情報)がB薬20mgを7.5個と輸液50mlとの二種類の薬剤を使用するという処方を指示しており(図8(a)参照)、表示態様の設定データは(図8(b)参照)、B薬20mgについては、優先表示選択に纏め表示が設定されており、纏め上限数に“5”個が設定されており、過量充填の有無に“有”が設定されており、溶解輸液量に2mlが設定されており、他には設定が無く、輸液については、穿刺部位数に“4”箇所が設定されており、投与部位数に“1”箇所が設定されており、部位毎許容回数に“1”回が設定されており、他には設定が無いものとする。この場合、過量充填の有無に“有”が設定されていることだけが、上述した場合(図6参照)と異なっており、過量充填剤については個別表示が強制的に採用される。そのため(図8(c)参照)、溶解輸液量の総量値16mlを目標量とする輸液50mlの表示に表示欄が一つ使用され、それから、B薬20mgの個別表示に八つの表示欄が使用される。
こうして、設定データ(共通態様や個別態様)と調剤指示データ(支援対象処方情報)とに基づき、表示欄を多数使用する個別表示と、表示欄を少数しか使用しないシンプルな纏め表示と、それらの中間の分散表示(改良型の纏め表示)とが使い分けられて、処方指示に基づく作業内容が表示装置14に列挙表示される。
そして、調剤台4の所で薬剤を手作業で調剤する調剤者は、何れかの表示欄に表示されている薬剤を収容している供給容器6から例えば手動式吸入器具8で薬剤を抜き取るような場合、抜き取り前に供給容器6の識別情報をリーダ11に読み取らせるとともに供給容器6の重量を電子秤12に秤量させ、それから抜き取り後にも供給容器6の重量を電子秤12に秤量させる。
そうすると、調剤支援システム10によって、その二回の秤量値が対応する表示欄に表示されるとともに、二回の秤量値の差から実際の調製量が算出され、それが目標量基準の標準的な許容範囲に収まっているか否かが判定され、その判定結果も対応する表示欄に表示されるので、調剤者は、列挙表示された各表示欄のそれぞれについて一連の調剤作業を目視等で確認しながら遂行することで、処方指示に応じた調剤作業を容易かつ的確に行うことができる。
[その他]
上記実施例では、穿刺許容回数が設定されていても過量充填の有無が“有”であれば個別表示を選択するようになっていたが、これに限定される訳でなく、過量充填の有無が“有”であっても穿刺許容回数が設定されていれば穿刺許容回数に応じた分散表示・纏め表示を選択するようにしても良い。
また、実充填量と規定量との比や差に応じて優先表示の選択を変えるようにしても良く、例えば、上記の比や差が小さいときは個別表示の選択を優先させ、上記の比や差が大きいときは穿刺許容回数に応じた分散表を優先させるようにしても良い。
上記実施例では、穿刺許容回数データとして穿刺部位数と投与部位数と部位毎許容回数との三つ組みデータが設定しうるようになっていたが、運用規定等によって投与部位数が用いられない場合は、穿刺許容回数データとして穿刺部位数と部位毎許容回数との二つ組みデータが設定しうるようになっていれば良く、穿刺部位数や部位毎許容回数も意識する必要が無い場合は、供給容器に係る穿刺許容回数をそのまま設定しうる単独のデータ項目が各薬剤毎に確保されていれば良い。また、運用規定等によって投与部位数が“0”か“1”に限定されている場合には、投与部位数のデータ項目に代えて、投与専用の部位の有無を設定しておけるデータ項目が、確保されていれば良い。
上記実施例では、表示態様の設定データが共通態様データや個別態様データとして予め設定されているようになっていたが、操作入力装置15の操作等にて一時的・動的に仮設定できるようにしても良く、その場合、仮設定がなされたことや設定内容を、ログデータ等として記憶しておき、後の調剤監査時等に参照や利用できるようにすると良い。
上記実施例では、穿刺許容回数が設定されているときには纏め上限数が無視されるようになっていたが、穿刺許容回数と纏め上限数とのうち何れか小さい方の数に基づいて分散表示を行うようにしても良い。
上記実施例では注射薬の調剤作業の支援への適用を例示したが、それに本発明の適用が限られる訳はなく、本発明の調剤支援システムは、種々の薬剤の調剤作業の支援に適用することができる。
4…調剤台、6…供給容器、8…手動式吸入器具、
10…調剤支援システム、
11…リーダ、12…電子秤、13…情報処理装置、
14…表示装置、15…操作入力装置、16…処方情報入力装置

Claims (9)

  1. 各種の薬剤について薬品名と規定量とを含む情報をデータ保持した薬品マスタと、処方情報から支援対象部分を抽出した支援対象処方情報と前記薬品マスタとに基づいて調剤者の作業内容に係る表示データを作成する表示制御手段とを具備した情報処理装置と、
    前記表示データを表示しうる表示欄を複数確保しうる平面表示部を具備しており、前記情報処理装置と一体的に又は別体で設けられた表示装置と、
    前記情報処理装置と一体的に又は別体で設けられるとともに前記表示装置と一体的に又は別体で設けられており、前記処方情報と前記支援対象処方情報とのうち何れか一方または双方を取得して前記情報処理装置の情報処理に供する入力装置と、
    を備えた調剤支援システムにおいて、
    一の表示欄に同じ薬剤であれば複数個でも纏めて表示する纏め表示と一の表示欄には一の薬剤を表示する個別表示との何れを優先させるかを設定しておくことができる優先表示選択データが、前記薬品マスタにおける各薬剤それぞれに対応する個別態様と前記薬品マスタにおける各薬剤に共通する共通態様とのうち何れか一方または双方の態様でデータ保持されており、
    前記表示制御手段が、前記表示データを作成後に前記表示装置に表示させるものであって、その表示を前記纏め表示と前記個別表示との何れで行うかの表示選択を前記優先表示選択データに基づいて行うようになっている、
    ことを特徴とする調剤支援システム。
  2. 前記優先表示選択データが、前記個別態様と前記共通態様との双方でデータ保持されており、
    前記表示制御手段が、前記表示選択を行う際、前記優先表示選択データが前記個別態様で設定されている薬剤に係る表示については前記優先表示選択データのうち前記個別態様でデータ保持されているデータに基づいて前記表示選択を行い、前記優先表示選択データが前記個別態様では設定されていない薬剤に係る表示については前記優先表示選択データのうち前記共通態様でデータ保持されているデータに基づいて前記表示選択を行うようになっている、
    ことを特徴とする請求項1記載の調剤支援システム。
  3. 前記表示制御手段が、前記纏め表示を採択したとき、同じ薬剤であっても供給容器単位で表示するものと容量単位で表示するものについては両者を別の表示欄に分けて表示させるようになっている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された調剤支援システム。
  4. 前記纏め表示に際して一の表示欄に供給容器単位で表示する薬剤に係る個数の上限を示す纏め上限数を設定しておくことができる纏め上限数データが、前記薬品マスタにおける各薬剤それぞれに対応する個別態様と前記薬品マスタにおける各薬剤に共通する共通態様とのうち何れか一方または双方の態様でデータ保持されており、
    前記表示制御手段が、纏め表示を採択したとき、且つ、一の表示欄に供給容器単位で表示する薬剤に係る個数が前記纏め上限数を上回るときには、複数の表示欄に分けて表示させることにより、一の表示欄に表示される薬剤に係る個数を前記纏め上限数以下に抑えるようになっている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載された調剤支援システム。
  5. 前記薬品マスタが、各種の薬剤について過量充填剤であるか否かが分かる情報をデータ保持しうるようになっており、
    前記表示制御手段が、前記表示選択を行う際、過量充填剤については前記優先表示選択データにかかわりなく前記個別表示を採択するようになっている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載された調剤支援システム。
  6. 薬剤を収容している供給容器に対して注射針の抜き差しが何回までなら許容されるかという穿刺許容回数の分かる情報を設定しておくことができる穿刺許容回数データが、前記薬品マスタにおける各薬剤それぞれに対応する個別態様でデータ保持されており、
    前記表示制御手段が、輸液と共に処方指示された薬剤について前記表示選択を行うに際し、前記穿刺許容回数データに基づき前記輸液に係る前記穿刺許容回数を求めてそれが得られたときには、前記纏め表示を採択して更に前記穿刺許容回数以下の個数の表示欄に分散させるようになっている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載された調剤支援システム。
  7. 各種の薬剤について薬品名と規定量とを含む情報をデータ保持した薬品マスタと、処方情報から支援対象部分を抽出した支援対象処方情報と前記薬品マスタとに基づいて調剤者の作業内容に係る表示データを作成する表示制御手段とを具備した情報処理装置と、
    前記表示データを表示しうる表示欄を複数確保しうる平面表示部を具備しており、前記情報処理装置と一体的に又は別体で設けられた表示装置と、
    前記情報処理装置と一体的に又は別体で設けられるとともに前記表示装置と一体的に又は別体で設けられており、前記処方情報と前記支援対象処方情報とのうち何れか一方または双方を取得して前記情報処理装置の情報処理に供する入力装置と、
    を備えた調剤支援システムにおいて、
    薬剤を収容している供給容器に対して注射針の抜き差しが何回までなら許容されるかという穿刺許容回数の分かる情報を設定しておくことができる穿刺許容回数データが、前記薬品マスタにおける各薬剤それぞれに対応する個別態様でデータ保持されており、
    前記表示制御手段が、輸液と共に処方指示された薬剤について前記表示データを作成するに際し、前記穿刺許容回数データに基づき前記輸液に係る前記穿刺許容回数を求めてそれが得られたときには、一の表示欄に同じ薬剤であれば複数個でも纏めて表示する纏め表示を採択して更に前記穿刺許容回数以下の個数の表示欄に分散させるようになっている、
    ことを特徴とする調剤支援システム。
  8. 前記供給容器に係る前記穿刺許容回数を単独で設定しておくことができる単独データと、
    前記供給容器に対して注射針の抜き差しが許容される部位の数である穿刺部位数を設定しておけるデータと、各部位について注射針の抜き差しが許容される回数である部位毎許容回数を設定しておけるデータとの二つ組データと、
    前記穿刺部位数を設定しておけるデータと、前記部位毎許容回数を設定しておけるデータと、前記供給容器に対して注射針の抜き差しが許容される各部位のうち投与専用の部位の数である投与部位数または投与専用の部位の有無を設定しておけるデータとの三つ組データと
    のうち何れか一のものを前記穿刺許容回数データが含んでいることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載された調剤支援システム。
  9. 輸液を溶解剤とする薬剤について溶解時に使用する輸液の量である溶解輸液量を設定しておくことができる溶解輸液量データが、前記薬品マスタにおける各薬剤それぞれに対応する個別態様でデータ保持されており、
    前記表示制御手段が、輸液と共に処方指示された薬剤について前記表示データを作成するに際し、何れかの薬剤に前記溶解輸液量が設定されていればその総量を算出して前記表示装置に表示させるとともに前記穿刺許容回数を用いた処理を行うときには前記穿刺許容回数から一を減じた回数を前記穿刺許容回数に代えて使用するようになっている、
    ことを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れかに記載された調剤支援システム。
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