JP2014103834A - 回転電機のステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルエンドを覆う冷却用のコイルエンドカバーによる冷却構造と、コイルエンドから引き出される引き出し線が電気的に接続される端子台との両立を図りつつ、引き出し線の最短接続をなし得るようにした回転電機のステータを提供する。
【解決手段】ステータ10は、回転可能に設けられたロータに対して径方向に対向して配置されたステータコア20と、ステータコア20に巻装されたステータコイル30と、ステータコア20の軸方向端面20aから軸方向に突出するステータコイル30の第1コイルエンド31を覆うように配置された第1コイルエンドカバー40Aとを備える。第1コイルエンドカバー40Aの軸方向外側の端面に、ステータコイル30の第1コイルエンド31から引き出された引き出し線35U,35V,35Wと外部ケーブル52U,52V,52Wとを電気的に接続するための端子台43a,43b,43cを設置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば車両において電動機や発電機として使用される回転電機のステータに関する。
従来の回転電機として、回転可能に設けられたロータと、該ロータに対して径方向に対向して配置されたステータコア、及び、ステータコアに巻装されたステータコイルを有するステータとを備えたものが一般的に知られている。そして、特許文献1には、ステータコイルのコイルエンドの冷却効率を向上させるために、コイルエンドを覆うように配置された冷却用のコイルエンドカバーを設けて、そのコイルエンドカバーとコイルエンドとの間に冷媒等を流すようにした冷却構造が開示されている。
また、特許文献2には、ステータコイルのコイルエンドから引き出された動力線端末及び中性線端末が固定される端子台を、ステータ外周と該ステータが収容されるケースとの間、即ち、ステータの径方向外側に取り付けるようにした回転電機が開示されている。この特許文献2によれば、動力線端末及び中性線端末の処理を簡単に行うことができるとともに、ステータのコイルエンド高さを低くすることができるとされている。
また、特許文献3には、ステータコイルのコイルエンド部の軸方向端部に設置された端子台と、軸方向端部に端子台を設置するときに端子台の位置決めを行う位置決め手段と、コイルエンド部と端子台とを一体に固定するモールド樹脂部と、を備えた回転電機が開示されている。この特許文献3によれば、コイルエンド部と一体にモールドされる端子台を、モールド時に位置決めすることができるので、モールド時の端子台の位置精度を向上させ、安定した回転電機の品質特性を確保することができるとされている。
特開2009−118667号公報 特開2008−125170号公報 特開2009−291004号公報
ところが、上記特許文献2に開示された回転電機の場合には、コイルエンドから引き出された引き出し線(動力線及び中性線)の端子台までの長さが長くなるため、振動による断線の可能性が高くなり、回転電機の信頼性低下を招くという問題がある。さらに、動力線及び中性線の端末が、ステータの径方向外側に取り付けられた端子台に固定されるため、動力線及び中性線のフォーミングが必要となる。
また、特許文献3に開示された回転電機の場合には、コイルエンド部と端子台がモールド樹脂部で一体に固定されているため、コイルエンド部の冷却悪化を招いてしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コイルエンドを覆う冷却用のコイルエンドカバーによる冷却構造と、コイルエンドから引き出される引き出し線が電気的に接続される端子台との両立を図りつつ、引き出し線の最短接続をなし得るようにした回転電機を提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決するためになされた本発明は、回転可能に設けられたロータに対して径方向に対向して配置されたステータコア(20)と、前記ステータコアに巻装されたステータコイル(30)と、前記ステータコアの軸方向端面(20a)から軸方向に突出する前記ステータコイルのコイルエンド(31)を覆うように配置されたコイルエンドカバー(40A,140A,240A)と、を備え、前記コイルエンドに対して反重力方向側から供給される冷媒により冷却するように構成された回転電機のステータにおいて、前記コイルエンドカバーの軸方向端面に、前記ステータコイルから引き出された引き出し線(35U,35V,35W)と外部ケーブル(52U,52V,52W)とを電気的に接続するための端子台(43a,43b,43c)が設置されていることを特徴とする。
本発明によれば、コイルエンドカバーの軸方向端面に、ステータコイルから引き出された引き出し線が電気的に接続される端子台が設置されているので、コイルエンドから引き出された引き出し線を端子台に最短で接続することができる。また、本発明では、上記特許文献3のように、端子台がコイルエンド上に直接設置されていないので、コイルエンドに対して反重力方向側から供給される冷媒によりコイルエンドを良好に冷却することができる。したがって、本発明によれば、コイルエンドを覆う冷却用のコイルエンドカバーによる冷却構造と、コイルエンドから引き出される引き出し線が電気的に接続される端子台との両立を図りつつ、引き出し線の最短接続を実現することができる。
本発明の好適な態様として、前記コイルエンドカバーは、絶縁材料で形成され前記コイルエンド側に設けられた絶縁部材(41,141,241)と、金属材料で形成され少なくとも前記端子台が設置される部位を補強する補強部材(48,148,248)と、により二重構造に構成することができる。この態様によれば、絶縁部材によりコイルエンドとの絶縁を確保しながらコイルエンドの冷却を可能にするとともに、補強部材により端子台が設置される部位の十分な強度を確保することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載された各部材や部位の後の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的な部材や部位との対応関係を示すものである。
実施形態1に係るステータの斜視図である。 実施形態1に係るステータにおいてコイルエンドカバーを取り外した状態の斜視図である。 実施形態1に係るコイルエンドカバーの外側から見た斜視図である。 実施形態1に係るコイルエンドカバーの内側から見た斜視図である。 実施形態1に係るステータにおける端子台の取り付け状態を示す断面図である。 実施形態2に係るコイルエンドカバーの外側から見た斜視図である。 実施形態2に係るコイルエンドカバーの内側から見た斜視図である。 実施形態3に係るコイルエンドカバーの外側から見た斜視図である。 実施形態3に係るコイルエンドカバーの内側から見た斜視図である。
以下、本発明に係る回転電機のステータの実施形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。
〔実施形態1〕
本実施形態に係るステータ10は、例えば車両用の電動機としての機能を有する回転電機に使用されるものであり、以下、図1〜図5を参照して説明する。
回転電機は、ハウジングに回転可能に支持された回転軸に固着されたロータを備えており、ステータ10は、ハウジング内においてロータの径方向外側に対向して配置される。ロータの外周縁部には、周方向に沿って複数の永久磁石が埋め込まれており、これらの磁石によって極性が周方向に交互に異なるように複数の磁極が形成されている。ロータの磁極の数は、回転電機によりそれぞれ異なるが、本実施形態では、8極(N極:4、S極:4)のロータが用いられている。
ステータ10は、図1及び図2に示すように、ステータコア20と、3相(U相,V相,W相)のステータコイル30と、第1及び第2コイルエンドカバー40A,40Bと、一方の第1コイルエンドカバー40Aの軸方向端面に設置された第1〜第3端子台43a,43b,43cと、を備えている。
ステータコア20は、円環状の複数の電磁鋼板を軸方向に積層して形成されている。このステータコア20は、円環状のバックコア部から径方向内方へ突出し周方向に所定距離を隔てて配列された複数のティース(図示せず)を有し、隣り合うティースの間にはスロット(図示せず)が形成されている。スロットは、ロータの磁極数(8極対)に対し、3相のステータコイル30の1相当たり2個の割合で形成されている。即ち、スロットは、毎極毎相当たり2個の割合で形成されている。本実施形態では、8×3×2=48より、48個のスロットが周方向に等間隔に設けられている。
ステータコイル30は、断面形状が矩形で外周面に絶縁皮膜が被覆された平角導体線をスロットに所定の巻線方式で巻回することにより、ステータコア20に巻装されている。ステータコイル30の軸方向両端には、ステータコア20の軸方向端面20aから突出したステータコイル30の部分により第1コイルエンド31及び第2コイルエンド(図示せず)が形成されている。第1コイルエンド31には、図2に示すように、3相(U相,V相,W相)のそれぞれの出力線35U,35V,35Wや中性線(図示せず)としての引き出し線が、周方向の所定範囲に集合されており、これら引き出し線は、第1コイルエンド31から軸方向外方に向かってストレート状に延出している。
第1及び第2コイルエンドカバー40A,40Bは、第1及び第2コイルエンド31をそれぞれ覆うようにして、ステータコア20の軸方向端面20aに対してボルト(図示せず)で締結されている。第1コイルエンドカバー40Aは、図3及び図4に示すように、絶縁材料で形成され第1コイルエンド31側となる内面側に配置された絶縁部材41と、金属材料で形成された補強部材48とにより二重構造に構成されている。絶縁部材41と補強部材48は、互いに密着して重なり合った状態に組み付けられ、リベット又はボルト49により4箇所で締結されている。
絶縁部材41は、第1コイルエンド31及び3相の出力線35U,35V,35との絶縁を確保するためのものである。この絶縁部材41を形成する絶縁材料としては、例えばPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等の樹脂を採用することができる。また、補強部材48は、絶縁部材414に設けられた第1〜第3端子台43a,43b,43cを補強してそれらの十分な強度を確保するためのものである。この補強部材48を形成する金属材料としては、例えばアルミ系や鉄系の金属材料を採用することができる。
これら絶縁部材41及び補強部材48は、第1コイルエンド31の円環形状に対応した円環形状に形成されている。本実施形態の場合、絶縁部材41は、周方向の一部に軸方向外方へ突出する円弧状の突出部42が設けられている。この突出部42は、主に中性点(図示せず)や渡り線(図示せず)の集合体を覆う部位である。突出部42の外周側の3箇所には、突出部42と略同じ位置まで軸方向外方へ突出する第1〜第3端子台43a,43b,43cが設けられている。第1〜第3端子台43a,43b,43cの周方向一方側(図3の左側)には、ステータコイル30の3相の各出力線35U,35V,35Wの端部がそれぞれ挿通される矩形断面の第1〜第3挿通孔44a,44b,44cが設けられている。
絶縁部材41の外周面の第2端子台43bと対応する部位には、第1コイルエンド31に対して反重力方向(上方)側からポンプ装置等により供給される冷媒の第1供給口46が設けられている。また、絶縁部材41の第1供給口46と反対側(重力方向(下方)側)には、第1供給口46から第1コイルエンド31に供給された冷媒が第1コイルエンド31を伝って落下した後、第1コイルエンドカバー40Aの外部に流出する流出口47が設けられている。
一方、補強部材48は、絶縁部材41に設けられた、突出部42、第1〜第3端子台43a,43b,43c、第1〜第3挿通孔44a,44b,44c、第1供給口46及び流出口47と対応する部位が除去されている。よって、絶縁部材41の突出部42及び第1〜第3端子台43a,43b,43cは、補強部材48の軸方向外側に突出した状態で露出している。これにより、突出部42及び第1〜第3端子台43a,43b,43cは、その周囲を囲むように補強部材48が組み付けられていることにより、十分な強度が確保されている。
なお、本実施形態の補強部材48は、絶縁部材41に設けられた突出部42と対応する部位も除去されているものであるが、突出部42と対応する部位が除去されていないものであってもよい。即ち、補強部材48は、絶縁部材41の突出部42を覆う部位を有するものであってもよい。
また、絶縁部材41の第1〜第3挿通孔44a,44b,44c、第1供給口46及び流出口47は、第1コイルエンドカバー40Aの内面と外面とを連通している。なお、第1コイルエンドカバー40Aの第1供給口46から第1コイルエンド31に供給された冷媒は、第1コイルエンド31を伝って冷却しつつ落下した後、流出口47から循環回路を経由して第1供給口46に戻され、繰り返し第1供給口46から第1コイルエンド31に供給されるように構成されている。
第1コイルエンドカバー40Aの第1〜第3端子台43a,43b,43cには、第1〜第3端子台43a,43b,43cにそれぞれ埋め込まれたナット51b(図5参照)に螺合される取付ボルト51aによって、3相の外部ケーブル52U,52V,52Wの圧着端子と共に第1〜第3バスバー50a,50b,50cがそれぞれ締結されている。即ち、第1端子台43aには、第1バスバー50aと共にU相の外部ケーブル52Uが締結され、第2端子台43bには、第2バスバー50bと共にV相の外部ケーブル52Vが締結され、第3端子台43cには、第3バスバー50cと共にW相の外部ケーブル52Wが締結されている。
そして、第1バスバー50aには、第1コイルエンド31から軸方向に第1挿通孔44aを介して引き出されたU相の出力線35Uの端末部が接続されている。また、第2バスバー50bには、第1コイルエンド31から軸方向に第2挿通孔44bを介して引き出されたV相の出力線35Vの端末部が接続されている。また、第3バスバー50cには、第1コイルエンド31から軸方向に第3挿通孔44cを介して引き出されたW相の出力線35Wの端末部が接続されている。各出力線35U,35V,35Wの端末部は、例えば溶接や半田付け等の手段で第1〜第3バスバー50a,50b,50cに接合されている。これにより、第1コイルエンド31から軸方向に延出する各出力線35U,35V,35Wは、第1〜第3バスバー50a,50b,50cに対して最短で接続されている。
一方、第2コイルエンドを覆うようにしてステータコア20に取り付けられた第2コイルエンドカバー40Bは、二重構造の第1コイルエンドカバー40Aとは異なり、全体が絶縁部材41と同じ絶縁材料で形成されている。第2コイルエンドカバー40Bの所定位置には、第2コイルエンドに対して反重力方向側から供給される冷媒の第2供給口(図示せず)が設けられている。なお、第2コイルエンドカバー40Bの第2供給口から第2コイルエンドに供給された冷媒も、第2コイルエンドを伝って冷却しつつ落下した後、上記の循環回路を経由して第2供給口に戻され、繰り返し第2供給口から第2コイルエンドに供給されるように構成されている。
以上のように構成された本実施形態のステータ10が搭載された回転電機は、第1及び第2コイルエンドカバー40A,40Bにそれぞれ設けられた冷媒の第1供給口46及び第2供給口が反重力方向(上方)側に位置するように車両に設置される。そして、回転電機が作動を開始すると、ポンプ装置等の作動により冷却装置が作動を開始する。
これにより、第1及び第2コイルエンドカバー40A,40Bの第1及び第2供給口46から第1及び第2コイルエンド31にそれぞれ冷媒が供給され、第1及び第2コイルエンド31を伝って落下する冷媒により第1及び第2コイルエンド31が冷却される。このとき、第1及び第2コイルエンド31を伝って落下する冷媒は、第1及び第2コイルエンドカバー40A,40Bが設けられていることによって外部へ飛散しないので、第1及び第2コイルエンド31が効率良く確実に冷却される。
以上のように、本実施形態のステータ10によれば、第1コイルエンドカバー40Aの軸方向外側の端面に、第1コイルエンド31から引き出された3相の出力線(引き出し線)35U,35V,35Wと外部ケーブル52U,52V,52Wとを電気的に接続するための第1〜第3端子台43a,43b,43cが設置されているので、第1コイルエンド31から引き出された引き出し線(出力線35U,35V,35W)を第1〜第3端子台43a,43b,43cに最短で接続することができる。また、第1〜第3端子台43a,43b,43cが第1コイルエンド31上に直接設置されていないので、第1コイルエンド31に対して供給される冷媒により第1コイルエンド31を効率良く確実に冷却することができる。
したがって、本実施形態のステータ10によれば、第1コイルエンド31を覆う冷却用の第1コイルエンドカバー40Aによる冷却構造と、第1コイルエンド31から引き出された出力線35U,35V,35Wと外部ケーブル52U,52V,52Wとを電気的に接続するための第1〜第3端子台43a,43b,43cとの両立を図りつつ、出力線35U,35V,35Wの最短接続を実現することができる。これにより、振動による断線の可能性を低減することができるので、回転電機の信頼性を向上させることができる。さらに、出力線35U,35V,35Wが最短接続されていることから、引き出し線のフォーミングが不要となるので、工数の低減が可能となり、フォーミングによる残留応力の発生を回避することが可能となる。
また、本実施形態では、第1コイルエンドカバー40Aは、絶縁部材41と補強部材48とにより二重構造に構成されている。そのため、絶縁部材41により第1コイルエンド31との絶縁を確保しながら第1コイルエンド31の冷却を可能にするとともに、補強部材48により第1〜第3端子台43a,43b,43cが設置された部位の十分な強度を確保することができる。
〔実施形態2〕
実施形態2に係る回転電機のステータについて図6及び図7を参照して説明する。実施形態2のステータは、第1コイルエンドカバー140Aの構成のみが実施形態1のものと異なる。よって、実施形態1と共通する部材や構成についての詳しい説明は省略し、以下、異なる点及び重要な点を中心に説明する。なお、実施形態1と共通する部材や部位には同じ符号を用いる。
実施形態2の第1コイルエンドカバー140Aは、絶縁材料で円環形状に形成され第1コイルエンド31側となる内面側に配置された絶縁部材141と、金属材料で円弧形状に形成された補強部材148とにより二重構造に構成されている。これら絶縁部材141と補強部材148は、互いに密着して重なり合った状態に組み付けられ、リベット又はボルト49により2箇所で締結されている。
実施形態2の絶縁部材141は、実施形態1の絶縁部材41と同一に形成されている。即ち、絶縁部材141は、第1コイルエンド31の円環形状に対応した円環形状に形成されている。この絶縁部材141は、実施形態1と同様に形成された、突出部42と、第1〜第3端子台43a,43b,43cと、第1〜第3挿通孔44a,44b,44cと、第1供給口46と、流出口47とを有する。
一方、実施形態2の補強部材148は、第1コイルエンドカバー140Aの周方向において第1〜第3端子台43a,43b,43cが設置される部位に部分的に設けられている。即ち、補強部材148は、絶縁部材141の全周(360°)に対して、第1供給口46を中心にして約120°の角度範囲に延在する円弧形状に形成されている。この補強部材148は、絶縁部材141に設けられた、突出部42、第1〜第3端子台43a,43b,43c、第1〜第3挿通孔44a,44b,44c及び第1供給口46と対応する部位が除去されている。
よって、絶縁部材141の突出部42及び第1〜第3端子台43a,43b,43cは、補強部材148の外側に突出した状態で露出している。これにより、突出部42及び第1〜第3端子台43a,43b,43cは、その周囲を囲むように補強部材48が組み付けられていることにより、十分な強度が確保されている。
以上のように構成された実施形態2のステータによれば、第1コイルエンド31を覆う冷却用の第1コイルエンドカバー140Aによる冷却構造と、第1コイルエンド31から引き出される引き出し線(出力線35U,35V,35W)が電気的に接続される第1〜第3端子台43a,43b,43cの両立を図りつつ、引き出し線(出力線35U,35V,35W)の最短接続を実現することができる等、実施形態1の場合と同様の作用及び効果を奏する。
特に、実施形態2では、補強部材148が、第1コイルエンド31の周方向において第1〜第3端子台43a,43b,43cが設置される部位に部分的に設けられるように構成されているので、補強部材148を必要最小限に小さくすることができる。これにより、第1コイルエンドカバー140Aの軽量化や低コスト化を図ることができる。
〔実施形態3〕
実施形態3に係る回転電機のステータについて図8及び図9を参照して説明する。実施形態3のステータは、第1コイルエンドカバー240Aの構成のみが実施形態1のものと異なる。よって、実施形態1と共通する部材や構成についての詳しい説明は省略し、以下、異なる点及び重要な点を中心に説明する。なお、実施形態1と共通する部材や部位には同じ符号を用いる。
実施形態3の第1コイルエンドカバー240Aは、絶縁材料で円弧形状に形成され第1コイルエンド31側となる内面側に配置された絶縁部材241と、金属材料で円弧形状に形成された補強部材248とにより二重構造に構成されている。即ち、この第1コイルエンドカバー240Aは、第1〜第3端子台43a,43b,43cが設置される部位を含むように全体が円弧形状に形成されている。
実施形態3の絶縁部材241は、実施形態1と同様に形成された、突出部42と、第1〜第3端子台43a,43b,43cと、第1〜第3挿通孔44a,44b,44cと、第1供給口46とを有する。この絶縁部材241は、第1供給口46が周方向中央に位置するようにして、第1コイルエンド31の全周(360°)に対して約125°の角度範囲に延在する円弧形状に形成されている。
一方、実施形態3の補強部材248は、実施形態2の補強部材148と同一に形成されている。即ち、補強部材248は、第1コイルエンド31の全周(360°)に対して、第1供給口46を中心にして約120°の角度範囲に延在する円弧形状に形成されている。この補強部材248は、絶縁部材241に設けられた、突出部42、第1〜第3端子台43a,43b,43c、第1〜第3挿通孔44a,44b,44c及び第1供給口46と対応する部位が除去されている。
よって、絶縁部材241の突出部42及び第1〜第3端子台43a,43b,43cは、補強部材248の外側に突出した状態で露出している。これにより、突出部42及び第1〜第3端子台43a,43b,43cは、その周囲を囲むように補強部材248が組み付けられていることにより、十分な強度が確保されている。
以上のように構成された実施形態3のステータによれば、第1コイルエンド31を覆う冷却用の第1コイルエンドカバー240Aによる冷却構造と、第1コイルエンド31から引き出される引き出し線(出力線35U,35V,35W)が電気的に接続される第1〜第3端子台43a,43b,43cとの両立を図りつつ、引き出し線(出力線35U,35V,35W)の最短接続を実現することができる等、実施形態1の場合と同様の作用及び効果を奏する。
特に、実施形態3では、絶縁部材241及び補強部材248の両方が、第1コイルエンド31の周方向において第1〜第3端子台43a,43b,43cが設置される部位に部分的に設けられるように構成されているので、第1コイルエンドカバー240Aを必要最小限に小さくすることができる。これにより、第1コイルエンドカバー240Aの軽量化や低コスト化をより一層十分に達成することができる。
〔他の実施形態〕
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。例えば、上記の実施形態では、本発明に係るステータを車両用の電動機に適用した例を説明したが、本発明は、車両に搭載される回転電機として、発電機又は電動機、さらには両者を選択的に使用しうる回転電機にも適用することができる。
10…ステータ、 20…ステータコア、 20a…軸方向端面、 30…ステータコイル、 31…第1コイルエンド、 35U,35V,35W…出力線(引き出し線)、 40A,140A,240A…第1コイルエンドカバー、 40B…第2コイルエンドカバー、 41,141,241…絶縁部材、 43a…第1端子台、 43b…第2端子台、 43c…第3端子台、 46…第1供給口、 48,148,248…補強部材、 52U,52V,52W…外部ケーブル。

Claims (5)

  1. 回転可能に設けられたロータに対して径方向に対向して配置されたステータコア(20)と、前記ステータコアに巻装されたステータコイル(30)と、前記ステータコアの軸方向端面(20a)から軸方向に突出する前記ステータコイルのコイルエンド(31)を覆うように配置されたコイルエンドカバー(40A,140A,240A)と、を備え、前記コイルエンドに対して反重力方向側から供給される冷媒により冷却するように構成された回転電機のステータにおいて、
    前記コイルエンドカバーの軸方向端面に、前記ステータコイルから引き出された引き出し線(35U,35V,35W)と外部ケーブル(52U,52V,52W)とを電気的に接続するための端子台(43a,43b,43c)が設置されていることを特徴とする回転電機のステータ。
  2. 前記コイルエンドカバーは、絶縁材料で形成され前記コイルエンド側に設けられた絶縁部材(41,141,241)と、金属材料で形成され少なくとも前記端子台が設置される部位を補強する補強部材(48,148,248)と、により二重構造に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機のステータ。
  3. 前記引き出し線は、前記コイルエンドから軸方向に延出して前記端子台に最短接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電機のステータ。
  4. 前記補強部材(141,241)は、前記コイルエンドカバーの周方向において前記端子台が設置される部位に部分的に設けられるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の回転電機のステータ。
  5. 前記コイルエンドカバー(240A)は、前記コイルエンドに対して供給される前記冷媒の供給口(46)を有するとともに、前記絶縁部材(241)及び前記補強部材(248)は、前記供給口が周方向中央に位置するようにして前記コイルエンドの周方向に沿う円弧形状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の回転電機のステータ。
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