JP2014105066A - 画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成装置101の用紙排出位置に連続する搬送路を備えた用紙処理装置300が配置されている画像形成システム100であって、画像形成装置101の用紙排出位置と前記用紙処理装置300の搬送路との間に金属針を用いないで用紙束の綴じ処理を行う針無し綴じ処理装置201を配置する。
【選択図】図17
Description
このための装置として、画像形成装置の用紙排出部に連設された用紙処理装置が用いられる(例えば、特許文献1)。
前記画像形成装置の用紙排出位置と前記用紙処理装置の搬送路との間に金属針を用いないで用紙束の綴じ処理を行う針無し綴じ処理装置を配置したことを特徴とする画像形成システムにある。
図1は、本実施形態に係る画像形成システムに用いられる構成の特徴部を示す図である。
同図において画像形成システムは、画像形成装置101の用紙排出部に連続して用紙の搬送路を備えた針無し綴じ処理装置201を備えている。
針無し綴じ処理装置201は、綴じ装置が画像形成装置101からの用紙搬送路内に設けられた所謂搬送路綴じ装置である。
図1(A)は、画像形成装置101の搬送路内に設置された態様を、図1(B)は搬送路外に設置された態様をそれぞれ示す。
この針無し綴じ処理装置201は、搬送路内で用紙を重ね合わせ整合する整合機能と、整合された用紙束を搬送路内で綴じる綴じ機能とを備えている。
図1(A)の態様は画像形成装置101の胴内で後処理することから胴内処理装置とも呼ばれている。
なお、図1において符号102は給紙部を示している。
図1(A)に示す構成では、画像形成後の用紙が画像形成装置101の胴内に排紙され、図1(B)に示す構成では、画像形成後の用紙が画像形成装置101の外部に排紙されるようにそれぞれ排紙部が設けられる。
同図において、針無し綴じ処理装置201は、用紙搬送路240に沿って入口側から入口センサ202、入口ローラ203、分岐爪204、深絞り機構に相当する綴じ具210及び排紙ローラ205を備えている。
入口センサ202は、画像形成装置101の排紙ローラ102から排紙され、針無し綴じ処理装置201に搬入された用紙の先端、後端及び用紙の有無を検知する。
入口センサ202としては、例えば反射型の光センサが使用される。なお、反射型の光センサに代えて透過型の光センサを使用することもできる。
入口ローラ203は、針無し綴じ処理装置201の入口に位置し、画像形成装置101の排紙ローラ102によって排紙される用紙を受け取り、深絞りを行う綴じ位置内に搬入する機能を有する。また、図示しない制御部を用いて、停止、回転、搬送量を制御可能な駆動源(駆動モータ)も備えている。
入口ローラ203は対となるローラとのニップに画像形成装置101側から搬送されてきた用紙の先端部を突き当て、スキュー補正も行う。
図3において、分岐爪204は用紙後端を分岐路241に導くために設けられている。
この場合には、用紙後端が分岐爪204を越えた後、分岐爪204は図示時計回り方向に回転し、用紙を搬入方向と逆の方向に搬送する。これにより、用紙後端側は分岐路241側に導かれる。分岐爪204は後述するが、ソレノイドによって駆動され、揺動動作を行う。
なお、ソレノイドに代えてモータとすることもできる。分岐爪204は図示反時計回り方向に駆動され、回転したとき、分岐路241の搬送面に用紙あるいは用紙束を押圧することが可能である。これにより分岐爪204は用紙あるいは用紙束を分岐搬送路241で固定することができる。
排紙ローラ205のシフトは、図2に示すシフト機構205Mによって行われる。
シフト機構205Mは、シフトリンク206、シフトカム207、シフトカムスタッド208及びシフトホームポジションセンサ209からなる。
シフトカム207はシフトカムスタッド208を有し、回転をする円盤状の部品である。
この部品の回転によってシフトカムスタッド208を介しシフトリンク長穴部207aに移動可能に挿入された排紙ローラ205を用紙搬送方向と直交する方向(以下、「用紙の幅方向」とも称する。)に移動させる。
この移動が所謂シフトである。シフトカムスタッド208はシフトリンク長穴部207aと連動し、シフトカム207の回転運動を排紙ローラ205の軸方向の直動運動に変換する機能を有する。シフトホームポジションセンサ209はシフトリンク206の位置を検出し、シフトホームポジションセンサ209で検出した位置をホームポジションとし、このホームポジションを基準にシフトカム207の回転制御を実行する。この制御は、前記制御部によって実行される。
綴じ具210は、用紙束PBを綴じる機構で、所謂ステープラと称されるものである。本実施形態では、綴じ位置を挟んで対向する一対の歯型261で挟み込み、加圧することによって用紙を変形させ、用紙の繊維を絡めて綴じる機能を備えたもので、この種の綴じは圧着綴じとも称される。
いずれにしてもサプライ消費を抑制し、あるいはリサイクルし易くし、そのままシュレッダーにかけられるなどのことから省資源に大きく貢献する。そのため、用紙処理装置、所謂フィニッシヤにおいても、金属針を使わず、圧着綴じのように用紙単体で綴じ処理が可能なステープラの搭載が望まれている。
圧着綴じを行うハンドステープラとしては、次の公報に開示がある。
例えば実公昭36−13206号公報(参考文献1)に開示された綴じ具が公知であり、切り曲げてさらに穴に通して綴じるハンドステープラとしては、例えば実公昭37−7208号公報(参考文献2)に開示された綴じ具が公知である。
ガイドレール230は、綴じ具210がホームポジションから針無し綴じ処理装置201の搬送路240の用紙搬送方向に直交する全幅を移動可能なように設置されている。
なお、綴じ具210は図示しない駆動モータを含む移動機構によってガイドレール230に沿って移動する。その移動の際、綴じ具210と用紙Pあるいは用紙束PBが干渉しないように、綴じ具210の綴じ具ホームポジションセンサ221側には用紙の通過スペースが形成されている。
分岐路241は用紙のスイッチバックにより後端側から搬入される搬送路であり、搬送路240から分岐している。分岐路241は用紙を重ね合わせて整合するために設けられ、集積手段として機能する。突き当て面242は、分岐路241の末端に設けられ、用紙後端を突き当て整合する基準面である。
歯型261は、本実施形態では一対の凹凸が噛み合うような形状の加圧扶持材であり、用紙束を挟み込んで加圧することにより、前記圧着綴じ機能を有する。
図4において分岐爪204は、用紙の搬送経路を搬送路240と分岐路241のいずれかに切り換えるために支軸204bに関して予め設定された角度範囲で揺動可能に設けられている。分岐爪204は図中の右側より受け入れた用紙が抵抗なく下流側に搬送できる位置、すなわち図4の位置がホームポジションとなっており、スプリング251により常時図示反時計回り方向に弾性的に加圧されている。
搬送経路の切り換えは、分岐ソレノイド250をONすると、分岐爪204は図5において矢印R1方向に回転し、搬送路240を閉鎖し分岐路241を開放することにより、分岐路241に用紙を導くことができる。
歯型261は上下対となり噛み合う形状の加圧部材である。この歯型261は複数に組み合わせたリンク群263の作動端に位置し、動作端である加圧レバー262の加圧及び加圧解除動作によって接離する。
回転位置は偏心力ム266の回転軸266aとカム表面との距離を規定し、この距離に基づいて加圧レバー262の押圧量が決まる。
カムホームポジションセンサ267が偏心力ム266の被検知対象であるフィラー266bを検知した位置がホームポジションである。図6に示すように、偏心力ム266の回転位置がホームポジションにあるとき、歯型261は開いた状態となっている。この状態では、綴じ処理は不能であり、用紙束の受け入れが可能な状態である。
その後、駆動モータ265が逆回転し、カムホームポジションセンサ267の検知情報で停止する。これにより、上下の歯型261は図6の状態に戻り、用紙束を移動させることが可能な状態となる。また、レバー262はバネ性を有しており、過負荷が加わったときは撓むことで過負荷を逃がすようになっている。
これに対して後述のマニュアル綴じとは、画像形成装置101若しくは別途印字出力された用紙を針無し綴じ処理装置201の綴じ具210で綴じるものである。マニュアル綴じは画像形成装置101の排紙から−連の動作で綴じるものでないので、オフライン綴じも含まれる。
画像形成装置101から用紙Plが針無し綴じ処理装置201に搬入される前に、針無し綴じ処理装置201の制御部(図示されず)は、画像形成装置101の制御部(図示されず)から用紙処理の制御モードに関するモード情報と用紙情報を受け取る。そして、その情報に基づき、受け入れ待機状態になる。用紙情報は例えば用紙サイズ、紙種、紙厚及び冊子(綴じる用紙の)枚数などである。
この場合、入口ローラ203はレジストローラとしても機能する。すなわち、1枚目の用紙Plが針無し綴じ処理装置201に搬入され、用紙先端を入口センサ202が検知すると、用紙先端が入口ローラ203のニップに突き当たる。
そして、一定量の摸みを生じさせる距離だけ画像形成装置101の排紙ローラ102によって用紙Plは搬送される。前記距離搬送された後、入口ローラ203の回転が開始される。これにより用紙Plのスキュー補正が行われる。図9(A)及び(B)はこのときの状態を示す。
この用紙後端の突き当てにより用紙後端は突き当て面242を基準に揃えられる。用紙Plが揃えられると、排紙ローラ205は停止する。このとき、排紙ローラ205は用紙Plが突き当て面242に突き当たるとスリップし、搬送力が付与されないようになっている。すなわち、用紙Plがスイッチバックして突き当て面242に突き当たり、用紙後端が突き当て面242を基準に揃えられると、それ以上、搬送されて用紙が座屈しないように設定されている。
図12の状態から2枚目の用紙P2、さらに3枚目以降の用紙P3,・・・,Pnが搬送されてきたときも、図10及び図11に示した動作を実行する。そして、順次、画像形成装置101から搬送されてくる用紙を予め設定した位置に移動させて重ね合わせ、整合状態の用紙束PBを搬送路240内にスタック(集積)する。
同図において最終紙Pnを整合状態の用紙束PBとして動作完了したら、排紙ローラ205を一定量搬送方向に回転させ停止する。この動作で用紙後端を突き当て面242に突き当てたときに発生した境みを解消させる。その後、分岐爪204を図示矢印R5方向に回転させ、接触面204cを分岐路241から離間させることにより用紙束PBへの加圧力を開放する。これにより用紙束PBは分岐爪204による拘束力が解除され、排紙ローラ205による搬送が可能となる。
図14の状態から排紙ローラ205を搬送方向に回転させ、綴じ具210の歯型261の位置と用紙束PBの綴じ位置が一致する距離分用紙束PBを搬送し、その位置で停止させる。これにより用紙束PBの搬送方向の加工位置が歯型261の搬送方向の位置と合致する。そして、綴じ具210を綴じ具210の歯型261の位置と用紙の加工位置が一致する距離分だけ図示矢印D3方向に移動させ、停止する。これにより用紙束PBの幅方向の加工位置が歯型261の位置と搬送方向及び幅方向で合致することになる。このとき、分岐爪204は図示矢印R6方向に回転し、用紙受け入れ状態に復帰する。その後、綴じ具駆動モータ265をONし、歯型261によって用紙束PBを加圧し、絞ることによって圧着綴じを行う。なお、本実施形態では、圧着綴じを行う綴じ具210を使用した例を例示しているが、半抜き加工、切曲げ、切り曲げてさらに穴に通すなどの綴じ方の綴じ具を使用しても良いことは言うまでもない。
図15に示したようにして綴じられた用紙束PBは、排紙ローラ205の回転により排出される。用紙束PBが排出され後、シフトカム207を矢印R7方向に回転させ、ホームポジション(図8の位置)に復帰させる。これと並行して綴じ具210を図示矢印D4方向に移動させ、ホームポジション(図8の位置)に復帰させる。これにより、一部(一冊)の用紙束PBの整合動作を綴じ動作が完了する。次の部がある場合には、図8から図16の動作を繰り返し、同様にして圧着綴じされた一部の用紙束PBを作成する。
つまり、前述したように、異なる枚数の用紙束を複数部毎で作成するような場合に、各用紙束群を対象として針無し綴じ処理を行い、次いで、用紙処理装置において針を用いた綴じ処理を行えるために、針無し綴じ処理装置201の配置構成を設定している。
図17は、図1(B)に示した針無し綴じ処理装置201の配置に加えて、針無し綴じ処理装置201から用紙が排出される側に用紙処理装置300を接続した例を示している。
図18は、図17に示した針無し綴じ処理装置201を用紙処理装置300内の搬送路上に設けた例を示している。
図19は、図1(A)に示した針無し綴じ処理装置201の配置構成を対象として、画像形成装置101の内部に用紙処理装置300を組み込んだ例を示している。
図20は、画像形成装置101の用紙排出位置に隣接させて用紙処理装置300を接続した例を示している。
これにより、異なる枚数からなる用紙束を複数部作成する場合に、画像形成装置から排出される用紙束群のうちで、1群の用紙束毎に針無し綴じ処理を施されてから、用紙処理装置300に搬送される。
そして、用紙処理装置300に導入された用紙束群毎に金属針を用いた綴じ処理を施されることにより、異なる枚数の用紙束群同士での類別が可能となり、これにより、各用紙束群間での仕分けが自動的に行われることになる。
図21において用紙処理装置300には、金属針による綴じ処理が可能なステープラ301を備えた処理トレイ部302が内部に設けられている。
処理トレイ部302には、画像形成装置101から排出された用紙あるいは針無し綴じ処理装置において綴じ処理された用紙束が移動できる搬送路303が設けられている。搬送路303には、搬送ローラ対304〜307が配置されている。
用紙処理装置300に導入された用紙は、搬送ローラ304,305により挟持搬送され、搬送路途中に位置する搬送路切換爪309を、自重により図中、下方に押し下げて通過し、処理トレイ部302に至る。
サイドフェンス312は、用紙束の搬送が行われるたびに端縁揃えを行うようになっており、この動作は、搬送路303内に配置されている通過センサS2からの信号によって開始される。なお、用紙処理装置300における用紙導入側の搬送路に配置されている通過センサS1は、各搬送ローラの駆動開始のために用いられる。
放出ベルト313は、矢印Cで示す方向に移動可能であり、その一部に設けられている放出爪313Aによって処理トレイ部302綴じ処理後の用紙束を矢印Dで示す方向に移動させ、排出ローラ314および従動ローラ315を介して放出トレイ316に排出する。
排出ローラ314と協働する従動ローラ315は揺動可能なアーム315Aの揺動端に支持されて用紙束の厚さの変化に拘わらず、用紙束あるいは用紙の挟持搬送が行えるようになっている。
加圧絞りによる針無し綴じ処理が行われない用紙束を対象とする搬送経路は、前述した構成において端縁を揃えられた状態で用紙束を放出できる経路とされている。
図22(A)において、用紙処理装置300に導入される用紙束Sは、搬送ローラ304〜307が図示矢印方向に回転すると、搬送路303における処理トレイ部302の前方の位置に先端が到達する。この位置決めは、通過センサS2の検知を基準として各搬送ローラの回転量が設定される。
これら各ローラの逆転と同時に搬送路切換爪309によって導入方向と逆方向に移動する用紙束Sが分岐路308に導入される。
分岐路308に導入される用紙束Sはその移動方向後端が通過センサS2によって検知されるまで移動して停止する。
次段の用紙束S’における移動方向先端が通過センサS2により検知されると、図22(D)に示すように、搬送ローラ306,307および反転ローラ310が用紙束S,S’の導入方向に回転を変化される。
これにより、分岐路308内に位置していた用紙束Sと次段の用紙束S’とが重ね合わされて処理トレイ部302に向け搬送され、処理トレイ部302においてステープラ301により綴じ処理が施される。
これにより、複数群の用紙束は、同じ条件、つまり枚数などが他の用紙束群と異なる場合であっても、用紙束群毎に纏めてステープラ301により綴じられることになるので、他の条件の用紙束群との類別が容易となり、仕分けに際してオペレータの手を煩わせない。
また、針を貫通させる箇所が1箇所であるので、ステープラで綴じられた用紙束群を各枚数の用紙群に分ける場合には簡単に針を除去できるようにすることができる。
101 画像形成装置
201 針無し綴じ処理装置
300 用紙処理装置
301 ステープラ
303 搬送路
309 搬送路切換爪
310 分岐路
S,S’ 用紙束
Claims (8)
- 画像形成装置の用紙排出位置に連続する搬送路を備えた用紙処理装置が配置されている画像形成システムであって、
前記画像形成装置の用紙排出位置と前記用紙処理装置の搬送路との間に金属針を用いないで用紙束の綴じ処理を行う針無し綴じ処理装置を配置したことを特徴とする画像形成システム。 - 前記用紙処理装置は、前記針無し綴じ処理装置において綴じられた複数群の用紙束を群毎に纏めて綴じることを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
- 前記用紙処理装置は、前記複数群毎の用紙束を対象として針を用いて綴じることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成システム。
- 前記針無し綴じ処理装置は、用紙束の一部を凹凸状に加圧絞りが可能な歯型を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成システム。
- 前記用紙処理装置は、前記針無し綴じ処理装置において綴じられた用紙束の綴じ位置を避けた位置に針を打ち込むことを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか一つに記載の画像形成システム。
- 前記用紙処理装置は、前記針無し綴じ処理装置において綴じられた用紙束の一点のみに針を貫通させて綴じることを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか一つに記載の画像形成システム。
- 前記針無し綴じ処理装置を通過する用紙は、針無し綴じ処理される場合とされない場合とで前記用紙処理装置での搬送経路が異なることを特徴とする請求項1乃至6のうちのいずれか一つに記載の画像形成システム。
- 前記針無し綴じ処理装置が前記用紙処理装置内の綴じ位置前の位置の搬送路の一部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のうちのいずれか一つに記載の画像形成システム。
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