JP2014100282A - 生体音収集装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】生体音の収集におけるタイミングを確実に通知すること。
【解決手段】集音部は、被験者の生体音を収集する。タイミング通知部は、生体音を生じさせる複数のタイミングを、音で通知する。
【選択図】図2

Description

本発明は、生体音収集装置に関する。
聴診器は、医療現場における聴診の道具として用いられている。特許文献1に記載の技術は、被測定者の肺音を収集する肺音収集装置において、制御手段は、表示手段で表示させる画像の形状の膨張と収縮とを繰り返えさせ、画像の膨張中に取り込んだ肺音のデータを、肺音処理手段で吸気音のデータとし処理させ、画像の収縮中に取り込んだ肺音のデータを、前記肺音処理手段で呼気音のデータとして処理させるものである。
特開2007−190081号公報
しかしながら、特許文献1に記載を用いても、被験者が、視力の弱い場合や、表示装置を見られない状況または表示装置の設置が困難な環境にある場合などにおいて、生体音の収集におけるタイミングがわからないという欠点があった。このように、生体音の収集におけるタイミングが確実に被験者に通知できないという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、生体音の収集におけるタイミングを確実に通知することができる生体音収集装置を提供することを課題とする。
(1)本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、生体音収集装置であって、被験者の生体音を収集する集音部と、前記生体音を生じさせる複数のタイミングを、音で通知するタイミング通知部と、前記タイミングを決定する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、生体音の収集におけるタイミングを確実に通知することができる。
本発明の第1の実施形態に係る生体音収集装置の使用状況の一例の概念図である。 本実施形態に係る生体音収集装置の構成の一例を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る生体音収集装置におけるスイッチ部の配置の一例を示す外観図である。 本実施形態に係る生体音収集装置におけるスイッチ部の配置の一例を示す図である。 本実施形態に係る生体音収集装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の変形例に係る生体音収集装置の構成の一例を示す概略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る生体音収集装置の構成の一例を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る生体音収集装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る生体音取集装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の変形例に係る生体音収集装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る生体音収集装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の変形例に係る生体音収集装置の動作の一例を示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について詳しく説明する。
第1の実施形態では、生体音収集装置1が音を利用して聴覚に通知する場合について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る生体音収集装置1の使用状況の一例を示す概念図である。
生体音収集システムにおける生体音収集状況S1では、医師H1、医療従事者H2、または被験者H3のいずれかの使用者が被験者H3の生体音を収集するために生体音収集装置1(以下、「チェストピース」とも称する)を被験者H3の被検部に当接させる。生体音収集装置1は、例えば、肺音を収集するために、吸気させることを指示する通知音(以下、「吸気通知音」とも称する)を医師H1、医療従事者H2、または被験者H3の少なくともいずれかに通知する。通知された吸気通知音に基づいて、被験者H3は、吸気し、その際生じる被験者H3の生体音を、生体音収集装置1は、収集する。また、生体音収集装置1は、肺音を収集するために、呼気させることを指示する通知音(以下、「呼気通知音」とも称する)を医師H1、医療従事者H2、または被験者H3の少なくともいずれかに通知する。通知された呼気通知音に基づいて、被験者H3は、呼気し、その際生じる被験者H3の生体音を、生体音収集装置1は、収集する。
生体音収集装置1は、収集した被験者H3の生体音を、例えば、チェストピースに接続されるイヤホン2(「以下、イヤーピース」とも称する)に出力する。医師H1は、生体音収集装置1が収集した被験者H3の生体音を、イヤホン2を用いて聴き取り、診察する。
なお、以下の各実施形態において、生体音収集装置1と、イヤホン2とを接続して説明するが、本発明はこれに限定されない。
例えば、使用者は、生体音収集装置1のみを用いて被験者H3の生体音を収集し、収集した被験者H3の生体音を有線または無線を用いて直接またはネットワークを介して端末装置3、例えば、コンピュータに出力する。端末装置3が生体音収集装置1から被験者H3の生体音を取得すると、聴診状況S2に示すように、医師H1は、被験者H3の生体音を、端末装置3を用いて聴き取り、診察してもよい。
図2は、本実施形態に係る生体音収集装置1の構成の一例を示す概略ブロック図である。
生体音収集装置1は、録音部11と、制御部12と、スイッチ部13と、タイミング通知部14と、D/A部15とを含んで構成される。生体音収集装置1は、その他一般的な公知の生体音収集装置1の構成を備えるが、説明および図示は省略する。
録音部11は、録音を開始することを指示する指示信号を受けると、生体音(例えば、肺音、関節の屈伸など)を集音し、集音した生体音を表すデジタルデータを生成する。録音部11は、生成したデジタルデータに対して、データ処理を行い、記憶する。録音部11の詳細な説明は後述する。
制御部12は、検出信号(例えば、スイッチ部13が出力した信号)に基づいて、録音の開始または終了を指示する指示信号を録音部11に出力する。制御部12は、検出信号に基づいて、第1の生体音(例えば、吸気することにより生じる生体音、関節を曲げることにより生じる生体音など)を録音部11に録音させるための第1のタイミングの使用者または被験者の少なくとも一方への通知をタイミング通知部14に指示する第1の通知指示信号を出力する。制御部12は、検出信号に基づいて、第2の生体音(例えば、呼気することにより生じる生体音、関節を伸ばすことにより生じる生体音など)を録音部11に録音させるための第2のタイミングの使用者または被験者の少なくとも一方への通知をタイミング通知部14に指示する第2の通知指示信号を出力する。制御部12の詳細な説明は後述する。
スイッチ部13は、使用者または被験者が操作したことを示す検出信号を生成すると、該検出信号を制御部12に出力する。
タイミング通知部14は、制御部12から第1の通知指示信号が入力されると、第1のタイミング通知信号を生成する。タイミング通知部14は、生成した第1のタイミング通知信号に基づいて、被験者または使用者の少なくとも一方に第1の生体音の収集の第1のタイミングを通知する。タイミング通知部14は、制御部12から第2の通知指示信号が入力されると、第2のタイミング通知信号を生成する。タイミング通知部14は、生成した第2のタイミング通知信号に基づいて、被験者または使用者の少なくとも一方に第2の生体音の収集の第2のタイミングを通知する。タイミング通知部14の詳細な説明は後述する。
D/A部15は、データ処理部115から入力された録音または集音した生体音を示すデジタル信号をアナログ信号に変換する。D/A部15は、変換したアナログ信号をイヤホン2、例えば、イヤーピース、イヤホン、ヘッドホン、端末装置3などに出力する。
録音部11は、集音部112と、マイク113と、A/D部114と、データ処理部115と、メモリ116とを備える。集音部112は、振動板111を有する。
振動板111は、被験者の被検部(生体)に当接することで生体音、例えば、吸気音、呼気音に応じて振動する。集音部112は、振動板111の振動に応じて生体音を収集する。集音部112は、収集した生体音をマイク113に出力する。
マイク113は、集音部112が収集した生体音のアナログ信号を生成する。
A/D部114は、マイク113が生成したアナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D部114は、変換したデジタル信号をデータ処理部115に出力する。
データ処理部115は、デジタル信号を量子化する。データ処理部115は、デジタル信号の周波数特性を変更、デジタル信号の特定の周波数帯域を強調または減少などのデータ処理を行う。また、データ処理部115は、生体音と通知音を分離するために、生体音の周波数帯域、例えば20Hz〜600Hzに合わせたバンドパスフィルタを用い、生体音と通知音とを分離するデータ処理をデジタル信号に対して行う。データ処理部115は、データ処理したデジタル信号をメモリ116に記憶させる。データ処理部115は、データ処理したデジタル信号をD/A部15に出力する。
メモリ116は、データ処理部115から入力されたデジタル信号を記憶する。メモリ116は、予めタイミング通知部14が通知する通知音、例えば、短い音と長い音、高い音と低い音、強い音と弱い音、音の通知回数の違い、二つの異なる音または音声、同音または同音声などの音を記憶している。なお、タイミング通知部14が用いる通知音は、例えば、1kHz、2kHzなどの生体音と異なる周波数帯域の通知音、具体的には、生体音が20Hz〜600Hz程度であるため、それ以外の周波数帯域の通知音を用いる。
なお、本実施形態において、通知音は予めメモリ116に記憶していると説明するが、本発明はこれに限定されない。例えば、医師または使用者が用途に合わせて、集音部112を用いて制御部12が通知音をメモリ116に記憶させ、該通知音を用いてタイミング通知部14が被験者の生体音を収集するタイミングを使用者または被験者の少なくとも一方に通知してもよい。
制御部12は、スイッチ状態判定部121を備える。スイッチ状態判定部121は、スイッチ部13が検出信号を生成しているか否かを判定する。スイッチ部13が検出信号を生成している場合、制御部12は、第1の通知指示信号を信号発生部141に出力し、録音部11に集音の開始を指示する。一方、スイッチ状態判定部121においてスイッチ部13が検出信号を生成していない場合、制御部12は、録音部11を動作させない。制御部12は、第1の通知指示信号を信号発生部141に出力した後、メモリ116に第1の生体音を格納する領域を確保し、第1の生体音を示す第1のタイミングラベル(第1のチャプタ)を設定する。制御部12は、第1の通知指示信号を信号発生部141に出力した後、所定時間、例えば、1〜10秒程度の時間、待機し、メモリ116に第1の生体音、例えば吸気によって生じる生体音を記憶させる。
スイッチ状態判定部121は、スイッチ部13が検出信号を生成しているか否かを判定する。スイッチ部13が検出信号を生成している場合、制御部12は、第2の通知指示信号を信号発生部141に出力し、録音部11に集音の開始を指示する。一方、スイッチ部13が検出信号を生成していない場合、制御部12は、録音部11を動作させない。制御部12は、第2の通知指示信号を信号発生部141に出力した後、メモリ116に第2の生体音を格納する領域を確保し、第2の生体音を示す第2のタイミングラベル(第2のチャプタ)を設定する。制御部12は、第2の通知指示信号を信号発生部141に出力した後、所定時間、例えば、1〜10秒程度の時間、待機し、メモリ116に第2の生体音、例えば呼気によって生じる生体音を記憶させる。
タイミング通知部14は、信号発生部141と、スピーカー142とを備える。
信号発生部141は、制御部12から第1または第2の通知指示信号が入力されると、メモリ116から被験者または使用者に通知する第1または第2の通知音の波形を読み出し、第1または第2のタイミング通知信号を生成する。信号発生部141は、生成した第1または第2のタイミング通知信号をスピーカー142に出力する。
スピーカー142は、信号発生部141から入力された第1のタイミング通知信号に基づいて、被験者または使用者の少なくともいずれかに第1の生体音収集における第1のタイミングを通知する。スピーカー142は、信号発生部141から入力された第2のタイミング通知信号に基づいて、被験者または使用者の少なくともいずれかに第2の生体音収集における第2のタイミングを通知する。
なお、本実施形態において、D/A部15は、生体音収集装置1に含まると説明しているが、例えば、生体音収集装置1がD/A部15を含まず、イヤホン2と、D/A部15とを含む別の装置、例えば端末装置3として構成してもよい。また、スイッチ部13は、生体音収集装置1に含まれるとしているが、スイッチ部13を有線または無線で接続してもよいし、スイッチピースとして別の装置として構成してもよい。さらに、スピーカー142は、生体音収集装置1に含まれると説明しているが、有線または無線で接続してもよいし、タイミング通知装置として別装置で構成してもよい。
また、本実施形態においてスピーカー142を用いて使用者、または被験者にタイミングを通知しているが、本実施形態はこれに限定されず、通知音をスピーカー142のような空気中に通知音の放出を行わずにイヤホンなどの被験者または使用者の耳に直接伝える手段、例えば、イヤホンやヘッドホンを用いてもよい。
図3は、本実施形態に係る生体音収集装置1におけるスイッチ部13の配置の一例を示す外観図である。
図3は、図2に示す生体音収集装置1の概略ブロック図を内部構成として備える筐体10と、集音部112とを備える。集音部112は、筐体10の一端部に配置される振動板111と、振動板111を筐体10に保持する振動板保持部材16と、を含み、振動板111が配置されない筐体10の外周囲にスイッチ部13とが配置される。
スイッチ部13は、使用者または被験者によって操作されると、使用者または被験者が操作したことを示す検出信号を生成する。スイッチ部13は、該検出信号を制御部12に出力することにより、録音部11が動作する。具体的には、例えば、スイッチ部13が使用者または被験者によって押下されている間、スイッチがオンの状態を維持する。また、スイッチ部13から使用者または被験者が押下をやめると、スイッチがオフ状態となる。
これにより、使用者または被験者が、手に持つ生体音収集装置1にスイッチ部13があるため、操作がし易い。
図4は、本実施形態に係る生体音収集装置1におけるスイッチ部13の配置の一例を示す図である。
図4は、図2に示す生体音収集装置1の概略ブロック図を内部構成として備える筐体10と、筐体10の一端部に配置される集音部112とを備える。集音部112は、振動板111と、振動板111を筐体10に同縁部を囲って支持する振動板保持部材16と、振動板111の一部が同一平面上に露出するように設置された振動板保持部材16のうち生体表面と当接する部分である接触面部17と、導通点を有し、振動板保持部材16に取り付けられるスイッチ部13とを備える。
スイッチ部13は、使用者または被験者によって操作されると、使用者または被験者が操作したことを示す検出信号を生成する。スイッチ部13は、該検出信号を制御部12に出力することにより、録音部11が動作する。具体的には、例えば、スイッチ部13が被験者に当接している間、スイッチがオンの状態を維持する。また、スイッチ部13が被験者に当接していないとき、スイッチがオフ状態となる。
なお、スイッチ部13には、押下式のスイッチを用いてもよいし、静電容量式のスイッチを用いてもよいし、押圧センサや赤外線または光センサなどの各種センサによるスイッチを用いてもよい。
これにより、複雑な手順なしに生体音の収集および該生体音を収集させるタイミングを被験者または使用者に通知することができる。
図5は、本実施形態に係る生体音収集装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
スイッチ状態判定部121は、スイッチ部13が検出信号を生成しているか否かを判定する(F101)。スイッチ部13が検出信号を生成していない場合(F101−NO)、制御部12は、録音部11が被験者の生体音を録音しているか否かを判定する(F110)。一方、スイッチ部13が検出信号を生成している場合(F101−YES)、制御部12は、録音部11に被験者の生体音の集音および録音の開始を指示する(F102)。録音部11が録音中である場合、ステップF102を飛ばして、ステップF103の処理を行う。
制御部12は、メモリ116に第1の生体音を格納する領域を確保し、第1の生体音を示す第1のタイミングラベル(第1のチャプタ)を設定する(F103)。
次に、制御部12は、タイミング通知部14に第1の通知指示信号を出力する。タイミング通知部14の信号発生部141は、メモリ116から通知音の波形を読み出し、第1のタイミング通知音を表す信号を生成する。
信号発生部141は、生成した第1のタイミング通知音を表す信号をスピーカー142に出力する。スピーカー142は、第1のタイミング通知音を表す信号に基づいて、例えば、吸気により生じる生体音の収集のタイミングを被験者または使用者の少なくとも一方に、第1のタイミングを通知音で通知する(F104)。
制御部12は、第1の通知指示信号を信号発生部141に出力した後、所定時間、例えば、1〜10秒程度の時間待機し(F105)、メモリ116に第1の生体音、例えば吸気によって生じる第1の生体音を記憶させる。
スイッチ状態判定部121は、スイッチ部13が検出信号を生成しているか否かを判定する(F106)。スイッチ部13が検出信号を生成していない場合(F106−NO)、制御部12は、録音部11が被験者の生体音を録音しているか否かを判定する(F110)。一方、スイッチ部13が検出信号を生成している場合(F106−YES)、制御部12は、メモリ116に第2の生体音を格納する領域を確保し、第2の生体音を示す第2のタイミングラベル(第2のチャプタ)を設定する(F107)。
次に、制御部12は、タイミング通知部14に第2の通知指示信号を出力する。タイミング通知部14の信号発生部141は、メモリ116から通知音の波形を読み出し、第2のタイミング通知音を表す信号を生成する。信号発生部141は、生成した第2のタイミング通知音を表す信号をスピーカー142に出力する。スピーカー142は、第2のタイミング通知音を表す信号に基づいて、例えば、呼気のタイミングを被験者または使用者の少なくともいずれかに第2のタイミング通知音を通知する(F108)。
制御部12は、第2の通知指示信号を信号発生部141に出力した後、所定時間、例えば、1〜10秒程度の時間待機し(F109)、メモリ116に第2の生体音、例えば吸気によって生じる第2の生体音を記憶させる。その後、ステップF101に戻る。
ステップF101およびステップF106においてスイッチ部13が検出信号を生成していないと判定した場合、制御部12は、録音部11が被験者の生体音を録音しているか否かを判定する(F110)。
録音部11が被験者の生体音を録音していない場合(F110−NO)、制御部12のスイッチ状態判定部121は、スイッチ部13が検出信号を生成しているか否かを判定する(F101)。一方、録音部11が被験者の第2の生体音を録音している場合(F110−YES)、制御部12は、録音部11に被験者の生体音の集音および録音を停止させる停止指示信号を出力する(F111)。
このように、本実施形態によれば、生体音の収集におけるタイミングを確実に通知することができる。また、生体音の収集のタイミングと関連付けて生体音を記憶することができる。さらに、通知音を生体音と異なる周波数帯域の音または音声で通知することで、通知音と生体音の分離が容易になり、簡単な手段で通知音を除去することができる。また、通知音自体を任意のもので登録することが可能であるため、使用者の使用用途に合わせて、任意の通知音で生体音収集のタイミングを通知することができる。
(第1の実施形態の変形例)
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態の変形例について詳しく説明する。
第1の実施形態の変形例では、生体音収集装置1aが通知する通知音を生体音と分離し、通知音を除去する場合について説明する。
図6は、本実施形態の変形例に係る生体音収集装置1aの構成の一例を示す概略ブロック図である。
図2の生体音収集装置1の構成と、生体音収集装置1aの構成とを比較すると、録音部11aのデータ処理部115aの構成が異なる。その他の構成は同様であるので説明は省略する。
データ処理部115aは、通知音除去部1151aを備える。通知音除去部1151aは、A/D部114から入力された生体音と通知音が混ざり合ったデジタル信号が入力されると、該デジタル信号から生体音と通知音との分離を行い、通知音の除去を行う。具体的には、通知音除去部1151aは、集音した生体音に応じて、通知音の逆位相の音を加えて通知音のキャンセリングを行う。通知音の波形データは、予めメモリ116に記憶されている。データ処理部115aは、メモリ116から該波形データに応じて逆位相の波形を加えることで通知音のキャンセル処理を行う。データ処理部115aが行うキャンセリング処理技術は一般的に公知のキャンセリング処理を用いてもよい。
なお、本実施形態において、通知音は予めメモリ116に記憶していると説明するが、本発明はこれに限定されない。例えば、医師または使用者が用途に合わせて、集音部112を用いて制御部12が通知音をメモリ116に記憶させ、該通知音を用いてタイミング通知部14が被験者の生体音を収集するタイミングを使用者または被験者の少なくとも一方に通知してもよい。
これにより、通知音と生体音とを異なる周波数帯域の音または音声で通知する必要がなくなり、通知音に対する制約が軽減でき、通知音の自由度を増すことができる。
なお、通知音は、被験者または使用者の少なくともいずれか一方にイヤホン2などを用いて被験者または使用者の耳に直接通知してもよい。これにより、通知音と生体音とが混ざり合うことがなくなるため、通知音除去部1151aにおいて通知音を除去する手段が削減できる。
このように、本実施形態によれば、通知音と生体音とを異なる周波数帯域の音または音声で通知する必要がなくなり、通知音に対する制約が軽減でき、通知音の自由度を増すことができる。さらに、通知音自体を任意のもので登録することが可能であるため、使用者の使用用途に合わせて、任意の通知音で生体音収集のタイミングを通知することができる。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第2の実施形態について詳しく説明する。
第1の実施形態では、生体音収集装置1が音を利用して聴覚に通知する場合について説明した。本実施形態では、生体音収集装置1bが通知する通知音を、スイッチ部13を用いずに生体音の収集におけるタイミング通知の通知回数に基づいて、生体音収集のタイミングを通知する場合について説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る生体音収集装置1bの構成の一例を示す概略ブロック図である。
図2に示す第1の実施形態の生体音収集装置1の構成と、本実施形態の生体音収集装置1bの構成とを比較すると、スイッチ部13および制御部12のスイッチ状態判定部121が削除され、制御部12bに繰り返し回数判定部122bが追加されている。その他の構成は同様であるので説明は省略する。
制御部12bは、自装置の主電源が投入されると、検出信号を生成する。制御部12bは、生成した検出信号に基づいて、録音の開始を指示する指示信号を録音部11に出力する。また、制御部12bは、生成した検出信号に基づいて、第1のタイミングを通知することを指示する第1の通知指示信号をタイミング通知部14に出力する。制御部12bは、生成した検出信号に基づいて、第2のタイミングを通知することを指示する第2の通知値指示信号をタイミング通知部14に出力する。制御部12bの詳細な説明は図8に示すフローチャートを用いて後述する。
制御部12bは、繰り返し回数判定部122bを含んで構成される。繰り返し回数判定部122bは、所定回数、例えば、2回ずつ第1および第2のタイミング通知が通知されたか否かを判定する。所定回数のタイミング通知が通知された場合、繰り返し回数判定部122bは、録音部11に集音を終了させ、タイミング通知部14に生体音収集のためのタイミング通知を終了させる。一方、所定回数のタイミング通知が通知されていない場合、繰り返し回数判定部122bは、タイミング通知部14に生体音収集のためのタイミング通知を通知させ続ける。
図8は、本実施形態に係る生体音収集装置1bの動作の一例を示すフローチャートである。
制御部12bは、主電源が投下されたことを表す検出信号を生成すると、録音部11に録音を開始させる指示を通知する(F201)。繰り返し回数判定部122bは、所定回数、例えば、2回ずつ呼気および吸気のタイミング通知が通知されたか否かを判定する(F202)。所定回数のタイミング通知が通知された場合(F202−YES)、制御部12bは、録音部11に録音を終了させ、タイミング通知部14に生体音収集のためのタイミング通知を終了させる(F209)。一方、所定回数のタイミング通知が通知されていない場合(F202−NO)、制御部12bは、タイミング通知部14に生体音収集のためのタイミング通知を通知させ続ける。
ステップF202−No以降ステップF103からステップF105、その次の動作としてステップF107からステップF109の動作を行うが、図5に示す第1の実施形態の生体音収集装置1と同様の動作を行うため、説明は省略する。なお、その際、本実施形態においては、制御部12を制御部12bと読み替えるものとする。
このように、本実施形態によれば、スイッチ部13を省くことで、生体音収集装置1bの筐体10や内部構成をコンパクトかつシンプルに実現することができる。
(第3の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第3実の施形態について詳しく説明する。
第1の実施形態では、生体音収集装置1が音を利用して聴覚に通知する場合について説明した。本実施形態では、生体音収集におけるタイミングを通知する時間間隔を、閾値を用いて可変し、生体音の収集におけるタイミングを通知する場合について説明する。
図3に示す第1の実施形態の生体音収集装置1の構成と、本実施形態の生体音収集装置1の構成とを比較すると、同様であるので説明は省略する。なお、制御部12の動作が異なるので説明する。
制御部12は、第1の生体音と、メモリ116に記憶されている第1の閾値とを比較し、第1の生体音が第1の閾値より大きいか否かを判定する。第1の生体音が第1の閾値より大きい場合、該第1の生体音が第2の閾値以下になったか否かを判定する。一方、第1の生体音が第1の閾値より小さい場合、制御部12は、録音を続ける。また、第1の生体音が第1の閾値より大きくなり、その後、第2の閾値以下になった場合、制御部12のスイッチ状態判定部121は、スイッチ部13が検出信号を生成しているか否かを判定する。ここで、第1の閾値≧第2の閾値の関係とする。
制御部12は、第2の生体音と、メモリ116に記憶されている第1の閾値とを比較し、第2の生体音が第1の閾値より大きいか否かを判定する。第2生体音が第1の閾値より大きい場合、第2の閾値以下になったか否かを判定する。一方、第2の生体音が第1の閾値より小さい場合、制御部12は、録音を続ける。また、第2の生体音が第1の閾値より大きくなり、その後、第2の閾値以下になった場合、制御部12のスイッチ状態判定部121は、スイッチ部13が検出信号を生成しているか否かを判定する。ここで、第1の閾値≧第2の閾値の関係とする。
図9は、本実施形態に係る生体音収集装置1の動作の一例を説明するフローチャートである。ステップF101からステップF104の動作は、図5に示す第1の実施形態の生体音収集装置1と同様の動作を行うため、説明は省略する。
制御部12は、録音部11が集音する第1の生体音と、メモリ116に記憶されている第1の閾値とを比較し、第1の生体音が第1の閾値より大きいか否かを判定する(F305)。第1の生体音が第1の閾値より大きい場合(F305−YES)、第2の閾値以下になったか否かを判定する(F306)。
一方、第1の生体音が第1の閾値より小さい場合(F305−NO)、制御部12は、録音を続ける。また、第1の生体音が第1の閾値より大きくなり、その後、第2の閾値以下になった場合(F306−YES)、制御部12のスイッチ状態判定部121は、スイッチ部13が検出信号を生成しているか否かを判定する(F307)。一方、第1の生体音が第2の閾値より大きい場合(F306−NO)、制御部12は、録音を続ける。ここで、第1の閾値≧第2の閾値の関係とする。
スイッチ部13が検出信号を生成していない場合(F307−NO)、制御部12は、録音部11が被験者の生体音を録音しているか否かを判定する(F312)。一方、スイッチ部13が検出信号を生成している場合(F307−YES)、制御部12は、メモリ116に第2の生体音を格納する領域を確保し、第2の生体音を示す第2のタイミングラベル(第2のチャプタ)を設定する(F308)。制御部12は、第2の通知指示信号を信号発生部141に出力する。タイミング通知部14は、第2の生体音を収集する第2のタイミング通知を通知する(F309)。録音部11は、メモリ116に第2の生体音を録音する。
制御部12は、第2の生体音と、メモリ116に記憶されている第1の閾値とを比較し、第2の生体音が第1の閾値より大きいか否かを判定する(F310)。第2生体音が第1の閾値より大きい場合(F310−YES)、第2の閾値以下になったか否かを判定する(F311)。一方、第2の生体音が第1の閾値以下の場合(F310−NO)、制御部12は、録音を続ける。第2生体音が第2の閾値以下の場合(F311−YES)、ステップF101に戻る。一方、第2の生体音が第2の閾値より大きい場合(F311−NO)、制御部12は、録音を続ける。
ステップF101およびステップF307においてスイッチ部13が検出信号を生成していないと判定した場合、制御部12は、録音部11が被験者の生体音を録音しているか否かを判定する(F312)。
録音部11が被験者の生体音を録音していない場合(F312−NO)、ステップF101に戻る。一方、録音部11が被験者の生体音を録音している場合(F312−YES)、制御部12は、録音部11に被験者の生体音の集音および録音を停止させる停止指示信号を出力する(F313)。
このように、本実施形態によれば、患者のペースに合わせた生体音のタイミング通知ができるため、利便性が向上させることができる。また、生体音を所定時間でなく患者のペースに合わせて録音することで、メモリの使用量の軽減ができる。患者が所定時間よりも長い時間を掛けて吸気または呼気を行った場合でも適切にタイミングを通知できる。
(第3の実施形態の変形例)
以下、図面を参照しながら本発明の第3の実施形態の変形例について詳しく説明する。
第3の実施形態では、生体音収集におけるタイミングを通知する時間間隔を、閾値を用いて可変し、生体音の収集におけるタイミングを通知する場合について説明した。第3の実施形態の変形例では、生体音収集におけるタイミングを通知する時間間隔を、閾値を用いて可変し、スイッチ部13を用いずに生体音収集におけるタイミングを通知する場合について説明する。
第3の実施形態の変形例における生体音収集装置1bの構成と、第2の実施形態における生体音収集装置1bの構成とを比較すると、同様の構成であるので、説明は省略する。
制御部12bは、自装置の主電源が投入されると、検出信号を生成する。制御部12bは、生成した検出信号に基づいて、録音の開始を指示する指示信号を録音部11に出力する。また、制御部12bは、生成した検出信号に基づいて、第1のタイミングを通知することを指示する第1の通知指示信号をタイミング通知部14に出力する。制御部12bは、生成した検出信号に基づいて、第2のタイミングを通知することを指示する第2の通知値指示信号をタイミング通知部14に出力する。制御部12bの詳細な説明は図10に示すフローチャートを用いて後述する。
図10は、第3の実施形態の変形例に係る生体音収集装置1bの動作の一例を示すフローチャートである。
ステップF201およびステップF202は、図8の第2の実施形態に係る生体音収集装置1bの動作における各ステップと同様であるので説明は省略する。また、ステップF202の次の動作として、ステップF103およびステップF104の動作を行うが、図5の第1の実施形態に係る生体音収集装置1の動作における各ステップと同様であるので説明は省略する。なお、その際、制御部12を制御部12bと読み替えるものとする。また、ステップF104の次の動作として、ステップF305およびステップF306、その次の動作としてステップF308からステップ311、ステップ313の動作を行うが、図9の第3の実施形態に係る生体音収集装置1の動作における各ステップと同様であるので説明は省略する。
このように、本実施形態によれば、患者のペースに合わせた生体音のタイミング通知ができるため、利便性が向上させることができる。また、生体音を所定時間でなく患者のペースに合わせて録音することで、メモリの使用量の軽減ができる。患者が所定時間よりも長い時間を掛けて吸気または呼気を行った場合でも適切にタイミングを通知できる。さらに、スイッチ部13を省くことで、生体音収集装置1bの筐体10や内部構成をコンパクトかつシンプルに実現することができる。
(第4の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第4の実施形態について詳しく説明する。
第1の実施形態では、生体音収集装置1が音を利用して聴覚に通知する場合について説明した。本実施形態では、生体音収集装置1が生体音収集のためのタイミング通知を行い、所望の部分のみを録音する場合について説明する。
本実施形態に係る生体音収集装置1の構成と、第1の実施形態に係る生体音収集装置1の構成とを比較すると、同様の構成であるので、説明は省略する。なお、制御部12の動作が異なるので、図11に示すフローチャートを用いて説明する。
図11は、本実施形態に係る生体音収集装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
スイッチ状態判定部121は、スイッチ部13が検出信号を生成しているか否かを判定する(F501)。スイッチ部13が検出信号を生成していない場合(F501−NO)、制御部12は、録音部11が被験者の生体音を集音しているか否かを判定する(F516)。一方、スイッチ部13が検出信号を生成している場合(F501−YES)、制御部12は、録音部11に被験者の生体音の集音の開始を指示する(F502)。録音部11が集音中である場合、ステップF502を飛ばして、ステップF503の処理を行う。
制御部12は、第1のタイミングを通知することを指示する第1の通知指示信号をタイミング通知部14に出力し、タイミング通知部14は、第1の生体音収集の第1のタイミングを通知する(F503)。制御部12は、録音部11が集音する第1の生体音と、メモリ116に記憶されている第1の閾値とを比較し、第1の生体音が第1の閾値より大きいか否かを判定する(F504)。第1の生体音が第1の閾値より大きい場合(F504−YES)、制御部12は、録音部11に録音を開始させる(F505)。一方、第1の生体音が第1の閾値以下の場合(F504−NO)、制御部12は、第1の生体音が第1の閾値より大きいか否かの判定を続ける(F504)。次に、制御部12は、メモリ116に第1の生体音を格納する領域を確保し、第1の生体音を示す第1のタイミングラベル(第1のチャプタ)を設定する(F506)。
制御部12は、録音部11が集音する第1の生体音と、メモリ116に記憶されている第2の閾値とを比較し、第1の生体音が第2の閾値以下になったか否かを判定する(F507)。第1の生体音が第2の閾値以下になった場合(F507−YES)、制御部12は、録音部11に録音を停止させる(集音は継続)(F508)。一方、第1の生体音が第2の閾値より大きい場合(F507−NO)、制御部12は、録音を続ける。ここで、第1の閾値≧第2の閾値の関係とする。制御部12のスイッチ状態判定部121は、スイッチ部13が検出信号を生成しているか否かを判定する(F509)。
スイッチ部13が検出信号を生成していない場合(F509−NO)、制御部12は、生体音を集音しているか否かを判定する(F516)。スイッチ部13が検出信号を生成している場合(F509−YES)、制御部12は、第2のタイミングを通知することを指示する第2の通知指示信号をタイミング通知部14に出力し、タイミング通知部14は、第2の生体音収集の第2のタイミングを通知する(F510)。制御部12は、録音部11が集音する第2の生体音と、メモリ116に記憶されている第1の閾値とを比較し、第2の生体音が第1の閾値より大きいか否かを判定する(F511)。第2の生体音が第1の閾値より大きい場合(F511−YES)、制御部12は、録音部11に録音を開始させる(F512)。一方、生体音が第2の閾値以下の場合(F511−NO)、制御部12は、第2の生体音が第1の閾値より大きいか否かの判定を続ける(F511)。次に、制御部12は、メモリ116に第2の生体音を格納する領域を確保し、第2の生体音を示す第2のタイミングラベル(第2のチャプタ)を設定する(F513)。
制御部12は、録音部11が集音する生体音と、メモリ116に記憶されている第2の閾値とを比較し、該生体音が第2の閾値以下であるか否かを判定する(F514)。該生体音が第2の閾値以下である場合(F514−YES)、制御部12は、録音部11に録音を停止させる(集音は継続)(F515)。その後、ステップF501に戻る。一方、第2の生体音が第2の閾値より大きい場合(F514−NO)、制御部12は、録音を続ける。
ステップF501およびステップF509においてスイッチ部13が検出信号を生成していないと判定した場合、制御部12は、録音部11が被験者の生体音を集音しているか否かを判定する(F516)。
録音部11が被験者の生体音を集音していない場合(F516−NO)、ステップF501に戻る。一方、録音部11が被験者の生体音を集音している場合(F516−YES)、制御部12は、録音部11に被験者の生体音の集音を停止させる停止指示信号を出力する(F517)。
このように、本実施形態によれば、患者のペースに合わせた生体音のタイミング通知ができるだけでなく、生体音の不要な部分(無音区間等)を省くことができるため、録音に使用するメモリの使用量の軽減ができる。
(第4の実施形態の変形例)
第4の実施形態の変形例では、スイッチ部13を用いずに生体音収集装置1bが生体音収集のタイミングを通知し、所望の部分のみを録音する場合について説明する。
第4の実施形態の変形例の生体音収集装置1bの構成と、第2の実施形態に係る生体音収集装置1bの構成とを比較すると、同様であるので説明は省略する。なお制御部12bの動作が異なるので図12に示すフローチャートを用いて説明する。
図12は、本実施形態に係る生体音収集装置1bの動作の一例を示すフローチャートである。
制御部12bは、自装置の主電源が投入されると、検出信号を生成する。制御部12bは、生成した検出信号に基づいて、集音の開始を指示する指示信号を録音部11に出力する(F601)。
繰り返し回数判定部122bは、所定回数、例えば、2回ずつ第1および第2のタイミング通知が通知されたか否かを判定する(F602)。所定回数のタイミング通知が通知された場合(F602−YES)、制御部12bは、録音部11に生体音の集音を終了させ、タイミング通知部14に生体音収集のためのタイミング通知を終了させる(F615)。一方、所定回数のタイミング通知が通知されていない場合(F602−NO)、制御部12bは、第1のタイミングを通知することを指示する第1の通知指示信号をタイミング通知部14に出力し、タイミング通知部14は、第1の生体音収集の第1のタイミングを通知する(F603)。
制御部12bは、録音部11が集音した第1の生体音と、メモリ116に記憶されている第1の閾値とを比較し、第1の生体音が第1の閾値より大きいか否かを判定する(F604)。第1の生体音が第1の閾値より大きい場合(F604−YES)、制御部12bは録音部11に録音の開始を指示する(F605)。一方、第1の生体音が第1の閾値以下の場合(F604−NO)、制御部12bは、第1の生体音が第1の閾値より大きいか否かの判定を続ける(F604)。次に、制御部12bは、メモリ116に第1の生体音を格納する領域を確保し、第1の生体音を示す第1のタイミングラベル(第1のチャプタ)を設定する(F606)。制御部12bは、録音部11が集音した第1の生体音が第2の閾値以下であるか否かを判定する(F607)。第1の生体音が第2の閾値以下である場合(F607−YES)、制御部12bは、録音部11に録音を停止させる(集音は継続)(F608)。一方、第1の生体音が第2の閾値より大きい場合(F607−NO)、制御部12bは、録音を続ける。
制御部12bは、第2のタイミングを通知することを指示する第2の通知指示信号をタイミング通知部14に出力し、タイミング通知部14は、第2の生体音収集の第2のタイミングを通知する(F609)。制御部12bは、録音部11が集音した第2の生体音と、メモリ116に記憶されている第1の閾値とを比較し、第2の生体音が第1の閾値より大きいか否かを判定する(F610)。第2の生体音が第1の閾値より大きい場合(F610−YES)、制御部12bは録音部11に録音の開始を指示する(F611)。一方、第2の生体音が第1の閾値以下の場合(F610−NO)、制御部12bは、第2の生体音が第1の閾値より大きいか否かの判定を続ける(F610)。次に、制御部12bは、メモリ116に第2の生体音を格納する領域を確保し、第2の生体音を示す第2のタイミングラベル(第2のチャプタ)を設定する(F612)。制御部12bは、録音部11が集音した第2の生体音が第2の閾値以下であるか否かを判定する(F613)。第2の生体音が第2の閾値以下である場合(F613−YES)、制御部12bは、録音部11に録音を停止させる(集音は継続)(F614)。その後、ステップF602に戻る。一方、第2の生体音が第2の閾値より大きい場合(F613−NO)、制御部12bは、録音を続ける。
このように、本実施形態によれば、患者のペースに合わせた生体音のタイミング通知ができるだけでなく、生体音の不要な部分(無音区間等)を省くことができるため、録音に使用するメモリの使用量の軽減ができる。さらに、スイッチ部13を省くことで、生体音収集装置1bの筐体10や内部構成をコンパクトかつシンプルに実現することができる。
なお、各実施形態における第1の閾値と第2の閾値とは、性別、年齢、地域、国、体格、体調などで設定してもよい。また、第1生体音の収集における第1の閾値と第2生体音における第1の閾値とで異なる閾値を用いてもよく、第1生体音の収集における第2の閾値と第2生体音における第2の閾値とで異なる閾値を用いてもよい。
また、第1生体音の収集および第2生体音の収集において、タイミングを通知するとしているが、タイミングを通知する前にカウントダウンを用いてもよい。
さらに、第1生体音の収集と、第2生体音の収集との間に一時的な待機、例えば、呼気の生体音の収集と吸気の生体音を収集との間に、息を止める動作などを追加してもよい。
また、本実施形態において、タイミング通知部14が通知するタイミングは、呼気、および吸気のタイミングに限定されず、関節を伸ばすタイミングおよび関節を曲げるタイミングであってもよく、2対になった人体の動作、(例えば、関節の屈伸や肺の呼吸など)を伴う生体音の収集であればタイミングを通知できる。
なお、上述した実施形態における生体音収集装置の一部、または全部をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、生体音収集装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。
また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した実施形態における生体音収集装置の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現しても良い。生体音収集装置の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化しても良い。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いても良い。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
集音部112は、被験者の生体音を収集(集音)する。タイミング通知部14は、前記生体音を生じさせる複数のタイミングを、音で通知する。制御部(12、12b)は、前記タイミングを決定する。
通知音除去部1151aは、前記タイミング通知部14が通知した前記音を、前記集音部が集音した前記生体音から除去し、除去生体音を生成する。録音部11は、前記生体音を録音する。
生体音収集装置(1、1a)は、検出信号を生成するスイッチ部13をさらに備える。前記集音部112は、生体に当接して前記生体音に応じて振動する振動板111と、前記振動板111の同縁部を囲って支持する振動板保持部材16と、を有する。前記スイッチ部13は、前記振動板保持部材16に取り付けられる。前記制御部12は、前記検出信号に基づいて、前記タイミングのうち少なくとも最初のタイミングを決定する。
前記スイッチ部13は、前記振動板保持部材16のうち生体表面と当接する部分に取り付けられる。
前記タイミング通知部14は、前記集音部112が前記生体音を収集する前記タイミングを、イヤホン2を用いて前記被験者に通知する。
前記制御部(12、12b)は、前記集音部112が収集する前記生体音の大きさを用いて、前記タイミングを決定する。
前記制御部(12、12b)は、前記集音部112が収集する前記生体音が第1の閾値より大きくなったのち、前記第1の閾値より小さい第2の閾値以下になったときを前記タイミングとする。
前記制御部(12、12b)は、前記第1の閾値または前記第2の閾値を、前記被験者の年齢情報、性別情報、身体情報、体調情報の少なくともいずれかの情報に基づいて、変更する。
生体音収集方法は、被験者の生体音を収集する集音手順と、前記生体音を生じさせる複数のタイミングを、音で通知するタイミング通知手順と、前記タイミングを決定する制御手順とを有する。
生体音収集装置(1、1a、1b)は、前記集音部112が収集する前記生体音を録音する録音部11をさらに備える。
生体音収集装置(1、1a、1b)前記タイミング通知部14が通知した前記音を、前記集音部112が収集した前記生体音から除去し、除去生体音を生成する通知音除去部1151aをさらに備える。
1、1a、1b 生体音収集装置
2 イヤホン
3 端末装置
10 筐体
11 録音部
111 振動板
112 集音部
113 マイク
114 A/D部
115 データ処理部
116 メモリ
12 制御部
121 スイッチ状態判定部
13 スイッチ部
14 タイミング通知部
141 信号発生部
142 スピーカー
15 D/A部
16 振動板保持部材
17 接触面部
1151a 通知音除去部
12b 制御部
122b 繰り返し回数判定部

Claims (5)

  1. 被験者の生体音を収集する集音部と、
    前記生体音を生じさせる複数のタイミングを、音で通知するタイミング通知部と、
    前記タイミングを決定する制御部と
    を備えること
    を特徴とする生体音収集装置。
  2. 前記集音部が収集する前記生体音を録音する録音部をさらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載の生体音収集装置。
  3. 前記タイミング通知部が通知した前記音を、前記集音部が収集した前記生体音から除去し、除去生体音を生成する通知音除去部をさらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載の生体音収集装置。
  4. 検出信号を生成するスイッチ部をさらに備え、
    前記集音部は、
    生体に当接して前記生体音に応じて振動する振動板と、
    前記振動板の同縁部を囲って支持する振動板保持部材と、
    を有し、
    前記スイッチ部は、前記振動板保持部材に取り付けられ、
    前記制御部は、
    前記検出信号に基づいて、前記タイミングのうち少なくとも最初のタイミングを決定すること
    を特徴とする請求項1に記載の生体音収集装置。
  5. 前記制御部は、
    前記集音部が収集する前記生体音の大きさを用いて、前記タイミングを決定することを特徴とする請求項1に記載の生体音収集装置。
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